JP6548619B2 - モータ制御装置および脱調状態検出方法 - Google Patents

モータ制御装置および脱調状態検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、ステッピングモータのモータ制御装置および脱調状態検出方法に関する。
従来、モータ制御装置として、モータを駆動する電流の位相を示すタイミング信号をもとに、脱調したかどうかを判定することが開示されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の要約書には、「モータ制御装置60は、ステッピングモータ70を駆動する電流を出力し、電流の位相を示すタイミング信号を出力するドライバ63と、ドライバ63がタイミング信号を出力する予め定められた時刻を示す目標出力時刻と、ドライバ63がタイミング信号を出力した時刻を示す実測出力時刻と、の差を算出する算出部65と、算出部65が算出した差が所定閾値以上であるか否かを判定し、当該差が所定閾値以上である場合、ステッピングモータ70が脱調したと判定する判定部66と、を備える。」と記載されている。
特開2012−10460号公報
モータ電流のゼロクロス点にて逆起電圧を検出し、これを脱調検出に用いる制御方法において、共振(周波数)領域では逆起電圧が振れる。そのため、モータの回転を加減速する際に、このモータの共振(周波数)領域を跨ぐと、モータの脱調を誤検出するおそれがある。
そこで、本発明は、モータ制御装置および脱調状態検出方法について、モータの回転を加減速する際にモータの共振(周波数)領域を跨ぐことがあっても、モータの脱調を誤って検出しないことを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明のモータ制御装置は、ステッピングモータが有する複数相のコイルのそれぞれにパルス幅変調されたパルス電圧を印加し、前記複数相のコイルに流れるコイル電流の位相を周期的に切り替えるように制御する制御部と、前記複数相のコイルのうちいずれか1つの相のコイルに流れるコイル電流の向きが切り替わる際に、一時的に当該相のコイルへの前記パルス電圧の印加を停止する停止期間を設け、当該停止期間中に当該コイルに誘起される逆起電圧を測定する逆起電圧測定部と、前記ステッピングモータの共振領域ではなく、かつ前記逆起電圧測定部により測定された前記逆起電圧が所定の脱調状態判定基準を充足した場合に脱調状態を検出し、前記ステッピングモータの加速中および/または減速中、かつ前記ステッピングモータの前記共振領域であったならば、脱調状態の検出を行わない脱調状態検出部とを備えることを特徴とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、モータ制御装置および脱調状態検出方法について、モータの回転を加減速する際にモータの共振領域を跨ぐことがあっても、モータの脱調を誤って検出しなくなる。
本実施形態におけるステッピングモータシステムの構成を示すブロック図である。 本実施形態におけるステッピングモータの構成を示す回路図である。 本実施形態の回転速度制御方法の概念を示す図である。 回転速度と逆起電圧との関係を示すグラフである。 加速時の脱調検出用逆起電圧値テーブルを示す図である。 加速時の回転速度制御の具体例を示す図である。 加速時の回転速度制御処理に係るフローチャートである。 減速時の脱調検出用逆起電圧値テーブルを示す図である。 減速時の回転速度制御の具体例を示す図である。 減速時の回転速度制御処理に係るフローチャートである。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態におけるステッピングモータシステム1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、ステッピングモータシステム1は、モータ制御装置10と、ステッピングモータ(以下、単にモータと呼ぶ)20とを備える。モータ制御装置10は、モータ20を制御するモジュールである。モータ20は、A相およびB相の2相励磁で駆動する2相ステッピングモータである。モータ20は、バイポーラ駆動され、例えば、車載エアコン用のアクチュエータとして利用される。
モータ制御装置10は、制御回路12と、駆動回路14とを備える。制御回路12は、駆動回路14を制御する回路である。制御回路12は、中央演算処理装置(以下、「CPU(Central Processing Unit)」という)122と、電流測定部124と、逆起電圧測定部126とを備える。駆動回路14は、モータ20を駆動する回路である。駆動回路14は、モータ駆動部142と、電流センサ144とを備える。
CPU122は、電流測定部124から供給される測定結果(後記する)に基づいてモータ20に印加する電圧を制御するための制御信号を生成し、生成した制御信号をモータ駆動部142に供給するプロセッサである。CPU122は、各相のコイルに流す電流について、通常駆動時のターゲット電流および停止期間のターゲット電流の設定を記憶する。
電流測定部124は、電流センサ144から供給される電流センシング結果(後記する)に基づいて、モータ20の各相のコイルに流れる電流(以下、「コイル電流」という)を測定し、測定結果をCPU122に供給するモジュールである。
逆起電圧測定部126は、モータ20の各相のコイルに誘起される逆起電圧を測定し、測定結果をCPU122に供給するモジュールである。
モータ駆動部142は、CPU122から供給される制御信号に基づいて、モータ20の各相のコイルに電圧を印加するモジュールである。
電流センサ144は、モータ20のコイル電流をセンシングし、電流センシング結果を電流測定部124に供給するモジュールである。
図2は、本実施形態におけるモータ20の構成を示す回路図である。
図2に示すように、モータ20は、2つのコイル21A,21Bと、ロータ22と、複数のステータヨーク(図示せず)とを備える。
コイル21Aは、A相のコイルである。コイル21Bは、B相のコイルである。コイル21A,21Bは、それぞれ、不図示のステータヨークを励磁する。コイル21A,21Bは、それぞれ、駆動回路14に接続される。コイル21A,21Bには、それぞれ異なるコイル電圧VA,VBが印加され、それぞれ異なる位相のコイル電流Ia,Ibが流れる。
ロータ22は、円周方向に沿ってS極22SとN極22Nとが交互に反転するように多極着磁された永久磁石を備える。ロータ22は、各相のコイル21A,21Bに流れるコイル電流Ia,Ibの位相が周期的に切り替わることで回転する。
コイル21Aに流れるコイル電流Iaは、所定の周期で極性、すなわち、実線矢印で示す方向から破線矢印で示す方向に切り替わる。コイル21Bに流れるコイル電流Ibは、所定の周期で極性、すなわち、実線矢印で示す方向から破線矢印で示す方向に切り替わる。
コイル21Aに印加されるコイル電圧VAは、パルス幅変調されたパルス電圧であり、所定の周期で極性、すなわち、実線矢印で示す方向から破線矢印で示す方向に切り替わる。コイル電圧VAが実線矢印の方向に印加されているとき、コイル電流Iaは実線矢印の方向に流れる。コイル電圧VAが破線矢印の方向に印加されているとき、コイル電流Iaは破線矢印の方向に流れる。コイル21Bに印加されるコイル電圧VBも、コイル電圧VAと同様である。
制御回路12のCPU122および駆動回路14のモータ駆動部142(図1参照)は、モータ20のコイル21A,21Bのそれぞれにパルス幅変調されたパルス電圧を印加し、複数相のコイルに流れるコイル電流の位相を周期的に切り替えるように制御する制御部として動作する。以下、CPU122およびモータ駆動部142を総称して「制御部」と記載する場合がある。
制御部は、いずれか1つの相のコイル(コイル21A,21B)に流れるコイル電流の向きが切り替わる際に、このコイルへのパルス電圧の印加を停止する。以下、コイルへのパルス電圧の印加を停止する期間を、「停止期間」と記載する場合がある。
逆起電圧測定部126(図1参照)は、いずれか1つの相のコイル(コイル21A,21B)に流れるコイル電流の向きが切り替わる停止期間中に、このコイルに誘起される逆起電圧を測定する。
CPU122は、逆起電圧測定部126が計測した逆起電圧を閾値と比較して、脱調を検出する。逆起電圧が閾値よりも小さくなったならば、CPU122は、モータ20が脱調したことを検出する。この逆起電圧については、後記する図4で詳細に説明する。CPU122は、逆起電圧測定部126により測定された逆起電圧が所定の脱調状態判定基準を充足した場合に脱調状態を検出する脱調状態検出部として機能する。
図3は、本実施形態の回転速度制御方法の概念を示す図である。
本実施形態のモータ制御装置10は、モータ20を定電流制御し、このモータ電流のゼロクロス点において逆起電圧を検出し、これを脱調検出に用いている。更にモータ制御装置10は、脱調検出のための最適な閾値(逆起電圧値)を回転速度に応じて設定している。図3(a)のグラフの縦軸は回転速度を示し、横軸は時間を示している。図3(b)のグラフの縦軸は共通する回転速度を示し、横軸は振動(加速度)を示している。
図3(a)において、モータ制御装置10は、モータ20を回転速度V0で回転させたのち、目標回転速度V_targetに加速している。その後モータ制御装置10は、モータ20を最終回転速度V_endに減速している。
これらの前提条件のもとでモータ20を制御すると、図3(b)に示す共振領域(共振周波数領域)では、逆起電圧が振れることにより、脱調の誤検出が発生する虞がある。本実施形態の制御部は、共振領域では、速やかに、モータ20の回転速度を変更するように制御する。図3(a)においては、下限回転速度V_Lo〜上限回転速度V_Hiの間が、共振領域である。
制御部は、モータ20の回転の加速時に共振領域の下限回転速度V_Loに到達すると、この共振領域を飛び越した回転速度となるように、速やかに上限回転速度V_Hiに変更するように制御する。また、制御部は、モータ20の回転の減速時に共振領域の上限回転速度V_Hiに到達すると、この共振領域を飛び越した回転速度となるように、速やかに下限回転速度V_Loに変更するように制御する。
また、図3(b)のグラフで示すように、共振領域では、他の領域と比べて振動(加速度)が増加する。制御部は、モータ20の回転の加速時と減速時において、この共振領域を避けて速やかに、モータ20の回転速度を変更することにより、モータ20の振動を抑止可能である。
図4は、回転速度と逆起電圧との関係を示すグラフの一例であり、模擬的に示したものである。
グラフの縦軸は逆起電圧を示し、横軸は回転速度を示している。回転速度V0は加速時の初速を示し、目標回転速度V_targetはモータ20の回転の加速時の最終的な目標速度を示している。モータ20は、加速が終了すると、目標回転速度V_targetで回転する。
目標回転速度V_targetは、減速時における初速でもあり、最終回転速度V_endは減速時の最終的な目標速度であり、かつ回転速度V0と等しい。モータ20は、減速が終了すると、最終回転速度V_endで回転する。
グラフの細実線は、コイル21Aの逆起電圧Bemf1の平均値である。グラフの太実線は、コイル21Bの逆起電圧Bemf2の平均値である。
逆起電圧Bemf1は、回転速度V0から下限回転速度V_Loまで線形に増加し、下限回転速度V_Loから上限回転速度V_Hiまで線形の関係から逸脱して増加したのち、上限回転速度V_Hiから目標回転速度V_targetまで再び線形に増加する。逆起電圧Bemf2は、回転速度V0から下限回転速度V_Loまで線形に増加し、下限回転速度V_Loから上限回転速度V_Hiまで線形の関係から逸脱して減少したのち、上限回転速度V_Hiから目標回転速度V_targetまで再び線形に増加する。ここで回転速度範囲Vfは、共振領域を示している。
回転速度範囲Vfにおいて、逆起電圧Bemf1,Bemf2は共に、線形の関係から逸脱している。そのため、CPU122は、正しくモータ20の脱調を検出できなくなる。よって本実施形態の制御部は、回転速度範囲Vfにおいては、脱調を判定しないように制御している。
図5は、モータ20の回転の加速時の脱調検出用逆起電圧値テーブルを示す図である。
この脱調検出用逆起電圧値テーブルは、加速領域項目と、加速開始時の回転速度の項目と、脱調検出用逆起電圧値の項目とを含んでいる。
(指令)回転速度V0から(指令)回転速度V1までの加速領域において、加速開始時の(実)回転速度はV0であり、脱調検出用逆起電圧値はVol_0である。なお、脱調検出用逆起電圧値Vol_0は、(指令)回転速度V0における脱調検出用の逆起電圧値である。
(指令)回転速度V1から(指令)回転速度V2までの加速領域において、加速開始時の(実)回転速度はV1であり、脱調検出用逆起電圧値はVol_1である。なお、脱調検出用逆起電圧値Vol_1は、(指令)回転速度V1における脱調検出用の逆起電圧値である。
(指令)回転速度V2から(指令)回転速度V3までの加速領域において、加速開始時の(実)回転速度はV2であり、脱調検出用逆起電圧値はVol_2である。なお、脱調検出用逆起電圧値Vol_2は、(指令)回転速度V2における脱調検出用の逆起電圧値である。
(指令)回転速度V3から(指令)回転速度V4までの加速領域において、加速開始時の(実)回転速度はV3であり、脱調検出用逆起電圧値はVol_3である。なお、脱調検出用逆起電圧値Vol_3は、(指令)回転速度V3における脱調検出用の逆起電圧値である。
(指令)回転速度V4から(指令)回転速度V5までの加速領域は、図4に示した回転速度範囲Vfに相当し、加速開始時の(実)回転速度はV4である。(指令)回転速度V4は、下限回転速度V_Loに相当する。(指令)回転速度V5は、上限回転速度V_Hiに相当する。脱調検出用逆起電圧値は定義されていない。
(指令)回転速度V5から(指令)回転速度V6までの加速領域において、加速開始時の(実)回転速度はV5であり、脱調検出用逆起電圧値はVol_5である。なお、脱調検出用逆起電圧値Vol_5は、(指令)回転速度V5における脱調検出用の逆起電圧値である。
(指令)回転速度V6から(指令)回転速度V7までの加速領域において、加速開始時の(実)回転速度はV6であり、脱調検出用逆起電圧値はVol_6である。なお、脱調検出用逆起電圧値Vol_6は、(指令)回転速度V6における脱調検出用の逆起電圧値である。
(指令)回転速度V7から目標回転速度V_targetまでの加速領域において、加速開始時の(実)回転速度はV7であり、脱調検出用逆起電圧値はVol_7である。なお、脱調検出用逆起電圧値Vol_7は、(指令)回転速度V7における脱調検出用の逆起電圧値である。
目標回転速度V_targetの定常領域において、(指令)回転速度はV8=V_targetであり、脱調検出用逆起電圧値はVol_8である。なお、脱調検出用逆起電圧値Vol_8は、(指令)回転速度V8=V_targetにおける脱調検出用の逆起電圧値である。
ここでは、加速中に、加速開始時の脱調検出用の逆起電圧値を用いて脱調を検出している。この加速開始時の(実)回転速度は、加速終了時の(実)回転速度に比べて低速なので、低速側ともいう。
ステッピングモータを定電流制御して、モータ電流のゼロクロス点において逆起電圧を検出し、これを脱調検出に用いるステッピングモータ制御方法において、加減速中は脱調検出ミス防止のため、脱調検出機能をオフしていた。本実施形態では、加減速中であっても、共振領域でなければ、脱調を検出している。
逆起電圧はモータの回転速度と比例関係があり、正しく脱調を検出するには各回転速度に対し最適な閾値を設定する必要がある。しかし、最適な閾値より高い値を設定すると脱調検出ミスが発生する。また、最適な閾値より低い値を設定すると、脱調検出感度が下がる。本実施形態では、加減速中は、低速側における脱調検出用の逆起電圧値を用いることで、脱調検出ミス発生を防止している。
図6は、制御部によるモータ20の回転の加速時の回転速度制御の具体例を示す図である。上段のグラフにおいて、縦軸はモータ20の指令回転速度を示し、横軸は時間を示している。下段のグラフにおいて、縦軸は脱調検出用逆起電圧値を示し、横軸は時間を示している。
最初、モータ20は回転速度V0で回転しており、脱調検出用逆起電圧値(閾値)はVol_0である。
時刻t10において、制御部は、モータ20を(指令)回転速度V1で回転させるように制御する。よって、モータ20の(実)回転速度は、(指令)回転速度V0から(指令)回転速度V1に加速する。CPU122は、脱調状態検出部として、モータ20の回転の加速中に、モータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_0とを比較して、脱調を検出する。
時刻t11において、CPU122は、モータ20の(実)回転速度が(指令)回転速度V1に到達したと判定し、モータ20を(指令)回転速度V2で回転させるように制御する。よって、モータ20の(実)回転速度は、(指令)回転速度V1から(指令)回転速度V2に加速する。CPU122は、脱調状態検出部として、モータ20の回転の加速中に、モータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_1とを比較して、脱調を検出する。
時刻t12において、CPU122は、モータ20の(実)回転速度が(指令)回転速度V2に到達したと判定し、モータ20を(指令)回転速度V3で回転させるように制御する。よって、モータ20の(実)回転速度は、(指令)回転速度V2から(指令)回転速度V3に加速する。CPU122は、脱調状態検出部として、モータ20の回転の加速中に、モータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_2とを比較して、脱調を検出する。
時刻t13において、CPU122は、モータ20の(実)回転速度が(指令)回転速度V3に到達したと判定し、モータ20を(指令)回転速度V4で回転させるように制御する。よって、モータ20の(実)回転速度は、(指令)回転速度V3から(指令)回転速度V4に加速する。CPU122は、脱調状態検出部として、モータ20の回転の加速中にモータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_3とを比較して、脱調を検出する。
時刻t14において、CPU122は、モータ20の(実)回転速度が(指令)回転速度V4に到達したと判定し、モータ20を(指令)回転速度V5で回転させるように制御する。よって、モータ20の(実)回転速度は、(指令)回転速度V4から(指令)回転速度V5に加速する。CPU122は、このモータ20の回転の加速中に、脱調検出を実施しない。
時刻t15において、CPU122は、モータ20の(実)回転速度が(指令)回転速度V5に到達したと判定し、モータ20を(指令)回転速度V6で回転させるように制御する。よって、モータ20の(実)回転速度は、(指令)回転速度V5から(指令)回転速度V6に加速する。CPU122は、脱調状態検出部として、モータ20の回転の加速中に、モータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_5とを比較して、脱調を検出する。
時刻t16において、CPU122は、モータ20の(実)回転速度が(指令)回転速度V6に到達したと判定し、モータ20を(指令)回転速度V7で回転させるように制御する。よって、モータ20の(実)回転速度は、(指令)回転速度V6から(指令)回転速度V7に加速する。CPU122は、脱調状態検出部として、モータ20の回転の加速中に、モータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_6とを比較して、脱調を検出する。
時刻t17において、CPU122は、モータ20の(実)回転速度が(指令)回転速度V7に到達したと判定し、コイル電流の位相の切替周期を変更して、モータ20を目標回転速度V_targetで回転させるように制御する。よって、モータ20は、(指令)回転速度V7から目標回転速度V_targetに加速する。CPU122は、脱調状態検出部として、モータ20の回転の加速中に、モータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_7とを比較して、脱調を検出する。
時刻t18において、制御部は、モータ20の(実)回転速度が目標回転速度V_targetに到達したと判定し、以降もモータ20を目標回転速度V_targetで回転させるように制御する。このとき、CPU122は、脱調状態検出部として、モータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_8とを比較して、脱調を検出する。
図7は、制御部によるモータ20の回転の加速時の回転速度制御処理に係るフローチャートである。
最初、制御部は、最終的な指令回転速度Vsに目標回転速度V_targetを代入して回転速度変更指令を実施する(ステップS10)。これにより、モータ20の最終的な指令回転速度Vsは、回転速度V0から目標回転速度V_targetに変化する。更に制御部は、変数iに0を設定する(ステップS11)。以下、変数iが指し示す加速開始時の回転速度を、(指令)回転速度V(i)と呼ぶ。この(指令)回転速度V(i)は、モータ20の実回転速度とほぼ一致している。また、変数iが指し示す脱調検出用の逆起電圧値を、逆起電圧値Vol(i)と呼ぶ。
次いでCPU122は、加速開始時の(指令)回転速度V(i)が下限回転速度V_Lo(=回転速度V4)に達したか否かを判定する(ステップS12;共振領域判定ステップ)。制御部は、(指令)回転速度V(i)が下限回転速度V_Loに達していない場合(ステップS12→No)、モータ20を次の(指令)回転速度V(i+1)へと加速する(ステップS13;回転速度可変ステップ)。なお、変数iが0のとき、次の(指令)回転速度V(i+1)は、(指令)回転速度V1である。
モータ20の回転の加速中において、CPU122は、脱調状態検出部として、脱調検出用逆起電圧値Vol(i)で脱調を検出する(ステップS14;脱調状態検出ステップ)。なお、変数iが0のとき、変数iが指し示す脱調検出用逆起電圧値Vol(i)は、Vol_0である。
CPU122は、モータ20の(実)回転速度が次の(指令)回転速度V(i+1)に達するまで(ステップS15→No)、脱調検出用逆起電圧値Vol(i)で脱調を検出する(ステップS14)。またCPU122は、モータ20の(実)回転速度が次の(指令)回転速度V(i+1)に達すると(ステップS15→Yes)、変数iに1を加算する(ステップS19)。これにより、(指令)回転速度V(i)は、モータ20の実際の回転速度と一致する。
CPU122は、(指令)回転速度V(i)が目標回転速度V_targetに達していないならば(ステップS20→No)、ステップS12の処理に戻り、これらステップS13〜S15,S19の処理を4回繰り返す。これにより、変数iの値は4となる。
ステップS12で変数iの値が4のとき、(指令)回転速度V(i)は下限回転速度V_Loと等しくなる(ステップS12→Yes)。このとき、制御部は、モータ20の(指令)回転速度を共振領域の上限回転速度V_Hiへと加速し(ステップS16;回転速度可変ステップ)、上限回転速度V_Hiに達するまで(ステップS18→No;共振領域判定ステップ)、加速中の脱調を検出しない(ステップS17)。
CPU122は、モータ20の(指令)回転速度が上限回転速度V_Hiに達したならば、ステップS19の処理に進む(ステップS18→Yes:共振領域判定ステップ)。
以降、制御部は、ステップS13〜S15,S19の処理を3回繰り返してモータ20の回転を加速したのち、(指令)回転速度が目標回転速度V_targetに達すると(ステップS20→Yes)、最終的な指令回転速度Vsに達したため、図7の処理を終了する。
図8は、モータ20の回転の減速時の脱調検出用逆起電圧値テーブルを示す図である。
この脱調検出用逆起電圧値テーブルは、減速領域項目と、減速開始時の回転速度の項目と、脱調検出用逆起電圧値の項目とを含んでいる。
目標回転速度V_targetから(指令)回転速度V7までの減速領域において、減速開始時の(指令)回転速度V8=V_targetであり、脱調検出用逆起電圧値はVol_7である。
(指令)回転速度V7から(指令)回転速度V6までの減速領域において、減速開始時の(実)回転速度はV7であり、脱調検出用逆起電圧値はVol_6である。
(指令)回転速度V6から(指令)回転速度V5までの減速領域において、減速開始時の(実)回転速度はV6であり、脱調検出用逆起電圧値はVol_5である。
(指令)回転速度V5から(指令)回転速度V4までの減速領域は、図4に示した回転速度範囲Vfに相当し、減速開始時の(実)回転速度はV5である。(指令)回転速度V5は、上限回転速度V_Hiに相当する。(指令)回転速度V4は、下限回転速度V_Loに相当する。脱調検出用逆起電圧値は定義されていない。
(指令)回転速度V4から(指令)回転速度V3までの減速領域において、減速開始時の(実)回転速度はV4であり、脱調検出用逆起電圧値はVol_3である。
(指令)回転速度V3から(指令)回転速度V2までの減速領域において、減速開始時の(実)回転速度はV3であり、脱調検出用逆起電圧値はVol_2である。
(指令)回転速度V2から(指令)回転速度V1までの減速領域において、減速開始時の(実)回転速度はV2であり、脱調検出用逆起電圧値はVol_1である。
(指令)回転速度V1から(指令)回転速度V0までの減速領域において、減速開始時の(実)回転速度はV1であり、脱調検出用逆起電圧値はVol_0である。
(指令)回転速度V0の定常領域において、(実)回転速度はV0であり、脱調検出用逆起電圧値はVol_0である。
図9は、制御部によるモータ20の回転の減速時の回転速度制御の具体例を示す図である。上段のグラフにおいて、縦軸はモータ20の指令回転速度を示し、横軸は時間を示している。下段のグラフにおいて、縦軸は脱調検出用逆起電圧値を示し、横軸は時間を示している。
最初、モータ20は目標回転速度V_target=(指令)回転速度V8であり、脱調検出用逆起電圧値はVol_8である。
時刻t20において、制御部は、モータ20を(指令)回転速度V7で回転させるように制御する。よって、モータ20は、目標回転速度V_targetから(指令)回転速度V7に減速する。CPU122は、脱調状態検出部として、モータ20の回転の減速中にモータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_7とを比較して、脱調を検出する。
時刻t21において、CPU122は、モータ20の(実)回転速度が(指令)回転速度V7に到達したと判定し、モータ20を(指令)回転速度V6で回転させるように制御する。よって、モータ20の(実)回転速度は、(指令)回転速度V7から(指令)回転速度V6に減速する。CPU122は、脱調状態検出部として、モータ20の回転の減速中に、モータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_6とを比較して、脱調を検出する。
時刻t22において、CPU122は、モータ20の(実)回転速度が(指令)回転速度V6に到達したと判定し、モータ20を(指令)回転速度V5で回転させるように制御する。よって、モータ20の(実)回転速度は、(指令)回転速度V6から(指令)回転速度V5に減速する。CPU122は、脱調状態検出部として、モータ20の回転の減速中に、モータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_5とを比較して、脱調を検出する。
時刻t23において、CPU122は、モータ20の(実)回転速度が(指令)回転速度V5に到達したと判定し、モータ20を(指令)回転速度V4で回転させるように制御する。よって、モータ20の(実)回転速度は、(指令)回転速度V5から(指令)回転速度V4に減速する。CPU122は、モータ20の回転の減速中に脱調検出を実施しない。
時刻t24において、CPU122は、モータ20の(実)回転速度が(指令)回転速度V4に到達したと判定し、モータ20を(指令)回転速度V3で回転させるように制御する。よって、モータ20の(実)回転速度は、(指令)回転速度V4から(指令)回転速度V3に減速する。CPU122は、脱調状態検出部として、モータ20の回転の減速中に、モータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_3とを比較して、脱調を検出する。
時刻t25において、CPU122は、モータ20の(実)回転速度が(指令)回転速度V3に到達したと判定し、モータ20を(指令)回転速度V2で回転させるように制御する。よって、モータ20の(実)回転速度は、(指令)回転速度V3から(指令)回転速度V2に減速する。CPU122は、脱調状態検出部として、モータ20の回転の減速中に、モータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_2とを比較して、脱調を検出する。
時刻t26において、CPU122は、モータ20の(実)回転速度が(指令)回転速度V2に到達したと判定し、モータ20を(指令)回転速度V1で回転させるように制御する。よって、モータ20の(実)回転速度は、(指令)回転速度V2から(指令)回転速度V1に減速する。CPU122は、脱調状態検出部として、モータ20の回転の減速中に、モータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_1とを比較して、脱調を検出する。
時刻t27において、CPU122は、モータ20の(実)回転速度が(指令)回転速度V1に到達したと判定し、コイル電流の位相の切替周期を変更して、モータ20を回転速度V0で回転させるように制御する。よって、モータ20は、(指令)回転速度V1から(指令)回転速度V0に減速する。CPU122は、脱調状態検出部として、モータ20の回転の減速中に、モータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_0とを比較して、脱調を検出する。
時刻t28において、CPU122は、モータ20の(実)回転速度が(指令)回転速度V0(V_end)に到達したと判定し、以降もモータ20を(指令)回転速度V0で回転させるように制御する。このとき、CPU122は、モータ20の逆起電圧と脱調検出用逆起電圧値Vol_0とを比較して、脱調を検出する。
図10は、制御部によるモータ20の回転の減速時の回転速度制御処理に係るフローチャートである。
最初、制御部は、最終的な指令回転速度Vsに回転速度V0を代入して回転速度変更指令を実施する(ステップS30)。これにより、モータ20の最終的な指令回転速度Vsは、目標回転速度V_targetから回転速度V0に変化する。更にCPU122は、変数iに8を設定する(ステップS31)。これにより変数iは、減速開始時の(指令)回転速度V8(=目標回転速度V_target)を指し示すようになる。以下、変数iが指し示す加速開始時の(指令)回転速度を、(指令)回転速度V(i)と呼ぶ。この(指令)回転速度V(i)は、モータ20の実回転速度とほぼ一致している。また、変数iが指し示す脱調検出用の逆起電圧値を、逆起電圧値Vol(i)と呼ぶ。
次にCPU122は、モータ20の回転の減速開始時の(指令)回転速度V(i)が上限回転速度V_Hi(=回転速度V5)まで減速したか否かを判定する(ステップS32)。CPU122は、(指令)回転速度V(i)が上限回転速度V_Hiとなっていない場合(ステップS32→No)、モータ20を次の(指令)回転速度V(i−1)へと減速する(ステップS33;回転速度可変ステップ)。なお、変数iが8のとき、次の(指令)回転速度V(i−1)は、(指令)回転速度V7である。
モータ20の回転の減速中において、CPU122は、脱調状態検出部として、脱調検出用逆起電圧値Vol(i−1)で脱調を検出する(ステップS34)。変数iが8のとき、変数iが指し示す脱調検出用逆起電圧値は、Vol_7である。
CPU122は、モータ20の(実)回転速度が次の(指令)回転速度V(i−1)に減速するまで(ステップS35→No)、脱調検出用逆起電圧値Vol(i−1)で脱調を検出する(ステップS34;脱調状態検出ステップ)。またCPU122は、モータ20の(実)回転速度が次の(指令)回転速度V(i−1)まで減速すると(ステップS35→Yes)、変数iから1を減算する(ステップS39)。これにより、(指令)回転速度V(i)は、モータ20の実際の回転速度と一致する。
CPU122は、(指令)回転速度V(i)が(指令)回転速度V0に減速していないならば(ステップS40→No)、ステップS32の処理に戻り、これらステップS33〜S35,S39の処理を3回繰り返す。これにより、変数iの値は5となる。
ステップS32で変数iの値が5のとき、(指令)回転速度V(i)は上限回転速度V_Hiと等しくなる(ステップS32→Yes)。このとき、制御部は、共振領域の下限回転速度V_Loに減速し(ステップS36;回転速度可変ステップ)、モータ20の(指令)回転速度が下限回転速度V_Loに減速するまで(ステップS38→No;共振領域判定ステップ)、加速中の脱調を検出しない(ステップS37)。
CPU122は、モータ20の回転速度が下限回転速度V_Loに減速したならば、ステップS39の処理に進む(ステップS38→Yes;共振領域判定ステップ)。
以降、制御部は、ステップS33〜S35,S39の処理を4回繰り返してモータ20の回転を減速したのち、(指令)回転速度がV0に減速すると(ステップS40→Yes)、最終的な指令回転速度Vsに達したため、図10の処理を終了する。
《効果》
本実施形態のモータ制御装置10によれば、モータ20の回転の加減速時の共振領域での脱調の誤検出を防止できると共に、共振領域以外の領域では加減速時に脱調が検出できる。更に、通常の加減速制御よりも早く目的の回転速度に到達可能である。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(f)のようなものがある。
(a) 共振領域において、逆起電圧の測定有無は問わず、脱調判定をしなければ本発明の効果は得られる。
(b) 脱調検出を行わない回転速度範囲は、共振領域に限定されず、共振領域を含んでいればよい。
(c) 速やかに回転速度変更を行う範囲は、共振領域に限定されず、共振領域を含んでいればよい。
(d) 回転速度の制御方法やフローチャートは具体例であって、これに限定されない。
(e) 加速時・減速時の制御値はテーブルデータとしたが、数式により算出してもよい。
(f) 加減速カーブは、必ずしも線形でなくてもよい(S字カーブなど、領域内すべてが等加速度でなくてもよい)。
1 ステッピングモータシステム
10 モータ制御装置
12 制御回路 (制御部の一部)
122 CPU (制御部の一部;脱調状態検出部の一例)
124 電流測定部
126 逆起電圧測定部
14 駆動回路
142 モータ駆動部
144 電流センサ
20 ステッピングモータ (モータ)
21A,21B コイル
22 ロータ
22N N極
22S S極
Ia,Ib,Ib0 コイル電流
Ib1 電流測定値
Iat,Ibt ターゲット電流
V_Lo 下限回転速度
V_Hi 上限回転速度
Vs 指令回転速度
V_target 目標回転速度

Claims (5)

  1. ステッピングモータが有する複数相のコイルのそれぞれにパルス幅変調されたパルス電圧を印加し、前記複数相のコイルに流れるコイル電流の位相を周期的に切り替えるように制御する制御部と、
    前記複数相のコイルのうちいずれか1つの相のコイルに流れるコイル電流の向きが切り替わる際に、一時的に当該相のコイルへの前記パルス電圧の印加を停止する停止期間を設け、当該停止期間中に当該コイルに誘起される逆起電圧を測定する逆起電圧測定部と、
    前記ステッピングモータの共振領域ではなく、かつ前記逆起電圧測定部により測定された前記逆起電圧が所定の脱調状態判定基準を充足した場合に脱調状態を検出し、前記ステッピングモータの加速中および/または減速中、かつ前記ステッピングモータの前記共振領域であったならば、脱調状態の検出を行わない脱調状態検出部と、
    を備えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記ステッピングモータの前記共振領域とは、前記逆起電圧が、前記ステッピングモータの回転速度との比例関係から逸脱した値となる領域である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記制御部は、前記ステッピングモータの回転速度が前記共振領域に達したならば、速やかに前記回転速度を変更する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記制御部は、前記ステッピングモータの前記回転速度が前記共振領域に達したならば、前記共振領域を飛び越した回転速度となるように、速やかに前記回転速度を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  5. ステッピングモータが有する複数相のコイルのそれぞれにパルス幅変調されたパルス電圧を印加し、前記複数相のコイルに流れるコイル電流の位相を周期的に切り替えるように制御する制御部を備え、前記制御部が前記複数相のコイルのうちいずれか1つの相のコイルに誘起される逆起電圧に基づいて、前記ステッピングモータの脱調状態を検出するモータ制御装置の脱調状態検出方法であって、
    前記制御部は、
    速度指令情報に基づき、前記ステッピングモータの回転速度を可変する回転速度可変ステップと、
    前記回転速度の可変中、前記ステッピングモータの共振領域にあるかどうかを判定する共振領域判定ステップと、
    前記ステッピングモータが前記共振領域ではなく、かつ、前記逆起電圧が所定の脱調状態判定基準を充足した場合に脱調状態を検出し、前記ステッピングモータの加速中および/または減速中、かつ前記ステッピングモータの前記共振領域であったならば、脱調状態の検出を行わない脱調状態検出ステップと、
    を有することを特徴とするモータ制御装置の脱調状態検出方法。
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