JP2002126288A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
正確に行うことができる遊技機を提供すること。 【解決手段】 不足賞球チェック済フラグ13dがオフ
であれば(S64:No)、電源入後1回目の不足賞球
の発生である。この不足賞球は、通常の賞球アンダーエ
ラーの場合と異なり、停電等の発生タイミングによっ
て、電源断前に主制御基板Cから送信された賞球コマン
ドが払出制御基板Hによって正常に受信できない場合な
どに発生する。かかる場合には、遊技を円滑に進行させ
るべく、不足分の賞球数を記憶している残賞球数カウン
タ13cの値を2バイト目のデータとしてセットして、
不足賞球コマンドを払出制御基板Hへ送信する(S6
5)。これにより、不足賞球の発生とその数を払出制御
基板Hへ報せて、払出制御基板Hにより不足賞球の払い
出しを行わせる。
Description
ロットマシンに代表される遊技機に関するものである。
御基板により行われる。この主制御基板には、賞球や貸
し球の払い出し制御を行う払出制御基板や、効果音の出
力制御を行う効果音制御基板、図柄の変動表示等の表示
制御を行う表示用制御基板などが接続されている。これ
ら各制御基板の制御は、主制御基板から各制御基板へ一
方向に送信されるコマンドにより行われる。
パチンコ機の電源が突然切断された場合にも確実に行う
必要がある。そこで、本願出願人は、賞球の払出残数を
記憶する主制御基板および払出制御基板のデータをパチ
ンコ機の電源が切断された後も保持して(バックアップ
して)、電源が再投入された後に未払い分の賞球を払い
出すことを試みた。賞球の払い出しは、主制御基板およ
び払出制御基板の双方で監視され、設定値を超えた賞球
の払い出しや設定値に満たない賞球の払い出しがあれ
ば、その旨が報知される。
基板で監視されるので、賞球の払出数は、主制御基板か
ら払出制御基板へ一方向に送信されるコマンドによって
指示される。かかるコマンドの送信途中で停電等が発生
して電源が切断され、該コマンドの送信が完了できない
場合、主制御基板で記憶する賞球の払出残数より、払出
制御基板で記憶する賞球の払出残数の方が小さくなる。
この場合、停電等の解消により電源が再投入され、払出
制御基板によって未払いの賞球の払い出しが行われて
も、その払出数は、主制御基板で記憶する賞球の払出残
数に満たず不足するという問題点があった。
なされたものであり、電源の再入後における有価物体の
払い出しを正確に行うことができる遊技機を提供するこ
とを目的としている。
めに請求項1記載の遊技機は、遊技の制御を行う主制御
手段と、その主制御手段から送信されるコマンドに基づ
いて所定の有価価値を有する有価物体を払い出す払出制
御手段とを備えており、前記払出制御手段は、前記主制
御手段から指示された有価物体の払出残数を記憶する残
数記憶手段と、その残数記憶手段の内容を電源の切断後
においても保持するバックアップ手段とを備え、電源入
時にそのバックアップ手段によりバックアップされた払
出残数分の有価物体を払い出すものであり、前記主制御
手段は、前記払出制御手段へ指示した有価物体の払出残
数を記憶する主残数記憶手段と、その主残数記憶手段の
内容を電源の切断後においても保持する主バックアップ
手段と、前記払出制御手段による有価物体の払い出し数
が前記主バックアップ手段によりバックアップされた主
残数記憶手段に記憶される数に対して不足する場合に、
その不足分の有価物体数を前記払出制御手段へ報せて払
い出させる不足分通知手段とを備えている。
物体の払い出しが必要になると、主制御手段は、その払
出数を主残数記憶手段に加算して記憶すると共に、払出
制御手段へ有価物体の払い出しに関するコマンドを送信
する。払出制御手段は、このコマンドで指示された有価
物体の払出数を、残数記憶手段に加算して記憶し、この
残数記憶手段に記憶される数分の有価物体を払い出す。
払出制御手段により有価物体の払い出しが行われると、
主残数記憶手段および残数記憶手段の内容が共に減算さ
れ、主制御手段および払出制御手段のそれぞれにおいて
有価物体の払出数が管理される。主残数記憶手段および
残数記憶手段の内容は、主バックアップ手段およびバッ
クアップ手段によって、それぞれ遊技機の電源切断後も
保持されるので、停電などの発生によって遊技機の電源
が突然切断された場合にも、未払い分の有価物体の払出
数を記憶して、電源の再入後に払い出すことができる。
っては、主制御手段から払出制御手段へ有価物体の払い
出しの指示が正確に伝わらない場合がある。かかる場合
には、払出制御手段の残数記憶手段に記憶される払出数
が、主制御手段の主残数記憶手段に記憶される払出数よ
りも小さくなる。この場合、電源の再入後における払出
制御手段による有価物体の払い出し数は、主制御手段の
主残数記憶手段に記憶される払出残数に対して不足する
が、かかる不足が生じると、不足分通知手段によって、
不足分の有価物体数が払出制御手段へ報されて、払出制
御手段により、その不足分の払い出しが行われる。
について、添付図面を参照して説明する。本実施例で
は、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチン
コ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。
なお、本発明を第3種パチンコ遊技機や、コイン遊技
機、スロットマシン等の他の遊技機に用いることは、当
然に可能である。
の正面図である。遊技盤1の周囲には、球が入賞するこ
とにより5個から15個の球が払い出される複数の入賞
口2が設けられている。また、遊技盤1の中央には、複
数種類の識別情報としての図柄などを表示する液晶(L
CD)ディスプレイ3が設けられている。このLCDデ
ィスプレイ3の表示画面は横方向に3分割されており、
3分割された各表示領域において、それぞれ右から左へ
横方向にスクロールしながら図柄の変動表示が行われ
る。
動口(第1種始動口)4が設けられ、球がこの図柄作動
口4を通過することにより、前記したLCDディスプレ
イ3の変動表示が開始される。図柄作動口4の下方に
は、特定入賞口(大入賞口)5が設けられている。この
特定入賞口5は、LCDディスプレイ3の変動後の表示
結果が予め定められた図柄の組み合わせの1つと一致す
る場合に、大当たりとなって、球が入賞しやすいように
所定時間(例えば、30秒経過するまで、あるいは、球
が10個入賞するまで)開放される。
設けられており、特定入賞口5の開放中に、球がVゾー
ン5a内を通過すると、継続権が成立して、特定入賞口
5の閉鎖後、再度、その特定入賞口5が所定時間(又
は、特定入賞口5に球が所定個数入賞するまで)開放さ
れる。この特定入賞口5の開閉動作は、最高で16回
(16ラウンド)繰り返し可能にされており、開閉動作
の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与さ
れた状態(特別遊技状態)である。
たブロック図であり、特に、パチンコ機Pの遊技内容の
制御を行う主制御基板Cと、有価物体としての賞球や貸
し球の払出制御を行う払出制御基板Hとの電気的構成を
示したブロック図である。
であるMPU11と、そのMPU11により実行される
各種の制御プログラムや固定値データ等を記憶したRO
M12と、ワークメモリ等として使用されるRAM13
とを備えている。図3から図6のフローチャートに示す
プログラムは、制御プログラムの一部としてROM12
内に記憶されている。またRAM13には、賞球バッフ
ァ13aと、賞球ポインタ13bと、残賞球数カウンタ
13cと、不足賞球チェック済フラグ13dと、不足賞
球チェックカウンタ13eと、バックアップエリア13
fとが設けられると共に、バックアップ用のコンデンサ
(電池)13xが接続されてバックアップ可能に構成さ
れている。よって、RAM13の各値は、パチンコ機P
の電源が切断された場合にも保持(バックアップ)され
る。
込まれた球が普通入賞口2等へ入賞した場合に、払い出
される賞球数を記憶するバッファである。払い出される
賞球数は入賞した球毎に賞球バッファ13aへ記憶され
るので、賞球バッファ13aは複数バイトで構成されて
いる。賞球バッファ13aに記憶された賞球数のデータ
は、賞球コマンドとして払出制御基板Hへ送信される
と、賞球バッファ13aから消去される。具体的には、
0番目の賞球バッファ13aに記憶される賞球数を払出
制御基板Hへ送信した後、1番目以降の賞球バッファ1
3aの値を小さいアドレス側へ順に1バイトずつシフト
することにより、0番目の賞球バッファ13aの値が消
去される。
賞球数を払出制御基板Hへ指示するためのコマンドであ
り、2バイトで構成されている。賞球コマンドの1バイ
ト目のデータは、そのコマンドが賞球コマンドであるこ
とを示すためのデータ(例えば「A0H」)とされてお
り、また、2バイト目のデータは払い出される賞球数を
示すデータとされている。1回の入賞に対する最大の賞
球数は15球であるので、その最大賞球数に対応した
「01H」〜「0FH」の15種類のデータが賞球コマ
ンドの2バイト目のデータとされている。
ようにしても良い。前記した通り、1回の入賞に対する
最大の賞球数は15球であるので、賞球コマンドを1バ
イトで構成する場合には、その最大賞球数に対応した
「01H」〜「0FH」の15種類のデータを賞球コマ
ンドとする。即ち、1バイトで構成されるコマンドの上
位4ビットが「0」の場合に賞球コマンドとするのであ
る。
る賞球バッファ13aの位置を示すポインタであり、払
い出される賞球数は、賞球ポインタ13bの値番目の賞
球バッファ13aへ記憶される。この賞球ポインタ13
bの値は、賞球バッファ13aへ賞球数を書き込むこと
により「1」加算され、逆に、0番目の賞球バッファ1
3aの値が払出制御基板Hへ送信されることにより
「1」減算される。
数を記憶するカウンタであり、払出制御基板Hによって
払い出される賞球数を主制御基板Cで管理するためのカ
ウンタである。残賞球数カウンタ13cの値は、主制御
基板Cが払出制御基板Hへ賞球の払い出しを指示する毎
に、その指示した数が加算され、逆に、払出制御基板H
によって賞球の払い出しが行われて、その払い出された
賞球を賞球カウントスイッチ22が検出する毎に「1」
ずつ減算される。この残賞球数カウンタ13cの値は、
後述する不足賞球コマンドの2バイト目のデータとして
も使用される。
制御基板Hによって払い出される賞球が本来払い出され
るべき賞球数に対して不足するという「不足賞球」の発
生時に、その不足賞球が、停電の発生等により電源が断
されその電源が再入されたために生じたものであるのか
否かを示すためのフラグである。
グによっては、払出制御基板Hの残賞球数カウンタ33
aの値が主制御基板Cの残賞球数カウンタ13cの値よ
り小さくなった状態でバックアップされる場合がある。
例えば、主制御基板Cから賞球コマンドが送信され、主
制御基板Cの残賞球数カウンタ13cの値が更新された
後であって、払出制御基板Hの残賞球数カウンタ33a
の値の更新前に、払出制御基板Hの制御が電源断に起因
して停止すると、払出制御基板Hの残賞球数カウンタ3
3aの値は主制御基板Cの残賞球数カウンタ13cの値
より小さくなった状態でバックアップされる。かかる場
合に、停電等が解消して電源が再入されると、払出制御
基板Hは、自己の残賞球数カウンタ33aに記憶される
数の賞球を払い出すが、その数は主制御基板Cの残賞球
数カウンタ13cで記憶する値に対して不足したものと
なる。
グ等によって生じるものであり、パチンコ機Pの故障な
ど(例えば、賞球払出用モータ21の故障により賞球の
払い出しができない場合のような機械的な故障など)に
起因して生じるものではない。よって、電源の再入後に
おける遊技を円滑に進めるために、不足賞球チェック済
フラグ13dを設けて、不足賞球が電源再入後1回目に
発生したものであるか否かを示し、電源の再入に起因し
て生じる不足賞球により、賞球アンダーエラーを発生さ
せないようにしている。
フされている場合には、電源の再入後における1回目の
不足賞球のチェック中であることを示しており、逆に、
オンされている場合には該チェックが既に終了している
ことを示している。よって、不足賞球チェック済フラグ
13dは、電源再入時の立ち上げ処理において(図4参
照)、残賞球数カウンタ13cの値が「0」でない場合
にはオフされ(S26)、「0」である場合にオンされ
る(S28)。残賞球数カウンタ13cの値が「0」で
ある場合には、電源再入後における1回目の不足賞球の
チェックは既に終了しているのと同じだからである。ま
た、立ち上げ処理において主制御基板Cが初期化される
場合は(S16)、その初期化処理において不足賞球チ
ェック済フラグ13dはオンされる。残賞球数カウンタ
13cの値が「0」クリアされるので、この場合も同様
に、電源再入後における1回目の不足賞球のチェックは
既に終了しているのと同じだからである。
状態で不足賞球が生じた場合には、賞球アンダーエラー
を発生させず、その不足賞球数を払出制御基板Hへ報せ
るべく、不足賞球コマンドが主制御基板Cから払出制御
基板Hへ送信される(図6のS65)。逆に、不足賞球
チェック済フラグ13dがオンの状態で、不足賞球が生
じた場合には、賞球アンダーエラーを発生させる(図6
のS67)。電源の再入による不足賞球の発生ではない
からである。
入時において払出制御基板Hにより払い出される賞球数
が不足する場合に、その不足分を報せるべく、主制御基
板Cから払出制御基板Hへ送信されるコマンドである。
不足賞球コマンドは、2バイトで構成されている。1バ
イト目のデータは、そのコマンドが不足賞球コマンドで
あることを示すためのデータ(例えば「A2H」)とさ
れており、また、2バイト目のデータは不足賞球数を示
すデータとされている。具体的には、この2バイト目の
データとして、残賞球数カウンタ13cの値がセットさ
れる。払出制御基板Hは、この不足賞球コマンドを受信
すると、2バイト目のデータを読み出して、これを残賞
球数カウンタ33aに書き込む(図7のS78)。これ
により、払出制御基板Hによって、不足賞球の払い出し
が行われる。
賞球があるか否かの判断タイミングを決定するカウンタ
である。不足賞球チェックカウンタ13eには、本実施
例では5秒分に相当する値が初期値として設定され、図
6の賞球検出処理(S50)において、賞球の払い出し
が検出されず且つ残賞球数カウンタ13cの値が「0」
でない場合に「1」ずつ減算される。この減算の結果、
不足賞球チェックカウンタ13eの値が「0」となるタ
イミングで、不足賞球があるか否かが判断される。具体
的には、不足賞球チェックカウンタ13eの値が「0」
となるタイミングで、残賞球数カウンタ13cの値が
「0」でなければ、主制御基板Cから指示したにも拘わ
らず、何らかの理由で払い出されない未払いの賞球(不
足賞球)があるものと判断される。前述した通り、その
際に、不足賞球チェック済フラグ13dがオフであれ
ば、不足賞球コマンドが主制御基板Cから払出制御基板
Hへ送信され(図6のS65)、一方、不足賞球チェッ
ク済フラグ13dがオンであれば、賞球アンダーエラー
処理が行われる(図6のS67)。
値は、賞球コマンドを送信する毎に(図5のS46)、
或いは、賞球の払い出しが検出される毎に(図6のS5
2)、それぞれ初期化される。また、不足賞球チェック
済フラグ13dがオフされる場合や(図4のS27)、
賞球の払い出しが不可能な状態となった場合にも(図6
のS60)、それぞれ初期化される。
発生により電源が切断された場合、電源の再入時に、パ
チンコ機Pの状態を電源切断前の状態に復帰させるた
め、電源切断時(停電発生時を含む。以下、同様)のス
タックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶し
ておくためのエリアである。このバックアップエリア1
3fへの書き込みは、NMI割込処理(図3参照)によ
って電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア1
3fに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消
による電源入を含む。以下、同様)の初期化処理におい
て実行される(図4のS21,S22参照)。
3は、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスラ
イン14を介して相互に接続されている。バスライン1
4は、また、入出力ポート15にも接続されている。入
出力ポート15は、入力および出力が固定的なバッファ
(インバータゲート)16,37を介して払出制御基板
Hと接続されるほか、複数の普通入賞スイッチ17と、
第1種始動口スイッチ18と、Vカウントスイッチ19
と、10カウントスイッチ20と、賞球カウントスイッ
チ22と、クリアスイッチ23と、他の入出力装置25
と、それぞれ接続されている。
複数の普通入賞口2へ入賞した球をそれぞれ検出するた
めのスイッチであり、各普通入賞口2の入口近傍に設け
られている。第1種始動口スイッチ18は、図柄作動口
(第1種始動口)4を通過した球を検出するためのスイ
ッチであり、図柄作動口4の近傍に設けられている。普
通入賞スイッチ17のいずれか又は第1種始動口スイッ
チ18によって球が検出されると、払出制御基板Hによ
って6個の賞球が払い出される。
内のVゾーン5aへ入賞した球を検出するためのスイッ
チであり、また、10カウントスイッチ20は、特定入
賞口5内のVゾーン5a以外へ入賞した球を検出するた
めのスイッチである。Vカウントスイッチ19又は10
カウントスイッチ20により球が検出されると、払出制
御基板Hによって15個の賞球が払い出される。
モータ21によって払い出された賞球を検出するための
スイッチであり、賞球払出用モータ21と共に賞球払出
ユニットSに搭載されている。賞球払出用モータ21は
賞球を払い出すためのモータであり、賞球払出用モータ
21の駆動は、払出制御基板Hによって制御される。
び払出制御基板Hの各RAM13,33にバックアップ
されるデータをクリアするためのスイッチであり、押し
ボタンタイプのスイッチで構成されている。このクリア
スイッチ23が押下された状態でパチンコ機Pの電源が
投入されると(停電解消による電源入を含む)、主制御
基板Cおよび払出制御基板Hによって、RAM13,3
3のデータがそれぞれクリアされる(図4のS13:Y
es,S16、図8のS83:Yes,S86参照)。
出力が固定的なバッファ(インバータゲート)16,3
7を介して、払出制御基板Hと接続されている。このた
め主制御基板Cと払出制御基板Hとの間における賞球コ
マンド等の送受信は、主制御基板Cから払出制御基板H
への一方向にのみ行われ、払出制御基板Hから主制御基
板Cへ行うことはできない。なお、主制御基板Cと払出
制御基板Hとは、8本のデータ線と1本のストローブ線
とにより接続されており、ストローブ線のデータがアク
ティブになった時に、8本のデータ線上に出力されてい
るデータが主制御基板Cから払出制御基板Hへコマンド
として送信される。
を行うものであり、演算装置であるMPU31と、その
MPU31により実行される制御プログラムや固定値デ
ータ等を記憶したROM32と、ワークメモリ等として
使用されるRAM33とを備えている。図3及び図7か
ら図9に示すフローチャートのプログラムは、制御プロ
グラムの一部としてROM32内に記憶されている。
数カウンタ33aと、初期化フラグ33bと、賞球払出
許可フラグ33cと、バックアップエリア33dとが設
けられると共に、バックアップ用のコンデンサ(電池)
33xが接続されてバックアップ可能に構成されてい
る。よって、RAM33の各値は、パチンコ機Pの電源
が切断された場合にも保持(バックアップ)されるので
ある。
御基板Cの残賞球数カウンタ13cと同様に、未払いの
賞球数を記憶するカウンタである。残賞球数カウンタ3
3aの値は、賞球コマンドによって主制御基板Cから払
出制御基板Hへ賞球の払い出しが指示される毎に、その
指示された賞球数が加算される。逆に、賞球カウントス
イッチ22が払い出された賞球を検出する毎に「1」ず
つ減算される。払出制御基板Hは、この残賞球数カウン
タ33aの値が「0」になるまで、賞球払出用モータ2
1を動作させて賞球の払い出しを行うが、前記した通
り、この残賞球数カウンタ33aの値はコンデンサ33
xによってバックアップされるので、賞球の払い出し途
中でパチンコ機Pの電源が切断された場合にも、そのパ
チンコ機Pの電源を再投入することにより、払出制御基
板Hは、残りの賞球(未払い分の賞球)を正確に払い出
すことができる。
が、主制御基板Cから送信される初期化コマンドを受信
した場合にオンされるフラグである。初期化コマンド
は、主制御基板Cの立ち上げ処理においてバックアップ
データがクリアされた場合に送信されるコマンドであり
(図4のS18参照)、払出制御基板Hに対して初期化
の指示と賞球の払出許可とを与えるコマンドである。払
出制御基板Hは、この初期化コマンドを受信すると、初
期化フラグ33bをオンし、払出制御基板Hにおいても
既に初期化処理(S85)が終了していれば、初期化フ
ラグ33bをオフした後に(S90)、処理を各処理へ
移行して、賞球の払い出しの可能な状態とする。一方、
払出制御基板Hにおいてデータのバックアップが有効に
行われている状態で初期化コマンドを受信した場合に
は、主制御基板Cに合わせて初期化処理(S97)を実
行した後、各処理へ移行して、賞球の払い出しの可能な
状態とする。なお、この場合、一旦オンされた初期化フ
ラグ33bは、S97の初期化処理によってオフされ
る。
板Hが、主制御基板Cから送信される賞球払出許可コマ
ンドを受信した場合にオンされるフラグであり、賞球の
払い出しの許可を指示するためのフラグである。払出制
御基板Hは、賞球払出許可コマンドを受信すると、賞球
の払出許可を記憶するべく賞球払出許可フラグ33cを
オンする(S74)。賞球払出許可フラグ33cがオン
されると、払出制御基板Hは立ち上げ処理を終了して、
その賞球払出許可フラグ33cをオフした後に(S9
0,S98)、処理を各処理へ移行して、賞球の払い出
しの可能な状態とする。
クアップが有効である場合の主制御基板Cの立ち上げ処
理の最後に、主制御基板Cから払出制御基板Hへ送信さ
れるコマンドであり、1バイトで構成されている(例え
ば「A1H」)。この賞球払出許可コマンドにより、立
ち上げ処理終了後の払出制御基板Hに対して、賞球の払
い出しの許可が指示される。
ることなく、パチンコ機Pの状態を示す1乃至2以上の
コマンドで代用するようにしても良い。この場合、該コ
マンドにより、パチンコ機Pの状態が払出制御基板Hへ
報されるので、払出制御基板Hでは、残賞球数カウンタ
33aの値が「0」でない場合に、報されたパチンコ機
Pの状態が賞球の払い出しが可能な状態であれば賞球の
払い出しを行い、逆に、賞球の払い出しが不可能であれ
ば賞球の払い出しを待機する。
制御基板Cのバックアップエリア13fと同様に、停電
などの発生により電源が切断された場合、電源の再入時
に、パチンコ機Pの状態を電源切断前の状態に復帰させ
るため、電源切断時(停電発生時を含む。以下、同様)
のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記
憶しておくためのエリアである。このバックアップエリ
ア33dへの書き込みは、NMI割込処理(図3参照)
によって電源切断時に実行され、逆にバックアップエリ
ア33dに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電
解消による電源入を含む。以下、同様)の初期化処理に
おいて実行される(図8のS92,S93参照)。
33は、アドレスバス及びデータバスで構成されるバス
ライン35により互いに接続されている。バスライン3
5は、また、入出力ポート36にも接続されている。入
出力ポート36は、前述した入力および出力が固定的な
バッファ(インバータゲート)16,37を介して主制
御基板Cと接続されるほか、賞球払出ユニットSの賞球
払出用モータ21および賞球カウントスイッチ22と、
クリアスイッチ23と、他の入出力装置40とにそれぞ
れ接続されている。
を参照して、主制御基板C及び払出制御基板Hで行われ
る各処理について説明する。図3は、停電の発生等によ
るパチンコ機Pの電源断時に、主制御基板C及び払出制
御基板Hで、それぞれ別々に実行されるNMI割込処理
のフローチャートである。このNMI割込処理により、
停電の発生等による電源断時の主制御基板C及び払出制
御基板Hの状態がそれぞれのバックアップエリア13
f,33dに記憶される。なお、NMI割込処理は、主
制御基板CのROM12と払出制御基板HのROM32
とに、それぞれ別々に搭載される処理であるが、フロー
チャートの表記上、同様に表すことができるので、図3
にまとめて図示している。
断されると、図示しない停電信号が主制御基板C及び払
出制御基板HのMPU11,31のNMI(Non Maskab
le Interrupt)端子へそれぞれ出力される。各MPU1
1,31は、NMI端子に停電信号が入力されると、そ
れぞれ実行中の制御を中断して、図3のNMI割込処理
を開始する。停電信号が出力された後所定時間は、主制
御基板C及び払出制御基板Hの処理が実行可能に電力供
給されており、この所定時間内に、図3のNMI割込処
理が実行される。
ンタの値をバックアップエリア13f,33dへ書き込
み(S1)、更に、各レジスタおよびI/O等の値をバ
ックアップエリア13f,33dへ書き込んで(S
2)、停電の発生等による電源断時の状態を記憶する。
その後、主制御基板C及び払出制御基板Hに応じてそれ
ぞれ異なるその他停電処理を実行し(S3)、その後
は、電源が完全に断して処理が実行できなくなるまで、
処理をループする。
基板Cで実行される立ち上げ処理のフローチャートであ
る。この処理では、バックアップが有効であれば、バッ
クアップエリア13fに記憶された各データを元の状態
に戻し、遊技の制御を電源が断される前の状態から続行
する。一方、バックアップが有効でなかったり、或い
は、バックアップが有効であっても電源入時にクリアス
イッチ23が押下された場合には、初期化処理を実行す
る。
来のスタック領域にスタックされているデータを壊さな
いために、仮のスタックポインタを設定する(S1
2)。クリアスイッチ23がオンされているか否かを確
認し(S13)、オンされていれば(S13:Ye
s)、処理をS15へ移行して初期化処理を実行する。
クリアスイッチ23がオンされていなければ(S13:
No)、バックアップが有効であるか否かを確認する
(S14)。この確認は、RAM13の所定のエリアに
書き込まれたキーワードが正しく記憶されているか否か
により判断する。キーワードが正しく記憶されていれば
バックアップは有効であり、逆に、キーワードが正しく
なければバックアップデータは破壊されているので、そ
のバックアップは有効ではない。バックアップが有効で
あれば(S14:Yes)、処理をS21へ移行して、
主制御基板Cの各状態を電源の断前の状態に復帰させ
る。一方、バックアップが有効でなければ(S14:N
o)、処理をS15へ移行して初期化処理を実行する。
ず、正規のスタックポインタを設定し、スタックの内容
を整えた後(S15)、RAMクリア及び初期化処理を
実行して(S16)、RAM13及びI/O等の各値を
初期化する。このとき、不足賞球チェック済フラグ13
dはオンされる。
込を使って初期化コマンドを払出制御基板Hへ送信して
(S18)、主制御基板Cで初期化処理が実行されたこ
とを払出制御基板Hへ報せる。払出制御基板Hは、主制
御基板Cに比べて処理が軽いので、主制御基板Cより先
に立ち上げ処理が終了する。よって、払出制御基板H
は、主制御基板Cから送信される初期化コマンドを確実
に受信することができる。主制御基板Cは、初期化コマ
ンドの送信後、その初期化コマンドを受信した払出制御
基板Hが初期化処理を完了するために充分な時間をウエ
イトするためにウエイト処理を実行して(S19)、次
の処理への移行を所定時間待機する。ウエイト処理の実
行後は、払出制御基板Hも確実に立ち上がっているの
で、処理をS20の各処理へ移行して、遊技の制御を開
始する。
アップエリア13fへ退避した各レジスタやI/O等の
データをそのバックアップエリア13fから読み出し
て、これら各データを元のレジスタやI/O等へ書き込
む(S21)。更に、バックアップエリア13fからス
タックポインタの値を読み出して、これをスタックポイ
ンタへ書き込み、電源断前(停電前)の状態、即ちNM
I割込発生前の状態に戻す(S22)。その後、割込を
許可し(S23)、その許可した割込を使って、賞球払
出許可コマンドを払出制御基板Hへ送信する(S2
4)。払出制御基板Hは、この賞球払出許可コマンドを
受信することにより、賞球の払い出しが可能になる。
(S25)、その値が「0」でなければ(S25:N
o)、立ち上げ処理の後に、払出制御基板Hによって、
電源の断前に未払いとなっていた賞球の払い出しが行わ
れるので、かかる場合には、不足賞球チェック済フラグ
13dをオフして(S26)、払い出される賞球数に不
足分があるか否かをチェックすると共に、そのチェック
の判定時間(判定タイミング)を設定するべく、不足賞
球チェックカウンタ13eに初期値である5秒分の値を
セットする(S27)。
あれば(S25:Yes)、電源の断前に未払いとなっ
ていた賞球は無く、立ち上げ処理の後に賞球の払い出し
が行われることはない。よって、かかる場合には、電源
の再入による不足賞球の発生はないので、不足賞球チェ
ック済フラグ13dをオンする(S28)。その後、N
MI割込をリターンし、処理を電源断前に実行していた
ところへ戻して、制御を電源断前の状態から続行する。
の中で実行される賞球処理のフローチャートである。賞
球処理は、普通入賞口2や第1種始動口4或いは大入賞
口5へ入賞した打球を検出する入賞検出処理と(S3
0)、賞球コマンドを払出制御基板Hへ送信する賞球コ
マンド送信処理と(S40)、払出制御基板Hによって
払い出された賞球を検出する賞球検出処理(S50)と
の3つの処理によって構成されている。
れかの普通入賞スイッチ17又は第1種始動口スイッチ
18により、球が検出された否かを確認する(S3
1)。いずれかのスイッチ17,18によって球が検出
された場合には(S31:Yes)、6個の賞球を払い
出すために、賞球ポインタ13bの値番目の賞球バッフ
ァ13aへ「6」を書き込み(S32)、賞球ポインタ
13bの値を「1」加算する(S33)。一方、いずれ
のスイッチ17,18によっても球が検出されない場合
には(S31:No)、S32およびS33の処理をス
キップして、S34の処理へ移行する。
9又は10カウントスイッチ20により球が検出された
否かを確認する(S34)。いずれかのスイッチ19,
20によって球が検出された場合には(S34:Ye
s)、15個の賞球を払い出すために、賞球ポインタ1
3bの値番目の賞球バッファ13aへ「15」を書き込
み(S35)、賞球ポインタ13bの値を「1」加算す
る(S36)。一方、いずれのスイッチ19,20によ
っても球が検出されない場合には(S34:No)、S
35およびS36の処理をスキップして、入賞検出処理
(S30)を終了し、S40の賞球コマンド送信処理へ
移行する。
ず、賞球ポインタ13bの値が「0」であるか否かを調
べる(S41)。賞球ポインタ13bの値が「0」でな
ければ(S41:No)、払い出すべき賞球数のデータ
が賞球バッファ13aに記憶されているということなの
で、0番目の賞球バッファ13aの値を賞球コマンドの
2バイト目のデータとしてセットし、その賞球コマンド
を払出制御基板Hへ送信する(S42)。
ドによって送信した賞球数データである、0番目の賞球
バッファ13aの値を残賞球数カウンタ13cへ加算す
る(S43)。そして、1番目以降の賞球バッファ13
aの値を小さいアドレス側へ順に1バイトずつシフトし
て(S44)、賞球バッファ13aの値を更新すると共
に、送信した0番目の賞球バッファ13aの値を消去
し、更に、賞球ポインタ13bの値を「1」減算すると
共に(S45)、不足賞球があるか否かの判断タイミン
グを決定する不足賞球チェックカウンタ13eに初期値
である5秒分の値をセットして(S46)、その判断タ
イミングを初期化する。
タ13bの値が「0」であれば(S41:Yes)、払
い出すべき賞球数のデータは賞球バッファ13aに記憶
されていないので、S42〜S46の各処理をスキップ
して、賞球コマンド送信処理(S40)を終了し、S5
0の賞球検出処理へ移行する。
チャートである。賞球検出処理では、払出制御基板Hに
よって払い出された賞球が検出されると共に、その検出
結果に基づいて、賞球オーバーエラー処理(S57)
や、賞球アンダーエラー処理(S67)、或いは、不足
賞球コマンドの送信処理(S65)が実行される。
カウントスイッチ22がオンされたか否かを判断する
(S51)。賞球カウントスイッチ22のオンが検出さ
れた場合には(S51:Yes)、賞球が1個払い出さ
れたということなので、不足賞球があるか否かの判断タ
イミングを決定する不足賞球チェックカウンタ13eに
初期値である5秒分の値をセットして(S52)、その
判断タイミングを初期化する。
53)、その値が「0」でなければ(S53:No)、
払い出された賞球に対応して残賞球数カウンタ13cの
値を「1」減算する(S54)。減算の結果、残賞球数
カウンタ13cの値が「0」となれば(S55:Ye
s)、電源再入時における不足賞球のチェックは終了と
なるので、不足賞球チェック済フラグ13dをオンして
(S56)、この賞球検出処理を終了する。S54の処
理による減算の結果、残賞球数カウンタ13cの値が
「0」でなければ(S55:No)、不足賞球チェック
済フラグ13dをオンすることなく、S56の処理をス
キップして、この賞球検出処理を終了する。なお、一旦
オンされた不足賞球チェック済フラグ13dは、図4の
S26の処理が実行されるまでオフされることはない。
検出されたにも拘わらず(S51:Yes)、残賞球数
カウンタ13cの値が「0」であれば(S53:Ye
s)、本来払い出すべき賞球数を超えて賞球の払い出し
が行われたということであるので、その場合には、賞球
オーバーエラー処理を実行して(S57)、この賞球検
出処理を終了する。
ッチ22のオンが検出されない場合には(S51:N
o)、賞球は払い出されていない。よって、かかる場合
には、不足賞球があるか否かをチェックするため、以降
のS58〜S67の各処理を実行する。まず、残賞球数
カウンタ13cの値を調べ(S58)、その値が「0」
であれば(S58:Yes)、未払いの賞球はない。故
に、不足賞球のチェックは不要であるので、この賞球検
出処理を終了する。なお、残賞球数カウンタ13cの値
が「0」である場合には、不足賞球チェック済フラグ1
3dは必ずオンになっている(S56,図4のS2
8)。
「0」でなければ(S58:No)、パチンコ機Pが賞
球の払い出しの可能な状態であるか否かを調べる(S5
9)。パチンコ機Pが賞球の払い出しの不可能な状態で
あれば(S59:No)、不足賞球があるか否かの判断
タイミングを初期化するため、不足賞球チェックカウン
タ13eに初期値である5秒分の値をセットし(S6
0)、この賞球検出処理を終了する。これにより、賞球
の払い出しが可能となる時点を基準にして、不足賞球が
あるか否かの判断タイミングを設定することができるの
で、かかる判断を適切に行うことが可能となる。なお、
賞球の払い出しが不可能な状態である場合としては、払
い出される賞球を貯留する貯留タンク(図示せず)に、
所定量に満たない賞球しか貯留されていない空切れ状態
や、賞球が払い出される上皿および下皿が共に満タンで
ある状態などが例示される。
く(S58:No)、パチンコ機Pが賞球の払い出しの
可能な状態であれば(S59:Yes)、不足賞球チェ
ックカウンタ13eの値を調べる(S61)。不足賞球
チェックカウンタ13eの値が「0」でなければ(S6
1:No)、その値を「1」減算し(S62)、減算の
結果、その値が「0」となれば(S63:Yes)、不
足賞球があるか否かの判断タイミングの到来である。こ
の処理は、残賞球数カウンタ13cの値が「0」ではな
い(S58:No)という条件のもとに行われているの
で、不足賞球があるということである。
グ13dを調べ(S64)、そのフラグ13dがオフで
あれば(S64:No)、電源入後1回目の不足賞球の
発生である。よって、この場合は、通常の賞球アンダー
エラーの場合と異なり、停電等の発生タイミングによっ
て、電源断前に主制御基板Cから送信された賞球コマン
ドが払出制御基板Hによって正常に受信されなかった
り、或いは、受信されてはいるものの、受信した値を払
出制御基板Hの残賞球数カウンタ33aへ加算する前に
電源が断され払出制御基板Hの制御が停止したこと等が
想定される。即ち、かかる不足賞球の発生は、賞球払出
用モータ21の異常などのパチンコ機Pの故障に起因す
るものではなく、電源断のタイミングによるものであ
る。よって、この場合には、遊技の円滑な進行を優先す
るべく、不足分の賞球数を記憶している残賞球数カウン
タ13cの値を2バイト目のデータとしてセットして、
不足賞球コマンドを払出制御基板Hへ送信する(S6
5)。この不足賞球コマンドにより、不足賞球の発生と
その数を払出制御基板Hへ報せて、払出制御基板Hによ
り不足賞球の払い出しを行わせるのである。不足賞球コ
マンドの送信後は、電源再入後1回目の不足賞球のチェ
ックが終了したことを記憶するべく、不足賞球チェック
済フラグ13dをオンして(S66)、この賞球検出処
理を終了する。
ェック済フラグ13dがオンされていれば(S64:Y
es)、電源再入後1回目の不足賞球の発生ではない。
即ち、今回の不足賞球の発生は、電源断のタイミングに
よるものではなく、パチンコ機Pの故障などに起因する
ものであることが想定される。よって、かかる場合に
は、賞球アンダーエラー処理を実行して(S67)、こ
の賞球検出処理を終了する。
ェックカウンタ13eの値が「0」であったり(S6
1:Yes)、或いは、その不足賞球チェックカウンタ
13eの値が「0」でなく(S61:No)、且つ、
「1」減算後の不足賞球チェックカウンタ13eの値も
「0」でない場合には(S63:No)、不足賞球があ
るか否かの判断タイミングの到来ではないので、これら
の場合には、S64〜S67の各処理をスキップして、
賞球検出処理を終了する。
基板Hで行われる各処理について説明する。図7は、払
出制御基板Hの割込処理で実行されるコマンド受信処理
のフローチャートである。主制御基板Cから送信された
コマンドを払出制御基板Hが受信すると、その度に割り
込みが発生し、このコマンド受信処理が実行される。
マンドが初期化コマンドであるか否かを判断する(S7
1)。そのコマンドが初期化コマンドであれば(S7
1:Yes)、その初期化コマンドの受信を記憶するべ
く、初期化フラグ33bをオンして(S72)、このコ
マンド受信処理を終了する。一方、受信したコマンドが
初期化コマンドでなければ(S71:No)、そのコマ
ンドが賞球払出許可コマンドであるか否かを判断する
(S73)。受信したコマンドが賞球払出許可コマンド
であれば(S73:Yes)、賞球払出許可コマンドの
受信を記憶するべく、賞球払出許可フラグ33cをオン
して(S74)、このコマンド受信処理を終了する。
ドでも賞球払出許可コマンドでもなければ(S71:N
o,S73:No)、そのコマンドが賞球コマンドであ
るか否かを判断する(S75)。受信したコマンドが賞
球コマンドであれば(S75:Yes)、その賞球コマ
ンドの2バイト目のデータとして指示される賞球数を残
賞球数カウンタ33aへ加算し(S76)、このコマン
ド受信処理を終了する。一方、受信したコマンドが賞球
コマンドでもなければ(S75:No)、そのコマンド
が不足賞球コマンドであるか否かを判断する(S7
7)。受信したコマンドが不足賞球コマンドであれば
(S77:Yes)、その不足賞球コマンドの2バイト
目のデータとして指示される値を残賞球数カウンタ33
aへ書き込み(S78)、残賞球数カウンタ33aの値
を主制御基板Cの残賞球数カウンタ13cの値と一致さ
せる。これにより、不足賞球コマンドで指示された不足
賞球の払い出しが払出制御基板Hによって行われる。
いずれもでなければ(S77:No)、その受信したコ
マンドに応じた処理を実行して(S79)、このコマン
ド受信処理を終了する。
御基板Hで実行される立ち上げ処理のフローチャートで
ある。この処理では、バックアップが有効であれば、バ
ックアップエリア33dに記憶された各データを元の状
態に戻し、賞球の払出制御を電源が断される前の状態か
ら続行する。一方、バックアップが有効でなかったり、
或いは、バックアップが有効であっても電源入時にクリ
アスイッチ23が押下された場合には、初期化処理を実
行する。
来のスタック領域にスタックされているデータを壊さな
いために、仮のスタックポインタを設定する(S8
2)。クリアスイッチ23がオンされているか否かを確
認し(S83)、オンされていれば(S83:Ye
s)、処理をS85へ移行して初期化処理を実行する。
クリアスイッチ23がオンされていなければ(S83:
No)、バックアップが有効であるか否かを確認する
(S84)。この確認は、RAM33の所定のエリアに
書き込まれたキーワードが正しく記憶されているか否か
により判断する。キーワードが正しく記憶されていれば
バックアップは有効であり、逆に、キーワードが正しく
なければバックアップデータは破壊されているので、そ
のバックアップは有効ではない。バックアップが有効で
あれば(S84:Yes)、処理をS92へ移行して、
主制御基板Cの各状態を電源の断前の状態に復帰させ
る。一方、バックアップが有効でなければ(S84:N
o)、処理をS85へ移行して初期化処理を実行する。
ず、正規のスタックポインタを設定し、スタックの内容
を整えた後(S85)、RAMクリア及び初期化処理を
実行して(S86)、RAM33及びI/O等の各値を
初期化する。その後、割込を許可して(S87)、前述
した図7のコマンド受信処理を実行可能とする。割込の
許可後は、主制御基板Cからの賞球の払出許可をウエイ
トするべく、初期化フラグ33b又は賞球払出許可フラ
グ33cのいずれかがオンされるまで処理をループする
(S88:No,S89:No)。初期化フラグ33b
又は賞球払出許可フラグ33cのいずれかがオンされれ
ば(S88:Yes又はS89:Yes)、主制御基板
Cから賞球の払出許可が出されたということである。よ
って、かかる場合には、次の電源断に備えて、初期化フ
ラグ33b及び賞球払出許可フラグ33cを共にオフし
た後(S90)、払出制御基板Hのメイン処理となる各
処理を実行する(S91)。図9の賞球払出処理は、こ
の各処理(S91)の中で実行されるので、払出制御基
板Hによる賞球の払い出しは、初期化フラグ33bまた
は賞球払出許可フラグ33cのいずれかがオンされるま
で待機されることになる。
コマンドを受信して初期化フラグ33bがオンされた場
合であっても(S88:Yes)、処理をS90へ移行
するので、RAMクリア及び初期化処理(S86)を重
複して実行することがない。
アップエリア33dへ退避した各レジスタやI/O等の
データをそのバックアップエリア33dから読み出し
て、これら各データを元のレジスタやI/O等へ書き込
む(S92)。更に、バックアップエリア33dからス
タックポインタの値を読み出して、これをスタックポイ
ンタへ書き込み、電源断前(停電前)の状態、即ちNM
I割込発生前の状態に戻す(S93)。その後、割込を
許可して(S94)、図7のコマンド受信処理を実行可
能とする。割込の許可後は、主制御基板Cからの賞球の
払出許可をウエイトするべく、初期化フラグ33b又は
賞球払出許可フラグ33cのいずれかがオンされるまで
処理をループする(S95:No,S96:No)。
(S95:Yes)、主制御基板Cから賞球の払出許可
が出されたということである。よって、かかる場合に
は、次の電源断に備えて、賞球払出許可フラグ33cを
オフした後(S98)、NMI割込をリターンし、処理
を電源断前に実行していたところへ戻して、制御を電源
断前の状態から続行する。これにより賞球の払い出しが
可能となる。
(S95:No,S96:Yes)、主制御基板Cから
初期化コマンドが送信されたということである。よっ
て、かかる場合には、RAMクリア及び初期化処理を実
行して(S97)、払出制御基板Hを初期化した後、払
出制御基板Hのメイン処理となる各処理を実行する(S
91)。図9の賞球払出処理は、この各処理(S91)
の中で実行されるので、払出制御基板Hによる賞球の払
い出しは、初期化フラグ33bがオンされるまで待機さ
れることになる。
は、初期化コマンドの送信後、ウエイト処理(S19)
を実行しその後の処理の実行を所定時間待機するので、
払出制御基板HによるRAMクリア及び初期化処理(S
97)の実行中に、主制御基板Cから新たなコマンドが
送信されることはない。よって、払出制御基板Hは、か
かる場合にも遊技の払出制御を正常に行うことができる
のである。
1)の中で実行される賞球払出処理のフローチャートで
ある。この賞球払出処理により、賞球の払い出しと、払
い出された賞球の検出とが行われる。賞球払出処理で
は、まず、残賞球数カウンタ33aの値を調べ(S10
1)、その値が「0」でなければ(S101:No)、
未払いの賞球が残っているので、賞球払出用モータ21
を駆動して賞球を1個払い出す(S102)。一方、残
賞球数カウンタ33aの値が「0」であれば(S10
1:Yes)、未払いの賞球は残っていないので、S1
02の賞球の払い出し処理をスキップする。
イッチ22のオンが検出されれば(S103:Ye
s)、賞球の払い出しが行われたということである。よ
って、かかる場合には、残賞球数カウンタ33aの値を
確認し(S104)、その値が「0」でなければ(S1
04:No)、払い出された賞球に対応して残賞球数カ
ウンタ33aの値を「1」減算し(S105)、この賞
球払出処理を終了する。一方、賞球カウントスイッチ2
2のオンが検出されない場合や(S103:No)、賞
球カウントスイッチ22のオンが検出されても(S10
3:Yes)、残賞球数カウンタ33aの値が「0」で
あれば(S104:Yes)、S105の処理をスキッ
プして、この賞球払出処理を終了する。
機Pによれば、賞球の払出残数を記憶する主制御基板C
および払出制御基板Hの残賞球数カウンタ13c,33
aの値は、バックアップ用のコンデンサ13x,33x
によって、それぞれパチンコ機Pの電源が切断された後
も保持される。よって、停電などの発生によってパチン
コ機Pの電源が突然切断された場合にも、未払いの賞球
数を記憶して、パチンコ機Pの電源が再投入された後
に、それらを確実に払い出すことができる。
は、主制御基板Cから払出制御基板Hへ初期化コマンド
又は賞球払出許可コマンドのいずれかが送信された後に
行われる。よって、主制御基板Cと払出制御基板Hとの
立ち上げ処理に要する時間が異なっても、払出制御基板
Hによって行われる賞球の払い出しを、主制御基板C及
び払出制御基板Hの双方で確実に検出することができ
る。
イミングによっては、その電源の再入後に不足賞球が生
じる場合があるが、電源断のタイミング等によって生じ
る不足賞球については、賞球アンダーエラーを発生させ
ることなく、主制御基板Cから払出制御基板Hへ不足賞
球コマンドを送信して、払出制御基板Hに、その不足賞
球の払い出しを行わせている。よって、電源再入後にお
ける不足賞球の発生を補って、遊技を円滑に進めること
ができるという効果がある。
の不足分通知手段としては、図6のS65の処理がそれ
ぞれ該当する。
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
不足賞球が生じた場合、賞球アンダーエラーを発生させ
ることなく、必ず、不足賞球コマンドを送信した。しか
し、これに代えて、電源の再入後における不足賞球の発
生時に、残賞球数カウンタ13cの値を調べ、その値に
応じて、不足賞球コマンドを送信するか、或いは、賞球
アンダーエラーを発生させるかを決定するようにしても
良い。即ち、電源断のタイミングによって生じる不足賞
球は、主制御基板Cから送信された賞球コマンドを払出
制御基板Hが受信できなかったり、或いは、受信できた
としても払出制御基板Hの残賞球数カウンタ33aへの
加算前に電源断によって制御が停止した場合である。よ
って、電源断のタイミングによって生じる不足賞球の賞
球数は、1の賞球コマンドで指示される賞球数の単位と
なる。従って、電源の再入時において不足賞球が生じた
場合の主制御基板Cの残賞球数カウンタ13cの値が、
賞球コマンドで指示される数であれば、賞球アンダーエ
ラーを発生させることなく、主制御基板Cから払出制御
基板Hへ不足賞球コマンドを送信し、逆に、その残賞球
数カウンタ13cの値が賞球コマンドで指示される数で
なければ、電源の再入時における不足賞球の発生であっ
ても、賞球アンダーエラーを発生させるのである。
は、賞球コマンドで指示される賞球数は「6」又は「1
5」であるので、電源の再入後に不足賞球が発生した場
合、残賞球数カウンタ13cの値を調べて、その値が
「6」又は「15」のいずれかであれば不足賞球コマン
ドを送信し、逆に、「6」又は「15」のいずれでもな
ければ賞球アンダーエラーを発生させる。また、賞球コ
マンドで指示される賞球数の最大値は「15」であるの
で、電源の再入後に不足賞球が発生した場合、残賞球数
カウンタ13cの値を調べて、その値が「16」以上で
あれば賞球アンダーエラーを発生させるようにしても良
い。
メモリであるスタティックRAMにより構成され、電源
の断時には、これらのRAM13,33に、バックアッ
プ用のコンデンサ13x,33xによってバックアップ
電圧を供給し、RAM13,33の各内容を保持(バッ
クアップ)するように構成した。しかし、これに代え
て、RAM13,33をEEPROMやフラッシュメモ
リなどのバックアップ電圧を加えなくても内容を保持で
きるメモリによって構成し、バックアップ用のコンデン
サ13x,33xを除くようにしても良い。かかる場合
には、RAM13,33自体が、バックアップ手段又は
主バックアップ手段を兼用する。
チンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりす
ると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当た
り状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるよ
うなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称さ
れる)として実施しても良い。また、大当たり図柄が表
示された後に、所定の領域に球を入賞させることを必要
条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施し
ても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀
球、スロットマシン、いわゆるパチンコ機とスロットマ
シンとが融合した遊技機などの各種遊技機として実施す
るようにしても良い。
投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバー
を操作することにより図柄が変動され、ストップボタン
を操作することにより図柄が停止されて確定される周知
のものである。従って、スロットマシンの基本概念とし
ては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示
した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、
始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して
識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばス
トップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経
過することにより、識別情報の変動が停止され、その停
止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条
件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特
別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」とな
り、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例と
して挙げられる。
合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図
柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手
段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないも
のが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)
に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操
作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボ
タンの操作に起因して、或いは、所定時間経過すること
により、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄
がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊
技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者に
は、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
載の遊技機において、前記不足分通知手段は、電源入時
における前記主残数記憶手段に記憶される数の有価物体
が前記払出制御手段により払い出されない場合であっ
て、その不足分の有価物体数を記憶する前記主残数記憶
手段の値が前記主制御手段から払出制御手段へ指示され
る有価物体数の1の単位に相当する場合に(或いは、指
示される1単位の有価物体数の最大値以下である場合
に)、その不足分の有価物体数を前記払出制御手段へ報
せるものであることを特徴とする遊技機1。
分通知手段は、電源入時における前記主残数記憶手段に
記憶される数の有価物体が前記払出制御手段により払い
出されない場合に、その不足分の有価物体数を前記払出
制御手段へ報せるものであることを特徴とする遊技機
2。電源入時の払い出しに限り不足分通知手段を作動さ
せるので、即ち、停電の発生等による停電処理の実行に
より、払出制御手段で記憶する有価物体の払出残数が、
主制御手段で記憶する有価物体の払出残数より小さくな
った場合に限り、不足分通知手段を作動させるので、そ
の不足分の通知を、電源断とは無関係に生じる他のエラ
ーと区別して行うことができる。
御手段は、電源入時における前記主残数記憶手段に記憶
される有価物体の払出残数が0である場合には、前記不
足分通知手段の作動を禁止する作動禁止手段を備えてい
ることを特徴とする遊技機3。作動禁止手段としては、
上記実施例において「不足賞球チェック済フラグ13
d」が例示され、該フラグ13dがオンである場合に、
不足分通知手段の作動(即ち、不足賞球コマンドの送
信)が禁止される。よって、停電の発生等による停電処
理の実行により、払出制御手段で記憶する有価物体の払
出残数が、主制御手段で記憶する有価物体の払出残数よ
り小さくなった場合に限り、不足分通知手段を作動させ
ることができる。従って、払い出すべき有価物体数の不
足分の通知を、電源断とは無関係に生じる他のエラーと
区別して行うことができる。
御手段は、前記不足分通知手段の作動を電源入後1回以
内に制限する作動制限手段を備えていることを特徴とす
る遊技機4。作動制限手段としては、上記実施例におい
て「不足賞球チェック済フラグ13d」が例示され、該
フラグ13dがオンである場合に、不足分通知手段の作
動(即ち、不足賞球コマンドの送信)がそれ以上行われ
ないように制限される。従って、停電の発生等による電
源断の後、電源が再入された場合、不足分通知手段は最
高1回作動するだけであるので、払い出すべき有価物体
数の不足分の通知を、電源断とは無関係に生じる他のエ
ラーと区別して行うことができる。
4のいずれかにおいて、前記払出制御手段は、前記不足
分通知手段により払い出すべき有価物体数の不足分の通
知を受けた場合には、前記残数記憶手段の値をその不足
分の値に書き換える残数書換手段を備えていることを特
徴とする遊技機5。遊技機の何らかの装置異常等(払出
モータの異常等)により有価物体の払い出しが行われな
い場合にも、主制御手段と払出制御手段とでそれぞれ記
憶する有価物体の払出残数を、不足分通知手段により電
源入時に一致させることができる。
5のいずれかにおいて、前記不足分通知手段は、前記主
残数記憶手段に記憶される有価物体の払出残数が0でな
い場合であって前記払出制御手段による有価物体の払い
出しが所定時間以上行われない場合に、払い出されるべ
き不足分の有価物体数をその払出制御手段へ通知するも
のであることを特徴とする遊技機6。
は、前記払出制御手段により有価物体の払い出しが行わ
れた場合に、前記所定時間の計時を初期化するものであ
ることを特徴とする遊技機7。不足分の有価物体数の通
知は、最後の有価物体の払い出し後所定時間以上経過し
た場合に行われる。よって、有価物体の払出残数が多
く、払い出しが長時間に亘って行われる場合であって
も、有価物体の払い出しが継続されている限り、不足分
の有価物体数の通知を行うことはない。即ち、不足分の
有価物体数の通知を適切なタイミングで行うことができ
る。
手段が有価物体の払い出しを行い得ない状態である場
合、前記不足分通知手段は、前記不足分の通知を待機す
るものであることを特徴とする遊技機8。払出制御手段
が有価物体の払い出しを行い得ない状態としては、払い
出される有価物体を貯留する貯留タンクの有価物体の貯
留量が所定量に満たず空切れ状態となっている場合など
が例示される。
は、前記払出制御手段による有価物体の払い出しの行わ
れ得ない状態が解消した場合に(或いは、前記払出制御
手段による有価物体の払い出しの行われ得ない状態とな
った場合に)、前記所定時間の計時を初期化するもので
あることを特徴とする遊技機9。払出制御手段による有
価物体の払い出しが可能となってから、その払い出しが
所定時間以上行われない場合に、不足分の有価物体数の
通知が行われる。よって、かかる場合にも、不足分の有
価物体数の通知を適切なタイミングで行うことができ
る。
9のいずれかにおいて、前記主制御手段と払出制御手段
との送受信を、その主制御手段から払出制御手段への一
方向にのみ可能とする一方向手段を備えていることを特
徴とする遊技機10。
10のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であ
ることを特徴とする遊技機11。中でも、パチンコ機の
基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンド
ルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊
技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は
作動口を通過)することを必要条件として、表示装置に
おいて変動表示されている識別情報が所定時間後に確定
停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発
生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入
賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入
賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球の
みならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)
が付与されるものが挙げられる。
10のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシン
であることを特徴とする遊技機12。中でも、スロット
マシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる
識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する
可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバ
ー)の操作に起因して、或いは、所定時間経過すること
により、識別情報の変動が停止され、その停止時の確定
識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、
遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態
発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒
体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
0のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とスロ
ットマシンとを融合させたものであることを特徴とする
遊技機13。中でも、融合させた遊技機の基本構成とし
ては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示
した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、
始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して
識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばス
トップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経
過することにより、識別情報の変動が停止され、その停
止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条
件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特
別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用
すると共に、前記識別情報の変動開始に際しては所定数
の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの
球が払い出されるように構成されている遊技機」とな
る。
払出残数を記憶する主残数記憶手段および残数記憶手段
の内容は、主バックアップ手段およびバックアップ手段
によってそれぞれ遊技機の電源切断後も保持される。よ
って、停電等の発生によって遊技機の電源が突然切断さ
れた場合にも、未払い分の有価物体の数を記憶して、電
源の再入後に確実に払い出すことができるという効果が
ある。
主制御手段から払出制御手段へ有価物体の払い出しの指
示が正確に伝わらない場合があり、かかる場合には、払
出制御手段の残数記憶手段に記憶される払出数が、主制
御手段の主残数記憶手段に記憶される払出数よりも小さ
くなって、電源の再入後における払出制御手段による有
価物体の払出数が、主制御手段の主残数記憶手段に記憶
される払出残数に対して不足する。しかし、かかる不足
が生じると、不足分通知手段によって、不足分の有価物
体数が払出制御手段へ報されて、払出制御手段により、
その不足分の払い出しが行われる。よって、電源の切断
時に残数記憶手段の内容が主残数記憶手段の内容より不
足しても、その不足分を補って有価物体の払い出しを正
確に行うことができるという効果がある。
の正面図である。
である。
MI割込処理のフローチャートである。
ーチャートである。
ャートである。
検出処理のフローチャートである。
マンド受信処理のフローチャートである。
ローチャートである。
ローチャートである。
記憶手段) 13d 不足賞球チェック済フラグ 13e 不足賞球チェックカウンタ 13x 主制御基板のバックアップ用コンデンサ
(主バックアップ手段) 33 払出制御基板のRAM 33a 払出制御基板の残賞球数カウンタ(残数
記憶手段) 33x 払出制御基板のバックアップ用コンデン
サ(バックアップ手段) C 主制御基板(主制御手段) H 払出制御基板(払出制御手段) P パチンコ機(遊技機)
Claims (1)
- 【請求項1】 遊技の制御を行う主制御手段と、その主
制御手段から送信されるコマンドに基づいて所定の有価
価値を有する有価物体を払い出す払出制御手段とを備え
た遊技機において、 前記払出制御手段は、前記主制御手段から指示された有
価物体の払出残数を記憶する残数記憶手段と、その残数
記憶手段の内容を電源の切断後においても保持するバッ
クアップ手段とを備え、電源入時にそのバックアップ手
段によりバックアップされた払出残数分の有価物体を払
い出すものであり、 前記主制御手段は、前記払出制御手段へ指示した有価物
体の払出残数を記憶する主残数記憶手段と、その主残数
記憶手段の内容を電源の切断後においても保持する主バ
ックアップ手段と、前記払出制御手段による有価物体の
払い出し数が前記主バックアップ手段によりバックアッ
プされた主残数記憶手段に記憶される数に対して不足す
る場合に、その不足分の有価物体数を前記払出制御手段
へ報せて払い出させる不足分通知手段とを備えているこ
とを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000323439A JP4792630B2 (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | 遊技機 |
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ID=18801105
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- 2000-10-24 JP JP2000323439A patent/JP4792630B2/ja not_active Expired - Lifetime
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