JP2002133788A - 情報記憶媒体及び情報記録方法及び装置 - Google Patents

情報記憶媒体及び情報記録方法及び装置

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JP2002133788A
JP2002133788A JP2001250153A JP2001250153A JP2002133788A JP 2002133788 A JP2002133788 A JP 2002133788A JP 2001250153 A JP2001250153 A JP 2001250153A JP 2001250153 A JP2001250153 A JP 2001250153A JP 2002133788 A JP2002133788 A JP 2002133788A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】情報記憶媒体上に多量の欠陥領域が存在しても
影響を受けることなく安定に連続記録を行うことができ
るようにする。また録画再生アプリケーションソフトレ
イヤーに負担をかけることなく安定に映像情報管理でき
るようにする。 【解決手段】ユーザーが記録可能な第1の領域と情報記
憶媒体上の欠陥領域に対する代替え領域とを設け、上記
第1の領域内のアドレスを指定する第1のアドレス番号
が付与されると共に少なくとも一箇所の欠陥領域および
代替え領域が上記第1の領域内に含まれ、かつ少なくと
も前記一箇所の欠陥領域および代替え領域にも上記アド
レス番号が付与される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は映像情報及び又は音
声情報などの情報を論理的に間欠する事無く、情報情報
記憶媒体上に連続的に記録するための情報記録方法、お
よびその記録を可能にする情報記録再生装置に関する。
また本発明は上記記録方法に基付いて記録された情報を
連続的に再生可能にするためのデータ構造を有する情報
記憶媒体に関する内容も含むものである。
【0002】
【従来の技術】映像情報または音声情報が記録されてい
る情報記憶媒体としてLD(レーザーディスク(登録商
標))やDVDビデオディスクが存在する。しかし上記
の情報記憶媒体は再生専用であり、情報記憶媒体上での
欠陥領域は存在しない。
【0003】コンピューター情報を記録する媒体として
DVD−RAMディスクが現存する。この媒体は追加記
録が可能であり、情報記憶媒体上に発生した欠陥領域に
対する代替え処理方法も確立されている。
【0004】RAMディスクに対するコンピューター情
報記録時の欠陥領域に対する代替え処理方法としてリニ
アリプレイスメント(Linear Replacement)処理と言
われるものがある。
【0005】この処理は、欠陥領域があった場合、ユー
ザエリア(User Area)とは物理的に離れた別の領域に
確保されているスペアエリア(Spare Area)内の代替
領域を確保して、ここに論理ブロック番号(LBN)を
設定する方法である。この方法は、ディスク上への情報
記録や再生時において、ディスク上で光ヘッドは記録又
は再生の途中に欠陥領域があると、物理的に離れた位置
のスペアエリアにデータを記録したりあるいは記録した
りし、その後、中断した位置に戻って続きのデータを記
録しなければならない。このためにで光ヘッドの動きを
頻繁にしなければならない(図16(d)を参照)。
【0006】またコンピューターシステムにおいて情報
処理や情報の記録再生をおこなう担当部門は、録画再生
アプリケーションソフト(以後、録再アプリと略する)
1レイヤー、ファイルシステム(File System)2レイ
ヤー、オプティカルディスクドライブ(Optical Disk
Drive;ODD)3レイヤーと、制御階層が分割されてい
る。
【0007】そして、それぞれの階層間にはインターフ
ェースとなるコマンドが定義されている。またそれぞれ
の階層で扱うアドレスも異なる。つまり録再アプリ1
は、AV Addressを取り扱い、File System2は、A
V Addressに基き論理セクタ番号(LSN)または論理ブ
ロック番号(LBN)を取り扱い、ODD3は、論理セクタ番
号(BSN)、論理ブロック番号(LBN)に基き物理セクタ
番号(PSN)を扱うようになっている(図4を参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】例えば、DVDビデオ
ディスクの記録フォーマットに従った映像情報あるいは
音声情報をDVD−RAMディスクに記録する場合を考
える。前述したように欠陥処理(代替え)方法として、
Linear Replacement処理を行った場合、記録時に欠陥
ECCブロックに遭遇すると光学ヘッドはその都度後述
するUser Area723とSpare Area724間を往復す
る必要性が生じる。このように記録時に頻繁に光学ヘッ
ドのアクセス動作を行うと、入力データの転送速度及び
データ量、記録のためのアクセスタイム及びバッファメ
モリ容量等の関係から、バッファーメモリ内に保存され
る映像情報量がメモリ容量を超えてしまい、連続記録が
不可能になる。
【0009】また、録画再生アプリケーションソフト1
レイヤーでは情報記憶媒体上の欠陥管理に悩殺されるこ
と無く記録する映像情報の管理を行いたいが、情報記憶
媒体上に多量の欠陥領域が発生した場合には、従来の方
法では録画再生アプリケーションソフトレイヤー1にも
情報記憶媒体上の欠陥の影響が波及し、安定な映像情報
管理が困難になる。
【0010】そこでこの発明の目的とするところは、安
定に情報の連続記録を行うことが可能な記録方法および
それを行う情報記録再生装置を提供することにある。ま
た上記安定した連続記録に最も適した形式で情報が記録
されている情報記憶媒体(およびそこに記録されている
情報のデータ構造)を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するために、情報記録媒体に対して記録情報を与え
るためのヘッドと、前記ヘッドを前記情報記録媒体に対
して移動させるヘッド移動機構と、前記ヘッド移動機構
を制御して前記ヘッドの移動位置を制御すると共に、前
記ヘッドに前記記録情報を与えて前記情報記録媒体への
情報記録を実現する制御部を用いる情報記録方法であっ
て、前記情報記録媒体に、少なくとも複数の論理セクタ
が割り当てられ、前記記録情報の種類として管理情報と
入力情報とが定義され、前記入力情報の管理単位として
複数のファイルが定義され、それぞれのファイルに含ま
れる連続記録の管理単位としてエクステントが定義さ
れ、前記エクステントに含まれる管理単位として前記論
理セクタの正数倍であるエラー訂正ブロックが定義され
ており、前記管理情報として、前記複数のファイルを管
理するためのファイル管理情報が定義され、前記ファイ
ル管理情報に含まれる情報として前記複数のファイルの
エントリーポジションを管理するために、各ファイルに
対応する複数のファイルエントリー情報が定義され、さ
らに前記複数のファイルエントリー情報にそれぞれ含ま
れる情報として、対応する各ファイルのタイプを識別す
るファイルタイプ情報が定義され、前記情報記録媒体に
は、前記ファイル管理情報を記録するファイル管理情報
エリアが設けられ、前記ファイル管理情報エリア内に前
記ファイルエントリー情報を記録するファイルエントリ
ー情報エリアが設けられ、前記ファイルエントリー情報
記録エリア内には前記ファイルタイプ情報を記録するフ
ァイルタイプ情報エリアが設けられ、前記制御部では、
前記記録情報を記録した後で、前記記録情報の種類に対
応したファイルタイプ情報を前記ファイルタイプ情報記
録エリアに記録できるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0013】図1は、この発明の代表的な特徴部を示し
ている。なお各図において符号はブロック内に記入して
説明している。
【0014】情報記憶媒体(光ディスク)100には、
記録装置に当該ディスクが挿入されユーザが記録操作を
行ったときに情報を記録できる領域が確保されている。
この領域はユーザエリアUser Area)と呼ばれる。ディ
スク100には、リードインエリア、ボリウムアンドフ
ァイル管理情報のエリア、データエリア、リードアウト
エリアが設けられている。詳細は後述するが、データエ
リアには上記のユーザエリアが設定され、この部分のア
ドレス管理及び処理方法に本発明の特徴がある。
【0015】情報記憶媒体の全記録領域には論理ブロッ
ク番号(Logical Block Number;LBN)と言う第1
のアドレス番号が付与され、本システムでは、欠陥領域
3452と代替え領域3456の両方にもLBNを付与
している。これにより欠陥管理を録画再生アプリケーシ
ョンソフト(録再アプリ)1では無く、ファイルシステ
ム(File System)2側に任せることが出来、録再アプ
リ1は欠陥管理に悩殺されずに映像情報管理に専念でき
ることになる。PSNは物理セクタ番号であり、これは
ディスク全体に渡って設定されている。
【0016】図2、図3は、情報記憶媒体に対するAV
情報の記録時に必要な機能であり、本発明による独自の
効果が期待できる内容の一覧表を示している。
【0017】図4は、図2、図3で分類したアプリケー
ション、ファイルシステム、ODDの関係を示す。図4
の情報記録再生装置( ODD:Optical Disk Driv
e)3は、例えば後述するパーソナルコンピュータ(P
C)システムの情報記録再生装置140と同一のもので
ある。また、図4のFile System2と録画再生アプリケ
ーションソフト(録再アプリ)1の両者のプログラムは
通常は、例えば後述するPCシステム中のHDD121
内に保存されており、File System2はパーソナルコン
ピューターシステム110の起動時にメインメモリ11
2に転送され、また録画再生アプリケーションソフトプ
ログラム使用時に録画再生アプリケーションソフト(録
再アプリ)1のプログラムがメインメモリ112上に転
送される。
【0018】ここで、上記のPCシステムについて、図
5を参照して説明しておくことにする。本発明の対象
は、パーソナルコンピュータを構成する要素の全体ある
いはその一部を用いた状態で実現されるからである。
【0019】図5に情報再生装置を用いたパーソナルコ
ンピューターシステム構成を示す。
【0020】5A…一般的なパーソナルコンピューター
システム110の内部構造説明。
【0021】5A−1…メインCPUに直接接続される
データ/アドレスライン説明。
【0022】パーソナルコンピューター110内のメイ
ンCPU111はメインメモリ112との間の情報入出
力を直接行うメモリデータライン114と、メインメモ
リ112内に記録されている情報のアドレスを指定する
メモリアドレスライン113を持ち、メインメモリ11
2内にロードされたプログラムに従ってメインCPU1
11の実行処理が進む。更にメインCPU111はI/
Oデータライン146を通して各種コントローラーとの
情報転送を行うと共に、I/Oアドレスライン145の
アドレス指定により情報転送先コントローラーの指定と
転送される情報内容の指定を行っている。
【0023】5A−2…CRTディスプレーコントロー
ルとキーボードコントロール説明。
【0024】CRTディスプレー116の表示内容制御
を行うLCDコントローラー115はメモリデータライ
ン114を介しメインCPU111間の情報交換を行っ
ている。更に高解像度・豊富な表現色を実現するためC
RTディスプレー116専用のメモリとしてビデオRA
M117を備えている。LCDコントローラー115は
メモリデータライン114を経由してメインメモリ11
2から直接情報を入力し、CRTディスプレー116に
表示する事も出来る。
【0025】キーボード119から入力されたテンキー
情報はキーボードコントローラー118で変換されてI
/Oデータライン146を経由してメインCPU111
に入力される。
【0026】5A−3…内蔵型HDD/情報再生装置の
制御系統説明。
【0027】パーソナルコンピューター110内に内蔵
されたHDD121やCD−ROMドライブ・DVD−
ROMドライブなどの光学式の情報再生装置122には
IDEインターフェースが使われる場合が多い。HDD
121や情報再生装置122からの再生情報、またはH
DD121への記録情報はIDEコントローラー120
を経由してI/Oデータライン146に転送される。
【0028】特にブートディスクとしてHDD121を
用いた場合にはパーソナルコンピューターシステム11
0起動時にメインCPU111がHDD121にアクセ
スし、必要な情報がメインメモリ112に転送される。
【0029】6A−4…外部とのシリアル/パラレルイ
ンターフェース説明。
【0030】パーソナルコンピューターシステム110
の外部機器との情報転送にはシリアルラインとパラレル
ラインがそれぞれ用意されている。
【0031】“セントロ”に代表されるパラレルライン
を制御するパラレルI/Fコントローラー123は例え
ばネットワークを介さずに直接プリンター124やスキ
ャナー125を駆動する場合に使われる。スキャナー1
25から転送される情報はパラレルI/Fコントローラ
ー123を経由してI/Oデータライン146に転送さ
れる。またI/Oデータライン146上で転送される情
報はパラレルI/Fコントローラー123を経由してプ
リンター124へ転送される。
【0032】例えばCRTディスプレー116に表示さ
れているビデオRAM117内の情報やメインメモリ1
12内の特定情報をプリントアウトする場合、これらの
情報をメインCPU111を介してI/Oデータライン
146に転送した後、パラレルI/Fコントローラー1
23でプロトコル変換してプリンター124に出力され
る。
【0033】外部に出力されるシリアル情報に関しては
I/Oデータライン146で転送された情報がシリアル
I/Fコントローラー130でプロトコル変換され、例
えばRS−232C信号eとして出力される。
【0034】5A−5…機能拡張用バスライン説明。
【0035】パーソナルコンピューターシステム110
は機能拡張用に各種のバスラインを持っている。デスク
トップのパーソナルコンピューターではバスラインとし
てPCIバス133とEISAバス126を持っている
場合が多い。各バスラインはPCIバスコントローラー
143またはEISAバスコントローラー144を介し
てI/Oデータライン146とI/Oアドレスライン1
45に接続されている。バスラインに接続される各種ボ
ードはEISAバス126専用ボードとPCIバス13
3専用ボードに分かれている。比較的PCIバス133
の方が高速転送に向くため図ではPCIバス133に接
続しているボードの数が多くなっているが、それに限ら
ずEISAバス126専用ボードを使用すれば例えばL
ANボード139やSCSIボード138をEISAバ
ス126に接続する事も可能である。
【0036】5A−6…バスライン接続の各種ボードの
概略機能説明。
【0037】・サウンドブラスターボード127:マイ
ク128から入力された音声信号はサウンドブラスター
ボード127によりデジタル情報に変換され、EISA
バス126、I/Oデータライン146を経由してメイ
ンメモリ112やHDD121、情報記録再生装置14
0に入力され、加工される。また音楽や音声を聞きたい
場合にはHDD121、141や情報再生装置122、
情報記録再生装置140内に記録されているファイル名
をユーザーが指定する事によりデジタル音源信号がI/
Oデータライン146、EISAバス126を経由して
サウンドブラスターボード127に転送され、アナログ
信号に変換された後、スピーカー129から出力され
る。
【0038】・専用DSP137:ある特殊な処理を高
速で実行したい場合、その処理専用のDSP137ボー
ドをバスラインに接続する事が出来る。
【0039】・SCSIインターフェース:外部記憶装
置との間の情報入出力にはSCSIインターフェースを
利用する場合が多い。情報バックアップ用MT(磁気テ
ープ)142、外部据置き型HDD141、情報記録再
生装置140等の外部記憶装置との間で入出力されるS
CSIフォーマット情報をPCIバス133またはEI
SAバス126に転送するためのプロトコル変換や転送
情報フォーマット変換をSCSIボード138内で実行
している。
【0040】・情報圧縮・伸長専用ボード:音声、静止
画、動画像などマルチメディア情報は情報圧縮してHD
D121、141や情報記録再生装置140(情報再生
装置122)に記録される。HDD121、141や情
報記録再生装置140、情報再生装置122に記録され
ている情報を伸長してCRTディスプレー116に表示
したり、スピーカー129を駆動する。またマイク12
8から入力された音声信号などを情報圧縮してHDD1
21、141や情報記録再生装置140に記録する。
【0041】この情報の圧縮・伸長機能を各種専用ボー
ドが受け持っている。
【0042】音楽・音声信号の圧縮・伸長を音声符号化
・復号化ボード136で行い、動画像(ビデオ映像)の
圧縮・伸長をMPEGボード134で行い、静止画像の
圧縮・伸長をJPEGボード135で行っている。
【0043】5B…パーソナルコンピューターの外部ネ
ットワークとの接続説明。
【0044】5B−1…電話回線を用いたネットワーク
接続説明。
【0045】電話回線fを経由して外部に情報転送した
い場合には、モデム131を用いる。すなわち希望の相
手先へ電話接続するには図示して無いがNCU(Networ
k Control Unit)が電話回線fを介して電話交換機に
相手先電話番号を伝達する。電話回線が接続されると、
シリアルI/Fコントローラー130がI/Oデータラ
イン146上の情報に対して転送情報フォーマット変換
とプロトコル変換を行い、その結果得られるデジタル信
号のRS−232C信号をモデム131でアナログ信号
に変換して電話回線fに転送される。
【0046】5B−2…IEEE1394を用いたネッ
トワーク接続説明。
【0047】音声、静止画、動画像などマルチメディア
情報を外部装置(図示して無い)へ転送する場合にはI
EEE1394インターフェースが適している。
【0048】動画や音声では一定時間内に必要な情報を
送り切れないと画像の動きがギクシャクしたり、音声が
途切れたりする。その問題を解決するためIEEE13
94では125μs毎にデータ転送が完了するイソクロ
ックナス(isochronous)転送方式を採用している。I
EEE1394ではこのisochronous転送と通常の非同
期転送の混在も許しているが、1サイクルの非同期転送
時間は最大63.5μsと上限が決められている。この
非同期転送時間が長過ぎるとisochronous転送を保証で
きなくなるためである。IEEE1394ではSCSI
のコマンド(命令セット)をそのまま使用する事が出来
る。
【0049】PCIバス133を伝わって来た情報に対
し、isochronous転送用の情報フォーマット変換やプロ
トコル変換、ノード設定のようなトポロジーの自動設定
などの処理をIEEE1394I/Fボード132が行
っている。
【0050】このようにパーソナルコンピューターシス
テム110内で持っている情報をIEEE1394信号
gとして外部に転送するだけで無く、同様に外部から送
られて来るIEEE1394信号gを変換してPCIバ
ス133に転送する働きもIEEE1394I/Fボー
ド132は持っている。
【0051】5B−3…LANを用いたネットワーク接
続説明。
【0052】企業内や官庁・学校など特定地域内のロー
カルエリア情報通信には図示して無いがLANケーブル
を媒体としてLAN信号hの入出力を行っている。
【0053】LANを用いた通信のプロトコルとしてT
CP/IP、NetBEUIなどが存在し、各種プロト
コルに応じて独自のデータパケット構造(情報フォーマ
ット構造)を持つ。PCIバス133上で転送される情
報に対する情報フォーマット変換や各種プロトコルに応
じた外部との通信手続き処理などをLANボード139
が行う。
【0054】例としてHDD121内に記録してある特
定ファイル情報をLAN信号hに変換して外部のパーソ
ナルコンピューターやEWS、あるいはネットワークサ
ーバー(図示して無い)に転送する場合の手続きと情報
転送経路について説明する。IDEコントローラー12
0の制御によりHDD121内に記録されているファイ
ルディレクトリーを出力させ、その結果のファイルリス
トをメインCPU111がメインメモリ112に記録す
ると共に、CRTディスプレー116に表示させる。ユ
ーザーが転送したいファイル名をキーボード119入力
するとその内容がキーボードコントローラー118を介
してメインCPU111に認識される。メインCPU1
11がIDEコントローラー120に転送するファイル
名を通知すると、HDDが内部の情報記録場所を判定し
てアクセスし、再生情報がIDEコントローラー120
を経由してI/Oデータライン146に転送される。I
/Oデータライン146からPCIバスコントローラー
143にファイル情報が入力された後、PCIバス13
3を経由してLANボード139へ転送される。LAN
ボード139では一連の通信手続きにより転送先とセッ
ションを張った後、PCIバス133からファイル情報
を入力し、伝送するプロトコルに従ったデータパケット
構造に変換後LAN信号hとして外部へ転送する。
【0055】5C…情報再生装置または情報記憶再生装
置(光ディスク装置)からの情報転送説明。
【0056】5C−1…標準的インターフェースと情報
転送経路説明。
【0057】CD−ROM、DVD−ROMなどの再生
専用光ディスク装置である情報再生装置122やDVD
−RAM、PD、MOなどの記録再生可能な光ディスク
である情報記録再生装置140をパーソナルコンピュー
ターシステム110内に組み込んで使用する場合、標準
的なインターフェースとして“IDE”“SCSI”
“IEEE1394”などが存在する。
【0058】一般的にはPCIバスコントローラー14
3やEISAバスコントローラー144は内部にDMA
を持っている。DMAの制御によりメインCPU111
を介在させる事無く各ブロック間で直接情報を転送する
事が出来る。
【0059】例えば情報記録再生装置140の情報をM
PEGボード134に転送する場合メインCPU111
からの処理はPCIバスコントローラー143へ転送命
令を与えるだけで、情報転送管理はPCIバスコントロ
ーラー内のDMAに任せる。その結果、実際の情報転送
時にはメインCPUは情報転送処理に悩殺される事無く
並列して他の処理を実行できる。
【0060】同様に情報再生装置122内に記録されて
いる情報をHDD141へ転送する場合もメインCPU
111はPCIバスコントローラー143またはIDE
コントローラー120へ転送命令を出すだけで、後の転
送処理管理をPCIバスコントローラー143内のDM
AまたはIDEコントローラー120内のDMAに任せ
ている。
【0061】5C−2…認証(authentication)機能説
明。
【0062】情報記録再生装置140もしくは情報再生
装置122に関する情報転送処理には上述したようにP
CIバスコントローラー143内のDMA、EISAバ
スコントローラー144内のDMAまたはIDEコント
ローラー120内のDMAが管理を行っているが、実際
の転送処理自体は情報記録再生装置140もしくは情報
再生装置122が持つ認証(authentication)機能部が
実際の転送処理を実行している。
【0063】DVDvideo、DVD−ROM、DVD−
RなどのDVDシステムではビデオ、オーディオのビッ
トストリームはMPEG2 Program streamフォーマ
ットで記録されており、オーディオストリーム、ビデオ
ストリーム、サブピクチャーストリーム、プライベート
ストリームなどが混在して記録されている。情報記録再
生装置140は情報の再生時にプログラムストリーム
(Program stream)からオーディオストリーム、ビデ
オストリーム、サブピクチャーストリーム、プライベー
トストリームなどを分離抽出し、メインCPU111を
介在させる事無くPCIバス133を介して直接音声符
号化復号化ボード136、MPEGボード134あるい
はJPEGボード135に転送する。
【0064】同様に情報再生装置122もそこから再生
されるプログラムストリーム(Program stream)を各
種のストリーム情報に分離抽出し、個々のストリーム情
報をI/Oデータライン146、PCIバス133を経
由して直接(メインCPU111を介在させる事無く)
音声符号化復号化ボード136、MPEGボード134
あるいはJPEGボード135に転送する。
【0065】情報記録再生装置140や情報再生装置1
22と同様音声符号化復号化ボード136、MPEGボ
ード134あるいはJPEGボード135自体にも内部
に認証(authentication)機能を持っている。情報転送
に先立ち、PCIバス133(およびI/Oデータライ
ン146)を介して情報記録再生装置140や情報再生
装置122と音声符号化復号化ボード136、MPEG
ボード134、JPEGボード135間で互いに認証し
合う。相互認証が完了すると情報記録再生装置140や
情報再生装置122で再生されたビデオストリーム情報
はMPEGボード134だけに情報転送する。同様にオ
ーディオストリーム情報は音声符号化復号化ボード13
6のみに転送される。また静止画ストリームはJPEG
ボード135へ、プライベートストリームやテキスト情
報はメインCPU111へ送られる。
【0066】図6には、本発明の実施形態の分類を示し
ている。図2、図3に示したAV情報の記録時に必要な
機能(効果)を実現する本発明の実施形態としては9種
類存在する。各実施形の態を区別する記号としてXX、
XX−PS、 LBN/ODD, LBN/ODD−P
S, LBN/UDF, LBN/UDF−PS,LB
N/UDF−CDAFi, LBN/XXX,LBN/
XXX−PSを示している。図には各実施の形態の特徴
的な機能を要約して記述している。
【0067】左蘭の縦方向にLBNを設定しない場合
と、設定した場合を区分している。また、最上部の欄の
横方向には、コンティギュアスデータエリア作成時に事
前に予備のスペアエリアを確保しない場合と確保した場
合の区分を示し、また、右の欄には、AV File内での
未使用領域の管理場所と管理方法を示している。
【0068】図7には、各実施形態を用いた場合に得ら
れる効果とをまとめている。
【0069】本発明の具体的実施の形態を説明するに当
たり、情報記憶媒体としてDVD−RAMディスクを使
用し、File SystemとしてUDFを利用した場合の実施
形態の説明を行う。
【0070】まず、本発明の具体的実施の形態を説明す
る前に前提としたDVD−RAMディスクについての説
明を行う。
【0071】図8は、DVD−RAMディスク内の概略
記録内容のレイアウトを説明する図である。
【0072】すなわち、ディスク内周側のリードインエ
リア(Lead-in Area)607は光反射面が凹凸形状を
したエンボスドデータ領域(Embossed data Zone)6
11、表面が平坦(鏡面)なミラーゾーン(Mirror Zo
ne)612および書替可能なリライタブルデータゾーン
(Rewritable data Zone)613で構成される。Embo
ssed data Zone611は、図9のように基準信号を表
すリファレンス信号ゾーン(Reference signal Zon
e)653および制御データゾーン(Control data Zo
ne)655を含み、Mirror Zone612はコネクション
ゾーン(Connection Zone)657を含む。
【0073】Rewritable data Zone613は、ディス
クテストゾーン(Disk test Zone)658と、ドライ
ブテストゾーン(Drive test Zone)660と、ディ
スクID(識別子)が示されたディスクアイデンテフィ
ケイションゾーン(Disc identification Zone)62
2と、欠陥管理エリア管理エリア(DMA1およびDM
A2)663を含んでいる。
【0074】ディスク外周側のリードアウトエリア(Le
ad-out Area)609は、図10に示すように欠陥管理
エリア(DMA3およびDMA4)691と、ディスク
ID(識別子)が示されたディスク識別ゾーン(Disc
identification Zone)692、Drive test Zone6
94と、Disk test Zone695を含む書替可能なRewr
itable data Zone645で構成される。
【0075】Lead-in Area607とLead-out Area6
09との間のData Area608は24個の年輪状のZone
00(620)〜Zone23(643)に分割されてい
る。各ゾーン(Zone)は一定の回転速度を持っている
が、異なるゾーン間では回転速度が異なる。また、各ゾ
ーンを構成するセクタ数も、ゾーン毎に異なる。具体的
には、ディスク内周側のZone00(620)等は回転速
度が早く構成セクタ数は少ない。一方、ディスク外周側
のZone23(643)等は回転速度が遅く構成セクタ数
が多い。このようなレイアウトによって、各ゾーン内で
はCAVのような高速アクセス性を実現し、ゾーン全体
でみればCLVのような高密度記録性を実現している。
【0076】図9と図10は図8のレイアウトにおける
Lead-in Area607とLead-out Area609の詳細を
説明する図である。
【0077】Embossed data Zone611のControl d
ata Zone655には、適用されるDVD規格のタイプ
(DVD−ROM・DVD−RAM・DVD−R等)お
よびパートバージョンを示すブックタイプ・アンド・パ
ートバージョン(Book typeand Part version)67
1と、ディスクサイズおよび最小読出レートを示すディ
スクサイズ・アンド・ミニマムリードアウトレート(Di
sc size and minimum read-out rate)672と、
1層ROMディスク、1層RAMディスク、2層ROM
ディスク等のディスク構造を示すディスク構成(Disc
structure)673と、記録密度を示すレコーディング
デンティシー(Recording density)674と、データ
が記録されている位置を示すデータエリアアロケーショ
ン(Data Area allocation)675と、情報記憶媒体
の内周側に情報記憶媒体個々の製造番号などが書き換え
不可能な形で記録されたBCA(Burst Cutting Area)d
escriptor676と、記録時の露光量指定のための線速
度条件を示すVelocity677と、再生時の情報記憶媒体
への露光量を表すリードパワー(Read power)67
8、記録時に記録マーク形成のために情報記憶媒体に与
える最大露光量を表すピークパワー(Peak power)6
79と、消去時に情報記憶媒体に与える最大露光量を表
すバイアスパワー(Bias power)680などの情報
と、媒体の製造に関する情報682が記録されている。
【0078】別の言い方をすると、このControl data
Zone655には、記録開始・記録終了位置を示す物理
セクタ番号などの情報記憶媒体全体に関する情報と、記
録パワー、記録パルス幅、消去パワー、再生パワー、記
録・消去時の線速などの情報と、記録・再生・消去特性
に関する情報と、個々のディスクの製造番号など情報記
憶媒体の製造に関する情報等が事前に記録されている。
【0079】Lead-in Area607およびLead-out Are
a609のRewritable data Zone613、645に
は、各々の媒体ごとの固有ディスク名記録領域(Disc
identification Zone662、692)と、試し記録領
域(記録消去条件の確認用であるDrive test Zone6
60、694とDisk test Zone659、695)と、
データエリア内の欠陥領域に関する管理情報記録領域
(ディフェクトマネジメントエリア;DMA1&DMA
2(663)、DMA3&DMA4(691))が設け
られている。これらの領域を利用することで、個々のデ
ィスクに対して最適な記録が可能となる。
【0080】図11は図8のレイアウトにおけるData
Area608内の詳細を説明する図である。
【0081】24個のゾーン(Zone)毎に同数のグルー
プ(Group)が割り当てられ、各グループはデータ記録
に使用するユーザエリア(User Area)723と交替処
理に使用するスペアエリア(Spare Area)724のペ
アを含んでいる。またUser Area723とSpare Area
724のペアは各ゾーン毎ガード領域(Guard Area)
771、772で分離されている。更に各グループのUs
er Area723およびスペア領域(Spare Area)72
4は同じ回転速度のゾーンに収まっており、グループ番
号の小さい方が高速回転ゾーンに属し、グループ番号の
大きい方が低速回転ゾーンに属する。低速回転ゾーンの
グループは高速回転ゾーンのグループよりもセクタ数が
多いが、低速回転ゾーンはディスクの回転半径が大きい
ので、ディスク10上での物理的な記録密度はゾーン全
体(グループ全て)に渡りほぼ均一になる。
【0082】各グループにおいてUser Area723はセ
クタ番号の小さい方(つまりディスク上で内周側)に配
置され、Spare Area724はセクタ番号の大きい方
(ディスク上で外周側)に配置される。
【0083】次に情報記憶媒体としてDVDーRAMデ
ィスク上に記録される情報の記録信号構造とその記録信
号構造の作成方法について説明する。なお、媒体上に記
録される情報の内容そのものは「情報」と呼び、同一内
容の情報に対しスクランブルしたり変調したりしたあと
の構造や表現、つまり信号形態が変換された後の“1”
〜“0”の状態のつながりは「信号」と表現して、両者
を適宜区別することにする。
【0084】図12は図8のデータエリア部分に含まれ
るセクタ内部の構造を説明する図である。図12の1セ
クタ501aは図11のセクタ番号の1つに対応し、図
13に示すように2048バイトのサイズを持つ。各セ
クタは図示していないが情報記憶媒体(DVD−RAM
ディスク)の記録面上にエンボスなどの凹凸構造で事前
に記録されたヘッダ573、574を先頭に、同期コー
ド575、576と変調後の信号577、578を交互
に含んでいる。
【0085】次に、DVD−RAMディスクにおけるE
CCブロック処理方法について説明する。
【0086】図13は図8のData Area608に含まれ
る情報の記録単位(Error Correction Code のEC
C単位)を説明する図である。
【0087】パーソナルコンピュータ用の情報記憶媒体
(ハードディスクHDDや光磁気ディスクMOなど)の
ファイルシステムで多く使われるFAT(File Alloca
tionTable)では256バイトまたは512バイトを最
小単位として情報記憶媒体へ情報が記録される。
【0088】それに対し、CD−ROMやDVD−RO
M、DVD−RAMなどの情報記憶媒体ではファイルシ
ステムとしてUDF(Universal Disk Format;詳細
は後述)を用いており、ここでは2048バイトを最小
単位として情報記憶媒体へ情報が記録される。この最小
単位をセクタと呼ぶ。つまりUDFを用いた情報記憶媒
体に対しては、図13に示すようにセクタ501毎に2
048バイトずつの情報を記録して行く。
【0089】CD−ROMやDVD−ROMではカート
リッジを使わず裸ディスクで取り扱うため、ユーザサイ
ドで情報記憶媒体表面に傷が付いたり表面にゴミが付着
し易い。情報記憶媒体表面に付いたゴミや傷の影響で特
定のセクタ(たとえば図13のセクタ501c)が再生
不可能(もしくは記録不能)な場合が発生する。
【0090】DVDでは、そのような状況を考慮したエ
ラー訂正方式(積符号を利用したECC)が採用されて
いる。具体的には16個ずつのセクタ(図13ではセク
タ501aからセクタ501pまでの16個のセクタ)
で1個のECC(Error Correction Code)ブロック
502を構成し、その中で強力なエラー訂正機能を持た
せている。その結果、たとえばセクタ501cが再生不
可能といったような、ECCブロック502内のエラー
が生じても、エラー訂正され、ECCブロック502の
すべての情報を正しく再生することが可能となる。
【0091】図14は図8のData Area608内でのゾ
ーンとグループ(図11参照)との関係を説明する図で
ある。
【0092】図8の各ゾーン:Zone00(620)〜Zo
ne23(643)はDVD−RAMディスクの記録面上
に物理的に配置されるもので、図8の物理セクタ番号6
04の欄と図14に記述してあるようにData Area60
8内のUser Area00(705)の最初の物理セクタの
物理セクタ番号(開始物理セクタ番号701)は031
000h(h:16進数表示の意味)に設定されてい
る。更に物理セクタ番号は外周側704に行くに従って
増加し、User Area00(705),01(709)、
23(707)、Spare Area00(708)、01
(709)、23(710)、Guard Area711、7
12,713のいかんに関わらず連続した番号が付与さ
れている。従ってZone620〜643をまたがって物理
セクタ番号には連続性が保たれている。
【0093】これに対してUser Area705、706、
707とSpare Area708、709、710のペアで
構成される各Group714,715,716の間にはそ
れぞれGuard Area711,712,713が挿入配置
されている。そのため各Group714,715,716
をまたがった物理セクタ番号には図11のように不連続
性を有する。
【0094】図14の構成を持つDVDーRAMディス
クが、後に示す情報記録再生部(物理系ブロック)を有
した情報記録再生装置で使用された場合には、光学ヘッ
ド202がGuard Area711,712,713を通過
中にDVD−RAMディスクの回転速度を切り替える処
理を行なうことができる。例えば光ヘッド202がGrou
p00(705)からGroup01(715)にシークし、
Guard Area711を通過中にDVD−RAMディスク
の回転速度が切り替えられる。
【0095】図15は図8のData Area608内での論
理セクタ番号の設定方法を説明した図である。論理セク
タの最小単位は物理セクタの最小単位と一致し、204
8バイト単位になっている。各論理セクタは以下の規則
に従い、対応した物理セクタ位置に割り当てられる。
【0096】図14に示したように物理的にGuard Are
a711,712,713がDVD−RAMディスクの
記録面上に設けられているため各Group714、71
5,716をまたがった物理セクタ番号には不連続性が
生じるが、論理セクタ番号は各Group00(714)、
01(715)、23(716)をまたがった位置で連
続につながるような設定方法を取っている。このGroup
00(714)、01(715)〜23(716)の並
びは、グループ番号の小さい方(物理セクタ番号の小さ
い方)がDVD−RAMディスクの内周側(Lead-in A
rea607側)に配置され、グループ番号の大きい方
(物理セクタ番号の大きい方)がDVD−RAMディス
クの外周側(Lead-out Area609側)に配置される。
【0097】この配置においてDVD−RAMディスク
の記録面上に全く欠陥がない場合には、各論理セクタは
図14のUser Area00(705)〜23(707)内
の全物理セクタに1対1に割り当てられ、物理セクタ番
号が031000hである開始物理セクタ番号701位
置でのセクタの論理セクタ番号は0hに設定される(図
11の各Group内最初のセクタの論理セクタ番号774
の欄を参照)。
【0098】このように記録面上に全く欠陥がない場合
にはSpare Area00(708)〜23(710)内の
各セクタに対しては論理セクタ番号は事前には設定され
ていない。
【0099】DVD−RAMディスクへの記録前に行う
記録面上の事前の欠陥位置検出処理である サーティフ
ァイ(Certify) 処理時や再生時、あるいは記録時にU
serArea00(705)〜23(707)内に欠陥セク
タを発見した場合には、交替処理の結果、代替え処理を
行ったセクタ数だけSpare Area00(708)〜23
(710)内の対応セクタに対して論理セクタ番号が設
定される。
【0100】次に、ユーザエリアで生じた欠陥を処理す
る方法を幾つか説明する。その前に、欠陥処理に必要な
欠陥管理エリア(図9または図10のディフェクトマネ
ジメントエリア(DMA1〜DMA4 663、69
1)およびその関連事項について説明しておく。
【0101】[欠陥管理エリア]欠陥管理エリア(DM
A1〜DMA4 663,691)はデータエリアの構
成および欠陥管理の情報を含むものデータとえば32セ
クタで構成される。2つの欠陥管理エリア(DMA1及
びDMA2 663)はDVD―RAMディスクのLead
-in Area607内に配置され、他の2つの欠陥管理エ
リア(DMA3及びDMA4 691)はDVD−RA
MディスクのLead-out Area609内に配置される。各
欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4 663,69
1)の後には、適宜予備のセクタ(スペアセクタ)が付
加されている。
【0102】各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4
663,691)は、2つのブロックに分かれている。
各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4 663、69
1)の最初のブロックには、DVD―RAMディスクの
定義情報構造(DDS;DiscDefinition Structure)お
よび一次欠陥リスト(PDL;Primary Defect List)
が含まれる。各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4
663,691)の2番目のブロックには、二次欠陥リ
スト(SDL;Secondary Defect List)が含まれる。
4つの欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4 663,
691)の4つの一次欠陥リスト(PDL)は同一内容
となっており、それらの4つの二次欠陥リスト(SD
L)も同一内容となっている。
【0103】4つの欠陥管理エリア(DMA1〜DMA
4 663,691)の4つの定義情報構造(DDS)
は基本的には同一内容であるが、4つの欠陥管理エリア
それぞれのPDLおよびSDLに対するポインタについ
ては、それぞれ個別の内容となっている。
【0104】ここでDDS/PDLブロックは、DDS
およびPDLを含む最初のブロックを意味する。また、
SDLブロックは、SDLを含む2番目のブロックを意
味する。
【0105】DVDーRAMディスクを初期化したあと
の各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4 663,6
91)の内容は、以下のようになっている: (1)各DDS/PDLブロックの最初のセクタはDD
Sを含む; (2)各DDS/PDLブロックの2番目のセクタはP
DLを含む; (3)各SDLブロックの最初のセクタはSDLを含
む。
【0106】一次欠陥リストPDLおよび二次欠陥リス
トSDLのブロック長は、それぞれのエントリ数によっ
て決定される。各欠陥管理エリア(DMA1〜DMA4
663,691)の未使用セクタはデータ0FFhで
書き潰される。また、全ての予備セクタは00hで書き
潰される。
【0107】[ディスク定義情報]定義情報構造DDS
は、1セクタ分の長さのテーブルからなる。このDDS
はディスク10の初期化方法と、PDLおよびSDLそ
れぞれの開始アドレスを規定する内容を持つ。DDS
は、ディスク10の初期化終了時に、各欠陥管理エリア
(DMA)の最初のセクタに記録される。
【0108】[スペアセクタ]各Data Area608内の
欠陥セクタは、所定の欠陥管理方法(後述する検証、ス
リッピング交替、スキッピング交替、リニア交替)によ
り、正常セクタに置換(交替)される。この交替のため
のスペアセクタの位置は、図14に示したSpare Area
00(708)〜23(710)の各グループのスペア
エリアに含まれる。またこの各Spare Area内のでの物
理セクタ番号は図11のSpare Area724の欄に記載
されている。
【0109】DVD−RAMディスクは使用前に初期化
できるようになっているが、この初期化は検証の有無に
拘わらず実行可能となっている。
【0110】欠陥セクタは、スリッピング交替処理(Sl
ipping Replacement Algorithm)、スキッピング交替
処理(Skipping Replacement Algorithm)あるいはリ
ニア交替処理(Linear Replacement Algorithm)によ
り処理される。これらの処理(Algorithm)により前記
PDLおよびSDLにリストされるエントリ数の合計
は、所定数、たとえば4092以下とされる。
【0111】[初期化・Certify]DVD−RAMディ
スクのData Area608にユーザー情報を記録する前に
初期化処理を行い、Data Area608内の全セクタの欠
陥状況の検査(Certify)を行なう場合が多い。初期化
段階で発見された欠陥セクタは特定され、連続した欠陥
セクタ数に応じてスリッピング交替処理あるいはリニア
交替処理によりUserArea723内の欠陥セクタはSpare
Area724内の予備セクタで補間される。Certifyの
実行中にDVD−RAMディスクのゾーン内スペアセク
タを使い切ってしまったときは、そのDVD−RAMデ
ィスクは不良と判定し、以後そのDVD−RAMディス
クは使用しないものとする。
【0112】全ての定義情報構造DDSのパラメータ
は、4つのDDSセクタに記録される。一次欠陥リスト
PDLおよび二次欠陥リストSDLは、4つの欠陥管理
エリア(DMA1〜DMA4 663,691)に記録
される。最初の初期化では、SDL内のアップデートカ
ウンタは00hにセットされ、全ての予約ブロックは0
0hで書き潰される。
【0113】なお、ディスク10をコンピュータのデー
タ記憶用に用いるときは上記初期化・Certifyが行われ
るが、ビデオ録画用に用いられるときは、上記初期化・
Certifyを行うことなく、いきなりビデオ録画すること
もあり得る。
【0114】図16(a),(b)は図8のData Area
608内でのスリッピング交替処理(Slipping Replac
ement Algorithm)を説明する図である。
【0115】DVD−RAMディスク製造直後(ディス
クにまだ何もユーザー情報が記録されて無い時)、ある
いは最初にユーザー情報を記録する場合(既に記録され
ている場所上に重ね書き記録するのでは無く、未記録領
域に最初に情報を記録する場合)には欠陥処理方法とし
てこのスリッピング交替処理が適用される。
【0116】すなわち発見された欠陥データセクタ(た
とえばm個の欠陥セクタ731)は、その欠陥セクタの
後に続く最初の正常セクタ(ユーザエリア723b)に
交替(あるいは置換)使用される(交替処理734)。
これにより、該当グループの末端に向かってmセクタ分
のスリッピング(論理セクタ番号後方シフト)が生じ
る。同様に、その後にn個の欠陥セクタ732が発見さ
れれば、その欠陥セクタはその後に続く正常セクタ(ユ
ーザエリア723c)と交替使用され、同じく論理セク
タ番号の設定位置が後方にシフトする。その交代処理の
結果Spare Area724内の最初からm+nセクタ分7
37に論理セクタ番号が設定され、ユーザー情報記録可
能領域になる。その結果、Spare Area724内の不使
用領域726はm+nセクタ分減少する。
【0117】この時の欠陥セクタのアドレスは一次欠陥
リスト(PDL)に書き込まれ、欠陥セクタはユーザ情
報の記録を禁止される。もしCertify中に欠陥セクタが
発見されないときは、PDLには何も書き込まない。同
様にもしもSpare Area724内の記録使用領域743
内にも欠陥セクタが発見された場合には、そのスペアセ
クタのアドレスもPDLに書き込まれる。
【0118】上記のスリッピング交替処理の結果、欠陥
セクタのないUser Area723a〜723cとSpare A
rea724内の記録使用領域743がそのグループの情
報記録使用部分(論理セクタ番号設定領域735)とな
り、この部分に連続した論理セクタ番号が割り当てられ
る。
【0119】図16(c)は、図8のData Area608
内での他の交替処理であるスキッピング交替処理(Skip
ping Replacement Algorithm)を説明する図である。
【0120】スキッピング交替処理は、映像情報や音声
情報など途切れる事無く連続的(シームレス)にユーザ
ー情報を記録する必要がある場合の欠陥処理に適した処
理方法である。このスキッピング交替処理は、16セク
タ単位、すなわちECCブロック単位(1セクタが2k
バイトなので32kバイト単位)で実行される。
【0121】たとえば、正常なECCブロックで構成さ
れるUser Area723aの後に1個の欠陥ECCブロッ
ク741が発見されれば、この欠陥ECCブロック74
1に記録予定だったデータは、直後の正常なUser Area
723bのECCブロックに代わりに記録される(交替
処理744)。同様にk個の連続した欠陥ECCブロッ
ク742が発見されれば、これらの欠陥ブロック742
に記録する予定だったデータは、直後の正常なUser Ar
ea723cのk個のECCブロックに代わりに記録され
る。
【0122】こうして、該当グループのUser Area内で
1+k個の欠陥ECCブロックが発見された時は、(1
+k)ECCブロック分がSpare Area724の領域内
にずれ込み、Spare Area724内の情報記録に使用す
る延長領域743がユーザー情報記録可能領域となり、
ここに論理セクタ番号が設定される。その結果SpareAre
a724の不使用領域726は(1+k)ECCブロッ
ク分減少し、残りの不使用領域746は小さくなる。
【0123】上記交代処理の結果,欠陥ECCブロック
のないUser Area723a〜723cと情報記録に使用
する延長領域743がそのグループ内での情報記録使用
部分(論理セクタ番号設定領域)となる。この時の論理
セクタ番号の設定方法として、欠陥ECCブロックのな
いUser Area723a〜723cは初期設定(上記交代
処理前の)時に事前に割り振られた論理セクタ番号のま
ま不変に保たれる所に大きな特徴がある。
【0124】その結果、欠陥ECCブロック741内の
各物理セクタに対して初期設定時に事前に割り振られた
論理セクタ番号がそのまま情報記録に使用する延長領域
743内の最初の物理セクタに移動して設定される。ま
たk個連続欠陥ECCブロック742内の各物理セクタ
に対して初期設定時に割り振られた論理セクタ番号がそ
のまま平行移動して、情報記録に使用する延長領域74
3内の該当する各物理セクタに設定される。
【0125】このスキッピング交替処理法では、DVD
−RAMディスクが事前にCertifyされていなくても、
ユーザー情報記録中に発見された欠陥セクタに対して即
座に交替処理を実行出来る。
【0126】図16(d)は図8のData Area608内
でのさらに他の交替処理であるリニア交替処理(Linear
Replacement Algorithm)を説明する図である。
【0127】このリニア交替処理も、16セクタ単位す
なわちECCブロック単位(32kバイト単位)で実行
される。リニア交替処理では、欠陥ECCブロック75
1が該当グループ内で最初に使用可能な正常スペアブロ
ック(Spare Area724内の最初の交代記録箇所75
3)と交替(置換)される(交替処理758)。この交
代処理の場合、欠陥ECCブロック751上に記録する
予定だったユーザー情報はそのままSpare Area724
内の交代記録箇所753上に記録されると共に、論理セ
クタ番号設定位置もそのまま交代記録箇所753上に移
される。同様にk個の連続欠陥ECCブロック752に
対しても記録予定だったユーザー情報と論理セクタ番号
設定位置がSpare Area724内の交代記録箇所754
に移る。
【0128】リニア交替処理とスキッピング交替処理の
場合には欠陥ブロックのアドレスおよびその最終交替
(置換)ブロックのアドレスは、SDLに書き込まれ
る。SDL(二次欠陥リスト)アップされた交替ブロッ
クが、後に欠陥ブロックであると判明したときは、ダイ
レクトポインタ法を用いてSDLに登録を行なう。この
ダイレクトポインタ法では、交替ブロックのアドレスを
欠陥ブロックのものから新しいものへ変更することによ
って、交替された欠陥ブロックが登録されているSDL
のエントリが修正される。上記二次欠陥リストSDLを
更新するときは、SDL内の更新カウンタを1つインク
リメントする。
【0129】[書込処理]あるグループのセクタにデー
タ書込を行うときは、一次欠陥リスト(PDL)にリス
トされた欠陥セクタはスキップされる。そして、前述し
たスリッピング交替処理にしたがって、欠陥セクタに書
き込もうとするデータは次に来るデータセクタに書き込
まれる。もし書込対象ブロックが二次欠陥リスト(SD
L)にリストされておれば、そのブロックへ書き込もう
とするデータは、前述したリニア交替処理またはスキッ
ピング交替処理にしたがって、SDLにより指示される
スペアブロックに書き込まれる。
【0130】なお、パーソナルコンピュータの環境下で
は、パーソナルコンピュータファイルの記録時にはリニ
ア交替処理が利用され、AVファイルの記録時にはスキ
ッピング交替処理が利用される。
【0131】[一次欠陥リスト;PDL]一次欠陥リス
ト(PDL)は常にDVD−RAMディスクに記録され
るものであるが、その内容が空であることはあり得る。
【0132】PDLは、初期化時に特定された全ての欠
陥セクタのアドレスを含む。これらのアドレスは、昇順
にリストされる。PDLは必要最小限のセクタ数で記録
するようにする。そして、PDLは最初のセクタの最初
のユーザバイトから開始する。PDLの最終セクタにお
ける全ての未使用バイトは、0FFhにセットされる。
このPDLには、以下のような情報が書き込まれること
になる: バイト位置 PDLの内容 0 00h;PDL識別子 1 01h;PDL識別子 2 PDL内のアドレス数;MSB 3 PDL内のアドレス数;LSB 4 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;MSB) 5 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) 6 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) 7 最初の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;LSB) … … x−3 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;MSB) x−2 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) x−1 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号) x 最後の欠陥セクタのアドレス(セクタ番号;LSB) *注;第2バイトおよび第3バイトが00hにセットされているときは、第3 バイトはPDLの末尾となる。
【0133】なお、マルチセクタに対する一次欠陥リス
ト(PDL)の場合、欠陥セクタのアドレスリストは、
2番目以降の後続セクタの最初のバイトに続くものとな
る。つまり、PDL識別子およびPDLアドレス数は、
最初のセクタにのみ存在する。
【0134】PDLが空の場合、第2バイトおよび第3
バイトは00hにセットされ、第4バイトないし第20
47バイトはFFhにセットされる。
【0135】また、DDS/PDLブロック内の未使用
セクタには、FFhが書き込まれる。
【0136】[二次欠陥リスト;SDL]二次欠陥リス
ト(SDL)は初期化段階で生成され、Certifyの後に
使用される。全てのディスクには、初期化中にSDLが
記録される。
【0137】このSDLは、欠陥データブロックのアド
レスおよびこの欠陥ブロックと交替するスペアブロック
のアドレスという形で、複数のエントリを含んでいる。
SDL内の各エントリには、8バイト割り当てられてい
る。つまり、その内の4バイトが欠陥ブロックのアドレ
スに割り当てられ、残りの4バイトが交替ブロックのア
ドレスに割り当てられている。
【0138】上記アドレスリストは、欠陥ブロックおよ
びその交替ブロックの最初のアドレスを含む。欠陥ブロ
ックのアドレスは、昇順に付される。
【0139】SDLは必要最小限のセクタ数で記録さ
れ、このSDLは最初のセクタの最初のユーザデータバ
イトから始まる。SDLの最終セクタにおける全ての未
使用バイトは、0FFhにセットされる。その後の情報
は、4つのSDL各々に記録される。
【0140】SDLにリストされた交替ブロックが、後
に欠陥ブロックであると判明したときは、ダイレクトポ
インタ法を用いてSDLに登録を行なう。このダイレク
トポインタ法では、交替ブロックのアドレスを欠陥ブロ
ックのものから新しいものへ変更することによって、交
替された欠陥ブロックが登録されているSDLのエント
リが修正される。その際、SDL内のエントリ数は、劣
化セクタによって変更されることはない。
【0141】このSDLには、以下のような情報が書き
込まれることになる: バイト位置 SDLの内容 0 (00);SDL識別子 1 (02);SDL識別子 2 (00) 3 (01) 4 更新カウンタ;MSB 5 更新カウンタ 6 更新カウンタ 7 更新カウンタ;LSB 8〜26 予備(00h) 27〜29 ゾーン内スペアセクタを全て使い切ったことを示す フラ グ 30 SDL内のエントリ数;MSB 31 SDL内のエントリ数;LSB 32 最初の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) 33 最初の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) 34 最初の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) 35 最初の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) 36 最初の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) 37 最初の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) 38 最初の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) 39 最初の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) … … y−7 最後の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) y−6 最後の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) y−5 最後の欠陥ブロックのアドレス(セクタ番号) y−4 最後の欠陥ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) y−3 最後の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;MSB) y−2 最後の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) y−1 最後の交替ブロックのアドレス(セクタ番号) y 最後の交替ブロックのアドレス (セクタ番号;LSB) *注;第30〜第31バイト目の各エントリは8バイト長。
【0142】なお、マルチセクタに対する二次欠陥リス
ト(SDL)の場合、欠陥ブロックおよび交替ブロック
のアドレスリストは、2番目以降の後続セクタの最初の
バイトに続くものとなる。つまり、上記SDLの内容の
第0バイト目〜第31バイト目は、最初のセクタにのみ
存在する。また、SDLブロック内の未使用セクタに
は、FFhが書き込まれる。
【0143】ここで上記の情報記憶媒体(ディスク)に
対して情報を記録したり、また再生する装置を説明す
る。
【0144】ここで上記の情報記憶媒体(ディスク)に
対して情報を記録したり、また再生する装置を説明す
る。
【0145】図17は情報記録再生装置の情報記録再生
部(物理系ブロック)内の構成の一例を説明するブロッ
ク図である。
【0146】情報記録再生部の基本機能の説明。
【0147】情報記録再生部では、情報記憶媒体(光デ
ィスク)201上の所定位置に、レーザビームの集光ス
ポットを用いて、新規情報の記録あるいは書き替え(情
報の消去も含む)を行う。また情報記憶媒体201上の
所定位置から、レーザビームの集光スポットを用いて、
既に記録されている情報の再生を行う。
【0148】情報記録再生部の基本機能達成手段の説
明。
【0149】上記基本機能を達成するために、情報記録
再生部では、情報記憶媒体201上のトラックに沿って
集光スポットをトレース(追従)させる。情報記憶媒体
201に照射する集光スポットの光量(強さ)を変化さ
せて情報の記録/再生/消去の切り替えを行う。外部か
ら与えられる記録信号dを高密度かつ低エラー率で記録
するために最適な信号に変換する。
【0150】機構部分の構造と検出部分の動作の説明。
【0151】<光ヘッド202基本構造と信号検出回路
> <光ヘッド202による信号検出>光ヘッド202は、
基本的には、光源である半導体レーザ素子と光検出器と
対物レンズから構成されている。半導体レーザ素子から
発光されたレーザ光は、対物レンズにより情報記憶媒体
(光ディスク)201上に集光される。情報記憶媒体2
01の光反射膜または光反射性記録膜で反射されたレー
ザ光は光検出器により光電変換される。
【0152】光検出器で得られた検出電流は、アンプ2
13により電流−電圧変換されて検出信号となる。この
検出信号は、フォーカス・トラックエラー検出回路21
7あるいは2値化回路212で処理される。
【0153】一般的に、光検出器は、複数の光検出領域
に分割され、各光検出領域に照射される光量変化を個々
に検出している。この個々の検出信号に対してフォーカ
ス・トラックエラー検出回路217で和・差の演算を行
い、フォーカスずれおよびトラックずれの検出を行う。
この検出とサーボ動作によりフォーカスずれおよびトラ
ックずれを実質的に取り除いた後、情報記憶媒体201
の光反射膜または光反射性記録膜からの反射光量変化を
検出して、情報記憶媒体201上の信号を再生する。
【0154】<フォーカスずれ検出方法>フォーカスず
れ量を光学的に検出する方法としては、たとえば次のよ
うなものがある: [非点収差法]…情報記憶媒体201の光反射膜または
光反射性記録膜で反射されたレーザ光の検出光路に非点
収差を発生させる光学素子(図示せず)を配置し、光検
出器上に照射されるレーザ光の形状変化を検出する方法
である。光検出領域は対角線状に4分割されている。各
検出領域から得られる各検出信号に対し、フォーカス・
トラックエラー検出回路217内で対角上の検出領域か
らの信号の和を取り、その和間の差を取ってフォーカス
エラー検出信号を得る。
【0155】[ナイフエッジ法]…情報記憶媒体201
で反射されたレーザ光に対して非対称に一部を遮光する
ナイフエッジを配置する方法である。光検出領域は2分
割され、各検出領域から得られる検出信号間の差を取っ
てフォーカスエラー検出信号を得る。
【0156】通常、上記非点収差法あるいはナイフエッ
ジ法のいずれかがが採用される。
【0157】<トラックずれ検出方法>情報記憶媒体
(光ディスク)201はスパイラル状または同心円状の
トラックを有し、トラック上に情報が記録される。この
トラックに沿って集光スポットをトレースさせて情報の
再生または記録/消去を行う。安定して集光スポットを
トラックに沿ってトレースさせるため、トラックと集光
スポットの相対的位置ずれを光学的に検出する必要があ
る。
【0158】トラックずれ検出方法としては一般に、次
の方法が用いられている: [位相差検出(Differential Phase Detection)法]
…情報記憶媒体(光ディスク)201の光反射膜または
光反射性記録膜で反射されたレーザ光の光検出器上での
強度分布変化を検出する。光検出領域は対角線上に4分
割されている。各検出領域から得られる各検出信号に対
し、フォーカス・トラックエラー検出回路217内で対
角上の検出領域からの信号の和を取り、その和間の差を
取ってトラックエラー検出信号を得る。
【0159】[プッシュプル(Push-Pull)法]…情報
記憶媒体1201反射されたレーザ光の光検出器上での
強度分布変化を検出する。光検出領域は2分割され、各
検出領域から得られる検出信号間の差を取ってトラック
エラー検出信号を得る。
【0160】[ツインスポット(Twin-Spot)法]…半
導体レーザ素子と情報記憶媒体201間の送光系に回折
素子などを配置して光を複数に波面分割し、情報記憶媒
体201上に照射する±1次回折光の反射光量変化を検
出する。再生信号検出用の光検出領域とは別に+1次回
折光の反射光量と−1次回折光の反射光量を個々に検出
する光検出領域を配置し、それぞれの検出信号の差を取
ってトラックエラー検出信号を得る。
【0161】<対物レンズアクチュエータ構造>半導体
レーザ素子から発光されたレーザ光を情報記憶媒体20
1上に集光させる対物レンズ(図示せず)は、対物レン
ズアクチュエータ駆動回路218の出力電流に応じて2
軸方向に移動可能な構造になっている。この対物レンズ
の移動方向には、次の2つがある。すなわち、フォーカ
スずれ補正のために、情報記憶媒体201に対して垂直
方向に移動し、トラックずれ補正のために情報記憶媒体
201の半径方向に移動する方向である。
【0162】対物レンズの移動機構(図示せず)は対物
レンズアクチュエータと呼ばれる。対物レンズアクチュ
エータ構造には、たとえば次のようなものがよく用いら
れる: [軸摺動方式]…中心軸(シャフト)に沿って対物レン
ズと一体のブレードが移動する方式で、ブレードが中心
軸に沿った方向に移動してフォーカスずれ補正を行い、
中心軸を基準としたブレードの回転運動によりトラック
ずれ補正を行う方法である。
【0163】[4本ワイヤ方式]…対物レンズ一体のブ
レードが固定系に対し4本のワイヤで連結されており、
ワイヤの弾性変形を利用してブレードを2軸方向に移動
させる方法である。
【0164】上記いずれの方式も永久磁石とコイルを持
ち、ブレードに連結したコイルに電流を流すことにより
ブレードを移動させる構造になっている。
【0165】<情報記憶媒体201の回転制御系>スピ
ンドルモータ204の駆動力によって回転する回転テー
ブル221上に情報記憶媒体(光ディスク)201を装
着する。
【0166】情報記憶媒体10の回転数は、情報記憶媒
体201から得られる再生信号によって検出する。すな
わち、アンプ213出力の検出信号(アナログ信号)は
2値化回路212でデジタル信号に変換され、この信号
からPLL回路211により一定周期信号(基準クロッ
ク信号)を発生させる。情報記憶媒体回転速度検出回路
214では、この信号を用いて情報記憶媒体201の回
転数を検出し、その値を出力する。
【0167】情報記憶媒体201上で再生あるいは記録
/消去する半径位置に対応した情報記憶媒体回転数の対
応テーブルは、半導体メモリ219に予め記録されてい
る。再生位置または記録/消去位置が決まると、制御部
220は半導体メモリ219情報を参照して情報記憶媒
体201の目標回転数を設定し、その値をスピンドルモ
ータ駆動回路215に通知する。
【0168】スピンドルモータ駆動回路215では、こ
の目標回転数と情報記憶媒体回転速度検出回路214の
出力信号(現状での回転数)との差を求め、その結果に
応じた駆動電流をスピンドルモータ204に与えて、ス
ピンドルモータ204の回転数が一定になるように制御
する。情報記憶媒体回転速度検出回路214の出力信号
は、情報記憶媒体201の回転数に対応した周波数を有
するパルス信号であり、スピンドルモータ駆動回路21
5では、このパルス信号の周波数およびパルス位相の両
方に対して、制御(周波数制御および位相制御)を行な
う。
【0169】<光ヘッド移動機構>この機構は、情報記
憶媒体201の半径方向に光ヘッド202を移動させる
ため光ヘッド移動機構(送りモータ)203を持ってい
る。
【0170】光ヘッド202を移動させるガイド機構と
しては、棒状のガイドシャフトを利用する場合が多い。
このガイド機構では、このガイドシャフトと光ヘッド2
02の一部に取り付けられたブッシュ間の摩擦を利用し
て、光ヘッド202を移動させる。それ以外に回転運動
を使用して摩擦力を軽減させたベアリングを用いる方法
もある。
【0171】光ヘッド202を移動させる駆動力伝達方
法は、図示していないが、固定系にピニオン(回転ギ
ヤ)の付いた回転モータを配置し、ピニオンとかみ合う
直線状のギヤであるラックを光ヘッド202の側面に配
置して、回転モータの回転運動を光ヘッド202の直線
運動に変換している。それ以外の駆動力伝達方法として
は、固定系に永久磁石を配置し、光ヘッド202に配置
したコイルに電流を流して直線的方向に移動させるリニ
アモータ方式を使う場合もある。
【0172】回転モータ、リニアモータいずれの方式で
も、基本的には送りモータに電流を流して光ヘッド20
2移動用の駆動力を発生させている。この駆動用電流は
送りモータ駆動回路216から供給される。
【0173】<各制御回路の機能> <集光スポットトレース制御>フォーカスずれ補正ある
いはトラックずれ補正を行うため、フォーカス・トラッ
クエラー検出回路217の出力信号(検出信号)に応じ
て光ヘッド202内の対物レンズアクチュエータ(図示
せず)に駆動電流を供給する回路が、対物レンズアクチ
ュエータ駆動回路218である。この駆動回路218
は、高い周波数領域まて対物レンズ移動を高速応答させ
るため、対物レンズアクチュエータの周波数特性に合わ
せた特性改善用の位相補償回路を、内部に有している。
【0174】対物レンズアクチュエータ駆動回路218
では、制御部220の命令に応じて、 (イ)フォーカス/トラックずれ補正動作(フォーカス
/トラックループ)のオン/オフ処理と; (ロ)情報記憶媒体201の垂直方向(フォーカス方
向)へ対物レンズを低速で移動させる処理(フォーカス
/トラックループオフ時に実行)と; (ハ)キックパルスを用いて、対物レンズを情報記憶媒
体201の半径方向(トラックを横切る方向)にわずか
に動かして、集光スポットを隣のトラックへ移動させる
処理とが行なわれる。
【0175】<レーザ光量制御> <再生と記録/消去の切り替え処理>再生と記録/消去
の切り替えは情報記憶媒体201上に照射する集光スポ
ットの光量を変化させて行う。
【0176】相変化方式を用いた情報記憶媒体に対して
は、一般的に [記録時の光量]>[消去時の光量]>[再生時の光量] …(1) の関係が成り立ち、光磁気方式を用いた情報記憶媒体に対しては、一般的に [記録時の光量]≒[消去時の光量]>[再生時の光量] …(2) の関係がある。光磁気方式の場合では、記録/消去時に
は情報記憶媒体201に加える外部磁場(図示せず)の
極性を変えて記録と消去の処理を制御している。
【0177】情報再生時では、情報記憶媒体201上に
一定の光量を連続的に照射している。
【0178】新たな情報を記録する場合には、この再生
時の光量の上にパルス状の断続的光量を上乗せする。半
導体レーザ素子が大きな光量でパルス発光した時に情報
記憶媒体201の光反射性記録膜が局所的に光学的変化
または形状変化を起こし、記録マークが形成される。す
でに記録されている領域の上に重ね書きする場合も同様
に半導体レーザ素子をパルス発光させる。
【0179】すでに記録されている情報を消去する場合
には、再生時よりも大きな一定光量を連続照射する。連
続的に情報を消去する場合にはセクタ単位など特定周期
毎に照射光量を再生時に戻し、消去処理と平行して間欠
的に情報再生を行う。これにより、間欠的に消去するト
ラックのトラック番号やアドレスを再生することで、消
去トラックの誤りがないことを確認しながら消去処理を
行っている。
【0180】<レーザ発光制御>図示していないが、光
ヘッド202内には、半導体レーザ素子の発光量を検出
するための光検出器が内蔵されている。レーザ駆動回路
205では、その光検出器出力(半導体レーザ素子発光
量の検出信号)と記録・再生・消去制御波形発生回路2
06から与えられる発光基準信号との差を取り、その結
果に基づき、半導体レーザへの駆動電流をフィードバッ
ク制御している。
【0181】<機構部分の制御系に関する諸動作> <起動制御>情報記憶媒体(光ディスク)201が回転
テーブル221上に装着され、起動制御が開始される
と、以下の手順に従った処理が行われる。
【0182】(1)制御部220からスピンドルモータ
駆動回路215に目標回転数が伝えられ、スピンドルモ
ータ駆動回路215からスピンドルモータ204に駆動
電流が供給されて、スピンドルモータ204が回転を開
始する。
【0183】(2)同時に制御部220から送りモータ
駆動回路216に対してコマンド(実行命令)が出さ
れ、送りモータ駆動回路216から光ヘッド駆動機構
(送りモータ)203に駆動電流が供給されて、光ヘッ
ド202が情報記憶媒体10の最内周位置に移動する。
その結果、情報記憶媒体201の情報が記録されている
領域を越えてさらに内周部に光ヘッド202が来ている
ことを確認する。
【0184】(3)スピンドルモータ204が目標回転
数に到達すると、そのステータス(状況報告)が制御部
220に出される。
【0185】(4)制御部220から記録・再生・消去
制御波形発生回路206に送られた再生光量信号に合わ
せて半導体レーザ駆動回路205から光ヘッド202内
の半導体レーザ素子に電流が供給されて、レーザ発光が
開始する。
【0186】なお、情報記憶媒体(光ディスク)201
の種類によって再生時の最適照射光量が異なる。起動時
には、そのうちの最も照射光量の低い値に対応した値
に、半導体レーザ素子に供給される電流値を設定する。
【0187】(5)制御部220からのコマンドに従っ
て、光ヘッド202内の対物レンズ(図示せず)を情報
記憶媒体201から最も遠ざけた位置にずらし、ゆっく
りと対物レンズを情報記憶媒体201に近付けるよう対
物レンズアクチュエータ駆動回路218が対物レンズを
制御する。
【0188】(6)同時にフォーカス・トラックエラー
検出回路217でフォーカスずれ量をモニターし、焦点
が合う位置近傍に対物レンズがきたときにステータスを
出して、「対物レンズが合焦点位置近傍にきた」ことを
制御部220に通知する。
【0189】(7)制御部220では、その通知をもら
うと、対物レンズアクチュエータ駆動回路218に対し
て、フォーカスループをオンにするようコマンドを出
す。
【0190】(8)制御部220は、フォーカスループ
をオンにしたまま送りモータ駆動回路216にコマンド
を出して、光ヘッド202をゆっくり情報記憶媒体20
1の外周部方向へ移動させる。
【0191】(9)同時に光ヘッド202からの再生信
号をモニターし、光ヘッド202が情報記憶媒体201
上の記録領域に到達したら、光ヘッド202の移動を止
め、対物レンズアクチュエータ駆動回路218に対して
トラックループをオンさせるコマンドを出す。
【0192】(10)続いて情報記憶媒体201の内周
部に記録されている「再生時の最適光量」および「記録
/消去時の最適光量」が再生され、その情報が制御部2
20を経由して半導体メモリ219に記録される。
【0193】(11)さらに制御部220では、その
「再生時の最適光量」に合わせた信号を記録・再生・消
去制御波形発生回路206に送り、再生時の半導体レー
ザ素子の発光量を再設定する。
【0194】(12)そして、情報記憶媒体201に記
録されている「記録/消去時の最適光量」に合わせて記
録/消去時の半導体レーザ素子の発光量が設定される。
【0195】<アクセス制御>情報記憶媒体201に記
録されたアクセス先情報が再生情報記憶媒体201上の
どの場所に記録されまたどのような内容を持っているか
についての情報は、情報記憶媒体201の種類により異
なる。たとえばDVDディスクでは、この情報は、情報
記憶媒体201内のディレクトリ管理領域またはナビゲ
ーションパックなどに記録されている。
【0196】ここで、ディレクトリ管理領域は、通常は
情報記憶媒体201の内周領域または外周領域にまとま
って記録されている。また、ナビゲーションパックは、
MPEG2のPS(プログラムストリーム)のデータ構
造に準拠したVOBS(ビデオオブジェクトセット)中
のVOBU(ビデオオブジェクトユニット)というデー
タ単位の中に含まれ、次の映像がどこに記録してあるか
の情報を記録している。
【0197】特定の情報を再生あるいは記録/消去した
い場合には、まず上記の領域内の情報を再生し、そこで
得られた情報からアクセス先を決定する。
【0198】<粗アクセス制御>制御部220ではアク
セス先の半径位置を計算で求め、現状の光ヘッド202
位置との間の距離を割り出す。
【0199】光ヘッド202移動距離に対して最も短時
間で到達できる速度曲線情報が事前に半導体メモリ21
9内に記録されている。制御部220は、その情報を読
み取り、その速度曲線に従って以下の方法で光ヘッド2
02の移動制御を行う。
【0200】すなわち、制御部220から対物レンズア
クチュエータ駆動回路218に対してコマンドを出して
トラックループをオフした後、送りモータ駆動回路21
6を制御して光ヘッド202の移動を開始させる。
【0201】集光スポットが情報記憶媒体201上のト
ラックを横切ると、フォーカス・トラックエラー検出回
路217内でトラックエラー検出信号が発生する。この
トラックエラー検出信号を用いて情報記憶媒体201に
対する集光スポットの相対速度を検出することができ
る。
【0202】送りモータ駆動回路216では、このフォ
ーカス・トラックエラー検出回路217から得られる集
光スポットの相対速度と制御部220から逐一送られる
目標速度情報との差を演算し、その結果で光ヘッド駆動
機構(送りモータ)203への駆動電流にフィードバッ
ク制御をかけながら、光ヘッド202を移動させる。
【0203】前記<光ヘッド移動機構>の項で述べたよ
うに、ガイドシャフトとブッシュあるいはベアリング間
には常に摩擦力が働いている。光ヘッド202が高速に
移動している時は動摩擦が働くが、移動開始時と停止直
前には光ヘッド202の移動速度が遅いため静止摩擦が
働く。この静止摩擦が働く時には(特に停止直前に
は)、相対的に摩擦力が増加している。この摩擦力増加
に対処するため、光ヘッド駆動機構(送りモータ)20
3に供給される電流が大きくなるように、制御部220
からのコマンドによって制御系の増幅率(ゲイン)を増
加させる。
【0204】<密アクセス制御>光ヘッド202が目標
位置に到達すると、制御部220から対物レンズアクチ
ュエータ駆動回路218にコマンドを出して、トラック
ループをオンさせる。
【0205】集光スポットは、情報記憶媒体201上の
トラックに沿ってトレースしながら、その部分のアドレ
スまたはトラック番号を再生する。
【0206】そこでのアドレスまたはトラック番号から
現在の集光スポット位置を割り出し、到達目標位置から
の誤差トラック数を制御部220内で計算し、集光スポ
ットの移動に必要なトラック数を対物レンズアクチュエ
ータ駆動回路218に通知する。
【0207】対物レンズアクチュエータ駆動回路218
内で1組のキックパルスを発生させると、対物レンズは
情報記憶媒体201の半径方向にわずかに動いて、集光
スポットが隣のトラックへ移動する。
【0208】対物レンズアクチュエータ駆動回路218
内では、一時的にトラックループをオフさせ、制御部2
20からの情報に合わせた回数のキックパルスを発生さ
せた後、再びトラックループをオンさせる。
【0209】密アクセス終了後、制御部220は集光ス
ポットがトレースしている位置の情報(アドレスまたは
トラック番号)を再生し、目標トラックにアクセスして
いることを確認する。
【0210】<連続記録/再生/消去制御>フォーカス
・トラックエラー検出回路217から出力されるトラッ
クエラー検出信号は、送りモータ駆動回路216に入力
されている。上述した「起動制御時」と「アクセス制御
時」には、送りモータ駆動回路216内では、トラック
エラー検出信号を使用しないように制御部220により
制御されている。
【0211】アクセスにより集光スポットが目標トラッ
クに到達したことを確認した後、制御部220からのコ
マンドにより、モータ駆動回路216を経由してトラッ
クエラー検出信号の一部が光ヘッド駆動機構(送りモー
タ)203への駆動電流として供給される。連続に再生
または記録/消去処理を行っている期間中、この制御は
継続される。
【0212】情報記憶媒体201の中心位置は回転テー
ブル221の中心位置とわずかにずれた偏心を持って装
着されている。トラックエラー検出信号の一部を駆動電
流として供給すると、偏心に合わせて光ヘッド202全
体が微動する。
【0213】また長時間連続して再生または記録/消去
処理を行うと、集光スポット位置が徐々に外周方向また
は内周方向に移動する。トラックエラー検出信号の一部
を光ヘッド移動機構(送りモータ)203への駆動電流
として供給した場合には、それに合わせて光ヘッド20
2が徐々に外周方向または内周方向に移動する。
【0214】このようにして対物レンズアクチュエータ
のトラックずれ補正の負担を軽減することにより、トラ
ックループを安定化させることができる。
【0215】<終了制御>一連の処理が完了し、動作を
終了させる場合には以下の手順に従って処理が行われ
る。
【0216】(1)制御部220から対物レンズアクチ
ュエータ駆動回路218に対して、トラックループをオ
フさせるコマンドが出される。
【0217】(2)制御部220から対物レンズアクチ
ュエータ駆動回路218に対して、フォーカスループを
オフさせるコマンドが出される。
【0218】(3)制御部220から記録・再生・消去
制御波形発生回路206に対して、半導体レーザ素子の
発光を停止させるコマンドが出される。
【0219】(4)スピンドルモータ駆動回路215に
対して、基準回転数として0が通知される。
【0220】<情報記憶媒体への記録信号/再生信号の
流れ> <再生時の信号の流れ> <2値化・PLL回路>先の<光ヘッド202による信
号検出>の項で述べたように、情報記憶媒体(光ディス
ク)201の光反射膜または光反射性記録膜からの反射
光量変化を検出して、情報記憶媒体201上の信号を再
生する。アンプ213で得られた信号は、アナログ波形
を有している。2値化回路212は、コンパレーターを
用いて、そのアナログ信号を“1”および“0”からな
る2値のデジタル信号に変換する。
【0221】こうして2値化回路212で得られた再生
信号から、PLL回路211において、情報再生時の基
準信号が取り出される。すなわち、PLL回路211は
周波数可変の発振器を内蔵しており、この発振器から出
力されるパルス信号(基準クロック)と2値化回路21
2出力信号との間で周波数および位相の比較が行われ
る。この比較結果を発振器出力にフィードバックしする
ことで、情報再生時の基準信号を取り出している。
【0222】<信号の復調>復調回路210は、変調さ
れた信号と復調後の信号との間の関係を示す変換テーブ
ルを内蔵している。復調回路210は、PLL回路21
1で得られた基準クロックに合わせて変換テーブルを参
照しながら、入力信号(変調された信号)を元の信号
(復調された信号)に戻す。復調された信号は、半導体
メモリ219に記録される。
【0223】<エラー訂正処理>エラー訂正回路209
の内部では、半導体メモリ219に保存された信号に対
し、内符号PIと外符号POを用いてエラー箇所を検出
し、エラー箇所のポインタフラグを立てる。その後、半
導体メモリ219から信号を読み出しながらエラーポイ
ンタフラグに合わせて逐次エラー箇所の信号を訂正した
後、再度半導体メモリ219に訂正後情報を記録する。
【0224】情報記憶媒体201から再生した情報を再
生信号cとして外部に出力する場合には、半導体メモリ
219に記録されたエラー訂正後情報から内符号PIお
よび外符号POをはずして、バスライン224を経由し
てデータI/Oインターフェイス222へ転送する。そ
して、データI/Oインターフェイス222が、エラー
訂正回路209から送られてきた信号を再生信号cとし
て出力する。
【0225】<情報記憶媒体201に記録される信号形
式>情報記憶媒体201上に記録される信号に対して
は、以下のことを満足することが要求される: (イ)情報記憶媒体201上の欠陥に起因する記録情報
エラーの訂正を可能とすること; (ロ)再生信号の直流成分を“0”にして再生処理回路
の簡素化を図ること; (ハ)情報記憶媒体201に対してできるだけ高密度に
情報を記録すること。
【0226】以上の要求を満足するため、情報記録再生
部(物理系ブロック)では、「エラー訂正機能の付加」
と「記録情報に対する信号変換(信号の変復調)」とを
行っている。
【0227】<記録時の信号の流れ> <エラー訂正コードECC付加処理>エラー訂正コード
ECC付加処理について説明する。情報記憶媒体201
に記録したい情報dが、生信号の形で、データI/Oイ
ンターフェイス222に入力される。この記録信号d
は、そのまま半導体メモリ219に記録される。その
後、ECCエンコーダ208内において、以下のような
ECCの付加処理が実行される。
【0228】以下、積符号を用いたECC付加方法の具
体例について説明を行なう。
【0229】記録信号dは、半導体メモリ219内で、
172バイト毎に1行ずつ順次並べられ、192行で1
組のECCブロックとされる(172バイト行×192
バイト列でおよそ32kバイトの情報量になる)。この
「172バイト行×192バイト列」で構成される1組
のECCブロック内の生信号(記録信号d)に対し、1
72バイトの1行毎に10バイトの内符号PIを計算し
て半導体メモリ219内に追加記録する。さらにバイト
単位の1列毎に16バイトの外符号POを計算して半導
体メモリ219内に追加記録する。
【0230】そして、10バイトの内符号PIを含めた
12行分(12×(172+10)バイト)と外符号P
Oの1行分(1×(172+10)バイト)の合計23
66バイト(=(12+1)×(172+10))を単
位として、エラー訂正コードECC付加処理のなされた
情報が、情報記憶媒体10の1セクタ内に記録される。
【0231】ECCエンコーダ208は、内符号PIと
外符号POの付加が完了すると、その情報を一旦半導体
メモリ219へ転送する。情報記憶媒体201に情報が
記録される場合には、半導体メモリ219から、1セク
タ分の2366バイトずつの信号が、変調回路207へ
転送される。
【0232】<信号変調>再生信号の直流成分(DS
V:Digital Sum ValueまたはDigital Sum Variati
on)を“0”に近付け、情報記憶媒体201に対して高
密度に情報を記録するため、信号形式の変換である信号
変調を変調回路207内で行う。変調回路207および
復調回路210は、それぞれ、元の信号と変調後の信号
との間の関係を示す変換テーブルを内蔵している。
【0233】変調回路207は、ECCエンコーダ20
8から転送されてきた信号を所定の変調方式に従って複
数ビット毎に区切り、上記変換テーブルを参照しなが
ら、別の信号(コード)に変換する。たとえば、変調方
式として8/16変調(RLL(2、10)コード)を
用いた場合には、変換テーブルが2種類存在し、変調後
の直流成分(DSV)が0に近付くように逐一参照用変
換テーブルを切り替えている。
【0234】<記録波形発生>情報記憶媒体(光ディス
ク)201に記録マークを記録する場合、一般的には、
記録方式として、次のものが採用される: [マーク長記録方式]記録マークの前端位置と後端末位
置に“1”がくるもの。
【0235】[マーク間記録方式]記録マークの中心位
置が“1”の位置と一致するもの。
【0236】なお、マーク長記録を採用する場合、比較
的長い記録マークを形成する必要がある。この場合、一
定期間以上記録用の大きな光量を情報記憶媒体10に照
射し続けると、情報記憶媒体201の光反射性記録膜の
蓄熱効果によりマークの後部のみ幅が広がり、「雨だ
れ」形状の記録マークが形成されてしまう。この弊害を
除去するため、長さの長い記録マークを形成する場合に
は、記録用レーザ駆動信号を複数の記録パルスに分割し
たり、記録用レーザの記録波形を階段状に変化させる等
の対策が採られる。
【0237】記録・再生・消去制御波形発生回路206
内では、変調回路207から送られてきた記録信号に応
じて、上述のような記録波形を作成し、この記録波形を
持つ駆動信号を、半導体レーザ駆動回路205に送って
いる。
【0238】次に、上記の記録再生装置におけるブロッ
ク間の信号の流れをまとめておく。
【0239】1)記録すべき生信号の情報記録再生装置
への入力 情報記録再生装置内の情報記憶媒体(光ディスク)20
1に対する情報の記録処理と再生処理に関連する部分を
まとめた情報記録再生部(物理系ブロック)内の構成を
例示している。PC(パーソナルコンピュータ)やEW
S(エンジニアリングワークステーション)などのホス
トコンピュータから送られて来た記録信号dはデータI
/Oインターフェイス222を経由して情報記録再生部
(物理系ブロック)101内に入力される。
【0240】2)記録信号dの2048バイト毎の分割
処理 データI/Oインターフェイス222では記録信号dを
時系列的に2048バイト毎に分割し、データID51
0などを付加した後、スクランブル処理を行う。その結
果得られた信号はECCエンコーダ208に送られる。
【0241】3)ECCブロックの作成 ECCエンコーダ208では、記録信号に対してスクラ
ンブルを掛けた後の信号を16組集めて「172バイト
×192列」のブロックを作った後、内符号PI(内部
パリティコード)と外符号PO(外部パリティコード)
の付加を行う。
【0242】4)インターリーブ処理 ECCエンコーダ208ではその後、外符号POのイン
ターリーブ処理を行う。
【0243】5)信号変調処理 変調回路207では、外外符号POのインターリーブ処
理した後の信号を変調後、同期コードを付加する。
【0244】6)記録波形作成処理 その結果得られた信号に対応して記録・再生・消去制御
波形発生回路206で記録波形が作成され、この記録波
形がレーザ駆動回路205に送られる。
【0245】情報記憶媒体(DVD−RAMディスク)
201では「マーク長記録」の方式が採用されているた
め、記録パルスの立ち上がりタイミングと記録パルスの
立ち下がりタイミングが変調後信号の“1”のタイミン
グと一致する。
【0246】7)情報記憶媒体(光ディスク)10への
記録処理 光ヘッド202から照射され、情報記憶媒体(光ディス
ク)201の記録膜上で集光するレーザ光の光量が断続
的に変化して情報記憶媒体(光ディスク)201の記録
膜上に記録マークが形成される。
【0247】図18は、たとえばDVDーRAMディス
ク等に対する論理ブロック番号の設定動作の一例を説明
するフローチャートである。図17も参照しながら説明
する。
【0248】ターンテーブル221に情報記憶媒体(光
ディスク)201が装填されると(ステップST13
1)、制御部220はスピンドルモータ204の回転を
開始させる(ステップST132)。
【0249】情報記憶媒体(光ディスク)201回転が
開始したあと光学ヘッド202のレーザー発光が開始さ
れ(ステップST133)、光ヘッド202内の対物レ
ンズのフォーカスサーボループがオンされる(ステップ
ST134)。
【0250】レーザ発光後、制御部220は送りモータ
203を作動させて光ヘッド202を回転中の情報記憶
媒体(光ディスク)201の Lead-in Area 607
に移動させる(ステップST135)。そして光ヘッ
ド202内の対物レンズのトラックサーボループがオン
される(ステップST136)。
【0251】トラックサーボがアクティブになると、光
ヘッド202は情報記憶媒体(光ディスク)201のLe
ad-in Area607内のControl data Zone655(図
9参照)の情報を再生する(ステップST137)。こ
のControl data Zone655内のBook type and Pa
rt version671を再生することで、現在回転駆動さ
れている情報記憶媒体(光ディスク)201が記録可能
な媒体(DVD−RAMディスクまたはDVD−Rディ
スク)であると確認される(ステップST138)。こ
こでは、媒体10がDVD−RAMディスクであるとす
る。
【0252】情報記憶媒体(光ディスク)201がDV
D−RAMディスクであると確認されると、再生対象の
Control data Zone655から、再生・記録・消去時
の最適光量(半導体レーザの発光パワーおよび発光期間
またはデューティ比等)の情報が再生される(ステップ
ST139)。
【0253】続いて、制御部220は、現在回転駆動中
のDVD−RAMディスク201に欠陥がないものとし
て、物理セクタ番号と論理セクタ番号との変換表(図1
1参照)を作成する(ステップST140)。
【0254】この変換表が作成されたあと、制御部22
0は情報記憶媒体(光ディスク)201のLead-in Are
a607内の欠陥管理エリアDMA1/DMA2 66
3およびLead-out Area609内の欠陥管理エリアDM
A3/DMA4 691を再生して、その時点における
情報記憶媒体(光ディスク)201の欠陥分布を調査す
る(ステップST141)。
【0255】上記欠陥分布調査により情報記憶媒体(光
ディスク)201上の欠陥分布が判ると、制御部220
は、ステップST140で「欠陥がない」として作成さ
れた変換表を、実際の欠陥分布に応じて修正する(ステ
ップST142)。具体的には、欠陥があると判明した
セクタそれぞれの部分で、物理セクタ番号PSNに対応
していた論理セクタ番号LSNがシフトされる。
【0256】図19は、たとえばDVD−RAMディス
ク等における欠陥処理動作(ドライブ側の処理)の一例
を説明するフローチャートである。以下図17も参照し
ながら、図19のフローチャートを説明する。
【0257】最初にたとえば制御部220内のMPUに
対して、現在ドライブに装填されている媒体(たとえば
DVD−RAMディスク)201に記録する情報の先頭
論理ブロック番号LBNおよび記録情報のファイルサイ
ズを指定する(ステップST151)。
【0258】すると、制御部220のMPUは、指定さ
れた先頭論理ブロック番号LBNから,記録する情報の
先頭論理セクタ番号LSNを算出する(ステップST1
52)。こうして算出された先頭論理セクタ番号LSN
および指定されたファイルサイズから、情報記憶媒体
(光ディスク)201への書込論理セクタ番号が定ま
る。
【0259】次に制御部220のMPUはDVD−RA
Mディスク201の指定アドレスに記録情報ファイルを
書き込むとともに、ディスク201上の欠陥を調査する
(ステップST153)。
【0260】このファイル書込中に欠陥が検出されなけ
れば、記録情報ファイルが所定の論理セクタ番号に異常
なく(つまりエラーが発生せずに)記録されたことにな
り、記録処理が正常に完了する(ステップST15
5)。
【0261】一方、ファイル書込中に欠陥が検出されれ
ば、所定の交替処理(たとえばリニア交替処理(Linear
Replacement Algorithm)が実行される(ステップS
T156)。
【0262】この交替処理後、新たに検出された欠陥が
ディスクのLead-in Area607のDMA1/DMA2
663およびLead-out Area609のDMA3/DM
A4691に追加登録される(図9と図10を参照)
(ステップST157)。情報記憶媒体(光ディスク)
201へのDMA1/DMA2 663およびDMA3
/DMA4 691の追加登録後、このDMA1/DM
A2 663およびDMA3/DMA4 691の登録
内容に基づいて、図18のステップST140で作成し
た変換表の内容が修正される(ステップST158)。
【0263】次に、図20から図30ではFile System
の一種であるUDFについて説明する。
【0264】[A−1]UDFとはユニバーサルディス
クフォーマット(Universal Disk Fo
rmat)の略で、主にディスク状情報記憶媒体におけ
る“ファイル管理方法に関する規約”を示す。CD−R
OM、CD−R、CD−RW、DVD-Video、DVD−
ROM、DVD−R、DVD−RAMは“ISO966
0”で規格化されたUDFフォーマットを採用してい
る。
【0265】ファイル管理方法としては基本的にルート
ディレクトリー(Root Directory)を親に持ち、ツリ
ー状にファイルを管理する階層ファイル・システムを前
提としている。ここでは主にDVD−RAM規格(File
System Specifications)に準拠したUDFフォーマ
ットについての説明を行うが、この説明内容の多くの部
分はDVD−ROM規格内容とも一致している。
【0266】[A−2]…UDFの概要 [A−2−1]情報記憶媒体へのファイル情報記録内容 情報記憶媒体に情報を記録する場合、情報のまとまりを
“ファイルデータ”(File Data)と呼び、ファイルデ
ータ単位で記録を行う。他のファイルデータと識別する
ためファイルデータ毎に独自のファイル名が付加されて
いる。共通な情報内容を持つ複数ファイルデータ毎にグ
ループ化するとファイル管理とファイル検索が容易にな
る。この複数ファイルデータ毎のグループを“ディレク
トリー”(Directory)または“フォルダー”(Folde
r)と呼ぶ。各ディレクトリー(フォルダー)毎に独自
のディレクトリー名(フォルダー名)が付加される。更
にその複数のディレクトリー(フォルダー)を集めて、
その上の階層のグループとして上位のディレクトリー
(上位フォルダー)でまとめる事が出来る。ここではフ
ァイルデータとディレクトリー(フォルダー)を総称し
てファイル(File)と呼ぶ。
【0267】情報を記録する場合には、*ファイルデー
タの情報内容そのもの、*ファイルデータに対応したフ
ァイル名、*ファイルデータの保存場所(どのディレク
トリーの下に記録するか)、に関する情報をすべて情報
記憶媒体上に記録する。
【0268】また各ディレクトリー(フォルダー)に対
する,*ディレクトリー名(フォルダー名)、*各ディ
レクトリー(フォルダー)が属している位置(その親と
なる上位ディレクトリー(上位フォルダー)の位置)、
に関する情報もすべて情報記憶媒体上に記録されてい
る。
【0269】[A−2−2]情報記憶媒体上での情報記
録形式 情報記憶媒体上の全記録領域は2048Bytesを最
小単位とする論理セクタに分割され、全論理セクタには
論理セクタ番号が連番で付けられている。情報記憶媒体
上に情報を記録する場合にはこの論理セクタ単位で情報
が記録される。情報記憶媒体上での記録位置はこの情報
を記録した論理セクタの論理セクタ番号で管理される。
【0270】図20、図21に示すように ファイル構
成(File Structure)486とファイルデータ(File
Data)487に関する情報が記録されている論理セク
タは特に“論理ブロック”とも呼ばれ、論理セクタ番号
(LSN)に連動して論理ブロック番号(LBN)が設
定されている。(論理ブロックの長さは論理セクタと同
様2048Bytesになっている。) [A−2−3]階層ファイル・システムを簡素化した一
例 階層ファイル・システムを簡素化した一例を図22
(a)に示す。
【0271】UNIX(登録商標)、MacOS(登録
商標)、MS−DOS、Windows(登録商標)等
ほとんどのOSのファイル管理システムが図22(a)
に示したようなツリー状の階層構造を持つ。
【0272】1個のディスクドライブ(例えば1台のH
DDが複数のパーティションに区切られている場合には
各パーティション単位を示す)毎にその全体の親となる
1個のルートディレクトリー(Root Directory)40
1が存在し、その下に サブディレクトリー(Sub Dir
ectory)402が属している。このSub Directory40
2の中にFile Data403が存在している。
【0273】実際にはこの例に限らずRoot Directory
401の直接下にFile Data 403が存在したり、複
数のSub Directory402が直列につながった複雑な階
層構造を持つ場合もある。
【0274】[A−2−4]情報記憶媒体上ファイル管
理情報の記録内容 ファイル管理情報は上述した論理ブロック単位で記録さ
れる。各論理ブロック内に記録される内容は主に *ファイルに関する情報を示す記述文であるFID(フ
ァイル識別記述子;File Identifier Descriptor) …ファイルの種類やファイル名(Root Directory名、S
ub Directory名、File Data名など)を記述してい
る。
【0275】…FIDの中には、それに続くFile Data
のデータ内容や、Directory の中味の記録場所を示す
記述文(つまり該当ファイルに対応した以下に説明する
ファイルエントリーFE)の記録位置も記述されてい
る。
【0276】*ファイル中味の記録位置を示す記述文で
あるFE(ファイルエントリー;File Entry) …File Dataのデータ内容や、Directory(Sub Direct
oryなど)の中味に関する情報が記録されている情報記
憶媒体上の位置(論理ブロック番号)などを記述してい
る。
【0277】File Identifier Descriptor の記述内
容の抜粋を図27(後述する)に示した。またその詳細
の説明は“[B−4]のFile Identifier Descripto
r”で行う。File Entryの記述内容の抜粋は図26(後
述する)に示し、その詳細な説明は“[B−3]のFile
Entry”で行う。
【0278】次に、情報記憶媒体上の記録位置を示す記
述文は、図23に示すロングアロケーションディスクリ
プター(Long Allocation Descriptor)と、図24に
示すショートアロケーションディスクリプター(Short
Allocation Descriptor)を使っている。それぞれの
詳細説明は“[B−1−2]のLong Allocation Desc
riptor”と“[B−1−3]のShort Allocation Des
criptor”で行う。
【0279】例として図22(a)のファイル・システ
ム構造の情報を情報記憶媒体に記録した時の記録内容を
図22(b)に示す。図22(b)の記録内容は以下の
通りとなる。
【0280】・論理ブロック番号“1”の論理ブロック
にRoot Directory401の中味が示されている。
【0281】…図22(a)の例ではRoot Directory
401の中にはSub Directory402のみが入っている
ので、Root Directory401の中味としてSub Direct
ory402に関する情報がFile Identifier Descripto
r文404で記載されている。また図示して無いが同一
論理ブロック内にRoot Directory401自身の情報もF
ile Identifier Descriptor文で並記してある。
【0282】…このSub Directory402のFile Iden
tifier Descriptor文404中にSub Directory402
の中味が何処に記録されているかを示すFile Entry文
405の記録位置(図22(b)の例では2番目の論理
ブロック)がLong Allocation Descriptor文で記載
(LAD(2))されている。
【0283】・論理ブロック番号“2”の論理ブロック
にSub Directory402の中味が記録されている位置を
示すFile Entry文405が記録されている。
【0284】…図22(a)の例ではSub Directory4
02の中にはFile Data403のみが入っているので、
Sub Directory 402 の中味として実質的には 、
File Data403に関する情報が記述されているFile
Identifier Descriptor文406の記録位置を示す事に
なる。
【0285】…File Entry文中のShort Allocation
Descriptor文で3番目の論理ブロックにSub Directory
402の中味が記録されている事(AD(3))が記述され
ている。
【0286】・論理ブロック番号“3”の論理ブロック
にSub Directory402の中味が記録されている。
【0287】…図22(a)の例ではSub Directory4
02の中にはFile Data403のみが入っているので、
Sub Directory402の中味としてFile Data403に
関する情報がFile Identifier Descriptor文406で
記載されている。また図示して無いが同一論理ブロック
内にSub Directory402自身の情報もFile Identifi
er Descriptor文で並記してある。
【0288】…File Data403に関するFile Identi
fier Descriptor文406の中にそのFile Data403
の内容が何処に記録されている位置を示すFile Entry
文407の記録位置(図22(b)の例では4番目の論
理ブロックに記録されている)が、Long Allocation
Descriptor文で記載(LAD(4))されている。
【0289】・論理ブロック番号“4”の論理ブロック
にFile Data403の内容408、409が記録されて
いる位置を示すFile Entry文407が記録されてい
る。
【0290】…File Entry文407内のShort Alloca
tion Descriptor文でFile Data403の内容408、
409が5番目と6番目の論理ブロックに記録している
事が記述(AD(5),AD(6))されている。
【0291】・論理ブロック番号“5”の論理ブロック
にFile Data403の内容情報(a)408が記録されて
いる。
【0292】・論理ブロック番号“6”の論理ブロック
にFile Data403の内容情報(b)409が記録されて
いる。
【0293】[A−2−5] 図22(b)情報に沿っ
たFile Dataへのアクセス方法を説明する。
【0294】“[A−2−4] 情報記憶媒体上のファ
イル・システム情報記録内容”で簡単に説明したように
File Identifier Descriptor404、406とFile
Entry405、407には、それに続く情報が記述して
ある論理ブロック番号が記述してある。Root Director
yから階層を下りながらSub Directoryを経由してFile
Dataへ到達するのと同様に、 File Identifier De
scriptorとFile Entry内に記述してある論理ブロック
番号に従って情報記憶媒体上の論理ブロック内の情報を
順次再生しながらFile Dataのデータ内容へアクセスす
る。
【0295】つまり図22(b)に示した情報に対して
File Data403へアクセスするには、まず始めに1番
目の論理ブロック情報を読む。File Data403は Su
b Directory402の中に存在しているので、1番目の
論理ブロック情報の中からSub Directory402のFile
Identifier Descriptor404を探し、LAD(2)を読
み取った後、それに従って2番目の論理ブロック情報を
読む。2番目の論理ブロックには1個のFile Entry文
しか記述してないので、その中のAD(3)を読み取り、3
番目の論理ブロックへ移動する。3番目の論理ブロック
ではFile Data403に関して記述してあるFile Iden
tifier Descriptor406を探し、LAD(4)を読み取
る。LAD(4)に従い4番目の論理ブロックへ移動する
と、そこには1個のFile Entry文407しか記述して
ないので、AD(5)とAD(6)を読み取り、File Data40
3の内容が記録してある論理ブロック番号(5番目と6
番目)を見付ける。
【0296】なお AD(*)、LAD(*)の内容に
ついては“[B]UDFの各記述文(Descriptor)の具
体的内容説明”で詳細に説明する。
【0297】[A−3]UDFの特徴 [A−3−1]UDF特徴説明 以下にHDDやFDD、MOなどで使われているFAT
との比較によりUDFの特徴を説明する。
【0298】1)(最小論理ブロックサイズ、最小論理
セクタサイズなどの)最小単位が大きく、記録すべき情
報量の多い映像情報や音楽情報の記録に向く。
【0299】…FATの論理セクタサイズが512By
tesに対して、UDFの論理セクタ(ブロック)サイ
ズは2048Bytesと大きくなっている。
【0300】2)FATはファイルの情報記憶媒体への
割り当て管理表(File AllocationTable)が情報記憶
媒体上で局所的に集中記録されるのに対し、UDFでは
ファイル管理情報をディスク上の任意の位置に分散記録
できる。
【0301】…UDFではファイル管理情報やファイル
データに関するディスク上での記録位置は論理セクタ
(ブロック)番号としてAllocation Descriptorに記述
される。
【0302】*FATではファイル管理領域(File Al
location Table)で集中管理されているため頻繁にフ
ァイル構造の変更が必要な用途〔主に頻繁な書き換え用
途〕に適している。(集中箇所に記録されているので管
理情報を書き換え易いため。) またファイル管理情報
(File Allocation Table)の記録場所はあらかじめ
決まっているので記録媒体の高い信頼(欠陥領域が少な
い事)が前提となる。
【0303】*UDFではファイル管理情報が分散配置
されているので、ファイル構造の大幅な変更が少なく、
階層の下の部分(主にRoot Directoryより下の部分)
で後から新たなファイル構造を付け足して行く用途〔主
に追記用途〕に適している。(追記時には以前のファイ
ル管理情報に対する変更箇所が少ないため。) また分
散されたファイル管理情報の記録位置を任意に指定でき
るので、先天的な欠陥箇所を避けて記録する事が出来
る。
【0304】ファイル管理情報を任意の位置に記録でき
るので全ファイル管理情報を一箇所に集めて記録し上記
FATの利点も出せるので、より汎用性の高いファイル
システムとして考えることが出来る。
【0305】[B]UDFの各記述文(Descriptor)の
具体的内容説明 [B−1]論理ブロック番号の記述文 [B−1−1]Allocation Descriptor “[A−2−4]情報記憶媒体上のファイル・システム
情報記録内容”に示したようにFile Identifier Desc
riptorやFile Entryなどの一部に含まれ、その後に続
く情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を示
した記述文をAllocation Descriptorと呼ぶ。Allocati
on Descriptorには以下に示すLong Allocation Desc
riptorとShort Allocation Descriptorがある。
【0306】[B−1−2]Long Allocation Descri
ptor 図23に示すように ・エクステント(Extent)の長さ410 …論理ブロッ
ク数を4Bytesで表示、 ・Extentの位置411 …該当する論理ブロック番号を
4Bytesで表示、 ・インプリメンテンションユース(Implementation Us
e)412 …演算処理に利用する情報で8Byteで
表示、などから構成される。
【0307】ここの説明文では記述を簡素化して“LA
D(論理ブロック番号)”で記述する。
【0308】[B−1−3]Short Allocation Descr
iptor 図24に示すように ・Extentの長さ410 …論理ブロック数を4Bytesで
表示 ・Extentの位置411 …該当する論理ブロック番号を
4Bytesで表示のみで構成される。ここの説明文では記
述を簡素化して“AD(論理ブロック番号)”で記述す
る。
【0309】[B−2]アンロケイテッドスペイスエン
トリー(Unallocated Space Entry) 図25に示すように情報記憶媒体上の“未記録状態のEx
tent分布”をExtent毎にShort Allocation Descripto
rで記述し、それを並べる記述文で、Space Table(図
20,図21参照)に用いられる。具体的な内容として
は ・Descriptor Tag413 …記述内容の識別子を表
し、この場合は“263”、 ・ICB Tag414 …ファイルタイプを示す、IC
B Tag内のFile Type=1はUnallocated Space Ent
ryを意味し、File Type=4はDirectory、File Type
=5はFile Dataを表している。
【0310】・Allocation Descriptors列の全長41
5… 4Bytesで総Bytes数を示すなどが記述されてい
る。
【0311】[B−3]File Entry “[A−2−4]情報記憶媒体上のファイル・システム
情報記録内容”で説明した記述文。
【0312】図26に示すように ・ディスクリプタータッグ(Descriptor Tag)417
… 記述内容の識別子を表し、この場合は“261” ・ICB Tag418… ファイルタイプを示す→内容
は[B−2]と同じ、 ・パーミッション(Permissions)419… ユーザー
別の記録・再生・削除許可情報を示す。主にファイルのセ
キュリティー確保を目的として使われる。
【0313】・Allocation Descriptors420… 該
当ファイルの中味が記録してある位置をExtent毎にShor
t Allocation Descriptorを並べて記述する、などが
記述されている。
【0314】[B−4]File Identifier Descriptor “[A−2−4]情報記憶媒体上のファイル・システム
情報記録内容”で説明したようにファイル情報を記述し
た記述文。図27に示すように ・Descriptor Tag421… 記述内容の識別子を表
し、この場合は“257” ・ファイル特徴(File Characteristics )422…
ファイルの種別を示し、Parent Directory、Directo
ry、File Data、ファイル削除フラグのどれかを意味す
る。
【0315】・情報制御ブロック(Information Contr
ol Block )423… このファイルに対応したFE
位置がLong Allocation Descriptorで記述されてい
る。
【0316】・File Identifier424… ディレクト
リー名またはファイル名。
【0317】・Padding437… File Identifier D
escriptor全体の長さを調整するために付加されたダミ
ー領域で、通常は全て“0”が記録されている。などが
記述される。
【0318】[C]UDFに従って情報記憶媒体上に記
録したファイル構造記述例 “[A−2]UDFの概要”で示した内容について具体
的な例を用いて以下に詳細に説明する。
【0319】図22(a)に対して、より一般的なファ
イル・システム構造例を図28に示す。括弧内はDirect
oryの中身に関する情報またはFile Dataのデータ内容
が記録されている情報記憶媒体上の論理ブロック番号を
示している。
【0320】図28のファイル・システム構造の情報を
UDFフォーマットに従って情報記憶媒体上に記録した
例を図20、図21のファイル構成(File Structur
e)486に示す。
【0321】情報記憶媒体上の未記録位置管理方法とし
て *スペースビットマップ(Space Bitmap)方法 …Space Bitmap Descriptor470を用いた、情報記
憶媒体内記録領域の全論理ブロックに対してビットマッ
プ的に“記録済み”または“未記録”のフラグを立て
る。
【0322】*スペーステーブル(Space Table)方法 …Unallocated Space Entry471の記述方式を用い
てShort AllocationDescriptorの列記として未記録の
全論理ブロック番号を記載している。の2方式が存在す
る。
【0323】本実施の形態の説明では、説明のためわざ
と図20、図21に両方式を併記しているが、実際には
両方が一緒に使われる(情報記憶媒体上に記録される)
ことはほとんど無く、どちらか一方のみ使われている。
【0324】図20,図21に記述されている主なDesc
riptorの内容の概説は以下の通りである。
【0325】・Beginning Extended Area Descripto
r445…Volume Recognition Sequenceの開始位置を
示す。
【0326】・Volume Structure Descriptor446
… Volumeの内容説明を記述、 ・Boot Descriptor447… ブート時の処理内容を記
述、 ・Terminating Extended Area Descriptor448…
Volume RecognitionSequenceの終了位置を示す、 ・Partition Descriptor450…パーティション情報
(サイズなど)を示す。DVD−RAMでは1Volume当
たり1パーティション(Partition)を原則としてい
る、 ・Logical Volume Descriptor454…論理ボリュー
ムの内容を記述している、 ・Anchor Volume Descriptor Pointer458…情報
記憶媒体記録領域内でのMain Volume Descriptor Se
quence449とMain Volume Descriptor Sequence4
67の記録位置を示している。
【0327】・Reserved(all 00hbytes)459〜4
65…特定のDescriptorを記録する論理セクタ番号を確
保するため、その間に全て“0”を記録した調整領域を
持たせている。
【0328】・Reserve Volume Descriptor Sequenc
e467…Main Volume Descriptor。Sequence449
に記録された情報のパックアップ領域。
【0329】[D]再生時のファイルデータへのアクセ
ス方法 図20、図21に示したファイル・システム情報を用い
て例えばFile DataH 432(図28参照)のデータ
内容を再生するための情報記憶媒体上のアクセス処理方
法について説明する。
【0330】1)情報記録再生装置起動時または情報記
憶媒体装着時のブート(Boot)領域としてVolume Reco
gnition Sequence444領域内のBoot Descriptor4
47の情報を再生に行く。
【0331】2)Boot Descriptor447の記述内容に
沿ってブート(Boot)時の処理が始まる。特に指定され
たブート時の処理が無い場合には、始めにメインボリウ
ム記述順(Main Volume Descriptor Sequence)44
9領域内の論理ボリウムディスクリプター(Logical V
olume Descriptor)454の情報を再生する。
【0332】3)Logical Volume Descriptor454
の中に論理ボリウムコンテンツユース(Logical Volum
e Contents Use)455が記述されており、そこにフ
ァイルセットディスクリプター(File Set Descripto
r)472が記録してある位置を示す論理ブロック番号
がLong Allocation Descriptor(図23)形式で記述
してある。(図20,図21の例ではLAD(100)か
ら100番目の論理ブロックに記録してある。) 4)100番目の論理ブロック(論理セクタ番号では3
72番目になる)にアクセスし、File Set Descripto
r472を再生する。その中のRoot DirectoryICB 4
73にRoot Directory A 425に関するFile Ent
ryが記録されている場所(論理ブロック番号)がLong
Allocation Descriptor(図23)形式で記述してある
(図20、図21の例ではLAD(102)から102番
目の論理ブロックに記録してある)。Root Directory
ICB 473のLAD(102)に従い、 5)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Di
rectory A 425に関するFile Entry475を再生
し、Root Directory A 425の中身に関する情報
が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み込む
(AD(103))。
【0333】6)103番目の論理ブロックにアクセス
し、Root Directory A 425の中身に関する情報
を再生する。
【0334】File Data H 432はDirectory D
428系列の下に存在するので、Directory D 4
28に関するFile Identifier Descriptor を探し、
Directory D 428に関するFile Entryが記録して
ある論理ブロック番号(図20、図21には図示して無
いがLAD(110))を読み取る。
【0335】7)110番目の論理ブロックにアクセス
し、Directory D 428に関するFile Entry480
を再生し、Directory D 428の中身に関する情報
が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み込む
(AD(111))。
【0336】8)111番目の論理ブロックにアクセス
し、Directory D 428の中身に関する情報を再生
する。
【0337】File Data H 432は Sub Directo
ry F 430の直接下に存在するので、Sub Directo
ry F 430に関するFile Identifier Descriptor
を探し、Sub Directory F 430に関するFile En
tryが記録してある論理ブロック番号(図20、図21
には図示して無いがLAD(112))を読み取る。
【0338】9)112番目の論理ブロックにアクセス
し、Sub Directory F 430に関するFile Entry
482を再生し、Sub Directory F 430の中身
に関する情報が記録されている位置(論理ブロック番
号)を読み込む(AD(113))。
【0339】10)113番目の論理ブロックにアクセ
スし、Sub Directory F 430の中身に関する情報
を再生し、File Data H 432に関するFile Iden
tifierDescriptorを探す。そしてそこからFile Data
H 432に関するFile Entryが記録してある論理ブ
ロック番号(図20、図21には図示して無いがLAD
(114))を読み取る。
【0340】11)114番目の論理ブロックにアクセ
スし、File Data H 432に関するFile Entry4
84を再生しFile Data H 432のデータ内容48
9が記録されている位置を読み取る。
【0341】12)File Data H 432に関するFi
le Entry484内に記述されている論理ブロック番号
順に情報記憶媒体から情報を再生してFile Data H
432のデータ内容489を読み取る。
【0342】[E]特定のファイルデータ内容変更方法
図20、図21に示したファイル・システム情報を用い
て例えばFile DataH 432のデータ内容を変更する
場合のアクセスも含めた処理方法について説明する。
【0343】1)File Data H 432の変更前後で
のデータ内容の容量差を求め、その値を2048Byt
esで割り、変更後のデータを記録するのに論理ブロッ
クを何個追加使用するかまたは何個不要になるかを事前
に計算しておく。
【0344】2)情報記録再生装置起動時または情報記
憶媒体装着時のブート(Boot)領域としてVolume Reco
gnition Sequence444領域内のBoot Descriptor4
47の情報を再生に行く。Boot Descriptor447の記
述内容に沿ってブート(Boot)時の処理が始まる。特に
指定されたブート時の処理が無い場合には、 3)始めにMain Volume Descriptor Sequence449
領域内のPartition Descriptor450を再生し、その
中に記述してあるPartition Contents Use451の情
報を読み取る。このPartition Contents Use451
(Partition Header Descriptor とも呼ぶ)の中にS
pace Table もしくはSpace Bitmap の記録位置が示
してある。
【0345】・Space Table位置はUnallocated Space
Table452の欄にShort Allocation Descriptorの
形式で記述されている。(図20、図21の例ではAD
(50))。また ・Space Bitmap位置はUnallocated Space Bitmap4
53の欄にShort Allocation Descriptorの形式で記
述されている。(図20、図21の例ではAD(0))、 4)3)で読み取った Space Bitmapが記述してある
論理ブロック番号(0)へアクセスする。Space Bitma
pDescriptor470からSpace Bitmap 情報を読み取
り、未記録の論理ブロックを探し、1)の計算結果分の
論理ブロックの使用を登録する(Space BitmapDescrip
tor460情報の書き換え処理)。もしくは 4')3)で読み取ったSpace Tableが記述してある論
理ブロック番号(50)へアクセスする。Space Table
のUSE(AD(*),AD(*),…,AD(*))471から未記録の論理
ブロックを探し、1)の計算結果分の論理ブロックの使
用を登録する。
【0346】(Space Table情報の書き換え処理) *実際の処理は“4)”か“4')”かどちらか一方の
処理を行う。
【0347】5)次にMain Volume Descriptor Sequ
ence449領域内のLogical VolumeDescriptor454
の情報を再生する。
【0348】6)Logical Volume Descriptor454
の中にLogical Volume Contents Use455が記述さ
れており、そこにFile Set Descriptor472が記録
してある位置を示す論理ブロック番号がLong Allocati
on Descriptor(図23)形式で記述してある。(図2
0、図21の例ではLAD(100)から100番目の論
理ブロックに記録してある。) 7)100番目の論理ブロック(論理セクタ番号では4
00番目になる)にアクセスし、File Set Descripto
r472を再生する。その中のRoot DirectoryICB 4
73にRoot Directory A 425に関するFile Ent
ry が記録されている場所(論理ブロック番号)がLong
Allocation Descriptor(図22)形式で記述してあ
る(図20、図21の例ではLAD(102)から102
番目の論理ブロックに記録してある)。Root Director
y ICB 473のLAD(102)に従い 8)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Di
rectory A 425に関するFile Entry 475を再
生し、Root Directory A 425の中味に関する情
報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み込
む(AD(103))。
【0349】9)103番目の論理ブロックにアクセス
し、Root Directory A 425の中味に関する情報
を再生する。
【0350】File Data H 432は Directory
D 428系列の下に存在するので、Directory D
428に関するFile Identifier Descriptorを探し、
Directory D 428に関するFile Entryが記録して
ある論理ブロック番号(図20、図21には図示して無
いがLAD(110))を読み取る。
【0351】10)110番目の論理ブロックにアクセ
スし、Directory D 428に関するFile Entry 4
80を再生し、Directory D 428の中身に関する
情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み
込む(AD(111))。
【0352】11)111番目の論理ブロックにアクセ
スし、Directory D 428の中身に関する情報を再
生する。
【0353】File Data H 432はSubDirectory
F 430の直接下に存在するので、SubDirectory F
430に関するFile Identifier Descriptorを探
し、SubDirectory F 430に関するFile Entryが
記録してある論理ブロック番号(図20、図21には図
示して無いがLAD(112))を読み取る。
【0354】12)112番目の論理ブロックにアクセ
スし、SubDirectory F 430に関するFile Entry
482を再生し、SubDirectory F 430の中身に
関する情報が記録されている位置(論理ブロック番号)
を読み込む(AD(113))。
【0355】13)113番目の論理ブロックにアクセ
スし、SubDirectory F 430の中身に関する情報を
再生し、File Data H 432に関するFile Identi
fierDescriptorを探す。そしてそこからFile Data H
432に関するFile Entryが記録してある論理ブロ
ック番号(図20、図21には図示して無いがLAD
(114))を読み取る。
【0356】14)114番目の論理ブロックにアクセ
スし、File Data H 432に関するFile Entry
484を再生しFile Data H 432のデータ内容4
89が記録されている位置を読み取る。
【0357】15)4)か4')で追加登録した論理ブ
ロック番号も加味して変更後のFile Data H 432
のデータ内容489を記録する。
【0358】[F]特定のファイルデータ/ディレクト
リー消去処理方法 例としてFile Data H 432またはSubDirectory
F 430を消去する方法について説明する。
【0359】情報記録再生装置起動時または情報記憶媒
体装着時のブート(Boot)領域としてVolume Recognit
ion Sequence444領域内のBoot Descriptor447
の情報を再生に行く。
【0360】Boot Descriptor 447の記述内容に沿
ってブート(Boot)時の処理が始まる。特に指定された
ブート時の処理が無い場合には、始めにMain Volume
Descriptor Sequence449領域内のLogical Volume
Descriptor454の情報を再生する。
【0361】3)Logical Volume Descriptor454
の中にLogical Volume Contents Use455が記述さ
れており、そこにFile Set Descriptor472が記録
してある位置を示す論理ブロック番号がLong Allocati
on Descriptor(図23)形式で記述してある。(図2
0、図21の例ではLAD(100)から100番目の論
理ブロックに記録してある。) 4)100番目の論理ブロック(論理セクタ番号では4
00番目になる)にアクセスし、File Set Descripto
r472を再生する。その中のRoot DirectoryICB 4
73にRoot Directory A 425に関するFile Ent
ryが記録されている場所(論理ブロック番号)がLong
Allocation Descriptor(図23)形式で記述してある
(図20、図21の例ではLAD(102)から102番
目の論理ブロックに記録してある)。Root Directory
ICB 473のLAD(102)に従い 5)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Di
rectory A 425に関するFile Entry 475を再
生し、Root Directory A 425の中身に関する情
報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み込
む(AD(103))。
【0362】6)103番目の論理ブロックにアクセス
し、Root Directory A 425の中身に関する情報
を再生する。
【0363】File Data H 432はDirectory D
428系列の下に存在するので、Directory D 4
28に関するFile Identifier Descriptorを探し、Di
rectory D 428に関するFile Entryが記録してあ
る論理ブロック番号(図20、図21には図示して無い
がLAD(110))を読み取る。
【0364】7)110番目の論理ブロックにアクセス
し、Directory D 428に関するFile Entry 48
0を再生し、Directory D 428の中身に関する情
報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み込
む(AD(111))。
【0365】8)111番目の論理ブロックにアクセス
し、Directory D 428の中味に関する情報を再生
する。
【0366】File Data H 432は SubDirectory
F 430の直接下に存在するので、SubDirectory
F 430に関するFile Identifier Descriptorを探
す。
【0367】《SubDirectoryF 430を消去する場合
には》SubDirectory F 430に関するFile Identi
fier Descriptor内のFileCharacteristics422(図
27)に“ファイル削除フラグ”を立てる。
【0368】SubDirectory F 430に関するFile
Entryが記録してある論理ブロック番号(図20、図2
1には図示して無いがLAD(112))を読み取る。
【0369】9)112番目の論理ブロックにアクセス
し、SubDirectory F 430に関するFile Entry4
82を再生し、SubDirectory F 430の中味に関す
る情報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読
み込む(AD(113))。
【0370】10)113番目の論理ブロックにアクセ
スし、SubDirectory F 430の中味に関する情報を
再生し、File Data H 432に関するFile Identi
fierDescriptorを探す。
【0371】《File Data H 432を消去する場合
には》File Data H 432に関するFile Identifi
er Descriptor内のFile Characteristics 422
(図27)に“ファイル削除フラグ”を立てる。さらに
そこからFile Data H 432に関するFile Entry
が記録してある論理ブロック番号(図20、図21には
図示して無いがLAD(114))を読み取る。
【0372】11)114番目の論理ブロックにアクセ
スし、File Data H 432に関するFile Entry
484を再生しFile Data H 432のデータ内容4
89が記録されている位置を読み取る。
【0373】《File Data H 432を消去する場合
には》以下の方法でFile Data H 432のデータ内
容489が記録されていた論理ブロックを解放する(そ
の論理ブロックを未記録状態に登録する)。
【0374】12)次にMain Volume Descriptor Se
quence449領域内のPartition Descriptor450を
再生し、その中に記述してあるPartition Contents U
se451の情報を読み取る。このPartition Contents
Use451(Partition Header Descriptorとも呼
ぶ)の中にSpace TableもしくはSpace Bitmapの記録
位置が示してある。
【0375】・Space Table位置はUnallocated Space
Table452の欄にShort Allocation Descriptorの
形式で記述されている。(図20、図21の例ではAD
(50))また ・Space Bitmap位置はUnallocated Space Bitmap4
53の欄にShort Allocation Descriptorの形式で記
述されている。(図20、図21例ではAD(0)) 13)12)で読み取ったSpace Bitmapが記述してあ
る論理ブロック番号(0)へアクセスし、11)の結果
得られた“解放する論理ブロック番号”をSpaceBitmap
Descriptor470に書き換える。もしくは 13')12)で読み取ったSpace Tableが記述してあ
る論理ブロック番号(50)へアクセスし、11)の結
果得られた“解放する論理ブロック番号”をSpace Tab
leに書き換える。
【0376】* 実際の処理は“13)”か“1
3')”かどちらか一方の処理を行う。
【0377】《File Data H 432を消去する場合
には》 12)10)〜11)と同じ手順を踏んでFile Data
I 433のデータ内容490が記録されている位置を
読み取る。
【0378】13)次にMain Volume Descriptor Se
quence449領域内のPartition Descriptor450を
再生し、その中に記述してあるPartition Contents U
se451の情報を読み取る。このPartition Contents
Use451(Partition Header Descriptorとも呼
ぶ)の中にSpace TableもしくはSpace Bitmapの記録
位置が示してある。
【0379】・Space Table位置はUnallocated Space
Table452の欄にShort Allocation Descriptorの
形式で記述されている。(図20、図21の例ではAD
(50))また ・Space Bitmap位置はUnallocated Space Bitmap4
53の欄にShort Allocation Descriptorの形式で記
述されている。(図20、図21例ではAD(0)) 14)13)で読み取ったSpace Bitmapが記述してあ
る論理ブロック番号(0)へアクセスし、11)と1
2)の結果得られた“解放する論理ブロック番号”をSp
ace Bitmap Descriptor470に書き換える。もしく
は 14')13)で読み取ったSpace Tableが記述してあ
る論理ブロック番号(50)へアクセスし、11)と1
2)の結果得られた“解放する論理ブロック番号”をSp
ace Tableに書き換える。
【0380】* 実際の処理は“14)”か“1
4')”かどちらか一方の処理を行う。
【0381】[G]ファイルデータ/ディレクトリーの
追加処理 例としてSub Directory F 430の下に新たにファ
イルデータもしくはディレクトリーを追加する時のアク
セス・追加処理方法について説明する。
【0382】1)ファイルデータを追加する場合には追
加するファイルデータ内容の容量を調べ、その値を20
48Bytesで割り、ファイルデータを追加するため
に必要な論理ブロック数を計算しておく。
【0383】2)情報記録再生装置起動時または情報記
憶媒体装着時のブート(Boot)領域としてVolume Reco
gnition Sequence444領域内のBoot Descriptor4
47の情報を再生に行く。Boot Descriptor447の記
述内容に沿ってブート(Boot)時の処理が始まる。特に
指定されたブート時の処理が無い場合には 3)始めにMain Volume Descriptor Sequence449
領域内のPartition Descriptor450を再生し、その
中に記述してあるPartition Contents Use451の情
報を読み取る。このPartition Contents Use451
(Partition Header Descriptorとも呼ぶ)の中にSpa
ce TableもしくはSpace Bitmapの記録位置が示してあ
る。
【0384】・Space Table位置はUnallocated Space
Table452の欄にShort Allocation Descriptorの
形式で記述されている。(図20、図21の例ではAD
(50))また ・Space Bitmap位置はUnallocated Space Bitmap4
53の欄にShort Allocation Descriptorの形式で記
述されている。(図20、図21例ではAD(0)) 4)3)で読み取ったSpace Bitmapが記述してある論
理ブロック番号(0)へアクセスする。Space Bitmap
Descriptor470からSpace Bitmap情報を読み取
り、未記録の論理ブロックを探し、1)の計算結果分の
論理ブロックの使用を登録する(Space Bitmap Descr
iptor460情報の書き換え処理)。もしくは 4')3)で読み取ったSpace Tableが記述してある論
理ブロック番号(50)へアクセスする。Space Table
のUSE(AD(*),AD(*),…,AD(*))471から未記録の論理
ブロックを探し、1)の計算結果分の論理ブロックの使
用を登録する。
【0385】(Space Table情報の書き換え処理) * 実際の処理は“4)”か“4')”かどちらか一方
の処理を行う。
【0386】5)次にMain Volume Descriptor Sequ
ence449領域内のLogical VolumeDescriptor454
の情報を再生する。
【0387】6)Logical Volume Descriptor454
の中にLogical Volume Contents Use455が記述さ
れており、そこにFile Set Descriptor472が記録
してある位置を示す論理ブロック番号がLong Allocati
on Descriptor(図23)形式で記述してある。(図2
0、図21の例ではLAD(100)から100番目の論
理ブロックに記録してある。) 7)100番目の論理ブロック(論理セクタ番号では4
00番目になる)にアクセスし、File Set Descripto
r472を再生する。その中のRoot DirectoryICB 4
73にRoot Directory A 425に関するFile Ent
ryが記録されている場所(論理ブロック番号)がLong
Allocation Descriptor(図23)形式で記述してある
(図20、図21の例ではLAD(102)から102番
目の論理ブロックに記録してある)。Root Directory
ICB 473のLAD(102)に従い 8)102番目の論理ブロックにアクセスし、Root Di
rectory A 425に関するFile Entry475を再生
し、Root Directory A 425の中身に関する情報
が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み込む
(AD(103))。
【0388】9)103番目の論理ブロックにアクセス
し、Root Directory A 425の中身に関する情報
を再生する。
【0389】Directory D 428に関するFile Ide
ntifier Descriptorを探し、Directory D 428に
関するFile Entryが記録してある論理ブロック番号
(図20、図21には図示して無いがLAD(110))
を読み取る。
【0390】10)110番目の論理ブロックにアクセ
スし、Directory D 428に関するFile Entry48
0を再生し、Directory D 428の中身に関する情
報が記録されている位置(論理ブロック番号)を読み込
む(AD(111))。
【0391】11)111番目の論理ブロックにアクセ
スし、Directory D 428の中身に関する情報を再
生する。
【0392】Sub Directory F 430に関するFile
Identifier Descriptorを探し、Sub Directory F
430に関するFile Entryが記録してある論理ブロ
ック番号(図20、図21には図示して無いがLAD
(112))を読み取る。
【0393】12)112番目の論理ブロックにアクセ
スし、Sub Directory F 430に関するFile Entr
y 482を再生し、Sub Directory F 430の中
身に関する情報が記録されている位置(論理ブロック番
号)を読み込む(AD(113))。
【0394】13)113番目の論理ブロックにアクセ
スし、Sub Directory F 430の中身に関する情報
内に新たに追加するファイルデータもしくはディレクト
リーのFile Identifier Descriptorを登録する。
【0395】14)4)または4')で登録した論理ブ
ロック番号位置にアクセスし、新たに追加するファイル
データもしくはディレクトリーに関するFile Entryを
記録する。
【0396】15)14)のFile Entry 内の Short
Allocation Descriptorに示した論理ブロック番号位
置にアクセスし、追加するディレクトリーに関するPare
nt Directory の File Identifier Descriptorも
しくは追加するファイルデータのデータ内容を記録す
る。
【0397】図29(a)に示す映像情報や音楽情報の
録再可能な情報記憶媒体(OpticalDisk 1001)に
記録される情報の記録情報内容(データ構造)につい
て、図30、図31も参照しながら以下に説明する。
【0398】情報記憶媒体(Optical Disk 100
1)上に記録される情報の概略的なデータ構造としては
図29(b)に示すように内周側(Inner Side 10
06)から順に ・光反射面が凹凸形状をしたエンボスドデータゾーン
(Embossed data Zone)と表面が平坦(鏡面)なミラ
ーゾーン(Mirror Zone)と情報の書き換えが可能な
リライタブルデータゾーン(Rewritable data Zone)
を有したリードインエリア(Lead-in Area)1002
ユーザーによる記録・書き換えが可能なRewritable da
ta Zoneに記録され、オーディオアンドビデオデータ
(Audio & Video Data)のファイルまたはボリュー
ム全体に関する情報が記録されたボリウムアンドファイ
ルマネジメントインフォメーション(Volume & File
ManagerInformation)1003ユーザーによる記録・
書き換えが可能なRewritable data Zoneからなるデー
タエリア(Data Area)1004情報の書き換えが可能
なRewritable data Zoneで構成されるリードアウトエ
リア(Lead-out Area)1005に分かれている。
【0399】Lead-in Area1002のEmbossed data
Zoneには ・DVD−ROM/−RAM/−Rなどのディスクタイ
プ、ディスクサイズ、記録密度、記録開始/記録終了位
置を示す物理セクタ番号などの情報記憶媒体全体に関す
る情報、 ・記録パワーと記録パルス幅、消去パワー、再生パワ
ー、記録・消去時の線速などの記録・再生・消去特性に
関する情報、 ・製造番号などそれぞれ1枚ずつの情報記憶媒体の製造
に関する情報、が事前に記録され、Lead-in Area10
02のRewritable data ZoneとLead-out Area100
5のRewritable data Zoneにはそれぞれ ・各情報記憶媒体ごとの固有ディスク名記録領域、 ・試し記録領域(記録消去条件の確認用)、 ・Data Area 1004内の欠陥領域に関する管理情報
記録領域、を持ち、上記領域へ情報記録再生装置による
記録が可能になっている。
【0400】Lead-in Area1002とLead-out Area
1005の間に挟まれたData Area1004には図29
(c)に示すようにComputer DataとAudio & Video
Dataの混在記録が可能になっている。Computer Data
とAudio & Video Dataの記録順序、各記録情報サイ
ズは任意で、コンピュータデータ(Computer Data)が
記録されてある場所をComputer Data Area1008、
1010と呼びAudio & Video Dataが記録された領
域をAudio & Video Data Area1009と名付け
る。
【0401】Audio & Video Data Area1009内
に記録された情報のデータ構造は図29(d)のように ・コントロール情報のためのアンカーポインターコント
ロール情報(Anchor Pointer for Control Informa
tion)1015: Audio & Video Data Area10
09内の最初の位置に配置され、Audio & Video Dat
a Area 1009内のControl Information1011
が記録されている先頭位置(先頭アドレス)を示す情
報、 ・コントロールインフォーメーション(Control Infor
mation)1011: 録画(録音)、再生、編集、検索
の各処理を行う時に必要な制御情報、 ・ ビデオオブジェクト(Video Objects)1012:
Video Data中身(Contents)の録画情報、 ・ ピクチャーオブジェクト(Picture Objects)10
13: Still画像、Slide画像などの静止画像情報、 ・ オーディオオブジェクト(Audio Objects)101
4: Audio Data中身(Contents)の録音情報、 ・ サムネールオブジェクト(Thumbnail Objects)1
016: Video Data内の見たい場所を検索する場
合、または編集時に利用されるサムネール(Thumbnai
l)などの情報、などから構成される。
【0402】図29(d)のVideo Objects1012、
Picture Objects1013、AudioObjects1014、Th
umbnail Objects1016はそれぞれコンテンツ内容
(データ中身)毎に分類した情報の集まり(グループ)
を意味している。従ってAudio & Video Data Area
1009に記録された全ての映像情報はVideo Objects
1012に含まれ、全静止画像情報はPicture Objects
1013に含まれ、全オーディオ・音声情報はAudio O
bjects1014に含まれ、映像情報の管理・検索に用い
られる全サムネール情報はThumbnail Objects1016
に含まれる。
【0403】なお、図30で示したVOB(Video Obj
ect)1403とはAVFile1401内に記録され
た情報の塊(まとまり)を示し、図29(d)のVideo
Objects1012とは異なる定義になっている。類似
した用語を用いているが、全く異なる意味で使用してい
るので注意が要する。
【0404】さらにControl Information1011の内
容は ・ エーブイデータコントロールインフォメーション
(AV Data Control Information)1101: Vi
deo Objects1012内のデータ構造を管理し、また情
報記憶媒体であるOptical Disk1001上での記録位
置に関する情報の管理情報、 ・プレイバックコントロールインフォメーション( Pl
ayback Control Information)1021: 再生時に
必要な制御情報、 ・レコーディングコントロールインフォケーション(Re
cording Control Information)1022: 記録
(録画・録音)時に必要な制御情報、 ・エディットコントロールインフォメーション(Edit
Control Information)1023: 編集時に必要な制
御情報、 ・サムネールコントロールインフォメーション(Thumbn
ail Control Information)1024: Video Data
内の見たい場所検索用または編集用サムネール(Thumbn
ail Object)に関する管理情報、などを有している。
【0405】また図29(e)に示されているAV Da
ta Control Information 1101内のデータ構造は ・アロケーションマップテーブル(Allocation Map T
able)1105: 情報記憶媒体(Optical Disk10
01)上の実際の配置に沿ったアドレス設定、既記録・
未記録エリアの識別などに関する情報、 ・ビデオタイトルセットインフォメーション(Video T
itle Set Information)1106: 図30に示すよ
うにAV File1401内の全体的な情報内容を示し、
各ビデオオブジェクト(VOB)間のつながり情報、管
理・検索のための複数VOBのグルーピング情報やタイ
ムマップテーブル(Time Map Table)などの時間情
報、 ・ビデオオブジェクトコントロールインフォメーション
(Video Object Control Information)1107
: 図30(c)に示すようにAV File 1401
内の各VOB個々に関する情報を示し、VOB毎の属性
(特性)情報やVOB内個々のVOBUに関する情報、 ・プログラムチェーンコントロールインフォメーション
(PGC Control Information)1103 : 映像
情報再生プログラム(シーケンス)に関する情報、 ・セルプレイバックインフォメーション(Cell Pl
ayback Information)1108 : 再生時の映像情
報基本単位のデータ構造に関する情報、から構成されて
いる。
【0406】図29の(f)までを概観すると上記の内
容になるが、個々の情報に対して以下に若干の説明補足
を行う。
【0407】Volume & File Manager Information
1003には ・ Volume全体に関する情報、・ 含まれるPCデータ
のファイル数、AVデータに関するファイル数、・ 記
録レイヤー情報、などに関する情報が記録されている。
特に記録レイヤー情報として ・ 構成レイヤー数(例:RAM/ROM2層ディスク
1枚は2レイヤー、ROM2層ディスク1枚も2レイヤ
ー、片面ディスクn枚はnレイヤーとしてカウントす
る)、・ 各レイヤー毎に割り付けた論理セクタ番号範
囲テーブル(各レイヤー毎の容量)、・ 各レイヤー毎
の特性(例:DVD−RAMディスク、RAM/ROM
2層ディスクのRAM部、CD−ROM、CD−Rな
ど)、・ 各レイヤー毎のRAM領域でのZone単位
での割付け論理セクタ番号範囲テーブル(各レイヤー毎
の書換え可能領域容量情報も含む)、・ 各レイヤー毎
の独自のID情報(…多連ディスクパック内のディスク
交換を発見するため)、が記録され、多連ディスクパッ
クやRAM/ROM2層ディスクに対しても連続した論
理セクタ番号を設定して1個の大きなVolume空間として
扱えるようになっている。
【0408】Playback Control Information1021
では ・ PGCを統合した再生シーケンスに関する情報、・
上記に関連して情報記憶媒体をVTRやDVCのよう
に一本のテープと見なした擬似的記録位置を示す情報
(記録された全てのCellを連続して再生するシーケ
ンス)、・ 異なる映像情報を持つ複数画面同時再生に
関する情報、・ 検索情報(… 検索カテゴリー毎に対
応するCell IDとそのCell内の開始時刻のテ
ーブルが記録され、ユーザーがカテゴリーを選択して該
当映像情報への直接アクセスを可能にする情報)、など
が記録されている。またRecording Control Informat
ion1022には ・ 番組予約録画情報 などが記録されている。更にEd
it Control Information1023では ・ 各PGC単位の特殊編集情報(…該当時間設定情報
と特殊編集内容がEDL情報として記載されている)、
・ ファイル変換情報(…AVファイル内の特定部分を
AVIファイルなどのPC上で特殊編集を行える、また
ファイルに変換し、変換後のファイルを格納する場所を
指定)、が記録されている。またThumbnail Control
Information1024には ・ Thumbnail Objects1016に関する管理情報(…
Audio & Video Data Area1009内での1枚毎の
サムネール画像の記録場所と各サムネール画像が関係す
るVOBまたはCellの指定情報、各サムネール画像
が関係するVOBまたはCell内の場所情報など)
(VOB、Cellに付いては図30の内容説明場所で
詳細に説明する)、が記載されている。
【0409】図29(b)のData Area1004内に記
録される全情報はファイル単位で記録され、各データフ
ァイル間の関係は図31に示すようにディレクトリー構
造により管理されている。
【0410】ルートディレクトリ1450の下には記録
されるファイル内容毎に分類が容易なように複数のサブ
ディレクトリ1451が設置されている。図31の実施
の形態では図29(c)のComputer Data Area100
8、1010に記録されるComputer Dataに関する各デ
ータファイルはComputer Data保存用サブディレクトリ
1457の下に記録され、Audio & Video Data Are
a1009に記録されるAudio & Video Dataはリライ
タブルビデオタイトルセット RWV_TS1452の
下に記録される。またDVDVideoディスクに記録され
ている映像情報を図29(a)にコピーする場合にはビ
デオタイトルセット VIDEO_TS1455とオー
ディオタイトルセット AUDIO_TS1456の下
にコピーする。
【0411】図29(d)のControl Information10
11情報は録再ビデオ管理データとして1個のファイル
として記録される。図31の実施の形態ではそのファイ
ル名は RWVIDEO_CONTROL.IFO と名付けている。更に
バックアップ用に同一の情報を RWVIDEO_CONTROL.BUP
と言うファイル名で記録してある。この RWVIDEO_CO
NTROL.IFO とRWVIDEO_CONTROL.BUP 2ファイルは従来
のコンピューター用ファイルとして取り扱う。
【0412】図31の実施の形態では図29(d)の
Video Objects 1012 に属する全映像情報データ
は RWVIDEO.VOB と言うファイル名の Video Obj
ectsFile 1447 にまとめて記録されている。つま
り図29(d)の VideoObjects 1012 に属する
全映像情報データは図30(b)に示すように1個のV
TS( Video Title Set 1402 )内で連続に
結合され、VideoObjects File 1447 と言う1個
のファイル内に連続して記録される。(すなわちPTT
( Part_of_ Title )1407、1408毎にファ
イルを分割する事無く、全て1個のファイル内にまとめ
て記録される。) また Picture Objects 1013 に属する全静止画
像情報データは RWPICTURE.POB と言うファイル名の
Picture Objects File 1448 内にまとめて記
録される。Picture Objects 1013 内には複数の
静止画像情報が含まれている。ディジタルカメラでは1
枚の静止画像毎に別々のファイルとして記録する記録形
式を採用しているが、本発明実施の形態ではディジタル
カメラの記録形式とは異なり、Picture Objects 10
13 内に含まれる複数の静止画像全てを図30と同様
な形式で連続的につなぎ、 RWPICTURE.POB と言うフ
ァイル名の1枚の Picture Objects File 1448
内にまとめて記録する所に本発明実施の形態の特徴が
ある。
【0413】同様に Audio Objects 1014 に属
する全音声情報も RWAUDIO.AOBと言うファイル名の1
個の Audio Objects File 1449 内にまとめて
記録され、Thumbnail Objects 1016 に属する全
サムネール情報も RWTHUMBNAIL.TOB と言う名の Thu
mbnail Objects File 1458 内にまとめて記録
される。
【0414】なお Video Objects File 1447、
Picture Objects File 1448、Audio Objects
File 1449、Thumbnail Objects File 1458
は全て AV File 1401 として取り扱わ
れる。
【0415】図29には図示してないが、映像の録画再
生時に利用できる録再付加情報1454を同時に記録す
ることができ、その情報はまとめて1個のファイルとし
て記録され、 図31の実施の形態では RWADD.DAT
と言うファイル名が付いている。
【0416】AV File 内のデータ構造を図30
に示す。図30(b)に示すように AV File
1401全体で1個のPGS( Program Set )14
02を構成している。 PGS( Program Set )1
402 の中は Audio &Video Data の内容や A
V File 1401 内に記録された情報の順序に
沿って分離された複数の VOB( Video Object
)1403、1404、1405の集まりから成り立
っている。
【0417】図30(d)のVOB(Video Object)
1403、1404、1405はAV File140
1内に記録されるAudio & Video Dataのまとまりと
して定義され、映像情報/静止画像情報/オーディオ情
報/サムネール情報などの分類項目的色彩の強い図29
(d)に示した Video Objects1012とは異なる定
義内容を有する。従って図30(d)の VOB( Vi
deo Object)1403、1404、1405の中にVid
eo Objects1012に分類される情報が記録されてい
るだけで無く、図29に示すようにPicture Objects1
013やAudioObjects1014、Thumbnail Objects1
016に分類される情報も記録される。
【0418】各VOB1403、1404、1405内
に記録された情報内容(コンテンツ)を元に関連性のあ
るVOB毎にグルーピングを行い、各グループ毎にPG
(プログラム:Program)1407、1408としてま
とめられている。つまりPG1407、1408は1個
または複数個のVOBの集合体として構成される。図3
0(c)の実施の形態ではVOB1404とVOB14
05の2個のVOBでPG(Program)1408が構成
され、PG(Program)1407は1個のVOBのみか
ら構成されている。
【0419】映像情報の最小基本単位をVOBU(Vide
o Object Unit)1411〜1414と呼び、VOB
1403〜1405内のデータは図30(e)に示すよ
うにこのVOBU1411〜1414の集合体として構
成される。Video Object1012での映像情報圧縮技
術にMPEG1あるいはMPEG2を使用している場合
が多い。MPEGでは映像情報をおよそ0.5秒刻みで
GOPと呼ばれるグループに分け、このGOP単位で映
像情報の圧縮を行っている。このGOPとほぼ同じサイ
ズでGOPに同期してVOBU(Video Object Uni
t)1411〜1414の映像情報圧縮単位を形成して
いる。
【0420】さらにこのVOBU1411〜1414は
それぞれ2048Bytes単位のSector1431〜143
7毎に分割されて記録される。各Sector1431〜14
37には、それぞれPack構造の形式を持って記録され、
Pack毎に生の映像情報、副映像情報、音声情報、ダミー
情報がそれぞれV_PCK(Video Pack)1421,1
425,1426,1427、SP_PCK(Sub-picture
Pack)1422、A_PCK(Audio Pack)142
3、DM_PCK(Dummy Pack)1424というパック
の形で記録されている。各パック(Pack)の先頭には1
4Bytesのパックヘッダー(Pack Header)を持つた
め、各Pack内に記録される情報量は2034Bytes に
なっている。
【0421】ここでDM_PCK(Dummy Pack)142
4は ・録画後の追記情報の事後追加用(…アフレコをAudio
Packの中に入れてDummyPackと交換するメモ情報を副
映像情報(Sub-picture Pack内)に挿入してDummy Pa
ckと交換等)、などの使用目的で事前に挿入されてい
る。
【0422】図29(a)に示した情報記憶媒体(Opti
cal Disk 1001)の一例であるDVD−RAMデ
ィスクの記録領域は複数のセクタ(Sector)に分割され
ている。1セクタ当たり2048Bytesのデータ量を記
録できる。このDVD−RAMディスクではセクタ(2
048Bytes)単位での記録・再生を行う。従って情報
記憶媒体(Optical Disk1001)としてDVD−R
AMディスクを用いた場合、図30(f)に示すように
各PackはSector1431〜1437単位で記録される。
【0423】図30(b)と(d)に示すようにAV
File1401内の全VOB1403〜1405の一
連のつながりでVTS(Video Title Set)1402
が構成されている。それに対してPlayback Control I
nformation1021に記述された再生手順では任意のV
OB内のしかも任意の範囲を指定し、しかも任意の再生
順番で再生することが可能となっている。再生時の映像
情報基本単位をセル(Cell)1441、1442、
1443と呼ぶ。Cell1441、1442、144
3は任意の VOB 内のしかも任意の範囲を指定する
事ができるが、VOBをまたがって指定する事はできな
い(1個のCellで複数のVOBをつないで範囲を設
定できない)。
【0424】図30(g)の実施の形態では、Cell
1441はVOB1403内の1個のVOBU1412
を指定し、Cell1442は1個のVOB1404全
体を指定し、Cell1443はVOBU1414内の
特定のパック(V_PCK1427)のみの範囲を指定して
いる。
【0425】また映像情報再生シーケンスを示す情報は
PGC(Program Chain)1446により設定され、こ
の再生シーケンスは1個のCell指定、もしくは複数
のCellのつながり情報により記述される。例えば図
30(h)の実施の形態ではPGC(Program Chain)
1446はCell1441とCell1442とCe
ll1443のつながりとして再生プログラムを構成し
ている。(CellとPGCの関係についての詳細説明
は後述する。)図32と、図33とを用いてPlayback
Control Information1021内容について説明する。
【0426】Playback Control Information1021
内のPGC(Program Chain)Control Information1
103は図32に示されるデータ構造を持ち、PGCと
Cellによって再生順序が決定される。PGCは、C
ellの再生順序を指定した一連の再生を実行する単位
を示す。Cellは、図30(f)に示したように各V
OB内の再生データを開始アドレスと終了アドレスで指
定した再生区間を示す。
【0427】PGC制御情報(PGC Control Infor
mation)1103は、PGC情報管理情報( PGC
Information Management Information)1052、1
つ以上のPGC情報サーチポインタ(Search Pointer
of PGC Information)1053、1054及び
PGC情報(PGC Information)1055、105
6、1057から構成される。
【0428】PGC Information Management Infor
mation1052には、PGCの数を示す情報(Number o
f PGC Information)が含まれる。Search Pointer
ofPGC Information1053、1054は、各P
GC Informationの先頭をポイントしており、サーチ
を容易にする。PGC Information1055、105
6、1057は、PGC General Information106
1及び1つ以上のCell Playback Information1
062、1063から成る。PGC GeneralInformati
on1061には、PGCの再生時間やCellの数を示
す情報(Numberof Cell Playback Information)
が含まれる。
【0429】図33のように再生データをCellとし
てCell-AからCell-Fまでの再生区間で指定さ
れ、各PGCにおいてPGC Informationが定義され
ている。
【0430】(1)PGC#1は、連続する再生区間を
指定したCellで構成される例を示し、その再生順序
は Cell-A → Cell-B → Cell-C
となる。
【0431】(2)PGC#2は、断続された再生区間
を指定したCellで構成される例を示し、その再生順
序はCell-D → Cell-E → Cell-Fとな
る。
【0432】(3)PGC#3は、再生方向や重複再生
に関わらず飛び飛びに再生可能である例を示し、その再
生順序はCell-E → Cell-A → Cell-D
→Cell-B → Cell-Eとなる。
【0433】図34に本発明実施の形態における録画再
生アプリケーションソフト側でAVFile内に未使用領域
を設定する場合の映像情報記録位置の設定方法について
説明する。始め図34(a)に示す状態だったとする。
LBNがDからEまでを部分消去した場合、本発明の実
施の形態ではAVファイル#1内に未使用領域を持つた
め図34(b)に示すようにAVファイルのファイルサ
イズは変化しない。従ってAVファイルに対するFile
EntryはFE(AD(C))のまま変化しない。従って新た
にPCファイルを記録した場合にもAVファイル#1の
間の未使用領域の場所にPCファイルが入り込む事が無
い。次に録画による映像情報の追記録を行った場合には
LBNがDからEまでの未使用領域に追記記録情報が入
り、追記録領域に変化する。このように本発明のAV
File内に未使用領域を設定する方法では少量での部分消
去、録画による追記録に対していちいちUDFのファイ
ルシステム情報を変更する必要が無く、ファイルシステ
ム上の処理が楽になる。さらに録画すべき映像情報が増
えた場合にはAVファイルサイズが広がる。図34
(c)のLBNがBからCの範囲の未記録領域がビデオ
ファイル#1に吸収される。図34(c)でのビデオフ
ァイルのExtentがAD(C)1個だったのに対して図34
(d)ではAD(A)のExtentが1個増え、File Entry
がFE(AD(C),AD(B))となる。
【0434】図35に本発明におけるAVファイル内の
LBNとAV Addressの関係を示す。AV File14
01の情報は図35(a)に示すように情報記憶媒体上
に物理的に点在して記録されている。今AV File14
01が Extent#α 3166、Extent#γ 316
8、Extent#δ 3169に分散記録され、File Entr
y上でのエントリー順がExtent#δ 3169、 Exten
t#γ 3168、 Extent#α 3166に設定され
た場合を考える。録再アプリ1が管理するAV Addres
s は情報記憶媒体上の記録位置には全く無関係にFile
Entryに登録されたExtentを連続的に接続し、しかもF
ile Entry上でのエントリー順が若い順に小さなAV
Address値を設定したものである。AV Addressは、Ex
tentにより管理されていることになる。例えばExtent#
γ 3168の最初のセクタのLBN値は図35(a)
に示すように“c”で、最後のセクタのLBN値が“d
−1”だった場合、同様のセクタのAV Address値は
図35(b)に示すようにそれぞれ“f−e”、“(f
−e)+(d−c)−1”となる。
【0435】図6に示した実施の形態の内、XX、XX
−PS、LBN/ODD、LBN/ODD−PSにおい
てはAV File1401内の一部を消去するとその部分
は“未使用VOB#A 3173”となり、録再アプリ
上で図36、図37のように管理される。(すなわちFi
le System2上でのExtentの解放(削除処理)は行わな
い。)図36では、VOB#1の中央部分がが削除され
た場合を示している。そして、図37には、図36のよ
うにVOBが削除された場合の、管理状態を示してい
る。つまりVOB情報の数、未使用VOB情報の数、タ
イプ、データサイズ、先頭位置のAV Addressの例を
示している。つまり、右側の欄に示すように管理内容が
書き換えられる。従って、以後の再生、消去、追加書き
込みの場合は、この管理情報が参照されてアドレス管理
が行われる。
【0436】映像情報は従来のコンピューター情報と異
なり、図2、図3の一覧表に示すように記録時の連続性
の保証が必須条件となる。以下にこの記録時の連続性を
阻害する理由の説明と、記録時の連続性を保証する方法
について説明する。
【0437】図38には、記録時の連続性を説明するた
めの記録系システム概念図を示す。
【0438】外部から送られてきた映像情報はバッファ
ーメモリ(半導体メモリ)BM219に一時保管され
る。粗アクセス1334と密アクセス1333動作によ
り光学ヘッド202が情報記憶媒体201上の記録位置
へ到達すると、上記バッファメモリ(半導体メモリ)B
M219に一時保管された映像情報が光学ヘッド202
を経由して情報記憶媒体201上に記録される。バッフ
ァメモリ(半導体メモリ)BM219から光学ヘッド2
02へ送られる映像情報の転送レートをここでは物理転
送レート(PTR:Physical Transmission Rate)1
387と定義する。外部からバッファメモリ(半導体メ
モリ)BM219へ転送される映像情報の転送レートの
平均値をシステム転送レート(STR:System Transm
ission Rate)1388とここで定義する。一般には物
理転送レートPTRとシステム転送レートSTRとは異
なる値になっている。
【0439】情報記憶媒体201上の異なる場所に順次
映像情報を記録するには光学ヘッド202の集光スポッ
ト位置を移動させるアクセス操作が必要となる。大きな
移動に対しては光学ヘッド202全体を動かす粗アクセ
ス1334を行い、微少距離の移動には図示してないが
レーザー光集光用の対物レンズのみを動かす密アクセス
1333を行う。
【0440】図39と図40は、外部から転送されて来
る映像情報に対して光学ヘッド202のアクセス制御を
行いながら情報記憶媒体201上の所定位置に順次映像
情報を記録する場合のバッファーメモリ(半導体メモ
リ)BM219内に一時的に保存される映像情報量の時
間的推移を示す。一般にシステム転送レートSTRより
物理転送レートPTRの方が速いので映像情報記録時間
1393、1397、1398の期間ではバッファーメ
モリ219内に一時的に保存される映像情報量は減少し
続ける。バッファーメモリ219内に一時保管される映
像情報量が“0”になる。その時には連続的に転送され
て来る映像情報はバッファメモリ219内に一時保管さ
れる事無くそのまま連続的に情報記憶媒体201上に記
録され、バッファーメモリ219内に一時的に保存され
る映像情報量は“0”の状態のまま推移する。
【0441】次にそれに続けて情報記憶媒体201上の
別位置に映像情報を記録する場合には、記録動作に先立
ち光学ヘッド202のアクセス処理が実行される。光学
ヘッド202のアクセス期間として図40に示すように
粗アクセス時間1348、1376、密アクセス時間1
342、1343と情報記憶媒体201の回転待ち時間
1345、1346の3種類の時間が必要となる。この
期間は情報記憶媒体201への記録処理が行われないの
で、この期間の物理転送レートPTR1387は実質的
に“0”の状態になっている。それに反して外部からバ
ッファーメモリー(半導体メモリー)BM219へ送ら
れる映像情報の平均システム転送レートSTR1388
は不変に保たれるため、バッファーメモリー(半導体メ
モリー)BM219内の映像情報一時保存量1341は
増加の一途をたどる。
【0442】光学ヘッド202のアクセスが完了し、再
度情報記憶媒体201への記録処理を開始する(映像情
報記録時間1397、1398の期間)とバッファーメ
モリー(半導体メモリー)BM219内の映像情報一時
保存量1341はふたたび減少する。この減少勾配は 〔平均システム転送レートSTR1332〕−〔物理転
送レートPTR1331〕 で決まる。
【0443】その後、情報記憶媒体上の記録位置の近傍
位置に再度アクセスする場合には密アクセスのみでアク
セス可能なので密アクセス時間1363、1364、1
365、1366と回転待ち時間1367、1368、
1369、1370のみが必要となる。
【0444】このように連続記録を可能にする条件とし
て“特定期間内のアクセス回数の上限値”で規定するこ
とが出来る。以上は連続記録について説明したが、連続
再生を可能にする条件も上述した内容と類似の理由から
“特定期間内のアクセス回数の上限値”で規定すること
が出来る。
【0445】連続記録を絶対的に不可能にするアクセス
回数条件について図39を用いて説明する。最もアクセ
ス頻度の高い場合は図39のように映像情報記録時間1
393が非常に短く、密アクセス時間1363、136
4、1365、1366と回転待ち時間1367、13
68、1369、1370のみが連続して続く場合にな
る。この場合には物理転送レートPTR1387がどん
なに早くても記録連続性の確保が不可能になる。今バッ
ファーメモリー219の容量をBMで表すと BM÷STR の期間でバッファーメモリ219内の一時保管映像情報
が満杯となり、新たに転送されて来た映像情報をバッフ
ァーメモリー(半導体メモリー)219内への一時保管
が不可能となる。その結果、バッファーメモリー(半導
体メモリー)219内への一時保管がなされなかった分
の映像情報が連続記録出来なくなる。
【0446】図40に示すように映像情報記録時間とア
クセス時間のバランスが取れ、グローバルに見てバッフ
ァーメモリ219内の一時保管映像情報がほぼ一定に保
たれている場合にはバッファーメモリ219内の一時保
管映像情報が溢れる事無く外部システムから見た映像情
報記録の連続性が確保される。各粗アクセス時間をSA
Ti(対物レンズのSeek Access Time)、n回アクセ
ス後の平均粗アクセス時間をSATaとし、各アクセス
毎の映像情報記録時間をDWTi(Data Write Tim
e)、n回アクセス後の平均値として求めた1回毎のア
クセス後に情報記憶媒体上に映像情報を記録する平均的
な映像情報記録時間をDWTaとする。また1回毎の回
転待ち時間をMWTi(Spindle Motor Wait Time)
とし、n回アクセス後の平均回転待ち時間をMWTaと
する。
【0447】n回アクセスした場合の全アクセス期間で
の外部からバッファーメモリー219へ転送される映像
情報データー量は となる。この値とn回アクセスして映像情報記録時にバ
ッファーメモリー219から情報記憶媒体201へ転送
された映像情報量 との間で すなわち の関係にある時に外部システム側から見た映像情報記録
時の連続性が確保される。ここで1回のアクセスに必要
な平均時間をTaとすると Ta=SATa+JATa+MWTa (4) となるので、(3)式は と変形される。本発明では一回のアクセス後に連続記録
するデーターサイズの下限値に制限を加えて平均アクセ
ス回数を減らす所に大きな特徴がある。一回のアクセス
後に情報記憶媒体上に連続記録するデーター領域を“Co
ntiguous DataArea”と定義する。
【0448】(5)式から と変形できる。Contiguous Data AreaサイズCDAS
は CDAS=DWTa×PTR (7) で求まるので、(6)式と(7)式から となる。(8)式から連続記録を可能にするためのCont
iguous Data Areaサイズの下限値を規定できる。
【0449】粗アクセス、密アクセスに必要な時間は情
報記録再生装置の性能により大きく異なる。
【0450】今仮に SATa≒200ms (9) を仮定する。前述したように例えばMWTa≒18m
s、JATa≒5msを計算に使う。
【0451】2.6GB DVD−RAMでは TR=11.08Mbps (10) である。MPEG2の平均転送レートが STR≒4Mbps (11) の場合には上記の数値を(8)式に代入すると CDAS≧1.4Mbits (12) を得る。また別の見積もりとして SATa+JATa+MWTa=1.5秒 (13) とした場合には(8)式から CDAS≧9.4Mbits (14) となる。また録再DVDの規格上ではMPEG2の最大
転送レートとして STR=8Mbps (15) 以下になるように規定しているので、(15)式の値を
(8)式に代入すると CDAS≧43.2Mbits≒5.4 MBytes (16) を得る。
【0452】図6に示した本発明の実施例の内、LBN
/ODD、LBN/ODD−PS、XX、XX−PSで
はこのContiguous Data Area境界位置の管理を録再ア
プリ1上で行い、図29(f)に示したAllocation Ma
p Table1105内に図41のようなデーター構造を持
たせる事により境界位置情報管理を行っている。
【0453】既に図16を用いて情報記憶媒体上に発生
した欠陥領域に対する代替え方法としてのLinear Repl
acement とSkipping Replacementの比較説明を行っ
た。ここでは各交替処理時のLBN(Logical Block
Number)設定方法の比較を重点的に説明する。既に説明
したように情報記憶媒体上の全記録領域は2048バイ
ト毎のセクターに分割され、全セクターにはあらかじめ
物理的にセクター番号(PSN:Physical Sector Nu
mber)が付与されている。このPSNは図4で説明した
ように情報記録再生装置(ODD:Optical Disk Dri
ve)3により管理されている。図42(β)に示すよう
にLinear Replacement法では代替え領域3455の設
定場所はSpare Area724内に限られており、任意の
場所に設定することは出来ない。情報記憶媒体上に欠陥
領域が一ヶ所も存在しない場合には、User Area723
内の全セクターに対してLBNが割り振られ、Spare A
rea724内のセクターにはLBNは設定されて無い。U
ser Area723内にECCブロック単位の欠陥領域3
451が発生するとこの場所でのLBNの設定は外され
(3461)、そのLBN値が代替え領域3455内の
各セクターに設定される。図42(β)の例では記録領
域3441の先頭セクターのPSNとして“b”、LB
Nとして“a”の値がそれぞれ設定されている。同様に
記録領域3442の先頭セクターのPSNは“b+3
2”、LBNは“a+32”が設定されている。情報記
憶媒体上に記録すべきデーターとして図42(α)に示
すように記録データー#1、記録データー#2、記録デ
ーター#3が存在したとき、記録領域3441には記録
データー#1が記録され、記録領域3442には記録デ
ーター#3が記録される。記録領域3441と3442
に挟まれ、先頭セクターのPSNが“b+16”で始ま
る領域が欠陥領域3451だった場合には、ここにはデ
ーターが記録されないと共にLBNも設定されない。そ
の代わりSpare Area724内の先頭セクターのPSN
が“d”で始まる代替え領域3455に記録データー#
2が記録されると共に先頭セクター“a+16”で始ま
るLBNが設定される。図4に示すようにFile System
2が管理するアドレスはLBNであり、Linear Replac
ement法では欠陥領域3451を避けてLBNを設定し
ているので、File System2には情報記憶媒体上の欠陥
領域3451を意識させない事がLinear Replacement
法の特徴となっている。逆にこの方法の場合、File Sy
stem2側では全く情報記憶媒体上の欠陥領域3451に
関する対応が取れないと言う欠点もある。
【0454】それに対してSkipping Replacement法に
おいては図42(γ)に示すように欠陥領域3452に
対してもLBNを設定し、File System2側でも情報記
憶媒体上に発生した欠陥領域に対して対応が取れる(管
理範囲内に入れる)ようにした所に本発明の大きな特徴
がある。図42(γ)の例では欠陥領域3452の先頭
セクタのLBNは“a+16”と設定されている。また
欠陥領域3452に対する代替え領域3456をUser
Area723内の任意の位置に設定可能とした所に本発明
の次の特徴がある。その結果、欠陥領域3452の直後
に代替え領域3456を配置し、本来欠陥領域3452
上に記録すべき記録データ#2をすぐに代替え領域34
56内に記録できる。図42(β)に示すLinear Repl
acement法では記録データ#2を記録するために光学ヘ
ッドを Spare Area724まで移動させる必要があ
り、光学ヘッドのアクセス時間が掛かっていた。それに
対しSkipping Replacement法では光学ヘッドのアクセ
スを不要とし、欠陥領域直後に記録データ#2を記録す
ることが出来る。図42(γ)に示すようにSkippingRe
placement法では Spare Area724を使用せず、非記
録領域3459として扱っている。
【0455】図42(β)に示すような記録方法を行っ
た場合は、図43に示すように光ヘッドの物理的移動が
頻繁に行われる。
【0456】図43に示すように、例えば図示の点Aま
で記録したときに、欠陥領域が有ったとすると、代替の
ためにスペア領域のポイントBまでジャンプし、ここで
書き込みが終わると、欠陥領域の次の書き込み領域のポ
イントCへジャンプして戻るような動きが必要である。
このような方式であると、欠陥領域が数多くなると光ヘ
ッドの移動は更に頻繁となり、書き込むべき入力データ
の転送速度が速いと追従できなくなる場合がある。
【0457】これに対して、本発明の大きな特徴を示す
図42に示した実施の形態のポイントとそれに対応した
効果はA〕欠陥領域3452に対してもLBNを設定す
る。
【0458】…図42(β)に示したLinear Replacem
ent法や図16に示した欠陥処理方法では直接欠陥領域
にLBNが付与されてないため、File System2からは
正確な欠陥領域は分からない。情報記憶媒体上に発生す
る欠陥量が少量の場合には図42(β)や図16に示す
ように欠陥管理を完全に情報記録再生装置3に任せるこ
とは可能である。また、 Spare Areaのサイズを越え
るような多量な欠陥が発生した場合、欠陥管理を情報記
録再生装置3だけで行うと破綻が生じることになる。
【0459】それに対し欠陥領域3452にLBNを設
定し、File System2側でも欠陥領域3452の場所が
認知できるようにすると、後で説明する記録手順のステ
ップST3−05〜−07に示すような方法で情報記録
再生装置3とFile System2が協調して欠陥処理に当た
ることが出来、情報記憶媒体上に多量な欠陥が発生した
場合でも破綻無く連続して映像情報の記録を続ける事が
出来る。
【0460】B〕User Area723内に発生し、LBN
を設定した欠陥領域3452はそのままLBN空間上に
残存させておく。
【0461】…図42(β)に示したLinear Replacem
ent法や同じSkipping Replacement法でもLBN設定方
法として図16(c)のようにSpare Area724内
(情報記録に使用する延長領域743)にLBNを設定
した場合、(初期記録時には問題が生じないが、)記録
した情報を削除し、新たな情報を記録する時に問題が生
じる。
【0462】すなわちFile System2から見るとLBN
空間上は全て連続したアドレスが設定されている(Spar
e Area746に設定されたLBNは User Area72
3から物理的に離れた位置に配置された事をFile Syst
em2は知らない)ので、FileSystem2はLBN空間上の
連続した範囲に情報を記録しようとする。一度Spare A
rea724内にLBNを設定してしまうと、情報記録再
生装置3はFile System2の指定に従って情報を情報記
憶媒体上に記録しなければならず、記録時にSpare Are
a724上のLBN設定場所へ移動して情報記録する必
要が生じ、光学ヘッドのアクセス頻度が高まり、図39
のように情報記録再生装置内の半導体メモリ内の映像情
報一時保存量が飽和し、その結果連続記録が不可能にな
る場合がある。
【0463】それに対して図42(γ)のように設定さ
れるLBNが常に User Area723内に設定される
と、情報削除後にその場所に別の情報を記録した場合に
光学ヘッドの不必要なアクセスを制限でき、映像情報の
連続記録が可能となる。
【0464】C〕User Area723内に発生した欠陥領
域3452の直後に代替え領域3456を設定する。
【0465】…上述したように図42(β)に示したLi
near Replacement法に比べて図42(γ)のSkipping
Replacement法では欠陥領域直後に記録データ#2を
記録することが出来、その結果光学ヘッドの不要なアク
セスを制限でき、映像情報の連続記録が可能となる。と
言う所にある。
【0466】Skipping Replacement法を行った場合の
欠陥管理情報のデータ構造について説明する。この場合
の欠陥管理情報の記録方法としては本発明実施の形態で
は、 1)図44に示すようにPSN情報として情報記憶媒体
上に記録管理し、その情報を情報記録再生装置3が読み
取った後、情報記録再生装置内でLBN情報に変換後、
File System2側に通知する方法と、 2)図45に示すようにLBN情報として情報記憶媒体
上に記録管理し、情報記録再生装置3を介在する事無く
直接File System側で再生し処理する方法(この場合、
情報記憶媒体上に欠陥管理情報を記録する処理も直接Fi
le System側で対応する)の方法を提示している。
【0467】図6に示す本発明の実施の形態の内、X
X、XX−PS、LBN/ODD、LBN/ODD−P
S、LBN/XXX、LBN/XXX−PSが図44の
方法を使用し、LBN/UDF、LBN/UDF−P
S、LBN/UDF-CDA Fixが図45の方法を使用
する。
【0468】図9、図10に示したようにLinear Repl
acement法に対応した欠陥管理情報がPSN情報として
図44のLead-in Area1002、Lead-out Area10
05内のRewritable data Zone613、645にDM
A領域663、691が設けられ、Secondary Defect
List3413として既に記録されている。本発明実施
の形態ではPCデータに対応した欠陥管理情報(SDL
3413)とAVデータ(映像情報)に対応した欠陥管
理情報(TDL3414)を区別して記録した所に大き
な特徴がある。
【0469】すなわち本発明では Skipping Replacem
ent法に対応した欠陥管理情報を Tertiary Defect L
ist3414と定義する。一回の代替え処理(例えば図
42(γ)での欠陥領域3452に対する代替え領域3
456の設定)に対してそれぞれ1個ずつのTDL en
try3427、3428情報を持たせる。
【0470】Linear Replacement法に対しては欠陥領
域場所情報である欠陥ECCブロック内の先頭セクタ3
431と代替え領域場所を示す前記欠陥ブロックの代替
えECCブロック内の先頭位置セクタ番号3432の組
情報として登録してある。Skipping Replacement法の
場合には代替え領域3456の場所が欠陥領域3452
の直後と決まっているのでTDL entry3427、3
428内の情報として欠陥ECCブロック内の先頭セク
タ番号(PSN)3433と代替え領域場所指定の代わ
りにSkipping Replacement識別情報として“FFFF
FFh”を記録した場所3434の組情報とする。この
記録方法によりLinear Replacement法に対応したSD
L entry3422、3423との統一性の取れた欠陥
管理情報を情報記憶媒体上に記録することが出来る。図
44に示した欠陥管理情報は全て情報記録再生装置3側
で管理される。情報記録再生装置3側で再生したTDL
3414情報あるいはSDL3413情報は全てPSN
で記録されている。図42(β)(γ)で示すように各
欠陥処理方法毎にPSNとLBN間の一対一の対応が付
く。具体的には図11に示した関係を用いて“PSN→
LSN変換”を行った後、図20、図21の関係を用い
て“LSN→LBN変換”を行った後、上記欠陥管理情
報をLBN情報としてFile System2側に通知する。
【0471】図44で示した欠陥管理情報を情報記録再
生装置が管理するのに対し、図45に示した欠陥管理情
報はFile System2側で管理されるものであり、LBN
情報形式で情報記憶媒体(Optical Disk1001)に
記録されている。
【0472】この情報はVolume & File Manager I
nformation1003内のUDFが管理するMain Volume
Descriptor Sequence449内に記録されている。欠
陥情報を総称してSparing Table 469と呼び、Line
ar Replacementに対応した欠陥管理情報はSecondary
Defect Map3471に、またSkipping Replacementに
対応した欠陥管理情報はTertiary Defect Map347
2に記録される。どちらも個々の代替え処理毎にSD
Map entry3482、3483とTD Map entry 3
487、3488を持つ。各Map entry 内の情報記述
内容は図44(g)と同様な内容になっている。
【0473】図46には、図45で示した欠陥管理情報
と、情報記憶媒体上に記録された欠陥/代替え処理との
関係において、スピッキングリプレイスメント処理と、
リニアリプレイスメント処理の場合の比較を示してい
る。
【0474】TDM3472内の欠陥ECCブロック内
の先頭セクタ番号3493は図46(γ)の欠陥領域3
452(ECCブロック=16セクタ単位で管理する)
を指定し、その場所に対する映像情報を記録するための
代替え領域3456は必ず欠陥領域3452の直後なの
で図45(g)に示すように“FFFFFFh”349
4が記録されている。
【0475】File System2側で管理する管理情報の本
発明における他の実施の形態として図47に示すように 1) 隠しファイルを作成し、そこに欠陥マップ情報を
記述する 2) AV File に Long Allocation Descriptor
(図23で説明)を採用し、Implementation Use41
2に欠陥フラグを設定する、方法がある。
【0476】上記説明したようにAV情報記録時には代
替え領域3456を任意に追加設定できるが、PC情報
に対する欠陥発生時の代替え領域は図42(β)に示す
Spare Area724内と事前に決定しており、Spare Ar
ea724を使い切ってしまうと交替処理が不可能になっ
ていた。その問題を解決するため情報記憶媒体上に欠陥
が多発し、図42(β)に示したSpare Area724が
満杯になった場合、PCファイル記録時に行う欠陥領域
の追加の代替え領域確保用に本発明の実施の形態図46
(β)に示すようにUser Area723内に代替え専用フ
ァイル3501を設定する所に本発明の大きな特徴があ
る。
【0477】図48に代替え専用ファイル3501作成
のフローチャート説明図を示す。情報記憶媒体を情報記
録再生装置へ装着(ST41)すると、情報記録再生装
置は情報記憶媒体上のDMA領域663、691(図4
4(d))を調べ、Spare Area内の空き領域サイズを
調べる(ST42)。もし空きが少ないと判断(ST4
3)すると、File System2に対してSET SPARE FILE
コマンドを発行し、代替え専用ファイル3501の作成
を依頼する(ST45)。それに対応してFileSystem側
で代替え専用ファイル3501を作成し、隠しファイル
として図31のディレクトリー内に付加する。代替え専
用ファイル3501の識別情報はUDFを図27あるい
は後述する図71(d)の代替え専用ファイルに示すよ
うにFile Identifier descriptor3364内の代替え
領域設定Fileフラグ3371に記録され、代替え専用フ
ァイル3501の場合には代替え領域設定Fileフラグ3
371のビットを“1”にする。代替え専用ファイル3
501の識別情報の他の実施の形態としては図26ある
いは、後述する図70の(f)に示すようにFileEntry
3520のICB Tag418内に代替え専用ファイル
フラグ3372を設けることも出来る。
【0478】この領域はFile System2側が管理してい
るので情報記録再生装置では図49、図50に示すよう
に情報記憶媒体を情報記録再生装置に装着(ST41)
毎にGET SPARE FILE Commandを発行してFile Syste
m2に対して代替え専用ファイル3501の設定位置情
報をもらう(ST46)必要がある。情報記録再生装置
ではPC情報の記録時にはFile System2からもらった
代替え専用ファイル3501情報を用いて欠陥領域に対
する代替え処理を行い、その結果を図44(e)のSD
L3413に記録する(ST49)。ここに記録された
欠陥管理情報としては図45(g)に示すSDM347
1内の欠陥ECCブロック内の先頭セクタ番号3491
で図46(β)の欠陥領域3451(ECCブロック=
16セクタ)を指定し、前記欠陥ブロックの代替えEC
Cブロック内の先頭位置セクタ番号3492で代替え専
用ファイル3501内の代替え領域3455を示してい
る。図46(β)から分かるように代替え専用ファイル
3501内のLBN領域はSpare Area724を用いたL
inear Replacementとまったく同様な代替え処理に利用
される。
【0479】以上、上記の実施の形態に示した本発明に
よればUser Area723内の任意場所に代替え領域34
55を追加設定出来るため、情報記憶媒体上に発生する
欠陥量の増大に伴って代替え領域を増設できる。
【0480】図38〜図40で説明したように映像情報
の連続記録を確保するためContiguous Data Area単位
での記録、部分消去処理が必要となる。図51(a)の
ように既に記録された映像情報3511に対して少量の
追加記録すべき映像情報3513を追加記録する場合、
本発明では図51(b)のようにContiguous DataArea
#3 3507を確保し、残りの部分を未使用領域35
15として管理する。更に少量の追加記録すべき映像情
報3514を追加記録する場合にはこの未使用領域35
15の先頭位置から記録する。この未使用領域3516
の先頭位置の管理方法として図6の実施の形態の内、L
BN/ODD,LBN/ODD−PS,LBN/UD
F,LBN/UDF−PS,LBN/UDF−CDA
Fix,LBN/XXX,LBN/XXX−PSの実施
の形態としてはInformation Length 3517情報を
利用する。Information Length情報3517は、図5
2に示すようにFile Entry3520内に記録されてい
る。このInformation Length3517とは図51
(c)に示すようにAVファイル先頭から実際に記録さ
れた情報サイズを意味している。
【0481】本発明実施の形態によってはAVファイル
内の部分消去時にContiguous DataAreaの対応が必要な
実施の形態もある。図6に示した本発明実施の形態の
内、LBN/UDF、LBN/XXXでは,図53に示
すようにAVファイル内の部分消去時にContiguous Da
ta Areaの境界位置確保を行わず、消去したい部分を完
全に消去処理する。図53のように消去したい部分であ
るVideo Object#B3532がExtent#2(CDA:C
ontiguous Data Area #β)とExtent#4(CDA
#δ)の一部を跨いでいる場合、消去後図53(b)の
ようにExtent#6 3546とExtent#7 3547の
サイズがContiguous Data Area許容最小値より小さく
なる。
【0482】それに対して図6一覧表に示した実施の形
態の内、XX、XX−PS、LBN/ODD、LBN/
ODDーPSでは録再アプリ1側でContiguous Data
Areaの境界位置管理を行う。すなわち図41に示すよう
にAllocation Map Table内に Contiguous Data Ar
eaの境界位置情報が記録されているので、Video Objec
t #B 3532を消去する場合、録再アプリ1側で
CDA#β3536とCDA#δ3538に掛かってい
る部分を未使用VOB3552、3553として新たに
定義し、図36、図37に示すように未使用VOB#A
の情報3196と同じ形式でVideo Object Control
Information内に追加登録する。この形態は、図54に
示されている。
【0483】また図6一覧表に示した実施の形態の内、
LBN/UDF-CDA Fix、LBN/UDF−PS、
LBN/XXX−PSではFile System2側でContiguo
usData Areaの境界位置管理を行う。LBN/UDF-
CDA Fixでは情報記憶媒体上の全記録領域内であら
かじめCDAが図55に示すように分割されており、図
56に示すようにUDFのVolume Recognition Seque
nce444内のブート領域であるBoot descriptor44
7内にContiguous Data Areaの境界位置管理情報が記
録されている。個々のCDAは個々のCDA Entry3
555、3556として別々に管理され、サイズ355
7と先頭LBN3558が記録されている。LBN/U
DF−PS、LBN/XXX−PSではこのような事前
情報を持たず、任意にCDA領域を設定可能としてい
る。
【0484】録再アプリ1側から消去すべきVideo Obj
ect#B 3532の先頭位置のAV Addressとデータ
サイズを指定されるとFile System2側でCDA#βと
CDA#δにかかっている部分消去場所を未使用Extent
3548、3549としてAVファイル内のFile Entr
y内に登録される。未使用Extent3548、3549の
識別情報は、図23あるいは図52(f)のように映像
情報(AVファイル)のFile Entry3520内のAlloc
ation Descriptors420をLong Allocation Descri
ptorとし、Implementation Use3528、412内に
属性として“未使用Extentフラグ”を設定している。
【0485】情報記憶媒体としてDVD−RAMディス
クを用いた場合には図13に示すようにECCブロック
502単位での記録、部分削除処理が必要となる。従っ
てECCブロック境界位置管理が必要となる。この場
合、削除指定領域の境界位置とECCブロック境界位置
管理がずれた時には図55(b)と同様に端数箇所に未
使用Extent3548、3549を設定し、52図(f)
のように属性として“未使用Extentフラグ”を付ける。
【0486】以上、CDA境界位置確保とECCブロッ
ク境界位置確保のため、追加記録/部分消去時に設定す
る未使用領域設定方法に関する説明を図51、図52、
図53、図54、図54を参照して説明した。
【0487】図57は、これ以外の実施の形態をまとめ
て記載した。図57の丸6実施の形態は、インプリメン
テンションユース(Implementation Use)内に未使用
領域開始LBNを記録しており、同一場所に“未使用Ex
tentフラグ”を設定する前述した図52の実施の形態と
は若干内容が異なっている。
【0488】図6に示した実施の形態の内、LBN/U
DFとLBN/XXXにおける映像情報記録後のExtent
設定方法の違いについて図58と図59を用いて説明す
る。どちらも映像情報記録時に発見された情報記憶媒体
上の欠陥領域に対して欠陥管理情報を情報記憶媒体上に
記録する。LBN/UDFでは欠陥管理情報をFileSyst
em2が管理するTDM(図45(e)のTDM347
2)に記録する。LBN/UDFでは File System2
上で欠陥管理を行っているため、欠陥領域3566を含
めてExtent#4 3574を設定(図58(e))出来
る。LBN/XXXでは欠陥管理情報を情報記録再生装
置3が管理するTDL(図44(e)のTDL341
4)に記録し、欠陥領域3566を避けてExtentを設定
(図59)する。
【0489】図58、図59のように欠陥領域3566
を避けてExtentを設定した場合について考える。今図5
8、図59(e)の形でAV情報が記録されていた後、 1.AV情報記録完了後に欠陥領域3566に対応した
LBN場所に別のPCファイルが記録される(この場合
Linear Replacement処理が行われる)。
【0490】2.さらに以前記録したAVファイルを削
除するため図58、図59(a)のContiguous Data
Area#Bを削除する。
【0491】3.別のAV情報を今削除したContiguous
Data Area#Bの場所に記録すると言う処理が発生す
る可能性がある。この場合LBN空間上では欠陥領域3
566に対応したLBN場所にPCファイルが既に記録
されている。
【0492】本発明実施例LBN/XXXでは図60に
示すように既存PC file3582をまたがってContig
uous Data Area3593を設定できる所に大きな特徴
が有る。具体的な設定方法については後述の図65の説
明場所に詳細に記述して有る。Contiguous Data Area
3593の設定条件として本発明では a〕Contiguous Data Area3593内に存在し得る既
存PC file3582、または以前Linear Replacemen
t処理した欠陥領域3586の総数Npcが(28)式を
満足すること。
【0493】b〕以前Skipping Replacement処理した
欠陥領域3586を含むContiguous Data Area内の
Skipping Replacementを必要とするトータル欠陥サイ
ズLskipが(29)式を満足すること。
【0494】c〕 Contiguous Data Area3593内
に存在し得る既存PC file3582、または以前Line
ar Replacement処理した欠陥領域3586を避けてCon
tiguous Data Area内の次の記録領域まで光学ヘッド
がアクセスする時粗アクセス時間1348、1376を
不用とすること。
【0495】…光学ヘッドのアクセス時に粗アクセスが
必要無い程度に既存PC file3582、または以前Li
near Replacement処理した欠陥領域3586サイズが
小さいことと設定している。
【0496】Contiguous Data Area3593内にAV
情報を記録する場合、 1)Contiguous Data Area 3593内に存在し得る
既存PC file3582、以前Linear Replacement処
理した欠陥領域3586を避けて次の記録領域まで光学
ヘッドがアクセスする時間と、 2) 前回記録時にSkipping Replacement処理した欠
陥領域3587と今回記録時に初めて発見された欠陥領
域に対するSkipping処理を行う期間と、は情報記憶媒体
上にAV情報がまったく記録されない。よってこの期間
内では情報記録再生装置内の半導体メモリ内の映像情報
一時保管量は図40の粗アクセス時間1348、密アク
セス時間1343、回転待ち時間1346の期間と全く
同様に増加の一途をたどる。従ってこの期間は図40の
粗アクセス時間1348、密アクセス時間1343、回
転待ち時間1346の期間と同列で扱うことが出来る。
Contiguous Data Area3593内で前回記録時にSkip
ping Replacement処理した欠陥領域3587と今回の
記録時に初めて発見されSkipping処理が必要となる欠陥
領域のトータルサイズをLskipと定義する。
【0497】Lskip箇所を通過する合計時間Tskipは Tskip=Lskip÷PTR (21) となる。この条件を加味すると(8)式は CDAS≧ STR×PTR×(Ta+Tskip)/(PTR−STR) (22) と変形される。
【0498】Contiguous Data Area3593内に存在
し得る既存PC file3582、以前Linear Replacem
ent処理した欠陥領域3586を避けて次の記録領域ま
で光学ヘッドがアクセスする時はトラックジャンプによ
るアクセスを行うが、この時,粗アクセス時間134
8、1376が不必要なレベルまで既存PC file35
82サイズと以前Linear Replacement 処理した欠陥
領域3586サイズを小さくする。
【0499】一般的なDVD−RAMドライブでは密ア
クセス時の対物レンズ移動距離は±200μm程度であ
り、DVD−RAMディスクのトラックピッチ Pt=0.74μm (23) 1トラック当たりの最小データーサイズ Dt=17×2kBytes=34kBytes (24) から既存PC file 3582、以前Linear Replacem
ent処理した欠陥領域3586、1個当たりのサイズは 200÷0.74×34=9190KBytes (25) 以下の必要がある。諸処のマージンを見越して考えると
実際の許容最大サイズは(25)式の 1/4 の23
00kBytes以下が望ましい。上記条件を満足した場合
にはContiguous Data Area内の次の記録領域までのア
クセスは、密アクセス時間1343と回転待ち時間13
46のみを考慮に入れれば良い、1回のアクセスに必要
な密アクセス時間1343をJATaとし、回転待ち時
間1346をMWTaとし、 Contiguous Data Area
内の既存PC file3582と以前Linear Replacemen
t処理した欠陥領域3586の合計数をNpcとすると上
記領域を避けるために必要な合計アクセス時間Tpcは Tpc=Npc×(JATa+MWTa) (26) となる。この時間も考慮に入れると(22)式は CDAS≧ STR×PTR×(Ta+Tskip+Tpc)/(PTR−STR) (27)と 変形される。
【0500】(10)、(13)、(15)の各値を用
いると (Tskip+Tpc)/Ta=20%とした時には、CDA
S≧6.5MBytes (Tskip+Tpc)/Ta=10%とした時には、CDA
S≧5.9MBytes (Tskip+Tpc)/Ta= 5%とした時には、CDA
S≧5.7MBytes (Tskip+Tpc)/Ta= 3%とした時には、CDA
S≧5.6MBytes (Tskip+Tpc)/Ta= 1%とした時には、CDA
S≧5.5MBytes となる。
【0501】(27)式と(26)式から Npc≦ {[CDAS×(PTR−STR)/(STR×PTR)]−Ta−Tskip}/ (JATa+MWTa) (28) (27)式と(21)式から Lskip≦ {[CDAS×(PTR−STR)/(STR×PTR)]−Ta−Tpc}×P TR (29) が導ける。(28)(10)(13)(15)式の各値
とMWTa≒18ms、JATa≒5msを用いると (Tskip+Tpc)/Ta=10%、Tskip=0とした時
には、Npc≦6 (Tskip+Tpc)/Ta= 5%、Tskip=0とした時
には、Npc≦3 (Tskip+Tpc)/Ta= 3%、Tskip=0とした時
には、Npc≦1 (Tskip+Tpc)/Ta= 1%、Tskip=0とした時
には、Npc≦0 となる。また(29)、(10)、(13)、(15)
式の各値を用いると (Tskip+Tskip)/Ta=10%、Tpc=0とした時
には、Lskip≦208KBytes (Tskip+Tskip)/Ta= 5%、Tpc=0とした時
には、Lskip≦104KBytes (Tskip+Tskip)/Ta= 3%、Tpc=0とした時
には、Lskip≦62KBytes (Tskip+Tskip)/Ta= 1%、Tpc=0とした時
には、Lskip≦0KBytes となる。
【0502】上記の説明ではAV情報の記録系システム
概念図として図38を用いて説明した。
【0503】基本的概念を検討する場合には図38で問
題ないが、より詳細に検討するために図61に示す記録
系のシステム概念モデルを使用する。
【0504】図5に示すPCシステムで記録する場合、
外部から入力されたAV情報はMPEGエンコーダ13
4を介してディジタル圧縮信号に変換され、一時的にメ
インメモリー112に記録され、メインCPU111の
制御に応じて図5の情報記録再生装置140側へ転送さ
れる。情報記録再生装置140内にもバッファーメモリ
ー219を持ち、転送されたディジタルAV情報は一時
的にバッファーメモリー219内に保存される。
【0505】具体的な情報の流れを図62を用いて説明
する。図61に示したPC側のメインメモリー112内
に保存された映像情報3301は従来の方法では書込み
(WRITE)コマンドとともに情報記録再生装置140側
に転送される。この従来方法でのWRITEコマンドは記録
する開始位置を示す論理ブロック番号(LBN)と転送
されるデーターサイズとが指定される。転送された映像
情報は情報記録再生装置のメモリ219内のまだ転送さ
れてない空き領域3311に一時保管された後、図62
(B)のように情報記憶媒体上の初回WRITE Commandに
よる記録場所3327に記録される。次のWRITEコマン
ドで映像情報は情報記録再生装置のメモリ219内の情
報記憶媒体に記録する映像情報3315領域に一時保管
され、情報記憶媒体上の未記録領域3324への記録作
業が開始する。図62(C)のように途中で欠陥領域3
330が発生するとSkipping Replacement処理した結
果、記録を予定していた映像情報3315の一部が情報
記憶媒体上の所定範囲(未記録領域3324の範囲)内
に入りきらず、溢れ情報3321が発生すると共に、情
報記録再生装置は記録処理を中断する。
【0506】このように記録開始位置を表すLBNと転
送情報サイズのみを与える従来のWRITEコマンドでは本
発明で説明したSkipping Replacement処理を行うと記
録処理が中断してしまう。
【0507】情報記憶媒体上に多量の欠陥が発生した場
合にも途中で中断することなく、長期間連続してAV情
報を記録できる本発明の方法を以下に説明する。
【0508】本発明におけるAV情報記録方法に関する
大きな特徴は図63に示すように *記録すべきファイルがAVファイルか否かを判定する
ステップ(ST01) *情報記憶媒体上の映像情報記録場所を事前に設定する
ステップ(ST02) *情報記憶媒体上にAV情報を記録するステップ(ST
03) *情報記憶媒体上に実際に記録された情報配置情報を情
報記憶媒体上の管理領域に記録するステップ(ST0
4)を有している所にある。この処理は主にファイルシ
ステム(File System)2側が中心となり制御を行う。
【0509】図64は、図63のステップST01の内
容を更に詳しく示し、図65は、図63のステップST
02の内容を更に詳しく示し、図66は、図63のステ
ップST03の内容を更に詳しく示している。図67
は、図63のステップST04の内容を更に詳しく示し
ている。
【0510】情報記録、情報再生、AVファイル内の情
報の部分削除処理など情報記憶媒体に対するあらゆる処
理は図4の録再アプリ1がOS内のFile System2に対
して処理の概略を指示した後、初めて開始される。File
System2に対して示す処理の概略内容は録再アプリ1
側からSDK API Command4を発行することによ
り通知される。SDK API Command4を受けるとF
ile System2側でその指示の内容を具体的に噛み砕
き、DDK Interface Command5を情報記録再生装置
3に対して発行して具体的な処理が実行される。
【0511】本発明の実施の形態LBN/UDF、LB
N/XXXにおいて上記図63に示す処理が可能となる
ために必要なAPIコマンド(SDK API Comman
d4)を図68に示した。
【0512】図68のコマンド種別3405内の一部内
容追加部分と新規コマンド部分は本発明の範囲である。
APIコマンドを用いて録再アプリ1側が行う一連の処
理方法を説明すると以下のようになる。
【0513】<AV情報記録処理> 1st STEP: Create File Commandにより記録
開始と対象ファイルの属性(AVファイルかPCファイ
ルか)をOS側に通知する。
【0514】2nd STEP: Set Unrecorded Are
a Commendにより情報記憶媒体上に記録するAV情報の
予想最大サイズを指定。
【0515】3rd STEP: Write File Command
(OSに対して複数回コマンドを発行する)によりAV
情報転送処理をOS/File System側に通知する。
【0516】4th STEP: 一連のAV情報記録処
理が完了した後、後日に記録したいAV情報サイズが分
かっている場合にSet Unrecorded Area Commandを発
行することにより、次回AV情報を記録するエリアを事
前に確保して置く事も可能である。
【0517】本発明の情報記憶媒体においては同一の情
報記憶媒体上にAV情報とPC情報の両方を記録可能と
なっている。従って次回のAV情報を記録する前に空き
領域にPC情報が記録され、次回のAV情報記録時に空
き領域が無くなっている場合が生じる。
【0518】それを防ぐためにAVファイル内に大きな
サイズの未使用領域を設定し、次回のAV情報記録場所
の事前予約をしておける。(この4th STEPは実行
しない場合もある。) 5th STEP: Close Handle Commandにより一連
の記録処理終了をOS/File System側に通知する。
【0519】* Create File CommandにAV file
属性フラグを追加する以外は、WriteFile Command、Cl
ose Handle Commandとも従来のPC情報記録用のコマ
ンドをそのまま兼用する。そのように設定することで内
部で複数に階層化されたOS内のAPIインターフェー
スに近い上層部での映像情報記録方法変更に伴うプログ
ラム変更を不要とし、上層部では既存のOSソフトをそ
のまま使用可能としている。情報記録再生装置に近い下
層のOS部分に属するFile System側では図64に示す
方法で対象とするファイルがAVファイルかPCファイ
ルかをFileSystem側単独で判断し、情報記録再生装置に
対する使用コマンドを選別している。
【0520】* 記録場所のアドレス指定は全て AV
Addressで設定する。
【0521】<AV/PC情報再生処理> 1st STEP: Create File Commandにより再生
開始をOS側に通知する。
【0522】2nd STEP: Read File Command
(OSに対して複数回コマンドを発行する)により一連
の再生処理を指示。
【0523】3rd STEP: Close Handle Comma
ndにより一連の再生処理終了をOS/File System側に
通知する。
【0524】*再生処理はAVファイル、PCファイル
とも共通の処理を行う。
【0525】*再生場所のアドレス指定は全てAV Ad
dressで設定する。
【0526】<AVファイル内の部分削除処理> 1st STEP: Create File Commandにより部分
削除対象のファイル名をOS側に通知する。
【0527】2nd STEP: Delete Part Of Fi
le Commandにより指定範囲内の削除処理を指示する。
【0528】… Delete Part Of File Commandで
は削除開始するAV Addressと削除するデータサイズ
をパラメータで指定する。
【0529】3rd STEP: Close Handle Comma
ndにより一連の再生処理終了をOS/File System側に
通知する。
【0530】<情報記憶媒体上にAV情報を記録できる
未記録領域のサイズを問い合わせる> 1st STEP: Get AV Free Space Size Co
mmandによりAV情報を記録できる未記録領域のサイズ
を問い合わせ * Get AV Free Space Size CommandをOS側
に発行するだけでOS側から未記録領域サイズの回答を
もらえる。
【0531】<デフラグメンテーション(Defragmentat
ion)処理> 1st STEP: AV Defragmentation Commandに
よりAVファイル用のデフラグメンテーション処理をO
S側に指示する。
【0532】* AV Defragmentation Command単独
でAVファイル用のデフラグメンテーション処理が行え
る。
【0533】* AV Defragmentation Commandに対
する具体的処理方法としては情報記憶媒体上に点在する
エクステント(Extent)サイズの小さなファイル情報を
Extent毎に移動し、未記録領域内のContiguous Data
Area確保スペースを広げる処理を行う。
【0534】上記のSDK API Command4を具体
的に解読し噛み砕いた後、File System2が情報記録再
生装置3側に発行するDDK Interface Command5の
一覧を図69に示す。
【0535】READ Command以外は本発明で新規に
提示するコマンドかあるいは既存のコマンドに対して一
部修正を加えたコマンドである。
【0536】情報記録再生装置は例えばIEEE139
4などに接続され、同時に複数台の機器間での情報転送
処理が行われる。図4や図5の説明図では情報記録再生
装置3、140は1個のメインCPU111のみに接続
されている。これに対してIEEE1394などに接続
された場合には各機器毎のメインCPUと接続される。
そのため間違って他の機器に対して別の情報を転送しな
いように機器毎の識別情報であるSlot_IDを使用する。
このSLOT_IDは情報記録再生装置3、140側で
発行する。GET FREE SLOT_ID CommandはFile
System2側で発行するもので、パラメーターとしてA
V WRITE開始フラグとAV WRITE終了フラグによりA
V情報の開始と終了を宣言すると共に、AV情報開始宣
言時に情報記録再生装置に対してSLOT_ID発行の
指示を出す。
【0537】AV WRITE Commandでの記録開始位置は
カレント位置(前回のAV WRITECommandで記録終了し
たLBN位置から次のAV情報を記録する)として自動
的に設定される。各AV WRITE Commandには、AV
WRITE番号が設定され、コマンドキャッシュとして
情報記録再生装置のバッファーメモリ219内に記録さ
れた既発行のAV WRITE Commandに対してこのAV
WRITE番号を用いてDISCARD PRECEDING COMMAND
Commandにより発行取り消し処理を行える。
【0538】図39に示すように情報記録再生装置のバ
ッファーメモリ219内のAV情報一時保管量が飽和す
る前にFile System2側で適正な処理が出来るようにGE
T WRITE STATUS Commandが存在する。このGET WRIT
E STATUS Commandの戻り値3344としてバッファメ
モリ219内の余裕量が回答されることでバッファーメ
モリ219内の状況がFile System2側で把握出来る。
本発明実施の形態では無欠陥時の1個のContiguous Da
ta Area記録分のAV情報をAV WRITECommand
で発行する毎にこのGET WRITE STATUS Commandを挿
入し、GET WRITE STATUS Command内のコマンドパラ
メーター3343である調査対象サイズと調査開始LB
Nを対象のContiguous Data Areaに合わせている。ま
たGET WRITESTATUS Commandには対象範囲内で発見さ
れた欠陥領域を各ECCブロック先頭LBNの値として
戻り値3344で与えられているため、AV情報記録後
のExtent設定(図67のST4−04)にこの情報を利
用する。
【0539】SEND PRESET EXTENT ALLOCATION MAP
Commandは、AV情報記録前に全記録予定場所をLB
N情報として情報記録再生装置に対して事前通告するコ
マンドで、記録予定場所のExtent数とそれぞれのExtent
先頭位置(LBN)とExtentサイズをコマンドパラメー
ターに持つ。この情報記憶媒体上の記録予定場所は先行
して発行するGET PERFORMANCE Commandの戻り値33
44であるゾーン(Zone)境界位置情報とLBN換算後
のDMA情報を基に設定される。
【0540】以下に図63に示した各ステップ内の詳細
処理方法についてさらに説明する。
【0541】AVファイルの識別情報は、図26あるい
は図70(f)に示すようにFileEntry3520のIC
B Tag418内にあるFlags field in ICB Tag3
361内にAV file識別フラグ3362が設定されて
おり、このフラグを“1”に設定することでAVファイ
ルであるかの識別が行える。
【0542】本発明の他の実施の形態としては図27あ
るいは図71(d)に示すようにファイル識別記述子
(File Identifier Descriptor)3364内にAV
file識別フラグ3364を設定することも可能である。
【0543】図63のステップST01に示したAVフ
ァイルか否かを識別するステップの具体的なフローチャ
ートを図64に示す。
【0544】録再アプリ1側からCreate File Comman
dが発行されて初めて処理を開始する。AVファイルの
識別方法は条件により異なり、 *新規AVファイル作成時にはCreate File Command
内のAV file 属性フラグを用いて識別し、 *既に存在するAVファイルに対してAV情報を付加す
る場合には図70または図71に示したように情報記憶
媒体上に既に記録されているファイルの属性フラグを用
いてAVファイルの識別を行う。
【0545】…この方法を用いることによりアプリケー
ションプログラム1側での各ファイルの属性(AVファ
イルかPCファイルか)を管理を不要(File System2
側で自動的に判定して記録処理方法を切り替える)とな
る効果がある。
【0546】このような方法を採用することで、該当フ
ァイルがPCファイルの場合には従来のWRITE Comman
d、Linear Replacement処理を行い、AVファイルの場
合にはAV WRITE Command、Skipping Replacement
処理を行う。
【0547】録再アプリ1側ではCreate File Comman
d発行後にAV情報記録予定サイズの予想最大値を設定
し、Set Unrecorded Area Commandを発行する。その
指定情報とGET PERFORMANCE Commandで得た欠陥分布
とZone境界位置情報を基に記録すべき予定の最大情報サ
イズに合わせてContiguous Data Areaの設定を行う。
図6の中のLBN/XXXの実施の形態を用いた場合に
はこの設定条件として(25)式と(27)式を利用す
る。
【0548】その結果に基付き該当するAVファイルの
File Entry内のアロケーション記述子(Allocation D
escriptors)情報を事前に記録する(ST2−07)。
このステップを経ることで a)例えばIEEE1394などに接続し、複数の機器
間との記録を同時並行的に行う場合、記録予定位置に他
の情報が記録されるのを防止できる。
【0549】b)AV情報を連続記録中に停電などによ
り記録が中断された場合でも、再起動後に記録予定位置
を順にトレースする事で中断直前までの情報を救える。
【0550】などのメリット(効果)が得られる。その
後SEND PRESET EXTENT ALLOCATIONMAP Commandで情
報記録再生装置側に記録予定位置情報を通知する(ST
2−08)。この事前通知により情報記録再生装置は情
報記憶媒体上の記録位置と記録順を事前に知っているた
め、AV情報記録時に情報記憶媒体上の欠陥でSkipping
Replacement処理が多発しても記録処理を停止させる
ことなく、連続記録を継続させることが可能となる。
【0551】図63のステップST03に示したAV情
報連続記録ステップ内の詳細内容について図66を用い
て説明する。
【0552】図51に示すように情報長(Information
Length)3517情報を用いてAVファイル内の記録
開始位置を事前に確認しておく(ST03−01)。録
再アプリ1からWrite File Commandが発行されると
(ST3ー02)AV WRITE開始フラグが設定されたG
ET FREE SLOT_ID Commandを発行して情報記録再生装
置3にSLOT_IDを発行させる(ST3−03)。
【0553】ST3−04以降の連続記録処理方法を図
72に模式的に示した。AV WRITE Commandによりメ
インメモリに保存された映像情報#1、#2、#3は定
期的に情報記録再生装置中のバッファーメモリ219内
に転送される。情報記録再生装置のバッファーメモリ2
19内に蓄えられた映像情報は光学ヘッド202を経由
して情報記憶媒体上に記録される。情報記憶媒体201
上に欠陥領域3351が発生するとSkipping Replacem
ent処理されるが、この間は情報記憶媒体201上に映
像情報が記録されないので情報記録再生装置中のバッフ
ァーメモリ219内に一時保管される映像情報量が増加
する。File System2側は定期的にGETWRITE STATUS
Commandを発行し、バッファーメモリ219内の一時保
管映像情報量をモニターしている。この一時保管映像情
報量が飽和しそうな場合にはFile System側で 1)DISCARD PRECEDING COMMAND Commandを発行し、
情報記録再生装置内のコマンドキャッシュの一部を取り
消す、 2)次のAV WRITE Commandで情報記録再生装置側へ
転送する映像情報量を制限(減らす)する、 3)情報記録再生装置側へ発行する次のAV WRITE C
ommandまでの発行間を遅らせ、情報記録再生装置中のバ
ッファーメモリ219中の一時保管映像情報が少なくな
るまで待つ、のいずれかの処理を行う。
【0554】上記の内容について図73乃至図80に示
すように具体的な例を用いて説明する。図73から図8
0には、それぞれ3段階で記録情報の遷移を示してい
る。第1段階は、PC側メモリ、第2段階は情報記録再
生装置メモリ、第3段階は情報記録媒体上の記録位置で
ある。
【0555】図65のST2−08に対応して図73
(A)での丸印1のSEND PRESET EXTENT ALLOCATION
MAP Commandが発行される。図69に示したようにこ
のコマンドではコマンドパラメーターとしてExtent先頭
位置情報とExtentサイズ情報がセットされるので図73
(A)の例ではExtent=CDAの先頭位置LBNである
“a”と“d”と“g”… と、Extent=CDAサイズ
である“c−a”と“f−d”… が添付されている。
【0556】また、CDA#1に対して2回に分けて映
像情報を記録するように丸印2、丸印3のAV WRITE
Commandが発行される。次に、CDA#1内の記録状
況を把握するため、丸印4のGET WRITE STATUS Comm
andを発行している。
【0557】GET WRITE STATUS Commandでの調査対
象をCDA#1に指定するため、パラメーターの設定値
である調査対象範囲の開始LBNとして“a”が設定さ
れ、調査対象範囲として“c−a”の値が設定されてい
る。同様にCDA#2に対して2回に分けて映像情報を
記録するため、丸印5,6のAV WRITE Commandを発
行している。そして次に、CDA#2に対する記録状況
把握のため丸印7のGET WRITE STATUS Commandを発
行している。
【0558】このコマンドを一度に情報記録再生装置側
に送り、コマンドキャッシュさせる(図66のST3−
05)。図74(B)で示す情報記憶媒体上の未使用状
態場所3371に欠陥が無い場合には図75(C)に示
すように情報記憶媒体上への記録情報α3361が記録
される。次に図76(D)に示すように欠陥領域337
5が発生するとSkipping Replacement処理が行われ、
CDA#1内に記録する予定の映像情報が一部はみ出す
が、事前にSEND PRESET EXTENT ALLOCATIONMAP Com
mandにより情報記録再生装置3側で次に記録する場所が
分かっているので、溢れた情報はシフト情報β3である
3371の場所に記録される。上記の欠陥領域3375
に関する情報は、丸印4のGET WRITE STATUS Comman
dの戻り値3344として、File System2側に通知さ
れる(図66ST3−05、図73、図77参照)。
【0559】File System2内で情報記録再生装置(O
DD)3内のバッファーメモリ219が溢れそうかを判
定(図66ST3−06)する。そして、図66のST
3−07に示した具体的方法として図77(E)の丸印
9に示すDISCARD PRECEDINGCOMMANDによりCDA#3
に記録すべき映像情報に関する記録コマンドである、丸
印8のAV WRITE Command(図73)を取り消し、丸
印10のAV WRITE Command(図77)により転送す
べき映像情報量を制限(減量)したコマンドを発行す
る。
【0560】CDA#2に対してのフィードバックは間
に合わないので図78(F)に示すように当初の予定通
りの情報記憶媒体上への記録処理が実行される。
【0561】図79(G)に示すようにここで使用する
AV WRITE Commandでの記録開始位置はカレント位置
では無く、記録開始位置がFile System2側で指定され
る場合を想定している。この場合でも先行する映像情報
記録時に発見される欠陥領域によりFile System2側で
指定した記録開始位置と実際に記録される記録開始位置
は大幅にずれる事を許容している。
【0562】一連の記録処理が終了すると録再アプリ1
から発行されるClose Handle Commandをトリガーとし
てAV WRITE 終了フラグが付加されたGET FREE SL
OT_ID CommandがFile System2から情報記録再生装置
3側へ発行される。
【0563】情報記録再生装置3ではこのコマンドを受
けると図示してないがこの一連の記録処理時に発見され
た欠陥情報を図44(e)のTDL3414に追記す
る。
【0564】映像情報記録に対する後処理として録再ア
プリ1側から指定するSet Unrecorded Area Command
情報(図67のST4−03)を基にAVファイル内に
残す未使用領域サイズを決定し、Information Length
3517の書き換え処理(ST4−05)と最終的なEx
tent情報の書き換え処理(ST4−04)及びUDFに
関する設定情報の書き換え処理を行う。
【0565】図81を用いてAVファイル内の映像情報
の再生手順について説明する。図4に示すように *録再アプリ1では管理するアドレス情報としてAV
Addressを使用し、FileSystem2に対して発行するSD
K API Command4でもAV Addressを用いてアド
レス設定をする。
【0566】*File System2では管理するアドレス情
報としてLBN(場合によってはLSN)を使用し、情
報記録再生装置3に対して発行するDDK Interface
Command5でもLBNを用いてアドレス設定をする。
【0567】*情報記録再生装置3ではPSNを用いて
アドレス管理を行う。
【0568】と言う仕組みになっている。従って録再ア
プリ1上で再生したい場所が決まり、Read File Comm
andを発行するとFile System2内での“AV Address
→LBN変換”(図81のST06)と情報記録再生装
置3内での“LBN→PSN変換”(ST07)を行
う。
【0569】AVファイル内の部分消去処理方法は,図
82に示すように、情報記憶媒体上に記録されているA
V情報に対して一切の処置を行わず、File System2上
のFile Entry情報の書き換え(図82のST09)と
UDFに関する情報の変更処理のみを行う。そして、部
分消去した場所を未記録領域として登録するために、U
DF上の未記録領域情報であるUnallocated Space Ta
ble 452もしくはUnallocated Space Bitmap43
5情報に、上記部分消去場所を書き加える(ST10)。
最後に録画ビデオ管理データファイルに対する管理情報
の書き換え処理を行う(ST11)。
【0570】図6に示した本発明の実施の形態の内、L
BN/ODD−PSでは、次のような管理が行われる。
【0571】図83に示すように事前に設定されている
Contiguous Data Area 最小サイズ11に対して、新
規録画による映像データが記録領域12が生じ、また未
使用領域13も生じたとする。するとLBNレベルで
は、新規にContiguous DataArea14が設定され、これ
に対してSpare Area 18が付加される。つぎにPS
Nレベルでは、データ記録領域15,16、欠陥領域が
あればその欠陥領域17が設定され、かつSpare Area
19が確保される。そしてこの全体が新規にのAV Ex
tent20としてLBNレベルで設定される。
【0572】つまり図83に示すようにContiguous Da
ta Area毎に自動的にSpare Area18を付加してAV
Extent20を構成する。この付加されたSpare Area
18にもLBNが設定され、また欠陥領域17にも同様
にLBNが設定されている。情報記憶媒体上の欠陥領域
17に対してはSkipping Replacement処理を行い、図
42(γ)と同様なLBN設定方法を行う。他の実施の
形態との違いは欠陥領域17にLBNが設定されている
にも係わらずFile System2側では欠陥領域場所は知ら
されず、情報記録再生装置のみで欠陥領域17の場所を
管理する。FileSystem2側で情報を再生したい場合に
は、後で示す図89に示すように情報記録再生装置に対
して発行するAVREAD Commandは基準となるAV Exten
t 20の開始位置を示すLBNと、その開始位置から
数えた(欠陥領域を含めない)実効的な再生開始位置、
再生する実データサイズ(欠陥箇所での読み飛ばしを前
提)を指定する。これにより情報記録再生装置側で自動
的に欠陥領域17を避けた情報を再生してFile System
2側へ回答する。
【0573】図84は、既に記録されている情報に対し
て一部書き重ね記録する場合の管理形態に付いて示して
いる。この場合にはContiguous Data Area34内の途
中から最後までの書き重ね記録のみ許可する。即ち、過
去に記録された映像データ記録領域35は、データ記録
領域23、25、欠陥領域があった場合はその欠陥領域
28を含み、これにSpare Area31が付加されてい
る。途中から重ね書きが行われるとContiguous Data
Area34が設定される。これには、過去に記録された映
像データ領域36と新規に重ね記録した映像データ記録
領域37が含まれる(AV Addressレベル)。
【0574】PSNレベルでは、データ記録領域25,
26,27、欠陥領域29、30が管理され、かつSpar
e Area32が設定される。
【0575】図85は、重ね書き記録を途中でやめた場
合の2つの管理形態例を示している。この場合には、同
一Contiguous Data Area(CDA)内でのその後の既
に記録された情報を無効扱いにする。CDAの先頭から
重ね書きした場合と、CDAの途中から重ね書きした場
合を示している。
【0576】図86は、AV File内の部分消去時の管
理形態を示している。この場合にはContiguous Data
Area(例AV Extent#2 46)単位で部分消去が行
われる行うように決める。
【0577】実施の形態LBN/ODD−PSにおける
記録、再生に関するコマンドのパラメータとそのコマン
ド内容を図87〜図90に示す。図87は、録再アプリ
からファイルシステムへの書き込みコマンド、図88は
読取りコマンド、図89はファイルシステムから記録再
生装置へ与える書き込みコマンド、図90は読取りコマ
ンドの種類である。
【0578】また実施の形態LBN/ODD−PSにお
ける映像データ記録過程とそれに対応したフローチャー
トを図91、図92、図93に示す。図92、図93の
記載内容は、図91に示す録画しようとする映像データ
#1、#2の処理工程を説明している。
【0579】AV Extent#1 3101、#2 31
02毎に付加したSpare Area3111、3112を活
用して各AV Extent内でSkipping Replacement処理
を完結させる所に本発明実施の形態の特徴がある。以下
各ステップを記述すると以下のようになる。
【0580】* 録再アプリ1側でContiguous Data
Area#1 3106のサイズを初期設定する(ステップ
ST21)。
【0581】* ODD(情報記録再生装置)3へ推奨
し[Spare Area Size]/[ContiguousData Area Siz
e]値を問い合わせる(ST22)。
【0582】* AV Extent#1 3101のサイズ
を初期設定する(Spare Area Size#1の設定)(S
T23)。
【0583】…Spare Area Size#1 3111の設
定は“録再アプリ1側”または“File System2側”で
行う。
【0584】* 初回のAV WRITE コマンドで映像
データー3125をODD3側に転送する(ST2
4)。
【0585】* 情報記憶媒体への記録時に欠陥領域1
38を発見した場合にはODD3内でSkipping処理を実
施する(ST25)。
【0586】* 2回目のAV WRITE コマンドで映
像データー3126をODD3側に転送(ST26)。
【0587】…2回目のAV WRITE コマンド内でA
V Extent#1 3101の最後の記録を知る(End F
lag Of Contiguous Data Areaフラグ利用)。
【0588】* File System2側で最終的なAV Ex
tent#1 3103の情報をまとめ、File System2側
のバッファメモリに一時保管する(ST27)。
【0589】* 録再アプリ1側でContiguous Data
Area#2 3102のサイズを初期設定する(ST2
8)。
【0590】* AV Extent#2 3102のサイズ
を初期設定する(Spare Area Size#2の設定)(S
T29)。
【0591】…Spare Area Size#2 3112の設
定は“録再アプリ1側”または“File System2側”で
行う。
【0592】* 3回目のAV WRITEコマンドで映像
データー3127をODD3側に転送する(ST3
0)。
【0593】* 情報記憶媒体への記録時に欠陥領域3
139を発見した場合にはODD3内でSkipping処理を
実施する(ST31)。
【0594】* ユーザーが録画終了ボタンを押す(S
T32)。
【0595】* 録再アプリ側で事前に規定されている
Contiguous Data Area最小サイズ11に合わせて未使
用領域サイズ3136を決定する(ST33)。
【0596】* Contiguous Data Area#2の実際の
データーサイズ3109に合わせてSpare Area#2の
サイズ3113の見直しを行う(ST34)。
【0597】* 4回目のAV WRITEコマンドで映像
データー3128をODD3側に転送する(ST35)。
【0598】…同時に未使用領域情報(n Number Of
Bytes ReserveとSpace Keep Length)からLBN
空間での未転送の領域確保を行う。
【0599】…4回目のAV Writeコマンド内で
AV Extent#2 3104最後の記録を知る(End F
lag Of Contiguous Data Areaフラグ利用)。
【0600】* File System2側で最終的なAV Ex
tent#2 3104の情報をまとめ、File System2側
のバッファメモリに一時保管する(ST36)。
【0601】* File System2のディレクトリ−管理
領域に必要な情報を追記処理する(ST37)。
【0602】上記したこの発明をまとめると次のように
なる。
【0603】ポイント1.Skipping処理により設定され
る欠陥領域と、そのための代替え領域両方にLBN設定
する、これらの領域は共にUser Areaに含まれる。
【0604】ポイント2.代替え領域(Skipping直後の
場所)はLBN空間上に任意に設定可能である。つま
り、上記代替え領域はユーザーが記録可能な第1の領域
(UserAew)内に適宜(任意に)設定可能である。
【0605】ポイント3.またディスク上同一場所にA
V Address(第1のアドレス)とLBN(第2のアド
レス)の両方のアドレスが設定される。つまり、情報記
憶媒体上の記録領域内の同一場所に対し第1のアドレス
番号と、第2のアドレス番号の両方が付与される。
【0606】ポイント4.また、AV Addressに欠陥
/代替え領域含まれず、LBN空間上に欠陥/代替え領
域が含まれる。つまり、代替え領域に対しては上記第1
のアドレス番号と上記第2のアドレス番号の両方が付与
され欠陥領域に対しては上記第1のアドレス番号のみ付
与(上記第2のアドレス番号は付与されない)する。
【0607】ポイント5.またVOB_I:AV Addr
ess管理情報と、File Entry:LBN管理情報を平行に
記録する。つまり、同一の情報記憶媒体上に上記第1の
アドレス番号で管理された管理情報を有する第1の情報
管理記録領域と、上記第2のアドレス番号で管理された
管理情報を有する第2の管理情報記録領域を有する。
【0608】ポイント6.また録再アプリはAV Addr
essで管理し、OS側でAV Address→LBN変換す
る。つまり、上記第2の管理情報を用い、情報を管理す
る部分(録再アプリ)と上記第2のアドレス番号と上記
第1のアドレス番号間の変換を行うアドレス変換部を具
備する。
【0609】ポイント7.また少なくとも1個以上のフ
ァイルが記録され、その記録されたファイルの内少なく
とも1個のファイルにAVファイルの識別情報が記録さ
れている。
【0610】ポイント8.また情報記憶媒体上に記録さ
れたファイルがAVファイルか否かを識別する識別手段
を具備し、AVファイルか否かにより該当ファイルの記
録方法を変えることができる。
【0611】上記ポイント1により、図42(γ)に示
すように情報記憶媒体の全記録領域にはLogical Block
Number(LBN)と言う第1のアドレス番号が付与さ
れ、欠陥領域3452と代替え領域3456の両方にも
LBNを付与している。これにより欠陥管理を録再アプ
リケーションソフト1では無く、File System2側に任
せることが出来、録再アプリケーションソフト1は欠陥
管理に悩殺されずに映像情報管理に専念できる。
【0612】また図42(β)に示すLinear Replacem
ent処理と異なり、本発明の図42(γ)の実施の形態
において代替え領域3456はユーザーが記録可能なUs
erArea723である第1の領域内に設置することによ
り、User Area723内に発生する欠陥領域3452の
近傍位置に代替え領域3456を配置することが出来、
欠陥領域3452に対する代替え処理に光学ヘッドのア
クセスをする必要が無くなり、連続記録を保証できる。
【0613】上記ポイント2により、代替え領域345
6をUser Area723である第1の領域内の任意位置に
設定可能にする事により代替え領域3456を欠陥領域
3452の直後に配置できる。その結果光学ヘッドを全
くアクセスさせることなく代替え処理を行える。そのた
めより一層安定に連続記録の保証が行える。
【0614】上記ポイント3により、図35に示すよう
にFile System2が管理するLogical Block Number
(LBN)である第1のアドレスと録再アプリケーショ
ンソフト1が管理するAV Addressである第2のアド
レスを情報記憶媒体上の同一場所に付与することにより
録再アプリケーションソフト1とFile System2による
情報管理が独自に行え、それぞれの役割に専念できる。
【0615】上記ポイント4により、図42(β)に示
したLinear Replacement処理と比較して図42(γ)
に示す本発明実施例では欠陥領域3452にも第1のア
ドレス番号であるLBNを付与することによりFile Sy
stem2に情報記憶媒体上の欠陥管理を任せることが出来
る。また図35(b)と図59から分かるように欠陥領
域に第2のアドレス番号であるAV Addressを付与し
ないため、録再アプリケーションソフト1は欠陥管理を
いっさい行わず映像情報管理に専念できる。
【0616】上記ポイント5により、File System2が
管理するLogical Block Number(LBN)に対応した
管理情報を図35に示したFile Entryに持たせ、録再
アプリケーションソフト1が管理するAV Addressに
対応した管理情報であるVideoObject Control Inform
ationを別々に情報記憶媒体上に記録することにより録
再アプリケーションソフト1とFile System2による情
報管理が独自に行え、それぞれの役割に専念できる。
【0617】上記ポイント6により、図35(a)、
(b)に示したLBNとAV Address間の変換を図4
のFile System2側で対応させる。それにより録再アプ
リケーションソフト1に煩わしいアドレス変換をさせる
必要が無く映像情報管理に専念できる。
【0618】上記ポイント7、8によりAVファイルに
はFile System上で識別可能なAVフラグを設定してお
く。File System2では AVファイルに付加されたA
Vフラグを識別するか、あるいは録再アプリ1からの指
定(Create FileのFILE_ATTRIBUTE_AUDIO_VIDEOフラ
グ)により記録対のファイルがAVファイルか否かを識
別し、記録方法を変える。上記の処理を施す事によりA
Vファイルに対しては記録時の連続性を確実に保証する
ことが出来る。
【0619】次に工場において光ディスクが製造され出
荷されるまでの工程を簡単に説明する。
【0620】ディスク(相変化方式で記録再生が可能、
1層、又は2層、あるいはそれ以上の層に貼り合わせて
ある)が製造され、物理セクタ番号(PSN)が設定さ
れ、またエンボスドゾーンが予め記録されている。
【0621】次にディスクのイニシャライズ処理が行わ
れる。このときは図9、図10で設定したようなフォー
マット化が行われるもので、リライタブルゾーンの記録
が行われる。このとき図44で示すようなDMA1,
2,3,4の領域の作成が行われる。また図44(e)
に示すPDL,SDL,TDLのエリア(スキッピング処理した時
の欠陥管理領域)が作成される。
【0622】次にディスク前面のサーティファイ(Cert
ify)処理が行われる。つまり、全面に特定データを記
録し、前面を再生してみて、欠陥箇所を探す処理であ
る。
【0623】この時,ディスクはPCデータも記録再生
できるものとして作成する場合には、欠陥箇所をPDL
に記録する。
【0624】ディスクはAVデータ記録専用のものとし
て作成する場合には欠陥場所を欠陥管理情報としてTD
Lに記録する(図44(e))。
【0625】上記の2、と3、の処理でディスク上には
論理ブロック番号(LBN)の設定が可能となる。これ
は、ドライブ装置側でDMA(欠陥管理エリア;PD
L,SDL,TDL)を使ってPNL→LBNの変換テ
ーブルを作ることができるからである。
【0626】次にディスク上にファイルシステムとして
UDFを使えるように条件設定する。つまりディスク上
に図20、図21のVolume Recognition Sequence4
44、Main Volume Descriptor Sequence449,Fi
rst Anchor Point456,Second Anchor Point4
57,Reserve Volume Descriptor Sequence467
を記録する。
【0627】次にAVデータが記録できる場所を作る。
【0628】(a)ディスク上の記録領域(LBN空
間)内にルートディレクトリー1450(図31)を作
成する。
【0629】(b)AVデータを記録できる管理用ファ
イルRWVIDEO_CONTROL、IFOを作成する。
【0630】(c)映像/静止画、音声、サムネールが
記録できるファイルを作成する(図31の1401)。
【0631】(d)図31の各ファイル1401のうち
AVアドレスに基く管理情報をRWVIDEO_CON
TROL.IFOに記録する。このときの各ファイルの
記録位置情報(File Entry内のAllocation Descripti
on)は論理ブロック番号(LBN)で記録されている。
【0632】上記のように作成されたディスクは、図9
4に示すように梱包されて出荷される。即ち図94にお
いて、ディスク本体は、カートリッジに納められ、さら
にこの周囲が包装シートで包装されている。
【0633】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
情報記憶媒体上に多量の欠陥領域が存在しても影響を受
けることなく安定に連続記録を行うことが可能な記録方
法およびそれを行う情報記録再生装置を提供できる。ま
た上記安定した連続記録に最も適した形式で情報が記録
されている情報記憶媒体(およびそこに記録されている
情報のデータ構造)を提供することができる。
【0634】また更に情報記憶媒体上に多量の欠陥領域
が存在しても録画再生アプリケーションソフトレイヤー
に負担をかけることなく(録画再生アプリケーションソ
フトレイヤーに欠陥管理をさせる事無く)安定に映像情
報管理をさせるための環境設定方法(具体的にはシステ
ムとしての映像情報記録・再生・編集方法)を提供する
ことができる。また本発明により上記環境を実現するた
めの最適なシステムを有する情報記録再生装置や情報記
録再生装置も提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の特徴部の一形態の説明図。
【図2】映像情報録画及び再生に必要な機能の一覧を示
す説明図。
【図3】図2の続きを示す説明図。
【図4】録画再生アプリケーションソフトを用いてパー
ソナルコンピュータ上で映像情報の記録再生処理を行う
場合のパーソナルコンピュータ上のプログラムソフトの
階層構造と書く階層であつかうアドレス空間の関係を示
す説明図。
【図5】パーソナルコンピュータの構成説明図。
【図6】情報記憶媒体上の欠陥管理とAVファイル内の
未使用領域管理に関する各実施例の対比説明図。
【図7】本発明の各実施例の効果の対応を示した説明
図。
【図8】DVD_RAMディスク内の概略記録内容のレ
イアウトの説明図。
【図9】DVD_RAMディスク内のリードインエリア
内の構成を示す説明図。
【図10】DVD_RAMディスク内のリードアウトエ
リア内の構成を示す説明図。
【図11】物理セクタ番号と論理セクタ番号の関係を示
す説明図。
【図12】データエリアへ記録されるセクタ内の信号構
造を示す説明図。
【図13】データエリアへ記録される情報の記録単位を
示す説明図。
【図14】データエリア内でのゾーンとグループの関係
を示す説明図。
【図15】DVD_RAMディスクでの論理セクタ設定
方法の説明図。
【図16】データエリア内での欠陥領域に対する交替処
理方法の説明図。
【図17】情報記録再生部内の構成説明図。
【図18】情報記録再生部における論理ブロック番号の
設定動作の説明図。
【図19】情報記録再生部における欠陥部処理動作の説
明図。
【図20】UDFに従って情報記憶媒体上にファイルシ
ステムを記録した例を示す図。
【図21】図20の続きを示す図。
【図22】階層化されたファイルシステムの構造と情報
記憶媒体上への記録された情報内容との基本的な関係を
簡単に示す図。
【図23】ロングアロケーション記述子の内容の例を示
す図。
【図24】ショートアロケーション記述子の内容の例を
示す図。
【図25】アンロケイテドスペイスエントリーの記述内
容をの説明図。
【図26】ファイルエントリーの記述内容を一部示す説
明図。
【図27】ファイル識別記述子の記述内容を一部示す説
明図。
【図28】ファイルシステム構造の例を示す図。
【図29】録画再生可能な情報記憶媒体上のデータ構造
の説明図。
【図30】情報記憶媒体上に記録されるAVファイル内
のデータ構造の説明図。
【図31】データエリア内データファイルのディレクト
リー構造の説明図。
【図32】プログラムチェーン制御情報内のデータ構造
の説明図。
【図33】プログラムチェーンを用いた映像情報再生例
を示す説明図。
【図34】録画再生アプリケーションソフト側でAVフ
ァイル内に未使用領域を設定した場合の映像情報記録位
置設定方法の説明図。
【図35】AVファイルにおける論理ブロック番号とA
Vアドレスとの間の関係を示す図。
【図36】本発明の各実施形態において録画再生アプリ
ケーション側でAVファイル内の未使用領域を管理する
場合にAVファイル内を部分消去したときの取り扱い方
法の説明図。
【図37】ビデオオブジェクト制御情報内部のデータ構
造の説明図。
【図38】記録信号の連続性を説明するために示した記
録系システムの概念図。
【図39】記録系において最もアクセス頻度が高い場合
の半導体メモリ内の情報保存量の状態説明図。
【図40】記録系において映像情報記録時間とアクセス
時間のバランスが取れている場合の半導体メモリ内の情
報保存量の状態説明図。
【図41】本発明の各実施の形態においてコンティギュ
アスデータエリアの境界位置を録画再生アプリケーショ
ンで管理する場合のアロケーションマップテーブル内の
データ構造説明図。
【図42】情報記録再生装置が欠陥管理情報を管理する
場合のスピッキングリプレイスメントとリニアリプレイ
スメントとの比較のための説明図。
【図43】光ヘッド(ピックアップ)のトラック上の移
動例を説明するために示した図。
【図44】本発明の各実施の形態において、情報記録再
生装置が管理する情報記憶媒体上での欠陥管理情報のデ
ータ構造の説明図。
【図45】本発明の各実施の形態において、ファイルシ
ステム2が管理する情報記憶媒体上での欠陥管理情報の
データ構造の説明図。
【図46】図45の欠陥管理情報に基づき管理された場
合のスピッキングリプレイスメントとリニアリプレイス
メントとの比較のための説明図。
【図47】ファイルシステム2が欠陥管理情報を管理す
る場合の他の例を説明するために示した図。
【図48】代替え領域設定ファイルを作成するための手
順を示すフローチャート。
【図49】代替え領域設定ファイルを用いた代替え処理
を説明するためのフローチャート。
【図50】代替え領域設定ファイルを作成するための手
順を示すフローチャート。
【図51】本発明の各実施のける追加記録映像情報とコ
ンティギュアスデーエリア内ノ未使用領域の説明図。
【図52】ファイル毎に指定されるインフォメーション
レングスの記録場所と各エクステント毎の属性記述箇所
の説明図。
【図53】本発明の各実施の形態におけるAVファイル
内の部分削除処理方法に関する説明図。
【図54】同じく本発明の各実施の形態におけるAVフ
ァイル内の部分削除処理方法の別の例に関する説明図。
【図55】同じく本発明の各実施の形態におけるAVフ
ァイル内の部分削除処理方法の別の例に関する説明図。
【図56】本発明の一実施例におけるコンティギュアス
デーエリア境界位置情報内容とその記録場所の説明図。
【図57】本発明に係るエクステント内未使用領域設定
方法の他の例を示す説明図。
【図58】本発明に係る一実施例における欠陥領域を含
めた記録方法の説明図。
【図59】本発明に係る一実施例における欠陥領域を避
けた記録方法の説明図。
【図60】本発明に係る一実施例におけるコンティギュ
アスデータエリア設定方法と記録前のエクステント事前
設定方法の説明図。
【図61】この発明に係る情報記録再生装置の概略構成
を示す図。
【図62】書き込みコマンドの問題点を説明する図。
【図63】本発明における映像情報の記録手順の概略を
示す図。
【図64】図63のステップST01の詳細を示す図。
【図65】図63のステップST02の詳細を示す図。
【図66】図63のステップST03の詳細を示す図。
【図67】図63のステップST04の詳細を示す図。
【図68】本発明の実施の形態において映像情報記録時
に使用する各種APICommandの内容を示す図。
【図69】本発明の実施の形態に係る情報記録再生装置
に対するコマンドを示す説明図。
【図70】本発明に係るAVファイルの識別情報が記録
されている箇所を示す説明図。
【図71】本発明に係るAVファイルの識別情報が記録
されている箇所の他の例を示す説明図。
【図72】本発明に係る映像情報の連続記録方法を説明
するために示した概念図。
【図73】本発明の実施の形態による情報記憶媒体への
記録方法の説明図。
【図74】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図75】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図76】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図77】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図78】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図79】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図80】同じく本発明の実施の形態による情報記憶媒
体への記録方法の説明図。
【図81】本発明に係る映像情報の再生手順を示す図。
【図82】本発明に係るAVファイル内の部分消去の手
順を示す図。
【図83】本発明における実施の形態の録再アプリから
見た記録・消去方法の説明図。
【図84】既存コンテギュアスデータエリア内の途中か
ら新規情報を重ね書き記録する場合の説明図。
【図85】既存コンテギュアスデータエリア内の途中ま
で新規情報を重ね書き記録する場合の説明図。
【図86】コンテギュアスデータエリア単位でAVファ
イル内の部分削除を行う場合の説明図。
【図87】本発明に係る実施の形態のコマンドのパラメ
ータとその内容を示す説明図。
【図88】同じく本発明に係る実施の形態のコマンドの
パラメータとその内容を示す説明図。
【図89】同じく本発明に係る実施の形態のコマンドの
パラメータとその内容を示す説明図。
【図90】同じく本発明に係る実施の形態のコマンドの
パラメータとその内容を示す説明図。
【図91】本発明に係る実施例の映像データ記録過程の
説明図。
【図92】同じく本発明に係る実施例の映像データ記録
過程の説明図。
【図93】同じく本発明に係る実施例の映像データ記録
過程の説明図。
【図94】この発明に係るディスクが梱包された状態を
示す図。
【符号の説明】
100…光ディスク、1004…データエリア、723
…ユーザエリア、724…スペアエリア、3443、3
444…記録領域、3452…欠陥領域、3456…代
替領域、3459…非記録領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/10 G11B 20/10 H 311 311 27/00 27/00 D 27/034 27/02 K Fターム(参考) 5B018 GA02 GA06 HA14 KA13 MA16 QA16 5B082 EA01 5D044 AB05 AB07 BC06 CC06 DE02 DE03 DE12 DE37 DE49 DE50 DE64 DE92 5D110 AA17 AA27 AA29 CA07 DA01 DA04 DA12 DB02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体に対して記録情報を与える
    ためのヘッドと、 前記ヘッドを前記情報記録媒体に対して移動させるヘッ
    ド移動機構と、 前記ヘッド移動機構を制御して前記ヘッドの移動位置を
    制御すると共に、前記ヘッドに前記記録情報を与えて前
    記情報記録媒体への情報記録を実現する制御部を用いる
    情報記録方法であって、 前記情報記録媒体に、少なくとも複数の論理セクタが割
    り当てられ、 前記記録情報の種類として管理情報と入力情報とが定義
    され、 前記入力情報の管理単位として複数のファイルが定義さ
    れ、 それぞれのファイルに含まれる連続記録の管理単位とし
    てエクステントが定義され、 前記エクステントに含まれる管理単位として前記論理セ
    クタの正数倍であるエラー訂正ブロックが定義されてお
    り、 前記管理情報として、前記複数のファイルを管理するた
    めのファイル管理情報が定義され、 前記ファイル管理情報に含まれる情報として前記複数の
    ファイルのエントリーポジションを管理するために、各
    ファイルに対応する複数のファイルエントリー情報が定
    義され、 さらに前記複数のファイルエントリー情報にそれぞれ含
    まれる情報として、対応する各ファイルのタイプを識別
    するファイルタイプ情報が定義され、 前記情報記録媒体には、前記ファイル管理情報を記録す
    るファイル管理情報エリアが設けられ、 前記ファイル管理情報エリア内に前記ファイルエントリ
    ー情報を記録するファイルエントリー情報エリアが設け
    られ、 前記ファイルエントリー情報記録エリア内には前記ファ
    イルタイプ情報を記録するファイルタイプ情報エリアが
    設けられ、 前記制御部は、 前記記録情報を記録した後で、前記記録情報の種類に対
    応したファイルタイプ情報を前記ファイルタイプ情報記
    録エリアに記録するステップを有したことを特徴とする
    情報記録方法。
  2. 【請求項2】 前記複数のファイルとしては、ルートデ
    ィレクトリーファイル、ペアレントディレクトリーファ
    イル、リアルタイムデータファイルが定義されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  3. 【請求項3】 前記ファイルエントリー情報には、記録
    可否、再生の可否を示すパーミッションが含まれている
    ことを特徴とする請求項2記載の情報記録方法。
  4. 【請求項4】 前記ファイルエントリー情報は、前記論
    理セクターの1つを1つの論理ブロックとし、前記論理
    ブロックの集合体として記録されることを特徴とする請
    求項3記載の情報記録方法。
  5. 【請求項5】 情報記録媒体に対して記録情報を与える
    ためのヘッドと、 前記ヘッドを前記情報記録媒体に対して移動させるヘッ
    ド移動機構と、 前記ヘッド移動機構を制御して前記ヘッドの移動位置を
    制御すると共に、前記ヘッドに前記記録情報を与えて前
    記情報記録媒体への情報記録を実現する制御部を用いる
    情報記録方法であって、 前記情報記録媒体に、少なくとも複数の論理セクタが割
    り当てられ、 前記記録情報の種類として管理情報と入力情報とが定義
    され、 前記入力情報の管理単位として、少なくともルートディ
    レクトリーファイル、ペアレントディレクトリーファイ
    ル、リアルタイムデータファイルが定義され、それぞれ
    のファイルに含まれる連続記録の管理単位としてエクス
    テントが定義され、前記エクステントに含まれる管理単
    位として前記論理セクタの正数倍であるエラー訂正ブロ
    ックが定義されており、 前記管理情報として、前記各ファイルを管理するための
    ファイル管理情報が定義され、 前記ファイル管理情報に含まれる情報として前記各ファ
    イルのエントリーポジションを管理するために、各ファ
    イルに対応する複数のファイルエントリー情報が定義さ
    れ、 さらに前記複数のファイルエントリー情報にそれぞれ含
    まれる情報として、対応する各ファイルに対する記録可
    否、再生の可否を示すパーミッションと、対応する各フ
    ァイルに対する情報制御タグが定義され、 さらに前記各情報制御タグに含まれる情報として、対応
    する各ファイルに対するタイプを識別するためのファイ
    ルタイプ情報が定義され、 前記情報記録媒体には、前記ファイル管理情報を記録す
    るファイル管理情報エリアが設けられ、 前記制御部は、 前記リアルタイムデータファイルに前記入力情報を記録
    した後で、前記リアルタイムデータファイルに対応した
    ファイルエントリー情報記録エリアに含まれる前記情報
    制御タグにファイルタイプ情報を記録するステップを有
    したことを特徴とする情報記録方法。
  6. 【請求項6】 情報記録媒体に対して記録情報を与える
    ためのヘッドと、 前記ヘッドを前記情報記録媒体に対して移動させるヘッ
    ド移動機構と、 前記ヘッド移動機構を制御して前記ヘッドの移動位置を
    制御すると共に、前記ヘッドに前記記録情報を与えて前
    記情報記録媒体への情報記録を実現する制御部を用いる
    情報記録装置であって、 前記情報記録媒体に、少なくとも複数の論理セクタが割
    り当てられ、 前記記録情報の種類として管理情報と入力情報とが定義
    され、 前記入力情報の管理単位として複数のファイルが定義さ
    れ、 それぞれのファイルに含まれる連続記録の管理単位とし
    てエクステントが定義され、 前記エクステントに含まれる管理単位として前記論理セ
    クタの正数倍であるエラー訂正ブロックが定義されてお
    り、 前記管理情報として、前記複数のファイルを管理するた
    めのファイル管理情報が定義され、 前記ファイル管理情報に含まれる情報として前記複数の
    ファイルのエントリーポジションを管理するために、各
    ファイルに対応する複数のファイルエントリー情報が定
    義され、 さらに前記複数のファイルエントリー情報にそれぞれ含
    まれる情報として、対応する各ファイルのタイプを識別
    するファイルタイプ情報が定義され、 前記情報記録媒体には、前記ファイル管理情報を記録す
    るファイル管理情報エリアが設けられ、 このファイル管理情報エリア内に前記ファイルエントリ
    ー情報を記録するファイルエントリー情報エリアが設け
    られ、 このファイルエントリー情報記録エリア内には前記ファ
    イルタイプ情報を記録するファイルタイプ情報エリアが
    設けられ、 前記制御部は、前記記録情報を記録した後で、前記記録
    情報の種類に対応したファイルタイプ情報を前記ファイ
    ルタイプ情報記録エリアに記録する手段を有したことを
    特徴とする情報記録装置。
  7. 【請求項7】 前記複数のファイルとしては、ルートデ
    ィレクトリーファイル、ペアレントディレクトリーファ
    イル、リアルタイムデータファイルが定義されているこ
    とを特徴とする請求項6記載の情報記録装置。
  8. 【請求項8】前記ファイルエントリー情報には、記録可
    否、再生の可否を示すパーミッションが含まれているこ
    とを特徴とする請求項7記載の情報記録装置。
  9. 【請求項9】 前記論理セクターの1つが1つの論理ブ
    ロックであり、上記ファイルエントリー情報は、前記論
    理ブロックの集合体として記録されることを特徴とする
    請求項8記載の情報記録装置。
  10. 【請求項10】 情報記録媒体に対して記録情報を与え
    るためのヘッドと、 前記ヘッドを前記情報記録媒体に対して移動させるヘッ
    ド移動機構と、 前記ヘッド移動機構を制御して前記ヘッドの移動位置を
    制御すると共に、前記ヘッドに前記記録情報を与えて前
    記情報記録媒体への情報記録を実現する制御部を用いる
    情報記録装置であって、 前記情報記録媒体に、少なくとも複数の論理セクタが割
    り当てられ、 前記記録情報の種類として管理情報と入力情報とが定義
    され、 前記入力情報の管理単位として、少なくともルートディ
    レクトリーファイル、ペアレントディレクトリーファイ
    ル、リアルタイムデータファイルが定義され、それぞれ
    のファイルに含まれる連続記録の管理単位としてエクス
    テントが定義され、前記エクステントに含まれる管理単
    位として前記論理セクタの正数倍であるエラー訂正ブロ
    ックが定義されており、 前記管理情報として、前記各ファイルを管理するための
    ファイル管理情報が定義され、 前記ファイル管理情報に含まれる情報として前記各ファ
    イルのエントリーポジションを管理するために、各ファ
    イルに対応する複数のファイルエントリー情報が定義さ
    れ、 さらに前記複数のファイルエントリー情報にそれぞれ含
    まれる情報として、対応する各ファイルに対する記録可
    否、再生の可否を示すパーミッションと、対応する各フ
    ァイルに対する情報制御タグが定義され、 さらに前記各情報制御タグに含まれる情報として、対応
    する各ファイルに対するタイプを識別するためのファイ
    ルタイプ情報が定義され、 前記情報記録媒体には、前記ファイル管理情報を記録す
    るファイル管理情報エリアが設けられ、 前記制御部は、前記リアルタイムデータファイルに前記
    入力情報を記録した後で、前記リアルタイムデータファ
    イルに対応したファイルエントリー情報記録エリアに含
    まれる前記情報制御タグにファイルタイプ情報を記録す
    る手段を有したことを特徴とする情報記録装置。
  11. 【請求項11】 入力情報が記録される情報記録媒体で
    あって、 前記情報記録媒体は、 情報記録媒体に対して前記記録情報を与えるためのヘッ
    ドと、 前記ヘッドを前記情報記録媒体に対して移動させるヘッ
    ド移動機構と、 前記ヘッド移動機構を制御して前記ヘッドの移動位置を
    制御すると共に、前記ヘッドに前記記録情報を与えて前
    記情報記録媒体への情報記録を実現する制御部を用いて
    前記入力情報が記録記録されるものであり、 前記情報記録媒体に、少なくとも複数の論理セクタが割
    り当てられ、 前記記録情報の種類として管理情報と入力情報とが定義
    され、 前記入力情報の管理単位として、少なくともルートディ
    レクトリーファイル、ペアレントディレクトリーファイ
    ル、リアルタイムデータファイルが定義され、 それぞれのファイルに含まれる連続記録の管理単位とし
    てエクステントが定義され、 前記エクステントに含まれる管理単位として前記論理セ
    クタの正数倍であるエラー訂正ブロックが定義されてお
    り、 前記管理情報として、前記各ファイルを管理するための
    ファイル管理情報が定義され、 前記ファイル管理情報に含まれる情報として前記各ファ
    イルのエントリーポジションを管理するために、各ファ
    イルに対応する複数のファイルエントリー情報が定義さ
    れ、 さらに前記複数のファイルエントリー情報にそれぞれ含
    まれる情報として、対応する各ファイルに対する記録可
    否、再生の可否を示すパーミッションと、対応する各フ
    ァイルに対する情報制御タグが定義され、 さらに前記各情報制御タグに含まれる情報として、対応
    する各ファイルに対するタイプを識別するためのファイ
    ルタイプ情報が定義され、 また前記情報記録媒体には、前記ファイル管理情報を記
    録するファイル管理情報エリアが設けられ、 前記制御部が、前記リアルタイムデータファイルに前記
    入力情報を記録した後で、前記リアルタイムデータファ
    イルに対応したファイルエントリー情報記録エリアに含
    まれる前記情報制御タグにファイルタイプ情報を記録で
    きるように構成されたことを特徴とする情報記録媒体。
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