JP2002130135A - ダイヤフラム及び該ダイヤフラムを備えたポンプ装置 - Google Patents

ダイヤフラム及び該ダイヤフラムを備えたポンプ装置

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JP2002130135A
JP2002130135A JP2000327131A JP2000327131A JP2002130135A JP 2002130135 A JP2002130135 A JP 2002130135A JP 2000327131 A JP2000327131 A JP 2000327131A JP 2000327131 A JP2000327131 A JP 2000327131A JP 2002130135 A JP2002130135 A JP 2002130135A
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piezoelectric element
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JP2000327131A
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Katsumi Imada
勝巳 今田
Katsu Takeda
克 武田
Yuko Okano
祐幸 岡野
Katsunori Moritoki
克典 守時
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性を有するシート状の基材に圧電素子を貼
り合わせて構成されたダイアフラムについて、外周固定
部近傍の応力集中が生じ易い領域の剛性を高め、また、
比較的高粘度の流体を取り扱う場合でも所要の吐出速度
を確保できるダイヤフラム式のポンプ装置を提供する。 【解決手段】 吸い込み口5と吐出口7とが設けられた
ケース体2の壁部に、弾性を有するシート状材料でなる
基材11の一部にシート状の圧電素子13を貼り合わせ
て成るダイヤフラム10の外周部を固定することによ
り、ダイヤフラムとケース体とでポンプ室Rpが形成さ
れ、圧電素子に駆動信号を印加することによってダイヤ
フラムが外周固定部を支点として弾性的に撓み変位し、
ポンプ室の容積が変化してポンプ作用を行うポンプ装置
1であって、上記ダイヤフラムの外周部から所定幅の周
縁領域に補強部12が設けられていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、弾性を有するシ
ート状の材料でなる基材にシート状の圧電素子を貼り付
けて構成されたダイヤフラム、及びかかるダイヤフラム
を組み込んだポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば小型血圧計などに組み込ん
で用いられるダイヤフラム式の小型ポンプとして、モー
タの回転運動を往復運動に変換して機械的にダイヤフラ
ムを駆動する旧来のものに替えて、所謂PZTのような
圧電素子で駆動されるダイヤフラムを用いることによ
り、構造の簡素化およびそれによる小型化を図ったもの
が提案されている。図14は、このような圧電素子で駆
動されるダイヤフラムを用いた小型ポンプの構造の一例
を概略的に表わすもので、図14(a)が吸い込み時
の、また、図14(b)が吐出時のダイアフラムと各バ
ルブの状態を、それぞれ模式的に示している。
【0003】これらの図に示すように、上記ポンプ71
は、吸い込み口75と吐出口77とを有するポンプケー
ス72の内部に、圧電素子で駆動されるダイヤフラム8
0で仕切られたポンプ室Rp’が形成されている。上記
吸い込み口75の内方には、弁座76bとストッパ76
cの間で開閉動作を行う弁体76aを備えた吸い込みバ
ルブ機構76が設けられる一方、上記吐出口77の内方
には弁座78bとストッパ78cとの間で開閉動作を行
なう弁体78aを備えた吐出バルブ機構78が設けられ
ている。
【0004】上記ダイヤフラム80は、従来から良く知
られたものと同様のもので、弾性を有するシート状の材
料でなる基材として、例えば合成樹脂製シートからなる
薄膜の基材を備えており、具体的には図示しなかった
が、この基材上に圧電シートが接着固定されている。こ
の圧電シートは、電極を兼ねた金属薄板の間にシート状
の圧電素子を積層して構成されている。上記ダイヤフラ
ム80は、その外周部をポンプケース72の側壁内面に
固着されることにより、ポンプケース72内に組み込ま
れている。
【0005】そして、上記圧電シート内の圧電素子に対
して交流電圧を印加すると、この圧電素子の作用でダイ
ヤフラム80が揺動し(つまり、ダイヤフラム80が、
その外周固定部を支点として弾性的に撓み変位し)、そ
の際のダイヤフラム80の変位に応じてポンプ室Rp’
の容積が変化させられ、ポンプとしての機能を発揮する
ようになっている。すなわち、ポンプ室Rp’の容積増
大によって、図14(a)に示されるように吸い込み工
程が行われ、また、ポンプ室Rp’の容積減少によっ
て、図14(b)に示されるように吐出工程が行われる
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のような構成を採
用した場合、モータの回転運動を往復運動に変換して機
械的にダイヤフラムを駆動する旧来のダイヤフラム式ポ
ンプに比べて、構造の簡素化および飛躍的な小型化を達
成することができるのであるが、その反面、圧電素子の
作用によるダイヤフラムの変位量(ストローク)を余り
大きく取れないことや、一般に、ダイヤフラムの面積を
大きくすることが困難であるために、ポンプとしての吐
出能力が限られ、適用範囲も限られたものにならざるを
得ないという難点があった。
【0007】このため、従来では、ダイヤフラム自体の
剛性を低くすることによってダイヤフラム80の変位量
(ストローク)を大きくし、実用レベルの所要吐出流量
を確保するようにしていた。ところが、このようにダイ
ヤフラム自体の剛性を低く設定した場合には、比較的低
粘度の流体に対しては狙い通りに吐出流量を比較的大き
く確保できるのであるが、高粘度の流体に対しては所要
のポンプ特性を維持することが困難になるという問題が
あった。
【0008】すなわち、従来では、比較的粘度の低い流
体に対しては、図15に示すように、ダイヤフラム90
のシート状基材91に貼り合わされた圧電素子93に対
して交流電圧を印加することにより、この圧電素子93
の作用でダイヤフラム90が揺動し(つまり、ダイヤフ
ラム90が、その外周固定部を支点として弾性的に撓み
変位し)、図15において矢印で示される変位方向に理
想的な振動モードで撓み振動が励振される。これによ
り、所要の吐出流量を確保して高性能なポンプを実現し
ていた。尚、この場合、ダイヤフラム90は、そのシー
ト状基材91の外周部がポンプケース82に固着される
ことにより、ポンプケース82に固定されている。
【0009】しかしながら、この従来のダイヤフラム9
0では、ポンプ内に比較的粘度の高い流体が導入された
場合には、ダイヤフラム90の弾性的な撓み動作に対し
て、流体が大きな抵抗力を生じ、図16(a),(b)
に示すように、撓み動作時にダイヤフラム90の応力集
中が生じ易い領域90s(つまり、ダイヤフラム90の
外周固定部の近傍領域)で、流体の抵抗力による降伏湾
曲が起こり、振動モードが移行してダイヤフラム90の
振幅が著しく減少するという現象が生じ得る。この結
果、吐出すべきポンプ室内の流体に十分な流速(吐出速
度)を付与することが困難であった。
【0010】本発明は、かかる技術的課題に鑑みなされ
たもので、弾性を有するシート状の基材に圧電素子を貼
り合わせて構成されたダイアフラムについて、外周固定
部近傍の応力集中が生じ易い領域の剛性を高めることを
目的とし、また、比較的高粘度の流体を取り扱う場合で
も所要の吐出速度を確保できるダイヤフラム式のポンプ
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1に係る発明は、弾性を有するシート状の材料でなる基
材の少なくとも一部にシート状の圧電素子を貼り合わせ
てなり、外周部を固定した上で上記圧電素子に駆動信号
を印加することにより、外周固定部を支点として弾性的
に撓み変位するように構成されたダイヤフラムであっ
て、上記外周部から所定幅の周縁領域の少なくとも一部
に補強部が設けられていることを特徴としたものであ
る。この場合、ダイヤフラムが弾性的な撓み動作を行う
際に応力集中が生じ易い外周固定部の近傍領域を含むダ
イヤフラムの周縁領域が補強され、その周縁領域の剛性
が高くなる。従って、比較的粘度が高い液体を取り扱う
場合でも、従来のように、ダイヤフラムの振動モードが
移行してダイヤフラムの振幅が著しく減少することがな
くなる。
【0012】また、本願の請求項2に係る発明は、上記
請求項1の発明において、上記基材は、その外周部から
所定幅の周縁領域の少なくとも一部が他の領域よりも厚
く設定されていることを特徴としたものである。この場
合、容易かつ確実に、上記周縁領域の少なくとも一部に
補強部を設けることができる。
【0013】更に、本願の請求項3に係る発明は、上記
請求項1の発明において、上記基材の外周部から所定幅
の周縁領域よりも内側の領域の少なくとも一部に上記圧
電素子が貼り合わされており、上記周縁領域よりも内側
の領域の一部と該周縁領域の全面とに補強部が設けられ
ていることを特徴としたものである。この場合、上記周
縁領域よりも内側の領域をある程度補強するとともに、
該周縁領域全体が有効に補強される。
【0014】また更に、本願の請求項4に係る発明は、
上記請求項1の発明において、上記基材の上記圧電素子
が貼り合わされた部分以外の領域に、電極パターンが表
面に形成された所定厚さの絶縁板を貼り合わされ、上記
電極パターンと上記圧電素子表面の電極とが導電性部材
で連結されており、上記基材と上記電極パターンとを介
して上記圧電素子に駆動信号が印加されることを特徴と
したものである。この場合、圧電素子および基材に対し
て別体のターミナルを接合して設ける必要無しに、圧電
素子に対して駆動信号を印可するための電気経路を設け
ることができる。また、ダイヤフラムの外周部から所定
幅の周縁領域の少なくとも一部は上記絶縁板によって補
強される。
【0015】また更に、本願の請求項5に係る発明は、
弾性を有するシート状の材料でなる基材の少なくとも一
部にシート状の圧電素子を貼り合わせてなり、外周部を
固定した上で上記圧電素子に駆動信号を印加することに
より、外周固定部を支点として弾性的に撓み変位するよ
うに構成されたダイヤフラムであって、上記圧電素子の
少なくとも一方の表面電極を複数領域に分割し、分割さ
れた各電極にそれぞれ別の駆動信号が印加されることを
特徴としたものである。この場合、分割された各電極に
それぞれ対応する各ダイヤフラム領域毎に各駆動信号に
応じた撓み動作を行なわせることができ、ダイヤフラム
全体としての振動モードを好適に制御することができ
る。
【0016】また更に、本願の請求項6に係る発明は、
弾性を有するシート状の材料でなる基材の少なくとも一
部にシート状の圧電素子を貼り合わせてなり、外周部を
固定した上で上記圧電素子に駆動信号を印加することに
より、外周固定部を支点として弾性的に撓み変位するよ
うに構成されたダイヤフラムであって、上記基材に貼り
合わされた上記圧電素子の外周部から所定幅の周縁領域
の板厚が、中央領域の板厚よりも厚く設定されているこ
とを特徴としたものである。この場合、ダイヤフラムが
弾性的な撓み動作を行う際に応力集中が生じ易い外周固
定部の近傍領域を含むダイヤフラムの周縁領域が有効に
補強され、その周縁領域の剛性が高くなる。従って、比
較的粘度が高い液体を取り扱う場合でも、従来のよう
に、ダイヤフラムの振動モードが移行してダイヤフラム
の振幅が著しく減少することがなくなる。
【0017】また更に、本願の請求項7に係る発明は、
上記請求項6の発明において、上記基材の少なくとも一
部にはその厚さ方向に複数の圧電素子が貼り合わされて
おり、外周部から所定幅の周縁領域の圧電素子の枚数
が、中央領域の圧電素子の枚数よりも多く設定されてい
ることを特徴としたものである。この場合、容易かつ確
実に、上記周縁領域の板厚を中央領域の板厚よりも厚く
設定することができる。
【0018】また、本願の請求項8に係る発明は、流体
吸い込み口と流体吐出口とが設けられたケース体を備
え、該ケース体の壁部にダイヤフラムの外周部を固定す
ることにより、該ダイヤフラムと上記ケース体とで上記
流体吸い込み口および流体吐出口に連通するポンプ室が
形成され、上記ダイヤフラムが外周固定部を支点として
弾性的に撓み変位することによる上記ポンプ室の容積変
化を利用してポンプ作用を行うポンプ装置であって、上
記ダイヤフラムとして請求項1〜請求項7のいずれか一
に記載のダイヤフラムが組み込まれていることを特徴と
したものである。この場合、ポンプ装置に組み込まれる
べきダイヤフラムについて、請求項1〜請求項7のいず
れか一に記載の発明と同様の効果を奏することができる
ことにより、ポンプ装置内に比較的粘度が高い液体が導
入された場合でも、従来のように、ダイヤフラムの振動
モードが移行してダイヤフラムの振幅が著しく減少する
ことがなくなり、ポンプの吐出流体の流速(吐出速度)
が大きく低下することが防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいて詳細に説明する。まず、本発明の第1
の実施の形態について、図1〜図4を参照しながら説明
する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るポンプ
装置の分解斜視図である。図2は、このポンプ装置を下
方から見て示した斜視図である。また、図3は、上記ポ
ンプ装置の断面説明図である。
【0020】これらの図に示すように、本実施の形態に
係るポンプ装置(小型ポンプ)1は、基本形状が略円筒
状の第1ケース4と、吸い込み口5及び吐出口7を有す
る基本形状が略円盤状の第2ケース3とで構成されるケ
ース体2(ポンプケース)を備えており、このポンプケ
ース2の側壁をなす上記第1ケース4に圧電素子で駆動
されるダイヤフラム10の外周部が固定され、このダイ
ヤフラム10と第1及び第2ケース3及び4とでポンプ
室Rpが画成されている。本実施の形態では、ポンプ動
作の効率向上のために、上記吸い込み口5の内方には、
弁座6bとストッパ6cの間で開閉動作を行う弁体6a
を備えた吸い込みバルブ機構6が設けられる一方、上記
吐出口7の内方には弁座8bとストッパ8cとの間で開
閉動作を行なう弁体8aを備えた吐出バルブ機構8が設
けられている。これら各バルブ機構6及び8は、共に流
体(例えば液体)の逆流を防止する逆止機能を有してい
る。
【0021】また、上記ダイヤフラム10は、弾性を有
するシート状の材料でなる基材として、例えば金属薄板
などの弾性体よりなる弾性シム板11からなる薄膜の基
材を備えている。この弾性シム板11の外周固定部から
所定幅の周縁領域を除く他の領域(つまり、所定半径の
中央領域)には、表面および裏面に電極を形成した圧電
セラミックよりなるシート状の圧電素子13が、例えば
接着剤等を用いて貼り合わされている。尚、このダイヤ
フラム10の外周部のポンプケース2(第2ケース4)
の側壁内面への固定は、例えば溶着法によって行われ
る。或いは、第2ケース4を上下二つ割り構造とし、上
下の分割体の間にダイヤフラム外周縁部を挟み込んで分
割体どうしを相互に固定するようにしても良い。
【0022】本実施の形態では、上記ダイヤフラム10
の基材をなす弾性シム板11の外周固定部から所定幅の
周縁領域を補強して該周縁領域の剛性を高めることを目
的として、この弾性シム板11の上記周縁領域に、例え
ば同材質の金属薄板でなるシート状のシム補強材12
が、例えば接着剤等を用いて貼り合わされている。かか
るシム補強材12を弾性シム板11の周縁領域に貼り合
わせることにより、ダイヤフラム10の周縁領域の厚さ
が(上記圧電素子13が貼り合わされた領域よりも)厚
くなって補強され、その所定幅の周縁領域の剛性が高く
なっている。このシム補強板12が貼り合わされる(外
周固定部から)所定幅の周縁領域は、ダイヤフラム10
が弾性的な撓み動作を行う際に、ダイヤフラム10の応
力集中が生じ易い領域(つまり、ダイヤフラム10の外
周固定部の近傍領域)を含むように設定されている。
【0023】また、図3から良く分かるように、上記ダ
イヤフラム10の弾性シム板11は圧電素子13の表面
側(図3における上面側)電極と直接に接しており、こ
の弾性シム板11及び圧電素子13の裏面側(図3にお
ける下面側)には、電気配線19を介して電源装置(不
図示)に接続されるターミナル11a及び13aがそれ
ぞれ設けられている。尚、具体的には図示しなかった
が、上記ポンプ装置1は、例えばマイクロコンピュータ
の主要部として構成されたコントローラによって作動制
御されるようになっており、該コントローラからの制御
信号に応じて、上記電源装置(不図示)から電気配線1
9,19及びターミナル11a,13a(図2参照)を
介して、圧電素子13に対し(つまり、圧電素子13の
表裏面電極間に)ダイヤフラム10の駆動信号としての
交流電圧が印加されるようになっている。
【0024】上記ダイヤフラム10の外周部がポンプケ
ース2の(具体的には、ポンプケース2の側壁をなす第
2ケース4の)内壁面に固定されており、その状態で圧
電素子13に対して(つまり、圧電素子13の表裏面電
極間に)交流電圧が印加されることにより、ダイヤフラ
ム10は撓み振動を励振される。すなわち、ダイヤフラ
ム10は、その外周固定部を支点として弾性的に撓み変
位する。このダイヤフラム10の運動によってポンプ室
Rp内に容積変化が引き起こされる。そして、ダイヤフ
ラム10が撓み振動を行う際のダイヤフラム10の変位
に応じてポンプ室Rpの容積が変化させられ、ポンプと
しての機能を発揮するのである。つまり、ポンプ室Rp
の容積増大によって吸い込み工程が行われ、また、ポン
プ室Rpの容積減少によって吐出工程が行われる。
【0025】本実施の形態では、上述のように、ダイヤ
フラム10の基材としての弾性シム板11の周縁領域に
シム補強材12を貼り合わせることにより、ダイヤフラ
ム10が弾性的な撓み動作を行う際に応力集中が生じ易
い領域(つまり、ダイヤフラム10の外周固定部の近傍
領域)を含むダイヤフラム10の周縁領域の厚さが厚く
なって補強され、その周縁領域の剛性が高くなっている
ので、比較的粘度が高い液体を取り扱う場合でも、従来
(図16参照)のように、ダイヤフラム10の外周固定
部の近傍領域で流体の抵抗力による降伏湾曲が起こって
振動モードが移行することが効果的に抑制される。従っ
て、ダイヤフラム10の振幅が著しく減少して、ポンプ
の吐出流体の流速(吐出速度)が大きく低下することが
防止される。
【0026】すなわち、図4(a),(b)に示すよう
に、液体の抵抗力によるダイヤフラム10の振動モード
の移行が有効に抑制され、液体の粘度に関係なくダイア
フラム10がある程度以上の振幅で励振される。これに
より、圧電素子13によるダイアフラム10の振動の振
幅を効率良くポンプ室Rpの体積変化に変換することが
でき、所要の吐出流量を確保して高性能なポンプ1が得
られるのである。
【0027】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、ダイヤフラム10の外周部から所定幅の周縁領域
の少なくとも一部に補強部としてのシム補強材12が貼
り合わされているので、ダイヤフラム10が弾性的な撓
み動作を行う際に応力集中が生じ易い外周固定部の近傍
領域を含むダイヤフラム10の周縁領域が補強され、そ
の周縁領域の剛性が高くなっているので、比較的粘度が
高い液体を取り扱う場合でも、従来のように、ダイヤフ
ラム10の外周固定部の近傍領域で流体の抵抗力による
降伏湾曲が起こって振動モードが移行することが効果的
に抑制され、ダイヤフラムの振幅が著しく減少すること
がなくなる。
【0028】また、本実施の形態では、特に、上記ダイ
ヤフラム10の基材としての弾性シム板11は、その外
周部から所定幅の周縁領域の少なくとも一部が、上記シ
ム補強材12が貼り合わされることにより、他の領域よ
りも厚く設定されているので、容易かつ確実に、上記周
縁領域の少なくとも一部を補強することができるのであ
る。
【0029】尚、本実施の形態では、弾性シム板11の
圧電素子13を貼り合わせた側と異なる側にシム補強材
12を接合するようにしていたが、このシム補強材12
を圧電素子13の貼り合わせ側と同一側に接合するよう
にしても、同様の効果が得られることは言うまでもな
い。また、本実施の形態では、弾性シム板11とは別部
材のシム補強材12を貼り合わせて補強するようにして
いたが、両者を同一部材から例えばハーフエッチングプ
ロセスなどを利用して一体に形成し、その外周固定部か
ら所定幅の周縁領域の板厚を厚くするようにしても、同
様の効果が得られる。
【0030】更に、本実施の形態では、ダイヤフラム1
0の外周固定部から所定幅の周縁領域全ての板厚を厚く
して、該周縁領域全体を補強するようにしていたが、こ
の周縁領域を部分的に補強するようにしても良い。ま
た、更に、本実施の形態では、ダイヤフラム10の外周
固定部から所定幅の周縁領域の板厚を厚く設定すること
により、該周縁領域を補強するようにしていたが、この
替わりに、該周縁領域の材質を少なくとも部分的に高強
度(若しくは高剛性)のものとして、同様の効果を奏す
ることも可能である。
【0031】また、更に、本実施の形態では、ダイヤフ
ラム10の外周固定部から所定幅の周縁領域のみについ
て、その板厚を厚く設定するなどして補強するようにし
ていたが、該周縁領域の全てを補強するとともに、この
周縁領域よりも内側の領域の一部についても補強するよ
うにしても良い。この場合には、上記周縁領域よりも内
側の領域をある程度補強するとともに、該周縁領域全体
を有効に補強することが可能となる。
【0032】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。尚、以下の説明において、上記第1の実施の形
態における場合と同じものには、同一の符号を付し、そ
れ以上の説明は省略する。すなわち、以下の実施の形態
においては、ダイヤフラムが組み込まれるポンプ装置の
基本的な構造および作動は、上述の第1の実施の形態に
おける場合と同様であるので、ポンプ装置自体の説明は
基本的には省略し、かかるポンプ装置の要部を成すダイ
ヤフラムの構成および作用について、重点的に説明する
こととする。
【0033】図5は本発明の第2の実施の形態に係るポ
ンプ装置1のケース体2の一部(第2ケース4)及びダ
イヤフラム20の分解斜視図、図6は上記第2ケース4
に外周部が固定された上記ダイヤフラム20の断面説明
図である。これらの図に示すように、本第2の実施の形
態に係るダイヤフラム20は、第1の実施の形態におけ
る場合と同様に、例えば金属板などの弾性体でなる薄膜
状の弾性シム板21を備えており、その外周固定部を含
む所定幅の周縁領域を除く他の領域(所定半径の中央領
域)には、第1の実施の形態における場合と同様に、表
面および裏面に電極23a及び23bを形成した圧電セ
ラミック23dよりなるシート状の圧電素子23が、例
えば接着剤を用いて貼り合わされている。
【0034】本実施の形態では、上記ダイヤフラム20
の基材をなす弾性シム板21の外周固定部から所定幅の
周縁領域に所定厚さの絶縁板25が例えば接着剤を用い
て貼り合わされている。尚、本実施の形態では、この絶
縁板25の板厚は、例えば上記圧電素子23と同じ厚さ
に設定されている。かかる絶縁板25を弾性シム板11
の周縁領域に貼り合わせることにより、ダイヤフラム2
0の周縁領域が厚肉となって補強され、その所定幅の周
縁領域の剛性が高くなっている。
【0035】この絶縁板25が貼り合わされる(外周固
定部から)所定幅の周縁領域は、ダイヤフラム20が弾
性的な撓み動作を行う際に、ダイヤフラム20の応力集
中が生じ易い領域(つまり、ダイヤフラム20の外周固
定部の近傍領域)を含むように設定されている。尚、図
6に示すダイヤフラム組み込み状態は、弾性シム板21
に圧電素子23及び絶縁板25を図5に示す矢印方向に
貼り合わせてダイヤフラム20を構成し、これをポンプ
装置1の第2ケース4に組み込んで(ダイヤフラム20
の外周部を第2ケース4の壁部に固定し)上下逆にして
示したものである。
【0036】上記絶縁板25の絶縁基材25aの裏面側
(図6における下面側)には電極パターンが形成されて
いる。本実施の形態では、例えば、180度対向する位
置2箇所に接続電極25bが形成されている。これら接
続電極25bは、例えば導電ペースト等の導電材26に
より圧電素子23の裏面側(図6における下面側)の電
極23bと電気的に接続されている。
【0037】また、上記弾性シム板21は圧電素子23
の表面側(図6における上面側)の電極23aと直接に
接しており、この弾性シム板21と絶縁板25の接続電
極25bとは、電気配線29を介して電源装置28に接
続されている。この場合、弾性シム板21と接続電極2
5bとは絶縁基材25aによって絶縁されており、これ
ら弾性シム板21と接続電極25bとに電気配線29,
29の各一端側が直接に接続されている。つまり、圧電
素子23及び弾性シム板21に対して別体のターミナル
を接合して設ける必要無しに、圧電素子23に対して駆
動信号を印可するための電気経路を設けることができ
る。
【0038】そして、コントローラ(不図示)からの制
御信号に応じて、上記電源装置28から電気配線29,
29並びに上記弾性シム板21及び絶縁板25の接続電
極25bを介して、圧電素子23に対し(つまり、圧電
素子13の表裏の電極23a及び23b間に)ダイヤフ
ラム20の駆動信号としての交流電圧が印加されること
により、ダイヤフラム20は撓み振動を励振される。つ
まり、ダイヤフラム20は、その外周固定部を支点とし
て弾性的に撓み変位する。
【0039】本第2の実施の形態によれば、上記ダイヤ
フラム20の基材をなす弾性シム板21の外周固定部か
ら所定幅の周縁領域に所定厚さの絶縁板25が接合され
ているので、ダイヤフラム20が弾性的な撓み動作を行
う際に応力集中が生じ易い領域(つまり、ダイヤフラム
20の外周固定部の近傍領域)を含むダイヤフラム20
の周縁領域の厚さが厚くなって補強され、その周縁領域
の剛性が高くなっている。従って、前述の第1の実施の
形態における場合と、同様の作用効果を奏することがで
きる。特に、圧電素子23及び弾性シム板21に対して
別体のターミナルを接合して設ける必要無しに、圧電素
子23に対して駆動信号を印可するための電気経路を設
けることができるので、電気系統の構成がより簡略化さ
れ、製造が容易で、また、ダイヤフラム20の特性ばら
つきも小さくすることが可能になる。
【0040】尚、この第2の実施の形態では、絶縁板2
5に形成する接続電極25bの形状および配置は図5及
び図6に示すような形態としたが、かかる形態に限定さ
れるものではなく、圧電素子電極との接続と駆動信号印
加のための取り出しに容易な形状および配置であれば、
同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0041】次に、本発明の第3の実施の形態につい
て、図7〜図10を参照しながら説明する。図7は本発
明の第3の実施の形態に係るポンプ装置に組み込まれる
ダイヤフラム30の分解斜視図、図8は上記ポンプ装置
のケース体に外周部が固定された上記ダイヤフラム30
の断面説明図、図9は該ダイヤフラム30の高粘度流体
に対する振動モードを概略的に示す断面説明図、また、
図10は高粘度流体を取り扱う場合における圧電素子に
印加される駆動信号の信号波形の一例を示すグラフであ
る。これらの図に示すように、本第3の実施の形態に係
るダイヤフラム30は、第1及び第2の実施の形態にお
ける場合と同様に、例えば金属板などの弾性体でなる薄
膜状の弾性シム板31を備えている。
【0042】本実施の形態では、弾性シム板31の片面
に貼り合わされる圧電素子33の少なくとも一方の表面
電極(本実施の形態では、図8における下面側の表面電
極)が複数領域に分割して設けられている。すなわち、
上記圧電素子33では、ダイヤフラム30の基材をなす
弾性シム板31と接合される側(図8における上面側)
については、その全面に表面電極33a(全面電極)が
設けられている。一方、その反対側(図8における下面
側)については、表面電極が、例えば、外周固定部から
所定幅の周縁領域に対応した表面電極33c(第2分割
電極)と、該周縁領域を除く他の領域(つまり、所定半
径の中央領域)に対応した表面電極33b(第1分割電
極)との、2つの領域に分割して形成されている。
【0043】以上のような全面電極33a及び分割され
た電極33b,33cがそれぞれ表面および裏面に設け
られた圧電セラミック33dよりなるシート状の圧電素
子33を形成し、その全面電極33aが弾性シム板31
の片面と当接するように、圧電素子33が上記弾性シム
板31に対して例えば接着剤を用いて貼り合わされてい
る。尚、本実施の形態では、上記ダイヤフラム30の基
材をなす弾性シム板31の外周固定部から所定幅の周縁
領域にも圧電素子33が貼り合わされていることによ
り、ダイヤフラム30の周縁領域が厚肉となって補強さ
れ、その所定幅の周縁領域の剛性が従来(図15及び図
16参照)に比して高くなっている。
【0044】また、上記第2分割電極33cが形成され
た領域に対応する圧電素子33が貼り合わされる(外周
固定部から)所定幅の周縁領域は、ダイヤフラム30が
弾性的な撓み動作を行う際に、ダイヤフラム30の応力
集中が生じ易い領域(つまり、ダイヤフラム30の外周
固定部の近傍領域)を含むように設定されている。
【0045】そして、コントローラ(不図示)からの制
御信号に応じて電源装置(不図示)から圧電素子33に
対し(つまり、圧電素子33の表裏の電極33aと33
b及び33cとの間に)ダイヤフラム30の駆動信号と
しての交流電圧が印加されることにより、ダイヤフラム
30は撓み振動を励振されてその外周固定部を支点とし
て弾性的に撓み変位するのであるが、本実施の形態で
は、このとき、第1分割電極33bと第2分割電極33
cとにそれぞれ別の駆動信号を印加して、ダイヤフラム
30の振動モードを好適に制御するようにしている。
【0046】すなわち、圧電素子33に交流電圧を印加
する場合、全面電極33aが接している弾性シム板31
と上記第1分割電極33bとの間、および弾性シム板3
1と第2分割電極33cとの間に、それぞれに交流信号
が印加されるのであるが、本実施の形態では、特に、ポ
ンプ装置が比較的高粘度の液体を取り扱う場合には、ダ
イヤフラム30の(所定半径の)中央領域の駆動に対し
て直接的な影響を及ぼす第1分割電極33bと、ダイヤ
フラム30の所定幅の周縁領域の駆動に対して直接的な
影響を及ぼす第2分割電極33cとで、それぞれ別の駆
動信号(交流電圧)が印加されるようになっている。
【0047】具体的には、ポンプ装置が比較的高粘度の
液体を取り扱う場合、上記第1分割電極33bと弾性シ
ム板31との間(つまり、全面電極33aとの間)に
は、図10(a)に示すように、ダイヤフラム30の全
体的な往復振動モードに対応した駆動信号が印加され、
一方、上記第2分割電極33cと弾性シム板31との間
(つまり、全面電極33aとの間)には、ダイヤフラム
30の液体の抵抗力による降伏屈曲と逆の屈曲を生じせ
しめるように、図10(b)に示すような駆動信号が印
加されるようになっている。
【0048】これにより、ダイヤフラム30の周縁部に
は、液体の抵抗力に対する駆動力が発生し、該ダイヤフ
ラム30の振動モードの移行が阻止されて、図9(a)
及び(b)に示すような好適な振動モードが励振され
る。これにより、ダイヤフラム30の特に中央領域につ
いて、所要の変位量を確保することができるのである。
尚、上記第2分割電極33cに印加する駆動信号は、圧
電素子33の素子が中央領域と周縁領域とで均一である
ならば、図10(b)に示したように、第1分割電極3
3bに印加される駆動信号の電圧レベルの半分程度に設
定することにより、ダイヤフラム30の最高変位量を得
ることができた。また、駆動信号の位相については圧電
素子の分極方向を考慮して、前述した動作が実現できる
ように選択することが望ましい。
【0049】以上、説明したように、本第3の実施の形
態によれば、上記圧電素子33の少なくとも一方の表面
電極を複数領域に分割し、分割された各電極33b,3
3cにそれぞれ別の駆動信号が印加されるので、分割さ
れた各電極33b,33cにそれぞれ対応する各ダイヤ
フラム領域毎に各駆動信号に応じた撓み動作を行なわせ
ることができ、ダイヤフラム30全体としての振動モー
ドを好適に制御することができる。
【0050】すなわち、圧電素子33の下面側の表面電
極を、ダイヤフラム30の中央領域の駆動に対して直接
的な影響を及ぼす第1分割電極33bと、ダイヤフラム
30の所定幅の周縁領域の駆動に対して直接的な影響を
及ぼす第2分割電極33cとに分割し、それぞれ別の駆
動信号(交流電圧)を印加するようにしたことにより、
ダイヤフラム30が弾性的な撓み動作を行う際に応力集
中が生じ易い外周固定部の近傍領域を含むダイヤフラム
30の周縁領域を他の領域から独立して撓み動作させる
ように設定することが可能となり、比較的粘度が高い液
体を取り扱う場合でも、従来のように、ダイヤフラムの
外周固定部の近傍領域で流体の抵抗力による降伏湾曲が
起こって振動モードが移行することを効果的に抑制し、
ダイヤフラムの振幅が著しく減少することを防止するこ
とができるのである。
【0051】尚、上記第3の実施の形態では、圧電素子
33の下面側の表面電極を、ダイヤフラム30の中央領
域に対応する第1分割電極33bと、ダイヤフラム30
の所定幅の周縁領域に対応する第2分割電極33cと
の、2つに分割したものであったが、更に多くの分割電
極に分割するようにしても良い。特に、ダイヤフラム3
0の周縁領域に対応する電極の分割数を多くすることに
より、ダイヤフラム30が弾性的な撓み動作を行う際に
応力集中が生じ易い外周固定部の近傍領域を含むダイヤ
フラム30の周縁領域の撓み動作を、よりきめ細かく制
御するように設定することが可能になる。
【0052】次に、本発明の第4の実施の形態につい
て、図11〜図13を参照しながら説明する。図11は
本発明の第4の実施の形態に係るポンプ装置に組み込ま
れるダイヤフラム40の分解斜視図、図12は上記ポン
プ装置のケース体に外周部が固定された上記ダイヤフラ
ム40の断面説明図、また、図13は該ダイヤフラム4
0の高粘度流体に対する振動モードを概略的に示す断面
説明図である。これらの図に示すように、本第4の実施
の形態に係るダイヤフラム40は、第1〜第3の実施の
形態における場合と同様に、例えば金属板などの弾性体
でなる薄膜状の弾性シム板41を備えている。
【0053】本実施の形態では、弾性シム板41の片面
(図12における下面)の全面に、表面および裏面に電
極を形成した圧電セラミックよりなるシート状の圧電素
子43(第1圧電素子)が、例えば接着剤を用いて貼り
合わされている。そして、この第1圧電素子43の下面
側に、外周固定部から所定幅の周縁領域に対応したリン
グ状の圧電素子44(第2圧電素子)が貼り合わされて
いる。この第2圧電素子44も、上記第1圧電素子43
と断面構造は同じで、表面および裏面に電極を形成した
圧電セラミックでシート状に形成されている。
【0054】以上のように、上記ダイヤフラム40の外
周固定部から所定幅の周縁領域には、第1圧電素子43
に加えて第2圧電素子44が貼り合わされているので、
ダイヤフラム40の周縁領域が厚肉となって補強され、
その所定幅の周縁領域の剛性が高くなっている。また、
上記第2圧電素子44が貼り合わされた(外周固定部か
ら)所定幅の周縁領域は、ダイヤフラム40が弾性的な
撓み動作を行う際に、ダイヤフラム40の応力集中が生
じ易い領域(つまり、ダイヤフラム40の外周固定部の
近傍領域)を含むように設定されている。
【0055】そして、コントローラ(不図示)からの制
御信号に応じて電源装置(不図示)から各圧電素子43
及び44に対し(つまり、各圧電素子43及び44それ
ぞれの表裏の電極間に)ダイヤフラム40の駆動信号と
しての交流電圧が印加されることにより、ダイヤフラム
40は撓み振動を励振されてその外周固定部を支点とし
て弾性的に撓み変位するのであるが、本実施の形態で
は、このとき、第1圧電素子43と第2圧電素子44と
にそれぞれ別の駆動信号を印加して、ダイヤフラム40
の振動モードを好適に制御するようにしている。
【0056】すなわち、ポンプ装置が比較的高粘度の液
体を取り扱う場合には、ダイヤフラム40の全体の駆動
に対して直接的な影響を及ぼす第1圧電素子43には、
ダイヤフラム40の全体的な往復振動モードに対応した
駆動信号(例えば、図10(a)の信号波形参照)が印
加され、一方、ダイヤフラム40の周縁領域の駆動に対
して直接的な影響を及ぼす上記第2圧電素子44には、
ダイヤフラム40の液体の抵抗力による降伏屈曲と逆の
屈曲を生じせしめるように、例えば図10(b)に示す
ような駆動信号が印加されるようになっている。
【0057】これにより、ダイヤフラム40の周縁部に
は、液体の抵抗力に対する駆動力が発生し、該ダイヤフ
ラム40の振動モードの移行がより確実に阻止されて、
図13(a)及び(b)に示すような好適な振動モード
が励振される。これにより、ダイヤフラム40の特に中
央領域について、所要の変位量を確保することができる
のである。また、駆動信号の位相については圧電素子の
分極方向を考慮して、前述した動作が実現できるように
選択することが望ましい。
【0058】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、ダイヤフラム40の基材である弾性シム板41に
貼り合わされた圧電素子の外周部から所定幅の周縁領域
の板厚が中央領域の板厚よりも厚くなっていることによ
り、ダイヤフラム40が弾性的な撓み動作を行う際に応
力集中が生じ易い外周固定部の近傍領域を含むダイヤフ
ラム40の周縁領域が有効に補強され、その周縁領域の
剛性が高くなっているので、ダイアフラム40上の応力
集中が分散され、比較的粘度が高い液体を取り扱う場合
でも、従来のように、ダイヤフラム40の外周固定部の
近傍領域で流体の抵抗力による降伏湾曲が起こって振動
モードが移行することが効果的に抑制され、ダイヤフラ
ム40の振幅が著しく減少することがなくなる。
【0059】特に、上記弾性シム板41の少なくとも一
部にはその厚さ方向に複数の圧電素子が貼り合わされて
おり、外周部から所定幅の周縁領域の圧電素子の枚数
(2枚:第1及び第2圧電素子43及び44)が、中央
領域の圧電素子の枚数(1枚:第1圧電素子43のみ)
よりも多く設定されているので、容易かつ確実に、上記
周縁領域の板厚を中央領域の板厚よりも厚く設定するこ
とができるのである。
【0060】また、より好ましくは、上記第1圧電素子
43と第2圧電素子44とにそれぞれ別の駆動信号を印
加して、ダイヤフラム40の振動モードを好適に制御す
ることができ、特に、ポンプ装置が比較的高粘度の液体
を取り扱う場合には、ダイヤフラム40の全体の駆動に
対して直接的な影響を及ぼす第1圧電素子43には、ダ
イヤフラム40の全体的な往復振動モードに対応した駆
動信号が印加され、一方、ダイヤフラム40の周縁領域
の駆動に対して直接的な影響を及ぼす上記第2圧電素子
44には、ダイヤフラム40の液体の抵抗力による降伏
屈曲と逆の屈曲を生じせしめるような駆動信号が印加さ
れることにより、該ダイヤフラム40の振動モードの移
行がより確実に阻止され、ダイヤフラム40の特に中央
領域について、所要の変位量を確保することができる。
【0061】尚、以上の各実施の形態は、本発明に係る
ダイヤフラムをポンプ装置(特に、小型ポンプ)の駆動
素子に適用した場合についてのものであったが、本願発
明に係るダイヤフラムは、かかる用途に限定されるもの
ではなく、他の流体機器や流体システムの一部に組み込
まれ、一種のアクチュエータとして動作するような場合
にも有効に適用することができる。
【0062】このように、本発明は、以上の実施態様に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて、種々の改良あるいは変更を加えることができる
ものであることは言うまでも無い。
【0063】
【発明の効果】本願の請求項1に係る発明によれば、ダ
イヤフラムの外周部から所定幅の周縁領域の少なくとも
一部に補強部が設けられているので、ダイヤフラムが弾
性的な撓み動作を行う際に応力集中が生じ易い外周固定
部の近傍領域を含むダイヤフラムの周縁領域が補強さ
れ、その周縁領域の剛性が高くなっているので、比較的
粘度が高い液体を取り扱う場合でも、従来のように、ダ
イヤフラムの外周固定部の近傍領域で流体の抵抗力によ
る降伏湾曲が起こって振動モードが移行することが効果
的に抑制され、ダイヤフラムの振幅が著しく減少するこ
とがなくなる。
【0064】また、本願の請求項2に係る発明によれ
ば、基本的には、上記請求項1に係る発明と同様の効果
を奏することができる。特に、上記ダイヤフラムの基材
は、その外周部から所定幅の周縁領域の少なくとも一部
が他の領域よりも厚く設定されているので、容易かつ確
実に、上記周縁領域の少なくとも一部に補強部を設ける
ことができる。
【0065】更に、本願の請求項3に係る発明によれ
ば、基本的には、上記請求項1に係る発明と同様の効果
を奏することができる。特に、上記基材の外周部から所
定幅の周縁領域よりも内側の領域の少なくとも一部に上
記圧電素子が貼り合わされており、上記周縁領域よりも
内側の領域の一部と該周縁領域の全面とに補強部が設け
られていることにより、上記周縁領域よりも内側の領域
をある程度補強するとともに、該周縁領域全体を有効に
補強することができる。
【0066】また更に、本願の請求項4に係る発明によ
れば、基本的には、上記請求項1に係る発明と同様の効
果を奏することができる。特に、ダイヤフラムの基材と
絶縁板の電極パターンとを介して圧電素子に駆動信号が
印加されるので、圧電素子および基材に対して別体のタ
ーミナルを接合して設ける必要無しに、圧電素子に対し
て駆動信号を印可するための電気経路を設けることがで
きる。これにより、電気系統の構成がより簡略化され、
製造が容易で、また、ダイヤフラムの特性ばらつきも小
さくすることが可能になる。尚、この場合には、ダイヤ
フラムの外周部から所定幅の周縁領域の少なくとも一部
は、上記絶縁板によって補強される。
【0067】また更に、本願の請求項5に係る発明によ
れば、上記圧電素子の少なくとも一方の表面電極を複数
領域に分割し、分割された各電極にそれぞれ別の駆動信
号が印加されるので、分割された各電極にそれぞれ対応
する各ダイヤフラム領域毎に各駆動信号に応じた撓み動
作を行なわせることができ、ダイヤフラム全体としての
振動モードを好適に制御することができる。すなわち、
ダイヤフラムが弾性的な撓み動作を行う際に応力集中が
生じ易い外周固定部の近傍領域を含むダイヤフラムの周
縁領域を他の領域から独立して撓み動作させるように設
定することが可能となり、比較的粘度が高い液体を取り
扱う場合でも、従来のように、ダイヤフラムの外周固定
部の近傍領域で流体の抵抗力による降伏湾曲が起こって
振動モードが移行することを効果的に抑制し、ダイヤフ
ラムの振幅が著しく減少することを防止することも可能
となる。
【0068】また更に、本願の請求項6に係る発明によ
れば、ダイヤフラムの基材に貼り合わされた圧電素子の
外周部から所定幅の周縁領域の板厚が中央領域の板厚よ
りも厚く設定されることにより、ダイヤフラムが弾性的
な撓み動作を行う際に応力集中が生じ易い外周固定部の
近傍領域を含むダイヤフラムの周縁領域が有効に補強さ
れ、その周縁領域の剛性が高くなっているので、比較的
粘度が高い液体を取り扱う場合でも、従来のように、ダ
イヤフラムの外周固定部の近傍領域で流体の抵抗力によ
る降伏湾曲が起こって振動モードが移行することが効果
的に抑制され、ダイヤフラムの振幅が著しく減少するこ
とがなくなる。
【0069】また更に、本願の請求項7に係る発明によ
れば、基本的には、上記請求項6に係る発明と同様の効
果を奏することができる。特に、上記基材の少なくとも
一部にはその厚さ方向に複数の圧電素子が貼り合わされ
ており、外周部から所定幅の周縁領域の圧電素子の枚数
が、中央領域の圧電素子の枚数よりも多く設定されてい
るので、容易かつ確実に、上記周縁領域の板厚を中央領
域の板厚よりも厚く設定することができる。
【0070】また更に、本願の請求項8に係る発明によ
れば、ポンプ装置に組み込まれるべきダイヤフラムにつ
いて、請求項1〜請求項7のいずれか一に記載の発明と
同様の効果を奏することができる。従って、ポンプ装置
内に比較的粘度が高い液体が導入された場合でも、従来
のように、ダイヤフラムの外周固定部の近傍領域で流体
の抵抗力による降伏湾曲が起こって振動モードが移行す
ることが効果的に抑制され、ダイヤフラムの振幅が著し
く減少することがなくなり、ポンプの吐出流体の流速
(吐出速度)が大きく低下することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るポンプ装置
の構造を概略的に示す分解斜視図である。
【図2】 上記ポンプ装置の下方からの斜視図である。
【図3】 上記ポンプ装置の断面説明図である。
【図4】 上記ポンプ装置に粘度の高い液体を導入した
場合におけるダイヤフラムの振動モードを概略的に示す
断面説明図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態に係るポンプ装置
のケース体の一部およびダイヤフラムの分解斜視図であ
る。
【図6】 上記第2の実施の形態に係るポンプ装置に組
み込まれたダイヤフラムを拡大して示す断面説明図であ
る。
【図7】 本発明の第3の実施の形態に係るポンプ装置
に組み込まれるダイヤフラムの分解斜視図である。
【図8】 上記第3の実施の形態に係るポンプ装置に組
み込まれたダイヤフラムを拡大して示す断面説明図であ
る。
【図9】 上記第3の実施の形態に係るポンプ装置に粘
度の高い液体を導入した場合におけるダイヤフラムの振
動モードを概略的に示す断面説明図である。
【図10】 上記第3の実施の形態に係るポンプ装置に
粘度の高い液体を導入した場合における圧電素子の駆動
信号の信号波形の一例を示すグラフである。
【図11】 本発明の第4の実施の形態に係るポンプ装
置に組み込まれるダイヤフラムの分解斜視図である。
【図12】 上記第4の実施の形態に係るポンプ装置に
組み込まれたダイヤフラムを拡大して示す断面説明図で
ある。
【図13】 上記第4の実施の形態に係るポンプ装置に
粘度の高い液体を導入した場合におけるダイヤフラムの
振動モードを概略的に示す断面説明図である。
【図14】 従来例に係るポンプ装置の一例を示す断面
図説明図である。
【図15】 従来例に係るポンプ装置に粘度の低い液体
を導入した場合におけるダイヤフラムの振動モードを概
略的に示す断面説明図である。
【図16】 上記従来例に係るポンプ装置に粘度の高い
液体を導入した場合におけるダイヤフラムの振動モード
を概略的に示す断面説明図である。
【符号の説明】
1…ポンプ装置 2…ポンプケース 3…第1ケース 4…第2ケース 5…流体吸い込み口 7…流体吐出口 10,20,30,40…ダイヤフラム 11,21,31,41…弾性シム板 12…シム補強材 13,23,33,43,44…圧電素子 25…絶縁板 25b…接続電極 26…導電材 33b…第1分割電極 33c…第2分割電極
フロントページの続き (72)発明者 岡野 祐幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 守時 克典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H077 AA07 BB10 CC02 CC09 DD06 EE23 FF09 FF36

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有するシート状の材料でなる基材
    の少なくとも一部にシート状の圧電素子を貼り合わせて
    なり、外周部を固定した上で上記圧電素子に駆動信号を
    印加することにより、外周固定部を支点として弾性的に
    撓み変位するように構成されたダイヤフラムであって、 上記外周部から所定幅の周縁領域の少なくとも一部に補
    強部が設けられていることを特徴とするダイヤフラム。
  2. 【請求項2】 上記基材は、その外周部から所定幅の周
    縁領域の少なくとも一部が他の領域よりも厚く設定され
    ていることを特徴とする請求項1記載のダイヤフラム。
  3. 【請求項3】 上記基材の外周部から所定幅の周縁領域
    よりも内側の領域の少なくとも一部に上記圧電素子が貼
    り合わされており、上記周縁領域よりも内側の領域の一
    部と該周縁領域の全面とに補強部が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載のダイヤフラム。
  4. 【請求項4】 上記基材の上記圧電素子が貼り合わされ
    た部分以外の領域に、電極パターンが表面に形成された
    所定厚さの絶縁板を貼り合わされ、上記電極パターンと
    上記圧電素子表面の電極とが導電性部材で連結されてお
    り、上記基材と上記電極パターンとを介して上記圧電素
    子に駆動信号が印加されることを特徴とする請求項1記
    載のダイヤフラム。
  5. 【請求項5】 弾性を有するシート状の材料でなる基材
    の少なくとも一部にシート状の圧電素子を貼り合わせて
    なり、外周部を固定した上で上記圧電素子に駆動信号を
    印加することにより、外周固定部を支点として弾性的に
    撓み変位するように構成されたダイヤフラムであって、 上記圧電素子の少なくとも一方の表面電極を複数領域に
    分割し、分割された各電極にそれぞれ別の駆動信号が印
    加されることを特徴とするダイヤフラム。
  6. 【請求項6】 弾性を有するシート状の材料でなる基材
    の少なくとも一部にシート状の圧電素子を貼り合わせて
    なり、外周部を固定した上で上記圧電素子に駆動信号を
    印加することにより、外周固定部を支点として弾性的に
    撓み変位するように構成されたダイヤフラムであって、 上記基材に貼り合わされた上記圧電素子の外周部から所
    定幅の周縁領域の板厚が、中央領域の板厚よりも厚く設
    定されていることを特徴とするダイヤフラム。
  7. 【請求項7】 上記基材の少なくとも一部にはその厚さ
    方向に複数の圧電素子が貼り合わされており、外周部か
    ら所定幅の周縁領域の圧電素子の枚数が、中央領域の圧
    電素子の枚数よりも多く設定されていることを特徴とす
    る請求項6記載のダイヤフラム。
  8. 【請求項8】 流体吸い込み口と流体吐出口とが設けら
    れたケース体を備え、該ケース体の壁部にダイヤフラム
    の外周部を固定することにより、該ダイヤフラムと上記
    ケース体とで上記流体吸い込み口および流体吐出口に連
    通するポンプ室が形成され、上記ダイヤフラムが外周固
    定部を支点として弾性的に撓み変位することによる上記
    ポンプ室の容積変化を利用してポンプ作用を行うポンプ
    装置であって、 上記ダイヤフラムとして請求項1〜請求項7のいずれか
    一に記載のダイヤフラムが組み込まれていることを特徴
    とするポンプ装置。
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