JP2002128413A - エレベータの閉じ込め救出装置 - Google Patents

エレベータの閉じ込め救出装置

Info

Publication number
JP2002128413A
JP2002128413A JP2000329055A JP2000329055A JP2002128413A JP 2002128413 A JP2002128413 A JP 2002128413A JP 2000329055 A JP2000329055 A JP 2000329055A JP 2000329055 A JP2000329055 A JP 2000329055A JP 2002128413 A JP2002128413 A JP 2002128413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
elevator
abnormality
rescue
abnormality detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000329055A
Other languages
English (en)
Inventor
Rei Ishida
礼 石田
Takashi Tamura
貴史 田村
Shunji Takao
俊志 高尾
Motomi Nakamura
元美 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority to JP2000329055A priority Critical patent/JP2002128413A/ja
Publication of JP2002128413A publication Critical patent/JP2002128413A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常停止したかご内に閉じ込められた乗客を
救出できるとともに、かごの運転を行なう際の安全性を
確保できるエレベータの閉じ込め救出装置の提供。 【解決手段】 救出制御体31に、異常検出手段の異常
検出動作を無効にする安全装置回路短絡部33と、動作
制御手段をリセットする電源継続部32と、かご1を低
速で走行させる低速運転指令部34とを備え、端末装置
26に、救出制御体31に異常が発生した場合に乗客の
救出を中止する救出中止指令部34を備えた。これによ
り、救出制御体31が異常な時にかご1を休止状態に
し、かごを非常停止させる安全装置を通常の作動状態に
保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗客がエレベータ
かご内に閉じ込められたとき、エレベータとその周辺の
機器を制御して乗客を救出するエレベータの閉じ込め救
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8はこの種の従来のエレベータの構成
を示す説明図、図9は図8のエレベータに設けられる非
常停止用安全装置の電気回路図である。
【0003】図8において、1はロープ2に接続された
かご、3は機械室に設置され、かご1の動作を制御する
運転制御盤、4はロープ2を通じてかご1に接続された
つり合いおもり、5は乗場、6は乗場5の扉、7はかご
1の昇降路、8はロープ2を介してかご1およびつり合
いおもり4を昇降させる巻上げユニット、9は巻上げユ
ニット8に付設する電磁ブレーキであり、運転制御盤3
に、昇降路7内を昇降するかご1の動作を制御する動作
制御手段としてのマイクロコンピュータ(図示せず)が
設けられている。
【0004】巻上げユニット8には、かご1の速度超過
を検出する過速度検出装置10が設けられ、昇降路7の
上部および下部には、かご1の上昇を所定位置で制限す
る上昇制限スイッチ11、かご1の下降を所定位置で制
限する下降制限スイッチ12がそれぞれ設けられ、乗場
5の扉6の近傍には、この扉6が閉まっていることを検
出する乗場扉閉スイッチ13が設けられ、かご1には、
かご1の前面側の扉14が閉まっていることを検出する
かご扉閉スイッチ15が設けられている。
【0005】また、図9に示す安全装置40は、過速度
検出装置10の常閉接点10bと、上限制限スイッチ1
1の常閉接点11b、下降制限スイッチ12の常閉接点
12bとを有している。これらの常閉接点10b〜12
bの直列回路に、救出制御用常開接点41が並列に接続
されるとともに、エレベータ走行用リレー42が直列に
接続されており、この回路構成から明らかなように、常
閉接点10b〜12bの中でひとつでも開動作するとエ
レベータ走行用リレー42が消勢されるのでエレベータ
が停止する。
【0006】このようなエレベータでは、安全装置40
の常閉接点10b〜12bの中のひとつでも開動作し、
エレベータが停止した場合にかご1内の乗客を早急に救
出するための技術開発が行われており、例えば特開平1
0−17233号公報に記載されているように、安全装
置40の常閉接点10b〜12bなどの接点群に異常が
なければかご1の走行を許可する許可装置の動作と人為
的操作により常開接点41を閉成し、上記の常閉接点1
0b〜12bの接点群を擬似的に短絡することによりエ
レベータ走行用リレー42を強制的に付勢し、エレベー
タを走行させかご1内に閉じ込められた乗客を救出する
ようにしたものが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術にあっては、安全装置40の常閉接点10b〜1
2bを擬似的に短絡させる常開接点41に異常が発生
し、誤って上記の安全装置40を短絡させた場合、救出
運転中のみならず通常運転中も最終的にかご1を停止さ
せる他の手段がないため、かご1の落下事故が懸念され
非常に危険である。
【0008】また、上記のように常開接点43の異常に
より安全装置40が短絡した場合、エレベータ保守運転
中に、上記の安全装置40を実際に動作させてかご1が
停止するかを確認する際にかご1が停止しないため、エ
レベータ保守作業に携わる保守員の人身事故におよぶこ
とも考えられ、この場合も非常に危険である。
【0009】本発明は、このような従来技術における実
情を鑑みてなされたもので、その目的は、非常停止した
かご内に閉じ込められた乗客を救出できるとともに、か
ごの運転を行なう際の安全性を確保することのできるエ
レベータの閉じ込め救出装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、昇降路内を昇降するかごの動作を制御する動
作制御手段と、前記かごの動作が異常であることを検出
する異常検出手段と、この異常検出手段で異常を検出し
たとき前記かごを非常停止させる安全装置と、前記かご
の動作状態を監視し、この運転状態を電話回線を介して
サービスセンタの監視装置に送信する端末装置とを有す
るエレベータに設けられ、前記かごが非常停止してかご
内に乗客が閉じ込められたとき、この閉じ込め事故の発
生原因が前記安全装置の動作による場合、前記異常検出
手段の異常検出動作を無効にする異常検出無効手段と、
エレベータ制御電源を遮断、投入することにより前記動
作制御手段をリセットする制御手段と、前記かごを低速
で走行させる低速運転手段とを備え、前記監視装置側か
らの指令に基づいて、前記かご内に閉じ込められた乗客
の救出を行なうようにしたエレベータの閉じ込め救出装
置において、前記端末装置に、前記異常検出無効手段お
よび制御手段の少なくとも一方に異常が発生した際に乗
客の救出を中止する救出中止手段を設けた構成にしてあ
る。
【0011】このように構成した本発明では、例えばか
ごの速度が異常に速くなり、安全装置が作動してかごを
非常停止させることによりかご内に乗客が閉じ込められ
たとき、上記の異常検出動作を異常検出無効手段により
無効にするとともに、制御手段によりエレベータ制御電
源を遮断、投入することにより動作制御手段をリセット
し、低速運転手段でかごを最寄り階まで低速走行させ
る。これにより、非常停止したかご内に閉じ込められた
乗客を救出できる。また、上記の異常検出無効手段およ
び制御手段の少なくとも一方に異常が発生した場合、救
出中止手段により乗客の救出を中止し、かごを非常停止
させる安全装置を通常の作動状態に保つようになってお
り、これによって、かごの運転を行なう際の安全性を確
保できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータの閉じ
込め救出装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0013】図1は本発明の一実施形態に係わるエレベ
ータの閉じ込め救出装置を示す説明図、図2は本実施形
態に設けられる回路短絡部およびその異常検出部を説明
する図、図3は本実施形態に設けられる制御電源遮断用
補助リレーを示す図、図4は本実施形態に設けられる制
御電源遮断用リレーを示す図、図5は本実施形態に設け
られる制御電源遮断用リレーの常開接点を示す図、図6
は図4の制御電源遮断用リレーの異常検出部を説明する
図、図7は本実施形態に設けられる安全装置異常検出無
効手段が異常を生じた場合の処理手順を示すフローチャ
ートである。なお、図1、図2において前述した図8、
図9に示すものと同等のものには同一符号を付してあ
る。
【0014】図1に示すエレベータでは、かご1内に通
話装置16を有し、乗場扉開閉スイッチ13に、かご扉
14が開ききっていることを検出するかご扉開スイッチ
17が付設されている。また、このエレベータは、かご
1の動作状態を運転制御盤3を介して監視し、この運転
状態を電話回線Tを介してサービスセンタの監視装置2
0に送信する端末装置26を有している。この端末装置
26は、かご1が走行していることを検出する走行検出
部27と、かご1の運転モードが保守運転中であること
を検出する保守運転検出部28と、かご扉14が開きき
っていることをかご扉開スイッチ17から検出するかご
扉開端検出部29とを有し、これらは全て運転制御盤3
の情報を読み出すことによって判断している。
【0015】そして、本実施形態の閉じ込め救出装置
は、運転制御盤3に付設され、かご1内の室内灯などと
同様に別電源から電力供給される救出制御体31を備え
ている。この救出制御体31は、かご1の動作を制御す
る図示しない動作制御手段(すなわちマイクロコンピュ
ータ)をリセットする電源継続部32と、過速度検出装
置10、上昇制限スイッチ11、下降制限スイッチ12
などの安全装置40の回路を短絡する安全装置回路短絡
部33と、かご1を低速で走行させる低速運転を指令す
る低速運転指令部34と、電源継続部32の異常を検出
する電源投入接点異常検出部35と、安全装置回路短絡
部33の異常を検出する安全装置回路短絡接点異常検出
部36とを有している。
【0016】端末装置26は、運転制御盤3からエレベ
ータの安全装置40の動作状況やかご1の停止位置、乗
場扉6やかご扉14の開閉状態およびかご1内の呼び登
録釦の動作状態などのエレベータの情報に基づいて閉じ
込め故障が発生したことを検出して、サービスセンタ内
の監視装置20に電話回線Tを介して閉じ込め故障の発
生を発報する。また、端末装置26には、電源継続部3
2および安全装置回路短絡部33の少なくとも一方に異
常が発生した場合に救出制御体31に中止の指令を送出
する救出中止指令部30が設けられている。
【0017】監視装置20は、かご1内の通話装置16
に電話回線Tを通じて接続される通話装置21と、監視
装置20の主要部分を成す監視部22とを有している。
この監視部26には、端末装置26から閉じ込め故障の
発報があった際に、運転制御盤3から出力されたエレベ
ータの動作状態情報を蓄えた端末装置26から電話回線
Tを介して読み出して表示するエレベータ状態表示部2
3と、端末装置26より検出されたかご1内の閉じ込め
故障の原因を上記の動作状態情報に基づいて判定する閉
じ込め原因判定部24と、電話回線Tを介して救出制御
体31に接続され、この救出制御体31内の各部32〜
34を遠隔から操作する遠隔操作部25とが設けられて
いる。
【0018】運転制御盤3には、図示しないエレベータ
停止手段が設けられており、このエレベータ停止手段に
よって、エレベータ通常運転時に安全装置回路短絡部3
3に異常が発生し上記の異常検出手段が常時無効となっ
た場合、かご1が停止して扉6を開いた階でかご1を強
制的に休止させるとともに、エレベータ保守運転時に同
様に上記の異常検出手段が常時無効となった場合、即時
にかご1を強制的に休止させるようになっている。
【0019】上述した安全装置回路短絡部33は、図2
に示すように、監視装置20が救出制御用常開接点41
を閉成していないのに何らかの異常によって救出制御用
常開接点41が閉成したとき、図2の矢印Aで示す方向
に電流が流れることによって動作する検出素子43と、
図2中の個所B−C間に電圧が印加され救出制御用常開
接点41が異常であることを検出する異常検出リレー4
4とを有している。
【0020】電源継続部32は、図3に示すように、電
源制御用常開接点50および補助リレー51を有し、こ
の補助リレー51の付勢により、図4に示す常閉接点5
1Bが開動作し、この常閉接点51Bに直列に3相交流
電源53を遮断、投入する電源制御リレー52が接続さ
れている。このリレー52の付勢により、それぞれ閉動
作する図5の常開接点52A1、52A2が、3相交流
電源53の内の2相に接続されるとともに、図5の個所
Dで運転制御盤3に接続されている。また、電源制御リ
レー52の付勢により開動作する図6の常閉接点52B
には、検出素子54が接続されており、監視装置20が
電源制御用常開接点50を閉成していないのに何らかの
異常によって常開接点52A1、52A2が開成したと
き、常閉接点52Bが閉成するので図6の矢印Eで示す
方向に電流が流れることにより、検出素子54が動作す
る。この検出素子54には、図6中の個所F−G間に電
圧が印加され常開接点52A1、52A2が異常である
ことを検出する異常検出リレー55が接続されており、
この異常検出リレー55が付勢されることにより3相交
流電源53を遮断、投入する電源制御リレー52の異常
を検出できる。
【0021】このような電源継続部32では、エレベー
タ制御電源を遮断する際、電源制御用常開接点50を閉
成することにより補助リレー51が付勢され、これに連
動して常閉接点51Bが開成される。これにより電源制
御リレー52が消勢され、常開接点52A1、52A2
が開成されることによって3相交流電源53の内の2相
が遮断され、すなわち、エレベータ制御電源が遮断され
る。逆にエレベータ制御電源を投入するには、電源制御
用常開接点50を開成することにより補助リレー51が
消勢され、これに連動して常閉接点51Bが閉成され
る。これにより電源制御リレー52が付勢され、常開接
点52A1、52A2が閉成されることによってエレベ
ータ制御電源が投入される。
【0022】この実施形態にあっては、例えば、かご1
内に閉じ込められた乗客を遠隔から救出する場合、かご
内1の乗客が通話装置16から端末装置26および電話
回線Tを介して監視装置20の通話装置21へ連絡を取
るか、あるいは、端末装置26が運転制御盤3から安全
装置40の動作状況やかご1の停止位置、乗場扉6やか
ご扉14の開閉状態およびかご1内の呼び登録釦の動作
状態等のエレベータの情報に基づいて閉じ込め故障が発
生したことを検知し、電話回線Tを介して監視装置20
に閉じ込め故障の発生を発報する。
【0023】次いで、上記の閉じ込め発生を受信すると
同時に監視装置20内の監視部22では、端末装置26
から送信されたエレベータの情報をエレベータ状態表示
部23に表示して確認するとともに、閉じ込め原因判定
部24により閉じ込め故障が発生した原因が何であるか
を判定する。そして、その判定結果に従い安全装置回路
短絡やエレベータ制御電源の遮断、投入等の救出手段を
選択し、選択した手段を遠隔操作部25から電話回線T
を介して端末装置26に送信して、端末装置26により
エレベータの情報を判断しながら救出制御体31の電源
継続部32、安全装置回路短絡部33および低速運転指
令部34に対して指令を送信し、救出制御体31からエ
レベータを制御してかご1内に閉じ込められた乗客の救
出を行なうようになっている。
【0024】そして、安全装置40の回路短絡により救
出制御体31が異常を生じた場合には、図7に示す処理
手順にしたがって異常検出を行なうようになっている。
すなわち、手順S1として安全装置回路短絡接点異常検
出部36により安全装置回路短絡部33の異常が検出さ
れたとき、手順S2として、かご1の救出運転中かどう
かを判定する。このとき端末装置26から救出制御体3
1に安全装置40の回路短絡の指令がないのに異常異常
検出リレー44が付勢(すなわち常開接点41が閉路)
している状態は異常なので、手順S3として、端末装置
26の救出中止指令部30から救出制御体31に対して
救出を中止する指令を送信し、これによりかご1は休止
状態となる。
【0025】一方、上記の手順S2でかご1の救出運転
中ではない場合、手順S4としてかご1の運転モードを
判定し、その結果、端末装置26の保守運転検出部28
で通常運転モードでない(すなわち保守運転モードであ
る)と判断した場合、手順S9へ進みかご1の走行、停
止に拘わらず即時に3相交流電源53を遮断してかご1
を休止状態とする。また、上記の手順S4で通常運転モ
ードであると判定した場合、手順S5として、端末装置
26の走行検出部27によりかご1が走行しているかど
うかを検出し、その結果、かご1が走行している場合、
手順S6として端末装置26の走行検出部27とかご扉
開端検出部29により、かご1が停止した後、かご扉1
4が開ききったかを判定する。その結果、かご扉14が
開ききったことを検出した後、手順S9として、3相交
流電源53を遮断してかご1を休止状態とする。
【0026】また、上記の手順S5でかご1が停止中で
あると判断した場合、手順S7として端末装置26から
救出制御体31の電源継続部32に制御電源遮断、投入
の指令を送信し、3相交流電源53の遮断、投入を実施
してかご1のかご扉14を一旦開いた後、手順S8とし
て端末装置26のかご扉開端検出部29によりかご扉1
4が開ききったことを検出した後、手順S9として3相
交流電源53を遮断してかご1を休止状態とする。
【0027】また、かご1の救出運転中に電源継続部3
2の異常が検出されたとき、上述した安全装置回路短絡
部33の異常が検出された場合と同様に、二次災害を防
止するため救出を中止する。さらに、かご1の通常運転
中や保守運転中に電源継続部32の異常が検出された
際、最終的に電源制御リレー52の常閉接点52A1、
52A2が開路することにより3相交流電源53を遮断
するので、通常運転モード、保守運転モードに拘わらず
かご1が停止して安全な状態となる。
【0028】このように構成した本実施形態では、例え
ばかご1の速度が異常に速くなり、安全装置40が作動
してかご1を非常停止させることによりかご1内に乗客
が閉じ込められたとき、上記の異常検出動作を無効にす
るとともに、3相交流電源53を遮断、投入することに
より動作制御手段をリセットしてかご1を最寄り階まで
低速走行させてかご1内に閉じ込められた乗客を救出す
る。また、安全装置回路短絡部33および電源継続部3
2の少なくとも一方に異常が発生した場合、上述した乗
客の救出を中止し、かご1を非常停止させる安全装置4
0を通常の作動状態に保つことにより、かご1の運転を
行なう際の安全性を確保できる。
【0029】また、本実施形態では、エレベータ通常運
転時に安全装置回路短絡部33に異常が発生し、過速度
検出装置10を含む異常検出手段が常時無効となった場
合、かご1が停止して乗場5の扉6を開いた階でかご1
を強制的に休止させるようにしたので、上記の異常検出
手段が無効となった危険な状態でかご1の走行を継続さ
せることがなく万一故障が発生してもかご1の乗客を危
険な目に合わせることなく、また機器の破損を防止する
ことができる。また、乗場5の扉6を開ききった状態で
かご1を休止状態とするので乗客をかご1の外に安全に
出すことができる。
【0030】また、本実施形態では、エレベータ保守運
転時に安全装置回路短絡部33に異常が発生し、過速度
検出装置10を含む異常検出手段が常時無効となった場
合、即時にかご1を強制的に休止させるようにしたの
で、保守点検時にかご1が停止できないという危険を防
止できる。
【0031】なお、上記実施形態では、安全装置回路短
絡部33により、かご1の閉じ込め事故の発生原因が安
全装置40の動作による場合に、過速度検出装置10を
含む異常検出手段の異常検出動作を無効にする異常検出
無効手段が構成され、電源継続部32により、3相交流
電源53を遮断、投入することにより動作制御手段をリ
セットする制御手段が構成され、低速運転指令部34に
より、かご1を低速で走行させる低速運転手段が構成さ
れ、救出中止指令部30によって、安全装置回路短絡部
33および電源継続部32の少なくとも一方に異常が発
生した場合に乗客の救出を中止する救出中止手段が構成
されている。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係わる
発明によれば、異常検出無効手段および制御手段の少な
くとも一方に異常が発生した場合、救出中止手段により
乗客の救出を中止し、かごを非常停止させる安全装置を
通常の作動状態に保つことができる。したがって、非常
停止したかご内に閉じ込められた乗客を救出できるとと
もに、当該閉じ込め救出装置が暴走し異常な処理を行な
う前に閉じ込められた乗客の救出を中止し、二次災害を
防止できるという効果がある。
【0033】また、請求項2に係わる発明によれば、安
全装置を無効にする異常検出無効手段が異常となった状
態を検出することによって、かごを非常停止させる安全
装置の機能を損なうことなくて済むので、異常検出無効
手段の異常がエレベータ運行に影響を与えないようにす
ることができる。
【0034】また、請求項3に係わる発明によれば、安
全装置を無効となった危険な状態でかご走行を継続させ
ることがなく、万一故障が発生してもかご内の乗客を危
険な目に合わせることなく、かつエレベータ機器の破損
を防止することができる。また、かごの停止後、乗場の
扉を開ききった状態でエレベータを休止状態とするので
乗客をかごの外に出すことができる。
【0035】また、請求項4に係わる発明によれば、保
守作業員の保守点検時にエレベータが停止できないとい
う危険を防止することができる。
【0036】また、請求項5に係わる発明によれば、エ
レベータ制御電源を遮断、投入する制御手段が異常とな
った状態を検出することによってエレベータ制御電源が
不用意に遮断、投入されることを防止し、制御手段の異
常がエレベータ運行に影響を与えないようにすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるエレベータの閉じ
込め救出装置を示す説明図である。
【図2】本実施形態に設けられる回路短絡部およびその
異常検出部を説明する図である。
【図3】本実施形態に設けられる制御電源遮断用補助リ
レーを示す図である。
【図4】本実施形態に設けられる制御電源遮断用リレー
を示す図である。
【図5】本実施形態に設けられる制御電源遮断用リレー
の常開接点を示す図である。
【図6】図4の制御電源遮断用リレーの異常検出部を説
明する図である。
【図7】本実施形態に設けられる安全装置異常検出無効
手段が異常を生じた場合の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図8】従来のエレベータの構成を示す説明図である。
【図9】図8のエレベータに設けられる非常停止用安全
装置の電気回路図である。
【符号の説明】
1 かご 6 乗場扉 7 昇降路 10 過速度検出装置 11 上昇制限スイッチ 12 下降制限スイッチ 10b〜12b 常閉接点 13 乗場扉閉スイッチ 14 かご扉 16 通話装置 20 監視装置 21 通話装置 22 監視部 23 エレベータ状態表示部 24 閉じ込め原因判定部 25 遠隔操作部 26 端末装置 27 走行検出部 28 保守運転検出部 30 救出中止指令部(救出中止手段) 31 救出制御体 32 電源継続部(制御手段) 33 安全装置回路短絡部(異常検出無効手段) 34 低速運転指令部(低速運転手段) 35 電源投入接点異常検出部 36 安全装置回路短絡接点異常検出部 40 安全装置 41 常開接点 42 エレベータ走行用リレー 43 検出素子 44 異常検出リレー 50 常開接点 51 補助リレー 51B 常閉接点 52 電源制御リレー 52A1〜52A2 常開接点 53 3相交流電源 54 検出素子 55 異常検出リレー T 電話回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高尾 俊志 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 中村 元美 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 Fターム(参考) 3F304 CA12 EB11 ED18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路内を昇降するかごの動作を制御す
    る動作制御手段と、前記かごの動作が異常であることを
    検出する異常検出手段と、この異常検出手段で異常を検
    出したとき前記かごを非常停止させる安全装置と、前記
    かごの動作状態を監視し、この運転状態を電話回線を介
    してサービスセンタの監視装置に送信する端末装置とを
    有するエレベータに設けられ、 前記かごが非常停止してかご内に乗客が閉じ込められた
    とき、この閉じ込め事故の発生原因が前記安全装置の動
    作による場合、前記異常検出手段の異常検出動作を無効
    にする異常検出無効手段と、エレベータ制御電源を遮
    断、投入することにより前記動作制御手段をリセットす
    る制御手段と、前記かごを低速で走行させる低速運転手
    段とを備え、前記監視装置側からの指令に基づいて、前
    記かご内に閉じ込められた乗客の救出を行なうようにし
    たエレベータの閉じ込め救出装置において、 前記端末装置に、前記異常検出無効手段および制御手段
    の少なくとも一方に異常が発生した際に乗客の救出を中
    止する救出中止手段を設けたことを特徴とするエレベー
    タの閉じ込め救出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記異常検出無効手
    段の異常を検出する異常検出部を有したことを特徴とす
    るエレベータの閉じ込め救出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、エレベータ通常運転
    時に前記異常検出無効手段に異常が発生し前記異常検出
    手段が常時無効となった場合、前記かごが停止して扉を
    開いた階で前記かごを強制的に休止させるエレベータ停
    止手段を設けたことを特徴とするエレベータの閉じ込め
    救出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、エレベータ保守運転
    時に前記異常検出無効手段に異常が発生し前記異常検出
    手段が常時無効となった場合、即時に前記かごを強制的
    に休止させるエレベータ停止手段を設けたことを特徴と
    するエレベータの閉じ込め救出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記制御手段の異常
    を検出する異常検出部を設けたことを特徴とするエレベ
    ータの閉じ込め救出装置。
JP2000329055A 2000-10-27 2000-10-27 エレベータの閉じ込め救出装置 Pending JP2002128413A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000329055A JP2002128413A (ja) 2000-10-27 2000-10-27 エレベータの閉じ込め救出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000329055A JP2002128413A (ja) 2000-10-27 2000-10-27 エレベータの閉じ込め救出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002128413A true JP2002128413A (ja) 2002-05-09

Family

ID=18805800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000329055A Pending JP2002128413A (ja) 2000-10-27 2000-10-27 エレベータの閉じ込め救出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002128413A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5436421B2 (ja) * 2008-06-20 2014-03-05 三菱電機株式会社 エレベータ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5436421B2 (ja) * 2008-06-20 2014-03-05 三菱電機株式会社 エレベータ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2015079976A1 (ja) エレベータの安全システム
CN109789993B (zh) 带有具有例如乘客自主撤离的选择的两个单元的电梯安全监督实体
CN112135787B (zh) 安全切换系统以及用于在正常运行模式与检查运行模式之间切换电梯设备的方法
CN107840218B (zh) 一种电梯故障后应急自救系统
JP3681602B2 (ja) エレベーターの閉じ込め遠隔救出装置
JP2009062127A (ja) 非常用エレベータ制御システム
JP2012025558A (ja) エレベータ制御装置
KR920010419B1 (ko) 엘리베이터의 구출운전장치
KR100975758B1 (ko) 엘리베이터 구조운전 회로
JP5525347B2 (ja) エレベータの戸開走行防止装置の点検方法ならびにエレベータ監視装置
JPH1017233A (ja) エレベーターの非常時運転装置及び運転方法
JP2011001196A (ja) 非常用エレベータ制御システム
JP2002128413A (ja) エレベータの閉じ込め救出装置
JPH10231080A (ja) エレベータ制御装置
JPH08127479A (ja) エレベータの制御装置
JP3732701B2 (ja) エレベータの救出運転装置
JP3409997B2 (ja) エレベータの制御装置
JPH08169659A (ja) エレベーターの地震時運転装置
JP2002068629A (ja) エレベーターの地震時管制運転装置
JP2000169057A (ja) 油圧エレベータの制御装置
KR100809373B1 (ko) 엘리베이터 자동 구조운전 회로
JPH07315714A (ja) エレベータの制御装置
JPH09249360A (ja) エレベーターのリミットスイッチ動作点検装置
JPH06227771A (ja) エレベータ制御装置
JP2004323140A (ja) エレベータのかごドア制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051101

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060613