JP2002136539A - レーザ治療装置 - Google Patents

レーザ治療装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 選択した波長のレーザ光が治療に適切か否か
を容易に知ることができるレーザ治療装置を提供する。 【解決手段】 レーザ光源から得られる異なる波長の治
療レーザ光を選択的に患者眼眼底に導光して光凝固する
レーザ治療装置において、患者眼に導光するレーザ光の
波長を選択する波長選択手段と、選択された波長のレー
ザ出力を可変設定するレーザ出力設定手段と、眼底から
反射されるレーザ光を受光する受光素子を持ち該受光素
子の出力に基づいてレーザ光の反射強度を検出する反射
強度検出手段と、該検出されたレーザ光の反射強度と予
め与えられた基準強度とを比較する比較手段と、該比較
結果を術者に報知する報知手段と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者の患部にレー
ザ光を照射することにより治療を行うレーザ治療装置に
関する。
【0002】
【従来技術】緑色、黄色及び赤色等の異なる波長の治療
レーザ光を選択的に患者眼眼底に導光して光凝固するレ
ーザ治療装置が知られている。この種の装置では、患者
眼の症例や患者眼の状態に応じてレーザ波長を選択して
いる。例えば、汎網膜光凝固、網膜裂孔などの治療で
は、通常、緑〜黄色までの波長が使用されているが、白
内障や硝子体出血等で眼内の中間透光体に混濁がある
と、治療レーザ光の透過率が低くなるので、この場合に
は透過性に優れた長波長の赤色レーザを使用するケース
も多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来、中間透
光体における混濁の影響でレーザ波長を長波長のものに
変更して治療を行うのが適切か否かの判断は容易でなか
った。通常、緑〜黄色のレーザ光を弱めのパワーから徐
々に上げていき、レーザ照射を繰り返しながら凝固斑の
出方などで治療効果を判断し、パワーを上げても所望す
る効果が現われなかったときに、初めて赤色レーザに変
更して治療を行っていた。このため、効果が低いレーザ
照射の繰返しを行うことによる手間の他、レーザ出力を
過度に上げてしまうことによる患者眼への負担の問題が
あった。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
選択した波長のレーザ光が治療に適切か否かを容易に知
ることができるレーザ治療装置を提供することを技術課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とす
る。
【0006】(1) レーザ光源から得られる異なる波
長の治療レーザ光を選択的に患者眼眼底に導光して光凝
固するレーザ治療装置において、患者眼に導光するレー
ザ光の波長を選択する波長選択手段と、選択された波長
のレーザ出力を可変設定するレーザ出力設定手段と、眼
底から反射されるレーザ光を受光する受光素子を持ち該
受光素子の出力に基づいてレーザ光の反射強度を検出す
る反射強度検出手段と、該検出されたレーザ光の反射強
度と予め与えられた基準強度とを比較する比較手段と、
該比較結果を術者に報知する報知手段と、を備えること
を特徴とする。
【0007】(2) (1)の比較手段は、前記反射強
度検出手段により検出された反射強度の前記基準強度に
対する割合と、選択されたレーザ波長を長波長のものに
変更するか否かを判定するために予め設定された限界の
割合とを比較する手段を備えることを特徴とする。
【0008】(3) (2)のレーザ治療装置は、さら
に前記比較手段が比較する限界の割合の値を術者が設定
する設定手段を備えることを特徴とする。
【0009】(4) (1)のレーザ治療装置におい
て、前記比較手段が比較する基準強度は前記レーザ出力
設定手段により設定されたレーザ出力の関数として与え
られることを特徴とする。
【0010】(5) (1)のレーザ治療装置におい
て、前記波長選択手段により選択されたレーザ光をエイ
ミング光として使用するためにレーザ出力を減衰する減
衰手段を持ち、前記反射強度検出手段が検出するレーザ
光をエイミング光としたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面に基づい
て説明する。図1はレーザ光凝固装置の外観構成の概略
図である。1は装置本体であり、レーザ光源やレーザ光
を光ファイバ2に入射させる光学系が収納されている。
3はレーザ出力や照射時間、波長の切替え等の光凝固条
件の設定及び表示、装置の状態等の表示を行うためのコ
ントロールボックスである。4は患者眼を観察しながら
レーザ光を患者眼の患部に照射するスリットランプデリ
バリであり、光ファイバ2に導光されたレーザ光を照射
するレーザ照射部5、患者眼を照明する照明部6、患者
眼を観察する双眼の顕微鏡部4aを備える。7はレーザ
照射のトリガ信号を送出するフットスイッチである。
【0012】図2は装置の光学系を説明する図であり、
図3は装置の制御系ブロック図である。9は治療用レー
ザ光源であり、イオンレーザのレーザ管10、第1全反
射ミラー10a、第2全反射ミラー10b、出力ミラー
11を備え、異なる波長の治療レーザ光を生成する。本
実施例ではレーザ管10として、赤色光(647.1 nm)と
黄色光(568.2 nm)、及び緑色光(530.9 nm、520.8 n
m)の発振光を持つクリプトンレーザ(Kr)を使用し
ている。第1全反射ミラー10aは黄色光(568.2 nm)
及び緑色光(530.9 nm、520.8 nm)の光を反射する特性
を有し、レーザ光軸上に固定的に配置されている。第2
全反射ミラー10bは、赤色光(647.1 nm)を反射する
特性を有し、光路上に挿脱可能に配置される。出力ミラ
ー11は、赤色光、黄色光、緑色光の全ての波長域の光
に対して1〜3%の透過率を有する。したがって、第2
全反射ミラー10bを光路上に配置したときは、これと
出力ミラー11により共振器が構成されて赤色のレーザ
光が発振する。一方、第2全反射ミラー10bを光路上
から退避させると、第1全反射ミラー10aと出力ミラ
ー11により共振器が構成されて黄色光(568.2 nm)及
び緑色光(530.9 nm、520.8 nm)のレーザ光が発振され
るようになる。第2全反射ミラー10bの光路への挿脱
はミラー駆動装置66によって行われる。なお、この異
なる波長のレーザ発振に関する事項は、詳しくは特開平
10-209529号を参照されたい。
【0013】14はレーザ光源9からのレーザ光の大部
分を透過し一部を反射するビームスプリッタで、ビーム
スプリッタ14を反射したレーザ光は拡散板15を通過
し、出力センサ16に入射される。出力センサ16はレ
ーザ光源9から出射したレーザ出力を検出する。
【0014】12は緑色(520.8nm・530.9nm)のレーザ
光を選択的に透過する波長選択フィルタ、13は黄色
( 568.2nm)のレーザ光を選択的に透過する波長選択フ
ィルタであり、フィルタ12又は13の何れかを光路に
挿入することにより、黄色又は緑色のレーザ光を選択的
に得ることができる。また、フィルタ12及び13の両
方を光路外に置くことにより、黄色と緑色のレーザ光を
同時に得ることができる。フィルタ12,13はそれぞ
れフイルタ駆動装置62,63の作動により光路への挿
脱が行われ、その挿入状態はフィルタセンサ12a、1
3aによってチェックされる。
【0015】17は第1安全シャッタであり、フットス
イッチ7が踏まれ、治療用レーザ光の照射を行う指令が
なされたときは、駆動装置64の駆動により光路から離
脱してレーザ光の通過を可能にし、また、異常発生時等
の所定の場合に光路に挿入されてレーザ光を遮断する。
この第1安全シャッター17の開閉はシャッタセンサ1
7aによって検知される。
【0016】18はダイクロイックミラーで、可視の半
導体レーザ19からのエイミング用レーザ光(波長670
nm)はコリメータレンズ20を介して治療用レーザ光
と同軸にされる。21は第2安全シャッタであり、半導
体レーザ19からのエイミング用レーザ光が出ていない
ときに駆動装置65によって光路に挿入される。第2安
全シャッター21の開閉はシャッタセンサ21aによっ
て検知される。22は集光レンズであり、各レーザ光を
光ファイバ2の入射端面に集光、入射させる。
【0017】光ファイバ2によってレーザ照射部5に導
光されたレーザ光は、リレーレンズ24、レーザ光のス
ポットサイズを変更するために光軸方向に移動可能なズ
ームレンズ25、対物レンズ26を介した後、ミラー2
7で反射し、コンタクトレンズ28を経て患者眼の患部
に照射される。ミラー27は顕微鏡部4aの双眼光路の
間で、観察視野を妨げない位置に置かれている。
【0018】照明部6に備えられた照明光源30からの
照明光は、コンデンサーレンズ31により平行光束にさ
れた後、スリット32を照明する。スリット32を通過
した照明光は投影レンズ33を介した後、分割ミラー3
5a、35bで反射され、コンタクトレンズ28を介し
て患者眼を照明する。34は分割ミラーで反射される照
明光の光路長を補正する補正レンズである。
【0019】顕微鏡部4aには対物レンズ40が配置さ
れ、双眼の光路にはそれぞれ変倍光学系41、光路に挿
脱される術者保護フィルタ42、正立プリズム光学系4
3、視野絞り44、接眼レンズ45が配置されている。
また、片方の光路の変倍光学系41と術者保護フィルタ
42の間にはハーフミラー50が配置されており、その
反射方向に結像レンズ52、カラーのCCDカメラ53
が配置されている。CCDカメラ53の出力は検出処理
部61に入力され、眼底から反射されるレーザ光の強度
が検出処理される。
【0020】また、片方の光路の術者保護フィルタ42
と正立プリズム光学系43との間には、観察光路を多く
遮らない大きさのミラー55が斜設されている。ミラー
55の上方には、コリメータレンズ56、治療レーザと
同色の色を点灯表示で報知するための3個のLED57
a,57b,57cかなる表示光学系が設けられてい
る。LED57aは緑色、LED57bは黄色、LED
57cは赤色を発し、各LEDは観察視野中心から離れ
た位置に観察できるように配置されている。
【0021】図3において、60は制御部であり、レー
ザ光源9、フットペダル7、コントロールボックス3、
各センサ、各駆動装置、LED57a、57b、57
c、アラーム67等が接続されている。コントロールボ
ックス3には、レーザ出力を設定する回転ノブ3a、エ
イミング光の光量を設定するスイッチ3b、治療レーザ
光の波長(色)を選択するカラースイッチ3c、レーザ
照射の可能/不可能の状態を切換えるスイッチ3d、眼
底から反射されるレーザ光の強度に基づいてレーザ波長
の切換えを判定するための限界値(後述する)を設定す
る2つのアップ/ダウンスイッチ3eとその表示部3f
が設けられている。その他、コントロールボックス3に
はレーザ照射時間、レーザ照射のインターバル時間等の
レーザ照射条件を設定するスイッチ及び表示部が設けら
れているが、図3では図示を略している。
【0022】以上のような構成を持つ装置の動作を説明
する。
【0023】レーザ照射に際して、術者はコントロール
ボックス3の各スイッチを操作して、レーザ光の波長選
択、レーザ出力、凝固時間等の凝固条件等を設定してお
く。レーザ光の波長選択は、カラースイッチ3cを使用
して治療目的に応じたもの(赤、黄、緑)を選択する。
ここでは、初めに黄色のレーザ光に設定したものとして
説明する。
【0024】レーザ光の波長を黄色に設定すると、制御
部60により駆動装置66が駆動され、治療用レーザ光
源9内の第2全反射ミラー10bが光路外に置かれる。
また、フイルタ駆動装置63の駆動により黄色を透過す
る波長選択フィルタ13が光路に挿入される(緑色を透
過する波長選択フィルタ12は光路外に置かれる)。
【0025】また、顕微鏡部4aに設けられた表示光学
系はLED57bが点灯される。これにより、顕微鏡部
4aを覗き込む術者は、観察視野中心から離れて観察で
きる位置に黄色の点灯像を見て、現在の治療用レーザ光
の設定が黄色であることを確認することが可能となる。
【0026】術者は患者を所定位置に座らせ動かないよ
うにした後、スリットランプデリバリ4からの照明光が
患者眼上にくるようにジョイスティックを操作する。ス
リット光の光量、ピントを図示無き調節部にて調節した
後、患者眼にコンタクトレンズ28をセットして顕微鏡
部4aを覗き込みながら患者眼の患部を観察し、半導体
レーザ19からのエイミング光の照準を観察光軸付近
(視野中心付近)に合わせる。エイミング光の照準位置
はミラー27を揺動するマイクロマニュピレータ29で
調整する。
【0027】術者は、エイミング光の照準合わせができ
たら、スイッチ3dを押して装置の動作モードをSTANDB
Y 状態からレーザ照射が可能なREADY 状態にする。その
後、フットスイッチ7を踏み込み操作すると、第1安全
シャッター17が光路から外される。レーザ光源9から
のレーザ光は、フィルタ13によって黄色に波長選択さ
れた後、ファイバー2、レーザ照射部5の光学系に導光
されて眼底に照射される。また、レーザ光源9から出射
されたレーザ光は出力センサ16にてモニタされ、設定
されたレーザ出力で安定するようにレーザ光源9が駆動
制御される。
【0028】黄色のレーザ光が眼底に照射されると、そ
の眼底反射光がCCDカメラ53に受光される。検出処
理部61はCCDカメラ53からの出力信号を処理し、
眼底で反射されてきたレーザ光の強度を検出する。眼底
で反射されてくるレーザ光の強度は、レーザ光のスポッ
ト形状を画像処理により抽出し、その面積と輝度から検
出しても良いが、エイミングを観察光軸付近に行ってい
るので、観察光軸(CCDカメラ53の検出光軸)を中
心にした所定領域での反射光の強度を得ることでも可能
である。検出処理部61により反射光の強度が得られる
と、制御部60はその強度の予め与えられた基準値に対
する割合と、術者がコントロールパネル3で設定した限
界値(限界の割合)とを比較する。そして、その限界値
より低い強度のときは、アラーム67を鳴らすと共に、
黄色のLED57aの点灯状態を点滅に変化させ、レー
ザ光を長波長の赤色に切換えた方が効率の良いことを術
者に知らせる。
【0029】本実例における反射光強度の基準値と、中
間透光体の影響によるレーザ波長変更のための判定基準
とする限界値(限界の割合)の設定について説明する。
眼内の中間透光体に混濁があり、これによるレーザ光の
散乱が強いと、緑〜黄色のレーザ光は眼底まで到達し難
くなる。このため、眼底からのレーザ光の反射強度も弱
くなる。そこで、中間透光体に混濁がない患者眼でのレ
ーザ光(緑色及び黄色)の反射強度を得て、これを基準
値として制御部60に予め与えておく。そして、この基
準値に対するレーザ光の反射強度の割合(例えば、60
%)を、レーザ波長変更のための限界値としてスイッチ
3eにより設定する。この限界値の設定は、術者の経験
に基づいて所望する値とすることができる。
【0030】なお、眼底からのレーザ光の反射強度はレ
ーザ出力によって異なるので、中間透光体に混濁がない
場合の基準値は、設定されるレーザ出力に比例した関数
として算出するようにする。
【0031】また、反射強度の基準値は、模型眼を使用
した検出値を装置の製造段階で与えておく他、装置を使
用する術者の方で校正できるようにしても良い。術者が
校正するには、例えば、限界値をアップ/ダウンする2
つのスイッチ3eを同時に押すことで、そのとき検出さ
れたレーザ光の反射強度を新たな基準値としてレーザ出
力と関連付けて制御部60に記憶させる。
【0032】以上のように黄色又は緑色のレーザ光をテ
スト照射し、このときの反射強度の検出値が限界値以下
であれば、顕微鏡4aの観察視野内に点灯するLED5
7a又は57bの点滅変化させることにより、術者にレ
ーザ光を赤色に切換える旨を報知する。これにより、術
者はレーザ光を赤色に変更すべきことを容易に判断でき
るので、効果の低い緑〜黄色のレーザ光の照射を繰り返
して治療効果を確認するとうい手間が少なくなると共
に、レーザ出力設定の過度の上昇を抑制することができ
る。そして、長波長側のレーザ光を使用することにより
効率の良い治療を行うことができる。
【0033】なお、上記ではレーザ波長の変更を判定す
るための限界値を予め設定するものとしたが、レーザ反
射強度の基準値に対して検出強度を比較し、その割合を
単に数値やレベル表示することにより、術者がその表示
を見てレーザ波長を変更すべきか否かを判断しても良
い。
【0034】本発明の変容例をとして、エイミング光を
治療レーザ光と同色にする場合を説明する。図4はその
変容例の構成の要部を示す図であり、先の例と同一要素
には同符号を付している。レーザ光源9からファイバ2
に至る光路の途中には、駆動装置81によって光路に挿
脱される減衰フィルタ80が設けられている。照準合わ
せのときは、減衰フィルタ80を光路に挿入することに
より、レーザ光源9から出射されるレーザ光のパワーを
減衰させ、選択したレーザ光をエイミング光として使用
する。減衰フィルタ80はフットペダル7のトリガ信号
が入力されたときに、制御部60に制御される駆動装置
81の駆動により光路から外され、選択した波長の治療
レーザ光が患者眼に照射される。
【0035】この例では、治療レーザ光をエイミング光
として使用するので、眼底からのエイミング光を前述と
同様にCCDカメラ53で受光し、検出することで、波
長変更の判定とその報知を照準合わせの段階で行うこと
ができる。すなわち、治療レーザ光をテスト照射するこ
となく、早い段階で選択した波長が治療に適切か否かを
判断できる。術者への報知は、先の例と同じく、LED
57a,57bの点灯状態の変化で行うことができる。
【0036】また、他の変容例としては、各波長の治療
レーザ光を出射する毎に眼底からの反射光強度を検出
し、常時、中間透光体の透光具合を測定して、それぞれ
の照射部位で治療光波長が適切であるかを確認するよう
にしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、選択し
た波長のレーザ光が治療に適切か否かを容易に判断でき
る。これにより、効果の低いレーザ照射の繰返しを防止
すると共に、レーザ出力設定の過度の上昇を抑えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置本体の外観を示す図である。
【図2】装置内部の光学系を示す図である。
【図3】制御系を示すブロック図である。
【図4】エイミング光を治療レーザと同色にした変容例
の光学系を示す図である。
【符号の説明】
1 装置本体 3a 回転ノブ 3e アップ/ダウンスイッチ 3f 表示部 4 スリットランプデリバリ 9 治療用レーザ光源 10a 第1全反射ミラー 10b 第2全反射ミラー 12 波長選択フィルタ 13 波長選択フィルタ 53 CCDカメラ 57a、57b、57c LED 60 制御部 62 フイルタ駆動装置 63 フイルタ駆動装置 66 ミラー駆動装置 67 アラーム 80 減衰フィルタ 81 駆動装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源から得られる異なる波長の治
    療レーザ光を選択的に患者眼眼底に導光して光凝固する
    レーザ治療装置において、患者眼に導光するレーザ光の
    波長を選択する波長選択手段と、選択された波長のレー
    ザ出力を可変設定するレーザ出力設定手段と、眼底から
    反射されるレーザ光を受光する受光素子を持ち該受光素
    子の出力に基づいてレーザ光の反射強度を検出する反射
    強度検出手段と、該検出されたレーザ光の反射強度と予
    め与えられた基準強度とを比較する比較手段と、該比較
    結果を術者に報知する報知手段と、を備えることを特徴
    とするレーザ治療装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の比較手段は、前記反射強度検
    出手段により検出された反射強度の前記基準強度に対す
    る割合と、選択されたレーザ波長を長波長のものに変更
    するか否かを判定するために予め設定された限界の割合
    とを比較する手段を備えることを特徴とするレーザ治療
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のレーザ治療装置は、さらに前
    記比較手段が比較する限界の割合の値を術者が設定する
    設定手段を備えることを特徴とするレーザ治療装置。
  4. 【請求項4】 請求項1のレーザ治療装置において、前
    記比較手段が比較する基準強度は前記レーザ出力設定手
    段により設定されたレーザ出力の関数として与えられる
    ことを特徴とするレーザ治療装置。
  5. 【請求項5】 請求項1のレーザ治療装置において、前
    記波長選択手段により選択されたレーザ光をエイミング
    光として使用するためにレーザ出力を減衰する減衰手段
    を持ち、前記反射強度検出手段が検出するレーザ光をエ
    イミング光としたことを特徴とするレーザ治療装置。
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