JP2002123878A - 音センサー付き監視カメラ装置およびそれを用いた監視方法 - Google Patents

音センサー付き監視カメラ装置およびそれを用いた監視方法

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JP2002123878A
JP2002123878A JP2000315327A JP2000315327A JP2002123878A JP 2002123878 A JP2002123878 A JP 2002123878A JP 2000315327 A JP2000315327 A JP 2000315327A JP 2000315327 A JP2000315327 A JP 2000315327A JP 2002123878 A JP2002123878 A JP 2002123878A
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sound
surveillance camera
circuit
sound sensor
camera device
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Application number
JP2000315327A
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English (en)
Inventor
Joji Wada
穣二 和田
Makoto Doi
誠 土居
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視カメラの周辺で発生した異常音や特異な
音を検知し、その種類を判定することにより、監視カメ
ラの周辺の状況を音から判断することの出来る監視カメ
ラを提供する。 【解決手段】 監視カメラ2の周辺で火災や衝撃などの
異常事態が発生すると、その音が音センサー7で集音さ
れ、音増幅回路8により増幅され、異常音の種類が検知
回路9で検知される。検知回路9の検知出力は映像処理
回路5の出力映像信号のブランキング期間などに重畳回
路6にて重畳され、監視カメラ2の出力映像信号17とし
て、図示されていない監視センターへ伝送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、監視カメラ装置を
用いた監視システムに関し、特に監視カメラ装置の周辺
の状況を音から判断出来るようにした監視システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】監視領域内に監視カメラを設置して監視
領域内を撮像し、その映像信号を監視センターに伝送す
るようにした監視システムは既知である。また、監視カ
メラにマイクロホンを備え、監視カメラの周囲の音を集
音して監視センターへ伝送し、監視センターでは監視者
が監視領域内の音を聞くことにより、映像だけでなく監
視領域内の音をも確認することの出来る監視システムも
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の監視システムにあっては、監視カメラに付属
したマイクロホンが監視領域内の音を監視センターへ伝
送し、監視者が音の確認をしているだけであったため、
監視領域内で発生した異常音や特異な音を監視センター
へ伝送したとしても、監視者が聞き漏らしてしまえば、
それらの音が伝える異変に気付かないという問題点があ
った。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、監視カメラ装置の周辺の状況を音
から判断することの出来る監視カメラ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の音センサー付き
カメラ装置は、半導体撮像素子と、音センサーと、前記
音センサーの出力信号中に存在する所定の音を特徴付け
る成分を検知する検知手段とを備えたことを特徴とす
る。この構成により、監視カメラ装置の撮像領域外、あ
るいは壁に仕切られているため監視カメラ装置による監
視が不可能な領域に対しても、音センサーが集音した音
から、発生している異常の種類を判定し、監視カメラ装
置の周辺の状況を音から判断することが出来る。
【0006】本発明の監視方法は、監視カメラ装置に音
センサー設け、前記音センサーの出力信号中に所定の音
を特徴付ける成分があるか否かを前記監視カメラ装置自
身または前記音センサーの出力信号を受信する監視セン
ターにて判定することにより、前記監視カメラを設置し
た周辺において前記所定の音が発生していることの判定
を行うことを特徴とする。この構成により、監視カメラ
装置の撮像領域外、あるいは壁に仕切られているため監
視カメラ装置による監視が不可能な領域に対しても、音
センサーが集音した音から、発生している異常の種類を
判定することにより、監視カメラ装置の周辺の状況を音
から判断することが出来る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施の形態の音センサー付き監視カメラ装置(以下、単
に監視カメラという)の設定環境を説明するための平面
図、図2は図1の監視カメラ2の構成例を示すブロック
図、図3は図2の第1〜第4のフィルタの特性と検知の
動作を説明するための図、図4は図2のメモリー回路12
に記憶される暗騒音の例と比較回路12e の動作を説明す
るための図である。
【0008】図1に示すように、監視カメラ2は、建物
の構内1に設置されている。構内1には、通路や事務所
や会議室などがあり、事務所や会議室などから通路に対
してドア1cにより出入りが出来る構造となっている。ま
た、構内1に対して、正面玄関1aと裏側の出入口(以
下、裏口という)1bから出入りが出来るように構成され
ている。そして、図における構内1のセンター位置、す
なわち、正面玄関1aから裏口1bに至る通路と、それに直
交する通路との交差部には監視カメラ2が設置されてい
る。
【0009】監視カメラ2は、通路の天井などに設置さ
れており、正面玄関1aから裏口1bに至る通路、およびそ
れと直交する通路の全体を監視出来るように、回転/上
下動可能に構成されている。そして、昼間の勤務時間の
構内1への人の出入りの確認や、夜間はここに図示され
ていない監視センターへ構内1の映像を伝送する監視シ
ステムとして、監視センターにおいて、構内1の保安状
況の確認が出来るように構成されている。また、夜間や
休日において構内1が無人状態になると、監視カメラ2
は監視センターからの指示で回転/上下動を行ったり、
あるいは静止状態で構内1に事故が発生しないか監視
し、監視カメラ2で撮像した映像を監視センターへ送
り、監視センターの管理人が、ここに図示されていない
他の監視場所に設置した監視カメラの映像を含めて常時
監視している。
【0010】図2に示すように、監視カメラ2は、レン
ズ3と、レンズ3で集束された映像を電気信号に変換す
るCCDなどの半導体撮像素子4と、半導体撮像素子4
の出力信号に対して同期信号の付加やカラー信号の分離
などを行い、アナログ映像信号やデジタル映像信号とす
る映像処理回路5と、映像処理回路5の出力信号に対し
て後述する検知回路9の出力信号を重畳する重畳回路6
とを備えている。重畳回路6の出力は、監視カメラ2の
映像信号出力16として、図示されていない監視センター
へ送られる。
【0011】また、監視カメラ2は、監視カメラ2の周
辺の音を集音し、電気信号に変換する音センサー7と、
音センサー7の出力信号を増幅する音増幅回路8と、音
増幅回路8の出力信号から、監視領域内で発生する異常
音、例えば火災1dや、侵入者などが窓ガラスを割る衝撃
1eなどが発生した際に生ずる音を検知し、検知結果を重
畳回路6および出力端子18へ送出する検知回路9を備え
ている。さらに、監視カメラ2は温度センサー10を備え
ている。温度センサー10は監視カメラ2の周囲の温度を
測定し、検知回路9へ出力する。
【0012】音センサー7は例えばマイクロホンで構成
されており、監視カメラ2の前面や側面などの監視カメ
ラ2の周辺の音を集音しやすい部位に設けられている。
音センサー7の出力は−100dBVから−50dBV
程度の低い音響レベルのために、音増幅回路8により増
幅する。音センサー7は人間の可聴領域外の音にも感度
を有しており、音増幅回路8は人間の可聴領域外の音も
増幅する特性を有している。
【0013】検知回路9は、第1〜第4のフィルター11
a 〜11d と、メモリー回路12と、制御回路13と、第1〜
第5の比較回路14a 〜14e と、判定回路15と、データ変
換回路16とを備えている。
【0014】第1〜第4のフィルター11a 〜11d は、構
内1の監視領域内で発生する異常音などの周波数特性に
対応している。例えば第1のフィルター11a は強風によ
り飛んできた異物や侵入者が窓ガラスを割る衝撃1eが発
生する音に対応し、第2のフィルター11b は火災1dが発
生する音に対応し、第3のフィルター11c は出入りする
人の足音や話し声による騒音に対応し、第4のフィルタ
ー11d はドアの開閉音に対応する。
【0015】これらの音は、図3(a)〜(d)に示す
ように、特徴的な周波数特性を有することが知られてい
る。例えば侵入者が窓ガラスを破壊したり、あるいは、
強風により飛んできた異物により窓ガラスが割れるとき
は窓ガラスが太鼓の振動板のような働きとガラスの割れ
る衝撃音により図3(a)に示すような特性を有する特
有の音を発生する。そこで、あらかじめ前述した音の周
波数特性をスペクトラムアナライザーなどで測定し、そ
の特性に応じて第1〜第4のフィルター11a 〜11d の特
性を設定しておく。
【0016】メモリー回路12は、音センサー7により集
音された構内1の終日の騒音変化を勤務日と休日とに分
けて記憶する。また、制御回路13の指示により、所定の
日時の騒音レベルが読み出され、第5の比較回路14e に
基準値として入力される。制御回路13は、第1〜第5の
比較回路14a 〜14e に対して、比較の基準となるしきい
値を設定し、出力する。また、メモリー回路12に対して
現在時刻の騒音データを与え、それが読み出されるよう
に制御する。
【0017】第1〜第4の比較回路14a 〜14d は、それ
ぞれフィルター回路11a 〜11d の出力信号レベルと、制
御回路13から出力されるしきい値とを比較し、フィルタ
ーの出力信号レベルのほうが高い場合には、判定回路15
に対して検知信号を出力する。第5の比較回路14e は、
音増幅回路8の出力信号レベルと、メモリー回路12から
読み出された現在時刻に対応する過去の騒音レベルとを
比較し、音増幅回路8の出力信号レベルと過去の騒音レ
ベルとの間に差が生じた場合には、判定回路15に対して
異常を検知した信号を出力する。
【0018】判定回路15は、第1〜第5の比較回路14a
〜14e から検知信号を受けると、どの比較回路の出力で
あるか、言い換えればどの種類の検知信号かを示す判定
結果をデータ変換回路16へ与える。
【0019】データ変換回路16は、与えられた判定結果
をアナログデータまたはデジタルデータとして重畳回路
6に与えるとともに、検知信号出力端子18から外部へ出
力する。重畳回路6は、入力された判定結果を映像信号
のブランキング期間などに重畳し、監視カメラ2の出力
映像信号17として監視センターへ送る。
【0020】以上の構成において、例えば構内1の窓ガ
ラスが衝撃1eで割れたときには、音センサー7に音が入
力され、さらに第1のフィルター11a を通過して第1の
比較回路12a に入力される。そして、衝撃1eにより発生
した音が電気信号に変換され、第1のフィルター11a を
通過したレベルが制御回路13から与えられるしきい値よ
り高ければ、第1の比較回路14a より判定回路15へ衝撃
検知出力が送出される。しかし、衝撃音に近似した出力
が第1のフィルター11a から出力されても、前述したし
きい値よりレベルが低ければ衝撃音ではない判断して、
第1の比較回路14aから検知結果が出力されない。構内
1の衝撃1eが第1の比較回路14aにて衝撃音であると検
知されると、その検知出力は判定回路15に出力され、デ
ータ変換回路16によりアナログ信号あるいはデジタル信
号とされ、重畳回路6にて映像処理回路5からの映像信
号のブランキング期間などに重畳され、映像信号出力17
として出力される。監視センターでは、受信した映像信
号をモニターに表示するとともに、映像信号に重畳され
たデータを分離・抽出することにより、監視カメラ2の
周辺で衝撃1eが発生したことを知ることが出来る。
【0021】また、構内1内の何れかにて火災1dが発生
し、何かが燃える時に発生する特有の音が監視カメラ2
の音センサー7に入力されると、前記した窓ガラスの衝
撃音と同様に音センサー7と音増幅回路8とを介して入
力された電気信号から第2のフィルター12b により、火
災1bが発生する火災音を検知する。ここで、火災初期に
はほとんど音がしないため、第2のフィルター12b は比
較回路14bの感度(しきい値)を最大状態にして待機
し、火災音の検知をするように構成する。しかし、比較
回路14b のしきい値を高くしたままであると、火災以外
の異常音をも検知してしまうので、図3(b)に示すよ
うに初期に第1のフィルター11b に入力した時の最大検
知感度19aから検知後には→19b→19c→19dと下げて
いっても、第1のフィルター11b の出力が検知されてい
ることを検知感度を可変して確認してから火災1dの検知
信号を出力する。
【0022】ただし、火災は初期の検知が大切であるの
で、検知感度最大時(検知感度19a)においても検知結
果を出力するか、あるいは検知感度19bで検知出力とす
るかなどについては、構内1の構造などに応じて制御回
路13から事前設定を可能にしている。また、温度センサ
ー10により検出した監視カメラ2の周囲の温度を制御回
路13に入力し、温度上昇が検知された場合は、火災が発
生しているおそれがあるので、第2の比較回路14bにお
いて最大感度19aの検知で火災発生の検知出力を判定回
路15へ出力する。
【0023】判定回路15の出力以降については前述した
衝撃1eの音を検知した場合と同じである。
【0024】また、同様に構内1の一般騒音やドアーの
開閉音などに対して第3のフィルター12c や第4のフィ
ルター12d を用意して音センサーの検知対象とすること
が出来る。さらに、その他の監視対象や特別の監視項目
に対してのフィルターを用意して音センサーの検知対象
とすることも出来る。
【0025】さらに、図2に示す監視カメラ2では、構
内1の広さや基本の暗騒音のレベルにより、監視カメラ
2を設置した場所毎に検知感度を制御回路13にて調節す
ることが出来る。また、衝撃音、火災音、一般騒音、ド
アーの開閉音などに対応する各種のフィルター特性をメ
モリー回路12に記憶しておき、構内1の場所の条件に対
応したフィルター特性を制御回路13により選択して第1
〜第4のフィルター11a 〜11d の特性の調整を可能にし
ている。
【0026】さらに、構内1の終日の騒音変化が音セン
サー7により検知され、音増幅回路8により増幅されて
メモリー回路12に勤務日/休日別に予め記憶されてい
る。図4(a)は勤務日の騒音変化例であり、図4
(b)は休日の騒音変化例である。勤務日の騒音変化例
31aでは、午前8時頃から構内1に勤務する人の活動す
る音やOA機器や電話の音により騒音レベルが上昇し、
勤務時間を経過すると次第に低下する。一方、休日の場
合は時間軸に対して平坦な騒音レベル32aとなる。制御
回路13は、内蔵するカレンダーの現在日をメモリー回路
12に指示し、勤務日は勤務日のデータを、休日は休日の
データを、それぞれメモリー回路12から読み出すことに
より、音センサー7から入力される音のレベルと第5の
比較回路14eにて勤務日同士または休日同士のデータを
時間軸でリアルタイムに比較する。時間軸の比較は、制
御回路13内のCPUのタイマーが指示する現在の時刻と
同時刻の過去の騒音レベルのデータをメモリー12から読
み出し、第5の比較回路14eに出力する構造として、音
センサー7からの音のレベルを第5の比較回路14eに
て、メモリー回路12に記憶された過去の同じ時刻の騒音
レベルと比較する。
【0027】勤務日の場合、第5の比較回路14eがメモ
リー回路12の出力レベルと現在の音のレベルとを比較し
ている状態で、音センサー7からのレベルが騒音レベル
31bのようにメモリー回路12からのレベルと異なったレ
ベルになり、第5の比較回路14e内でレベル差31c が発
生すると、第5の比較回路14eは判定回路15に異常を検
知した信号を出力する。
【0028】同様に、休日のときは、制御回路13よりメ
モリー回路12に比較する騒音変化レベルを指示して、騒
音レベル32a の時間軸レベルを比較回路14eに出力して
音センサー7からの入力と比較する。休日の構内1は勤
務者やOA機器や電話の音が無いため、フラットな騒音
レベル32aに対して、レベル32bの様に異なったレベル
が第5の第5の比較回路14eに入力された場合は、レベ
ル差32cから異常を検知し、判定回路15に出力する。
【0029】ここで、メモリー回路12には、過去の複数
の勤務日および複数の休日の暗騒音レベルの平均値を記
憶しておき、制御回路13からの勤務日か休日かの指示に
より、過去の複数日の平均値をリアルタイムに比較する
ように構成しても良い。判定回路15の出力以降について
は前述した衝撃1eの音を検知した場合と同じである。
【0030】図5は図1の監視カメラ2の他の構成例を
示すブロック図であり、図6は図5の監視カメラの動作
を説明するための図である。図5において図2と同一の
構成要素には図2で使用した符号と同一の符号を付し
た。
【0031】この監視カメラの特徴は、二個の音センサ
ーの出力レベルを比較することにより、音の発生方向を
識別し、監視カメラをその方向に向けるように構成した
ことである。
【0032】この監視カメラ2aは、図2に示した監視カ
メラ2と同様に、レンズ3、半導体撮像素子4、映像処
理回路5、重畳回路6、および検知回路9を備えてい
る。検知回路9には、後述する音センサー21で集音さ
れ、音増幅回路23で増幅された音に対応する電気信号が
入力される。
【0033】また、監視カメラ2aは、それぞれ指向性21
a,22aを有する音センサー21,22と、それぞれ音セン
サー21,22 の出力を増幅する音増幅回路23,24 と、音増
幅回路23,24 の出力信号レベルを比較する比較回路25
と、比較回路25の出力をもとに回転駆動信号を生成する
回転制御回路27と、回転制御回路27で生成された回転駆
動信号に従って回転するカメラ回転台28とを備えてい
る。カメラ回転台28はモーターを内蔵しており、監視カ
メラ2aの筐体は回転台28の上に固定されている。音セン
サー21,22 は、監視カメラ2aの筐体の前面や側面などに
固定されている。
【0034】以上のように構成された監視カメラ2aにお
いて、構内1に監視カメラ2aを設置して構内1の監視を
行っているときに、構内1において火災や衝撃などの異
常が発生すると、その音が音センサー21で集音され、音
増幅回路23により増幅され、検知回路9で検知される。
そして、検知回路9の検知出力を映像処理回路5の出力
映像信号のブランキング期間などに重畳回路6にて重畳
し、監視カメラ2aの出力映像信号17として、図示されて
いない監視センターへ送る。
【0035】また、音センサー21,22 の出力は、それぞ
れ音増幅回路23,24 により同じ増幅度で増幅され、両方
の音のレベルが比較回路25で比較され、その比較結果に
より回転制御回路27が回転駆動信号を生成し、カメラ回
転台28を回転させることにより、異常音の発生した方向
に自動的に監視カメラ2aの筐体の前面を向ける。
【0036】例えば図6(a)に示すように音センサー
21に入力した音をレベル21bとし、音センサー22に入力
した音レベルをレベル22bとした時は、レベル21bがレ
ベル22bに比較して高いレベルであるので、図6(b)
に示すように両方のレベル差をレベル差25aとして比較
回路25から出力する。回転制御回路27では、異常音の音
源は音センサー21のさらに右方向にあると判断し、カメ
ラ回転台28を右方向に回転させるための回転駆動信号を
生成し、カメラ回転台28に供給する。
【0037】回転制御回路27からの回転駆動信号により
カメラ回転台28が右に回転していき、図6(c)に示す
ように音センサー21,22の出力レベルがそれぞれレベル
21c,22cとなったときには、レベル22cのレベルのほ
うが高いので、図6(d)に示すように両方のレベルを
入力した比較回路25は先のレベル差25aとは反対のマイ
ナスのレベル差25bを出力する。この場合、異常音源の
音は音センサー22の左側にあると判断出来るので、レベ
ル差25bの信号を受けた回転制御回路27はカメラ回転台
28にレベル差25aを受け取ったときとは反対の回転を指
示して左方向に回転させる。
【0038】次に、左回転していき、図6(e)に示す
ように音センサー21,22の入力のレベル21d,22dが同
じレベルになる位置に来ると、図6(f)に示すように
両方のレベルを入力する比較回路25はゼロレベルのレベ
ル差25cを出力する。ゼロレベルのレベル差25c が回転
制御回路27に入力されると、回転制御回路27はカメラ回
転台28内のモーターに停止信号を出力する。これによっ
て、異常音に対して音センサー21, 22が同じレベルを入
力している位置、すなわち音源の方向に監視カメラ2aが
向いた状態で停止するので、監視カメラ2aは異常音の発
生場所を撮像し、監視センターへ伝送することが出来
る。
【0039】このように、本実施例の監視カメラ2aによ
れば、監視カメラの筐体前方の両側に強い指向性能21
a, 21bを有する音センサー21, 22を備へ、それぞれに
入力された音のレベル差から監視カメラ2aを音源の方向
に回転させて異常音発生場所の映像を自動的に監視する
ことか出来る。
【0040】なお、この実施例では、カメラ回転台を左
右に回転させる構成としたが、監視カメラ2aの筐体の上
下に指向性を有する一対の音センサーを備えて、それら
のレベル差を検知してカメラ回転台28を上下に移動させ
るモータを駆動するように構成すれば監視カメラ2aを上
下に動かすことも出来る。また、カメラ筐体の上下、左
右に音センサーを備えれば、監視カメラ2aをカメラ回転
台により、上下・左右の動きを実現出来る。
【0041】さらに、以上の二つの監視カメラの実施例
では、監視カメラ内に検知回路9を設け、検知結果を映
像信号に重畳して監視センターへ伝送したが、検知回路
9は監視センターに設けておき、監視カメラでは、音セ
ンサーの出力信号をアナログ信号あるいはデジタル信号
として映像信号と共に監視センターへ伝送し、監視セン
ターにおいて異常音の検知をする構成としても良い。
【0042】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、監視カメラの前面あるいは側面などに監視カメラの
周囲の音を集音する音センサーを備えることで、監視カ
メラが映像として撮像できない位置のガラスの破壊や火
災や構内の暗騒音の変化などから異常を検知することが
可能になる。また、監視カメラ前方の左右や上下に指向
性を有する複数の音センサーを備えて、集音した音のレ
ベル差から異常音の発生方向を判定し、カメラ回転台を
制御して監視カメラを異常音の発生方向に自動的に向け
ることが出来る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
監視カメラに音センサーを設けることにより、映像で監
視するのみならず、監視カメラの撮像領域外、あるいは
撮像が不可能な領域に対しても、音センサーが集音した
音から、発生している異常の種類を判定することによ
り、監視カメラの周辺の状況を音から判断することが出
来る音センサー付き監視カメラ装置を提供することが出
来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の監視カメラの設定環境を
説明するための平面図、
【図2】図1の監視カメラの構成例を示すブロック図、
【図3】図2の第1〜第4のフィルターの特性と検知動
作を説明するための図、
【図4】図2のメモリー回路に記憶される暗騒音の例と
第5の比較回路動作を説明するための図、
【図5】図1の監視カメラの他の構成例を示すブロック
図、
【図6】図5の監視カメラの動作を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
2、2a 監視カメラ 7、21、22 音センサー 11a 〜11d フィルター 9 検知回路 12 メモリー回路 14a 〜14e 、25 比較回路 17 映像信号出力 27 回転制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/225 H04N 7/18 D G10L 3/00 551S 7/18 Fターム(参考) 5C022 AA01 AC72 5C054 AA01 CE16 CF06 CH05 CH06 FE28 HA19 HA31 5C084 AA02 AA07 AA13 BB31 CC06 CC17 DD02 DD11 DD89 EE04 FF03 FF27 GG38 GG43 GG52 GG54 GG57 GG68 GG78 HH01 HH10 HH12 HH13 5C087 AA02 AA03 AA24 AA25 AA32 BB03 BB74 DD04 DD05 DD23 EE05 EE07 EE18 FF01 FF02 FF04 FF19 FF20 GG02 GG08 GG10 GG18 GG23 GG31 GG35 GG66 5D015 AA06 FF01 HH23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体撮像素子と、音センサーと、前記
    音センサーの出力信号中に存在する所定の音を特徴付け
    る成分を検知する検知手段とを備えたことを特徴とする
    音センサー付き監視カメラ装置。
  2. 【請求項2】 前記検知手段は、前記所定の音の周波数
    成分を通過させるフィルタと、前記フィルタの出力信号
    レベルをあらかじめ設定されたレベルと比較する比較手
    段とを有することを特徴とする請求項1記載の音センサ
    ー付き監視カメラ装置。
  3. 【請求項3】 前記検知手段は、前記音センサーにより
    集音された騒音データをあらかじめ定められた期間にわ
    たって時刻情報と共に記憶する記憶手段と、前記音セン
    サーにより集音された音のレベルを同一時刻の騒音デー
    タと比較する比較手段とを有することを特徴とする請求
    項1記載の音センサー付き監視カメラ装置。
  4. 【請求項4】 前記音センサーを複数有し、かつ前記複
    数の音センサーの出力信号のレベルを比較する手段と、
    前記比較手段の出力をもとに監視カメラ装置の向きを制
    御する制御手段とを備え、前記所定の音の発生した方向
    に前記監視カメラ装置を向けることを特徴とする請求項
    1記載の監視カメラ装置。
  5. 【請求項5】 監視カメラ装置に音センサー設け、前記
    音センサーの出力信号中に所定の音を特徴付ける成分が
    あるか否かを前記監視カメラ装置自身または前記音セン
    サーの出力信号を受信する監視センターにて判定するこ
    とにより、前記監視カメラを設置した周辺において前記
    所定の音が発生していることの判定を行うことを特徴と
    する音センサー付き監視カメラ装置を用いた監視方法。
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