JP2002124195A - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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JP2002124195A
JP2002124195A JP2001194304A JP2001194304A JP2002124195A JP 2002124195 A JP2002124195 A JP 2002124195A JP 2001194304 A JP2001194304 A JP 2001194304A JP 2001194304 A JP2001194304 A JP 2001194304A JP 2002124195 A JP2002124195 A JP 2002124195A
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cathode
metal container
cylindrical
cylindrical metal
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JP2001194304A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Murao
則行 村尾
Kazuki Miki
一樹 三木
Setsuo Hasegawa
節雄 長谷川
Satoshi Nakai
聡 中井
Noriyuki Okada
則幸 岡田
Kaoru Jinno
芳 甚野
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ステム絶縁体の筒状金属容器の接合部とカソー
ドリードの接合部との間で発生する放電を確実に防止で
きることを課題とする。 【解決手段】ステム絶縁体6の筒状金属容器10の接合
部11とカソードリード2a、2bの接合部との間に放
電防止部材(筒状の導電体)12を設けて両者間の接合
部を遮断して、カソード1に8〜10kVの無負荷電圧
が印加されても、放電が発生しないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジ等に搭
載されマイクロ波を発生させるマグネトロンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子レンジ用マグネトロンのカソ
ード部分は、例えば特公平6−97595号公報(H0
1J 23/04、 H01J 23/14)に記載さ
れているように、コイル状に巻かれたフィラメントの両
端がそれぞれ一対のエンドハットに固着され、このエン
ドハットにはモリブデン(Mo)などで形成されたカソ
ードリードが固着されている。これらのカソードリード
はセラミックステムの貫通孔を貫通して外部に延設さ
れ、このセラミックステムの外周のメタライズ面には、
図示してない別途組み立てられたアノード部が上部に固
着される筒状金属容器が銀ロウなどによりロウ付けされ
ている。前述のカソードリードは、セラミックステムの
メタライズ面に金属接合板を媒材として銀ロウ材などに
より気密封止されている。
【0003】このような構造のマグネトロンでは、一般
にアノード部と一体接合される筒状金属容器はアース電
位とされ、それに対してフィラメント、カソードリード
などで構成されるカソード部には負のたとえば、4kV
の高電圧が印加されて動作する。したがって、セラミッ
クステムの周囲のメタライズ面にロウ付けされた筒状金
属容器の端部とカソードリードをセラミックステムにロ
ウ付けする際に使用した金属接合板とのあいだで放電を
生じ易い。これはこれらの接合部にはそれぞれメタライ
ズ面があり、周縁が粗面となるうえに、気密接合に用い
る銀ロウが周縁で成長し、無数の針状突起部を形成し、
針状電極になると共に間隔が狭くなるためである。
【0004】とくに、リーケージトランスを使用する電
子レンジでは、フィラメントを予熱することなく電源を
ONにすると、フィラメントから電子が放出されない初期
段階において、マグネトロンに8〜10kVの無負荷電
圧が加わり、前述の気密封止したメタライズ部で放電が
起き、サージ電圧を誘起して高圧部品を破壊する。
【0005】このような不都合を解消するために、カソ
ードリードが接合されるメタライズ面とメタライズ面と
のあいだに環状凹溝を形成し、金属接合板を環状凹溝の
上面に張り出させることにより、ロウ材の針状突起部を
導電体で電気的に覆い、無電界層を形成して放電を防止
するようにされている。
【0006】しかし、前述のような対策を施した構造で
も、メタライズ面の針状突起部が、メタライズ面より
0.3mm〜0.5mm低い部分に形成されているた
め、同一平面上に張り出した導電体のみでは完全な無電
界層とすることができず、完全に放電を防止することが
できないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ステム絶縁
体の筒状金属容器の接合部とカソードリードの接合部と
の間で発生する放電を確実に防止できるマグネトロンを
提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、アノード部に
気密接合され真空容器の一部を構成する筒状金属容器
と、該筒状金属容器の開口端部がその周囲に気密接合さ
れるステム絶縁体と、前記アノード部の中心軸部にフィ
ラメントが配置されたカソードと、該カソードを支持し
前記ステム絶縁体の中心部に固着される一対のカソード
リードとを具備するマグネトロンにおいて、前記ステム
絶縁体の前記筒状金属容器との接合部と前記カソードリ
ードとの接合部との間に放電の発生を防止する放電防止
部材を設けたことを特徴とする。
【0009】上記構成によって、前記カソードから電子
が放出されない初期段階において、前記カソードに8〜
10kVの無負荷電圧が印加されても、前記筒状金属容
器の接合部と前記カソードリードの接合部との間に前記
放電防止部材が設けられることによって両者間が遮断さ
れるので、接合するために用いられる銀ろう材等が接合
部周縁に成長して形成された無数の針状突起部を互いに
見渡せなくなるため、前記針状突起部が針状電極となっ
て放電することを防ぐことができる。また、前記フィラ
メントが発熱すると表面の炭素がスパッタリングして前
記カソード側の前記ステム絶縁体の底面に炭素が付着
し、前記ステム絶縁体の前記筒状金属容器の接合部と前
記カソードリードとの絶縁抵抗が低下して放電を起こし
やすい原因となっていたが、前記放電防止部材を別部品
としたことにより、前記炭素が前記放電防止部材に付着
し前記ステム絶縁体の底面に付着しにくくなり絶縁抵抗
の低下を防止することができる。
【0010】また、前記ステム絶縁体は、前記筒状金属
容器の接合部と前記カソードリードの接合部との間に環
状凹溝を形成し、前記放電防止部材は、前記環状凹溝間
に形成される突出部に接合されることを特徴とするの
で、前記突出部が前記ステム絶縁体と一体形成されるこ
とにより簡単な構成で確実に接合できるとともに、前記
筒状金属容器の接合部と前記カソードリードの接合部の
両者間を遮断するので、確実に放電の発生を防ぐことが
できる。
【0011】また、前記放電防止部材は、小径の筒の一
端から円周方向にフランジ部を形成し、該フランジ部の
円周端部より大径の筒を形成された筒状の導電体であ
り、前記フランジ部の内面を前記突出部に接合し、前記
大径の筒が前記環状凹溝に嵌入し、前記小径の筒が前記
カソードリードの一部を覆うように配置せしめたことを
特徴とするので、前記放電防止部材が金属等の導電体で
あるため、前記フランジ部の内面を前記突出部に当接さ
せて銀ろう材等で簡単にろう付けできるとともに、前記
大径の筒が前記突出部を覆い、前記小径の筒が前記カソ
ードリードの接合部周縁に形成される針状電極を円周状
に覆うことによって、前記筒状金属容器の接合部と前記
カソードリードの接合部で発生する放電を確実に防ぐこ
とができる。
【0012】更に、前記小径の筒の高さ寸法は、前記大
径の高さ寸法よりも高くしたことを特徴とするので、通
常動作時は、前記カソードには負の電圧が加わるため
に、電子は前記カソードリード接合部から放出されやす
いので、前記小径の筒の高さが高くなることで前記筒状
金属容器の接合部から前記カソードリード接合部が完全
に見渡せなくなり、放電の発生をより確実にを防ぐこと
ができる。
【0013】また、前記突出部は、前記ステム絶縁体の
中心線上で前記一対のカソードリードを結ぶ直線と垂直
な線上に配置されることを特徴とするので、前記環状凹
溝内の限られた隙間の中でも一番広い部分に前記突出部
を形成させたことにより、前記突出部が一体形成されて
も前記ステム絶縁体を簡単に加工することができる。
【0014】また、前記ステム絶縁体と前記筒状金属容
器との接合部と、前記ステム絶縁体と前記カソードリー
ドとの接合部と、前記フランジ部と前記突出部との接合
面は、同一平面上に位置することを特徴とするので、各
々の前記接合部にろう付けのために必要なモリブデン
(Mo)とマンガン(Mn)のペーストを塗布する作業
が、例えば1回のスクリーン塗布ででき、前記ステム絶
縁体の生産性を向上させることができる。
【0015】更に、前記放電防止部材は、前記ステム絶
縁体と前記筒状金属容器との接合部を覆う筒状の電気的
絶縁材であることを特徴とするので、前記筒状の電気的
絶縁材が前記接合部周縁に形成される針状電極を円周状
に覆うようにでき、前記筒状金属容器の接合部と前記カ
ソードリードの接合部で発生する放電を防ぐことができ
る。
【0016】また、前記ステム絶縁体は、前記筒状金属
容器の接合部と前記カソードリードの接合部との間に環
状凹溝を形成し、前記筒状金属容器の前記ステム絶縁体
と接合する円周状の開口端面を内側に折り返した押え部
を設け、前記筒状の電気的絶縁材の外側壁に円周状のフ
ランジ部を形成し、前記筒状の電気的絶縁材は前記環状
凹溝に嵌入され、前記押え部によって前記フランジ部が
押圧されることを特徴とするので、前記筒状の電気的絶
縁材を確実に固定できるとともに、前記環状凹溝に嵌入
することにより、前記接合部周縁に形成される針状電極
を円周状に覆い確実に放電の発生を防ぐことができる。
【0017】更に、前記筒状の電気的絶縁材は、前記カ
ソード側の方向に延出する筒体としたことを特徴とする
ので、前記カソード側の方向にも筒体を延出させたこと
により、前記筒状の電気的絶縁材の前記カソードリード
側の面には前記フィラメントが発熱してスパッタリング
を起こした炭素が付着するが、前記筒状金属容器側の面
には前記炭素が付着しにくくなるため絶縁抵抗の低下を
防止することができる。
【0018】また、前記筒状の電気的絶縁部材の底面を
前記環状凹溝の底面に当接したことを特徴とするので、
前記筒状の電気的絶縁部材をより安定に固定できて前記
接合部周縁に形成される針状電極を円周状に覆い確実に
放電の発生を防ぐことができる。
【0019】また、前記大径の筒の端部から前記フラン
ンジ部の一部に渡って切欠部を形成し、前記筒状金属容
器の接合部に対応する外周部と、前記カソードリードの
接合部に対応する中央部とが前記外周部からの連結部に
よって一体形成されたシート状のろう材を設け、前記連
結部を前記突出部の上方に位置させ、前記筒状の導電体
は、前記切欠部が前記連結部を跨って前記ろう材に載置
されることを特徴とする。
【0020】上記構成によって、前記ろう材の上に前記
筒状金属容器を載置した時、前記大径の筒は、前記ろう
材に引っ掛からないで前記環状凹溝に嵌入される。従っ
て、各部品を治具等によってセットした状態で水素炉に
投入すると、前記外周部は前記筒状金属容器の接合部に
溶け、前記中央部は前記カソードリード接合部に溶け、
更に、前記連結部は前記突出部に溶けるので、一枚のろ
う材によって、前記筒状金属容器と前記カソードリード
と前記筒状の導電体の3部品を前記ステム絶縁体に同時
にろう接接できる。また、前記大径の筒が前記突出部を
覆い、前記小径の筒が前記カソードリードの接合部周縁
に形成される針状電極を円周状に覆うことによって、前
記筒状金属容器の接合部と前記カソードリードの接合部
で発生する放電を確実に防ぐことができる。
【0021】更に、前記中央部に、前記カソードリード
を貫通させる一対の貫通孔が形成されることを特徴とす
るので、前記貫通孔に前記カソードリードが貫通するこ
とで前記ろう材が位置決めされるため、組立性を向上さ
せることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施例について、
図面に基づき詳述する。
【0023】図1は、本発明の第1の実施例を示すマグ
ネトロンの要部縦断面図、図2は、図1の拡大図、図3
は、同筒状導電体の斜視図、図4は、同ステム絶縁体の
上面図である。
【0024】1は、一対のカソードリード2a、2bの
両端間にトップハット3及びエンドハット4を介して挟
持されたフィラメント5で構成されるカソードで、該カ
ソード1は、前記カソードリード2a、2bからの給電
を受けることによって前記フィラメント5から熱電子が
放射される。
【0025】6は、アルミナセラミック等から成る高耐
熱性のステム絶縁体で、一対の貫通孔7a、7bに前記
カソードリード2a、2bが挿通している。
【0026】8a、8bは、前記カソードリード2a、
2bを封止する金属接合板で、該金属接合板8a、8b
は、互いの前記カソードリード2a、2bを電気的に分
離し前記貫通孔7a、7bの周縁に形成された前記カソ
ードリードの接合部9a、9bにろう付けによって気密
接合されている。
【0027】10は、アノード部(図示せず)に気密接
合され真空容器の一部を構成する筒状金属容器で、該筒
状金属容器10の開口端部10aは、前記ステム絶縁体
6の表面外周縁に接合部11にろう付けされ気密接合さ
れている。
【0028】12は、小径の筒12aの一端から円周方
向にフランジ部12bを形成し、該フランジ部12bの
円周端部より大径の筒12cが形成された筒状の導電
体、即ち放電防止部材で、前記小径の筒12aの高さ寸
法は前記大径の筒12cの高さ寸法よりも高くなってい
る(本実施例では、小径の筒の高さ寸法は1.5mm、
大径の筒の高さ寸法は0.5mm)。
【0029】13は、前記ステム絶縁体6の前記カソー
ドリード2a、2bの接合部9a、9bと前記筒状金属
容器10の接合部11の間に形成された環状凹溝で、該
環状凹溝13の中には、一対の突出部14a、14bが
島状に形成され、該突出部14a、14bには前記筒状
の導電体12の前記フランジ部12bがろう付けされ、
前記大径の筒12cは前記突出部14a、14bを覆
い、前記小径の筒12aは前記カソードリード2a、2
bの接合部9a、9bから前記カソードリード2a、2
bを覆うように固定されている。そして、前記突出部1
4a、14bは、平面視で前記ステム絶縁体6の中心線
上で前記カソードリード2a、2bを結ぶ直線と垂直な
線上に配置されている。また、前記突出部14a、14
bと、前記カソードリード2a、2bの接合部9a、9
bと、前記筒状金属容器10の接合部11は、前記ステ
ム絶縁体6の同一平面上に位置するように形成されると
ともに、各々の接合部の表面はモリブデン(Mo)とマ
ンガン(Mn)とがペーストされたものが塗布され、更
に乾燥焼成工程を行った後、ろう付けを向上させるため
のニッケル(Ni)メッキが施されメタライズ層が形成
される。
【0030】上記構成によって、前記カソード1から電
子が放出されない初期段階において、前記カソード1に
8〜10kVの無負荷電圧が印加されても、前記筒状金
属容器10の接合部11と前記カソードリード2a、2
bの接合部9a、9bとの間に放電防止部材、即ち前記
筒状の導電体12が設けられることによって両者接合部
間が遮断され、接合部に形成されたメタライズ層の周縁
に銀ろう材等が成長して形成された無数の針状突起部を
互いに見渡せなくなり、前記針状突起部が針状電極とな
って放電することを防ぐことができる。また、放電防止
部材を別部品にしたことで、前記フィラメント5の発熱
時にスパッタリングする炭素が、放電防止部材の前記筒
状の導電体12に付着し前記カソード1側の前記ステム
絶縁体6底面に付着しにくくなり絶縁抵抗の低下を防止
することができる。
【0031】また、前記ステム絶縁体6は、前記筒状金
属容器10の接合部11と前記カソードリード2a、2
bの接合部9a、9bとの間に前記環状凹溝13が形成
され、前記筒状の導電体12は、前記環状凹溝13間に
形成された前記突出部14a、14bにろう付けさせて
いるので、前記突出部14a、14bが前記ステム絶縁
体6と一体形成されることにより簡単な構成で接合でき
るとともに、前記筒状金属容器10の接合部11と前記
カソードリード2a、2bの接合部9a、9bの両者間
での放電を確実に防ぐことができる。
【0032】また、前記筒状の導電体12は、金属の導
電体であるために銀ろう材等でろう付けできるととも
に、前記フランジ部12bの内周面は前記突出部14
a、14bに平面的に接合されるので、前記筒状の導電
体12を確実に接合できる。また、前記大径の筒12c
が前記環状凹溝13に嵌入して前記突出部14a、14
bを覆い、前記小径の筒12aが前記カソードリード2
a、2bの接合部9a、9b周縁に形成される針状電極
を円周状に覆っているので、前記筒状金属容器10の接
合部11と前記カソードリード2a、2bの接合部9
a、9bで発生する放電をより確実に防ぐことができ
る。
【0033】更に、前記小径の筒12aの高さ寸法は、
前記大径の筒12cの高さ寸法よりも高くしたので(本
実施例では、小径の筒の高さ寸法は1.5mm、大径の
筒の高さ寸法は0.5mm)、通常前記カソード1には
負の高電圧が加わるために、電子は前記カソードリード
2a、2bの接合部9a、9bから放出されやすいの
で、前記小径の筒12aの高さが高くなることで前記筒
状金属容器10の接合部11から前記カソードリード2
a、2bの接合部9a、9bが完全に見渡せなくなり、
確実に放電の発生を防ぐことができる。
【0034】また、前記突出部14a、14bは、前記
ステム絶縁体6の中心線上で前記一対のカソードリード
2a、2bとを結ぶ直線と垂直な線上に配置させたこと
によって、前記環状凹溝13内の限られた隙間の中でも
一番広い部分に前記突出部14a、14bを設けること
ができる。従って、前記ステム絶縁体6に前記突出部1
4a、14bを一体形成させても、前記ステム絶縁体6
を簡単に加工することができる。
【0035】また、前記突出部14a、14bと、前記
カソードリード2a、2bの接合部9a、9bと、前記
筒状金属容器10の接合部11は、前記ステム絶縁体6
の同一平面上に位置するように形成しているので、各々
の接合部の表面にろう付けに必要なモリブデン(Mo)
とマンガン(Mn)のペーストを塗布するのに、例えば
1回のスクリーン塗布で塗布できるので、前記ステム絶
縁体6の生産性を向上させることができる。
【0036】次に、本発明の第2の実施例について、図
面に基づき説明する。尚、前述した第1実施例と同一構
成については同一番号を付与し、説明を省略する。
【0037】図5は、本発明の第2の実施例を示すマグ
ネトロンの要部縦断面図、図6は、図5の拡大図であ
る。図7は、同筒状の電気的絶縁材の斜視図である。
【0038】15は、筒体の外側壁に円周状のフランジ
部15aを形成しアルミナセラミック等からなる筒状の
電気的絶縁部材、即ち放電防止部材で、該筒状の電気的
絶縁部材15は、前記フランジ部15aを前記筒状金属
容器10の接合部11に当接させ、前記筒状金属容器1
0の前記ステム絶縁体6と接合する円周状の開口端面を
内側に折り返した押え部16に押圧させて挟持し、前記
筒状金属容器10の接合部11の外周を覆うように前記
環状凹溝13に嵌入されている。
【0039】上記構成によって、前記筒状の電気的絶縁
材15が前記筒状金属容器10の接合部11周縁に形成
される針状電極を円周状に覆っているので、前記筒状金
属容器10の接合部11と前記カソードリード2a、2
bの接合部9a、9bで発生する放電を防ぐことができ
る。
【0040】また、前記押え部が前記フランジ部15a
を押圧しているので、前記筒状の電気的絶縁材15を確
実に固定できるとともに、前記環状凹溝13に突出させ
ることにより、前記筒状金属容器10の接合部11に形
成されたメタライズ層の周縁に銀ろう材等が成長して形
成された無数の針状突起部を円周状に覆うので、確実に
放電の発生を防ぐことができる。
【0041】次に、本発明の第3の実施例について、図
面に基づき説明する。尚、前述した第1実施例及び第2
実施例と同一構成については同一番号を付与し、説明を
省略する。
【0042】図8は、本発明の第3の実施例を示すマグ
ネトロンの要部縦断面図、図9は、同筒状の電気的絶縁
材の斜視図である。
【0043】17は、筒体の外側壁に円周状のフランジ
部17aを形成しアルミナセラミック等からなる筒状の
電気的絶縁部材、即ち放電防止部材で、該筒状の電気的
絶縁部材17は、前記フランジ部17aを前記筒状金属
容器10の接合部11に当接させ、前記筒状金属容器1
0の前記ステム絶縁体6と接合する円周状の開口端面を
内側に折り返した押え部16の押圧により挟持され、前
記筒状金属容器10の接合部11の外周を前記カソード
1側と前記ステム絶縁体6側の上下に延出して前記環状
凹溝13に嵌入されている。
【0044】上記構成によって、前記筒状の電気的絶縁
部材17は、前記環状凹溝13側と前記カソード1側に
も突出し、前記前記筒状金属容器10の接合部11の外
周を覆っているので、確実に放電の発生を防ぐことがで
きるとともに、前記フィラメント5の発熱時にスパッタ
リングした炭素が、前記筒状の電気的絶縁材17の前記
カソードリード2a、2b側の側面には付着するが、前
記筒状金属容器10の接合部11側の側面には炭素が付
着しにくくなるため絶縁抵抗が低下することを防止する
ことができる。
【0045】次に、本発明の第4の実施例について、図
面に基づき説明する。尚、前述した第1実施例乃至第3
実施例と同一構成については同一番号を付与し、説明を
省略する。
【0046】図10は、本発明の第4の実施例を示すマ
グネトロンの要部縦断面図、図11は、図10のA−B
における上断面図である。
【0047】18は、筒体の外側壁に円周状のフランジ
部18aを形成しアルミナセラミック等からなる筒状の
電気的絶縁部材、即ち放電防止部材で、該筒状の電気的
絶縁部材18の底面18bを前記環状凹溝13に当接さ
せ、前記筒状金属容器10の前記ステム絶縁体6と接合
する円周状の開口端面を内側に折り返した4カ所の押え
部19の押圧により固定され、前記筒状金属容器10の
接合部11の外周を前記カソード1側と前記ステム絶縁
体6側の上下に延出して覆うように前記環状凹溝13に
嵌入されている。
【0048】上記構成によって、前記筒状の電気的絶縁
部材18をより安定に固定するできるとともに、前記環
状凹溝13側と前記カソード1側にも突出し前記前記筒
状金属容器10の接合部11の外周を覆っているので確
実に放電の発生を防ぐことができる。また、前記フィラ
メント5が発熱すると表面の炭素がスパッタリングして
も、前記筒状の電気的絶縁材18の前記カソードリード
2a、2b側の側面には付着するが、前記筒状金属容器
10の接合部11側の側面には炭素が付着しにくくなる
ため絶縁抵抗が低下することを防止することができる。
【0049】次に、本発明の第5の実施例について、図
面に基づき説明する。尚、前述した第1実施例乃至第4
実施例と同一構成については同一番号を付与し、説明を
省略する。
【0050】図12は、本発明の第5の実施例を示すマ
グネトロンの要部拡大断面図、図13は、同筒状の導電
体の斜視図、図14は、同ろう材の上面図である。
【0051】20は、前記筒状金属容器10の接合部1
1とほぼ一致する外周部21と、前記カソードリード2
a、2bの接合部9a、9bの外周縁とほぼ一致する中
央部22とが前記外周部21からの連結部23によって
一体形成されたろう材で、前記中央部22には、前記カ
ソードリード2a、2bが貫通する一対の貫通孔24が
形成されている。そして、前記ろう材20は、前記連結
部23が前記突出部14a、14bの上方に位置するよ
うに前記ステム絶縁体6に載置される。この時、前記突
出部14a、14bと、前記カソードリード2a、2b
の接合部9a、9bと、前記筒状金属容器10の接合部
11は、前記ステム絶縁体6の同一平面上に位置するの
で、前記ろう材20が傾くことがなく、また、前記貫通
孔24に前記カソードリード2a、2bが貫通すること
で前記ろう材20が位置決めされるようになっている。
【0052】12dは、前記大径の筒12cの端部から
前記フランジ12bの一部に渡って形成された切欠部
で、前記筒状の導電体12は、前記切欠部12dが前記
連結部23を跨ぐようにして前記ろう材20の上に載置
される。
【0053】そして、各部品を治具等(図示しない)に
よってセットして水素炉に投入すると、前記外周部21
は前記筒状金属容器10の接合部11に溶け、前記中央
部22は前記カソードリード2a、2bの接合部9a、
9bに溶け、更に、前記連結部23は前記突出部14
a、14bに溶けるので、一枚のろう材によって、前記
筒状金属容器10と前記カソードリード2a、2bと前
記筒状の導電体12の3部品が前記ステム絶縁体6に同
時にろう接されるようになっている。
【0054】上記構成によって、一枚の前記ろう材20
で前記筒状金属容器10と前記カソードリード2a、2
bと前記筒状の導電体10の3部品を前記ステム絶縁体
6に同時にろう接できると共に、前記筒状金属容器10
の接合部11と前記カソードリード2a、2bの接合部
9a、9bとの間に前記筒状の導電体12が設けられる
ことによって両者接合部間が遮断され、接合部に形成さ
れたメタライズ層の周縁に銀ろう材等が成長して形成さ
れた無数の針状突起部を互いに見渡せなくなり、前記針
状突起部が針状電極となって放電することを防ぐことが
できる。また、放電防止部材を別部品にしたことで、前
記フィラメント5の発熱時にスパッタリングする炭素
が、放電防止部材の前記筒状の導電体12に付着し前記
カソード1側の前記ステム絶縁体6底面に付着しにくく
なり絶縁抵抗の低下を防止することができる。
【0055】また、前記中央部22に、前記カソードリ
ード2a、2bを貫通させる一対の貫通孔24が形成さ
れたことによって、前記貫通孔24に前記カソードリー
ド2a、2bが貫通することで前記ろう材20が位置決
めされるため、組立性を向上させることができる。
【0056】
【発明の効果】本発明の請求項1によると、ステム絶縁
体の筒状金属容器との接合部と前記カソードリードとの
接合部との間に放電の発生を防止する放電防止部材を設
けたので、前記カソードから電子が放出されない初期段
階において、前記カソードに8〜10kVの無負荷電圧
が印加されても、前記筒状金属容器の接合部と前記カソ
ードリードの接合部との間に前記放電防止部材が設けら
れることによって両者間が遮断されるので、接合するた
めに用いられる銀ろう材等が接合部周縁に成長して形成
された無数の針状突起部を互いに見渡せなくなるため、
前記針状突起部が針状電極となって放電することを防ぐ
ことができる。また、前記フィラメントが発熱すると表
面の炭素がスパッタリングして前記カソード側の前記ス
テム絶縁体の底面に炭素が付着し、前記ステム絶縁体の
前記筒状金属容器の接合部と前記カソードリードとの絶
縁抵抗が低下して放電を起こしやすい原因となっていた
が、前記放電防止部材を別部品としたことにより、前記
炭素が前記放電防止部材に付着し前記ステム絶縁体の底
面に付着しにくくなり絶縁抵抗の低下を防止することが
できる等の効果を奏する。
【0057】本発明の請求項2によると、前記ステム絶
縁体は、前記筒状金属容器の接合部と前記カソードリー
ドの接合部との間に環状凹溝を形成し、前記放電防止部
材は、前記環状凹溝間に形成される突出部に接合したの
で、前記突出部が前記ステム絶縁体と一体形成されるこ
とにより簡単な構成で確実に接合できるとともに、前記
筒状金属容器の接合部と前記カソードリードの接合部の
両者間を遮断するので、確実に放電の発生を防ぐことが
できる等の効果を奏する。
【0058】本発明の請求項3によると、前記放電防止
部材は、小径の筒の一端から円周方向にフランジ部を形
成し、該フランジ部の円周端部より大径の筒を形成され
た筒状の導電体であり、前記フランジ部の内面を前記突
出部に接合し、前記大径の筒が前記環状凹溝に嵌入し、
前記小径の筒が前記カソードリードの一部を覆うように
配置せしめたので、前記放電防止部材が金属等の導電体
であるため、前記フランジ部の内面を前記突出部に当接
させて銀ろう材等で簡単にろう付けできるとともに、前
記大径の筒が前記突出部を覆い、前記小径の筒が前記カ
ソードリードの接合部周縁に形成される針状電極を円周
状に覆うことによって、前記筒状金属容器の接合部と前
記カソードリードの接合部で発生する放電を確実に防ぐ
ことができる等の効果を奏する。
【0059】本発明の請求項4によると、前記小径の筒
の高さ寸法は、前記大径の高さ寸法よりも高くしたこと
にしたので、通常動作時は、前記カソードには負の電圧
が加わるために、電子は前記カソードリード接合部から
放出されやすいので、前記小径の筒の高さが高くなるこ
とで前記筒状金属容器の接合部から前記カソードリード
接合部が完全に見渡せなくなり、放電の発生をより確実
にを防ぐことができる等の効果を奏する。
【0060】本発明の請求項5によると、前記突出部
は、前記ステム絶縁体の中心線上で前記一対のカソード
リードを結ぶ直線と垂直な線上に配置したので、前記環
状凹溝内の限られた隙間の中でも一番広い部分に前記突
出部を形成させることにより、前記突出部が一体形成さ
れても前記ステム絶縁体を簡単に加工することができる
等の効果を奏する。
【0061】本発明の請求項6によると、前記ステム絶
縁体と前記筒状金属容器との接合部と、前記ステム絶縁
体と前記カソードリードとの接合部と、前記フランジ部
と前記突出部との接合面は、同一平面上に位置すること
にしたので、各々の前記接合部にろう付けのために必要
なモリブデン(Mo)とマンガン(Mn)のペーストを
塗布する作業が、例えば1回のスクリーン塗布でできる
ので、前記ステム絶縁体の生産性を向上させることがで
きる等の効果を奏する。
【0062】本発明の請求項7によると、前記放電防止
部材は、前記ステム絶縁体と前記筒状金属容器との接合
部を覆う筒状の電気的絶縁材にしたので、前記筒状の電
気的絶縁材が前記接合部周縁に形成される針状電極を円
周状に覆うようにでき、前記筒状金属容器の接合部と前
記カソードリードの接合部で発生する放電を防ぐことが
できる等の効果を奏する。
【0063】本発明の請求項8によると、前記筒状金属
容器の前記ステム絶縁体と接合する円周状の開口端面を
内側に折り返した押え部を設け、前記筒状の電気的絶縁
材の外側壁に円周状のフランジ部を形成し、前記筒状の
電気的絶縁材は前記環状凹溝に嵌入され、前記押え部が
前記フランジ部を押圧したので、前記筒状の電気的絶縁
材を確実に固定できるとともに、前記環状凹溝に嵌入す
ることにより、前記接合部周縁に形成される針状電極を
円周状に覆い確実に放電の発生を防ぐことができる等の
効果を奏する。
【0064】本発明の請求項9によると、前記筒状の電
気的絶縁材は、前記カソード側の方向に延出する筒体に
したので、前記カソード側の方向にも筒体を延出させた
ことにより、前記筒状の電気的絶縁材の前記カソードリ
ード側の面には前記フィラメントが発熱してスパッタリ
ングを起こした炭素が付着するが、前記筒状金属容器側
の面には前記炭素が付着しにくくなるため絶縁抵抗の低
下を防止することができる等の効果を奏する。
【0065】本発明の請求項10によると、前記筒状の
電気的絶縁部材の底面を前記環状凹溝の底面に当接させ
たので、前記筒状の電気的絶縁部材をより安定に固定で
きて前記接合部周縁に形成される針状電極を円周状に覆
い確実に放電の発生を防ぐことができる。また、前記筒
状金属容器側の面には前記炭素が付着しにくくなるため
絶縁抵抗の低下を防止することができる等の効果を奏す
る。
【0066】本発明の請求項11によると、前記大径の
筒の端部から前記フランンジ部の一部に渡って切欠部を
形成し、前記筒状金属容器の接合部に対応する外周部
と、前記カソードリードの接合部に対応する中央部とが
前記外周部からの連結部によって一体形成されたシート
状のろう材を設け、前記連結部を前記突出部の上方に位
置させ、前記筒状の導電体は、前記切欠部が前記連結部
を跨って前記ろう材に載置したので、一枚のろう材によ
って、前記筒状金属容器と前記カソードリードと前記筒
状の導電体の3部品を前記ステム絶縁体に同時にろう接
できると共に、前記筒状金属容器の接合部と前記カソー
ドリードの接合部で発生する放電を確実に防ぐことがで
きる等の効果を奏する。
【0067】本発明の請求項12によると、前記中央部
に、前記カソードリードを貫通させる一対の貫通孔が形
成されたので、前記貫通孔に前記カソードリードが貫通
することで前記ろう材が位置決めされるため、組立性を
向上させることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すマグネトロンの要
部縦断面図である。
【図2】図1の拡大図である。
【図3】同筒状導電体の斜視図である。
【図4】同ステム絶縁体の上面図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示すマグネトロンの要
部縦断面図である。
【図6】図5の拡大図である。
【図7】同筒状の電気的絶縁材の斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示すマグネトロンの要
部縦断面図である。
【図9】同筒状の電気的絶縁材の斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施例を示すマグネトロンの
要部縦断面図である。
【図11】図10のA−Bにおける上断面図である。
【図12】本発明の第5の実施例を示すマグネトロンの
要部拡大断面図である。
【図13】同筒状の導電体の斜視図である。
【図14】同ろう材の上面図である。
【符号の説明】
10 筒状金属容器 6 ステム絶縁体 1 カソード 2a、2b カソードリード 11 筒状金属容器の接合部 9a、9b カソードリードの接合部 13 環状凹溝 12c 大径の筒 12a 小径の筒 12b フランジ部 15a フランジ部 17a フランジ部 18a フランジ部 12 筒状の導電体(放電防止部
材) 14a、14b 突出部 15、17、18 筒状の電気的絶縁部材(放電
防止部材) 16 押え部 18 底面 12d 切欠部 21 外周部 22 中央部 23 連結部 20 ろう材 24 貫通孔
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 節雄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 中井 聡 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 岡田 則幸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 甚野 芳 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5C029 HH03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アノード部に気密接合され真空容器の一
    部を構成する筒状金属容器と、該筒状金属容器の開口端
    部がその周囲に気密接合されるステム絶縁体と、前記ア
    ノード部の中心軸部にフィラメントが配置されたカソー
    ドと、該カソードを支持し前記ステム絶縁体の中心部に
    固着される一対のカソードリードとを具備するマグネト
    ロンにおいて、前記ステム絶縁体の前記筒状金属容器と
    の接合部と前記カソードリードとの接合部との間に放電
    の発生を防止する放電防止部材を設けたことを特徴とす
    るマグネトロン。
  2. 【請求項2】 前記ステム絶縁体は、前記筒状金属容器
    の接合部と前記カソードリードの接合部との間に環状凹
    溝を形成し、前記放電防止部材は、前記環状凹溝間に形
    成される突出部に接合されることを特徴とする請求項1
    記載のマグネトロン。
  3. 【請求項3】 前記放電防止部材は、小径の筒の一端か
    ら円周方向にフランジ部を形成し、該フランジ部の円周
    端部より大径の筒を形成した筒状の導電体であり、前記
    フランジ部の内面を前記突出部に接合し、前記大径の筒
    が前記環状凹溝に嵌入し、前記小径の筒が前記カソード
    リードの一部を覆うように配置せしめたことを特徴とす
    る請求項2記載のマグネトロン。
  4. 【請求項4】 前記小径の筒の高さ寸法は、前記大径の
    高さ寸法よりも高くしたことを特徴とする請求項3記載
    のマグネトロン。
  5. 【請求項5】 前記突出部は、前記ステム絶縁体の中心
    線上で前記一対のカソードリードを結ぶ直線と垂直な線
    上に配置されることを特徴とする請求項2記載のマグネ
    トロン。
  6. 【請求項6】 前記ステム絶縁体と前記筒状金属容器と
    の接合部と、前記ステム絶縁体と前記カソードリードと
    の接合部と、前記フランジ部と前記突出部との接合面
    は、同一平面上に位置することを特徴とする請求項3記
    載のマグネトロン。
  7. 【請求項7】 前記放電防止部材は、前記ステム絶縁体
    と前記筒状金属容器との接合部を覆う筒状の電気的絶縁
    材であることを特徴とする請求項1記載のマグネトロ
    ン。
  8. 【請求項8】 前記ステム絶縁体は、前記筒状金属容器
    の接合部と前記カソードリードの接合部との間に環状凹
    溝を形成し、前記筒状金属容器の前記ステム絶縁体と接
    合する円周状の開口端面を内側に折り返した押え部を設
    け、前記筒状の電気的絶縁材の外側壁に円周状のフラン
    ジ部を形成し、前記筒状の電気的絶縁材は前記環状凹溝
    に嵌入され、前記押え部によって前記フランジ部が押圧
    されることを特徴とする請求項7記載のマグネトロン。
  9. 【請求項9】 前記筒状の電気的絶縁材は、前記カソー
    ド側の方向に延出する筒体としたことを特徴とする請求
    項8記載のマグネトロン。
  10. 【請求項10】 前記筒状の電気的絶縁部材の底面を前
    記環状凹溝の底面に当接したことを特徴とする請求項8
    記載のマグネトロン。
  11. 【請求項11】 前記大径の筒の端部から前記フランン
    ジ部の一部に渡って切欠部を形成し、前記筒状金属容器
    の接合部に対応する外周部と、前記カソードリードの接
    合部に対応する中央部とが前記外周部からの連結部によ
    って一体形成されたシート状のろう材を設け、前記連結
    部を前記突出部の上方に位置させ、前記筒状の導電体
    は、前記切欠部が前記連結部を跨って前記ろう材に載置
    されることを特徴とする請求項6記載のマグネトロン。
  12. 【請求項12】 前記中央部に、前記カソードリードを
    貫通させる一対の貫通孔が形成されることを特徴とする
    請求項11記載のマグネトロン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009231291A (ja) * 2008-03-20 2009-10-08 E2V Technologies (Uk) Ltd マグネトロン
KR101480843B1 (ko) 2010-12-23 2015-01-09 엘에스산전 주식회사 고체절연개폐기

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009231291A (ja) * 2008-03-20 2009-10-08 E2V Technologies (Uk) Ltd マグネトロン
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