JP2002131421A - レーダ信号処理装置及びレーダ信号処理方法 - Google Patents

レーダ信号処理装置及びレーダ信号処理方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドップラレーダの受信信号に含まれる長周期
の地形クラッタ成分や、短時間のみ継続する航空機クラ
ッタ成分を少ない演算量の信号処理で除去し、観測対象
のドップラ速度を正しく計測するレーダ信号処理装置を
得ること。 【解決手段】 受信信号に対して長い時間窓をもつ高次
の低域除去フィルタ処理を行う高次低域除去フィルタ手
段と、上記フィルタ手段の出力にFFT処理を施してパ
ワースペクトルを出力するFFT手段と、FFT手段か
ら出力されたパワースペクトルから観測対象のエコーの
スペクトルを検出し観測対象のドップラ速度を算出する
ドップラスペクトル検出手段とを備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ドップラレーダ
における受信信号に含まれるクラッタ成分を除去し、観
測対象のドップラ速度を正しく計測するレーダ信号処理
装置およびレーダ信号処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーダは、空中に電波を放射し、観測対
象(ターゲット)で反射された電波を受信し、受信信号
を処理することにより、観測対象の位置や視線方向の速
度などを計測するものである。ただし、放射した電波は
観測対象以外の物体でも反射されるため、不要成分であ
るクラッタ成分が受信信号に混入する。そのため、観測
対象の情報を正しく得るには、受信信号からクラッタ成
分を取り除く必要がある。
【0003】例えば、上空大気の風速分布を観測するウ
ィンドプロファイラでは、観測対象は大気であり、その
他の物体で反射された電波がクラッタとなる。ウィンド
プロファイラで最も問題となるのは、地表面や地上の構
造物などの反射波が原因となる地形クラッタである。ウ
ィンドプロファイラはドップラレーダが地上に固定され
ており、かつ地形クラッタ源も静止していることから、
地形クラッタは0のドップラ速度をもつ。ウィンドプロ
ファイラでは、気象条件によっては観測対象のレーダ断
面積が極めて小さいため、観測対象で反射されたエコー
の強度が極めて低くなることがある。そのため、空中線
サイドローブで受信される地形クラッタでも、その影響
が大きな問題となりうる。
【0004】このような地形クラッタを除去して移動目
標を抽出する処理はMTI(MovingTarget Indicator)
と呼ばれ、従来から行われている。ドップラレーダにお
けるMTI処理は、地形クラッタのドップラ速度が0で
あることを利用して、ドップラ速度が0の成分のみを除
去することにより実現される。
【0005】一般に、ウィンドプロファイラは図13に
示すような構成をもつ。図13において、101は空中
線、102は送受信手段、103はドップラ信号処理手
段(本願発明のレーダ信号処理装置に相当する)、10
4は表示・記録手段である。送受信手段102で生成さ
れた電波は、空中線101から空中へ放射される。空中
へ放射された電波は、観測対象である大気によって反射
される。反射された電波の一部は空中線101により受
信され、送受信手段102手段に入力される。送受信手
段では、受信した反射電波を増幅および周波数変換する
ことにより、受信信号を出力する。送受信手段102か
ら出力された受信信号はドップラ信号処理手段103に
入力され、ドップラ信号処理が施される。信号処理の結
果は表示・記録手段104に入力され、表示あるいは記
録される。
【0006】図13のドップラ信号処理手段103は、
例えば図14に示す構成となる。図14において、2が
FFT処理部、106が0ドップラ除去処理部、3がド
ップラスペクトルピーク検出部である。FFT処理部2
は受信信号にFFT処理を施すことにより、受信信号の
パワースペクトルを算出する。このパワースペクトルに
は、大気乱流エコーのドップラスペクトルに、大気乱流
以外で反射されたクラッタ成分が混入している。クラッ
タ成分の一つである地形クラッタは静止物からの反射波
であることから、そのドップラ速度は0である。そこ
で、0ドップラ除去処理部106は受信信号のパワース
ペクトルからドップラ速度0の成分を除去することによ
り、地形クラッタを除去する。図15はこの0ドップラ
除去処理部106の動作原理を説明するための図であ
る。図15(a)はドップラ速度0に高いレベルの地形ク
ラッタ成分を含むパワースペクトルを示している。図1
5(b)はこのパワースペクトルからドップラ速度0の部
分を除去した状況を示している。図15(c)はこのパワ
ースペクトルに対して、地形クラッタとして除去した部
分を、周囲のドップラ周波数点のデータを用いて補間す
ることにより、ドップラ速度0の点のデータを定める。
【0007】実際には、地表面の草木が風に揺らぐこと
により、地形クラッタが0を中心に幅をもったドップラ
速度成分をもつことがある。あるいは気象条件によって
地表面付近の電波伝播特性が時間変動するなどの原因に
より、地形クラッタの強度が時間的に変動するため、地
形クラッタのドップラ速度成分が見かけ上、広がりをも
つこともある。そこで、ドップラ速度0を中心として、
予め定めた周波数幅をもつ領域のドップラスペクトル成
分を除去する場合もある。
【0008】このように、従来の地形クラッタの処理で
は、FFT処理後にドップラ速度0の成分を取り除くこ
とが行われていた。しかし、この方法では、図16に示
すようにFFT処理の時間窓の長さを超える周期をもつ
地形クラッタ成分が存在する場合に、FFT処理後のド
ップラスペクトル上で0以外のドップラ速度に地形クラ
ッタが漏れ出すため、地形クラッタ除去効果が十分に得
られないことがある。
【0009】このような問題を解決する方法として、ウ
ェーブレットを用いる手法がJordanet al.,“ Removing
Ground and Intermittent Clutter Contamination fro
m Wind Profilers Signals Using Wavelet Transform
s”, Journal of Atmosphericand Oceanic Technology,
(1997) に提案されている。一般に、時間−周波数解
析では、不確定性原理により、高い時間分解能と高い周
波数分解能を同時に実現させることができない。すなわ
ち、高い周波数分解能を得るためには、長い時間のデー
タを必要とするため、時間分解能が低下する。上記のウ
ェーブレットでは、低い周波数は長い時間窓で処理する
ことにより、周波数分解能を高くし、高い周波数では短
い時間窓で処理することにより、時間分解能を高くす
る。
【0010】このようなウェーブレット処理を、地形ク
ラッタを含むデータに適用した場合のレーダ信号処理手
段の内部構成例を図17に示す。図17において、10
7はWavelet変換部、108はクラッタ除去部である。
3は図14で説明したドップラスペクトルピーク検出部
と同じである。地形クラッタはドップラ速度0付近に存
在することから低周波の処理となり、ウェーブレット処
理では長い時間窓で処理される。したがって、地形クラ
ッタは高い周波数分解能で処理される。そのため、通常
のFFT処理では時間窓よりも長くなるような長周期の
地形クラッタ成分が存在する場合にも、高い周波数分解
能での処理により、地形クラッタ成分の他の周波数への
漏れ出しを防ぐことができる。そのため、クラッタ除去
部108では高い精度で地形クラッタを除去することが
できる。また、航空機クラッタなどの短時間のみ継続す
る高周波クラッタ成分は、高い時間分解能でこれを除去
することが可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ウェー
ブレット処理を行えば、長周期成分をもつ地形クラッタ
や、短時間のみ継続する航空機クラッタのような高周波
クラッタを十分に除去することが可能となる。ただし、
ウェーブレット処理は、FFT処理のように効率的な演
算アルゴリズムが開発されていないため、FFT処理に
比べて計算に要する時間が大きくなるという問題があっ
た。
【0012】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ドップラレーダの受信信号に含ま
れる長周期の地形クラッタ成分および/または航空機ク
ラッタのように短時間のみ継続する高周波クラッタ成分
を少ない演算量で除去し、観測対象の速度を正しく計測
するレーダ信号処理装置を得ることを目的とする。ま
た、ドップラレーダの受信信号に含まれる長周期の地形
クラッタ成分および/または航空機クラッタのように短
時間のみ継続する高周波クラッタ成分を少ない演算量で
除去し、観測対象の速度を正しく計測するレーダ信号処
理方法を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この請求項1に係る発明のレーダ信号処理装置
は、空間に電磁波を放射して観測対象で反射された電磁
波を受信し、受信信号のドップラ周波数から観測対象の
ドップラ速度を測定するドップラレーダのレーダ信号処
理装置において、受信信号に対して長い時間窓をもつ高
次の低域除去フィルタ処理を行う高次低域除去フィルタ
手段と、高次低域除去フィルタ手段から出力された信号
にFFT処理を施してパワースペクトルを出力するFF
T手段と、FFT手段から出力されたパワースペクトル
から観測対象のエコーのスペクトルを検出し観測対象の
ドップラ速度を算出するドップラスペクトル検出手段と
を備えたことを特徴とする。
【0014】また、この請求項2に係る発明のレーダ信
号処理装置は、空間に電磁波を放射して観測対象で反射
された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
ーダ信号処理装置において、受信信号に対してコヒーレ
ント積分処理を行うコヒーレント積分手段と、コヒーレ
ント積分手段の出力に対して長い時間窓をもつ高次の低
域除去フィルタ処理を行う高次低域除去フィルタ手段
と、高次低域除去フィルタ手段から出力された信号にF
FT処理を施してパワースペクトルを出力するFFT手
段と、FFT手段から出力されたパワースペクトルから
観測対象のエコーのスペクトルを検出し観測対象のドッ
プラ速度を算出するドップラスペクトル検出手段とを備
えたことを特徴とする。
【0015】また、この請求項3に係る発明のレーダ信
号処理装置は、空間に電磁波を放射して観測対象で反射
された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
ーダ信号処理装置において、受信信号に対して短い時間
窓をもつ低次の高域除去フィルタ処理を行う低次高域除
去フィルタ手段と、低次高域除去フィルタ手段から出力
された信号にFFT処理を施してパワースペクトルを出
力するFFT手段と、FFT手段から出力されたパワー
スペクトルから観測対象のエコーのスペクトルを検出し
観測対象のドップラ速度を算出するドップラスペクトル
検出手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】また、この請求項4に係る発明のレーダ信
号処理装置は、空間に電磁波を放射して観測対象で反射
された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
ーダ信号処理装置において、受信信号に対して短い時間
窓をもつ低次の高域除去フィルタ処理を行う低次高域除
去フィルタ手段と、低次高域除去フィルタ手段から出力
された信号にコヒーレント積分処理を行うコヒーレント
積分手段と、コヒーレント積分手段の出力に対してFF
T処理を施してパワースペクトルを出力するFFT手段
と、FFT手段から出力されたパワースペクトルから観
測対象のエコーのスペクトルを検出し観測対象のドップ
ラ速度を算出するドップラスペクトル検出手段とを備え
たことを特徴とする。
【0017】また、この請求項5に係る発明のレーダ信
号処理装置は、空間に電磁波を放射して観測対象で反射
された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
ーダ信号処理装置において、受信信号に対して短い時間
窓をもつ低次の高域除去フィルタ処理を行う低次高域除
去フィルタ手段と、低次高域除去フィルタ手段から出力
された信号に対してコヒーレント積分処理を行うコヒー
レント積分手段と、コヒーレント積分手段の出力に対し
て長い時間窓をもつ高次の低域除去フィルタ処理を行う
高次低域除去フィルタ手段と、高次低域除去フィルタ手
段から出力された信号にFFT処理を施してパワースペ
クトルを出力するFFT手段と、FFT手段から出力さ
れたパワースペクトルから観測対象のエコーのスペクト
ルを検出し観測対象のドップラ速度を算出するドップラ
スペクトル検出手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】また、この請求項6に係る発明のレーダ信
号処理方法は、空間に電磁波を放射して観測対象で反射
された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
ーダ信号処理方法において、以下のステップを有するこ
とを特徴とする、(1)受信信号に対して高次の低域除
去フィルタ処理を行うステップ、(2)上記高次の低域
除去フィルタ処理後にFFT処理を行うステップ、
(3)上記FFT処理後にドップラスペクトルピークを
検出し観測対象のドップラ速度を算出するステップ。
【0019】また、この請求項7に係る発明のレーダ信
号処理方法は、空間に電磁波を放射して観測対象で反射
された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
ーダ信号処理方法において、以下のステップを有するこ
とを特徴とする、(1)受信信号に対してコヒーレント
積分処理を行うステップ、(2)上記コヒーレント積分
処理後に高次の低域除去フィルタ処理を行うステップ、
(3)上記高次の低域除去フィルタ処理後にFFT処理
を行うステップ、(4)上記FFT処理後にドップラス
ペクトルピークを検出し観測対象のドップラ速度を算出
するステップ。
【0020】また、この請求項8に係る発明のレーダ信
号処理方法は、空間に電磁波を放射して観測対象で反射
された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
ーダ信号処理方法において、以下のステップを有するこ
とを特徴とする、(1)受信信号に対して低次の高域除
去フィルタ処理を行うステップ、(2)上記低次の高域
除去フィルタ処理後にFFT処理を行うステップ、
(3)上記FFT処理後にドップラスペクトルピークを
検出し観測対象のドップラ速度を算出するステップ。
【0021】また、この請求項9に係る発明のレーダ信
号処理方法は、空間に電磁波を放射して観測対象で反射
された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
ーダ信号処理方法において、以下のステップを有するこ
とを特徴とする、(1)受信信号に対して低次の高域除
去フィルタ処理を行うステップ、(2)上記低次の高域
除去フィルタ処理後にコヒーレント積分処理を行うステ
ップ、(3)上記コヒーレント積分処理後にFFT処理
を行うステップ、(4)上記FFT処理後にドップラス
ペクトルピークを検出し観測対象のドップラ速度を算出
するステップ。
【0022】また、この請求項10に係る発明のレーダ
信号処理方法は、空間に電磁波を放射して観測対象で反
射された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数か
ら観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダの
レーダ信号処理方法において、以下のステップを有する
ことを特徴とするレーダ信号処理方法、(1)受信信号
に対して低次の高域除去フィルタ処理を行うステップ、
(2)上記低次の高域除去フィルタ処理後にコヒーレン
ト積分処理を行うステップ、(3)コヒーレント積分処
理後に高次の低域除去フィルタ処理を行うステップ、
(4)上記高次の低域除去フィルタ処理後にFFT処理
を行うステップ、(5)上記FFT処理後にドップラス
ペクトルピークを検出し観測対象のドップラ速度を算出
するステップ。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
レーダ信号処理装置の実施の形態1を示す構成ブロック
図である。図において、1は高次低域除去フィルタ処理
部、2は信号にFFT処理を施してパワースペクトルを
算出するFFT処理部、3はFFT処理部で算出したパ
ワースペクトルを入力し、ドップラスペクトルピークを
検出し、そのピークのドップラ周波数から観測対象のド
ップラ速度を算出するドップラスペクトルピーク検出部
である。
【0024】次に図1の動作について説明する。図6は
図1のレーダ信号処理装置の動作原理を説明するための
図である。高次低域除去フィルタ処理部1では、受信信
号に対して、ドップラ速度0およびその近傍のドップラ
速度点の成分を除去する低域除去フィルタ処理を施す。
ただし、この低域除去フィルタ処理は、後段のFFT処
理よりも長い時間長のデータに対してフィルタ処理を行
うものとする。具体的には、FFT処理部2におけるF
FT点数よりも高次の時間領域フィルタを用いる。時間
領域フィルタとしては、IIR (Infinite Impulse Res
ponse)フィルタ、あるいはFIR (Finite Impulse Res
ponse) フィルタなどの一般的な方式のフィルタを用い
ればよい。これにより、FFT処理部2におけるFFT
処理では予め想定した時間窓長よりも長い周期をもつク
ラッタ成分も十分に除去することが可能となる。
【0025】受信信号に対して低周波クラッタ成分除去
のため、上記の個別の高次低域除去フィルタを用い、他
の周波数分析には効率のよいFFT処理を行う。図17
に示したウェーブレット処理では、等価的に全周波数範
囲において、周波数毎に個別のフィルタ処理を行うのに
比べて、少ない演算量で信号処理を行うことができる。
【0026】次に、図2はこの発明のレーダ信号処理装
置の実施の形態1を示す別の構成ブロック図である。図
2において、4はコヒーレント積分処理部である。その
他は図1で説明したものと同様とする。
【0027】図2は、図1のレーダ信号処理装置の入力
段にコヒーレント積分処理部を設けたものである。コヒ
ーレント積分処理とは、時系列データに対して、予め定
めた時間長(点数)のデータを、そのまま積算する処理
を意味することとする。コヒーレント積分処理はデータ
の位相情報を保ったままデータを積算するため、データ
のSN比が向上され、かつデータレートが低減されると
いう効果がある。一般に、時系列信号のデータレートが
低下すると、誤りなく測定可能なドップラ速度の最大値
が小さくなる。しかし、観測対象を大気とするウィンド
プロファイラの場合は、データサンプリングレート(パ
ルス繰返し周波数)は十分に高く設定されているため、
コヒーレント積分処理によってデータレートが低下して
も問題とはならない。
【0028】以上のように、本発明の実施の形態1によ
れば、後段のFFT処理よりも長い時間窓をもつ高次の
低域除去フィルタを用いてクラッタ除去処理を行うこと
により、低周波クラッタ成分が他の周波数に漏れ込むこ
となく、十分にクラッタ除去を行うことができる。した
がって、観測対象を大気とするウィンドプロファイラの
場合、その受信信号から地形クラッタ成分を十分に除去
して上空大気の風速を正確に計測することができる。
【0029】また、低周波クラッタ成分に対して上記個
別の低域除去フィルタを用い、他の周波数分析には効率
のよいFFTを用いるので、周波数毎に個別のフィルタ
処理を行うウェーブレット処理に比べて少ない演算量で
低周波クラッタ成分除去処理を行うことができる。
【0030】なお、地形クラッタの特性はウィンドプロ
ファイラに限らずドップラレーダ一般に共通のものであ
ることから、この発明はウィンドプロファイラに限らず
一般のドップラレーダにも適用できるものである。特に
移動する観測対象の反射率が小さく、観測対象からのエ
コーのSN比が十分にとれない場合に有効となる。
【0031】実施の形態2.実施の形態1では、後段の
FFT処理の時間窓長よりも長い周期を持つ低周波の地
形クラッタを抑圧するレーダ信号処理装置について説明
した。この実施の形態2では、後段のFFT処理の時間
窓長よりも短い時間長のデータに対して、高周波のクラ
ッタ除去処理を行うレーダ信号処理装置について説明す
る。
【0032】図3はこの発明のレーダ信号処理装置の実
施の形態2を示す構成ブロック図である。図3におい
て、21は低次高域除去フィルタ処理部である。その他
は実施の形態1で説明したものと同様である。
【0033】次に図3の動作について説明する。図7は
図3の構成のレーダ信号処理装置の動作原理を説明する
ための図である。図7では、高周波のクラッタが短時間
のみ継続して混入する状況を示している。このような状
況は、例えばレーダビーム内を航空機が通過した場合な
どに生じる。この場合、混入したクラッタが高周波であ
れば、短い時間長のデータであっても、クラッタ成分が
1周期以上含まれると予想される。したがって、短い時
間長の高域除去フィルタを用いても十分にクラッタを除
去することができる。
【0034】そこで、低次高域除去フィルタ処理部21
では受信信号に対して短い時間長のフィルタ処理を行
う。具体的には、低次のIIR高域除去フィルタあるい
は低次のFIR高域除去フィルタなどの一般的な方式の
フィルタを用いればよい。これにより高周波クラッタ成
分の除去処理後は、FFT処理部2によりパワースペク
トルを算出する。そのFFT点数は低次高域除去フィル
タ処理部21の次数よりも大きいものとなる。ドップラ
スペクトルピーク検出部3は、FFT処理部2で算出さ
れたパワースペクトルからドップラスペクトルピークを
検出し、そのピークのドップラ周波数から観測対象のド
ップラ速度を算出する。
【0035】このように図3の構成ブロック図によれ
ば、図17に示したウェーブレット処理を用いた構成と
同等の高周波クラッタ除去性能を得るのに、高周波成分
のみに対して、個別のフィルタ処理を行いクラッタを除
去し、その他の周波数分析には効率のよいFFT処理を
行っている。したがって、等価的に全周波数範囲に対し
て、周波数毎に個別のフィルタ処理を行うウェーブレッ
ト処理に比べて、演算量は少なくて済む。
【0036】次に、図4はこの発明のレーダ信号処理装
置の実施の形態2を示す別の構成ブロック図である。こ
の図の符号は全て図1,図2,図3で説明したものと同
様である。次に図4の動作について説明する。送受信手
段から入力した受信信号は低次高域除去フィルタ21に
よって高周波クラッタ成分を除去する。高周波クラッタ
成分除去後の受信信号はコヒーレント積分処理部4によ
りコヒーレント積分を施される。これにより、SN比が
向上されるとともに、データレートが低減される。コヒ
ーレント積分処理後の受信信号はFFT処理部2によっ
てFFT処理され、パワースペクトルが算出される。コ
ヒーレント積分処理部4での処理によりデータレートが
低減しているため、FFT処理部2におけるFFT点数
は図3の構成の場合よりも少なくて済むため、演算量は
少なくて済む。
【0037】ドップラスペクトルピーク検出部3は、F
FT処理部2で算出されたパワースペクトルを入力し、
ドップラスペクトルピークを検出し、そのピークのドッ
プラ周波数から大気のドップラ速度を算出する。
【0038】なお、図4の構成においてコヒーレント積
分処理部4が低次高域除去フィルタ処理部21の後段と
なるのは、同様に高域除去特性をもつコヒーレント積分
処理よりも前に、コヒーレント積分処理よりも抑圧度の
高い高域除去フィルタ処理を低次高域除去フィルタ処理
部21で実現するためである。
【0039】以上のように、本発明の実施の形態2を示
す図3,図4の構成例によれば、ドップラレーダの受信
信号に対して短い時間窓をもつ低次の高域除去フィルタ
処理を行うことにより、短時間のみ継続して混入する高
周波クラッタ成分、あるいは短時間に周波数が変化する
高周波クラッタ成分を十分に除去することができる。し
たがって、観測対象を大気とするウィンドプロファイラ
の場合、その受信信号から航空機等の高周波クラッタ成
分を十分に除去して上空大気の風速を正確に計測するこ
とができる。ここで航空機クラッタの特性はウィンドプ
ロファイラに限らずドップラレーダ一般に共通のもので
あることから、この発明は一般のドップラレーダにも適
用できるものである。特に移動する観測対象の反射率が
小さく、観測対象からのエコーのSN比が十分にとれな
い場合、かつ観測対象のドップラ速度が航空機のドップ
ラ速度よりも小さい場合に有効となる。
【0040】また、図3,図4によれば、上記高周波ク
ラッタ成分に対して上記個別の高域除去フィルタを用
い、他の周波数分析には効率のよいFFTを用いること
により、周波数毎に個別のフィルタ処理を行う従来のウ
ェブレット処理に比べて演算量を低減することができ
る。
【0041】また、図4のコヒーレント積分処理と併用
することにより、FFT処理部でのFFT点数を小さく
することができるため、図3の構成に比べ、さらに演算
量を低減することができる。
【0042】実施の形態3.本発明のレーダ信号処理装
置の実施の形態1は低周波の地形クラッタの除去フィル
タを有し、実施の形態2は高周波のクラッタの除去フィ
ルタを有するものであり、これに対して、実施の形態3
は上記の両者を有するものである。
【0043】図5はこの発明のレーダ信号処理装置の実
施の形態3を示す構成ブロック図である。この図の符号
は実施の形態1,実施の形態2で説明したしたものと同
様である。
【0044】次に図5の動作について説明する。受信信
号に対して、低次高域除去フィルタ処理部21によって
高周波クラッタ成分を除去する。高周波クラッタ成分除
去後の受信信号はコヒーレント積分処理部4によりコヒ
ーレント積分を施される。これにより、SN比を向上さ
せるとともに、データレートを低減させる。コヒーレン
ト積分処理後の受信信号は高次低域除去フィルタ処理部
1によって地形クラッタである低周波成分が除去され
る。地形クラッタの除去は長時間窓のデータに対して行
われるが、事前にコヒーレント積分処理が施されている
ため、その次数は比較的小さくて済む。高次低域除去フ
ィルタ処理部1から出力された受信信号は、FFT処理
部2によってFFT処理され、パワースペクトルが算出
される。ドップラスペクトルピーク検出部3は、上記F
FT処理部2で算出されたパワースペクトルを入力し、
ドップラスペクトルピークを検出し、そのピークのドッ
プラ周波数から観測対象のドップラ速度を正確に算出す
ることができる。
【0045】以上のように、本実施の形態3によれば、
実施の形態1および実施の形態2の構成を組み合わせる
ことにより、短時間のみ継続する、あるいは短時間で周
波数が変化する航空機等のクラッタ成分や、長周期の地
形クラッタ成分を十分に除去することができる。したが
って、観測対象を大気とするウィンドプロファイラの場
合、その受信信号から航空機の高周波クラッタ成分や、
地形クラッタ成分を十分に除去して上空大気の風速を正
確に計測することができる。ここで地形クラッタの特性
や、航空機クラッタの特性はウィンドプロファイラに限
らずドップラレーダ一般に共通のものであることから、
この発明は一般のドップラレーダにも適用できるもので
ある。特に移動する観測対象の反射率が小さく、観測対
象からのエコーのSN比が十分にとれない場合、かつ観
測対象のドップラ速度が航空機のドップラ速度よりも小
さい場合に有効となる。また、本実施の形態3によれ
ば、高周波クラッタ成分や、低周波クラッタ成分に対し
てそれぞれ個別の高域除去フィルタ、低域除去フィルタ
を用い、他の周波数分析には効率のよいFFTを用いる
ことにより、周波数毎に個別のフィルタ処理を行うウェ
ーブレット処理に比べて演算量を少なくすることができ
る。
【0046】実施の形態4.図8はこの発明のレーダ信
号処理方法の実施の形態4を示すフローチャートであ
る。図8において、先ず、ステップ1で、受信信号に対
して長い時間窓をもつ高次の低域除去フィルタ処理を施
す。次いで、ステップ2で、高次の低域除去フィルタ処
理後にFFT処理を施してパワースペクトルを出力す
る。次いで、ステップ3で、 FFT処理後にパワース
ペクトルからドップラスペクトルピークを検出し観測対
象のドップラ速度を算出する。
【0047】図9はこの発明のレーダ信号処理方法の実
施の形態4を示す別のフローチャートである。図9にお
いて、先ず、ステップ4で、受信信号に対してコヒーレ
ント積分処理を施す。次いで、ステップ1で、コヒーレ
ント積分処理後に長い時間窓をもつ高次の低域除去フィ
ルタ処理を施す。次いで、ステップ2で、 高次の低域
除去フィルタ処理後にFFT処理を施してパワースペク
トルを出力する。次いで、ステップ3で、 FFT処理
後にパワースペクトルからドップラスペクトルピークを
検出し観測対象のドップラ速度を算出する。
【0048】以上のように、本発明の実施の形態4を示
す図8,図9のフローチャートによれば、FFT処理に
おけるデータ長よりも長い周期をもつ低周波クラッタに
対して、FFTよりも長い時間窓をもつ高次の低域除去
フィルタを用いてクラッタ除去処理を行うため、低周波
クラッタ成分が他の周波数に漏れ込むことなく、十分に
クラッタ除去を行うことができる。したがって、観測対
象を大気とするウィンドプロファイラの場合、その受信
信号から地形クラッタ成分を十分に除去して上空大気の
風速を正確に計測することができる。なお、上記地形ク
ラッタの特性はウィンドプロファイラに限らずドップラ
レーダ一般に共通のものであることから、この発明は一
般のドップラレーダにも適用できる。特に移動する観測
対象の反射率が小さく、観測対象からのエコーのSN比
が十分にとれない場合に有効となる。
【0049】また、図8,図9によれば、低周波クラッ
タ成分に対して上記個別の低域除去フィルタ処理を行
い、次いで、他の周波数分析には効率のよいFFT処理
を行うので、従来のウェーブレット処理による信号処理
に比べて、少ない演算量で信号処理することができる。
【0050】また、図9によれば、コヒーレント積分処
理を併用することにより、低域除去フィルタの次数およ
びFFT点数を小さくすることができるため、図8に比
べ、さらに演算量を低減することができる。
【0051】実施の形態5.図10はこの発明のレーダ
信号処理方法の実施の形態5を示すフローチャートであ
る。図10において、先ず、ステップ21で、受信信号
に対して、短い時間窓をもつ低次高域除去フィルタ処理
を施す。次いで、ステップ2で、 低次高域除去フィル
タ処理後にFFT処理を施してパワースペクトルを出力
する。次いで、ステップ3で、 FFT処理後にパワー
スペクトルからドップラスペクトルピークを検出し観測
対象のドップラ速度を算出する。
【0052】図11はこの発明のレーダ信号処理方法の
実施の形態5を示す別のフローチャートである。図11
において、先ず、ステップ21で、受信信号に対して、
短い時間窓をもつ低次高域除去フィルタ処理を施す。次
いで、ステップ4で、低次高域除去フィルタ処理後にコ
ヒーレント積分処理を施す。次いで、ステップ2で、
コヒーレント積分処理後にFFT処理を施してパワース
ペクトルを出力する。次いで、ステップ3で、 FFT
処理後にパワースペクトルからドップラスペクトルピー
クを検出し観測対象のドップラ速度を算出する。
【0053】以上のように、本発明の実施の形態5を示
す図10,図11のフローチャートによれば、FFT処
理における時間窓長よりも短い時間長のデータに対し
て、低次高域除去フィルタを用いてクラッタ除去処理を
行うため、短時間のみ継続して混入する高周波クラッ
タ、あるいは短時間に周波数が変化する高周波クラッタ
を十分に除去することができる。したがって、観測対象
を大気とするウィンドプロファイラの場合、その受信信
号から航空機の高周波クラッタ成分を十分に除去して上
空大気の風速を正確に計測することができる。ここで航
空機クラッタの特性はウィンドプロファイラに限らずド
ップラレーダ一般に共通のものであることから、この発
明は一般のドップラレーダにも適用できるものである。
特に移動する観測対象の反射率が小さく、観測対象から
のエコーのSN比が十分にとれない場合、かつ観測対象
のドップラ速度が航空機のドップラ速度よりも小さい場
合に有効となる。
【0054】また、図10,図11のフローチャートに
よれば、上記高周波クラッタ成分に対して上記個別の高
域除去フィルタ処理を行い、次いで他の周波数分析には
効率のよいFFTを用いることにより、周波数毎に個別
のフィルタ処理を行う従来のウェーブレット処理に比べ
て少ない演算量で実現することができる。
【0055】また、図11においてコヒーレント積分処
理を併用することにより、FFT処理におけるFFT点
数を小さくすることができるため、図10のフローチャ
ートに比べ、さらに演算量を低減することができる。
【0056】実施の形態6.図12はこの発明のレーダ
信号処理方法の実施の形態6を示すフローチャートであ
る。図12において、先ず、ステップ21で、受信信号
に対して、短い時間窓をもつ低次高域除去フィルタ処理
を施す。次いで、ステップ4で、低次高域除去フィルタ
処理後にコヒーレント積分処理を施す。次いで、ステッ
プ1で、コヒーレント積分処理後にFFTより長い時間
窓をもつ高次低域除去フィルタ処理を施す。次いで、ス
テップ2で、 高次低域除去フィルタ処理後にFFT処
理を施しパワースペクトルを出力する。次いで、ステッ
プ3で、 FFT処理後にパワースペクトルからドップ
ラスペクトルピークを検出し観測対象のドップラ速度を
算出する。
【0057】以上のように、本発明の実施の形態6を示
す図12のフローチャートによれば、FFT処理におけ
る時間窓長よりも短い時間長のデータに対して、低次高
域除去フィルタを用いてクラッタ除去処理を行うため、
短時間のみ継続して混入する高周波クラッタ、あるいは
短時間に周波数が変化する高周波クラッタを十分に除去
することができる。さらに、FFT処理におけるデータ
長よりも長い周期をもつ低周波クラッタに対して、FF
Tよりも長い時間窓をもつ高次低域除去フィルタを用い
てクラッタ除去処理を行うため、低周波クラッタ成分が
他の周波数に漏れ込むことなく、十分にクラッタ除去を
行うことができる。したがって、観測対象を大気とする
ウィンドプロファイラの場合、その受信信号から航空機
の高周波クラッタ成分や、地形クラッタ成分を十分に除
去して上空大気の風速を正確に計測することができる。
ここで地形クラッタの特性や、航空機クラッタの特性は
ウィンドプロファイラに限らずドップラレーダ一般に共
通のものであることから、この発明は一般のドップラレ
ーダにも適用できるものである。特に移動する観測対象
の反射率が小さく、観測対象からのエコーのSN比が十
分にとれない場合、かつ観測対象のドップラ速度が航空
機のドップラ速度よりも小さい場合に有効となる。
【0058】また、実施の形態6によれば、高周波クラ
ッタ成分や、低周波クラッタ成分に対してそれぞれ個別
の高域除去フィルタ処理、低域除去フィルタ処理を行
い、他の周波数分析には効率のよいFFTを用いること
により、周波数毎に個別のフィルタ処理を行うウェーブ
レット処理に比べて演算量を少なくすることができる。
【0059】また、実施の形態6によれば、コヒーレン
ト積分処理を併用することにより、低域除去フィルタの
次数およびFFT点数を小さくすることができるため、
さらに演算量を少なくすることができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、受信信号のドップラ周波数から観測対象のドップ
ラ速度を測定するドップラレーダのレーダ信号処理装置
において、受信信号に対して長い時間窓をもつ高次低域
除去フィルタ処理を行うことにより、低周波クラッタ成
分が他の周波数に漏れ込むことなく、その受信信号から
地形クラッタ成分を十分に除去することができる。した
がって、観測対象を大気とするウィンドプロファイラの
場合、その受信信号から地形クラッタ成分を十分に除去
して上空大気の風速を正確に計測するレーダ信号処理装
置を得ることができる。また、低周波クラッタ成分に対
して上記個別の低域除去フィルタを用い、他の周波数分
析には効率のよいFFTを用いるので、従来のウェーブ
レット処理による信号処理に比べて、少ない演算量で信
号処理するレーダ信号処理装置を得ることができる。な
お、上記地形クラッタの特性はウィンドプロファイラに
限らずドップラレーダ一般に共通のものであることか
ら、この発明は一般のドップラレーダにも適用できる。
特に移動する観測対象の反射率が小さく、観測対象から
のエコーのSN比が十分にとれない場合に有効となる。
【0061】また、請求項2に係る発明によれば、受信
信号のドップラ周波数から観測対象のドップラ速度を測
定するドップラレーダのレーダ信号処理装置において、
受信信号に対してコヒーレント積分処理を施すコヒーレ
ント積分処理部を設けたことにより、低域除去フィルタ
の次数およびFFT点数を小さくすることができるた
め、請求項1に記載の効果に加えて、さらに演算量を少
なくしたレーダ信号処理装置を得ることができる。
【0062】また、請求項3に係る発明によれば、受信
信号のドップラ周波数から観測対象のドップラ速度を測
定するドップラレーダのレーダ信号処理装置において、
受信信号に対して短い時間窓をもつ低次高域除去フィル
タ処理を行うことにより、短時間のみ継続して混入する
高周波クラッタ成分、あるいは短時間に周波数が変化す
る高周波クラッタ成分を十分に除去することができる。
したがって、観測対象を大気とするウィンドプロファイ
ラの場合、その受信信号から航空機クラッタのような高
周波クラッタ成分を十分に除去して、上空大気の風速を
正確に計測するレーダ信号処理装置を得ることができ
る。また、高周波クラッタ成分に対して上記個別の高域
除去フィルタを用い、他の周波数分析には効率のよいF
FTを用いるので、従来のウェーブレット処理による信
号処理に比べて、少ない演算量で信号処理するレーダ信
号処理装置を得ることができる。なお、上記航空機クラ
ッタの特性はウィンドプロファイラに限らずドップラレ
ーダ一般に共通のものであることから、この発明は一般
のドップラレーダにも適用できる。特に移動する観測対
象の反射率が小さく、観測対象からのエコーのSN比が
十分にとれない場合に有効となる。
【0063】また、請求項4に係る発明によれば、受信
信号のドップラ周波数から観測対象のドップラ速度を測
定するドップラレーダのレーダ信号処理装置において、
受信信号に対して短い時間窓をもつ低次高域除去フィル
タ処理後に、コヒーレント積分処理を施すコヒーレント
積分処理部を設けたことにより、後段のFFT処理にお
けるFFT点数が少なくて済むため、請求項3記載の効
果に加えて、さらに少ない演算量で信号処理するレーダ
信号処理装置を得ることができる。
【0064】また、請求項5に係る発明によれば、受信
信号のドップラ周波数から観測対象のドップラ速度を測
定するドップラレーダのレーダ信号処理装置において、
受信信号に対して短い時間窓をもつ低次高域除去フィル
タ処理後に、コヒーレント積分処理を施し、次いで長い
時間窓をもつ高次低域除去フィルタ処理を行うことによ
り、高周波クラッタ成分および低周波クラッタ成分を十
分に除去することができる。したがって、観測対象を大
気とするウィンドプロファイラの場合、その受信信号か
ら航空機クラッタのような高周波クラッタ成分および地
形クラッタのような低周波クラッタ成分を十分に除去し
て、上空大気の風速を正確に計測するレーダ信号処理装
置を得ることができる。また、高周波クラッタ成分およ
び低周波クラッタ成分に対してそれぞれ個別の低次高域
除去フィルタ、高次低域除去フィルタを用い、他の周波
数分析には効率のよいFFTを用いるので、従来のウェ
ーブレット処理による信号処理に比べて、少ない演算量
で信号処理するレーダ信号処理装置を得ることができ
る。なお、上記の航空機クラッタや地形クラッタの特性
はウィンドプロファイラに限らずドップラレーダ一般に
共通のものであることから、この発明は一般のドップラ
レーダにも適用できる。特に移動する観測対象の反射率
が小さく、観測対象からのエコーのSN比が十分にとれ
ない場合に有効となる。
【0065】また、請求項6に係る発明によれば、受信
信号のドップラ周波数から観測対象のドップラ速度を測
定するドップラレーダのレーダ信号処理方法において、
受信信号に対して長い時間窓をもつ高次低域除去フィル
タ処理を行うことにより、低周波クラッタ成分が他の周
波数に漏れ込むことなく、その受信信号から地形クラッ
タ成分を十分に除去することができる。したがって、観
測対象を大気とするウィンドプロファイラの場合、その
受信信号から地形クラッタ成分を十分に除去して上空大
気の風速を正確に計測するレーダ信号処理方法を得るこ
とができる。また、低周波クラッタ成分に対して上記個
別の低域除去フィルタを用い、他の周波数分析には効率
のよいFFTを用いるので、従来のウェーブレット処理
による信号処理方法に比べて、少ない演算量で信号処理
するレーダ信号処理方法を得ることができる。なお、上
記地形クラッタの特性はウィンドプロファイラに限らず
ドップラレーダ一般に共通のものであることから、この
発明は一般のドップラレーダにも適用できる。特に移動
する観測対象の反射率が小さく、観測対象からのエコー
のSN比が十分にとれない場合に有効となる。
【0066】また、請求項7に係る発明によれば、受信
信号のドップラ周波数から観測対象のドップラ速度を測
定するドップラレーダのレーダ信号処理方法において、
受信信号に対してコヒーレント積分処理を施すことによ
り、低域除去フィルタの次数およびFFT点数を小さく
することができるため、請求項6記載の効果に加えて、
さらに演算量を低減するレーダ信号処理方法を得ること
ができる。
【0067】また、請求項8に係る発明によれば、受信
信号のドップラ周波数から観測対象のドップラ速度を測
定するドップラレーダのレーダ信号処理方法において、
受信信号に対して短い時間窓をもつ低次高域除去フィル
タ処理を行うことにより、短時間のみ継続して混入する
高周波クラッタ成分、あるいは短時間に周波数が変化す
る高周波クラッタ成分を十分に除去することができる。
したがって、観測対象を大気とするウィンドプロファイ
ラの場合、その受信信号から航空機クラッタのような高
周波クラッタ成分を十分に除去して、上空大気の風速を
正確に計測するレーダ信号処理方法を得ることができ
る。また、高周波クラッタ成分に対して上記個別の高域
除去フィルタを用い、他の周波数分析には効率のよいF
FTを用いるので、従来のウェーブレット処理による信
号処理方法に比べて、少ない演算量で信号処理するレー
ダ信号処理方法を得ることができる。なお、上記航空機
クラッタの特性はウィンドプロファイラに限らずドップ
ラレーダ一般に共通のものであることから、この発明は
一般のドップラレーダにも適用できる。特に移動する観
測対象の反射率が小さく、観測対象からのエコーのSN
比が十分にとれない場合に有効となる。
【0068】また、請求項9に係る発明によれば、受信
信号のドップラ周波数から観測対象のドップラ速度を測
定するドップラレーダのレーダ信号処理方法において、
受信信号に対して短い時間窓をもつ低次高域除去フィル
タ処理後に、コヒーレント積分処理を施すことにより、
後段のFFT処理におけるFFT点数が少なくて済むた
め、請求項8記載の効果に加えて、さらに少ない演算量
で信号処理するレーダ信号処理方法を得ることができ
る。
【0069】また、請求項10に係る発明によれば、受
信信号のドップラ周波数から観測対象のドップラ速度を
測定するドップラレーダのレーダ信号処理方法におい
て、受信信号に対して短い時間窓をもつ低次高域除去フ
ィルタ処理後に、コヒーレント積分処理を施し、次いで
長い時間窓をもつ高次低域除去フィルタ処理を行うこと
により、高周波クラッタ成分および低周波クラッタ成分
を十分に除去することができる。したがって、観測対象
を大気とするウィンドプロファイラの場合、その受信信
号から航空機クラッタのような高周波クラッタ成分およ
び地形クラッタのような低周波クラッタ成分を十分に除
去して、上空大気の風速を正確に計測するレーダ信号処
理方法を得ることができる。また、高周波クラッタ成分
および低周波クラッタ成分に対してそれぞれ個別の高域
除去フィルタ、低域除去フィルタを用い、他の周波数分
析には効率のよいFFTを用いるので、従来のウェーブ
レット処理による信号処理方法に比べて、少ない演算量
で信号処理するレーダ信号処理方法を得ることができ
る。なお、上記の航空機クラッタや地形クラッタの特性
はウィンドプロファイラに限らずドップラレーダ一般に
共通のものであることから、この発明は一般のドップラ
レーダにも適用できる。特に移動する観測対象の反射率
が小さく、観測対象からのエコーのSN比が十分にとれ
ない場合に有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のレーダ信号処理装置の実施の形態
1を示す構成ブロック図である。
【図2】 この発明のレーダ信号処理装置の実施の形態
1を示す別の構成ブロック図である。
【図3】 この発明のレーダの信号処理装置の実施の形
態2を示す構成ブロック図である。
【図4】 この発明のレーダの信号処理装置の実施の形
態2を示す別の構成ブロック図である。
【図5】 この発明のレーダ信号処理装置の実施の形態
3を示す構成ブロック図である。
【図6】 図1の構成をもつレーダ信号処理装置の動作
原理を説明するための図である。
【図7】 図2の構成をもつレーダ信号処理装置の動作
原理を説明するための図である。
【図8】 この発明のレーダ信号処理方法の実施の形態
4を示すフローチャートである。
【図9】 この発明のレーダ信号処理方法の実施の形態
4を示す別のフローチャートである。
【図10】 この発明のレーダ信号処理方法の実施の形
態5を示すフローチャートである。
【図11】 この発明のレーダ信号処理方法の実施の形
態5を示す別のフローチャートである。
【図12】 この発明のレーダ信号処理方法の実施の形
態6を示すフローチャートである。
【図13】 一般のウィンドプロファイラを示す基本
構成ブロック図である。
【図14】 従来のウィンドプロファイラのドップラ信
号処理手段の内部構成例を示す図である。
【図15】 従来のウィンドプロファイラの0ドップラ
除去処理の動作原理を説明するための図である。
【図16】 従来のウィンドプロファイラの0ドップ
ラ除去処理の問題点を説明するための図である。
【図17】 従来のウィンドプロファイラのドップラ
信号処理手段の別の内部構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 高次低域除去フィルタ処理部、 2 FFT処理
処理部、 3 ドップラスペクトルピーク検出部、
4 コヒーレント積分処理部、 21 低次高域除
去フィルタ処理部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間に電磁波を放射して観測対象で反射
    された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
    観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
    ーダ信号処理装置において、受信信号に対して長い時間
    窓をもつ高次の低域除去フィルタ処理を行う高次低域除
    去フィルタ手段と、高次低域除去フィルタ手段から出力
    された信号にFFT処理を施してパワースペクトルを出
    力するFFT手段と、FFT手段から出力されたパワー
    スペクトルから観測対象のエコーのスペクトルを検出し
    観測対象のドップラ速度を算出するドップラスペクトル
    検出手段とを備えたことを特徴とするレーダ信号処理装
    置。
  2. 【請求項2】 空間に電磁波を放射して観測対象で反射
    された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
    観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
    ーダ信号処理装置において、受信信号に対してコヒーレ
    ント積分処理を行うコヒーレント積分手段と、コヒーレ
    ント積分手段の出力に対して長い時間窓をもつ高次の低
    域除去フィルタ処理を行う高次低域除去フィルタ手段
    と、高次低域除去フィルタ手段から出力された信号にF
    FT処理を施してパワースペクトルを出力するFFT手
    段と、FFT手段から出力されたパワースペクトルから
    観測対象のエコーのスペクトルを検出し観測対象のドッ
    プラ速度を算出するドップラスペクトル検出手段とを備
    えたことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  3. 【請求項3】 空間に電磁波を放射して観測対象で反射
    された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
    観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
    ーダ信号処理装置において、受信信号に対して短い時間
    窓をもつ低次の高域除去フィルタ処理を行う低次高域除
    去フィルタ手段と、低次高域除去フィルタ手段から出力
    された信号にFFT処理を施してドップラスペクトルを
    出力するFFT手段と、FFT手段から出力されたパワ
    ースペクトルから観測対象のエコーのスペクトルを検出
    し観測対象のドップラ速度を算出するドップラスペクト
    ル検出手段とを備えたことを特徴とするレーダ信号処理
    装置。
  4. 【請求項4】 空間に電磁波を放射して観測対象で反射
    された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
    観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
    ーダ信号処理装置において、受信信号に対して短い時間
    窓をもつ低次の高域除去フィルタ処理を行う低次高域除
    去フィルタ手段と、低次高域除去フィルタ手段から出力
    された信号にコヒーレント積分処理を行うコヒーレント
    積分手段と、コヒーレント積分手段の出力に対してFF
    T処理を施してパワースペクトルを出力するFFT手段
    と、FFT手段から出力されたパワースペクトルから観
    測対象のエコーのスペクトルを検出し観測対象のドップ
    ラ速度を算出するドップラスペクトル検出手段とを備え
    たことを特徴とするレーダ信号処理装置。
  5. 【請求項5】 空間に電磁波を放射して観測対象で反射
    された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
    観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
    ーダ信号処理装置において、受信信号に対して短い時間
    窓をもつ低次の高域除去フィルタ処理を行う低次高域除
    去フィルタ手段と、低次高域除去フィルタ手段から出力
    された信号に対してコヒーレント積分処理を行うコヒー
    レント積分手段と、コヒーレント積分手段の出力に対し
    て長い時間窓をもつ高次の低域除去フィルタ処理を行う
    高次低域除去フィルタ手段と、高次低域除去フィルタ手
    段から出力された信号にFFT処理を施してパワースペ
    クトルを出力するFFT手段と、FFT手段から出力さ
    れたパワースペクトルから観測対象のエコーのスペクト
    ルを検出し観測対象のドップラ速度を算出するドップラ
    スペクトル検出手段とを備えたことを特徴とするレーダ
    信号処理装置。
  6. 【請求項6】 空間に電磁波を放射して観測対象で反射
    された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
    観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
    ーダ信号処理方法において、以下のステップを有するこ
    とを特徴とするレーダ信号処理方法、(1)受信信号に
    対して高次の低域除去フィルタ処理を行うステップ、
    (2)上記高次の低域除去フィルタ処理後にFFT処理
    を行うステップ、(3)上記FFT処理後にドップラス
    ペクトルピークを検出し観測対象のドップラ速度を算出
    するステップ。
  7. 【請求項7】 空間に電磁波を放射して観測対象で反射
    された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
    観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
    ーダ信号処理方法において、以下のステップを有するこ
    とを特徴とするレーダ信号処理方法、(1)受信信号に
    対してコヒーレント積分処理を行うステップ、(2)上
    記コヒーレント積分処理後に高次の低域除去フィルタ処
    理を行うステップ、(3)上記高次の低域除去フィルタ
    処理後にFFT処理を行うステップ、(4)上記FFT
    処理後にドップラスペクトルピークを検出し観測対象の
    ドップラ速度を算出するステップ。
  8. 【請求項8】 空間に電磁波を放射して観測対象で反射
    された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
    観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
    ーダ信号処理方法において、以下のステップを有するこ
    とを特徴とするレーダ信号処理方法、(1)受信信号に
    対して低次の高域除去フィルタ処理を行うステップ、
    (2)上記低次の高域除去フィルタ処理後にFFT処理
    を行うステップ、(3)上記FFT処理後にドップラス
    ペクトルピークを検出し観測対象のドップラ速度を算出
    するステップ。
  9. 【請求項9】 空間に電磁波を放射して観測対象で反射
    された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数から
    観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダのレ
    ーダ信号処理方法において、以下のステップを有するこ
    とを特徴とするレーダ信号処理方法、(1)受信信号に
    対して低次の高域除去フィルタ処理を行うステップ、
    (2)上記低次の高域除去フィルタ処理後にコヒーレン
    ト積分処理を行うステップ、(3)上記コヒーレント積
    分処理後にFFT処理を行うステップ、(4)上記FF
    T処理後にドップラスペクトルピークを検出し観測対象
    のドップラ速度を算出するステップ。
  10. 【請求項10】 空間に電磁波を放射して観測対象で反
    射された電磁波を受信し、受信信号のドップラ周波数か
    ら観測対象のドップラ速度を測定するドップラレーダの
    レーダ信号処理方法において、以下のステップを有する
    ことを特徴とするレーダ信号処理方法、(1)受信信号
    に対して低次の高域除去フィルタ処理を行うステップ、
    (2)上記低次の高域除去フィルタ処理後にコヒーレン
    ト積分処理を行うステップ、(3)コヒーレント積分処
    理後に高次の低域除去フィルタ処理を行うステップ、
    (4)上記高次の低域除去フィルタ処理後にFFT処理
    を行うステップ、(5)上記FFT処理後にドップラス
    ペクトルピークを検出し観測対象のドップラ速度を算出
    するステップ。
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