JP2002132060A - 転写装置、画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

転写装置、画像形成装置及び画像形成方法

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JP2002132060A
JP2002132060A JP2000330381A JP2000330381A JP2002132060A JP 2002132060 A JP2002132060 A JP 2002132060A JP 2000330381 A JP2000330381 A JP 2000330381A JP 2000330381 A JP2000330381 A JP 2000330381A JP 2002132060 A JP2002132060 A JP 2002132060A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写搬送部材に対するトナーの付着力を低減
し、転写搬送部材のクリーニング性能を向上することの
できる転写装置、画像形成装置及び画像形成方法を提供
する。 【解決手段】 所定極性の帯電トナーからなるトナー像
が形成される感光体11Y、11M、11C、11K
と、各感光体11に接触対向する転写ニップ部を含む無
端経路にそって表面が移動し、該転写ニップ部に転写紙
Pを担持して搬送する転写搬送ベルト60と、この転写
搬送ベルト60の表面に接触対向するクリーニングニッ
プ部で転写搬送ベルト60の表面をクリーニングするク
リーニングローラ71と、クリーニングローラ71にク
リーニングバイアスを印加するクリーニングバイアス電
源75とを備え、転写搬送ベルト60の表面に潤滑剤を
塗布する潤滑剤塗布装置70を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体に対向す
る転写部に転写材を担持して搬送する転写搬送部材と、
該転写搬送部材の表面に対向するクリーニング用部材
と、該クリーニング用部材と該転写搬送部材との間に、
所定極性の帯電トナーを該クリーニング用部材側に移動
させるクリーニング用電界を形成するクリーニング用電
界形成手段とを有する転写装置、及び、このような転写
装置を備えた、複写機、ファクシミリ、プリンター等の
画像形成装置及び画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、像担持体に対向する転写部を含む
無端経路にそって表面が移動し該転写部に転写材を担持
して搬送する転写搬送部材を有する転写装置、及び該転
写装置を備えた画像形成装置が知られている。
【0003】このような画像形成装置では、像担持体の
表面には転写材に転写するトナー像が形成されていない
非画像領域であっても、現像装置の現像用部材と感光体
表面との電位差や機械的な接触で現像用部材から像担持
体に転移したり、その他の原因で付着したトナーが存在
する。そして、上記転写搬送部材が転写材を介さず直接
に像担持体に対向するタイミングがある。このため、こ
のタイミングにおける像担持体表面の電位や転写電界な
どの静電気的な状態、あるいは、直接接触しているか離
間しているかという機械的な状態によっては、像担持体
表面に付着しているトナーが転写搬送部材表面に転移す
る。そして、この転移したトナーが放置されると、種々
の不具合を招来する。このため、このような画像形成装
置では、転写搬送部材の表面をクリーニングするクリー
ニング手段を設けたものが知られている。
【0004】上記クリーニング手段としては、転写搬送
部材の表面に対向配置される例えば金属等の導電性部材
からなるクリーニング用部材と、該クリーニング用部材
と転写搬送部材との間に、上記所定極性の帯電トナーを
該クリーニング用部材側に移動させるクリーニング用電
界を形成するクリーニング用電界形成手段とで構成され
たものが知られている。このようなクリーニング手段を
備えた画像形成装置では、クリーニング用電界により、
転写搬送部材表面に付着している所定極性の帯電トナー
が静電気力でクリーニング用部材側に移動し、該表面か
らトナーが除去される。このように静電気力を用いるた
め、例えばクリーニング用部材としてクリーニングブレ
ードのような機械的な摺擦力やトナー堰き止め力といっ
た機械的な力のみでクリーニングするものを用いる場合
に比し、転写搬送部材表面やクレーニング用部材の機械
的な損傷が少ない点において有利である。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】しかしながら、上記クリーニング手段を有
する画像形成装置であっても、良好なクリーニングを行
うことができず、転写搬送部材のクリーニング不良が発
生する場合があった。例えば、このような画像形成装置
において、トナー濃度を検出するために、上記像担持体
上にトナー濃度検出用の所定パターンのトナー像を形成
して、該トナー像を転写搬送部材表面に直接転写し、こ
の転写搬送部材上のトナー像をトナー濃度検出手段とし
てのセンサで検出する場合には、転写搬送部材表面に
は、通常の画像形成動作中に付着するトナー量に比して
はるかに大量のトナーが付着することになる。また、転
写材のジャムが生じた場合にも、転写搬送部材表面に大
量のトナーが付着することがある。このように転写搬送
部材表面に大量のトナーが付着した場合に、上記クリー
ニング手段による転写搬送部材のクリーニング性能が不
十分となり、クリーニング不良が発生してしまう。そし
て、転写材搬送部材のクリーニング不良が発生すると、
転写材の裏汚れ等の不具合を生じてしまう。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、転写搬送部材に対す
るトナーの付着力を低減し、転写搬送部材のクリーニン
グ性能を向上することのできる転写装置、画像形成装置
及び画像形成方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像担持体に対向する転写部を含
む無端経路にそって表面が移動し該転写部に転写材を担
持して搬送する転写搬送部材と、該転写搬送部材の表面
に対向するクリーニング用部材と、該クリーニング用部
材と該転写搬送部材との間に、所定極性の帯電トナーを
該クリーニング用部材側に移動させるクリーニング用電
界を形成するクリーニング用電界形成手段とを有する転
写装置において、上記転写搬送部材の表面に潤滑剤を塗
布する潤滑剤塗布装置を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0008】この転写装置においては、潤滑剤塗布装置
で転写搬送部材の表面に潤滑剤を塗布することにより、
転写搬送部材表面の摩擦抵抗を低下させ、該表面に対す
るトナーの付着力を低減させる。これにより、転写搬送
部材の表面に付着したトナーを容易に除去することがで
き、転写搬送部材のクリーニング性能を向上することが
できる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の転写装置に
おいて、上記潤滑剤塗布装置を、上記転写搬送部材に接
触して潤滑剤を塗布する塗布部材を用いて構成し、該塗
布部材を、上記転写搬送部材と上記クリーニング用部材
とが対向するクリーニング部よりも転写搬送部材の表面
移動方向下流側に配置したことを特徴とするものであ
る。
【0010】この転写装置においては、潤滑剤塗布装置
を構成する塗布部材を、上記クリーニング部よりも転写
搬送部材の表面移動方向下流側に配置することにより、
塗布部材が、クリーニング用部材によってクリーニング
されていない部分の転写搬送部材表面と接触しないよう
にする。これにより、塗布部材のトナー汚染を軽減する
ことができる。
【0011】請求項3の発明は、請求項請求項1又は2
の転写装置において、上記潤滑剤として、PTFEを用
いたことを特徴とするものである。
【0012】この転写装置においては、潤滑剤として比
較的安価なPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を
用いることにより、転写搬送部材表面の摩擦抵抗の低減
を、低コストに実現することができる。
【0013】請求項4の発明は、所定極性の帯電トナー
からなるトナー像が形成される像担持体と、該像担持体
に形成されたトナー像を転写材に転写する転写装置とを
備えた画像形成装置において、上記転写装置として、請
求項1、2又は3の転写装置を用いたことを特徴とする
ものである。
【0014】この画像形成装置においては、請求項1、
2又は3の転写装置を用いて、像担持体に形成されたト
ナー像を転写材に転写する。
【0015】請求項5の発明は、請求項4の画像形成装
置において、上記像担持体が、トナー像が形成された他
の像担持体からトナー像が転写される中間転写体である
ことを特徴とするものである。
【0016】この画像形成装置においては、請求項1、
2又は3の転写装置を用いて、中間転写体に転写された
トナー像を転写材に転写する。
【0017】請求項6の発明は、所定極性の帯電トナー
からなるトナー像が形成される像担持体と、該像担持体
に対向する転写部を含む無端経路にそって表面が移動し
該転写部に転写材を担持して搬送する転写搬送部材と、
該転写搬送部材の表面に対向するクリーニング用部材
と、該クリーニング用部材と該転写搬送部材との間に、
所定極性の帯電トナーを該クリーニング用部材側に移動
させるクリーニング用電界を形成するクリーニング用電
界形成手段とを備えた画像形成装置において、上記像担
持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を有し、
上記像担持体の表面に塗布された潤滑剤を上記転写搬送
部材の表面に転移させることで、上記転写搬送部材の表
面に潤滑剤を塗布するように構成したことを特徴とする
ものである。
【0018】この画像形成装置においては、潤滑剤塗布
装置で像担持体の表面に潤滑剤を塗布することにより、
転写搬送部材の表面に像担持体を介して間接的に潤滑剤
を塗布する。これにより、転写搬送部材表面の摩擦抵抗
を低下させることができ、転写搬送部材のクリーニング
性能を向上することができる。
【0019】請求項7の発明は、請求項4、5又は6の
画像形成装置において、上記転写搬送部材が転写材を担
持搬送しない時期に、上記潤滑剤塗布装置を作動させる
制御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0020】ここで、転写搬送部材が転写材を担持搬送
する時期に潤滑剤の塗布を行った場合、転写搬送部材表
面の低摩擦抵抗化により、転写材の搬送性が低下するお
それがある。この画像形成装置においては、転写搬送部
材が転写材を担持搬送しない時期に、転写搬送部材表面
に潤滑剤を塗布することにより、転写材の搬送性の低下
を抑制することができる。
【0021】請求項8の発明は、請求項7の画像形成装
置において、上記転写材を担持搬送しない時期が、像担
持体上に形成されたトナー濃度検出用のトナー像を上記
転写搬送部材に直接転写するトナー濃度検出時であり、
上記制御手段は、該直接転写に先立って上記潤滑剤塗布
装置を作動させるように制御することを特徴とするもの
である。
【0022】この画像形成装置においては、像担持体上
に形成されたトナー濃度検出用のトナー像を上記転写搬
送部材に直接転写する前に、転写搬送部材表面に潤滑剤
を塗布する。この潤滑剤の塗布により、その後トナー像
が直接転写される転写搬送部材表面の摩擦抵抗を予め低
下させ、大量のトナーが転写搬送部材表面に付着する場
合の、クリーニング性能の低下を効果的に抑制する。ま
た、このようにクリーニング性能の低下が予想される大
量のトナーが転写搬送部材表面に付着する場合にのみ、
潤滑剤の塗布を行うことにより、潤滑剤の消費量を必要
最小限に抑えることができる。
【0023】請求項9の発明は、像担持体に所定極性の
帯電トナーからなるトナー像を形成する工程と、該像担
持体に対向する転写部を含む無端経路にそって表面が移
動する転写搬送部材で、該転写部に転写材を担持して搬
送することにより、該像担持体上のトナー像を転写材に
転写する転写工程と、該転写搬送部材の表面に対向する
クリーニング用部材と該転写搬送部材との間に、所定極
性の帯電トナーを該クリーニング用部材側に移動させる
クリーニング用電界を形成して該転写搬送部材をクリー
ニングするクリーニング工程とを実施する画像形成方法
において、上記転写搬送部材の表面に潤滑剤を塗布する
ことを特徴とするものである。
【0024】この画像形成方法においては、請求項1と
同様の作用により、転写搬送部材のクリーニング性能を
向上することができる。また、転写材の裏汚れを軽減す
ることができる。
【0025】請求項10の発明は、像担持体に所定極性
の帯電トナーからなるトナー像を形成する工程と、該像
担持体に対向する転写部を含む無端経路にそって表面が
移動する転写搬送部材で、該転写部に転写材を担持して
搬送することにより、該像担持体上のトナー像を転写材
に転写する転写工程と、該転写搬送部材の表面に対向す
るクリーニング用部材と該転写搬送部材との間に、所定
極性の帯電トナーを該クリーニング用部材側に移動させ
るクリーニング用電界を形成して該転写搬送部材をクリ
ーニングするクリーニング工程とを実施する画像形成方
法において、上記像担持体の表面に潤滑剤を塗布し、こ
の潤滑剤を上記転写搬送部材の表面に転移させること
で、上記転写搬送部材の表面に潤滑剤を塗布することを
特徴とするものである。
【0026】この画像形成方法においては、請求項5と
同様の作用により、転写搬送部材のクリーニング性能を
向上することができる。また、転写材の裏汚れを軽減す
ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、本発明を、
画像形成装置である電子写真方式のカラーレーザプリン
タ(以下「レーザプリンタ」という)に適用した実施形
態について説明する。図2は、本実施形態に係るレーザ
プリンタの概略構成図である。このレーザプリンタは、
イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒
(K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形
成部1Y、1M、1C、1K(以下、各符号の添字Y、
M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、
黒用の部材であることを示す)を有する。これらは、転
写材としての転写紙の移動方向(図中の矢印A方向)に
沿って、上流側から上述の順に配置されている。各トナ
ー像形成部1Y、1M、1C、1Kはそれぞれ、像担持
体としての感光体ドラム11Y、11M、11C、11
Kを有する感光体ユニットと、現像ユニットとを備えて
いる。各感光体ユニット内の感光体ドラムの回転軸は互
いに平行であり、また転写紙移動方向に所定のピッチの
間隔をおいた位置に設定されている。各感光体ユニット
の感光体ドラムとしては、表面に有機感光体(OPC)
層を有するものを用いた。
【0028】また、本レーザプリンタは、上記トナー像
形成部1Y、1M、1C、1Kのほか、光源、ポリゴン
ミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像デー
タに基づいて各感光体ドラム11Y、11M、11C、
11Kの表面にレーザ光を走査しながら照射する光書込
ユニット2を備えている。また、給紙カセット3,4、
レジストローラ対5、転写材としての転写紙を担持して
搬送する転写搬送部材としての転写搬送ベルト60を有
する転写装置としての転写ユニット6を備えている。更
に、ベルト定着方式の定着ユニット7、排紙トレイ8、
図示していない手差しトレイ、トナー補給容器、廃トナ
ーボトル、両面・反転ユニット、電源ユニットなども備
えている。
【0029】図2中の一点鎖線は、転写紙の搬送経路を
示している。給紙カセット3,4から給送された転写紙
は、図示しない搬送ガイドでガイドされながら搬送ロー
ラで搬送され、レジストローラ対5が設けられている一
時停止位置に送られる。このレジストローラ対5により
所定のタイミングで送出された転写紙は転写搬送ベルト
60で担持され、各トナー像形成部1Y、1M、1C、
1Kの転写部に対向するように搬送される。各トナー像
形成部1Y、1M、1C、1Kのトナー像が転写されカ
ラー画像が形成された転写紙は、定着ユニット7でトナ
ー像が定着された後、排紙トレイ8上に排出される。
【0030】図3は、上記トナー像形成部1Y、1M、
1C、1Kのうち、イエローのトナー像形成部1Yの概
略構成を示す拡大図である。他のトナー像形成部1M、
1C、1Kについてもそれぞれ同じ構成となっているの
で、それらの説明は省略する。図3において、トナー像
形成部1Yは、前述のように感光体ユニット10Y及び
現像ユニット20Yを備えている。
【0031】上記感光体ユニット10Yは、感光体ドラ
ム11Yのほか、該感光体ドラム表面をクリーニングす
る揺動可能なカウンタブレード13Y、該感光体ドラム
表面を一様帯電する非接触型の帯電ローラ15Y等を備
えている。また、感光体ドラム表面に潤滑剤を塗布する
とともに、感光体ドラム表面を除電する機能を有する潤
滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Yも備えている。この
潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Yは、ブラシ部が導
電性繊維で構成され、その芯金部には除電バイアスを印
加するための図示しない除電用電源が接続されている。
【0032】上記現像ユニット20Yは、磁性キャリア
及び所望の帯電極性(以下、正規極性という。)である
マイナスに帯電したトナーを含む二成分現像剤を使用し
ている。そして、現像ケース21Yの感光体ドラム側の
開口から一部露出するように配設された現像剤担持体と
しての現像ローラ22Yや、搬送スクリュウ23Y,2
4Y、現像ドクタ25Y、トナー濃度センサ(Tセン
サ)26Y、粉体ポンプ27Y等を備えている。現像ケ
ース21Y内に収容された現像剤は搬送スクリュウ23
Y,24Yで撹拌搬送されることにより摩擦帯電され
る。そして、該現像剤の一部が現像ローラ22Yの表面
に担持され、現像ドクタ25Yで層厚が規制された後、
感光体ドラム11Yと対向する現像位置に搬送される。
現像位置では、現像ローラ上の現像剤中のトナーにより
感光体ドラム11Y上の静電潜像が現像される。現像ケ
ース21Y内の現像剤のトナー濃度は上記トナー濃度セ
ンサ26Yで検知され、必要に応じて粉体ポンプ27Y
によりトナーが補給される。
【0033】上記構成のトナー像形成部において、交流
電圧が印加された帯電ローラ15Yによりトナーの正規
極性と同極性であるマイナス700ボルトに一様帯電さ
れた感光体ドラム11Yの表面に、上記光書込ユニット
2で変調及び偏向されたレーザ光が走査されながら照射
されると、該感光体ドラム11Yの表面に静電潜像が形
成される。感光体ドラム11Y上の静電潜像は、上記現
像ユニット20Yでマイナス帯電トナーを用いて反転現
像されイエローのトナー像となる。転写搬送ベルト60
上の転写紙100が通過する転写位置Ptでは、感光体
ドラム11Y上のトナー像が転写紙100に転写され
る。トナー像が転写された後の感光体ドラム11Yの表
面は、潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Yで所定量の
潤滑剤が塗布されるとともに除電された後、カウンタブ
レード13Yでクリーニングされ、次の静電潜像の形成
に備えられる。
【0034】図1は、上記転写ユニット6の概略構成図
である。この転写ユニット6で使用した転写搬送ベルト
60の材質は例えばPVDF(ポリふっ化ビニリデン)
である。この転写搬送ベルト60は、各トナー像形成部
の感光対ドラム11Y、11M、11C、11Kに対向
する各転写部を含む無端経路にそって表面が移動し各転
写部に転写紙100を担持して搬送するものであり、4
つの接地された支持ローラ61〜64に掛け回されてい
る。転写紙移動方向下流側の出口ローラ62は転写搬送
ベルト60を摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しな
い駆動源に接続されている。
【0035】上記支持ローラ61〜64のうちの転写紙
移動方向上流側の入口ローラ61には、静電吸着ローラ
65が対向配置されている。この静電吸着ローラ65
は、芯金上に導電性発泡弾性体層が形成されたものであ
る。この弾性体層材料としては例えば固有抵抗率10
Ωcmのクロロプレインゴムを用いる。また、このロー
ラ65は、吸着用の電源65a及び逆極性用の電源65
bから選択的に電圧が印加されるようになっている。吸
着用の電源65aは、トナーの正規極性とは逆のプラス
極性の電荷を転写紙に付与するためのもので、例えばプ
ラス15μAの定電流電源を用いる。この吸着用の電源
65aから電源が供給されている状態の静電吸着65と
上記入り口ローラ61との間を通過した転写紙は転写搬
送ベルト60上に静電吸着される。逆極性用の電源65
bは転写搬送ベルト60上の正規極性であるマイナスに
帯電しているトナーの電荷を増加させたり、プラス帯電
している逆極性トナーをプラス極性に反転させたり、静
電吸着ローラ65の表面に付着しているマイナス帯電ト
ナーを転写搬送ベルト60の表面に転移させたりするた
めのものである。例えばマイナス2KVの定電圧電源を
用いる。静電吸着ローラ65へ印加する電圧の切り替え
は図示を省略した制御手段としての本体制御板により行
われる。
【0036】また、各転写部において転写電界を形成す
る転写電界形成手段として、感光体ドラムに接触対向し
て転写ニップを形成している転写搬送ベルト60の裏面
に接触するように、転写バイアス印加部材67Y、67
M、67C、67Kを設けている。この転写バイアス印
加部材67Y、67M、67C、67Kは導電性マイラ
からなる固定ブラシであり、各転写バイアス電源9Y、
9M、9C、9Kから転写バイアスが印加される。この
転写バイアス印加部材で印加された転写バイアスによ
り、転写搬送ベルト60に転写電荷が付与され、各転写
位置において該転写搬送ベルト60と感光体ドラム表面
との間に所定強度の転写電界が形成される。本実施形態
においては、上記転写バイアス電源9Y、9M、9C、
9Kとして、トナーの正規極性とは逆の極性であるプラ
スの極性の定電流電源が用いられる。このうち、転写紙
搬送範囲で転写搬送ベルト60の移動方向最下流に位置
する黒用の感光体9Kに対応する転写バイアス電源9K
は、例えばプラス15μAとプラス10μAで電流値切
り替え可能に構成されている。各転写バイアス電源のオ
ン・オフ及び黒用の転写バイアス電源9Kの電流値切り
替えの制御も上記本体制御板により行われる。
【0037】また、各感光体ドラム11Y、11M、1
1C、11Kに対応して、転写搬送ベルト60を感光体
ドラム側に押圧するバックアップローラ68Y、68
M、68C、68Kが設けられている。各バックアップ
ローラ68Y、68M、68C、68Kは各転写位置の
転写紙移動方向上流側で転写搬送ベルト60を感光体ド
ラム11Yの周面に一部巻き付けている。これにより、
転写ニップにおける転写紙100と各感光体ドラムとの
接触圧が高め、転写位置における転写効率を高めてい
る。
【0038】また、転写紙を搬送しない側である転写搬
送ベルト60の支持ローラ63,64間の張架部には、
転写搬送ベルト60表面に付着したトナーをクリーニン
グするクリーニング装置70が配置されている。このク
リーニング装置70は、転写搬送ベルト表面に当接する
ように配置された導電性のクリーニング部材としての金
属からなるクリーニングローラ71と、転写搬送ベルト
60を介してクリーニングローラ71に対向配置される
導電性の対向部材としての対向ローラ73と、クリーニ
ングローラ71と対向ローラ73材との間にクリーニン
グ電界を形成するクリーニング電界形成手段とを有して
いる。この例では、対向ローラ73を、芯金ローラ上
に、導電性スポンジ材料からなる弾性発砲体層を有する
スポンジローラで構成している。また、上記クリーニン
グ電界形成手段として、上記導電性を有するクリーニン
グローラ71と、該クリーニングローラ71に電圧を印
加する電圧印加手段であるクリーニングバイアス電源7
5と、アースに接続された上記対向ローラ63とを用
い、この電源75により該クリーニングローラ71にト
ナーの正規極性(マイナス)とは逆極性(プラス)の電
圧を印加する。これにより、転写搬送ベルト60とクリ
ーニングローラ71との接触部であるクリーニング部
に、マイナス帯電のトナーが転写搬送ベルト60上から
クリーニングローラ71側へ移動するような電界を形成
する。この電界で転写搬送ベルト60に付着したトナー
をクリーニングローラ71側に移動さら、転写搬送ベル
ト60表面からトナーを除去する。クリーニングローラ
71側に移動したトナーは、クリーニングブレード72
によって掻き取り、該ローラ71表面から除去する。
【0039】また、本実施形態においては、上記クリー
ニング部よりも転写搬送ベルト60の表面移動方向下流
側である、転写搬送ベルト60の支持ローラ61への巻
き付き部に、転写搬送ベルト60の表面に潤滑剤を塗布
する潤滑剤塗布装置80を備えている。この潤滑剤塗布
装置80は、固形潤滑剤81と、この固形潤滑剤81を
転写搬送ベルト60に塗布する塗布部材としての塗布ブ
ラシ82とを備えている。固形潤滑剤81は、PTFE
(ポリテトラフルオロエチレン)を主成分とし、板状に
成形されている。潤滑剤塗布装置80による潤滑剤塗布
動作時には、塗布ブラシ82が図示しない回転駆動手段
により接触回転する。この動作により、固形潤滑剤81
の一部が塗布ブラシ82によって削られ、塗布ブラシ8
2表面に付着した潤滑剤の微粉末が転写搬送ベルト60
の表面に塗布される。この塗布ブラシ82の回転駆動の
制御は、上記本体制御板により行われる。
【0040】ところで、本実施形態では、レーザプリン
タの電源投入直後の初期動作時に、トナー濃度検出用兼
位置合わせ用の所定パターンのトナー像を各感光体ドラ
ム11に形成し、このトナー像を転写搬送ベルト60に
直接転写するように構成している。そして、転写搬送ベ
ルト60上に直接転写されたトナー像の濃度及び位置
を、図示しないセンサで検出するようにしている。本実
施形態では、この所定パターンとして長方形のベタ画像
パターンを用い、イエロー、マゼンダ、シアン、黒の4
色それぞれについて、互いに異なる複数のトナー濃度の
該パターンのトナー像を形成する。
【0041】そして、本実施形態においては、上記制御
板により、上記所定パターンの直接転写に先立って、塗
布ブラシ82を回転駆動させ、転写搬送ベルト60への
潤滑剤の塗布を行うように制御している。図4は、上記
初期動作時における、上記制御板に制御されたレーザプ
リンタのタイミング制御の一例を示すタイミングチャー
トである。レーザプリンタの電源がONされると、感光
体ドラムの駆動モータがONされ各感光体ドラム11が
回転駆動するのと同時に、転写搬送ベルト60及び塗布
ブラシ82の回転駆動も開始される。これにより、転写
搬送ベルト60の表面に潤滑剤が塗布されるので、転写
搬送ベルト60表面の摩擦抵抗を低下させることができ
る。ついで、上記トナー像形成部1Y、1M、1C、1
K、及び上記光書き込みユニット2などにより、感光体
ドラム11Y、11M、11C、11Kにそれぞれ上記
所定パターンのトナー像が形成され、転写搬送ベルト6
0に直接転写された後、図示しないセンサでその濃度及
び位置が検出される。
【0042】一方、各感光体ドラム11の回転駆動と同
期して、クリーニングローラ71、及び吸着ローラ65
の回転駆動も開始されるとともに、クリーニングローラ
66にクリーニング用のプラス電圧が印加される。これ
により、濃度及び位置が検出された後の、転写搬送ベル
ト60上のトナー像が、クリーニングローラ71により
クリーニングされる。転写搬送ベルト60の表面は、潤
滑剤の塗布により摩擦抵抗が低下し、該表面に対するト
ナーの付着力が低減しているので、転写搬送ベルト60
上のトナー像を容易に除去することができる。なお、こ
のとき、転写搬送ベルト上の正規極性(マイナス)帯電
トナー像をクリーニングローラ71に転移されやすくす
るために、吸着ローラ65には、転写材吸着用の電圧と
は逆極性の負電圧が印加される。
【0043】そして、転写搬送ベルト60のクリーニン
グが所定時間行われた後、吸着ローラ65をクリーニン
グするために、吸着ローラ65に正電圧と負電圧とが所
定の時間tずつ交互に印加される。図示の例では、時間
tが吸着ローラ65の2回転分の時間に相当し、20μ
Aに定電流制御された正電圧と2kVの負電圧とを該2
回転分の時間tずつ交互に4回印加するように、吸着用
の電源65a及び逆極性用の電源65bの何れをから電
圧を印加するかを本体制御板で切り替え制御している。
これにより、吸着ローラ65に付着したマイナス帯電ト
ナーと、プラス帯電トナーとを交互に吸着ローラ65か
ら転写搬送ベルト60上に転移させ、吸着ローラ65を
クリーニングする。
【0044】このようにして吸着ローラ65のクリーニ
ングが行われている間、及び該クリーニング終了後の所
定時間においては、クリーニングローラ66にクリーニ
ング用の正電圧を印加し続けるように制御されている。
これにより、吸着ローラ65から転写搬送ベルト60へ
転移させたマイナス帯電トナーがクリーニングされる。
そして、上記制御部は、感光体ドラム11、クリーニン
グローラ66、吸着ローラ65、及び転写搬送ベルト6
0を停止させると同時に、クリーニングバイアス電源6
6a及び吸着ローラ65に接続された電源65aをオフ
し、初期動作を終了させる。なお、図示の例では、以上
の初期動作を、転写搬送ベルト60の3回転分に相当す
る時間で行っている。
【0045】以上、本実施形態によれば、転写搬送ベル
ト60の表面に潤滑剤を塗布することにより、転写搬送
ベルト60の表面に付着したトナーを容易に除去するこ
とができ、転写搬送ベルト60のクリーニング性能を向
上することができる。これにより、転写紙100の裏汚
れを軽減することができる。
【0046】なお、本実施形態では、初期動作時に転写
搬送ベルト60に潤滑剤を塗布するように、上記塗布ブ
ラシ82の回転駆動を制御したが、これに加えて、ある
いは代えて、例えば累積画像形成枚数が所定枚数に達す
る毎に、塗布ブラシ82を回転駆動するようにしてもよ
い。この場合には、転写搬送ベルト60が転写紙100
を担持搬送しない時期に潤滑剤の塗布動作を行う方が、
転写紙の搬送性の低下を抑制する観点から望ましい。
【0047】〔実施形態2〕図5は、本発明の他の実施
形態に係るレーザプリンタの転写ユニット6を、感光体
ドラム11Y、11M、11C、11Kとともに示すの
概略構成図である。本実施形態においては、図3で示し
た感光体ドラム11の潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ1
2で感光体ドラム11の表面に塗布した潤滑剤を、転写
搬送ベルト60の表面に転移させることで、転写搬送ベ
ルト60の表面に潤滑剤を塗布するように構成してい
る。すなわち、転写搬送ベルト60の表面に感光体ドラ
ム11を介して間接的に潤滑剤を塗布するように構成し
た点で、上記実施形態1のレーザプリンタの構成と異な
り、その他の構成はほぼ同じであるので、それらの説明
は省略する。また、レーザプリンタの基本的な画像形成
動作についても、上記実施形態1のレーザプリンタと同
様であるので、その説明も省略する。
【0048】本実施形態においても、上記本体制御板に
より、トナー濃度検出用兼位置合わせ用の上記所定パタ
ーンの直接転写に先立って、各潤滑剤塗布兼除電ブラシ
ローラ12を回転駆動させ、各感光体ドラム11を介し
て転写搬送ベルト60への潤滑剤の塗布を行うように制
御している。図6は、上記初期動作時における、上記制
御板に制御されたレーザプリンタのタイミング制御の一
例を示すタイミングチャートである。レーザプリンタの
電源がONされると、感光体ドラム11の駆動モータが
ONされ各感光体ドラム11が回転駆動するのと同時
に、各潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12の回転駆動も
開始される。これにより、固形潤滑剤の一部が潤滑剤塗
布ブラシ兼除電ブラシ12によって削られ、該ブラシ1
2表面に付着した潤滑剤の微粉末が各感光体ドラム11
の表面に塗布される。また、帯電ローラ15への電圧印
加が、T1だけ遅れて開始される。この遅れ時間T1
は、感光体ドラム11の駆動モータの立ち上がりに要す
る時間である。この各感光体ドラム11の帯電に伴っ
て、感光体ドラム11の表面に塗布された潤滑剤が、ト
ナーの正規極性と同極性のマイナスに帯電する。そし
て、帯電ローラ15へ電圧が印加された後、T2だけ遅
れて、転写バイアス印加部材67に、画像形成動作にお
ける転写バイアスと同じプラスの電圧の印加が開始され
る。この遅れ時間T2は、感光体ドラム11Kの帯電領
域が転写位置まで移動するのに要する時間である。これ
により、マイナスに帯電した潤滑剤が転写搬送ベルト6
0の表面に転移し、該表面に潤滑剤が塗布される。つい
で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kにそ
れぞれ上記所定パターンのトナー像が形成され、転写搬
送ベルト60に直接転写された後、図示しないセンサで
その濃度及び位置が検出される。
【0049】一方、各感光体ドラム11の回転駆動と同
期して、クリーニングローラ71、及び吸着ローラ65
の回転駆動も開始されるとともに、クリーニングローラ
66にクリーニング用のプラス電圧が印加される。これ
により、濃度及び位置が検出された後の、転写搬送ベル
ト60上のトナー像が、クリーニングローラ71により
クリーニングされる。
【0050】以上、本実施形態においても、上記実施形
態1と同様に、転写搬送ベルト60のクリーニング性能
を向上することができ、転写紙100の裏汚れを軽減す
ることができる。
【0051】〔実施形態3〕上記実施形態1及び2で
は、転写搬送部材として転写搬送ベルト上に担持してい
る転写紙に感光体ドラム上のトナー像を転写する画像形
成装置に本発明を適用したものであるが、本発明は、い
わゆる中間転写体上のトナー像を転写搬送部材上の転写
紙に転写する画像形成装置にも適用できる。
【0052】図7は、実施形態1のレーザプリンタにお
ける転写ユニット6及びベルト状の中間転写ベルト20
1を用いた中間転写ユニット200の概略構成を示す拡
大図である。このレーザプリンタにおいて、中間転写ベ
ルト201は、複数の支持ローラ202〜205で掛け
回され図中矢印方向に回転駆動されている。各トナー像
形成部の感光体ドラム11Y、11M、11C、11K
上の形成されたトナー像は、中間転写ベルト201を挟
んで各感光体ドラムに対向するように設けられた1次転
写ローラ206Y、206M、206C、206K及び
1次転写バイアス用電源209Y、209M、209
C、209Kで形成された1次転写電界により、中間転
写ベルト201上に順次転写される。そして、この中間
転写ベルト201上のカラー画像は、4色目の黒のトナ
ー像形成部の近傍に設けられた2次転写部において、転
写搬送ベルト60上に担持されている転写紙100に一
括して2次転写される。この転写搬送ベルト60は実施
形態1のプリンタにおける転写搬送ベルト60と同様
に、バイアスクリーニング方式のクリーニング装置70
を採用し、また、潤滑剤塗布装置80を備えている。対
応する部材には同一の符号を付して説明を省略する。
【0053】本実施形態においても、上記実施形態1と
同様に、転写搬送ベルト60の表面に潤滑剤を塗布する
ことにより、転写搬送ベルト60の表面に付着したトナ
ーを容易に除去することができ、転写搬送ベルト60の
クリーニング性能を向上することができる。これによ
り、転写紙100の裏汚れを軽減することができる。
【0054】なお、上記各実施形態は、イエロー、マゼ
ンダ、シアン、黒の4色の画像を形成するための4組の
トナー像形成部を備えたレーザプリンタに本発明を適用
したものであるが、本発明は、トナー像形成部の数に制
限されることなく適用でき、同様な効果が得られるもの
である。また、レーザプリンタに限らず、複写機等の他
の画像形成装置についても適用可能である。
【0055】
【発明の効果】請求項1乃至10の発明によれば、転写
搬送部材に対するトナーの付着力を低減し、転写搬送部
材のクリーニング性能を向上することができるという優
れた効果がある。
【0056】特に、請求項2の発明によれば、塗布部材
のトナー汚染を軽減することができるという優れた効果
がある。
【0057】特に、請求項3の発明によれば、転写搬送
部材表面の摩擦抵抗の低減を、低コストに実現すること
ができるという優れた効果がある。
【0058】特に、請求項4、9及び10の発明によれ
ば、転写材の裏汚れを軽減することができるという優れ
た効果がある。
【0059】特に、請求項8の発明によれば、大量のト
ナーが転写搬送部材表面に付着する場合の、クリーニン
グ性能の低下を効果的に抑制することができるととも
に、潤滑剤の消費量を必要最小限に抑えることができる
という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係るレーザプリンタの転写ユニッ
トの概略構成図。
【図2】同レーザプリンタの概略構成図。
【図3】同レーザプリンタのトナー像形成部の概略構成
を示す拡大図。
【図4】同レーザプリンタの初期動作時におけるタイミ
ング制御の一例を示すタイミングチャート。
【図5】実施形態2に係るレーザプリンタの転写ユニッ
トを、感光体ドラムとともに示す概略構成図。
【図6】同レーザプリンタの初期動作時におけるタイミ
ング制御の一例を示すタイミングチャート。
【図7】実施形態3に係るレーザプリンタの転写ユニッ
ト及び中間転写ユニットの概略構成を示す拡大図。
【符号の説明】
1 トナー像形成部 6 転写ユニット(転写装置) 9 転写バイアス電源 10 感光体ユニット 11 感光体ドラム 12 潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ 20 現像ユニット 60 転写搬送ベルト 61〜64 支持ローラ 70 クリーニング装置 71 クリーニングローラ 73 対向ローラ 75 クリーニングバイアス電源 80 潤滑剤塗布装置 81 固形潤滑剤 82 塗布ブラシ 100 転写紙

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体に対向する転写部を含む無端経路
    にそって表面が移動し該転写部に転写材を担持して搬送
    する転写搬送部材と、該転写搬送部材の表面に対向する
    クリーニング用部材と、該クリーニング用部材と該転写
    搬送部材との間に、所定極性の帯電トナーを該クリーニ
    ング用部材側に移動させるクリーニング用電界を形成す
    るクリーニング用電界形成手段とを有する転写装置にお
    いて、 上記転写搬送部材の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布
    装置を設けたことを特徴とする転写装置。
  2. 【請求項2】請求項1の転写装置において、 上記潤滑剤塗布装置を、上記転写搬送部材に接触して潤
    滑剤を塗布する塗布部材を用いて構成し、該塗布部材
    を、上記転写搬送部材と上記クリーニング用部材とが対
    向するクリーニング部よりも転写搬送部材の表面移動方
    向下流側に配置したことを特徴とする転写装置。
  3. 【請求項3】請求項請求項1又は2の転写装置におい
    て、 上記潤滑剤として、PTFEを用いたことを特徴とする
    転写装置。
  4. 【請求項4】所定極性の帯電トナーからなるトナー像が
    形成される像担持体と、該像担持体に形成されたトナー
    像を転写材に転写する転写装置とを備えた画像形成装置
    において、 上記転写装置として、請求項1、2又は3の転写装置を
    用いたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4の画像形成装置において、 上記像担持体が、トナー像が形成された他の像担持体か
    らトナー像が転写される中間転写体であることを特徴と
    する画像形成装置。
  6. 【請求項6】所定極性の帯電トナーからなるトナー像が
    形成される像担持体と、該像担持体に対向する転写部を
    含む無端経路にそって表面が移動し該転写部に転写材を
    担持して搬送する転写搬送部材と、該転写搬送部材の表
    面に対向するクリーニング用部材と、該クリーニング用
    部材と該転写搬送部材との間に、所定極性の帯電トナー
    を該クリーニング用部材側に移動させるクリーニング用
    電界を形成するクリーニング用電界形成手段とを備えた
    画像形成装置において、 上記像担持体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置
    を有し、上記像担持体の表面に塗布された潤滑剤を上記
    転写搬送部材の表面に転移させることで、上記転写搬送
    部材の表面に潤滑剤を塗布するように構成したことを特
    徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項4、5又は6の画像形成装置におい
    て、 上記転写搬送部材が転写材を担持搬送しない時期に、上
    記潤滑剤塗布装置を作動させる制御手段を設けたことを
    特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項7の画像形成装置において、 上記転写材を担持搬送しない時期が、像担持体上に形成
    されたトナー濃度検出用のトナー像を上記転写搬送部材
    に直接転写するトナー濃度検出時であり、上記制御手段
    は、該直接転写に先立って上記潤滑剤塗布装置を作動さ
    せるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】像担持体に所定極性の帯電トナーからなる
    トナー像を形成する工程と、該像担持体に対向する転写
    部を含む無端経路にそって表面が移動する転写搬送部材
    で、該転写部に転写材を担持して搬送することにより、
    該像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写工程
    と、該転写搬送部材の表面に対向するクリーニング用部
    材と該転写搬送部材との間に、所定極性の帯電トナーを
    該クリーニング用部材側に移動させるクリーニング用電
    界を形成して該転写搬送部材をクリーニングするクリー
    ニング工程とを実施する画像形成方法において、 上記転写搬送部材の表面に潤滑剤を塗布することを特徴
    とする画像形成方法。
  10. 【請求項10】像担持体に所定極性の帯電トナーからな
    るトナー像を形成する工程と、該像担持体に対向する転
    写部を含む無端経路にそって表面が移動する転写搬送部
    材で、該転写部に転写材を担持して搬送することによ
    り、該像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写工
    程と、該転写搬送部材の表面に対向するクリーニング用
    部材と該転写搬送部材との間に、所定極性の帯電トナー
    を該クリーニング用部材側に移動させるクリーニング用
    電界を形成して該転写搬送部材をクリーニングするクリ
    ーニング工程とを実施する画像形成方法において、 上記像担持体の表面に潤滑剤を塗布し、この潤滑剤を上
    記転写搬送部材の表面に転移させることで、上記転写搬
    送部材の表面に潤滑剤を塗布することを特徴とする画像
    形成方法。
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