JP2002136648A - 遊技機,遊技機用告知装置,コンピュータプログラム,記憶媒体及び告知方法 - Google Patents

遊技機,遊技機用告知装置,コンピュータプログラム,記憶媒体及び告知方法

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JP2002136648A
JP2002136648A JP2001251847A JP2001251847A JP2002136648A JP 2002136648 A JP2002136648 A JP 2002136648A JP 2001251847 A JP2001251847 A JP 2001251847A JP 2001251847 A JP2001251847 A JP 2001251847A JP 2002136648 A JP2002136648 A JP 2002136648A
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JP
Japan
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player
gaming machine
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symbol
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JP2001251847A
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Hiroyuki Sasaki
浩之 佐々木
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Original Assignee
SGS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別遊技発生の予告情報などを遊技者に対し
て刺激的に告知し,遊技の趣向を高めることが可能な遊
技機等を提供すること。 【解決手段】 複数の図柄を変動表示した後,停止表示
する図柄表示手段と,図柄表示手段が停止表示した図柄
が,特定図柄を構成する場合に遊技者に対して有利な特
別遊技を行わせる特別遊技発生手段と,を有する遊技機
であって,図柄の変動開始後に,遊技機とは別体に構成
された遊技機用告知装置に対し,停止表示される図柄の
構成に関する告知情報を送信する送信手段を有し,遊技
機用告知装置を介して,遊技者に対し告知情報を告知す
ることを特徴とする,遊技機を提供する。かかる構成に
より,遊技機とは別体に構成された遊技機用告知装置を
介して,各種告知情報を遊技者に対して告知できるの
で,斬新かつ刺激的な告知が可能になり,遊技の趣向性
が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機,遊技機用告
知装置,コンピュータプログラム,記憶媒体及び告知方
法にかかり,特に,停止表示される図柄の構成に関する
情報を遊技者に対し告知することができる遊技機等に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来では,例えばパチスロ機などの遊技
機には,筺体の内部に,外周面上に複数の図柄や数字な
ど(以下では,図柄という)が描かれた例えばリール
(回胴またはドラムともいう)が設置されており,筺体
前面の表示窓からリール外周面上の図柄を遊技者に対し
て変動または停止表示する図柄表示手段を備える。
【0003】かかる遊技機で遊技を行う場合,まず,所
定枚数のメダルをメダル投入口に投入しスタートレバー
を操作すると,上記リールが高速回転して図柄が変動表
示される。次いで,ストップボタンを押下すると,各リ
ールの回転が停止し,図柄が停止表示される。かかる停
止表示された図柄の入賞ライン上の組合せが,例えば
「7−7−7」などの特定図柄を構成する所定の組合せ
であった場合には,通常遊技よりも遊技者にとって有利
な特別遊技(例えばビッグボーナスなど)が開始され,
遊技者は多量のメダルを獲得できる。
【0004】かかる特別遊技が発生するか否かは,遊技
機内部の制御装置により,スタートレバー操作時に抽出
された乱数が特別遊技を行わせる乱数であるか否かを判
断(以下,内部抽選という)して,決定される。この内
部抽選の結果に応じて,停止表示される図柄が制御され
る。このため,内部抽選に当選した場合には,遊技者が
所定の図柄を狙って好適なタイミングでストップボタン
を操作(以下では,「目押し」という)すれば,特定図
柄が入賞ライン上に停止表示可能な状態になる。一方,
内部抽選に当選していなければ,遊技者がいかに「目押
し」しても,特定図柄が入賞ライン上に停止表示される
ことはない。
【0005】従来の遊技機では,遊技の趣向性を高め遊
技者の便宜を図るために,このような内部抽選の結果に
基づいて,遊技者に対し特別遊技の発生を予告する機能
を有する。かかる特別遊技発生の予告方法としては,遊
技機に設置された液晶表示装置やランプなどを利用する
ものが大半である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記従
来の遊技機において,液晶表示装置を用いて特別遊技の
発生を予告する方法としては,液晶表示装置の画面上に
例えば「ボーナス確定」と表示される,または「特定の
キャラクタ」が表示される等に限られていた。また,ラ
ンプなどを用いて特別遊技の発生を予告する場合にも,
ランプが筺体前面で点滅したり,点滅するランプの色が
変わったりする程度であった。このような予告方法が大
勢を占めているので,予告がマンネリ化して刺激が乏し
く,遊技者に飽きられているという問題がある。
【0007】従って,遊技の趣向を高め遊技者の期待に
応えるべく,新規な特別遊技予告方法が求められている
が,遊技機と別体に構成された予告装置などによる特別
遊技の予告方法は,未だ提供されていない。
【0008】ところで,従来のパチスロ機などの遊技機
では,初心者は「目押し」ができないので,図柄を好適
に停止表示できないという問題もある。このため,初心
者は,同一の遊技機で遊技しても,上級者と比してメダ
ルの獲得枚数が少なかった。
【0009】本発明は,従来の遊技機が有する上記問題
点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,特別
遊技発生の予告などを遊技者に対して刺激的に告知し,
遊技の趣向を高めることが可能な,新規かつ改良された
遊技機及び遊技機用告知装置等を提供することである。
【0010】さらに,本発明の別の目的は,初心者でも
希望図柄を好適に停止表示させることの可能な,新規か
つ改良された遊技機及び遊技機用告知装置等を提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,本発明の第1の観点によれば,複数の図柄を変動表
示した後,停止表示する図柄表示手段と,図柄表示手段
が停止表示した図柄が特定図柄を構成する場合に,遊技
者に対して有利な特別遊技を行わせる特別遊技発生手段
と,を有する遊技機であって,図柄の変動開始後に,遊
技機とは別体に構成された遊技機用告知装置に対し,停
止表示される図柄の構成に関する告知情報を送信する送
信手段を有し,遊技機用告知装置を介して,遊技者に対
し告知情報を告知することを特徴とする,遊技機が提供
される。
【0012】かかる構成により,遊技機は,遊技機とは
別体に構成された遊技機用告知装置を介して,遊技に関
する情報を遊技者に対して告知できるので,斬新で刺激
的な告知が可能になり,遊技機による遊技の趣向性が高
まる。
【0013】また,送信手段は,所定方向にある遊技機
用告知装置に対してのみ告知情報を送信する超指向性ア
ンテナである,如く構成すれば,遊技機は,告知情報を
送信すべき遊技機用告知装置以外の遊技機用告知装置に
対し,当該遊技機に関する告知情報を誤って送信するこ
とがない。
【0014】さらに,告知情報は,特別遊技発生の予告
情報を含む,如く構成すれば,遊技機は,遊技者が特別
遊技発生の可能性をいち早く察知して期待感を持つこと
が可能な告知情報を告知できる。
【0015】また,遊技機は,図柄表示手段により変動
表示された図柄を遊技者の所定の操作に応じて停止表示
させる停止操作手段を有し,告知情報は,変動表示され
た図柄を遊技者の希望に応じた所定の図柄で停止表示さ
せるために,停止操作手段を操作するタイミング情報を
含む,如く構成すれば,遊技機は,図柄の変動表示中
に,遊技者に対して停止操作手段を操作するタイミング
情報を告知できる。このため,遊技者が停止操作手段を
好適なタイミングで操作可能にする告知情報を告知でき
る。
【0016】上記課題を解決するため,本発明の別の観
点によれば,複数の図柄を変動表示した後,停止表示す
る図柄表示手段と,図柄表示手段が停止表示した図柄が
特定図柄を構成する場合に,遊技者に対して有利な特別
遊技を行わせる特別遊技発生手段と,を有する遊技機,
と別体に構成され,遊技機が送信した停止表示される図
柄の構成に関する告知情報を受信する受信手段と,告知
情報を遊技者に対して告知する告知手段と,を有するこ
とを特徴とする,遊技機用告知装置が提供される。
【0017】かかる構成により,遊技機とは別体に構成
された遊技機用告知装置が,遊技者に対して,遊技に関
する情報を告知できるので,これまでにない刺激的な告
知手段を提供でき,遊技機による遊技の趣向性が高ま
る。
【0018】また,告知情報は,特別遊技発生の予告情
報を含む,如く構成すれば,遊技機用告知端末は,遊技
者が特別遊技発生の可能性をいち早く察知して期待感を
持つことが可能な告知情報を告知できる。
【0019】また,遊技機は,図柄表示手段により変動
表示された図柄を遊技者の所定の操作に応じて停止表示
させる停止操作手段を有し,告知情報は,変動表示され
た図柄を遊技者の希望に応じた所定の図柄で停止表示さ
せるために,停止操作手段を操作するタイミング情報を
含む,如く構成すれば,遊技機用端末は,遊技機の図柄
の変動表示中に,遊技者に対して停止操作手段を操作す
るタイミング情報を,遊技者の近傍から告知できる。こ
のため,遊技者が停止操作手段を好適なタイミングで操
作可能にする告知情報を告知できる。
【0020】さらに,告知手段は,所定の光を発光する
発光装置を有し,遊技機用告知装置は,発光装置の発光
により遊技者に対し告知情報を告知する,如く構成すれ
ば,遊技者は,発光装置の発光により告知情報を視認で
きる。
【0021】また,告知手段は,遊技機用告知装置を振
動可能な振動装置を有し,遊技機用告知装置は,振動装
置の振動により遊技者に対し告知情報を告知する,如く
構成すれば,遊技者は,振動装置の振動により告知情報
を体感できる。
【0022】また,告知手段は,遊技機用告知装置の所
定部分を駆動させる駆動装置を有し,遊技機用告知装置
は,駆動装置による所定部分の駆動により遊技者に対し
告知情報を告知する,如く構成すれば,遊技者は,駆動
装置の所定部分の振動により告知情報を視認または体感
できる。
【0023】さらに,上記課題を解決するため,本発明
の別の観点によれば,遊技機をして上記遊技機として機
能させることを特徴とする,コンピュータプログラムが
提供される。
【0024】また,上記課題を解決するため,本発明の
別の観点によれば,遊技機をして上記遊技機として機能
させることを特徴とする上記コンピュータプログラムが
記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供
される。
【0025】また,上記課題を解決するため,本発明の
別の観点によれば,複数の図柄を変動表示した後停止表
示する図柄表示手段と,図柄表示手段が停止表示した図
柄が特定図柄を構成する場合に,遊技者に対して有利な
特別遊技を行わせる特別遊技発生手段と,を有する遊技
機が,停止表示される図柄の構成に関する告知情報を遊
技者に対し告知する告知方法であって,遊技機が,遊技
機とは別体に構成された遊技機用告知装置に対し,告知
情報を送信する送信工程と,遊技機用告知装置が,送信
された告知情報を受信する受信工程と,遊技機用告知装
置が,遊技者に対し受信した告知情報を告知する告知工
程と,を含むことを特徴とする,告知方法が提供され
る。
【0026】かかる構成により,遊技機とは別体に構成
された遊技機用告知装置を介して,遊技に関する情報を
遊技者に対して告知できるので,告知方法が斬新で刺激
的になり,遊技機による遊技の趣向性が高まる。
【0027】さらに,送信工程は,所定方向にある遊技
機用告知装置に対してのみ告知情報を送信可能な超指向
性アンテナを利用する,如く構成すれば,告知情報を送
信すべき遊技機用告知装置以外の遊技機用告知装置に対
し,当該遊技機の告知情報を誤って送信することがない
ので,告知情報を特定の遊技者に対してのみ好適に告知
できる。
【0028】また,告知情報は,特別遊技発生の予告情
報を含む,如く構成すれば,遊技者は,特別遊技が発生
する可能性をいち早く察知して期待感を持つので,遊技
の趣向性が高まる。
【0029】また,遊技機は,図柄表示手段により変動
表示された図柄を遊技者の所定の操作に応じて停止表示
させる停止操作手段を有し,告知情報は,変動表示され
た図柄を遊技者の希望に応じた所定の図柄で停止表示さ
せるために,停止操作手段を操作するタイミング情報を
含む,如く構成すれば,図柄の変動表示中に,遊技者に
対して停止操作手段を操作するタイミング情報を告知で
きるので,遊技者は停止操作手段を好適に操作して,例
えば容易に「目押し」できる。
【0030】さらに,告知工程は,遊技機用告知装置の
所定部分が発光することにより遊技者に対し告知情報を
告知する,如く構成すれば,遊技者は,遊技機用告知装
置の所定部分の発光により告知情報を視認できる。
【0031】また,告知工程は,遊技機用告知装置の所
定部分が振動することにより遊技者に対し告知情報を告
知する,如く構成すれば,遊技者は,遊技機用告知装置
の所定部分の振動により告知情報を体感できる。
【0032】また,告知工程は,遊技機用告知装置の所
定部分が駆動することにより遊技者に対し告知情報を告
知する,如く構成すれば,遊技者は,遊技機用告知装置
の所定部分の駆動により告知情報を視認または体感でき
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。な
お,本明細書及び図面において,実質的に略同一の機能
構成を有する構成要素については,同一の符号を付する
ことにより重複説明を省略する。
【0034】(第1の実施の形態)まず,本発明の第1
の実施形態にかかる遊技機,遊技機用告知装置,コンピ
ュータプログラム,記憶媒体及び遊技方法について説明
する。第1の実施形態では,告知情報として特別遊技の
発生の予告情報を遊技者に対し告知するための機能構成
について詳細に説明する。なお,以下では,遊技機とし
て例えばパチスロ機の例を挙げて説明する。
【0035】まず,図1に基づいて,本実施形態にかか
るパチスロ機の概容について説明する。なお,図1は,
本実施形態にかかるパチスロ機10の概容を示す斜視図
である。
【0036】図1に示すように,パチスロ機10は,筺
体12の前面には開閉可能な扉14が設けられており,
筺体12内部には後述する制御装置(図示せず)等の各
種装置及びリール20などが設置されている。扉14の
上部には,例えば特別遊技時やメダル払出し時などに点
灯または点滅するランプ16や,大当たり時または入賞
時の図柄の組合せや当該メダル払出し枚数などが表示さ
れた第1表示パネル18が,設けられている。
【0037】さらに,第1表示パネル18の下方には,
複数の図柄30を変動または停止表示可能な図柄表示手
段19が設置されている。図柄表示手段19は,3つの
表示窓22a〜22c(以下では表示窓22という場合
もある)と,筐体12内部に回転可能に設置された略円
筒形状を有する3つのリール20(回胴またはドラムな
どとも呼ばれる)とを有する。
【0038】表示窓22は,扉14に略長方形の透明パ
ネルなどを設けることで形成され,遊技者に対し筺体1
2内部を臨ませることができる。また,リール20は,
等間隔に配置された左リール20a,中リール20bお
よび右リール20cからなり,各リール20の外周面上
に例えば「7」,「スイカ」など複数種の図柄30が所
定の配列で複数描かれている。かかる構成により,図柄
表示手段19は,各表示窓22a〜22cに対向する左
リール20a,中リール20bおよび右リール20cの
外周面前部の図柄30を,遊技者に対してそれぞれ表示
できる。
【0039】かかる図柄表示手段19による図柄30の
表示態様としては,変動表示と停止表示がある。まず,
変動表示とは,上記リール20をモータ(図示せず)な
どにより所定方向に高速回転させ,表示窓22から変動
する図柄30を不明瞭な状態で表示することをいう。一
方,停止表示とは,回転していないリール20外周面上
の例えば3つの図柄30を,表示窓22から明確に表示
することをいう。
【0040】また,図柄表示手段19の右下方には,遊
技者がメダルを投入するためのメダル投入口24が設け
られており,その上方には,貯蓄(クレジット)されて
いるメダルの枚数(例えば「23」)を表示する貯蓄メ
ダル表示部26が設けられている。また,図柄表示手段
19の左下方には,メダルを手動で投入してベットする
代わりに,押下することにより貯留されているメダルを
所定枚数(例えば1または3枚)ベットすることができ
るベットボタン28が設けられている。なお,ベットと
は,パチスロ機10で遊技を行うに際して,所定枚数の
メダルを投入して後述する入賞ラインを有効な状態にす
ることをいう。1回の遊技に要するベット数は,例えば
1〜3枚が一般的である。
【0041】さらに,図柄表示手段19の下方には,各
リール20a〜20cに対応する位置に,左,中および
右ストップボタン32a〜32c(以下ではストップボ
タン32という場合もある)がそれぞれ設置されてい
る。ストップボタン32は,遊技者の所定の操作に応じ
て変動表示された図柄30を停止させる停止操作手段と
して設けられている。遊技者は,任意のタイミングでス
トップボタン32を押下することにより,対応するリー
ル20の回転を停止させ,変動表示されている図柄30
を停止表示させることができる。
【0042】また,ストップボタン32の右側には,リ
ール20の回転を始動させ図柄30の変動表示を開始す
るための開始操作手段として,スタートレバー34が設
けられている。さらに,扉14の下部には,パチスロ機
10の機種名やユニークなキャラクタなどが表示された
第2表示パネル36が,設けられている。また,筐体1
2の下部には,獲得したメダルが払い出されるメダル払
出し口38や,払い出されたメダルを保持する受け皿4
0が設けられている。さらに,筐体12には遊技の趣向
を高めるために多様な効果音などを出力するスピーカ4
2が内蔵されている。
【0043】次に,図2に基づいて,本実施形態にかか
るパチスロ機の図柄表示手段に表示される図柄について
説明する。なお,図2は,本実施形態にかかるパチスロ
機10の図柄表示手段19が停止表示した図柄30の構
成を示す正面図である。
【0044】図2に示すように,図柄表示手段19は,
例えば3行3列に配置された合計9つの図柄30を停止
表示している。かかる図柄30の種類としては,例えば
「7」,「チェリー」,「スイカ」,「ベル」および
「リプレイ」などがある。各リール20は,垂直方向に
配列された3つの図柄30をそれぞれ表示しており,例
えば,左リール20aにおいては,上段に「チェリ
ー」,中段に「7」,下段に「スイカ」が表示されてい
る。
【0045】また,図柄表示手段19は,例えば5つの
入賞ライン50a〜50e(以下では,入賞ライン50
という場合もある)を有する。例えば,入賞ライン50
aは,左,中および右リール20a〜20cの中段を横
一直線に結ぶラインであり,また,入賞ライン50e
は,左リール20a上段,中リール20b中段および右
リール20c下段を斜め一直線に結ぶラインである。
【0046】この入賞ライン50は,図柄の変動表示前
(即ち,スターレバー34の操作前)にベットされたメ
ダル数に応じて,有効ライン数が設定される。例えば,
メダルを1枚ベットした場合には,中段横一直線の入賞
ライン50aのみが有効になる。また,メダルを2枚ベ
ットした場合には,上段,中段および下段横一直線の入
賞ライン50a〜50cの3本が有効になる。さらに,
メダルを3枚ベットした場合には,上段,中段および下
段横一直線の入賞ライン50a〜50cに加え,斜め一
直線の入賞ライン50d,50eの合計5本が有効にな
る。
【0047】また,入賞ライン50の両端部には入賞ラ
インランプ52a〜52cが備えられ,ベットされたメ
ダル数に応じて点灯するので,有効になった入賞ライン
50を表示することができる。具体的には,例えば,メ
ダルのベット数が,1枚の場合は入賞ラインランプ52
aが,2枚の場合は入賞ラインランプ52aおよび52
bが,3枚の場合は入賞ラインランプ52a〜52cが
点灯する。
【0048】実際の遊技では,所定枚数のメダルを投入
して有効な入賞ライン50を設定しスタートレバー34
を操作すると,すべてのリール20が回転し図柄30が
変動表示される。次いで,任意のタイミングでストップ
ボタン32を順次押下すると,当該ストップボタン32
に対応するリール20が順次停止して図柄30が一列ご
とに停止表示される。
【0049】このように停止表示された図柄30の組合
せのうち,上記有効な入賞ライン50上に配列された例
えば3つの図柄30の組合せに基づいて,入賞か否かを
判別できる。
【0050】かかる図柄30の組合せが,入賞する役と
して予め設定されている所定の組合せ(特定図柄)を構
成する場合には,入賞となり所定枚数のメダルが払い出
される。
【0051】例えば,図2に示すように,入賞ライン5
0a上の図柄30が「7−7−7」の組合せとなった場
合などには,ビッグボーナスなどの特別遊技を発生させ
る役が入賞した所謂「大当たり」の状態となり,さらに
例えば15枚のメダルが払い出される。また,図示はし
ないが,入賞ライン50上に,例えば「ベル−ベル−ベ
ル」と揃った場合には,所謂「小役」(比較的少ない枚
数のメダルを獲得できる役など)が入賞しており,例え
ば10枚のメダルが払い出される。また,入賞ライン5
0上に,例えば「リプレイ−リプレイ−リプレイ」と揃
った場合には,所謂「再遊技役」が入賞しており,メダ
ルをベットすることなしに次回の遊技を行うことができ
る。また,左リール20aの上,中または下段のいずれ
かに「チェリー」が表示された場合には,入賞ライン5
0上の他の図柄30に関係なく「小役」入賞となり,例
えば2または4枚のメダルが払い出される。
【0052】一方,有効な入賞ライン50上の図柄30
の組合せが,所定の入賞役の組合せとならない(例え
ば,3つの図柄30が揃わないなど)の場合には,メダ
ルを獲得することなく,ベットしたメダルに対応する遊
技は終了する。
【0053】以上のようにして,パチスロ機10の1回
の通常遊技(特別遊技以外の通常の遊技)が行われる。
図2に示すような,図柄30の構成は1回の遊技の結果
として表示されたものであり,複数回の遊技を繰り返す
場合には,図柄表示手段19により,リール20の停止
位置に応じて多様な図柄30の構成が表示される。そし
て,各々の遊技ごとに,有効入賞ライン50上の図柄3
0の組合せに基づいて入賞か否かが判別され,メダルの
獲得枚数が増減する。
【0054】なお,「7−7−7」などの特定図柄で
「大当たり」することにより発生する特別遊技(例えば
ビッグボーナス,レギュラーボーナスなど)では,通常
遊技と比較して多くのメダルを獲得することができる。
この理由としては,特別遊技時には,通常遊技時と異な
る図柄30の組合せでメダルが獲得できる(例えば,
「7−リプレイ−リプレイ」の組合せでメダル15枚払
い出し),通常遊技時と同じ図柄30の組合せでもメダ
ルの払い出し枚数が多い(例えば「ベル−ベル−ベル」
の組合せでメダル15枚払い出し),または後述する入
賞確率が高いからなどである。所定回数にわたり特別遊
技を行った後には,所定の条件で特別遊技が終了し,再
び通常遊技が開始される。
【0055】次に,図3に基づいて,本実施形態にかか
るパチスロ機の制御装置について説明する。なお,図3
は,本実施形態にかかるパチスロ機10の制御装置の構
成を示すブロック図である。
【0056】図3に示すように,パチスロ機10を制御
する制御装置60は,例えばマイクロコンピュータなど
であり,各種演算処理を行うCPU(Central
Processing Unit)62と,制御プログ
ラムなどを記憶する記憶媒体であるROM(Read
Only Memory)64と,遊技に関する各種情
報を記憶するRAM(Random Access M
emory)66とを有する。
【0057】ROM64には,パチスロ機10の遊技に
おける各種処理を制御するためのコンピュータプログラ
ム,入賞役となる図柄30の組合せ(特定図柄)情報,
入賞役ごとの入賞確率情報およびメダル払出枚数情報,
入賞役の内部抽選を行うための乱数表データテーブルな
どが記憶されている。CPU62は,ROM64に記憶
された上記プログラムに基づいて,RAM66を随時利
用しながら,各種駆動制御,出力制御,入力信号処理,
内部抽選処理,告知処理などの各種演算処理を行うこと
で遊技を進行させる。
【0058】ここで,制御装置60の内部抽選処理につ
いて説明する。上記のように内部抽選処理とは,制御装
置60が,特別遊技または「小役」などの入賞役の当落
を,乱数表を用いて抽選することである。制御装置60
は,内部抽選処理を行うための制御プログラムに基づい
て,乱数発生手段,乱数抽出手段,乱数判定手段として
機能する。
【0059】より詳細には,乱数発生手段は,遊技中に
所定の方法で所定範囲内の乱数を発生させ続ける。ま
た,乱数抽出手段は,上記乱数発生手段により発生して
いる乱数から,例えばスタートレバー34が操作された
瞬間のタイミングで,1つの乱数を抽出する。さらに,
乱数判定手段は,当該抽出された乱数を,乱数表データ
テーブルに記憶された乱数と照合し,予め設定された入
賞役に対応する乱数と一致するか否かを判定する。
【0060】かかる処理により,抽出された乱数が例え
ば特別遊技や「小役」を表す乱数と一致する場合には,
内部抽選に当選したこととなり,一方,いずれの乱数と
も一致しない場合には内部抽選に落選したこととなる。
かかる当落の割合が,入賞確率であり,例えばビッグボ
ーナスの入賞確率は「250分の1」であり,「ベル小
役」の入賞確率は「10分の1」などである。この入賞
確率は,パチスロ機10の機種に応じて規定の値となる
よう乱数表データテーブルが形成されている。さらに,
上記入賞確率の既定値を,同一の機種でも個々のパチス
ロ機10ごとに所定の範囲内で増減可能に設定してもよ
い。
【0061】次に,本実施形態の特徴である制御装置6
0の告知処理について説明する。告知処理とは,上記の
ような内部抽選処理の結果,例えば特別遊技の入賞役に
当選した場合などに,特別遊技の発生が可能な状態であ
ることなどを遊技者に対して予告するための告知情報を
作成して送信する処理をいう。
【0062】より詳細には,制御装置60は,ROM6
4に記憶された制御プログラムに基づいて,上記内部抽
選処理の結果としてビッグボーナスが当選した場合に,
ビッグボーナスの発生を予告するための告知情報信号
を,例えば50%の告知確率で作成する。ここでいう告
知確率とは,ビッグボーナス当選時およびそれ以降の遊
技などにおいて告知情報信号を作成する確率である。か
かる告知確率が50%であるために,ビッグボーナスに
当選していても,告知情報信号が作成されない場合もあ
る。
【0063】さらに,制御装置60は,上記内部抽選処
理の結果ビッグボーナスが当選していない場合にも,ビ
ッグボーナスの発生を予告するための偽の告知情報信号
を,例えば1%の偽の告知確率で作成する。ここでいう
偽の告知情報信号とは,ビッグボーナスが当選していな
いにもかかわらず作成される告知情報信号と略同一な信
号である。また,偽の告知確率とは,かかる偽の告知信
号情報を作成する確率である。かかる偽の告知確率が1
%であるために,ビッグボーナスに当選していないにも
かかわらず,偽の告知情報信号が低確率で作成される。
【0064】以上のような告知情報信号(偽の告知情報
信号を含む。以下,同様である)は,後述する電波発信
回路98に出力される。
【0065】なお,上記告知処理において,ビッグボー
ナスの告知確率は50%に限定されず,例えば100%
など0%以外の確率であってもよく,また,偽の告知確
率は,例えば0%など100%より小さい確率であって
もよい。また,告知処理を行う条件として,ビッグボー
ナスが当選した場合に限らず,内部抽選処理の結果,レ
ギュラーボーナスが当選,「ベル」または「リプレイ」
などの「小役」が当選した場合などでもよい。
【0066】ところで,制御装置60のCPU62は,
図3に示すように,各種スイッチなどから各種信号が入
力されるとともに,各種駆動・出力回路の制御を行う。
以下に,それらの詳細について説明する。
【0067】まず,リール駆動回路72は,制御装置6
0からの制御信号に基づいて,例えばクロックパルスな
どを利用して,3つのステッピングモータなどのモータ
74a〜74c(以下,モータ74という)をそれぞれ
駆動させ,リール20a〜20cを自在に回転または停
止できる。かかるリール駆動回路72は,3つのモータ
74を個別に制御できるので,3つのリール20をそれ
ぞれ回転停止自在に制御できる。なお,リール駆動回路
72は,上記内部抽選処理結果に応じて,図柄表示手段
19に停止表示される入賞ライン50上の図柄30の組
合せが,特定図柄を構成するまたは構成しないように,
リール20を好適に停止制御できる。
【0068】リール位置検出回路78は,リール位置検
出センサ76a〜76b(以下,リール位置検出センサ
76という)を用いて,回転または停止している3つの
リール20a〜20cの位置をそれぞれ検出し,検出結
果であるリール位置検出信号を制御装置60に出力す
る。
【0069】また,ストップボタンセンサ80は,遊技
者により左,中および右ストップボタン32a〜32c
が押下された瞬間に,ストップボタン操作信号をそれぞ
れ作成して制御装置60に出力する。また,スタートレ
バーセンサ82は,スタートレバー34が操作された瞬
間に,スタートレバー操作信号を作成して制御装置60
に出力する。
【0070】また,ホッパ駆動回路84は,制御装置6
0の制御信号に基づいてホッパ86を駆動させて,所定
枚数のメダルを払い出す。さらに,投入されたメダルの
枚数を計数して制御装置60に出力する投入メダルセン
サ88や,払い出されたメダルの枚数を計数して制御装
置60に出力する払出メダルセンサ90が設けられる。
メダル貯蓄回路92は,最大ベット数以上に投入された
メダルや払い出されたメダルを,例えば所定枚数(50
枚など)を限度に貯蓄する制御を行い,貯蓄されたメダ
ル枚数情報を制御装置60に出力するとともに,貯蓄メ
ダル表示部26に表示する。
【0071】また,表示出力回路94は,制御装置60
の制御信号に基づいて,ランプ16やLED(発光ダイ
オード)など筐体12に設置された各種表示器95の出
力を制御し,遊技の状態に応じて例えば発光,点滅させ
る。さらに,サウンド出力回路96は,制御装置60の
制御信号に基づいて,スピーカ42の出力を制御し,遊
技の状態に応じて例えば音楽,効果音などを発生させ
る。
【0072】また,電波発信回路98は,制御装置60
から入力された上記告知情報信号を,本実施形態の特徴
である超指向性アンテナ99を介して,発信する。な
お,本実施形態にかかる超指向性アンテナ99とは,所
定方向にのみ電波(電磁波を含む)などを発信可能なア
ンテナであり,後述する遊技機用告知装置に対して上記
告知情報信号を含む電波などを発信する。
【0073】次に,図4に基づいて,本実施形態にかか
る遊技機用告知装置の概容について説明する。なお,図
4は,本実施形態にかかる遊技機用告知装置の概容を示
す説明図である。以下では,なお,以下では,遊技機用
告知装置として例えばブレスレット100の例を挙げて
説明する。
【0074】図4に示すように,ブレスレット100
は,略円環形状を有する腕輪であり,パチスロ機10の
遊技者は当該ブレスレット100を,例えば手首に身に
つけることができる。ブレスレット100は,例えばプ
ラスチック,ゴム,ガラスまたは金属類などの各種材料
で形成されたブレスレット本体102と,ブレスレット
本体102の表面に設置された発光装置104と,ブレ
スレット本体102の形状に沿ってブレスレット本体1
02内部を略一周するように設置された受信アンテナ1
06と,ブレスレット本体102内部の一側に設置され
受信アンテナ106と接続される出力装置110と,出
力装置110とLED104とを接続する配線108と
から構成される。
【0075】発光装置104は,例えばLED(発光ダ
イオード)などであり,後述する出力装置106により
低電圧で発光可能である。この発光装置104は本実施
形態にかかる告知手段として構成されており,発光装置
104が所定の光を発光することにより,遊技者に対し
て告知情報を告知することができる。なお,本実施形態
では,例えば4つの発光装置104が,ブレスレット本
体102の外周面の一側に集中して配置されているが,
かかる例に限定されず,発光装置104は,1つ以上設
置されればよく,また,例えば外周面全体に等間隔に配
置されるなど多様な配置であってもよい。また,発光装
置104は,LEDに限らず,例えばランプなどで構成
されてもよい。
【0076】受信アンテナ106は,パチスロ機10の
超指向性アンテナ99が発信した電波を受信可能であ
る。当該電波には上記のように告知情報として告知情報
信号が含まれている。受信した告知情報信号は,後述す
る出力装置110に入力される。なお,受信アンテナ1
06はブレスレット本体102の内部を略一周するよう
に配置されなくともよく,例えば,ブレスレット本体1
02の一側表面に露出して配置されるなどしてもよい。
【0077】出力装置110は,受信アンテナ106か
ら入力された告知情報信号に応じて発光装置104を点
滅させる。ここで,図5に基づいて,かかる出力装置1
10の構成についてより詳細に説明する。なお,図5
は,ブレスレット100の出力装置110の構成を示す
ブロック図である。
【0078】図5に示すように,出力装置110は,受
信アンテナ106により告知情報信号が入力される受信
回路112と,発光装置104を点滅させる発光装置点
滅回路114と,発光装置104を発光させるための電
源116とを有する。
【0079】受信回路112は,上記受信アンテナ10
6と接続されており,受信アンテナ106が受信した告
知情報信号が入力される。さらに,入力された告知情報
信号を例えば信号処理して,発光装置点滅回路114に
出力する。
【0080】発光装置点滅回路114は,発光装置10
4の点滅を制御する。より詳細には,上記受信回路11
2から告知情報信号が入力されると,発光装置点滅回路
114は,後述する電源116を利用して発光装置10
4に電圧を印加して,発光装置104を所定期間点灯
(発光)させる。さらに,所定期間経過後には,電源1
16と発光装置104との接続を遮断し電力の供給を停
止して,発光装置104を消灯させる。このように,発
光装置点滅回路114は,告知情報信号の受信に応じ
て,発光装置104の点滅を制御することができる。な
お,発光装置104が点滅する態様として,上記以外に
も,例えば,告知情報信号受信後に所定期間発光装置1
04を点滅させる,または所定期間消灯させた後に点灯
させる,発光色の異なる複数の発光装置104を交互に
点滅させる,複数の発光装置104のうち告知情報信号
に応じた所定の発光装置104のみを点灯させるなど,
多様に変更させてもよい。
【0081】電源116は,発光装置104が発光しう
る大きさの電力を供給可能であり,例えば電池である。
かかる電池は,例えば,乾電池,リチウム電池またはボ
タン型電池などの一次電池や,リチウムイオン電池など
の充電可能な二次電池または太陽電池などである。な
お,電源116として,電池などを利用する代わりに,
出力装置110に電圧増幅回路を設けてもよい。かかる
電圧増幅回路は,受信アンテナ106が受信した電波の
電圧を増幅して発光装置104に供給することで,例え
ばLEDなどの微少電力で発光可能な発光装置104を
発光させることができる。
【0082】次に,図6に基づいて,上記ブレスレット
の利用方法について説明する。なお,図6は,ブレスレ
ット100を身につけた遊技者がパチスロ機10で遊技
する態様を示す説明図である。
【0083】図6に示すように,パチスロ機10に対向
して着座した遊技者が,例えば左手首にブレスレット1
00を身につけている。パチスロ機10の制御装置60
の内部抽選処理によりビッグボーナスが当選し,ビッグ
ボーナスの発生を予告するための告知情報信号を含む電
波120が超指向性アンテナ100により発信される
と,ブレスレット100はパチスロ機10の略正面に位
置するので,電波120,即ち,当該告知情報信号を受
信可能である。これにより,上記のようにブレスレット
100の発光装置104が所定の態様で点滅し,遊技者
に対してビッグボーナスの発生を予告することができ
る。
【0084】次に,図7に基づいて,かかるパチスロ機
10とブレスレット100の組が,複数組設置されてい
る場合の告知方法について説明する。なお,図7は,複
数組のパチスロ機10およびブレスレット100の設置
状況を示す説明図である。
【0085】図7に示すように,例えばパチンコ店など
の遊技場には,複数のパチスロ機10a〜10dが,例
えば遊技場の壁面122aなどに沿って一列に配列され
て設置されている。さらに,一般的には,通路を挟んで
壁面122aと対向する壁面122bにも,複数のパチ
スロ機10e〜hが同様に設置される。また,各パチス
ロ機10a〜hに対応してブレスレット100a〜hも
それぞれ設置されているものとする。
【0086】遊技者が遊技を開始する場合には,まず,
所望のパチスロ機10を選択して着座し(以下では,パ
チスロ機10bが選択されたものとする),対応するブ
レスレット100bを身につける。かかる状態で遊技を
進行させ,パチスロ機10bの内部抽選処理により,例
えばビッグボーナスが当選した場合には,パチスロ機1
0bから告知情報信号を含む電波120が発信され,ブ
レスレット10bが発光する。
【0087】ここで,電波120の発信方向や到達範囲
が広すぎる場合には,例えば,パチスロ機10bに隣接
して配置されたパチスロ機10a,10cのブレスレッ
ト100a,100cや,パチスロ機10bに対向して
配置されたパチスロ機10fのブレスレット100fな
どまでもが,当該電波120を受信して発光することに
なる。
【0088】そこで,本実施形態にかかるパチスロ機1
0は,対応するブレスレット100bのみを発光させる
ために,電波発信手段として超指向性アンテナ99を採
用している。上記のように超指向性アンテナ99は,所
定方向にのみ電波を発信可能であり,通常のアンテナと
比して発信方向が狭い。さらに,超指向性アンテナ99
が発信する電波が例えば約1m以内にしか到達しないよ
うに強度調整してあるので,電波120の到達範囲は,
所定の範囲に限定される。このため,本実施形態にかか
る超指向性アンテナ99を利用したパチスロ機10bか
らの電波120の発信方向および到達範囲は,図7に示
すように,ブレスレット100bのみが受信するような
範囲Aに好適に設定されている。従って,ブレスレット
100a100cまたは100fは,パチスロ機10b
からの電波120を受信しない。一方,ブレスレット1
00bは,隣接するパチスロ機10a,10cまたは1
0fなどからの電波120を受信することがなく,パチ
スロ機10bが当選した場合などにのみ発光することが
できる。
【0089】以上のように,本実施形態にかかる遊技機
用告知手段であるブレスレット100は,複数のパチス
ロ機10が設置されている場合においても,当該パチス
ロ機10の遊技者に対してのみ,ビッグボーナスなどの
特別遊技の発生を予告することができる。
【0090】次に,図8に基づいて,本実施形態にかか
るパチスロ機の動作フローについて説明する。なお,図
8は,本実施形態にかかるパチスロ機10の動作フロー
を示すフローチャートである。
【0091】図7に示すように,まず,ステップS10
では,遊技者により投入されたメダルの枚数を検出する
(ステップS10)。遊技者がメダル投入口24からメ
ダルを投入すると,投入メダルセンサ88は投入された
メダルの枚数を計数する。投入されたメダルの枚数が例
えば3枚以下である場合には,ベット数は投入メダル枚
数と同数になる。一方,投入メダル数が例えば4枚以上
の場合には,ベット数は例えば3枚となり,余剰枚数が
貯蓄される。また,貯蓄されたメダルがある場合には,
遊技者は,メダルを手動で投入する代わりに,ベットボ
タン28を押下してベットしてもよい。かかるベット数
に応じて,図柄表示手段19の入賞ライン50が有効に
なり,例えば3枚のメダルの投入により5本の入賞ライ
ン50が有効になる。
【0092】次いで,ステップS12では,遊技者によ
りスタートレバー34が操作されたか否かを判定する
(ステップS12)。遊技者がリール20を回転させよ
うとしてスタートレバー34を操作すると,スタートレ
バーセンサ82が,当該操作を即時検出し,スタートレ
バー操作信号を作成して制御装置60に出力する。この
場合には,ステップS14に進む。一方,スタートレバ
ー34が操作されない場合には,ステップS10に戻
り,さらにメダルが投入される。
【0093】さらに,ステップS14では,パチスロ機
10の制御装置60が,内部抽選処理を行う(ステップ
S14)。上記のように,制御装置60は,乱数表を用
いて内部抽選を行い,特別遊技または「小役」などの入
賞役の当落を判定する処理を行う。具体的には,まず,
連続的に発生している乱数の中から,上記スタートレバ
ー操作信号を受信したタイミングで,1つの乱数を抽出
する。次いで,抽出された乱数が,予め設定されたRO
M64に格納してある入賞役に対応する乱数と,一致す
るか否かを判定する。当該乱数同士が一致した場合に
は,所定の入賞役の抽選に当選したことになり,一致し
ない場合には落選したことになる。
【0094】その後,ステップS16では,パチスロ機
10の制御装置60が,告知処理を行う(ステップS1
6)。ステップS14での内部抽選処理の結果,例えば
ビッグボーナスなどの特別遊技の入賞役等に当選した場
合には,ブレスレット100を介して遊技者に対して特
別遊技などの発生を予告するための処理を行うが,詳細
は後述する。
【0095】次いで,ステップS18では,リール20
が回転を開始する(ステップS18)。パチスロ機の制
御装置60は,リール駆動回路72を介してモータ74
の駆動を制御し,3つのリール20を回転させ始める。
これにより,図柄表示手段19には,高速回転するリー
ル20の外周面上の図柄30が表示窓22から変動表示
される。なお,リール20の回転中には,リール位置検
出センサ76により常時各リール20の位置が検出さ
れ,リール位置検出信号が制御装置60に出力される。
【0096】さらに,ステップS20では,ストップボ
タン32が押下されたか否かが判定される(ステップS
20)。遊技者が,リール20の回転を停止するため
に,1つのストップボタン32(例えばストップボタン
32a)を押下する操作を行った場合には,ストップボ
タンセンサ80が当該操作を検出し,当該リール20
(例えばリール20a)に関するストップボタン操作信
号を制御装置60に出力する。かかる場合には,ステッ
プS22に進む。一方,いずれのストップボタン32も
押下されない場合には,ステップS18に戻り,リール
20は回転し続ける。
【0097】その後,ステップS22では,制御装置6
0がリール20の停止制御を行う(ステップS22)。
ステップS20で,ストップボタン32が押下される
と,制御装置60は,リール駆動回路72を介して,当
該ストップボタン32(例えばストップボタン32a)
に対応するリール20(例えば左リール20a)の停止
制御を行い,当該リール20の回転を停止させる。この
際,ステップS14における内部抽選処理により,所定
の入賞役に当選している場合には,制御装置60は,当
該入賞役に対応する図柄30の組合せ(例えば「7−7
−7」などの特定図柄)が,有効な入賞ライン50上に
停止表示可能に,リール20の停止制御を行う。この場
合には,遊技者が所定の図柄30を狙って好適なタイミ
ングでストップボタン32を操作(以下では,「目押
し」という)すれば,当選した入賞役に対応する図柄3
0が,入賞ライン上に停止表示される。しかし,好適に
目押しできなかった場合には,当該図柄30は停止表示
されない。一方,抽選に落選した場合には,制御装置6
0は入賞ライン30上に特定図柄が停止表示されないよ
うにリール20を停止制御する。
【0098】次いで,ステップS24では,すべてのリ
ール20が停止したか否かが判定される(ステップS2
4)。ステップS20およびステップS22の行程によ
り,3つのリール20のすべてが停止し,図柄表示手段
19が図柄30を停止表示している場合には,ステップ
S26に進む。一方,少なくとも1つ以上のリール20
が回転している場合には,ステップS20に戻り,遊技
者のストップボタン32操作を待つことになる。なお,
リール20が所定時間以上にわたり回転し続けた場合に
は,自動的にすべてのリール20の回転を停止するよう
に構成してもよい。
【0099】さらに,ステップS26では,停止表示さ
れた図柄30の組合せで「大当たり」か否かが判定され
る(ステップS26)。図柄表示手段19が停止表示し
た図柄30の組合せが,入賞ライン50上に,例えば図
2に示す「7−7−7」のように,特別遊技を開始する
特定図柄を構成している場合には,「大当たり」とな
る。この場合には,ステップS28に進む。一方,いず
れの入賞ライン50上にも特定図柄が構成されていない
場合には,ステップS30に進む。
【0100】その後,ステップS28では,制御装置6
0が特別遊技処理を行う(ステップS28)。ステップ
S26で「大当たり」すると,制御装置60は,まず,
ホッパ駆動回路84およびホッパ86を介して,例えば
15枚のメダルを払い出す。さらに,次回の遊技から,
上記特定図柄に対応した例えばビッグボーナスなどの特
別遊技を開始させる。制御装置60は,特別遊技中に
は,通常遊技とは異なる特別な形態で各種駆動制御,出
力制御,内部抽選処理などを行うので,遊技者は通常遊
技と比して大量のメダルを獲得できる。その後,所定回
数にわたり特別遊技を行った後,所定の条件(例えばボ
ーナスゲーム3回終了など)で特別遊技が終了する。
【0101】次いで,ステップS30では,停止表示さ
れた図柄30の組合せで「小役」などの入賞か否かが判
定される(ステップS30)。図柄表示手段19が停止
表示した図柄30の入賞ライン50上の組合せが,例え
ば「ベル−ベル−ベル」などのように,「小役」の入賞
役を表す組合せである場合には,「小役」が入賞したこ
とになる。この場合には,ステップS32に進む。一
方,いずれの入賞ライン50上にも,入賞役を表す組合
せがない場合には,全ての入賞役がはずれたこととな
り,ステップS34に進む。
【0102】さらに,ステップS32では,入賞役に対
応した所定枚のメダルが払い出される(ステップS3
2)。ステップS30で,「小役」などが入賞すると,
制御装置60は,ホッパ駆動回路84およびホッパ86
を介して,入賞役に応じた所定枚数のメダルを払い出
す。また,例えば「リプレイ−リプレイ−リプレイ」が
揃った場合など,メダルを払い出す代わりに再遊技可能
にする入賞役などもある。
【0103】その後,ステップS34では,遊技者が遊
技を終了するか否かを判断する(ステップS34)。さ
らに遊技を続ける場合にはステップS10に戻り,再び
上記のようにして遊技を繰り返す。
【0104】次に,図9に基づいて,本実施形態にかか
るパチスロ機及び遊技機用告知装置による特別遊技の発
生予告を告知する動作フローについて説明する。なお,
図9は,本実施形態にかかるパチスロ機10およびブレ
スレット100による特別遊技の発生予告の告知動作フ
ローを示すフローチャートである。
【0105】図9に示すように,まず,ステップS50
では,パチスロ機10の制御装置60が,特別遊技が当
選したか否かを判定する(ステップS50)。上記図8
に示すステップS14で示したように内部抽選処理が行
われた後,制御装置60は,この内部抽選処理結果に基
づいて,特別遊技として例えばビッグボーナスが当選し
たか否かを判定する。ビッグボーナスが当選した場合に
はステップS52に進み,落選した場合にはステップS
54に進む。
【0106】次いで,ステップS52では,パチスロ機
10の制御装置60が,遊技者に対し告知を行うか否か
を判定する(ステップS52)。上記のように内部抽選
処理でビッグボーナスに当選した場合には,制御装置6
0は,遊技者に対し,ビッグボーナス発生の予告である
告知情報を告知するか否かを判定する。この判定は,予
め設定された告知確率に基づいて行われ,本実施形態で
はこの告知確率は例えば50%である。かかる告知確率
が50%であるために,ビッグボーナスに当選していて
も,上記告知情報が告知されない場合もある。即ち,制
御装置60は告知するか否かを所定の方法で抽選し,例
えば50%の確率で告知すると判定し,一方,例えば5
0%の確率で告知しないと判定する。
【0107】このようにして上記告知情報を告知すると
判定した場合には,制御装置60は,ビッグボーナスの
発生を予告するための告知情報を表す告知情報信号を作
成する。この場合には,ステップS56に進む。一方,
告知しないと判定した場合には,告知情報信号を作成せ
ず,本動作フローは終了する。
【0108】また,ステップS54では,パチスロ機1
0の制御装置60が,遊技者に対し偽の告知を行うか否
かを判定する(ステップS54)。ステップS50にお
いてビッグボーナスに落選したと判定された場合にも,
制御装置60は,遊技者に対し,ビッグボーナス発生を
偽って予告するための偽の告知情報を告知するか否かを
判定する。制御装置60は,ビッグボーナスが当選して
いないにもかかわらず,偽の告知情報を例えば1%の偽
の告知確率で告知する。即ち,制御装置60は,偽の告
知情報を告知するか否かを所定の方法で抽選し,例えば
1%の確率で告知すると判定し,一方,例えば99%の
確率で告知しないと判定する。
【0109】このようにして上記偽の告知情報を告知す
ると判定した場合には,制御装置60は,偽の告知情報
を表す偽の告知情報信号を作成する。この場合には,ス
テップS56に進む。一方,告知しないと判定した場合
には,偽の告知情報信号を作成せず,本動作フローは終
了する。
【0110】さらに,ステップS56では,パチスロ機
10が,ブレスレット100に対し告知情報を表す電波
を発信する(ステップS56)。パチスロ機10の制御
装置60は,上記のようにして作成された告知情報信号
(偽の告知情報信号を含む。以下,同様である)を電波
発信回路98に出力する。電波発信回路98は,超指向
性アンテナ99を介して,上記告知情報信号を含む電波
などを,ブレスレット100に対して発信する。かかる
超指向性アンテナ99の上記のような機能により,当該
パチスロ機10で遊技している遊技者が有するブレスレ
ット100にのみ,電波を発信することができる。
【0111】その後,ステップS58では,ブレスレッ
ト100が,パチスロ機10から発信された電波を受信
する(ステップS58)。ブレスレット100の受信ア
ンテナ106は,上記パチスロ機10の超指向性アンテ
ナ99から発信された告知情報信号を含む電波を受信す
る。次いで,受信した告知情報信号を,出力装置110
に出力する。
【0112】次いで,ステップS60では,ブレスレッ
ト100の発光装置104が発光し,遊技者に対してビ
ッグボーナス発生の予告を告知する(ステップS6
0)。ブレスレットの出力装置110は,入力された告
知情報信号に応じて,発光装置104に電力を供給し,
所定の態様で発光装置104を点滅させる。かかる発光
装置104の発光により,遊技者に対してビッグボーナ
スの発生を予告することができる。かかる予告は,スタ
ートレバー34の操作の直後に行われるが,かかる例に
限定されず,例えば,スタートレバー34の操作から所
定時間経過後,ストップボタン32操作直後または図柄
30が停止表示された後などに,告知されてもよい。
【0113】このように,例えばスタートレバー34の
操作後に,かかる発光装置104の点滅を認知した遊技
者は,リール20の回転中にビッグボーナスの発生を期
待することができるので,遊技の趣向が高まる。さら
に,従来のパチスロ機10本体に設置された液晶表示器
など各種の告知手段とは異なり,遊技者が身につけたブ
レスレット100により告知を行うことができるので,
遊技者にとって斬新で刺激的である。
【0114】また,ビッグボーナスの告知確率が例えば
50%であり,内部抽選の結果ビッグボーナスが当選し
ていても告知されない場合があるので,遊技者はブレス
レット100が点滅しなくとも,期待感と緊張感を持っ
て通常遊技を行うことができる。
【0115】さらに,内部抽選の結果ビッグボーナスが
当選していないにもかかわらず,例えば1%の偽の告知
確率でブレスレット100が点滅して偽の告知を行うの
で,通常遊技中に比較的長期間にわたりビッグボーナス
に当選しない状況下でも遊技者を飽きさせることがな
い。
【0116】(第2の実施形態)次に,本発明の第2の
実施形態にかかる遊技機,遊技機用告知装置,コンピュ
ータプログラム,記憶媒体及び遊技方法について説明す
る。第2の実施形態では,告知情報として,遊技者が所
定の図柄を停止表示させるために停止操作手段を操作す
るタイミングに関する情報(以下では,「目押し情報」
という)を遊技者に対し告知するための機能構成を詳細
に説明する。
【0117】なお,第2の実施形態にかかる遊技機,遊
技機用告知装置,コンピュータプログラム,記憶媒体及
び遊技方法は,第1の実施形態にかかる遊技機,遊技機
用告知装置,コンピュータプログラム,記憶媒体及び遊
技方法と,上記のように告知情報が異なる点で相違する
のみであり,その他の機能構成は略同一であるので,そ
の説明は省略する。
【0118】まず,図10に基づいて,本実施形態にか
かるパチスロ機10の「目押し」について説明する。な
お,図10(a)は,本実施形態にかかる回転するリー
ル20と表示窓22との相対位置を示す説明図であり,
図10(b)は,本実施形態にかかるリール20の外周
表面の図柄30と表示窓22を模式的に示す説明図であ
る。
【0119】図10(a)に示すように,図柄表示手段
19は,モータ(図示せず)を用いてリール20を垂直
方向(図10(a)の矢印の方向)に高速回転すること
により,リール20外周面上の複数の図柄30を表示窓
22から遊技者に対し変動表示する。このため,遊技者
が視認できるリール20外周面は,図10(b)に示す
ように,リール20の例えば3コマ(1コマとは,1つ
の図柄30が占めるリール20外周面の範囲をいう)分
に限られる。従って,遊技者が,この限られた3コマの
範囲内(表示窓22内)で,高速に上から下に変動表示
される図柄30を正確に見極めることは,容易ではな
い。
【0120】パチスロ機10の遊技中には,遊技者は,
入賞ライン50上に停止表示された図柄30の組合せ
が,「ビッグボーナス」または「小役」などの入賞役を
構成する図柄30の組合せ(「7−7−7」,「ベル−
ベル−ベル」など)となるように,ストップボタン32
を好適なタイミングで操作(「目押し」)する。かかる
「目押し」のタイミングは,所望する図柄30が,例え
ば,表示窓22内に表示された瞬間,または表示窓22
内に表示される少し前(例えば3コマ前)のタイミング
などである。
【0121】しかし,初心者などは,上記のように高速
変動表示される図柄30を視認できないので,好適に
「目押し」できない。このため,初心者などが,所望す
る図柄30を表示窓22内に停止表示させることは容易
ではない。特に,「大当たり」となる特定図柄を構成す
る図柄30(例えば「7」)など,リール20外周面上
に少ない個数(例えば1〜2個)しか描かれていない図
柄30を,表示窓22内に停止表示させるのは非常に困
難である。
【0122】従って,初心者などは,制御装置60の内
部抽選処理によりビッグボーナスなどが当選していて
も,特定図柄を停止表示させて「大当たり」となるまで
に,複数回の遊技を行わねばならず徒にメダルを浪費し
てしまう。また,「小役」などに当選していても,「小
役」などの入賞役に対応する図柄の組合せが得られない
と,メダルを獲得できない。
【0123】そこで,本実施形態においては,パチスロ
機10が遊技者に対して告知する告知情報として「目押
し情報」を採用し,遊技者に対する便宜を図ることとし
た。
【0124】以下に,本実施形態にかかるパチスロ機3
0の制御装置60が行う告知処理について説明する。ま
た,告知処理以外の制御は,第1の実施形態にかかる制
御装置60の各種制御と略同一であるので,その説明は
省略する。
【0125】なお,本実施形態にかかる告知処理とは,
遊技者に対し「目押し情報」を告知するための告知情報
を作成して送信する処理をいう。また,本実施形態にか
かる「目押し情報」が,3つのリール20ごとに例えば
「7」なる図柄30を有効入賞ライン50上に停止表示
させるために,遊技者がストップボタン32を操作する
タイミング情報である例について,以下に説明する。ま
た,本実施形態においては有効入賞ライン50上に一直
線に「7」が揃った場合(即ち「7−7−7」の特定図
柄が構成された場合)には「大当たり」となり,特別遊
技である「ビッグボーナス」が発生するものとする。
【0126】第1の実施形態において説明したように,
制御装置60は,リール位置検出センサ76およびリー
ル位置検出回路78を利用して,回転する各リール20
の位置を検出することができる。従って,回転するリー
ル20の外周面上に描かれた「7」の図柄30(以下で
は,「7」という)の位置を検出することができる。
【0127】そこで,制御装置60は,回転する各リー
ル20に関して「7」の位置を検出し,遊技者に対して
「目押し情報」告知するための告知情報信号をそれぞれ
作成する。以下に,制御装置60が,各リール20に関
して告知情報信号を作成する手順について説明する。
【0128】まず,制御装置60は,左リール20aに
関して告知情報信号を作成する処理を行う。詳細には,
制御装置60は,回転する左リール20aの外周面上に
描かれた「7」が所定位置に到達した瞬間に,告知情報
信号を作成する。かかる所定位置とは,例えば「7」が
表示窓22に現れる例えば3コマ手前の位置などが好ま
しい。また,左リール20aの外周面上に2以上の
「7」が描かれている場合には,いずれか1つの「7」
を選択してその位置を検出し,告知情報信号を作成す
る。
【0129】このようにして,左ストップボタン32a
の操作タイミングに関する情報である告知情報信号が作
成されるが,左リール20aは,遊技者により左ストッ
プボタン32aが押下されるまで回転し続けている。こ
のため,当該「7」は複数回上記所定位置に到達し,制
御装置60はその度ごとに,上記告知情報信号を周期的
に作成する。かかる周期的な告知情報信号の作成は,左
リール20aの回転が停止するまで行われる。
【0130】次いで,ストップボタン32aが操作され
上記左リール20aが停止すると,制御装置60は,中
リール20bに関して告知情報信号を作成する。さら
に,中ストップボタン32bが操作され中リール20a
が停止すると,制御装置60は,右リール20cに関し
て告知情報信号を作成する。このような,中リール20
b,右リール20cに関する告知情報信号の作成は,上
記左リール20aの場合と同様な処理方法で行われる。
【0131】以上のように,制御装置60は,左リール
20a,中リール20b,右リール20cの順に,告知
情報信号を作成する。なお,各リール20に関する告知
情報信号の作成順序はかかる例に限定されず,例えば右
リール20c,中リール20b,左リール20aの順な
どでもよい。
【0132】また,必ずしも全てのリール20に関して
告知情報信号を作成しなくともよい。具体的には,例え
ば,遊技者のストップボタン32aの操作ミスなどが原
因で,左リール20aの「7」が表示窓22a内に停止
表示されなかった場合には,制御装置60は,中リール
20bおよび右リール20cに関して告知情報信号を作
成しないと判断してもよい。これは,左リール20aの
「7」が表示窓22a外に停止してしまうと,中リール
20bおよび右リール20cに関していかに「目押し」
を行っても,「大当たり」とはならないからである。
【0133】このようにして作成された告知情報信号
は,随時,電波発信回路98に出力され,超指向性アン
テナ99を介して,遊技機用告知装置に送信される。
【0134】次に,本実施形態にかかる遊技機用告知装
置について説明する。以下では,本実施形態にかかる遊
技機用告知装置として,第1の実施形態と同様にブレス
レット100の例を挙げて説明する。なお,ブレスレッ
ト100に関し,告知情報として「目押し情報」を用い
る点以外の構成は,第1の実施形態と略同一であるので
その説明は省略する。
【0135】第1の実施形態で説明したように,ブレス
レット100の発光装置104は,パチスロ機10から
送信された告知情報信号に応じて,発光する。即ち,ブ
レスレット100の受信アンテナ106が告知情報信号
(電波など)を受信すると,発光装置点滅回路114が
発光装置104に電力を供給して発光させる。
【0136】上記のように,パチスロ機10の制御装置
62は,リール20の回転に応じて周期的に告知情報信
号を作成して送信するので,ブレスレット100は当該
告知情報信号を周期的に受信する。従って,発光装置1
04もまた周期的に発光し,所定のリズムで点滅するこ
とになる。この点滅は,例えば左リール20aが停止す
るまで継続し,左リール20aの「7」に関する「目押
し情報」を遊技者に対し告知することができる。このた
め,遊技者は,周期的に発光する発光装置104のリズ
ムに基づいてタイミングを計り,ストップボタン32a
を好適に「目押し」できる。さらに,発光装置104が
発光した瞬間には,「7」は表示窓22aの例えば3コ
マ手前に位置するので,遊技者の「目押し」するタイミ
ングが多少遅れても,「7」を表示窓22a内に停止表
示できる。
【0137】さらに,遊技者がストップボタン20aを
操作して左リール20aを停止させると,制御装置60
は引き続き中リール20bに関する告知情報信号を周期
的に送信するので,ブレスレット100の発光装置10
4も,中リール20bの告知情報信号に応じて周期的に
発光する。従って,遊技者に対し中リール20bの「目
押し情報」を告知できるので,遊技者は,上記と同様に
中リール20bを「目押し」できる。また,右リール2
0cに関しても同様である。
【0138】次に,図11に基づいて,本実施形態にか
かるパチスロ機及び遊技機用告知装置が「目押し情報」
を告知する動作フローについて説明する。なお,図11
は,本実施形態にかかるパチスロ機10およびブレスレ
ット100が「目押し情報」を告知する動作フローを示
すフローチャートである。
【0139】図11に示すように,まず,ステップS1
00では,パチスロ機10の制御装置60が,特別遊技
が当選したか否かを判定する(ステップS100)。第
1の実施形態で示したように内部抽選処理が行われる
と,制御装置60は,この内部抽選処理結果に基づい
て,特別遊技として例えばビッグボーナスが当選したか
否かを判定する。ビッグボーナスが当選した場合には,
以下の行程において,制御装置60がリール20の停止
制御を行い,有効入賞ライン上に例えば「7−7−7」
なる特定図柄を構成可能にする。この場合には,「目押
し情報」の告知を行うためステップS102に進み,落
選した場合には本動作フローは終了する。
【0140】次いで,ステップS102では,パチスロ
機10の制御装置60が,回転する左リール20aの位
置を検出して,告知情報信号を作成する(ステップS5
2)。まず,制御装置60は,リール位置検出センサ7
6aおよびリール位置検出回路78を利用して,回転す
る左リール20aの「7」の位置を検出する。次いで,
左リール20aの「7」が,例えば表示窓22aに現れ
る3コマ前の位置まで回転した瞬間に,告知情報信号を
作成する。この告知情報信号は,即時,電波発信回路9
8に出力される。
【0141】さらに,ステップS104では,パチスロ
機10が,ブレスレット100に対し告知情報を表す電
波を発信する(ステップS104)。パチスロ機10の
制御装置60は,上記のようにして作成された告知情報
信号を,即時,電波発信回路98に出力する。電波発信
回路98は,超指向性アンテナ99を介して,上記告知
情報信号を含む電波などを,ブレスレット100に対し
て発信する。かかる超指向性アンテナ99の上記のよう
な機能により,当該パチスロ機10で遊技している遊技
者が有するブレスレット100にのみ,告知情報信号を
送信することができる。
【0142】その後,ステップS106では,ブレスレ
ット100が,パチスロ機10から発信された電波を受
信する(ステップS106)。ブレスレット100の受
信アンテナ106は,上記パチスロ機10の超指向性ア
ンテナ99から発信された告知情報信号を含む電波を受
信する。次いで,受信した告知情報信号を,出力装置1
10に出力する。
【0143】次いで,ステップS108では,ブレスレ
ット100の発光装置104が発光し,遊技者に対して
左リール20aの「目押し情報」を告知する(ステップ
S108)。ブレスレットの出力装置110は,告知情
報信号が入力されると,即時,発光装置104に電力を
所定の微少期間だけ供給し,発光装置104を瞬間的に
発光させる。かかる発光装置104の発光により,遊技
者に対して左リール20aの「7」の「目押し情報」を
告知することができる。即ち,発光装置104が発光し
た瞬間には,左リール20aの「7」は概ね表示窓22
aに至る例えば3コマ手前に位置している。このため,
遊技者はかかる発光と略同時にストップボタン32aを
押下することで,好適に「7」を「目押し」できる。
【0144】さらに,ステップS110では,パチスロ
機10の制御装置60が,左リール20aが停止したか
否かを判断する(ステップS110)。遊技者がストッ
プボタン32aを押下すると,左リール20aは制御装
置60の停止制御に基づいて停止する。この場合には,
ステップS112に進む。
【0145】一方,ストップボタン32aが押下され
ず,左リール20aが回転している場合には,ステップ
S102に進み,上記のようなステップS102〜S1
08の行程を繰り返す。このため,左リール20aの
「目押し情報」が再び告知されることになる。その後も
左リール20aが停止するまでは,このような告知が左
リール20aの回転に応じて周期的に行われ,「7」が
上記所定位置に至る度に,発光装置104が周期的に発
光する。従って,遊技者はこの周期的な告知,即ち発光
装置104が発光するリズムに合わせてタイミングを計
り,好適に「7」を「目押し」することができるその
後,ステップS112では,左リール20aの「7」が
表示窓22a内に停止表示されているか否かが判定され
る(ステップS112)。上記のような「目押し情報」
の告知に基づいて,遊技者が左リール20aを好適に
「目押し」できた場合には,「7」が表示窓22aの3
コマ内(上段,中段または下段)に停止表示される。こ
の場合には,以下の行程における中リール20bおよび
右リール20cの「目押し」次第で,有効な入賞ライン
上に「7」が揃う可能性があるので,ステップS202
に進む。
【0146】一方,例えば「目押し」のミスなどで,
「7」が表示窓22a内に停止表示されなかった場合に
は,「7」が揃う可能性はないので,本動作フローは終
了する。なお,この場合にも,中リール20bの「目押
し情報」を告知する(ステップS202に進む)ように
構成してもよい。
【0147】次いで,ステップS202〜S210は,
左リール20aの代わりに中リール20bを用いる点以
外は,ステップS102〜S110と略同一なので,そ
の説明は省略する。
【0148】さらに,ステップS212では,中リール
20bの「7」が表示窓22b内に停止表示され,左リ
ール20aの「7」と同一入賞ライン50上にあるか否
かが判定される(ステップS212)。中リール20b
の「目押し情報」の告知に基づいて,遊技者が中リール
20aを好適に「目押し」すると,「7」が表示窓22
b内に停止表示される。さらに,左リール20aの
「7」と中リール20bの「7」が,入賞ライン50a
〜eのうち同一の入賞ライン50上にある場合には,右
リール20cの「目押し」次第で,有効な入賞ライン上
に「7」が揃う可能性があるので,ステップS302に
進む。
【0149】一方,例えば「目押し」のミスなどで,
「7」が表示窓22b内に停止表示されない場合,また
は左リール20aの「7」と同一有効ライン50上にな
い場合には,「7」が揃う可能性はないので,本動作フ
ローは終了する。なお,この場合にも,右リール20c
の「目押し情報」を告知する(ステップS302に進
む)ように構成してもよい。
【0150】その後,ステップS302〜S310は,
左リール20aの代わりに右リール20cを用いる点以
外は,ステップS102〜S110と略同一なので,そ
の説明は省略する。
【0151】次いで,ステップS312では,右リール
20cの「7」が表示窓22c内に停止表示され,左リ
ール20aおよび中リール20bの「7」と同一入賞ラ
イン50上にあるか否かが判定される(ステップS31
2)。右リール20cの「目押し情報」の告知に基づい
て,遊技者が右リール20cを好適に「目押し」する
と,「7」が表示窓22c内に停止表示される。さら
に,左リール20aおよび中リール20bの「7」と,
右リール20cの「7」が,入賞ライン50a〜eのう
ち同一の入賞ライン50上にある場合には,「7−7−
7」なる特定図柄が構成され,「大当たり」となる。こ
の場合には,ステップS314に進む。
【0152】一方,例えば「目押し」のミスなどで,右
リール20cの「7」が表示窓22c内に停止表示され
ない場合,または左リール20aおよび中リール20b
の「7」と同一有効ライン50上にない場合には,本動
作フローは終了する。
【0153】さらに,ステップS314では,制御装置
60が特別遊技処置を行う(ステップS314)。ステ
ップS312で「大当たり」した場合には,制御装置6
0は,所定枚のメダルを払い出す処理を行い,次回の遊
技から「ビッグボーナス」を開始させるための各種処理
を行う。これにより,本動作フローは終了する。
【0154】以上のように,遊技者は,発光装置104
の周期的な発光を認知することにより,回転するリール
20の所定図柄30(例えば「7」)が所定の位置に至
るタイミングを把握することができる。このため,初心
者であっても容易に「目押し」できるので,例えば「7
−7−7」などの特定図柄を好適に停止表示させること
ができる。従って,初心者と上級者のメダル獲得枚数の
差が減少し,公平な遊技を提供できる。また上級者であ
っても,遊技経験が浅いパチスロ機10では好適に「目
押し」できない場合があるが,本実施形態にかかる「目
押し情報」告知機能により,容易に「目押し」できる。
【0155】さらに,遊技者が身につけたブレスレット
100などにより「目押し情報」の告知を行うことがで
きるので,遊技者にとって斬新で刺激的である。
【0156】このように,遊技者の「目押し」できない
ことに対する焦燥感や嫌悪感を低減し,パチスロ機10
の趣向性や人気を高めることができるので,パチスロ機
などの遊技機業界の発展に寄与することができる。
【0157】また,上記のように特別遊技を発生させる
入賞役に限らず,「小役」,「再遊技役」などの「目押
し情報」を提供するように構成してもよい。かかる構成
により,初心者でも,「小役」図柄30を好適に「目押
し」して,所定枚数のメダルを高い確率で獲得できる。
【0158】さらに,全ての入賞役(「小役」,ビッグ
ボーナスまたはレギュラーボーナスなどの特別遊技役な
ど)に対応して,それぞれ「目押し情報」を告知しても
よい。具体的には,制御装置60の内部抽選処理によ
り,例えば「ベル」などの「小役」が当選した場合に
は,当該小役を構成する「ベル」などの図柄30の位置
を検出し,当該図柄の「目押し情報」を告知する。一
方,「ビッグボーナス」などの特別遊技役が当選した場
合には,「大当たり」を構成する例えば「7」などの図
柄30の「目押し情報」を告知する。かかる構成によ
り,遊技者は,全ての入賞役を好適に「目押し」できる
ので,メダル獲得枚数が増加して,パチスロ機10の趣
向性を高めることができる。
【0159】以上,添付図面を参照しながら本発明の好
適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に
限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載
された技術的思想の範疇内において各種の変更例または
修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについ
ても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解され
る。
【0160】例えば,上記実施形態にかかる遊技機とし
てパチスロ機10の例を挙げて説明したが,本発明はか
かる例に限定されず,各種図柄を変動表示した後停止表
示可能な遊技機として例えばパチンコ機,スロットマシ
ンなどであってもよい。さらに,例えばパチンコ機の場
合には,「大当たり」が発生する前段階である所謂「リ
ーチ」の予告情報などを告知してもよい。
【0161】また,上記実施形態にかかるパチスロ機1
0の構成要素として,さらに,遊技の趣向を高めるため
のランプ,LED,液晶表示装置,付加的なリール,ボ
タン,レバー,各種出力装置などを設けてもよい。
【0162】また,上記実施形態においては,複数のパ
チスロ機10が設置された遊技場などで,対応する遊技
機用告知装置(ブレスレット100)にのみ告知情報を
伝達するために,超指向性アンテナ99を用いたが,本
発明はかかる例に限定されない。例えば,遊技機用告知
装置及び/又は遊技機に,他の遊技機用告知装置及び/
又は遊技機を識別するためのIDなどを付与してもよ
い。また,遊技機用告知装置及び/又は遊技機に例えば
周波数切り替えスイッチを設けるなどして,遊技機用告
知装置と遊技機の組ごとに略同一の周波数を割り当て,
遊技機からの電波を周波数の違いにより相互に区別可能
に構成してもよい。
【0163】また,上記実施形態においては,パチスロ
機10がブレスレット100に告知情報を送信する媒体
として電波を用いたが,本発明はかかる例に限定され
ず,例えば,例えば,告知情報を送信する媒体として赤
外線を用いる,または,遊技機と遊技機用告知装置とを
有線で接続して告知情報を送信するなどしてもよい。
【0164】また,上記第1の実施形態においては,パ
チスロ機10の制御装置60が,特別遊技の発生を予告
する告知情報を例えば50%の告知確率で作成してブレ
スレット100に送信したが,本発明はかかる例に限定
されない。例えば,制御装置60は例えば100%の告
知確率で告知情報を作成して送信し,ブレスレット10
0が,告知情報を受信すると,発光装置104を例えば
50%の発光確率で発光させるように構成してもよい。
かかる構成により,遊技機用告知装置側で,告知確率を
制御できる。
【0165】また,遊技機用告知装置に各種動作制御や
情報処理を行う制御手段を設け,遊技機が送信した例え
ば複数種類の信号を処理して,遊技機用告知装置が多様
な動作ができるように制御してもよい。かかる構成によ
り,例えば,遊技機用告知装置が,ビッグボーナスを表
す告知情報信号を受信した場合には,発光装置104を
緑色に発光し,レギュラーボーナスを表す告知情報信号
を受信した場合には,発光装置104を赤色に発光する
などできる。
【0166】また,上記実施形態にかかる遊技機用告知
装置としてブレスレット100の例を挙げたが,本発明
はかかる例に限定されない。遊技機用告知装置として,
例えば,指輪,ペンダント,眼鏡,時計,帽子,ベルト
などの身につけるものや,携帯電話,PHS,携帯端末
などであってもよい。
【0167】さらに,上記実施形態にかかる遊技機用告
知装置は,告知手段として発光装置104を備え,発光
装置104の発光により遊技者に対して告知情報を告知
したが,本発明はかかる例に限定されない。遊技機用告
知装置の告知手段として,例えば,所定の画像(例えば
液晶画像),光線(レーザ光など)などで遊技者に対し
て告知する認知手段や,所定の音楽または効果音などで
告知する音声出力装置,所定の振動で告知する振動装
置,所定部分の駆動により告知する駆動装置などであっ
てもよい。
【0168】ここで,図12に基づいて,遊技機用告知
装置として振動装置を備えたペンダントの例について説
明する。なお,図12は,遊技機用告知装置として振動
装置204を備えたペンダント200の例を示す説明図
である。
【0169】図12に示すように,ペンダント200
は,ペンダント本体202と,ペンダント本体202の
内部には,例えばモータなどからなり所定の振動を発生
可能な振動装置204と,受信アンテナ206と,内部
に受信装置,電源,振動制御回路などを備え振動装置2
04の出力を制御する出力装置208と,から構成され
る。
【0170】かかる構成により,ペンダント200は,
遊技機(パチスロ機10など)から受信した告知情報信
号に基づいて,振動装置204を駆動させ振動を発生さ
せることがきる。このため,ペンダント200は,ペン
ダント本体202の所定の振動により,特別遊技発生の
予告情報や「目押し情報」などを遊技者に対して告知で
きる。
【0171】次に,図13に基づいて,遊技機用告知装
置として駆動装置を備えた時計の例について説明する。
なお,図13は,遊技機用告知装置として駆動装置を備
えた時計300の例を示す説明図である。
【0172】図13に示すように,時計300は,時計
本体302と,例えば時計の文字盤に長針及び短針と別
体に構成される回動可能な告知針304と,受信アンテ
ナ306と,時計本体302の内部に設置され告知針3
04などを駆動させることが可能な駆動装置(図示せ
ず)と,内部に受信装置,電源,駆動制御回路などを備
え駆動装置の出力を制御する出力装置(図示せず)と,
を有する。
【0173】かかる構成により,時計300は,遊技機
(パチスロ機10など)から受信した告知情報信号に基
づいて,駆動装置を作動させることにより駆動針304
を回転させることができる。このため,遊技者に対して
告知情報を告知することができる。具体的には,例え
ば,告知情報が特別遊技の発生予告情報である場合,告
知情報信号を受信した時計300は,例えば,告知針3
04を所定の位置(例えば文字盤に「大当たり?」と表
示されている位置)まで回転させる。これにより,遊技
者が当該告知針304の回転を視認することで,告知が
なされる。また,例えば,告知情報が「目押し情報」で
ある場合,時計300は,告知情報信号を受信する度に
告知針304を高速で1回転させて,「目押し」のタイ
ミングを告知する。このため,告知針304の周期的な
回転により,遊技者は,「目押し」するタイミングを計
ることができる。
【0174】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
遊技機とは別体に構成された遊技機用告知装置を介し
て,遊技者に対して例えば特別遊技発生の予告などの告
知情報を提供できるので,斬新かつ刺激的に告知を行う
ことができる,このため,遊技の趣向が高まり,遊技者
も期待感と緊張感を持って飽きずに遊技を継続すること
ができる。
【0175】また,告知情報として,例えば遊技機の停
止操作手段を操作するタイミング情報(例えばパチスロ
機の「目押し」情報など)を提供できるので,初心者で
も容易に「目押し」して希望図柄を好適に停止表示でき
る。このため,初心者と上級者との間での例えばメダル
の獲得枚数の差が低減し,公平な遊技が可能になるの
で,パチスロ機などの遊技機の初心者に対する人気が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は,第1の実施形態にかかるパチスロ機の
概容を示す斜視図である。
【図2】図2は,第1の実施形態にかかるパチスロ機の
図柄表示手段が停止表示した図柄の構成を示す正面図で
ある。
【図3】図3は,第1の実施形態にかかるパチスロ機の
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は,第1の実施形態にかかる遊技機用告知
装置の概容を示す説明図である。
【図5】図5は,ブレスレットの出力装置の構成を示す
ブロック図である。
【図6】図6は,ブレスレットを身につけた遊技者がパ
チスロ機で遊技する態様を示す説明図である。
【図7】図7は,複数組のパチスロ機およびブレスレッ
トの設置状況を示す説明図である。
【図8】図8は,第1の実施形態にかかるパチスロ機の
動作フローを示すフローチャートである。
【図9】図9は,第1の実施形態にかかるパチスロ機お
よびブレスレットによる特別遊技の発生予告の告知動作
フローを示すフローチャートである。
【図10】図10(a)は,第2の実施形態にかかる回
転するリールと表示窓との相対位置を示す説明図であ
り,図10(b)は,第2の実施形態にかかるリールの
外周表面の図柄と表示窓を模式的に示す説明図である。
【図11】図11は,第2の実施形態にかかるパチスロ
機およびブレスレットが「目押し情報」を告知する動作
フローを示すフローチャートである。
【図12】図12は,遊技機用告知装置として振動装置
を備えたペンダントの例を示す説明図である。
【図13】図13は,遊技機用告知装置として駆動装置
を備えた時計の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 : パチスロ機 20 : リール 22 : 表示窓 30 : 図柄 32 : ストップボタン 50 : 入賞ライン 60 : 制御装置 72 : リール駆動回路 78 : リール位置検出回路 98 : 電波発信回路 99 : 超指向性アンテナ 100 : ブレスレット 104 : 発光装置 110 : 出力装置 114 : 発光装置点滅回路

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の図柄を変動表示した後,停止表示
    する図柄表示手段と,前記図柄表示手段が停止表示した
    前記図柄が特定図柄を構成する場合に,遊技者に対して
    有利な特別遊技を行わせる特別遊技発生手段と,を有す
    る遊技機であって,前記遊技機とは別体に構成された遊
    技機用告知装置に対し,停止表示される図柄の構成に関
    する告知情報を送信する送信手段を有し,前記遊技機用
    告知装置を介して,遊技者に対し前記告知情報を告知す
    ることを特徴とする,遊技機。
  2. 【請求項2】 前記送信手段は,所定方向にある前記遊
    技機用告知装置に対してのみ前記告知情報を送信する超
    指向性アンテナであることを特徴とする,請求項1に記
    載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記告知情報は,特別遊技発生の予告情
    報を含むことを特徴とする,請求項1または2のいずれ
    かに記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記遊技機は,前記図柄表示手段により
    変動表示された図柄を,遊技者の所定の操作に応じて停
    止表示させる停止操作手段を有し,前記告知情報は,前
    記変動表示された図柄を遊技者の希望に応じた所定の図
    柄で停止表示させるために,前記停止操作手段を操作す
    るタイミング情報を含むことを特徴とする,請求項1ま
    たは2のいずれかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 複数の図柄を変動表示した後,停止表示
    する図柄表示手段と,前記図柄表示手段が停止表示した
    図柄が特定図柄を構成する場合に,遊技者に対して有利
    な特別遊技を行わせる特別遊技発生手段と,を有する遊
    技機,と別体に構成され,前記遊技機が送信した停止表
    示される図柄の構成に関する告知情報を受信する受信手
    段と,前記告知情報を遊技者に対して告知する告知手段
    と,を有することを特徴とする,遊技機用告知装置。
  6. 【請求項6】 前記告知情報は,特別遊技発生の予告情
    報を含むことを特徴とする,請求項5に記載の遊技機用
    告知装置。
  7. 【請求項7】 前記遊技機は,前記図柄表示手段により
    変動表示された図柄を,遊技者の所定の操作に応じて停
    止表示させる停止操作手段を有し,前記告知情報は,前
    記変動表示された図柄を遊技者の希望に応じた所定の図
    柄で停止表示させるために,前記停止操作手段を操作す
    るタイミング情報を含むことを特徴とする,請求項5に
    記載の遊技機用告知装置。
  8. 【請求項8】 前記告知手段は,所定の光を発光する発
    光装置を有し,前記遊技機用告知装置は,前記発光装置
    の発光により,遊技者に対し,前記告知情報を告知する
    ことを特徴とする,請求項5,6または7のいずれかに
    記載の遊技機用告知装置。
  9. 【請求項9】 前記告知手段は,前記遊技機用告知装置
    を振動可能な振動装置を有し,前記遊技機用告知装置
    は,前記振動装置の振動により,遊技者に対し,前記告
    知情報を告知することを特徴とする,請求項5,6また
    は7のいずれかに記載の遊技機用告知装置。
  10. 【請求項10】 前記告知手段は,前記遊技機用告知装
    置の所定部分を駆動させる駆動装置を有し,前記遊技機
    用告知装置は,前記駆動装置による前記所定部分の駆動
    により,遊技者に対し,前記告知情報を告知することを
    特徴とする,請求項5,6または7のいずれかに記載の
    遊技機用告知装置。
  11. 【請求項11】 遊技機をして,請求項1,2,3また
    は4のいずれかに記載の遊技機として機能させることを
    特徴とする,コンピュータプログラム。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のコンピュータプロ
    グラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒
    体。
  13. 【請求項13】 複数の図柄を変動表示した後停止表示
    する図柄表示手段と,前記図柄表示手段が停止表示した
    前記図柄が特定図柄を構成する場合に,遊技者に対して
    有利な特別遊技を行わせる特別遊技発生手段と,を有す
    る遊技機が,停止表示される図柄の構成に関する告知情
    報を,遊技者に対し告知する告知方法であって,前記遊
    技機が,前記遊技機とは別体に構成された遊技機用告知
    装置に対し,前記告知情報を送信する送信工程と,前記
    遊技機用告知装置が,前記送信された告知情報を受信す
    る受信工程と,前記遊技機用告知装置が,遊技者に対し
    前記受信した告知情報を告知する告知工程と,を含むこ
    とを特徴とする,告知方法。
  14. 【請求項14】 前記送信工程は,所定方向にある前記
    遊技機用告知装置に対してのみ前記告知情報を送信可能
    な超指向性アンテナを利用することを特徴とする,請求
    項13に記載の告知方法。
  15. 【請求項15】 前記告知情報は,特別遊技発生の予告
    情報を含むことを特徴とする,請求項13または14の
    いずれかに記載の告知方法。
  16. 【請求項16】 前記遊技機は,前記図柄表示手段によ
    り変動表示された図柄を,遊技者の所定の操作に応じて
    停止表示させる停止操作手段を有し,前記告知情報は,
    前記変動表示された図柄を遊技者の希望に応じた所定の
    図柄で停止表示させるために,前記停止操作手段を操作
    するタイミング情報を含むことを特徴とする,請求項1
    3または14のいずれかに記載の遊技機。
  17. 【請求項17】 前記告知工程は,前記遊技機用告知装
    置の所定部分が発光することにより,遊技者に対し,前
    記告知情報を告知することを特徴とする,請求項13,
    14,15または16のいずれかに記載の告知方法。
  18. 【請求項18】 前記告知工程は,前記遊技機用告知装
    置の所定部分が振動することにより,遊技者に対し,前
    記告知情報を告知することを特徴とする,請求項13,
    14,15または16のいずれかに記載の告知方法。
  19. 【請求項19】 前記告知工程は,前記遊技機用告知装
    置の所定部分が駆動することにより,遊技者に対し,前
    記告知情報を告知することを特徴とする,請求項13,
    14,15または16のいずれかに記載の告知方法。
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