JP2002131088A - 位置を検出するためのエンコーダ - Google Patents

位置を検出するためのエンコーダ

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JP2002131088A
JP2002131088A JP2000320780A JP2000320780A JP2002131088A JP 2002131088 A JP2002131088 A JP 2002131088A JP 2000320780 A JP2000320780 A JP 2000320780A JP 2000320780 A JP2000320780 A JP 2000320780A JP 2002131088 A JP2002131088 A JP 2002131088A
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abs
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JP2000320780A
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English (en)
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Hisayoshi Sakai
久嘉 境
Nobuhisa Nishioki
暢久 西沖
Yutaka Kuriyama
豊 栗山
Kiyokazu Okamoto
清和 岡本
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型軽量化が可能であり、且つ、スケールの
相対移動の方向によらず、スケール又はスライダの位置
の特定ができるエンコーダを提供する。 【解決手段】 スケールホルダはABSコードトラック
171及びマーカトラック172が形成されたスケール
170を備え、スライダ180は、ABSコードトラッ
ク171から位置情報を取得するABSコード検出ヘッ
ド181,182、位置情報を格納する双方向シフトレ
ジスタ184、スケール170の移動方向を検出するマ
ーカ検出ヘッド183を備える。ABSコード検出ヘッ
ド181,182が取得した位置情報は、マーカ検出ヘ
ッド183が検出したスケール170の移動方向に基づ
いて選択的に双方向シフトレジスタ184に格納され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種装置の可動ユ
ニットの位置を検出するためのエンコーダに関し、特に
直線上の絶対位置を検出するためのアブソリュート形リ
ニアエンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、直線上の絶対位置を検出する
絶対位置検出器の1つにアブソリュート形リニアエンコ
ーダ(absolute linear encode
r)がある。このアブソリュート形リニアエンコーダ
(以下、ABSリニアエンコーダ)は、位置情報を高精
度に且つ高速に取得する必要がある装置に組み込まれて
いる。そのような装置の例として、マシニングセンタ、
旋盤、フライス盤、ボール盤などのNC工作機械があ
る。また、他にも三次元測定機などにABSリニアエン
コーダが組み込まれている。
【0003】図6は、従来のABSリニアエンコーダの
概略を示す概略平面図である。
【0004】ABSリニアエンコーダ1は、スケールを
内部に有するスケールホルダ10、及びスケールを透過
する光を検出する検出ヘッドやその検出ヘッドから出力
された信号を処理する手段などが内蔵されたスライダ2
0などから構成されている。スケールホルダ10は、ス
ケールを片側から照射する光源(図示せず)を内蔵して
いる。
【0005】スライダ20は摺動機構(図示せず)によ
り、スケールホルダ10に対して矢印A方向及びこれと
は反対の方向(矢印B方向)に移動できる。また、スラ
イダ20には信号処理手段によって処理された信号を情
報処理装置など(図示せず)に伝送するためのケーブル
30が取り付けられている。
【0006】図7は、図6のABSリニアエンコーダ1
の主要部の概略構成を示すブロック図である。
【0007】図7において、スケール40はガラス板で
あり、一方の面には金属蒸着膜(黒く示した部分)によ
ってスケールパターンが形成されている。スケールパタ
ーンは、スケール40の長手方向に並列に形成されたア
ブソリュートコードトラック(absolute co
de track)41,42,43,44とマーカト
ラック(marker track)45とからなる。
【0008】アブソリュートコードトラック(以下、A
BSコードトラック)41,42,43,44は、位置
情報を提供するABSコード(absolute co
de)がスケール40の長手方向に連続するトラックで
ある。ABSコードは金属蒸着部分41a,42a,4
3a,44aと非蒸着部分41b,42b,43b,4
4bとから形成されている。
【0009】図示したABSコードの語長(ビット数)
は4ビットである。このため、4本のABSコードトラ
ック41,42,43,44がABSコードトラック列
を形成している。4本のABSコードトラック41,4
2,43,44のうちスケール40の長手方向に直交す
る方向(図7の紙面上縦方向)に並んだ1ビットずつの
ABSコードが形成するパターンによって、1つの位置
情報が記録されている。従って、ABSコードは並列コ
ードである。
【0010】マーカトラック45は、金属蒸着部分45
aと非蒸着部分45bとが交互に連続するトラックであ
る。このマーカトラック45は、スケール40(若しく
はスライダ20)が移動するときの方向などを検出する
ためのものである。
【0011】一方、スライダ20は、光源から発射され
てABSコードトラック41,42,43,44の非蒸
着部分41b,42b,43b,44bを透過した光を
検出する4つのABSコード検出ヘッド21,22,2
3,24、及び光源から発射されてマーカトラック45
の非蒸着部分45bを透過した光を検出するマーカ検出
ヘッド25を備えている。さらに、これら検出ヘッドか
らの信号を処理する各種の回路を内蔵している。
【0012】ABSコード検出ヘッド21はABSコー
ドトラック41に面する位置に配置されており、非蒸着
部分41bを透過した光を検出する。ABSコード検出
ヘッド22はABSコードトラック42に面する位置に
配置されており、非蒸着部分42bを透過した光を検出
する。同様に、ABSコード検出ヘッド23,24は夫
々ABSコードトラック43,44に面する位置に配置
されており、非蒸着部分43b,44bを透過した光を
検出する。ABSコード検出ヘッド21,22,23,
24が取得した位置情報は並列アブソリュートコード信
号としてアブソリュート信号発生手段26に出力され
る。
【0013】一方、マーカ検出ヘッド25はマーカトラ
ック45に面する位置に配置されており、非蒸着部分4
5bを透過した光を検出する。マーカ検出ヘッド25は
透過光を検出すると、増減マーカ信号をインクリメンタ
ル信号発生手段27及び検出同期信号発生手段28に出
力する。
【0014】増減マーカ信号を受信したインクリメンタ
ル信号発生手段27は増減マーカ信号に応じたインクリ
メンタル信号を出力する。一方、検出同期信号発生手段
28は検出同期信号をアブソリュート信号発生手段26
に出力する。並列アブソリュートコード信号と検出同期
信号を受信したアブソリュート信号発生手段26はアブ
ソリュート信号を出力する。
【0015】これらアブソリュート信号とインクリメン
タル信号とはケーブル30を介して情報処理装置(図示
せず)に伝送される。情報処理装置は受信した信号か
ら、スケール40(若しくはスライダ20)の位置を算
出する。
【0016】図8と図9とを参照して、ABSリニアエ
ンコーダの他の例を説明する。
【0017】図8は、図7のABSリニアエンコーダ1
とは異なるABSリニアエンコーダの主要部の概略構成
を示すブロック図である。
【0018】図8のABSリニアエンコーダでは、直列
(シリアル)コードのトラックであるABSコードトラ
ック51が1本だけスケール50に形成されている点、
スライダ60はABSコード検出ヘッド61を1つだけ
備えている点などで図7のABSリニアエンコーダ1と
は異なる。また、このABSリニアエンコーダは検出同
期信号発生手段28を備えていない点、ABSリニアエ
ンコーダ1には備えられていないシフトレジスタ63及
びシフトレジスタ制御信号発生手段65を備えている点
なども図7のABSリニアエンコーダ1とは異なる。
【0019】ABSコードトラック51はスケール50
の長手方向に直列に並べた4ビットの直列コードによっ
て位置情報を提供している。ABSコードは金属蒸着部
分51aと非蒸着部分51bとから形成されている。マ
ーカトラック52は、金属蒸着部分52aと非蒸着部分
52bとが交互に連続するトラックである。
【0020】ABSコード検出ヘッド61がABSコー
ドトラック51から取得した位置情報はシリアルアブソ
リュートコード信号としてシフトレジスタ63に出力さ
れる。このシフトレジスタ63は、後述する増減マーカ
信号を受信したシフトレジスタ制御信号発生手段65が
出力するシフトレジスタ制御信号を受信し、シリアルア
ブソリュートコード信号を直列コードに並べてアブソリ
ュート信号発生手段66にデータを出力する。シフトレ
ジスタ63に示した直列コードは「1010」である。
データを受信したアブソリュート信号発生手段66はR
OMテーブル等を用いてアブソリュート位置情報を生成
し、アブソリュート信号に変換して出力する。
【0021】一方、マーカ検出ヘッド62はマーカトラ
ック52の非蒸着部分52bを透過した光を検出する
と、インクリメンタル信号発生手段64及びシフトレジ
スタ制御信号発生手段65に増減マーカ信号を出力す
る。増減マーカ信号を受信したインクリメンタル信号発
生手段64はインクリメンタル信号を出力する。
【0022】これらインクリメンタル信号とアブソリュ
ート信号とは情報処理装置(図示せず)に伝送される。
情報処理装置は受信した信号から、スケール50(若し
くはスライダ60)の位置を算出する。
【0023】図9は、図8におけるスケール50がスラ
イダ60に対して相対的に矢印A方向に移動した場合を
示すブロック図である。
【0024】スケール50は、図8におけるスケール5
0の位置よりも相対的に矢印A方向に最小単位の移動を
している。ここで、「最小単位」とは、マーカトラック
52における隣接する蒸着部分52aと非蒸着部分52
bとの1組分の長さである。この移動に伴ってABSコ
ード検出ヘッド61が透過光を検出して出力したシリア
ルアブソリュートコード信号は、シフトレジスタ63の
最後尾(図9の紙面上左端)に格納される。すでに格納
されていたデータは先頭(紙面上右側)に向かって一桁
シフトする。この結果、シフトレジスタ63に示された
データは「1101」となる。移動に伴う新たなインク
リメンタル信号とアブソリュート信号とが情報処理装置
に出力されて、移動後のスケール50の位置が算出され
る。
【0025】このようなABSリニアエンコーダは、N
C工作機械など他の装置に装備される場合が多いので、
小型軽量であることが望ましい。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ABS
コードに並列コードを用いたABSリニアエンコーダ
(図7参照)ではABSコードの語長(トラック数)と
同数の検出ヘッドが必要になる。このため、この形態の
ABSリニアエンコーダは小型軽量化しにくく、コスト
もかかるという問題がある。
【0027】一方、図8と図9とに示したABSリニア
エンコーダでは、ABSコードのトラックは1本なので
検出ヘッドの数は1つでよい。従って、この形態のAB
Sリニアエンコーダによれば、小型軽量化と低コスト化
が両立する。しかし、この形態のABSリニアエンコー
ダには次のような問題が生じる。
【0028】図10は、図9のスライダ60に対してス
ケール50が相対的に矢印B方向(矢印A方向とは反対
の方向)に移動した場合を示すブロック図である。
【0029】図10において、スケール50は図9に示
した位置から図8に示した位置に戻っている。この移動
に伴ってABSコード検出ヘッド61から出力されたシ
リアルアブソリュート信号は、シフトレジスタ63の最
後尾に格納される。この結果、並列データは「111
0」になる。ところが、図8においては、同じ位置の並
列データが「1010」である。これは、スケール50
の相対移動の仕方によっては、同じ位置でも並列データ
が異なることを意味する。この結果、この形態のABS
リニアエンコーダは、スケール50の移動方向が一方向
である場合でなければ利用できないという大きな問題点
がある。
【0030】本発明の目的は、小型軽量化が可能であ
り、且つ、スケールの相対移動の方向によらず、スケー
ル又はスライダの位置を検出できるエンコーダを提供す
ることにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の位置を検出するためのエンコーダは、所
定の語長の位置情報を直線方向に連続して記録した位置
情報パターンと前記直線方向に等間隔に連続する等間隔
パターンとが形成されたスケール及び、前記位置情報パ
ターンから位置情報を検出するための位置情報検出手段
と前記直線方向に相対移動する前記スケールの向きを前
記等間隔パターンから検出するための移動検出手段を有
するスライダを備えた位置を検出するためのエンコーダ
において、前記位置情報検出手段は前記直線方向に離間
した2つの位置に配置されたものであり、前記位置情報
検出手段が検出した前記位置情報を記憶するレジスタ
と、前記2つの位置に配置された位置情報検出手段のう
ちいずれか一方が検出した前記位置情報を前記スケール
の相対移動の向きに基づいて選択的に前記レジスタに記
憶させるレジスタ制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0032】請求項2記載の位置を検出するためのエン
コーダは、請求項1記載のエンコーダにおいて、前記2
つの位置の間隔は前記所定の語長の長さに等しいことを
特徴とする。
【0033】請求項3記載の位置を検出するためのエン
コーダは、請求項1又は2記載のエンコーダにおいて、
前記レジスタは、記憶した位置情報をスケールの相対移
動の向きに基づいて正逆いずれかの方向にシフトして新
たな情報を記憶する可逆シフトレジスタであることを特
徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
位置を検出するためのエンコーダを図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0035】図1は、本発明の実施の形態における直線
上の位置を検出するためのエンコーダの主要部の概略構
成を示すブロック図である。
【0036】本発明の実施の形態における位置を検出す
るためのエンコーダは、アブソリュート形リニアエンコ
ーダ(absolute linear encode
r)100であり、NC工作機械や三次元測定機などに
組み込まれるものである。
【0037】図1において、アブソリュート形リニアエ
ンコーダ(以下、ABSリニアエンコーダ)100は、
スケール170を内部に有するスケールホルダ(図示せ
ず)、及びスケール170を透過する光を検出する検出
ヘッド(181,182,183)やその検出ヘッドか
ら出力された信号を処理するための手段(184,18
5,186,187)などが内蔵されたスライダ180
などから構成されている。以下、三次元測定機などを構
成するユニットのうち不動の不動ユニット(図示せず)
にスライダ180が固定され、移動可能な可動ユニット
(図示せず)にスケールホルダが固定されている場合に
ついて説明する。
【0038】スケールホルダは、スケール170を境に
してスライダ180の配置された側とは反対側に光源
(図示せず)を内蔵している。この光源は例えば発光ダ
イオードであり、スケール170に光を照射するもので
ある。
【0039】スケール170はガラス板であり、一方の
面には金属蒸着膜(黒く示した部分)などによってスケ
ールパターンが形成されている。スケールパターンは、
位置情報を記録したアブソリュートコードトラック(a
bsolute codetrack)171(位置情
報パターン)と、スケール170の移動の向きを検出す
るためのマーカトラック172(等間隔パターン)とで
ある。
【0040】アブソリュートコードトラック(以下、A
BSコードトラック)171は、位置情報を提供するA
BSコード(absolute code)がスケール
170の長手方向に連続する1本のトラックである。A
BSコードは4ビットの語長の直列コードである。この
ABSコードは光源からの光を遮る遮光部分(金属蒸着
部分)171aと光を透過させる光透過部分(非蒸着部
分)171bとから形成されている。
【0041】マーカトラック(marker trac
k)172は、遮光部分172a及びこの遮光部分(金
属蒸着部分)172aと同一サイズの光透過部分(非蒸
着部分)172bがスケール170の長手方向に交互に
短冊状に連続して形成されたものである。隣り合う1つ
の遮光部分172aと1つの光透過部分172bとを1
組としたものの幅はABSコードトラック171におけ
る1ビット分の長さと同じである。このマーカトラック
172は、スケール170が移動するときの方向などを
検出するためのものである。後述するようにABSコー
ド検出ヘッド181,182がABSコードから位置情
報を取得するときに、マーカ検出ヘッド183はマーカ
トラック172からスケール170の移動方向の情報を
取得する。
【0042】一方、スライダ180は摺動機構(図示せ
ず)を備えている。このためスライダ180に組み合わ
されたスケール170は矢印C方向及びこれとは反対の
矢印D方向(図5参照)に移動する可動ユニットと共に
移動できる。スライダ180は、光源から発射されてA
BSコードトラック171の光透過部分171bを透過
した光を検出する2つのABSコード検出ヘッド18
1,182(位置情報検出手段)と、光源から発射され
てマーカトラック172の光透過部分172bを透過し
た光を検出するマーカ検出ヘッド183(移動検出手
段)とを備えている。さらに、これら検出ヘッドからの
信号を処理する各種の回路などがスライダ180に内蔵
されている。各ABSコード検出ヘッド181,182
及びマーカ検出ヘッド183は、例えば、ホトダイオー
ドやホトトランジスタなどの受光素子を備えている。
【0043】ABSコード検出ヘッド181,182は
ABSコードトラック171に面する位置に配置されて
おり、光透過部分171bに面すると光透過部分171
bを透過した光を検出する。このABSコード検出ヘッ
ド181,182は、ABSコードの語長(4ビット)
分だけ離間して配置されている。これらABSコード検
出ヘッド181,182は取得した位置情報を後述する
双方向シフトレジスタ184(可逆シフトレジスタ)に
出力する。
【0044】一方、マーカ検出ヘッド183はマーカト
ラック172に面する位置に配置されている。マーカ検
出ヘッド183は光透過部分172bに面すると光透過
部分172bを透過した光を検出する。
【0045】図2は、図1におけるマーカトラックなど
を示す模式図である。
【0046】図2において、マーカ検出ヘッド183は
図示したように配置された2つの受光素子183a,1
83bを備えている。この受光素子183a,183b
は、ホトダイオード(又はホトトランジスタ)である。
ホトダイオード183a,183bはスケール170が
移動するに従って信号を出力する。
【0047】図3は、図2におけるホトダイオード18
3a,183bが出力する信号を示す図である。
【0048】図3において、ホトダイオード183aは
信号300aを出力し、一方、ホトダイオード183b
は信号300bを出力する。ホトダイオード183a,
183bはこのような位相差が90°でオン/オフ比率
50%の2相の信号(増減マーカ信号)300a,30
0bを出力するように配置されている。これによって、
スケール170の移動方向が矢印C方向であるのか矢印
D方向であるのかを検出できる。
【0049】マーカ検出ヘッド183は透過光を検出す
ると、図1に示すように、増減マーカ信号300a,3
00bをインクリメンタル信号発生回路185及びシフ
トレジスタ制御信号発生回路186に出力する。増減マ
ーカ信号300a,300bを受信したインクリメンタ
ル信号発生回路185はインクリメンタル信号を出力す
る。一方、シフトレジスタ制御信号発生回路186(レ
ジスタ制御手段)はシフトレジスタ制御信号を双方向シ
フトレジスタ184に出力する。
【0050】双方向シフトレジスタ184は、ABSコ
ード検出ヘッド181,182のいずれか一方から出力
されたシリアルアブソリュートコード信号を取り込ん
で、それをデジタルデータとして直列コードに並べる。
2つのABSコード検出ヘッド181,182のうちど
ちらから出力されたシリアルアブソリュートコード信号
を取り込むかの選択はシフトレジスタ制御信号によって
決まる。スケール170が図1に示した位置に位置する
ときの直列コードは「1010」である。この場合、A
BSコード検出ヘッド181,182が透過光を検出し
たときはデータとして1が格納され、透過光を検出しな
いときはデータとして0が格納される。直列コードはス
ケール170の位置毎に個別に対応している。
【0051】本実施の形態においては、ABSコードの
語長が4ビットであるので、直列コードは4桁の数字で
表わされる。双方向シフトレジスタ184は直列コード
のデータをアブソリュート信号発生手段187に出力す
る。データを受信したアブソリュート信号発生手段18
7はROMテーブル等を用いてアブソリュート位置情報
を生成し、アブソリュート信号に変換して出力する。
【0052】これらアブソリュート信号とインクリメン
タル信号とはスライダ180に取り付けられたケーブル
(図示せず)を介して情報処理装置(図示せず)に送信
される。情報処理装置は受信した信号から、スケール1
80の位置等を算出する。
【0053】次に、スケール170が矢印C方向に移動
した場合について説明する。
【0054】図4は、図1におけるスケール170が矢
印C方向に移動した場合のABSリニアエンコーダ10
0の主要部の概略構成を示すブロック図である。
【0055】図4において、スケール170は図1に示
した位置から矢印C方向に最小単位(ABSコードの1
ビット分)の移動をしている。ABSコード検出ヘッド
181は光透過部分171bに面しており、ABSコー
ド検出ヘッド182は遮光部分171aに画面してい
る。本実施の形態の場合、スケール170の移動方向が
矢印C方向のときはABSコード検出ヘッド181から
出力されたシリアルアブソリュートコード信号が双方向
シフトレジスタ184に取り込まれる。このため、直列
コードは全体に先頭方向(矢印E方向)に1桁のシフト
をし、空いた最後尾の1桁(左端の桁)に1が格納され
る。従って、移動後のスケール170の位置を示す直列
コードは「1101」になる。
【0056】次に、スケール170が図4に示した位置
から矢印D方向に移動した場合について説明する。
【0057】図5は、図4におけるスケール170が矢
印D方向に移動した場合のABSリニアエンコーダ10
0の主要部の概略構成を示すブロック図である。
【0058】図5において、スケール170は図4に示
した位置から矢印D方向に最小単位の移動をしている。
従って、スケール170の位置は図1に示した位置に戻
っている。ABSコード検出ヘッド181,182とA
BSコードトラック171との位置関係も図1の場合と
同様である。
【0059】本実施の形態の場合、スケール170の移
動方向が矢印D方向のときは、ABSコード検出ヘッド
182から出力されたシリアルアブソリュートコード信
号が双方向シフトレジスタ184に取り込まれる。この
際、新たなデータは直列コードの先頭(右端)に格納さ
れる。このため、直列コードは全体に最後尾方向(矢印
F方向)に1桁のシフトをし、空いた先頭の1桁(右端
の桁)に0が格納される。従って、移動後のスケール1
70の位置を示す直列コードは「1010」となる。こ
の直列コードは、図1で説明したものと同じである。
【0060】上記のように、スケール170が矢印C方
向に移動するときは、直列コードを全体に先頭方向に順
次にシフトさせながら、移動に伴う新たなデータを直列
コードの最後尾に格納する。一方、スケール170が矢
印D方向に移動するときは、直列コードを全体に最後尾
方向に順次にシフトさせながら、移動に伴う新たなデー
タを直列コードの先頭に格納する。この結果、スケール
170がどのように移動した場合であっても、スケール
170の位置の情報は各位置毎に固有の直列コードで表
わされる。従って、スケール170の位置は常に正しく
検出できる。
【0061】また、位置情報は2つのABSコード検出
ヘッド181,182によって検出でき、スケール17
0の移動方向は1つのマーカ検出ヘッド183によって
検出できる。ABSコード検出ヘッド181,182か
ら出力されたシリアルアブソリュートコード信号は1つ
のシフトレジスタ184によって処理される。これによ
り、ABSリニアエンコーダ100は小型軽量化及び低
コスト化が可能になる。
【0062】なお、スケール170の移動方向に対して
ABSコード検出ヘッド181,182のうちどちらか
ら出力されたシリアルアブソリュートコード信号を双方
向シフトレジスタ184に取り込むのか、また、取り込
むシリアルアブソリュートコード信号を直列コードの最
後尾に格納するのかそれとも先頭に格納するのかの組合
せは、上記の説明に限られるものではなく、組合せを固
定しておけば他の組合せでもよい。
【0063】また、三次元測定機を構成するユニットの
うち不動ユニットにスライダ180が固定され、可動ユ
ニットにスケールホルダが固定されている場合について
上述したが、スケールホルダが不動ユニットに固定さ
れ、可動ユニットに固定されたスライダ180が可動ユ
ニットと共に移動する場合であってもよい。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載のエンコーダ及び請求項2記載のエンコーダによれ
ば、2箇所に配置された位置情報検出手段が検出した位
置情報は、スケールの移動の向きに基づいて選択的にレ
ジスタに記憶できる。これにより、スケールの移動の向
によらず、スケールの位置の特定ができる。また、移動
検出手段と2箇所に配置された位置情報検出手段だけで
スケールの位置情報の検出と移動の向きの検出とができ
るので、エンコーダは小型軽量化できる。
【0065】請求項3記載のエンコーダによれば、記憶
した位置情報をスケールの相対移動の向きに基づいて正
逆いずれかの方向にシフトして新たな情報を記憶する可
逆シフトレジスタを備えるので、レジスタは1つだけで
よい。この結果、エンコーダはよりいっそう小型軽量化
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における直線上の位置を検
出するためのエンコーダの主要部の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図2】図1におけるマーカトラックなどを示す模式図
である。
【図3】図2におけるホトダイオード183a,183
bが出力する信号を示す図である。
【図4】図1におけるスケール170が矢印C方向に移
動した場合のABSリニアエンコーダ100の主要部の
概略構成を示すブロック図である。
【図5】図4におけるスケール170が矢印D方向に移
動した場合のABSリニアエンコーダ100の主要部の
概略構成を示すブロック図である。
【図6】従来のABSリニアエンコーダの概略を示す概
略平面図である。
【図7】図6のABSリニアエンコーダ1の主要部の概
要を示すブロック図である。
【図8】図7のABSリニアエンコーダ1とは異なるA
BSリニアエンコーダの主要部の概要を示すブロック図
である。
【図9】図8におけるスケール50がスライダ60に対
して相対的に矢印A方向に移動した場合を示すブロック
図である。
【図10】図9のスライダ60に対してスケール50が
相対的に矢印B方向に移動した場合を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
170 スケール 171 ABSコードトラック(位置情報パターン) 171a 遮光部 171b 光透過部 172 マーカトラック(等間隔パターン) 172a 遮光部 172b 光透過部 180 スライダ 181,182 ABSコード検出ヘッド(位置情報検
出手段) 183 マーカ検出ヘッド(移動検出手段) 184 双方向シフトレジスタ(レジスタ) 186 シフトレジスタ制御信号発生回路(レジスタ制
御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗山 豊 茨城県つくば市上横場430番地の1 株式 会社ミツトヨ内 (72)発明者 岡本 清和 茨城県つくば市上横場430番地の1 株式 会社ミツトヨ内 Fターム(参考) 2F103 BA31 CA02 DA07 DA12 EA02 EA15 EA19 EA20 EB06 EB12 EB33 ED12 ED16 FA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の語長の位置情報を直線方向に連続
    して記録した位置情報パターンと前記直線方向に等間隔
    に連続する等間隔パターンとが形成されたスケール及
    び、前記位置情報パターンから位置情報を検出するため
    の位置情報検出手段と前記直線方向に相対移動する前記
    スケールの向きを前記等間隔パターンから検出するため
    の移動検出手段を有するスライダを備えた位置を検出す
    るためのエンコーダにおいて、 前記位置情報検出手段は前記直線方向に離間した2つの
    位置に配置されたものであり、 前記位置情報検出手段が検出した前記位置情報を記憶す
    るレジスタと、 前記2つの位置に配置された位置情報検出手段のうちい
    ずれか一方が検出した前記位置情報を前記スケールの相
    対移動の向きに基づいて選択的に前記レジスタに記憶さ
    せるレジスタ制御手段とを備えたことを特徴とするエン
    コーダ。
  2. 【請求項2】 前記2つの位置の間隔は前記所定の語長
    の長さに等しいことを特徴とする請求項1記載の位置を
    検出するためのエンコーダ。
  3. 【請求項3】 前記レジスタは、 記憶した位置情報をスケールの相対移動の向きに基づい
    て正逆いずれかの方向にシフトして新たな情報を記憶す
    る可逆シフトレジスタであることを特徴とする請求項1
    又は2記載のエンコーダ。
JP2000320780A 2000-10-20 2000-10-20 位置を検出するためのエンコーダ Withdrawn JP2002131088A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010066272A (ja) * 2009-11-13 2010-03-25 Nikon Corp アブソリュートエンコーダ
JP2013146361A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Taito Corp クレーンゲーム機
CN108362340A (zh) * 2018-04-25 2018-08-03 福建(泉州)哈工大工程技术研究院 一种高速移动轨道式小车的定位测速系统及方法

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