JP2002137245A - 発泡樹脂成形品 - Google Patents

発泡樹脂成形品

Info

Publication number
JP2002137245A
JP2002137245A JP2000339106A JP2000339106A JP2002137245A JP 2002137245 A JP2002137245 A JP 2002137245A JP 2000339106 A JP2000339106 A JP 2000339106A JP 2000339106 A JP2000339106 A JP 2000339106A JP 2002137245 A JP2002137245 A JP 2002137245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foamed
magnification
low
tray
foaming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000339106A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukitoshi Sakai
幸敏 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gifu Plastic Industry Co Ltd
Original Assignee
Gifu Plastic Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gifu Plastic Industry Co Ltd filed Critical Gifu Plastic Industry Co Ltd
Priority to JP2000339106A priority Critical patent/JP2002137245A/ja
Publication of JP2002137245A publication Critical patent/JP2002137245A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品の強度を向上させることができるとと
もに、重量を小さく抑えて製造コストの低減に寄与する
ことができる発泡樹脂成形品を提供する。 【解決手段】 トレー11は発泡ポリスチレンビーズを
発泡して成形され、その発泡ビーズの発泡倍率が異なる
高倍率発泡部12aと低倍率発泡部12bとを有する成
形体12よりなるものである。低倍率発泡部12bはそ
の発泡ビーズの密度が、高倍率発泡部12aの発泡ビー
ズの密度より高くなっており、その強度が高倍率発泡部
12aより高くなっている。成形体12における高倍率
発泡部12aと低倍率発泡部12bとの組成割合は、高
倍率発泡部12aが成形体12の50体積%以上から1
00体積%未満に設定されているとともに、低倍率発泡
部12bが成形体12の0体積%を越える量から50体
積%以下に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発泡樹脂材料の
発泡倍率が異なる部分を含む成形体よりなり、成形体の
補強部分の発泡樹脂材料を低発泡倍率で発泡させて成形
した発泡樹脂成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、発泡樹脂材料の発泡倍率が高
い部分と低い部分とを含む成形体が製造されている。そ
の成形体としては例えば工場内を流通する部品運搬用の
トレーが挙げられ、この種のトレーは、上面に開口を有
する有底四角箱状に成形されている。このトレーは各側
壁に対応する部分を成形する発泡樹脂材料である発泡ビ
ーズを低発泡倍率で発泡させて成形され、その他の部分
を成形する発泡ビーズを高発泡倍率で発泡させて成形さ
れている。そして、トレーにおいて低発泡倍率で発泡成
形された部分は発泡ビーズの密度が高く、強度が向上
し、その低倍率で発泡された部分によりトレー自体の強
度が向上している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、低発泡倍率
で発泡成形された部分は粒子径の小さい発泡ビーズが密
に充填されて、その発泡ビーズの密度が高倍率で発泡成
形された部分の発泡ビーズの密度より高くなっている。
そのため、低発泡倍率で発泡成形された部分の成形体に
おける組成割合が大きくなると、成形体の重量が大きく
なってしまうとともに、発泡ビーズの使用量が多くなっ
て成形体の製造コストが嵩んでしまうという問題があっ
た。
【0004】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、成形品の強度を向上させることができると
ともに、重量を小さく抑えて製造コストの低減に寄与す
ることができる発泡樹脂成形品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の発泡樹脂成形品は、発泡
樹脂材料を発泡して成形され、前記発泡樹脂材料の発泡
倍率が異なる高倍率発泡部と低倍率発泡部とを有する成
形体よりなり、同成形体における高倍率発泡部と低倍率
発泡部との組成割合が、高倍率発泡部が成形体の50体
積%以上から100体積%未満に設定されているととも
に、低倍率発泡部が成形体の0体積%を越える量から5
0体積%以下に設定され、低倍率発泡部は成形体におけ
る所要の強度を必要とする補強部分に設けられているも
のである。
【0006】請求項2に記載の発明の発泡樹脂成形品
は、請求項1に記載の発明において、前記高倍率発泡部
の発泡倍率は、低倍率発泡部の発泡倍率の1.5倍以上
に設定されているものである。
【0007】請求項3に記載の発明の発泡樹脂成形品
は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記
成形体は、同成形体内に被収容物を収容して、同被収容
物を運搬可能とするトレーである。
【0008】請求項4に記載の発明の発泡樹脂成形品
は、請求項3に記載の発明において、前記低倍率発泡部
は、トレー内面において前記被収容物が接触する部分及
びトレー外面において同トレーと他の部材とが接触する
部分の少なくとも一方に設けられているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明を部品運搬用のト
レーに具体化した一実施形態を、図面に基づいて詳細に
説明する。
【0010】まず、図1に示す発泡樹脂成形品としての
トレー11について説明する。このトレー11は発泡樹
脂材料としての発泡ポリスチレン製のビーズ(以下、単
に発泡ビーズと称す)を発泡して成形され、その発泡ビ
ーズの発泡倍率が異なる高倍率発泡部12aと図1にハ
ッチングに示す低倍率発泡部12bとを有する成形体1
2よりなるものである。なお、使用される発泡樹脂材料
は特に限定されるものではなく、例えば発泡ポリプロピ
レン樹脂、発泡ポリエチレン樹脂等の公知の発泡樹脂が
挙げられる。
【0011】成形体12における高倍率発泡部12aと
低倍率発泡部12bとの組成割合は、高倍率発泡部12
aが成形体12の50体積%以上から100体積%未満
に設定されているとともに、低倍率発泡部12bが成形
体12の0体積%を越える量から50体積%以下に設定
されている。また、本実施形態において、低倍率発泡部
12bの発泡倍率は5倍に設定され、高倍率発泡部12
aの発泡倍率は20倍に設定されて、高倍率発泡部12
aの発泡倍率は低倍率発泡部12bの発泡倍率の1.5
倍以上の4倍になっている。
【0012】成形体12は、平面長方形状の底壁13
と、その四側周縁部に立設された側壁14とより、上面
に開口を有する有底四角箱状に成形されている。前記底
壁13は所定の厚みを有し、上面に成形体12の上方か
ら被収容物としての部品を収容可能な収容孔15が複数
箇所に凹設されている。また、成形体12における所要
の強度を必要とする補強部分であるとともに、前記部品
が接触する部分である底壁13の上面には、その底壁1
3の前面に亘って黒色に着色された前記低倍率発泡部1
2bが設けられている。一方、底壁13の下面側及び各
側壁14はそれぞれ白色の高倍率発泡部12aにより形
成され、低倍率発泡部12bと比較して弾性力に富んで
いる。低倍率発泡部12bはその発泡ビーズの密度が、
高倍率発泡部12aの発泡ビーズの密度より高くなって
おり、その強度が高倍率発泡部12aより高くなってい
る。
【0013】そして、成形体12は、有底四角箱状に形
成されたコンテナ内に収容され、さらに、前記収容孔1
5内に部品が収容され、工場内のベルトコンベア上を流
通して部品を運搬する部品運搬用のトレー11として使
用されるものである。このトレー11の内底面におい
て、部品が接触する部分である収容孔15の上部内周縁
は低倍率発泡部12bにより補強されて所要の強度が付
与されている。そのため、収容孔15内への部品の収容
時又は収容孔15内からの部品の取り出し時、部品やロ
ボットアームが収容孔15の上部内周縁に接触しても発
泡ビーズが削り取られにくくなっている。
【0014】続いて、前記成形体12を成形する金型1
6について説明する。図2に示すように、金型16は固
定型16b(図2では右側)とその固定型16bに対し
て移動可能に設けられた可動型16a(図2では左側)
とより構成されている。固定型16bには成形体12の
形状に対応するキャビティ17が凹設されるとともに、
そのキャビティ17に連通するゲート18が形成され、
そのゲート18には発泡ビーズを射出可能なノズル19
が接続されている。図2に実線及び2点鎖線に示すよう
に、金型16は固定型16bに対して可動型16aを移
動させることにより前記キャビティ17を開閉するよう
に構成されている。また、固定型16b及び可動型16
aには、それぞれ加熱蒸気を流入可能な蒸気流入孔(図
示せず)及び冷却水をキャビティ17内に噴射可能な噴
射孔(図示せず)が形成されている。
【0015】さて、上記金型16を使用した成形体12
の成形方法について次に説明する。まず、図3に示すよ
うに、固定型16bと可動型16aとを型閉めしてキャ
ビティ17の開口を閉鎖し、所定の倍率に予備発泡され
た発泡ビーズをノズル19からキャビティ17内へ充填
する。次いで、加熱蒸気を各蒸気流入孔から流入し、発
泡ビーズを加熱して20倍にまで二次発泡させて発泡ビ
ーズ同士を融着させるとともに、成形体12における高
倍率発泡部12aを成形する。
【0016】次に、図4に2点鎖線に示す位置から実線
に示す位置まで可動型16aを固定型16bから後退さ
せて型開きする。このとき、高倍率発泡部12aは可動
型16aの後退に伴い可動型16a方向へ移動する。続
いて、成形される低倍率発泡部12bの厚みに対応する
厚みを有する介装板20を、固定型16bの端縁と可動
型16aの端縁との間に介装してキャビティ17内に前
記介装板20の厚み分、即ち低倍率発泡部12bの厚み
に対応する空洞部21を形成する。
【0017】次いで、図5に示すように、所定の倍率に
予備発泡された発泡ビーズをノズル19から前記空洞部
21内へ充填する。そして、加熱蒸気を前記蒸気流入孔
から流入し、発泡ビーズを加熱して5倍にまで二次発泡
させて発泡ビーズ同士を融着させるとともに、成形体1
2における低倍率発泡部12bを成形する。このとき、
高倍率発泡部12aと低倍率発泡部12bとは同じ材料
により成形されるため、両者が強固に融着して一体成形
される。
【0018】最後に、冷却水を噴射孔から噴射してキャ
ビティ17内を冷却し、そのキャビティ17内の成形体
12を冷却固化する。そして、可動型16aを後退させ
て型開きし、成形体12をキャビティ17内から取り出
すことにより、成形体12が得られる。
【0019】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 ・ トレー11を構成する成形体12は、その成形体1
2における低倍率発泡部12bの組成割合が半分以下に
設定されている。そのため、低倍率発泡部12bの組成
割合が半分より大きく設定された成形体12と異なり、
成形体12の重量を小さく抑えることができるととも
に、発泡樹脂材料の使用量を少なくして成形体12の製
造コストの低減に寄与することができる。
【0020】・ 低倍率発泡部12bは黒色に着色さ
れ、高倍率発泡部12aは白色である。そのため、成形
体12における低倍率発泡部12bの位置を確認するこ
とができ、低倍率発泡部12bにより補強された部分を
有効利用できるように成形体12の使用対象を容易に確
認することができる。
【0021】・ 高倍率発泡部12aの発泡倍率は低倍
率発泡部12bの発泡倍率の4倍に設定されているた
め、低倍率発泡部12bと比較して高倍率発泡部12a
に弾性力を付与することができる。従って、成形体12
における組成割合が半分以上の高倍率発泡部12aによ
りトレー11に緩衝材的機能を付与してトレー11内に
収容された部品を保護することができる。
【0022】・ 成形体12は部品運搬用のトレー11
であり、そのトレー11の底壁13上面には低倍率発泡
部12bが全体に亘って成形されているため、トレー1
1の側方へ所要の剛性が付与され、低倍率発泡部12b
が形成されていないトレー11と比較してトレー11の
強度が向上している。そのため、トレー11の側方から
の外力によりトレー11が変形したり、底壁13上方か
らの外力により底壁13が損傷を受けたりしにくくする
ことができる。
【0023】・ 成形体12は部品運搬用のトレー11
であり、収容孔15の上部内周縁は低倍率発泡部12b
により補強されて所要の強度が付与されている。そのた
め、部品と収容孔15の上部内周縁との接触により発泡
ビーズが削り取られにくく、成形体12から発泡ビーズ
の削り屑等を出にくくすることができるとともに、部品
に削り屑が付着したりするおそれをほとんどなくすこと
ができる。
【0024】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 実施形態では、固定型16bと可動型16aとの間
に介装板20を介装して空洞部21の大きさ、厚み等を
維持させたが介装板20を介装させずに、可動型16a
の後退のみにより、空洞部21の大きさ、厚み等を維持
させてもよい。
【0025】・ 実施形態では、空洞部21を形成した
後、低倍率発泡部12bを成形する発泡ビーズを充填し
たが、キャビティ17の容積のほとんどに高倍率発泡部
12aを成形する発泡ビーズを充填し、その後、キャビ
ティ17内のエア圧を高めてキャビティ17内を減圧
し、高倍率発泡部12a内に低倍率発泡部12bを成形
する発泡ビーズを吸引させて充填してもよい。又はキャ
ビティ17の容積のほとんどに高倍率発泡部12aを成
形する発泡ビーズを充填し、その後、低倍率発泡部12
bを成形する発泡ビーズを充填するノズル19におい
て、発泡ビーズを押し出す際のエア圧を高めて高倍率発
泡部12aに発泡ビーズを充填してもよい。
【0026】・ 実施形態では固定型16bにノズル1
9を1つ設けたが、高倍率発泡部12aを成形する発泡
ビーズをキャビティ17内に充填するノズル19と、低
倍率発泡部12bを成形する発泡ビーズをキャビティ1
7内に充填するノズル19とを別々に固定型16bに設
けてもよい。また、固定型16bにゲート18を複数設
けて、1つのノズル19により各ゲート18から発泡ビ
ーズを充填してもよく、各ゲート18に対応してそれぞ
れノズル19を設けてもよい。
【0027】・ 固定型16bに対してノズル19を移
動可能に設け、キャビティ17の所望する位置にノズル
19を配置可能に構成して、成形体12の所望する位置
に発泡ビーズを充填可能に構成してもよい。
【0028】・ 実施形態では低倍率発泡部12bを黒
色に着色し、高倍率発泡部12aを白色にしたが、両発
泡部12a,12bを黒色又は白色の同色にしてもよ
く、黒色以外の色に着色してもよい。さらに、低倍率発
泡部12bを白色にし、高倍率発泡部12aを黒色又は
その他の色に着色してもよい。
【0029】・ 実施形態では底壁13上面に低倍率発
泡部12bを成形したが、図6にハッチングに示すよう
に、底壁13上において、相対向する側壁14間に仕切
り22を架設し、所要の強度を必要とする補強部分であ
るとともに、部品が接触する部分である当該仕切り22
を低倍率発泡部12bにより成形してもよい。このよう
に構成した場合、仕切り22間に収容される部品と、仕
切り22とが接触しても仕切り22の発泡ビーズを削れ
にくくすることができる。
【0030】・ 図6にハッチングに示すように、実施
形態ではトレー11の底壁13上面に低倍率発泡部12
bを成形したが、所要の強度を必要とする補強部分であ
るとともに、トレー11と他の部材としてのベルトコン
ベアーや別のトレー11とが接触する部分である底壁1
3の下面に低倍率発泡部12bを成形してもよい。この
ように構成した場合、例えばベルトコンベアー上をトレ
ー11が流通する際や、トレー11をコンテナ内に収容
する際に、トレー11下面とベルトコンベアーやコンテ
ナ上面とが接触したとき、下面の発泡ビーズを削れにく
くすることができる。また、トレー11の側壁14上縁
部やコーナ部に低倍率発泡部12bを成形してトレー1
1の強度を向上させてもよい。
【0031】・ 実施形態では、トレー11の底壁13
上面に低倍率発泡部12bを設けたが、トレー11の底
壁13の上下両面に低倍率発泡部12bを設けてもよ
い。 ・ 実施形態では成形体12を部品運搬用のトレー11
に具体化したが、即席麺収容用の容器に具体化してもよ
く、その容器の上周縁部、底部等を低倍率発泡部12b
により成形し、その他の部分を高倍率発泡部12aによ
り成形してもよい。
【0032】・ また、折り畳み式運搬用容器に具体化
してもよい。この折り畳み式運搬用容器は底壁と、その
底壁の対向する一側縁に沿って立設された一対の第一側
壁と、前記底壁の対向する他側縁に沿って立設された一
対の第二側壁とを備えた有底四角箱状の容器本体から構
成されている。さらに、前記第一側壁及び第二側壁を底
壁上面に立設して組立可能に構成され、前記第一側壁を
底壁の上面に折り畳んだ後、第二側壁を第一側壁の上面
に折り畳むことによって、容器本体を折り畳み可能に構
成されている。そして、折り畳み式運搬用容器の底壁、
側壁を低倍率発泡部12bにより成形し、その他の部分
を高倍率発泡部12aにより成形してもよい。
【0033】・ 実施形態では低倍率発泡部12bの発
泡倍率を5倍に設定し、高倍率発泡部12aの発泡倍率
を20倍に設定したが、各発泡部12a,12bの発泡
倍率を変更し、高倍率発泡部12aの発泡倍率が低倍率
発泡部12bの発泡倍率の1.5倍以上から4倍未満の
間又は4倍を越えるように設定してもよい。
【0034】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記低倍率発泡部と高倍率発泡部とは色が異なるよ
うに形成されている請求項1〜請求項4のいずれか一項
に記載の発泡樹脂成形品。このように構成した場合、成
形体における低倍率発泡部が設けられた位置を確認する
ことができ、低倍率発泡部により補強された部分を有効
利用できるように成形体を使用することができる。
【0035】・ 発泡樹脂材料を発泡して成形され、前
記発泡樹脂材料の発泡倍率が異なる高倍率発泡部と低倍
率発泡部とを有する成形体よりなる発泡樹脂成形品の製
造方法であって、固定型と可動型とよりなる成形型のキ
ャビティ内に予備発泡させた発泡樹脂材料を充填し、こ
の充填された発泡樹脂材料を加熱により発泡させて高倍
率発泡部を成形した後、可動型を所定の位置にまで可動
させるとともに、キャビティ内に空洞部を形成し、その
空洞部内に予備発泡させた発泡樹脂材料を充填し、この
充填された発泡樹脂材料を加熱により前記高倍率発泡部
より低倍率に発泡させて低倍率発泡部を成形することを
特徴とする発泡樹脂成形品の製造方法。このように構成
した場合、低倍率発泡部と高倍率発泡部とを確実に成形
することができる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
発泡樹脂成形品によれば、成形品の強度を向上させるこ
とができるとともに、重量を小さく抑えて製造コストの
低減に寄与することができる。
【0037】請求項2に記載の発明の発泡樹脂成形品に
よれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、低倍率
発泡部と比較して高倍率発泡部に弾性力を付与して、成
形体に緩衝材的機能を付与することができ、成形体に収
容された被収容物を保護することができる。
【0038】請求項3に記載の発明の発泡樹脂成形品に
よれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加
えて、トレーの強度を向上させて外力により変形した
り、損傷を受けたりしにくくすることができる。
【0039】請求項4に記載の発明の発泡樹脂成形品に
よれば、請求項3に記載の発明の効果に加えて、成形体
内に収容された被収容物と低倍率発泡部との接触等や運
搬中のベルトコンベアとの接触により発泡ビーズが削れ
にくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のトレーを示す斜視図。
【図2】 実施形態のトレーを成形するための金型を示
す模式図。
【図3】 キャビティ内に発泡ビーズを充填した状態を
示す模式図。
【図4】 可動型を後退させて空洞部を形成した状態を
示す模式図。
【図5】 空洞部内に発泡ビーズを充填した状態を示す
模式図。
【図6】 別例の成形体を示す斜視図。
【符号の説明】
11…発泡樹脂成形品としてのトレー、12…成形体、
12a…高倍率発泡部、12b…低倍率発泡部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡樹脂材料を発泡して成形され、前記
    発泡樹脂材料の発泡倍率が異なる高倍率発泡部と低倍率
    発泡部とを有する成形体よりなり、同成形体における高
    倍率発泡部と低倍率発泡部との組成割合が、高倍率発泡
    部が成形体の50体積%以上から100体積%未満に設
    定されているとともに、低倍率発泡部が成形体の0体積
    %を越える量から50体積%以下に設定され、低倍率発
    泡部は成形体における所要の強度を必要とする補強部分
    に設けられている発泡樹脂成形品。
  2. 【請求項2】 前記高倍率発泡部の発泡倍率は、低倍率
    発泡部の発泡倍率の1.5倍以上に設定されている請求
    項1に記載の発泡樹脂成形品。
  3. 【請求項3】 前記成形体は、同成形体内に被収容物を
    収容して、同被収容物を運搬可能とするトレーである請
    求項1又は請求項2に記載の発泡樹脂成形品。
  4. 【請求項4】 前記低倍率発泡部は、トレー内面におい
    て前記被収容物が接触する部分及びトレー外面において
    同トレーと他の部材とが接触する部分の少なくとも一方
    に設けられている請求項3に記載の発泡樹脂成形品。
JP2000339106A 2000-11-07 2000-11-07 発泡樹脂成形品 Pending JP2002137245A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000339106A JP2002137245A (ja) 2000-11-07 2000-11-07 発泡樹脂成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000339106A JP2002137245A (ja) 2000-11-07 2000-11-07 発泡樹脂成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002137245A true JP2002137245A (ja) 2002-05-14

Family

ID=18814220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000339106A Pending JP2002137245A (ja) 2000-11-07 2000-11-07 発泡樹脂成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002137245A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007105285A1 (ja) * 2006-03-13 2007-09-20 Daisen Industry Co., Ltd. 発泡成形体およびその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007105285A1 (ja) * 2006-03-13 2007-09-20 Daisen Industry Co., Ltd. 発泡成形体およびその製造方法
US8470217B2 (en) 2006-03-13 2013-06-25 Daisen Industry Co., Ltd. Foamed molding and its manufacturing method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102223604B1 (ko) 팽창형 물질의 일부에 절곡부를 형성하는 절곡부형성시스템과 방법
KR101169678B1 (ko) 내부 구획공간을 가진 발포성형물 금형장치
KR101171935B1 (ko) 분사부가 일체로 형성된 금형을 가진 발포성형물 금형장치
KR101196735B1 (ko) 조립식 캐비티금형
JPS5855897B2 (ja) 異種原料による同時成形方法
JP2011025450A (ja) 発泡成形品の製造方法及び発泡成形品
JP2002137245A (ja) 発泡樹脂成形品
JP7235950B2 (ja) 折り畳み容器
US20140291194A1 (en) Packing buffer and manufacturing method thereof
KR101171934B1 (ko) 조립식 캐비티금형
JPS6040372B2 (ja) 異種原料による同時成形品の製造方法
JP2008221814A (ja) 異種発泡成形品の形成方法
EP0404222B1 (en) Process for manufacturing a plastic crate by injection moulding, and plastic crate manufactured by said process
CA2227240C (en) Moulded foam article with thick and thin wall portions
JP3189377B2 (ja) 発泡合成樹脂成形品の成形方法
JP4146303B2 (ja) 発泡合成樹脂製容器、その蓋、その製造方法及びその成形用金型
JP2000016205A (ja) 自動車用バンパー芯材、および自動車用バンパー芯材の製造方法
JPH038585Y2 (ja)
JP3066770B2 (ja) ハウジングパネルの製造方法
JPH11207807A (ja) ブロー成形品
JP2002362676A (ja) 板状体の搬送用箱
JP5425559B2 (ja) 容器
JP3889103B2 (ja) 一体成形合成樹脂製パレット
JP2528577B2 (ja) 発泡成形体の製造方法
JPH01279046A (ja) 発泡合成樹脂製組立箱及びその製造方法