JP2002134261A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JP2002134261A
JP2002134261A JP2000328548A JP2000328548A JP2002134261A JP 2002134261 A JP2002134261 A JP 2002134261A JP 2000328548 A JP2000328548 A JP 2000328548A JP 2000328548 A JP2000328548 A JP 2000328548A JP 2002134261 A JP2002134261 A JP 2002134261A
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JP
Japan
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induction heating
heat collecting
collecting plate
heating cooker
top plate
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JP2000328548A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Inui
弘文 乾
Motonari Hirota
泉生 弘田
Yu Fukuda
祐 福田
Hiromi Hirota
弘美 広田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の誘導加熱調理器は、熱応答性が低く、
正確な制御ができなかった。 【解決手段】 トッププレート20の下面の凹部に温度
検出手段23を設けて、トッププレート20の上面に構
成した集熱板22の温度を温度検出手段23が検出す
る。温度検出手段23の出力に応じて加熱コイル24に
供給する電力を制御し、集熱板22が調理容器の底面温
度を集熱するようにして、正確な温度制御ができる誘導
加熱調理器としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で使用す
る誘導加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の誘導加熱調理器は、例えば特開平
6−302378号公報に記載されている。この構造の
ものを図13を用いて説明する。
【0003】本体1の上面には、非磁性体によって形成
したトッププレート2が装着されている。トッププレー
ト2の上面には、調理容器4が載置される。調理容器4
は、トッププレート2の下方に設けている加熱コイル3
によって加熱されるものである。つまり、制御手段7に
よって加熱コイル3に高周波電流を供給すると、加熱コ
イル3が高周波磁界を発生し、この高周波磁界が調理容
器4と鎖交して、調理容器4自身が誘導加熱され発熱す
るものである。従って調理容器4内に収容している調理
物は、調理容器4の発熱によって加熱され、調理が進行
する。このとき、制御手段7は、温度検出手段6が検知
する温度信号に基づいて加熱コイル3に供給する電力を
調整して、調理物の温度を制御しているものである。こ
のとき、この文献に開示されている技術では、温度検出
手段6を集熱板5に取り付けることによって正確な温度
制御をしているものである。集熱板5は、非磁性体で構
成しており、トッププレート2の下面に取り付けている
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成の誘導
加熱調理器は、調理容器4の熱量をトッププレート2を
介して集熱板5が受け、この集熱板5の温度を検出する
ようにしているため、熱応答性が遅いという課題を有し
ているものである。すなわち、トッププレート2はセラ
ミックによって構成しており、熱伝導率が小さいもので
あるため、前記したように集熱板5への伝熱に遅れが生
ずるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、トッププレー
トの上部に構成した集熱板に温度検出手段を設けて、集
熱板を介して調理容器の鍋底温度を検出して、温度検出
手段の出力に応じて加熱コイルに供給する電力を制御す
るようにして、正確な温度制御ができる誘導加熱調理器
としている。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、トッ
ププレート下面の凹部に温度検出手段を設けて、集熱板
を介して調理容器の鍋底温度を検出して、温度検出手段
の出力に応じて加熱コイルに供給する電力を制御するよ
うにして、正確な温度制御ができる誘導加熱調理器とし
ている。
【0007】請求項2に記載した発明は、トッププレー
トが、凹部の端面にR形状又はC形状を構成して、衝撃
に対し強度を向上するようにして、高精度で調理容器の
温度が測定ができ、正確な温度制御ができる誘導加熱調
理器としている。
【0008】請求項3に記載した発明は、トッププレー
トが、凹部の奥面にR形状又はC形状を構成して、衝撃
に対し強度を向上するようにして、高精度で調理容器の
温度が測定ができ、正確な温度制御ができる誘導加熱調
理器としている。
【0009】請求項4に記載した発明は、集熱板を、薄
い厚さで構成して、トッププレートの凸形状を少なくす
るようにして、高精度で調理容器の温度が測定でき、正
確な温度制御ができる誘導加熱調理器としている。
【0010】請求項5に記載した発明は、集熱板に、ス
リットを設けて誘導加熱による発熱を低減するするよう
にして、正確な温度制御ができる誘導加熱調理器として
いる。
【0011】請求項6に記載した発明は、集熱板を、放
射状に形成して、正確な温度が検出でき、正確な温度制
御ができる誘導加熱調理器としている。
【0012】請求項7に記載した発明は、集熱板の中心
にある円形の外径を加熱コイルの内径以下にして、発熱
を低減するようにして、正確な温度が検出でき、正確な
温度制御ができる誘導加熱調理器としている。
【0013】請求項8に記載した発明は、集熱板の外形
を加熱コイルの最大電力となる円周以上にして、調理容
器の最高温度を検出できる誘導加熱調理器としている。
【0014】請求項9に記載した発明は、集熱板の上面
にガラスコートを施して、表面硬度を向上させるように
して、高精度で調理容器の温度が測定ができ、正確な温
度制御ができる誘導加熱調理器としている。
【0015】請求項10に記載した発明は、集熱板の上
面のガラスコートに着色顔料を含ませて、着色するよう
にしトッププレートの色合いを自由にできる誘導加熱調
理器としている。
【0016】請求項11に記載した発明は、トッププレ
ートが、下面に補強手段を備えて、衝撃に対して強度を
向上するようにして、高精度で調理容器の温度が測定が
でき、正確な温度制御ができる誘導加熱調理器としてい
る。
【0017】請求項12に記載した発明は、補強手段
が、加熱コイルと接合するようにして、衝撃に対して強
度を向上するようにして、高精度で調理容器の温度が測
定ができ、正確な温度制御ができる誘導加熱調理器とし
ている。
【0018】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて説明する。図1は、本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例の誘導加熱調理器は、調理容器21を
載置するトッププレート20と、トッププレート20の
下部に設けている加熱コイル24と、加熱コイル24に
高周波電流を供給する制御手段25と、制御手段25に
調理容器21の温度情報を伝達する温度検出手段23と
を備えている。温度検出手段23はサーミスタによって
構成している。制御手段25は、前記温度検出手段23
の温度情報に従って、加熱コイル24に供給する高周波
電流の大きさを調整する、あるいは加熱コイル24に供
給する電力を制御しているものである。
【0019】前記トッププレート20は、下面に凹部を
形成して、前記温度検出手段23を設けているものであ
る。前記温度検出手段23は、トッププレート20の上
面に構成した集熱板22の温度を検出するものである。
前記集熱板22としては、例えば窒化アルミなどの熱伝
導率の高い材料を用いているが、窒化ホウ素やアルミ
ナ、シリコン等を使用することもできる。また単一の材
料に限定されるものではない。例えば、セラミックに金
属粉を分散させたもの、または絶縁体に金属粉を分散さ
せたもの等が使用できる。
【0020】以下、本実施例の動作について説明する。
図示していない電源を投入し、操作スイッチで所定の温
度を設定すると、制御手段25が加熱コイル24に電力
を供給する。加熱コイル24に電力が供給されると、加
熱コイル24から誘導磁界が発せられ、トッププレート
20上の調理容器21が誘導加熱される。この誘導加熱
によって調理容器21の温度が上昇し、調理容器21内
の被加熱物が調理される。このとき、制御手段25は、
温度検出手段23からの温度情報によって、被加熱物の
調理の進行状態を把握でき、調理の進行状態に応じて加
熱コイル24に供給する電力を調整するものである。こ
うして、調理容器21内の被調理物は調理されるもので
ある。
【0021】このとき本実施例では、集熱板22の下面
に設けている温度検出手段23の温度情報を受けている
ものである。集熱板22は、前記しているようにトップ
プレート20の上面に配置した構成となっているもので
ある。すなわち、調理容器21は底面が集熱板22の天
面と密着する形で載置されるものである。従って、集熱
板22は調理容器21の発熱を調理容器21の底面から
効率よく集熱することができるものである。つまり、集
熱板22は調理容器21に直接接触して、調理容器21
の発熱を集熱することができるものである。従って、集
熱板22の下面に設けている温度検出手段23は調理容
器21の温度を正確に検知することができるものであ
る。従って、本実施例の制御手段25が受ける温度検出
手段23からの温度情報は、調理容器21の温度変化を
正確に捉えたものとなっている。このため、制御手段2
5の加熱コイル24に対する電力制御も、調理容器21
の温度変化に即応したものとなっている。
【0022】以上のように本実施例によれば、前記集熱
板22が調理容器21の底面温度を正確に捉える構成と
して、正確な温度制御ができる誘導加熱調理器を実現す
るものである。
【0023】(実施例2)続いて本発明の第2の実施例
について説明する。図2は、本実施例の構成を示す断面
図である。本実施例では、実施例1で説明した構成に加
えて、トッププレート20は、凹部の端面にR形状又は
C形状を構成して、衝撃に対し強度を向上するようにし
たものである。
【0024】以上の構成としているため、トッププレー
ト20上に調理容器21が載置される。そのため、調理
中などに調理容器21が落下して、トッププレート20
に衝撃を与えられるものである。この衝撃によって、ト
ッププレート20が割れたりして、調理ができないこと
がある。前記鍋が落下した場合の衝撃は、一点に集中す
ることから、端面の面取り形状により前記衝撃力分散さ
せ、トッププレート20の強度を向上させることができ
る。また、端面の表面を密に仕上げることにより、小さ
な傷を減少させ、この傷から起こる割れを防止すること
ができるものである。すなわち、凹部の端面にR形状又
はC形状の面取りを形成することによって、調理容器2
1の落下時などの衝撃で割れないトッププレート20が
実現できる。このため、前記集熱板22が調理容器21
の底面温度を集熱して、温度検出手段23が検出する温
度は、調理容器21の底面温度を正確に示す値となって
いる。すなわち、制御手段25による加熱コイル24へ
の電力制御はより正確なものとなっている。
【0025】なお、トッププレート20に強化処理を施
すことによって、更に強度を向上させることができる。
前記強化処理は、ガラスの風冷化処理やイオン交換など
の化学処理によって、強化できるものである。
【0026】以上のように本実施例によれば、トッププ
レート20は、凹部の端面にR形状又はC形状の面取り
を形成することによって、調理容器21が落下しても衝
撃で割れないトッププレート20が構成でき、正確な温
度制御ができる誘導加熱調理器を実現するものである。
【0027】(実施例3)続いて本発明の第3の実施例
について説明する。図3は、本実施例の構成を示す断面
図である。本実施例では、トッププレート20は、凹部
の奥面にR形状又はC形状を構成して、衝撃に対し強度
を向上するようにしたものである。
【0028】以上の構成としているため、凹部の奥面の
R形状又はC形状を形成することより、調理容器21で
ある鍋の落下時の衝撃力を分散させて、垂直方向の力に
強い構成としている。つまり、鍋の落下時の衝撃力を分
散させ、トッププレート20の割れを防止することがで
きるものである。
【0029】以上のように本実施例によれば、トッププ
レート20は、凹部の奥面にR形状又はC形状の面取り
を形成することによって、調理容器21が落下しても衝
撃で割れないトッププレート20が構成でき、正確な温
度制御ができる誘導加熱調理器を実現するものである。
【0030】(実施例4)続いて本発明の第4の実施例
について説明する。図4は、本実施例の構成を示す断面
図である。本実施例では集熱板22は、印刷により薄い
厚さで構成して、トッププレート20の凸形状を少なく
するようにしているものである。前記集熱板22は、非
磁性材料からなる高熱伝導材料である窒化ホウ素として
いるものである。なお、本実施例の集熱板22は、例え
ば窒化ホウ素などの熱伝導率の高い材料を用いている
が、窒化アルミやアルミナ、シリコン等を使用すること
もできる。また単一の材料に限定されるものではない。
また、例えば、集熱板22の材料にガラス材料の粉末を
分散させて、トッププレート20との密着性を向上させ
ることができる。
【0031】以下、本実施例の動作について説明する。
ガラス材料と混合してトッププレート20の表面にスク
リーン印刷する。1回の印刷により、集熱板22の膜厚
は約数十ミクロンが形成される。そして印刷されたトッ
ププレート20を焼成することにより、表面上に形成で
きるものである。集熱板22はスクリーン印刷によって
形成するため、薄い膜厚で構成することができる。集熱
板22は、前述で述べたように調理容器21の鍋底温度
を集熱する。また、集熱板22による温度検知性能を向
上させるために、印刷を複数回行い、膜厚を厚くするこ
とでより効果が得られるものである。つまり、トッププ
レート20の凸形状を少なくして、鍋の載置など調理中
に不快感のないトッププレート20が構成できるもので
ある。なお、本実施例では集熱板22を印刷によって形
成しているが、例えば粉末材料を蒸着によって形成して
薄い構成とすることも考えられる。
【0032】以上の様に本実施例によれば、集熱板22
は印刷により薄い厚さで構成して、凸形状が少ないトッ
ププレートが実現できるものである。
【0033】(実施例5)続いて本発明の第5の実施例
について説明する。図5は、本実施例の集熱板の構成を
示す平面図である。本実施例では集熱板22は、磁性材
料であるカーボンからなりスリット26を設けて、誘導
加熱による発熱を低減するするようにしているものであ
る。スリット26は、集熱板の中心から放射状に設けら
れている。
【0034】なお、スリット26の形状は、誘導加熱に
より集熱板22に流れる誘起電流を防止できれば良く、
例えば複数個の穴を設ける構成でも良く、本実施例に限
られるものではない。
【0035】以下、本実施例の動作を説明する。集熱板
22の材料であるカーボンの電気抵抗は、約3×10-3
Ωcmであり、加熱コイル24からの誘導磁界により、
誘起電流が流れ前記電気抵抗で発熱するものである。こ
の集熱板22に前記スリット26を設けることにより、
誘起電流は流れにくくなり発熱を防止することができ
る。また、誘導加熱されないように、略0.5mm以下
と薄くすることにより、表皮抵抗を上げて誘導加熱され
ない構成とすることができる。集熱板22の厚さが、誘
導加熱されない薄い板厚になると、強度が下がり取り扱
いが困難になる。つまり、集熱板22の強度を確保して
誘導磁界による発熱を防止するためには、集熱板22に
スリット26を設ける手段は有効である。
【0036】以上の様に本実施例によれば、集熱板22
は、スリット26を設けて、誘導加熱による発熱を低減
するするようにして、高精度に温度を検出して制御でき
る誘導加熱調理器が提供できるものである。
【0037】(実施例6)次に本発明の第6の実施例に
ついて説明する。図6は、本実施例の集熱板の構成を示
す平面図である。本実施例では集熱板22は、放射状に
形成したことを特徴としているものである。
【0038】以下本実施例の動作について説明する。温
度検出手段23は、集熱板22の中央部に配置されてい
る。集熱板22は、調理容器21の鍋底が接触すること
により、前記鍋底の温度は集熱板22の中央部に伝達さ
れる。実際の調理時において、調理容器21が必ずしも
集熱板22の中央に載置されることはない。調理容器2
1が中央から外れた状態で載置されても、放射状に形成
した集熱板22の一部に接触することができる。この調
理容器21の鍋底が集熱板22に接触することにより、
中央部の温度検出手段23に伝達され、調理容器21の
鍋底温度が検出できるものである。前記温度検出素子2
3が検知する温度情報は、前記各実施例で説明している
制御手段25に伝達されているものである。
【0039】以上のように本実施例によれば、集熱板2
2は、放射状に形成することにより、調理容器21が中
心部から外れた状態で載置されても、調理容器21の鍋
底が集熱板と接触することができ、温度検出素子23が
集熱板22の温度を検出するようにして、正確な温度制
御ができる誘導加熱調理器を実現するものである。
【0040】(実施例7)次に本発明の第7の実施例に
ついて説明する。図7は、本実施例の集熱板の構成を示
す平面図である。本実施例では、集熱板22は、中心に
ある円形の外径aを加熱コイル24の略内径以下にし
て、発熱を低減するようにしているものである。
【0041】以下本実施例の動作について説明する。調
理容器21の鍋底が集熱板22に接触すると、鍋底から
の温度は中心の円形部分に伝達される。また集熱板22
の中央部に配置している温度検出手段23が前記温度を
検知している。ここで、加熱コイル24から誘導される
磁束について説明する。加熱コイル24から誘導される
磁束は、加熱コイル24の半径の約半分の位置が最大に
供給される。この時の磁束分布は、加熱コイル24の半
径の約半分の位置を最大として、加熱コイル24の中心
部に向かって減少する。特に加熱コイル24の中心部で
は、誘導される磁束は激変している。加熱コイル24と
相対する集熱板22は、前記磁束を受け発熱することと
なる。つまり、中心にある円形の外形aを加熱コイル2
4の内径以下にすることにより、前記磁束の影響が少な
いため、発熱が防止できるものである。
【0042】以上のように本実施例によれば、集熱板2
2の中心にある円形の外形aを加熱コイル24の内径以
下にすることにより、発熱を防止して確実に調理容器の
鍋底温度が検出することができるものである。
【0043】(実施例8)次に本発明の第8の実施例に
ついて説明する。図8は、本実施例の集熱板の構成を示
す平面図である。本実施例では、集熱板22は、外形b
を加熱コイル24の最大電力となる円周c以上にして、
調理容器21の最高温度を検出するようにしているもの
である。
【0044】以下本実施例の動作について説明する。ト
ッププレート20に載置された著類容器21は、加熱コ
イル24からの誘導電力によって加熱される。この時の
調理容器21の電力密度は、加熱コイル24の半径の約
半分の位置であるc地点をピークに供給される。この電
力密度に伴って調理容器21は同様な温度分布を示すも
のである。調理容器21の底面温度は、加熱コイル24
の平均径に対向した部分が最高温度となる。この位置で
調理容器21が集熱板22と接触することにより、調理
容器21の最高温度が検出できるものである。集熱板2
2の外形bを加熱コイルの24半径の半分以上にするこ
とにより、確実に鍋の最も高い温度位置から集熱するこ
とができる。
【0045】以上のように本実施例によれば、集熱板2
2の外形bを加熱コイル24の最大電力となる円周c以
上にして、確実に調理容器21の温度が検出でき、測定
精度の高い誘導加熱調理器の温度検出装置が実現できる
ものである。
【0046】(実施例9)次に本発明の第9の実施例に
ついて説明する。図9は、本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例では、集熱板22は、上面にガラスコ
ート27を施して、表面硬度を向上するようにしている
ものである。前記コーティング27は、ガラス材料から
なるガラス層を設けているものである。なお、本実施例
のコーティング27は、ガラスを用いているが、例えば
SiCやアルミナなどの無機質のコーティング材料を用
いても良い。
【0047】以下本実施例の動作について説明する。集
熱板22は、カーボン材料かなり硬度は小さく、柔らか
い表面状態である。カーボンは粒子の脱落が多く、この
特徴を生かし車のブレーキなどの摺動面に用いられてい
る。一般的にカーボンは柔らかい材料に類するものであ
る。コーティング27は、前記カーボンの表面に、ガラ
ス層を印刷して焼成することで、表面にガラス層を形成
したものである。この表面状態は、前記集熱板22のカ
ーボン表面を被覆するため、粒子の脱落を抑えることが
できる。また、気孔も少なくガスの透過性を抑えること
ができる。つまり、集熱板22の表面硬度を向上させる
ことができるものであり、表面の傷や耐水性を向上でき
るものである。
【0048】以上のように本実施例によれば、集熱板2
2は、コーティング27を施して、硬度を向上するよう
にして、表面の傷や耐水性を向上する構成とし、集熱板
22の温度を検出するようにして、正確な温度制御がで
きる誘導加熱調理器を実現するものである。
【0049】(実施例10)次に本発明の第10の実施
例について説明する。図10は、本実施例の構成を示す
断面図である。本実施例では、集熱板22は、ガラスコ
ート27に着色顔料を含ませて、着色するようにしてい
る。着色顔料は、無機質の材料をガラス材料に添加して
所定の色を形成している。集熱板を着色した点が実施例
9と異なるだけで、それ以外の同一構成及び作用効果を
奏する部分には同一符号を付して詳細な説明は省略し、
異なる点を中心に説明する。
【0050】以下本実施例の動作について説明する。ガ
ラスコート27は、無機質の材料を添加されたガラス材
料を焼成して形成される。焼成後、添加された材料に特
有の色が現れ、所定の色が形成できるものである。誘導
加熱調理器のトッププレート20の色は、通常透明ガラ
スに黒色を塗って、黒いガラスプレートとしている。こ
のガラスプレート20に集熱板22を構成した場合、集
熱板22の材料の色によってガラスプレート20の配色
が限定される。本発明は、集熱板22のガラスコート2
7を着色することにより、任意に集熱板22の色を形成
して、使用者の求められる色を提供できるものである。
またガラスコート27の色を変えてトッププレート20
を配色して、調理器の質感を向上させることができるも
のである。
【0051】以上のように本実施例によれば、集熱板2
2は、ガラスコート27に着色顔料を含ませて着色する
ようにして、任意に集熱板の色を形成したトッププレー
ト20を構成する誘導加熱調理器が実現できるものであ
る。
【0052】(実施例11)次に本発明の第11の実施
例について説明する。図11は、本実施例の構成を示す
断面図である。本実施例では、トッププレート20は、
下面に補強手段28を備えて、衝撃に対して強度を向上
するようにしているものである。前記補強手段28は、
高耐熱樹脂からなり平板状を形成して、前記トッププレ
ート20の下面に接合されている。なお、本実施例での
補強手段28は、高耐熱樹脂で構成されているが、例え
ばトッププレート20と同材質の耐熱強化ガラスなどで
構成しても同様な効果が得られ、単一材料に限られるも
のではない。
【0053】以下本実施例の動作について説明する。鍋
などの調理容器21がトッププレート20に落下した場
合、調理容器21の重量などの衝撃力がトッププレート
20に加わる。トッププレート20は、前記衝撃力によ
り下側にたわみ、耐えきれなくなると割れが生じる。補
強手段28は、前記衝撃力を分散させて前記たわみを防
止する。このトッププレート20のたわみを防止するこ
とにより、調理容器21の落下時の衝撃力を分散させ
て、割れを防止することができるものである。
【0054】以上のように本実施例によれば、トッププ
レート20の下面に補強手段28を備えて、衝撃に対し
て強度を向上するようにした誘導加熱調理器が実現でき
るものである。
【0055】(実施例12)次に本発明の第12の実施
例について説明する。図12は、本実施例の構成を示す
断面図である。本実施例では、補強手段28は、加熱コ
イル24と接合するようにして、衝撃に対して強度を向
上するようにしているものである。
【0056】以下本実施例の動作について説明する。補
強手段28はトッププレート20に接合すると共に、加
熱コイル24にも接合されている。鍋などの調理容器2
1がトッププレート20に落下した場合の衝撃力は、補
強手段28を介して加熱コイル24へと伝達される。前
記衝撃力を加熱コイル24に分散させることにより、ト
ッププレート20に加わる衝撃力は減り、トッププレー
ト20の割れを防止することができる。つまり、衝撃力
を加熱コイル24へ分散させることができる構成とし、
トッププレート20の強度を向上させるものである。
【0057】以上のように本実施例によれば、補強手段
28を加熱コイル24と接合するようにして、衝撃に対
して強度を向上するようにした誘導加熱調理器が実現で
きるものである。
【0058】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載した発明
によれば、トッププレートに凹部を形成して集熱板が調
理容器の底面温度を集熱する構成として、正確な温度制
御ができる誘導加熱調理器を実現するものである。
【0059】請求項2、3に記載した発明によれば、衝
撃に対しトッププレートの強度を向上するようにして、
高精度で調理容器の温度が測定ができ、正確な温度制御
ができる誘導加熱調理器を実現するものである。
【0060】請求項4に記載した発明によれば、トップ
プレートの凸形状を少なくするようにして、高精度で調
理容器の温度が測定でき、正確な温度制御ができる誘導
加熱調理器が提供できるものである。
【0061】請求項5に記載した発明によれば、集熱板
にスリットを設けて誘導加熱による発熱を低減するする
ようにして、正確な温度制御ができる誘導加熱調理器を
実現するものである。
【0062】請求項6に記載した発明によれば、熱板を
放射状に形成して、正確な温度が検出でき、正確な温度
制御ができる誘導加熱調理器を実現するものである。
【0063】請求項7に記載した発明によれば、集熱板
の中心にある円形の外径を加熱コイルの内径以下にし
て、発熱を低減するようにして、正確な温度が検出でき
る誘導加熱調理器が提供できるものである。
【0064】請求項8に記載した発明によれば、集熱板
の外形を加熱コイルの最大電力となる円周以上にして、
調理容器の最高温度を検出できる誘導加熱調理器を実現
するものである。
【0065】請求項9に記載した発明によれば、集熱板
の上面にガラスコートを施して、表面硬度を向上させる
ようにして、高精度に調理容器の温度が測定できる誘導
加熱調理器を実現するものである。
【0066】請求項10に記載した発明によれば、集熱
板のガラスコートに着色顔料を含ませて、着色するよう
にしトッププレートの色合いを自由にできる誘導加熱調
理器を実現するものである。
【0067】請求項11、12に記載した発明によれ
ば、衝撃に対してトッププレートの強度を向上するよう
にして、高精度で調理容器の温度が測定ができ、正確な
温度制御ができる誘導加熱調理器を実現するものでであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である誘導加熱調理器の
構成を示す断面図
【図2】同、第2の実施例である誘導加熱調理器の構成
を示す断面図
【図3】同、第3の実施例である誘導加熱調理器の構成
を示す断面図
【図4】同、第4の実施例である誘導加熱調理器の構成
を示す断面図
【図5】同、第5の実施例である誘導加熱調理器の集熱
板の構成を示す平面図
【図6】同、第6の実施例である誘導加熱調理器の集熱
板の構成を示す平面図
【図7】同、第7の実施例である誘導加熱調理器の集熱
板の構成を示す平面図
【図8】同、第8の実施例である誘導加熱調理器の集熱
板の構成を示す平面図
【図9】同、第9の実施例である誘導加熱調理器の構成
を示す断面図
【図10】同、第10の実施例である誘導加熱調理器の
構成を示す断面図
【図11】同、第11の実施例である誘導加熱調理器の
構成を示す断面図
【図12】同、第12の実施例である誘導加熱調理器の
構成を示す断面図
【図13】従来例である誘導加熱調理器の構成を示す断
面図
【符号の説明】
20 トッププレート 21 調理容器 22 集熱板 23 温度検出手段 24 加熱コイル 25 制御手段 26 スリット 27 ガラスコート 28 補強手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 祐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 広田 弘美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K051 AA08 AB02 AC33 CD43 CD44

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性体で構成し下面に凹部を形成した
    トッププレートと、調理容器の熱を集熱するための前記
    トッププレートの上面に設けた集熱板と、前記凹部に接
    触し集熱板の温度を検出する温度検出手段と、温度検出
    手段の出力に応じて前記トッププレートの下部に設けて
    いる加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段とを
    備えた誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】 トッププレートは、凹部の端面にR形状
    又はC形状を備えて、衝撃に対し強度を向上するように
    した請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】 トッププレートは、凹部の奥面にR形状
    又はC形状を備えて、衝撃に対し強度を向上するように
    した請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 【請求項4】 集熱板は、薄い厚さで構成して、トップ
    プレートの凸形状を少なくするようにした請求項1から
    3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  5. 【請求項5】 集熱板は、スリットを設けて誘導加熱に
    よる発熱を低減するするようにした請求項1から4のい
    ずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 【請求項6】 集熱板は、放射状に形成したことを特徴
    とする請求項1から5のいずれか1項に記載の誘導加熱
    調理器。
  7. 【請求項7】 集熱板は、中心にある円形の外径を加熱
    コイルの略内径以下にして、発熱を低減するようにした
    請求項6記載の誘導加熱調理器。
  8. 【請求項8】 集熱板は、外形を加熱コイルの最大電力
    となる円周以上にして、調理容器の最高温度を検出する
    ようにした請求項1から7のいずれか1項に記載の誘導
    加熱調理器。
  9. 【請求項9】 集熱板は、上面にガラスコートを施し
    て、表面硬度を向上させるようにした請求項1から8の
    いずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  10. 【請求項10】 集熱板は、ガラスコートに着色顔料を
    含ませて、着色するようにした請求項9に記載しの導加
    熱調理器。
  11. 【請求項11】 トッププレートは、下面に補強手段を
    備えて、衝撃に対して強度を向上するようにした請求項
    1から10に記載の誘導加熱調理器。
  12. 【請求項12】 補強手段は、加熱コイルと接合するよ
    うにして、衝撃に対して強度を向上するようにした請求
    項11に記載の誘導加熱調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1360939A2 (en) 2002-05-09 2003-11-12 Showa IKA Kohgyo Co., Ltd. Screw for fixing atlantoaxial joint
JP2014225431A (ja) * 2013-04-19 2014-12-04 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器

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