JP2002127367A - インキ供給装置 - Google Patents

インキ供給装置

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JP2002127367A
JP2002127367A JP2000361929A JP2000361929A JP2002127367A JP 2002127367 A JP2002127367 A JP 2002127367A JP 2000361929 A JP2000361929 A JP 2000361929A JP 2000361929 A JP2000361929 A JP 2000361929A JP 2002127367 A JP2002127367 A JP 2002127367A
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cam
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camshaft
truncated cone
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Koichi Aso
孝一 麻生
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分割ブレードとインキ元ローラとの間隔を調整
するもので、円筒カムを利するため、ストロークは低い
部位と高い部位との差で行われており、その為、インキ
塗布量調整手段には多数の歯車を噛合させて、数度の角
度の回動で調整することと成っており、高精度に仕上げ
られた多数の歯車とその組立てを必要とするものであっ
た。 【解決手段】本発明は、付勢手段と、カムシャフトに小
径面又は大径面を固定された截台円錐形状カムと、ベア
リング軸に軸着させたカム受けベアリング又は基台に収
納されたカム受け硬球と、バックラッシュ防止用スプリ
ングと、プッシュガイドと、プッシュガイドに内装され
ると共にカムシャフトと当接させたプッシュロッドと、
プッシュロッドと螺合する基準位置調整用ボルトと、駆
動歯車と、多数の歯車を備えたインキ塗布量調整手段と
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新聞、書籍等の印
刷を行う一般的な印刷機械や枚葉紙の艶出し加工を行う
ための艶出し用の樹脂塗料の塗布機等の特殊な印刷機械
に用いるインキ供給装置に関するものであり、特に、分
割ブレードの位置調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種のインキ供給装置は各
種開発されているが、夫々一長一短を有しており、その
上、何れも部品点数が多いものであり、組立て作業やメ
ンテナンスに手間暇係るものであり、更には、コストも
係っていたため、本願出願人が先に平成7年特許出願番
号第308472号を開示して部品点数の削減を図っ
た。
【0003】それは、分割ブレードのインキ元ローラに
対する進退をカムシャフトの先端に有底筒状の底面を固
定して、カムシャフトの任意方向の回転により回動さ
れ、分割ブレードを付勢手段に抗してインキ元ローラ側
へ前進、又は、分割ブレードを付勢手段の付勢力により
後退させることができる円筒カムと、前記円筒カムと当
接する分割ブレードに設けたカム受けベアリングとによ
って行うものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前記従来例
の構成では、分割ブレードの先端とインキ元ローラの胴
周との間隔、つまり、インキを供給する間隔が、零から
最大で0.9ミリメートル程度を十数段階乃至三十数段
階に調整するものであり、前記カムシャフトに底部が固
定された円筒カムの頂面に形成された傾斜面を利するた
め、分割ブレードを離間又は近接させるストロークは円
筒カムの頂面の低い部位と高い部位との差で行われてお
り、つまり、円筒カムが1回転する半分の最大で180
度の範囲で0乃至0.9ミリメートルのストロークを調
整することと成り、その為、インキ塗布量調整手段には
多数の歯車を噛合させて、最終歯車とカムシャフトに固
定された駆動歯車の数度の角度の回動で調整することと
成っており、高精度に仕上げられた多数の歯車とその組
立てを必要とするもので、この多数の歯車の回転を制御
するポテンションメーターの分解能に限界があるもので
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題に鑑
みて、鋭意研鑽の結果、請求項1に記載のインキ供給装
置は、基台にインキ元ローラの軸心方向に沿って並列さ
れ且つインキ元ローラに対して先端角部が離間又は近接
可能に支持された複数個の分割ブレードを備えたインキ
供給装置であって、分割ブレードをインキ元ローラから
離間する方向へ付勢する付勢手段と、基台に設けられカ
ムシャフトと、カムシャフトに小径面を固定された截台
円錐形状カムと、截台円錐形状カムの胴周と当接すると
共に分割ブレードに立設させたベアリング軸に軸着させ
たカム受けベアリングと、截台円錐形状カムを規制する
ためのストッパーと、カムシャフトの基端辺に捲回させ
てカムシャフトを基端方向へ付勢するバックラッシュ防
止用スプリングと、基台に固定したプッシュガイドと、
プッシュガイドにキー機構を介して内装されると共にカ
ムシャフトと当接させたプッシュロッドと、プッシュロ
ッドに螺設した螺子孔と螺合する螺子を螺設した基準位
置調整用ボルトと、基準位置調整用ボルトに固定された
駆動歯車と、駆動歯車に噛合させる最終歯車を含む多数
の歯車を備えたインキ塗布量調整手段とを備えたもので
ある。
【0006】更に、請求項2に記載のインキ供給装置
は、基台にインキ元ローラの軸心方向に沿って並列され
且つインキ元ローラに対して先端角部が離間又は近接可
能に支持された複数個の分割ブレードを備えたインキ供
給装置であって、分割ブレードをインキ元ローラから離
間する方向へ付勢する付勢手段と、基台に設けられカム
シャフトと、カムシャフトに大径面を固定された截台円
錐形状カムと、截台円錐形状カムの胴周と当接すると共
に分割ブレードの下面に当接させ基台に収納されたカム
受け硬球と、截台円錐形状カムを規制するためのストッ
パーと、カムシャフトの基端辺に捲回させてカムシャフ
トを基端方向へ付勢するバックラッシュ防止用スプリン
グと、基台に固定したプッシュガイドと、プッシュガイ
ドにキー機構を介して内装されると共にカムシャフトと
当接させたプッシュロッドと、プッシュロッドに螺設し
た螺子孔と螺合する螺子を螺設した基準位置調整用ボル
トと、基準位置調整用ボルトに固定された駆動歯車と、
駆動歯車に噛合させる最終歯車を含む多数の歯車を備え
たインキ塗布量調整手段とを備えたものである。
【0007】
【発明の作用】本発明は、カムシャフトの先端に截台円
錐形状の截台円錐形状カムの小径面又は大径面が固定さ
れ、該截台円錐形状カムの胴周と当接するカ.受けベア
リング又はカム受け硬球が備えられると共に、プッシュ
ロッドの中心の基端側に螺設した螺子孔に基準位置調整
用ボルトの先端側に螺設した螺子が螺合されており、基
準位置調整用ボルトによる基準位置の調整による回転、
及び、基準位置調整用ボルトに固定された駆動歯車の任
意方向の回転により、プッシュロッドが軸方向に移動
し、プッシュロッドの先端と基端を当接されたカムシャ
フトがバックフラッシュ防止用スプリングの付勢に抗し
て又は付勢によって軸方向に移動するもので、この移動
によって截台円錐形状カムも移動し、截台円錐形状カム
の胴周と当接されたカム受けベアリング又はカム受け硬
球も移動することと成り、カム受けベアリング又はカム
受け硬球の移動によって、分割ブレードも付勢手段に抗
してインキ元ローラ側へ近接、又は、分割ブレードを付
勢手段の付勢力により離間させることができるものであ
る。
【0008】この種のインキ供給装置のインキ塗布量調
整のための近接又は離間の間隙は零乃至0.9ミリメー
トルで良いことから、プッシュロッドの螺子孔のピッチ
と、螺合する基準位置調整用ボルトの螺子の夫々のピッ
チを例えば0.25ミリメートとすれば、基準位置調整
用ボルトに固定された駆動歯車の回転数が4回転で1ミ
リメートルの間隔のストロークを移動することと成り、
つまり、駆動歯車が0乃至4回転の間に分割ブレードを
0乃至1ミリメートルの間の調整を可能とするもので、
広い範囲で調整を可能とすると共に、更には、歯車機構
の歯車の数を少なくすることも可能となるものである。
【0009】本発明の目的は、夫々の分割ブレードのイ
ンキ元ローラに対する間隔を微調整することを容易とす
るもので、つまり、インキの塗布量を広い範囲で微調整
することができ、更には、歯車機構の歯車数を少なくす
ることも可能としたインキ供給装置を提供するものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインキ供給装置の
実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0011】図1は本発明の第1の実施の形態における
インキ供給装置を示す一部破断させた側面説明図であ
り、図2は本発明の第2の実施の形態におけるインキ供
給装置を示す一部破断させた側面説明図であり、図3は
本発明のインキ供給装置の実施の形態の要部の分解説明
図でありA.Bは正面図であり、図4は本発明の実施の
形態におけるインキ供給装置のインキ元ローラ、インキ
堰及び分割ブレードの位置関係を示す概略斜視図であ
る。
【0012】本発明は、新聞、書籍等の印刷を行う一般
的な印刷機械や枚葉紙の艶出し加工を行うための艶出し
用の樹脂塗料の塗布機等の特殊な印刷機械に用いるイン
キ供給装置に関するものであり、特に、分割ブレード5
の位置調整装置に関するものであり、請求項1に記載の
インキ供給装置は基台4の上面にインキ元ローラ1の軸
心方向に沿って並列され且つ前記インキ元ローラ1に対
して先端角部が離間又は近接可能に支持された複数個の
分割ブレード5を備えたインキ供給装置であって、前記
分割ブレード5を前記インキ元ローラ1から離間する方
向へ付勢する付勢手段8と、前記基台4に回転可能に且
つ軸方向に移動可能に設けられカムシャフト9と、該カ
ムシャフト9の先端に小径面10aを固定された截台円
錐形状の截台円錐形状カム10と、該截台円錐形状カム
10の胴周10bと当接すると共に分割ブレード5に立
設させたベアリング軸11Aaに軸着させたカム受けベ
アリング11Aと、前記截台円錐形状カム10の過移動
を規制するためのストッパー12と、前記カムシャフト
9の基端辺に捲回させてカムシャフト9を基端方向へ付
勢するバックラッシュ防止用スプリング13と、前記基
台4に固定したプッシュガイド14と、該プッシュガイ
ド14にキー機構15を介して軸方向のみに移動を可能
に内装されると共に前記カムシャフト9の基端と先端を
当接させたプッシュロッド16と、該プッシュロッド1
6の中心の基端側に螺設した螺子孔16aと螺合する螺
子17aを先端側に螺設した基準位置調整用ボルト17
と、該基準位置調整用ボルト17の基端辺に一体に回転
するように固定された駆動歯車18と、該駆動歯車18
に噛合させる最終歯車19aを含む多数の歯車を備えた
インキ塗布量調整手段19と、を備えたものである。
【0013】更に、請求項2に記載のインキ供給装置
は、基台4の上面にインキ元ローラ1の軸心方向に沿っ
て並列され且つ前記インキ元ローラ1に対して先端角部
が離間又は近接可能に支持された複数個の分割ブレード
5を備えたインキ供給装置であって、前記分割ブレード
5を前記インキ元ローラ1から離間する方向へ付勢する
付勢手段8と、前記基台4に回転可能に且つ軸方向に移
動可能に設けられカムシャフト9と、該カムシャフト9
の先端に大径面10cを固定された截台円錐形状の截台
円錐形状カム10と、該截台円錐形状カム10の胴周1
0bと下方を当接すると共に分割ブレード5の下面に上
方を当接させ基台4に収納されたカム受け硬球11B
と、前記截台円錐形状カム10の過移動を規制するため
のストッパー12と、前記カムシャフト9の基端辺に捲
回させてカムシャフト9を基端方向へ付勢するバックラ
ッシュ防止用スプリング13と、前記基台4に固定した
プッシュガイド14と、該プッシュガイド14にキー機
構15を介して軸方向のみに移動を可能に内装されると
共に前記カムシャフト9の基端と先端を当接させたプッ
シュロッド16と、該プッシュロッド16の中心の基端
側に螺設した螺子孔16aと螺合する螺子17aを先端
側に螺設した基準位置調整用ボルト17と、該基準位置
調整用ボルト17の基端辺に一体に回転するように固定
された駆動歯車18と、該駆動歯車18に噛合させる最
終歯車19aを含む多数の歯車を備えたインキ塗布量調
整手段19と、を備えたものである。
【0014】即ち、本発明のインキ供給装置は、図4に
図示する如く、インキ元ローラ1は胴周に設定されたイ
ンキを供給されて新聞や書籍等の被印刷物の印刷面にイ
ンクを供給するもので、インキ供給装置2はインキ元ロ
ーラ1にインキを供給するものであり、インキ供給装置
2は本体フレーム3の基台4の上に複数個の分割ブレー
ド5がインキ元ローラ1の軸心方向に沿って並列されて
おり、且つ、分割ブレード5はインキ元ローラ1に対し
て先端角部が離間又は近接可能に支持されており、分割
ブレード5の上にはインキ元ローラ1に供給するインキ
を溜めるインキ溜6が設けられ、インキ溜6の両側には
インキ堰7が設けられているものである。
【0015】そして、インキ元ローラ1の胴周と夫々の
分割ブレード5の先端角部と接点は、インキ元ローラ1
の胴周の水平位置から稍斜め下方の位置に夫々の分割ブ
レード5の上面先端側を下方に傾斜させた適宜な角度で
接するもので、分割ブレード5の上方に供給されたイン
クが良好にインキ元ローラ1に送られるものである。
【0016】更には、この種のインキ供給装置は分割ブ
レード5の移動方向によってスライダー方式とピアノ方
式とがあり、スライダー方式は第1の実施の形態、つま
り、図1に図示するもので、分割ブレード5が基台4に
対して平行方向に摺動させてインキ元ローラ1の胴周と
夫々の分割ブレード5の先端角部と接点の間隙を調整す
るものであり、ピアノ方式は第2の実施の形態、つま
り、図2に図示するもので、分割ブレード5の先端が基
台4に対して上下方向に枢動させてインキ元ローラ1の
胴周と夫々の分割ブレード5の先端角部と接点の間隙を
調整する2種類の方式があるものである。
【0017】そして、本発明のインキ調整装置の第1の
実施の形態又は第2の実施の形態共に、付勢手段8はコ
イルスプリングを用いており、一端を分割ブレード5に
固定すると共に、他端を基台4に固定しているものであ
り、何れも、分割ブレード5をインキ元ローラ1から絶
えず離間する方向へ付勢させているものである。
【0018】次いで、カムシャフト9は基台4に凹所4
aを形設して後述する截台円錐形状カム10と共に、軸
方向に移動可能に軸受け(図示しない)等によって設け
られているものであり、基端は後述するブッシュロッド
16の先端と当接させるために半球状に形成しているも
のである。
【0019】更に、截台円錐形状カム10は截台円錐形
状をしており、小径面10aと大径面10cとの径の差
を胴周10bのテーパー面に有しており、第1の実施の
形態では第1に図示する如く、大径面10cを上方にし
て下方の小径面10aをカムシャフト9の先端に固定し
ているもので、第2の実施の形態では第2に図示する如
く、小径面10aを前方にして後方の大径面10cをカ
ムシャフト9の先端に固定しているもので、截台円錐形
状カム10はカムシャフト9と一体に軸方向の任意方向
へ移動を可能としているものである。
【0020】そして、第1の実施の形態では、カム受け
ベアリング11Aは分割ブレード5に立設させたベアリ
ング軸11Aaに軸着しており、カム受けベアリング1
1Aの胴周は截台円錐形状カム10のテーパー面と成っ
ている胴周10bと当接するもので、截台円錐形状カム
10の回転には同調して回転するけれど、截台円錐形状
カム10の軸方向の移動には同調すること無く、カム受
けベアリング11Aは截台円錐形状カム10のテーパー
面となる胴周10bの大径面10cと小径面10aとの
差の間を周方向に移動をするもので、ベアリング軸11
Aaが分割ブレード5に立設されているため、カム受け
ベアリング11Aの移動に伴って分割ブレード5も水平
方向に移動するものである。
【0021】そして、第2の実施の形態では、カム受け
硬球11Bは基台4にすり鉢状の座繰りを形成して内装
しているもので、カム受け硬球11Bの上方は分割ブレ
ード5の下面に当接させており、カム受け硬球11Bの
下方は截台円錐形状カム10のテーパー面と成っている
胴周10bと当接するもので、截台円錐形状カム10の
回転には同調してその位置で回転するけれど、截台円錐
形状カム10の軸方向の移動には回転しながら、カム受
けベアリング11Aは截台円錐形状カム10のテーパー
面となる胴周10bの大径面10cと小径面10aとの
差の間を上下方向に移動をするもので、カム受け硬球1
1Bが分割ブレード5の下面に当接されているため、カ
ム受け硬球11Bの移動に伴って分割ブレード5も上下
方向に移動するものである。
【0022】更には、ストッパー12は截台円錐形状カ
ム10の第1の実施の形態では小径面10a、第2の実
施の形態では大径面10cに夫々当接するように基台4
から突出させており、図示する実施の形態ではカムシャ
フト9の軸方向と平行に立設させているものであるが、
截台円錐形状カム10の第1の実施の形態では小径面1
0a又は第2の実施の形態では大径面10cの側方から
突設しても構わないものであり、截台円錐形状カム10
の過移動を防止できれば良く、つまり、截台円錐形状カ
ム10が過移動と成ると分割ブレード5がインキ元ロー
ラー1と接触することと成り、高価なインキ元ローラー
1を傷付ける恐れが有るもので、分割ブレード5とイン
キ元ローラー1との接触を安全のために回避させるもの
である。
【0023】そして、バックラッシュ防止用スプリング
13はカムシャフト9の先端辺に割ピン13aを貫通さ
せ、該割ピン13aの上方と基台4に形設したバックラ
ッシュ防止用スプリング13を収納させる収納室の壁面
との間でカムシャフト9の胴周に捲回させると共に、後
述する基準位置調整用ボルト17の方向に絶えず付勢し
ているもので、基準位置調整用ボルト17及び後述する
インキ塗布量調整手段19によって移動させたカムシャ
フト9及び截台円錐形状カム10のバックラッシュ、つ
まり、戻りの逆回転を防止するためのものである。
【0024】次いで、図3に図示する如く、プッシュガ
イド14は略筒状でカムシャフト9と同一軸芯上に中心
貫通孔を有しており、該中心貫通孔には後述するプッシ
ュロッド16をキー機構15を介装して挿通させると共
に基台4に固定されているものである。
【0025】更に、キー機構15は前記プッシュガイド
14と後述するプッシュロッド16との間に介装するも
ので、プッシュガイド14の中心貫通孔の胴周にキー溝
15aを刻設し、プッシュロッド16の外周の胴周にも
対称したキー溝15bを刻設すると共に、夫々のキー溝
15a.15bにキー15cを挿入しているもので、プ
ッシュロッド16の軸方向のみに移動を可能とするもの
である。
【0026】更には、プッシュロッド16はプッシュガ
イド14にキー機構15を介して内装されており、プッ
シュガイド14に対して回転は不可能に且つ軸方向の移
動は可能にしているもので、プッシュロッド16の先端
は半球状に形成してカムシャフト9の半球状に形成した
基端と当接させると共に、プッシュロッド16の基端側
には貫通しない螺子孔16aを形成しているものであ
る。
【0027】そして、基準位置調整用ボルト17は先端
側にプッシュロッド16の中心の基端側に螺設した螺子
孔16aと螺合する螺子17aを螺設しているもので、
基端には工具によって回動させることによって進退させ
るための基準位置調整用凹部17bを形成しており、胴
周には後述する駆動歯車18を固定すると共に、スラス
ト受板に貫通させているものである。
【0028】次いで、駆動歯車18は基準位置調整用ボ
ルト17の基端辺に一体に回転するように且つ基準位置
調整用ボルト17の軸方向の移動にも一体に移動するよ
うに固定されており、後述するインキ塗布量調整手段1
9の最終歯車19aと噛合させているものである。
【0029】次いで、インキ塗布量調整手段19は多数
の歯車を組み合わせたものであり、最終歯車19aは基
準位置調整用ボルト17に固定した駆動歯車18と噛合
するもので、手動によって回動させ調整するものでも、
コンピューターと連動させたモーター等を用いて回転数
及び回転角度を設定させるものでも構わないものであ
る。
【0030】次いで、本発明のインキ供給装置は複数個
の分割フレーム5等から成るものであるが、その一組に
ついて詳述すると、基台4には凹所4aが形成され、凹
所4a内にはカムシャフト9を含む截台円錐形状カム1
0が設けられているもので、カムシャフト9は本体フレ
ーム3の基台4の凹所4aにベアリング(図示しない)
により回転可能に、且つ、軸方向に進退可能に支持さ
れ、カムシャフト9の先端には截台円錐形状カム10が
ねじ止め或いはカムシャフト9と嵌合させる等の手段に
より固定され、截台円錐形状カム10のテーパー面の胴
周10bはカム受けベアリング11Aの胴周又はカム受
け硬球11Bの下方と夫々当接されているものである。
【0031】そして、カムシャフト9及び截台円錐形状
カム10が軸方向に任意に移動することにより、截台円
錐形状カム10のテーパー面と成っている胴周10bの
差により、カム受けベアリング11Aは周方向にカム受
け硬球11Bは上下方向に移動するもので、カム受けベ
アリング11Aは分割ブレード5に立設されたベアリン
グ軸11Aaに軸着されており、ベアリング軸11Aa
と共に分割ブレード5も移動するもので、一方、カム受
け硬球11Bは下方から截台円錐形状カム10の胴周1
0bに押圧されることにより上下方向に移動し、更に、
カム受け硬球11Bの上方は分割ブレード5と当接して
いるために、分割ブレード5も上下方向に移動するもの
である。
【0032】次に、カムシャフト9の基端にはプッシュ
ロッド16の先端が当接しており、プッシュロッド16
の螺子孔16aには基準位置調整用ボルト17の螺子1
7aが螺合されており、基準位置調整用ボルト17には
駆動歯車18が固定されており、駆動歯車18にはイン
キ塗布量調整手段19の最終歯車19aが噛合されてい
るものである。
【0033】そして、プッシュロッド16の螺子孔16
aと基準位置調整用ボルト17の螺子17aのピッチが
0.25ミリメートルに設定すると駆動歯車18が4回
転する間に1ミリメートル軸方向に移動することと成
り、分割ブレード5とインキ元ローラ1との間の間隙は
零から最大0.9ミリメートル程度のものであるので、
360度×4回転の間での多数段階の調整を可能とする
ものである。
【0034】更には、前述の説明は4回転での説明であ
るが、プッシュロッド16の螺子孔16aと基準位置調
整用ボルト17の螺子17aのピッチを変えることで無
限に実施されるもので、広い範囲でのインキの塗布量の
調整を可能とし、更に、螺子のピッチを細かくすること
で後述するインキ塗布量調整手段19の多数の歯車の数
を削減することを可能とするものである。
【0035】次いで、インキ塗布量調整手段19は基台
4に取り付けられており、最終歯車19aを含む多数の
歯車が噛合させており、最初の歯車の入力軸にはインキ
塗布量調整用つまみ(バーニヤ目盛)19bが取り付け
られ、最終歯車19aは基準位置調整用ボルト17と一
体に固定された駆動歯車16と噛合させており、最終歯
車19aはインキ塗布量調整用つまみ19bの回転角度
に比べて小さい角度で回転されるように設定されている
ものである。
【0036】更に、安全のためのストッパー12は先端
が截台円錐形状カム10の小径面10a又は大径面10
cに当接するように設けられており、截台円錐形状カム
10の過移動を防止するもので、インキ元ローラー1の
損傷を回避するものである。
【0037】尚、本発明のインキ供給装置はカムシャフ
ト9の基端側を延伸させて、延伸させた部位に駆動歯車
18を一体に固定すると共に、駆動歯車18に噛合させ
る最終歯車19aを含むインキ塗布量調整手段19を備
えることによって同様な結果を得ることができる等、種
々の設計変更は可能なものである。
【0038】前述の構成において、その動作について説
明すると、先ず、基準位置調整動作については、オペレ
ータがインキ元ローラ1の外周面に塗布されているイン
キの厚みを目視により観察しながら、工具を用いて、基
準位置調整用ボルト17を何れかの方向に回転させて前
進、若しくは、後退させるもので、このとき、プッシュ
ロッド16の螺子孔16aと基準位置調整用ボルト17
の螺子17aとは螺合しており、プッシュロッド16及
び駆動歯車18はインキ塗布量調整手段19の最終歯車
19aに対して自由に軸方向へ移動し得るので、プッシ
ュロッド16を軸方向に移動させることによってカムシ
ャフト9は截台円錐形状カム10と共に前進、若しく
は、後退することができるものであり、これに伴い、分
割ブレード5を付勢手段8の弾性に抗してインキ元ロー
ラ1に近接する方向に前進させることができ、若しく
は、付勢手段8の反撥力によりインキ元ローラ1から離
間する方向に後退させることができるもので、バックラ
ッシュ防止用スプリング13はプッシュロッド16側に
付勢しており、基準位置調整用ボルト17の螺子17a
とプッシュロッド16の螺子孔16aとのバックラッシ
ュを規制しているので、インキ元ローラ1に対する分割
ブレード5の基準位置を高精度に調整することができる
ものである。
【0039】次に、インキ塗布量調整動作については、
オペレータがインキ塗布量調整つまみ19bを何れかの
方向に操作するもので、この操作によりインキ塗布量調
整手段19の多数の歯車を介して最終歯車19aが回動
し、この最終歯車19aと噛合している駆動歯車18が
回動するもので、駆動歯車18は基準位置調整用ボルト
17と固定されており、基準位置調整用ボルト17の回
転によりプッシュロッド16が軸方向に進退すると共
に、プッシュロッド16に当接しているカムシャフト9
が進退し、更に、カムシャフト9に固定されている截台
円錐形状カム10か進退し、截台円錐形状カム10の胴
周10Bに当接させたカム受けベアリング11A又はカ
ム受け硬球11Bが進退し、分割ブレード5を付勢手段
9の弾性に抗してインキ元ローラ1に接近する方向に前
進させ、若しくは、付勢手段9の反撥力によりインキ元
ローラ1から離隔する方向に後退させることができるも
のである。
【0040】
【発明の効果】前述したように、本発明は、カムシャフ
ト及び截台円錐形状カムを基準位置調整手段により軸方
向に前進させ、若しくは、後退させることにより、分割
ブレードを付勢手段の付勢力に抗してインキ元ローラに
対して前進させ、若しくは、付勢手段の付勢力により後
退させて分割ブレードのインキ元ローラの外周面に対す
る基準位置を調整することができるものであり、又、イ
ンキ塗布量調整手段の駆動により駆動歯車及びカムシャ
フトを任意の方向に回転させ、これに伴い、截台円錐形
状カムを回転と共に進退させ、分割ブレードを付勢手段
の付勢力に抗してインキ元ローラの外周部に対して前進
させ、若しくは、付勢手段の付勢力により後退させてイ
ンキ元ローラにおけるインキ塗布量を調整することがで
き、つまり、截台円錐形状カムを用いたことによってテ
ーパー面の胴周が分割ブレードの進退のストロークを決
定することと成り、例えば、駆動歯車を4回転させてス
トロークを決定する場合は360度×4回転の範囲で微
調整を可能とするもので、更には、駆動歯車の回転数を
少なくすればインキ塗布量調整手段の歯車の数を削減す
ることを可能とするもので、コストダウンにも繋がるも
ので画期的で実用性の高い発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態におけるイン
キ供給装置を示す一部破断させた側面説明図である。
【図2】図2は本発明の第2の実施の形態におけるイン
キ供給装置を示す一部破断させた側面説明図である。
【図3】図3は本発明のインキ供給装置の実施の形態の
要部の分解説明図でありA.Bは正面図である。
【図4】図4は本発明の実施の形態におけるインキ供給
装置のインキ元ローラ、インキ堰及び分割ブレードの位
置関係を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 インキ元ローラ 2 インキ供給装置 3 フレーム 4 基台 4a 凹所 5 分割ブレード 6 インキ溜 7 インキ堰 8 付勢手段 9 カムシャフト 10 截台円錐形状カム 10a 小径面 10b 胴周 10c 大径面 11A カム受けベアリング 11Aa ベアリング軸 11B カム受け硬球 12 ストッパー 13 バックラッシュ防止用スプリング 13a 割ピン 14 プッシュガイド 15 キー機構 15a キー溝 15b キー溝 15c キー 16 プッシュロッド 16a 螺子孔 17 基準位置調整用ボルト 17a 螺子 17b 基準位置調整用凹部 18 駆動歯車 19 インキ塗布量調整手段 19a 最終歯車 19b インキ塗布量調整用つまみ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台の上面にインキ元ローラの軸心方向に
    沿って並列され且つ前記インキ元ローラに対して先端角
    部が離間又は近接可能に支持された複数個の分割ブレー
    ドを備えたインキ供給装置であって、前記分割ブレード
    を前記インキ元ローラから離間する方向へ付勢する付勢
    手段と、前記基台に回転可能に且つ軸方向に移動可能に
    設けられカムシャフトと、該カムシャフトの先端に小径
    面を固定された截台円錐形状の截台円錐形状カムと、該
    截台円錐形状カムの胴周と当接すると共に分割ブレード
    に立設させたベアリング軸に軸着させたカム受けベアリ
    ングと、前記截台円錐形状カムの過移動を規制するため
    のストッパーと、前記カムシャフトの基端辺に捲回させ
    てカムシャフトを基端方向へ付勢するバックラッシュ防
    止用スプリングと、前記基台に固定したプッシュガイド
    と、該プッシュガイドにキー機構を介して軸方向のみに
    移動を可能に内装されると共に前記カムシャフトの基端
    と先端を当接させたプッシュロッドと、該プッシュロッ
    ドの中心の基端側に螺設した螺子孔と螺合する螺子を先
    端側に螺設した基準位置調整用ボルトと、該基準位置調
    整用ボルトの基端辺に一体に回転するように固定された
    駆動歯車と、該駆動歯車に噛合させる最終歯車を含む多
    数の歯車を備えたインキ塗布量調整手段と、を備えたこ
    とを特徴とするインキ供給装置。
  2. 【請求項2】基台の上面にインキ元ローラの軸心方向に
    沿って並列され且つ前記インキ元ローラに対して先端角
    部が離間又は近接可能に支持された複数個の分割ブレー
    ドを備えたインキ供給装置であって、前記分割ブレード
    を前記インキ元ローラから離間する方向へ付勢する付勢
    手段と、前記基台に回転可能に且つ軸方向に移動可能に
    設けられカムシャフトと、該カムシャフトの先端に大径
    面を固定された截台円錐形状の截台円錐形状カムと、該
    截台円錐形状カムの胴周と下方を当接すると共に分割ブ
    レードの下面に上方を当接させ基台に収納されたカム受
    け硬球と、前記截台円錐形状カムの過移動を規制するた
    めのストッパーと、前記カムシャフトの基端辺に捲回さ
    せてカムシャフトを基端方向へ付勢するバックラッシュ
    防止用スプリングと、前記基台に固定したプッシュガイ
    ドと、該プッシュガイドにキー機構を介して軸方向のみ
    に移動を可能に内装されると共に前記カムシャフトの基
    端と先端を当接させたプッシュロッドと、該プッシュロ
    ッドの中心の基端側に螺設した螺子孔と螺合する螺子を
    先端側に螺設した基準位置調整用ボルトと、該基準位置
    調整用ボルトの基端辺に一体に回転するように固定され
    た駆動歯車と、該駆動歯車に噛合させる最終歯車を含む
    多数の歯車を備えたインキ塗布量調整手段と、を備えた
    ことを特徴とするインキ供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013202992A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Dainippon Printing Co Ltd インキキー0点設定装置
CN111645406A (zh) * 2020-06-13 2020-09-11 叶剑锋 一种具备加注油墨功能的安全帽多层丝印装置

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