JP2002129077A - バックカーボンインキおよびこれを用いた改ざん防止用感圧複写シート - Google Patents
バックカーボンインキおよびこれを用いた改ざん防止用感圧複写シートInfo
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Abstract
た複写性能および改ざん防止効果が高い感圧複写シート
を提供する。 【解決手段】 色材、ワックス、油分、界面活性剤など
を含んでなるバックカーボンインキであって、融点が6
0〜100℃であることを特徴とするバックカーボンイ
ンキと、このバックカーボンインキの塗布層を設けた改
ざん防止用感圧複写シート。
Description
ンキおよびこれを用いた改ざん防止用感圧複写シートに
関するものであり、さらに詳しくは改ざんによる不正行
為を簡単に見抜けるようにした、特殊なバックカーボン
インキとこのバックカーボンインキの塗布層を設けた改
ざん防止用感圧複写シートに関するものである。
ン用紙が用いられたものが主流であるが、PCB薬剤の
毒性問題の後遺症から依然としてバックカーボン用紙を
用いたものが要求されており、又その需要も多い。バッ
クカーボン帳票は、例えば図4(a)のように裏面の少
なくとも1部にバックカーボンインキ層Pが設けられた
転写シートQと、これに対応する受容シートRとが一方
の端部で綴合Sされた構成のものが代表的である。
では、転写シートQと受容シートRに別々の内容を記入
して改ざんしてもそれを検証する方法が無いという問題
がある。即ち、申込書等において図4(b)のように、
感圧複写シートの転写シートQ1に申請者が記載事項A
を記入して、その記載事項Aが複写された受容シートR
1を受諾者に提出し、この後申請者が転写シートQ1の
記載事項Aを改ざんする場合、又は、図4(c)のよう
に別の転写シートQ2に改ざんを目的とした、異なる記
載事項Bを記入し、その記載事項Bの複写された受容シ
ートR2は破棄して転写シートQ2を先の転写シートQ
1と摺り替える場合等には、申請者の持参した控えQ2
と受諾者が保管している複写物R1とに記載の相違があ
るため不正問題が発生する。この際、申請者の改ざんが
巧妙であると真偽の判別がつかなくなってしまう。
ん防止用感圧複写シートが提案されている(特願200
0−54927号明細書)。この改ざん防止用感圧複写
シートは、受容シートのマイクロカプセル層に対応する
転写シートの部分にボールペン等で記載事項を記入する
と、その記載事項に対応するバックカーボンインキ層の
部分が受容シートのマイクロカプセル層に転移して複写
されると同時に、加圧によって受容シートのマイクロカ
プセル層のカプセルが破壊し、その発色剤が転写シート
の顕色剤層に転移し、これらが反応することでバックカ
ーボンインキ層の抜けた箇所がバックカーボンインキと
は異なる色に発色するため、この発色の有無によって改
ざんを見抜くことができるように意図されたものであ
る。
は、転写シートの前記部分にボールペン等で記載事項を
記入した際、その記載事項に対応するバックカーボンイ
ンキ層の部分の抜けが悪く、受容シートのマイクロカプ
セル層への転移性能が充分でなく、発色剤と顕色剤の反
応による発色が充分に行われない問題がある上、転写シ
ートと受容シートを重ねて荷重がかかるとバックカーボ
ンインキ層の一部が受容シートに移行して受容シートを
汚す問題があった。
ような従来の問題を解決し、転写シートの前記部分にボ
ールペン等で記載事項を記入した際、その記載事項に対
応するバックカーボンインキ層の部分の抜けを良くして
受容シートのマイクロカプセル層への転移が充分に行わ
れ、かつ発色剤と顕色剤の反応による充分な発色が行わ
れる上、転写シートと受容シートを重ねて荷重がかかっ
ても受容シートの汚れが発生しないバックカーボンイン
キ層を形成するためのバックカーボンインキおよびこれ
を用いた改ざん防止用感圧複写シートを提供することで
ある。
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、従来、黒、赤、青、
緑などの色材、ワックス、油分、界面活性剤などから構
成されるバックカーボンインキ層を形成するためのイン
キとして融点が凡そ50〜60℃未満のインキを使用し
ていたため、バックカーボンインキ層がベトついたり、
その結果受容シートを汚したり、バックカーボンインキ
層の抜けを悪くすることを見出し、例えば高融点のワッ
クスを使用するなどしてインキの融点を大きくするとと
もに特定の範囲内に限定することにより、前記課題を解
決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
カーボンインキは、色材、ワックス、油分、界面活性剤
などを含んでなるバックカーボンインキであって、融点
が60〜100℃であることを特徴とし、請求項2記載
の改ざん防止用感圧複写シートは、転写シートの裏面の
少なくとも1部に顕色剤層を設けるとともに、その上に
請求項1記載のバックカーボンインキ層を設け、受容シ
ートの表面における前記バックカーボンインキ層に少な
くとも対向する箇所に、前記バックカーボンインキとは
異色に発色する発色剤を含有したマイクロカプセル層を
設けたことを特徴とする。
ックカーボンインキ層を形成することにより、バックカ
ーボンインキ層がベトついてロールなどを汚したり、受
容シートを汚したりせず、バックカーボンインキ層の抜
けが良くなり、受容シートのマイクロカプセル層への転
移が充分に行われ、かつ発色剤と顕色剤の反応による充
分な発色が行われる。
ンインキおよびこれを用いた改ざん防止用感圧複写シー
トの実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1は、
本発明に係るバックカーボンインキを用いた改ざん防止
用感圧複写シートの説明図である。図1において、1は
転写シート、2は受容シートであり、一方の端部で綴合
3されて改ざん防止用感圧複写シート4としてある。転
写シート1の記入欄に対応する裏面には顕色剤層5が設
けられると共に、その上に本発明に係るバックカーボン
インキを用いて形成されたバックカーボンインキ層6が
設けられている。受容シート2の表面側には、バックカ
ーボンインキ層6に対向させてこのバックカーボンイン
キとは異色に発色する発色剤を含有した透明のマイクロ
カプセル層7を設けてある。
イクロカプセル層7に対応する転写シート1の部分にボ
ールペン等で記載事項を記入すると、その記載事項に対
応するバックカーボンインキ層6の部分が受容シート2
のマイクロカプセル層7に転移して複写されると同時
に、加圧によって受容シート2のマイクロカプセル層7
のカプセルが破壊し、その発色剤が転写シート1の顕色
剤層5に転移し、これらが反応することでバックカーボ
ンインキ層6の抜けた箇所がバックカーボンインキとは
異なる色に発色するため、この発色の有無によって改ざ
んを簡単に見抜くことができる。
は、使用時に転写シート1の記入欄にボールペン等で記
入すると、図2に示すように、バックカーボンインキ層
6の対応部分6aが良好に抜けて受容シート2のマイク
ロカプセル層7の上に転移して複写される。この時、加
圧されたマイクロカプセル層7は、その加圧部分のマイ
クロカプセルが破壊し、発色剤がバックカーボンインキ
層6の抜け落ち箇所6bを通過して顕色剤層5に転移
し、その顕色剤によって発色剤が発色する。この発色部
8は、バックカーボンインキの色とは異なるため容易に
視認することができる。
ト1から転移したバックカーボンインキ層6の部分6a
が覆い被っているため、発色剤の転移が懸念されたが、
実験したところ顕色剤層5での発色が認められ、発色剤
は転写シート1側に転移することが分かった。
んした例を示すもので、前記転写シート1に記入した記
載事項と異なる記載事項を記入すると、この記入により
バックカーボンインキ層16の対応部分16aが抜け落
ちる。この際、受容シート2が無いため前記マイクロカ
プセル層7の発色剤が転移せず、顕色剤層15での発色
は見られない。従って、バックカーボンインキ層16の
抜け落ち箇所16bは、顕色剤層15の一部が白く見え
るだけである。前記転写シート1を改ざんした場合も同
様である。
ト1の裏側に発色部8が存在し、改ざんした不正使用の
場合は、転写シート11の裏側に発色部が存在しないこ
とになり、転写シートの裏面を見れば改ざんの有無つま
り真偽を簡単に判別することができる。
点が60〜100℃、好ましくは65〜100℃の範囲
内にあることが肝要であり、その結果、バックカーボン
インキ層6がベトついてロールなどを汚したり、受容シ
ート2を汚したりすることがなくなり、バックカーボン
インキ層6の抜けが良くなり、受容シート2のマイクロ
カプセル層7への転移が充分に行われ、かつ発色剤と顕
色剤の反応による充分な発色が行われる。融点が60℃
未満では、バックカーボンインキ層6がベトついてロー
ルなどを汚したり、受容シート2を汚したり、バックカ
ーボンインキ層6の抜けが悪くなり、発色が不十分とな
る恐れがあり、融点が100℃を超えると冷え難くロー
ルなどを汚す恐れがあり、いずれも好ましくない。
って測定されたものである。 (測定方法):熱分析装置[示差走査熱量測定装置DS
C200(セイコー電子工業社製)]を用いて測定す
る。 サンプル量:100mg 対照:アルミニウム板 昇温方法:120℃まで昇温した後、一度20℃まで冷
却した後、再度昇温して融点を測定する。 融点の算出法:縦軸をDSC熱量(mw)と温度(℃)
(加熱)とし、横軸を時間として得られたDSC曲線の
最初に現れた吸熱ピークの変曲点を求め、この変曲点に
対応する温度をサンプルの融点とする。
を示す。得られたDSC曲線の最初に現れた吸熱ピーク
の変曲点を求め、この変曲点に対応する温度(この例で
は58℃)をワックスサンプルの融点とする。
られるワックスは特に限定されるものではなく、具体的
には、例えば、精製カルナバワックスNo.1(融点:
80〜86℃)、モンタンワックス LicowaxL
P(融点:82〜89℃)、モンタンワックス Lic
owaxS(融点:79〜85℃)、モンタンワックス
LicowaxE(融点:79〜85℃)、ポリエチ
レンワックスLicolubH12(融点:100〜1
05℃など、あるいはこれらの2種以上の混合物を使用
できる。
ものが使用されてきたが、本発明に係るバックカーボン
インキに用いられるワックスは、例えば、80℃以上の
ワックスを使用してインキ全体の融点を大きくして、イ
ンキ全体の融点を60〜100℃の範囲内とするもので
ある。
られる油分は特に限定されるものではなく、具体的に
は、例えば、鉱物油、グリース、ひまし油などの植物性
不乾燥油などあるいはこれらの2種以上の混合物など従
来のバックカーボンインキに用いられていた公知の油分
を使用できる。
られる色材は特に限定されるものではなく、具体的に
は、例えば、赤顔料としては、パーマネントレッド、ウ
オッチングレッド、バリウムリソールレッド、レーキッ
ドC、ブリリアントカーミン6Bなど、青顔料として
は、フタロシアニンブルー、ビクトリアピュアブルーB
Oレーキ、アルカリブルートナー、レフレックスブルー
など、緑顔料としては、フタロシアニングリーン、フタ
ロシアニングリーンY、ブリリアントグリーンレーキな
ど、茶色顔料としては、ベンズイミダゾロンブラウンH
FR、ベンズイミダゾロンブラウンHFLなど、黒色顔
料としては、カーボンブラック、アニリンブラックな
ど、白色顔料としては、炭酸カルシウム、二酸化チタ
ン、タルクなど、従来のバックカーボンインキに用いら
れていた公知の色材を使用できる。
られる界面活性剤は特に限定されるものではなく、アニ
オン系、カチオン系、ノニオン系あるいはこれらの2種
以上の混合物など、従来のバックカーボンインキに用い
られていた公知の界面活性剤を用いることができる。
は、例えば活性白土、酸性白土、ゼオライト、ベントナ
イト等の粘土類、フェノール樹脂、芳香族カルボン酸の
多価金属塩類及びこれらの混合物が使用でき、特に印字
の良好な保存性から2,2−ビスフェノールスルホン化
合物の亜鉛塩等が好ましい。
剤は、電子供与性発色剤を使用することができ、例えば
ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニオロベンゾイ
ルメチレンブルー等のチアジン系染料、3,3−ビス
(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノ
フタリド等のトリアニールメタン系染料、4,4−ビス
−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエーテル等の
ジフェニタルメタン系染料、3−フェニル−スピロージ
ナフトピラン等のスピロ系染料、3−ピペリジノ−メチ
ル−7−フェニルアミノフルオラン等のフルオラン系染
料等から任意に選択できるが、バックカーボンインキと
発色色調は異なることが前提となる。
セルは、公知のコアセルベーション法、界面重合法、イ
ンサイチュ重合法等により製造することができ、そのカ
プセル分散液を界面活性剤と共に、非水系溶媒に混合分
散させ、油溶性バインダーを添加して調製する。このマ
イクロカプセルは、スポット的に塗布でき、加熱せずと
も速やかに乾燥できる紫外線硬化型のインキ化としたも
のが好適である。即ち、非水系のカプセル分散液に、非
水系溶媒、バインダー、界面活性剤、カプセル保護剤、
紫外線吸収剤、光重合開始剤、ワックス、増粘剤、増感
剤、ゲル化剤等の主剤、補助剤を混合して成る紫外線硬
化型のマイクロカプセル塗料としたものである。
用いる基材としては、上質紙、アート紙、コート紙、ミ
ラーコート紙、コンデンサー紙、パラフィン紙、その他
の紙の他に、合成紙、あるいはポリエチレン、透明性を
有するポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、
塩化ビニルなどの合成フィルムやシート、銅、アルミニ
ウムなどの金属あるいはこれらを組み合わせた複合体を
用いることができる。これらの合成フィルムやシートを
用いる場合には基材の表面をマット処理、コロナ処理な
どの表面処理を施してもよい。
凸版印刷、グラビア印刷法などの凹版印刷、オフセット
方式などの平板印刷、スクリーン印刷およびインクジェ
ット方式その他の通常用いられる印刷方法で顕色剤層の
上の所定部に塗工してバックカーボンインキ層を形成す
ることができる。
ものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸
脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約さ
れるものではない。 (実施例1)カルナバワックス(商品名:精製カルナバ
ワックスNo.1、融点:83℃、野田ワックス社製)
24質量部とモンタンワックス(商品名:Licowa
xLP、融点:86℃、クライアントジャパン社製)3
3質量部およびポリエチレンワックス(商品名:Lic
olub H12、融点:103℃、クライアントジャ
パン社製)8質量部に、ひまし油35質量部とスピンド
ル油85質量部を加え、100℃に昇温させて溶解させ
た。これに茶色顔料(ベンズイミダゾロンブラウンHF
C)24質量部と体質顔料(アルミナホワイト)16質
量部を添加し攪拌する。攪拌されたインキをビーズミル
で混練し、茶色発色のバックカーボンインキ層形成用の
本発明のバックカーボンインキを調製した(インキ全体
の融点71℃)。本発明のバックカーボンインキを使用
して形成したバックカーボンインキ層6を有する図1に
示した改ざん防止用感圧複写シート4を作成した。な
お、マイクロカプセルに封入されている無色染料は青発
色染料を使用した。作成した改ざん防止用感圧複写シー
ト4について、次の評価方法により受容シート2の汚
れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表
1に示す。
kgのローラ(幅50mm、表面:ゴム材)で10回加
圧し、転写シート1と受容シート2を密着させる。両者
を剥離した後、受容シート2の表面の汚れを目視で判定
する。 ◎:全く汚れが発生していない。 ○:やや汚れが発生している。 △:汚れが発生しているが、実用上問題がない。 ×:汚れが激しく使用に耐えない。
ーインキ層)5およびマイクロカプセル層7が形成され
ている箇所および、バックカーボン層6はあるが、顕色
剤層(クレーインキ層)5およびマイクロカプセル層7
が形成されていない箇所の複写を行った。そして、転写
シート1側のバックカーボンインキ層6の抜けおよび発
色部8の発色状況を判定するとともに、受容シート2側
のマイクロカプセル層7上に転移された抜け落ち箇所6
bの複写状態を判定して複写性能および改ざん防止効果
の評価を行う。評価した結果を表1に示す。
クカーボンインキとは異色に発色している。 △:バックカーボンインキがやや残っているが、バック
カーボンインキとは異色に発色しており、実用上問題が
ない。 ×:バックカーボンインキ層6の抜けが悪く、発色が明
瞭でない。
6bの複写状態がよく、顕色剤層(クレーインキ層)5
およびマイクロカプセル層7が形成されていない箇所と
同等に良好な複写が行われている。 △:やや劣るが、実用上問題がない。 ×:かなり劣り、実用上問題がある。
を黒色顔料(カーボンブラック)に変更し、無色染料を
赤発色染料に変更した以外は実施例1と同様にして、黒
色発色のバックカーボンインキ層形成用の本発明のバッ
クカーボンインキを調製し(融点69℃)、図1に示し
た改ざん防止用感圧複写シート4を作成し、受容シート
2の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結
果を表1に示す。
を青色顔料(β形フタロシアニンブルー)に変更し、無
色染料を赤発色染料に変更した以外は実施例1と同様に
して、青色発色のバックカーボンインキ層形成用の本発
明のバックカーボンインキを調製し(融点68℃)、図
1に示した改ざん防止用感圧複写シート4を作成し、受
容シート2の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評
価した結果を表1に示す。
ワックスを32質量部に、モンタンワックスを25質量
部に変更した以外は実施例1と同様にして、茶色発色の
バックカーボンインキ層形成用の本発明のバックカーボ
ンインキを調製し(融点64℃)、図1に示した改ざん
防止用感圧複写シート4を作成し、受容シート2の汚
れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表
1に示す。
ワックスを16質量部に、モンタンワックスを41質量
部に変更した以外は実施例1と同様にして、茶色発色の
バックカーボンインキ層形成用の本発明のバックカーボ
ンインキを調製し(融点75℃)、図1に示した改ざん
防止用感圧複写シート4を作成し、受容シート2の汚
れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表
1に示す。
ワックスをLicowax S(商品名、融点79℃)
クライアントジャパン社製)に変更し、ひまし油を85
質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、茶色発
色のバックカーボンインキ層形成用の比較のためのバッ
クカーボンインキを調製し(融点53℃)、図1に示し
た改ざん防止用感圧複写シート4を作成し、受容シート
2の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結
果を表1に示す。
ワックスをLicowax E(商品名、融点80℃)
クライアントジャパン社製)に変更し、ひまし油を85
質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、茶色発
色のバックカーボンインキ層形成用の比較のためのバッ
クカーボンインキを調製し(融点54℃)、図1に示し
た改ざん防止用感圧複写シート4を作成し、受容シート
2の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結
果を表1に示す。
ーボンインキを使用すると、受容シート2の汚れが発生
せず、転写シート1側のバックカーボンインキ層6の抜
けがよく、かつバックカーボンインキとは異色に発色
し、受容シート2側のマイクロカプセル層7上に転移さ
れた抜け落ち箇所6bの複写状態がよく、複写性能がよ
く、改ざん防止効果が高いことが判る。それに対して、
比較例1〜2のバックカーボンインキを使用すると、受
容シート2の汚れが発生する上、受容シート2側の複写
性能はよいが、転写シート1側のバックカーボンインキ
層6の抜けが悪く、発色がはっきりせず、複写性能およ
び改ざん防止効果が劣ることが判る。
インキおよび請求項2記載の改ざん防止用感圧複写シー
トによれば、受容シートの汚れが発生しない上、転写シ
ートにボールペン等で記載事項を記入した際、その記載
事項に対応するバックカーボンインキ層の部分の抜けが
良く、受容シートのマイクロカプセル層への転移が充分
に行われ、そして発色剤と顕色剤の反応による充分な発
色が行われるので複写性能および改ざん防止効果が高
く、容易に改ざんされることがないという顕著な効果を
奏する。
ざん防止用感圧複写シートの実施形態を模式的に示す説
明図である。
しい使用状態を模式的に示す説明図である。
を模式的に示す説明図、(b)は正しい使用状態を模式
的に示す説明図、(c)は不正使用の状態を模式的に示
す説明図である。
フである。
Claims (2)
- 【請求項1】 色材、ワックス、油分、界面活性剤など
を含んでなるバックカーボンインキであって、融点が6
0〜100℃であることを特徴とするバックカーボンイ
ンキ。 - 【請求項2】 転写シートの裏面の少なくとも1部に顕
色剤層を設けるとともに、その上に請求項1記載のバッ
クカーボンインキ層を設け、受容シートの表面における
前記バックカーボンインキ層に少なくとも対向する箇所
に、前記バックカーボンインキとは異色に発色する発色
剤を含有したマイクロカプセル層を設けた改ざん防止用
感圧複写シート。
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