JP2002136187A - ステッピングモータ制御装置 - Google Patents

ステッピングモータ制御装置

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JP2002136187A
JP2002136187A JP2000320611A JP2000320611A JP2002136187A JP 2002136187 A JP2002136187 A JP 2002136187A JP 2000320611 A JP2000320611 A JP 2000320611A JP 2000320611 A JP2000320611 A JP 2000320611A JP 2002136187 A JP2002136187 A JP 2002136187A
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JP
Japan
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stepping motor
end point
stopper
control device
detector
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Application number
JP2000320611A
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English (en)
Inventor
Sadahiro Matsuura
貞裕 松浦
Masao Kojima
正雄 小島
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置検出器を有するステッピングモータ制御
装置において、動作範囲を制限する機構であるストッパ
ーに押しあてて基準座標を定めるものである。 【解決手段】 ステッピングモータ100の動作範囲を
制限する機構であるストッパー106を有し、ステッピ
ングモータ100を駆動する際に予め定めた電流を流し
てステップ位置に停止させ、この電流値とステップ位置
と位置検出器102の出力値からストッパー106に押
しあてることで、モータの機器への組み付けが任意の位
置でも精度良く基準座標を定めることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステッピングモータ
の動作範囲を制限する機構が取り付けられた場合でも、
任意の位置で取り付け可能とするステッピングモータ制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、位置検出器付きのステッピングモ
ータを動作範囲が制限されている機器に組み込まれる際
に、モータ位置の絶対原点を得る方法は次のような方法
が一般的である。1つの手段は、モータ1回転に1つの
信号であるZ相を位置検出器に設けてモータ絶対位置を
検出可能とし、このZ相を基準に機器に組み付ける。他
には、予め定めた基準となる電流を流して位置決めした
ステップ位置に固定して機器に組み付ける方法がある。
また、モータの機器への組み付けを任意の位置にして、
機器側に絶対原点の信号を出力する精度の良い原点セン
サを設けて、この原点センサの信号を基準とする方式も
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
Z相を設ける方式では、Z相を付加することで位置検出
器が高価で大型となる上、機器への組み付け時の工数が
増加するといった問題点を有しており、ステップ位置に
固定して機器に組み付ける方式ではステップ位置毎のず
れは補償できない上、こちらも機器への組み付け時の工
数が増加するといった問題点を有していた。また、機器
側に原点センサを設ける方式は、原点センサの精度が高
精度である必要があり、コストが高くなるといった問題
点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のステッピングモータ制御装置は、ステッピ
ングモータと、前記ステッピングモータの複数の相に流
す電流を制御する電流制御器と、前記ステッピングモー
タの位置に応じて互いに位相の異なる複数の正弦波状の
信号を出力する位置検出器と、前記ステッピングモータ
の動作範囲を制限する機構であるストッパーを有するス
テッピングモータ制御装置において、前記ステッピング
モータを駆動する際に予め定めた電流を流してステップ
位置に停止させるステップ位置制御器と、前記ステップ
位置制御器で停止させた電流値とステップ位置と前記位
置検出器の出力値から前記ストッパーに押しあてて基準
座標を定める基準座標設定器とを具備するものである。
【0005】更に、前記ストッパー近傍の可動域に設け
られ前記ストッパーの近傍であることを検出できる端点
信号発生器を有して、前記ステッピングモータを駆動す
る際に、予め定めた電流を流した後、前記端点信号発生
器の出力を検出して端点近傍か否かを判断する端点検出
器と、前記端点検出器の出力が端点近傍である場合は端
点近傍でないステップ位置に移動させて停止させるステ
ップ位置補正器とを具備するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例のステッピ
ングモータ制御装置について、図面を参照しながら説明
する。
【0007】図1は本発明の第1の実施例におけるステ
ッピングモータ制御装置の構成を示す全体図である。
【0008】図1において、100はステッピングモー
タ、102は位置検出器、104は可動部、106はス
トッパー、108は電流駆動素子、110は位置信号処
理器、112はモータ制御器である。
【0009】図2は位置検出器の概念図である。図3は
ステッピングモータの基本動作を示す概念図である。図
4はステッピングモータの電流の時間変化を示す概念図
である。図5は位置検出器を用いたサーボ駆動時の動作
を示す概念図である。
【0010】以上のように構成されたステッピングモー
タ制御装置について、以下図1、図2、図3、図4、図
5を用いてその動作を説明する。
【0011】従来のステッピングモータ制御装置と同様
に、ステッピングモータ100にモータの位置を検出す
る位置検出器102が取り付けられている。位置検出器
102は図2に示すように、予め着磁された磁石の着磁
パターンをMR素子で検出し互いに位相が90度の信号
MR1、MR2を信号を出力する。これらのMR1、M
R2の信号を位置信号処理器110に入力しステッピン
グモータの位置を検出し、モータ制御器112に入力す
る。この位置信号処理器110の動作は、例えばMR
1、MR2の信号から逆三角関数で求めればよい。一
方、電流駆動素子108はモータ制御器112からの制
御信号である電流指令値に従った電流をステッピングモ
ータに供給する。
【0012】一般にステッピングモータで微少送りを行
う際は、図3に示すように、例えば左図(a)のA相だ
けに電流を流した1相励磁の状態から右図(b)のよう
にA相、B相のそれぞれに図4に示す位相差が90度の
正弦波状の電流ia、ibを流し、電流による磁界とモ
ータの永久磁石とを引きつけながら駆動させる。この場
合、位置検出器102は特に必要ではなく、電流指令だ
けを与えるオープン制御で位置決めすることができる
が、A相B相の釣合位置で止めるだけなので、一般に精
度は悪い。
【0013】次に、位置検出器を用いた場合のステッピ
ングモータの制御、所謂サーボ駆動時の動作について説
明する。図5に示すように、例えば左図のA相だけに電
流を流した1相励磁の状態で停止させたステップ位置か
ら、電流の位相が90度進めたB相だけに電流を流す中
図の状態にする。この時、右周りの回転トルクは最大と
なる。そこで、ステップ位置を基準に位置信号処理器1
10で検出した位置にしたがって右図のように電流の位
相差90度を保ちながら回転させれば、同じ電流を流し
た場合、常に回転トルクを最大に保つことができる。つ
まり、A相の電流iaとB相の電流ibは、
【0014】
【数1】
【0015】
【数2】
【0016】とすればよい。ここで、Iqは電流の振幅
でモータの回転トルクに比例したトルク電流、θeは電
流の位相である。このIqを変化させることにより回転
トルクの大きさを制御することができ、θeは位置信号
処理器110からの出力に同期させて変化させればよ
い。
【0017】以上のような構成で、図1に示すように、
ステッピングモータ100に取り付けられた可動部10
4をストッパー106に押しあてて基準座標を得る場合
について説明する。
【0018】ステッピングモータの回転トルクは、(数
1)、(数2)のトルク電流Iqに比例することから、
例えば、ステッピングモータの時刻tでの位置指令軌道
θd(t)を、一定速度ωdで動かす、
【0019】
【数3】
【0020】とし、トルク電流Iqを、
【0021】
【数4】
【0022】として位置制御を行うとする。ここで、K
i、Kp、Kvはそれぞれ制御ゲイン、θmはステッピ
ングモータの機械的な位置で、電流の位相θeとの関係
は、
【0023】
【数5】
【0024】である。ここで、pはステッピングモータ
の極対数である。
【0025】この時、可動部104がストッパー106
にあたると、位置指令軌道θdと実際の位置θmとの差
は時間に応じて大きくなる。すると、これに伴い(数
4)より、トルク電流Iqも大きくなり、ストッパーへ
の押しつけトルクは徐々に大きくなる。これにより、制
御ゲインを所望の値に設定することで、ストッパーへの
衝撃を抑えることができ、さらに確実に押しつけること
が可能となる。
【0026】以上の構成により、モータ1回転に1つの
信号であるZ相や機器側に精度の良い絶対原点の信号を
出す装置を設けなくても、精度のよい絶対原点を容易に
求めることが可能となる。しかも、位置制御等を行うこ
とによりストッパーへの衝撃も抑えることが可能とな
る。
【0027】なお、ここでは位置制御の例について説明
したが、速度制御やトルク制御でもよい。
【0028】また、起動時の初期位置をA相だけに電流
を流した1相励磁の状態としたが、B相だけに電流を流
した1相励磁でもよく、さらには、A相、B相共に電流
を流した2相励磁の状態としても同様の動作が可能であ
る。
【0029】次に、第1の実施例では、ステッピングモ
ータに取り付けられた可動部をストッパーに押しあてて
基準座標を得る場合について説明したが、ストッパーを
設けた場合、起動時に1相励磁もしくは2相励磁をして
ステップ位置で停止させる場合、ステッピングモータの
初期位置によってはストッパーにあたり、所望の制御が
不可能になるといった問題点があった。
【0030】そこで、本発明の第2の実施例として、ス
トッパー近傍の可動域に設けられた端点信号発生器によ
り、ステッピングモータが任意の初期位置であっても制
御可能とするステッピングモータ制御装置を提供する。
【0031】以下本発明の第2の実施例のステッピング
モータ制御装置について、図面を参照しながら説明す
る。
【0032】図6は本発明の第2の実施例におけるステ
ッピングモータ制御装置の構成を示す全体図である。
【0033】図6において、100はステッピングモー
タ、102は位置検出器、104は可動部、106はス
トッパー、108は電流駆動素子、110は位置信号処
理器、200は端点信号発生器、202はモータ制御器
である。
【0034】図7は端点信号発生器の発生信号を示した
説明図である。
【0035】以上のように構成されたステッピングモー
タ制御装置について、以下図6、図7を用いてその動作
を説明する。
【0036】第1の実施例のステッピングモータ制御装
置と同様に、ステッピングモータ100にモータの位置
を検出する位置検出器102が取り付けられており、こ
の信号MR1、MR2を位置信号処理器110に入力し
ステッピングモータの位置を検出し、モータ制御器20
2に入力する。また、ステッピングモータ100に取り
付けられた可動部104をストッパー106に押しあて
て基準座標を得ることができる。
【0037】本実施例では、図6のように、端点信号発
生器200が付いており、この動作は例えば図7に示す
ように、ストッパー近傍で端点信号がオフからオンにな
る構造である。
【0038】まず、初期位置が可動部104がストッパ
ー近傍で図7に示した矢印であったとする。この場合、
第1の実施例と同様にA相だけに電流を流した1相励磁
の状態でステップ位置に停止させようとする。すると、
ストッパーにあたり本来のステップ位置であるA相電流
が最大の位置からずれることになる。この場合、この位
置から、電流の位相が90度進めたB相だけに電流を流
しても回転トルクが最大ではなくなり、モータが回転し
ない場合や最悪は暴走する場合が生ずる。
【0039】そこで、モータ制御器202は、可動部1
04がストッパー近傍にある、即ち端点信号発生器20
0の信号がオンの場合は、例えばA相だけに電流を流し
た1相励磁の状態から右図のようにA相、B相のそれぞ
れに位相差が90度の正弦波状の電流ia、ibを流し
て、電流による磁界とモータの永久磁石とを引きつけな
がら、端点信号発生器200の信号がオフの状態までオ
ープン制御で移動させる。そして、例えば図7の破線の
矢印のように、A相だけに電流を流した位置のステップ
位置で停止させ、この位置を基準に位置信号処理器11
0で検出した位置にしたがって電流の位相差90度を保
ちながら回転させれば確実に制御可能となる。
【0040】なお、本実施例から明らかなように、端点
信号発生器の精度は高精度である必要はなく、端点信号
がストッパー近傍でオンになる領域を確保できればよ
い。したがって、簡便で安価な端点信号発生器でよい。
【0041】更に、端点信号発生器200がステッピン
グモータの可動域の片側のみに設けられている場合、端
点信号がオフの場合でも、端点信号発生器200が設け
られた可動域の端点と反対方向の可動域の端点でモータ
の動作が制限される場合がある。その場合は、一旦、端
点信号がオンになる方向にオープン制御で動作させ、端
点信号がオンになった後、上記の動作を行えば確実に制
御可能となり、端点信号発生器が1つでもよくなる。
【0042】また、ここでも起動時の初期位置をA相だ
けに電流を流した1相励磁の状態としたが、B相だけに
電流を流した1相励磁でもよく、さらには、A相、B相
共に電流を流した2相励磁の状態としても同様の動作が
可能である。
【0043】次に、第2の実施例では、端点信号発生器
を使用することにより、モータを任意の位置で組み付け
た場合でも位置信号処理器で検出した位置にしたがって
確実に制御可能とする例について説明したが、位置検出
器102の出力信号のオフセットの影響で、制御性能が
劣化するといった問題点があった。
【0044】そこで、本発明の第3の実施例として、ス
テッピングモータの動作範囲を制限するストッパーを有
するステッピングモータ制御装置において、位置検出器
のオフセットを補正可能で、しかも初期動作時間に影響
を与えないステッピングモータ制御装置を提供する。
【0045】以下本発明の第3の実施例のステッピング
モータ制御装置について、図面を参照しながら説明す
る。
【0046】図8は本発明の第3の実施例におけるステ
ッピングモータ制御装置の構成を示す全体図である。
【0047】図8において、100はステッピングモー
タ、102は位置検出器、104は可動部、106はス
トッパー、108は電流駆動素子、110は位置信号処
理器、200は端点信号発生器、300はオフセット補
正器、302はモータ制御器である。
【0048】以上のように構成されたステッピングモー
タ制御装置について、以下図8を用いてその動作を説明
する。
【0049】第1の実施例のステッピングモータ制御装
置と同様に、ステッピングモータ100にモータの位置
を検出する位置検出器102が取り付けられており、こ
の信号MR1、MR2を位置信号処理器110に入力し
ステッピングモータの位置を検出し、モータ制御器30
2に入力する。また、ステッピングモータ100に取り
付けられた可動部104をストッパー106に押しあて
て基準座標を得ることができる。更に、第2の実施例と
同様に、端点信号発生器200が付いており、端点信号
を利用して、初期のステップ位置を補正して、確実に起
動可能である。
【0050】本実施例では、互いに位相の異なる複数の
正弦波状の信号を出力する位置検出器の出力にオフセッ
トがある場合のオフセット補正器300の動作について
説明する。例えば位置検出器が一般的なA相、B相の2
相の信号MR1、MR2を出力し、このそれぞれの出力
Pa、Pbが、
【0051】
【数6】
【0052】
【数7】
【0053】であるとする。ここで、θsは位置検出器
の位相であり、Pao、Pboはそれぞれの信号のオフ
セット値である。この場合、例えば特願平6−1721
80号公報のように、位置検出器の1周期分以上を回転
させるオフセット検出動作が必要となり、A相、B相の
出力値のそれぞれの最大値と最小値を検出し、
【0054】
【数8】
【0055】
【数9】
【0056】のように、これらの平均値からそれぞれの
相のオフセット値を検出可能となる。ここで、Max
(x)はxの最大値を、Min(x)はxの最小値を表
す。
【0057】従来の例のように、位置検出器102のオ
フセット値を検出する場合、別途、オフセット検出動作
が必要になるが、第2の実施例で説明したストッパーに
あたることによるステップ位置のずれを端点信号発生器
200からの端点信号を用いて補正する補正動作時に、
同時に、オフセット値も検出可能である。
【0058】即ち、モータ制御器302は、端点信号発
生器200の信号がオンの場合は、例えばA相だけに電
流を流した1相励磁の状態からA相、B相のそれぞれに
位相差が90度の正弦波状の電流ia、ibを流して、
電流による磁界とモータの永久磁石とを引きつけなが
ら、端点信号発生器200の信号がオフの状態でA相だ
けに電流を流したステップ位置まで位置検出器の信号を
使わずにオープン制御で移動できる。そのため、この移
動の際に、同時にオフセット補正器300により位置検
出器のオフセット値を検出し、この後、位置信号処理器
110の信号を用いて制御する際に、検出したオフセッ
ト値で補正することが可能となる。
【0059】これにより、位置検出器のオフセットが変
化した場合でも、新たにオフセット検出動作といった初
期設定時間を増加させることなく、確実に制御可能とな
る。
【0060】なお、端点信号発生器200がステッピン
グモータの可動域の片側のみに設けられている場合、端
点信号がオフの場合でも、端点信号発生器200が設け
られた可動域の端点と反対方向の可動域の端点でモータ
の動作が制限される場合がある。その場合は、一旦、端
点信号がオンになる方向にオープン制御で動作させ、端
点信号がオンになった後、上記の動作を行えば確実に制
御可能となり、端点信号発生器が1つでもよくなる。こ
の場合、オフセット補正は端点信号がオフになる方向の
時に行うだけでもよいので、この端点信号がオンになる
方向にオープン制御での動作はラフな動作でも性能に影
響しない。そのため、端点信号がオフになる方向の動作
よりも端点信号がオンになる方向の動作を高速に移動さ
せることで、初期動作時間の短縮が図れる。
【0061】また、ここでも起動時の初期位置をA相だ
けに電流を流した1相励磁の状態としたが、B相だけに
電流を流した1相励磁でもよく、さらには、A相、B相
共に電流を流した2相励磁の状態としても同様の動作が
可能である。
【0062】次に、第3の実施例では、位置検出器のオ
フセット値を検出する際に、位置検出器のそれぞれの出
力値の最大値と最小値から求めていたが、動作範囲を制
限されないステッピングモータ制御装置の場合は、従来
と同様にオフセット検出動作が必要であり、制御開始ま
でに時間がかかるといった問題点があった。
【0063】そこで、本発明の第4の実施例として、高
速に位置検出器のオフセット値を検出可能なステッピン
グモータ制御装置を提供する。
【0064】以下本発明の第4の実施例のステッピング
モータ制御装置について、図面を参照しながら説明す
る。
【0065】図9は本発明の第4の実施例におけるステ
ッピングモータ制御装置の構成を示す全体図である。
【0066】図9において、100はステッピングモー
タ、102は位置検出器、104は可動部、108は電
流駆動素子、110は位置信号処理器、400はオフセ
ット補正器、402はモータ制御器である。
【0067】以上のように構成されたステッピングモー
タ制御装置について、以下図9を用いてその動作を説明
する。
【0068】第1の実施例のステッピングモータ制御装
置と同様に、ステッピングモータ100にモータの位置
を検出する位置検出器102が取り付けられており、こ
の信号MR1、MR2を位置信号処理器110に入力し
ステッピングモータの位置を検出し、モータ制御器40
2に入力する。
【0069】以下に本実施例のオフセット補正器400
の動作について説明する。
【0070】ステッピングモータはその特性上、A相も
しくはB相だけに電流を流した1相励磁の状態や、A
相、B相共に電流を流した2相励磁の状態のステップ位
置での位置決めは容易で、位置決め精度もよい。また、
ステップ位置の間隔と位置検出器の信号MR1、MR2
の周期はステッピングモータ及び位置検出器に固有の値
であるので既知である。
【0071】そこで、オフセット補正時に、まず、任意
のステップ位置に停止させ、その時の位置検出器のそれ
ぞれの出力値Pa1、Pb1を記憶する。
【0072】
【数10】
【0073】
【数11】
【0074】ここで、θsは位置検出器の位相であり、
Pao、Pboはそれぞれの信号のオフセット値であ
る。
【0075】次に、例えば、位置検出器の位相が180
度ずれるステップ位置に移動させ、その時の位置検出器
のそれぞれの出力値Pa2、Pb2を記憶する。
【0076】
【数12】
【0077】
【数13】
【0078】すると、(数10)、(数11)、(数1
2)、(数13)から明らかなように位置検出器のそれ
ぞれのオフセットPao、Pboは、
【0079】
【数14】
【0080】
【数15】
【0081】となり、最初のステップ位置での位置検出
器の位相θsに関わらず簡単に検出可能である。この方
式により、従来の最大値、最小値を求めるよりも簡単か
つ高速にオフセット値を検出することが可能となる。
【0082】なお、本実施例では1相励磁や2相励磁の
ステップ位置としたが、ステッピングモータのA相、B
相の電流を制御して止める所謂マイクロステップの位置
でもよい。
【0083】次に、第1の実施例では、ステッピングモ
ータに取り付けられた可動部をストッパーに押しあてて
基準座標を得る場合に、位置制御等を行うことによりス
トッパーへの衝撃も抑えることが可能となることを示し
たが、ストッパーを用いている場合、第2の実施例でも
示したように、起動時にA相だけに電流を流した1相励
磁の状態でステップ位置に停止させる動作を行う場合、
ストッパーにあたることによる衝撃が発生するといった
問題点があった。
【0084】そこで、本発明の第5の実施例として、起
動時にステップ位置に停止させる動作を行う場合にスト
ッパーへあたる場合でもストッパーへの衝撃を抑えるこ
とを可能とするステッピングモータ制御装置を提供す
る。
【0085】以下本発明の第5の実施例のステッピング
モータ制御装置について、図面を参照しながら説明す
る。
【0086】図10は本発明の第5の実施例におけるス
テッピングモータ制御装置の構成を示す全体図である。
【0087】図10において、100はステッピングモ
ータ、102は位置検出器、104は可動部、106は
ストッパー、108は電流駆動素子、110は位置信号
処理器、500はモータ制御器である。
【0088】以上のように構成されたステッピングモー
タ制御装置について、以下図10を用いてその動作を説
明する。
【0089】第1の実施例のステッピングモータ制御装
置と同様に、ステッピングモータ100にモータの位置
を検出する位置検出器102が取り付けられており、こ
の信号MR1、MR2を位置信号処理器110に入力し
ステッピングモータの位置を検出し、モータ制御器50
0に入力する。また、ステッピングモータ100に取り
付けられた可動部104をストッパー106に押しあて
て基準座標を得ることができる。
【0090】本実施例におけるモータ制御器500の動
作について説明する。
【0091】まず、第2の実施例のように初期位置が可
動部104がストッパー近傍で図7に示した矢印であっ
たとする。この場合、第1の実施例と同様にA相だけに
電流を流した1相励磁の状態でステップ位置に停止させ
ようとすると、ストッパーにあたることになる。この場
合、可動部の大きさやステッピングモータのトルクによ
っては、ストッパーにあたる際の衝撃が大きくなり、衝
撃音がするだけでなく、最悪の場合は、ステッピングモ
ータに取り付けた可動部の取り付け位置がずれたり、ス
トッパーが破損することが生じる。
【0092】そこで、起動時にA相だけに電流iaを流
してステップ位置に停止させる際に、流す電流iaをス
テップ状に急激に上げるのではなく、例えば、時刻tで
の電流iaを次式の、
【0093】
【数16】
【0094】のように、ゆっくり増加させるようにす
る。ここで、I0は最終的に流す電流で、Tmaxは予
め定めた増加時間である。これにより、ストッパーへの
衝撃を和らげることが可能となり、衝撃音もなく常に安
定して起動することが可能となる。
【0095】なお、本実施例では(数16)のように時
間の一次関数としたが、高次の関数や正弦波状の関数な
どの滑らかな関数でもよい。
【0096】また、ここでも起動時の初期位置をA相だ
けに電流を流した1相励磁の状態としたが、B相だけに
電流を流した1相励磁でもよく、さらには、A相、B相
共に電流を流した2相励磁の状態としても同様の動作が
可能である。
【0097】
【発明の効果】上記実施例の記載から明らかなように、
本発明のステッピングモータ制御装置は、ステッピング
モータと、前記ステッピングモータの複数の相に流す電
流を制御する電流制御器と、前記ステッピングモータの
位置に応じて互いに位相の異なる複数の正弦波状の信号
を出力する位置検出器と、前記ステッピングモータの動
作範囲を制限する機構であるストッパーを有するステッ
ピングモータ制御装置において、前記ステッピングモー
タを駆動する際に予め定めた電流を流してステップ位置
に停止させるステップ位置制御器と、前記ステップ位置
制御器で停止させた電流値とステップ位置と前記位置検
出器の出力値から前記ストッパーに押しあてて基準座標
を定める基準座標設定器とを具備することで、モータの
機器への組み付けを任意の位置であっても、精度のよい
絶対原点を得ることが可能となるものである。
【0098】更に、前記ストッパー近傍の可動域に設け
られ前記ストッパーの近傍であることを検出できる端点
信号発生器を有して、前記ステッピングモータを駆動す
る際に、予め定めた電流を流した後、前記端点信号発生
器の出力を検出して端点近傍か否かを判断する端点検出
器と、前記端点検出器の出力が端点近傍である場合は端
点近傍でないステップ位置に移動させて停止させるステ
ップ位置補正器とを具備していることを特徴として、確
実に位置検出器を用いたステッピングモータの制御を可
能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるステッピングモ
ータ制御装置の構成を示す全体図
【図2】同位置検出器の概念図
【図3】(a)(b)は同ステッピングモータの基本動
作を示す概念図
【図4】同ステッピングモータの電流の時間変化を示す
概念図
【図5】同位置検出器を用いたサーボ駆動時の動作を示
す概念図
【図6】本発明の第2の実施例におけるステッピングモ
ータ制御装置の構成を示す全体図
【図7】同端点信号発生器の発生信号を示した説明図
【図8】本発明の第3の実施例におけるステッピングモ
ータ制御装置の構成を示す全体図
【図9】本発明の第4の実施例におけるステッピングモ
ータ制御装置の構成を示す全体図
【図10】本発明の第5の実施例におけるステッピング
モータ制御装置の構成を示す全体図
【符号の説明】
100 ステッピングモータ 102 位置検出器 104 可動部 106 ストッパー 108 電流駆動素子 110 位置信号処理器 112、202、302、402、500 モータ制御
器 200 端点信号発生器 300、400 オフセット補正器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステッピングモータと、前記ステッピン
    グモータの複数の相に流す電流を制御する電流制御器
    と、前記ステッピングモータの位置に応じて互いに位相
    の異なる複数の正弦波状の信号を出力する位置検出器
    と、前記ステッピングモータの動作範囲を制限する機構
    であるストッパーを有するステッピングモータ制御装置
    において、 前記ステッピングモータを駆動する際に予め定めた電流
    を流してステップ位置に停止させるステップ位置制御器
    と、前記ステップ位置制御器で停止させた電流値とステ
    ップ位置と前記位置検出器の出力値から前記ストッパー
    に押しあてて基準座標を定める基準座標設定器とを具備
    していることを特徴とするステッピングモータ制御装
    置。
  2. 【請求項2】 基準座標設定器が、ステップ位置制御器
    で停止させた電流値とステップ位置と位置検出器の出力
    値を用いて、ストッパー方向に少なくとも位置制御ある
    いは速度制御あるいはトルク制御のうちの1つの制御を
    行い、前記ストッパーにあてた位置を基準座標と定める
    ことを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ制
    御装置。
  3. 【請求項3】 ステッピングモータと、前記ステッピン
    グモータの複数の相に流す電流を制御する電流制御器
    と、前記ステッピングモータの位置に応じて互いに位相
    の異なる複数の正弦波状の信号を出力する位置検出器
    と、前記ステッピングモータの動作範囲を制限する機構
    であるストッパーを有するステッピングモータ制御装置
    において、 前記ストッパー近傍の可動域に設けられ前記ストッパー
    の近傍であることを検出できる端点信号発生器を有して
    おり、 前記ステッピングモータを駆動する際に、予め定めた電
    流を流した後、前記端点信号発生器の出力を検出して端
    点近傍か否かを判断する端点検出器と、前記端点検出器
    の出力が端点近傍である場合は端点近傍でないステップ
    位置に移動させて停止させるステップ位置補正器とを具
    備していることを特徴とするステッピングモータ制御装
    置。
  4. 【請求項4】 ステッピングモータと、前記ステッピン
    グモータの複数の相に流す電流を制御する電流制御器
    と、前記ステッピングモータの位置に応じて互いに位相
    の異なる複数の正弦波状の信号を出力する位置検出器
    と、前記ステッピングモータの動作範囲を制限する機構
    であるストッパーを有するステッピングモータ制御装置
    において、 前記ストッパー近傍の可動域に設けられ前記ストッパー
    の近傍であることを検出できる端点信号発生器と、前記
    ステッピングモータを駆動する際に、予め定めた電流を
    流した後、前記端点信号発生器の出力を検出して端点近
    傍か否かを判断する端点検出器とを有しており、 前記端点検出器の出力が端点近傍である場合は端点近傍
    でないステップ位置に移動させて停止させるステップ位
    置補正器と、 前記ステップ位置補正器でステップ位置を移動している
    課程で、前記位置検出器のそれぞれの位置検出値のオフ
    セット値を演算するオフセット値演算手段と、前記オフ
    セット値演算手段のそれぞれのオフセット値から位置検
    出器のそれぞれのオフセット値を補正するオフセット補
    正手段とを具備していることを特徴とするステッピング
    モータ制御装置。
  5. 【請求項5】 端点信号発生器が、ステッピングモータ
    の可動域の片側のみに設けられているステッピングモー
    タ制御装置において、 ステップ位置補正器が、端点検出器の出力が端点近傍で
    ある場合は端点近傍でないステップ位置に移動させて停
    止させ、前記端点検出器の出力が端点近傍でない場合は
    一旦端点近傍であるステップ位置に移動させた後、端点
    近傍でないステップ位置に移動させて停止させることを
    特徴とする請求項3または請求項4記載のステッピング
    モータ制御装置。
  6. 【請求項6】 ステップ位置補正器が、端点検出器の出
    力が端点近傍でない場合は一旦端点近傍であるステップ
    位置に移動させる際、端点近傍でないステップ位置に移
    動させる速度よりも高速で移動させることを特徴とする
    請求項5記載のステッピングモータ制御装置。
  7. 【請求項7】 ステッピングモータと、前記ステッピン
    グモータの位置に応じて互いに位相の異なる複数の正弦
    波状の信号を出力する位置検出器を有するステッピング
    モータ制御装置において、 予め定めたステップ位置での前記位置検出器の位置検出
    値群を記憶する位置検出値記憶手段と、前記ステップ位
    置と前記位置検出値記憶手段からそれぞれの位置検出値
    のオフセット値を演算するオフセット値演算手段と、前
    記オフセット値演算手段のそれぞれのオフセット値から
    位置検出器のそれぞれのオフセット値を補正するオフセ
    ット補正手段を具備していることを特徴とするステッピ
    ングモータ制御装置。
  8. 【請求項8】 オフセット値演算手段が、任意のステッ
    プ位置Aでの前記位置検出器の位置検出値群を記憶する
    位置検出値A記憶手段と、前記ステップ位置Aから前記
    位置検出器の正弦波状の信号の位相差が180度となる
    ステップ位置Bでの前記位置検出器の位置検出値群を記
    憶する位置検出値B記憶手段を有しており、 前記位置検出値A記憶手段と前記位置検出値B記憶手段
    のそれぞれ対応する位置検出値の平均値をそれぞれの位
    置検出値のオフセット値とすることを特徴とする請求項
    7記載のステッピングモータ制御装置。
  9. 【請求項9】 ステッピングモータと、前記ステッピン
    グモータの複数の相に流す電流を制御する電流制御器
    と、前記ステッピングモータの位置に応じて互いに位相
    の異なる複数の正弦波状の信号を出力する位置検出器
    と、前記ステッピングモータの動作範囲を制限する機構
    であるストッパーを有するステッピングモータ制御装置
    において、 前記ステッピングモータを駆動する際に、予め定めたス
    テップ位置に停止させるために流す電流を滑らかに大き
    くする起動電流制御器を具備していることを特徴とする
    ステッピングモータ制御装置。
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