JP2002130201A - 増圧器 - Google Patents

増圧器

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JP2002130201A JP2000323493A JP2000323493A JP2002130201A JP 2002130201 A JP2002130201 A JP 2002130201A JP 2000323493 A JP2000323493 A JP 2000323493A JP 2000323493 A JP2000323493 A JP 2000323493A JP 2002130201 A JP2002130201 A JP 2002130201A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧先での圧力を降圧又は一定の圧力に保つ
ため、加圧媒体を加圧先から増圧器側へ戻すための手段
を備えた増圧器を提供すること。 【解決手段】 加圧媒体を連続的に加圧でき、低圧の媒
体圧を増圧するための複動シリンダを備えた複動式タイ
プの増圧器であって、上記増圧器1は、加圧媒体を加圧
先から増圧器側へ戻すための手段を備え、この手段は、
上記増圧器1の各ポートに接続する各管路2〜5にそれ
ぞれ、開閉弁6〜9を配設することで構成し、この開閉
弁6〜9の開閉切換操作によって降圧流路を確保するこ
とで、加圧先での圧力を降圧又は所定の圧力に保つこと
ができるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】この発明は、例えば、バルジ成形装置や超
高圧水発生装置等のように、加圧先で高圧が要求される
各種液圧装置において用いられる増圧器に関し、特に、
加圧先での圧力を必要に応じて降圧又は所定の圧力に調
整するため、加圧媒体を加圧先から増圧器側又はタンク
側へ戻すことのできる機能を備えた増圧器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えば、バルジ成形装置
や超高圧水発生装置等のように、高圧が要求される各種
液圧装置は、油タンク、液圧ポンプ、電動機、制御弁、
アクチュエータ及び配管類等に加え、増圧器を主な構成
要素としている。上記増圧器は液圧ユニットから供給さ
れる低圧・大容量の液圧を、高圧・小容量の液圧に変え
る場合に用いられ、この増圧器によってバルジ成形時あ
るいは超高圧水発生時に加圧先で必要な高圧力を得るよ
うになっている。
【0003】ここで、ウォータジェット超高圧水発生装
置で用いられる増圧器を従来例として図8を参照しなが
ら説明する。図8は従来の増圧器を適用したウォータジ
ェット超高圧水発生装置の油水圧回路の原理図であり、
同装置は、所定の液圧システムの駆動によってノズル先
端から高圧水を噴射できるように構成したものである。
【0004】すなわち、図例の油ユニット側では、油タ
ンクからの油が電動機によって駆動させられる液圧モー
タによって吸い上げられ、方向制御弁39によって所定
の管路を経て増圧器38内に導かれる。この増圧器38
である高圧水シリンダ内のプランジャを液圧ピストンに
よって左右に駆動し、プランジャ断面積に対するピスト
ン面積の比率(増圧比)に応じて、給水ユニット側から
の水を、(液圧)×(増圧比)に相当する圧力をかけて
高圧水として発生させられるようになっている。このよ
うにして、上記増圧器38によって複動式に発生された
高圧水はアキュムレータ41を通して脈動を取り去った
後、ノズル43先端から高圧で吐出される。なお、40
は逆流防止のためのチェック弁、44はシリンダ位置を
検出するための検出器である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ウォー
タジェット超高圧水発生装置で用いられる従来の増圧器
は、連続吐出できる構成になっているものの、逆流防止
用のチェック弁40が設けられているので、加圧媒体を
加圧先から増圧器38側に戻すことができず、したがっ
て加圧先では所定の圧力以上に圧力が上昇してしまうと
いう不具合があった。
【0006】また、上記増圧器以外の従来形増圧器で
は、通常、単動式で単一のシリンダで構成されている
が、この場合においては、吐出量を多くするためには増
圧器の容量を大きくするしかなく、増圧器の容量を大き
くすると、当然、シリンダ自体が大容量のものになって
しまい、これにより増圧器全体の重量が重くなり、製作
コストも高くなるという不具合があった。
【0007】この発明は上記従来の増圧器が有する不具
合を解決するためになされたものであって、その目的
は、加圧先での圧力を必要に応じて降圧又は一定の圧力
に保つため、加圧媒体を加圧先から増圧器側又はタンク
側へ戻すための手段を備えた増圧器を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の増圧器
は、加圧媒体を連続的に加圧でき、低圧の媒体圧を増圧
するための複動シリンダを備えた複動式タイプの増圧器
であって、上記増圧器は、加圧媒体を加圧先から増圧器
側へ戻すための手段を備え、この手段は、上記増圧器の
各ポートに接続する各管路に開閉弁を配設することで構
成され、この開閉弁の開閉操作によって降圧流路を確保
し、加圧先での圧力を降圧又は所定の圧力に保つことが
できるようにしたことを特徴としている。
【0009】単動シリンダで構成される単動式タイプの
増圧器の場合、加圧媒体の吐出量を多くするためには、
増圧器自体の容量を大きくせざるをえなかった。したが
って、シリンダが大きく、かつ重くなって、コスト的に
も高価となっていた。また、複動シリンダで構成される
複動式タイプの増圧器においても、逆流防止用のチェッ
ク弁が設けられているので、加圧媒体を加圧先から増圧
器側へ戻すことができず、したがって、加圧先で所定の
圧力以上に圧力が上昇することを避けられなかった。
【0010】そこで請求項1の発明では、複動式タイプ
の増圧器に対し、加圧媒体を加圧先から増圧器側へ戻す
ための手段を付加することで、必要に応じて加圧先の圧
力を所定の圧力に保つことを実現した。つまり、上記増
圧器の各ポートに接続する管路にそれぞれ、開閉弁を配
設し、これらの開閉弁の開閉操作によって降圧流路が確
保されるので、加圧先での圧力を降圧させたり、又はそ
の圧力を一定に保つことが容易に行える。なお、上記開
閉弁の開閉切換操作は加圧先の圧力を常時、検知き、検
知した圧力が一定圧を超えたときに適切な弁の切換が行
えるように自動制御されているものとし、この開閉弁の
切換のための自動制御は請求項1の発明に限らず、この
発明のすべてについて適用されるものとする。
【0011】また、この請求項1の発明では、複動式シ
リンダを構成するいずれか一方のシリンダが常に増圧し
ており、ピストンのストロークエンドで開閉弁の開・閉
を切り換えるだけで所期するところの目的が達成でき、
制御性が良好で複雑な制御は不要となる。また、開閉弁
の切換も、ピストンの移動方向に合わせ、2パターン
(開・閉)をピストン移動方向の切換時に行えばよく、
動作を簡素化できるのみならず、既述した開閉弁の自動
切換操作の制御が行いやすくなる。さらに、シリンダを
2つ組み合わせた複動式としたことで、低圧シリンダ部
が1つにまとめられ、大幅なコンパクト化及び機構の簡
略化を図ることができる。
【0012】また、請求項2の発明は、加圧媒体を連続
的に加圧でき、低圧の媒体圧を増圧するための単動シリ
ンダを複数基備えた単動式連結タイプの増圧器、又は加
圧媒体を連続的に加圧でき、低圧の媒体圧を増圧するた
めの複動シリンダを備えた複動式タイプの増圧器であっ
て、上記増圧器は、加圧媒体を加圧先から増圧器側へ戻
すための手段を備え、この手段は、上記増圧器の各ポー
トに接続する管路に配設した各チェック弁に対応させて
それぞれ、開閉弁を付加し組み合わせることで構成さ
れ、この開閉弁の開閉切換操作によって降圧流路を確保
し、加圧先での圧力を降圧又は所定の圧力に保つことが
できるようにしたことを特徴としている。
【0013】上記請求項2の発明では、開閉弁の開閉切
換操作の必要がない場合(加圧先から加圧媒体を戻す必
要がない場合)には、開閉弁を動作させることなく、各
チェック弁を逆流防止用としてそのまま使用できる。特
に、複動式タイプの場合には、上記理由により、開閉弁
の動作回数を大幅に減らすことができ、開閉弁の寿命を
向上させることができる。また、請求項1の発明と同様
の理由により、シリンダ動作の制御ならびに開閉弁の動
作制御も大幅に簡単となる。さらに、単動シリンダを左
右対称に2基備えた単動式連結タイプの場合には加圧先
から加圧媒体を戻す場合にのみ、開閉弁を動作させれば
よく、一般に耐久性の低い開閉弁の動作回数を大幅に減
らすことができて、この開閉弁の耐久性の向上を図るこ
とができる。
【0014】さらに請求項3の発明は、加圧媒体を連続
的に加圧でき、低圧の媒体圧を増圧するための単動シリ
ンダを複数基備えた単動式連結タイプの増圧器、又は加
圧媒体を連続的に加圧でき、低圧の媒体圧を増圧するた
めの複動シリンダを備えた複動式タイプの増圧器であっ
て、上記増圧器は、加圧媒体を加圧先からタンク側へ戻
すための手段を備え、この手段は、上記増圧器の高圧側
に位置する管路に開閉弁を設けることで構成され、上記
開閉弁を開いて加圧媒体をリークさせて降圧し、加圧先
での圧力を降圧又は所定の圧力に保つことができるよう
にしたことを特徴としている。
【0015】上記請求項3の発明では、必要に応じて加
圧先の圧力を降圧させる際には、開閉弁を開くことで加
圧媒体を高圧側の管路側からタンク側にリークさせて容
易に降圧させることができる。しかも、開閉弁の動作は
降圧時のみであってこの開閉弁は頻繁に使用されないか
ら、弁寿命を長くできる利点がある。さらに、この開閉
弁は1つあれば足り、構造上簡素化が図れるので、例え
ば、公知のウォータジェット超高圧水発生装置等、既存
のこの種装置類に対しても少ない改造で容易に適用でき
て実効性がある。
【0016】
【発明の実施の形態】次にこの発明の増圧器の具体的な
実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明す
る。図1は、この発明の一実施の形態である増圧器要部
の回路構成図であって、特に複動式タイプへの適用例と
なっている。図2はこの発明の他の実施の形態である増
圧器の要部(チェック弁と開閉弁との組み合わせ)であ
る回路構成図であって、(a)は複動式タイプへの適用
例を示し、(b)は単動式連結タイプへの適用例を示
す。図3はこの発明の他の実施の形態である増圧器の要
部(開閉弁とリーク用オリフィスとの組み合わせ)であ
る回路構成図であって、(a)は複動式タイプへの適用
例を示し、(b)は単動式連結タイプへの適用例を示
す。また、図4は図1の増圧器の動作図であって、
(a)は昇圧時の動作図を示し、(b)は降圧時の動作
図を示す。また、図5は図2で示す増圧器の動作図であ
って、(a)は昇圧時の動作図を示し、(b)は降圧時
の動作図を示す。図6は図2で示す増圧器を変形した実
施の形態を示し、(a)は昇圧時の動作図を示し、
(b)は降圧時の動作図を示す。さらに、図7は図3
(a)で示す増圧器の動作図であって、(a)は昇圧時
の動作図を示し、(b)は降圧時の動作図を示す。
【0017】まず、この発明の一実施の形態である増圧
器について図1を参照しながら説明する。この増圧器1
では、増圧器1の左右にある各ポートに接続された管路
2、3、4、5にそれぞれ、開閉弁6、7、8、9(計
4個)を設ける構成とした。すなわち、管路2に対して
開閉弁6を、管路3に対して開閉弁7を、また管路2に
対して開閉弁6を、さらに管路3に対して開閉弁7をそ
れぞれ設ける構成とした。
【0018】上記のように構成される増圧器の動作につ
いて図4の(a)、(b)を参照しながら説明する。ま
ず、昇圧させる場合には、図4(a)で示すように、管
路2側の開閉弁6及び管路5側の開閉弁9の両者を開い
て上記管路2及び5を開放状態として高圧の加圧媒体の
流路fを確保する一方で、他方の開閉弁7及び8は閉じ
て管路3、4を閉鎖状態として流路を閉塞する。このよ
うに開閉弁6〜9の開・閉の切換操作を選択することに
より、増圧器1にて増圧された加圧媒体(例えば高圧
水)は流路fを経由して加圧先に送られる。そして、得
られた高圧は、加圧先の圧力源(例えばバルジ成形時の
圧力源、超高圧水発生の圧力源あるいは液圧駆動ドリル
等の圧力源)として利用される。
【0019】一方、降圧させる場合には、図4(b)で
示すように、開閉弁6、9を開き、かつ開閉弁7、8を
閉じることで点線gで示される流路が確保され、加圧先
の加圧媒体(図例では高圧水)は上記流路gに沿って戻
され、降圧が可能となる。
【0020】次に、この発明の他の実施の形態である増
圧器の要部(チェック弁と開閉弁の組み合わせ)である
回路構成を図2を参照しながら説明する。まず、図2の
(a)は複動式タイプの場合への適用例であって、同図
で示すように、増圧器1の左右にある各ポートに接続さ
れた各管路2〜5に配設した各チェック弁10〜13に
対応させて、各チェック弁10〜13をバイパスするよ
うに並列に、それぞれ開閉弁14〜17(計4個)を設
けた。一方、図2の(b)は単動式連結タイプの場合へ
の適用例であって、同図で示すように、この場合の増圧
器では、単動シリンダ18と単動シリンダ19とが左右
対象となるように配されるとともに、これらのシリンダ
18、19の各ポートが管路で接続され、各管路20、
21、22、23にはチェック弁24、25、26、2
7が配設されている。このような増圧器において、上記
各チェック弁24、25、26及び27に対応させて、
各チェック弁24、25、26及び27をバイパスする
ように並列に、開閉弁28、29、30及び31を設け
た。
【0021】ここで、上記図2(a)、(b)で示す増
圧器の動作例について図5を参照しながら簡単に説明す
る。まず、昇圧時には、図5(a)で示すように、開閉
弁14、15、16及び17をすべて閉じ、チェック弁
10及び13を含む流路(点線hで示す)を経由して加
圧媒体が流れるようにする。これにより、増圧器1で増
圧された加圧媒体(図例では高圧水)が加圧先へ送られ
る。一方、降圧時には、図5(b)で示すように、開閉
弁14、17を開にするとともに開閉弁15、16を閉
じることで、加圧先の加圧媒体が開閉弁14、17を含
む流路(点線iで示す)を経由して戻される。
【0022】次に、図2の増圧器を変形した実施の形態
を図6を参照しながら説明する。同図(a)は昇圧時の
動作図であって、同図で示す増圧器では、チェック弁1
0、11、12、13の外側に配設した管路にそれぞ
れ、開閉弁14、15、16、17を設けた回路構成を
採用しており、昇圧時にはすべての開閉弁を閉じること
で、チェック弁経由で低圧水(図例の場合)を増圧して
加圧先へ高圧水(図例の場合)として供給できるように
なっている。一方、同図(b)は降圧時の動作図であっ
て、この場合、開閉弁15及び16を閉じるとともに開
閉弁14、17を開いて加圧先の高圧水(図例の場合)
が上記開閉弁14及び17を経由して戻るように動作さ
せる。
【0023】さらに、この発明の他の実施の形態である
増圧器の要部(開閉弁とリーク用のオリフィスとの組み
合わせ)である回路構成について図3を参照しながら説
明する。まず、同図(a)により複動式タイプへの適用
例について説明する。同図で示すように、増圧器1の各
ポートに接続する各管路に配設されるチェック弁32、
33、34及び35とは別に、加圧先側の管路から分岐
させた管路にタンク側へのリーク用オリフィス37を設
け、このオリフィス37の手前に開閉弁36を設けた。
一方、同図(b)は単動式連結タイプへの適用例を示し
ており、左右対称に位置させた単動シリンダ18、19
とを連絡する管路に配設したチェック弁24〜27とは
別に、加圧先側の管路から分岐させた管路にタンク側へ
のリーク用オリフィス37を設け、このリーク用オリフ
ィス37の手前に開閉弁36を設けた。なお、上記リー
ク用オリフィス37は必ずしも必要ではないが、リーク
用オリフィス37を設ける場合には、複動式であると、
単動式であるとを問わず、降圧速度等を考慮して適切な
径を選択することが望ましい。
【0024】上記した図3で示す増圧器は、複動式タイ
プであると、単動式連結タイプであるとを問わず、その
動作は両者でほぼ同様であるので、図3(a)の複動式
パイプについて動作説明し、単動式連結タイプの場合に
ついてはその説明を省略する。すなわち、昇圧時には図
7(a)で示すように、開閉弁36を閉じてチェック弁
にしたがう流路で加圧媒体が流れるようにする。一方、
降圧時には、図7(b)で示すように、開閉弁36を開
いて管路を開放し、オリフィス37から加圧媒体がリー
クするようにする。このように、高圧側から加圧媒体を
タンク側へとリークさせることで、簡単に降圧させるこ
とができる。なお、加圧媒体リーク用のオリフィス37
の径は適切なサイズに設定する必要があるが、径寸法に
よってリーク量を加減でき、したがって径寸法の選択に
より降圧速度を制御することもできる。
【0025】以上にこの発明の一実施形態について説明
をしたが、この発明は上記実施形態に限られるものでは
なく、その主旨を損なわない限り、バルジ成形装置や超
高圧水発生装置に限らず、この種タイプのあらゆる液圧
装置類に対しても適用可能である。
【0026】
【発明の効果】以上のように請求項1の増圧器によれ
ば、複動式タイプの増圧器に対し、加圧媒体を加圧先か
ら増圧器側へ戻すための手段を付加することで、必要に
応じて加圧先での圧力を降圧又は所定の圧力に保つこと
を実現した。つまり、上記増圧器の各ポートに接続する
管路に開閉弁を配設し、この開閉弁の開閉切換操作によ
って降圧流路を確保できるようにしたので、加圧先での
圧力を降圧又は所定の圧力に保つことが容易に行える。
また、複動式シリンダを構成するいずれか一方のシリン
ダが常に増圧しており、シリンダのストロークエンドで
開閉弁の切換方向を切り換えるだけで所期の目的が達成
できるから複雑な制御は不要となる。また、開閉弁の切
換も、ピストンの移動方向に合わせ、2パターンをピス
トン移動方向の切り替え時に行えばよく、簡単な動作と
なる。したがって、開閉弁の自動切換操作の制御が行い
やすくなる。さらに、シリンダを2つ組み合わせた複動
式としたことで、低圧シリンダ部が1つにまとめられ、
大幅なコンパクト化及び機構の簡略化を図ることができ
る。
【0027】また請求項2の増圧器によれば、開閉弁の
開閉切換操作の必要がない場合(加圧先から加圧媒体を
戻す必要がない場合)には、開閉弁を動作させることな
く、各チェック弁を逆流防止用としてそのまま使用でき
る。特に、複動式の場合には、上記理由により、開閉弁
の動作回数を大幅に減らすことができ、開閉弁の寿命を
向上させることができる。また、請求項1の発明と同様
の理由により、シリンダ動作の制御ならびに開閉弁の動
作制御も大幅に簡単となる。さらに、単動式連結タイプ
の場合には加圧先から加圧媒体を戻す場合にのみ、開閉
弁を動作させればよく、一般に耐久性の低い開閉弁の動
作回数を大幅に減らすことができ、この開閉弁の耐久性
の向上を図ることができる。
【0028】請求項3の増圧器によれば、必要に応じて
降圧させる際には、開閉弁の開閉切換操作によって開く
ことで加圧媒体を高圧側の管路からタンク側にリークさ
せることで容易に降圧させることができる。また、開閉
弁の動作は降圧時のみであるからこの弁の使用頻度が低
くなって弁寿命を長くできる利点がある。さらに、この
開閉弁は1つあれば足り、構造上簡素化が図れるので、
例えば、公知のウォータジェット超高圧水発生装置等
の、この種既存の装置に対しても改造個所を少なくして
直ちに実用でき、設備コストを低く抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態である増圧器の要部で
ある回路構成図であって、特に複動式タイプへの適用例
である。
【図2】この発明の他の実施の形態である増圧器の要部
(チェック弁と開閉弁との組み合わせ)である回路構成
図であって、(a)は複動式タイプへの適用例を示し、
(b)は単動式連結タイプへの適用例を示す
【図3】この発明の他の実施の形態である増圧器の要部
(開閉弁とリーク用オリフィスとの組み合わせ)である
回路構成図であって、(a)は複動式タイプへの適用例
を示し、(b)は単動式連結タイプへの適用例を示す。
【図4】図1で示す増圧器の動作図であって、(a)は
昇圧時の動作図を示し、(b)は降圧時の動作図を示
す。
【図5】図2で示す増圧器の動作図であって、(a)は
昇圧時の動作図を示し、(b)は降圧時の動作図を示
す。
【図6】図2で示す増圧器を変形した実施の形態を示
し、(a)は昇圧時の動作図を示し、(b)は降圧時の
動作図を示す。
【図7】図3(a)で示す増圧器の動作図であって、
(a)は昇圧時の動作図を示し、(b)は降圧時の動作
図を示す。
【図8】従来の増圧器を適用したウォータジェット超高
圧水発生装置の油水圧回路の原理図である。
【符号の説明】
1 増圧器 2、3、4、5 管路 6、7、8、9 開閉弁 10、11、12、13 チェック弁 18、19 単動シリンダ 36 開閉弁 37 リーク用オリフィス
フロントページの続き (72)発明者 木村 剛 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川 崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 安友 隆廣 明石市二見町南二見15番地−1 川崎油工 株式会社内 Fターム(参考) 3H086 AA24 AB03 AB12 BA02 BA03 BA14 BA19 BC01 BC12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧媒体を連続的に加圧でき、低圧の媒
    体圧を増圧するための複動シリンダを備えた複動式タイ
    プの増圧器であって、上記増圧器は、加圧媒体を加圧先
    から増圧器側へ戻すための手段を備え、この手段は、上
    記増圧器の各ポートに接続する各管路に開閉弁を配設す
    ることで構成され、この開閉弁の開閉切換操作によって
    降圧流路を確保し、加圧先での圧力を降圧又は所定の圧
    力に保つことができるようにしたことを特徴とする増圧
    器。
  2. 【請求項2】 加圧媒体を連続的に加圧でき、低圧の媒
    体圧を増圧するための単動シリンダを複数基備えた単動
    式連結タイプの増圧器、又は加圧媒体を連続的に加圧で
    き、低圧の媒体圧を増圧するための複動シリンダを備え
    た複動式タイプの増圧器であって、上記増圧器は、加圧
    媒体を加圧先から増圧器側へ戻すための手段を備え、こ
    の手段は、上記増圧器の各ポートに接続する管路に配設
    されたチェック弁に対応させてそれぞれ、開閉弁を付加
    し組み合わせることで構成され、この開閉弁の開閉切換
    操作によって降圧流路を確保し、加圧先での圧力を降圧
    又は所定の圧力に保つことができるようにしたことを特
    徴とする増圧器。
  3. 【請求項3】 加圧媒体を連続的に加圧でき、低圧の媒
    体圧を増圧するための単動シリンダを複数基備えた単動
    式連結タイプの増圧器、又は加圧媒体を連続的に加圧で
    き、低圧の媒体圧を増圧するための複動シリンダを備え
    た複動式タイプの増圧器であって、上記増圧器は、加圧
    媒体を加圧先からタンク側へ戻すための手段を備え、こ
    の手段は、上記増圧器の高圧側に位置する管路に開閉弁
    を設けることで構成され、上記開閉弁を開いて加圧媒体
    をリークさせることで降圧し、加圧先での圧力を降圧又
    は所定の圧力に保つことができるようにしたことを特徴
    とする増圧器。
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