JP2002128007A - 包装袋の製造方法および製袋充填包装機 - Google Patents

包装袋の製造方法および製袋充填包装機

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JP2002128007A JP2000327117A JP2000327117A JP2002128007A JP 2002128007 A JP2002128007 A JP 2002128007A JP 2000327117 A JP2000327117 A JP 2000327117A JP 2000327117 A JP2000327117 A JP 2000327117A JP 2002128007 A JP2002128007 A JP 2002128007A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隅部が斜めにカットされた包装袋を効率よく
製造する。 【解決手段】 扁平状に折り合わされ、その開放端部が
熱シールされたフィルム1の端部に楔形の切り込み1e
が形成される。切り込み1eが形成される部位は、折り
合わされたフィルム1が幅方向に熱シールされ、包装袋
一袋ごとの境界部となる部位である。フィルム1の長手
方向に間隔をおいて設けられた2枚のカッタによって、
この境界部のうち、切り込み1eの頂点1fを含む範囲
(2本の一点鎖線の間の範囲)が、フィルム1の全幅に
わたって切断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタンディングパ
ウチや四方シール包装袋など、少なくとも3辺が熱シー
ルされた包装袋を製造するための製袋充填包装機に関
し、特に、シール後に隅部をカットする機能を備えた製
袋充填包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体や粘体などの容器としては、
瓶、缶、あるいはプラスチック容器などが用いられてい
るが、空容器が嵩張らないことから、近年は、可撓性フ
ィルムからなる袋が用いられてきている。液体や粘体な
どの容器として袋を用いる場合、袋の一部位に口栓を溶
着し、この口栓から内容物を注出する構成とすること
で、袋を開封したり内容物を袋から注出する際に、内容
物がこぼれないようにしている。
【0003】上述のような口栓付きの包装袋の形態とし
ては、立てた状態で置くことのできる自立袋(スタンデ
ィングパウチ)が一般的である。自立袋の製法として
は、大きく分けて2つの方法がある。
【0004】第1の方法は、上端が開口した袋を水平方
向に搬送しつつ、その袋の開口から内容物を投入した
後、上端を熱シールして袋を密封する方法である。口栓
付きの場合は、上端の熱シールの際に口栓も同時に溶着
する。また、この方法においては、製袋工程と内容物の
投入工程とを別工程で行う場合と、連続して行う場合と
がある。以下、この第1の方法を横送り方式ともいう。
【0005】第2の方法は、本出願人により開発され
た、縦型製袋充填包装機を利用した方法である。すなわ
ち、フィルムを一定のピッチで下方に間欠送りしつつ、
フィルムの両側端部を重ね合わせて熱シールし、この熱
シールされた部分と反対側の部分を内側に折り込んで袋
の底部を形成し、その後、フィルム内に内容物を投入
し、フィルムを水平方向に熱シールおよび切断する方法
である(例えば、特開平11−152104号公報参
照)。なお、この方法で口栓を付ける場合は、自立袋の
上端となるフィルムの重ね合わせられた両側端部の熱シ
ールの際に口栓も同時に溶着する。以下、この第2の方
法を縦送り方式ともいう。
【0006】この縦送り方式によれば、上端が開口した
袋を水平方向に搬送しながら内容物の投入および上端の
熱シールを行うのではなく、縦型製袋充填機を利用した
ものなので、装置の設置面積が格段に小さくて済み、し
かも袋内に異物や空気が混入しにくいという利点があ
る。
【0007】ここで、横送り方式による自立袋は、上端
が開口した袋を作り、この中に内容物を投入するので、
袋の形状はある程度自由に設計することができる。しか
し、縦送り方式によれば、簡単に言えば、下方に送られ
るフィルムを縦方向に半分に折り合わせて、縦方向およ
び横方向(水平方向)に熱シールするものなので、基本
的には、得られる自立袋は、正面から見てほぼ矩形であ
り、四隅部は直角となっている。
【0008】そのため、自立袋を手で持った際に自立袋
の角が当たったり、内容物が飲料である場合に口栓を介
して内容物を飲用しようとしたとき自立袋の角が顔に当
たったりし、使用者に不快感を与えるおそれがある。ま
た、複数の自立袋を並べて陳列した際、自立袋の角が隣
の自立袋に当たり、傷付けてしまうおそれもある。そこ
で、このような不具合をなくするために、縦送り方式に
よる自立袋では、フィルムを水平方向に熱シールし切断
して得られた個々の自立袋に対して四隅部をカットして
いる。つまり、包装機とは別に、自立袋の隅部をカット
する切断装置を設置し、包装機による製袋包装が終了し
た自立袋をこの切断装置に供給して隅部を斜めにカット
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように縦送り
方式による自立袋では、隅部のカットのために、包装機
による一連の製袋充填工程とは別工程で切断工程を必要
としていたため、自立袋の生産効率が低下してしまうと
いう問題点があった。そこで、生産効率を低下させない
ために、隅部のカット形状に応じた切り込みを予め形成
しておいたフィルムを用いたり、または、包装機での一
連の動作の適宜工程、例えば水平方向への切断の直前の
工程で隅部をカットする方法が考えられる。ここで、フ
ィルムの水平方向への切断前は袋が繋がった状態となっ
ているので、フィルムはV字状にカットされる。
【0010】このように、フィルムにV字状の切り込み
を入れた場合、フィルムの送り量のずれ等により、フィ
ルムの水平方向への切断位置がV字状の切り込みの頂点
の位置とずれてしまうと、切り込みの頂点の部分が一方
の袋には鋭角な突起となって現れ、隅部を斜めにカット
する本体の目的に反する結果となる。
【0011】本発明の目的は、隅部が斜めにカットされ
た包装袋を効率よく製造する充填包装方法および縦型充
填包装機を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の包装袋の製造方法は、長尺シート状のフィルム
をその長手方向に沿って扁平状に折り合わせる工程と、
前記扁平状に折り合わせられたフィルムの開放端部を前
記フィルムの長手方向に沿って熱シールする工程と、前
記扁平状に折り合わせられたフィルムの幅方向の少なく
とも一方の端部の、製造すべき包装袋一袋分の境界部と
なる部位に楔形の切り込みを形成する工程と、前記開放
部が熱シールされたフィルム内に充填物を投入する工程
と、前記充填物が投入されたフィルムをその幅方向に熱
シールし前記境界部を形成する工程と、前記フィルムの
長手方向に間隔をおいて設けられた2枚のカッタを用
い、前記境界部のうち、前記切り込みの頂点を含む範囲
を前記フィルムの幅方向全幅にわたって切断する工程と
を有する。
【0013】上記本発明の包装袋の製造方法では、最終
的に得られる包装袋の隅部に設けられる切り欠き部とな
る楔形の切り込みが、包装袋を一袋ずつ分離する前の、
一連の製袋充填工程の中で行われるが、包装袋の一袋ず
つへの分離の際は、上記のように、2枚のカッタを用
い、切り込みの頂点を含む範囲を切断することにより、
フィルムの送り量がばらつくなどしてフィルムの切断位
置がずれたとしても、切り込みの頂点の部分は取り除か
れる。その結果、包装袋の隅部の切り欠き部に鋭角な部
分が形成されなくなり、この切り欠き部に起因する包装
袋の取り扱い時の不具合が防止される。
【0014】ここで、フィルムの幅方向の他に、フィル
ムを扁平状に折り合わせたときの開放端部のみが熱シー
ルされれば、得られる包装袋は、三方シール式の包装袋
となる。また、開放端部の他に、この開放端部と反対側
の端部も熱シールすれば、四方シール式の包装袋が得ら
れる。さらに、フィルムの開放端部と反対側の端部でフ
ィルムを内側に折り込み、これにより形成された2つの
山部を熱シールし、この山部の熱シール後に、フィルム
を幅方向に熱シールすることにより、自立袋が得られ
る。この場合、フィルムの開放端部を熱シールする前
に、この開放端部に口栓を溶着することで、口栓付きの
自立袋が得られる。
【0015】本発明の製袋充填包装機は、長尺シート状
のフィルムを下方に送りつつ、前記フィルムを製袋し、
前記フィルム内に充填物を投入して包装袋を製造する製
袋充填包装機であって、長尺シート状のフィルムをその
長手方向に沿って扁平状に折り合わせる折り込み機構
と、前記折り込み機構によって折り合わせられたフィル
ムの開放端部を前記フィルムの長手方向に沿って熱シー
ルする第1のシール機構と、前記折り込み機構によって
折り合わせられたフィルムの幅方向の少なくとも一方の
端部の、製造すべき包装袋一袋分の境界部となる部位に
楔形の切り込みを形成するトリミング機構と、前記第1
のシール機構で熱シールされたフィルム内に充填物を投
入する投入パイプと、前記投入パイプよりも下方に配置
され、前記フィルムをその幅方向に熱シールして前記境
界部を形成するフィルム加熱手段、及び前記フィルムの
長手方向に間隔をおいて配置されそれぞれ前記フィルム
をその幅方向全幅にわたって切断する2枚のカッタを備
え、前記2枚のカッタによって、前記加熱手段で形成さ
れた前記境界部のうち前記切り込みの頂点を含む範囲を
切断する第2のシール機構とを有する。
【0016】上記のとおり構成された本発明の製袋充填
包装機では、フィルムに楔形の切り込みを形成するトリ
ミング機構を有するので、包装袋の製造後に、別途フィ
ルムに切り欠き部を形成する必要がなくなる。また、フ
ィルムを幅方向に熱シールし切断する第2のシール機構
は、フィルムの長手方向に間隔をおいて配置された2枚
のカッタを有し、これにより、加熱手段で形成された境
界部のうち切り込みの頂点を含む範囲を切断するので、
フィルムの送り量がばらつくなどしてフィルムの切断位
置がずれたとしても、切り込みの頂点の部分は取り除か
れる。その結果、包装袋の隅部の切り欠き部に鋭角な部
分が形成されなくなり、この切り欠き部に起因する包装
袋の取り扱い時の不具合が防止される。
【0017】また、折り込み機構によるフィルムの折り
込み形状を変更したり、適宜の熱シール機構を付加する
ことで、三方シール式の包装袋や、四方シール式の包装
袋や、自立袋を製造することができる。
【0018】第2のシール機構としては、フィルムの加
熱と切断とを同時に行う機構であっても良いし、別々に
行う機構であっても良い。フィルムの加熱と切断とを別
々に行う場合、フィルムの加熱を更に複数の段階に分け
て行うこともできる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0020】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態である製袋充填包装機の概略側面図であり、
図2は図1に示した製袋充填包装機の概略正面図であ
る。
【0021】この製袋充填包装機は、図19に示すよう
な自立袋100を製袋しつつ、鉛直方向に延びる投入パ
イプ11から投入される液体もしくは粘体の製品を充填
するものである。以下、製袋充填包装機について説明す
るが、その前に、図19に示す自立袋100について簡
単に説明する。
【0022】自立袋は、口栓アセンブリ105が溶着さ
れた天シール部101、2つの側シール部102及び底
シール部103の4カ所のシール部を有し、さらに、天
シール部101の両端部に切り欠き部104を有する。
口栓アセンブリ105は、天シール部101に溶着され
て自立袋100の内部と外部とを連通させる口栓本体1
05aと、口栓本体105aに着脱可能に取り付けられ
たキャップ105bとを有する。
【0023】続いて、製袋充填包装機の全体の構成につ
いて、図19を参照しつつ、図1及び2を用いて概略説
明する。
【0024】投入パイプ11の上部には、フィルム供給
ローラ(不図示)からガイドローラ12を経由して供給
される長尺シート状のフィルム1を、その両側端部が一
致し、かつ、自立袋100の底面となる部分を内側に折
り込むための製袋折り込み機構20が設けられている。
【0025】製袋折り込み機構20の下方には、製袋折
り込み機構20によって所定の形状にほぼ扁平状に折り
合わせられたフィルム1をその長手方向に熱シールする
ための底シール機構30及び天シール機構40が配置さ
れる。底シール機構30と天シール機構40とは、投入
パイプ11を間において互いに対向する位置に配置され
ており、底シール機構30は、自立袋100の底シール
部103を形成する一方、天シール機構40は、自立袋
100の天シール部101を形成する。投入パイプ11
の下端は、これら底シール機構30及び天シール機構4
0よりも下方に位置している。これにより、底シール機
構30及び天シール機構40によるフィルム1の熱シー
ル動作時に製品を噛み込むおそれはなくなる。
【0026】製袋折り込み機構20と天シール機構40
との間には、自立袋100の天シール部101となる部
位に口栓アセンブリ105を供給する口栓供給機構7
0、及び供給された口栓アセンブリ105を熱溶着する
口栓溶着機構80が配置されている。なお、これら口栓
共有機構70及び口栓溶着機構80は、図2では省略し
ている。
【0027】天シール機構40の下方には、口栓アセン
ブリ105が熱溶着されたフィルム1の部分を冷却する
ための口栓冷却機構90が配置されており、さらにその
下方には、自立袋100の切り欠き部104を形成する
ために、自立袋100を一袋ずつ切り離す前に、製造す
べき自立袋100の一袋分の境界部となる部位に楔形の
切り込みを形成するトリミング機構50が配置されてい
る。
【0028】トリミング機構50の下方には、投入パイ
プ11の両側方でフィルム1を挟みながら回転し、フィ
ルム1を下方に送る2対の送りローラ13が設けられて
いる。送りローラ13の下方には、フィルム1を間にお
いて対向配置され、送りローラ13の回転に同期して回
転される1対のシゴキローラ14が設けられている。シ
ゴキローラ14は、フィルム1を挟み込むことによっ
て、フィルム1内に投入された製品を分割するものであ
り、不図示の駆動機構によって図2に示した矢印A方向
に対向移動可能に設けられている。また、シゴキローラ
14は、フィルム1を挟んだ状態で回転することによ
り、送りローラ13とともにフィルム1を下方に送る。
【0029】シゴキローラ14の下方には、製品が投入
されたフィルム1を、その幅方向(水平方向)に熱シー
ルして、自立袋100を切り離す前の境界部でもある、
自立袋100の側シール部102を形成するための側シ
ール機構60が配置されている。
【0030】次に、上述した製袋折り込み機構20、口
栓供給機構70、口栓溶着機構80、底シール機構3
0、天シール機構40、口栓冷却機構90、トリミング
機構50及び側シール機構60について詳しく説明す
る。
【0031】(1)製袋折り込み機構 図3は、図1及び図2に示した製袋充填包装機の製袋折
り込み機構の斜視図である。
【0032】図3に示すように、ガイドローラ12の下
方には、上辺の長さが下辺の長さよりも長いがフィルム
1の幅よりも小さく、かつ、2つの斜辺の角度が互いに
等しい台形板21が、鉛直方向に対して斜めに配置され
ている。台形板21の下辺の近傍には、台形板21の下
辺の長さと等しい幅を持つ長方形状の幅規定板23が鉛
直方向に配置されており、幅規定板23の両側方には、
水平方向、かつ、幅規定板23の幅方向とは直角な方向
に延びた2本のガイドアーム22が設けられている。
【0033】ガイドローラ12を経由したフィルム1
は、送りローラ13(図1及び図2参照)の駆動により
台形板21の上面及び幅規定板23の外側面に密着しな
がら下方に送られ、さらに、各ガイドアーム22によっ
て、フィルム1の端部の広がりがフィルム1の外側から
押さえられる。これにより、フィルム1には、図4に示
すように2つの稜部1aが形成され、これら稜部1aの
間の領域が、自立袋の底面となる。
【0034】幅規定板23の下方には、フィルム1に形
成された2つの稜部1aの間の領域をさらに内側に折り
込むための、1枚の押し込み板25及び2枚の押え板2
4が配置されている。押し込み板25は逆三角形状の部
材であり、図4に示したフィルム1の2つの稜部1aの
間の領域をフィルム1の外側から押し込むように、傾斜
して配置される。各押え板24は、フィルム1の内側か
ら2つの稜部1aを支持し、フィルム1が押し込み板2
5で押し込まれたときに各稜部1aが押し込まれないよ
うに規制するものであり、フィルム1の内側において互
いに間隔をあけて対向配置される。これにより、押し込
み板25及び各押え板24を通過したフィルム1は、図
5に示すように、開放端とは反対側の側部がW字形状に
折り込まれて、2つの山部1bとその間の谷部とが形成
される。また、各押え板24は、押し込み板25の斜辺
の傾斜に合わせて互いの間隔が次第に小さくなるように
傾いている。
【0035】(2)口栓供給機構 図6は、図1に示す口栓供給機構70の、一部を破断し
た拡大図である。図6に示すように、口栓供給機構70
は、多数の口栓アセンブリ105を保持する口栓ホルダ
73と、口栓ホルダ73に保持された口栓アセンブリ1
05を、上述の製袋折り込み機構20で折り込まれたフ
ィルム1の、開放側端部での間の部位1d(図5参照)
へ移送する口栓移送ユニット75とを有する。
【0036】口栓ホルダ73は、ブラケット72によっ
て水平方向に対して傾斜してベース71に固定されてお
り、キャップ105bを下に向けた状態で口栓アセンブ
リ105を一列に並べて保持する。口栓ホルダ73に
は、口栓アセンブリ105のこの姿勢を保つために口栓
本体105aのフランジ部をガイドするガイド溝73a
が設けられている。また、口栓ホルダ73の下端には、
口栓アセンブリ105を下側から支持する支持部材74
が設けられている。
【0037】口栓移送ユニット75は、シャフト76を
中心に揺動自在にベース71に設けられている。口栓移
送ユニット75の先端部には、口栓アセンブリ105の
キャップ105bを把持するフィンガ77が設けられて
いる。フィンガ77の構造としては、物品を把持する一
般的な構造を適用可能であるが、それ自身の弾性変形を
利用して把持するものが最も簡単である。
【0038】不図示の駆動手段によって口栓移送ユニッ
ト75を口栓ホルダ73の位置まで図示時計回りに回転
させると、口栓ホルダ73に保持された最下位置の口栓
アセンブリ105がフィンガ77によって把持される。
その後、口栓移送ユニット75を反時計回りに回転させ
ることで、フィンガ77に把持された口栓ユニット10
5は口栓ホルダ73から引き出され、口栓移送ユニット
75の回転とともに、一点鎖線で示した軌跡を通って、
フィルム1の開放側端部での間の部位1d(図5参照)
へ移送される。一方、口栓ホルダ73の下端から口栓ア
センブリ105が引き出されると、残りの口栓ホルダ1
05はガイド溝73aに沿って滑り落ち、最下位置のも
のが支持部材74上に支持される。次回の動作では、こ
の最下位置の口栓アセンブリ105が引き出される。
【0039】(3)口栓溶着機構 口栓溶着機構80は、図1に示すように、製袋折り込み
機構20によって折り込まれたフィルム1の開放端側に
位置しており、図2に示すように、フィルム1を間にお
いて対向配置され、それぞれエアシリンダ等の駆動手段
によって水平方向に対向移動される2つの溶着用ヒータ
81を有する。各溶着用ヒータ81は、それぞれ電熱ヒ
ータ等の加熱手段を内蔵している。口栓アセンブリ10
5は、図6及び図19にも示されるように、口栓本体1
05aのキャップ105bが取り付けられた側と反対側
の端部がフランジ部となっており、各溶着用ヒータ81
の対向面には、溶着用ヒータ81を閉じたときにこのフ
ランジ部を受け入れる凹部が、フランジ部の外形に合致
した形状で形成されている。
【0040】前述した口栓供給機構70により、口栓ア
センブリ105が、折り込まれたフィルム1の開放端側
の間の部位に供給された後、各溶着用ヒータ81を閉じ
ることにより、口栓アセンブリ105のフランジ部とフ
ィルム1とが加圧されつつ加熱され、口栓アセンブリ1
05は、フィルム1の2つの部分に挟まれた状態で、フ
ィルムの開放端部に熱溶着される。
【0041】(4)天シール機構 天シール機構40は、図1に示すように口栓溶着機構8
0の下方に位置しており、図2に示すように、フィルム
1を間において対向配置されそれぞれエアシリンダ等の
駆動手段によって水平方向に対向移動される2つの天シ
ールバー41とを有し、これら天シールバー41の間
を、フィルム1の、口栓アセンブリ105が溶着された
部位が通過可能な構成となっている。
【0042】各天シールバー41にはそれぞれ電熱ヒー
タ等の加熱手段(不図示)が内蔵されており、また、各
天シールバー41の対向面には、口栓溶着機構80の溶
着用ヒータ81と同様に、天シールバー41を閉じたと
きに口栓アセンブリ105のフランジ部を受容する凹部
が形成されている。フィルム1に溶着された口栓アセン
ブリ105が、各天シールバー41の凹部と同じ高さに
位置した状態で各天シールバー41を閉じることによ
り、フィルム1の開放端部が、天シールバー41の間で
のフィルム1の送り方向、つまりフィルム1の長手方向
に沿って熱シールされる。
【0043】ここで、各天シールバー41の対向面は、
その全面ではなく、図7に示す斜線を施した段差領域4
1aのみがフィルム1を加圧するように、周囲よりも高
くなっている段差領域41aを有する。この段差領域4
1aの形状によって、自立袋100の天シール部101
(図19参照)の形状が決定される。本実施形態では、
段差領域41aは、側シール機構60で熱シールされる
部位との境界が曲線によって繋がるような形状となって
いる。
【0044】また、天シールバー41の段差領域41a
の鉛直方向における長さは、この包装機における1動作
サイクルでのフィルム1の送りピッチPよりも大きくな
っており、天シールバー41の下端部では、前回の動作
時に熱シールされた部位の上端部が再度熱シールされ
る。
【0045】(5)底シール機構 図8は、図1に示した底シール機構を示す図であり、同
図(a)はその上面図、同図(b)はその正面図であ
る。また、図9は、図7に示した底シール機構の底シー
ルバーの対向面の図である。
【0046】図8に示すように、底シール機構30は、
互いにロッド33aを対向させて、この包装機のフレー
ム10aに固定された2つのエアシリンダ33と、各エ
アシリンダ33のロッド33aにそれぞれ固定された支
持部材32に互いの対向面を対向させて支持された2つ
の底シールバー31と、フレーム10aに支持されて先
端部を各底シールバー31の間に侵入させて配置された
受け板34とを有する。各底シールバー31と受け板3
4との距離は、シリンダ33のロッド33aを前進させ
ることによって底シールバー31が受け板34に加圧さ
れるように設定されている。
【0047】上述の製袋折り込み機構20(図3参照)
によって折り込まれたフィルム1は、2つの山部1bの
間に受け板34を侵入させた状態で送られる。各底シー
ルバー31には、それぞれ電熱ヒータ等の加熱手段(不
図示)が内蔵されている。これら加熱手段で各底シール
バー31を加熱しつつ、各シリンダ33を同時に駆動し
て各底シールバー31を前進させることで、フィルム1
の、受け板34と底シールバー31とで挟まれた部位、
すなわち2つの山部1bが同時に熱シールされる。
【0048】ここで、各底シールバー31の対向面は、
図9に斜線で示すように、周囲よりも高くなった段差領
域31aを有し、底シールバー31がフィルム1を加圧
する際は、実際にはこの段差領域31aがフィルム1に
加圧される。この段差領域31aの形状によって、自立
袋100の底シール部103(図19参照)、すなわち
自立袋として立たせることができるようにするためのリ
ブの形状が決定される。本実施形態では、底シール部1
03は熱シールされる領域と製品が充填される領域との
境界が凹曲線を形成し、かつ、側シール機構60で熱シ
ールされる部位との境界が曲線で繋がるような形状とな
っている。また、段差領域31aの鉛直方向における長
さLは、前述したフィルム1の送りピッチPよりも大き
くなっており、段差領域31aの下端部では、前回の動
作時に熱シールされた部位の上端部が再度熱シールされ
る。
【0049】(6)口栓冷却機構 図2に示すように、口栓冷却機構90は、フィルム1を
間において対向配置され、それぞれエアシリンダ等の駆
動手段によって水平方向に対向移動される2つの加圧部
材91を有する。各加圧部材91は、熱伝導率の高い金
属で構成されており、各加圧部材91の対向面には、口
栓溶着機構80の溶着用ヒータ81と同様に、加圧部材
91を閉じたときに口栓アセンブリ105のフランジ部
を受容する凹部が形成されている。このような加圧部材
91で、フィルム1の口栓アセンブリ105が溶着され
た部分を挟むことで、口栓溶着機構80及び天シール機
構40によって与えられた熱が加圧部材91に伝わり、
結果的に、口栓アセンブリ105が溶着された部分が冷
却される。
【0050】口栓アセンブリ105が溶着された部分は
溶着後の温度が低下しにくいため、自然冷却を待って次
工程を行うのは、生産効率の観点からは好ましくない。
従って、天シール機構40によるフィルム1の熱シール
後、口栓冷却機構90によって、口栓アセンブリ105
が溶着された部分を強制的に冷却することで、口栓付き
の自立袋の生産効率を向上することができる。
【0051】(6)トリミング機構 トリミング機構50の構造を、図10に断面で示す。図
10に示すように、トリミング機構50は、フィルム1
を間において対向配置されたトリミングカッタ保持部材
51と、トリミングカッタ保持部材51との間でフィル
ム1を押さえるフィルム押さえ部材52とを有する。こ
れらトリミングカッタ保持部材51及びフィルム押さえ
部材52は、エアシリンダ等の駆動手段(不図示)によ
って対向移動される構成となっている。
【0052】トリミングカッタ保持部材51には、吸引
パイプ53及びトリミングカッタ54が、トリミングカ
ッタ保持部材51の先端面(フィルム押さえ部材52と
の対向面)に対してそれぞれ独立して進退移動可能に設
けられている。
【0053】吸引パイプ53は、吸引装置(不図示)に
接続されており、ばね等の弾性部材(不図示)によって
フィルム押さえ部材52に向けて付勢された状態で、ト
リミングカッタ保持部材51の先端面よりも数mm突出
した位置で保持されている。吸引パイプ53を付勢して
いる弾性部材の付勢力は、トリミングカッタ保持部材5
1とフィルム押さえ部材52とを閉じることによって、
フィルム押さえ部材52が弾性部材の付勢力に抗して吸
引パイプ53を押し込むことのできる程度の力である。
【0054】トリミングカッタ54は吸引パイプ53の
外側に配置されており、刃先側から見た形状がV字状の
カッタである。トリミングカッタ54は、エアシリンダ
等の駆動手段によって進退駆動され、トリミングカッタ
保持部材51とフィルム押さえ部材52とでフィルムを
挟んだ状態でトリミングカッタ54を前進させること
で、図11に示すように、フィルム1にV字状の切り込
み1eが形成される。なお、この切り込み1eが形成さ
れる部位は、天シール機構40(図1及び図2参照)で
熱シールされた部位であり、その部分でも特に、図11
からも分かるように、口栓アセンブリ105が溶着され
た部位の間の、後述する側シール機構60でも熱シール
される部位である。なお、フィルム押さえ部材52に
は、トリミングカッタ54を前進させたときにトリミン
グカッタを受け入れるためのカッタ受け52aが形成さ
れている。
【0055】このトリミング機構50の動作について以
下に説明する。まず、トリミングカッタ保持部材51と
フィルム押さえ部材52とを閉じ、両者でフィルム1を
挟む。次いで、トリミングカッタ54を前進させてフィ
ルム1の一側部をV字状に切断する。フィルム1を切断
したら、吸引パイプ53に接続された吸引装置を駆動
し、トリミングカッタ保持部材51とフィルム押さえ部
材52とを離間させる。この際、トリミングカッタ54
は、前進させたままでもよいし、後退させてもよい。ト
リミングカッタ保持部材51とフィルム押さえ部材52
とを離間させ、吸引パイプ53によるフィルム1の押圧
が解除されると、トリミングカッタ54によってフィル
ム1から切り取られた切断片は吸引パイプ53内に吸い
込まれ、この包装機の切りくず箱(不図示)内へ移送さ
れる。これにより、切断片が包装機の周囲に散らかるの
を防止することができる。
【0056】本例では、トリミング機構50は天シール
機構40の下方に配置され、天シール機構40で熱シー
ルされた部位に対して切り込み1eを形成するものを示
したが、最終的にフィルム同士が熱溶着される部位に切
り込み1eを形成するのであれば、トリミング機構50
を天シール機構40の上方に配置し、フィルム1に切り
込み1eを形成した後、天シール機構40による熱シー
ルを行ってもよい。
【0057】(7)側シール機構 図12は、図1及び図2に示した側シール機構の模式的
正面図である。図12に示すように、側シール機構60
は、フィルムを間において対向配置され、それぞれエア
シリンダ等の駆動手段によって水平方向に対向移動され
るカッタ保持バー61とヒーターバー62とを有する。
【0058】カッタ保持バー61には、フィルム1を幅
方向に切断する2枚のカッタ63が、フィルム1の送り
方向に間隔をおいて並列に設けられている。カッタ63
は、不図示のカッタ用駆動源により、カッタ保持バー6
1の先端面(ヒーターバー62との対向面)に対して進
退駆動される。ヒーターバー62は、電熱ヒータ等の加
熱手段(不図示)を内蔵しており、カッタ保持バー61
との対向面には、カッタ63を前進させた際にカッタ6
3を受け入れるための凹部62aが形成されている。な
お、後述するように、この側シール機構60の動作で
は、2つのカッタ63を独立して動作させる必然性はな
いので、2つのカッタ63を一部位で互いに連結し、こ
の連結部に、カッタ63の駆動源を連結することで、カ
ッタ63の駆動部の構成を簡略化することができる。
【0059】2つのカッタ63の刃先における距離D
は、図11に示す、フィルム1に形成される切り込み1
eの開放側端における幅Cよりも十分に小さく設定され
る。
【0060】次に、この側シール機構60の動作につい
て図13を参照して説明する。
【0061】まず、図13(a)に示すように、シゴキ
ローラ14、および側シール機構60のカッタ保持バー
61とヒーターバー62とを開いた状態で、フィルム1
内に投入パイプ11から製品(図13では斜線で示す)
を投入する。製品の液面位置がシゴキローラ14よりも
高くなったら、図13(b)に示すように、シゴキロー
ラ14を閉じ、製品を分割する。
【0062】シゴキローラ14を閉じたら、その状態の
まま、図13(c)に示すようにシゴキローラ14を回
転させてフィルムを下方に送る。これにより、フィルム
1には、製品が存在していない空充填部1aが形成され
る。この時点では、フィルム1には口栓アセンブリ10
5が既に溶着されているため、図1に示すように、シゴ
キローラ14は、口栓アセンブリ105が通過しない位
置でフィルム1を挟む構成となっている。
【0063】フィルム1が、包装機の1動作サイクルで
の送りピッチだけ下方に送られ、空充填部1aの下端部
が側シール機構60のカッタ保持バー61とヒーターバ
ー62との間に達したら、フィルム1の送りを停止し、
図13(d)に示すように、側シール機構60のカッタ
保持バー61とヒーターバー62とを閉じ、両者でフィ
ルム1を加圧・加熱する。これにより、フィルム1は幅
方向全幅にわたって熱シールされる。このカッタ保持バ
ー61とヒーターバー62とによるフィルム1の加圧・
加熱の直後に、各カッタ63を前進させてカッタ保持バ
ー61から突出させ、フィルム1の熱シールされた領域
のフィルム1の送り方向についての中間部で、フィルム
1を幅方向に切断する。
【0064】この工程において、フィルム1の送りを停
止する設計上の位置は、図11に示す切り込み1eの頂
点1fの位置が、2つのカッタ63の中間の位置と一致
する位置である。
【0065】その後、カッタ63を後退させるととも
に、カッタ保持バー61とヒーターバー62とを離間さ
せることにより、カッタ保持バー61とヒーターバー6
2とによるフィルム1の保持が解除され、切断された自
立袋100が落下する。さらに、シゴキローラ14を開
いて空充填部1a内に製品を落下させると、図13
(a)に示す状態となり、以降、上述した一連の手順を
繰り返すことで、自立袋100が連続して生産される。
【0066】ここで、図13(d)にも示したように、
自立袋100の切り離しの際には2つのカッタ63が用
いられ、フィルム1は2カ所で切断される。一方、前述
したように、フィルム1の切断時には、フィルム1に形
成された切り込み1eの頂点1fが2つのカッタ63の
間に存在している。そのため、図14(a)、(b)に
一点鎖線で示した切断線でフィルム1は切断され、フィ
ルム1の送り量がばらついたとしても、フィルム1は、
切り込み1eの頂点1fを含む領域が切り取られること
になる。なお、図14(a)は、フィルム1の送り量が
正規よりも小さい場合を示し、図14(b)は、フィル
ム1の送り量が正規よりも大きい場合を示している。
【0067】このように、切り込み1eの頂点1fを含
む領域が切り取られるようにフィルム1を2カ所で切断
することで、フィルム1の送り量がばらついたとして
も、図19に示すような、自立袋100の隅部を斜めに
カットした切り欠き部104を確実に形成することがで
きる。その結果、自立袋100を取り扱う際に自立袋1
00の角が使用者に突き当たり使用者に不快感を与えた
り、また、自立袋100の角が他の物品を傷付けてしま
うといった不具合を防止することができる。
【0068】フィルム1に形成された切り込み1eの開
放側端における幅C(図11参照)と、2つのカッタ6
3の刃先における距離D(図12参照)との関係は前述
したとおりであるが、これらの値は、フィルム1の送り
量のばらつきに応じて設定される。つまり、カッタ63
の距離Dは、フィルム1の送り量がずれても確実に切り
込み1eの頂点1fを含む領域を切り取ることのできる
距離とされ、切り込み1eの幅Cは、2つのカッタ63
でフィルム1が切断されても確実に切り込み1eの部分
がフィルム1に残る幅とされる。また、フィルム1の無
駄を抑えるという観点からは、カッタ63の距離Dはで
きるだけ小さい方が好ましい。具体的には、本実施形態
では、カッタ63の距離Dは3mmとした。
【0069】また、側シール機構60によるシール幅S
(図12参照)は、自立袋100として必要な側シール
部102(図19参照)のシール幅と、カッタ63の距
離Dとによって決められる。具体的には、本実施形態で
は、側シール部102のシール幅を5mmとし、上述の
ようにカッタ63の距離Dが3mmであるので、側シー
ル機構60によるシール幅Sは13mmとした。
【0070】前述したように、フィルム1は一定のピッ
チで間欠送りされる。従って、口栓溶着機構80、底シ
ール機構30、天シール機構40、口栓冷却機構90、
トリミング機構50、及び側シール機構60は、フィル
ム1の送りが停止している状態でそれぞれが同時に動作
することのできる位置に配置するのが、自立袋100を
効率よく生産するという観点からは好ましい。
【0071】また、側シール機構60は、フィルム1を
その幅方向に熱シールするものであるが、その一部は、
製袋折り込み機構20によってフィルム1の一部位が内
側に折り込まれることによってフィルム1が四重になっ
ている。従って、この四重の部分に過度の引き剥がし力
が加わると、熱シールした部分が剥離してしまうおそれ
がある。そこで、このフィルム1が四重になった部分の
熱シール強度をより向上させるために、フィルム1が四
重になった部分を側シール機構60による熱シールに先
立って熱シールする補強シール機構を、側シール機構6
0と底シール機構30との間に設けてもよい。
【0072】以上、図1等に示した形態では、側シール
機構60は、フィルム1の熱シール及び切断を一つの機
構で行う構成を示したが、これらは別々の機構で行って
もよい。
【0073】図15に、フィルムの熱シールと切断とを
別々に行う側シール機構の一例の概略の構成を示す。図
15に示す側シール機構160は、フィルム1を間にお
いて対向配置されたヒーターバー161及びヒーター受
けバー162を有し、さらにその下方に、ヒーターバー
161及びヒーター受けバー162と同様にフィルム1
を間において対向配置された、カッタ保持バー163と
冷却バー164とを有する。
【0074】ヒーターバー161とヒーター受けバー1
62とは、不図示の駆動源により対向移動され、フィル
ム1を加圧及び加熱し、フィルム1の幅方向に熱シール
する。カッタ保持バー163と冷却バー164とは、不
図示の駆動源により対向移動され、フィルム1を加圧す
る。カッタ保持バー163は、フィルム1の送り方向に
間隔をおいて並列に配置された2枚のカッタ165を、
不図示のカッタ用駆動源により進退駆動可能に保持して
いる。冷却バー164は、熱伝導性のよい金属からな
る。
【0075】図15に示した側シール機構160では、
まず、シゴキローラ(不図示)の動作によりフィルム1
に形成された空充填部に対して、ヒーターバー161と
ヒーター受けバー162とを閉じることによって、フィ
ルム1をその幅方向に熱シールする。
【0076】その後、ヒーターバー161とヒーター受
けバー162とを開き、フィルム1を下方に送る。フィ
ルム1の熱シールされた部位がカッタ保持バー163と
冷却バー164との間に達したら、カッタ保持バー16
3と冷却バー164とを閉じてフィルム1を加圧保持す
る。これにより、ヒーターバー161により熱シールさ
れた部位が冷却される。フィルム1の加圧後、2枚のカ
ッタ165を前進させてフィルム1をその幅方向に切断
し、カッタ保持バー163と冷却バー164とを開く。
【0077】このように、フィルム1の熱シールと切断
とを異なる機構で行うことで、図12に示した側シール
機構60のようにヒーターバー62に凹部62aを形成
する必要がなくなる。これにより、シール面積を大きく
することができ、結果的にシール強度を高くすることが
できる。その他、2枚のカッタ165を用いてフィルム
を切断することによる作用効果は図1等に示した側シー
ル機構と同様であるので、その説明は省略する。また、
図15に示した側シール機構160のようにフィルム1
の幅方向への熱シールと切断とを異なる機構で行う場合
には、フィルム1に切り込み1e(図11参照)を形成
するトリミング機構を、熱シールを行う機構と切断を行
う機構との間に配置し、フィルム1への切り込み1eの
形成を、フィルム1の幅方向への熱シール後に行っても
よい。
【0078】ところで、図15に示した側シール機構1
60では、フィルム1は、熱シールされた後、カッタ保
持バー163と冷却バー164とにより加圧保持される
までの間、フリーの状態で下方に送られ、この間ではフ
ィルム1の熱シールされた部位が剥離あるいは溶断し易
い状態となっている。
【0079】この熱シールされた部位の剥離あるいは溶
断を防止するため、ヒーターバー161の加圧面には、
その幅方向に延びるストライプ状の凹凸目が形成される
一方、ヒーター受けバー162の加圧面にはシリコーン
ゴムが貼り付けられている。これにより、ヒーターバー
161とヒーター受けバー162とでフィルム1を加圧
加熱すると、フィルム1は、ヒーターバー161の凸部
で加圧された部位が圧縮されるがそれ以外の部位では実
質的には加圧されず、フィルム1の厚みが維持される。
その結果、フィルム1自体の強度も維持しつつ、十分な
シール強度を得ることができる。
【0080】このように、ヒーターバー161に凹凸目
を設けることは、シール強度を向上させるという観点で
は好ましいものである。しかし、凹凸目を設けた場合、
凸部以外の部分ではフィルム1は実質的に加圧されず、
この部分ではフィルム同士は熱接着されない。仮に、シ
ゴキローラによる空充填部の形成が不完全であり、空充
填部に製品が残留していた場合を想定すると、この残留
した製品は、フィルム同士が熱接着されていない部位に
閉じ込められてしまうことになる。
【0081】熱シール部に製品が残留すると、場合によ
ってはこの残留した製品が目視で分かり、外観上好まし
くない。また、フィルム1を切断する際、この製品が残
留した部分でフィルム1を切断してしまうと、閉じ込め
られていた製品が漏れ出すといった不具合が生じてしま
う。
【0082】そこで、熱シール部に製品が閉じ込められ
ないようにするために、図16に示す構成の側シール機
構を用いることもできる。
【0083】図16は、フィルムの熱シールと切断とを
別々に行う側シール機構の他の例の概略構成を示す図で
ある。図16に示す側シール機構170においては、シ
ゴキローラ(不図示)の下方に、フィルム1を間におい
て対向配置された第1のヒーターバー171及び第1の
ヒーター受けバー172を有する。これら第1のヒータ
ーバー171及び第1のヒーター受けバー172は、エ
アシリンダ等の駆動手段(不図示)により水平方向に対
向移動され、フィルム1を加圧する。
【0084】第1のヒーターバー171の加圧面は平坦
な面となっており、フィルム1が第1のヒーターバー1
71と第1のヒーター受けバー172とで加圧されると
き、フィルム1は、第1のヒーターバー171の加圧面
のうち、フィルム1と対向する全領域で加圧される。一
方、第1のヒーター受けバー172の加圧面には、シリ
コーンゴムからなるマットが貼り付けられている。
【0085】これら第1のヒーターバー171及び第1
のヒーター受けバー172の下方には、これらによって
熱シールされたフィルム1の部分を更に幅方向に熱シー
ルする、第2のヒーターバー173及び第2のヒーター
受けバー174が配置されている。これらもフィルム1
を間において対向配置され、エアシリンダ等の駆動手段
(不図示)により水平方向に対向移動されることにより
フィルム1を加圧する。
【0086】第2のヒーターバー173の加圧面には、
その幅方向すなわちフィルム1の幅方向に延びるストラ
イプ状の凹凸目173aが形成されている。フィルム1
が第2のヒーターバー173と第2のヒーター受けバー
174とで加圧されるとき、フィルム1は、凹凸目17
3aの凸の部分で加圧され、凹の部分では実質的には加
圧されない。一方、第2のヒーター受けバー174の加
圧面には、シリコーンゴムからなるマットが貼り付けら
れている。
【0087】更に、第2のヒーターバー173及び第2
のヒーター受けバー174の下方には、2枚のカッタ1
77を保持したカッタ保持バー175と冷却バー176
とが、フィルム1を間において対向配置されている。こ
れらカッタ保持バー175及び冷却バー176は、図1
5に示したカッタ保持バー163及び冷却バー164と
同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0088】図16に示した側シール機構170によれ
ば、まず、第1のヒーターバー171と第1のヒーター
受けバー172とを閉じることによって、フィルム1を
その幅方向に熱シールする。次いで、第1のヒーターバ
ー171と第1のヒーター受けバー172とを開き、フ
ィルム1を下方に送る。フィルム1の、第1のヒーター
バー171及び第1のヒーター受けバー172で熱シー
ルされた部位が第2のヒーターバー173と第2のヒー
ター受けバー174との間に達したら、第2のヒーター
バー173と第2のヒーター受けバー174とを閉じ、
再度フィルム1を幅方向に熱シールする。
【0089】第2のヒーターバー173と第2のヒータ
ー受けバー174とによる熱シールが終了したら、両者
を開き、再びフィルム1を下方に送る。そして、第2の
ヒーターバー173と第2のヒーター受けバー174と
により熱シールされた部位がカッタ保持バー175と冷
却バー176との間に達したら、以降は、図15に示し
たものと同様にしてフィルム1を冷却し、切断する。
【0090】ここで、第1のヒーターバー171は、加
圧面が平坦であるので、仮に、第1のヒーターバー17
1と第1のヒーター受けバー172との間でフィルム1
内に製品が残留していたとしても、第1のヒーターバー
171と第1のヒーター受けバー172とでフィルム1
を加圧することによりフィルム1は第1のヒーターバー
171と対向する全領域が加圧されるので、残留してい
た製品は両者間の領域から排除される。従って、フィル
ム1は、第1のヒーターバー171と第1のヒーター受
けバー172との間の領域に製品が存在しない状態で第
1のヒーターバー171と対向する全領域が熱シールさ
れる。
【0091】この第1のヒーターバー171による熱シ
ールは、側シール機構170により熱シールされる部位
の全領域でフィルム同士を互いに接着させることを目的
とするものであり、フィルム同士が剥離しないような十
分なシール強度を与える必要はない。つまり、第1のヒ
ーターバー171による熱シールは、第2のヒーターバ
ー173による熱シールを本シールとしたとき、本シー
ルに先立つ仮シールとして位置づけられる。従って、第
1のヒーターバー171及び第1のヒーター受けバー1
72は、単にフィルム同士が隙間を生じさせずに溶着さ
れるだけの熱量をフィルム1に与えるように、フィルム
1に対する加圧力及び加圧時間、並びに第1のヒーター
バー171の温度が、フィルム1の材質、厚さ等に応じ
て設定されている。
【0092】一方、第2のヒーターバー173及び第2
のヒーター受けバー174による熱シールでは、前述し
たような凹凸目173aの作用により、フィルム同士が
剥離しないような十分なシール強度でフィルム1がスト
ライプ状に熱シールされる。
【0093】以上説明したように、図16に示す側シー
ル機構170では、フィルム1の熱シールを2回に分け
て行っている。すなわち、1回目の熱シールでは、熱シ
ールする部位でのフィルム間の製品を除去し、全域にわ
たってフィルム同士を熱溶着させ、2回目の熱シールで
ストライプ状に熱溶着して、自立袋に必要なシール強度
を持たせる。このようにして熱シールすることで、熱シ
ール部には製品は存在せず、その結果、見栄えも良くな
り、しかも熱シール部の切断面から充填物が漏出するこ
ともなくなる。もちろん、必要なシール強度は2回目の
熱シールにより与えられるので、従来の熱シールと比較
して少なくとも低下することはない。
【0094】(第2の実施形態)図17は、本発明の第
2の実施形態による製袋充填包装機の、側シール機構の
概略構成を示す図である。
【0095】本実施形態も、第1の実施形態と同様に口
栓付きの自立袋を製造するものであるが、側シール機構
をシールユニット270及び冷却切断ユニット280の
2つのユニットに分け、しかも、シールユニット270
による図16と同様の2回の熱シールを、フィルム1を
送らずに行えるようにした点が第1の実施形態と異な
る。その他、側シール機構を除く構成は第1の実施形態
と同様であるので、それらの説明は省略する。
【0096】以下に、本実施形態の側シール機構につい
て詳細に説明する。
【0097】シールユニット270は、シゴキローラ
(不図示)の下方に配置されており、フィルム1を間に
おいて、互いにロッドを向き合わせて対向配置された2
つのシリンダ271,276を有する。各シリンダ27
1,276は、それぞれ水平方向に対向移動するスライ
ダ(不図示)に固定されている。
【0098】一方のシリンダ271のロッドには、第1
のヒーターバー272が固定されているとともに、後述
する第2のヒーターバー278の受けとなる第2のヒー
ターバー受けバー273が、支持軸271aを中心に矢
印F方向に揺動自在に、第1のヒーターバー272の下
方に位置して設けられる。第1のヒーターバー272
は、その内部に電熱ヒータ等の加熱手段(不図示)を内
蔵しており、第1のヒーターバー272の先端面は平坦
な面となっている。一方、第2のヒーターバー274の
先端面には、シリコーンゴムからなるマットが貼り付け
られている。第2のヒーター受けバー273は、ばね
(不図示)により図示反時計回りに付勢されているが、
第2のヒーター受けバー273の先端面の位置は、後述
する第2のヒーターバー278の位置とほぼ等しい高さ
以上には回動しないように規制されている。
【0099】さらに、このシリンダ271のロッドには
カム272aが設けられ、第2のヒーター受けバー27
3には、シリンダ271のロッドを前進させたときにカ
ム273aの下面と当接するカム受けローラ273aが
設けられている。これにより、シリンダ271のロッド
が前進してカム受けローラ273aがカム272aに乗
り上げると、第2のヒーター受けバー273は上記ばね
の付勢力に抗して時計回りに回動される構成となってい
る。
【0100】他方のシリンダ276のロッドには、第2
のヒーターバー278が固定されているとともに、第1
のヒーターバー272を受ける第1のヒーター受けバー
277が、支持軸276aを中心に図示矢印G方向に揺
動自在に、第2のヒーターバー278の下方に位置して
設けられている。第2のヒーターバー278は、電熱ヒ
ータ等の加熱手段(不図示)を内蔵しており、先端面
に、水平方向に延びるストライプ状の凹凸目279が形
成されている。第1のヒーター受けバー277は、ばね
(不図示)により図示時計回りに付勢されているが、そ
の先端面の位置が、第1のヒーターバー272の位置と
ほぼ等しい高さ以上には回動しないように規制されてい
る。第1のヒーター受けバー277の先端面には、シリ
コーンゴムからなるマットが貼り付けられている。
【0101】さらに、このシリンダ276のロッドには
カム278aが設けられ、第1のヒーター受けバー27
7には、シリンダ276のロッドを前進させたときにカ
ム278aの下面と当接するカム受けローラ277aが
設けられている。これにより、シリンダ276のロッド
が前進してカム受けローラ277aがカム278aに乗
り上げると、第1のヒーター受けバー277は上記ばね
の付勢力に抗して反時計回りに回動される構成となって
いる。
【0102】冷却切断ユニット280は、シールユニッ
ト270の下方に設けられており、フィルム1を間にお
いて対向配置された、2枚のカッタ283を保持したカ
ッタ保持バー281と冷却バー282とを有する。これ
らカッタ保持バー281及び冷却バー282は、図16
に示したカッタ保持バー175及び冷却バー176と同
様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0103】次に、図17に示した側シール機構の動作
について、図17および図18を参照して説明する。な
お、この側シール機構の動作に先立ち、フィルム1に口
栓アセンブリ105が熱溶着され、それぞれ不図示の天
シール機構及び底シール機構による熱シールがなされて
いるとともに、切り欠き1e(図11参照)が形成され
ていることは、第1の実施形態と同様である。
【0104】まず、シゴキローラ、シールユニット27
0、及び冷却切断ユニット280を開いた状態でフィル
ム1内に製品を投入しつつ、フィルム1を下方に送る。
そして、フィルム1が所定量だけ送られたら、シゴキロ
ーラを閉じ、製品を分割する。
【0105】この状態でシゴキローラを回転させフィル
ム1を下方に送ると、図18(a)に示すように、フィ
ルム1には空充填部1aが形成される。
【0106】空充填部1aがシールユニット270の間
まで送られたら、フィルム1の送りを停止し、スライダ
の駆動により各シリンダ271,276を接近させてい
く。このとき、シリンダ271のロッドは前進位置にあ
り、シリンダ276のロッドは後退位置にある。従っ
て、第1のヒーターバー272が前進している一方、第
2のヒーターバー278が後退しており、第1のヒータ
ーバー272と第1のヒーター受けバー277とが対向
している。各シリンダ271,276を接近させていく
と、図18(b)に示すように、第1のヒーターバー2
72と第1のヒーター受けバー277とにより空充填部
1aの下部が加圧される。第1のヒーターバー272の
先端面(加圧面)は平坦面であるので、空充填部1aの
下部は、第1のヒーターバー272と第1のヒーター受
けバー277との間の領域全域が熱シールされる。
【0107】一方、シールユニット270のこの動作と
同時に、冷却切断ユニット280においては、カッタ保
持バー281及び冷却バー282を前進させて、フィル
ム1の、前回の動作でシールユニット270によって熱
シールされた部位を加圧し、冷却する。
【0108】この熱シールが終了したら、図18(c)
に示すように、第1のヒーターバー272を後退させる
とと同時に、第2のヒーターバー278を前進させる。
これにより、第2のヒーター受けバー273および第1
のヒーター受けバー277はそれぞれ反時計回りに回動
し、第2のヒーター受けバー273は第2のヒーターバ
ー278と対向する位置に移動される一方、第1のヒー
ター受けバー277は第2のヒーターバー278の下方
に退避される。その結果、今度は第2のヒーターバー2
78と第2のヒーター受けバー273とで、第1のヒー
ターバー272により熱シールされた部位が加圧され、
その部位を更にストライプ状に熱シールする。
【0109】一方、冷却切断ユニット280において
は、2枚のカッタ283を前進させて、熱シールされた
部分を2カ所でフィルム1の幅方向に切断する。2枚の
カッタ283で切断される領域が、フィルム1に形成さ
れた切り欠き1eの頂点1f(図11参照)を含む領域
であることは、第1の実施形態と同様である。
【0110】第2のヒーターバー278による熱シール
及びカッタ283による切断が終了したら、各シリンダ
271,276を後退させ、次回の熱シールの準備を行
うとともに、カッタ保持バー281と冷却バー282と
を開き、自立袋を落下させる。そして、シゴキローラを
開き、次回分の製品をフィルム1内に落下させる。以上
の工程を繰り返すことで、自立袋が連続的に生産され
る。
【0111】以上説明したように、本実施形態でも、第
1の実施形態と同様にフィルム1を2カ所で切断するこ
とで、フィルム1の送り量がばらついたとしても、図1
9に示すような、自立袋100の隅部を斜めにカットし
た切り欠き部104を確実に形成することができる。ま
た、フィルム1の空充填部1aに対し、まず最初に、加
圧する領域の全域にわたってフィルム同士を溶着し、次
いで、同じ部位をストライプ状に熱溶着することで、フ
ィルム1の熱溶着する部位に製品が存在せず、しかも十
分なシール強度で熱シールすることができる。
【0112】さらに本実施形態では、2つのヒーターバ
ー272,278を一つのユニットにまとめ、送りが停
止されているフィルム1の同じ箇所を交互に加圧加熱す
る構成となっているので、第1のヒーターバー272に
よる熱シール位置と、第2のヒーターバー278による
熱シール位置とがずれることはない。従って、フィルム
1の送り動作等によって生じる2つのヒーターバー27
2,278による熱シール位置の位置ずれを考慮する必
要もないので、熱シール幅(フィルム1の送り方向と平
行な方向での長さ)を、第1の実施形態と比べて小さく
することができ、結果的に、フィルム1の使用量を少な
くすることができる。
【0113】なお、図17に示した例では、各ヒーター
バー272,278を、それぞれ別々のシリンダ27
1,276のロッドに固定した例を示したが、例えば、
第2のヒーターバー278と第2のヒーター受けバー2
73との位置を交換し、2つのヒーターバー272,2
78を同一のシリンダ271に設けた構成とすることも
できる。これにより、他方のシリンダ276にはヒータ
ー受けバーのみを設ければよく、このヒーター受けバー
は各ヒーターバー272,278に共通に使用すること
ができるので、他方のシリンダ276側の構成を簡略化
することができる。
【0114】ただし、このように2つのヒーターバー2
72,278を同一のシリンダに設けた場合、いずれか
一方のヒーターバーは回動しながらフィルム1に加圧さ
れることになるため、フィルム1の挙動によってはシー
ル位置が不安定となることが懸念される。従って、シー
ル位置をより安定させたい場合は、図17に示した構成
のように、各ヒーターバー272,278が、フィルム
1に対して直進する構成とすることが望ましい。
【0115】また、本実施形態の包装機では、シールユ
ニット270、冷却切断ユニット280といったよう
に、機能ごとにユニットを分けた例を示したが、本発明
が適用される包装機は、少なくとも、熱シールする部位
の全域に対して熱シールする第1の機構、第1の機構で
熱シールされた部位を更に部分的に熱シールする第2の
機構、そして、第1の機構及び第2の機構で熱シールさ
れた部分を冷却し切断する第3の機構を有し、これら各
機構が、第1〜第3の機構の順番に作用する構成であれ
ば、それらをどのユニットにどのように組み合わせるか
は任意である。
【0116】以上、本発明について代表的な幾つかの実
施形態を挙げて説明した。上述した実施形態では、図1
9に示すような、上端に口栓アセンブリ105が溶着さ
れつとともに、上側の両隅部に切り欠き部104が形成
された自立袋100を製造するための装置及び方法につ
いて説明した。
【0117】しかし、本発明はこれに限定されるもので
はない。例えば、口栓アセンブリが設けられていない自
立袋を製造する場合でも本発明を適用することができる
し、また、上側だけでなく下側の両隅部にも、あるいは
上側でなく下側の両隅部にのみ、斜めにカットされた切
り欠き部を形成する場合にも本発明を適用することがで
きる。下側の両隅部に切り欠き部を形成する場合には、
例えば図1において、底シール機構30の下方に、トリ
ミング機構50と同様の、フィルム1にV字状の切り込
みを形成するトリミング機構を設ければよい。この際、
フィルム1の送り方向について、2つのトリミング機構
によりフィルム1に形成される切り込みの位置を一致さ
せるために、2つのトリミング機構を水平方向に対向配
置することが好ましい。
【0118】さらに本発明は、熱シール部に切り欠き部
が形成された包装形態であれば、自立袋だけでなく、一
般的な三方シール式あるいは四方シール式の包装袋を製
造する場合にも適用することができる。
【0119】例えば、図20に示す三方シール式の包装
袋300を製造する場合、装置としては、図1におい
て、製袋折り込み機構20の代わりに、フィルム1を単
に縦方向に半分に折り合わせる機構を設けるとともに、
底シール機構30、口栓供給機構70、口栓溶着機構8
0、及び口栓冷却機構90を含まない構成とし、さら
に、天シール機構については加圧面が平面のシールバー
を有するものを用いることができる。これにより、天シ
ール機構で熱シールされたシール部301と、側シール
機構60で熱シールされたシール部302と、トリミン
グ機構50で切除された切り欠き部304とを有する三
方シール式の包装袋300が得られる。もちろん、切り
欠き部304を四隅部に形成する場合は、前述したよう
に2つのトリミング機構を用いればよい。
【0120】また、図21に示す四方シール式の包装袋
310を製造する場合、装置としては、図1において、
製袋折り込み機構20の代わりに、フィルム1を単に縦
方向に半分に折り合わせる機構を設けるとともに、口栓
供給機構70、口栓溶着機構80、及び口栓冷却機構9
0を含まない構成とし、天シール機構については加圧面
が平面のシールバーを有するものを用い、さらに、底シ
ール機構については、天シール機構と同様の構成のもの
を用いることができる。これにより、天シール機構で熱
シールされたシール部311と、底シール機構で熱シー
ルされたシール部313と、側シール機構60で熱シー
ルされたシール部312と、トリミング機構50で切除
された切り欠き部314とを有する四方シール式の包装
袋310が得られる。もちろん、切り欠き部314を四
隅部に形成する場合は、前述したように2つのトリミン
グ機構を用いればよい。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、包
装袋の隅部の切り欠き部となる切り込みを、フィルムの
折り込みや熱シールによる一連の工程中に形成すること
ができるので、包装袋の製造効率が低下することはい。
しかも、フィルムに形成された楔形の切り込みの頂点を
含む範囲を2枚のカッタで切断するので、鋭角状の突起
が存在せずに隅部が斜めにカットされた包装袋を確実に
製造することができる。つまり、隅部が斜めにカットさ
れた包装袋を、従来と比較して、効率よく、しかも確実
に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である製袋充填包装機
の概略側面図である。
【図2】図1に示した製袋充填包装機の概略正面図であ
る。
【図3】図1及び図2に示した製袋充填包装機の製袋折
り込み機構の斜視図である。
【図4】製袋折り込み機構の幅規定板を通過したフィル
ムの横断面図である。
【図5】製袋折り込み機構を通過したフィルムの横断面
図である。
【図6】図1に示した口栓供給機構の、一部を破断した
拡大図である。
【図7】図2に示した天シールバーの加圧面の図であ
る。
【図8】図1に示した底シール機構を示す図であり、
(a)は上面図、(b)は正面図である。
【図9】図8に示した底シールバーの加圧面の図であ
る。
【図10】図1及び図2に示したトリミング機構の正面
から見た断面図である。
【図11】トリミング機構により切り取るフィルムの部
分を説明するための図である。
【図12】図1及び図2に示した側シール機構の模式的
正面図である。
【図13】図12に示した側シール機構の動作を説明す
る図である。
【図14】フィルム送り量のばらつきによる、側シール
機構でのフィルムの切断位置を説明する図である。
【図15】本発明の第1の実施形態による製袋充填包装
機に用いられる側シール機構の他の例の概略構成を示す
図である。
【図16】本発明の第1の実施形態による製袋充填包装
機に用いられる側シール機構の更に他の例の概略構成を
示す図である。
【図17】本発明の第2の実施形態による製袋充填包装
機の、側シール機構の概略構成を示す図である。
【図18】図17に示した側シール機構の動作を説明す
る図である。
【図19】本発明により製造される包装袋の一例であ
る、口栓付きの自立袋の斜視図である。
【図20】本発明により製造される包装袋の一例であ
る、三方シール式の包装袋の平面図である。
【図21】本発明により製造される包装袋の一例であ
る、四方シール式の包装袋の平面図である。
【符号の説明】
1 フィルム 1e 切り込み 1f 頂点 11 投入パイプ 12 ガイドローラ 13 送りローラ 14 シゴキローラ 20 製袋折り込み機構 30 底シール機構 31 底シールバー 40 天シール機構 41 天シールバー 50 トリミング機構 51 トリミングカッタ保持部材 52 フィルム押さえ部材 53 吸引パイプ 54 トリミングカッタ 60,160,170 側シール機構 61,163,175,281 カッタ保持バー 62,161,171,173,272,278 ヒ
ーターバー 63,165,177,283 カッタ 70 口栓供給機構 73 口栓ホルダ 75 口栓移送ユニット 80 口栓溶着機構 81 溶着用ヒータ 90 口栓冷却機構 91 加圧部材 100 自立袋 101 天シール部 102 側シール部 103 底シール部 104 切り欠き部 105 口栓アセンブリ 162,172,174,273,277 ヒーター
受けバー 164,176,282 冷却バー 270 シールユニット 280 冷却切断ユニット 300,310 包装袋 301,302,311,312,313 シール部 304,314 切り欠き部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺シート状のフィルムをその長手方向
    に沿って扁平状に折り合わせる工程と、 前記扁平状に折り合わせられたフィルムの開放端部を前
    記フィルムの長手方向に沿って熱シールする工程と、 前記扁平状に折り合わせられたフィルムの幅方向の少な
    くとも一方の端部の、製造すべき包装袋一袋分の境界部
    となる部位に楔形の切り込みを形成する工程と、 前記開放部が熱シールされたフィルム内に充填物を投入
    する工程と、 前記充填物が投入されたフィルムをその幅方向に熱シー
    ルし前記境界部を形成する工程と、 前記フィルムの長手方向に間隔をおいて設けられた2枚
    のカッタを用い、前記境界部のうち、前記切り込みの頂
    点を含む範囲を前記フィルムの幅方向全幅にわたって切
    断する工程とを有する、包装袋の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記フィルムを扁平状に折り合わせる工
    程の後、前記折り合わせられたフィルムの開放端部と反
    対側の端部を前記フィルムの長手方向に沿って熱シール
    する工程を更に有する、請求項1に記載の包装袋の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記フィルムを扁平状に折り合わせる工
    程の後、前記折り合わせられたフィルムの開放端部の反
    対側端部でフィルムを内側に折り込む工程と、前記フィ
    ルムを内側に折り込む工程で形成された2つの山部を熱
    シールする工程とを更に有し、前記2つの山部を熱シー
    ルする工程の後、前記境界部を形成する工程を実行す
    る、請求項1に記載の包装袋の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記フィルムを扁平状に折り合わせる工
    程の後、前記フィルムの開放端部で、前記フィルムの間
    に口栓を溶着する工程を更に有し、前記口栓を溶着する
    工程の後、前記フィルムの開放端部を前記フィルムの長
    手方向に沿って熱シールする工程を実行する、請求項3
    に記載の包装袋の製造方法。
  5. 【請求項5】 長尺シート状のフィルムを下方に送りつ
    つ、前記フィルムを製袋し、前記フィルム内に充填物を
    投入して包装袋を製造する製袋充填包装機であって、 長尺シート状のフィルムをその長手方向に沿って扁平状
    に折り合わせる折り込み機構と、 前記折り込み機構によって折り合わせられたフィルムの
    開放端部を前記フィルムの長手方向に沿って熱シールす
    る第1のシール機構と、 前記折り込み機構によって折り合わせられたフィルムの
    幅方向の少なくとも一方の端部の、製造すべき包装袋一
    袋分の境界部となる部位に楔形の切り込みを形成するト
    リミング機構と、 前記第1のシール機構で熱シールされたフィルム内に充
    填物を投入する投入パイプと、 前記投入パイプよりも下方に配置され、前記フィルムを
    その幅方向に熱シールして前記境界部を形成するフィル
    ム加熱手段、及び前記フィルムの長手方向に間隔をおい
    て配置されそれぞれ前記フィルムをその幅方向全幅にわ
    たって切断する2枚のカッタを備え、前記2枚のカッタ
    によって、前記加熱手段で形成された前記境界部のうち
    前記切り込みの頂点を含む範囲を切断する第2のシール
    機構とを有する、製袋充填包装機。
  6. 【請求項6】 前記折り込み機構で折り合わせられたフ
    ィルムの開放端部の反対側端部を前記フィルムの長手方
    向に沿って熱シールする第3のシール機構を有する、請
    求項5に記載の製袋充填包装機。
  7. 【請求項7】 前記折り込み機構は、前記開放端部と反
    対側でフィルムの端部を内側に折り込む押し込み部材を
    備え、前記第3のシール機構は、前記折り込み機構で形
    成された2つの山部を熱シールし、前記第3のシール機
    構の下方に前記第2のシール機構が配置されている、請
    求項6に記載の製袋充填包装機。
  8. 【請求項8】 前記折り込み機構で折り合わせられたフ
    ィルムの開放端部で前記フィルムの間に口栓を供給する
    口栓供給手段と、該口栓供給手段で供給された口栓を前
    記フィルムに熱溶着する口栓溶着手段とを有する、請求
    項7に記載の製袋充填包装機。
  9. 【請求項9】 前記第2のシール機構は、前記フィルム
    を間において対向配置された、前記フィルム加熱手段で
    あるヒーターバーと、前記2枚のカッタを進退駆動可能
    に保持し前記ヒーターバーとの間で前記フィルムを加圧
    するカッタ保持バーとを有する、請求項5ないし8のい
    ずれか1項に記載の製袋充填包装機。
  10. 【請求項10】 前記第2のシール機構は、前記フィル
    ム加熱手段として少なくとも一つのヒーターバーを有す
    るとともに、前記フィルムを間において前記ヒーターバ
    ーと対向配置され前記ヒーターバーとで前記フィルムを
    加圧する少なくとも一つのヒーター受けバーを有し、前
    記ヒーターバー及び前記ヒーター受けバーの下方に、前
    記2枚のカッタを進退駆動可能に保持したカッタ保持バ
    ーと、前記フィルムを間において前記カッタ保持バーと
    対向配置され前記カッタ保持バーとで前記フィルムを加
    圧する冷却バーとを有する、請求項5ないし8のいずれ
    か1項に記載の製袋充填包装機。
  11. 【請求項11】 前記フィルム加熱手段は、上下方向に
    間隔をあけて配置された2つのヒーターバーを有し、 上方のヒーターバーは、前記フィルムを加圧する加圧面
    が平坦であり、 下方のヒーターバーは、前記フィルムを加圧する加圧面
    に、前記フィルムの幅方向に延びるストライプ状の凹凸
    が形成されている、請求項10に記載の製袋充填包装
    機。
  12. 【請求項12】 前記フィルム加熱手段は、前記フィル
    ムへの加圧面が平坦な第1のヒーターバーと、前記フィ
    ルムへの加圧面に前記フィルムの幅方向に延びるストラ
    イプ状の凹凸が形成された第2のヒーターバーとを有
    し、前記第1のヒーターバーと前記第2のヒーターバー
    とは前記フィルムを間において、前記フィルムに対して
    それぞれ独立した駆動手段により進退移動可能に対向配
    置され、 前記第2のヒーターバーを進退移動させる駆動手段に
    は、前記第2のヒーターバーが前記筒所フィルムに対し
    て後退することで前記第1のヒーターバーと対向する位
    置に移動する第1のヒーター受けバーが設けられ、 前記第1のヒーターバーを進退移動させる駆動手段に
    は、前記第1のヒーターバーが前記フィルムに対して後
    退することで前記第2のヒーターバーと対向する位置に
    移動する第2のヒーター受けバーが設けられている、請
    求項11に記載の製袋充填包装機。
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