JP2002130822A - 給湯器のシステムコントローラ - Google Patents
給湯器のシステムコントローラInfo
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Abstract
えるとともに、給湯器故障の原因となる給湯器の認識漏
れを早期に発見でき、しかも各給湯器間における時刻表
示のずれを防止し得る給湯器のシステムコントローラを
提供する。 【解決手段】 給湯器Q1〜Q4の運転台数制御を行な
うシステムコントローラSCにおいて、給湯器Q1〜Q
4との通信機能を用いて、各給湯器Q1〜Q4に対して
故障の有無の確認を求める通信を行わせ、その結果を表
示部20に表示する。その他、当該システムコントロー
ラは、上記通信により故障している給湯器を特定し、こ
の給湯器を上記運転台数制御において最初に動作する給
湯器に設定して当該給湯器を動作させ故障の再現確認を
行なわせる等の処理を行なう。
Description
コントローラに関し、より詳細には、複数台の給湯器を
連結して運用する給湯器システムにおいて、給湯器の運
転台数制御を行なうシステムコントローラに関する。
置される給湯器システムとして、たとえば図9に示すよ
うな並列型の給湯器システムが提案されている。この給
湯器システムは、複数の給湯器a(図示例ではa1 ,a
2 ,a3 の3台)と、システムコントローラbとを主要
部として構成される。そして、給湯量の増加に伴って、
上記システムコントローラbが給湯器aの運転台数を1
台,2台,3台と順次増加させる制御(運転台数制御)
を行い、これによって給湯器aが能力不足に陥るのを防
止して、大量の給湯が実現されている。
管端が市水等に接続された入水管cと管端がカランi等
に接続された出湯管dとの間に三本の分岐配管e1 ,e
2 ,e3 を並列に接続し、各分岐配管e1 ,e2 ,e3
の配管経路上に給湯器a1 ,a2 ,a3 が配設されると
ともに、各給湯器a1 ,a2 ,a3 には、少なくともそ
れぞれ上記分岐配管e1 ,e2 ,e3 を経て供給される
水を加熱するためのバーナ(図示せず)を備えた熱交換
器f1 ,f2 ,f3 と、上記出湯管dへの出湯流量を調
節する流路開閉弁g1 ,g2 ,g3 とが設けられ、これ
らが各給湯器a 1 ,a2 ,a3 のコントローラh1 ,h
2 ,h3 によって給湯器毎に制御可能とされている。
トローラh1 ,h2 ,h3 は、いずれも上位のシステム
コントローラbと電気的に接続され、該システムコント
ローラbからの制御を受けることにより、上述した給湯
器a1 ,a2 ,a3 の運転台数制御が行なわれている。
なお、このシステムコントローラbにはリモートコント
ローラjが設けられており、給湯温度などの各種設定操
作や給湯器aの状態表示等がこのリモートコントローラ
jによって行なわれている。
うな従来の給湯器システムでは、以下のような種々の問
題がありその改善が望まれていた。
コントローラに接続された給湯器のいずれかが故障した
場合、当該故障の発生はリモートコントローラを介して
システムの管理者に報知される。具体的には、給湯器に
故障が発生すると、当該故障が発生した給湯器からシス
テムコントローラに対してエラーコード(故障の内容を
示すコード)が送信され、かかるエラーコードがリモー
トコントローラの所定の表示部(通常は、リモートコン
トローラに設けられた表示部)に表示されている。
表示だけでは、故障内容の確認はできても、どの給湯器
が故障しているかを特定することができない。そのた
め、実際の修理作業では、作業員がリモートコントロー
ラを用いて各給湯器毎に蓄積されている故障履歴を順番
に読み出して、表示されたエラーコードと合致する故障
履歴を有する給湯器を捜し当てる作業が必要とされ、故
障した給湯器の特定作業に、手間と時間を要するといっ
た問題があった。特に、給湯器システムに接続される給
湯器の台数が多ければ多いほどその特定作業には多大な
時間が必要とされていた。
を特定した場合、通常の故障修理手順では、まず当該給
湯器を動作させて故障状況の確認(動作再現確認)が行
なわれているが、故障した給湯器がメイン給湯器(運転
台数制御において始めに運転を開始する給湯器)でない
場合、かかる動作再現確認を行うにはシステムコントロ
ーラのメイン給湯器の設定を手動で変更する必要があっ
た。そのため、従来の給湯器システムでは、このような
故障状況の再現確認にも手間と時間がかかるという問題
があった。
給湯器からエラーコードが送信されると、上記表示部の
表示と併せて所定の警報音(たとえばブザー音)が出力
されるように構成されている。このような警報音の報知
を行なう構成としては、システムコントローラに警報出
力端子を設けるとともに、この警報出力端子に警報音を
出力する警報装置を接続しておき、システムコントロー
ラがいずれかの給湯器からエラーコードを受信した場合
に上記警報出力端子から警報装置の動作を指令する警報
信号を出力させる構成が採用されている。そのため、従
来の給湯器システムでは、当該システムの管理者は、リ
モートコントローラの表示を見なくても、警報装置から
出力される警報音によっていずれかの給湯器が故障した
ことを知りうるものとされている。
報音を出力させていたのでは、システムコントローラに
接続されている給湯器のうちの一台でも故障すると上記
警報音が出力されてしまうため、故障した給湯器以外の
他に正常に動作する給湯器だけでシステムの運用(給湯
運転の継続)が可能な場合であっても、この警報音によ
って管理者が給湯器システムの運転を停止させたり、あ
るいは緊急のサービスコール(修理依頼)が行なわれて
しまう。つまり、たとえば給湯器が5台接続されている
給湯器システムにおいて、通常の給湯運転では3台の給
湯器しか利用されていない場合であっても、そのうちの
一台が故障すれば上記警報音が出力され、その結果、給
湯器システムの運転停止等の対応がなされてしまう。そ
のため、従来の給湯器システムでは、一台の給湯器が故
障しても他の給湯器によって給湯運転の継続が行なえる
とするこの種の給湯器システムの利点が十分に生かされ
ていなかった。
では、通常、システムコントローラの通信機能を用いて
システムコントローラに接続されている給湯器の台数確
認が行なえるものとされているが、たとえばシステムコ
ントローラに接続される給湯器の電源が入っていない
と、システムコントローラは当該給湯器の接続を認識し
得ないため、リモートコントローラの表示等で給湯器の
接続台数を確認してもこのような給湯器の存在を把握で
きなかった。そのため、特に寒冷地などにおいては、こ
のような給湯器に対して凍結予防等の措置を十分に行い
えず、破損や水漏れといった故障を招く一因となってい
た。
される給湯器には、通常、給湯器毎に一台または数台の
遠隔操作装置が設けられており、これらの遠隔操作装置
の表示部には、現在時刻の表示がなされていることが多
い。このような遠隔操作装置の時刻表示は、一台の給湯
器に複数の遠隔操作装置が設けられている場合、時刻表
示を行うためのカウンタ(たとえば発振器)は特定の遠
隔操作装置にのみ設けられ、他の遠隔操作装置は上記特
定の遠隔操作装置から時刻表示用のデータの供給を受け
て現在時刻の表示を行なっている。
る給湯器システムにおいては、システムに接続される給
湯器中には上記カウンタを持たない遠隔操作装置しか接
続されていない給湯器が存在することがある。そのよう
な場合、システムコントローラは、他の給湯器において
遠隔操作装置間で送受信される上記時刻表示用のデータ
を上記カウンタを持たない遠隔操作装置しか接続されて
いない給湯器に供給し、これをもって当該給湯器に接続
されたカウンタを持たない遠隔操作装置でも時刻表示が
行なえるようにしている。つまり、システムコントロー
ラは、給湯器単位で時刻表示用のデータの送受信の有無
を監視して、当該データの送受信が行なわれている給湯
器側での時刻表示を、当該データの送受信が行なわれて
いない給湯器側の時刻表示に反映させる処理を行なって
いる。
ローラを用いて給湯器単位で時刻表示の反映を行なう構
成では、たとえばある給湯器に接続された遠隔操作装置
において、時刻表示用のカウンタ故障した場合、当該カ
ウンタから時刻表示用のデータの供給を受ける他の遠隔
操作装置や、システムコントローラを介して時刻表示用
のデータの供給を受ける他の給湯器の遠隔操作装置の時
刻表示が進まなくなり(つまり、表示が停止する)、時
刻表示用のカウンタが正常に動作している他の遠隔操作
装置およびこの遠隔操作装置から時刻表示用のデータの
供給を受ける他の遠隔操作装置における時刻表示との間
にずれを生じるという問題があった。また、一部の給湯
器において時刻表示用のカウンタの現在時刻の修正がな
されると他の給湯器の遠隔操作装置における時刻表示と
の間にずれを生じるという問題もあった。
ムにおける種々の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的とするところは、故障した給湯器の特定や
動作再現確認を迅速に行え、給湯器故障の原因となる給
湯器の認識漏れを早期に発見でき、しかも各給湯器間に
おける時刻表示のずれを防止し得る給湯器のシステムコ
ントローラを提供することにある。
め、第一の発明の給湯器のシステムコントローラは、複
数台の給湯器の運転台数制御を行なうシステムコントロ
ーラであって、所定のトリガの入力を条件として、接続
された各給湯器に対して故障の有無の確認を求める通信
を行い、何れかの給湯器から故障が有る旨の返信を受け
付けると、当該返信を行った給湯器を特定する情報を含
む表示を所定の表示部に行なわせる制御構成を備えたこ
とを特徴とする。
システムコントローラ本体またはそのリモートコントロ
ーラに、上記所定のトリガを発生させる故障検索用の操
作手段が設けられる。また、システムコントローラに
は、給湯器から故障が有る旨の返信がなされた場合に、
当該返信を行なった給湯器を特定する情報を記憶する記
憶手段が設けられる。
ステムコントローラによれば、上記故障検索用の操作手
段の操作によってシステムコントローラに所定のトリガ
が与えられ、これによって各給湯器に対して故障の有無
の確認を求める通信が行われる。そして、この通信結果
に基づき故障した給湯器を特定する情報(たとえば、給
湯器に付与された通し番号等)が所定の表示部に表示さ
れる。なお、上記表示は、システムコントローラ本体に
表示部が設けられている場合には当該表示部によって行
なわれるが、表示部がリモートコントローラに設けられ
ている場合には当該リモートコントローラに設けられた
表示部を用いて行われる。また、システムコントローラ
には上記記憶手段が設けられているので、複数の給湯器
から故障が有る旨の返信がなされた場合などには、これ
らの情報は上記記憶手段に一旦記憶され、この記憶され
た情報に基づいて上記表示部に適宜表示可能とされる
他、後述する動作再現確認機能の実行時の情報として用
いられる。
トローラは、複数台の給湯器の運転台数制御を行なうシ
ステムコントローラであって、所定のトリガの入力を条
件として、接続された給湯器の中から故障している給湯
器を特定し、この特定された給湯器を上記運転台数制御
において最初に動作する給湯器に設定して当該給湯器を
動作させる制御構成を備えたことを特徴とする。
施態様として、システムコントローラ本体またはそのリ
モートコントローラに、上記所定のトリガを発生させる
故障器具強制作動用の操作手段が設けられていることを
特徴とする。
機器強制作動用の操作手段の操作によってシステムコン
トローラに所定のトリガが与えられると、システムコン
トローラは故障している給湯器を特定して、その給湯器
をメイン給湯器に設定し直して当該給湯器に対して燃焼
運転を許容する動作指令を出力する。つまり、この場
合、故障機器強制作動用の操作手段を操作するだけでメ
イン給湯器の設定が自動的に変更され、故障した給湯器
に対する動作再現確認が可能とされる。なお、この時に
行われる故障した給湯器の特定は、上記第一の発明と同
様に個々の給湯器に対して通信を行ってもよいが、上記
記憶手段に記憶されたデータに基づいて故障した給湯器
を特定するのが好ましい。
トローラは、複数台の給湯器の運転台数制御を行なうシ
ステムコントローラであって、少なくとも二種以上の故
障報知態様を有し、給湯器の故障状況に応じて上記故障
報知態様を切り替える制御構成を備えたことを特徴とす
る。
施態様として、上記故障報知態様として、軽微な故障を
報知する第1の故障報知態様と、重度の故障を報知する
第2の故障報知態様の二種類の故障報知態様を有し、給
湯器の故障を検出した場合に、正常に動作する給湯器に
よって出湯可能な出湯可能能力値と過去の使用実績から
得られる実使用能力値とを比較して、上記実使用能力値
が出湯可能能力値を上回った場合にのみ上記第2の故障
報知態様による故障報知を行い、それ以外の場合には上
記第1の故障報知態様による故障報知を行なうことを特
徴とする。そして、システムコントローラ本体には、上
記故障報知態様毎に警報装置接続用の警報出力端子が設
けられていることを特徴とする。
テムコントローラは、少なくとも軽微な故障を報知する
第1の故障報知態様と、重度の故障を報知する第2の故
障報知態様の二種類の故障報知態様を有し、給湯器の故
障を検出した場合に、正常に動作する給湯器によって出
湯可能な出湯可能能力値と過去の使用実績から得られる
実使用能力値とを比較して、上記実使用能力値が出湯可
能能力値を上回った場合にのみ上記第2の故障報知態様
による故障報知を行い、それ以外の場合には上記第1の
故障報知態様による故障報知を行なうことから、給湯器
システムの管理者は、上記故障報知の態様から、給湯運
転を継続できるか否かを容易に判断することができる。
したがって、この判断に基づいてシステムの管理者は、
緊急の修理を要するか否かを判別することが可能とな
る。
トローラは、複数台の給湯器の運転台数制御を行なうシ
ステムコントローラであって、接続された給湯器の遠隔
操作装置から送信されるデータ中に時刻表示用のデータ
が含まれるか否かを給湯器単位で判断する手段を備え、
時刻表示用のデータを送信する遠隔操作装置の接続状況
に応じて、(1) 接続されている給湯器の全てに上記時刻
表示用のデータを送信する遠隔操作装置が設けられてい
る場合、これらの遠隔操作装置のうちの一の遠隔操作装
置で時刻修正操作がなされると、他の給湯器に設けられ
た時刻表示用データを送信する遠隔操作装置の時刻を上
記時刻修正操作で設定された時刻に設定する。(2) 接続
されている給湯器の一部に上記時刻表示用のデータを送
信する遠隔操作装置が含まれている場合、この遠隔操作
装置から送信される時刻表示用のデータを、時刻表示用
のデータの送信を行なわない遠隔操作装置しか接続され
ていない給湯器側に供給するとともに、上記時刻表示用
データを送信する遠隔操作装置において時刻修正操作が
なされると、この遠隔操作装置から時刻表示用のデータ
の供給を受ける給湯器側に上記時刻修正操作で設定され
た時刻を送信する、とういう制御を行なうことを特徴と
する。
テムコントローラが、接続された給湯器が備える遠隔操
作装置の種類(時刻表示用のデータを送信する遠隔操作
装置であるか否か)を判定し、その判定結果に応じてシ
ステムコントローラに接続された給湯器が備える遠隔操
作装置の時刻表示が一致するように上述した(1) と(2)
の処理が実行されるので、給湯器の各遠隔操作装置の時
刻表示は常に一致し、遠隔操作装置間で時刻表示がずれ
ることがない。
トローラは、複数台の給湯器の運転台数制御を行なうシ
ステムコントローラであって、給湯器との通信により接
続確認を行った給湯器の台数を表示する表示部を備えた
ものにおいて、上記表示部の近傍に実際に接続されてい
る給湯器の接続台数が表示されていることを特徴とす
る。
実接続台数の表示が、当該実接続台数を記載した帳票を
上記表示部の近傍に貼付することにより行なわれる。
により接続確認を行なった給湯器の台数を表示する表示
部の近傍位置に、実際にシステムコントローラに接続さ
れている給湯器の接続台数(実接続台数)を表示してお
くことにより、表示部に表示された給湯器の台数とこの
実接続台数とを比較することで、通信による接続確認で
は接続を確認できなかった給湯器の存在を容易に把握す
ることができる。したがって、たとえば一部の給湯器の
電源が切られているような場合においても、当該電源が
切られている給湯器の存在(台数)を迅速かつ的確に把
握ることができ、給湯器の電源断に伴って発生し得るる
故障を未然に防止することができる。また、実接続台数
の表示が帳票の貼付により行なわれることにより、実接
続台数が変更された場合にもこの変更に速やかに対応可
能である。
ムの一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
構成を示すブロック図である。この給湯器システム1
は、給湯器Qを連結して運用するものであって、複数
(図示例では4台)の給湯器Q1〜Q4と、これら給湯
器Q1〜Q4の運転台数制御を行うシステムコントロー
ラSCとを主要部として構成される。
示しない入水管と出湯管に分岐配管を介して並列に接続
されており、また、各給湯器Q1〜Q4には入水管から
供給される水を加熱する熱交換器と、上記出湯管への出
湯流量を調節する流路開閉弁とが設けられ、これらが各
給湯器Q1〜Q4毎に設けられたコントローラによって
制御可能とされている。そして、各給湯器Q1〜Q4に
設けられたこれらのコントローラは、いずれも二芯通信
線L1 を介してシステムコントローラSCと接続され、
システムコントローラSCによる制御(運転台数制御)
を受けるように構成されている。
マイクロコンピュータを搭載して構成され、このマイク
ロコンピュータのプログラムの設定により上述した運転
台数制御を含む後述する各種処理の実行が可能とされて
いる。また、このシステムコントローラSCには、故障
器具強制作動用の操作スイッチ(故障器具強制作動用の
操作手段)100が設けられており、この操作スイッチ
100の操作によって後述する給湯器故障の動作再現確
認処理が実行可能とされている。
ムコントローラSCに4台の給湯器Q1〜Q4が接続さ
れているが、給湯器の接続台数はシステムコントローラ
SCに設けられる給湯器接続用の接続部(図示せず)の
数に応じて(具体的には当該接続部の数以下の台数であ
れば)適宜変更可能である。
二芯通信線L2 を介してリモートコントローラRCが接
続されている。ここでリモートコントローラRCの一例
を図2に示す。図示のリモートコントローラRCは、図
示しないマイクロコンピュータを搭載して構成され、シ
ステムコントローラSCの遠隔操作用として所定の操作
部10と表示部20とを備えている。
Cは、上記操作部10として、給湯器システム1の運転
オン/オフの切り替え操作を行う運転スイッチ11と、
給湯設定温度の変更操作等を行うアップスイッチ12お
よびダウンスイッチ13を備えている。また、上記表示
部20として、図示の如く文字や記号等を任意に表示可
能な表示パネル(たとえば、液晶パネルや蛍光管ドット
マトリクス表示装置等)21を備えている。
は、上記操作部10の所定操作、たとえばアップスイッ
チ12およびダウンスイッチ13の同時押し等によって
マイクロコンピュータの動作モードの切り替えが可能と
され、この動作モードの切り替えにより上記表示パネル
21の表示内容が変更され、これに伴ってアップスイッ
チ12およびダウンスイッチ13に割り当てられる機能
の切り替えが行われる。つまり、たとえば動作モードを
通常のモードから時刻修正用の動作モードに切り替える
ことにより、上記表示パネル21には時刻修正の画面が
表示され、その際、上記アップスイッチ12およびダウ
ンスイッチ13は時刻修正用の操作スイッチ(時刻を進
めたり戻したりするスイッチ)として機能するものとさ
れる。
切り替えにより、上記アップスイッチ12またはダウン
スイッチ13のいずれか一方が後述する故障検索用の操
作スイッチ(故障検索用の操作手段)として機能するよ
うに設定されている。
ステム1では、上記システムコントローラSCおよびリ
モートコントローラRCは、搭載されたマイクロコンピ
ュータのプログラムの設定により以下のような各種処理
を実行するものとされる。
給湯器システム1では、リモートコントローラRCが通
常の動作モードにある場合、以下のような給湯器Q1〜
Q4の運転台数制御を実行する。
転スイッチ11がオンされると、システムコントローラ
SCから給湯器Q1〜Q4のうちの一台(図示例では給
湯器Q1)に対して運転を開始して良い旨を指令する信
号(動作可能指令信号)が送信され、給湯器Q1のコン
トローラが運転待機状態となる。したがって、この状態
で上記カランが開かれて通水されると給湯器Q1が燃焼
運転を開始し、給湯器Q1による給湯が行われる。
増加するなどして給湯器Q1の出湯能力だけでは給湯要
求に応じきれなくなると、上記システムコントローラS
Cは、給湯器Q2,Q3,Q4に対して順次動作可能指
令信号を送信する。つまり、システムコントローラSC
は、給湯要求に応じて給湯器Qの運転台数を増加させる
処理を実行し、給湯要求に見合った給湯を行わせる(運
転台数制御)。
出湯開始当初の給湯器Qの運転台数が給湯器Q1の一台
とされているが、システムコントローラSCの設定によ
り出湯開始当初から複数台の給湯器の運転を行わせるよ
うに構成することも可能である。
発明の給湯器システム1による故障した給湯器の特定機
能について図3にフローチャートを示しながら説明す
る。
作モードを所定の動作モード(故障した給湯器を特定す
るモード)に切り替えた後、故障検索用の操作スイッチ
として設定された上記アップスイッチ12(またはダウ
ンスイッチ13)を操作することにより実行される(図
3ステップS1参照)。
索用の操作スイッチ)12を操作することにより、リモ
ートコントローラRCからシステムコントローラSCに
搭載されたマイクロコンピュータに対して故障した給湯
器の検索開始を指令する信号(検索開始指令信号)が与
えられる。
指令信号をトリガとして、接続されている給湯器Q1〜
Q4に対して故障の有無の確認を求める通信を行う(図
3ステップS2参照)。具体的には、この通信はシステ
ムコントローラSCが各給湯器Q1〜Q4に対して故障
履歴の有無を問い合わせることを内容とする。ここで、
故障履歴とは、個々の給湯器毎に故障発生の履歴を記録
したデータであり、より具体的には故障の内容を所定の
コードで示したエラーコードを含んで構成される。な
お、この故障履歴は各給湯器Q1〜Q4毎に設けられた
所定の記憶装置(図示せず)内に記憶されており、上記
通信によりシステムコントローラSCに読み出し可能と
されている。
れかの給湯器から故障が有る旨の返信があった場合、換
言すれば、いずれかの給湯器に故障履歴が存在する場合
(図3ステップS3参照)には、システムコントローラ
SCは、当該故障履歴があった給湯器Qを特定する表示
を所定の表示部に行わせる処理を実行する(図3ステッ
プS4参照)。
は、リモートコントローラRCと当該故障が発生した給
湯器に対して行われる。すなわち、リモートコントロー
ラRCに対する処理としては、システムコントローラS
Cに接続されている各給湯器Q1〜Q4に対して予め個
別の数値コードを付与しておき、給湯器から故障履歴が
返信されると、当該故障履歴を返信した給湯器に対して
割り当てられた数値コード(対応する器具No.)をリ
モートコントローラRCに送信し、当該対応する器具N
o.を上記表示パネル21に表示させる。
は、個々の給湯器Q1〜Q4に故障発生を示す表示手段
(たとえばLEDなどで構成された表示ランプ22(図
1参照))を予め設けておき、故障履歴が返信される
と、当該故障履歴を返信した給湯器に対して上記表示ラ
ンプ22の点灯を要求する指令を送信し、故障した給湯
器の表示ランプ22を点灯させる(図3ステップS5参
照)。
SCは、後述する動作再現機能を実行する際のデータと
して、上記表示処理と並行してシステムコントローラS
C内に設けられた図示しない所定の記憶装置(記憶手
段)に、故障が発生した機器を特定するデータ、具体的
には上記数値コードと故障履歴(故障機器特定データ)
を記憶させる。
旨の返信がない場合、つまり、いずれの給湯器にも故障
履歴が存在しない場合には、図3ステップS6に移行
し、リモートコントローラRCの表示パネル21上に
「−」を表示(バー表示)させる。なお、このバー表示
は、故障した給湯器は存在しないことを意味する表示で
あり、上記数値コード以外の表示であれば他の表示態様
を用いることも可能である。
操作をトリガとしてシステムコントローラSCが給湯器
Q1〜Q4と通信を行い、故障した給湯器を特定する表
示を行わせるように構成したことから、システムコント
ローラSCに多数の給湯器が接続されているような場合
においても故障した給湯器を短時間で特定することがで
きる。また、これにともなって給湯器システム1の保守
・整備にかかる手間と時間を大幅に短縮することが可能
となる。
〜Q4との通信を行わせるトリガとして検索開始指令信
号を用いたが、このトリガとしては上記検索開始指令信
号以外のものを用いることも可能である。たとえば、リ
モートコントローラRCの動作モードを所定の動作モー
ド(たとえば給湯器の動作状況をモニタするモード)に
移行させてから数秒後に自動的にトリガを入力するよう
に構成してもよい。また、上記実施形態では、故障検索
用の操作スイッチとして既存のアップスイッチ12(ま
たはダウンスイッチ13)を用いる構成を示したが、こ
の故障検索用の操作スイッチはリモートコントローラR
C上に別途個別に設けることも可能である。また、同様
にこの故障検索用の操作スイッチをシステムコントロー
ラSCに設けることも可能である。
に、本発明の給湯器システム1による故障した給湯器の
動作再現機能について図4にフローチャートを示しなが
ら説明する。
保守点検時などに行われる故障した給湯器の動作再現確
認の自動化を図る機能であって、システムコントローラ
SC上に設けられた故障器具強制作動用の操作スイッチ
100を操作することにより実行される(図4ステップ
S1参照)。
作されると、まずシステムコントローラSCにおいて故
障した給湯器の特定が行われる(図4ステップS2参
照)。この特定は、操作スイッチ100の操作をトリガ
として上述した手法で各給湯器Q1〜Q4に記憶された
故障履歴を読み出して行うことも可能であるが、本実施
形態ではシステムコントローラSCの記憶手段に記憶さ
れた故障機器特定データに基づいて行われる(図4ステ
ップS3参照)。なおその際、故障履歴がない場合には
動作再現確認は行われず、動作再現確認処理は終了する
(図4参照)。
障した給湯器が特定されると、システムコントローラS
Cは、マイクロコンピュータのプログラム上で設定され
ているメイン給湯器の設定を、当該故障した給湯器をメ
イン給湯器にするように設定し直し、当該給湯器に対し
て動作可能指令信号を送信する(図4ステップS4参
照)。したがって、操作スイッチ100の操作後にカラ
ン等が開かれると、故障した給湯器が他の給湯器に優先
して運転され、故障した給湯器の動作再現確認が可能な
状態となる。
イッチ100の操作により、システムコントローラSC
がメイン給湯器の設定を自動的に変更して故障した給湯
器を優先的に運転させることにより、給湯器の動作再現
確認にかかる時間と手間を大幅に短縮することができ
る。
制作動用の操作スイッチ100がシステムコントローラ
SC上に設けられる構成を示したが、この操作スイッチ
100はリモートコントローラRC上に設けられてもよ
い。また、その場合、上述した故障探索用の操作スイッ
チと同様にリモートコントローラRCの動作モードと連
係させて既存の操作スイッチ(たとえばアップスイッチ
12)を用いることも可能である。
本発明の給湯器システム1における給湯器故障時の警報
出力機能について図5乃至図7に基づいて説明する。
いずれかに故障が発生した場合に、発生した故障の内容
に応じて警報装置から出力される警報音を変えて報知す
るものであって、この機能に関連して、本実施形態では
図5に示すように、システムコントローラSC上に二つ
の警報出力端子31,32が設けられている。そして、
これらの警報出力端子31,32には、異なる音響を出
力する警報装置200,300がそれぞれ接続される。
なお、本実施形態では、これらの警報装置200,30
0として異なるブザー音を出力するブザー音発生装置が
採用されている。つまり、本実施形態では、上記警報出
力端子31,32に異なる音響を出力する警報装置20
0,300が接続されることにより、二種類の態様で警
報音を報知することが可能とされる。
は、システムコントローラSCによって以下のように制
御される。
ラSC内の所定の記憶装置に、各給湯器Q1〜Q4の規
格上の出湯能力値N1 と、給湯器システム1としての規
格上の出湯能力値(各給湯器Q1〜Q4の規格上の出湯
能力値N1 の合計値)N2 とを予め記憶させておく。
ム1が正常に動作している時、つまり何れの給湯器Q1
〜Q4も故障していない状態での給湯器システム1の使
用実績から、給湯器システム1において通常必要とされ
る実際の出湯能力値(実使用能力値)N3 も記憶され
る。この実使用能力値N3 は適宜設定可能であるが、本
実施形態では図6に示すように、カラン等が開かれて給
湯器が運転を開始した時(図6ステップS1参照)に、
各給湯器Q1〜Q4が発揮した最大能力値の合計値が用
いられる(図6ステップS2参照)。
て給湯器Q1〜Q4の何れかの故障が検出されると(図
7ステップS1参照)、システムコントローラSCにお
いて、故障した給湯器を除いた他の正常に動作する給湯
器で出湯可能な出湯可能能力値N4 が求められ、この出
湯可能能力値N4 と上記実使用能力値N3 との比較が行
われる(図7ステップS2参照)。
器システム1の規格上の出湯能力値N2 から故障した給
湯器の出湯能力値N1 (故障した給湯器が複数の場合は
これらの出湯能力値N1 の合計値)を減算することによ
り求められる。そして、この比較の結果、「出湯可能能
力値N4 ≧実使用能力値N3 」の場合、つまり実使用能
力値N3 より出湯可能能力値N4 が上回っている場合
は、給湯器システム1を継続運転させても支障がない
(つまり、給湯器システム1を継続運転できる程の軽微
な故障)と判断できるので、この場合には上記警報出力
端子31から警報信号を出力する(図7ステップS3参
照)。一方、上記判断の結果、「出湯可能能力値N4 <
実使用能力値N3 」の場合、つまり実使用能力値N3 が
出湯可能能力値N4 を上回っている場合には、給湯器シ
ステム1を継続運転させると正常な給湯を行いえない
(つまり、直ちに給湯器システム1の修理を要する重大
な故障)と判断できるので、この場合には上記警報出力
端子32から警報信号を出力する(図7ステップS4参
照)。なお、この図7ステップS2の判断は、システム
コントローラSCにおいて給湯器の故障を検出中は常時
または繰り返し行われ、軽微な故障と判断している場合
であっても途中で実使用能力値N3 が出湯可能能力値N
4 を上回った場合には、重度の故障に切り替えられる。
障に伴う警報出力を給湯運転の継続が可能か否かの二態
様に分けて出力できるので、システムの管理者は警報装
置200,300から出力される警報音を聞き分けるこ
とで、直ちに修理が必要か否かを判断することができ
る。
態様(故障報知態様)として、軽微な故障の報知態様と
重度の故障の報知態様の二態様に分けて出力する構成を
示したが、報知態様を二種以上に分けてよりきめ細やか
に故障の程度を報知することも可能である。また、上記
実施形態では、給湯運転の継続が可能か否かで報知態様
を切り替える構成を示したが、他の条件で報知態様を切
り替えることも可能である。また、上述した実施形態で
は警報装置としてブザー音発生装置を用いたが、警報装
置から出力される警報音としてはブザー音以外にメロデ
ィー等を採用することも可能である。
機能:次に、本発明の給湯器システム1における、給湯
器用の遠隔操作装置の時刻表示連動機能について図8に
基づいて説明する。ここで、図8では、説明の便宜上、
システムコントローラSCに接続される給湯器としてQ
1,Q2の二台の給湯器を示し、また、これらの給湯器
Q1,Q2にはそれぞれ一台または数台(図示例では二
台)の給湯器用の遠隔操作装置rcが二芯通信線L3 を
介して接続されているものとする。また、遠隔操作装置
rcにおいて符号500で示すのは時刻表示を行うため
に時間の経過をカウントするカウンタ(時刻表示用のカ
ウンタ)を示しており、システムコントローラSCは搭
載されたマイクロコンピュータによって、遠隔操作装置
rcから上記二芯通信線L3 を介して送信されるデータ
中に時刻表示用のデータが含まれているか否かを給湯器
単位で判断する機能(手段)が実現されているものとす
る。
ステムコントローラSCにおける給湯器用の遠隔操作装
置rcの時刻表示連動機能の内容を説明する。
それぞれに、時刻表示用のカウンタ500を備えた遠隔
操作装置rc1−1,rc2−1と、当該カウンタ50
0を備えていない遠隔操作装置rc1−2,rc2−2
とが接続されている場合を示している。
イクロコンピュータは、給湯器Q1,Q2いずれの側で
も上記二芯通信線L3 を介して送信されるデータ中に時
刻表示用のデータが含まれていることから、給湯器Q
1,Q2ともカウンタ500を備えた遠隔操作装置rc
1−1,rc2−1を備えていると判断する。
遠隔操作装置rc1−1,rc2−1のいずれか一方、
たとえば遠隔操作装置rc1−1で現在時刻の修正が行
なわれると、システムコントローラSCは時刻修正を行
なっていない他の遠隔操作装置rc2−1のカウンタ5
00でカウント中の時刻を上記遠隔操作装置rc1−1
で修正された時刻に合わせる処理を実行する。
時刻修正モードに移行すると、システムコントローラS
Cは他方の遠隔操作装置rc2−1も時刻修正モードに
強制的に移行させ、遠隔操作装置rc1−1で新たに設
定した時刻表示用のデータを遠隔操作装置rc2−1に
も反映させる(図8(a) の矢符(A) 参照)。そして、一
方の遠隔操作装置rc1−1が時刻修正モードを抜けて
通常の動作モードに復帰されると、これに伴って他方の
遠隔操作装置rc2−1も通常の動作モードに復帰させ
る。
1のいずれもが通常の動作モードに復帰した後は、遠隔
操作装置rc1−1でカウントされる時刻のデータ(時
刻表示用データ)は定期的(たとえば1分毎)に遠隔操
作装置rc1−2に送信され、カウンタ500を持たな
い遠隔操作装置1−2はこの時刻表示用データに基づい
て時刻表示を実行する(図8(a) の矢符(B) 参照)。ま
た同様に遠隔操作装置rc2−1でカウントされた時刻
表示用データも定期的に遠隔操作装置rc2−2に送信
され、この時刻表示用データに基づいて遠隔操作装置2
−2はが時刻表示を実行する(図8(a) の矢符(B) 参
照)。
れか一方、たとえば給湯器Q1の側にのみ時刻表示用の
カウンタ500を備えた遠隔操作装置rc1−1が接続
され、給湯器Q2には上記カウンタ500を備えた遠隔
操作装置rcが接続されていない場合を示している。な
おここで、遠隔操作装置rc1−2,rc2−1はいず
れも上記カウンタ500を備えていない遠隔操作装置を
示している。
用のデータが送信されていないことからシステムコント
ローラSCのマイクロコンピュータは、給湯器Q1にの
みカウンタ500を備えた遠隔操作装置rc1−1が備
えられていないと判断する。
ムコントローラSCは、当該遠隔操作装置rc1−1か
ら定期的に送信される時刻表示用のデータを給湯器2側
の遠隔操作装置rc2−1に供給して、遠隔操作装置r
c2−1における時刻表示を行なわせる(図8(b) の矢
符(C) 参照)。
1で現在時刻の修正が行なわれると、システムコントロ
ーラSCは当該時刻修正後のデータを遠隔操作装置rc
2−1に送信し、遠隔操作装置rc2−1の時刻表示を
上記遠隔操作装置rc1−1で修正された時刻に合わせ
る。つまり、この場合、上記定期的な時刻表示データの
送信を待たずに直ちに遠隔操作装置rc2−1の表示を
遠隔操作装置rc1−1で修正された時刻に合わせる処
理が実行される。なお、遠隔操作装置rc1−2が遠隔
操作装置rc1−1から時刻表示用データを得て時刻表
示を行なうのは上記の場合と同様である(図8(b) の矢
符(D) 参照)。
ずれにも時刻表示用のカウンタ500を備えていない遠
隔操作装置rc1−1,rc2−1しか接続されていな
い場合であり、この場合はシステムコントローラSCは
給湯器Q1,Q2の双方ともカウンタ500を有してい
ないので、上述したような処理は行なわず、したがって
遠隔操作装置rc1−1,rc2−1のいずれにおいて
も現在時刻の表示は行なわれない。
テム1では、システムコントローラSCが、給湯器Q
1,Q2に接続された遠隔操作装置rc中にカウンタ5
00を備えた遠隔操作装置rcが存在するか否かを判断
して、その判断に基づいて各遠隔操作装置rcで表示さ
れる現在時刻を連動させる(時刻合わせを行なう)の
で、給湯器用の各遠隔操作装置rc間で現在時刻の表示
にずれを生じることがない。
に、本発明の給湯器システム1における給湯器の接続確
認漏れ防止機能について図2に基づいて説明する。
種の給湯器システムでは、システムコントローラSC
は、給湯器との通信機能を用いて当該システムコントロ
ーラSCに接続されている給湯器の台数を確認し、その
数値をリモートコントローラRCの表示部20に表示可
能とされている。
ローラSCの通信機能を用いて給湯器の接続台数を確認
するのでは、たとえば給湯器の電源がオフされているな
どして給湯器側が通信を行なえない状態にある場合、当
該給湯器の存在を確認することができないので、本実施
形態の給湯器システム1では、予め実際にシステムコン
トローラに接続されている給湯器の接続台数(実接続台
数)を目視など上記通信以外の方法で確認しておき、こ
の実接続台数(図示例では「4」)を表示部20の近傍
位置に表示しておく。具体的には、この実接続台数の表
示は、たとえば裏面に粘着剤が塗布された帳票(シー
ル)30の表面に実接続台数を記載しておき、当該帳票
30をリモートコントローラRCの表面に貼付すること
により行なわれる。
は、システムコントローラSCの通信機能を使って給湯
器の接続台数を上記表示部20に表示させた際に、この
表示部20に表示された値と上記帳票30に記載された
実接続台数とを比較することで、通信では確認できなか
った給湯器の存在を把握することができる。
なえる給湯器としては、上記システムコントローラSC
の通信機能の内容によって、正常に動作し得る給湯器の
みに限られる場合と、正常に動作しないが接続が確認さ
れた給湯器をも含む場合のいずれであっても本発明は適
用可能である。また、上記帳票30には実接続台数だけ
でなく、図示のように、表示部20の表示が実接続台数
より少ない場合の処理手順等を記載しておくことも可能
である。
明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれ
に限定されることなくその発明の範囲内で種々の設計変
更が可能である。
システム1が一台のシステムコントローラSCによって
運用される場合を示したが、システムコントローラSC
が複数設けられてなる給湯器システム、つまり、システ
ムコントローラを階層的に配置して給湯器が接続された
下位のシステムコントローラを上位のシステムコントロ
ーラで集約的に制御するように構成した給湯器システム
1にも応用可能である
明に係る給湯器のシステムコントローラによれば、シス
テムコントローラが所定のトリガの入力を条件として、
接続された各給湯器に対して故障の有無の確認を求める
通信を行い、何れかの給湯器から故障が有る旨の返信を
受け付けると、当該返信を行った給湯器を特定する情報
を含む所定の表示を行なわせる制御構成を備えたことに
より、たとえば上記トリガを発生させる操作スイッチを
システムコントローラに設けることによって、スイッチ
操作で容易に故障した給湯器を特定することができる。
システムコントローラによれば、システムコントローラ
が、所定のトリガの入力を条件として、接続された給湯
器の中から故障している給湯器を特定し、この特定され
た給湯器を上記運転台数制御において最初に動作する給
湯器に設定して当該給湯器を動作させる制御構成を備え
ることから、たとえばこのトリガを発生させる操作スイ
ッチをシステムコントローラに設けることによって、当
該スイッチ操作で容易かつ迅速に故障した給湯器の動作
再現確認を行なうことができる。
システムコントローラによれば、システムコントローラ
が、少なくとも二種以上の故障報知態様を有し、給湯器
の故障状況に応じて上記故障報知態様を切り替える制御
構成を備えていることから、たとえば、当該故障報知態
様として、軽微な故障を報知する故障報知態様と重度の
故障を報知する故障報知態様とを設けておき、これらを
給湯器システムの継続運転に支障を与える故障か否かに
よって使い分けることにより、継続運転が可能な場合に
はシステムの運転を停止させることなく継続させること
が可能となる。
システムコントローラによれば、システムコントローラ
が、接続された給湯器の遠隔操作装置から送信されるデ
ータ中に時刻表示用のデータが含まれるか否かを給湯器
単位で判断する手段を備え、時刻表示用のデータを送信
する遠隔操作装置の接続状況に応じて各遠隔操作装置の
時刻表示を連動させる処理を実行するので、システムコ
ントローラに接続された各給湯器毎の時刻表示を統一さ
せることができる。
システムコントローラによれば、複数台の給湯器の運転
台数制御を行なうシステムコントローラであって、給湯
器との通信により接続確認を行なった給湯器の台数を表
示する表示部を備えたものにおいて、上記表示部の近傍
に実際に接続されている給湯器の接続台数が表示されて
いることから、給湯器システムの管理者は上記表示部の
表示と表示部の近傍に表示された実際の接続台数とを比
較することにより、通信による接続確認で確認が漏れた
給湯器の存在を速やかに把握することができる。
用いた給湯器システムの一例を示す概略構成ブロック図
である。
リモートコントローラの外観構成の一例を示す正面図で
ある。
した給湯器の特定機能の処理手順を示すフローチャート
である。
した給湯器の動作再現確認機能の処理手順を示すフロー
チャートである。
出力端子の配設例を示す説明図である。
時の警報出力機能における実使用能力値の獲得手順を示
すフローチャートである。
器故障時の警報出力機能の処理手順を示すフローチャー
トである。
器用遠隔操作装置の表示時刻連動機能について、給湯器
用遠隔操作装置の接続態様毎に処理の内容を示した説明
図である。
である。
段) 13 ダウンスイッチ 20 表示部 21 表示パネル 30 帳票 31,32 警報出力端子 100 操作スイッチ(故障器具強制作動用の
操作手段) 200,300 警報装置
Claims (11)
- 【請求項1】 複数台の給湯器の運転台数制御を行なう
システムコントローラであって、 所定のトリガの入力を条件として、接続された各給湯器
に対して故障の有無の確認を求める通信を行い、何れか
の給湯器から故障が有る旨の返信を受け付けると、当該
返信を行った給湯器を特定する情報を含む表示を所定の
表示部に行なわせる制御構成を備えたことを特徴とする
給湯器のシステムコントローラ。 - 【請求項2】 システムコントローラ本体またはそのリ
モートコントローラに、前記所定のトリガを発生させる
故障検索用の操作手段が設けられていることを特徴とす
る請求項1に記載の給湯器のシステムコントローラ。 - 【請求項3】 給湯器から故障が有る旨の返信がなされ
た場合に、当該返信を行なった給湯器を特定する情報を
記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項1に
記載の給湯器のシステムコントローラ。 - 【請求項4】 複数台の給湯器の運転台数制御を行なう
システムコントローラであって、 所定のトリガの入力を条件として、接続された給湯器の
中から故障している給湯器を特定し、この特定された給
湯器を前記運転台数制御において最初に動作する給湯器
に設定して当該給湯器を動作させる制御構成を備えたこ
とを特徴とする給湯器のシステムコントローラ。 - 【請求項5】 システムコントローラ本体またはそのリ
モートコントローラに、前記所定のトリガを発生させる
故障器具強制作動用の操作手段が設けられていることを
特徴とする請求項4に記載の給湯器のシステムコントロ
ーラ。 - 【請求項6】 複数台の給湯器の運転台数制御を行なう
システムコントローラであって、 少なくとも二種以上の故障報知態様を有し、給湯器の故
障状況に応じて前記故障報知態様を切り替える制御構成
を備えたことを特徴とする給湯器のシステムコントロー
ラ。 - 【請求項7】 前記故障報知態様として、軽微な故障を
報知する第1の故障報知態様と、重度の故障を報知する
第2の故障報知態様の二種類の故障報知態様を有し、 給湯器の故障を検出した場合に、正常に動作する給湯器
によって出湯可能な出湯可能能力値と過去の使用実績か
ら得られる実使用能力値とを比較して、前記実使用能力
値が出湯可能能力値を上回った場合にのみ前記第2の故
障報知態様による故障報知を行い、それ以外の場合には
前記第1の故障報知態様による故障報知を行なうことを
特徴とする請求項6に記載の給湯器のシステムコントロ
ーラ。 - 【請求項8】 システムコントローラ本体に、前記故障
報知態様毎に警報装置接続用の警報出力端子が設けられ
ていることを特徴とする請求項6に記載の給湯器のシス
テムコントローラ。 - 【請求項9】 複数台の給湯器の運転台数制御を行なう
システムコントローラであって、 接続された給湯器の遠隔操作装置から送信されるデータ
中に時刻表示用のデータが含まれるか否かを給湯器単位
で判断する手段を備え、時刻表示用のデータを送信する
遠隔操作装置の接続状況に応じて以下のような制御を行
なうことを特徴とする給湯器のシステムコントローラ。 (1) 接続されている給湯器の全てに前記時刻表示用のデ
ータを送信する遠隔操作装置が設けられている場合、こ
れらの遠隔操作装置のうちの一の遠隔操作装置で時刻修
正操作がなされると、他の給湯器に設けられた時刻表示
用データを送信する遠隔操作装置の時刻を前記時刻修正
操作で設定された時刻に設定する。 (2) 接続されている給湯器の一部に前記時刻表示用のデ
ータを送信する遠隔操作装置が含まれている場合、この
遠隔操作装置から送信される時刻表示用のデータを、時
刻表示用のデータの送信を行なわない遠隔操作装置しか
接続されていない給湯器側に供給するとともに、前記時
刻表示用データを送信する遠隔操作装置において時刻修
正操作がなされると、この遠隔操作装置から時刻表示用
のデータの供給を受ける給湯器側に前記時刻修正操作で
設定された時刻を送信する。 - 【請求項10】 複数台の給湯器の運転台数制御を行な
うシステムコントローラであって、給湯器との通信によ
り接続確認を行なった給湯器の台数を表示する表示部を
備えたものにおいて、 前記表示部の近傍に実際に接続されている給湯器の接続
台数が表示されていることを特徴とする給湯器のシステ
ムコントローラ。 - 【請求項11】 前記実接続台数の表示が、当該実接続
台数を記載した帳票を前記表示部の近傍に貼付すること
により行なわれていることを特徴とする請求項10に記
載の給湯器のシステムコントローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000330376A JP2002130822A (ja) | 2000-10-30 | 2000-10-30 | 給湯器のシステムコントローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000330376A JP2002130822A (ja) | 2000-10-30 | 2000-10-30 | 給湯器のシステムコントローラ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009052877A Division JP4835707B2 (ja) | 2009-03-06 | 2009-03-06 | 給湯器のシステムコントローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002130822A true JP2002130822A (ja) | 2002-05-09 |
Family
ID=18806910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000330376A Pending JP2002130822A (ja) | 2000-10-30 | 2000-10-30 | 給湯器のシステムコントローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002130822A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008275234A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Noritz Corp | 連結給湯システム |
JP2013238341A (ja) * | 2012-05-15 | 2013-11-28 | Noritz Corp | 給湯システム |
JP2015210021A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | リンナイ株式会社 | 連結給湯制御装置及び連結給湯システム |
JP2016114273A (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-23 | 三菱電機株式会社 | 給湯システム |
JP2019007687A (ja) * | 2017-06-26 | 2019-01-17 | 株式会社ノーリツ | 給湯システム |
-
2000
- 2000-10-30 JP JP2000330376A patent/JP2002130822A/ja active Pending
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