JP2002126741A - 電気分解装置 - Google Patents

電気分解装置

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JP2002126741A
JP2002126741A JP2000323021A JP2000323021A JP2002126741A JP 2002126741 A JP2002126741 A JP 2002126741A JP 2000323021 A JP2000323021 A JP 2000323021A JP 2000323021 A JP2000323021 A JP 2000323021A JP 2002126741 A JP2002126741 A JP 2002126741A
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negative electrode
liquid
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electrode
treated
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Teruo Kojima
照男 小島
Minako Takahashi
高橋  美奈子
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  • Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の寿命を長くすることができる電気分解
装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 電解装置3において、電気分解用の直流
電圧が印加される正電極22と負電極23のうちの負電
極23を回転させながら本体21に供給された被処理液
中の物質を電気分解すると、両電極が均一に溶解され、
両電極の寿命を長くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷廃液や食品廃
液などの被処理液中の物質を電気分解する電気分解装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被処理液中に配設された正負電極
間に直流電流を流して被処理液中の物質を電気分解する
ことにより被処理液を浄化する電気分解装置において、
電気分解用の直流電圧が印加される正電極及び負電極は
板状もしくは棒状で、例えば鉄あるいはアルミニウムな
どの溶解性(可溶性)の金属で形成される。上記のよう
に板状もしくは棒状に形成された正電極及び負電極は、
被処理液中に対面するように配設され、正電極及び負電
極間に直流電圧が印加されると、被処理液中の汚濁物質
あるいは悪臭物質などが電気分解され、フロック化され
るため、これを分離除去すると、被処理液が浄化され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
電気分解装置において、被処理液中に配設された正電極
及び負電極間に直流電圧が印加され、被処理液中の物質
の電気分解が行われると、電極が一般に局部的に溶出
し、溶解されるため、電極の寿命が短く、頻繁に電極を
交換する必要がある。また、酸化皮膜,フロック付着の
汚れによる電極の通電不能が生じる恐れがあるという問
題点があった。
【0004】そこで本発明では、電極の寿命を長くし、
通電不能が生じることのない電気分解装置を提供するこ
とを解決すべき課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、特許請求の
範囲に記載された電気分解装置により解決することがで
きる。請求項1の電気分解装置によれば、正電極及び負
電極の一方を回転させると、従来の電気分解装置のよう
に正電極及び負電極が固定されたものと異なり、電極の
局部的溶解が無くなることが確かめられた。この理由
は、電極が回転されると、電極の溶解が均一に進行する
ためと思われる。また、請求項2の電気分解装置によれ
ば、正電極及び負電極に、一定時間,一定周期等で逆直
流電圧を印加するように構成して、酸化皮膜,フロック
付着の汚れによる電極の通電不能を防ぐことができる。
また、請求項3の電気分解装置によれば、正電極及び負
電極間に供給される直流電圧が10ボルト以下に制御さ
れるように構成して、電極に酸化皮膜ができないように
し、電極の通電不能を防ぎ、電極の寿命を長くすること
ができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、電気分解装置の概略構成図であ
る。図1に示すように、電気分解装置は、源水タンク1
内のメッキ廃液や印刷廃液や食品廃液や塗装廃液や染料
廃液などの被処理液が供給されるとともに、その被処理
液を希釈する前処理用希釈タンク2と、前処理用希釈タ
ンク2で希釈された被処理液中の汚濁物質等(以後、単
に物質と記載する)を電気分解する電解装置3と、電解
装置3で電気分解された処理液を溜めるスラッジ溜め1
4とを備えている。上記電解装置3とスラッジ溜め14
は、扉を有する筐体6内に格納されている。そして、筐
体6に取り付けられた図示していない制御操作盤は、電
源スイッチがオンされると電源が投入され、各種の操作
スイッチが操作されると後述の電磁弁やポンプなどを駆
動制御する制御回路を内蔵している。
【0007】前処理用希釈タンク2に備えられた電磁弁
9は、筐体6に取り付けられた制御操作盤の該当するス
イッチが操作されると開弁され、源水タンク1から送出
された被処理液が前処理用希釈タンク2に供給される。
また、前処理用希釈タンク2に備えられた電磁弁10
は、制御操作盤の該当するスイッチが操作されると開弁
され、図示していない希釈水供給源から送出された希釈
水が前処理用希釈タンク2に供給される。水位計12
は、被処理液と希釈水とが混合された希釈被処理液が所
定水位に達するとこれを検出するため、制御回路は前記
電磁弁9及び電磁弁10を閉弁させる。
【0008】前処理用希釈タンク2の内部に配設された
汲み上げポンプ13は、制御操作盤の該当するスイッチ
が操作されると駆動され、前処理用希釈タンク2の希釈
被処理液が汲み上げられて前記電解装置3に供給され
る。電解装置3に供給された希釈被処理液は、後述のよ
うに電気分解されて希釈被処理液中の物質がフロック化
されるため、スラッジとして電解装置3の下部に設けら
れたスラッジ溜め14に溜められる。一方、スラッジ溜
め14に溜められたあとの処理済み液は図2の凝集タン
ク17に送られる。
【0009】ここで、図3に示す電解装置3の構成につ
いて説明する。電解装置3は、塩化ビニール等で円筒形
状に形成された本体21と、本体21の内部に所定の隙
間を設けて外側と内側に同軸状に配設された正電極22
及び負電極23と、前記負電極23を回転させるモータ
を有する回転機構25とを備えている。正電極22は円
筒形に形成されており、例えば一般構造用圧延鋼(S
S)で形成されている。尚、正電極22は、この場合、
固定配置されている。また、負電極23は外径が正電極
22の内径より小さな二つの部分円筒極23a,23b
から成り、各部分円筒極23a,23bは、アルミニウ
ムで形成されている。
【0010】なお、二つの部分円筒極23a,23bか
ら成る負電極23は、アダプタを介して回転機構25と
着脱可能に連結されている。また、正電極22,負電極
23及び回転機構25全体が、本体21から抜き取り可
能に構成され、全体を抜き取って、電極交換等のメンテ
ナンスが容易に行えるように構成されている。
【0011】上記正電極22及び負電極23間に供給さ
れる電気分解用の直流電圧は前記制御操作盤の電源回路
から出力され、負電極23のアルミニウムに酸化皮膜が
できないように10ボルト以下に制御される。また、制
御操作盤の制御回路から駆動電流が通電されたとき回転
機構25を介して負電極23を回転させる。尚、負電極
23の回転方向は、前記制御操作盤の回転方向設定スイ
ッチの操作により一方向でも双方向でも任意に設定する
ことができる。
【0012】尚、前記制御操作盤の電源回路から出力さ
れる電気分解用の直流電圧は、正極が電線を介して直接
的に正電極22に印加され、負極が前記回転機構25及
びアダプタを介して負電極23に印加され、負電極23
が回転されている場合でもスリップリングなどを用いる
ことなく正電極22及び負電極23間に電気分解用の直
流電圧を印加することができる。
【0013】ここで、前記電解装置3による希釈被処理
液中の物質の電気分解について説明する。本体21に希
釈被処理液が所定水位まで供給された状態で、正電極2
2及び負電極23間に電気分解用の直流電圧が印加され
ると、水中イオンを介し、正電極22で酸化作用が起こ
り、負電極23では還元作用が起きる。この電解反応に
より(例えば、有害な6価クロム液が無害な3価クロム
液に変化する。)生成された金属酸化物は水中汚濁物質
と二次的に反応し、水中汚濁物質をフロック化させる。
【0014】負電極23が回転された状態で上記の電気
分解が行われると、希釈被処理液中の物質の電気分解速
度が大となるとともに、正電極22、負電極23を形成
する金属の溶出に伴う両電極の溶解が均一に進行する。
そのため、正電極22及び負電極23の局部的溶解が発
生せず、正電極22及び負電極23の寿命を長くするこ
とが可能となる。この理由は、負電極23の回転によ
り、正電極22での酸化作用、及び負電極23の還元作
用が均一に行われるためと思われる。なお、酸化皮膜,
フロック付着の汚れによる電極の通電不能を防ぐため
に、前記制御操作盤では、タイマー等で、印加される正
極と負極を切り替え、正電極22及び負電極23に逆直
流電圧を印加するように構成され、被処理液の種類等で
逆直流電圧の切り替え時間,周期を設定できるように構
成されている。
【0015】なお、電解装置3に供給された希釈被処理
液の水位を検出する水位計26、希釈被処理液を電解装
置3の上部よりシャワー状に噴射させるシャワーポンプ
27、処理済み液をスラッジ溜め14に誘導する電磁弁
28が設けられている。
【0016】上記スラッジ溜め14に溜められたあとの
処理済み液は、図2のように、ポンプ16により凝集タ
ンク17に送られるか、または、濾過ポンプ15aによ
り濾過装置(バグフィルター)4に送出される。また、
凝集タンク17の底に溜められたスラッジ等は濾過ポン
プ15bによりフィルタープレス5に送出される。この
フィルタープレス5は、ジャッキ5aを備え、ジャッキ
5aを締めて、その後緩めることにより、ケーキを落下
させることができるように構成されている。なお、前記
凝集タンク17、濾過装置(バグフィルター)4、フィ
ルタープレス5は、被処理液の種類に応じ、適宜接続さ
れるオプション部材であり、筐体6の接続部に後付け接
続可能になっており、接続されることにより、筐体6に
取り付けられた制御操作盤により制御可能に構成されて
いる。従って、前記濾過ポンプ15a、濾過ポンプ15
b等に過剰負荷がかかると、電解装置3等全部が停止さ
れる連繋制御が行われるようになっている。
【0017】尚、以上の実施の形態では負電極23を回
転させるようにしたが、正電極22を回転させるように
しても両電極の寿命を延ばすことができると思われる。
また、本体21の希釈被処理液中に酸素を供給し得る散
気管を設ける構成として、電気分解作用を補助促進させ
るようにしても良い。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明は、被処理液中に配
設された正電極及び負電極間に直流電圧を印加して被処
理液中の物質を電気分解する電気分解装置であって、所
定の隙間を設けて外側と内側に同軸状に且つ一方が回転
可能に配設された正電極及び負電極と、正電極及び負電
極の一方を回転させる回転機構とを備えたことにより、
電気分解に伴う電極の溶解の進行を遅くして電極の寿命
を長くすることができるという効果がある。
【0019】また、正電極及び負電極に、一定時間,一
定周期等で逆直流電圧を印加するように構成して、酸化
皮膜,フロック付着の汚れによる電極の通電不能を防ぐ
ことができる。
【0020】また、正電極及び負電極間に供給される直
流電圧が10ボルト以下に制御されるように構成して、
電極に酸化皮膜ができないようにし、電極の通電不能を
防ぎ、電極の寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気分解装置の概略構成図である。
【図2】電気分解装置に接続される、凝集タンク,濾過
装置(バグフィルター),フィルタープレス等のオプシ
ョン部材の構成図である。
【図3】電解装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 源水タンク 2 前処理用希釈タンク 3 電解装置 4 濾過装置(バグフィルター) 5 フィルタープレス 14 スラッジ溜め 17 凝集タンク 21 本体 22 正電極 23 負電極 25 回転機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25B 11/02 302 C25B 9/00 N 15/02 302 Fターム(参考) 4D061 DA08 DB19 DC04 EA06 EB01 EB04 EB14 EB19 EB33 EB34 EB39 GC14 GC16 4K011 AA15 AA17 CA05 DA06 DA10 4K021 AB17 BA02 BB03 CA02 CA06 DA05 DA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理液中に配設された正電極及び負電
    極間に直流電圧を印加して前記被処理液中の物質を電気
    分解する電気分解装置であって、所定の隙間を設けて外
    側と内側に同軸状に且つ一方が回転可能に配設された正
    電極及び負電極と、前記正電極及び負電極の一方を回転
    させる回転機構とを備えたことを特徴とする電気分解装
    置。
  2. 【請求項2】 前記正電極及び負電極に、一定時間,一
    定周期等で逆直流電圧を印加するように構成したことを
    特徴とする請求項1に記載の電気分解装置。
  3. 【請求項3】 前記正電極及び負電極間に供給される直
    流電圧が10ボルト以下に制御されるように構成したこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気分
    解装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011147907A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Tomotaka Marui 微小気泡発生器を有するプロセス装置
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