JP2002131842A - 曲面スクリーン - Google Patents

曲面スクリーン

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JP2002131842A JP2000323247A JP2000323247A JP2002131842A JP 2002131842 A JP2002131842 A JP 2002131842A JP 2000323247 A JP2000323247 A JP 2000323247A JP 2000323247 A JP2000323247 A JP 2000323247A JP 2002131842 A JP2002131842 A JP 2002131842A
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均 鶴巻
Jun Oishi
潤 大石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像を投影するスクリーン等の被投影対象面
を容易に設定することができる立体角表示装置を得る。 【解決手段】 ベース材12Pと、そのベース材12P
の表面(曲面の凹側)に塗布された塗布層12Qから曲
面スクリーン12を形成する。塗布層12Qには、紫外
線蛍光インクが含まれており、紫外線が照射されること
で、紫外線蛍光インクが蛍光する。紫外線蛍光インク
は、曲面パーツを球状に組み立てたときに曲面スクリー
ン12の焦点から一定の立体角毎に線が出現するよう
に、すなわち一定の緯度経度の線分が出現するように、
格子状に塗布されている。従って、曲面スクリーン12
には、一般的な電球や蛍光灯の照明ではなにも出現しな
いが、紫外線ランプ48による紫外線の照射によって、
緯度線44、経度線46が格子状に出現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲面スクリーンに
かかり、特に、大画面を得るために画像が投影される曲
面スクリーンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、投影型の表示装置は、投影装
置と被投影材料から構成されている。投影装置には、ス
ライドプロジェクタや映写装置が利用され、被投影材料
には、反射率が高いスクリーンやビル等の壁面が利用さ
れている。この被投影材料へ、投影装置により画像を投
影することによって、画像を表示している。このよう
に、画像を表示するには、投影して表示する画像を予め
用意しなければならないが、カメラ等の撮影装置の制約
上、通常、写真画像等の平面性が高い画像を用いてい
る。
【0003】投影光学系は平面画像を基にするので、被
投影材料も平面的な形状が要求される場合が多い。従っ
て、略平面的なスクリーンや壁面へ写真画像等を投影し
ている。このように、略平面的なスクリーンや壁面へ画
像を投影する場合に、臨場感を増大させるには、被投影
領域を増大させ、大画像を投影することが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大画像
を投影するためには、投影側から正確な緯度及び経度が
設定されていなければならない。従って、スクリーンを
組み立てたり、投影装置の位置を設定したりするときに
は、その組立や設定を実際の画像やテストパターン画像
を表示させながら、調整する必要があり、調整作業が煩
雑かつ長時間を要することになる。
【0005】本発明は、上記事実を考慮して、画像を投
影するスクリーン等の被投影対象面を容易に設定するこ
とができる曲面スクリーンを得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の曲面スクリーンは、焦点を有する曲面形状に
形成されかつ、被投影側に前記焦点から略一定の立体角
の直線が到達すべき複数の位置に、光の照射により発光
する発光媒質が形成された被投影対象部材を備えたこと
を特徴とする。
【0007】画像を曲面に表示するためには、その対象
となる曲面スクリーンを正確に設置しなければならな
い。本発明の曲面スクリーンは、焦点を有する曲面形状
に形成された被投影対象部材を備えている。従って、そ
の焦点位置にユーザの視点を位置するようにすれば、ユ
ーザの視線方向をその焦点からの立体角として捉えるこ
とができ、画像として立体角を考慮して投影させること
で、ユーザの視線方向に沿った画像を提示できる。曲面
スクリーンの被投影対象部材には、発光媒質が形成され
ている。この発光媒質は、被投影側に焦点から略一定の
立体角の直線が到達すべき複数の位置に形成されてお
り、光の照射によって発光する。従って、被投影対象部
材で発光する位置は、焦点から略一定の立体角方向の複
数の輝点になる。曲面スクリーンの位置や向きを調整す
ることにより、これらの輝点の間隔や隣り合う輝点によ
り生じる立体角を調整することで、ユーザの視点位置を
焦点に設定したとき、その視点位置に対して曲面スクリ
ーンを容易に調整することができる。
【0008】前記発光媒質は、略一定の立体角の直線が
少なくとも一方向に連続して到達すべき複数の曲線位置
に形成することができる。
【0009】前記では、被投影側に焦点から略一定の立
体角の直線が到達すべき複数の位置に発光媒質を形成す
ることで、その発光は、輝点になる。ところが、複数の
点が散在するのでは、調整を行うオペレータに分かりづ
らい場合がある。そこで、略一定の立体角の直線が少な
くとも一方向に連続して到達すべき複数の曲線位置に発
光媒質を形成する。すなわち、例えば、焦点を有する曲
面形状として球面形状を想定すると、所謂、緯度線及び
経度線の少なくとも一方を提示できる。これによって、
焦点から一定の立体角を、線分で提示でき、容易に把握
することができる。
【0010】また、前記発光媒質は、紫外線照射により
発光するようにしてもよい。
【0011】曲面スクリーンは画像を表示するためのも
のであるので、投影によって画像を表示するときに、前
記発光媒質の発光はかならずしも必要ではない。そこ
で、一般に目視しづらい紫外線照射により、発光媒質が
発光するようにすれば、通常画像表示のときに用いられ
る発熱光源等の可視光線による光の照射では発光せず
に、画像のみを提示することができる。すなわち、曲面
スクリーンの調整時のみ紫外線照射により発光媒質が発
光するように用いることができる。
【0012】前記被投影対象部材は、予め定めた大きさ
でかつ、前記曲面形状で形成された部分部材を複数接続
して形成することができる。
【0013】本発明の曲面スクリーンでは、一体構造で
形成することも可能であるが、大型の曲面スクリーンに
なると、製造が困難である。そこで、曲面スクリーンを
複数のパーツに分割して組み立てることにより、容易に
大型の曲面スクリーンを形成することができる。この各
々のパーツは、部分部材として、予め定めた大きさでか
つ、前記曲面形状で形成することで、複数を接続すれ
ば、大型の曲面スクリーンを形成することができる。こ
の場合、被投影対象部材の発光媒質の発光によって、焦
点から一定の立体角を、容易に把握することができるの
で、組立も容易となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態は、広
視野角視覚シミュレータに本発明を適用したものであ
る。
【0015】展示会やイベント会場などのプレゼンテー
ションを行う空間では、画像を提示させることが多く、
その画像には、写真画像やCG等の二次元画像が用いら
れることが多い。この場合、スクリーン等への平面的な
表示は、単に二次元画像の拡大であり、視覚的な臨場感
を伴う画像表示を得るものではない。そこで、その視覚
的な臨場感という感覚を考慮することを意図して、大画
面の表示には、二次元画像を曲面へ投影して表示させる
ことが有効であるという知見を得た。本実施の形態で
は、ユーザの視線で画像を視覚することを想定して、二
次元画像を投影するための演算に反映させている。
【0016】〔広視野角視覚シミュレータ〕図1に示す
ように、本実施の形態の広視野角視覚シミュレータ10
は、曲面スクリーン12、6つの液晶プロジェクタ1
4、16、18、20、22、24、ブレンディング・
ユニット26及び画像処理装置28を備えている。曲面
スクリーン12は移動可能であるが、本実施の形態で
は、地面に固定されている。また、6つの液晶プロジェ
クタ14〜24は、フレーム30によって固定されてお
り、そのフレーム30は地面に固定されている。6つの
液晶プロジェクタ14〜24は、ブレンディング・ユニ
ット26に接続されており、ブレンディング・ユニット
26は画像処理装置28に接続されている。
【0017】曲面スクリーン12は、予め定めた曲面形
状をしており、本実施の形態では、球面の一部を抽出し
た曲面を採用する。球面は、その中心点が焦点であり、
その焦点位置がユーザOPの視点位置となるように、曲
面スクリーン12の形状を定める。曲面スクリーン12
は、球面に限定されるものではなく、焦点を有する曲面
であればよい。また、焦点は1つに限定されるものでは
なく、複数あってもよい。
【0018】また、画像処理装置28には、表示するた
めの画像の基となる基準画像の画像データが記憶されて
おり、記憶された画像データを画像処理して、ブレンデ
ィング・ユニット26へ出力する。ブレンディング・ユ
ニット26は、6つの液晶プロジェクタ14〜24で投
影される画像を、曲面スクリーン12上で合成するため
の処理を実施するものであり、各液晶プロジェクタ用の
画像データに変換した後に、液晶プロジェクタ14〜2
4の各々に出力する。これによって、曲面スクリーン1
2には6つの液晶プロジェクタ14〜24からの各々の
画像が投影される。
【0019】上記構成による広視野角視覚シミュレータ
の各部の詳細、及び広視野角視覚シミュレータの組立時
に用いる装置の詳細を説明する。
【0020】〔液晶プロジェクタ〕液晶プロジェクタ1
4〜24は、縦横の6箇所に設置される(図1参照)。
上下で分類すると、上段には液晶プロジェクタ14、1
6、18、下段には液晶プロジェクタ20、22、24
が設置され、左右で分類すると、左側には液晶プロジェ
クタ14、20、中側には液晶プロジェクタ16、2
2、右側には液晶プロジェクタ18、24が設置されて
いる。
【0021】図2に示すように、本実施の形態の広視野
角視覚シミュレータ10では、ユーザOPがスクリーン
12を視覚可能な視界(視点位置Oを焦点とする立体
角)が、ユーザOPの視覚範囲Sとして規定する。スク
リーン12を上下方向で考えると、中側の液晶プロジェ
クタ16は、スクリーン12の下部の投影領域を担当
し、液晶プロジェクタ22は、スクリーン12の上部の
投影領域を担当する。すなわち、液晶プロジェクタ1
6、22の投影軸は交差し、上部に設置される液晶プロ
ジェクタ16がスクリーン12の下部の投影領域Sdc
を投影し、下部に設置される液晶プロジェクタ22がス
クリーン12の上部の投影領域Sucを投影する。これ
ら液晶プロジェクタ16、22の投影領域はスクリーン
12の中央部で重複するように設定されている。
【0022】また、液晶プロジェクタ16、22の投影
軸は、ユーザOPの視線方向と異なる方向に設定されて
いる。これは、液晶プロジェクタによる投影がユーザO
Pの影になることを避けるためである。すなわち、ユー
ザが視認位置から画像を視認する場合、その視認する画
像は視認方向に沿う方向で投影されることが望ましい
が、反射型の被投影対象曲面へ投影するときにはユーザ
にかぶりが生じる。これを避けるため、視認位置以外の
位置から投影する。
【0023】同様に、左側の液晶プロジェクタ14がス
クリーン12の下部の投影領域Sulを担当しかつ液晶
プロジェクタ20がスクリーン12の上部の投影領域S
ulを担当する(図4参照)。また、右側の液晶プロジ
ェクタ18がスクリーン12の下部の投影領域Surを
担当しかつ液晶プロジェクタ24がスクリーン12の上
部の投影領域Surを担当する。そして、これら液晶プ
ロジェクタ14、20及び18、24の投影領域はスク
リーン12の中央部で重複するように設定される。
【0024】図3に示すように、スクリーン12を左右
方向で考えると、中側の液晶プロジェクタ16はスクリ
ーン12の中央部の投影領域を担当し、左右側の液晶プ
ロジェクタ14、18は、スクリーン12の右部、左部
の投影領域を担当する。すなわち、液晶プロジェクタ1
4、16、18の投影軸は交差し、中央部に設置される
液晶プロジェクタ16がスクリーン12の中央部の投影
領域Sdcを投影し、左部に設置される液晶プロジェク
タ14がスクリーン12の右部の投影領域Sdrを投影
し、右部に設置される液晶プロジェクタ18がスクリー
ン12の左部の投影領域Sdlを投影する。これら液晶
プロジェクタ14、16、18の投影領域はスクリーン
12上で隣り合う投影領域が重複されるように設定され
ている。
【0025】同様に、液晶プロジェクタ20、22、2
4の投影軸は交差し、中央部に設置される液晶プロジェ
クタ22がスクリーン12の中央部の投影領域Sucを
投影し、左部に設置される液晶プロジェクタ20がスク
リーン12の右部の投影領域Surを投影し、右部に設
置される液晶プロジェクタ24がスクリーン12の左部
の投影領域Sulを投影する。これら液晶プロジェクタ
20、22、24の投影領域はスクリーン12上で隣り
合う投影領域が重複されるように設定される。
【0026】図4に、上記説明したスクリーン12上の
投影領域の分割状態を示した。液晶プロジェクタ14
は、スクリーン12の右下部の投影領域Sdrを投影す
る。この投影領域Sdrは、垂直方向の境界線40と水
平方向の境界線32とで分割した領域で規定され、上部
投影領域との重複領域Br、左部投影領域との重複領域
Bdr、上部と左斜上部と左部との投影領域との重複領
域Bbrを含んでいる。液晶プロジェクタ16は、スク
リーン12の中央下部の投影領域Sdcを投影する。こ
の投影領域Sdcは、垂直方向の境界線36、42と水
平方向の境界線32とで分割した領域で規定され、上部
投影領域との重複領域Bc、左部投影領域との重複領域
Bdl、右部投影領域との重複領域Bdr、上部と左斜
上部と左部との投影領域との重複領域Bbl、上部と右
斜上部と右部との投影領域との重複領域Bbrを含んで
いる。液晶プロジェクタ18は、スクリーン12の左下
部の投影領域Sdlを投影する。この投影領域Sdl
は、垂直方向の境界線38と水平方向の境界線32とで
分割した領域で規定され、上部投影領域との重複領域B
l、右部投影領域との重複領域Bdl、上部と右斜上部
と右部との投影領域との重複領域Bblを含んでいる。
【0027】同様に、液晶プロジェクタ20は、垂直方
向の境界線40と水平方向の境界線34とで分割したス
クリーン12の右上部の投影領域Surを投影するもの
で、重複領域Br,Bur,Bbrを含んでいる。液晶
プロジェクタ22は、垂直方向の境界線36、42と水
平方向の境界線34とで分割したスクリーン12の中央
上部の投影領域Sucを投影するもので、重複領域B
c,Bul,Bur,Bbl,Bbrを含んでいる。液
晶プロジェクタ18は、垂直方向の境界線38と水平方
向の境界線34とで分割したスクリーン12の左上部の
投影領域Sulを投影するもので、重複領域Bl,Bu
l,Bblを含んでいる。
【0028】〔曲面スクリーン〕図5に示すように、球
面形状に形成された大画面の曲面スクリーン12を形成
するため、本実施の形態では、各々球面の一部を抽出し
た6個の曲面パーツ12ul,12uc,12ur,1
2dl,12dc,12drを接続させて組立可能に構
成する。曲面スクリーン12を曲面パーツ12ul〜1
2drで分離構成するのは、運搬を容易としかつ組み立
てをも容易とするためである。なお、本実施の形態で
は、6個の曲面パーツを接続して曲面スクリーンを形成
する場合を説明するが、分割数は6個に限定するもので
はなく、分割することなく、1つの曲面スクリーンを形
成してもよく、2個以上の複数の曲面パーツを接続して
曲面スクリーンを形成してもよい。
【0029】図6に示すように、曲面スクリーン12
は、ベース材12Pと、そのベース材12Pの表面(曲
面の凹側)に塗布された塗布層12Qから構成されてい
る。塗布層12Qには、紫外線蛍光インクが含まれてお
り、紫外線が照射されることで、紫外線蛍光インクが蛍
光する構成とされている。この紫外線照射には、所謂ブ
ラックライトによる照射が可能である。本実施の形態で
は、紫外線蛍光インクが縦横一定間隔となるように格子
状に塗布されている。紫外線蛍光インクは、曲面パーツ
を球状に組み立てたときに曲面スクリーン12の焦点か
ら一定の立体角毎に線が出現するように、すなわち一定
の緯度経度の線分が出現するように、格子状に塗布され
ている。従って、曲面スクリーン12には、一般的な電
球や蛍光灯の照明ではなにも出現しないが、紫外線ラン
プ48による紫外線の照射によって、緯度線44、経度
線46が格子状に出現する。
【0030】なお、本実施の形態では、格子状に出現す
る緯度線44、経度線46を用いて説明するが、連続し
た線分でなくともよい。すなわち、球面の緯度及び経度
が表現できればよく、十字線でもよいし、緯度線や経度
線を別々に交差することなく出現させるように紫外線蛍
光インクを塗布してもよい。また、球面の全ての面にわ
たって出現する必要もない。すなわち、詳細は後述する
が、曲面パーツを組み立てるとき(球面スクリーンを形
成するとき)に、各曲面パーツの向きや、曲面スクリー
ンの全体の位置が把握できればよく、点や所定形状のマ
ークを塗布してもよいし、主要部のみの紫外線蛍光イン
ク塗布でもよい。
【0031】また、緯度線44及び経度線46の何れか
一方のみの塗布でも良く、何れか一方を点や所定形状の
マークを散在させ、他方を線分で提示してもよい。
【0032】〔立体角表示装置〕次に、立体角表示装置
50について説明する。立体角表示装置50は、曲面ス
クリーン12を組み立てるとき、または位置調整すると
きに用いるものであり、画像を表示するときには特に必
要とするものではない。
【0033】図7に示すように、立体角表示装置50
は、ハロゲンランプ等の一般的な白熱光源52を備えて
おり、その光源52は半球状のカバー54の中心(焦
点)位置に固定されている。この白熱光源は点光源とし
て機能するものであり、アーク灯等の発光管を用いるこ
とができる。カバー54は台座56に固定されている。
台座56の下部には、移動装置55が取り付けられてい
る。移動装置55は、鉛直方向(図7の矢印Z方向)の
移動調整、水平方向(図7の矢印X方向)の移動調整、
前後方向(図7の矢印Y方向)の移動調整、及びこれら
の各方向を軸とした回転方向(図7の矢印Rx,Ry,
Rz方向)の移動調整が可能とされる構成である。な
お、これらの移動方向は、少なくとも1方向を備えるも
のであってもよい。この構成により、光源52及びカバ
ー54の位置を自由に調整することができる。すなわ
ち、ユーザOPの視点位置Oを自由に設置することがで
きる。
【0034】半球状のカバー54の表面または裏面に
は、光源52から予め定めた一定の立体角による光線が
射出されるように、すなわち、等立体角光線を射出する
ための明暗パターンが設けられている。
【0035】例えば、図8(A)に示すように、半球状
のカバー54の表面または裏面には、一定の緯度経度の
線分を形成し、その交点位置から少なくとも光を射出す
るために、スリットが形成されている。半球状のカバー
54は半径50cmの球体の一部から構成され、カバー
54に形成されるスリットのパターンの一例は、図8
(B)に示すように、その内側が明部で外側が暗部とな
る十字形状のパターン54Aを採用することで、緯度線
と経度線の交点を表現できる。また、図8(C)に示す
ように、その内側が明部で外側が暗部となる円形状のパ
ターン54Bを採用することもできる。以下の説明で
は、円形状のパターン54Bが複数形成された明暗パタ
ーンが、半球状のカバー54の表面または裏面に設けら
れた例を説明する。
【0036】このように、明暗パターンを半球状のカバ
ー54の表面または裏面に形成することで、緯度線と経
度線の交点位置である予め定めた一定の立体角による光
線が射出される。従って、光源52を、ユーザOPの視
点位置に設置し、光源52を点灯することで、ユーザO
Pの一定の立体角による視線方向を光線として表示でき
る。これによって、図9に示すように、曲面スクリーン
12上には、光源52から射出された光のうち、円形状
のパターン54Bを通過した円形の輝点58が出現す
る。曲面スクリーン12上に出現した輝点58は、ユー
ザOPの一定の立体角による視線方向の光線の延長線上
の位置に出現する。
【0037】なお、上記では、予め定めた一定の立体角
で少なくとも光線が射出される明暗パターンを説明した
が、上記の明暗を逆転させ、光が射出されない部分で予
め定めた一定の立体角を表現するようにしてもよい。す
なわち、半球状のカバー54を、透明材質(例えばアク
リル)で形成し、一定の立体角の位置に、図8(B)ま
たは図8(C)に示すパターンの不透明部を形成するこ
とで、明暗パターンを構成することができる。
【0038】〔曲面スクリーンの調整〕次に、立体角表
示装置50を用いた曲面スクリーン12の調整を説明す
る。まず、ユーザOPの視点位置O(図1)を中心とし
て、6個の曲面パーツ12ul〜12drを組立て、曲
面スクリーン12を形成する。このときには、紫外線ラ
ンプ48及び立体角表示装置50(白熱光源52)を点
灯する。従って、曲面スクリーン12上には、紫外線ラ
ンプ48による紫外線の照射によって緯度線44及び経
度線46が格子状に出現すると共に、光源52から射出
された光のうち円形状のパターン54Bを通過した円形
の輝点58が出現する。
【0039】図10に示すように、組立当初は、曲面ス
クリーン12の位置とユーザOPの視線方向との相対関
係が成立しないので、ユーザOPの一定の立体角による
視線方向の光線の延長線上にある輝点58と、緯度線4
4及び経度線46の交点とは一致しない。そこで、ユー
ザOPの視線方向、すなわち立体角表示装置50により
出現した輝点58を基準として、図11に示すように、
6個の曲面パーツ12ul〜12drの設置位置(左
右、上下、前後、回転)を調整し、輝点58を緯度線4
4及び経度線46の交点と一致させる。
【0040】このようにして、曲面スクリーン12の位
置をユーザOPの視線方向との相対関係が成立するよう
に調整する。すなわち、ユーザOPの視線方向に合致し
た緯度経度で、曲面スクリーン12の曲面が位置するよ
うに設定される。従って、曲面スクリーン12の焦点
は、ユーザOPの視点Oに設置される。
【0041】〔ブレンディング・ユニット〕次に、ブレ
ンディング・ユニット26を説明する。ブレンディング
・ユニット26は、6つの液晶プロジェクタ14〜24
から投影される画像の各々を、曲面スクリーン12上で
画像を隙間なく提示するためのユニットである。本実施
の形態では、ブレンディング・ユニット26は、隣接す
る画像の一部を重複させつつ投影して、その重複領域の
輝度を調整することで、曲面スクリーン12上で隙間な
く画像を表示させるためのものである。そこで、ブレン
ディング・ユニット26において設定する、投影画像の
明るさ分布について説明する。
【0042】図12は、1つの液晶プロジェクタから投
影する画像の明るさ分布を模式的に示したものである。
この液晶プロジェクタから投影する画像の明るさ分布
は、その周囲(八方)に他の画像が投影されることを想
定している。詳細には、液晶プロジェクタの投影画像の
投影領域60は、ブレンド境界線62、63、64、6
5により分割された、部分領域Pc,Pcu,Pcd,
Pl,Plu,Pld,Pr,Pru,Prdから形成
される。
【0043】部分領域Pcは、周囲の液晶プロジェクタ
からの投影画像が重複することがない単一の投影画像の
領域である。従って、部分領域Pcの投影画像は、入力
画像の明るさを100%そのまま維持して投影すること
になる。この部分領域Pcに対して、上下方向について
明るさを考えると、部分領域Pcuは、上部の液晶プロ
ジェクタからの投影画像を重複させるための領域であ
り、部分領域Pcuの投影画像は、入力画像の明るさを
予め定めた勾配の分布となる特性で投影することにな
る。また、部分領域Pcdは、下部の液晶プロジェクタ
からの投影画像を重複させるための領域であり、部分領
域Pcdの投影画像は、入力画像の明るさを予め定めた
勾配の分布となる特性で投影することになる。従って、
上下方向の明るさ特性は、図12の左側部位に示した特
性66に設定している。
【0044】部分領域Pl,Plu,Pld,Pr,P
ru,Prdについては、上下方向の明るさについて見
れば、部分領域Pc,Pcu,Pcdと同様である。な
お、部分領域Pluは、上部の液晶プロジェクタからの
2つの投影画像を重複させるための領域であることを想
定すると、投影画像を重複させたときの明るさが、本来
の投影画像の明るさになる値にすればよい。例えば、部
分領域Pcuの明るさ分布の上限値を重複画像数で除算
した値にすればよい。部分領域Pld,Pru,Prd
についても同様のため、説明を省略する。
【0045】次に、部分領域Pcに対して、左右方向に
ついて明るさを考えると、部分領域Plは、左部の液晶
プロジェクタからの投影画像を重複させるための領域で
あり、部分領域Plの投影画像は、入力画像の明るさを
予め定めた勾配の分布となる特性で投影することにな
る。また、部分領域Prは、右部の液晶プロジェクタか
らの投影画像を重複させるための領域であり、部分領域
Prの投影画像は、入力画像の明るさを予め定めた勾配
の分布となる特性で投影することになる。従って、左右
方向の明るさ特性は、図12の下側部位に示した特性6
8に設定している。
【0046】部分領域Plu,Pcu,Pruと,Pl
d,Pcd,Prdとについては、左右方向の明るさに
ついて見れば、部分領域Pl,Pc,Prと同様であ
る。なお、部分領域Pluは、左部の液晶プロジェクタ
からの2つの投影画像を重複させるための領域であるこ
とを想定すると、投影画像を重複させたときの明るさ
が、本来の投影画像の明るさになる値にすればよい。例
えば、部分領域Plの明るさ分布の上限値を重複画像数
で除算した値にすればよい。部分領域Pld,Pru,
Prdについても同様のため、説明を省略する。
【0047】上述の上下方向の明るさ分布と、左右方向
の明るさ分布を合成することによって、各部分領域の明
るさ特性を決定できる。従って、液晶プロジェクタ14
〜24の各々について、隣接する液晶プロジェクタの位
置及び個数から、上記明るさ分布を定めることができ
る。このように、ブレンディング・ユニット26によっ
て、投影画像の明るさ分布を設定して、その設定された
明るさ分布で液晶プロジェクタ14〜24の各々から画
像を投影すれば、曲面スクリーン12上では画像が隙間
なく提示されると共に、重複領域における明るさも他の
投影領域と同様の分布として提示することができる。
【0048】なお、ブレンディング・ユニット26は、
液晶プロジェクタ毎に、明るさ分布(特性66、68)
を予め求めて記憶したものを用いても良く、その明るさ
分布(特性66、68)を、微調整する機能を追加して
もよい。
【0049】また、ブレンディング・ユニット26は、
液晶プロジェクタ14〜24の各々から投影する投影画
像の投影位置を調整する調整機能を有することができ
る。この調整機能は、曲面スクリーン12上における投
影画像の位置を調整するものである。
【0050】上記では、線形の明るさ特性について説明
したが、線形特性に限定されるものではなく、関数によ
り定まる曲線や折れ線、それらの組み合わせであっても
よい。また、ブレンド境界線は、直線に限定されるもの
ではなく、関数により定まる曲線や折れ線、それらの組
み合わせであってもよい。
【0051】〔画像処理装置〕画像処理装置28には、
表示するための画像の基となる基準画像(平面的な二次
元画像)の画像データが記憶されており、記憶された画
像データを画像処理して、ブレンディング・ユニット2
6へ出力する。画像処理装置28では、曲面スクリーン
12に表示される画像をユーザの視線で視覚することを
想定して、記憶している平面的な二次元画像の画像デー
タを、ユーザの視線と異なる方向から投影するための投
影画像に変換処理するものである。なお、画像処理装置
28は、以下に説明する機能以外に、輝度調整、色調
整、及びトリミング調整等の所謂画像処理として知られ
る一般的な機能を含むことができる。
【0052】図13を参照して、まず、変換処理のため
の初期設定である、液晶プロジェクタとユーザの位置関
係を、液晶プロジェクタ16、22を代表例として説明
する。曲面スクリーン12は、その焦点位置O(球の中
心点)にユーザOPの視点位置が位置することを想定し
て設置されている。液晶プロジェクタ16は、曲面スク
リーン12の下方の投影を担当するものであり、ユーザ
OPの視界のうち下方(曲面スクリーン12の下方)を
平面近似的に設定した平面スクリーン(以下、仮想スク
リーン)70を目視することを仮定する。仮想スクリー
ン70に画像を投影するには、液晶プロジェクタ16
は、仮想スクリーン70の上端70Aを中心とした円周
上でかつ上端70Aから仮想スクリーン70に垂直な方
向の位置16pに、設置する。このようにすることで、
液晶プロジェクタ16から曲面スクリーン12の投影領
域(仮想スクリーン70)まで画像が投影される空間
と、視認位置との錯綜が回避できる。
【0053】同様に、液晶プロジェクタ22は、曲面ス
クリーン12の上方の投影を担当するものであり、ユー
ザOPの視界のうち上方(曲面スクリーン12の上方)
を平面近似的に設定した仮想スクリーン72を目視する
ことを仮定し、仮想スクリーン72の上端72Aを中心
とした円周上でかつ上端72Aから仮想スクリーン72
に垂直な方向の位置22pに、設置する。このようにす
ることで、液晶プロジェクタ22から曲面スクリーン1
2の投影領域(仮想スクリーン72)まで画像が投影さ
れる空間と、視認位置との錯綜が回避できる。なお、液
晶プロジェクタ18、20、24、26も同様のため、
説明を省略する。
【0054】次に、画像変換の基本原理について説明す
る。図14に示すように、液晶プロジェクタ22は、曲
面スクリーン12からの距離Qx、高さQz、水平方向
の移動量Qy、投影方向の角度Qq、投影軸の回転角Q
rの各々をパラメータとして設定可能である。液晶プロ
ジェクタ22から、曲面スクリーン12として仮想的に
近似した仮想スクリーン72へ画像を投影するものとし
て、各値を初期設定値に設定する。液晶プロジェクタ2
2から仮想スクリーン72へ画像を投影することを仮定
すると、液晶プロジェクタ22からの投影方向80(図
14の一点鎖線で示した投影線の方向)に投影される仮
想スクリーン72上の画素76は、実際には、曲面スク
リーン12上に画素74として投影される。
【0055】従って、ユーザOPは、画素74を目視す
ることになるので、視線方向82(図14の実線で示し
た視線方向)と仮想スクリーン72との交点78に画素
を形成すればよい。そこで、画素74を目視するための
視線方向82の緯度θ、経度φを求めることにより極座
標を算出する。この極座標から交点78の座標を求め
る。これによって、仮想スクリーン72上の画素76か
ら交点78への移動量を求めることができる。これらの
処理を液晶プロジェクタ22からの投影方向の全て、す
なわち全ての画素の座標について求めることにより、平
面的な二次元画像の画像データを、ユーザの視線方向に
合致した画像として投影するための画像データに変換す
る変形フィルタ(ジオメトリフィルタ)を求めることが
できる。
【0056】上記の変形フィルタによって、平面スクリ
ーンに格子状に画像を表示する画像データは、液晶プロ
ジェクタの投影領域に対応して、変形される。以下の説
明では、上記変形フィルタを用いて画像を変形させた画
像データを得る変換処理を、ジオメトリ変換という。例
えば、図15に示すように、液晶プロジェクタの投影画
像の投影領域60は、投影方向の極座標に応じて変形さ
れることになる。
【0057】なお、上記では、隣接する画像の一部を重
複させるブレンディング・ユニット26と、基準画像
(平面的な二次元画像)の画像データを投影画像に変換
する画像処理装置28とを、各々別個に構成した場合を
説明したが、本発明は、この構成に限定されるものでは
ない。すなわち、ブレンディング・ユニット26は、隣
接する画像の一部を重複させつつ投影するときにその重
複領域の輝度を調整して曲面スクリーン12上で隙間の
ない画像を表示させるために各画像を調整し、画像処理
装置28は、曲面スクリーン12に表示すべき基準画像
(平面的な二次元画像)の画像データを、ユーザの視線
と異なる方向から投影する投影画像に変換する(ジオメ
トリ変換)。
【0058】これらのブレンディング・ユニット26及
び画像処理装置28は、1つの装置で上記の機能を兼ね
備えるように構成してもよく、また機能を分散させても
よい。機能を分散させる場合には、ブレンディング・ユ
ニット26に、上記ジオメトリ変換の機能を追加すれば
よい(ブレンディング・ジオメトリ・ユニット)。この
場合、画像データを記憶するメモリは、ブレンディング
・ユニット26に備えても良く、画像処理装置28に備
えても良い。
【0059】また、ブレンディング・ユニット26及び
画像処理装置28は、専用の装置を設けて構成してもよ
く、上記機能をソフトウェアで構築し、コンピュータに
よって実行されるように構成してもよい。
【0060】〔画像表示〕次に、本実施の形態の広視野
角視覚シミュレータ10において、曲面スクリーン12
へ、ブレンディング・ユニット26及び画像処理装置2
8で処理された画像を、6つの液晶プロジェクタ14〜
24から投影する過程を説明する。なお、ここでは、画
像処理装置28で実行される処理ルーチンの流れに従っ
て説明する。
【0061】図16に示すように、広視野角視覚シミュ
レータ10の電源が投入されると、画像処理装置28で
は、ステップ100へ進み、各種パラメータの初期値を
読み取る。この初期値には、液晶プロジェクタの位置関
係、液晶プロジェクタの各々において曲面スクリーン1
2上に投影すべき投影領域の位置関係がある。なお、ブ
レンディング・ユニット26では、液晶プロジェクタの
各々の明るさ分布の特性が読み取られるものとする。
【0062】次のステップ102では、液晶プロジェク
タ14〜24の各々について、ステップ100で読み取
った初期値が画像変換のために設定され、次のステップ
104において、曲面スクリーン12に投影するための
画像データを読み取る。このステップ104で読み取る
画像データは平面的な二次元画像の画像データである。
次のステップ106では、上記ステップ104で読み取
った画像データを、ユーザOPの視線方向に合致した画
像として提示するための変換処理を実行する。
【0063】ステップ106の変換処理は、液晶プロジ
ェクタ14〜24の各々について定まる投影領域に投影
する投影画像を、画像データから抽出し、その抽出した
画像データすなわち各投影画像の画像データについて実
行される。この変換処理は、上述の変形フィルタ(ジオ
メトリフィルタ)によって、画素毎に座標変換する処理
である。この処理により、曲面スクリーン12に表示さ
れる画像として、平面的な二次元画像の画像データをユ
ーザの視線と異なる方向から投影するときに、ユーザの
視線方向に合致した投影画像に変換されることになる。
【0064】次のステップ108では、ブレンディング
・ユニット26から、隣接する液晶プロジェクタの位置
及び個数から定まる、液晶プロジェクタ14〜24の各
々の明るさ分布を読み取ることで、投影画像の各々の画
像データの明るさ(輝度)を設定する。次のステップ1
10では、液晶プロジェクタ14〜24の各々に画像デ
ータを出力して、曲面スクリーン12へ画像を表示す
る。なお、ステップ108の処理は、ブレンディング・
ユニット26によって行っても良い。
【0065】このように、本実施の形態では、曲面スク
リーン12に表示される画像として、平面的な二次元画
像の画像データをユーザの視線と異なる方向から投影す
るときに、ユーザの視線方向に合致した投影画像に変換
される。そして、各々の投影画像の明るさ分布を設定し
て、その設定された明るさ分布で液晶プロジェクタ14
〜24の各々から画像を投影するので、ユーザの視線方
向に合致した画像が曲面スクリーン12上に表示される
と共に、曲面スクリーン12上では画像が隙間なく提示
され、重複領域における明るさも他の投影領域と同様の
分布として提示することができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、焦
点を有する曲面形状に形成された被投影対象部材には、
被投影側に焦点から略一定の立体角の直線が到達すべき
複数の位置に発光媒質が形成されているので、光の照射
による発光で、焦点から略一定の立体角方向の位置が輝
くことになり、曲面スクリーンの位置や向きを容易に調
整することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる広視野角視覚シミ
ュレータの概念構成を示すブロック図である。
【図2】広視野角視覚シミュレータの液晶プロジェクタ
による鉛直方向の投影領域を説明するための概念図であ
る。
【図3】広視野角視覚シミュレータの液晶プロジェクタ
による水平方向の投影領域を説明するための概念図であ
る。
【図4】スクリーン12に投影する液晶プロジェクタの
投影領域の分割状態を示したイメージ図である。
【図5】曲面スクリーンを形成するため、接続による組
立可能な構成の曲面パーツの説明図である。
【図6】紫外線照射で緯度線及び経度線が出現する曲面
スクリーンの構成図である。
【図7】立体角表示装置の概念構成を示すブロック図で
ある。
【図8】立体角表示装置で等立体角光線を射出するため
に半球状のカバーに形成された明暗パターンを説明する
ためのイメージ図である。
【図9】曲面スクリーン上に立体角表示装置で等立体角
光線による輝点が表示される状態を説明するためのイメ
ージ図である。
【図10】曲面スクリーンの位置調整前の状態を説明す
るためのイメージ図である。
【図11】曲面スクリーンの位置調整後の状態を説明す
るためのイメージ図である。
【図12】ブレンディング・ユニットで設定する投影画
像の明るさ分布の説明図である。
【図13】液晶プロジェクタとユーザの位置関係を示す
イメージ図である。
【図14】ユーザの視線方向に合致した画像を投影する
ための変形フィルタを説明するための説明図である。
【図15】変形フィルタにより格子状画像が変形される
状態を示したイメージ図である。
【図16】画像処理装置の処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10 広視野角視覚シミュレータ 12 曲面スクリーン(曲面スクリーン) 12P ベース材(被投影対象部材) 12Q 塗布層(被投影対象部材、発光媒質) 12ul〜12dr 曲面パーツ 14、16、18、20、22、24 液晶プロジェク
タ 26 ブレンディング・ユニット 28 画像処理装置 44 緯度線(曲線位置に形成された発光媒質) 46 経度線(曲線位置に形成された発光媒質) 50 立体角表示装置 52 光源 54 カバー 54A,54B パターン 55 移動装置 58 輝点 O 視点位置(焦点位置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井川 憲男 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 Fターム(参考) 2H021 AA05 BA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点を有する曲面形状に形成されかつ、
    被投影側に前記焦点から略一定の立体角の直線が到達す
    べき複数の位置に、光の照射により発光する発光媒質が
    形成された被投影対象部材を備えたことを特徴とする曲
    面スクリーン。
  2. 【請求項2】 前記発光媒質は、略一定の立体角の直線
    が少なくとも一方向に連続して到達すべき複数の曲線位
    置に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の曲面
    スクリーン。
  3. 【請求項3】 前記発光媒質は、紫外線照射により発光
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    曲面スクリーン。
  4. 【請求項4】 前記被投影対象部材は、予め定めた大き
    さでかつ、前記曲面形状で形成された部分部材を複数接
    続して形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    の何れか1項に記載の曲面スクリーン。
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