JP2002132872A - 建物環境評価方法及び装置 - Google Patents

建物環境評価方法及び装置

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JP2002132872A
JP2002132872A JP2000325188A JP2000325188A JP2002132872A JP 2002132872 A JP2002132872 A JP 2002132872A JP 2000325188 A JP2000325188 A JP 2000325188A JP 2000325188 A JP2000325188 A JP 2000325188A JP 2002132872 A JP2002132872 A JP 2002132872A
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building
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environment
institution
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JP2000325188A
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English (en)
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Kazunari Fukuda
一成 福田
Kiyohiro Yamamoto
清博 山本
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Yamatake Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Yamatake Building Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 評価基準を標準化し、それを基にして、建物
の環境評価を効率よく行うと共に、明確で客観的な評価
を可能とする建物環境評価方法及び建物環境評価装置を
提供する。 【解決手段】 建物環境評価装置1は、建物の環境評価
の依頼があったとき、当該建物が既登録の建物でなくか
つ所定の条件を満たしている場合に当該建物を評価対象
として登録する登録手段3と、該登録手段3により登録
された建物の環境データを収集する環境データ収集手段
4と、該環境データ収集手段4により収集された環境デ
ータを評価する評価機関を、所定の選定基準に基づいて
選定する評価機関選定手段5と、評価機関選定手段5に
より選定された評価機関に環境データ及び予め定めた評
価基準を提供し、当該評価機関による環境データの評価
結果を取得して当該建物の管理者に提供する処理手段2
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工場、オフィスビ
ル、デパート、ホテル、学校、病院、官公庁などの建物
の環境評価を行う方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、工場、オフィスビル、デパート、
ホテル、学校、病院、官公庁などの建物における環境負
荷(廃棄物、騒音、二酸化炭素等の環境に対する負荷)
を削減するための仕組みの標準化を進め、「ISO14
001」(企業等が社内に環境管理システムを構築する
際の手順などを定めた国際規格)を取得したり、環境負
荷に対する取り組みを数値にして公表することにより、
環境活動の透明性や信頼感を高めることで企業などのイ
メージアップを図ることが多くなってきている。
【0003】また、近年では、欧米諸国を中心に、環境
に配慮した企業の製品を優先的に購入する傾向が強くな
ってきており、また、環境負荷に対する取り組みを金融
機関が融資を判断する際の材料にしたり、投資家に対す
るアピールの材料となることも多い。
【0004】また、平成11年改正の「エネルギーの使
用の合理化に関する法律(省エネルギー法)」により、
エネルギー使用状況等の報告義務が課せられる対象とな
る事業所(工場のほか、ビル・ホテル・学校・病院など
も含む)が増大することとなった。
【0005】これまで、事業所の大部分は、各事業所単
位或いは各企業で独自にエネルギー使用状況等のデータ
管理を行ってコストに反映したりするのみで、それらの
データや状況を外部へ報告すること等のように、外部へ
データを提供したり公的に利用したりすることは行われ
ていなかった。すなわち、従来は、半期(6ヶ月)また
は1年分のエネルギー(電力、ガス、水道、油等)の使
用実績データを収集しても、それは、事業所での予算管
理を目的として使用されるにすぎないものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の省エネ
ルギー法により、多くの事業所がエネルギー使用状況等
の報告義務が課せられるようになり、これまでのよう
に、コストに反映するためだけのエネルギー使用状況等
のデータ管理では、省エネルギー法に対応した報告が困
難である。すなわち、省エネルギー法に対応できるよう
にエネルギー使用状況等を収集・管理するためのシステ
ムを構築する必要がある。
【0007】また、「ISO14001」を取得を目指
して環境負荷を削減するための仕組みの標準化を進めた
り、環境負荷に対する取り組みを公表したりするために
も、エネルギー使用状況等を収集・管理するシステムを
構築すると共に、この収集・管理するデータを基に、環
境負荷に対する取り組みの内容を、外部に公表するシス
テムを構築することが必要となる。
【0008】しかし、エネルギー使用状況等を評価する
方法や基準は統一されておらず、これまでは、上述のよ
うに事業所単位で独自に評価方法や評価基準を設けてお
り、新たに評価システムを構築することは事業所にとっ
て多くの労力と時間を費やすこととなる。また、評価基
準が標準化されていないため、信頼性のある情報開示を
行うことは困難で、評価基準が不透明でわかりにくい等
の問題がある。すなわち、客観性があり、かつ透明性の
ある評価基準に基づいて環境負荷に対する取り組みが評
価されることが求められる。
【0009】また、事業所等が独自に評価方法や評価基
準を設けていても、各種規則や条例が変更した場合に、
これらに柔軟に対応し、評価基準の変更・追加などが行
えるような仕組みはとれていないのが現状である。
【0010】更に、各事業所単位でエネルギー使用状況
等のデータを収集し、それらのデータを独自のデータベ
ースで管理している故に、その管理のための労力や設備
が必要で、多くのコストがかっている。
【0011】本発明の目的は、評価基準を標準化し、そ
れを基にして、建物の環境評価を効率よく行うと共に、
明確で客観的な評価を可能とする建物環境評価方法及び
建物環境評価装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、予め登
録した建物の環境データを、当該建物の設備機器に接続
した第1の通信手段を介して収集すること、収集した環
境データを評価する評価機関を、所定の選定基準に基づ
いて選定すること、選定した評価機関に対し、当該評価
機関に接続した第2の通信手段を介して、環境データ及
び予め定めた評価基準を提供すること、及び、当該評価
機関による環境データの評価結果を第2の通信手段を介
して取得し、該評価結果を第1の通信手段を介して建物
の管理者に提供することを含む建物環境評価方法であ
る。
【0013】ここで、建物の登録は、建物について環境
の評価依頼がある前に所定の条件を満たしていればいつ
でも可能であるが、評価依頼があったとき当該建物が既
登録の建物でなければ所定の条件を満たしているかをチ
ェックし、OKであれば登録する。
【0014】ここで、建物の設備機器とは、例えば、空
調設備等の諸設備のほか、エネルギー消費、排水量、廃
棄物量等を計測する流量計等の計測器、或いはこれらの
計測器で計測したデータを集計する機器等を含む。第1
及び第2の通信手段は、それぞれ、公衆回線網、インタ
ーネット等の通信回線と、これに建物の設備機器を接続
する通信端末とを含む。ここで、第1の通信手段と第2
の通信手段は、同一の通信回線を使用するものであって
もよい。
【0015】本発明の建物環境評価装置は、建物の環境
評価の依頼があったとき、当該建物が既登録の建物でな
くかつ所定の条件を満たしている場合に当該建物を評価
対象として登録する登録手段と、該登録手段により登録
された建物の環境データを収集する環境データ収集手段
と、該環境データ収集手段により収集された環境データ
を評価する評価機関を、所定の選定基準に基づいて選定
する評価機関選定手段と、評価機関選定手段により選定
された評価機関に環境データ及び予め定めた評価基準を
提供し、当該評価機関による環境データの評価結果を取
得して当該建物の管理者に提供する処理手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0016】具体的な実施態様として、評価機関選定手
段は、環境データ収集手段により収集した環境データを
外部から通信回線を介して入手可能とし、当該環境デー
タを入手して評価し得る評価機関を募集し、応募した評
価機関の中から選定基準に適う評価機関を選定する。
【0017】また、処理手段は、前記環境データの評価
結果を外部から通信回線を介して入手可能にする。
【0018】
【作用及び効果】本発明の建物環境評価方法によれば、
予め登録した建物の環境データを、当該建物の設備機器
に接続した第1の通信手段を介して収集し、所定の選定
基準により選定した評価機関に対し、当該評価機関に接
続した第2の通信手段を介して、収集した環境データ及
び予め定めた評価基準を提供するので、評価機関は、統
一された評価基準に基づき効率よく建物環境の評価を進
めることができる。すなわち、評価機関は、統一された
評価基準が提供されることで、評価対象に応じて評価基
準を変更する等の作業が不要となり、多くの手間や労力
が省かれる。
【0019】また、評価機関による環境データの評価結
果を第2の通信手段を介して取得し、それを第1の通信
手段を介して建物の管理者に提供するので、建物側で、
独自に評価方法や評価基準を設けて建物環境に関する情
報の収集、管理、評価等を行うシステムを構築する必要
はなく、建物環境の評価を効率良く受け取ることができ
る。これにより、建物の管理者は、省エネルギー法に対
応したエネルギー使用状況等の報告や環境負荷に対する
取り組みについての公表等が容易にできると共に、環境
負荷を削減するための仕組みの標準化を効率良く進める
ことができる。
【0020】また、評価機関より受け取った建物環境の
評価結果は、予め定められた一の評価基準を基としてお
り、この評価基準は評価機関独自のものではなく、客観
性があり、かつ透明性があるものとして作成できる。こ
れにより、建物の管理者は、当該建物の環境評価につい
て充分な信頼をもって、環境負荷に対する取り組みにつ
いての情報開示を行うことができる。
【0021】本発明の建物環境評価装置によれば、建物
の管理者は、建物の環境データを提供するだけで、評価
機関が自動的に選定され、且つ評価結果が得られるの
で、建物側で独自に評価方法や評価基準を設けて建物環
境に関する情報の収集、管理、評価等を行うシステムを
構築する必要はなく、また、外部の評価機関に依頼する
場合の、その選定の手間が省けるようになる。
【0022】また、建物環境評価装置において評価基準
を予め定めて、それを評価機関に提供するので、評価機
関は、統一された評価基準に基づき効率よく建物環境の
評価を進めることができる。すなわち、評価機関は、統
一された評価基準が提供されることで、評価対象に応じ
て評価基準を変更する等の作業が不要となり、多くの手
間や労力が省かれる。これにより、現状にあった評価を
迅速かつ的確に行うことができると共に、評価基準が客
観性及び透明性を有しているため、評価結果への信頼性
が高まるようになる。
【0023】また、評価機関選定手段において、環境デ
ータ収集手段により収集した環境データを外部から通信
回線を介して入手可能とし、当該環境データを入手して
評価し得る評価機関を募集し、応募した評価機関の中か
ら選定基準に適う評価機関を選定することとした場合、
評価機関は環境データを入手し、当該データを考慮した
上で応募することができる。例えば、インターネットそ
の他の通信によって環境データが容易に入手できるとす
れば、幅広い分野から評価機関としての応募が期待でき
るようになる。また、通信回線を介して応募のあった評
価機関の中から評価機関を選定することとにより、評価
機関の選定が効率良く実現される。
【0024】また、処理手段において、環境データの評
価結果を外部から通信回線を介して入手可能とした場
合、建物の所有者、設計事務所、設備の施行業者、機器
メーカ等の各者間で、リアルタイムで情報の共有が可能
となり、水平展開による効率的な環境負荷に対する取り
組みが可能となる。これにより、各者の環境負荷に対す
る取り組みについての評価を高めることができる。ま
た、インターネット等によって外部から環境データの評
価結果が容易に入手できるようにすれば、建物の所有者
や評価機関等がそれぞれの立場で、第三者に対する評価
を高める機会が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る建物環境評
価方法を実現する具体的手段を含むシステム構成図を示
す。このシステムでは、建物環境評価装置を有する建物
環境評価センタ1に、各種設備機器を備えた建物が第1
の通信手段としての通信回線7aを介して、建物環境の
評価機関が第2の通信手段としての通信回線7bを介し
て、それぞれ接続されている。ここで、評価機関とは、
公的な評価基準に基づいた建物環境の客観的な評価を行
う機関であり、収集した建物の環境データが省エネルギ
ー法の基準を満たしているかの評価、「ISO1400
1」を取得するための基準を満たしているかの評価、環
境負荷削減についてアドバイス等を行う人員及び設備を
備えている。
【0026】環境データは、例えば、電力、ガス、水、
油等、建物を維持していく上で必要なエネルギーの消費
量や、排水量、廃棄物量等である。これらの環境データ
は、建物に備え付けた電力量計、流量計等の各種計測器
によって計測される。例えば、排水量は、建物から公共
下水道へと排出される箇所に設けた流量計によって計測
される。また、建物内居住者によって特定の廃棄物保管
所に運び込まれた廃棄物の量は計量器によって計測され
る。
【0027】建物環境評価センタ1は、サーバ装置とし
てのコンピュータを中心に構成され、契約したユーザ
(契約ユーザ)のコンピュータなどの端末装置と通信回
線7a,7bで接続される。通信回線7a,7bは公衆
回線網、インターネット等の通信回線である。図1の場
合、契約ユーザは、Dビル8a,E社本社ビル8b,F
市庁舎8c等の建物と、評価機関9a,…,9nであ
る。
【0028】契約ユーザが建物の場合、建物環境評価セ
ンタ1は、第1の通信回線7aを介して当該建物の環境
データを収集し、そのデータを建物環境評価センタ1の
データベースに蓄積する。これら建物の環境データは、
建物に備え付けられた各種計測器等を含む設備機器を通
信回線7aに接続することで、収集可能とする。
【0029】また、建物環境評価センタ1は、収集した
建物の環境データを第2の通信回線7bを通じて外部か
ら入手可能とし、当該環境データを評価してもらう評価
機関を公募する。応募があれば、それぞれの建物の環境
データの内容に応じた所定の選定基準に基づいて評価機
関を選定する。評価機関の選定が完了すると、建物環境
評価センタ1は、当該評価機関に、通信回線7bを介し
て最新の評価基準を提供する。そして、評価機関から評
価結果が送られると、それを随時データベースに蓄積す
ると共に、評価対象の建物の管理者に当該データを通信
回線7aを介して提供する。また、通信回線7a又は通
信回線7bを通じて外部からデータを入手可能とする。
【0030】なお、評価基準は、行政(建設省、通産
省、地方自治体等)や市民団体等が合意して、すなわち
公的に定められたものである。したがって、この基準に
変更・追加が発生すれば、その都度、建物環境評価セン
タ1のデータベースに登録されている評価基準を最新の
ものに更新する。
【0031】上記建物環境評価センタ1の機能をまとめ
ると、以下のようになる。
【0032】(1)建物の所有者からの環境評価の依頼
を受け付け、その依頼に係る建物を評価対象としてデー
タベースに登録する。
【0033】(2)登録された評価対象に係る建物の環
境データを収集し、データベースに蓄積する。
【0034】(3)蓄積された環境データをインターネ
ット等の通信回線を通じて外部から入手可能な状態と
し、当該データを評価する評価機関を公募する。
【0035】(4)評価機関からの応募があれば、その
中から所定の選定基準に基づいて評価機関を選定する。
その選定基準は、予め或いは選定結果と共に開示する。
【0036】(5)評価機関の選定が完了したら、当該
評価機関に対し、評価対象の建物の環境データ及び最新
の評価基準を提供する。
【0037】(6)評価結果を評価機関より受け取る。
【0038】(7)評価結果をあらかじめ登録されてい
る送付先に送信する。また、通信回線7a,7bを通じ
て外部から入手可能な状態とする。
【0039】これらの機能を実現するための手段とし
て、図1に示すように、建物環境評価センタ1は、建物
の環境評価の依頼があったとき、その依頼が所定の条件
を満たしている場合に当該依頼に係る建物を登録する登
録手段3、登録した建物の環境データを収集する環境デ
ータ収集手段4、収集した環境データを評価する評価機
関を選定する評価機関選定手段5、後述のように各種デ
ータを蓄積して構成されるデータベース6、選定した評
価機関に対し、環境データとこの環境データに応じてデ
ータベース6から取り出した評価基準とを提供する評価
依頼処理その他の処理を行う処理手段2、及びCPU1
0を備える。上記の各手段が果たす所定の機能は、コン
ピュータ上で動作するプログラムによって実現される。
すなわち、当該プログラムをCPU10が実行制御する
ことで各手段の機能が実現される。
【0040】データベース6は、登録した建物のデータ
を蓄積する契約建物データベース6a、収集した建物の
環境データを蓄積する建物環境データベース6b、応募
のあった評価機関を登録する評価機関データベース6
c、最新の建物の評価基準データを格納する評価基準デ
ータベース6d、及び評価機関からの評価結果を蓄積す
る評価結果データベース6eを含む。
【0041】上記のように建物環境評価センタ1と建物
の管理者及び評価機関との間でのデータの授受は、例え
ば通信回線7a,7bを介してのインターネットを通じ
て行われる。具体的には、建物環境評価センタ1がホー
ムページ(以下「HP」という)を公開し、このHPを
介して建物及び評価機関からのデータを受け付け、建物
環境評価センタ1内の処理手段2で必要な処理を行う。
【0042】図2は、建物環境評価センタ1が公開する
HPの一部をなす選択画面を示す。このHPは、パーソ
ナルコンピュータ等の端末装置上で動作するブラウザに
よって閲覧可能である。この画面において、“契約はこ
ちらから”と記載された「契約希望」ボタン12にカー
ソル11を合わせてクリックすると、「建物登録シー
ト」画面(図3)が表示される。また、“評価機関公募
のお知らせ”と記載された「評価機関公募」ボタン13
にカーソル11を合わせてクリックすると、評価機関を
公募している建物の「評価条件表示」画面(図6)が表
示される。
【0043】図3に示す「建物登録シート」画面は、上
述の通り、HPの選択画面において「契約希望」ボタン
12をクリックすることにより表示される。建物の評価
を希望するユーザは、この「建物登録シート」画面の四
角形の空白部分に必要事項を入力あるいはチェックし、
「申請」ボタン17をクリックすると、この「建物登録
シート」画面で指定した情報が建物環境評価センタ1に
送信され、この情報と共に当該建物が評価対象として契
約建物データベース6aに登録される。
【0044】「建物登録シート」画面により登録される
情報は、この例の場合、依頼受付日、依頼者名、依頼者
連絡先、建物の情報(所在地、施設名、所有者名、規
模、建物用途、建物現状フェーズ)、及び環境データに
関する情報である。
【0045】「建物用途」については、図3に示すよう
に、事務所ビル(自社)、事務所ビル(テナント)、複
合ビル、工場等の複数の指定項目のうちのいずれかをチ
ェックすることで、当該建物の用途について入力する。
【0046】「建物現状フェーズ」については、当該建
物が既に運用中であれば、その竣工年月を記入し、改修
を行った場合は、その改修年月とその内容を記入する。
一方、当該建物が計画中のものであれば、その計画の段
階が、基本計画段階であるのか(この場合は項目“基本
計画”にチェックする)、設計中であるのか(この場合
は項目“設計中”にチェックする)、或いは施工中であ
るのか(この場合は項目“施工中”にチェックする)を
指定する。さらに、竣工予定の年月を記入し、竣工後は
自営として使用するのか(この場合は項目“自営”にチ
ェックする)、或いは販売するのか(この場合は項目
“販売”にチェックし、所有予定者を記入する)を指定
する。
【0047】「環境データ」としては、当該建物におい
て現在計量可能な環境データ或いは建物の管理者が記録
している環境データについて、この「建物登録シート」
画面に挙げられている各項目をチェックし指定する。図
3に示す例では、環境データは、「エネルギー」、
「水」、及び「廃棄物」の3つに分類され、各分類ごと
に複数のデータ項目が挙げられている。ここで、建物環
境評価センタ1は、環境データを収集するサービスも行
っており、当該建物がこのサービスを利用している場合
は、建物環境評価センタ1より提供される「サポートN
o.」を記入欄18に記入すれば、環境データについて
の詳細を入力する必要はない。また、他のサービス会社
に環境データの収集を委託している場合は、環境データ
の指定をした上で、委託しているサービス会社の名称を
「データサービス委託先名称」記入欄19に記入する。
【0048】建物環境評価センタ1は、この「建物登録
シート」画面の指定情報を基に、所定条件を満たしてい
るかどうか(特に環境データが収集可能かどうか)の審
査を行う。この審査において所定条件を満たしていない
ユーザに対しては、その旨を通知すると共に、計測器等
の設備が不足している場合は設備導入等を要請する。一
方、所定条件を満たしているユーザに対しては、ユーザ
IDをつけて上記建物登録シートの入力情報を契約建物
データベース6aに登録する。
【0049】図4は、契約建物データベース6aに蓄積
される契約建物リストの一例を示す。この図4に示すよ
うに、契約建物リストには、ユーザID、ユーザが評価
を希望する建物の名称、住所、収集データ(環境デー
タ)、評価分野が登録される。評価分野とは、ユーザが
収集データを基に評価してもらいたい分野である。
【0050】このような契約建物リストで指定されてい
る収集データは、環境データ収集手段4によって定期的
に収集され、そのデータはユーザ別に設けられた建物環
境データベース6bに蓄積される。さらに、環境データ
収集手段4では、収集した環境データについて日毎、月
毎或いは年毎に集計処理を行い、その集計データは建物
環境データベース6bに蓄積し管理される。
【0051】図5は、環境データ収集手段4によって収
集され、建物環境データベース6bに蓄積される環境デ
ータの一例を示す。この例は、図4に示したユーザID
“001”の“Aビル”について、環境データとして1
日のエネルギー消費量を1時間毎に収集・蓄積したもの
で、1日24個の環境データが蓄積される。すなわち、
図4の契約建物リストに示すように、“Aビル”の収集
データは“エネルギー消費量”と指定され、建物環境デ
ータベース6bに収集・蓄積される環境データは、電力
使用量、ガス使用量、水使用量、油使用量等で構成され
るエネルギー消費量である。また、環境データとして、
エネルギー消費量と共に使用料金も算出される。
【0052】図6は、「評価機関公募」ボタン13をク
リックしたときに表示される画面(以下、「建物評価条
件表示」画面という)で、これには評価機関を公募して
いる建物の評価条件が表示される。この図6の例では、
評価機関を公募している建物名称、所在地、収集データ
(収集する建物の環境データの種類)、目的(評価の目
的)、評価項目(評価してもらいたい項目)、希望期間
(評価を依頼する期間)、及び希望金額(評価機関に対
する報酬)が掲載されている。
【0053】この「建物評価条件表示」画面において内
容を確認し、提示された内容で評価機関として応募した
い場合は、「建物評価条件表示」画面上の「応募」ボタ
ン21をクリックすると「評価機関応募シート」画面
(図7)が表示されるので、これに必要事項を記入して
応募する。
【0054】図7は、「評価機関応募シート」画面の一
例を示す。ここでは、応募者である評価機関名、住所、
電話番号、FAX番号、e−mailアドレス、専門分
野、資格、実績(過去に評価したことのある建物等につ
いての実績)、契約条件(例えば、希望金額等)を入力
するための入力エリア31〜39が設けられる。それぞ
れの入力エリアに所定事項を入力し、送信ボタン41を
クリックすると、建物環境評価センタ1に当該応募シー
トが送信される。建物環境評価センタ1は、応募者を評
価機関データベース6cに登録する。
【0055】図8は、評価機関データベース6cの登録
内容である評価機関のリストの一例を示す。この図8に
示すように、上記「評価機関応募シート」画面で入力さ
れた各事項(評価機関名、住所、電話番号、FAX番
号、e−mailアドレス、専門分野、資格、実績、希
望金額)が登録される。
【0056】一つの建物の評価について評価機関から応
募があった場合は、建物環境評価センタ1の評価機関選
定手段5において、評価機関データベース6cの登録内
容が比較検討され、選定条件を満たした評価機関が選定
される。具体的には、複数の評価機関が競合した場合、
評価すべきデータの内容(例えば、電力消費か廃棄物の
分析か等)に応じて、専門分野、資格、実績、希望金額
が選定基準を満たしているかどうかを、上記リストを参
照して判定し、条件に適合する評価機関が選択される。
その結果、2以上の評価機関が選定されたときは、最終
的な判断は建物環境管理センタ1のシステム運用者によ
ってなされる。或いは、選定条件をより詳細に設定して
自動的に一の評価機関を選定できるようにしてもよい。
なお、該当する評価機関がなかったときは、再公募する
こととする。
【0057】一の評価機関が選定されると、建物環境管
理センタ1は、当該評価機関に対し、評価対象の建物に
ついての詳細な環境データを表示或いはダウンロードで
きる形式で、第2の通信回線7bを介して提供する。ま
た、評価基準に関するデータについても同様に提供す
る。この評価基準に関するデータは、最新の評価基準に
関するデータ(規制規格、評価手法等)であり、評価基
準データベース6dに格納されている。その内容は、各
種規則、条例に対応して随時変更又は追加され、常に最
新の評価基準に関するデータを保持するようになってい
る。こうして、常に最新の評価基準に基づいた評価結果
が評価機関から得られる。
【0058】評価機関から評価完了の通知を受信する
と、建物環境評価センタ1は、その評価結果を評価結果
データベース6eにアップロードする。評価結果データ
ベース6eでは、ユーザごとに分類されたリストに評価
結果が登録される。
【0059】建物環境評価センタ1は、評価結果データ
ベース6eに登録された評価結果を電子メール等でユー
ザに配信する。この評価結果は、ユーザの希望により、
インターネット上に公開することも可能である。
【0060】図9は、評価機関から受け取った評価結果
をユーザの端末のディスプレイ等に表示した評価結果画
面の一例を示す。このように、評価結果は、評価項目と
その項目に対するコメントで表示される。また、このよ
うな評価項目に関するコメントを表示するだけでなく、
グラフ表示するなど、多角的に評価結果を表示するよう
にしてもよい。
【0061】図10は、評価結果画面の別の例を示す。
この評価結果画面では、評価対象(エネルギー、廃棄
物、排水、大気汚染等)を表示する評価項目欄50、評
価を行った評価機関についての概要を表示する評価機関
欄51、5段階表示による総合評価及び評価の詳細を表
示する評価結果欄52、評価結果を詳細なデータ(例え
ば「数値」)で表示する評価結果(データ)欄53、評
価結果をグラフによって表示する評価結果(グラフ)欄
54、評価対象である建物の概要を表示する評価建物欄
55、及び評価の基準となった指標、データ等を表示す
る評価基準欄56で構成される。
【0062】以上のように、建物環境評価センタ1で
は、建物の環境データを収集、蓄積すると共に、そのデ
ータを評価する評価機関のデータベースを作成する。そ
して、建物の環境データに応じた適当な評価機関を選定
し、建物の評価をしてもらう。また、評価の対価として
評価料および会費をユーザから徴収し、これを基に評価
機関に対し報酬が支払われる。
【0063】また、評価機関から得た評価結果を蓄積
し、随時ユーザに報告できる形にしておくことにより、
現状を明確に把握し、必要な措置を講じることができ
る。また、建物の環境についての客観的な評価が随時得
られるので、その得られた評価結果を基に、ユーザは環
境対策を常に見直すことで、環境負荷低減を効率的に進
めることができる。
【0064】また、建物の評価は、各種規則、条例に対
応して随時変更・追加された最新の評価基準を基に専門
家たる評価機関によって行われるので、エネルギー使用
状況等の外部への報告や、エネルギー使用に関する評
価、或いはエネルギー使用に関する将来の計画を行う仕
組みが効率的に構築できる。
【0065】ここで、建物環境評価センタ1に、インタ
ーネット等の通信回線を介して情報を開示可能な評価結
果公開手段を設け、評価機関から受け取った評価結果を
一般に公開するならば、環境負荷の低減に対する取り組
みが、建物の管理者、設計事務所、設備の施行業者、機
器メーカなど、それぞれの立場による横方向の展開で進
めることができるようになる。これにより、それぞれの
評価を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するシステムの構成を示す図。
【図2】建物環境評価センタが公開するホームページの
一部をなす選択画面を示す図。
【図3】建物登録シート画面の一例を示す図。
【図4】契約建物データベースに蓄積される契約建物リ
ストの一例を示す図。
【図5】建物環境データベースに蓄積される環境データ
の一例を示す図。
【図6】建物評価条件表示画面の一例を示す図。
【図7】評価機関応募シートの一例を示す図。
【図8】評価機関データベースに登録される評価機関の
リストの一例を示す図。
【図9】評価結果画面の一例を示す図。
【図10】評価結果画面の第2の例を示す図。
【符号の説明】
1…建物環境評価センタ、2…処理手段、3…登録手
段、4…環境データ収集手段、5…評価機関選定手段、
6…データベース、6a…契約建物データベース、6b
…建物環境データベース、6c…評価機関データベー
ス、6d…評価基準データベース、6e…評価結果デー
タベース、7a,7b…通信回線、10…CPU、11
…カーソル。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め登録した建物の環境データを、当該建
    物の設備機器に接続した第1の通信手段を介して収集す
    ること、 収集した環境データを評価する評価機関を、所定の選定
    基準に基づいて選定すること、 選定した評価機関に対し、当該評価機関に接続した第2
    の通信手段を介して、前記環境データ及び予め定めた評
    価基準を提供すること、及び当該評価機関による前記環
    境データの評価結果を前記第2の通信手段を介して取得
    し、該評価結果を前記第1の通信手段を介して前記建物
    の管理者に提供することを含む建物環境評価方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の建物環境評価方法におい
    て、前記建物の登録は、当該建物が既登録の建物でなく
    かつ所定の条件を満たしている場合に行われることを特
    徴とする建物環境評価方法。
  3. 【請求項3】建物の環境評価の依頼があったとき、当該
    建物が既登録の建物でなくかつ所定の条件を満たしてい
    る場合に当該建物を評価対象として登録する登録手段
    と、 該登録手段により登録された建物の環境データを収集す
    る環境データ収集手段と、 該環境データ収集手段により収集された環境データを評
    価する評価機関を、所定の選定基準に基づいて選定する
    評価機関選定手段と、 前記評価機関選定手段により選定された評価機関に前記
    環境データ及び予め定めた評価基準を提供し、当該評価
    機関による前記環境データの評価結果を取得して当該建
    物の管理者に提供する処理手段とを備えたことを特徴と
    する建物環境評価装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の建物環境評価装置におい
    て、前記評価機関選定手段は、前記環境データ収集手段
    により収集した環境データを外部から通信回線を介して
    入手可能とし、当該環境データを入手して評価し得る評
    価機関を募集し、応募した評価機関の中から前記選定基
    準に適う評価機関を選定することを特徴とする建物環境
    評価装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は4記載の建物環境評価装置に
    おいて、前記処理手段は、前記環境データの評価結果を
    外部から通信回線を介して入手可能にすることを特徴と
    する建物環境評価装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006338286A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Hitachi Building Systems Co Ltd エネルギー管理システム
JP2009193306A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Yamatake Corp 環境データ管理装置、及び環境データ管理方法
JP2009193340A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Tabuchi Corp ビルの給水配管の監視、管理システム

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