JP2002126905A - 2軸旋盤 - Google Patents

2軸旋盤

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JP2002126905A
JP2002126905A JP2000327717A JP2000327717A JP2002126905A JP 2002126905 A JP2002126905 A JP 2002126905A JP 2000327717 A JP2000327717 A JP 2000327717A JP 2000327717 A JP2000327717 A JP 2000327717A JP 2002126905 A JP2002126905 A JP 2002126905A
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JP
Japan
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work
spindle
main
chuck
shaft
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Application number
JP2000327717A
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English (en)
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Ichiro Sato
佐藤  一郎
Masao Higaki
雅男 檜垣
Setsu Wakabayashi
節 若林
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ワーク交換に必要な装置の簡易化及び時間短
縮による加工効率の向上を図り得る2軸旋盤を提供す
る。 【解決手段】 機台10と、2本のワーク回転用の主軸
20a、20bと、各主軸の駆動モータ23a、23b
と、各主軸のワーク保持用チャック24a、24bと、
主軸軸線に対して接近した位置と離反した位置とを取り
得る工具ホルダ30a、30bと、各主軸を工具ホルダ
に対して接近した前進位置と離反した後退位置とに移動
させる主軸送り装置28a、28bと、各主軸に対応し
て配置され、該主軸のチャックに対して接近した位置と
遠ざかった位置とに移動可能なワーク搬送装置50a、
50bと、2本の主軸の間に設けられた反転軸を有し、
該反転軸回りに回動するアームにワークを係脱させて一
方のチャックから他方のチャックにワークを反転して移
送するワーク反転装置90と備えた2軸旋盤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの表面及び
裏面の双方の切削や研削加工を行なうための旋盤に関
し、より詳しくはワークの表面及び裏面を順次加工する
2軸旋盤に関する。
【0002】
【従来技術】ワークの表面及び裏面を旋盤により加工す
るには1台の旋盤でバイト等の工具を表面用から裏面用
へと取り替えるなどして行なうことができる。しかしな
がら、この方法ではワークの表面から裏面への加工の切
換えの際に、ワークのチャックからの取り外し、反転、
及び再取付けを行なう必要があり、この間加工がストッ
プするので、多数のワークを加工するには、効率的でな
い。
【0003】多数のワークを加工する場合は、表面用及
び裏面用の2台の旋盤を用いて、それぞれの面を加工す
れば、1つのワークの片面の加工が終われば、次のワー
クに取り替えて直ぐに加工ができるので効率的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
旋盤においては、一方の面の加工が終わると、一旦一方
の旋盤のチャックからワークを取り外してワークストッ
カに蓄積し、蓄積されたワークを他方の旋盤まで移動
し、そこで反転してチャックに取り付け他方の面を加工
するといようにして、加工が行なわれていた。加工効率
を上げるためにワークの取付け取り外しを自動化するこ
ともできるが、ワークチェンジャーにより、チャックか
らのワーク取り外し、加工済みワークストッカへの納
め、未加工ワークストッカへの移動、未加工ワークの把
持、チャックへの取付け、及びこれらの間でのワークの
反転という工程を、各々の旋盤で行なうのが通常であ
る。この間は、やはり加工がストップするのであり、効
率向上のためには、このワーク交換工程の時間短縮を図
る余地がある。また、これらの各工程が順次行なわれる
ように自動化するには、工程毎の機構が必要であり装置
が複雑化するという難点もある。
【0005】本発明は、このワーク交換工程に着目し、
それに要する装置の簡易化と、時間の短縮化による加工
効率の向上とを図り得る2軸旋盤を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、機台と、該機台に支持されて平行に並ぶ2
本のワーク回転用の主軸と、各主軸を駆動するためのモ
ータと、各主軸の端部に取り付けられたワーク保持用の
チャックと、前記機台に支持され各チャックから主軸軸
線方向に離反して配置され、主軸軸線に対して接近した
位置と離反した位置とを取り得る工具ホルダと、前記機
台に支持され各主軸を主軸軸線方向に駆動し工具ホルダ
に対して接近した前進位置と離反した後退位置とに移動
させる主軸送り装置と、各主軸に対応して前記機台上に
配置され、主軸が後退位置にあるときに主軸軸線方向に
おいて該主軸と前記工具ホルダとの間に位置し、該主軸
のチャックに対して接近した位置と遠ざかった位置とに
移動可能なワーク搬送装置と、2本の前記主軸の間に設
けられた反転軸を有し、該反転軸回りに回動するアーム
にワークを係脱させて一方の主軸のチャックから他方の
主軸のチャックにワークを反転して移送するワーク反転
装置とを備えたことを特徴とする2軸旋盤を提供するも
のである。
【0007】前記ワーク反転装置は、前記反転軸に固定
されたアームと、該アームに支持されワークの把持とそ
の解除を行なうハンド部と、前記反転軸を回動させる駆
動部とを備え、前記反転軸の回動により前記ハンド部が
前記一方の主軸のチャックに臨む位置と他方の主軸のチ
ャックに臨む位置とに移動するものとすることができ
る。
【0008】前記主軸は、上下方向に延びた形態とする
ことができる。
【0009】前記ワーク搬送装置は、2本の前記主軸の
外側において各主軸に対応して配置されるワークストッ
カに対しワークを受け渡しする位置と各主軸近傍にワー
クを至らしめる位置とをとるように上下方向の面に沿っ
て回動する回動装置と、主軸近傍の位置に至ったワーク
を主軸のチャックに臨む位置に至らしめる摺動装置とを
備え、前記回動装置は、前記主軸とワークストッカとの
間において略水平に延びる回転軸と、該回転軸に固定さ
れた回動台と、該回動台に支持されワークの把持とその
解除を行なう把持部と、前記回転軸を回動させる駆動部
とを備えているものすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て添付図面を参照しつつ説明する。図1から図5は、各
々本発明に係る2軸旋盤の斜視図、正面図、平面図、左
側面図、背面図である。
【0011】図示のように、本実施形態のものは機台1
0に支持されて上下方向に平行に延びる第1主軸20a
及び第2主軸20bを備えた立型2軸旋盤となってい
る。
【0012】主軸20a,20bは同じ構造となってい
るので、ここでは主軸20aについて説明し、主軸20
aと主軸20bとに関して、同じ部材は図において同じ
番号に添え字a,bを各々付して示す。主軸20aは、
図1に示すように、機台10において奥方に立設された
立フレーム11aの上端部から図の手前側に延びる支持
フレーム12aに支持された主軸本体21aを備えてい
る。主軸本体21aは、支持フレーム12aと共に上下
方向に摺動可能に立フレーム11aにより支持されてい
る。立フレーム11aに支持されて上下方向に延びる1
対の空圧シリンダ22aは、主軸本体21aの重量を支
えるバランスシリンダとして機能し、軸方向に沿う上下
動は、サーボモータ28aの駆動により行なわれる。支
持フレーム12aには、主軸本体21aを駆動するため
のモータ23aがさらに支持されており、該モータは伝
動機構(図示せず)を介して主軸本体21aを駆動して
回転させる。
【0013】主軸本体21aの端部には、ワーク保持用
のチャック24aが取り付けられている。チャック24
aは回転シリンダにより駆動され、ワークの把持及びそ
の解除を行なうようにされている。
【0014】各チャック24a,24bから主軸軸線方
向に離反した位置に工具ホルダ30a、30bが配置さ
れている。工具ホルダ30a、30bは、図1に示す機
台10における左右の端部寄りにおいて該機台10に支
持されている。工具ホルダ30a、30bは左右対称の
構造となっているので、ここでは工具ホルダ30aにつ
いて説明し、工具ホルダ30aと工具ホルダ30bとに
関して、同じ部材は図において同じ番号に添え字a,b
を各々付して示す。工具ホルダ30aは、多数の保持部
32aが設けられたタレット盤31aを備えている。図
1には、タレット盤31aの上端部に工具Tが取り付け
られた状態が示されている。タレット盤31aは、ホル
ダ支持部33aに支持されている。ホルダ支持部33a
は、図4(旋盤の左側面図)に示すように、機台10の
立フレーム11a,11bの前面付近から左右両側へ延
びたガイド面13にローラ34aを介して移動可能に接
しており、モータ35aの作動により図1の左右方向に
移動し、主軸軸線に対して接近した位置と離反した位置
とを取り得る。
【0015】主軸本体21aに作用する前述のサーボモ
ータ28aは主軸送り装置として機能し、主軸本体21
aを主軸軸線方向に駆動し工具ホルダに対して接近した
前進位置と離反した後退位置とに移動させる。
【0016】この実施形態では、主軸20a、20bは
鉛直面に対して15度の角度で上側が奥方へ向くように
傾斜している。そして、これに対応して、工具ホルダ3
0a、30bが水平面に対して同じ角度で手前側が上方
へ向くように傾斜している。同様に、主軸と所定の角度
で連動する必要のある部材は、主軸の傾斜に対応して傾
斜している。このように、鉛直面に対して上側が奥方へ
向くように主軸を傾斜させることにより、必要な場合
に、ワークの加工及び移送のためのスペースに対して作
業者が操作を及ぼし易くなる。また、正面に作業者等が
位置したときに与える圧迫感が軽減される。
【0017】2本の主軸20a,20bの左右の外側に
は、各主軸に対応してワークストッカ40が配置されて
いる。ワークストッカ40は、図に示すように、2本の
脚部41に支持されて旋盤の奥行き方向に延びるワーク
収納部42を備えている。この実施形態では、ワークは
歯車形成用素材とされており、ワーク収納部42は、図
3に示すように歯切り前の円盤状のワークWを相互に重
ならないように平らに並べた状態で収納している。ワー
ク収納部42は、前端に位置するワークWが取り上げら
れると、次のワークWが前端位置に至るようにワークを
移動させる。このためには、フラットコンベアのよう
に、移動距離を一定に制御して割り出しをすることが可
能な搬送装置を使用することができる。
【0018】機台10上には、各主軸20a,20bに
対応してワーク搬送装置50a,50bが配置されてい
る。ワーク搬送装置50a、50bは左右対称の構造と
なっているので、ここではワーク搬送装置50aについ
て説明し、ワーク搬送装置50aとワーク搬送装置50
bとに関して、同じ部材は図において同じ番号に添え字
a,bを各々付して示す。ワーク搬送装置50aは、主
軸が後退位置にあるときに主軸軸線方向において該主軸
と前記工具ホルダとの間に位置する。ワーク搬送装置5
0aは、ワークストッカ40に対しワークを受け渡しす
る位置と主軸20a近傍にワークを至らしめる位置とを
とるように上下方向の面に沿って回動する回動装置60
aと、主軸近傍の位置に至ったワークを主軸のチャック
に臨む位置に至らしめる摺動装置70a備えている。
【0019】図6及び図7は各々回動装置60の横断面
図及び縦断側面図である。図示のように、回動装置60
aは、主軸20aとワークストッカ40との間において
略水平に延びる回転軸61aを備えている。正確には、
回動軸61aは、主軸20aの傾斜に対応して、水平面
に対して7.5度の角度(主軸台の傾斜の半分の角度)
で手前側が上方へ向くように傾斜している。回転軸61
aには、回動台62aが固定され、回動台62aにはワ
ークの把持とその解除を行なう把持部63aが支持され
ている。回転軸61aは、該回転軸を回動させるための
回転シリンダ64aと共に、ケーシング66aに支持さ
れ、該ケーシングは機台10にローラ65aを介して支
持されている。ケーシング66aは、機台10のガイド
面、すなわち水平面に対して15度の角度で手前側が上
方へ向くように傾斜したガイド面14に、ローラ65a
を介して支持され、図1の左右方向へ摺動可能とされて
いる。
【0020】摺動装置70aは、図5,図6,図7に示
すように、回動装置60aのケーシング66aの後方に
設けられており、機台10に下端部を回動可能に支持さ
れたレバー71aと、該レバーの上端部とケーシング6
6aとを結合するリンク部材72aと、レバー71aを
揺動させるための駆動装置81とを備えている。駆動装
置81は、機台10の中央部に支持されたモータ82及
びその回動軸に固定された駆動プーリ83と、機台10
の左右端部に支持された従動プーリ84a,84bと、
中間プーリ、テンションプーリなどを経てこれらのプー
リを巻回するベルト86とを備えている。従動プーリ8
4a、84bは、伝動部85a,85bを介して、レバ
ー71a,71bに各々結合されている。この構造によ
り、モータ82が一方向へ回転すると、ベルト86、駆
動プーリ83、従動プーリ84a,84bを介してレバ
ー71a,71bが左右に揺動する。したがって、伝動
部85a,85bを介してこれらのレバーに結合された
ケーシング66をガイド面14上において一方及び他方
の方向へ摺動させる。このようにして、モータ82の回
転の向きを変えることなく、ケーシング66を含むワー
ク搬送装置60a、60bは、各主軸のチャックに対し
て接近した位置と遠ざかった位置とに移動する。
【0021】2本の主軸20a,20b間でワークを反
転して受け渡しするためにワーク反転装置90が設けら
れている(図1,図2,図8参照)。ワーク反転装置9
0は、2つの主軸20a、20bの間において機台10
に支持された反転軸91を備えている。反転軸91は、
機台10における2本の主軸20a、20bの間の部分
に回転可能に支持されて前方へ突出し、その先端部にア
ーム92が固定されている。アームには、シリンダ室を
2つ並設した拡縮可能なシリンダ101が取り付けら
れ、各シリンダ室から相互に反対方向に突出したプラン
ジャ102とロッド105に各々爪95p、95qが取
り付けられてハンド部96を形成している。反転軸91
の後端部は機台10から突出し、先端部に歯車が固定さ
れている。その近傍において機台10には、切換えカム
装置97が設けられている。切換えカム装置97の出力
軸970は、伝動用歯車を経て反転軸91後端部の歯車
と噛合し、該反転軸を回転させ得るようになっている
(歯車の一部を省略して示す)。この構成により、切換
えカム装置97の入力軸プーリ87をモータ82により
一方向に回転させると、反転軸91が回動し、ハンド部
96は、一方の主軸のチャックに臨む位置から他方の主
軸のチャックに臨む位置へと反転を伴って移動する。
【0022】シリンダ101は、図12に示すように、
シリンダ101の一方の端面に開口する2つのシリンダ
室103p、103qを備え、各シリンダ室の奥端は、
シリンダの他方の端面に貫通する孔104p、104q
に連続している。シリンダ室から突出しているプランジ
ャ102p、102qは、シリンダ室内の端部が、貫通
孔104p、104q内に延びるロッド105p、10
5qに連続して一体となっており、ロッドとの境界部に
シール102p’、102q’が設けられている。2本
の貫通孔の間のシリンダ壁には、円筒形状の穴が形成さ
れ、そこにピニオン106が納められ、軸107により
シリンダ内に回転自在に支持されている。ロッドは、ピ
ニオン106に噛合する歯が側面に形成されラックとし
て機能する。2つのシリンダ室102p、102qに
は、開口端付近に各々1つの給油口108p、108q
が形成されている。シリンダの一方の開口端外において
は、一方のプランジャ102pの先端部は保持部111
pにナットにより固定され、他方のプランジャ102q
は保持部111pの貫通孔に緩く通されている。また、
シリンダの他方の開口端外においては、ロッド105p
の先端部は保持部111qの貫通孔に緩く通され、ロッ
ド105qの先端部は保持部111qにナットにより固
定されている。
【0023】この構成により、シリンダ101への給油
の仕方に応じて、ハンド部95は開閉動作を行なう。図
12は、ハンド部95p、95q(保持部111p、1
11q)が開いた状態を示している。この状態から給油
口108pに作動油を供給すると、シール102p’が
押されてプランジャ102pがロッド105pとともに
図における下方へ移動する。この移動はロッドとピニオ
ン106との噛合によりロッド105qに伝えられ、ロ
ッド105qはプランジャ102qと共に、図において
上方へ移動する。プランジャ102q及びロッド105
pは各々保持部111p、111qに緩く通されている
ので、2つの保持部は各々プランジャ102p及びロッ
ド105qに引かれてシリンダ側へ引き寄せられ、ハン
ド部95p、95qを閉じる方向へ移動させる。その
後、給油口108に作動油を供給すると、逆の動作をし
てハンド部は開く方向に移動する。給油口108p、1
08q等への送油のために反転軸91内にはその軸線に
沿って油路98が形成されている。油路98は、さらに
他の部材の駆動のための送油口99に接続されている。
【0024】図4,図8,図13に示すように、反転軸
91の先端部にはワーク押え装置120が装着されてい
る。ワーク押え装置120は、反転軸91の先端部に固
定されて該反転軸91に直角に延びるシリンダ121及
びピストンロッド122を備えている。ピストンロッド
122の先端部には、シリンダ101を支持するフレー
ム112に沿って案内され移動するスライダ123が固
定されている。図9及び図13に示すように、スライダ
123には、ピストンロッド122及び反転軸91の双
方に垂直に延びるシリンダ124が固定されている。シ
リンダ124からは、一方のチャック24aの側へプラ
ンジャ125が延び、該プランジャの先端には軸126
によりレバー127の一端が結合されている。レバー1
27は、ピストンロッド122に直角に且つ反転軸91
に平行に延びており、フレーム112に支持された軸1
28を支点として回動可能とされている。レバー127
におけるピストンロッド122とは反対側の端部には軸
129より押し板131が回動可能に結合されている。
押し板131は、レバー127の回動時に反転軸91に
平行な姿勢を保って移動するようにフレーム113に案
内される。
【0025】この2軸旋盤は、以下のように作動する。
先ず、図1の状態において、左側のワークストッカ40
に加工すべきワークを配置する。ワーク搬送装置50a
の駆動部64aの回転シリンダにより回転台62a及び
把持部63aを図1の状態から半時計回りに180度回
動させ、ワークWに被さる位置に至らせる。ここで、油
圧駆動により把持部63aの爪を閉じてワークを把持す
る。駆動部64を逆転すると、回転台62a及び把持部
63aは図1の位置に戻る。ここで、摺動装置70のモ
ータ82(図5)を作動させてレバー71aにより回動
装置60を主軸20aの側に移動させ、チャック24a
の真下に位置させる。
【0026】次に、主軸20aのサーボモータ28aを
作動させて主軸本体21aを下降させ、チャック24a
をワークに接触させその爪を油圧駆動してワークを把持
する。ここで把持部63aの爪をワークから開放させ、
主軸本体を僅かに上昇させた後、ワーク搬送装置50を
後退させる。
【0027】次に主軸本体21aを所定の高さまで下降
させてモータ23aを作動させて主軸本体21aを回転
させる。そして、モータ35aを作動させて工具ホルダ
30aを主軸側へ前進させ、工具ホルダに保持されたバ
イト等の工具をワークに接触させて切削、研削等の加工
を行なう。
【0028】加工が終了すると、モータ23aの回転を
停止し、工具ホルダ30aを後退させる。この状態で、
ワーク反転装置90の切換えカム装置97を作動させて
反転軸91をアーム92と共に時計回りに90度回動し
(図8)、ハンド部96の爪95p、95qを油圧によ
り閉じる方向に駆動する(図11)。その後、主軸20
aのチャック24aを開き、切換えカム装置97の出力
軸を逆転させて反転軸91及びアーム92を180度反
時計回りに回転させる。これによりハンド部96は主軸
20bのチャック24bに下方から接する。ここでシリ
ンダ121を作動させてピストンロッド122及びスラ
イダ123を引き寄せ、ハンド部の爪95qの内側より
外の位置(図13の実線)から爪95p、95qの間の
位置に至らしめる(図13の二点鎖線)。次にシリンダ
124を作動させ(図9)、プランジャ125を押し出
してレバー127を回動させる。これに伴って、押し板
131はフレーム113に案内されつつ爪95p、95
qの側へ平行移動し、ワークに接した位置で停止する。
【0029】この状態でハンド部の爪95p、95qを
開き、主軸20bのチャック24bを作動させてハンド
部内のワークを把持する。このとき、ワークにはチャッ
ク24bに接して下向きに圧力が掛かるが、ワークは押
し板131に下面を支持されているので、上下方向の位
置を保持する。その後、切換えカム装置97の出力軸を
時計回りに90度逆転させてアーム及びハンド部96を
元の位置に戻す。
【0030】次に主軸本体21bを所定の高さまで下降
させてモータ23bを作動させて主軸本体21bを回転
させる。そして、モータ35b作動させて工具ホルダ3
0bを主軸側へ前進させ、工具ホルダに保持されたバイ
ト等の工具をワークに接触させてワークの背面の切削、
研削等の加工を行なう。
【0031】加工が終了すると、モータ23bの回転を
停止し、工具ホルダ30bを後退させる。この状態で、
ワーク搬送装置50bの摺動装置70のモータ82を作
動させ(図5)、レバー71bにより回動装置60bを
主軸20bの側に移動させ、チャック24bの真下に位
置させる。次に、主軸20bのサーボモータ28bを作
動させて主軸本体21bを下降させ、ワークを把持部6
3bに接触させる。この状態で把持部63bの爪を油圧
駆動してワークを把持する。ここでチャック24bを開
き、ワークから開放させ、主軸本体21bを元の位置へ
上昇させる。
【0032】次に、ワーク搬送装置50bの摺動装置7
0のモータ82(図5)を作動させてレバー71bによ
り把持部63bを所定の位置まで後退させる。そして、
駆動部64bの回転シリンダにより回転台62b及び把
持部63bを図1の状態から時計回りに180度回動さ
せる。これにより、把持部63bは、ワークをワークス
トッカ40に至らしめる。ここで、把持部63bの爪を
開き、ワークを開放し、駆動部64bの回転シリンダを
逆転させて把持部63bを戻し、図1の状態とする。
【0033】以上は、1つのワークの表裏面の加工を順
を追って説明したものである。実際には、この一連の作
業の途中に次のワークの加工が開始され、複数のワーク
が同時に1台の2軸旋盤の中で加工される。したがっ
て、以下のように工程を同時進行させることができる。 (i) 主軸20a,20bの各々によりワークを加工した
後、ワーク反転装置90のハンド部96及びワーク搬送
装置50bの把持部63bにより、各々主軸20a上の
ワーク及び主軸20b上のワークの受け取りを同時に行
なう。 (ii) ワークを受け取ったワーク反転装置90及びワー
ク搬送装置50bについて、各々180度反転及び後退
の動作を同時に行ない、さらに把持部63aにワークを
把持したワーク搬送装置50aの前進をも同時に行な
う。 (iii) ワークが主軸20a,20bのチャックに各々把
持された後、ワーク搬送装置50aの後退及びワーク反
転装置90の元の位置(図1の位置)への復帰を同時に
行なう。 (iv) 主軸台20a、20b及び工具ホルダ30a、3
0bを作動させて、2個のワークを同時に加工し、さら
に把持部63aによりワークストック40から加工すべ
きワークを取り上げ、把持部63bにより過去後のワー
クをワークストックに納める動作を同時に行なう。
【0034】なお、これらのワーク移送及び主軸による
ワークの加工の同時進行のタイミングは、ワークに必要
な加工内容及び時間に応じて適宜決定され得る。
【0035】以上、縦型旋盤を例にとって説明したが、
本発明は、主軸を水平又はこれに近い配置とし、関連す
る部分をこれに対応した配置とすることにより、横型旋
盤として構成することも可能である。
【0036】
【発明の効果】 以上のように、本発明に係る2軸旋盤
は、2本のワーク回転用の主軸の各々に対応して配置さ
れ、主軸のチャックに対して接近した位置と遠ざかった
位置とに移動可能なワーク搬送装置と、2本の主軸の間
に設けられた反転軸を有し該反転軸回りに回動するアー
ムにワークを係脱させて一方の主軸のチャックから他方
の主軸のチャックにワークを反転して移送するワーク反
転装置と備えているので、装置両側のワーク搬送装置
と、中央のワーク反転装置とを用いて複数のワークを同
時に1台の2軸旋盤の中で加工し移送することができ
る。したがって、1つの主軸に対するワーク交換に要す
る時間が著しく短縮され、その結果加工効率が大きく向
上する。
【0037】また、主軸を上下方向に延びたものとする
ことにより、装置の設置に必要なスペースを小さくする
ことができる。
【0038】さらに、主軸を上下方向に延びたものとし
た上で、前記ワーク搬送装置が、ワークストッカに対し
ワークを受け渡しする位置と各主軸近傍にワークを至ら
しめる位置とをとるように上下方向の面に沿って回動す
る回動装置と、主軸近傍の位置に至ったワークを主軸の
チャックに臨む位置に至らしめる摺動装置とを備えたも
のとすることにより、ワークの移動は、2軸旋盤への供
給、2軸間での移送、2軸旋盤からの排出の各々におい
て上下方向に行なわれることになる。したがって、ワー
クの軸線を上下方向に位置させてワークを供給し、同様
の姿勢でワークを排出させることができる。旋盤で加工
されるワークは、通常、円筒形でありワークの軸線に垂
直な面が平坦面となっている場合が多い。したがって、
ワークの軸線を上下方向に位置させてワークの供給及び
排出をさせることができれば、ワークの転がり等のおそ
れがなく取り扱いが極めて容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る2軸旋盤の斜視図であ
る。
【図2】図1に示す2軸旋盤の要部の正面図である。
【図3】図1に示す2軸旋盤の平面図である。
【図4】図1に示す2軸旋盤の左側面図である。
【図5】図1に示す2軸旋盤の要部の背面図である。
【図6】図1に示す2軸旋盤に使用される搬送装置を主
として示す平面図である。
【図7】図6反転装置を主として示す縦断側面図であ
る。
【図8】図1に示す2軸旋盤に使用される反転装置を主
として示す縦断側面図である。
【図9】図8に示す反転装置の底面側から見た横断面図
である。
【図10】図8に示す反転装置の正面図である。
【図11】図8に示す反転装置を中心に示す側面図であ
る。
【図12】図8に示す反転装置のシリンダを中心に示す
縦断側面図である。
【図13】図8に示す反転装置のワーク押さえ部を中心
に示す側面図である。
【符号の説明】
10 機台 20a 第1主軸 20b 第2主軸 21a、21b 主軸本体 22a、22b 空圧シリンダ 24a、24b チャック 30a、30b 工具ホルダ 40 ワークストッカ 50a、50b ワーク搬送装置 60a、60b 回動装置 63a、63b 把持部 70a、70b 摺動装置 90 ワーク反転装置 91 反転軸 92 アーム 95p、95q 爪 96 ハンド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23Q 7/04 B23Q 7/04 G A (72)発明者 若林 節 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株式 会社神崎高級工機製作所内 Fターム(参考) 3C033 EE01 EE03 HH03 HH22 3C045 BA02 BA04 BA06 FA03 FA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台と、 該機台に支持されて平行に並ぶ2本のワーク回転用の主
    軸と、 各主軸を駆動するためのモータと、 各主軸の端部に取り付けられたワーク保持用のチャック
    と、 前記機台に支持され各チャックから主軸軸線方向に離反
    して配置され、主軸軸線に対して接近した位置と離反し
    た位置とを取り得る工具ホルダと、 前記機台に支持され各主軸を主軸軸線方向に駆動し工具
    ホルダに対して接近した前進位置と離反した後退位置と
    に移動させる主軸送り装置と、 各主軸に対応して前記機台上に配置され、主軸が後退位
    置にあるときに主軸軸線方向において該主軸と前記工具
    ホルダとの間に位置し、該主軸のチャックに対して接近
    した位置と遠ざかった位置とに移動可能なワーク搬送装
    置と、 2本の前記主軸の間に設けられた反転軸を有し、該反転
    軸回りに回動するアームにワークを係脱させて一方の主
    軸のチャックから他方の主軸のチャックにワークを反転
    して移送するワーク反転装置とを備えたことを特徴とす
    る2軸旋盤。
  2. 【請求項2】 前記ワーク反転装置が前記反転軸に固定
    されたアームと、該アームに支持されワークの把持とそ
    の解除を行なうハンド部と、前記反転軸を回動させる駆
    動部とを備え、前記反転軸の回動により前記ハンド部が
    前記一方の主軸のチャックに臨む位置と他方の主軸のチ
    ャックに臨む位置とに移動することを特徴とする請求項
    1に記載の2軸旋盤。
  3. 【請求項3】 前記主軸が上下方向に延びていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の2軸旋盤。
  4. 【請求項4】 前記ワーク搬送装置が、2本の前記主軸
    の外側において各主軸に対応して配置されるワークスト
    ッカに対しワークを受け渡しする位置と各主軸近傍にワ
    ークを至らしめる位置とをとるように上下方向の面に沿
    って回動する回動装置と、主軸近傍の位置に至ったワー
    クを主軸のチャックに臨む位置に至らしめる摺動装置と
    を備え、前記回動装置は、前記主軸とワークストッカと
    の間において略水平に延びる回転軸と、該回転軸に固定
    された回動台と、該回動台に支持されワークの把持とそ
    の解除を行なう把持部と、前記回転軸を回動させる駆動
    部とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の2
    軸旋盤。
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