JP2002134821A - 光素子用容器およびその製造方法 - Google Patents

光素子用容器およびその製造方法

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JP2002134821A
JP2002134821A JP2000323018A JP2000323018A JP2002134821A JP 2002134821 A JP2002134821 A JP 2002134821A JP 2000323018 A JP2000323018 A JP 2000323018A JP 2000323018 A JP2000323018 A JP 2000323018A JP 2002134821 A JP2002134821 A JP 2002134821A
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container
mold
molding
element container
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Takanobu Yamazaki
高伸 山▲崎▼
Takashi Shigematsu
孝 繁松
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い密閉性を得ることができる光素子用容器
およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 光素子を収納する光素子用容器1であっ
て、光素子を収納する容器の側壁2が透明部材を用いて
形成され、側壁2に光透過部2aが一体成形されてい
る。側壁3,4,6、底壁7および上壁は透明部材ある
いは金属部材で構成される。また、容器1内と外とに連
通するリードフレーム5a,5bが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザダイオード
(LD)やフォトダイオード(PD)を始めとする光素
子を収納する光素子用容器およびその製造方法に関す
る。
【0002】例えば、特開平11−145317号公
報、特開平11−54642号公報および特開平11−
054849号公報などに開示されている光素子用容器
は、鉄、ニッケルおよびコバルト合金などで構成された
金属材料から成る箱型の容器に、LDやPDなどの光素
子を収納している このような光素子用容器では、例えば、当該容器に設け
られた開口部から光素子を容器内部に入れて当該開口部
を金属板で蓋をした後に、容器内部に内部に不活性ガス
を充填した状態で密封封止する。また、光素子用容器に
は、当該容器の外側に位置する光ファイバと、当該容器
内部の光素子とを光学的に接続するために、容器の側壁
に光を透過するガラス窓またはレンズを設けている。
【0003】上述したような光素子用容器は、金属材料
や、低コスト化が図れるセラミック材を用いて成形され
るており、例えば、上記特開平11−145317号公
報や特開平11−54642号公報に開示された光素子
用容器では、金属材料を用いて容器を成形した後に、光
を透過するガラス窓またはレンズを容器の側壁に接着あ
るいはロウ付けしている。また、上記特開平11−05
4849号公報に開示されている光素子用容器では、金
属製の容器の成型時に、樹脂を用いたレンズをインサー
ト成形したり、金属筒状の内部にガラスレンズをプレス
成形する手法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の光素子用容器では、金属とガラスなどの異なる
部材を組み合わせて成形あるいは接着等して組み合わせ
ていることから、高い密封性を得ることが困難であると
いう問題がある。また、上述した従来の光素子用容器の
製造方法では、ガラス窓またはレンズを、成型後の金属
製の容器に接着等する工程が必要になり、製造時間の短
縮および製造コスト削減を図ることが困難であるという
問題がある。
【0005】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされ、高い密閉性を得ることができる光素子用容器
およびその製造方法を提供することを目的としている。
また、本発明は、製造時間の短縮および製造コスト削減
を図ることができる光素子用容器およびその製造方法を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、第1の発
明の光素子用容器は、光素子を収納する光素子用容器で
あって、前記光素子を収納する容器の壁の少なくとも一
つが透明部材からなり、当該壁に光透過部が一体成形さ
れている。
【0007】第1の発明の光素子用容器では、前記光素
子を収納する容器の壁の少なくとも一つが、透明部材を
用いて光透過部が一体成形されていることから、当該壁
と光透過部との間の密閉性が高まり、光素子用容器に収
納された光素子の動作の信頼性を高めることができる。
【0008】また、第1の発明の光素子用容器は、好ま
しくは、前記容器の全ての壁が前記透明部材を用いて構
成され、前記容器の外側と内側とを連通する導電性のリ
ードフレームを有する。
【0009】また、第1の発明の光素子用容器は、好ま
しくは、前記容器の複数の壁のうち、少なくとも一つが
金属を用いて構成されている。
【0010】また、第2の発明の光素子用容器の製造方
法は、金型内に、透明部材を配置して熱間プレス成形を
行うか、透明部材を構成する材料を射出する射出成形を
行うことで、光素子を収納する光素子用容器を成形す
る。
【0011】また、第2の発明の光素子用容器の製造方
法は、好ましくは、第1の金型の凸部が第1の成形材の
中空部内に位置するように透明部材からなる前記第1の
成形材を第1の金型に装着し、プレス方向と直交する方
向において前記第1の成形部材の前記中空部内と前記第
1の成形部材の外側とに跨がるように、前記第1の金型
の所定の溝にリードフレームを装着し、前記リードフレ
ーム上に載置された第2の金型の中空部に透明部材から
なる第2の成形材が位置するように、前記第2の成形材
を前記リードフレーム上に載置し、前記第1の金型の前
記凸部および前記第2の成形材に、第3の成形材を載置
し、前記第3の成形材を前記第1の金型に向かって押圧
して光素子用容器を熱間プレス成形する。第2の発明に
よれば、熱間プレス成形を行うことで、部品数を削減で
きると共に、製造工程数を削減できる。
【0012】また、第2の発明によれば、リードフレー
ムを容器形状成形と同時にインサート熱間プレスするこ
とにより、リードフレームの接合部隙間をなくすことが
できる。
【0013】また、第2の発明および第3の発明の光素
子用容器の製造方法では、光素子用容器を構成する壁
に、熱間プレス加工によって、光透過部を成形する。
【0014】また、第2の発明および第3の発明の光素
子用容器の製造方法は、前記光透過部の成形と同時に、
前記光透過部を囲い込むように前記壁に金属スリーブを
埋め込む。
【0015】また、第2の発明および第3の発明の光素
子用容器の製造方法は、前記射出成型時に、前記光素子
用容器の壁の光透過部を成形する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係わる
光素子用容器について説明する。本実施形態の光素子用
容器は、LDやPDを始めとする光素子や光半導体素子
などを収納する容器である。
【0017】第1実施形態 図1は、本実施形態の光素子用容器1の斜視図である。
図1に示すように、光素子用容器1は、中空の直方体の
箱型をしており、光ファイバが取り付けられる容器1の
側壁2には光透過部2aが一体成形されている。光透過
部2aは、容器1に収納された例えば光増幅器や励起光
源などの光素子から出力された光信号を当該容器1の外
側に位置する光ファイバなどに伝達するため、あるいは
当該容器1の外側に位置する光ファイバなどを介して伝
送された光信号を当該容器1に収納された光素子に伝達
するために用いられる。
【0018】光素子用容器1では、側壁2と光透過部2
aとが、例えば光学ガラス材BK7などの透明な同一材
料を用いて構成されている。また、側壁2および光透過
部2aの材料としては、例えば、その他の光学ガラス材
や、アルカリガラス材、硼珪酸系のガラス材、安価な透
明プラスチック材などを用いてもよい。また、色ガラ
ス、透明樹脂、色付きの透明樹脂などを用いてもよい。
【0019】また、側壁2に隣接した側壁3,4には、
当該側壁に直交したリードフレーム5a,5bがそれぞ
れ一体状態に貫通固定されている。リードフレーム5
a,5bは、容器1内に収納された光半導体素子と、容
器1の外部との間で電気信号の伝送を行うために用いら
れる。本実施形態では、側壁2,3,4,6と、底壁7
と、側壁2,3,4,6に接合して位置し底壁7と対向
して位置する図示しない上壁とが、同一の透明部材を用
いて構成される。なお、本発明では、側壁2の全体は透
明部材を用いて構成されるが、側壁3,4,6、底壁7
および上記上壁の全部あるいは一部を、金属部材を用い
て構成してもよい。
【0020】以下、図1に示す光素子用容器1の製造方
法の一例を説明する。図2は光素子用容器1の製造方法
を説明するための斜視図、図3は当該製造方法における
熱間プレス成形時の断面図である。図2に示すように、
光素子用容器1の製造では、第1の金型20および中子
21からなるキャピティ22と第2の金型24とを用い
て、第1の成形材30、リードフレーム5a,5b、第
2の成形材31および第3の成形材32を熱間プレスす
る。本実施形態では、第1の成形材30、第3の成形材
32および第3の成形材32として、前述した光学ガラ
ス材BK7などの透明部材が用いられる。
【0021】第1の金型20には、リードフレーム5
a,5bをインサート成形する際に、リードフレーム5
a,5bを位置決めすると共に、成形中の材料漏れを防
ぐための溝23a,23bが形成されている。また、第
1の金型20の中央部付近には、光素子用容器1の光素
子を収納する凹部を形成するための中子21が形成され
ており、中子21の周囲には、図1に示す側壁2,3,
4,6の一部を形成するための溝20aが形成されてい
る。
【0022】光素子用容器1の成形時には、先ず、図2
および図3に示すように、第1の金型20の溝20a
に、第1の成形材30を挿入配置する。次に、溝23
a,23bに、それぞれリードフレーム5a,5bを載
置する。このとき、リードフレーム5a,5bの先端部
が、中子21の中子肩部21a,21b上に載置する。
これにより、成形時のプレスによる圧力によって、リー
ドフレーム5a,5bの先端部が曲がってしまうことを
回避できる。次に、リードフレーム5a,5bの上に、
第2型24を載置する。
【0023】次に、図2および図3に示すように、第2
型24の中空部24a内で中子21を嵌め込むように、
リードフレーム5a,5bの先端部上に、第2の成形材
31を載置する。次に、中子21および第2の成形材3
1の上に、第3の成形材32を載置する。
【0024】次に、図3に示すようにキャピティ22お
よび第2の金型24の周囲に配設されたヒータ41によ
って加熱を行いながら、上平金型40と第2の金型24
および第3の成形材32とをこれらが相対的に近づく向
きに駆動することで、第2型24おび第3の成形材32
に圧力を加える。このとき、第1の成形材30、第2の
成形材31および第3の成形材32に適切な圧力が加わ
るように、第2の成形材31おび第3の成形材32の寸
法を設定し、第3の成形材32が第2の金型24の上面
から少し突き出るようにする。
【0025】また、第1の成形材30、第2の成形材3
1および第3の成形材32の総体積(第1の総体積)
は、第1の金型20の溝20aと、中子21と第2の成
形材31との間の空間とによって決まる総体積(第2の
総体積)と等しくしても良いが、第1の総体積を第2の
総体積に対して20%以下の割合で大きくした方が、第
1の成形材30、第2の成形材31および第3の成形材
32の全体に圧力を適切に加えることができる。
【0026】ヒータ41による加熱、およびキャピティ
22および第2の金型24に対しての圧力の印加は、例
えば、図4に示すようなパターンで行われる。すなわ
ち、ヒータ41による加熱を開始して時刻t1 にキャピ
ティ22および第2の金型24等の温度をT1 に設定
し、これを時刻t3 まで保持する。温度T 1 は、成形温
度と呼ばれ、ガラス材の軟化点温度より10℃〜100
℃低い温度に設定する。本実施形態では、成形材とし
て、光学ガラス材BK7を用いたので、温度T1 は、約
680℃に設定する。また、時刻t1 〜時刻t3 は、均
熱期間と呼ばれる。このとき、時刻t2 〜t3 に、上平
金型40とキャピティ22および第2の金型24とを相
対的に近づく向きに駆動して成形材に圧力P1 を加え
る。そして、時刻t3 から、ヒータ41による加熱を停
止して冷却を行うと共に、時刻t3 〜t4 に上平金型4
0、キャピティ22および第2の金型24によって成形
材に圧力P2 を加える。
【0027】すなわち、キャピティ22および第2の金
型24の温度がT2 に下がるまでは、保持圧力P2 をか
けておく。この保持圧力は、ガラスが柔らかいうちに金
型を開いてしまうと金型にガラスが融着してしまうた
め、これを防ぐことと、ガラスと金型との熱膨張率の差
を利用して離型し易くする2点の効果がある。また、温
度T2 は、使用するガラス材の歪み点温度付近がよい。
光学ガラス材BK7を用いた場合は550℃付近の温度
を用いる。その後、上平金型40、キャピティ22およ
び第2の金型24による圧力を解除し、離型した後は、
金型を大気中でも酸化しにくい200℃付近かそれ以下
まで冷却し、成形品を取り出す。これらの工程は、大気
中で行うよりも、高温下での金型表面の酸化を防ぐため
にも不活性ガス雰囲気中で行うことが望ましく、例えば
窒素ガス雰囲気中で行う。
【0028】以下、図2および図3に従って製造した光
素子用容器の側壁2に図1に示す光透過部2aを形成す
る方法を説明する。光透過部2aの形成には、図5およ
び図6に示す光透過部形成装置101を用いる。図5
は、光素子用容器を装着した状態での光透過部形成装置
101の外観斜視図、図6は図5に示す断面線A−Aに
おける光透過部形成装置101の断面図である。図5お
よび図6に示すように、光透過部形成装置101は、ベ
ース60と、ベース60上に着脱自在に固定されたレン
ズ型61と、ベース60上にガイドシャフト62を介し
て設けられたガイドブロック63と、ガイドブロック6
3等の周囲に設けられたヒータ64とを有する。
【0029】ベース60には、レンズ型61を着脱自在
に装着可能な孔60aが設けられている。従って、ベー
ス60には、複数の形状のレンズに対応した複数のレン
ズ型を装着可能である。レンズ型61は、図7に示すよ
うに、光素子用容器の側壁2に形成する光透過部2aの
レンズの形状に応じた曲面61aを先端部に有してい
る。ガイドシャフト62は、ガイドブロック63と一体
となって、図示しない駆動手段の動力によって、図6中
上下方向に高精度にスライド方式で移動する。
【0030】ガイドブロック63は、光透過部2aが形
成される前の光素子用容器1を装着する装着部63a
と、ガイドシャフト62が挿入される孔63cが形成さ
れていると共に上平金型70によって押圧される金型プ
レス面63dを有する被押圧部63eとを有する。ここ
で、上平金型70による押圧方向において、金型プレス
面63dは、装着部63aに装着された光素子用容器の
側壁に対して上平金型70側に位置している。従って、
上平金型70によって、ガイドブロック63の金型プレ
ス面63dが押圧されたときに、装着部63aに装着さ
れた光素子用容器には押圧力は働かない。
【0031】以下、図2および図3に従って製造した光
素子用容器の側壁2に上述した光透過部形成装置101
を用いて光透過部2aを形成する際の動作を説明する。
先ず、図2および図3に従って製造した光素子用容器を
図5および図6に示すように、ガイドブロック63の装
着部63aに装着する。このとき、ガイドシャフト62
によってガイドブロック63は、図6に示す状態よりも
図中上方に位置しており、光素子用容器1の側壁2と、
レンズ型61の先端部との間に十分な隙間が設けられて
いる。
【0032】次に、ガイドシャフト62によって、ガイ
ドブロック63を図6中下方に移動し、例えば、側壁2
とレンズ型61の先端部とを接触させる。次に、ヒータ
64による加熱を行いながら、上平金型70を図中下方
に移動し、上平金型70によって、ガイドブロック63
の金型プレス面63dが図中矢印の向きに押圧され、当
該押圧力によって、装着部63aに装着された光素子用
容器1の側壁2が、レンズ型61の先端部の図7に示す
曲面61aに押圧され、側壁2に光透過部2aが形成さ
れる。
【0033】このとき、ヒータ64による加熱と、上平
金型70による押圧時の圧力とは、前述した図4に示す
ようなパターンで与えられる。但し、光透過部2aの成
形では、成形面積が非常に小さいため、成形圧力P1
よび保持圧力P2 は、前述した図4の場合に比べて十分
に小さくすることが好ましい。以上の工程により、図1
に示す光素子用容器1を得ることができる。このように
して得られた光素子用容器1には、例えば、図8に示す
ように、側壁2に形成された光透過部2aに対応する位
置に発光部あるいは受光部521が位置するように、光
素子520が収納される。光素子用容器1に光素子52
0を収納すると、光素子用容器1に上壁が取り付け、例
えば、光素子用容器1内を密封状態にする。
【0034】以上説明したように、光素子用容器1およ
びその製造方法によれば、光透過部2aを側壁2と同じ
部材を用いて構成することで、温度や湿度などの影響で
膨張した場合でも、容器1が高い密封性を得ることがで
きる。その結果、光素子用容器1に収納された光素子の
動作の精度および信頼性を高めることできる。また、光
素子用容器1およびその製造方法によれば、側面2に光
透過部2aを熱間プレスして生成することで、部品数を
少なくでき、製造工程を簡単にできる。また、光素子用
容器1およびせおのその製造方法によれば、リードフレ
ーム51a,5bをインサート成形することで、リード
フレーム5a,5bと側壁との間の隙間を略無くすこと
ができ、容器1の密封性をさらに高めることができる。
【0035】第2実施形態 本実施形態では、射出成形により、図1に示す光素子用
容器1を製造する場合を説明する。
【0036】図9は本実施形態の光素子用容器1の製造
方法を説明するための斜視図、図10は図9に示す製造
方法において射出成形を行う際の図9に示す断面線A−
Aにおける断面図である。図9に示すように、本実施形
態では、第1の金型120および中子121からなるキ
ャピティ122と第2の金型124とで、リードフレー
ム5a,5bを挟み込んだ状態で、第1の金型120、
中子121および第2の金型124の間に形成された成
形材充填に、成形材を充填させて射出成形することで図
1に示す光素子用容器1を製造する。
【0037】第1の金型120には、リードフレーム5
a,5bをインサート成形する際に、リードフレーム5
a,5bを位置決めすると共に、成形中の材料漏れを防
ぐための溝123a,123bが形成されている。ま
た、第1の金型120の中央部付近には、光素子用容器
1の光半導体素子を収納する凹部を形成するための中子
121が形成されており、中子121の周囲には、図1
に示す側壁2,3,4,6の一部を形成するための溝1
20aが形成されている。
【0038】本実施形態の光素子用容器1の成形時に
は、先ず、第1の金型120の溝23a,23bに、そ
れぞれリードフレーム5a,5bを、その先端部が第1
の成形材30の内側に位置するように載置する。このと
き、リードフレーム5a,5bの先端部を、中子121
の中子肩部121a,121bにそれぞれ載置する。こ
れにより、射出成形時に流入される成形部材によって、
リードフレーム5a,5bの先端部が曲がってしまうこ
とを回避できる。
【0039】次に、図9に示すように、図1示す光素子
用容器1の底壁7と側壁2,3,4,6の一部とを形成
するための凹部130aが形成された第2の金型130
を、図10に示すように、凹部130a内に中子121
の凸部を位置させるように第1の金型120上に載置す
る。
【0040】次に、図10に示すヒータ135による加
熱と、図10に示すように配水管を介して第1の金型1
20および第2の金型130内を流入する冷却水136
による冷却とによって第1の金型120および第2の金
型130の温度を調整しながら、第1の金型120およ
び第2の金型130の少なくとも一方に形成された図1
0に示す成形材注入口132から、ガラス材を溶融した
成形材140を、第1の金型120、中子121および
第2の金型124の間に形成された成形材充填部に流し
込んで充填する。
【0041】このとき、第1の金型120および第2の
金型130の温度を、ガラス溶融温度よりも低い温度に
設定することにより、成形材充填部に充填されたガラス
は徐々に冷却され硬化する。
【0042】次に、第1の金型120と第2の金型13
0とを分離し、図11に示すような光素子用容器151
を得る。このとき、図11に示すように、光素子用容器
151には、図10に示す成形材注入口132に対応し
た部材151aがあるので、これを切断した後に、例え
ば、前述した第1実施形態で図5および図6を用いて説
明した光透過部形成装置101を用いて図1に示す側壁
2に光透過部2aを形成することで、図1に示す光素子
用容器1が得られる。
【0043】本実施形態の光素子用容器1の製造方法に
よっても、前述した第1実施形態と同様の効果が得られ
る。
【0044】第1の変形例 以下、図5および図6を用いて説明した光透過部形成装
置101の変形例を説明する。前述した図5および図6
に示す光透過部形成装置101では、ベース60にのみ
レンズ型61を設け、図1に示す光素子用容器1の側壁
2の外側の面にのみ光透過部2aを形成する場合を例示
した。本変形例では、例えば、図12に示すように、ベ
ース60に設けられたレンズ型61に加えて、ガイドブ
ロック63の装着部63aにもレンズ型161を設け
る。すなわち、ガイドブロック63の装着部63aに、
レンズ型161を着脱自在に装着可能な孔63a1が形
成されている。レンズ型161は、図13に示すよう
に、光素子用容器の側壁2の内側の面8に形成する光透
過部2bのレンズの形状に応じた曲面161aを先端部
に有している。
【0045】これにより、ヒータ64による加熱を行い
ながら、上平金型70を図中下方に移動し、上平金型7
0によって、ガイドブロック63の金型プレス面63d
が図中矢印の向きに押圧され、当該押圧力によって、装
着部63aに装着された光素子用容器1の側壁2の外側
の面と内側の面8が、それぞれレンズ型61および16
1の先端部の図13に示す曲面61aおよび161aに
押圧され、側壁2の外側の面および内側の面8にレンズ
となる光透過部2aおよび2bがそれぞれ形成される。
【0046】第2の変形例 本実施形態では、光素子用容器1の光透過部2aに金属
製スリーブを溶着する場合の光素子用容器1の製造方法
を説明する。この金属製スリーブは、フェルール内に収
納された光ファイバを固定するために用いられる。
【0047】図14に示すように、ベース60には、孔
60aが形成されており、孔60aにレンズ型261が
着脱自在に装着される。レンズ型261には、図7と同
様に、レンズを成形するための曲面261aが形成され
ていると共に、曲面261aを囲むように、円筒状の金
属製スリーブ263が装着されている。
【0048】これにより、ヒータ64による加熱を行い
ながら、上平金型70を図中下方に移動し、上平金型7
0によって、ガイドブロック63の金型プレス面63d
が図中矢印の向きに押圧され、当該押圧力によって、装
着部63aに装着された光素子用容器1の側壁2に、金
属製スリーブ263の端面が押圧され、図15に示すよ
うに、金属製スリーブ263の先端部が側壁2内に埋め
込まれる。この過程で、レンズ型261の曲面261a
が光素子用容器1の側壁2に押圧され、側壁2に光透過
部2aが形成される。そして、冷却後、上平金型70に
よる押圧力を解除すると、図16に示すように、光透過
部2aを囲い込むように、側壁2に金属製スリーブ26
3が埋め込まれた光素子用容器1が得られる。
【0049】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、前述した第1実施形態および第2実施形態と同様な
効果を得ることができると共に、図16に示すように、
金属製スリーブ263が付けられた光素子用容器1を製
造できる。
【0050】第3の変形例 当該変形例は、前述した第2実施形態を変形したもので
ある。上述した第2実施形態では、図1に示す側壁2へ
の光透過部2aの形成を、光素子用容器1の容器の成形
とは別工程で行う場合を説明したが、本実施形態では、
当該容器の成形と一体となって光透過部2aの成形を行
う。
【0051】図17に示すように、本変形例では、前述
した図9および図10に示す第2実施形態の場合と同様
に、第1の金型120および中子121からなるキャピ
ティ122と第2の金型124とで、リードフレーム5
a,5bを挟み込んだ状態で、第1の金型120、中子
121および第2の金型124の間に形成された成形材
充填部に、成形材を流し込んで射出成形し、図1に示す
光素子用容器1を製造する。この場合に、図17に示す
ように、第1の金型120および第2の金型130の少
なくとも一方に設けた孔300にレンズ型301を挿入
する。レンズ型301を孔300に挿入した状態では、
レンズ型301の先端部は、第1の金型120、中子1
21および第2の金型124の間に形成された成形材充
填部内の図1に示す光透過部2aが形成される箇所に位
置する。図17に示す例では、光素子用容器1の成形時
に、先ず、図9に示す第1の金型120の溝23a,2
3bに、それぞれリードフレーム5a,5bを載置す
る。
【0052】次に、図9に示すように、凹部130aが
形成された第2の金型130を、図17に示すように、
凹部130a内に中子121の凸部を位置させるように
第1の金型120上に載置する。このとき、レンズ型3
01の先端部を、成形材流入部内に位置させる。
【0053】次に、図17に示すヒータ135による加
熱と、図17に示すように配水管を介して第1の金型1
20および第2の金型130内を流入する冷却水136
による冷却とによって第1の金型120および第2の金
型130の温度を調整しながら、第1の金型120およ
び第2の金型130の少なくとも一方に形成された図1
7に示す成形材注入口132から、ガラス材を溶融した
成形材140を、第1の金型120、中子121および
第2の金型124の間に形成された成形材充填部に流し
込んで充填する。
【0054】このとき、第1の金型120および第2の
金型130の温度を、ガラス溶融温度よりも低い温度に
設定することにより、成形材充填部に充填されたガラス
は徐々に冷却され硬化する。
【0055】次に、レンズ型301が固定された部材3
02を、図17中矢印の向きに移動して、レンズ型30
1を成形材充填部の外側にスライド方式で位置させた後
に、第1の金型120と第2の金型130とを分離す
る。これにより、図1に示す光素子用容器1が得られ
る。
【0056】上述したように本変形例でによれば、光素
子用容器1の容器の成形と一体となって、光透過部2a
を成形できる。そのため、前述した第2実施形態に比べ
て製造工程を削減できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光素子用
容器およびその製造方法によれば、光素子用容器の密閉
性を高めることができ、光素子用容器に収納された光素
子の動作の信頼性を高めることができる。また、本発明
の光素子用容器の製造方法によれば、光素子用容器の製
造時間の短縮および製造コスト削減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態の光素子用容器
の斜視図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態の光素子用容器
の製造方法を説明するための斜視図である。
【図3】図3は、図2に示す製造方法における熱間プレ
ス成形時の断面図である。
【図4】図4は、図3に示す場合におけるヒータによる
加熱、およびキャピティおよび第2の金型に対しての圧
力の印加の時間変化を示す図である。
【図5】図5は、光透過部形成装置の外観斜視図であ
る。
【図6】図6は、図5に示す断面線A−Aにおける光透
過部形成装置の断面図である。
【図7】図7は、図6に示すレンズ型の先端部の断面形
状を説明するための図である。
【図8】図8は、図1に示す光透過部と、光素子用容器
に収納される光素子との位置関係を説明するための図で
ある。
【図9】図9は、本発明の第2実施形態の光素子用容器
の製造方法を説明するための斜視図である。
【図10】図10は、図9に示す製造方法において射出
成形を行う際の図9に示す断面線A−Aにおける断面図
である。
【図11】図11は、図10に示す射出成形後の成形品
の外観斜視図である。
【図12】図12は、図5および図6を用いて説明した
光透過部形成装置の変形例を説明するための図である。
【図13】図13は、図5および図6を用いて説明した
光透過部形成装置の変形例を説明するための図である。
【図14】図14は、図5に示す光透過部形成装置のそ
の他の変形例を説明するめの図である。
【図15】図15は、図14に示すレンズ型の先端部ん
を拡大図である。
【図16】図16は、図14に示す光透過部形成装置に
よって得られた光素子用容器の外観斜視図である。
【図17】図17は、第3の変形例に係わる光素子用容
器の製造方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1…光素子用容器、2,3,4,6…側壁、2a…光透
過部、5a,5b…リードフレーム、7…底壁、20…
第1型、21…中子、21a,21b…中子肩、23
a,23b…溝、24…第2型、30…第1の成形材、
31…第2の成形材、32…第3の成形材、40…上平
型、41…ヒータ、60…ベース、61…レンズ型、1
01…光透過部形成装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H037 BA03 BA12 CA11 DA36 5F041 DA16 DA76 EE06 5F073 DA35 EA28 FA08 FA28 FA29 5F088 BA16 JA02 JA07 JA14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光素子を収納する光素子用容器であって、 前記光素子を収納する容器の壁の少なくとも一つが透明
    部材からなり、当該壁に光透過部が一体成形されている
    光素子用容器。
  2. 【請求項2】前記容器の全ての壁が前記透明部材を用い
    て構成され、 前記容器の外側と内側とを連通する導電性のリードフレ
    ームを有する請求項1に記載の光素子用容器。
  3. 【請求項3】前記容器の複数の壁のうち、少なくとも一
    つが金属を用いて構成されている請求項1に記載の光素
    子用容器。
  4. 【請求項4】金型内に、透明部材を配置して熱間プレス
    成形を行うか、透明部材を構成する材料を射出する射出
    成形を行うことで、光素子を収納する光素子用容器を成
    形する光素子用容器の製造方法。
  5. 【請求項5】第1の金型の凸部が第1の成形材の中空部
    内に位置するように透明部材からなる前記第1の成形材
    を第1の金型に装着し、 プレス方向と直交する方向において前記第1の成形部材
    の前記中空部内と前記第1の成形部材の外側とに跨がる
    ように、前記第1の金型の所定の溝にリードフレームを
    装着し、 前記リードフレーム上に載置された第2の金型の中空部
    に透明部材からなる第2の成形材が位置するように、前
    記第2の成形材を前記リードフレーム上に載置し、 前記第1の金型の前記凸部および前記第2の成形材に、
    第3の成形材を載置し、 前記第3の成形材を前記第1の金型に向かって押圧して
    光素子用容器を熱間プレス成形する請求項4に記載の光
    素子用容器の製造方法。
  6. 【請求項6】光素子用容器を構成する壁に、熱間プレス
    加工によって、光透過部を成形する光素子用容器の製造
    方法。
  7. 【請求項7】前記射出成型時に、前記光素子用容器の壁
    の光透過部を成形する請求項4または請求項5に記載の
    光素子用容器の製造方法。
  8. 【請求項8】前記光透過部の成形と同時に、前記光透過
    部を囲い込むように前記壁に金属スリーブを埋め込む請
    求項6または請求項7に記載の光素子用容器の製造方
    法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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