JP2002129301A - めっき鋼管の内面清浄装置 - Google Patents
めっき鋼管の内面清浄装置Info
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Abstract
金属のタレ」を蒸気噴射のみ及び流路を調整した空気噴
射のいずれでも除去可能なめっき鋼管の内面清浄装置及
びその使用方法を提供することを目的としている。 【解決手段】 溶融金属めっき鋼管の一端に押し当て、
該鋼管の内面に付着した溶融金属のタレを吹き飛ばすガ
ス噴射円筒ノズルと、該円筒ノズルの側面に沿い離隔し
て設けた複数の空気供給口と、前記円筒ノズル内を通っ
て鋼管内で前後進自在で、前記鋼管内径との間に細隙を
形成する寸法のガス流路調整部材を先端に取り付けた棒
状体と、該棒状体を該ノズル内へ挿入する貫通孔とを備
えためっき鋼管の内面清掃装置において、前記空気供給
口に、別途蒸気を供給する流路切り替え弁及び蒸気配管
を連結すると共に、前記ガス流路調整部材を棒状体に取
り外し自在として、空気噴射と蒸気噴射とを兼用させる
ようにした。
Description
清浄装置に係わり、詳しくは、電縫鋼管、継目無鋼管等
の全体を溶融金属めっき浴に浸漬し、めっき浴から引き
上げ後の鋼管の内面に形成されている「溶融金属のタ
レ」をガスで吹き飛ばし、該内面を清浄する技術に関す
る。
き鋼管」を製造するには、所謂「どぶづけ」が用いられ
ている。この方法は、浴槽内に保持した亜鉛を主成分と
する溶融金属めっき浴(以下、めっき浴という)に、他
の場所で製造され搬送してきた電縫鋼管、継目無鋼管等
を完全に浸漬させて、それら鋼管の内外面に溶融金属を
付着させるものである。この場合、浴槽から引き上げら
れた鋼管の内外面の各所には、めっきされた「溶融金属
のタレ(以下、タレという)」が付着している。この
「タレ」をそのまま放置しておくと、凝固してめっき層
が均一にならないばかりでなく、変色して内外観を損ね
るという品質上の問題になる。そこで、通常、浴槽から
引き上げられた鋼管には、高速のガス(具体的には、空
気あるいは蒸気)を吹き付けこの「タレ」を除去し、清
浄化が図られている。特に、鋼管の内面に対しては、一
定の場所に固定して設置したノズルに、鋼管の一端を押
し当て、該鋼管の内部に蒸気を吹込むようにしている。
なうと、蒸気の水分に起因して鋼管内面のめっきが黒く
変色し、ユーザが満足できる状況にならない場合があ
る。そこで、本出願人は、先に特願2000−2250
54号(平成12年7月26日出願)にて、鋼管内面か
ら「溶融金属のタレ」を完全に除去可能なめっき鋼管の
内面清浄装置を提案した。具体的には、「溶融金属めっ
き鋼管の一端に押し当て、該鋼管の内面に付着した溶融
金属のタレを吹き飛ばすガス噴射円筒ノズルを備えため
っき鋼管の内面清浄装置において、前記ガス噴射円筒ノ
ズル内を通り、鋼管内で前後進自在な棒状体を挿入する
と共に、該棒状体の先端には、コーン形状のガス流路調
整部材を取り付け、該ガス流路調整部材の最大外径を、
該鋼管内径との間に細隙を形成する寸法とした」めっき
鋼管の内面清浄装置である。この場合、ガスには空気を
用い、めっき鋼管の内面は、従来に比べて一段と美しく
なった。
流路調整部材を管内で往復させる必要があるため、従来
よりめっき鋼管の生産速度が低減するという別の問題が
生じてしまった。めっき鋼管の内面清浄度は、ユーザの
主観的判断で決められるので、ユーザによって要求が異
なる場合もある。つまり、内面の外観がそれほど重要で
ない場合には、生産性やコストを重視して、従来通りの
蒸気噴射による「タレ」の除去が要求される。
に鑑み、めっき直後の鋼管内面からの「溶融金属のタ
レ」除去を蒸気噴射及び流路調整した空気噴射のいずれ
でも実施可能なめっき鋼管の内面清浄装置を提供するこ
とを目的としている。
成するため、先に特願2000−225054号にて提
案した空気噴射による清浄装置のさらなる改良を鋭意研
究し、その成果を本発明に具現化した。
の一端に押し当て、該鋼管の内面に付着した溶融金属の
タレを吹き飛ばすガス噴射円筒ノズルと、該円筒ノズル
の側面に沿い離隔して設けた空気供給口と、前記円筒ノ
ズル内を通って鋼管内で前後進自在で、前記鋼管内径と
の間に細隙を形成する寸法のガス流路調整部材を先端に
取り付けた棒状体と、該棒状体をノズル内へ挿入する貫
通孔とを備えためっき鋼管の内面清掃装置において、前
記空気供給口に、別途蒸気を供給する流路切り換え弁及
び蒸気配管を連結すると共に、前記ガス流路調整部材を
棒状体に取り外し自在として、空気噴射と蒸気噴射とを
兼用させてなることを特徴とするめっき鋼管の内面清浄
装置である。
〜0.5MPaとするのが好ましい。
る「溶融金属のタレ」を流路を調整した空気噴射で完全
に除去することもできるし、生産性等を重視して従来通
りの蒸気で除去することも可能になる。
施の形態を説明する。
提案しためっき鋼管の内面清浄装置の概説しておく。
支えられたガス噴射円筒ノズル(以下、噴射ノズルとい
う)1を改造し、該噴射ノズル1の内部を貫通させて、
めっき直後の鋼管2内に前後進自在な棒状体3を挿入す
ると共に、該棒状体3の先端に、例えばコーン状のガス
流路調整部材4をコーンの径が大きい方を先端側にして
取り付けた。この場合、該ガス流路調整部材4の最大外
径は、ガス吹き込み時に該鋼管内径との間に細隙5が常
時形成されるような寸法とした。このようにすると、鋼
管2内を通過するガスは、必ず一度、その大部分を鋼管
内面近傍に集中させて通過でき、流速を高めて「タレ」
6を完全に除去できるようになる。つまり、一端から鋼
管2に吹き込まれたガスが他端から抜ける間に、その全
量を必ず鋼管2の内面に沿い集中させて流すようにし
て、ガスの使用効率を高めるようにしたのである。さら
に、ガスには、めっきの黒色化を配慮して空気を採用す
るように改めた。
に、ユーザによって従来通りの蒸気噴射のみでの清浄が
要求される。この要求に対処するには、従来の装置を別
途製作すれば良いが、それには工場敷地や高額な設備費
が必要になり、経済的に不利である。そこで、発明者
は、1台の装置で蒸気噴射も、前記した流路を調整した
空気噴射も可能にする所謂「兼用化」に着眼し、以下に
述べる本発明を完成させたのである。
り替えるための手段を取り付けた。それは、前記噴射ノ
ズル1に空気供給口8とは別に蒸気供給口を設けても良
いが、前記空気供給口8を有効利用してそこに、図1に
示すような流路切り換え弁7を設け、蒸気配管12を連
結するようにした。これによって、いつでも空気と水蒸
気とを切換てガス噴射ノズル1へ供給できるようになっ
た。
には、鋼管2内で蒸気の流れを狭める必要がなく、ノズ
ル1内は単に空洞で良い。そのため、本発明では、前記
棒状体3の先端に取り付けるガス流路調整部材4は、取
り外し自在とした。これによって、蒸気噴射の際には、
ノズル1から棒状体3及びガス流路調整部材4を撤去
し、前記貫通孔10を該ノズル1の外側に盲板(図示せ
ず)を設けて塞げば、ノズル1内の空洞化が達成できる
ようになる。
を0.3〜0.5MPaとすることにした。0.3MP
a未満では、ガス流路調整部材4の鋼管2内部での浮き
上がりが不安定で、鋼管2の内面と接触する恐れがあ
り、0.5MPa超えだと、「タレ」6の除去に要する
空気量が多過ぎて、経済的に無駄となるからである。
内面清浄装置を適用した。
縫鋼管であり、サイズは種々のものである。まず、最初
は、完全な溶融金属の「タレ」6の除去を行なうため、
流路を調整する空気噴射を行なった。使用したガス流路
調整部材4及び棒状体3の材質は、鋼製であり、それら
のサイズは、処理対象鋼管のサイズに対応して変更し
た。ガスとして吹き込んだ空気の圧力は、0.4MPa
である。その結果、いずれのサイズのものも、溶融金属
の「タレ」は完全に除去できた。なお、この評価は、処
理後の鋼管2内面を肉眼で観察して、「タレ残り」や内
面の変色状況を調べることで行なった。また、1本の清
浄に要した時間(ガス流路調整部材の往復時間)は、各
サイズの平均で5秒であった。
蒸気噴射のみによる除去を行なった。まず、空気の供給
を停止し、噴射ノズル1から鋼管2を取り除いてから、
棒状体3の先端を噴射ノズル1から突き出させた状態で
ガス流路調整部材4を外した。そして、棒状体3の先端
を噴射ノズル1の貫通孔10の外側まで後退させ、ノズ
ル貫通孔に盲フランジを取りつけ、その後、噴射ノズル
1に鋼管2を押し当ててから、蒸気を供給した。清浄の
実施状況は、上記空気噴射の場合と同様に、鋼管2の内
面を肉眼観察して調査し、ほぼ従来行なっていた蒸気噴
射での結果並みには清浄されていることを確認した。な
お、この場合は、1本あたりの清浄時間は、5秒であっ
た。
き鋼管の内面に付着している溶融金属の「タレ」を、流
路調整した空気で完全に除去できるし、また従来通り生
産性を重視した「タレ」除去もできるようになった。そ
の結果、ユーザの要求通りに、めっき鋼管の内面清浄が
行なえるようになった。
断面図である。
き鋼管の内面清浄装置を示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 溶融金属めっき鋼管の一端に押し当てら
れ、該鋼管の内面に付着した溶融金属のタレを吹き飛ば
すガス噴射円筒ノズルと、該円筒ノズルの側面に沿い離
隔して設けた空気供給口と、後端の貫通孔を介して円筒
ノズル内を通る棒状体と、該棒状体の先端に取り付けら
れ、鋼管内で前後進自在で、且つ前記鋼管内径との間に
細隙を形成する寸法のガス流路調整部材とを備えためっ
き鋼管の内面清掃装置において、 前記空気供給口に、別途蒸気を供給する流路切り換え弁
及び蒸気配管を連結すると共に、前記ガス流路調整部材
と棒状体を取り外し自在として、空気噴射と蒸気噴射と
を兼用させてなることを特徴とするめっき鋼管の内面清
浄装置。 - 【請求項2】 前記空気の吹きこみ圧力を0.3〜0.
5MPaとしてなることを特徴とする請求項1記載のめ
っき鋼管の内面清浄装置。
Priority Applications (1)
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JP2000328246A JP3914700B2 (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | めっき鋼管の内面清浄装置 |
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