JP2002130855A - 流路切換弁 - Google Patents

流路切換弁

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JP2002130855A
JP2002130855A JP2000330443A JP2000330443A JP2002130855A JP 2002130855 A JP2002130855 A JP 2002130855A JP 2000330443 A JP2000330443 A JP 2000330443A JP 2000330443 A JP2000330443 A JP 2000330443A JP 2002130855 A JP2002130855 A JP 2002130855A
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refrigerant
flow path
pressure
path switching
valve
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Withdrawn
Application number
JP2000330443A
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English (en)
Inventor
Seiichi Nakahara
誠一 中原
Osamu Koyatsu
修 小谷津
Hiroshi Ito
浩 伊藤
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Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和機(ルームエアコン)等の冷凍サイ
クルを還流する冷媒の圧力や温度等を素早く安定して検
出し、高信頼性、省資源を実現する。 【解決手段】 流路切換弁100−1の弁ハウジング5
3内で主弁体を昇降及び回動し、圧縮機の吐出口に連通
する導入継手管5と、弁座57に設けられた継手管7及
び継手管8と、圧縮機の吸入口に連通する導出継手管6
との流路を切り換える。主弁体の昇降及び回動は、導入
継手管5側の冷媒の圧力と導出継手管6側の冷媒の圧力
の圧力差で制御する。弁座57に、導出継手管6と常に
連通されるようなセンサ用継手管6′を設ける。センサ
用継手管6′の下端にに圧力温度検出部17を取り付け
る。圧力温度検出部17に、ピエゾ抵抗素子からなる圧
力センサとピエゾ抵抗素子からなる温度センサとを一体
に形成した複合センサを内蔵する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルを還
流する冷媒の流路を運転モードに応じて切り換える四方
弁等の流路切換弁に関する
【0002】
【従来の技術】従来、冷暖房ユニットなどの冷凍サイク
ルにおいて、圧縮機からの高圧冷媒の供給先を、室内側
熱交換器と室外側熱交換器との一方から他方に切り換え
ることで、室内の冷房と暖房とを行えるようにしてい
る。そして、このような高圧冷媒の流路を切り換える流
路切換弁として四方弁が用いられている。また、冷凍サ
イクルを制御するために冷媒の圧力や温度を検出するよ
うにしている。
【0003】このような冷凍サイクルに関連する技術と
して、例えば、特開平10−267431号公報、特開
平8−254362号公報、特開平6−185838号
公報に開示されたものがある。 (従来技術−1)特開平10−267431号公報のも
のは、吸入圧力センサ(30)を吸入ライン(31)に
配管接続するようにしている。 (従来技術−2)特開平8−254362号公報のもの
は、低圧圧力検出手段(33)を圧縮機(14)の吸入
側に配管接続するようにしている。 (従来技術−3)特開平6−185838号公報のもの
は、第4の温度センサ(13)をコンプレッサ(圧縮
機)(6)とアキュムレータ(7)との間の配管の側面
に取り付けるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平10−
267431号公報のものは、ろう付箇所が増えるので
冷媒漏れの不具合が発生し易く、また、配管部材が余分
に必要となり、信頼性が低く経済性を損ねる、あるい
は、地球環境を保護するという点で問題があった。ま
た、特開平8−254362号公報のものも同様な問題
があった。さらに、特開平6−185838号公報のも
のは、温度センサが配管に外接しているので、冷媒の温
度を検出するのに時間遅れが大きく、例えば、除霜運転
制御等の過渡的な制御を実行するのに不十分であるとい
う問題があった。
【0005】本発明は、高信頼性、省資源を実現する流
路切換弁を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の流路切換弁
は、冷凍サイクルを還流する冷媒の状態を検出する冷媒
状態検出手段を備えることを特徴とする。
【0007】請求項2の流路切換弁は、冷凍サイクルを
還流する冷媒の状態を検出する冷媒状態検出手段を備
え、非電気的な駆動力により従動的に切り換え制御され
ることを特徴とする。
【0008】請求項3の流路切換弁は、請求項1または
2の構成を備え、弁本体内で主弁体を弁座に対して移動
することにより前記冷凍サイクルの流路を切り換える流
路切換弁であって、前記主弁体に対して前記弁座とは反
対側の端面に冷媒の導入口を備えるとともに、前記弁座
側に冷媒の導出口を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項4の流路切換弁は、請求項3の構成
を備えるとともに前記冷媒の導出口を2つ備え、各々が
弁座の中心軸に対して180°の位置に設けられ、該導
出口の一方に前記冷媒状態検出手段が設けられているこ
とを特徴とする。
【0010】請求項5の流路切換弁は、請求項4の構成
を備え、前記2つの冷媒の導出口の各々に継手管が接続
されていることを特徴とする。
【0011】請求項6の流路切換弁は、請求項1、2、
3、4、または5の構成を備え、前記冷媒状態検出手段
は、前記冷媒の圧力を検出する圧力センサであることを
特徴とする。
【0012】請求項7の流路切換弁は、請求項1、2、
3、4、または5の構成を備え、前記冷媒状態検出手段
は、前記冷媒の温度を検出する温度センサであることを
特徴とする。
【0013】請求項8の流路切換弁は、請求項1、2、
3、4、または5の構成を備え、前記冷媒状態検出手段
は、前記冷媒の圧力を検出する圧力センサ、及び冷媒の
温度を検出する温度センサであることを特徴とする。
【0014】請求項9の流路切換弁は、請求項7の構成
を備え、前記温度センサは、前記冷媒に接触するように
設けられていることを特徴とする。
【0015】請求項10の流路切換弁は、請求項1、
2、3、または4の構成を備え、前記流路切換弁の弁座
が前記冷媒状態検出手段のケースを構成することを特徴
とする。
【0016】請求項1の流路切換弁によれば、冷媒状態
検出手段により、該流路切換弁の切り換え状態を監視す
ることができる。
【0017】請求項2の流路切換弁によれば、冷媒状態
検出手段により、該流路切換弁の切り換え状態を監視す
ることができるとともに、該流路切換弁を切り換え制御
するための電磁コイル等の電気的駆動源を必要としな
い。
【0018】請求項3の流路切換弁によれば、請求項1
または2と同様な作用効果が得られるとともに、主弁体
に対して、弁座とは反対側の端面に冷媒の導入口が、ま
た弁座側に冷媒の導出口が設けられているので、主弁体
が弁座に対して傾くことなく安定して動作し、流路の切
換を確実に行うことができる。
【0019】請求項4の流路切換弁によれば、請求項3
と同様な作用効果が得られるとともに、導出口が弁座の
中心軸に対して180°の位置に設けられているので、
冷媒状態を安定的に検出できる。
【0020】請求項5の流路切換弁によれば、請求項4
と同様な作用効果が得られるとともに、冷媒状態検出手
段を継手管に取り付けることにより当該流路切換弁への
冷媒状態検出手段の取付けが容易になる。
【0021】請求項6の流路切換弁によれば、請求項
1、2、3、4、または5と同様な作用効果が得られる
とともに、冷媒の圧力を監視することができる。
【0022】請求項7の流路切換弁によれば、請求項
1、2、3、4、または5と同様な作用効果が得られる
とともに、冷媒の温度を監視することができる。
【0023】請求項8の流路切換弁によれば、請求項
1、2、3、4、または5と同様な作用効果が得られる
とともに、冷媒の圧力及び温度を監視することができ
る。
【0024】請求項9の流路切換弁によれば、請求項7
と同様な作用効果が得られるとともに、冷媒の過渡現象
時の温度変化を素早く検出することができる。よって、
好適な除霜運転等が可能となり、省エネ性に優れた流路
切換弁となる。
【0025】請求項10の流路切換弁によれば、請求項
1、2、3、または4と同様な作用効果が得られるとと
もに、流路切換弁の弁座が冷媒状態検出手段のケースを
構成するので部品点数が減り、コストを低減することが
できる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明による流路切換弁の
実施形態を図面を参照して説明する。図15は実施形態
の流路切換弁を用いたヒートポンプ式エアコン等の冷凍
サイクルの概略を示す図である。図中1は圧縮機、2A
は室内ユニットに搭載された室内熱交換器、2Bは室外
ユニットに搭載された室外熱交換器、3は絞り装置、4
はアキュムレータ、100は後述する各実施形態のロー
タリ式の流路切換弁である。
【0027】圧縮機1の吐出口は流路切換弁100に接
続され、圧縮機1の吸入口はアキュムレータ4を介して
流路切換弁100に接続されている。また、流路切換弁
100は室内熱交換器2Aと室外熱交換器2Bとに接続
され、絞り装置3は室内熱交換器2Aと室外熱交換器2
Bとの間に介設されている。これにより、圧縮機1、室
内熱交換器2A、室外熱交換器2B、絞り装置3、アキ
ュムレータ4、及び流路切換弁100は冷凍サイクルを
構成している。
【0028】圧縮機1、室内熱交換器2A、室外熱交換
器2B、絞り装置3は、マイクロコンピュータや各種駆
動回路等から構成された図示しない制御部により制御さ
れる。そして、圧縮機1の能力切換え等により流路切換
弁100内の冷媒(流体)の圧力を制御し、後述のよう
に非電気的な駆動力により流路切換弁100の流路が従
動的に切り換え制御される。これにより、暖房モード時
には、圧縮機1で圧縮された冷媒は図15の実線の矢印
のように還流し、室内熱交換器2Aは凝縮器として、室
外熱交換器2Bは蒸発器としてそれぞれ機能する。ま
た、冷房モード時には、冷媒は破線の矢印で示したよう
に還流し、室外熱交換器2Bが凝縮器として、室内熱交
換器2Aが蒸発器としてそれぞれ機能する。
【0029】なお、流路切換弁100には、圧縮機1の
吐出口(高圧側)に接続される導入継手管5(圧縮機1
側から見た吐出管)、アキュムレータ4(低圧側)に接
続される導出継手管6(圧縮機1側から見た吸入管)、
室内熱交換器2Aに接続される継手管7、室外熱交換器
2Bに接続される継手管8が接続されている。
【0030】次に、流路切換弁100の各実施形態につ
いて説明する。なお、図15の流路切換弁100は以下
の各実施形態に対応するものであるが、この流路切換弁
100を以下の各実施形態の説明で区別するために、符
号100の後にハイフンと実施形態の番号を付加して説
明する。
【0031】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態に係る流路切換弁100−1の外観側面図および外
観底面図、図5及び図6は流路切換弁100−1の断面
図、図8(A) は図6の主弁体55の部分の拡大図、図8
(B) は図8(A) のB−B線断面図、図7は図5のA−A
線断面に対応して、主弁体55と弁座57の回転方向に
おける相対位置関係を示す図である。なお、図1は図5
の左側から見た図である。また、図5は圧縮機1の停止
状態あるいは流路の切換え途中の状態を示し、図6は冷
房モード時を示している。
【0032】この第1実施形態の流路切換弁100−1
は、円筒状の弁ハウジング53の内部に、略円柱状の主
弁体55を、回転可能でかつ回転軸方向に移動可能に収
容して、弁ハウジング53の開放端を弁座57により閉
塞するとともに、弁ハウジング53の内部に、主弁体5
5を弁座57から離間させるように付勢する第1スプリ
ング59を収容して構成されている。
【0033】弁ハウジング53は、アウタハウジング5
3aと上インナハウジング53bと下インナハウジング
53cとで構成されている。アウタハウジング53aの
上端(弁座57と反対側)には導入口53a−1が形成
されており、この導入口53a−1には圧縮機1の吐出
口に連通する導入継手管5が接続されている。また、上
インナハウジング53b及び下インナハウジング53c
は、アウタハウジング53aの内部に収容できる外径の
円筒状を呈しており、図9に展開図として示すように、
上インナハウジング53bの下縁部と下インナハウジン
グ53cの上縁部は、互いに対向してカム溝54を形成
している。
【0034】カム溝54は、弁ハウジング53の周方向
に90°周期で山部と谷部とが連なり、第1傾斜部54
aと第2傾斜部54bとが交互に形成され、山部と谷部
には縦の逃げ溝部54cが形成されている。すなわち、
カム溝54は弁ハウジング53の内周面に形成されるこ
とになる。なお、山部の逃げ溝部54cは第1傾斜部5
4aの上端部に連接しており、谷部の逃げ溝54cは第
2傾斜部54bの下端部に連接している。そして、主弁
体55の周方向に180°位相をずらした周面箇所には
ガイドピン55hが各々突設されており、これらガイド
ピン55hはカム溝54に各々挿入されている。
【0035】図7に示すように、前記弁座57には、底
面側から継手管7(図5参照)が接続される第1切換ポ
ート57aと、底面側から継手管8が接続される第2切
換ポート57bとが、弁座57の中心を挟んで対向する
位置に各々貫設されている。また、これら第1及び第2
の切換ポート57a,57bから弁座57の周方向に9
0°ずつ位相をずらした箇所に、2つの導出口としての
低圧側ポート57c,57cが貫設されている。そし
て、これら2つの低圧側ポート57c,57cの一方に
は導出継手管6が接続され、他方にはセンサ用継手管
6′(図1参照)が接続されている。なお、このセンサ
用継手管6′の先端には、後述の圧力温度検出部17が
取り付けられている。
【0036】また、主弁体55には、弁座57側の端面
に開口するように低圧側連通溝55aと高圧側連通路5
5bを構成する内部通路55eとが形成されている。図
7に示すように、低圧側連通溝55aは周上の略180
°にわたる円弧状に形成され、内部通路55eは低圧側
連通溝55aを避けて開口するように形成されている。
そして、主弁体55が弁座57に着座することにより、
冷房モード時においては、第1切換ポート57aと2つ
の低圧側ポート57c,57cとが低圧側連通溝55a
により相互に連通接続されるとともに、第2切換ポート
57bが内部通路55eに連通接続され、また、暖房モ
ード時においては、第2切換ポート57bと2つの低圧
側ポート57c,57cとが低圧側連通溝55aにより
相互に連通接続されるとともに、第1切換ポート57a
が内部通路55eに連通接続されるように構成されてい
る。
【0037】主弁体55の上部中央には弁ポート55c
が形成され、この弁ポート55cは中空室55dを介し
て前記内部通路55eに連通されており、この中空室と
内部通路55eとにより高圧側連通路55bが構成され
ている。また、主弁体55の中心には操作杆55fが軸
方向移動可能に挿通されており、操作杆55fの弁ポー
ト55c側の端部には副弁体55gが取着されている。
さらに、図8(A) に示すように主弁体55の中央部の操
作杆55fの周囲には副弁用スプリング56が填め込ま
れており、この副弁用スプリング56の付勢力により操
作杆55fの上端の副弁体55gが弁ポート55cを閉
止するように構成されている。すなわち、副弁用スプリ
ング56はわずかに圧縮して初期荷重が加えられた状態
で配設されている。また、副弁用スプリング56の周囲
には、第2スプリング58が圧縮して所定の初期荷重が
加えられた状態で配設されている。
【0038】以上の構成により、図5に示すように、主
弁体55が弁座57から離間した状態では、操作杆55
fに取着された副弁体55gが弁ポート55cを閉じ
て、高圧側連通路55bが遮断状態となり、図6及び図
8(A) に断面図で各々示すように、主弁体55が弁座5
7に着座した状態では、操作杆55fの先端が弁座57
に当接することで副弁体55gが弁ポート55cを開い
て、高圧側連通路55bが開放状態となる。
【0039】ここで、操作杆55fの先端が弁座57に
当接した時点から主弁体55が弁座57に着座する過程
及び着座した状態では、第1スプリング59の弾性力と
副弁用スプリング56及び第2スプリング58の弾性力
により主弁体55に対して弁座57から離間する方向に
付勢力が加えられる。また、主弁体55は、圧縮機1の
運転能力に応じて主弁体55の上面に加えられる圧力と
低圧側連通溝55aとの差圧により下降する。したがっ
て、後述のように圧縮機1の運転能力に応じて着座する
か着座しないかが決まり、逆にこの圧縮機1の運転能力
を制御することにより、主弁体55を着座させるか着座
させないかを選択することができる。
【0040】例えば、圧縮機1が停止している状態で
は、図5に示すように、主弁体55が第1スプリング5
9の付勢力により弁座57から離間して、副弁体55g
により弁ポート55cが閉じられるとともに、主弁体5
5の2つのガイドピン55hが、弁ハウジング53のカ
ム溝54の弁座57から最も離間した上死点(以下、
「主弁体復帰位置」という。)に位置する。すなわち、
図9の90°及び270°の目盛りが記された上インナ
ハウジング53bの逃げ溝部54cに位置する。なお、
図9中の角度目盛りは、主弁体55のガイドピン55h
のカム溝54内における回転方向位置を示している。そ
して、図7の一番右のように、主弁体55の低圧側連通
溝55aが、弁座57の第1及び第2の切換ポート57
a,57bに臨むようになる。
【0041】この状態で、圧縮機1が運転を開始する
と、副弁体55gが弁ポート55cを閉じていることか
ら、導入継手管5を介して弁ハウジング53の内部に流
入した高圧冷媒が、第1スプリング59の付勢力に抗し
て主弁体55を弁座57側に移動させるように作用す
る。これにより、90°(及び270°)の逃げ溝部5
4cに各々位置しているガイドピン55hが、カム溝5
4の第1傾斜端部54aに倣って移動し、図9に示す1
80°(及び0°)の逃げ溝部54cに各々位置するよ
うになる。すなわち、主弁体55は弁ハウジング53内
で回転しながら弁座57側に移動して90°回転する。
そして、圧縮機1は主弁体55を着座させる能力で運転
しているので、図6に示すように、主弁体55が弁座5
7に着座し、これにより、操作杆55fの先端が弁座5
7に当接し副弁体55gが弁ポート55cを開いた状態
となる。
【0042】この状態では、図7の一番左のように、低
圧側連通溝55aが第1切換ポート57aと2つの低圧
側ポート57cとに臨むとともに、内部通路55eが第
2切換ポート57bに臨むようになる。このため、図6
に示すように、高圧側連通路55bと第2切換ポート5
7bとを介して導入継手管5が継手管8に連通するとと
もに、第1切換ポート57a、低圧側連通溝55a、及
び、1つの低圧側ポート57cを介して、導出継手管6
が継手管7に連通する。これにより、冷凍サイクルは図
15の冷房モードとなる。
【0043】その後、圧縮機1の運転が停止されると、
弁ハウジング53の内部に流入した冷媒の圧力が低下す
るので、第1スプリング59、第2スプリング58及び
副弁用スプリング56の付勢力が主弁体55を弁座57
から離間する方向に移動させるように作用する。そし
て、主弁体55の弁座57からある程度離間した後は、
第1スプリング59の付勢力だけが主弁体55に作用す
る。
【0044】これにより、180°(及び0°)の逃げ
溝部54cに位置しているガイドピン55hが、カム溝
54の第2傾斜端部54bに倣って移動し、270°
(及び90°)の逃げ溝部54cに位置するようにな
る。すなわち、主弁体55は弁ハウジング53内で回転
しながら導入継手管5側に移動し、90°回転したとこ
ろで、図5に示す状態とは回転方向において180°反
対向きの主弁体復帰位置に到達する。これにより、弁座
57から先端が離間した操作杆55fの副弁体55gに
より弁ポート55cが閉じられ、この状態では、図7の
左から2番目のように、低圧側連通溝55aが第1及び
第2の切換ポート57a,57bに臨むようになる。
【0045】また、この状態で圧縮機1が運転を開始す
ると、同様にガイドピン55hとカム溝54の作用で、
主弁体55は90°回転して弁座57に着座し、副弁体
55gが弁ポート55cを開いた状態で、図7の右から
2番目のようになる。すなわち、高圧側連通路55bと
第1切換ポート57aとを介して、導入継手管5が継手
管7に連通するとともに、第2切換ポート57b、低圧
側連通溝55a、及び、1つの低圧側ポート57cを介
して、導出継手管6が継手管8に連通し、冷凍サイクル
は暖房モードとなる。その後、圧縮機1の運転が停止さ
れると、前記同様に主弁体55が弁座57から離間し、
主弁体55が弁ハウジング53内で回転しながら導入継
手管5側に移動して90°回転し、図7の一番右のよう
に、低圧側連通溝55aが第1及び第2の切換ポート5
7a,57bに臨む一番最初の状態に戻る。
【0046】このように、この第1実施形態によれば、
流路切換弁100−1における導入継手管5や導出継手
管6の連通先の切り換えが、圧縮機1の運転開始及び停
止により従動的に行われるので、電気的な駆動のための
駆動源を不要にするだけに止まらず、流路を切り換える
ため電気的な信号による制御をも不要にできるので、有
利である。
【0047】なお、この実施形態における第2スプリン
グ58は次のように作用する。第1スプリング59は弱
いバネであり、小さな荷重の僅かな変化で主弁体55が
下降し、操作杆55fの下端が弁座57に当接した状態
となる。この状態で、副弁用スプリング56には初期荷
重が加えられているので、主弁体55を下降させる力が
その初期荷重に達したあと主弁体55はさらに下降し、
操作杆55fの副弁用スプリング56に当接している段
部が第2スプリング58の下端に当接するようになる。
ここで、第2スプリング58は強いバネであり、かつ第
1スプリング59及び副弁用スプリング56よりも大き
な初期荷重が加えられている。したがって、主弁体55
を下降させる力がこの第2スプリング58の初期荷重に
拮抗する力になるまでは、主弁体55は下降しないでこ
の切換直前位置にとどまった状態となる。そして、主弁
体55を下降させる力が第2スプリング58の初期荷重
を上回る力となると主弁体55はこの切換直前位置から
下降し、さらに力が大きくなると主弁体55は弁座57
に着座する。
【0048】すなわち、主弁体55を着座可能とする駆
動力のしきい値が、切換直前位置において大きく設定さ
れている。なお、切換直前位置における主弁体55の下
端面と弁座57の上面との間隔は0.5mm程度であ
る。このように、切換直前位置に達してから第2スプリ
ング58の付勢力に抗して着座し始めるまでに大きな荷
重範囲が設定されているので、着座させるか着座させな
いかの選択動作を、圧縮機1の運転能力の切り換えによ
り容易に、かつ確実正確に行うことができる。
【0049】例えば、圧縮機1を第1所定能力(例えば
30Hz)で運転することにより、主弁体55が切換直
前位置に達するように設定し、また、圧縮機1を第2所
定能力(例えば10Hz)で運転することにより、主弁
体55が切換直前位置から主弁体復帰位置まで上昇する
ように設定し、さらに、圧縮機1を第3所定能力(例え
ば60Hz)で運転することにより、主弁体55が切換
直前位置を通過して主弁体着座位置に達するように設定
することができる。
【0050】以上の構成により、例えば次のような切換
制御を行うことができる。停止時には第1スプリング5
9により主弁体55が主弁体復帰位置に保持されてお
り、副弁体55gは弁ポート55cを閉じている。ま
ず、暖房モード(停止状態)から冷房モードあるいは除
霜モード(逆サイクルデフロスト式)に切り換える場合
は、最初から第3所定能力(例えば60Hz)で運転す
る。これにより主弁体55は下降して着座する。これは
冷房モード(停止状態)から暖房モードに切り換える場
合、あるいは除霜モード(終了状態)から暖房モードに
切り換える場合も同様である。
【0051】一方、サーモサイクルなどのように暖房モ
ード(停止状態)から暖房モードの位置への切換えを行
う場合、始動時に第1所定能力(例えば30Hz)で運
転することにより、主弁体55が下降して切換直前位置
に達する。始動から所定時間経過して第2所定能力(例
えば10Hz)で運転(周波数ダウン)することによ
り、主弁体55が上昇し、主弁体復帰位置に達する。そ
して、この主弁体復帰位置に達する所定時間後、第3所
定能力(例えば60Hz)で運転することにより、主弁
体55は下降して着座して暖房モードとなる。このよう
に、冷房モードの位置に切り換える(着座させる)こと
なく、また、圧縮機1を停止させることなく、暖房モー
ド(停止状態)から暖房モードに切り換えることができ
る。なお、冷房モード(停止状態)から冷房モードに切
り換える場合も同様である。
【0052】(第2実施形態)図10は本発明の第2実
施形態に係る流路切換弁100−2の外観側面図および
外観底面図、図11は流路切換弁100−2の断面図、
図12は主弁体62と弁座63の回転方向における相対
位置関係を示す図である。なお、図10は図11の左側
から見た図である。また、図11は圧縮機1の停止状態
あるいは流路の切換え途中の状態を示している。
【0053】この第2実施形態の流路切換弁100−2
は、円筒状の弁ハウジング61内に主弁体62を収容
し、主弁体62を透孔621によって中心軸64で軸支
し、弁ハウジング61の下部に弁座63を取り付けて構
成されている。そして、主弁体62は、弁ハウジング6
1の内部で回転可能に、かつ、回転軸方向(図11の縦
方向)に移動可能にされ、また、保持器622のボス部
622aに嵌合された第1スプリング65の付勢力によ
り主弁体62が弁座63から離間されるように付勢され
る。さらに、中心軸64の弁座63側には、弁座63の
段部と中心軸64の段部とに両端を圧接されて所定の初
期荷重が加えられた状態で第2スプリング66が配設さ
れている。
【0054】弁ハウジング61はの上端(弁座63と反
対側)には導入口61aが形成されており、この導入口
61aには圧縮機1の吐出口に連通する導入継手管5が
接続されている。
【0055】また、主弁体62の透孔621内の中心軸
64の回転軸回りの180°離間した位置には2つのボ
ール62cが取り付けられており、このボール62cは
中心軸64の周囲に形成されたカム溝64a内に配置さ
れている。カム溝64aは第1実施形態のカム溝54と
略同様な形状で、周方向に90°周期で山部と谷部とが
連なった形状となっている。なお、第1実施形態におい
ては、ガイドピン55hが上インナハウジング53bと
下インナハウジング53cの内側からカム溝54に係合
されるが、第2実施形態においては、ボール62cが中
心軸64の外側からカム溝64aに係合されている点が
異なるだけで、第2実施形態においても、主弁体62は
その上下動に伴って第1実施形態と同様に回転動作を行
う。
【0056】図12に示したように、この第2実施形態
の弁座63も第1実施形態の弁座57と同様な構造であ
る。すなわち、弁座63には、底面側から継手管7(図
11参照)が接続される第1切換ポート63aと、底面
側から継手管8が接続される第2切換ポート63bと
が、弁座63の中心を挟んで対向する位置に各々貫設さ
れており、これら第1及び第2の切換ポート63a,6
3bから弁座63の周方向に90°ずつ位相をずらした
箇所に、2つの低圧側ポート63c,63cが貫設され
ている。そして、これら2つの低圧側ポート63c,6
3cの一方には導出継手管6が接続され、他方にはセン
サ用継手管6′(図10参照)が接続されている。な
お、このセンサ用継手管6′の先端には、後述の圧力温
度検出部17が取り付けられている。
【0057】また、主弁体62には、低圧側連通溝62
aと高圧側連通路62bとが形成されている。低圧側連
通溝62aは、主弁体62の弁座63側の端面に開口す
るように形成されており、主弁体62が弁座63に着座
することにより、冷房モード時においては、第1切換ポ
ート63aと2つの低圧側ポート63c,63cとが低
圧側連通溝62aにより相互に連通接続され、暖房モー
ド時においては、第2切換ポート63bと2つの低圧側
ポート63c,63cとが低圧側連通溝62aにより相
互に連通接続されるように構成されている。
【0058】また、高圧側連通路62bは、低圧側連通
溝62aを避けて弁座63側と主弁体62の側面に開口
するように形成されており、主弁体62が弁座63に着
座することにより、冷房モード時においては第2切換ポ
ート63bが主弁体62の側面に連通接続され、暖房モ
ード時においては第1切換ポート63aが主弁体62の
側面に連通接続されるように構成されている。なお、主
弁体62の側面と弁ハウジング61の内側面との間には
僅かな隙間が設けられており、この隙間を介して高圧側
連通路62bと弁ハウジング61内の上部空間(高圧
室)とが連通される。
【0059】以上の構成により、主弁体62に対して、
図11の状態では第1スプリング65の弾性力により弁
座63から離間する方向に付勢力が加えられ、弁座63
に接近した切換直前位置でさらに第2スプリング58の
弾性力が弁座57から離間する方向に付勢力が加えられ
る。また、圧縮機1の運転能力に応じて主弁体62の上
面に加えられる圧力と低圧側連通溝62aとの差圧によ
り、主弁体62が下降する。したがって、圧縮機1の運
転能力に応じて着座するか着座しないかが決まり、逆に
この圧縮機1の運転能力を制御することにより、主弁体
55を着座させるか着座させないかを選択することがで
きる。
【0060】そして、第1実施形態と同様に、圧縮機1
の始動及び停止あるいは運転能力の切換により、主弁体
62を上下動に伴って回転移動させ、図12の一番右の
主弁体復帰位置→図12の一番左の冷房モード→図12
の左から2番目の主弁体復帰位置→図12の右から2番
目の暖房モード→図12の一番右の主弁体復帰位置のよ
うに、流路を切り換えることができる。
【0061】なお、第1スプリング65は第1実施形態
の第1スプリング59に対応して弱い付勢力を作用し、
第2スプリング66は第1実施形態の第2スプリング5
8に対応して強い付勢力を作用する。そして、主弁体6
2が上昇しているときは主弁体62は第2スプリング6
6に当接しないが、主弁体62が弁座63に接近して切
換直前位置にまで下降すると、この主弁体62が第2ス
プリング66に当接し、この時点から主弁体62には第
2スプリング66の付勢力が加わるようになっている。
このように、この第2実施形態においても、切換直前位
置に達してから第2スプリング66の付勢力に抗して着
座しはじめるまでに大きな荷重範囲が設定されているの
で、第1実施形態と同様に、着座させるか着座させない
かを、圧縮機1の運転能力の切換えにより容易に、かつ
確実正確に設定することができる。
【0062】(圧力温度検出部)次に、第1実施形態及
び第2実施形態におけるセンサ用継手管6′に接続され
た圧力温度検出部17について説明する。図2は圧力温
度検出部17の断面図であり、圧力温度検出部17は、
キャップ部17a、ヘッダ部17b、カバー部17c、
金属ダイヤフラム17d、センサチップ17e、中継基
板17f及びケース17gを備えている。
【0063】ヘッダ部17bはケース17g内に収納さ
れ、ケース17gの開口部分にキャップ部17aが取り
付けられている。ヘッダ部17bの内部にはセンサチッ
プ17eが配設され、このセンサチップ17eを覆うよ
うに金属ダイヤフラム17dが配設されている。また、
この金属ダイヤフラム17dを保護するようにカバー部
17cが取り付けられている。キャップ部17aには透
孔17a−1が形成され、このキャップ部17aがセン
サ用継手管6′内に挿入されている。センサ用継手管
6′内の冷媒の圧力は、透孔17a−1を介してキャッ
プ部17a及びヘッダ部17bにより形成される間隙内
に伝達され、この圧力は、圧力に応じて変形する金属ダ
イヤフラム17dを介してセンサチップ17eに伝達さ
れる。また、センサ用継手管6′内の冷媒の熱も同様に
センサチップ17eに伝達される。そして、センサチッ
プ17eで検出される検出圧力と検出温度に対応する検
出信号が出力端子が接続された中継基板17f及びケー
ブル171を介して外部に出力される。
【0064】図3はセンサチップ17eの平面図であ
る。このセンサチップ17eは、シリコンチップの表面
に電極21、導電層22及びピエゾ抵抗素子23,24
を形成することで圧力センサと温度センサを1チップ上
に形成したものである。同図に示した破線の内側は圧力
により弾性変形(僅かな変形)が可能なダイヤフラムの
機能を果たす部分であり、このダイヤフラム部に圧力セ
ンサを構成するピエゾ抵抗素子23が形成されている。
また、破線の外側はチップ保持部17b−1に固定され
る固定部であり、この固定部には電極21と温度センサ
を構成するピエゾ抵抗素子24が形成されている。
【0065】各電極21とピエゾ抵抗素子23は導電層
22によって図示のように接続され、ピエゾ抵抗素子2
3の両端には電極21が形成されており、ぞれぞれ図4
に示した回路を構成している。なお、図3において〜
で示した電極21と図4において〜で示した端子
は互いに対応している。そして、図4(A) に示したよう
にとの端子にインプット電圧を印加し、,,
の端子から原圧力検出信号を取り出すことで圧力センサ
25が形成される。また、,の端子から原温度検出
信号を取り出すことで温度センサ26が形成される。な
お、の電極21は回路のアースに接続される。これに
より、圧力センサ25は圧力変化によって歪む部分のピ
エゾ抵抗素子によって構成され、温度センサ26は圧力
変化によって歪まない部分のピエゾ抵抗素子によって構
成されている。よって、センサチップ17eはシリコン
チップ上に圧力センサと温度センサを一体に形成した複
合センサを構成していることになる。
【0066】ここで、図7に示すように、第1実施形態
の冷房モード及び暖房モードのいずれの場合も、2つの
低圧側ポート57c,57cは共に低圧側連通溝55a
によって連通され、また、図12に示すように、第2実
施形態の冷房モード及び暖房モードのいずれの場合も、
2つの低圧側ポート63c,63cは共に低圧側連通溝
62aによって連通される。したがって、2つの低圧側
ポート57c,57cの一方、あるいは2つの低圧側ポ
ート63c,63cの一方に連通された圧力温度検出部
17により、冷房モー+ド及び暖房モードのいずれの場
合も低圧側の圧力および温度を検出することができる。
【0067】また、圧力温度検出部17はセンサ用継手
管6′により、第1実施形態では主弁体55と弁座57
との間の空間に、また第2実施形態では主弁体62と弁
座63との間の空間に間近に連通しているので、圧力を
素早く検出することができる。特に、主弁体55(主弁
体62)が弁座57(弁座63)から離間して高圧側と
低圧側とが均圧すると、この均圧状態を直ぐに検出する
ことができるので、除霜運転等に素早く切換えることが
できる。
【0068】図13は実施形態における流路切換弁の圧
力特性の一例を示す図であり、図13(A) は圧縮機1の
運転停止時の圧力特性図、図13(B) は除霜運転制御処
理における圧力特性図である。図13(A) のように、圧
縮機1の運転時には高圧側と低圧側の差圧は大きいが、
圧縮機1を停止した時点から差圧が減少する。ここで、
主弁体55が弁座57に着座するとき第2スプリング5
8により大きなしきい値を備えているので、逆に主弁体
55が弁座57から離間しやすく、差圧がΔP2のよう
に比較的大きな差圧の時点で直ぐに均圧する。すなわ
ち、均圧するまでの時間Δt2が、図に破線で示した従
来のもの(しきい値が大きくないもの)において均圧す
る時間Δt1よりも短縮される。このように直ぐに均圧
した状態を圧力温度検出部17により、素早く検出する
ことができる。
【0069】図13(B) は、圧縮機1を一時停止して再
び始動して除霜運転を行う場合であり、この場合も圧縮
機1を停止した時点から直ぐに差圧が小さくなり、この
均圧した状態を圧力温度検出部17により、素早く検出
し、時間Δt3で除霜運転を行う。
【0070】以上のように、流路切換弁100における
冷媒の圧力の状態を素早く検出することができるので、
各実施例のように非電気的な駆動力(流路切換弁100
内の差圧)により従動的に切り換え制御するのに適して
いる。
【0071】以上の実施形態では、圧力温度検出部17
のセンサチップ17eは、圧力を検出する圧力センサ2
5と温度を検出する温度センサ26とを備えているが、
圧力センサのみを備えた圧力検出部、または温度センサ
のみを備えた温度検出部を、圧力温度検出部17の代わ
りに設けるようにしてもよい。なお、圧力温度検出部1
7、圧力検出部、または温度検出部はセンサ用継手管
6′に設ける例を説明したが、もちろん、導入継手管
5、導出継手管6、継手管7、または継手管8に開口部
を設けて取り付けてもよいことはいうまでもない。
【0072】図14は冷媒状態検出手段として温度セン
サを用いた他の実施形態を示す図であり、継手管10に
温度検出部20が取り付けられている。この継手管10
は、第1実施形態あるいは第2実施形態における導入継
手管5、導出継手管6、継手管7、継手管8またはセン
サ用継手管6′である。
【0073】温度検出部20は、温度センサ20aのリ
ード線を接続した端子20bを例えば円柱状のステム2
0cで固定し、このステム20cを例えば円筒状のボデ
ィ20dに填め込み、このステム20cとボディ20d
とをろう材20eによって固着して構成されている。そ
して、継手管10の一部に形成した開口10aにボディ
20dを填め込み、この、開口10aとボディ20dと
がろう材20fによって固着されている。
【0074】以上の構成により、流路切換弁100−
1,100−2における冷媒の高圧側の温度または低圧
側の温度を温度検出部20で測定することができるが、
さらに、温度センサ20aは継手管10内の冷媒に接触
するように配設されているので、冷媒の過渡現象時の温
度変化を素早く検出することができる。なお、図2に示
す圧力温度検出部17のキャップ部17a、カバー部1
7c、ケース17gを取り除き、図14に示す温度検出
部20のステム20cの部分の代わりに前述した圧力温
度検出部17のヘッダ部17bをボディ20dに固着し
てもよい。
【0075】図1および図10の実施形態では、センサ
用継手管6′の下端に圧力温度検出部17を取り付ける
ようにしているが、図16に示したようにセンサ用継手
管を用いずに圧力温度検出部17′を弁座63(図1に
対応する場合は弁座57)に直接取り付けるようにして
もよい。なお、図16において図10および図2と同様
な要素には図10および図2と同符号を付記して詳細な
説明は省略する。
【0076】この実施形態の圧力温度検出部17′は前
記圧力温度検出部17のキャップ部17a、カバー部1
7cおよびケース17gを取り除いた構造をしている。
弁座63には円形の取付孔631が形成されており、圧
力温度検出部17′は、取付孔631内にヘッダ部17
bおよび中継基板17fを填め込むことで取り付けられ
ている。こにれより、弁座63は圧力温度検出部17′
のケースを構成している。
【0077】なお、以上の実施形態では圧縮機1に対す
る運転制御により流路切換弁100を切り換えるように
しているが、電磁コイル等によって切り換え制御する、
いわゆる、電気的な駆動力により切り換え制御する流路
切換弁であってもよい。図17は、このような実施例で
ある。すなわち、実開昭62−39074号公報の第1
図に開示されている四方弁(流路切換弁に相当)の接続
管34(導出継手管6に相当)に本発明の図14の温度
検出部20、カラム[0074]に記述の内容の圧力温
度検出部17のヘッダ部17b、あるいは図16の圧力
温度検出部17′を取り付ければよい。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の流路切換
弁によれば、冷媒状態検出手段により流路切換弁におけ
る冷媒の状態を直ぐに検出することができるので、該流
路切換弁の切り換え状態を監視することができ、信頼
性、省エネ性に優れた流路切換弁を得ることができる。
【0079】請求項2の流路切換弁によれば、冷媒状態
検出手段により流路切換弁における冷媒の状態を直ぐに
検出することができるので、該流路切換弁の切り換え状
態を監視することができるとともに、該流路切換弁を切
り換え制御するための電磁コイル等の電気的駆動源を必
要としないので、信頼性、省エネ性に優れた流路切換弁
を得ることができる。
【0080】請求項3の流路切換弁によれば、請求項1
または2と同様な効果が得られるとともに、主弁体に対
して、弁座とは反対側の端面に冷媒の導入口が、また弁
座側に冷媒の導出口が設けられているので、主弁体が弁
座に対して傾くことなく安定して動作し、流路の切換を
確実に行うことができる。
【0081】請求項4の流路切換弁によれば、請求項3
と同様な効果が得られるとともに、導出口が弁座の中心
軸に対して180°の位置に設けられているので、冷媒
状態を安定的に検出できる。
【0082】請求項5の流路切換弁によれば、請求項4
と同様な効果が得られるとともに、冷媒状態検出手段を
継手管に取り付けることにより当該流路切換弁への冷媒
状態検出手段の取付けが容易になる。
【0083】請求項6の流路切換弁によれば、請求項
1、2、3、4、または5と同様な効果が得られるとと
もに、冷媒の圧力を監視することができる。
【0084】請求項7の流路切換弁によれば、請求項
1、2、3、4、または5と同様な効果が得られるとと
もに、冷媒の温度を監視することができる。
【0085】請求項8の流路切換弁によれば、請求項
1、2、3、4、または5と同様な効果が得られるとと
もに、冷媒の圧力及び温度を監視することができる。
【0086】請求項9の流路切換弁によれば、請求項7
と同様な効果が得られるとともに、冷媒の過渡現象時の
温度変化を素早く検出することができる。よって、好適
な除霜運転等が可能となり、信頼性、省エネ性に優れた
流路切換弁を得ることができる。
【0087】請求項10の流路切換弁によれば、請求項
1、2、3、または4と同様な効果が得られるととも
に、流路切換弁の弁座が冷媒状態検出手段のケースを構
成するので部品点数が減り、コストを低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る流路切換弁の外観
側面図及び外観底面図である。
【図2】本発明の実施形態における圧力温度検出部の断
面図である。
【図3】本発明の実施形態におけるセンサチップの平面
図である。
【図4】本発明の実施形態における圧力センサおよび温
度センサの回路図である。
【図5】本発明の第1実施形態における流路切換弁の圧
縮機の停止状態あるいは流路の切換え途中の状態の断面
図である。
【図6】本発明の第1実施形態における流路切換弁の冷
房モード時の状態の断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態における主弁体と弁座の
回転方向における相対位置関係を示す説明図である。
【図8】本発明の第1実施形態における弁座の部分の拡
大図及び一部断面図である。
【図9】本発明の第1実施形態におけるカム溝の展開図
である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る流路切換弁の外
観側面図及び外観底面図である。
【図11】本発明の第2実施形態における流路切換弁の
圧縮機の停止状態あるいは流路の切換え途中の状態の断
面図である。
【図12】本発明の第2実施形態における主弁体と弁座
の回転方向における相対位置関係を示す説明図である。
【図13】本発明の実施形態における流路切換弁の圧力
特性の一例を示す図である。
【図14】冷媒状態検出手段として温度センサを用いた
他の実施形態を示す図である。
【図15】本発明の実施形態の流路切換弁を用いたヒー
トポンプ式エアコン等の冷凍サイクルの概略を示す図で
ある。
【図16】本発明の別の実施形態における圧力温度検出
部の断面図である。
【図17】本発明のさらに別の実施形態における流路切
換弁の説明図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 5 導入継手管 6 導出継手管 6′ センサ用継手管 7,8 継手管 17 圧力温度検出部 55 主弁体 55a 低圧側連通溝 55b 高圧側連通路 57 弁座 57c 低圧側ポート 62 主弁体 62a 低圧側連通溝 62b 高圧側連通路 63 弁座 63c 低圧側ポート 100 流路切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 浩 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 Fターム(参考) 3H067 AA13 BB02 BB12 CC57 DD03 DD05 DD33 ED17 ED18 FF12 FF17 GG23 GG24 3L092 AA02 AA12 AA14 BA26

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクルを還流する冷媒の状態を検
    出する冷媒状態検出手段を備えることを特徴とする流路
    切換弁。
  2. 【請求項2】 冷凍サイクルを還流する冷媒の状態を検
    出する冷媒状態検出手段を備え、非電気的な駆動力によ
    り従動的に切り換え制御されることを特徴とする流路切
    換弁。
  3. 【請求項3】 弁本体内で主弁体を弁座に対して移動す
    ることにより前記冷凍サイクルの流路を切り換える流路
    切換弁であって、前記主弁体に対して前記弁座とは反対
    側の端面に冷媒の導入口を備えるとともに、前記弁座側
    に冷媒の導出口を備えたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の流路切換弁。
  4. 【請求項4】 前記冷媒の導出口を2つ備え、各々が弁
    座の中心軸に対して180°の位置に設けられ、該導出
    口の一方に前記冷媒状態検出手段が設けられていること
    を特徴とする請求項3記載の流路切換弁。
  5. 【請求項5】 前記2つの冷媒の導出口の各々に継手管
    が接続されていることを特徴とする請求項4記載の流路
    切換弁。
  6. 【請求項6】 前記冷媒状態検出手段は、前記冷媒の圧
    力を検出する圧力センサであることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、または5記載の流路切換弁。
  7. 【請求項7】 前記冷媒状態検出手段は、前記冷媒の温
    度を検出する温度センサであることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、または5記載の流路切換弁。
  8. 【請求項8】 前記冷媒状態検出手段は、前記冷媒の圧
    力を検出する圧力センサ、及び冷媒の温度を検出する温
    度センサであることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、または5記載の流路切換弁。
  9. 【請求項9】 前記温度センサは、前記冷媒に接触する
    ように設けられていることを特徴とする請求項7記載の
    流路切換弁。
  10. 【請求項10】 前記流路切換弁の弁座が前記冷媒状態
    検出手段のケースを構成することを特徴とする請求項
    1、2、3、または4記載の流路切換弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009243712A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Nippon Thermoener Co Ltd 給湯システム
JP2009243713A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Nippon Thermoener Co Ltd 給湯システム
JP2014181834A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Hitachi Appliances Inc 冷媒切替弁およびこれを備える機器

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