JP2002129866A - 穿孔装置 - Google Patents
穿孔装置Info
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Abstract
軽量な穿孔装置を提供すること。 【解決手段】 所定長さのロッドレスシリンダにクレー
ンで吊り下げ可能な機枠を設け、前記ロッドレスシリン
ダのピストンに削岩機支持用のキャリッジを取り付け
て、該キャリッジにブロー用エア供給手段を有する削岩
機を搭載した穿孔装置。前記キャリッジにはロッドレス
シリンダのチューブの外周面に接触して転動する複数の
ガイドローラが設けられるとともに、前記機枠には前記
ロッドレスシリンダを穿孔位置に設けられた枠体に固定
することのできる固定手段が設けられている。上記ロッ
ドレスシリンダの代わりに他の構造のガイドセルを用い
ることもできる。
Description
用するに適した軽量な穿孔装置に関するものである。
動自在に搭載した穿孔装置が従来から広く使用されてい
る。この種の穿孔装置は、ガイドセルが鋼材で作られて
おり、削岩機は当該ガイドセルに摺動自在に取り付けた
キャリッジに搭載されていて、該キャリッジはガイドセ
ルの前後両端部に設けたスプロケットに張架したチェー
ンに取り付けられている。このチェーンを油圧モータ等
で循環駆動することにより、削岩機を搭載したキャリッ
ジが前後移動させられる。なお、ガイドセルの先端部に
は、地面に押し付けて固定するためのフットパットが設
けられているのが一般的である。
は、それ自体を地上に設置した固定式の支持装置に搭載
したり、クローラ装置等の移動装置に搭載したものであ
り、ガイドセルをその先端部に設けられたフットパット
で地面に支持するようになっているので、法面等、特殊
な穿孔場所での使用が困難であった。このため、例えば
法面等に穿孔する場合にガイドセルの支持に大掛かりな
装置が必要であり、能率的な穿孔作業を行う上で障害と
なっていた。
題点を改良し、比較的軽量な装置とすることができ、し
かも法面等においても効率よく穿孔することのできる穿
孔装置を提供することを課題としている。
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかる穿孔装置は、機枠を備えたガイドセルに削
岩機支持用のキャリッジを前後移動自在に取り付け、該
キャリッジにブロー用エア供給手段を有する削岩機を搭
載した穿孔装置において、前記機枠にクレーンで吊り下
げ可能な吊り下げ手段を設けるとともに、該機枠を穿孔
位置に固定する固定手段を設けたことを特徴としてい
る。前記ガイドセルとしては、ロッドレスシリンダを使
用し、このロッドレスシリンダのピストンにキャリッジ
を取り付けるのが軽量化のうえで好ましい。
であるから、装置的に簡単かつ軽量なものとすることが
できる。また、クレーンで吊って任意の場所に移動させ
ることができるので、例えば法面等の穿孔作業において
も、所望の位置に能率的に穿孔することが可能である。
を用いる場合において、そのピストンに取り付けられた
キャリッジに、ロッドレスシリンダの外周面に接して転
動する複数のガイドローラを設けておけば、キャリッジ
の移動が円滑となり、ロッドレスシリンダの摩耗も生じ
にくいので好ましい。
係合部材と、キャリッジに設けたネジ穴に螺合するオネ
ジとを有するベースを取り付けておき、前記係合部材と
キャリッジとを係合させるとともに、前記オネジをキャ
リッジのネジ穴に螺合することにより、ベースを介して
削岩機をキャリッジに取り付けるようにすれば、削岩機
の着脱がほぼワンタッチで行えるようになり、実用上き
わめて便利なものとなる。
施形態例について具体的に説明する。図1及び図2は本
発明の穿孔装置の1例を表すもので、この穿孔装置1
は、機枠1aと、ロッドレスシリンダ2と、該ロッドレ
スシリンダのピストン2aに取り付けられ該ロッドレス
シリンダに沿って長手方向に前後移動するキャリッジ3
と、該キャリッジ3上に搭載された削岩機5とを備えて
いる。ロッドレスシリンダ2は、削岩機5を前後移動自
在に保持するガイドセルとして機能するもので、アルミ
やアルミ合金等の軽量な材質で製作されたものを使用す
るのが好ましい。なお、ガイドセルをこのようなロッド
レスシリンダで構成せず、削岩機を支持して前後移動さ
せることが可能な他の構造のガイドセル(種々のものが
公知である)を使用してもよいが、コンパクト化及び軽
量化の点では、図示例のように、ガイドセルとしてロッ
ドレスシリンダを使用するのが好ましい。前記機枠1a
の前後両端部には、ロッドレスシリンダ2と直角な方向
に張り出す前フレーム4と後フレーム6がそれぞれ固設
されていて、これらフレームを利用して機体をクレーン
で吊り下げることができるようになっている。
岩機(空気圧式削岩機でもよい)であり、そのシャンク
ロッドにはさく孔ロッドとして内径の大きいパイプロッ
ドRが接続され、該パイプロッドの先端部にはビットB
が取り付けられている。削岩機5の下部にはベース7が
固着されているが、このベース7は左右下側にアリ溝状
の溝付き係合部材10,…を備えており、その後端部に
は下向きに突出するオネジ12が回転自在に設けられて
いる。
前記係合部材10,10が係合するアリ状の張出部1
3,…が設けられた上板14と、下板15と、該上下の
板の間に設けた軸16,…に回転自在に支持されたガイ
ドローラ17,…とを備え、前記上側の板体14の後端
部付近には、前記オネジ12が螺合するネジ穴18が設
けられている。案内装置であるガイドローラ17は、ロ
ッドレスシリンダを挟むように前後左右に計4個(2個
以上であればよい)設けられていて、削岩機5をロッド
レスシリンダ2に取り付けた状態では、上記ガイドロー
ラ17がロッドレスシリンダ2の外周面に両側から接し
て転動し、削岩機5の前後移動を円滑に案内する。この
ようなガイドローラを設ける代わりに、ロッドレスシリ
ンダ2の外周面に沿って摺動する摺動ガイドを案内装置
として設けておいてもよい。
ン2aに固定されたキャリッジ3に取り付ける場合は、
図4に示すように、削岩機5に固着されたベース7の係
合部10のアリ溝にキャリッジ3の張出部13を係合さ
せるとともに、ベースのオネジ12をキャリッジのネジ
穴18に差し込んでハンドルHでオネジ12を回すこと
により、簡単にキャリッジに装着することができる。ま
た、キャリッジ3に装着されている削岩機5を取り外す
ときは、ハンドルHを逆回転させてオネジ12とネジ穴
18の螺合を解き、ベース7を後方へ相対移動させて、
張出部13と係合部10の係合を解けばよい。この着脱
操作は殆どワンタッチででき、きわめて簡単である。
ダ2の先端部には、ロッドレスシリンダ2を穿孔位置に
固定する固定手段として、クランプ装置20が設けられ
ている。このクランプ装置20は、機枠1aの先端部に
設けられた前フレーム4に前向きに突出する左右1対の
アーム22,22が設けられていて、該アーム22,2
2の基部には軸23が差し渡され、この軸にローラ25
が回転自在に取り付けられている。また、前記アーム2
2,22の前寄りの位置には、それぞれ内側に突出して
枠体を挟持する一対の押圧具27,27が互いに対向さ
せて設けられている。押圧具27は、アーム22に設け
た左右方向のネジ穴に螺合するネジ棒27aの先端部に
押圧部材27bを軸回りに回転自在に取り付けてなり、
前記ネジ棒27aを回転させることにより押圧部材27
bを前進・後退させることができるようになっている。
押圧具とする代りに、ピストンロッド先端部にパッドを
取り付けた流体シリンダを設け、該シリンダの伸縮によ
り枠体を挟持するものであってもよい。要は、穿孔位置
に設けられている枠等を利用して穿孔装置自体を固定で
きるものであればよく、このような特別の装置を用いる
代わりに、ボルト等を利用して固定してもよい。なお、
前記パイプロッドRを回転自在に支持するセントラライ
ザCは公知の構造のものでよく、図示例では、機枠1a
の先端部上面側に設けられている。
を供給する供給手段としてエアスイベル装置30が設け
られていて、コンプレッサーからのエアは、このエアス
イベル装置30(導入管部の内径は例えば12mm)に
接続されたエアホースを通して削岩機側(図示例ではシ
ャンクロッドSのネジソケット)に供給されるようにな
っている。従来のこの種の削岩機では、ブロー用エアは
一般にブローチューブを通してさく孔ロッドの通孔(フ
ラッシングホール)に供給されるようになっているが、
図示例の削岩機5では上記の通りエアスイベル装置30
を介して供給するので、従来のものよりも多量のエアを
送り込むことが可能である。このため、この削岩機では
さく孔ロッドRとして、芯部の通孔の内径が大きい薄肉
のパイプロッドを使用するようになっている。なお、場
合によっては、上記エアスイベル装置30の代わりに従
来のブローチューブ方式を採用することもできる。
示すように、上記エアスイベル装置30に集塵用エジェ
クターEを取り付けることにより、穿孔時の繰粉(破砕
粉塵)を噴出する代りにビットBの先端のフラッシング
ホールh,…から吸引することも可能である。この削岩
機5は、上記のとおり内径(例えば19mm)の大きな
パイプロッド(肉厚は数mm)をさく孔ロッドRとして
使用するので、このような繰粉の吸引除去も可能となる
のである。
明する。この穿孔装置1を用いて法面の穿孔を行う場合
において、当該法面にフリーフレーム(法枠)Fがある
場合は、図7または図8に示すように、単管パイプ40
等の適当な部材を用いて穿孔位置上部に架台42を組
む。この架台42は、上段のフレーム(固定物)等にア
ンカーで固定し、滑車45,…を装置本体(ガイドセル
であるロッドレスシリンダ2)と架台42にそれぞれ取
り付けて、当該滑車から滑車へワイヤロープ47を通し
て吊り上げる。この穿孔装置1の角度及び高さはロープ
47の引き込み、繰り出しにより調節することができ
る。
であるクランプ装置20でフリーフレームFを挟持し穿
孔装置を固定する。この固定状態で削岩機5とガイドセ
ルとしてのシリンダ2を操作して穿孔作業を行う。所定
深さの穿孔が終了したら、穿孔装置1を次の穿孔位置に
移動する。そのためには、まずクランプ装置20をゆる
めてフレームFの挟持を解除(固定解除)し、滑車を通
したワイヤロープ47を操作して上方位置または下方位
置へ装置を移動する。次の穿孔位置へ移動したら装置本
体を固定し、以下同様な操作を繰り返す。
ない法面の穿孔を行う場合は、図9に示すように、穿孔
位置の縦の列の両サイドに単管パイプ40等の部材を配
置し、数箇所をアンカーA,…で固定して穿孔用枠Pを
組む。穿孔装置1のロッドレスシリンダ2に取り付けた
機枠に上記穿孔用枠Pに固定できる固定手段(保持装
置)を取り付け、当該固定手段によって穿孔装置1を穿
孔用枠Pに固定する。角度の調節については上記と同様
である。この場合の固定手段としては、上記フリーフレ
ーム用クランプ装置20と同様な機構のクランプ装置2
0’を用いて、左右の枠P,Pを挟持するようにしても
よく、他の適当なクランプ装置を用いることも可能であ
る。ガイドセルを構成するロッドレスシリンダ2または
機枠の先端部をピンまたはボルトで枠Pに固定してもよ
い。
で、この実施形態では、上記単管パイプ40による穿孔
用枠Pの代わりに、別のロッドレスシリンダ50を用い
て穿孔用枠P’を構成し、該シリンダのピストンに穿孔
装置1のガイドセルであるロッドレスシリンダ2の先端
部を取り付けている。この場合は穿孔用枠P’を構成す
るロッドレスシリンダ50を油圧装置51で作動させる
ことにより穿孔装置1を所定の穿孔位置まで移動するこ
とができる。所定の穿孔位置に移動したら、ガイドセル
であるロッドレスシリンダ2をピン等で固定して穿孔作
業を行う。この場合は、上記ピン等の固定具が固定手段
として機能する。穿孔が終了したらピン等による固定を
解除し、装置を移動する。
動する例を表す。この場合は、ラフタークレーン60に
ワイヤ61で穿孔装置1を吊り下げ、位置と角度を調節
する。機体の固定方法は前記実施形態と同様である。こ
の実施形態では、クレーンで移動するので、その移動が
簡単である。なお、図11はフリーフレームFがある場
合であるが、このフリーフレームがない場合は、図12
に示すように単管パイプ40による穿孔用枠Pを組んで
作業を行えばよい。
りなガイドセルや、フィード用のチェーン装置等が不要
であり、構造がシンプルである。また、軽量のロッドレ
スシリンダをガイドセルを兼ねた機体として利用するの
で、全体を大幅に軽量化することができる。このため、
法面等における移動が容易で、取扱も簡単であり、穿孔
を能率的に行うことが可能である。なお、以上の例では
傾斜した法面の穿孔に使用する例について述べたが、水
平面から垂直面まで種々の条件での穿孔に使用できるこ
とは言うまでもない。
孔装置は、構造的に簡単で従来のものに比べて軽量化す
ることが可能となり、クレーン等で吊って移動させるこ
とができるので、従来穿孔の難しかった法面等における
穿孔作業を能率的に行うことが可能となった。
り、(a)は取付状態における側面図、(b)は分離状
態における側面図、(c)は上記(a)におけるZ−Z
矢視図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 機枠を備えたガイドセルに削岩機支持用
のキャリッジを前後移動自在に取り付け、該キャリッジ
にブロー用エア供給手段を有する削岩機を搭載した穿孔
装置において、前記機枠にクレーンで吊り下げ可能な吊
り下げ手段を設けるとともに、該機枠を穿孔位置に固定
する固定手段を設けたことを特徴とする穿孔装置。 - 【請求項2】 前記ガイドセルとしてロッドレスシリン
ダを用い、該ロッドレスシリンダのピストンに前記キャ
リッジを取り付けた請求項1に記載の穿孔装置。 - 【請求項3】 前記キャリッジにはロッドレスシリンダ
のチューブの外周面に接触して転動する複数のガイドロ
ーラを設けた請求項2に記載の穿孔装置。 - 【請求項4】 前記固定手段が、互いに対向させて設け
た左右一対の押圧具を備え、該一対の押圧具で穿孔場所
に設けられている枠体を挟持するように構成されたクラ
ンプ装置である請求項1乃至3のいずれかに記載の穿孔
装置。 - 【請求項5】 削岩機は、前記キャリッジに対し着脱自
在なベースを備え、該ベースとともにキャリッジに着脱
される請求項1乃至4のいずれかに記載の穿孔装置。 - 【請求項6】 前記キャリッジの左右両縁部に係合する
係合部材と、キャリッジに設けられたネジ穴に螺合する
オネジとを有するベースが設けられ、これら係合部材と
オネジとを利用して該ベースがキャリッジに着脱される
請求項5に記載の穿孔装置。 - 【請求項7】 ブロー用エア供給手段としてエアスイベ
ル装置が設けられ、該エアスイベル装置を介してエアが
さく孔ロッドの通孔に供給される請求項1乃至6のいず
れかに記載の穿孔装置。 - 【請求項8】 エアスイベル装置に吸塵用エジェクタが
接続可能である請求項7に記載の穿孔装置。
Priority Applications (1)
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JP2000328467A JP3608108B2 (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | 穿孔装置 |
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Publications (2)
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JP2002129866A true JP2002129866A (ja) | 2002-05-09 |
JP3608108B2 JP3608108B2 (ja) | 2005-01-05 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP3608108B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007162362A (ja) * | 2005-12-14 | 2007-06-28 | Tanigaki Kenko:Kk | ロックボルト施工方法およびそれに用いる施工機械 |
JP2008025297A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Raito Kogyo Co Ltd | 移動装置 |
-
2000
- 2000-10-27 JP JP2000328467A patent/JP3608108B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2008025297A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Raito Kogyo Co Ltd | 移動装置 |
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---|---|
JP3608108B2 (ja) | 2005-01-05 |
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