JP2002128448A

JP2002128448A - エスカレーターの安全装置

Info

Publication number: JP2002128448A
Application number: JP2000329077A
Authority: JP
Inventors: Koji Inoue; 幸次井上; Kiyoshi Naganuma; 清長沼; Makoto Shimodera; 下寺　　誠
Original assignee: Hitachi Building Systems Co Ltd
Current assignee: Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date: 2000-10-27
Filing date: 2000-10-27
Publication date: 2002-05-09

Abstract

(57)【要約】【課題】三角保護板が破損または落下している時に上
昇稼動ができないエスカレーターの安全装置。【解決手段】三角保護板６の有無を検出する有無検出
回路７により、三角保護板６が破損もしくは落下して安
全装置の機能を果たしていないときは、制御装置９によ
りエスカレーター１の上昇運転の指令を出力することが
できない回路としたことを特徴とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレーターの
安全装置に係わり、特に上昇運転されるエスカレーター
と建屋天井などの構造体の間の交叉部分におけるエスカ
レーターの安全装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】建屋の水平天井部あるいは、隣接する他
のエスカレーターの外装部に対して交叉するように、上
階に向かって走行するエスカレーターの移動手摺との間
に形成される三角形状の境界空間部は、エスカレーター
乗客の頭部や手等の挟まれが懸念され、狭角部近傍では
移動手摺よりはみ出しを防止するため三角保護板が設け
られている。

【０００３】この保護板が悪戯等により突発的に破損し
た場合の狭角部の挟まれ事故防止のため、所定以上の張
力が三角保護板自体の懸吊体に働いた際に感知する張力
検出センサとそのセンサ出力によりエスカレーター駆動
を停止させる非常停止スイッチを受けた安全装置が特開
平１０−７３６３号公報で提案されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
では、三角保護板へのいたずらによる三角保護板の揺動
による停止を避けるため、所定以上の張力が掛かって検
出するようにしてあり、三角保護板の瞬時による破損ま
たは落下が検出できない問題点があった。また、三角保
護板の保護機能を消失している場合においても、所定以
上の張力を感知するセンサでは、非常停止スイッチの再
投入で容易にエスカレーターは再稼動してしまう問題点
があった。

【０００５】本発明は、前記問題点を鑑みてなされたも
のでその目的は、三角保護板が破損または落下している
場合は、三角保護板としての安全装置の機能が必要なエ
スカレーターの上昇稼動ができないエスカレーターの安
全装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、建屋の水平天井部あるいは、隣接する他のエ
スカレーターの外装部に対して交叉するように、上下階
間に向かって走行するエスカレーターの移動手摺との間
に形成される三角形状の境界空間部に、懸吊体で吊り下
げられた三角保護板を用いたエスカレーターの安全装置
において、三角保護板の懸吊の有無検出回路を設け、三
角保護板が無いことを検出したときは、エスカレーター
の上昇運転回路を遮断する回路を設けたことを特徴とす
る。

【０００７】このように構成した請求項１にかかる発明
は、三角保護板が無い時は、三角保護板としての安全装
置の機能が必要なエスカレーターの上昇駆動ができない
ようにすることができる。

【０００８】請求項２にかかる発明は、エスカレーター
が上昇運転中に、三角保護板が無くなったことを前記三
角保護板の懸吊の有無検出回路が検出したとき、エスカ
レーターが停止することを知らせる警報手段と時限を設
けてエスカレーターの上昇駆動を停止する回路を設けた
ことを特徴とする。

【０００９】このように構成した請求項２にかかる発明
は、エスカレーターが上昇運転中に三角保護板が無くな
った時に、三角保護板としての安全装置の機能が必要な
エスカレーターの上昇駆動を駆動停止できるとともに、
エスカレーターの上昇駆動が停止する前に、停止するこ
とを知らせる手段により、エスカレーターの乗客にエス
カレーターの停止を事前に知らせることができ、安全に
エスカレーターを停止することができる。

【００１０】請求項３にかかる発明では、前記三角保護
板の懸吊の有無検出回路として、三角保護板が破損また
は落下した時に、通電が途切れる配線を施したことを特
徴とする。

【００１１】このように構成した請求項３にかかる発明
は、三角保護板が破損または落下した時に通電が途切れ
ることにより、三角保護板の無しを検出できるととも
に、三角保護板が破損または落下している時も、通電が
途切れており、三角保護板の無しを検出できる。

【００１２】請求項４にかかる発明では、前記三角保護
板の懸吊の有無検出回路として、前記三角保護板の懸吊
体の吊り張力を検出し、所定以下の張力時に三角保護板
の無しを検出することを特徴とする。

【００１３】このように構成した請求項４にかかる発明
は、三角保護板が破損または落下すると、三角保護板を
吊り下げる懸吊体の張力が小さくなることから、懸吊体
の張力が所定以下の張力となったことで、三角保護板の
破損または落下を検出できる。

【００１４】請求項５にかかる発明では、前記三角保護
板の有無検出回路として、三角保護板を検出する近接ス
イッチを設け、近接スイッチが三角保護板を検出しない
時に、三角保護板の無しを検出することを特徴とする。

【００１５】このように構成した請求項５にかかる発明
は、近接スイッチが三角保護板を検出するので、三角保
護板の無しを検出することができる。

【００１６】請求項６にかかる発明では、前記三角保護
板の有無検出回路が三角保護板の無しを検出した時、前
記エスカレーターの上昇運転回路に停止指令を伝える手
段に無線を用いて運転回路を停止したことを特徴とす
る。

【００１７】このように構成した請求項６にかかる発明
は、三角保護板の有無検出回路とエスカレーターの上昇
運転ができない回路、または、停止することを知らせる
手段とエスカレーターの上昇駆動を停止する回路のある
エスカレーターの制御装置との間の配線が不要となり、
取付け設置作業を効率化することができる。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。

【００１９】図１は本発明の一実施形態であるエスカレ
ーターの安全装置を取付けたエスカレーターの側面図と
要ブロック図、図２から図４は本発明の一実施形態であ
るエスカレーターの安全装置を示す三角保護板の側面図
と要回路図である。

【００２０】図１において、乗客コンベアであるエスカ
レーター１が設置されている建物の上階側床２とエスカ
レーター１の欄干３、上部の移動手摺４とにより形成さ
れる三角状空間部５には、上階側床２に三角保護板６が
取付けられている。三角保護板６には、三角保護板６の
有無を検出する有無検出回路７が設けられており、有無
検出回路７は、三角保護板の有無を無線装置８へ出力し
ている。無線装置８の送信部８ａは有無検出回路７から
の信号を受信部８ｂへ送信８ｃし、受信部８ｂは送信８
ｃされた信号を所定のプログラムで制御される制御装置
９へ出力している。また、制御装置９はエスカレーター
１を駆動するモータＩＭと動力線Ｒ、Ｓ、Ｔ間に接続さ
れている上昇、下降運転および停止を指令するエスカレ
ーター起動回路１０へ上昇、下降運転および停止信号９
ａを出力する。また、制御装置９の内部には図示しない
ブザーが内蔵されている。

【００２１】図２において、三角保護板６はエスカレー
ター１の乗客が三角保護板６に接触したときに衝撃を弱
くする機能を持つ２つの筒状体６ａと保護板６ｂにより
構成されており、上階側床２から２つの懸吊体２ａで吊
り下げられている。また、三角保護板６の有無を検出す
る有無検出回路７として、上階側床２から懸吊体２ａ、
筒状体６ａ、保護板６ｂ、もう一方の筒状体６ａ、もう
一方の懸吊体２ａ、上階側床２へと三角保護板６の上階
側床２の面を除く３面の全周を、懸吊体２ａや筒状体６
ａ、保護板６ｂが破損や落下した時、回路が切れるよう
に導電性の塗料、導電性の接着剤や電線等により配線１
１されており、この配線１１とリレー１２、リレー１２
を駆動する電源１３で閉回路１４を作っている。前記回
路１４により、三角保護板６が破損や落下していない時
はリレー１２がｏｎ状態となり、三角保護板６が破損や
落下した時は、前記回路１４が切断され、リレー１２は
ｏｆｆ状態となる。また、リレー１２には三角保護板６
の振動や振れなどによる断続的な回路１４の切断では、
ｏｆｆしないように、並列にコンデンサー１５が接続さ
れている。次に、リレー１２のＡ接点１２ａは、無線装
置８の送信部８ａに接続されており、送信部８ａは、リ
レー１２のＡ接点１２ａのｏｎ、ｏｆｆ状態を受信部８
ｂへ送信８ｃする。受信部８ｂは、送信されたリレー１
２のＡ接点１２ａのｏｎ、ｏｆｆ状態を制御装置９へ出
力している。

【００２２】次にこのように構成されたエスカレーター
１の安全装置の動作説明を行う。

【００２３】三角保護板６が破損や落下しておらず安全
装置の機能を果たしている時は、前記三角保護板６の配
線１１は接続されており、前記リレー１２はｏｎ状態と
なっており、無線装置８の送信部８ａはリレー１２のＡ
接点１２ａのｏｎ状態を受信部８ｂへ送信８ｃしてい
る。受信部８ｂは、送信されたリレー１２のＡ接点１２
ａのｏｎ状態を制御装置９へ出力し、制御装置９は前記
入力されているリレー１２のＡ接点１２ａのｏｎ状態か
ら、三角保護板６が安全装置の機能を果たしていること
を確認する。制御装置９は、三角保護板６が安全装置の
機能を果たしていることを確認しているときは、起動回
路１０に対して、上昇下降運転の指令を出力することが
可能であり、図に記載しないエスカレーター１の起動Ｓ
Ｗにより、エスカレーター１の起動指令が入力される
と、制御装置９は、起動回路１０へ起動指令を出力し、
起動回路１０はモータＩＭヘ動力線Ｒ、Ｓ、Ｔを接続
し、エスカレーター１を起動し稼動させる。また、三角
保護板６が破損もしくは落下している時は、前記三角保
護板６の配線１１は切断され、前記リレー１２はｏｆｆ
状態となっており、無線装置８の送信部８ａはリレー１
２のＡ接点１２ａのｏｆｆ状態を受信部８ｂへ送信８ｃ
している。受信部８ｂは、送信されたリレー１２のＡ接
点１２ａのｏｆｆ状態を制御装置９へ出力し、制御装置
９は前記入力されているリレー１２のＡ接点１２ａのｏ
ｆｆ状態から、三角保護板６が破損もしくは落下して安
全装置の機能を果たしていないと判断する。制御装置９
は、三角保護板６が安全装置の機能を果たしていないと
判断している時は、起動回路１０に対して、上昇運転の
指令を出力することができないシステムとなっており、
図に記載しないエスカレーター１の起動ＳＷにより、エ
スカレーター１の上昇運転起動指令が入力された場合
は、制御装置９は、起動回路１０へ起動指令を出力しな
いので、エスカレーター１を上昇運転することはできな
い。また、下降運転起動指令が入力された場合は、制御
装置９は、起動回路１０へ下降運転起動指令を出力し、
起動回路１０はモータＩＭへ動力線Ｒ、Ｓ、Ｔを接続
し、エスカレーター１を下降運転起動し稼動させる。

【００２４】エスカレーター１が定格走行運転で上昇運
転している時に、図示しない乗客が三角保護板６に接触
し、三角保護板６が破損した場合、配線１１が切断され
て、前記リレー１２はｏｆｆ状態となり、無線装置８の
送信部８ａはリレー１２のＡ接点１２ａがｏｆｆ状態と
なったことを受信部８ｂへ送信８ｃする。受信部８ｂ
は、送信されたリレー１２のＡ接点１２ａがｏｆｆ状態
となったことを制御装置９へ出力し、制御装置９は前記
入力されているリレー１２のＡ接点１２ａがｏｆｆ状態
になったことから、三角保護板６が破損もしくは落下し
て安全装置の機能を果たさなくなったと判断し、起動回
路１０へ停止指令を出力し、起動回路１０はモータＩＭ
と動力線Ｒ、Ｓ、Ｔを切断し、エスカレーター１を停止
させる。この時、突然エスカレーター１が停止すると乗
客が危険であるため、制御装置９はリレー１２のＡ接点
１２ａがｏｆｆ状態となった時に、図示しないブザーで
エスカレーター１が停止することを乗客に知らせ、一定
期間経過後に起動回路１０へ停止指令を出力し、エスカ
レーター１を停止させる。また、エスカレーター１が定
格走行運転で下降運転している時に、三角保護板６が破
損した場合は、制御装置９は前記入力されているリレー
１２のＡ接点１２ａがｏｆｆ状態になったことから、三
角保護板６が破損もしくは落下したことを検出するが、
三角保護板６が無くても上階側床２とエスカレーター１
により形成される三角状空間部５に、乗客が挟まること
はないことから、起動回路１０へ停止指令を出力しない
のでエスカレーター１は下降運転を続ける。

【００２５】以上のように本実施形態によれば、三角保
護板６の有無を検出する有無検出回路７により、三角保
護板６が破損もしくは落下して安全装置の機能を果たし
ていないことを確認でき、制御装置９により、三角保護
板６が安全装置の機能を果たしていないと判断している
時は、エスカレーター１の上昇運転の指令を出力するこ
とができないシステムとなっていることから三角保護板
６としての安全装置の機能が必要なエスカレーター１の
上昇駆動ができないようにすることができる。

【００２６】また、エスカレーター１が定格走行運転で
上昇運転している時に、三角保護板６が破損した場合、
制御装置９は、図示しないブザーでエスカレーター１が
停止することを乗客に知らせ、一定期間経過後に起動回
路１０へ停止指令を出力し、エスカレーター１を停止さ
せるため、乗客にエスカレーター１が停止することを知
らせてから停止でき、安全にエスカレーターを停止する
ことができる。

【００２７】また、三角保護板６の有無を検出する有無
検出回路７の出力を、無線装置８を介して制御装置９に
入力していることから、エスカレーター１の機械室に設
置される制御装置と三角保護板６の近傍に設置される有
無検出回路７の間の有線による配線が不要となり、取付
け設置作業を効率化することができる。

【００２８】次に、図３による一実施形態においては、
三角保護板６の有無を検出する有無検出回路７として、
三角保護板６の保護板６ｂの上階側床２の面の有無を検
出する近接スイッチ１６が、三角保護板６がある時は、
閉回路１４を閉じて、リレー１２がｏｎ状態となり、三
角保護板６がない時は、リレー１２がｏｆｆ状態とな
る。また、図示しない乗客が三角保護板６に接触し、三
角保護板６が振れた場合でも、リレー１２がｏｆｆ状態
とならないように、コンデンサー１５を設けている。

【００２９】以上のように本実施形態によれば、前記図
２の一実施形態と同じ効果を得ることができる。

【００３０】次に、図４による一実施形態においては、
三角保護板６の有無を検出する有無検出回路７として、
三角保護板６の２つの懸吊体２ａの吊り張力を検出する
張力検出装置１７が、三角保護板６があり懸吊体２ａに
張力がある時は、閉回路１４を閉じて、リレー１２がｏ
ｎ状態となり、三角保護板６がなく懸吊体２ａに張力が
ない時は、リレー１２がｏｆｆ状態となる。また、図示
しない乗客が三角保護板６に接触し、三角保護板６を持
ち上げ、三角保護板６の２つの懸吊体２ａの吊り張力が
なくなった場合でも、リレー１２がｏｆｆ状態とならな
いように、コンデンサー１５を設けている。

【００３１】以上のように本実施形態によれば、前記図
２の一実施形態と同じ状態を得ることができる。

【００３２】また、図４の実施形態では、張力検出装置
１７を２個使用しているが、三角保護板６の２つの懸吊
体２ａのどちらか一方に１つの張力検出装置１７を設
け、三角保護板６が無い状態の検出を、懸吊体２ａの張
力がない時と三角保護板６の全ての重量の張力が掛かっ
た時とすることで、三角保護板６の有無を検出でき、前
記実施形態と同様な効果を得ることができる。

【００３３】

【発明の効果】このように構成した請求項１にかかる発
明では、三角保護板の有無を検出する有無検出回路によ
り、三角保護板が破損もしくは落下して安全装置の機能
を果たしていないということを確認でき、制御装置によ
り、三角保護板が安全装置の機能を果たしていないと判
断している時は、エスカレーターの上昇運転の指令を出
力することができないシステムとなっていることから三
角保護板としての安全装置の機能が必要なエスカレータ
ーの上昇駆動ができないようにすることができる。

【００３４】請求項２にかかる発明では、エスカレータ
ーが定格走行運転で上昇運転している時に、三角保護板
が破損した場合、制御装置は、図示しないブザーでエス
カレーターを停止することを乗客に知らせ、一定期間経
過後に起動回路へ停止指令を出力し、エスカレーターを
停止させるため、乗客にエスカレーターが停止すること
を知らせてから停止でき、安全にエスカレーターを停止
することができる。

【００３５】請求項３にかかる発明では、有無検出回路
として、上階側床から懸吊体、筒状体、保護板、もう一
方の筒状体、もう一方の懸吊体、上階側床へと三角保護
板の上階側床の面を除く３面の全周を、導電性の塗料、
導電性の接着剤や電線などにより配線され、この配線と
リレー、リレーを駆動する電源で閉回路を作っている。
これにより、懸吊体や筒状体、保護板が破損や落下した
時は、閉回路が切断され、リレーがｏｆｆされる。これ
により、三角保護板の無しを検出できる。

【００３６】請求項４にかかる発明では、三角保護板の
有無を検出する有無検出回路として、三角保護板の２つ
の懸吊体の吊り張力を検出する張力検出装置が、三角保
護板があり懸吊体に張力がある時は、閉回路を閉じて、
リレーがｏｎ状態となり、三角保護板がなく懸吊体に張
力がない時は、リレーがｏｆｆ状態となる。これによ
り、三角保護板の無しを検出できる。

【００３７】請求項５にかかる発明では、三角保護板の
有無を検出する有無検出回路として、三角保護板の保護
板の上階側床の面の有無を検出する近接スイッチが、三
角保護板がある時は、閉回路を閉じて、リレーがｏｎ状
態となり、三角保護板がない時は、リレーがｏｆｆ状態
となる。これにより、三角保護板の無しを検出できる。

【００３８】請求項６にかかる発明では、三角保護板の
有無を検出する有無検出回路の出力を、無線装置を介し
て制御装置に入力していることから、エスカレーターの
機械室に設置される制御装置と三角保護板の近傍に設置
される有無検出回路の間の有線による配線が不要とな
り、取付け設置作業を効率化することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態であるエスカレーターの安
全装置を取付けたエスカレーターの側面図と要ブロック
図である。

【図２】本発明の一実施形態であるエスカレーターの安
全装置を示す三角保護板の側面図と要回路図である。

【図３】本発明の一実施形態であるエスカレーターの安
全装置を示す三角保護板の側面図と要回路図である。

【図４】本発明の一実施形態であるエスカレーターの安
全装置を示す三角保護板の側面図と要回路図である。

【符号の説明】

１エスカレーター２上階側床２ａ懸吊体３欄干４移動手摺５三角状空間部６三角保護板６ａ筒状体６ｂ保護板７有無検出回路８無線装置８ａ送信部８ｂ受信部８ｃ送信９制御装置９ａ上昇、下降運転および停止信号１０起動回路１１配線１２リレー１２ａＡ接点１３電源１４回路１５コンデンサー１６近接スイッチ１７張力検出装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者下寺誠東京都千代田区神田錦町１丁目６番地株式会社日立ビルシステム内Ｆターム(参考） 3F321 DD01 EA11 EB07 EB08 EC10 EC11 GA28

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】建屋の水平天井部あるいは、隣接する他
のエスカレーターの外装部に対して交叉するように、上
下階間に向かって走行するエスカレーターの移動手摺と
の間に形成される三角形状の境界空間部に、懸吊体で吊
り下げられた三角保護板を用いたエスカレーターの安全
装置において、三角保護板の懸吊の有無検出回路を設
け、三角保護板が無いことを検出したときは、エスカレ
ーターの上昇運転回路を遮断する回路を設けたことを特
徴とするエスカレーターの安全装置。
【請求項２】エスカレーターが上昇運転中に、三角保
護板が無くなったことを前記三角保護板の懸吊の有無検
出回路が検出したとき、エスカレーターが停止すること
を知らせる警報手段と時限を設けてエスカレーターの上
昇駆動を停止する回路を設けたことを特徴とする請求項
１記載のエスカレーターの安全装置。
【請求項３】前記三角保護板の懸吊の有無検出回路と
して、三角保護板が破損または落下した時に、通電が途
切れる配線を施したことを特徴とする請求項１記載のエ
スカレーターの安全装置。
【請求項４】前記三角保護板の懸吊の有無検出回路と
して、前記三角保護板の懸吊体の吊り張力を検出し、所
定以下の張力時に三角保護板の無しを検出することを特
徴とする請求項１記載のエスカレーターの安全装置。
【請求項５】前記三角保護板の懸吊の有無検出回路と
して、三角保護板を検出する近接スイッチを設け、近接
スイッチが三角保護板を検出しない時に、三角保護板の
無しを検出することを特徴とする請求項１記載のエスカ
レーターの安全装置。
【請求項６】前記三角保護板の有無検出回路が三角保
護板の無しを検出した時、前記エスカレーターの上昇運
転回路に停止指令を伝える手段に無線を用いて運転回路
を停止したことを特徴とする請求項１記載のエスカレー
ターの安全装置。