JP2002134033A - プラズマディスプレイパネルおよびその駆動方法 - Google Patents
プラズマディスプレイパネルおよびその駆動方法Info
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- JP2002134033A JP2002134033A JP2000325296A JP2000325296A JP2002134033A JP 2002134033 A JP2002134033 A JP 2002134033A JP 2000325296 A JP2000325296 A JP 2000325296A JP 2000325296 A JP2000325296 A JP 2000325296A JP 2002134033 A JP2002134033 A JP 2002134033A
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- electrodes
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- Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンピュータやテレビ等の画像表示に使用さ
れるプラズマディスプレイパネルにおいて、走査電極と
維持電極の配列が行ごとに反転している構成のプラズマ
ディスプレイパネルにおいて、書き込み時のクロストー
クを抑え、安定な表示を実現する。 【解決手段】 維持電極が2本並んだ間にダミー電極を
設け、書き込み期間に走査電極の電位と維持電極の電位
の間の電位を印加することによって、書き込み時のクロ
ストークを低減することができる。
れるプラズマディスプレイパネルにおいて、走査電極と
維持電極の配列が行ごとに反転している構成のプラズマ
ディスプレイパネルにおいて、書き込み時のクロストー
クを抑え、安定な表示を実現する。 【解決手段】 維持電極が2本並んだ間にダミー電極を
設け、書き込み期間に走査電極の電位と維持電極の電位
の間の電位を印加することによって、書き込み時のクロ
ストークを低減することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AC型プラズマデ
ィスプレイパネルとその駆動方法、およびそれを用いた
画像表示装置に関するものである。
ィスプレイパネルとその駆動方法、およびそれを用いた
画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のAC面放電型プラズマディスプレ
イパネル(以下、従来のパネルという)の斜視図を図6
に、電極構造の図を図7に示す。図6に示すように、従
来のパネル1では、ガラス製の表面基板2とガラス製の
背面基板3とが対向して配置されているとともに、その
間隙には放電によって紫外線を放射するガス、例えばネ
オンおよびキセノンが封入されている。表面基板2上に
は、誘電体層6および保護膜7で覆われた対を成す帯状
の走査電極4と維持電極5とからなる電極群が互いに行
方向に平行配列されている。
イパネル(以下、従来のパネルという)の斜視図を図6
に、電極構造の図を図7に示す。図6に示すように、従
来のパネル1では、ガラス製の表面基板2とガラス製の
背面基板3とが対向して配置されているとともに、その
間隙には放電によって紫外線を放射するガス、例えばネ
オンおよびキセノンが封入されている。表面基板2上に
は、誘電体層6および保護膜7で覆われた対を成す帯状
の走査電極4と維持電極5とからなる電極群が互いに行
方向に平行配列されている。
【0003】図7に示すように、走査電極4および維持
電極5はそれぞれ、導電性を高めるための金属母線4
a、5aと透明電極4b、5bとから構成されている。
透明電極4b、5bは、放電を広げ、より大きな容積で
放電が起こるようにする働きを有している。
電極5はそれぞれ、導電性を高めるための金属母線4
a、5aと透明電極4b、5bとから構成されている。
透明電極4b、5bは、放電を広げ、より大きな容積で
放電が起こるようにする働きを有している。
【0004】ある行L1を形成する走査電極4−1と維
持電極5−1の並び順と、隣接する行L2を形成する走
査電極4−2と維持電極5−2の並び順は逆になるよう
にする工夫がなされている。すなわち、セル間ギャップ
Xbを挟んで、走査電極4どうし、または維持電極5ど
うしが隣り合うようになっている。図7の例では、行L
1と行L2の間では維持電極5どうしが隣り合い、行L
1とその一つ上の行との間では走査電極4どうしが隣り
合う。
持電極5−1の並び順と、隣接する行L2を形成する走
査電極4−2と維持電極5−2の並び順は逆になるよう
にする工夫がなされている。すなわち、セル間ギャップ
Xbを挟んで、走査電極4どうし、または維持電極5ど
うしが隣り合うようになっている。図7の例では、行L
1と行L2の間では維持電極5どうしが隣り合い、行L
1とその一つ上の行との間では走査電極4どうしが隣り
合う。
【0005】この並び方には、維持放電を起こす時のク
ロストークの防止の効果がある。つまり、走査電極4と
維持電極5とが交互に並んでいる配列の場合、本来放電
が起こるべき放電ギャップXgapではなく、セル間ギ
ャップXipgで放電が起こってしまうことがあるが、
図7のように行ごとに走査電極4と維持電極5との順序
を変えた配列の場合には、このようなことが起こりにく
い。
ロストークの防止の効果がある。つまり、走査電極4と
維持電極5とが交互に並んでいる配列の場合、本来放電
が起こるべき放電ギャップXgapではなく、セル間ギ
ャップXipgで放電が起こってしまうことがあるが、
図7のように行ごとに走査電極4と維持電極5との順序
を変えた配列の場合には、このようなことが起こりにく
い。
【0006】また、走査電極4と維持電極5とが交互に
配列されている場合には、走査電極4の両隣の電極はど
ちらも維持電極5となるのに対し、図7のような配列の
場合、走査電極4の両隣の電極は、一方が維持電極5、
一方が走査電極4となるため、走査電極4群全体と維持
電極5群全体との間の静電容量が小さくなり、無効電力
が小さくなるという利点がある。
配列されている場合には、走査電極4の両隣の電極はど
ちらも維持電極5となるのに対し、図7のような配列の
場合、走査電極4の両隣の電極は、一方が維持電極5、
一方が走査電極4となるため、走査電極4群全体と維持
電極5群全体との間の静電容量が小さくなり、無効電力
が小さくなるという利点がある。
【0007】背面基板3上には、走査電極4および維持
電極5と直交する列方向に誘電体層6に覆われた帯状の
データ電極11が互いに平行配列されており、またこの
各データ電極11を隔離し、かつ放電空間を形成するた
めの帯状の隔壁8がデータ電極11の間に設けられてい
る。また、誘電体層6上から隔壁8の側面にわたって蛍
光体層9が形成されている。
電極5と直交する列方向に誘電体層6に覆われた帯状の
データ電極11が互いに平行配列されており、またこの
各データ電極11を隔離し、かつ放電空間を形成するた
めの帯状の隔壁8がデータ電極11の間に設けられてい
る。また、誘電体層6上から隔壁8の側面にわたって蛍
光体層9が形成されている。
【0008】このパネル1は表面基板2側から画像表示
を見るようになっており、放電空間内での走査電極4と
維持電極5との間の放電により発生する紫外線によっ
て、蛍光体層9を励起し、この蛍光体層9からの可視光
を表示発光に利用するものである。
を見るようになっており、放電空間内での走査電極4と
維持電極5との間の放電により発生する紫外線によっ
て、蛍光体層9を励起し、この蛍光体層9からの可視光
を表示発光に利用するものである。
【0009】次に、従来のPDPの駆動方法について図
8を用いて説明する。図8に、従来のPDPを駆動する
ために走査電極4、維持電極5、データ電極11の各電
極に印加される電圧波形の一例を示す。図8において、
まず走査電極4に初期化パルスVsetを印加し、パネ
ルの放電セル内の壁電荷を初期化するとともに、走査電
極4と維持電極5の間の放電空間にかけられた電圧が放
電開始電圧に近い状態になるよう、壁電荷の形成を行
う。次に選択するセル以外の走査電極4にバイアス電圧
Vscanをかけておき、選択するセルにはバイアス電
圧Vscanを取り除くと同時にデータ電極11に書込
みパルスVdataを印加し、書き込み放電を起こす。
この書込み放電によって、誘電体層6、保護膜7、およ
び蛍光体層9表面に壁電荷が蓄積される。同様の書込み
動作をパネル全面にわたって順次行い、表示するセルを
選択する。
8を用いて説明する。図8に、従来のPDPを駆動する
ために走査電極4、維持電極5、データ電極11の各電
極に印加される電圧波形の一例を示す。図8において、
まず走査電極4に初期化パルスVsetを印加し、パネ
ルの放電セル内の壁電荷を初期化するとともに、走査電
極4と維持電極5の間の放電空間にかけられた電圧が放
電開始電圧に近い状態になるよう、壁電荷の形成を行
う。次に選択するセル以外の走査電極4にバイアス電圧
Vscanをかけておき、選択するセルにはバイアス電
圧Vscanを取り除くと同時にデータ電極11に書込
みパルスVdataを印加し、書き込み放電を起こす。
この書込み放電によって、誘電体層6、保護膜7、およ
び蛍光体層9表面に壁電荷が蓄積される。同様の書込み
動作をパネル全面にわたって順次行い、表示するセルを
選択する。
【0010】次に維持放電を行うために、データ電極1
1を接地し、走査電極4と維持電極5に交互に維持パル
スVsusを印加することによって、壁電荷が蓄積され
たセルでは保護膜7表面の電位が放電開始電圧を上回る
ことによって放電が発生し、維持パルスが印加されてい
る期間(維持期間)書き込みパルスによって選択された
表示セルの主放電が維持される。その後、消去パルスV
eraseを印加することによって壁電荷を消滅し、消
去が行われる。
1を接地し、走査電極4と維持電極5に交互に維持パル
スVsusを印加することによって、壁電荷が蓄積され
たセルでは保護膜7表面の電位が放電開始電圧を上回る
ことによって放電が発生し、維持パルスが印加されてい
る期間(維持期間)書き込みパルスによって選択された
表示セルの主放電が維持される。その後、消去パルスV
eraseを印加することによって壁電荷を消滅し、消
去が行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図6、図7のような構
造のプラズマディスプレイパネルにおいては、書き込み
時のクロストークが起きやすいという課題があった。
造のプラズマディスプレイパネルにおいては、書き込み
時のクロストークが起きやすいという課題があった。
【0012】図7に示されているように、行L1におけ
る走査電極4−1と維持電極5−1の順序と、行L2に
おける走査電極4−2と維持電極5−2の順序が逆にな
るようにしてあるため、維持期間において、放電ギャッ
プXgapでなくセル間ギャップXipgで放電を起こ
してしまうようなクロストークは起きにくい。
る走査電極4−1と維持電極5−1の順序と、行L2に
おける走査電極4−2と維持電極5−2の順序が逆にな
るようにしてあるため、維持期間において、放電ギャッ
プXgapでなくセル間ギャップXipgで放電を起こ
してしまうようなクロストークは起きにくい。
【0013】しかし、書き込み期間に、隣接セルの壁電
荷を打ち消して、そのセルの書き込み放電が正常に行わ
れなくしてしまうような現象が起こる。
荷を打ち消して、そのセルの書き込み放電が正常に行わ
れなくしてしまうような現象が起こる。
【0014】それは、書き込み放電の際に、走査電極4
−1から維持電極5−1に放電が伸展する時に、誤って
隣り合うセルの維持電極5−2にまで放電が伸展してし
まうからであり、これもクロストークの一種である。
−1から維持電極5−1に放電が伸展する時に、誤って
隣り合うセルの維持電極5−2にまで放電が伸展してし
まうからであり、これもクロストークの一種である。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のAC型プラズマディスプレイパネルは、走
査および維持の機能を持つ走査電極と、維持の機能を持
つ維持電極が列方向に隣接するセルにおいて維持電極ど
うし、または走査電極どうしが隣り合うように形成され
たプラズマディスプレイパネルにおいて、列方向に隣り
合う2つの維持電極の間に、第4の電極を備える。これ
により、書き込み時のクロストークを防止することがで
きる。
に、本発明のAC型プラズマディスプレイパネルは、走
査および維持の機能を持つ走査電極と、維持の機能を持
つ維持電極が列方向に隣接するセルにおいて維持電極ど
うし、または走査電極どうしが隣り合うように形成され
たプラズマディスプレイパネルにおいて、列方向に隣り
合う2つの維持電極の間に、第4の電極を備える。これ
により、書き込み時のクロストークを防止することがで
きる。
【0016】また上記課題を解決するために、本発明の
AC型プラズマディスプレイパネルは、上記構成に加え
て第4の電極を金属電極で形成し、表示面から見て黒暗
色に見えるように形成する。さらに、走査電極どうしの
間に形成する黒色帯と同じ形状にする。これにより、書
き込み時のクロストークを防止した上で、明所コントラ
ストを向上し、非点灯時の表示状態が不自然にならない
ようにすることができる。
AC型プラズマディスプレイパネルは、上記構成に加え
て第4の電極を金属電極で形成し、表示面から見て黒暗
色に見えるように形成する。さらに、走査電極どうしの
間に形成する黒色帯と同じ形状にする。これにより、書
き込み時のクロストークを防止した上で、明所コントラ
ストを向上し、非点灯時の表示状態が不自然にならない
ようにすることができる。
【0017】また上記課題を解決するために、本発明の
AC型プラズマディスプレイパネルの駆動方法は、上記
プラズマディスプレイパネルを用い、第4の電極が、書
き込み期間中には維持電極と異なる電位に、それ以外の
期間は維持電極と同じ波形を印加するものとする。これ
により、書き込み時のクロストークを防止することがで
きる。
AC型プラズマディスプレイパネルの駆動方法は、上記
プラズマディスプレイパネルを用い、第4の電極が、書
き込み期間中には維持電極と異なる電位に、それ以外の
期間は維持電極と同じ波形を印加するものとする。これ
により、書き込み時のクロストークを防止することがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1〜図7を用いて説明する。
て図1〜図7を用いて説明する。
【0019】(実施の形態1)本発明の第1の実施形態
のAC型プラズマディスプレイパネル(以下、パネルと
いう)の構成は、図7に示す従来のパネルの構成とほぼ
同様である。異なる部分は表面基板2から見た構造であ
り、それを図1に示す。以下の説明は、42型VGA相
当(画素ピッチ約1mm×1mm)のものについて行
う。
のAC型プラズマディスプレイパネル(以下、パネルと
いう)の構成は、図7に示す従来のパネルの構成とほぼ
同様である。異なる部分は表面基板2から見た構造であ
り、それを図1に示す。以下の説明は、42型VGA相
当(画素ピッチ約1mm×1mm)のものについて行
う。
【0020】本発明の実施形態のパネル1は、図7に示
される従来のパネルと同様、ガラス製の表面基板2とガ
ラス製の背面基板3とが対向して配置されている。表面
基板2上には、誘電体層6で覆われ行方向に伸びた第1
電極4と第2電極5とからなる電極の組が複数配列され
ている。
される従来のパネルと同様、ガラス製の表面基板2とガ
ラス製の背面基板3とが対向して配置されている。表面
基板2上には、誘電体層6で覆われ行方向に伸びた第1
電極4と第2電極5とからなる電極の組が複数配列され
ている。
【0021】第1電極4は走査と維持の機能を持ち、第
2電極5は維持の機能を持つため、第1電極4を走査電
極4、第2電極5を維持電極5と呼ぶ。
2電極5は維持の機能を持つため、第1電極4を走査電
極4、第2電極5を維持電極5と呼ぶ。
【0022】走査電極4と維持電極5は、図1に示され
ているように、金属電極によるバス電極4a、5aと透
明電極4b、5bとからなっている。バス電極4a、5
aは電極全体の抵抗を下げる役割を有し、透明電極4
b、5bは放電の広がる領域を規定している。
ているように、金属電極によるバス電極4a、5aと透
明電極4b、5bとからなっている。バス電極4a、5
aは電極全体の抵抗を下げる役割を有し、透明電極4
b、5bは放電の広がる領域を規定している。
【0023】ここでは、行L1に所属する走査電極4、
維持電極5と行L2に所属する走査電極4、維持電極5
と区別するため、それぞれ行L1に所属する電極を走査
電極4−1、維持電極5−1、行L2に所属する電極を
走査電極4−2、維持電極5−2と表記している。
維持電極5と行L2に所属する走査電極4、維持電極5
と区別するため、それぞれ行L1に所属する電極を走査
電極4−1、維持電極5−1、行L2に所属する電極を
走査電極4−2、維持電極5−2と表記している。
【0024】行L1と行L2とでは、走査電極4と維持
電極5の並びの順番が異なっている。すなわち、行L1
では走査電極4−1が上側、行L2では、維持電極5−
2が上側に配置されている。
電極5の並びの順番が異なっている。すなわち、行L1
では走査電極4−1が上側、行L2では、維持電極5−
2が上側に配置されている。
【0025】行L1と行L2の間、すなわち行L1の維
持電極5−1と行L2の維持電極5−2の間に、第4の
電極12がダミー電極として形成されている。この電極
は、走査電極どうしの間、例えば行L1とその一つ上の
行との間には形成されない。つまり、2行に一つの割合
で形成される。
持電極5−1と行L2の維持電極5−2の間に、第4の
電極12がダミー電極として形成されている。この電極
は、走査電極どうしの間、例えば行L1とその一つ上の
行との間には形成されない。つまり、2行に一つの割合
で形成される。
【0026】誘電体層6上には保護膜7として、酸化マ
グネシウム(MgO)等の耐スパッタ性が高く、二次電
子放射係数の大きい材料を用いている。
グネシウム(MgO)等の耐スパッタ性が高く、二次電
子放射係数の大きい材料を用いている。
【0027】背面基板3上には、列方向に伸びる第3電
極11が配列されており、この第3電極11は第2誘電
体層10に覆われている。各第3電極11を隔離し、か
つ放電空間を形成するための帯状の隔壁8が第3電極1
1の間に設けられている。第3電極11は書き込み放電
をつかさどるため、書き込み電極11と呼ぶ。
極11が配列されており、この第3電極11は第2誘電
体層10に覆われている。各第3電極11を隔離し、か
つ放電空間を形成するための帯状の隔壁8が第3電極1
1の間に設けられている。第3電極11は書き込み放電
をつかさどるため、書き込み電極11と呼ぶ。
【0028】隣接する隔壁8の間には、第2誘電体層1
0上、隔壁8の側面を覆うように蛍光体層9が形成され
ている。
0上、隔壁8の側面を覆うように蛍光体層9が形成され
ている。
【0029】放電空間には、放電ガスとしてたとえばキ
セノン(Xe)とネオン(He)との混合ガスが封入さ
れている。
セノン(Xe)とネオン(He)との混合ガスが封入さ
れている。
【0030】このパネル1は表示面側である表面基板2
側から画像表示を見るようになっており、放電空間内の
放電により発生する紫外線によって、蛍光体層9を励起
し、発生する可視光を表示発光に利用するものである。
側から画像表示を見るようになっており、放電空間内の
放電により発生する紫外線によって、蛍光体層9を励起
し、発生する可視光を表示発光に利用するものである。
【0031】蛍光体層9として、書き込み電極11に平
行な方向には同色の蛍光体材料を用い、書き込み電極1
1と直交する方向には、例えば赤、緑、青の順に三原色
の蛍光体材料を順次用いている。1つの放電セルは、1
組の走査電極4、維持電極5と1本の第3電極11との
交差部に構成され、隔壁8と直交する方向に互いに隣接
した3つの放電セルにより、1つの画素を構成してい
る。
行な方向には同色の蛍光体材料を用い、書き込み電極1
1と直交する方向には、例えば赤、緑、青の順に三原色
の蛍光体材料を順次用いている。1つの放電セルは、1
組の走査電極4、維持電極5と1本の第3電極11との
交差部に構成され、隔壁8と直交する方向に互いに隣接
した3つの放電セルにより、1つの画素を構成してい
る。
【0032】本実施の形態の各電極に印加する電圧波形
を図2に示す。走査電極4、維持電極5、書き込み電極
11については、図8に示す従来のパネルと同様であ
る。ダミー電極12に印加する電圧波形は、図2(d)
に示すように、書き込み期間を除いては維持電極5と同
じである。書き込み期間においては、同期間の走査電極
4の電位(0VまたはVscan)と維持電極5の電位
(Ve)の間の値(Vdm)とする。
を図2に示す。走査電極4、維持電極5、書き込み電極
11については、図8に示す従来のパネルと同様であ
る。ダミー電極12に印加する電圧波形は、図2(d)
に示すように、書き込み期間を除いては維持電極5と同
じである。書き込み期間においては、同期間の走査電極
4の電位(0VまたはVscan)と維持電極5の電位
(Ve)の間の値(Vdm)とする。
【0033】走査電極4と維持電極5の順序が行によっ
て異なるように配列されている(反転配列と呼ぶ)の
は、走査電極4と維持電極5が交互に配列されている
(順次配列と呼ぶ)場合に比べて、維持期間にクロスト
ークが起こりにくいという特徴と、放電させなくても消
費する電力(無効電力)が小さくなるという特徴を有す
ることが知られている。
て異なるように配列されている(反転配列と呼ぶ)の
は、走査電極4と維持電極5が交互に配列されている
(順次配列と呼ぶ)場合に比べて、維持期間にクロスト
ークが起こりにくいという特徴と、放電させなくても消
費する電力(無効電力)が小さくなるという特徴を有す
ることが知られている。
【0034】反転配列が維持期間にクロストークを起こ
しにくい理由は、セル間ギャップXipgを挟んで隣り
合う電極が、維持期間に常に同電位となるからである。
しにくい理由は、セル間ギャップXipgを挟んで隣り
合う電極が、維持期間に常に同電位となるからである。
【0035】また、反転配列の場合に無効電力が小さく
なる理由は、順次配列の場合、ある走査電極4の両側に
隣接する電極はどちらも維持電極5であり、維持期間に
どちらとも電位差が生じるのに対して、反転配列の場合
にはある走査電極4の両側に隣接する電極は、一方が走
査電極4、他方は維持電極5となるため、走査電極4と
隣り合っている方は電位差が生じず、電荷の移動が少な
いからである。
なる理由は、順次配列の場合、ある走査電極4の両側に
隣接する電極はどちらも維持電極5であり、維持期間に
どちらとも電位差が生じるのに対して、反転配列の場合
にはある走査電極4の両側に隣接する電極は、一方が走
査電極4、他方は維持電極5となるため、走査電極4と
隣り合っている方は電位差が生じず、電荷の移動が少な
いからである。
【0036】一方で、書き込み期間のクロストークは、
反転配列の場合に起こりやすい現象である。その原理に
ついて、図3、図4を用いて説明する。
反転配列の場合に起こりやすい現象である。その原理に
ついて、図3、図4を用いて説明する。
【0037】図3(a)〜(c)は、従来のパネルにお
いて、書き込み放電の起こる様子を表している。簡単の
ため、走査電極4、維持電極5については透明電極、金
属電極の区別を省略している。
いて、書き込み放電の起こる様子を表している。簡単の
ため、走査電極4、維持電極5については透明電極、金
属電極の区別を省略している。
【0038】書き込み期間に至るまでに、初期化期間に
よって走査電極4と維持電極5の間が放電開始電圧に近
い状態になるように誘電体層6、保護膜7に壁電荷が蓄
積されている。
よって走査電極4と維持電極5の間が放電開始電圧に近
い状態になるように誘電体層6、保護膜7に壁電荷が蓄
積されている。
【0039】図3(a)の状態は、走査電極4−1と維
持電極5−1、および書き込み電極11によって形成さ
れるセルを選択し、書き込み放電を起こす段階である。
走査電極4−1に対し、非選択セルで放電が起こらない
ようにかけてあるバイアス電圧Vscanをここで取り
除く。それと同時に、書き込み電極11にVdataを
印加する。図3において走査電極4−2と維持電極5−
2、および書き込み電極11とからなるセルと、今選択
したセルとは、書き込み電極11を共通にしているた
め、誤って走査電極4−2と維持電極5−2からなるセ
ルで書き込み放電が起きないように走査電極4−2には
バイアス電圧Vscanがそのまま印加されている。
持電極5−1、および書き込み電極11によって形成さ
れるセルを選択し、書き込み放電を起こす段階である。
走査電極4−1に対し、非選択セルで放電が起こらない
ようにかけてあるバイアス電圧Vscanをここで取り
除く。それと同時に、書き込み電極11にVdataを
印加する。図3において走査電極4−2と維持電極5−
2、および書き込み電極11とからなるセルと、今選択
したセルとは、書き込み電極11を共通にしているた
め、誤って走査電極4−2と維持電極5−2からなるセ
ルで書き込み放電が起きないように走査電極4−2には
バイアス電圧Vscanがそのまま印加されている。
【0040】図3(b)において、走査電極4−1と書
き込み電極11との間に印加された電位差と、走査電極
4−1近傍の誘電体層6、保護膜7に蓄積された負の壁
電圧によって、走査電極4を陰極、書き込み電極11を
陽極とする放電が開始する。
き込み電極11との間に印加された電位差と、走査電極
4−1近傍の誘電体層6、保護膜7に蓄積された負の壁
電圧によって、走査電極4を陰極、書き込み電極11を
陽極とする放電が開始する。
【0041】一方、走査電極4−1と維持電極5−1と
の間の放電空間は、放電開始電圧近くの状態になってい
るため、図3(b)の放電をトリガーにして、図3
(c)のように走査電極4−1と維持電極5−1との間
の放電が開始する。
の間の放電空間は、放電開始電圧近くの状態になってい
るため、図3(b)の放電をトリガーにして、図3
(c)のように走査電極4−1と維持電極5−1との間
の放電が開始する。
【0042】書き込み放電が終わった後は、維持パルス
が印加されて維持放電が開始するよう、走査電極4−1
上の誘電体層6に正の壁電荷、維持電極5−1上の誘電
体層6に、負の壁電荷が蓄積される。
が印加されて維持放電が開始するよう、走査電極4−1
上の誘電体層6に正の壁電荷、維持電極5−1上の誘電
体層6に、負の壁電荷が蓄積される。
【0043】図3(d)は、この構成で、書き込み時の
クロストークが起きる様子を示している。図3(c)に
おいて、走査電極4−1と書き込み電極11との間の放
電をトリガーにして、プラズマが維持電極5−1の方へ
伸展していくが、維持電極5−1と、隣接セルの維持電
極5−2は同電位のため、図3(d)のように、放電に
よる電荷移動が隣接する維持電極5−2にまで及んでし
まう場合がある。
クロストークが起きる様子を示している。図3(c)に
おいて、走査電極4−1と書き込み電極11との間の放
電をトリガーにして、プラズマが維持電極5−1の方へ
伸展していくが、維持電極5−1と、隣接セルの維持電
極5−2は同電位のため、図3(d)のように、放電に
よる電荷移動が隣接する維持電極5−2にまで及んでし
まう場合がある。
【0044】この現象が起こると、維持電極5−2の近
傍の誘電体層6、保護膜7に蓄積されている壁電荷量が
変化し、次のこのセルでの書き込み動作が行われなくな
ってしまう。
傍の誘電体層6、保護膜7に蓄積されている壁電荷量が
変化し、次のこのセルでの書き込み動作が行われなくな
ってしまう。
【0045】そこで、本発明は、維持電極5−1と維持
電極5−2の間に、ダミー電極12を設けるものであ
る。
電極5−2の間に、ダミー電極12を設けるものであ
る。
【0046】本発明の構造と、従来の構造において、書
き込み時の電界分布、および電気力線を図4に示す。
き込み時の電界分布、および電気力線を図4に示す。
【0047】図4(a)は、従来のパネルにおける書き
込み時の電界分布である。維持電極5−1と隣接セルの
維持電極5−2は同電位であるため、走査電極4−1か
ら隣接セルの維持電極5−2を結ぶ電気力線が描けるこ
とが分かる。書き込み時のクロストークは、この電気力
線上を放電が伸展してしまうことによる。
込み時の電界分布である。維持電極5−1と隣接セルの
維持電極5−2は同電位であるため、走査電極4−1か
ら隣接セルの維持電極5−2を結ぶ電気力線が描けるこ
とが分かる。書き込み時のクロストークは、この電気力
線上を放電が伸展してしまうことによる。
【0048】一方、図4(b)は本発明の構造における
書き込み時の電界分布である。ダミー電極12は、維持
電極5の電位Veより低い電位Vdmに設定されてい
る。したがって、維持電極5−1と隣接セルの維持電極
5−2の作る電界は連続せず、ダミー電極12により寸
断される。隣接セルの維持電極5−2を出発点とする電
気力線は、ダミー電極12へ向かうのみで、走査電極4
−1の方へはほとんど向かわない。
書き込み時の電界分布である。ダミー電極12は、維持
電極5の電位Veより低い電位Vdmに設定されてい
る。したがって、維持電極5−1と隣接セルの維持電極
5−2の作る電界は連続せず、ダミー電極12により寸
断される。隣接セルの維持電極5−2を出発点とする電
気力線は、ダミー電極12へ向かうのみで、走査電極4
−1の方へはほとんど向かわない。
【0049】したがって、本発明の構成によれば、図3
(d)のように書き込み放電の際に放電が隣接セルの維
持電極5−2にまで至ってしまうことはなくなり、書き
込み時のクロストークが起きにくくなる。
(d)のように書き込み放電の際に放電が隣接セルの維
持電極5−2にまで至ってしまうことはなくなり、書き
込み時のクロストークが起きにくくなる。
【0050】ダミー電極12の電位Vdmは、維持電極
5−1と隣接セルの維持電極5−2との電界を寸断する
ように、維持電極5に印加される電位Veよりも低い電
圧に設定する。しかし、ダミー電極12と維持電極5−
1、および5−2との間で放電が起こってはならないの
で、走査電極5−1の電位、すなわち図2の駆動波形の
場合は接地電位を下回らない方が良い。図2の駆動波形
の場合、ダミー電極12の電位Vdmを接地電位に設定
すれば、従来の駆動に比べて設定すべき電圧の種類が増
加しないため、回路規模の増加を抑えることができる。
5−1と隣接セルの維持電極5−2との電界を寸断する
ように、維持電極5に印加される電位Veよりも低い電
圧に設定する。しかし、ダミー電極12と維持電極5−
1、および5−2との間で放電が起こってはならないの
で、走査電極5−1の電位、すなわち図2の駆動波形の
場合は接地電位を下回らない方が良い。図2の駆動波形
の場合、ダミー電極12の電位Vdmを接地電位に設定
すれば、従来の駆動に比べて設定すべき電圧の種類が増
加しないため、回路規模の増加を抑えることができる。
【0051】ダミー電極12は、書き込み期間以外にお
いては維持電極5と全く同じ波形を印加する。書き込み
期間以外の、初期化期間や維持期間においては、ダミー
電極12と隣接する2つの維持電極5−1、5−2は常
に同じ電位であり、ダミー電極12の存在は電界分布に
影響を与えない。すなわち、通常の放電には影響はな
い。
いては維持電極5と全く同じ波形を印加する。書き込み
期間以外の、初期化期間や維持期間においては、ダミー
電極12と隣接する2つの維持電極5−1、5−2は常
に同じ電位であり、ダミー電極12の存在は電界分布に
影響を与えない。すなわち、通常の放電には影響はな
い。
【0052】ダミー電極12を配置するのは維持電極5
が2本並んでいる間のみであり、走査電極4が2本並ん
でいる間には配置しない。なぜなら、書き込み時のクロ
ストークは、維持電極5の電位が2本並んだ維持電極5
どうしで全く同一であるために起こるもので、走査電極
については、選択セルと非選択セルとでバイアス電圧V
scanだけ電位に差があり、放電がここを飛び越える
ことがないからである。したがって、ダミー電極は毎行
間に配置するわけではなく、1行おきに配置することに
なる。
が2本並んでいる間のみであり、走査電極4が2本並ん
でいる間には配置しない。なぜなら、書き込み時のクロ
ストークは、維持電極5の電位が2本並んだ維持電極5
どうしで全く同一であるために起こるもので、走査電極
については、選択セルと非選択セルとでバイアス電圧V
scanだけ電位に差があり、放電がここを飛び越える
ことがないからである。したがって、ダミー電極は毎行
間に配置するわけではなく、1行おきに配置することに
なる。
【0053】なお、本実施の形態では、選択セルの書き
込み電極11に正極性のパルスを印加することで書き込
みを行う書き込み方式について説明したが、維持電極5
に書き込み期間に印加する電位がセル間ギャップXip
gを挟んで隣接する維持電極5に対して同じである書き
込み方式であれば、負極性の書き込み方式、維持させな
いセルを選択する消去型書き込み方式などの書き込み方
式に対して本実施の形態は有効である。
込み電極11に正極性のパルスを印加することで書き込
みを行う書き込み方式について説明したが、維持電極5
に書き込み期間に印加する電位がセル間ギャップXip
gを挟んで隣接する維持電極5に対して同じである書き
込み方式であれば、負極性の書き込み方式、維持させな
いセルを選択する消去型書き込み方式などの書き込み方
式に対して本実施の形態は有効である。
【0054】また、本実施の形態は、書き込み期間が存
在する駆動方式であれば、明らかに初期化波形、維持波
形、消去波形などの形状によらない。
在する駆動方式であれば、明らかに初期化波形、維持波
形、消去波形などの形状によらない。
【0055】(実施の形態2)本発明の第2の実施の形
態の構造を図5に示す。
態の構造を図5に示す。
【0056】本実施の形態は、実施の形態1の構成に加
えて、ダミー電極12に黒帯層(ブラックストライプ)
の役割を与えるものである。
えて、ダミー電極12に黒帯層(ブラックストライプ)
の役割を与えるものである。
【0057】書き込み時のクロストーク防止としてのダ
ミー電極12の役割、駆動波形については実施の形態1
と同様である。
ミー電極12の役割、駆動波形については実施の形態1
と同様である。
【0058】実施の形態1で述べた通り、ダミー電極1
2は1行おきに配置する。つまり、2行に1本の割合で
配置することになるが、この割合は画素ピッチの倍の周
期に相当するため、表示面から見ると横縞状に見えてし
まう場合がある。
2は1行おきに配置する。つまり、2行に1本の割合で
配置することになるが、この割合は画素ピッチの倍の周
期に相当するため、表示面から見ると横縞状に見えてし
まう場合がある。
【0059】一方、明所コントラストを改善するため
に、可視光の発光がない、あるいは弱い部分を黒暗色に
する工夫が一般的になされている。具体的には、列方向
に隣接するセルの間の部分はほとんど可視光の発光がな
いため、ここに行方向に伸びる帯状に黒暗色の層(黒帯
層、またはブラックストライプと呼ぶ)を形成し、明所
におけるパネルの「黒さ」、すなわち明所コントラスト
を向上している。
に、可視光の発光がない、あるいは弱い部分を黒暗色に
する工夫が一般的になされている。具体的には、列方向
に隣接するセルの間の部分はほとんど可視光の発光がな
いため、ここに行方向に伸びる帯状に黒暗色の層(黒帯
層、またはブラックストライプと呼ぶ)を形成し、明所
におけるパネルの「黒さ」、すなわち明所コントラスト
を向上している。
【0060】本発明のダミー電極12を設置する場所
は、従来その黒帯層を設置している場所であるから、ダ
ミー電極12を表示面からみて黒暗色に見えるようにす
ることによって、黒帯層と同一の役割を担わせることが
できる。
は、従来その黒帯層を設置している場所であるから、ダ
ミー電極12を表示面からみて黒暗色に見えるようにす
ることによって、黒帯層と同一の役割を担わせることが
できる。
【0061】例えば、ダミー電極12を黒暗色の導電物
質による層と金属、例えば銀を主成分とする物質による
層の2層構造にすることにより、表示面からは黒く見え
るため、明所コントラストを向上することができる。
質による層と金属、例えば銀を主成分とする物質による
層の2層構造にすることにより、表示面からは黒く見え
るため、明所コントラストを向上することができる。
【0062】このとき、上述の通りダミー電極12が横
縞状に見えてしまうことを避けるため、ダミー電極12
を設置しない走査電極4が2本並んだ間には、従来通り
の黒帯層13を形成することが望ましい。また、この黒
帯層13とダミー電極12とは同一形状である方が良
い。
縞状に見えてしまうことを避けるため、ダミー電極12
を設置しない走査電極4が2本並んだ間には、従来通り
の黒帯層13を形成することが望ましい。また、この黒
帯層13とダミー電極12とは同一形状である方が良
い。
【0063】なお、解像度が高く、行ピッチが小さいパ
ネルで、1行おきに形成したダミー電極12が横縞状に
見えない場合には、黒帯層13はなくてもよい。この場
合、黒帯層を形成する工程を削減することができる。
ネルで、1行おきに形成したダミー電極12が横縞状に
見えない場合には、黒帯層13はなくてもよい。この場
合、黒帯層を形成する工程を削減することができる。
【0064】なお、実施の形態1および2では、それぞ
れ隔壁8の構造が走査電極4に垂直に形成されたストラ
イプ型構造のものについて説明したが、走査電極4と平
行な部分を持つ構造、例えば走査電極4に垂直な方向に
隣接するセル同士を分離するような方向にも隔壁を配置
した井桁型隔壁構造のような構造に本発明を組み合わせ
ると、クロストーク防止の効果はより大きくなる。
れ隔壁8の構造が走査電極4に垂直に形成されたストラ
イプ型構造のものについて説明したが、走査電極4と平
行な部分を持つ構造、例えば走査電極4に垂直な方向に
隣接するセル同士を分離するような方向にも隔壁を配置
した井桁型隔壁構造のような構造に本発明を組み合わせ
ると、クロストーク防止の効果はより大きくなる。
【0065】また、実施の形態1および2のプラズマデ
ィスプレイパネル、プラズマディスプレイパネルの駆動
方法を用い、走査電極4および維持電極5に電圧を印加
するための維持駆動回路、および第3電極11に電圧を
印加するためのアドレス駆動回路、およびそれらを制御
する制御部とを接続することにより、画像表示装置を構
成すれば、クロストークのような異常放電を抑制した画
像表示装置を提供することができる。
ィスプレイパネル、プラズマディスプレイパネルの駆動
方法を用い、走査電極4および維持電極5に電圧を印加
するための維持駆動回路、および第3電極11に電圧を
印加するためのアドレス駆動回路、およびそれらを制御
する制御部とを接続することにより、画像表示装置を構
成すれば、クロストークのような異常放電を抑制した画
像表示装置を提供することができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明は、走査電極と維
持電極との順序が行ごとに反転した配列になっているプ
ラズマディスプレイパネルにおいて、維持電極が2本並
んだ間にダミー電極を設け、書き込み期間にその電位を
維持電極の電位と走査電極の電位の間の値に設定してお
くことによって、書き込み時のクロストークによる異常
放電を抑え、表示状態を改善したプラズマディスプレイ
パネルを提供することができる。
持電極との順序が行ごとに反転した配列になっているプ
ラズマディスプレイパネルにおいて、維持電極が2本並
んだ間にダミー電極を設け、書き込み期間にその電位を
維持電極の電位と走査電極の電位の間の値に設定してお
くことによって、書き込み時のクロストークによる異常
放電を抑え、表示状態を改善したプラズマディスプレイ
パネルを提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施形態の表示面から見た構造
を表す図
を表す図
【図2】本発明の駆動波形を表す図
【図3】(a)、(b)、(c)書き込み放電の原理を
表す図 (d)書き込み時のクロストークについて示す図
表す図 (d)書き込み時のクロストークについて示す図
【図4】(a)従来の構造における書き込み期間の電界
分布を表す図 (b)本発明の構造における書き込み期間の電界分布を
表す図
分布を表す図 (b)本発明の構造における書き込み期間の電界分布を
表す図
【図5】本発明の第2の実施形態の表示面から見た構造
を表す図
を表す図
【図6】従来のパネルの斜視図
【図7】従来のパネルの表示面から見た構造を表す図
【図8】従来のパネルの駆動波形の例を表した図
1 パネル 2 表面基板 3 背面基板 4 走査電極(第1電極) 5 維持電極(第2電極) 6 誘電体層 7 保護膜 8 隔壁 9 蛍光体層 10 誘電体層(第2誘電体層) 11 書き込み電極(第3電極) 12 ダミー電極(第4電極) 13 黒帯層 4a,5a 金属母線 4b,5b 透明電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 11/00 G09G 3/28 E (72)発明者 西村 征起 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GC01 GC11 GC20 GH06 LA05 LA18 MA17 5C080 AA05 BB05 DD09 DD30 FF02 FF09 GG09 HH04
Claims (10)
- 【請求項1】 走査および維持の機能を持つ第1電極
と、維持の機能を持つ第2電極が列方向に隣接するセル
において前記第2電極どうし、または前記第1電極どう
しが隣り合うような配列で形成された第1の基板と、列
方向に伸びた第3電極と放電空間を形成するための隔壁
および紫外線を可視光に変換する蛍光体が形成された第
2の基板とが放電空間を挟んで対向配置されたプラズマ
ディスプレイパネルであって、列方向に隣り合う2つの
前記第2電極の間に、第4の電極を備えたことを特徴と
するプラズマディスプレイパネル。 - 【請求項2】 列方向に隣接する2つの第2電極の間に
備えられた第4の電極が、金属電極により形成されたこ
とを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ
パネル。 - 【請求項3】 列方向に隣接する2つの第2電極の間に
備えられた第4の電極が、少なくとも黒暗色の層を有し
ていることを特徴とする請求項1または2に記載のプラ
ズマディスプレイパネル。 - 【請求項4】 列方向に隣接する2つの第2電極の間に
備えられた第4の電極が、列方向に隣接する2つの第1
電極の間に備えられた黒帯層と同一形状であることを特
徴とする請求項1または2に記載のプラズマディスプレ
イパネル。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のプラ
ズマディスプレイパネルを駆動し、初期化期間、書き込
み期間、維持期間を有する駆動方法であって、列方向に
隣接する2つの第2電極の間に備えられた第4の電極
が、書き込み期間中に前記第2電極と異なる電位に設定
されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネ
ルの駆動方法。 - 【請求項6】 列方向に隣接する2つの第2電極の間に
備えられた第4の電極に、書き込み期間に印加される電
圧が前記書き込み期間において第1電極に加えられてい
る電圧と前記第2電極に加えられている電圧との間の電
圧であることを特徴とする請求項5に記載のプラズマデ
ィスプレイパネルの駆動方法。 - 【請求項7】 列方向に隣接する2つの第2電極の間に
備えられた第4の電極が、書き込み期間中に接地される
ことを特徴とする請求項5または6に記載のプラズマデ
ィスプレイパネルの駆動方法。 - 【請求項8】 列方向に隣接する2つの第2電極の間に
備えられた第4の電極が、維持期間中に前記第2電極と
同じ波形が印加されることを特徴とする請求項5から7
のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動
方法。 - 【請求項9】 列方向に隣接する2つの第2電極の間に
備えられた第4の電極が、初期化期間中に第2電極と同
じ波形が印加されることを特徴とする請求項5から7の
いずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方
法。 - 【請求項10】 請求項1から4のいずれかに記載のプ
ラズマディスプレイパネルと、走査電極および維持電極
に接続され、パネルに電圧を印加するための維持駆動回
路と、第3電極に接続され、電圧を印加するためのアド
レス駆動回路と、前記維持駆動回路および前記アドレス
駆動回路を制御する制御部とを備え、請求項5から9の
いずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方
法を用いて駆動した画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000325296A JP2002134033A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | プラズマディスプレイパネルおよびその駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000325296A JP2002134033A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | プラズマディスプレイパネルおよびその駆動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002134033A true JP2002134033A (ja) | 2002-05-10 |
Family
ID=18802681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000325296A Pending JP2002134033A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | プラズマディスプレイパネルおよびその駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002134033A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005164797A (ja) * | 2003-12-01 | 2005-06-23 | Pioneer Plasma Display Corp | プラズマディスプレイパネルの駆動方法及びその装置 |
CN100421137C (zh) * | 2003-06-20 | 2008-09-24 | Lg电子株式会社 | 用于驱动等离子显示面板的设备及方法 |
US7911419B2 (en) | 2004-12-27 | 2011-03-22 | Fujitsu Hitachi Plasma Display Limited | Plasma display panel driving method and plasma display apparatus |
-
2000
- 2000-10-25 JP JP2000325296A patent/JP2002134033A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2005164797A (ja) * | 2003-12-01 | 2005-06-23 | Pioneer Plasma Display Corp | プラズマディスプレイパネルの駆動方法及びその装置 |
JP4580162B2 (ja) * | 2003-12-01 | 2010-11-10 | パナソニック株式会社 | プラズマディスプレイパネルの駆動方法 |
US7911419B2 (en) | 2004-12-27 | 2011-03-22 | Fujitsu Hitachi Plasma Display Limited | Plasma display panel driving method and plasma display apparatus |
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