JP2002134498A - 成膜方法および成膜装置 - Google Patents

成膜方法および成膜装置

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JP2002134498A
JP2002134498A JP2000326240A JP2000326240A JP2002134498A JP 2002134498 A JP2002134498 A JP 2002134498A JP 2000326240 A JP2000326240 A JP 2000326240A JP 2000326240 A JP2000326240 A JP 2000326240A JP 2002134498 A JP2002134498 A JP 2002134498A
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JP
Japan
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gas
pressure
exhaust pipe
film
film forming
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JP2000326240A
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English (en)
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Yasuaki Tanaka
泰明 田中
Isao Nakayama
伊佐雄 中山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】排気配管からチャンバーに逆流するパーティク
ルを抑制する成膜方法および成膜装置を提供する。 【解決手段】反応室C内に排気配管41を介して接続さ
れ、当該反応室C内を所定の圧力に達するまで排気する
排気手段40を有する反応室C内において、被処理体W
に対し成膜する成膜方法であって、反応室C内を所定の
圧力に達するまで排気する工程と、排気配管41にガス
を供給し、排気配管41内の圧力が反応室C内の圧力よ
りも高くならない圧力に排気配管41内を加圧する工程
と、被処理体Wの表面に膜を形成する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、半導体装
置を製造する過程において、CVD(Chemical Vapor D
eposition)法により薄膜を成膜する成膜方法および成膜
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の設計ルールが年々縮小され
つつある現在、ウェーハ上に堆積されるパーティクルに
よる影響はますます無視できないものとなっている。半
導体装置に存在するパーティクルは、配線間のショー
ト、パターン崩れ、絶縁耐圧不良等を引き起こすため、
半導体装置の信頼性低下の原因となる。
【0003】半導体装置の製造工程は、半導体基板上に
酸化シリコン膜をはじめとした複数種類の膜を堆積させ
る工程が主要なものの一つとなっている。このうち、酸
化シリコン膜は、ガスを反応させて成膜を行う化学蒸着
法(Chemical Vapor Deposition :CVD)により主と
して形成される。特に、一般的に用いられてきたのがB
PSG膜のリフロー技術であり、アルミニウム配線下層
の平坦下プロセスとして多用されている。
【0004】すなわち、この技術は、SiO2 中に、不
純物とししてホウ素化合物、またはリン化合物を含ませ
ると、このBPSG膜の軟化点が下がり、700〜80
0℃の熱処理により、段差を平坦化することができるも
のである。
【0005】従来、かかるBPSG膜を成膜する方法と
して、オゾン、珪素含有ガスおよびドーパント(不純物
源)含有ガスを、常圧下あるいは準常圧下でCVD法に
より成膜するものが知られている。
【0006】図5は、従来例に係る準常圧CVD(Sub
Atomosphere Chemical Vapor Deposition :SACV
D)装置の構成図である。当該、準常圧CVD装置は、
半導体装置の製造プロセスにおいて、メタル層下の絶縁
膜を形成する際に、一般的に用いられる。以下、本図を
用いてその構成について説明する。
【0007】チャンバー11内に、排気可能な成膜室C
が設けられており、ウェーハWの被成膜面を上に向けて
保持し所定の温度に加熱する機能と、ウェーハWの搬送
時に上下動する機能を備えた基板ホルダー12と、プロ
セスガスおよび反応助剤ガスの混合ガスをウェーハに向
けて噴出するための温度調整されたシャワーヘッド14
が備えつけられている。シャワーヘッド14は、チャン
バー11の側壁から支持枠Sにより保持され、成膜室C
内の機密を保持する構造となっている。
【0008】シャワーヘッド14には、プロセスガスと
反応助剤ガスの混合ガスを導入するための混合ガス導入
配管16が接続され、混合ガス導入配管16は、上流に
あるガス混合部17と接続されている。
【0009】ガス混合部17には、3種類のプロセスガ
スを導入する第1のプロセスガス導入配管21、第2の
プロセスガス導入配管22、第3のプロセスガス導入配
管23、および反応助剤ガスを導入する反応助剤導入配
管24が接続されている。
【0010】第1のプロセスガス導入配管21は、シリ
コンを含むガスを成膜室C内に導入し、第2のプロセス
ガス導入配管22は、ホウ素(B)を含むガスを成膜室
C内に導入し、第3のプロセスガス導入配管23は、リ
ン(P)を含むガスを成膜室C内に導入する。また、反
応助剤導入配管24は、反応助剤ガス、例えば、オゾン
(O3 )ガスを導入する。
【0011】成膜室Cと真空ポンプ40の間は、排気配
管41により接続されており、その間には、成膜室C内
の圧力を測定する圧力計44、成膜室C内の圧力を任意
の設定値に制御するための開度可変機構を有する圧力調
整用開度可変バルブ45と、成膜室Cから排出されるプ
ロセスガスにより真空ポンプ40内の閉塞を防ぐ目的で
パージ用の不活性ガスを供給するパージガス用排気配管
43が設けられている。
【0012】次に、上記の成膜装置を用いて、例えばウ
ェーハW上にBPSG膜を成膜する成膜方法について説
明する。
【0013】まず、ウェーハWを不図示の搬送機構によ
り、成膜室C内の基板ホルダー12上の所定の場所に設
置する。
【0014】次に、真空ポンプ40により、排気配管4
1を介して成膜室C内を一旦排気し、成膜時の圧力とし
て、例えば200Torrとなるように、圧力調整用開
度可変バルブ45を用いて調整するとともに、基板ホル
ダー12に埋め込まれたヒータにより、ウェーハWを約
480℃に加熱する。
【0015】そして、第1のプロセスガス導入配管21
からTEOS(テトラエトキシシラン:Si(OC2
54 )ガス等のシリコン(Si)を含むガスを、第2
のプロセスガス導入配管22からTMB(トリメチルボ
レート:B(OCH33 )ガス等のホウ素(B)を含
むガスを、第3のプロセスガス導入配管23からTEP
O(トリエチルフォスフェイト:PO(OC25
3 )等のリン(P)を含むガスを、ガス混合部17およ
び混合ガス導入配管16を介して、シャワーヘッド14
にそれぞれ所定の流量で導入する。
【0016】一方、上記のプロセスガスの導入開始と同
時に、反応助剤導入配管24から、オゾン(O3 )ガス
を、所定の流量で導入する。
【0017】さらに、プロセスガスの導入開始と同時
に、プロセスガスによる真空ポンプ40内の閉塞を防止
するために、パージガス用排気配管43から、不活性ガ
スとして、例えば、窒素(N2 )ガスを所定の流量導入
する。
【0018】このようにして、上記の混合ガスをシャワ
ーヘッド14を介して、ウェーハWに向けて噴射して、
準常圧CVD法によって、BPSG膜がウェーハW上に
形成される。
【0019】そして、所定の成膜時間が過ぎたところ
で、各プロセスガスおよび反応助剤ガスの供給を停止す
ることにより、一連の成膜処理が終了する。
【0020】ここで、成膜中、真空ポンプ40で成膜室
C内のガスを排気して、成膜室C内を減圧している際に
は、成膜室C内と排気配管41の圧力は、排気配管41
内における圧力損失により、圧力差が生じており、すな
わち、成膜室C内の圧力が排気配管41内の圧力よりも
高い状態となっている。
【0021】そして、従来、成膜室C内の排気を効率的
に行う観点から、パージガス用排気配管43から排気配
管41内に供給するパージ用の不活性ガスは、成膜室C
内と排気配管41との圧力差が大きくなるように少ない
流量で導入していた。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の成膜方法では、図6に示すようにウェーハWの排
気配管41方向(図中、矢印で示す)に位置する部分
に、パーティクルが集中的に付着してしまうという事例
があった。排気配管41内の圧力と、成膜を行う成膜室
C内の圧力差が大きすぎるため、排気配管41内に付着
したパーティクルが成膜室C内に逆流してしまったと考
えられる。
【0023】すなわち、準常圧CVD法では、成膜処理
における圧力が準常圧であることから、真空ポンプ40
には、成膜室C内を最低100Torr程度の準常圧に
する能力を有するものを使用している。従って、減圧C
VD法などに使用する圧力に比して、比較的圧力が大き
いことから、真空ポンプ40へ引かれるガスの流速は、
それほど速くはない。
【0024】上記に加えて、準常圧CVD装置における
ガスの流れは、乱流とされる領域であることから、真空
ポンプ40によって排気している場合でも、ガス中の分
子の一部やパーティクルなどが成膜室C内へと逆流する
可能性がある。また、成膜を行う成膜室C内と排気配管
41内との圧力差が大きすぎるため、その急激な圧力差
により排気配管41の壁に付着しているパーティクルを
剥離してしまい、ウェーハに堆積するパーティクルの原
因を作っている可能性も考えられる。
【0025】ここで、上記の問題を解決するために、大
排気量のポンプを用いて、排気配管41内を常圧以下の
真空状態とすることが考えられるが、準常圧CVD装置
で使用するガス流量が大きいことや、装置コストが増大
してしまい半導体装置の価格の上昇につながることから
非実用的である。
【0026】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、従って、本発明は、準常圧CVD装置を用い
た成膜方法において、排気配管からチャンバーに逆流す
るパーティクルを抑制する成膜方法および成膜装置を提
供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の成膜方法は、反応室内に排気配管を介して
接続され、当該反応室内を所定の圧力に達するまで排気
する排気手段を有する前記反応室内において、被処理体
に対し成膜する成膜方法であって、前記反応室内を所定
の圧力に達するまで排気する工程と、前記排気配管にガ
スを供給し、前記排気配管内の圧力が前記反応室内の圧
力よりも高くならない圧力に前記排気配管内を加圧する
工程と、前記被処理体の表面に膜を形成する工程とを有
する。
【0028】好適には、前記排気配管内を加圧する工程
において、前記ガスとして不活性ガスを含むガスを前記
排気配管に供給する。
【0029】例えば、前記不活性ガスとして、窒素、ア
ルゴン、ヘリウムの少なくとも1つを含むガスを供給す
る。
【0030】好適には、前記排気配管内を加圧する工程
において、前記排気配管内の圧力と前記反応室内の圧力
差が1kPa以上4kPa以下の圧力差になるように、
前記排気配管内を加圧する。
【0031】好適には、前記排気配管内を加圧する工程
において、前記排気配管に5slm以上20slm以下
の流量で前記ガスを供給する。
【0032】例えば、前記被処理体の表面に膜を形成す
る工程において、前記被処理体の表面に酸化シリコンを
含む膜を形成する。
【0033】また、例えば、前記酸化シリコンを含む膜
を形成する工程において、リンとホウ素が添加された酸
化シリコンを含む膜を形成する。
【0034】上記の本発明の成膜方法によれば、排気配
管にガスを供給し、排気配管内の圧力が反応室内の圧力
よりも高くならない圧力に排気配管内を加圧して、被処
理体の表面に膜を形成することにより、反応室内と排気
配管内の圧力差を緩和して、急激な圧力差から生じる排
気配管の壁などから剥離したパーティクルの逆流等を防
ぐことができ、被処理体の表面に良好な膜を成膜するこ
とができる。
【0035】また、上記の目的を達成するため、本発明
の成膜装置は、被処理体に所定の処理を行う反応室と、
前記反応室内に排気配管を介して接続され、当該反応室
内を所定の圧力に達するまで排気する排気手段と、前記
排気配管にガスを供給し、前記排気配管内の圧力が前記
反応室内の圧力よりも高くならない圧力に前記排気配管
内を加圧する加圧手段とを有する。
【0036】上記の本発明の成膜装置によれば、排気配
管にガスを供給し、排気配管内の圧力が反応室内の圧力
よりも高くならない圧力に排気配管内を加圧する加圧手
段を有することにより、反応室内と排気配管内の圧力差
を緩和して、急激な圧力差から生じる排気配管の壁など
から剥離したパーティクルの逆流等を防ぐことができ、
被処理体の表面に良好な膜を成膜することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の成膜方法および
成膜装置の実施の形態について、図面を参照して説明す
る。
【0038】第1実施形態 図1は、本実施形態の成膜方法に用いる準常圧CVD
(Sub Atomosphere Chemical Vapor Deposition :SA
CVD)装置の概略構成図である。図1に示す準常圧C
VD装置1は、大別して、反応部2と、ガス供給部3
と、排気部4を有している。
【0039】反応部2においては、チャンバー11内
に、排気可能な成膜室(反応室)Cが設けられており、
ウェーハWの被成膜面を上に向けて保持し所定の温度に
加熱する機能と、ウェーハWの搬送時に上下動する機能
を備えた基板ホルダー12と、プロセスガスおよび反応
助剤ガスの混合ガスをウェーハに向けて噴出するための
温度調整されたシャワーヘッド14が備えつけられてい
る。シャワーヘッド14は、チャンバー11の側壁から
支持枠Sにより保持され、成膜室C内の機密を保持する
構造となっている。
【0040】基板ホルダー12は、例えばアルミナ製の
円盤状の部材により構成され、例えばヒータが埋め込ま
れている。このヒータは、上面側に載置される被処理体
としてのウェーハWを所望の温度に加熱可能となってい
る。
【0041】基板ホルダー12の下面中央部には、鉛直
方向下方に伸びる支持柱13が固定されている。支持柱
13は、チャンバー11底部に形成された貫通孔を通じ
てチャンバー11の外部に突出しており、支持柱13の
下端部は、成膜室CへのウェーハWの出し入れ時に、不
図示の昇降機構により鉛直方向の図中矢印で示した方向
に移動可能となるように支持されている。
【0042】シャワーヘッド14は、基板ホルダー12
の上面の略全面を覆うように、基板ホルダー12に対向
して設けられいる。シャワーヘッド14は、成膜室C内
に成膜用の原料ガスやパージガス等の各種ガスをシャワ
ー状に供給するものであり、シャワーヘッド14の下面
には、ウェーハWに向けてガスを吐出するための不図示
の多数のガス吐出孔が開口している。
【0043】シャワーヘッド14には、三方バルブ15
を介して、プロセスガスと反応助剤ガスの混合ガスを導
入するための混合ガス導入配管16が接続され、混合ガ
ス導入配管16は、上流にあるガス混合部17と接続さ
れている。
【0044】ガス供給部3は、反応部2内に所定の成膜
を行うために必要なガスを気化状態で供給するものであ
り、第1のプロセスガス導入配管21、第2のプロセス
ガス導入配管22、第3のプロセスガス導入配管23、
反応助剤導入配管24より構成されており、それぞれ、
チャンバー11内のガス混合部17に接続されている。
【0045】第1のプロセスガス導入配管21は、シリ
コンを含むガスを成膜室C内に導入し、例えば、TEO
S(テトラエトキシシラン:Si(OC254 )等
のガスを導入する。
【0046】第2のプロセスガス導入配管22は、ホウ
素(B)を含むガスを成膜室C内に導入し、例えば、T
MB(トリメチルボレート:B(OCH33 )等のガ
スを導入する。
【0047】第3のプロセスガス導入配管23は、リン
(P)を含むガスを成膜室C内に導入し、例えば、TE
PO(トリエチルフォスフェイト:PO(OC25
3 )等のガスを導入する。
【0048】反応助剤導入配管24は、反応助剤ガスを
導入し、例えば、酸素ガスやオゾン(O3 )ガスを導入
する。
【0049】なお、プロセスガス導入配管(21,2
2,23)の周囲には、ヒータ40が設けられている。
これは、これらの配管により導入される原料ガスは、も
ともと、常温常圧では液体の原料を不図示の気化器によ
り気化して導入するため、成膜室C内に行くまでに、再
液化してしまうのを防止するためである。
【0050】排気部4は、成膜室C内におけるガスを真
空ポンプ40により排気するものであり、成膜室Cと真
空ポンプ40とを接続する排気配管41、三方バルブ1
5の切り替えにより混合ガスをシャワーヘッド14へ導
入せずに、排気配管41を通じて真空ポンプ50により
外部雰囲気へ排出する混合ガス排気配管42と、成膜室
Cから排出される混合ガスにより真空ポンプ40内の閉
塞を防ぐ目的でパージ用の不活性ガスを供給するパージ
ガス用排気配管43が設けられている。
【0051】排気配管41には、成膜室C内の圧力を測
定する成膜室用圧力計44と、成膜室C内の圧力を任意
の設定値に制御するための開度可変機構を有する圧力調
整用開度可変バルブ45と、成膜室Cから排気配管41
を通じて排気されるプロセスガスと、三方バルブ15に
より混合ガス排気配管42を通じて排気されるガスとを
切り換える三方バルブ46が設けられている。
【0052】パージガス用排気配管43には、排気配管
41内の圧力を測定する排気配管用圧力計47と、パー
ジ用の不活性ガスの排気配管41への導入量を調節する
ためのパージガス流量可変バルブ48が設けられてい
る。
【0053】プロセスガス導入配管(21,22,2
3)と同様に、成膜室Cから三方バルブ46までの間の
排気部4については、プロセスガスや排気ガスの配管内
での結露を防ぐためにヒータ40が設けられている。
【0054】なお、図示はしないが、成膜室Cの側壁の
一部には、ウェーハ搬出入口が設けられ、ゲートバルブ
を介してロードロック室が設けられている。ゲートバル
ブは、ロードロック室と成膜室C内とを連通、遮断す
る。
【0055】次に、上記の本実施形態に係る成膜装置の
動作とともに、例えばウェーハW上にBPSG膜を成膜
する成膜方法について説明する。
【0056】まず、ウェーハWを不図示の搬送機構によ
り、成膜室C内の基板ホルダー12上の所定の場所に設
置する。
【0057】次に、真空ポンプ40により、排気配管4
1を介して成膜室C内を一旦排気し、成膜時の圧力とし
て、例えば200Torrとなるように、圧力調整用開
度可変バルブ45を用いて調整するとともに、基板ホル
ダー12に埋め込まれたヒータにより、ウェーハWを約
480℃に加熱する。
【0058】そして、三方バルブ15により混合ガス導
入配管16と混合ガス排気配管42を導通させた状態
で、第1のプロセスガス導入配管21から例えばTEO
Sガス等のシリコンを含むガスを600mg/minの
流量で、第2のプロセスガス導入配管22から例えばT
MBガス等のBを含むガスを50mg/min程度の流
量で、第3のプロセスガス導入配管23から例えばTE
PO等のPを含むガスを100mg/min程度の流量
で導入する。なお、このときのガスは、混合ガス導入配
管16、混合ガス排気配管42を介して真空ポンプ40
により外部雰囲気へ排出され、シャワーヘッド14に
は、導入されないでいる。
【0059】一方、上記のプロセスガスの導入開始と同
時に、反応助剤導入配管24から、例えばオゾン(O
3 )ガスを、6slmの流量で導入する。なお、このと
きのオゾンガスも上記のプロセスガスと同様、混合ガス
導入配管16、混合ガス排気配管42を介して真空ポン
プ40により外部雰囲気へ排出され、シャワーヘッド1
4には、導入されないでいる。
【0060】さらに、プロセスガスの導入開始と同時
に、パージガス用排気配管43から、不活性ガスとし
て、例えば、窒素(N2 )ガスを所定の流量導入し、真
空ポンプ40内の閉塞を防止するとともに、排気配管4
1内の圧力を、成膜室C内の圧力よりも高くならない程
度に加圧する。このとき、成膜室C内と排気配管41内
の圧力差が、1kPa(10Torr)〜4kPa(3
0Torr)の間になるように、パージガスを導入する
ことが好ましい。パージガス用排気配管43を流れる窒
素ガスの流量を、例えば5slm〜20slmとするこ
とで、上記の範囲の圧力差になることが確認されてい
る。上記の窒素ガスの流量は、成膜室用圧力計44と排
気配管用圧力計47をモニタして、パージガス流量可変
バルブ48により、調整する。
【0061】上記の混合ガスが所定の流量になったとこ
ろで、三方バルブ15を切り換えて、混合ガス導入配管
16とシャワーヘッド14間を導通させて、上記の混合
ガスをシャワーヘッド14を介して、ウェーハWに向け
て噴射して、準常圧CVD法によって、BPSG膜がウ
ェーハW上に形成される。
【0062】所定の成膜時間が過ぎたところで、まず、
ホウ素を含むガスを供給する第2のプロセスガス導入配
管22に設けられた不図示のバルブを閉めて、ホウ素を
含むプロセスガスの供給を停止し、かつ、リンを含むガ
スを供給する第3のプロセスガス導入配管23に設けら
れた不図示のバルブを閉めて、リンを含むプロセスガス
の供給を停止する。その後、約3秒後に、シリコンを含
むガスを供給する第1のプロセスガス導入配管21に設
けられた不図示のバルブを閉めて、シリコンを含むプロ
セスガスの供給を停止し、かつ、反応助剤であるオゾン
ガスを供給する反応助剤導入配管24に設けられたバル
ブ25を閉めて、オゾンガスの供給を停止する。
【0063】これにより、一連の成膜処理が終了する。
上述したバルブの開閉や遮断によるガス供給のタイミン
グ制御は、遅延回路やコンピュータプログラミングやシ
ーケンサーなどの方法を用いることにより容易に行うこ
とが可能である。
【0064】図2を用いて、本実施形態に係る成膜方法
の効果について説明する。図2は、上述の実施形態に記
載の成膜条件にて、パージN2 ガス流量を2slm、5
slm、10slm、20slm、25slmの各条件
にて、各々10枚ずつウェーハW上に成膜を行い、パー
ティクル数を測定した結果を示している。このときの、
成膜室C内の圧力(成膜室用圧力計44で測定した)
と、排気配管41内の圧力(排気配管用圧力計47で測
定した)との差についても測定を行い、図2に同時に示
した。
【0065】図2より、明らかなように、パージN2
流量が5slm以上の場合には、半導体基板上のパーテ
ィクル数が減少し、流量20slm程度まではウェーハ
上での個数は20個程度で飽和することがわかる。しか
し、25slmとなると、パーティクルの量は、再び増
加に転ずる。一方で、パージN2 ガス流量の増加に伴
い、成膜室C内と排気配管41内の圧力差が減少してい
る。この圧力差の範囲が10〜30Torrの範囲であ
れば、パーティクル低減作用に関連していると考えられ
る。
【0066】以上説明したように、本実施形態に係る成
膜方法によれば、排気配管41に接続されたパージガス
の流量を最適化し、成膜室C内と排気配管41内の圧力
差を最適化することで、排気配管41からの成膜室Cへ
のパーティクルの逆流を防止することができる。従っ
て、本実施形態に係る成膜方法によれば、パーティクル
が少なくなるため、パターン崩れや配線間ショートのな
い、信頼性の高い良好な半導体装置を、歩留り良く製造
することができる。
【0067】第2実施形態 図3は、本実施形態の成膜方法に用いる準常圧CVD装
置の構成図である。第1実施形態においては、上記のパ
ージガスの流量を、成膜室用圧力計44と排気配管用圧
力計47をモニタして、パージガス流量可変バルブ48
により調整するとしたが、本実施形態では、成膜室用圧
力計44と排気配管用圧力計47をモニタして、パージ
ガス流量可変バルブ48を制御部30により自動的に調
整する。
【0068】すなわち、図3に示す準常圧CVD装置で
は、第1実施形態に比して、成膜室用圧力計44と、排
気配管用圧力計47と、パージガス流量可変バルブ48
に接続する制御部30を有している点が異なる。なお、
他の構成は、第1実施形態と同様であるため、その説明
は省略する。
【0069】制御部30によるパージガスの流量の制御
を図4を用いて説明する。ステップST1において、成
膜室用圧力計44により成膜室C内の圧力Paが検出さ
れると、当該検出圧力が制御部30に入力され、排気配
管用圧力計47により排気配管41内の圧力Pbが検出
されると、当該検出圧力が制御部30に入力される。
【0070】次に、ステップST2において、当該検出
された圧力から、成膜室C内の圧力Paと排気配管41
内の圧力Pbにおける圧力の差Dを求める。
【0071】次に、ステップ3において、成膜室C内の
圧力Paと排気配管41内の圧力Pbの圧力差Dと、予
め設定された上限i(例えば4kPa)との大小を判定
する。圧力差Dが、上限iよりも小さい場合には次の判
定へ進み、圧力差Dが、上限iよりも大きい場合にはパ
ージガス流量可変バルブ48に制御指令を与え、当該、
パージガス流量可変バルブ48は、制御指令に応じて、
弁の開度を上げ、パージガスの流量Vを上げる。
【0072】次に、圧力差Dが、予め設定された上限i
(例えば4kPa)よりも小さい場合には、ステップ4
において、予め設定された下限j(例えば1kPa)と
の大小を判定する。圧力差Dが、下限jよりも大きい場
合には制御指令を与えることなく成膜を続行し、圧力差
Dが、下限jよりも小さい場合にはパージガス流量可変
バルブ48に制御指令を与え、当該、パージガス流量可
変バルブ48は、制御指令に応じて、弁の開度を下げ、
パージガスの流量Vを下げる。
【0073】以上の流れにしたがって、成膜室用圧力計
44と、排気配管用圧力計47により成膜室C内の圧力
と、排気配管41内の圧力の測定を行いながら、排気配
管41に接続されたパージガスの流量を最適化し、成膜
室C内と排気配管41内の圧力差を最適化することで、
排気配管41からの成膜室Cへのパーティクルの逆流を
防止することができる。従って、本実施形態に係る成膜
装置を用いた成膜方法によれば、第1実施形態と同様、
パーティクルが少なくなるため、パターン崩れや配線間
ショートのない、信頼性の高い良好な半導体装置を、歩
留り良く製造することができる。
【0074】本発明の成膜方法および成膜装置は、上記
の説明に限定されない。例えば、本実施形態の成膜装置
の変形として、プロセスチャンバーの設計、基板ヒータ
の設計、ガス噴射方式、使用原材料の種類等における変
形が可能である。本実施形態では、BPSG膜を例にと
って説明したが、これに限られるものでなく、BSG
膜、PSG膜、酸化シリコン膜などの他の絶縁膜の他、
種々の材料の成膜に適用可能である。その他、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
反応室内と排気配管内の圧力差を緩和して、急激な圧力
差から生じる排気配管の壁などから剥離したパーティク
ルの逆流等を防ぐことができ、被処理体の表面に良好な
膜を成膜することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1実施形態に係る成膜方法に使用す
る成膜装置の概略構成図である。
【図2】図2は、本発明の効果を説明するための図であ
る。
【図3】図3は、第2実施形態に係る成膜装置の概略構
成図である。
【図4】図4は、第2実施形態に係る成膜装置の制御部
の処理を表すフローチャートである。
【図5】図5は、従来例に係る成膜装置の概略構成図で
ある。
【図6】図6は、従来例に係る成膜方法による問題点を
説明するための図である。
【符号の説明】
1…準常圧CVD装置、11…チャンバー、12…基板
ホルダー、13…支持柱、14…シャワーヘッド、15
…三方バルブ、16…混合ガス導入配管、17…ガス混
合部、21…第1のプロセスガス導入配管、22…第2
のプロセスガス導入配管、23…第3のプロセスガス導
入配管、24…反応助剤導入配管、25…バルブ、40
…真空ポンプ、41…排気配管、42…混合ガス排気配
管、43…パージガス用排気配管、44…成膜室用圧力
計、45…圧力調整用開度可変バルブ、46…三方バル
ブ、47…排気配管用圧力計、48…パージガス流量可
変バルブ、50…ヒータ、W…ウェーハ、S…支持枠、
C…成膜室。
フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 AA09 AA14 BA44 CA04 EA03 FA10 KA08 LA15 5F045 AB32 AC07 AC11 AC19 AD08 AE25 BB15 EC07 EC09 EE05 EE14 EF05 EG04 EG06 EK07 EM10 GB06 5F058 BA20 BC02 BF03 BF25 BF29 BF31 BG01 BG02 BG04 BG10 BJ01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応室内に排気配管を介して接続され、当
    該反応室内を所定の圧力に達するまで排気する排気手段
    を有する前記反応室内において、被処理体に対し成膜す
    る成膜方法であって、 前記反応室内を所定の圧力に達するまで排気する工程
    と、 前記排気配管にガスを供給し、前記排気配管内の圧力が
    前記反応室内の圧力よりも高くならない圧力に前記排気
    配管内を加圧する工程と、 前記被処理体の表面に膜を形成する工程とを有する成膜
    方法。
  2. 【請求項2】前記排気配管内を加圧する工程において、
    前記ガスとして不活性ガスを含むガスを前記排気配管に
    供給する請求項1記載の成膜方法。
  3. 【請求項3】前記不活性ガスとして、窒素、アルゴン、
    ヘリウムの少なくとも1つを含むガスを供給する請求項
    2記載の成膜方法。
  4. 【請求項4】前記排気配管内を加圧する工程において、
    前記排気配管内の圧力と前記反応室内の圧力差が1kP
    a以上4kPa以下の圧力差になるように、前記排気配
    管内を加圧する請求項1記載の成膜方法。
  5. 【請求項5】前記排気配管内を加圧する工程において、
    前記排気配管に5slm以上20slm以下の流量で前
    記ガスを供給する請求項1記載の成膜方法。
  6. 【請求項6】前記被処理体の表面に膜を形成する工程に
    おいて、前記被処理体の表面に酸化シリコンを含む膜を
    形成する請求項1記載の成膜方法。
  7. 【請求項7】前記酸化シリコンを含む膜を形成する工程
    において、少なくともリンとホウ素の一方が添加された
    酸化シリコンを含む膜を形成する請求項6記載の成膜方
    法。
  8. 【請求項8】被処理体に所定の処理を行う反応室と、 前記反応室内に排気配管を介して接続され、当該反応室
    内を所定の圧力に達するまで排気する排気手段と、 前記排気配管にガスを供給し、前記排気配管内の圧力が
    前記反応室内の圧力よりも高くならない圧力に前記排気
    配管内を加圧する加圧手段とを有する成膜装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007324478A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置
JP2009527764A (ja) * 2006-02-21 2009-07-30 サイバーオプティクス セミコンダクタ インコーポレイテッド 半導体加工ツールにおける静電容量距離検出
JP2011049475A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置
WO2022130985A1 (ja) * 2020-12-15 2022-06-23 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置及び基板処理方法

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