JP2002125603A - ローヤルゼリーを含有する組成物 - Google Patents

ローヤルゼリーを含有する組成物

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royal jelly
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zein
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博隆 宮崎
Masaki Kamakura
昌樹 鎌倉
Makoto Fukushima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローヤルゼリーの効果の安定化方法を提供す
る。 【解決手段】 下記に示す、ローヤルゼリー由来の蛋白
質を15重量%以上含有する画分と被覆剤とを含むマト
リックスからなる顆粒を作成し、これを食品などの組成
物に含有させる。 1)ローヤルゼリー中の蛋白質の非変性ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動において単一バンドを形成する。 2)還元条件下でのSDS−ポリアクリルアミドゲル電
気泳動により測定される分子量が約57キロダルトンで
ある。 3)配列式1のアミノ酸番号1〜8のアミノ酸配列を含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ローヤルゼリーの
成分を含有する、食品などの組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】女王蜂の食物であるローヤルゼリーは、
種々の薬効作用が認められており、かかる作用として
は、疲労回復促進作用、免疫増強作用、滋養作用等が挙
げられ、様々な形態で健康食品などとして市販されてい
る。この様なローヤルゼリー製剤で最も問題になること
は、その効果に大きなバラツキがあること、その原因が
経時による劣化であることである。即ち、現在あるロー
ヤルゼリーはそのものを見ただけでは、効果があるもの
か否かは、そのものを見ただけではわからないし、たと
え現在効果に優れるものであっても、その有効期限につ
いては極めて曖昧であると言わざるを得ないのが現状で
あった。これは、偏にローヤルゼリー中の有効成分は知
られておらず、従って、その安定性や安定化方法につい
ても全く知られていないのが根本原因と考えられてい
る。ローヤルゼリー中の生理活性物質としては、デセン
酸が知られているが、このものの含量からだけではロー
ヤルゼリーの活性の低下は説明できず、更に効果が高
く、安定性があまり良くない生理活性物質の存在が推定
されていたが、そのものは未だ同定されていない。言い
換えれば、ローヤルゼリーの有効成分を明らかにし、そ
の安定化方法を開発することが求められていた。
【0003】一方、ローヤルゼリー由来の蛋白質であっ
て、下記に示す特徴を有する蛋白がローヤルゼリーの有
効成分であること、このものの安定性の善し悪し及びこ
のものの安定化方法についても全く知られていなかっ
た。 1)ローヤルゼリー中の蛋白質の非変性ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動において単一バンドを形成する。 2)還元条件下でのSDS−ポリアクリルアミドゲル電
気泳動により測定される分子量が約57キロダルトンで
ある。 3)配列式1のアミノ酸番号1〜8のアミノ酸配列を含
む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、ローヤルゼリーの効果の安定
化方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】この様な状況に鑑みて、本発明者ら
は、ローヤルゼリーの遊行し得分を求めて鋭意研究努力
を重ねた結果、ローヤルゼリー中に含まれる蛋白であっ
て、下記に示す特性を有するものが、有効成分であり、
このものが経時的に劣化しやすいことを見出した。更
に、検討を重ねた結果、かかる蛋白を皮膜剤とともに顆
粒とし、該顆粒をローヤルゼリーの残りの部分や他の任
意成分とともに、錠剤などの製剤に加工することによ
り、前記蛋白の安定性を向上させ、以て、ローヤルゼリ
ーの効果を安定化できることを見出し発明を完成させる
に至った。即ち、本発明は、下記に示す技術に関するも
のである。以下、本発明について、実施の形態を中心に
詳細に説明を加える。 (1)下記に示す、ローヤルゼリー由来の蛋白質を15
重量%以上含有する画分と被覆剤とを含むマトリックス
からなる顆粒。 1)ローヤルゼリー中の蛋白質の非変性ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動において単一バンドを形成する。 2)還元条件下でのSDS−ポリアクリルアミドゲル電
気泳動により測定される分子量が約57キロダルトンで
ある。 3)配列式1のアミノ酸番号1〜8のアミノ酸配列を含
む。 (2)顆粒が50メッシュの篩を通過し、200メッシ
ュの篩にオンするものであることを特徴とする、(1)
に記載の顆粒。 (3)被覆剤が腸溶性被覆剤である、(1)又は(2)
に記載の顆粒。 (4)腸溶性被覆剤が、シェラック及び/又はゼインで
ある、(3)に記載の顆粒。 (5)(1)〜(4)何れか1項に記載の顆粒と任意成
分とを成形し、該成形物の表面を腸溶性皮膜でコートし
てなることを特徴とする組成物。 (6)腸溶性皮膜が、ゼイン及び/又はシェラックであ
ることを特徴とする、(5)に記載の組成物。 (7)(1)〜(4)何れか1項に記載の顆粒と任意成
分とを成形し、該成形物の表面をシェラックのアルコー
ル溶液の噴霧により、シェラック被覆層を形成させ、し
かる後に、ゼインの含水アルコール溶液の噴霧によりゼ
イン被覆層を形成させてなる(5)又は(6)に記載の
組成物。 (8)更に最外層が糖衣されていることを特徴とする、
(5)〜(7)何れか1項に記載の組成物。 (9)食品であることを特徴とする、(5)〜(8)何
れか1項に記載の組成物。
【0006】
【発明の実施の形態】(1)本発明の顆粒 本発明の顆粒は、下記に示す、ローヤルゼリー由来の蛋
白質を10重量%以上含有する画分と被覆剤とを含むマ
トリックスからなることを特徴とし、製剤の構成要素で
ある。即ち、その蛋白の特性とは、 1)ローヤルゼリー中の蛋白質の非変性ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動において単一バンドを形成する。 2)還元条件下でのSDS−ポリアクリルアミドゲル電
気泳動により測定される分子量が約57キロダルトンで
ある。 3)配列式1のアミノ酸番号1〜8のアミノ酸配列を含
む。 ことである。以下この蛋白のことを単に57キロダルト
ンの蛋白と称する。
【0007】この様な57キロダルトンの蛋白は次に示
す手法によって単離、確認することが出来る。即ち、凍
結乾燥したローヤルゼリーを0.7重量%で10mMの
トリス塩酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、UF10万
(Miniplate100;限外濾過)で6倍濃縮、
7回脱塩を行い、その濾液をさらにUF3万(Mini
plate30;限外濾過)で8倍濃縮、1回脱塩を行
い、分子量10万〜3万の分画を得た。上記の分子量1
0万〜3万のサンプルは、陰イオン交換クロマトグラフ
ィー、ゲル濾過クロマトグラフィーによって分画するこ
とで、分子量57キロダルトン蛋白質を分離できる。陰
イオン交換クロマトグラフィーとしては、通常に知られ
ている方法に従って行えば良く、例えば東ソー株式会社
製DEAEーToyopearl650Mをカラムとし
て用いて、20mMトリス塩酸緩衝液(pH7.0)を
展開液A、20mMトリス塩酸緩衝液(pH7.0)と
1MNaClを展開液Bとしてグラジェントにより、流
速を5ml/min、280nmの吸光度で検出し、
2.5ml/チューブで分画したフラクションNo.1
19〜127に分子量57キロダルトンの蛋白質画分を
検出することができる。さらにこの画分をゲル濾過クロ
マトグラフィーにより、これは通常に知られている方法
に従って行えば良く、この様な好ましい例としては、例
えば、ファルマシア株式会社製HiLoad16/60
Superdex600をカラムとして用いて、0.1
5M塩化ナトリウム含有50mMリン酸カリウムバッフ
ァーpH7.0を展開液とし、流速を1.0ml/mi
n、カラム温度を35℃に設定し、280nmの吸光度
で検出し、2.0ml/チューブで分画したフラクショ
ンNo.35〜43に分子量57キロダルトンの蛋白質
を検出することが出来る。(電気泳動にて同一蛋白質を
確認)また、既知分子量のゲル濾過分析の結果より、上
記蛋白質は、分子量57キロダルトンモノマー蛋白質で
あると確定された。又、この蛋白質は、N−グルコシダ
ーゼFによって消化され、消化後の分子量が48キロダ
ルトンになるため糖蛋白質であることを本発明者は見出
している。この蛋白は、限界運動量の増加作用や血糖値
維持作用、培養細胞増殖作用、乳酸蓄積抑制作用、血中
グリコーゲン維持作用などの作用の有効成分であること
を本発明者らは見出している。例えば、マウスを用いた
強制遊泳試験において、ローヤルゼリー非投与群は平均
16分であり、57キロダルトンの蛋白を5.1重量%
しか含まない劣化ローヤルゼリー投与群はコントロール
と差のない16分であるのに対し、57キロダルトンの
蛋白を11.6重量%含む新鮮なローヤルゼリー投与群
は22分であり、著しく限界運動量が増加している。
又、初代肝細胞の生存率では、この57キロダルトンの
蛋白の添加系では生存率が90%であるのに対し、FB
S添加系では60%であり、無添加コントロールでは5
5%であり、ローヤルゼリーの大きな薬効作用をこの5
7キロダルトンの蛋白が担っていることがわかる。即
ち、ローヤルゼリーを含有する製剤に於いては、この5
7キロダルトンの蛋白の含有量を維持することが、非常
に重要なテーマであると認識できる。
【0008】又、この蛋白多く含む画分は、工業的には
次の手順に従って、ローヤルゼリーより分画出来る。即
ち、ローヤルゼリーを水可溶分と不溶分に分け、可溶分
を分画する。分画した画分を分子量10万程度の限外濾
過膜を用い、透過画分と非透過画分に分け、透過画分を
得る。更に、分子量10万透過画分を、分子量1万の限
外濾過膜を用い、透過画分と非透過画分とに分け、非透
過画分を凍結乾燥する。この様な分画作業により、通常
のフレッシュなローヤルゼリーに10重量%程度含有さ
れている、上記蛋白が、20〜50重量%程度に濃縮す
ることが出来る。加えて、ローヤルゼリーそのものに含
まれている、この蛋白の活性を低下させる成分を取り除
くことが出来る。本発明の顆粒の製造にはこの様な精製
画分を用いればよい。本発明の顆粒に用いることの出来
る前記蛋白を含有する画分としては、前記蛋白を15重
量%以上含むもの、更に好ましくは30重量%以上を含
むものが好適に例示できる。かかる、画分は顆粒全量に
対して、15〜70重量%含有するのが好ましく、30
〜60重量%含有することが、更に好ましい。
【0009】更に、本発明の顆粒は、被覆剤を含有する
ことを構成要件とする。被覆剤とては、食品や医薬品な
どで使用されている被覆剤であれば特段の限定無く使用
することが出来、例えば、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレー
トなどのセルロース系被覆剤、オイドラギットの登録商
標名で樋口商会より市販されている、種々のアクリル系
被覆剤、ラック貝殻虫より得られるシェラック、小麦や
トウモロコシの水不溶性蛋白であるゼイン、動物の皮よ
り得られるゼラチン、甲殻類の甲殻から得られるキチン
やキトサンなどが例示でき、これらの中でも、腸溶性の
皮膜が特に好ましく、中でもシェラック及び/又はゼイ
ンが特に好ましく、ゼインが最も好ましい。かかる皮膜
剤の顆粒に於ける好ましい含有量は、顆粒全量に対して
10〜50重量%であり、更に好ましくは20〜40重
量%である。これは、少なすぎると前記57キロダルト
ンの蛋白の安定化作用が損なわれることがあり、多すぎ
ると該蛋白の腸での放出が妨げられることがあるからで
ある。
【0010】本発明の顆粒には、上記の必須の成分であ
る、57キロダルトンの蛋白と被覆剤以外に顆粒を作る
際に用いられる任意成分を含有することが出来る。かか
る任意成分としては、クエン酸トリエチルやカプリル酸
モノグリセライドなどの可塑剤、ステアリン酸亜鉛やス
テアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤、結晶セルロース
やでんぷんなどの崩壊剤、抗酸化剤、pH安定剤、キレ
ート剤等が例示できる。本発明の顆粒剤は、この様な必
須の成分と任意の成分とを常法に従って処理することに
より、即ち、流動層造粒或いは転動層造粒、押し出し造
粒などにより製造することが出来る。この様に得られた
顆粒であれば、特段の限定無く、本発明の顆粒として使
用することが出来、その形態としては、例えば、被覆剤
が他の成分からなる顆粒を被覆した形態、全ての成分が
マトリックスを形成した形態、中核顆粒にそれ以外の成
分がマトリックスとして被覆した形態などが例示でき
る。これらの内、特に好ましいものは、全ての成分がマ
トリックスを形成し、該マトリックスが顆粒を形成する
形態のものである。これは、腸に移行して有効成分を放
出しなければ張らないときに、速やかに有効成分を放出
できるからである。
【0011】(2)本発明の組成物 本発明の組成物は、上記顆粒を構成要素として含有する
ものであり、ローヤルゼリーの効果を得るための製剤で
あって、腸溶性の被覆剤で被覆されていることを特徴と
する。この様な組成物としては、食品や医薬品で通常使
用されている製剤であれば、特段の限定無く使用するこ
とが出来、例えば、カプセル剤、ゼラチン等のソフトカ
プセル剤、錠剤などが好ましく例示できる。これらの
内、特に好ましいものは錠剤であり、錠剤中に前記本発
明の顆粒が存在する形態が好ましい。これらをコートす
る腸溶性の被覆剤としては、前述したもの、即ち、シェ
ラック、ゼイン、オイドラギット、ゼラチン、エチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレ
ート等が例示でき、これらの内ではシェラック及び/又
はゼインが特に好ましい。最も好ましい形態は、シェラ
ックをコートした後、ゼインをコートする形態であり、
これは、シェラックの溶媒がアルコールであり、ゼイン
の溶媒が含水アルコールであるため、この順にコートす
ると、組成物に水分を含有させる可能性少なく被覆でき
るからである。この時の被覆量は腸溶性コート全体で
は、被被覆組成物の0.1〜20重量%が好ましく、更
に好ましくは0.5〜10重量%である。これは、被覆
量が多すぎると、有効成分の放出が阻害される場合があ
り、少なすぎると有効成分の保護が充分でなくなる場合
があるからである。掛かる被覆の更に外側には、これら
の被覆剤の味をカバーする目的と腸溶コートの破損を防
ぐ目的で糖衣をかけ、つや出しコートをすることが更に
好ましい。糖衣の量は、成形組成物に対して同量乃至は
1.5倍量が好ましい。この様な、有効成分である57
キロダルトンの蛋白を被覆剤とともに顆粒とし、該顆粒
を任意成分とともに錠剤或いはカプセルなどに成形し、
該成形物を腸溶性の被覆剤で被覆し、更に糖衣をかける
ことにより、有効成分である57キロダルトンの蛋白の
損失による効果の低下を防ぎ、安定した効果のある製剤
とすることが出来る。
【0012】
【実施例】以下に、実施例を挙げて、本発明について更
に詳細に説明を加えるが、本発明が、これら実施例にの
み限定を受けないことは言うまでもない。
【0013】<実施例1>採集したてのローヤルゼリー
1Kgに水5Lを加え、不溶物を濾過で除去したのち、
濾液を分子量10万の限外濾過膜を用いて透過液を得
た。この透過液を分子量1万の限外濾過膜を透過させ、
非透過分を膜より水で洗浄し集めて凍結乾燥して57キ
ロダルトンの蛋白を37%含む画分1をアモルファスと
して得た。57キロダルトンの蛋白の定量は次に示す如
く行った。この画分1の96.5重量部と3.5重量部
のゼインをフローコーターにより流動層造粒し、本発明
の顆粒1を得た。 (57キロダルトンの蛋白の定量法)東ソー株式会社製
DEAEーToyopearl650Mをカラムとして
用いて、20mMトリス塩酸緩衝液(pH7.0)を展
開液A、20mMトリス塩酸緩衝液(pH7.0)と1
MNaClを展開液Bとしてグラジェントにより、流速
を0.5ml/min、280nmの吸光度で検出し、
分子量57キロダルトンの蛋白の標準品をもとに作成し
た検量線を用いてピーク面積より算出する。
【0014】<実施例2>実施例1のゼインをシェラッ
クに変えて同様に操作し、顆粒2を得た。
【0015】<実施例3>下記の処方に従って、本発明
の成形組成物である被覆錠剤を作成した。即ち、下記の
錠剤成分を25℃、湿度30〜40%の条件下、良く混
合した後、打錠し素錠を得た。素錠の重量は平均240
mgであった。この素錠を糖衣パンに移し、5%シェラ
ックエタノール溶液を噴霧しながらコーティングし、シ
ェラックを素錠に対して1重量%被覆した。更に、ゼイ
ンを5%含有する80%エタノール水溶液を噴霧して、
ゼインを素錠に対して1重量%被覆し、本発明の被覆錠
剤1を得た。 ローヤルゼリーのフリーズドライ粉末 165重量部 紅参エキス 20重量部 実施例1の顆粒1 10重量部 乳糖 15重量部 卵殻カルシウム 25重量部 蔗糖脂肪酸エステル 5重量部 (合計) 240重量部
【0016】<実施例4>実施例3の顆粒1を顆粒2に
置換して、同様に処理して被覆錠剤2を得た。
【0017】<実施例5>被覆錠剤1、被覆錠剤2、被
覆錠剤1の顆粒1をゼインと画分1に分解し、顆粒を作
らずに打錠し、被覆錠剤1と同様に被覆した比較錠剤1
及び被覆錠剤2の顆粒2をゼインと画分1に分解し、顆
粒を作らずに打錠し、被覆錠剤2と同様に被覆した比較
錠剤2を40℃、湿度70%の条件下、1ヶ月保存し、
57キロダルトンの蛋白の量を測定した。結果を表1に
示す。これより、本発明の被覆錠剤はローヤルゼリーの
有効成分の維持に優れることがわかる。
【0018】
【表1】
【0019】<実施例6>被覆錠剤1に下記に示す糖衣
をかけて、被覆錠剤3を製造した。糖衣は、糖衣パンを
用いて行った。被覆錠剤1と被覆錠剤3を瓶に詰め、移
送試験を行った。移送試験に於いては、錠剤が動かない
ように固定するパッキングは使用しなかった。移送時間
は23時間であった。移送試験後、全錠剤をルーペにて
観察し、被覆の亀裂や剥がれを調べた。亀裂や剥がれの
出現数は、被覆錠剤1が21例であり、被覆錠剤3が1
例であった。これより、本発明の被覆組成物としては、
腸溶剤の上に糖衣がけされている形態が好ましいことが
わかる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ローヤルゼリーの効果
の安定化方法を提供することが出来る。
【0021】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> ポーラ化成工業株式会社 <120> 補気剤及びそれを含有する組成物 <130> P2000136 <140> <141>2000-10-25- <160> 1 <170> PatentIn Ver.2.0
【0022】 <210> 1 <211> 25 <212> PRT &#60213> Apis mellifera <220> <221> UNSURE <222> (24) <223> Xaa=unknown <BR> <400> 1 Asn Ile Leu Arg Gly Glu Ser Leu Leu Lys Lys Leu Pro Ile Leu His 1 5 10 15 Glu Met Lys Phe Phe Asp Tyr Xaa Asp 20 25
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/46 A61P 3/02 A61P 3/02 A61K 37/02 Fターム(参考) 4B041 LC07 LD06 LE01 LE05 LK14 LK35 LK40 LP09 4C076 AA31 AA45 BB01 CC21 DD08 EE41H FF25 4C084 AA03 BA02 BA17 BA44 CA43 MA41 ZC212 4C087 BB22 MA05 MA41 MA52 NA20 ZB09 ZC21 ZC80

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記に示す、ローヤルゼリー由来の蛋白
    質を15重量%以上含有する画分と被覆剤とを含むマト
    リックスからなる顆粒。 1)ローヤルゼリー中の蛋白質の非変性ポリアクリルア
    ミドゲル電気泳動において単一バンドを形成する。 2)還元条件下でのSDS−ポリアクリルアミドゲル電
    気泳動により測定される分子量が約57キロダルトンで
    ある。 3)配列式1のアミノ酸番号1〜8のアミノ酸配列を含
    む。
  2. 【請求項2】 顆粒が50メッシュの篩を通過し、20
    0メッシュの篩にオンするものであることを特徴とす
    る、請求項1に記載の顆粒。
  3. 【請求項3】 被覆剤が腸溶性被覆剤である、請求項1
    又は2に記載の顆粒。
  4. 【請求項4】 腸溶性被覆剤が、シェラック及び/又は
    ゼインである、請求項3に記載の顆粒。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4何れか1項に記載の顆粒と
    任意成分とを成形し、該成形物の表面を腸溶性皮膜でコ
    ートしてなることを特徴とする組成物。
  6. 【請求項6】 腸溶性皮膜が、ゼイン及び/又はシェラ
    ックであることを特徴とする、請求項5に記載の組成
    物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4何れか1項に記載の顆粒と
    任意成分とを成形し、該成形物の表面をシェラックのア
    ルコール溶液の噴霧により、シェラック被覆層を形成さ
    せ、しかる後に、ゼインの含水アルコール溶液の噴霧に
    よりゼイン被覆層を形成させてなる請求項5又は6に記
    載の組成物。
  8. 【請求項8】 更に最外層が糖衣されていることを特徴
    とする、請求項5〜7何れか1項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 食品であることを特徴とする、請求項5
    〜8何れか1項に記載の組成物。
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