JP2002134142A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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JP2002134142A
JP2002134142A JP2000322645A JP2000322645A JP2002134142A JP 2002134142 A JP2002134142 A JP 2002134142A JP 2000322645 A JP2000322645 A JP 2000322645A JP 2000322645 A JP2000322645 A JP 2000322645A JP 2002134142 A JP2002134142 A JP 2002134142A
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JP
Japan
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fuel cell
combustor
air
exhaust
ejector
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JP2000322645A
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Masatoshi Iio
雅俊 飯尾
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンプレッサの消費電力を低下させるととも
に、コンプレッサの騒音を低減させる燃料電池システム
を提供する。 【解決手段】 燃料電池システムにおいて、燃料電池
(3)から排出する排改質ガスを燃焼器(5)に導入す
る通路(9)と燃料電池(3)から排出する排空気を燃
焼器(5)に導入する通路(11)を設け、これら通路
の少なくとも一方に設置されるエゼクタ(13、25)
を備え、このエゼクタ(13、25)を介して蒸発器
(6)から排出する排気ガスを燃焼器(5)に導入す
る。このため蒸発器(6)下流の排気ガスの熱量の一部
を燃焼器(5)を介して蒸発器(6)に再供給すること
ができ、原燃料を気化するために必要な熱量を節約し、
燃料電池システムの効率を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は燃料電池システム
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃料電池システムとして
は特開平11−238520号公報に記載のものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの従来
技術では、燃料電池上流に設けたエゼクタを用いて燃焼
器の燃焼ガスを燃料電池に供給する構成となっており、
コンプレッサで発生した空気圧力をエゼクタで消費して
いまい、燃料電池への供給圧力がコンプレッサの吐出圧
力より低下し、燃料電池運転圧力を維持するためにはエ
ゼクタの圧力低下分だけコンプレッサ吐出圧力を上昇さ
せて運転する必要があった。このためコンプレッサの消
費電量が増大し、システムの効率が低下するばかりか、
コンプレッサが発生する騒音が大きくなるという問題が
あった。
【0004】そこで本発明は、このような問題を解決す
る、燃料電池システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、炭化水素
系燃料と水とからなる原燃料ガスと空気とから改質ガス
を生成する改質器と、改質ガスと空気とから発電する燃
料電池と、前記燃料電池から排出する排改質ガスと排空
気とを燃焼させる燃焼器と、この燃焼ガスにより原燃料
を気化し、気化した原燃料ガスを前記改質器に供給する
蒸発器と、を備えた燃料電池システムにおいて、燃料電
池から排出する排改質ガスを燃焼器に導入する通路と燃
料電池から排出する排空気を前記燃焼器に導入する通路
を設け、これら通路の少なくとも一方に設置されるエゼ
クタを備え、このエゼクタを介して蒸発器から排出され
る排気ガスの一部を前記燃焼器に導入するように構成し
た。
【0006】第2の発明は、第1の発明において、燃料
電池に空気を供給するコンプレッサと、エゼクタに前記
排気ガスとは別に空気を供給する空気供給器と、を備え
た。
【0007】第3の発明は、第2の発明において、燃料
電池の出力が所定出力より低下した時に、エゼクタから
燃焼器に供給される排気ガスを空気供給器からの空気に
切り替える。
【0008】第4の発明は、第2の発明において、燃料
電池の出力が予め決められた基準値より大きくなった
ら、エゼクタから燃焼器に供給される排気ガスを空気供
給器からの空気に切り替える。
【0009】第5の発明は、第2の発明において、前記
燃焼器内の燃焼温度が基準値を超えたときに、前記エゼ
クタから前記燃焼器に供給される排気ガスを前記空気供
給器からの空気に切り替える。
【0010】第6の発明は、第5の発明において、前記
燃焼器の出口温度を検出する温度センサを備え、この温
度センサの出力から燃焼器内の燃焼温度を推定する。
【0011】第7の発明は、第5の発明において、前記
エゼクタの上流に排改質ガス及び排空気の圧力を検出す
る圧力センサとを備え、前記圧力センサの出力から排改
質ガス及び排空気の少なくとも一方の流量を推定し、こ
の推定値に基づき燃焼器内の燃焼温度を推定し、この推
定温度が基準値を超えたら、前記エゼクタから前記燃焼
器に供給される排気ガスを前記空気供給器からの空気に
切り替える。
【0012】第8の発明は、第1から第7の発明のうち
いずれか一つにおいて、前記エゼクタをバイパスするバ
イパス通路と、前記バイパス通路に設けられた圧力調整
弁とを備える。
【0013】
【発明の効果】第1の発明では、燃料電池システムにお
いて、燃料電池から排出する排改質ガスを燃焼器に導入
する通路と燃料電池から排出する排空気を燃焼器に導入
する通路を設け、これら通路の少なくとも一方にエゼク
タを設置し、このエゼクタを介して蒸発器から排出する
排気ガスを燃焼器に導入するようにしたので、蒸発器下
流の排気ガスの熱量の一部を燃焼器を介して蒸発器に再
供給することができるので、原燃料を気化するために必
要な熱量を節約し、燃料電池システムの効率を向上する
ことができる。
【0014】排気ガスの一部を燃焼器に供給するので、
コンプレッサから燃料電池を介して燃焼器に供給される
空気流量を少なくでき、コンプレッサの消費電力を低減
でき、またコンプレッサの回転を低下できるため、コン
プレッサの発生する騒音を低減できる。
【0015】第2の発明では、燃料電池に空気を供給す
るコンプレッサと、エゼクタに空気を供給する空気供給
器とを備えたので、第1の発明の効果に加えて、燃焼器
に排空気、排改質ガスまたは排気ガスより温度の低い空
気を供給できるので、燃焼器の過昇温を防止できる。
【0016】第3の発明では、燃料電池の出力が所定出
力より低下した時に、エゼクタから燃焼器に供給される
排気ガスを空気供給器からの空気に切り替えるので、燃
料電池が消費する改質ガスが減った場合、改質器の応答
遅れにより改質ガス中の水素量の減少が燃料電池の消費
水素量の減少に対して遅れ、燃焼器に流入する排水素量
が増加するが、これに見合った空気量をコンプレッサの
最大供給空気量を超えて供給できるので、燃焼器の過昇
温を防止できる。
【0017】第4の発明では、燃料電池の出力が予め決
められた基準値より大きくなったとき、エゼクタから燃
焼器に供給される排気ガスを空気供給器からの空気に切
り替えるので、燃料電池の出力が大きい時、コンプレッ
サの回転速度を抑えることができ、コンプレッサの発生
する騒音を抑制できる。
【0018】第5の発明では、前記燃焼器内の燃焼温度
が基準値を超えたときに、前記エゼクタから前記燃焼器
に供給される排気ガスを前記空気供給器からの空気に切
り替えるので、燃焼器の過昇温を防止することができ
る。
【0019】第6の発明では、前記燃焼器の出口温度を
検出する温度センサを備え、この温度センサの出力から
燃焼器内の燃焼温度を推定するので、燃焼器が過昇温と
なりそうなときのみエゼクタから比較的低温の空気を燃
焼器に供給し、それ以外のときは排気ガスを再利用でき
るので、排気ガスの排熱を再利用する機会が増加し、シ
ステムの効率を向上できる。
【0020】第7の発明では、前記エゼクタの上流に排
改質ガス及び排空気の圧力を検出する圧力センサとを備
え、前記圧力センサの出力から排改質ガス及び排空気の
少なくとも一方の流量を推定し、この推定値に基づき燃
焼器内の燃焼温度を推定し、この推定温度が基準値を超
えたら、前記エゼクタから前記燃焼器に供給される排気
ガスを前記空気供給器からの空気に切り替えるので、燃
焼器に流入する排改質ガスの流量を高応答で検出でき、
排気ガスと空気との切り替えを応答よく行うことがで
き、燃焼器の過昇温を防止できる。
【0021】第8の発明では、前記エゼクタをバイパス
するバイパス通路と、前記バイパス通路に設けられた圧
力調整弁とを備えるので、最高効率点でエゼクタの出力
特性を合わせることができ、燃料電池システムの最高効
率点での効率を向上できるとともに、定格運転時に燃料
電池スタックの運転圧を必要以上に高くならないように
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1に本発明における燃料電池シ
ステムの構成を示す。
【0023】燃料電池システムは炭化水素系燃料(例え
ば、メタノール)と水からなる原燃料ガスから水素リッ
チの改質ガスを生成する改質器1と、改質ガスが供給さ
れる一酸化炭素除去器2(以下、一酸化炭素をCOと示
す)と、CO除去器2で所定CO濃度以下にCO濃度を
低減された改質ガスが供給されるアノード極と、コンプ
レッサ4から酸化剤としての空気(すなわち酸素)が供
給されるカソード極とから構成される燃料電池スタック
3と、燃料電池スタック3から排出される排改質ガスと
排空気とが供給され、燃焼する燃焼器5と、燃焼器5か
ら燃焼ガスを導入し、原燃料のメタノールと水を気化さ
せ、気化した原燃料ガスを改質器1に供給する蒸発器6
と、蒸発器6に原燃料のメタノールと水を供給するメタ
ノールタンク7と水タンク8から構成される。
【0024】このような構成において、蒸発器6から改
質器1に蒸発、気化した原燃料ガスが導入され、改質器
1に充填された触媒との間で部分酸化反応が促進され、
改質器1の温度が急速に高温となり、改質ガスを生成す
る。改質ガスはCO除去器2に供給されて、CO除去器
2の触媒とCOの選択酸化反応を生じ、CO除去器2は
昇温するとともに、CO濃度を十分低下させた改質ガス
を燃料電池スタック3に供給する。燃料電池スタック3
にはコンプレッサ4からの空気も導入され、これらより
燃料電池スタック3が発電作用を生じる。この発電を行
った後の余剰の排改質ガスと排空気は燃焼器5に供給さ
れて燃焼され、蒸発器6を加熱する。蒸発器6には、メ
タノールタンク7と水タンク8からメタノールと水が供
給されて、これらが燃焼器5からの熱によって気化さ
れ、気化した燃料ガスは改質器1に供給され、排気ガス
は大気中に放出される。
【0025】ところで前記燃料電池スタック3から排出
された排改質ガスと排空気とはそれぞれ独立して燃焼器
5に供給されるようになっており、このため排改質ガス
を燃焼器5に供給する通路9を設け、その通路9の途中
には排改質ガスの圧力を調整する圧力調整弁10が設置
されている。また同様に通路11は燃料電池スタック3
から排出された排空気を燃焼器5に供給する通路であ
り、その通路11の途中には排空気の圧力を調整する圧
力調整弁12が設置される。
【0026】そして圧力調整弁12と燃焼器5の間には
エゼクタ13が設置され、エゼクタ13には蒸発器6か
ら排出される排気ガスが通路14を介して導入される。
またエゼクタ13には空気供給器18から空気も通路1
5を介して導入される。
【0027】空気供給器18は、例えば、フィルターと圧
力損失の小さな配管の組み合わせで構成され、空気の導
入は、あくまでもエゼクタによる負圧により行われるも
のである。
【0028】通路14、15にはそれぞれ開閉弁16、
17が設置されており、排気ガスまたは空気の導入を決
めるための開閉弁16、17の開閉制御はコントローラ
20によって行われ、このコントローラ20による開閉
弁16、17の開閉制御は、燃料電池スタック3の出力
を制御する出力調整装置30の制御内容に応じて決定さ
れる。
【0029】すなわち、コントローラ20の指示によ
り、通常運転時には開閉弁16を開く一方で開閉弁17
を閉じ、これにより排気ガスをエゼクタ13に導入す
る。これに対して出力調整装置30の指示で燃料電池ス
タック3の出力を改質器1の時間当たりの改質ガス減少
幅以上に低減させる場合には、開閉弁16を閉じ、開閉
弁17を開いて、エゼクタ13への排気ガスの供給を停
止し、空気をエゼクタ13に供給する。
【0030】このように構成され、次に作用を説明す
る。
【0031】通常運転時には開閉弁17が閉じ、開閉弁
16が開くことで、蒸発器6からの排出ガスを通路14
を介してエゼクタ13に還流し、エゼクタ13より燃焼
器5に供給することで、排気ガスに残存する熱量を再利
用することができる。
【0032】燃焼器5から排出される燃焼ガスの温度は
燃料電池システムで使用される原燃料(例えば、メタノ
ールや水など)の沸点より高い温度となる。一方、燃焼
器5に流入する燃料電池スタック3からの排改質ガスと
排空気は燃料電池運転温度以下に設定する必要があるた
め比較的低温となる。しかし、燃料電池システムで発電
に使用する燃料流量によっては、燃焼器5での発熱量が
大きくなるため、蒸発器6で気化熱を奪われた後の排気
ガスであっても、排気ガス温度は排空気の温度よりも高
くなり、このように温度の高い排気ガスを燃焼器5に供
給することで熱の再利用が可能となり、燃料電池システ
ムの効率を向上することができる。
【0033】燃料電池システムの運転には燃料電池スタ
ック3が所定出力を発生させるのに必要な運転圧になる
ように、コンプレッサ4から供給される空気の圧力と改
質ガスの圧力を維持しなければならないため、エゼクタ
13で排気ガスおよび空気の導入のために消費される圧
力はこの運転圧でまかなうことができる。これにより燃
料電池スタック3の上流にエゼクタを設けた場合に比べ
て、余計に圧力を上昇させる必要がない。
【0034】ただし、エゼクタ13の圧力損失が小さ
く、エゼクタ13入口の圧力が燃料電池スタック3の運
転圧に達しない場合には、圧力調整弁12を絞ることに
より燃料電池スタック3の運転圧を確保することができ
る。
【0035】燃焼器5を触媒反応器とした場合には、燃
焼反応は触媒の耐熱反応温度以下で行わなければならな
い。そのため、燃料電池スタック3の排改質ガスを燃焼
器5の触媒耐熱温度以下で燃やすため、理論空燃比より
も多くの空気を燃焼器5に供給する必要がある。このた
めに排空気に蒸発器6の排気ガスまたは空気供給器18
からの空気を供給すればよく、またこの結果コンプレッ
サ4の消費電力を低減することができるばかりか、コン
プレッサ4の回転数を下げることで、コンプレッサ4の
発生する騒音を低減することもできる。
【0036】改質器1の時間当たりの改質ガスの減少幅
より燃料電池スタック3の出力低減に伴う改質ガスの消
費幅を減少させる場合(急減速時など)には、燃焼器5
に供給される排改質ガスが増加する。そのため燃焼器5
はそれまでよりリッチな燃焼状態となるために温度が上
昇し、触媒の耐熱温度上限に近づくが、この場合には、
開閉弁16を閉じ、開閉弁17を開くことでエゼクタ1
3を介して排気ガスの代わりに空気を導入し、これによ
り燃焼器5での燃焼に用いる空気流量をコンプレッサ4
の吐出流量を変化させなくても増加させ、燃焼をリーン
化し、さらに排気ガスから空気供給に切り替えるので、
温度の低い空気を燃焼器5に供給することになり、燃焼
器5が触媒の耐熱温度限を超えて過昇温することを防ぐ
ことができる。
【0037】次に図2に示す第2の実施形態を説明す
る。
【0038】これは第1の実施形態に対して、燃料電池
スタック3から排出される排改質ガスを燃焼器5に導入
する通路9にもエゼクタ25を設けたものである。
【0039】エゼクタ25は通路9に設けられる圧力調
整弁10の下流に設けられ、蒸発器6の排気ガスと空気
供給器18の空気が供給される。排気ガスは通路14か
ら分岐した通路21から供給され、空気は通路15から
分岐した通路22からエゼクタ25に供給される。さら
に通路21には開閉弁23が設置され、通路22にも開
閉弁24が設置され、これら開閉弁23、24はコント
ローラ20によってその開閉が制御される。
【0040】開閉弁23、24の開閉は、前記開閉弁1
6、17の制御内容と同様であり、以下のようにコント
ローラ20によって制御される。
【0041】つまり通常運転時には開閉弁16、23を
開き、開閉弁17、24を閉じ、排気ガスをエゼクタ1
3、25に導入する。出力調整装置30の指示により、
燃料電池スタック3の出力を改質器1の時間当たりの改
質ガス減少幅以上に低減させる場合には、開閉弁16、
23を閉じ、開閉弁17、24を開いて、空気をエゼク
タ13、25に供給する。
【0042】このような構成とすることで、排空気と排
改質ガスの両方の運転圧力を利用して、燃焼器5に供給
する排気ガスまたは空気供給器18からの空気流量を増
加することができる。
【0043】排空気側と排改質ガス側に設けたエゼクタ
13、25の圧力損失のバランスを調整することによ
り、燃料電池スタック3に加わる空気と改質ガスの圧力
差を燃料電池スタック3が許容する圧力差内に収めるこ
とができ、発電効率を向上させられる。
【0044】次に図3に示す第3の実施形態について説
明する。
【0045】これは第2の実施形態に対して、エゼクタ
13、25をバイパスする通路27、31を設け、これ
ら通路に圧力調整弁28、32を設置したものである。
エゼクタ13、25の出力特性は燃料電池スタック3の
定格運転以外、例えば、定格運転より低い負荷の最も効
率のよい運転状態付近に合わせる。
【0046】エゼクタ13、25の圧力損失により燃料
電池スタック3に加わる空気および改質ガスの圧力が所
定出力発生のために必要な圧力を越えた場合に、バイパ
ス流路27、31の圧力調整弁28、32は開度を大き
くし、燃料電池スタック3の運転圧が必要以上に高くな
らないように制御する。
【0047】このように構成することで、定格運転時以
外での運転点(例えば、最高効率点)にエゼクタ13、
25の出力特性を合わせることができるので燃料電池シ
ステムの最高効率点での効率を向上することができる。
【0048】燃料電池スタック3の運転圧が必要な運転
圧以上に高くならないように制御されるので、コンプレ
ッサ4の吐出圧力を余分に上昇させることがなく、コン
プレッサ4の消費電力の増加を抑制できる。
【0049】図4に示す第4の実施形態は、第1の実施
形態に対して、燃焼器5から排出される燃焼ガスの温度
を検出し、コントローラ20に出力する温度センサ33
を設けたものである。
【0050】コントローラ20は温度センサ33の出力
値から推定した燃焼器5内の燃焼温度と触媒の耐熱温度
限とを比較し、燃焼温度が耐熱温度限に近づいた場合に
開閉弁16を閉じ、開閉弁17を開き、エゼクタ13に
空気が供給されるように制御する。
【0051】このような構成とすることで、燃焼器5内
の燃焼温度が過昇温となる場合にのみエゼクタ13から
比較的低温の空気を導入するので、他の運転状態におい
ては第1の実施形態より燃焼器5の耐熱温度限直前まで
蒸発器6の排気ガスを再利用でき、蒸発器6の排熱を再
利用する機会が増加し、システムの効率を向上すること
ができる。
【0052】図5に示す第5の実施形態について説明す
る。
【0053】これは第2の実施形態に対して圧力制御弁
10とエゼクタ25の間に排改質ガスの圧力を検出し、
コントローラ20に出力する圧力センサ34を設置した
ものである。
【0054】コントローラ20は圧力センサ34の出力
値から燃焼器5に流入する排改質ガスの流量を推定し、
改質ガスの流量とその時にコンプレッサ4から供給され
ている空気流量(図示はしないが、コンプレッサ4の回
転速度と改質器1への反応用空気供給量に基づきコント
ローラ20により推定される)から燃焼器5の燃焼温度
を演算する。この演算結果より、触媒の耐熱温度限に近
づいていることを察知したら、排気導入の通路14の開
閉弁16を閉じ、空気導入の通路15の開閉弁17を開
きエゼクタ13に空気が供給されるように制御する。
【0055】なお本実施形態において空気流量はコンプ
レッサ4の回転速度と改質器1への反応用空気供給量か
ら求めるとしたが、これはコンプレッサ4が体積型コン
プレッサを前提とした場合であり、エゼクタ13直前の
圧力を圧力センサ等を用いて検出し、この検出値から空
気流量を算出することもできる。
【0056】また、逆に改質ガス流量も原燃料の流量か
ら算出することができるため、通路9、11に圧力セン
サを持たなくても燃焼器5の燃焼温度を演算することが
できる。
【0057】このような構成により、燃料電池スタック
3の出力に関係なく燃焼器5に流入する排改質ガスの流
量(すなわち排水素の流量)を圧力センサ34によって
応答よく検出できるため、通路14、15の切り替えを
応答よく行うことができ、燃焼器5の過昇温を効果的に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の構成図である。
【図2】 同じく第2の実施形態の構成図である。
【図3】 同じく第3の実施形態の構成図である。
【図4】 同じく第4の実施形態の構成図である。
【図5】 同じく第5の実施形態の構成図である。
【符号の説明】
1 改質器 2 CO除去器 3 燃料電池スタック 4 コンプレッサ 5 燃焼器 6 蒸発器 13 エゼクタ 14 通路 15 通路 16 開閉弁 17 開閉弁 20 コントローラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭化水素系燃料と水とからなる原燃料ガス
    と空気とから改質ガスを生成する改質器と、 改質ガスと空気とから発電する燃料電池と、 前記燃料電池から排出する排改質ガスと排空気とを燃焼
    させる燃焼器と、 この燃焼ガスにより原燃料を気化し、気化した原燃料ガ
    スを前記改質器に供給する蒸発器と、を備えた燃料電池
    システムにおいて、 前記燃料電池から排出する排改質ガスを前記燃焼器に導
    入する通路と前記燃料電池から排出する排空気を前記燃
    焼器に導入する通路を設け、これら通路の少なくとも一
    方に設置されるエゼクタを備え、 このエゼクタを介して前記蒸発器から排出される排気ガ
    スの一部を前記燃焼器に導入するように構成したことを
    特徴とする燃料電池システム。
  2. 【請求項2】前記燃料電池に空気を供給するコンプレッ
    サと、 前記エゼクタに前記排気ガスとは別に空気を供給する空
    気供給器とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の
    燃料電池システム。
  3. 【請求項3】前記燃料電池の出力が所定出力より低下し
    た時に、前記エゼクタから前記燃焼器に供給される排気
    ガスを前記空気供給器からの空気に切り替えることを特
    徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 【請求項4】前記燃料電池の出力が予め決められた基準
    値より大きくなったら、前記エゼクタから前記燃焼器に
    供給される排気ガスを前記空気供給器からの空気に切り
    替えることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池シス
    テム。
  5. 【請求項5】前記燃焼器内の燃焼温度が基準値を超えた
    ときに、前記エゼクタから前記燃焼器に供給される排気
    ガスを前記空気供給器からの空気に切り替えることを特
    徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
  6. 【請求項6】前記燃焼器の出口温度を検出する温度セン
    サを備え、 この温度センサの出力から燃焼器内の燃焼温度を推定す
    ることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システ
    ム。
  7. 【請求項7】前記エゼクタの上流に排改質ガス及び排空
    気の圧力を検出する圧力センサとを備え、 前記圧力センサの出力から排改質ガス及び排空気の少な
    くとも一方の流量を推定し、この推定値に基づき燃焼器
    内の燃焼温度を推定し、この推定温度が基準値を超えた
    ら、前記エゼクタから前記燃焼器に供給される排気ガス
    を前記空気供給器からの空気に切り替えることを特徴と
    する請求項5に記載の燃料電池システム。
  8. 【請求項8】前記エゼクタをバイパスするバイパス通路
    と、前記バイパス通路に設けられた圧力調整弁とを備え
    たことを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記
    載の燃料電池システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8580444B2 (en) * 2008-03-14 2013-11-12 Hyundai Motor Company Hydrogen discharge system for fuel cell system

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