JP3474786B2 - プロセス故障監視支援装置 - Google Patents

プロセス故障監視支援装置

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JP3474786B2
JP3474786B2 JP25003298A JP25003298A JP3474786B2 JP 3474786 B2 JP3474786 B2 JP 3474786B2 JP 25003298 A JP25003298 A JP 25003298A JP 25003298 A JP25003298 A JP 25003298A JP 3474786 B2 JP3474786 B2 JP 3474786B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下水プラントな
どの各種プラントの状態を監視するプロセス故障監視支
援装置に係わり、特にプラントに故障が発生したとき、
二次的な大事故が発生するかどうかを予測して、オペレ
ータにアナウンスするプロセス故障監視支援装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上下水プラントなどのプラントの状態を
監視する従来のプロセス故障監視支援装置の中には、図
6に示すようなプロセス故障監視支援装置100が知ら
れている。この装置100は、故障内容を判断する機能
を持ち、入力部101によって故障が発生したことを示
す信号が取り込まれたとき、故障処理部102によって
故障の重、軽を判断する。故障内容が重故障であるとき
には、警報/表示出力部103によってCRT装置10
4上に表示されているプラント画面のうち、故障した箇
所を赤色表示にするとともに、ベル105によって警報
を発して、オペレータに重故障が発生したことを知ら
せ、さらにスピーカ106による音声通報によって、重
故障の内容を知らせる。また故障内容が軽故障であると
きには、CRT装置104上に表示されているプラント
画面のうち、故障した箇所を橙色表示にするとともに、
ブザー107によって警報を発して、オペレータに軽故
障が発生したことを知らせ、さらにスピーカ106によ
る音声通報によって、軽故障の内容を知らせる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のプロセス故障監視支援装置100においては、
次に述べるような問題があった。
【0004】すなわち、図6に示すように、故障内容を
判断する機能を持つプロセス故障監視支援装置100で
は、従来、プラントの運転に熟達したオペレータによっ
てプラントの運転が行われていたが、近年、監視操作を
メンテナンス会社などに依託しているケースもあり、経
験不足のオペレータによってプラントの運転が行われる
ことが多い。
【0005】このため、プラント側にプロセス機器など
の故障が発生したとき、その処置方法が分からず、故障
状態をそのまま放置したり、二次的に発生する故障の重
大性が理解されずに処置が遅れることもあり、その結
果、プラント停止などの重大な事故につながってしまう
ことも考えられる。
【0006】そこで、このような問題を解決する方法と
して、特開平3−210604号公報に示す「故障解析
支援装置」が提案されている。
【0007】この故障解析支援装置では、各制御装置の
状態を共通に設けられた監視装置によって監視し、特定
の制御装置に異常が発生したとき、前記監視装置によっ
てこれを検出して、特定の制御装置と運転上で関連する
他の制御装置を選定し、これら関連する制御装置と特定
の制御装置とにトリガ信号を供給して、関連する制御装
置と特定の制御装置とからトリガ信号発令前後の制御デ
ータを出力させる。
【0008】これにより、この故障解析支援装置では、
複数の機械が相互に関連を保ちつつ、運転されている機
械システムで故障が発生したとき、故障原因を素早く追
求できる。
【0009】しかしながら、この故障解析支援装置で
は、最初の故障に起因して二次的な故障が発生するかど
うかを判断することができないことから、最初の故障が
軽微な故障であり、この故障に起因する二次的な故障が
重大な故障であるとき、最初の故障の処置に手間取っ
て、重大な事故を発生させてしまう恐れがあった。
【0010】なお、他の公知例として、特開平6−27
1240号公報に示す「エレベータの故障診断装置」
や、特開平8−95634号公報に示す「プラント監視
方法および装置」などが知られている。しかし、これら
の公知例のいずれも、、最初の故障に起因して二次的な
故障が発生するかどうかを判断することができないこと
から、最初の故障が軽微な故障であり、この故障に起因
する二次的な故障が重大な故障であるとき、最初の故障
の処置に手間取って、重大な事故を発生させてしまう恐
れがあった。
【0011】また、上述した各従来例では、故障発生時
において自動運転ができるモードになっているかどうか
については全く考慮されておらず、故障発生時に自動運
転を実行することにより二次的重大故障を未然に防止で
きる装置の開発が望まれている。
【0012】本発明は上記の事情に鑑み、故障発生に起
因する二次的な故障が発生する恐れがある場合に、自動
運転モードが揃っていない場合には強制的に自動運転を
実行させることができ、二次的な重大故障の発生を未然
に防止してオペレータ側の監視を支援するプロセス故障
監視支援装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1では、マンマシンインタフェー
ス装置および中央コントローラ装置が配置された中央監
視室と、この中央監視室からの指示に基づき、ローカル
制御方式でプラント側の自動制御を行うローカルコント
ローラ装置と、このローカルコントローラ装置からの指
示に基づき、各負荷の入出力を行うリモートコントロー
ラ装置とを有するプロセス故障監視支援装置において、
前記中央コントローラ装置は、各リモートコントローラ
装置またはローカルコントローラ装置から出力される故
障信号を取り込み、この故障信号に基づき、故障内容が
重大な事故に波及する内容かどうかを判断する故障内容
分析部と、この故障内容分析部の分析結果と、予め設定
されている判定条件とに基づき、二次故障の発生有無を
判断する二次故障発生予測部と、この二次故障発生予測
部により二次故障の発生の恐れ有りと判定された場合に
おいて自動運転モード条件が揃っていない場合には、強
制的に自動運転モードを設定して自動運転を実行させる
強制自動運転モード出力部とを備えたことを特徴として
いる。
【0014】請求項2では、請求項1に記載のプロセス
故障監視支援装置において、前記強制自動運転モード出
力部により強制自動運転モードが設定された場合には、
その旨をオペレータ側に通知する通知手段を備えたこと
を特徴としている。
【0015】上記の構成において、請求項1では、中央
コントローラ装置の故障内容分析部は、各リモートコン
トローラ装置またはローカルコントローラ装置から出力
される故障信号を取り込み、この故障信号に基づき、故
障内容が重大な事故に波及する内容かどうかを判断す
る。二次故障発生予測部は、この故障内容分析部の分析
結果と、予め設定されている判定条件とに基づき、二次
故障の発生有無を判断する。強制自動運転モード出力部
は、この二次故障発生予測部により二次故障の発生の恐
れ有りと判定された場合において自動運転モード条件が
揃っていない場合には、強制的に自動運転モードを設定
して自動運転を実行させる。これにより、二次的な故障
が発生する恐れがあるときに自動運転モードが揃ってい
ない場合には強制的に自動運転可能なモードを形成し、
自動運転を実行させ、二次的な重大故障の発生を未然に
防止する。
【0016】請求項2では、通知手段は、前記強制自動
運転モード出力部により強制自動運転モードが設定され
た場合には、その旨をオペレータ側に通知する。これに
より、オペレータ側は自動運転モードが強制的に設定さ
れたことを認知し、オペレータの監視を支援する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるプロセス故障
監視支援装置の実施の形態を示すシステム構成図であ
る。
【0018】この図に示すプロセス故障監視支援装置1
は、故障監視支援対象となっているプラントの監視、制
御を行うために中央監視室に設けられた中央監視装置2
と、通信回線3を介して中央監視装置2と接続され、プ
ラント側に設けられた各プロセス機器などをグループ単
位(設備単位)で管理、制御する複数の上位監視装置4
と、通信回線5を介して上位監視装置4と接続され、プ
ラント側に設けられた各プロセス機器などを各負荷単位
で管理、制御する複数の下位監視装置6とを備えてお
り、各通信回線3、5を介して、中央監視装置2、上位
監視装置4、下位監視装置6間で、相互に通信を行いな
がら、中央監視装置2からの指示あるいは現場で入力さ
れた指示に基づき、故障監視支援対象となっているプラ
ントの監視、制御を行う。このプラント側で何らかの故
障が発生したとき、中央監視装置2によって故障に対す
る処置方法および二次的な故障の発生有無などを判断
し、この判断結果を中央監視室内に居るオペレータに知
らせ、最適な処置を行わせる。
【0019】各下位監視装置6は、監視制御対象となっ
ている各負荷に対し、入・切指令などの制御信号を出力
する処理、および各負荷から出力される故障信号、入・
切状変信号、操作場所を示す信号、そして自動運転モー
ドを示す信号などを取り込む処理などを行う入出力機器
(I/O機器)7と、上位監視装置4から出力され、通
信回線5を介して供給される制御指令に基づき、入出力
機器7を制御する処理、この入出力機器7から出力され
る故障信号や自動運転モード信号などを取り込んで、こ
れを通信回線5を介し、上位監視装置4に伝送する処理
などを行うリモートコントローラ装置8とを備えてお
り、上位監視装置4から伝送されてきた制御指令に基づ
き、各負荷を制御しながら、各負荷から出力される故障
信号などを取り込み、これを上位監視装置4に伝送す
る。
【0020】各上位監視装置4は、各通信回線5を介し
て、監視制御対象となっている複数の下位監視装置6に
対し、制御指令を伝送する処理、各下位監視装置6から
伝送されてきた故障信号や自動運転モード信号などを取
り込む処理、および故障発生時に自動運転モードが設定
されていない場合に自動運転モード切換指令を出力する
処理などを行う入出力機器(I/O機器)9と、中央監
視装置2から出力され、通信回線3を介して供給される
制御指令に基づき、入出力機器9を制御する処理、この
入出力機器9から出力される故障信号などを取り込ん
で、これを通信回線3を介し、中央監視装置2に伝送す
る処理などを行うローカルコントローラ装置10とを備
えており、中央監視装置2から伝送されてきた制御指令
に基づき、各下位監視装置6を制御しながら、各下位監
視装置6から伝送されてきた故障信号などを取り込み、
これを中央監視装置2に伝送する。
【0021】中央監視装置2は、オペレータによって入
力された制御内容に基づき、制御指令などを生成し、こ
の制御指令などを通信回線3を介し、各上位監視装置4
に伝送する制御部11および通信回線3を介して、各上
位監視装置4から伝送されてきた故障信号などを取り込
んで、最適な処置方法などを決定する処理などを行う監
視部12を有する中央コントローラ装置13と、この中
央コントローラ装置13のタッチ入力装置、監視情報提
供装置などとして使用されるCRT装置14と、中央コ
ントローラ装置13から出力される運転状況データ、故
障状況データなどを取り込んで、これをプリントアウト
するプリンタ装置15と、中央コントローラ装置13か
ら音声信号が出力されたとき、音声を発するスピーカ1
6と、中央コントローラ装置13からブザー信号が出力
されたとき、ブザー音を発生するブザー17と、中央コ
ントローラ装置13からベル信号が出力されたとき、ベ
ル音を発生するベル18とを備えており、オペレータに
よって入力された制御内容に基づき、制御指令を生成
し、これを通信回線3を介し、各上位監視装置4に伝送
し、またこれらの上位監視装置4から故障信号などが伝
送されてきたとき、これを取り込んで、この故障が軽い
故障か、重大な故障か、二次故障が発生する恐れがある
か、二次的に発生する故障が軽い故障か、重大な故障
か、これらの各故障の処置方法として最適な処置はどれ
か、そして自動運転モード条件が揃っているか否かを判
断などを判断し、この判断結果をCRT装置14、プリ
ンタ装置15、スピーカ16などから出力するととも
に、二次的に重故障が発生する恐れがあるときに自動運
転モード条件が揃っていない場合にはモードを強制的に
揃えて強制自動運転モードにする処理を実行する。
【0022】この場合、監視部12は、図2に示すよう
に、通信回線3を介して、各上位監視装置4から伝送さ
れてきた故障信号などを取り込む入力部19と、この入
力部19によって取り込まれた故障信号に基づき、故障
の内容が軽微な故障か、重大な故障かを判定する故障処
理部20と、この故障処理部20の判断結果と入力部1
9によって取り込まれた故障信号とに基づき、今回の故
障がプラント停止などの重大な故障に関わる重大な故障
かどうかを判定する故障内容分析部21と、この故障内
容分析部21の判定結果および予め登録されている判定
条件に基づき、今回の故障に起因して重大な二次故障が
発生するかどうかを予測する二次故障発生予測部22
と、この二次故障発生予測部22の予測結果に基づき、
最適な処置方法を決定する処置方法決定部23と、この
処置方法決定部23の決定結果および故障処理部20の
判定結果を取り込み、CRT装置14、スピーカ16、
ベル18、ブザー17などを使用し、オペレータに故障
発生有無、故障の内容、処置方法などを知らせる警報/
表示出力部24と、自動運転モード条件が揃っているか
否かを判断し、二次的に重故障が発生する恐れがあると
きに自動運転モード条件が揃っていない場合にはモード
を強制的に揃えて強制自動運転モードにする強制自動運
転モード出力部41とを備えている。
【0023】そして、通信回線3を介して、各上位監視
装置4のいずれかから、故障信号が伝送されてきたと
き、この故障信号に基づき、今回の故障が軽故障かどう
かを判定し、今回の故障が軽故障であれば、ブザー17
を鳴動させて、軽故障が発生したことをオペレータに知
らせるとともに、スピーカ16から音声で故障内容を知
らせ、さらにCRT装置14上に表示されているシンボ
ルのうち、今回、故障した部分を示すシンボルなどの色
を橙色にして、故障箇所を知らせる。
【0024】また、今回の故障が重故障であれば、ベル
18を鳴動させて、重故障が発生したことをオペレータ
に知らせるとともに、スピーカ16から音声で故障内
容、処置方法を知らせ、さらにCRT装置14上に表示
されているシンボルのうち、今回、故障した部分を示す
シンボルなどの色を赤色にして、故障箇所を知らせる。
【0025】また、今回の故障が、軽故障であっても、
この故障に起因して二次的に重故障が発生する恐れがあ
れば、重故障が発生した場合と同様に、ベル18を鳴動
させて、二次的に重故障が発生することをオペレータに
知らせるとともに、スピーカ16から音声で故障内容、
処置方法を知らせ、さらにCRT装置14上に表示され
ているシンボルのうち、今回の故障箇所のシンボルを橙
色にするとともに、二次的に故障する部分のシンボルな
どの色を赤色にして、二次故障箇所を知らせる。
【0026】さらに、前記故障に起因して二次的に重故
障が発生する恐れがある場合において、自動運転モード
条件が揃っていない場合には、強制的に自動運転モード
を設定する処理を実行する。また、強制的に自動運転モ
ードを設定した場合には、CRT装置14上にその旨を
表示し、あるいはスピーカ16から音声によって自動運
転モードを強制的に設定した旨を通知する。
【0027】次に、図1に示すシステム構成図、図2に
示すブロック図を参照しながら、上水道の配水ポンプ設
備の運転を監視する場合を例にとって、本発明によるプ
ロセス故障監視支援装置の故障検知時の動作を説明す
る。
【0028】図3に示すように、この上水道の配水ポン
プ設備30は、上水処理で得られた上水をポンプ井25
に一時的に貯留し、吐出弁26と、吐出圧力計27とが
取り付けられた複数の配水ポンプ28を使用して、ポン
プ井25に貯留されている上水を汲み出し、流量計29
によってその配水流量を検知しながら、配水するもので
ある。上水道の配水ポンプ設備30では、図4のブロッ
ク図に示すように、配水ポンプ28毎に、COS部31
によって現場側の制御、中央側の制御のいずれか一方が
選択され、COS部32によって手動制御、自動制御の
いずれか一方が選択され、CS部33によって各配水ポ
ンプ28がオン/オフ制御され、配水量の調整が行われ
る。
【0029】この場合、通常、3台の配水ポンプ28の
全てについて、中央側の制御と、自動制御とが選択さ
れ、これによって各配水ポンプ28が全て自動運転状態
でオン/オフ制御され、配水流量が一定に保たれる。
【0030】しかし、たまたまオペレータが配水ポンプ
28のメンテナンスなどを行い、2台目、3台目の配水
ポンプ28の操作場所を現場モードにして、これら2台
目、3台目の配水ポンプ28を追加起動できない状態に
しているとき、配水流量の要求が増えて、1台目の配水
ポンプ28を運転させたときに得られる最高配水量より
多い配水流量になると、それ以上配水流量を増加させる
ことができなくなる配水流量低下の故障が発生する。
【0031】そして、この状態が放置されると、1台目
の配水ポンプ28が過負荷状態になり、二次故障とし
て、上水道の配水ポンプ設備30において、重大事故と
される断水などの故障に到ることから、熟練したオペレ
ータであれば、配水流量低下の故障が発生した段階で、
直ちに2台目、3台目の配水ポンプ28が現在、どのよ
うな運転状態になっているかをチェックし、これらが停
止状態にされていれば、オペレータによる手動操作で、
これら2台目、3台目の配水ポンプ28に対し、追加運
転の指示が出されて、配水量の増加運転が行われた後、
自動運転条件が成立させられる。
【0032】しかし、経験が不足しているオペレータに
よって配水ポンプ設備30の運転が行われていると、こ
のような判断が行われず、配水流量低下の故障がそのま
ま放置され、断水などの重大な故障に到ることがある。
【0033】このような場合、各下位監視装置6、各上
位監視装置4から出力される故障信号に基づき、中央監
視装置2を構成する監視部12によって、配水流量低下
の故障が検知された時点で、この故障を放置すると、断
水などの重大な故障に到る恐れがあると判定され、この
判定結果に基づき、この事故を未然に防ぐのに必要な運
転条件として、どのような条件が必要か判定され、この
判定結果に基づき、ベル18を鳴動させて、二次的に重
故障が発生することをオペレータに知らせるとともに、
CRT装置14上に表示されているシンボルのうち、二
次的に故障する部分のシンボルなどの色が赤色にされ
て、二次故障箇所がオペレータに知らされる。
【0034】さらに、スピーカ16から音声で、“断水
になります”などの故障内容が報知されるとともに、
“2号、3号の配水ポンプを中央モードに切り換えて下
さい”などの処置方法がオペレータに知らされる。
【0035】一方、夜間無人となる機場などにおいて
は、配水ポンプが自動運転ができるモードに設定されて
いない場合もあり、この場合には上述したようにオペレ
ータに最適な処置方法を知らせても意味がない。あるい
は、オペレータが自動運転モードを設定する処置を忘れ
る場合もある。そこで、自動運転モード条件が揃ってお
らず、かつ二次的な重大故障が発生する恐れのある場合
には処置方法決定部23は、自動運転モード状態を判断
し、強制自動運転モード出力部41の情報を伝達し、強
制自動運転モード出力部41より強制自動運転モード切
換指令を出力する。出力された切換指令は、対応する上
位監視装置4に供給される。
【0036】この状態を図5のシーケンス回路図を参照
してさらに説明する。図5において、電源ラインYRと
YT間には、図4に示したもの同様、COS(現場・中
央切換スイッチ)部31と、COS(手動・自動切換ス
イッチ)部32が設けられている。この場合、自動運転
モード条件としては、COS部31が中央側で、かつC
OS部32が自動側にある場合である。この場合に限
り、リレー42が通電してその接点43が閉成すること
により自動運転モードとなり、前述した配水ポンプ28
の2台目、3台目の追加運転が可能である。しかし、C
OS部31が現場側であったり、COS部31が中央側
であっても、COS部32が手動側であったりする場合
には、自動運転モードが設定されず、配水ポンプ28の
2台目、3台目の追加運転ができない。
【0037】そこで、図5に示すように、強制自動運転
モード切換指令部44のスイッチ45を閉成させること
により切換指令を出力させてリレー42を強制的にオン
させてその接点43を閉じる。これにより、自動運転モ
ードが成立し、配水ポンプ28の2台目、3台目の運転
が可能となり、配水ポンプ28の台数不足による配水断
水を未然に防止することができる。
【0038】また、同時に、強制自動運転モード切換指
令を出力した場合には、強制自動運転モード出力部41
から警報/表示出力部24へその旨を出力する。これに
より、CRT装置14に“強制自動運転モード運転中”
の表示がされる。これにより、オペレータ側に適切な処
理を促すことができ、迅速に正常な状態に戻すことが可
能となる。
【0039】このように、この実施の形態では、この実
施の形態では、各通信回線3、5を介して、中央監視装
置2、上位監視装置4、下位監視装置6の間で、相互に
通信を行いながら、中央監視装置2からの指示あるは現
場で入力された指示に基づき、故障監視支援対象となっ
ているプラントの監視、制御を行い、このプラントに何
らかの故障が発生したとき、中央監視装置2によって故
障に対する処置方法および二次的な故障の発生有無など
を判断し、この判断結果を中央監視室内に居るオペレー
タに知らせ、最適な処置を行わせるようにしているの
で、故障監視支援対象となっているプラント側で故障が
発生し、この故障に起因して二次的な故障が発生する恐
れがあるとき、これをオペレータに知らせるとともに、
プラント側で発生した故障に対する最適な処置方法をオ
ペレータに知らせることができ、これによって重大な故
障の発生を未然に防止して、プラント停止などの重大事
故が発生しないようにすることができる。
【0040】また、二次故障発生予測部22により二次
故障の発生の恐れ有りと判定された場合において自動運
転モード条件が揃っていない場合には、強制的に自動運
転モードを設定して自動運転を実行させるようにしたの
で、無人機場またはオペレータ処置忘れ等によるケアレ
スミスに起因して、自動運転モードが不成立の場合で
も、強制的に自動運転モードを設定することができ、二
次的に重大な故障の発生を未然に防止することができ
る。
【0041】さらに、強制自動運転モードを設定した場
合には、その旨をCRT装置14に表示するようにした
ので、オペレータ側に的確なプロセス監視をさせ、迅速
な処置を行わせることが可能となる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1では、二次的な故障が発生する恐れがあるときに
自動運転モードが揃っていない場合には強制的に自動運
転可能なモードを形成することができ、これにより自動
運転を実行させて二次的な重大故障の発生を未然に防止
することが可能となる。
【0043】請求項2では、強制自動運転モードが設定
された場合には、その旨をオペレータ側に通知すること
ができ、これにより、オペレータ側は自動運転モードが
強制的に設定されたことを認知でき、的確なプロセス監
視、迅速な処置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプロセス故障監視支援装置の実施
の形態を示すシステム構成図である。
【図2】図1に示す中央監視装置内に設けられる監視部
の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示すプロセス故障監視支援装置で監視さ
れるプラント例を示すプラント模式図である。
【図4】図3に示す上水道の配水ポンプ設備を構成する
各配水ポンプの制御例を示すブロック図である。
【図5】本発明によるプロセス故障監視支援装置のシー
ケンス制御手順を説明するためのシーケンス回路図であ
る。
【図6】プロセス故障監視支援装置の従来例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 プロセス故障監視支援装置 2 中央監視装置 3、5 通信回線 4 上位監視装置 6 下位監視装置 7、9 入出力機器 8 リモートコントローラ装置 10 ローカルコントローラ装置 11 制御部 12 監視部 13 中央コントローラ装置 14 CRT装置 15 プリンタ装置 16 スピーカ 17 ブザー 18 ベル 19 入力部 20 故障処理部 21 故障内容分析部 22 二次故障発生予測部 23 処置方法決定部 24 警報/表示出力部 25 ポンプ井 26 吐出弁 27 吐出圧力計 28 配水ポンプ 29 流量計 31、32 COS部 41 強制自動運転モード出力部 42 リレー 43 リレー接点 44 強制自動運転モード切換指令部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−339182(JP,A) 特開 平1−286694(JP,A) 特開 昭56−17404(JP,A) 特開 平8−313685(JP,A) 特開 昭60−246410(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 23/02 G05B 9/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンマシンインタフェース装置および中
    央コントローラ装置が配置された中央監視室と、この中
    央監視室からの指示に基づき、ローカル制御方式でプラ
    ント側の自動制御を行うローカルコントローラ装置と、
    このローカルコントローラ装置からの指示に基づき、各
    負荷の入出力を行うリモートコントローラ装置とを有す
    るプロセス故障監視支援装置において、 前記中央コントローラ装置は、 各リモートコントローラ装置またはローカルコントロー
    ラ装置から出力される故障信号を取り込み、この故障信
    号に基づき、故障内容が重大な事故に波及する内容かど
    うかを判断する故障内容分析部と、 この故障内容分析部の分析結果と、予め設定されている
    判定条件とに基づき、二次故障の発生有無を判断する二
    次故障発生予測部と、 この二次故障発生予測部により二次故障の発生の恐れ有
    りと判定された場合において自動運転モード条件が揃っ
    ていない場合には、強制的に自動運転モードを設定して
    自動運転を実行させる強制自動運転モード出力部と、 を備えたことを特徴とするプロセス故障監視支援装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプロセス故障監視支援
    装置において、 前記強制自動運転モード出力部により強制自動運転モー
    ドが設定された場合には、その旨をオペレータ側に通知
    する通知手段を備えたことを特徴とするプロセス故障監
    視支援装置。
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