JP2002132618A - 情報処理装置、情報提供媒体、情報処理方法及び情報処理システム - Google Patents

情報処理装置、情報提供媒体、情報処理方法及び情報処理システム

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JP2002132618A
JP2002132618A JP2000329382A JP2000329382A JP2002132618A JP 2002132618 A JP2002132618 A JP 2002132618A JP 2000329382 A JP2000329382 A JP 2000329382A JP 2000329382 A JP2000329382 A JP 2000329382A JP 2002132618 A JP2002132618 A JP 2002132618A
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Japan
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file
server
information processing
virtual space
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Application number
JP2000329382A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Kanae
和広 金江
Koichi Matsuda
晃一 松田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Landscapes

  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮想空間を利用することにより、確実性の高
いファイル転送を実現することが可能な情報処理装置、
情報提供媒体、情報処理方法及び情報処理システムにフ
ァイル転送方法を提供する。 【解決手段】 各ユーザのユーザPC100のディスプ
レイ521には、同一仮想空間を共有する各ユーザの分
身たるアバタが表示される。ユーザPC100Aを所有
するユーザAは、該ディスプレイ521に表示されるフ
ァイル受け手側のユーザBのアバタ上に転送すべきファ
イルFをドラッグアンドドロップする。これにより、フ
ァイルFは、ユーザAのユーザPC100Aからサーバ
200を介してファイル受け手側のユーザPC100B
へ転送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置、情
報提供媒体、情報処理方法及び情報処理システムに係
り、特にインターネットのようなコンピュータ・ネット
ワーク上でファイル転送を行うファイル転送技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムが広汎に普及して
いる現在、ネットワークに接続されたコンピュータ間で
ファイルの授受を行う等、コンピュータ間での情報交換
が盛んに行われるようになっている。現在、ネットワー
クを介したファイルの転送には、FTP(File Transfer
Protocol)、HTTP(Hyper Text Transfer Protoco
l)、電子メールへのファイル添付の3つの方法が広く利
用されている。各ファイル転送方式について説明する
と、次の通りである。
【0003】<FTPを利用する場合>図22は、FT
Pを利用してファイル転送を行う場合を説明するための
図である。ファイルF0を転送するクライアントAは、
まずネットワークを介してFTPサーバにアクセスし、
ファイルF0をFTPサーバへ送信する。次に、クライ
アントAは、ファイルF0をFTPサーバに送信した旨
を、例えば電子メールを利用してクライアントBに通知
する。クライアントBは、クライアントAから該通知を
受け取ると、FTPサーバにアクセスし、FTPサーバ
からファイルF0を入手する。このようにして、ファイ
ルF0は、クライアントAからFTPサーバを介してク
ライアントBへ転送される。なお、HTTPを利用して
ファイル転送を行う場合の動作は、FTPを利用してフ
ァイル転送を行う場合と同様に説明することができるた
め、省略する。
【0004】<電子メールを利用する場合>図23は、
電子メールを利用してファイル転送を行う場合を説明す
るための図である。ファイルF1を転送するクライアン
トCは、まずファイルF1の転送先を記述した電子メー
ルにファイルF1を添付する。次にクライアントCは、
ファイルF1を添付した電子メールをネットワークを介
してメールサーバに送信する。メールサーバは、ファイ
ルF1の添付された電子メールを受け取ると、該電子メ
ールの宛先を参照し、クライアントD宛のメールである
ことを確認する。そして、メールサーバは、ファイルF
1の添付された電子メールをメールスプールにおけるク
ライアントDに割り当てられたメールボックスに格納す
る。クライアントDは、メールサーバにアクセスし、メ
ールスプールに自身宛のメールが届いているか否かを確
認し、届いていることを確認するとメールサーバから自
身宛のメールを取得する。このようにして、電子メール
に添付されたファイルF1は、クライアントCからメー
ルサーバを介してクライアントDへ転送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のファイル転送方式には、次のような問題があっ
た。まず、FTP又はHTTPを利用してファイル転送
を行う場合には、ファイルを転送するクライアントが、
ファイル転送先のクライアントに対して所望のファイル
をFTPサーバ又はHTTPサーバに送信した旨を通知
する必要があった。
【0006】また、電子メールを利用してファイル転送
を行う場合には、メールサーバにおけるメールスプール
の制約を受けるため、転送すべきファイルに含まれるデ
ータ量が大きい場合においては電子メールに添付してフ
ァイルを転送することができないという問題があった。
また、電子メールを送信する際には、ユーザログイン名
とドメイン名から構成される相手方のメールアドレスを
入力する必要があり、メールアドレスを誤って入力した
場合には、正しい相手先にファイルの添付された電子メ
ールが届かないといった問題も生じていた。
【0007】さらに、上述した従来のファイル転送方式
においては、いずれも転送すべきファイルを一端各サー
バに蓄積する必要がある。従って、各サーバがファイル
等を受け取ってからクライアントに該ファイル等を供給
するまでの間に第3者に覗き見られてしまうといった問
題も生じていた。本発明は、以上説明した事情を鑑みて
なされたものであり、仮想空間を利用することにより、
確実性の高いファイル転送を実現することが可能な情報
処理装置、情報提供媒体、情報処理方法及び情報処理シ
ステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の情報処理装置は、ネットワークを
介して接続されたサーバに対して所望の仮想空間を指定
することにより、同一仮想空間を指定した各情報処理装
置に対応するオブジェクトを含む仮想空間データを前記
サーバから取得し、取得した仮想空間データに基づき仮
想空間画像を表示する情報処理装置であって、前記サー
バから受信した仮想空間データに基づいて、当該情報処
理装置に対応するオブジェクトから見た前記仮想空間内
の画像を表示する表示手段と、転送すべきファイルを指
定する操作が行われたか否かを検出する第1の検出手段
と、転送先オブジェクトを指定する操作が行われたか否
かを検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段及
び前記第2の検出手段から出力される検出結果に基づい
て、転送先オブジェクトに対応した情報処理装置へ転送
すべきファイルを前記サーバへ送信する送信手段とを具
備することを特徴とする。
【0009】請求項1に記載の情報処理装置において
は、当該情報処理装置に対応したアバタから見た前記仮
想空間内の画像が表示される。ユーザが情報処理装置を
操作し、転送すべきファイルを指定すると共に、所望の
アバタを指定すると、前記ファイルは、所望のアバタに
対応した情報処理装置へ転送される。すなわち、ユーザ
は、情報処理装置に表示されるファイル受け手側のアバ
タにより相手の存在を認識しながら、ファイルを転送す
ることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を詳解する。かかる実施形態は、本発明の一
態様を示すものであり、本発明を限定的に解釈されるべ
きものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業
者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明であ
る。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した
特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0011】<仮想空間に関する説明>パソコン通信サ
ービスの分野においては、Habitat(商標)と呼ばれる
サイバースペース(仮想空間)のサービスが知られてい
る。Habitatは、米国LucasFilm社によって1985年から開
発が始められ、米国商業ネットワークであるQuantumLin
k社で約3年間運用された後、1990年2月に富士通Habita
t(商標)としてNIFTY-Serveでそのサービスが開始され
たものである。このHabitatにおいては、2次元グラフィ
ックスで描画された「ポピュロポリス(Populopoli
s)」と呼ばれる仮想の都市に、アバタ(avatar;イン
ド神話に登場する神の化身)と呼ばれるユーザの分身を
送り込み、ユーザ同士のチャット(Chat;文字の入力と
表示によるテキストベースでのリアルタイムの対話)な
どを行うことが可能となっている。このHabitatの更に
詳細な説明については、サイバースペース,マイケル・
ベネディクト編,1994年3月20日初版発行,NTT出版
ISBN4−87188−265−9C0010(原著;Cyberspace:First
Steps ,Michael Benedikt,ed. 1991,MITPressCambrig
e,MA ISBN0−262−02327−X)第282頁〜第307頁を参照
されたい。
【0012】また、例えば特開平9-81781号公報には、
仮想空間内におけるアバタの歩行や移動の表現力を向上
させるために、VRML(Virtual Reality Modeling Langua
ge)と呼ばれる3次元グラフィクスデータの記述言語を
利用し、仮想空間を3次元グラフィックスで表示すると
共に、自己の分身であるアバタの視点から見た仮想空間
を表示することができる機能を実現した内容が開示され
ている。なお、VRMLに関する最新の言語VRML2.0におい
ては、3次元的な仮想空間内におけるオブジェクトの自
律的な振る舞い(Behavior)を記述し、表現することが
可能となっている。これにより、ユーザは、VRML2.0用
ブラウザに表示された3次元的な仮想空間内を自身が実
際に歩き回っているかのような感覚を享受することがで
きる。このVRML2.0用ブラウザおよび共有サーバ用ソフ
トウェアとしては、例えば、本出願人であるソニー株式
会社が「Community Place(商標) Browser / Bureau」と
して開発し、製品化しており、そのβ版(試供版)を、
インターネット上のホームページ「http://vs.sony.co.
jp」または、「http://www.world.sony.com/JP/Electro
nics/CommunityPlace」からダウンロードすることが可
能とされている。
【0013】1.コミュニティ・システム 1−1.コミュニティ・システムの構成 図1は、本発明を実現するために適した共有仮想空間を
構築・提供することができるネットワーク・コンピューテ
ィング・システム1の構成を模式的に示したものであ
る。
【0014】ここで、ネットワーク・コンピューティン
グ・システム1は、例えば分散ネットワークであっても
よい。そして、この分散ネットワークの環境下において
は、各ユーザはプログラムやデータなど資源オブジェク
トの所在を特に認識する必要がなくなる。また、コンピ
ュータにおいて実行される手続きやメソッドも、ネット
ワーク上で分散して保持され、管理されている。これに
より、例えば、ネットワーク上のある1つのコンピュー
タ上で動作しているプロセスが、他のコンピュータ上で
動作するプロセスの手続きを呼び出して実行させること
ができるようになる。
【0015】後述するように、このネットワーク・コン
ピューティング・システム1上では、3次元の共有仮想
空間に展開されるコミュニティ・システムが構築・提供
される。このコミュニティ・システムは、仮想空間を表
示し、ナビゲーションするCommunity Pla
ce(商標)ブラウザ(CPブラウザ)と、共有仮想空
間を管理するCommunity Placeサーバ
(CPサーバ)と、各々の共有アプリケーションの動作
を制御するAO(Application Object)という3つの要
素で構成される。
【0016】ネットワーク・コンピューティング・システ
ム1には、無数のコンピュータ・システムが接続されて
いる。これらコンピュータ・システムは、世界中に散在
しており、一部のコンピュータは各種の資源サービスを
有償または無償で提供する「サーバ」として稼動する。
また、他の一部はサーバに対して資源サービスを要求す
る「クライアント」として稼動している。
【0017】また、図1に示すように、ネットワーク・
コンピューティング・システム1は、通信媒体として、
インターネット10や、その他の小規模ネットワークと
してのLAN(Local Area Network)20A,20B,
…、各国の電話会社が構築・提供する公衆電話網30な
どを含んでいる。勿論、それぞれのLAN20A,20
B,…の実体は、単一のネットワーク・セグメントであ
っても、あるいは複数のセグメントがルータで接続され
た構成であってもよい。なお、以下の説明では、LAN
20A,20B,…及びルータ21A,21B,…を特
に区別する必要がない場合には、単にLAN20及びル
ータ21という。
【0018】インターネット10やそれぞれの小規模ネ
ットワークLAN20は、ルータ21等を経由して相互
に接続されている。また、インターネット10の実体
は、小規模ネットワークLAN20のサーバ同士が相互
に接続を繰り返した結果として世界規模に成長した巨大
ネットワークである。これらインターネット10や小規
模ネットワークLAN20上のサーバ同士は、例えばT
CP/IP(Transmission Control Protocol/Internet
Protocol)などの所定の通信プロトコルにしたがって
相互にアクセスが可能である。
【0019】また、インターネット10やLAN20な
どのネットワークと、公衆電話網30とは、ゲートウェ
イ・システム40によって相互に接続されている。公衆
電話網30としては、例えばPSTN(Public Switche
d Telephone Network)やISDN(Integrated Servic
e Digital Network)がある。
【0020】公衆電話網30は、さらに無数の交換局及
び端局(図示略)を擁し、末端には一般の家庭内に設置
された電話機が接続されている。また、公衆電話網30
とともに、携帯電話サービス・プロバイダ、PHS(Per
sonal Handyphone System)サービス・プロバイダ、ポケ
ットベル(ページャ)・サービス・プロバイダなど、無線
通信サービスを提供する多数のキャリアによって、多数
の無線電話網(いずれも図示略)が敷設されていてもよ
い。
【0021】インターネット10上のコンピュータ・シ
ステム(LAN20経由でインターネット接続されてい
るコンピュータを含む)は、インターネット10上で識
別可能なIPアドレスを取得している。言い換えれば、
IPアドレスが、各コンピュータとインターネット10
との論理的な接続点となっている。
【0022】また、インターネット10上には、専用線
によるIP接続を行うことができない一般ユーザのため
に、インターネットへの接続サービスを提供する通信事
業者、すなわち「インターネット・サービス・プロバイ
ダ」(ISP)が存在する。営利のインターネット・サ
ービス・プロバイダは、第2種電気通信事業者の登録・届
出が必要となる。一般のユーザは、サービス・プロバイ
ダが設置したサーバすなわち「アクセス・ポイント」
(AP)にダイヤルアップすることで、インターネット
へのIP接続が行われるので、自分専用のIPアドレス
取得という経済的負荷からは解放されている。
【0023】任意のサービス・プロバイダ(ISP)経
由でIP接続された一般ユーザのコンピュータ(以下、
ユーザPC)100は、インターネット10上では主と
してクライアントとして稼動し、WWW(World Wide W
eb)サーバその他の各種のサーバに対してサービスの提
供を要求することができる。
【0024】インターネット・サービス・プロバイダは、
一般に、ダイヤルアップIP接続以外にも、チャットや
BBS(Bulletin Board System:電子掲示板システ
ム)、電子メールなどの各種アプリケーションをインタ
ーネット10上で提供している。
【0025】勿論、インターネット・サービス・プロバイ
ダ以外の各種の運営母体がチャットやBBS、電子メー
ル等のインターネット・アプリケーションを提供するこ
とも可能である。
【0026】図1に示す例においては、LAN20Aを
運営するインターネット・サービス・プロバイダが、本実
施形態に係る「チャット」、すなわち、コミュニティ・
システムを提供しているものとする。コミュニティ・シ
ステムは、ネットワーク上にコミュニティ、すなわち、
仮想世界を構築する。各ログイン・ユーザは、アバタを
介してチャットを行うことにより、擬似コミュニケーシ
ョンを楽しむことができる。
【0027】「チャット」(chat)とは、インターネッ
ト10を介して遠隔ユーザ間でリアルタイムのコミュニ
ケーションを行うことをいう。特に、本実施形態に係る
3次元チャットは、3次元グラフィックスを用いて描画
された3次元共有仮想空間上で各ログイン・ユーザが自
分の分身である「アバタ」を送り込んで、リアルタイム
のコミュニケーションを行う環境を提供するものであ
る。WWWシステム上の3次元共有仮想空間すなわちコ
ミュニティ・システムは、例えばISO(International
Organization for Standardization)標準のVRML
(Virtual RealityModeling Language)97(下記文献
[1]参照)で記述することができ、さらに、Javaを
用いて動作記述を行うことができる。また、かかる3次
元共有仮想空間は、VRMLブラウザを用いることによ
り、表示等することが可能となる。 文献[1]:http://www.vrml.org/Specifications/VRML97
/
【0028】LAN20A上には、共有仮想空間をイン
ターネット10上に構築する。さらに、この共有仮想空
間上での各種の社会活動を行う環境を提供して共有仮想
空間を管理するための共有仮想空間(Community Place
:CP)サーバ22や、1以上のアプリケーション・オ
ブジェクト・(AO)サーバ23−1,23−2…が配
設されている。
【0029】また、LAN20Aには、HTML(Hype
r Text Markup Language)コンテンツなどのHTTP
(Hyper Text Transfer Protocol)資源オブジェクトを
提供する1以上のWWWサーバ25などが複数接続され
ていてもよい。ユーザはLAN20A上の各サーバ2
2,23−1,23−2,25に対して、インターネッ
ト10及びルータ21Aを介してアクセスすることがで
きる。
【0030】本実施形態において、WWWサーバ25
は、通常のHTMLコンテンツの他に、3次元仮想世界
を記述したVRMLファイルを提供しているものとす
る。また、このVRMLファイルには、仮想世界と共有
アプリケーション(shared application)の記述、共有
仮想空間(CP)サーバ22のアドレス(URL:Unif
orm Resource Locator)またはそのリンク参照が含まれ
ている。
【0031】本実施形態に係る3次元共有仮想空間にロ
グインするユーザPC100は、WWWサーバ25が提
供するHTMLコンテンツを解釈し、解釈結果に基づき
各種の処理を実行するHTMLブラウザと、VRMLフ
ァイルを扱うことができるVRMLブラウザの双方を備
えている。本実施形態で使用されるVRMLブラウザ
は、特に、共有仮想空間(Community Place:CP)を
表示し、ナビゲーションすることから、以下では「CP
ブラウザ」と呼ぶことにする。また、HTMLブラウザ
とCPブラウザは、例えば米Microsoft社のオ
ペレーティング・システム"Windows95/98
/NT"などによって提供される同一のプラットフォー
ム上で動作することができる。
【0032】VRMLを用いて構築される3次元共有仮
想空間において、当該共有仮想空間内に配置された各オ
ブジェクトは、ユーザ操作に応答して発生するイベント
や、あらかじめ設定された時間の経過に伴なって発生す
るタイマー・イベントに応答した、自律的な動き、すな
わち、"Behavior"を実現することができる。
【0033】Behaviorのメカニズムは、「センサ」、
「ルーティング」、「スクリプト」という3つの要素の
連携動作によって実現される。すなわち、 (1)センサ・ノードとは、3次元仮想世界に配置され
たオブジェクトなどのノードに対してあらかじめ関連付
けられ、VRMLファイルとして記述されたものであ
る。そして、このセンサ・ノードは、センサ・ノードに含
まれるフィールドの変化に基づいて外部イベントを感知
して、VRMLシーン内にイベントを発生させる。
【0034】(2)発生したイベントは、VRMLファ
イルとして記述されたルーティングに基づいて、オブジ
ェクトの挙動を規定するプログラムである外部スクリプ
トにルーティング、すなわち伝達される。
【0035】(3)外部スクリプトには、イベントが到
来した時点で呼び出されるメソッドがあらかじめ記述さ
れている。ルーティングによって伝達されたイベントを
受け取った外部スクリプトは、メソッドの記述に基づく
処理を実行する。その後、外部スクリプトは、その処理
結果とルーティングの記述に基づいてVRMLシーン内
の該当するセンサ・ノードのフィールド値を変更する。
【0036】VRMLでは、センサ・ノードとして、例
えば、指定されたオブジェクト上をマウス・カーソルが
通過したりクリックしたときにイベントを発生する"Tou
chSensor"や、指定された領域内にユーザの視点(ViewP
oint)が侵入した場合にイベントを発生する"Proximitt
ySensor"、所定時刻の到来または所定時間間隔が経過す
る毎に発生する"TimerSensor"などが定義されている。
【0037】なお、図1において、サーバまたはクライ
アントと呼ばれるホスト端末は、通常、ワークステーシ
ョンまたはパーソナル・コンピュータと呼ばれるコンピ
ュータ・システム上で、サーバ・アプリケーションまたは
クライアント・アプリケーションを稼動することによっ
て実現される。
【0038】次に、図2を参照して、この種のコンピュ
ータ・システム500のハードウェア構成例を説明す
る。システム500のメイン・コントローラであるプロ
セッサ511は、例えば、CPU(Central Processing
Unit)と呼ばれるLSI(Large Scale Integration)
チップで構成される。そして、CPUは、オペレーティ
ング・システムOSの制御下で、各種のアプリケーショ
ンを実行するようになっている。OSは、より好ましく
はGUI(Graphical User Interferface)環境を提供
する方がよい。このようなOSとしては、例えば、UN
IX(登録商標)、または、米Microsoft社の
Windows98/NT(登録商標)であってもよ
い。
【0039】図2に示すように、プロセッサ511は、
バス517によって他の機器類(後述)と相互に接続さ
れている。バス517上の各機器にはそれぞれ固有のメ
モリ・アドレスまたはI/Oアドレスが付与されてい
る。したがって、プロセッサ11はこれらアドレスによ
って機器へのアクセスが可能となっている。バス17の
一例としてはPCI(Peripheral Component Interconn
ect)バスがある。
【0040】メモリ512は、プロセッサ511におい
て実行されるプログラム・コードを格納したり、実行中
の作業データを一時保管するために使用される記憶装置
である。図2に示すメモリ512は、不揮発性及び揮発
性メモリ双方を含むものである。
【0041】ディスプレイ・コントローラ513は、プ
ロセッサ511が発行する描画命令を実際に処理するた
めの専用コントローラである。そして、ディスプレイ・
コントローラ513は、例えばSVGA(Super Video
Graphic Array)またはXGA(eXtended Graphic Arra
y)相当のビットマップ描画機能をサポートするもので
ある。ディスプレイ・コントローラ513において処理
された描画データは、例えばフレーム・バッファ(図示
略)に一旦書き込まれた後、表示装置521に画面出力
される。ディスプレイ521としては、例えば、CRT
(Cathode RayTube)ディスプレイや、液晶表示ディス
プレイ(Liquid Crystal Display)などがある。
【0042】入力機器インターフェース514は、キー
ボード522やマウス523などのユーザ入力機器をシ
ステム500に接続するための装置である。入力機器イ
ンターフェース514は、キーボード522によるキー
入力またはマウス523を介した座標指示入力に応答し
て、プロセッサ511に対して割り込みを発生する。
【0043】ネットワーク・インターフェース515
は、Ethernetなどの所定の通信プロトコルにし
たがって、システム500をLAN(Local Area Netwo
rk)などのネットワークに接続することができる。ネッ
トワーク・インターフェース515は、一般に、LAN
アダプタ・カードの形態で提供され、マザーボード(図
示略)上のPCIバス・スロットに装着して用いられ
る。ただし、ネットワーク・インターフェースではな
く、モデム(図示略)経由で外部ネットワークに接続す
ることもできる。
【0044】LAN上では、複数のホスト(コンピュー
タ)がトランスペアレントな状態で接続され、分散コン
ピューティング環境が構築されている。また、ホストの
一部はルータとして稼動し、さらに他のLANやインタ
ーネットなどの外部ネットワークに接続されている。イ
ンターネット上では、ソフトウェア・プログラムやデー
タ・コンテンツなどのディストリビューションが行われ
る(周知)。
【0045】外部機器インターフェース516は、ハー
ド・ディスク・ドライブ(HDD)524やメディア・ド
ライブ525などの外部装置をシステム500に接続す
るための装置である。外部機器インターフェース516
は、例えば、IDE(Integrated Drive Electronics)
やSCSI(Small Computer System Interface)など
のインターフェース規格に準拠しているものとする。
【0046】HDD524は、記憶媒体としての磁気デ
ィスクを固定的に搭載した外部記憶装置であり(周
知)、記憶容量やデータ転送速度などの点で他の外部記
憶装置よりも優れている。ソフトウェア・プログラムを
実行可能な状態でHDD526上に置くことをプログラ
ムのシステムへの「インストール」と呼ぶ。通常、HD
D524には、プロセッサ511が実行すべきオペレー
ティング・システムのプログラム・コードや、アプリケー
ション・プログラム、デバイス・ドライバなどが不揮発的
に格納されている。
【0047】また、メディア・ドライブ525は、CD
(Compact Disc)やMO(Magneto-Optical disc)、D
VD(Digital Versatile Disc)などの可搬型メディア
を装填して、データ記録面にアクセスするための装置で
ある。可搬型メディアは、主として、ソフトウェア・プ
ログラムやデータ・ファイルなどをコンピュータ可読形
式のデータとしてバックアップすることや、これらをシ
ステム間で移動(販売・流通・配布を含む)する目的で使
用されている。
【0048】なお、このようなコンピュータ・システム
500の一例は、米IBM社のパーソナル・コンピュー
タPC/AT(Personal Computer/Advanced Technolog
y)の互換機または後継機である。
【0049】1−2.コミュニティ・システムの動作ア
ーキテクチャ 図3は、本実施形態に係る共有仮想空間、すなわちコミ
ュニティ・システムにログインしたユーザのコンピュー
タ100上で、共有仮想空間を表示しかつナビゲーショ
ンするための動作アーキテクチャを模式的に示してい
る。上述したように、各ユーザのコンピュータ、すなわ
ちユーザPC100上では、HTMLブラウザととも
に、VRMLコンテンツを解釈することが可能なCPブ
ラウザが稼動している。HTMLブラウザは、米Netsca
pe Communications社の"Netscape Navigator"や、米M
icrosoft社の"Internet Explorer"のようなも
のであってもよい。
【0050】ユーザPC100は、例えば、最寄のアク
セス・ポイント(AP)へのダイヤルアップIP接続な
どの所定の手続を経てインターネット10に接続され
る。さらに、ユーザPC100は、HTMLブラウザに
よってHTTPプロトコルにしたがってWWWサーバ2
5にアクセスする。そして、WWWサーバ25から共有
仮想空間を記述するVRMLファイルを取得すると、こ
れをCPブラウザに渡す。
【0051】CPブラウザは、渡されたVRMLファイ
ルを解析してブラウザ画面上に表示する。また、VRM
LファイルにCPサーバ22のアドレスが指定されてい
る場合には、指定されたアドレスにあるCPサーバ22
への接続を試みる。同一のVRMLファイルを取得した
各CPブラウザは、同一のCPサーバ22への接続を果
たす(すなわちログインする)こととなる。この結果、
同一のVRMLファイルを取得した各CPブラウザは、
VRMLファイルに記述されているVRMLシーンすな
わち同じ3次元仮想世界を共有することができる。
【0052】CPサーバ22への接続、すなわち共有仮
想空間へのログインに成功すると、それ以後の通信、す
なわちCPサーバ22とCPブラウザ間の通信は、所定
のサーバ−クライアント間プロトコル(本明細書中で
は、VSCP(Virtual Society Server Client Protoc
ol)と呼ぶ;下記文献[2]参照)を用いて行われる。こ
のVSCPプロトコルには、ユーザがCPブラウザ22
を介して行った変更(例えば、アバタを移動させるな
ど)をCPサーバ22に通知する機能や、通知された情
報をCPサーバ22からさらに他のCPブラウザに通知
する機能が含まれているものとする。 文献[2]:Honda, Y, Matsuda, K., Rekimoto, J and Le
a, R. "Virtual society". Proc. of VRML'95, San Die
go. USA. ACM press, pp. 109-116, 1995.
【0053】CPサーバ22は、各CPブラウザが知る
必要がある情報(すなわちCPブラウザに送信すべき情
報)の配信を、オーラ・アルゴリズム(下記文献[3]参
照)を用いて制限することができる。オーラとは、アバ
タの周辺の領域、例えばユーザが興味を持つと想定され
る領域等を意味し、オーラの外側にある事物は興味を持
たないとみなして情報を送らないことができる。オーラ
・アルゴリズムを適用することで、配信すべき情報量を
制限することができ、各ログイン・ユーザへのネットワ
ーク・トラフィックが規定の通信容量を越えないように
配慮することができる。 文献[3]:Beford, S., and Fahlen, L., "A spacial mo
del of interaction in large virtual environments",
Proc. Of G. DeMichelis et al (Eds.) ThirdEuropean
Conference on Computer Supported Cooperative Wor
k, Kluwer Academic Publishers, pp. 109-124, 1993.
【0054】CPサーバ22によって提供される共有仮
想空間上には、仮想空間の町並み等を構成するビルディ
ングや、各ユーザの分身であるアバタなど、さまざまな
物体が存在している。これらの物体や物体の動作、その
他仮想世界上のアプリケーションは、共有仮想空間に存
在する(すなわちログインしている)各ユーザ間で共有
され、本明細書中では「共有アプリケーション」と呼ば
れる。
【0055】AO(Application Object)サーバ23上
のAOは、共有アプリケーション(shared applicatio
n)を管理する。AOの開発環境は、主にJava言語
やC++言語などである。AOは、CPサーバ22の内
部情報へのアクセスやタイマーなどのイベント・ハンド
ラ、AOが管理する共有物体を制御するAPI(Applic
ation Programming Interface)を提供する。ここで言
う共有物体には、各ユーザPCのブラウザ上に出現する
(すなわち共有される)オブジェクト、例えば仮想空間
の町並みを構成するビルディング等、基本的な状態が変
化しないオブジェクト(基本オブジェクト)や、ログイ
ン・ユーザの分身であるアバタ等、更新可能なオブジェ
クト(更新オブジェクト)、さらには、ログイン・ユー
ザが取得し保管するアイテムや機能などが含まれる。ま
た、ログイン・ユーザによるアイテムや機能の取得や廃
棄は、例えば自分の分身であるアバタ等が、所望のアイ
テムを道端で「拾う」等の仮想的な行為によって実現さ
れる。
【0056】図4は、CPサーバ22におけるユーザ管
理テーブルTAを説明するための図である。同図に示す
ように、ユーザ管理テーブルTAは、ログイン・ユーザ
の分身であるアバタ等、更新可能なオブジェクト(更新
オブジェクト)を管理するためのテーブルである。ユー
ザ管理テーブルTAは、ユーザIDと、更新オブジェク
トのニックネームと、更新オブジェクトの各種パラメー
タと、更新オブジェクトの位置座標と、更新オブジェク
トの視点座標と、IPアドレスとにより構成されてい
る。ユーザIDは、共有仮想空間の提供を受けるユーザ
毎に付与されるユニークなIDである。更新オブジェク
トの各種パラメータは、例えば更新オブジェクトの形
状、色等である。更新オブジェクトの位置座標及び視点
座標は、例えば更新オブジェクトが各ユーザのアバタで
ある場合には、該アバタの位置及び該アバタの視点位置
を示す座標である。
【0057】このような構成のユーザ管理テーブルTA
は、次のようにして作成される。まず、ユーザPC10
0のブラウザとCPサーバ22が接続のためのデータの
授受を開始すると、CPサーバ22は、該ブラウザにユ
ニークなユーザIDを付与する。そして、CPサーバ2
2は、該ブラウザからユーザの更新オブジェクト(例え
ば、アバタ)に係るニックネーム、該更新オブジェクト
の各種パラメータ、共有仮想空間における更新オブジェ
クトの位置座標及び視点座標、及びIPアドレスを取得
し、これらをユーザIDに対応付けてユーザ管理テーブ
ルに登録する。
【0058】なお、本実施形態では、CPサーバ22に
接続しに来た順番に、「1」、「2」・・・、といったユ
ーザIDが付与される。また、各ブラウザに付与された
ユニークなユーザIDは、ユーザPC100のメモリ5
12にそれぞれ格納される。また、CPサーバ22は、
図4に示すユーザ管理テーブルの他に、仮想空間の町並
みを構成するビルディング等、基本的な状態が変化しな
いオブジェクト(基本オブジェクト)を管理するための
テーブルを備えているが、本願発明の趣旨とは直接関係
がないため、図示及び説明を省略する。
【0059】図5は、ユーザPC100と、CPサーバ
22と、AOサーバ23との間における通信手順を説明
するための図である。共有仮想空間の提供を希望するユ
ーザAがユーザPC100AのKBD522等を操作
し、WWWサーバ25へアクセスすると、WWWサーバ
25は、ユーザPC100AへVRMLファイル(例え
ば、ユーザが希望する共有仮想空間を選択するためのメ
ニュー画面情報等)を送信する。ユーザPC100A
は、WWWサーバ25からVRMLファイルを受信する
と、該VRMLファイルをCPブラウザに渡す。CPブ
ラウザは、渡されたVRMLファイルを解析してブラウ
ザ画面上に表示する。ユーザAは、ブラウザ画面を確認
しながらユーザPC100AのKBD522等を操作し
て、希望する共有仮想空間の選択を行う。
【0060】ユーザAによって共有仮想空間の選択が行
われると、ユーザAのCPブラウザは、該共有仮想空間
に対応するアドレス(URL)を取得すると共に、自ブ
ラウザに付与されたユニークなユーザIDを読み出し、
指定されたアドレスにあるCPサーバ22への接続を試
みる(ステップC1)。CPサーバ22への接続、すな
わち共有空間へのログインに成功すると、CPサーバ2
2は、該要求に含まれるユーザID及び前述したユーザ
管理テーブル(図4参照)を参照して、仮想空間の提供
を希望するユーザを特定すると共に、該ユーザの周囲に
存在する他のユーザのユーザIDと共有データ等からな
る周囲情報テーブルTB(図6参照)を作成する。
【0061】具体的には、CPサーバ22は、該要求か
らユーザAのCPブラウザに付与されたユーザIDを取
得すると、図7に示すように、例えばそのCPブラウザ
のユーザ(ユーザA)に対応したアバタaを中心とする
所定の半径Rvの球面体を視認可能領域として設定す
る。そして、この視認可能領域内に存在する他のユーザ
(ユーザB)に対応したアバタbを、ユーザ管理テーブ
ルTAに登録されている位置座標等から認識し、認識し
た他のユーザに係る更新オブジェクトとユーザIDとを
テーブル化することで、図6に示す周囲情報テーブルT
Bを生成する。なお、この周囲情報テーブルに関して
は、ネットワークのトラヒックを考慮して例えば視認可
能領域内に所定人数を超えるアバタが入り込んだとき
は、そのうちの視認可能領域の中心から近い位置にいる
所定人数のアバタに係る情報のみを、周囲情報テーブル
TBに登録するようにしても良い。
【0062】CPサーバ22は、周囲情報テーブルTB
を生成すると、該周囲情報テーブルTBをユーザPC1
00A宛てに送信する(ステップC2)。この結果、ユ
ーザPC100AのCPブラウザ、すなわちユーザAの
ディスプレイ521には、ユーザに対応したアバタから
見た共有物体(ここでは、ユーザBのアバタb)を含む
共有仮想空間が表示される。このような処理が同一共有
仮想空間の提供を希望する各ユーザ毎に行われることに
より、各ユーザのディスプレイ521には、各ユーザに
対応したアバタから見た共有物体を含む共有仮想空間が
表示される。
【0063】このようにCPサーバ22に接続された状
態において、ユーザがPC100のKBD522等を操
作して自己を表すアバタを移動させると、対応するスク
リプトがCPブラウザ上で起動する。このスクリプト
は、CPサーバ22に対してVSCPプロトコルに従っ
たメッセージを送信する。CPサーバ22は、該CPサ
ーバ22と接続されている他の全てのCPブラウザに対
して同じメッセージを送り返す。この結果、メッセージ
を受信した各CPブラウザ、すなわち各ユーザのモニタ
画面には、移動したアバタが表示される。
【0064】2.コミュニティ・システムを利用したフ
ァイル転送処理 前掲図5に示すように、各ユーザが同一仮想空間を共有
している状態において、ユーザAは自己が所有するファ
イルをユーザBに転送しようと考えたとする。ユーザA
は、PC100Aのディスプレイ521にユーザBのア
バタbが表示されていることを確認すると、KBD52
2等を操作して、複数のファイルが格納されているフォ
ルダウインドウFWを開く。次にユーザAは、ユーザB
に転送すべきファイルFをマウス523でドラッグし、
ドラッグしたファイルFを仮想空間画像ウインドウVW
に表示されているアバタbに対応する位置でドロップす
る(図8参照)。
【0065】ユーザAによってドラッグアンドドロップ
操作が行われると、ユーザPC100Aのブラウザは、
図9に示すファイル転送要求処理を実行する。ユーザP
C100Aのブラウザは、アバタb上にファイルFがド
ラッグアンドドロップされたことを検知すると、メモリ
512に格納されている周囲情報テーブルからアバタb
に対応するユーザBのユーザIDを取得すると共に、転
送すべきファイルとして指定されたファイルFに関する
情報(例えば、ファイル名等)を取得する。(ステップ
S1)。
【0066】ユーザPC100Aのブラウザは、ステッ
プS2に進むと、メモリ512に格納された自動転送要
求フラグを参照し、ファイル転送要求を行って良いか否
かを判断する。この自動転送要求フラグは、無条件でフ
ァイル転送要求を行って良いか否かを判断するためのフ
ラグであり、ユーザがKBD522等を操作することに
より設定変更可能となっている。ここで、ユーザPC1
00Aのブラウザは、自動転送要求フラグが“0”であ
り、無条件でファイルの転送要求を行うべきではないと
判断すると(ステップS2;NO)、ステップS3に進
み、ユーザAにファイル転送要求を行って良いか否かの
判断を仰ぐべく、「ユーザAさん、ユーザBさんにファ
イルの転送要求を行いますか?」といったメッセージを
含むダイアログを立ち上げ、ダイアログボックスDB1
をディスプレイ521に表示する(図10参照)。
【0067】ユーザAは、ディスプレイ521に表示さ
れたメッセージを確認した後、ファイルの転送要求を行
うべき旨の入力操作(例えば、「O.K」ボタンをクリ
ックする等)を行う。ユーザPC100Aのブラウザ
は、ユーザAによりファイルFの転送要求を行うべき旨
の入力操作が行われたことを検出すると(ステップS
4;YES)、ステップS5に進む。ユーザPC100
Aのブラウザは、ステップS5において、ユーザPC1
00B(ユーザBに対応)にファイルFの転送要求を行
うべく、ユーザAのユーザIDをメモリ512から読み
出し、読み出したユーザAのユーザIDと、ファイルF
の受け手側ユーザBのユーザIDと、ファイルFに関す
る情報とを含む転送要求情報を生成する。そして、ユー
ザPC100Aのブラウザは、ステップS6に進み、生
成した転送要求情報に宛先IPアドレス(CPサーバ2
2のIPアドレス)を付加してCPサーバ22へ送信し
(図11に示す)、処理を終了する。
【0068】一方、ユーザPC100Aのブラウザは、
ステップS2において、参照した自動転送要求フラグが
“1”であり、無条件でファイル転送要求を行っても良
いと判断すると(ステップS2;YES)、ステップS
5→ステップS6と進み、生成した転送要求情報をCP
サーバ22へ送信し、処理を終了する。また、ユーザP
C100Aのブラウザは、ステップS3において、ダイ
アログボックスDB1をディスプレイ521に表示した
後、ユーザAによりファイルFの転送要求を行うべきで
ない旨の入力操作が行われたことを検出した場合には
(ステップS4;NO)、転送要求情報を生成すること
なく、処理を終了する。
【0069】ユーザPC100Aが上述した処理を実行
し、転送要求情報をCPサーバ22へ送信すると、CP
サーバ22は、該転送要求情報の送信先を特定すべく、
前述したユーザ管理テーブルを参照し、該ユーザIDに
対応するIPアドレスを読み出す。
【0070】CPサーバ22は、読み出したIPアドレ
スに基づき、ユーザBに対応したユーザPC100Bへ
転送要求情報を転送する(図11に示す)。ユーザP
C100Bのブラウザは、ユーザPC100AからCP
サーバ22経由で該転送要求情報を受け取ると、図12
に示ファイル転送要求受入処理を実行する。
【0071】ユーザPC100Bのブラウザは、ネット
ワークインタフェース515を介して転送要求情報を受
け取ると(ステップSa1)、ステップSa2に進む。
ユーザPC100Bのブラウザは、ステップSa2にお
いて、メモリ512に格納された転送要求受入フラグを
参照し、無条件に(すなわち、ファイルの送り手が誰で
あるかを問わずに)ファイル転送要求を拒絶するか否か
を判断する。ユーザPC100Bのブラウザは、転送要
求受入フラグが“1”であり、無条件にファイル転送要
求を拒絶すべきでないと判断すると(ステップSa2;
NO)、ステップSa3に進む。ステップSa3に進む
と、ユーザPC100Bのブラウザは、メモリ512に
格納されている転送要求受入管理テーブルを参照し、該
ファイル転送要求を受け入れるべきか否かを判断する。
【0072】図13は、転送要求受入管理テーブルの内
容を示した図である。転送要求受入管理テーブルは、ユ
ーザIDと、ファイル転送要求の受け入れ有無を示す情
報とを対応付けした表である。同図から明らかなよう
に、ユーザAを示すユーザID(ID:「1」)には、
ファイル転送要求を受け入れるべき「許可」が対応付け
られている。なお、各ユーザに対応するユーザIDは、
例えば周囲情報テーブルTB(図6参照)から取得する
ことが可能である。ユーザPC100Bのブラウザは、
転送要求情報に含まれるユーザA(転送要求情報の送信
元)のユーザIDと、該ファイル受け入れ管理テーブル
とを比較する。
【0073】そして、ユーザPC100Bのブラウザ
は、ユーザAからのファイル転送要求を許可すべきであ
ると判断すると(ステップSa4;YES)、ユーザB
にファイル転送要求を許可して良いか否かの判断を促す
ダイアログを立ち上げ、「ユーザBさん、ユーザAさん
からファイルFの転送要求がきました。ファイル転送を
許可しますか?」といったメッセージを含むダイアログ
ボックスDB2(図14参照)をディスプレイ521に
表示する(ステップSa5)。
【0074】ユーザBは、ディスプレイ521に表示さ
れたメッセージを確認した後、KBD522を操作し
て、ユーザAからのファイル転送を許可すべき旨の入力
(例えば、「O.K」ボタンをクリックする等)を行
う。ユーザPC100Bのブラウザは、ユーザBによっ
てファイル転送要求を許可すべき旨の入力操作が行われ
たことを検知すると(ステップSa6;YES)、ファ
イル転送要求を許可する旨の応答メッセージを作成する
と共に、該応答メッセージをCPサーバ22へ送信し
(ステップSa7)、処理をする(図11に示す)。
【0075】一方、ユーザPC100Bのブラウザは、
ステップSa2において、参照した転送要求受入フラグ
が“0”であり、無条件にファイル転送要求を拒絶すべ
きであると判断すると(ステップSa2;YES)、ス
テップSa8に進む。ユーザPC100Bのブラウザ
は、ステップSa8において、ファイル転送要求を拒絶
する旨の応答メッセージを作成すると共に、該応答メッ
セージをCPサーバ22へ送信し、処理を終了する。
【0076】また、ユーザPC100Bのブラウザは、
ユーザAからのファイル転送要求を拒絶すべきであると
判断した場合(ステップSa4;NO)、及びユーザB
によってファイル転送要求を拒絶すべき旨の入力操作が
行われたことを検知した場合には(ステップSa6;N
O)、ステップSa8に進み、ファイル転送を拒絶する
旨の応答メッセージを作成すると共に、該応答メッセー
ジをCPサーバ22へ送信し、処理を終了する。
【0077】ユーザPC100Bが上述した処理を実行
し、ファイル転送要求に対する応答メッセージをCPサ
ーバ22へ送信すると、CPサーバ22は該応答メッセ
ージをユーザPC100Aへ転送する(図11に示す
、)。ユーザPC100Aのブラウザは、ネットワ
ークインタフェース515を介して応答メッセージを受
け取ると、該応答メッセージの内容に基づき、ファイル
を転送するか否かを決定する。すなわち、ユーザPC1
00Aのブラウザは、受け取った応答メッセージがファ
イル転送を許可する旨の応答メッセージであると判断す
ると、ユーザBに転送すべきファイルFをメモリ512
から読み出し、読み出したファイルFをCPサーバ22
経由でユーザPC100Bへ送信する(図15参照)。
【0078】ユーザPC100Bのブラウザは、CPサ
ーバ22、ネットワークインタフェース515を介して
ファイルFを受け取ると、ユーザBに受け取ったファイ
ルFの格納先を特定させるべく、図16に示すダイアロ
グボックスDB3をディスプレイ521に表示する。ユ
ーザBは、ディスプレイ521に表示されたメッセージ
を確認した後、ファイルFの格納先を特定するための入
力操作(例えば、ファイルFの格納先としてデスクトッ
プを選択する等)を行う。このようにして、ファイルF
は、ユーザAのユーザPC100AからユーザBのユー
ザPC100Bへ転送される。
【0079】一方、ユーザPC100Aのブラウザは、
受け取った応答メッセージがファイル転送を拒絶する旨
の応答メッセージであると判断すると、ユーザBによっ
てファイルの転送が拒絶された旨をユーザAに報知すべ
く、図17に示すダイアログボックスDB4をディスプ
レイ521に表示して、ファイルFの転送処理を終了す
る。
【0080】以上説明したように、本実施形態に係る仮
想空間システム100によれば、ユーザは仮想空間を利
用してファイルの授受を行うことができる。また、ユー
ザは、表示装置420に表示されるファイル受け手側の
アバタにより相手の存在を認識しながら、転送すべきフ
ァイルを該アバタ上にドラッグアンドドロップするとい
う直感的な操作により、ファイルを転送することができ
る。すなわち、ユーザは、実際にものを相手に渡す感覚
でファイルを転送することができるため、転送間違いを
減らすことが可能となる。
【0081】また、仮想空間を利用してファイルの授受
を行う際には、受け手側がファイルの受け取りを了承し
たか否かの確認を行う。受け手側では、ファイルを受け
取る前に、ファイルの送り主、ファイルの内容等を把握
することができるため、受け手側のユーザは必要のない
ファイルを受け取らずに済むことができる。また、受け
手側がファイルの受け取りを了承した場合のみ、ファイ
ルが転送されるため、各クライアント端末400の間に
介在するサーバ200は、ファイル蓄積手段を新たに設
ける必要もない。また、ファイルの転送は、送り手と受
け手の1対1通信であるため、第3者による覗き等も軽
減することができる。
【0082】なお、上述した本実施形態では、ドラッグ
アンドドロップ操作により、転送すべきファイル及び転
送すべき相手の特定を行ったが、例えば転送すべきファ
イルをクリック操作等によって特定し、次いで転送すべ
き相手のアバタをクリック操作等によって特定するよう
にしても良い。
【0083】また、上述した本実施形態に係る転送要求
情報は、自己のユーザIDを含む構成であったが、自己
のユーザIDを含まない構成とすることも可能である。
すなわち、ファイル転送元のユーザPC100のブラウ
ザは、ファイル受け手側ユーザのユーザIDと、ファイ
ルFに関する情報を含む転送要求情報を生成し、CPサ
ーバ22へ送信する。
【0084】CPサーバ22は、ユーザ管理テーブルを
参照して転送要求情報受け手側のユーザに対応するIP
アドレスを読み出すと共に、該転送要求情報パケットの
ヘッダに含まれる送信元IPアドレスを取得して、送信
元ユーザのユーザIDを読み出す。
【0085】CPサーバ22は、読み出した転送要求情
報送信元のユーザに対応するユーザIDを転送要求情報
に含めると共に、該転送要求情報に転送要求情報受け手
側のユーザに対応するIPアドレスを付加して、PC1
00へ送信する。
【0086】また、上述した本実施形態は、CPサーバ
22と、AOサーバ23と、WWWサーバ25がそれぞ
れ独立したコンピュータシステムとして存在するアーキ
テクチャを想定しているが、CPサーバ22、AOサー
バ23、WWWサーバ25が単一のサーバ・マシン上で
動作する構成としても良い。
【0087】3.変形例 3−1.ネットワークシステムの全体構成 図18において、200は全体として本発明を適用した
携帯電話機MS3が接続されているネットワークシステ
ムを示し、通信サービスの提供エリアの所望の大きさに
分割したセル内にそれぞれ固定無線局である基地局CS
1〜CS4が設置されている。
【0088】これらの基地局CS1〜CS4には、移動
無線局である携帯情報端末MS1及びMS2やカメラ付
ディジタル携帯電話機MS3及びMS4が例えばW−C
DMA(Wideband-Code Division Multiple Access)と呼
ばれる符号分割多元接続方式によって無線接続されるよ
うになされており、2[GHz]の周波数帯域を使用して最大
2[Mbps]のデータ転送速度で大容量データを高速にデー
タ通信し得るようになされている。
【0089】このように携帯情報端末MS1及びMS2
やカメラ付ディジタル携帯電話機MS3及びMS4は、
W−CDMA方式によって大容量データを高速にデータ
通信し得るようになされていることにより、音声通話だ
けでなく電子メールの送受信、簡易ホームページの閲
覧、画像の送受信等の多種に及びデータ通信を実行し得
るようになされている。また基地局CS1〜CS4は、
有線回線を介して公衆回線網INWに接続されており、
当該公衆回線網INWにはインターネット10や、図示
しない多くの加入者有線端末、コンピュータネットワー
ク及び企業内ネットワーク等が接続されている。
【0090】公衆回線網INWには、インターネット・
サービス・プロバイダ(IPS)のアクセスサーバAS
も接続されており、当該アクセスポイントASには当該
インターネットサービスプロバイダが保有するコンテン
ツサーバTS等が接続されている。このコンテンツサー
バTSは、加入者有線端末や携帯情報端末MS1、MS
2及びカメラ付ディジタル携帯電話機MS3、MS4か
らの要求に応じて例えば簡易ホームページ等のコンテン
ツをたとえばコンパクトHTML(Hyper Text Markup
Language)形式のファイルとして提供するようになされ
ている。
【0091】このコンパクトHTMLとは、HTMLの
サブセットであり、限られたサイズの表示装置の中で反
映可能なタグのみ残し他の部分を切り捨てたものであ
る。例えばNTTドコモ社のサービスであるiMode
ではiモード用HTMLを採用しており、これは携帯電
話に必要な機能を絞り込み約30種のタグを使用してい
る、テキストの文字属性や色は指定できず、画像も2階
調のGIFファイルが推奨されるなどの限定条件があ
る。このようなコンパクトHTMLや移動通信用プロト
コルのWAP(Wireless Application Pritocol)にて使われ
る記述言語であるHDML(handheld Device Markup L
anguage)、WML(Wireless Markup Language)等を
用いることで、表示領域や表示能力に制限のある携帯端
末などで閲覧する簡易ホームページのファイルを作成す
ることができる。
【0092】ところでインターネット10には、上述し
た本実施形態と同様、ルータ21及びLAN20を介し
てCPサーバ、AOサーバ23、WWWサーバ25等の
多数のサーバが接続されており、TCP/IP(Transm
ission Control Protocol/Internet Protocol)及びV
SCP(Virtual Society Server Client Protocol)に従
って加入者有線端末や携帯情報端末MS1、MS2及び
カメラ付ディジタル携帯電話機MS3、MS4からCP
サーバ、AOサーバ23、WWWサーバ25等に対して
アクセスし得るようになされている。
【0093】因みに携帯情報端末MS1、MS2及びカ
メラ付ディジタル携帯電話機、MS3、MS4は、図示
しない基地局CS1〜CS4までを2[Mbps]の簡易トラ
ンスポートプロトコルで通信し、当該基地局CS1〜C
S4からインターネット10を介してCPサーバ、AO
サーバ23、WWWサーバ25等までをTCP/IP及
びVSCPで通信するようになされている。
【0094】なお管理制御装置MCUは、公衆回線網I
NWを介して加入者有線端末や携帯情報端末MS1、M
S2及びカメラ付ディジタル携帯電話機MS3、MS4
に接続されており、当該加入者有線端末や携帯情報端末
MS1、MS2及びカメラ付ディジタル携帯電話機MS
3、MS4に対する認証処理や課金処理等を行うように
なされている。
【0095】3−2.カメラ付ディジタル携帯電話機の
外観構成 次に本発明を適用したカメラ付ディジタル携帯電話機M
S3の外観構成について説明する。図19に示すように
カメラ付ディジタル携帯電話機MS3は、中央のヒンジ
部211を境に表示部212と本体213とに分けられ
ており、当該ヒンジ部211を介して折り畳み可能に形
成されている。
【0096】表示部212には、上端左部に送受信用の
アンテナ214が引出し及び収納可能な状態に取り付け
られており、当該アンテナ214を介して基地局CS3
との間で電波を送受信するようになされている。また表
示部212には、上端中央部にほぼ180度の角度範囲
で回動自在なカメラ部215が設けられており、当該カ
メラ部215のCCDカメラ216によって所望の撮像
対象を撮像し得るようになされている。ここで表示部2
12は、カメラ部215がユーザによってほぼ180度
回動されて位置決めされた場合、図20に示すように当
該カメラ部215の背面側中央に設けられたスピーカ2
17が正面側に位置することになり、これにより通常の
音声通話状態に切り換わるようになされている。
【0097】さらに表示部212には、その正面に液晶
ディスプレイ218設けられており、電波の受信状態、
電池残量、電話帳として登録されている相手先名や電話
番号及び発信履歴等の他、電子メールの内容、簡易ホー
ムページ、カメラ部215のCCDカメラ216で撮像
した画像を表示し得るようになされている。一方、本体
213には、その表面「0」〜「9」の数字キー、発呼
キー、リダイヤルキー、終話及び電源キー、クリアキー
及び電子メールキー等の操作キー219が設けられてお
り、当該操作キー219を用いて各種指示を入力し得る
ようになされている。
【0098】また本体213には、操作キー219の下
部にメモボタン220やマイクロフォン221が設けら
れており、当該メモボタン220によって通話中の間の
音声を録音し得ると共に、マイクロフォン221によっ
て通話時のユーザの音声を集音するようになされてい
る。さらに本体213には、操作キー219の上部に回
動自在なジョグダイヤル222が当該本体213の表面
から僅かに突出した状態で設け等られており、当該ジョ
グダイヤル222に対する回動操作に応じて液晶ディス
プレイ218に表示されている電話帳リストや電子メー
ルのスクロール動作、簡易ホームページの捲り動作及び
画像の送り動作等の種々の動作を実行するようになされ
ている。
【0099】例えば本体213は、ユーザによジョグダ
イヤル222の回動操作に応じて液晶ディスプレイ21
8に表示された電話帳リストの複数の電話番号の中から
所望の電話番号が選択され、当該ジョグダイヤル222
が本体213の内部方向に押圧されると、選択された電
話番号を確定して当該電話番号に対して自動的に発呼処
理を行うようになされている。なお本体213は、背面
側に図示しないバッテリパックが挿着されており、終話
及び電源キーがオン状態になると、当該バッテリパック
から各回路部に対して電力が供給されて動作可能な状態
に起動する。
【0100】ところで本体213には、当該本体213
の左側面上部に抜差自在なメモリスティック(ソニー株
式会社の商標)223を挿着するためのメモリスティッ
クスロット224が設けられており、メモボタン220
が押下されるとメモリスティック223に通話中の相手
の音声を記録したり、ユーザの操作に応じて電子メー
ル、簡易ホームページ、CCDカメラ216で撮像した
画像を記録し得るようになされている。
【0101】ここでメモリスティック223は、本願出
願人であるソニー株式会社によって開発されたフラッシ
ュメモリカードの一種である。このメモリスティック2
23は、縦21.5×横50×厚さ2.8[mm]の小型薄型形状
のプラスチックケース内に電気的に書換えや消去が可能
な不揮発性メモリであるEEPROM(ElectricallyEr
asable and Programmable Read Only Memory)の一種で
あるフラッシュメモリ素子を格納したものであり、10
ピン端子を介して画像や音声、音楽等の各種データの書
き込み及び読み出しが可能となっている。
【0102】またメモリスティック223は、大容量化
等による内蔵フラッシュメモリの仕様変更に対しても、
使用する機器で互換性を確保することができる独自のシ
リアルプロトコルを採用し、最大書込速度1.5[MB/S]、
最大読出速度2.45[MB/S]の高速性能を実現していると
共に、誤消去防止スイッチを設けて高い信頼性を確保し
ている。従ってカメラ付ディジタル携帯電話機MS3
は、このようなメモリスティック223を挿着可能に構
成されているために、当該メモリスティック223を介
して他の電子機器との間でデータの共有化を図ることが
できるようになされている。
【0103】3−3.カメラ付ディジタル携帯電話機の
回路構成 図21に示すように、カメラ付ディジタル携帯電話機M
S3は、表示部212及び本体213の各部を統括的に
制御するようになされた主制御部250に対して、電源
回路部251、操作入力制御部252、画像エンコーダ
253、カメラインターフェース部254、LCD(Li
quid Crystal Display)制御部255、画像デコーダ2
56、多重分離部257、記録再生部262、変復調回
路部258及び音声コーデック259がメインバス26
0を介して互いに接続されると共に、画像エンコーダ2
53、画像デコーダ256、多重分離部257、変復調
回路部258及び音声コーデック259が同期バス26
1を介して互いに接続されて構成されている。
【0104】電源回路部251は、ユーザの操作により
終話及び電源キーがオン状態にされると、バッテリパッ
クから各部に対して電力を供給することによりカメラ付
ディジタル携帯電話機MS3を動作可能な状態に起動す
る。カメラ付ディジタル携帯電話機MS3は、CPU、
ROM及びRAM等でなる主制御部250の制御に基づ
いて、音声通話モード時にマイクロフォン221で集音
した音声信号を音声コーデック259によってディジタ
ル音声データに変換し、これを変復調回路部258でス
ペクトラム拡散処理し、送受信回路部262でディジタ
ルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にア
ンテナ214を介して送信する。
【0105】またカメラ付ディジタル携帯電話機MS3
は、音声通話モード時にアンテナ214で受信した受信
信号を増幅して周波数変換処理及びアナログディジタル
変換処理を施し、変復調回路部258でスペクトラム逆
拡散処理し、音声コーデック259によってアナログ音
声信号に変換した後、これをスピーカ217を介して出
力する。さらにカメラ付ディジタル携帯電話機MS3
は、データ通信モード時に電子メールを送信する場合、
操作キー219及びジョグダイヤル222の操作によっ
て入力された電子メールのテキストデータを操作入力制
御部252を介して主制御部250に送出する。
【0106】主制御部250は、テキストデータを変復
調回路部258でスペクトラム拡散処理し、送受信回路
部262でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換
処理を施した後にアンテナ214を介して基地局CS3
(図18参照)へ送信する。これに対してカメラ付ディ
ジタル携帯電話機MS3は、データ通信モード時に電子
メールを受信する場合、アンテナ214を介して基地局
CS3から受信した受信信号を変復調回路部258でス
ペクトラム逆拡散処理して元のテクストデータを復元し
た後、LCD制御部255を介して液晶ディスプレイ2
18に電子メールとして表示する。この後カメラ付ディ
ジタル携帯電話機MS3は、ユーザの操作に応じて受信
した電子メールを記録再生部262を介してメモリステ
ィック223に記録することも可能である。
【0107】一方、カメラ付ディジタル携帯電話機MS
3は、データ通信モード時に画像データを送信する場
合、CCDカメラ216で撮像された画像データをカメ
ラインターフェース部254を介して画像エンコーダ2
53に供給する。因みにカメラ付ディジタル携帯電話機
MS3は、画像データを送信しない場合には、CCDカ
メラ216で撮像した画像データをカメラインターフェ
ース部254及びLCD制御部255を介して液晶ディ
スプレイ218に直接表示することも可能である。画像
エンコーダ253は、CCDカメラ216から供給され
た画像データを例えばMPEG(Moving Picture Exper
ts Group )2やMPEG4等の所定の符号化方式によ
って圧縮符号化することにより符号化画像データに変換
し、これを多重分離部257に送出する。
【0108】このとき同時にカメラ付ディジタル携帯電
話機MS3は、CCDカメラ216で撮像中にマイクロ
フォン221で集音した音声を音声コーデック259を
介してディジタルの音声データとして多重分離部257
に送出する。多重分離部257は、画像エンコーダ25
3から供給された符号化画像データと音声コーデック2
59から供給された音声データとを所定の方式で多重化
し、その結果得られる多重化データを変復調回路部25
8でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部262でデ
ィジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した
後にアンテナ214を介して送信する。これに対してカ
メラ付ディジタル携帯電話機MS3は、データ通信モー
ド時に例えば簡易ホームページ等にリンクされた動画像
ファイルのデータを受信する場合、アンテナ214を介
して基地局CS3から受信した受信信号を変復調回路部
258でスペクトラム逆拡散処理し、その結果得られる
多重化データを多重分離部257に送出する。
【0109】多重分離部257は、多重化データを分離
することにより符号化画像データと音声データとに分
け、同期バス261を介して当該符号化画像データを画
像デコーダ256に供給すると共に当該音声データを音
声コーデック259に供給する。画像デコーダ256
は、符号化画像データをMPEG2やMPEG4等の所
定の符号化方式に対応した復号化方式でデコードするこ
とにより再生動画像データを生成し、これをLCD制御
部255を介して液晶ディスプレイ218に供給し、こ
れにより、例えば、簡易ホームページにリンクされた動
画像ファイルに含まれる動画データが表示される。
【0110】このとき同時に音声コーデック259は、
音声データをアナログ音声信号に変換した後、これをス
ピーカ217に供給し、これにより、例えば、簡易ホー
ムページにリンクされた動画像ファイルに含まる音声デ
ータが再生される。この場合も電子メールの場合と同様
にカメラ付ディジタル携帯電話機MS3は、受信した簡
易ホームページ等にリンクされたデータをユーザの操作
により記録再生部262を介してメモリスティック22
3に記録することが可能である。かかる構成に加えてカ
メラ付ディジタル携帯電話機MS3の主制御部250の
ROMには、本実施形態と同様のHTMLブラウザ、C
Pブラウザが格納されると共に、ファイル転送要求処理
を実行するためのプログラム(図9参照)やファイル転
送要求受入処理を実行するためのプログラム(図12参
照)が格納されており、これら各種プログラム等に基づ
いてファイル転送要求処理、ファイル転送要求受入処
理、ファイル転送処理等を実行し得るようになされてい
る。
【0111】このように上述した一連の処理を実行する
プログラム、ブラウザ等をノートパソコン1及びカメラ
付ディジタル携帯電話機MS3にインストールし、当該
ノートパソコン1及びカメラ付ディジタル携帯電話機M
S3にインストールにおいて実行可能な状態にするため
に用いられるプログラム格納媒体としては、例えばフロ
ッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM(Compact
Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatail
e Disc )等のパッケージメディアのみならず、サイバ
ージェスチャープログラム180が一時的もしくは永続
的に格納される半導体メモリや磁気ディスク等で実現し
ても良い。
【0112】また、これらプログラム格納媒体に上述し
た一連の処理を実行するプログラム、ブラウザ等を格納
する手段としては、ローカルエリアネットワークやイン
ターネット、ディジタル衛星放送等の有線及び無線通信
媒体を利用しても良く、ルータやモデム等の各種通信イ
ンターフェースを介して格納するようにしても良い。さ
らに上述した変形例においては、本発明の情報処理装置
としてノートパソコン1及びカメラ付ディジタル携帯電
話機MS3に適用するようにした場合について述べた
が、携帯情報端末MS1及びMS2等の他の種々の情報
処理装置に適用するようにしても良い。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ファイル転送を行う際、仮想空間内のアバタをユーザイ
ンタフェースとして利用することにより、確実性の高い
ファイル転送を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係るコミュニティーシステムの
構成を示す図である。
【図2】 コンピュータシステムの構成を示すブロック
図である。
【図3】 コミュニティーシステムの動作アーキテクチ
ャを説明するための図である。
【図4】 ユーザ管理テーブルを説明するための図であ
る。
【図5】 通信手順を説明するための図である。
【図6】 周囲情報テーブルを説明するための図であ
る。
【図7】 視認可能領域を説明するための図である。
【図8】 クライアント端末側のディスプレイにおける
表示例を示す図である。
【図9】 ファイル転送要求処理を示すフローチャート
である。
【図10】 クライアント端末側のディスプレイにおけ
る表示例を示す図である。
【図11】 クライアント端末とサーバとの間で行われ
るデータの授受を説明するための図である。
【図12】 ファイル転送要求受信処理を示すフローチ
ャートである。
【図13】 転送要求管理テーブルの内容を示す図であ
る。
【図14】 クライアント端末側のディスプレイにおけ
る表示例を示す図である。
【図15】 クライアント端末とサーバとの間で行われ
るデータの授受を説明するための図である。
【図16】 クライアント端末側のディスプレイにおけ
る表示例を示す図である。
【図17】 クライアント端末側のディスプレイにおけ
る表示例を示す図である。
【図18】 変形例におけるネットワークシステムの全
体構成を示す図である。
【図19】 カメラ付きディジタル携帯電話機の外観構
成を示す斜視図である。
【図20】 カメラ部を回動したときの表示部を示す斜
視図である。
【図21】 カメラ付きディジタル携帯電話機の回路構
成を示すブロック図である。
【図22】 FTPを利用してファイル転送を行う従来
例を説明するための図である。
【図23】 電子メールを利用してファイル転送を行う
従来例を説明するための図である。
【符号の説明】
1・・・ネットワーク・コンピューティング・システ
ム、22・・・CPサーバ、23・・・AOサーバ、2
5・・・WWWサーバ、10・・・インターネット、1
00・・・ユーザPC。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B082 HA05 5E501 AA02 AB30 AC20 BA05 CA04 CB09 DA02 EA07 EA11 EB01 EB05 FA14 FA45

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して接続されたサーバ
    に対して所望の仮想空間を指定することにより、同一仮
    想空間を指定した各情報処理装置に対応するオブジェク
    トを含む仮想空間データを前記サーバから取得し、取得
    した仮想空間データに基づき仮想空間画像を表示する情
    報処理装置であって、 前記サーバから受信した仮想空間データに基づいて、当
    該情報処理装置に対応するオブジェクトから見た前記仮
    想空間内の画像を表示する表示手段と、 転送すべきファイルを指定する操作が行われたか否かを
    検出する第1の検出手段と、 転送先オブジェクトを指定する操作が行われたか否かを
    検出する第2の検出手段と、 前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段から出力さ
    れる検出結果に基づいて、転送先オブジェクトに対応し
    た情報処理装置へ転送すべきファイルを前記サーバへ送
    信する送信手段とを具備することを特徴とする情報処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段は、前記サーバから受信し
    た仮想空間データに基づいて、当該情報処理装置に対応
    するオブジェクトから見た前記仮想空間内の画像を表示
    すると共に、1又は複数のファイルに対応したファイル
    オブジェクトを表示し、 前記第1の検出手段は、1つのファイルオブジェクトが
    ドラッグされたことを検出することにより、転送すべき
    ファイルが指定されたと判断し、 前記第2の検出手段は、ドラッグされたファイルオブジ
    ェクトがドロップされたことを検出することにより、転
    送先オブジェクトが指定されたと判断することを特徴と
    する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記サーバへ前記ファイルを送信するの
    に先立ち、転送先オブジェクトに対応した情報処理装置
    への前記ファイルの転送要求を前記サーバへ送信するフ
    ァイル転送要求送信手段と、 前記ファイルの転送要求に対する応答メッセージを前記
    サーバから受信する応答メッセージ受信手段と、 をさらに具備し、 前記送信手段は、前記応答メッセージ受信手段が受信し
    た応答メッセージに基づき、前記ファイルを前記サーバ
    へ送信するか否かを決定することを特徴とする請求項1
    または2に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ファイルの転送要求を前記サーバへ
    送信する前に、ユーザに対して前記ファイルの転送要求
    に係る問い合わせを行う必要があるか否かを判断するた
    めの判断情報を記憶した記憶手段をさらに具備し、 前記ファイル転送要求送信手段は、前記記憶手段に記憶
    された判断情報を参照し、前記ファイルの転送要求を前
    記サーバへ送信するか否かを判断することを特徴とする
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ファイル転送要求送信手段は、前記
    記憶手段に記憶された判断情報を参照し、前記ファイル
    の転送要求を前記サーバへ送信する前に、ユーザに対し
    て前記ファイルの転送要求に係る問い合わせを行った場
    合には、前記ユーザによる問い合わせに応じた入力操作
    を検出し、前記検出結果に基づき前記ファイルの転送要
    求を前記サーバへ送信するか否かを判断することを特徴
    とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ファイルの転送要求には、前記ファ
    イルに関する情報と、前記ファイルの転送要求を行うユ
    ーザを特定するID情報とを含むことを特徴とする請求
    項3〜5のいずれか1の請求項に記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 ネットワークを介して接続されたサーバ
    に対して所望の仮想空間を指定することにより、同一仮
    想空間を指定した各情報処理装置に対応するオブジェク
    トを含む仮想空間データを前記サーバから取得し、取得
    した仮想空間データに基づき仮想空間画像を表示する情
    報処理装置によって実行されるプログラムを提供する情
    報提供媒体であって、 前記サーバから受信した仮想空間データに基づいて、当
    該情報処理装置に対応するオブジェクトから見た前記仮
    想空間内の画像を表示する表示ステップと、 転送すべきファイルを指定する操作が行われたか否かを
    検出する第1の検出ステップと、 転送先オブジェクトを指定する操作が行われたか否かを
    検出する第2の検出ステップと、 前記第1の検出ステップ及び前記第2の検出ステップに
    おける検出結果に基づいて、転送先オブジェクトに対応
    した情報処理装置へ転送すべきファイルを前記サーバへ
    送信する送信ステップとを具備することを特徴とする情
    報提供媒体。
  8. 【請求項8】 前記表示ステップは、前記サーバから受
    信した仮想空間データに基づいて、当該情報処理装置に
    対応するオブジェクトから見た前記仮想空間内の画像を
    表示すると共に、1又は複数のファイルに対応したファ
    イルオブジェクトを表示し、 前記第1の検出ステップは、1つのファイルオブジェク
    トがドラッグされたことを検出することにより、転送す
    べきファイルが指定されたと判断し、 前記第2の検出ステップは、ドラッグされたファイルオ
    ブジェクトがドロップされたことを検出することによ
    り、転送先オブジェクトが指定されたと判断することを
    特徴とする請求項7に記載の情報提供媒体。
  9. 【請求項9】 前記サーバへ前記ファイルを送信するの
    に先立ち、転送先オブジェクトに対応した情報処理装置
    への前記ファイルの転送要求を前記サーバへ送信するフ
    ァイル転送要求送信ステップと、 前記ファイルの転送要求に対する応答メッセージを前記
    サーバから受信する応答メッセージ受信ステップと、 をさらに具備し、 前記送信ステップは、前記応答メッセージ受信手段が受
    信した応答メッセージに基づき、前記ファイルを前記サ
    ーバへ送信するか否かを決定することを特徴とする請求
    項7または8に記載の情報提供媒体。
  10. 【請求項10】 前記ファイルの転送要求を前記サーバ
    へ送信する前に、ユーザに対して前記ファイルの転送要
    求に係る問い合わせを行う必要があるか否かを判断する
    ための判断情報を記憶した記憶ステップをさらに具備
    し、 前記ファイル転送要求送信ステップは、前記記憶手段に
    記憶された判断情報を参照し、前記ファイルの転送要求
    を前記サーバへ送信するか否かを判断することを特徴と
    する請求項9に記載の情報提供媒体。
  11. 【請求項11】 前記ファイル転送要求送信ステップ
    は、前記記憶ステップにおいて記憶された判断情報を参
    照し、前記ファイルの転送要求を前記サーバへ送信する
    前に、ユーザに対して前記ファイルの転送要求に係る問
    い合わせを行った場合には、前記ユーザによる問い合わ
    せに応じた入力操作を検出し、前記検出結果に基づき前
    記ファイルの転送要求を前記サーバへ送信するか否かを
    判断することを特徴とする請求項10に記載の情報提供
    媒体。
  12. 【請求項12】 前記ファイルの転送要求には、前記フ
    ァイルに関する情報と、前記ファイルの転送要求を行う
    ユーザを特定するID情報とを含むことを特徴とする請
    求項9〜11のいずれか1の請求項に記載の情報提供媒
    体。
  13. 【請求項13】 ネットワークを介して接続されたサー
    バに対して所望の仮想空間を指定することにより、同一
    仮想空間を指定した各情報処理装置に対応するオブジェ
    クトを含む仮想空間データを前記サーバから取得し、取
    得した仮想空間データに基づき仮想空間画像を表示する
    情報処理方法であって、 前記サーバから受信した仮想空間データに基づいて、当
    該情報処理装置に対応するオブジェクトから見た前記仮
    想空間内の画像を表示する表示ステップと、 転送すべきファイルを指定する操作が行われたか否かを
    検出する第1の検出ステップと、 転送先オブジェクトを指定する操作が行われたか否かを
    検出する第2の検出ステップと、 前記第1の検出ステップ及び前記第2の検出ステップに
    おける検出結果に基づいて、転送先オブジェクトに対応
    した情報処理装置へ転送すべきファイルを前記サーバへ
    送信する送信ステップとを具備することを特徴とする情
    報処理方法。
  14. 【請求項14】 前記表示ステップは、前記サーバから
    受信した仮想空間データに基づいて、当該情報処理装置
    に対応するオブジェクトから見た前記仮想空間内の画像
    を表示すると共に、1又は複数のファイルに対応したフ
    ァイルオブジェクトを表示し、 前記第1の検出ステップは、1つのファイルオブジェク
    トがドラッグされたことを検出することにより、転送す
    べきファイルが指定されたと判断し、 前記第2の検出ステップは、ドラッグされたファイルオ
    ブジェクトがドロップされたことを検出することによ
    り、転送先オブジェクトが指定されたと判断することを
    特徴とする請求項13に記載の情報処理方法。
  15. 【請求項15】 前記サーバへ前記ファイルを送信する
    のに先立ち、転送先オブジェクトに対応した情報処理装
    置への前記ファイルの転送要求を前記サーバへ送信する
    ファイル転送要求送信ステップと、 前記ファイルの転送要求に対する応答メッセージを前記
    サーバから受信する応答メッセージ受信ステップと、 をさらに具備し、 前記送信ステップは、前記応答メッセージ受信手段が受
    信した応答メッセージに基づき、前記ファイルを前記サ
    ーバへ送信するか否かを決定することを特徴とする請求
    項13または14に記載の情報処理方法。
  16. 【請求項16】 前記ファイルの転送要求を前記サーバ
    へ送信する前に、ユーザに対して前記ファイルの転送要
    求に係る問い合わせを行う必要があるか否かを判断する
    ための判断情報を記憶した記憶ステップをさらに具備
    し、 前記ファイル転送要求送信ステップは、前記記憶手段に
    記憶された判断情報を参照し、前記ファイルの転送要求
    を前記サーバへ送信するか否かを判断することを特徴と
    する請求項15に記載の情報処理方法。
  17. 【請求項17】 前記ファイル転送要求送信ステップ
    は、前記記憶ステップにおいて記憶された判断情報を参
    照し、前記ファイルの転送要求を前記サーバへ送信する
    前に、ユーザに対して前記ファイルの転送要求に係る問
    い合わせを行った場合には、前記ユーザによる問い合わ
    せに応じた入力操作を検出し、前記検出結果に基づき前
    記ファイルの転送要求を前記サーバへ送信するか否かを
    判断することを特徴とする請求項16に記載の情報処理
    方法。
  18. 【請求項18】 前記ファイルの転送要求には、前記フ
    ァイルに関する情報と、前記ファイルの転送要求を行う
    ユーザを特定するID情報とを含むことを特徴とする請
    求項15〜17のいずれか1の請求項に記載の情報処理
    方法。
  19. 【請求項19】 複数の情報処理装置と、サーバとを具
    備する情報処理システムにおいて、 情報処理装置は、ネットワークを介して接続されたサー
    バに対して所望の仮想空間を指定し、 前記サーバは、同一仮想空間を指定した各情報処理装置
    に対応したオブジェクトを含む仮想空間を構成し、当該
    仮想空間に対応した仮想空間データを前記各情報処理装
    置に送信し、 前記情報処理装置は、前記サーバから受信した仮想空間
    データに基づいて、当該情報処理装置に対応したオブジ
    ェクトから見た前記仮想空間内の画像を表示し、 前記情報処理装置は、転送先オブジェクトを指定する操
    作と転送すべきファイルを指定する操作に応じて、転送
    先オブジェクトに対応した情報処理装置への前記ファイ
    ルの転送要求を前記サーバへ送信し、 前記サーバは、前記ファイルの転送要求に従って、転送
    先オブジェクトに対応した情報処理装置へ前記ファイル
    を転送することを特徴とする情報処理システム。
  20. 【請求項20】 前記サーバは、前記ファイルの転送要
    求に従って、転送先オブジェクトに対応した情報処理装
    置へ前記ファイルを転送するのに先立ち、前記ファイル
    を転送して良いか否かを前記情報処理装置へ問い合わ
    せ、前記情報処理装置から前記転送しても良い旨の応答
    メッセージを受け取った場合には、前記ファイルを前記
    情報処理装置へ転送することを特徴とする請求項19に
    記載の情報処理システム。
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