JP2011068481A - 更生コンベアベルトの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンベアベルトの長期間にわたる停止に起因する作業能率の低下、および、大きな保管スペースの確保による設備コストおよび製品コストの増加、未加硫ゴムの廃棄に伴う更生コンベアベルトの価格の増加等をもたらすことのない更生コンベアベルトの製造方法を提供する。
【解決手段】台ベルト1上に、一定の幅および厚みを有する、定型汎用ゴムシート2の半切部分2aを配設するとともに、少なくとも半切定型汎用ゴムシート2aの間に、機能性ゴムからなる未加硫シートを、半切定型汎用ゴムシート2aの厚さ以上の厚さで配設した状態で全体に加硫を施す。
【選択図】図1
【解決手段】台ベルト1上に、一定の幅および厚みを有する、定型汎用ゴムシート2の半切部分2aを配設するとともに、少なくとも半切定型汎用ゴムシート2aの間に、機能性ゴムからなる未加硫シートを、半切定型汎用ゴムシート2aの厚さ以上の厚さで配設した状態で全体に加硫を施す。
【選択図】図1
Description
この発明は、更生コンベアベルトの製造方法に関し、とくには、コンベアベルトを、安価に、かつ迅速に更生することができ、また、コンベアベルトの搬送表面に所期した通りの物性を付与することができる技術を提案するものである。
コンベアベルトの更生技術としては、特許文献1に開示されているように、使用済みコンベアベルトの凹凸表面部分を剥ぎ取り、切除等によって除去するとともに、その除去部分に、未加硫カバーゴムを積層した状態で、その未加硫カバーゴムに加硫を施すもの、および、特許文献2,3に開示されているように、使用済みコンベアベルトの凹凸表面部分を剥ぎ取り等し、この剥ぎ取り部分等に、加硫済みカバーゴムを接着剤によって接着させるものがある。
ところが、特許文献1に記載された技術によっては、使用済みコンベアベルトの表面の剥ぎ取り等を行った後のリキャップ加工内容に応じて選択した、ゴム質、幅、厚さおよび長さ等を有する未加硫カバーゴムを事後的に圧延成形等することが必要になるため、所要の未加硫カバーゴムを確保するに要する時間が長くなって、コンベアベルトを迅速にリキャップすることができず、コンベアベルトの長期間にわたる停止が余儀なくされるという作業能率上の問題があり、この一方で、各種の幅、厚さおよび長さ等を有する未加硫カバーゴムを予め製造するとともに保管して、迅速なリキャップ加工に対処する場合は、大きな在庫スペースが不可避となり、また、数ヶ月の使用日限の間に用尽されなかった未加硫カバーゴムは廃棄されることになるため、更生コンベアベルトの価格が自と増加することになるという問題があった。
そして、特許文献2,3に記載された技術では、使用済みコンベアの剥ぎ取り部分等に加硫済みのカバーゴムを適応することから、未加硫カバーゴムを用いる場合のような、カバーゴムの製造待ち時間、使用日限等の問題は生じないものの、剥ぎ取り部分等に対応するゴム質、幅、厚さおよび長さ等を有する加硫済みカバーゴムは一品一様であるため、各種寸法等の加硫済みカバーゴムを予め在庫する場合は、これも大きな保管スペース等が必要になって、設備コストの増加、ひいては、更生コンベアベルトの価格の増加が否めないという問題があった。
この発明は、従来技術が抱えるこのような問題点を解決することを課題とするものであり、それの目的とするところは、コンベアベルトの長期間にわたる停止に起因する作業能率の低下、および、大きな保管スペースの確保による設備コストおよび製品コストの増加、未加硫ゴムの廃棄に伴う更生コンベアベルトの価格の増加等をもたらすことのない更生コンベアベルトの製造方法を提供するにある。
この発明の、更生コンベアベルトの第1の製造方法は、コンベアバルトの凹凸表面部分を、剥ぎ取り、切除等によって除去した後の台ベルトの、たとえば、機能上それほど重要とはならない部分上に、一定の幅および厚みを有する、たとえば規格化ないしは標準化された、一種類もしくは複数種類の定型汎用ゴムシートのいずれかを配設するとともに、少なくとも定型汎用ゴムシートの間、いいかえれば、被搬送物の搬送機能上重要となる部分に、難燃性、耐熱性、耐カット性、耐摩耗性等のうちの所要の機能を発揮できる機能性ゴムからなる、寸法調整用の、たとえば一定寸法の未加硫シートを、定型汎用ゴムシートの厚さ以上の厚さで配設した状態で全体に加硫を施すにある。
ここで、定型汎用ゴムシートは、未加硫の、または加硫済みのNR系、SBR系等のゴムシートで形成することができる。
なお、定型汎用ゴムシートとして、加硫済みのゴムシートを用いる場合は、定型汎用ゴムシートと台ベルトとの間および、定型汎用ゴムシートの相互間に、未加硫の薄い接着ゴム層を介装することが、それらの十分な加硫接着を実現する上で好ましい。しかるに、加硫接着に拘泥しないときは、未加硫接着ゴム層に代えて、接着剤層を介装することも可能である。
なお、定型汎用ゴムシートとして、加硫済みのゴムシートを用いる場合は、定型汎用ゴムシートと台ベルトとの間および、定型汎用ゴムシートの相互間に、未加硫の薄い接着ゴム層を介装することが、それらの十分な加硫接着を実現する上で好ましい。しかるに、加硫接着に拘泥しないときは、未加硫接着ゴム層に代えて、接着剤層を介装することも可能である。
ところでこの方法では、たとえば、規格化、標準化等した、単位の定型汎用ゴムシートまたは、幅方向もしくは厚さ方向に半切した半切の定型汎用ゴムシートのいずれか一方、もしくは双方を、台ベルトのそれぞれの側縁に整列させて配設するとともに、少なくとも定型汎用ゴムシート間の、台ベルトの幅中央域に、機能性ゴムからなる未加硫シートを配設することが好ましい。
またここで、機能性ゴムからなる未加硫シートは、定型汎用ゴムシートの間、および、定型汎用ゴムシート上のそれぞれに配設することもできる。
そして、定型汎用ゴムシートは、除去された表面ゴム部分の厚みとの関連において、台ベルトのそれぞれの側縁に整列させて積層配置することもできる。
この発明の、更生コンベアベルトの他の製造方法は、台ベルトの幅方向中央域に、加硫済みの定型汎用ゴムシートを、未加硫の接着ゴム層を介在させて配設するとともに、その定型汎用ゴムシートの全体を未加硫ゴムシートで覆って、その未加硫ゴムシート内に埋め込んだ状態で、全体に加硫を施すにある。
この発明の第1の製造方法では、台ベルト上の側部部分等の、被搬送物の搬送機能上それほど重要とはならない部分に、一定の幅および厚みを有するものとして規格化ないしは標準化された定型汎用ゴムシートを配設する一方で、搬送機能上重要となる、定型汎用ゴムシート間の部分に、いずれかの所要の機能を発揮できる物性を有する機能性ゴムからなる、寸法調整用の、これも、規格化、標準化等された一定寸法の未加硫ゴムシートを配設することにより、所定の寸法をもつ定型汎用ゴムシートと、一定寸法の未加硫ゴムシートとを予め準備するだけで、使用済みコンベアベルトの凹凸表面部分の除去態様のいかんにかかわらず、コンベアベルトの搬送機能部分に、機能性ゴムによって所要の物性を付与しつつ、コンベアベルトを適正に更生することができるので、従来技術で述べたような、ベルト表面の除去態様等に応じた、事後的な、または事前の製造になる、一品一様の未加硫のまたは加硫済みのカバーゴムが不要となって、リキャップのためのコンベアベルトの長期間にわたる停止、未加硫もしくは加硫済みカバーゴムの大量の在庫等が不要となり、また、予めの製造になって、日限が経過した未加硫カバーゴムを廃棄することも不要となるため、搬送作業能率の低下を有効に防止するとともに、大きな保管スペースの確保に起因する設備コストおよび製品コストの増加を防止し、そして、未加硫ゴムの廃棄に起因する更生コンベアベルトの価格の増加をもまた有効に防止することができる。
しかもこの方法では、被搬送物との接触頻度の高い部分に、難燃性、耐熱性、耐カット性、耐摩耗性等の所要の物性を有する機能性ゴムを配設することにより、被搬送物と接触するコンベアベルト表面の損傷を効果的に抑制して、コンベアベルトの耐久性を大きく向上させることができる。
この一方で、被搬送物との接触頻度の低い部分には、所要のゴム体積の確保のために、たとえば、天然ゴム,SBR等からなる、比較的安価な定型汎用ゴムシートを配設して所要のゴム体積を確保することで、相対的に価格の高い機能性ゴムの使用量を有効に減じて、更生コンベアベルトのコストをより低く抑えることもできる。
この一方で、被搬送物との接触頻度の低い部分には、所要のゴム体積の確保のために、たとえば、天然ゴム,SBR等からなる、比較的安価な定型汎用ゴムシートを配設して所要のゴム体積を確保することで、相対的に価格の高い機能性ゴムの使用量を有効に減じて、更生コンベアベルトのコストをより低く抑えることもできる。
ところで、このような方法の実施に当って、一定の幅および厚みを有する、規格化、標準化等された定型汎用ゴムシートは、未加硫のものとすることができる他、加硫済みのものとすることもでき、とくに後者によれば、定型汎用ゴムシートは、コンベアベルトをどのように更生するに当っても使用できることに加え、加硫済みのものは、未加硫のものに比して使用日限が飛躍的に増加するので、意図しない廃棄等のうれいをほぼ完全に取り除くことができる。
しかるにこの場合は、加硫工程によって、定型汎用ゴムシートと台ベルト、および、定型汎用ゴムシートの相互を十分な強度で接着させるために、それらの間に未加硫の接着ゴム層を介装することが必要になる。
しかるにこの場合は、加硫工程によって、定型汎用ゴムシートと台ベルト、および、定型汎用ゴムシートの相互を十分な強度で接着させるために、それらの間に未加硫の接着ゴム層を介装することが必要になる。
そして、この第1の方法の、上述した作用および効果は、単位の定型汎用ゴムシートおよび、幅方向もしくは厚さ方向のいずれかの方向に半切した半切定型汎用ゴムシートの少なくとも一方を、台ベルトのそれぞれの側縁に整列させて配設するとともに、少なくとも定型汎用ゴムシート間の、台ベルトの幅中央域に、所要の物性を発揮する、機能性ゴムからなる未加硫シートを配設した場合にとくに顕著である。
なおここで、被搬送物が、コンベアベルトの搬送表面の全幅にわたって広範に接触等するときは、機能性ゴムからなる未加硫シートは、定型汎用ゴムシートの間のみならず、それらの定型汎用ゴムシート上にもまた敷設することができ、これによれば、定型汎用ゴムシートを、被搬送物に接触しない体積部材として機能させて、コンベアベルトの搬送表面の全体にすぐれた耐久性を付与することができる。
ところで、台ベルトのそれぞれの側縁に整列させて配置される定型汎用ゴムシートは、除去された表面ゴム部分の厚みとの関連において、相互に積層させて配置することも可能であり、これによれば、コンベアベルトの厚みの多くの部分を除去してなお、機能性ゴムからなる未加硫シートの使用量を十分少なく抑えて、更生コンベアベルトのコストの増加を有利に防止することができる。
この発明の他の方法では、台ベルトの幅方向中央域に配設した加硫済みの定型汎用ゴムシートを、未加硫ゴムシートで覆って内部に埋め込むことにより、未加硫ゴムシートが機能性ゴムからなると否とにかかわらず、その未加硫ゴムシートの、外部からの加硫に当り、温度上昇が最も遅れる中央部には、既に加硫された定型汎用ゴムシートが存在することから、加硫時間を大きく短縮して生産性を高め得る利点がある。
なおこの場合は、定型汎用ゴムシートと台ベルトとの間、および、定型汎用ゴムシートの相互間には、未加硫の接着ゴム層が介装されることになるも、薄肉の未加硫接着ゴム層はわずかな供給熱量で早期に加硫されることになるので、その接着ゴム層の存在が、加硫時間の短縮の妨げとなることはない。
図1に示す実施形態において、図中1は、使用済みコンベアベルトの凹凸表面部分を除去した後の台ベルトを示し、2は、一定の幅および厚みを有する、規格化ないしは標準化された定型汎用ゴムシートを、3は、これも、一定の幅および厚みを有する、規格化ないしは標準化された、所要の機能を発揮させることができる機能性ゴムからなる未加硫シートをそれぞれ示す。
そしてこの図に示すところでは、定型汎用ゴムシート2を、それの幅方向の中央部で、図で破線で示すような傾斜状態で半切するとともに、それぞれの半切定型汎用ゴムシート2aを、台ベルト1のそれぞれの側部部分で、台ベルト1のそれぞれの側縁に整列させて配置するとともに、両半切定型汎用ゴムシート2aの対向面間に、寸法調整用のゴムとしても機能する、機能性ゴムからなる未加硫シート3を、所要の形態に切断して埋め込み配置して、この埋め込み未加硫シート3の表面を、隣接するそれぞれの半切定型汎用ゴムシート2aの表面と同一レベルとする。
このようにして積層構成された未加硫のコンベアベルト4はその後、全体にわたって加硫成形することで、未加硫シート3の配設域に、耐カット性、耐摩耗性等の所要の物性を付与した、耐久性にすぐれる更生コンベアベルトとされることになる。
なおこの場合、定型汎用ゴムシート2は、特別の物性を有しない、安価な天然ゴム,SBR等にて構成することができるので、更生コンベアベルトの耐久性を高めてなお、更生ベルトのコストを十分安価なものとすることができる。
なおこの場合、定型汎用ゴムシート2は、特別の物性を有しない、安価な天然ゴム,SBR等にて構成することができるので、更生コンベアベルトの耐久性を高めてなお、更生ベルトのコストを十分安価なものとすることができる。
ところで、定型汎用ゴムシート2は、未加硫のものとすることの他、加硫済みのものとすることもでき、後者によれば、各半切定型汎用ゴムシート2aと台ベルト1との間に接着ゴム層を介装することが必要になるも、定型汎用ゴムシート2の使用日限を、未加硫のものに比して大きく延長できるので、定型汎用ゴムシート2の意図しない廃棄を十分に防止することができ、また、未加硫コンベアベルト4に加硫を施すに当っての、未加硫シート3および半切定型汎用ゴムシート2aの加熱流動を阻止するための特別のシール手段等を設けることが不要になる利点がある。
なおここで、台ベルト1と未加硫シート3および、半切定型汎用ゴムシート2aと未加硫シート3とは、未加硫コンベアベルト4の加硫に当り、接着ゴム層の介装なしに十分強固に加硫接着されることになる。
なおここで、台ベルト1と未加硫シート3および、半切定型汎用ゴムシート2aと未加硫シート3とは、未加硫コンベアベルト4の加硫に当り、接着ゴム層の介装なしに十分強固に加硫接着されることになる。
図2は他の実施形態を示すベルト幅方向の断面図であり、これは、図1に関連して前述したところに加えて、機能性ゴムからなる未加硫シート3を、それぞれの半切定型汎用ゴムシート2aの表面上にも配設したものであり、この実施形態によれば、各半切定型汎用ゴムシート2aは、未加硫シート3の所要体積、ひいては、更生コストの低減をもたらす体積部材として機能することになる。
この一方で、ここにおける未加硫シート3は、更生コンベアベルトに、それの全幅にわたって所要の表面物性を付与することになるので、コンベアベルトの、被搬送物と接触することになる搬送面の全体に、所要の物性に基く、すぐれた耐久性を発揮させることができる。
この一方で、ここにおける未加硫シート3は、更生コンベアベルトに、それの全幅にわたって所要の表面物性を付与することになるので、コンベアベルトの、被搬送物と接触することになる搬送面の全体に、所要の物性に基く、すぐれた耐久性を発揮させることができる。
ところで、図1,2に示すところにおいて、定型汎用ゴムシート2の幅方向の半切線、ひいては、半切面を図示のような傾斜面としたときは、その汎用ゴムシート2を、シート表面に対して直角に半切する場合に比し、半切定型汎用ゴムシート2aと未加硫シート3との接触面積、ひいては、加硫接着面積を大きく確保して、それら両者の接着強度をより十分に高めることができる。
さらに他の実施形態を示す、図3の、未加硫コンベアベルトの横断面図において、図3(a)に示すものは、台ベルト1のそれぞれの側縁に整列させて配置した半切定型汎用ゴムシート2aの二枚を相互に積層配置したものであり、また図3(b)に示すものは、台ベルト1のそれぞれの側縁に整列させて配置したそれぞれの単位定型汎用ゴムシート2上に、半切の定型汎用ゴムシート2aを積層したものである。
そしてこれらのいずれの場合にも、定型汎用ゴムシート2a,2間に、機能性ゴムからなる未加硫シート3を、定型汎用ゴムシート2a,2の表面と同一のレベルまで埋め込み配置することとしているも、未加硫シート3の配設レベルは、図3(a),(b)のそれぞれに仮想線で示すように、定型汎用ゴムシート2a,2aの表面レベルを越えるレベルとすることもできる。
そしてこれらのいずれの場合にも、定型汎用ゴムシート2a,2間に、機能性ゴムからなる未加硫シート3を、定型汎用ゴムシート2a,2の表面と同一のレベルまで埋め込み配置することとしているも、未加硫シート3の配設レベルは、図3(a),(b)のそれぞれに仮想線で示すように、定型汎用ゴムシート2a,2aの表面レベルを越えるレベルとすることもできる。
図3(c)に示す未加硫コンベアベルト4は、台ベルト1上に、二枚の単位定型汎用ゴムシート2のそれぞれを、側縁位置を揃えて配置するとともに、二枚の単位定型汎用ゴムシート2の間および、それらのゴムシート2の表面上に未加硫シート3を適宜切断配置したものである。
図4は、この発明の第2の方法の実施形態を示す、未加硫コンベアベルトの横断面図であり、これは、台ベルト1の幅方向の中央域に、加硫済みの定型汎用ゴムシート2を配置するとともに、その定型汎用ゴムシート2の全体を、一定の幅および厚みを有する未加硫ゴムシート5で覆ったものである。
これによれば、未加硫ゴムシート5が、特定の物性をもたらす機能性ゴムであると否とにかかわらず、前述したように、中央部の定型汎用ゴムシート2が加硫済みであることにより、未加硫コンベアベルト6に対する加硫時間を、それの中央部まで十分に加硫させる場合に比して大きく短縮することができる。
これによれば、未加硫ゴムシート5が、特定の物性をもたらす機能性ゴムであると否とにかかわらず、前述したように、中央部の定型汎用ゴムシート2が加硫済みであることにより、未加硫コンベアベルト6に対する加硫時間を、それの中央部まで十分に加硫させる場合に比して大きく短縮することができる。
ここで、図4(a)に示す未加硫コンベアベルト6は、台ベルト1の幅方向中央域に、一枚の定型汎用ゴムシート2を薄肉の未加硫接着ゴム層7の介在下で配置し、そして、その定型汎用ゴムシート2を未加硫ゴムシート5で覆ったものであり、図4(b),(c)に示すコンベアベルト6は、加硫済みの定型汎用ゴムシート2の配設態様を変更したものである。
すなわち、図4(b)に示すコンベアベルト6は、台ベルト1の幅方向中央域に、二枚の定型汎用ゴムシート2のそれぞれを、相互の並列姿勢で、未加硫接着ゴム層7を介して配設したものであり、図4(c)に示すコンベアベルト6は、図4(b)に示す二枚の定型汎用ゴムシート2上に、他の二枚の定型汎用ゴムシート2を、未加硫接着ゴム層8を介して整列配置したものである。
ところで、図4(b),(c)に示すところでは、相互に隣接する二枚の定型汎用ゴムシート2の側面間にもまた未加硫接着ゴム層を介在させることが好ましい。
ところで、図4(b),(c)に示すところでは、相互に隣接する二枚の定型汎用ゴムシート2の側面間にもまた未加硫接着ゴム層を介在させることが好ましい。
1 台ベルト
2 定型汎用ゴムシート
3 未加硫シート
4,6 未加硫コンベアベルト
5 未加硫ゴムシート
7,8 未加硫接着ゴム層
2 定型汎用ゴムシート
3 未加硫シート
4,6 未加硫コンベアベルト
5 未加硫ゴムシート
7,8 未加硫接着ゴム層
Claims (6)
- 台ベルト上に、一定の幅および厚みを有する、定型汎用ゴムシートを配設するとともに、少なくとも定型汎用ゴムシートの間に、機能性ゴムからなる未加硫シートを、定型汎用ゴムシートの厚さ以上の厚さで配設した状態で全体に加硫を施す、更生コンベアベルトの製造方法。
- 定型汎用ゴムシートを、未加硫の、または加硫済みのゴムシートにて形成する請求項1に記載の更生コンベアベルトの製造方法。
- 単位の定型汎用ゴムシートおよび、半切の定型汎用ゴムシートの少なくとも一方を、台ベルトのそれぞれの側縁に整列させて配設するとともに、少なくとも定型汎用ゴムシートの間に、機能性ゴムからなる未加硫シートを配設する請求項1もしくは2に記載の更生コンベアベルトの製造方法。
- 機能性ゴムからなる未加硫シートを、定型汎用ゴムシートの間、および、定型汎用ゴムシート上のそれぞれに配設する請求項1〜3のいずれかに記載の更生コンベアベルトの製造方法。
- 定型汎用ゴムシートを、台ベルトのそれぞれの側縁に整列させて積層配置する請求項1〜4のいずれかに記載の更生コンベアベルトの製造方法。
- 台ベルトの幅方向中央域に、加硫済みの定型汎用ゴムシートを、未加硫の接着ゴム層を介して配設するとともに、その定型汎用ゴムシートの全体を未加硫ゴムシートで覆った状態で全体に加硫を施す、更生コンベアベルトの製造方法。
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