JP2002123829A - 画像変形装置および対象物拡大表示方法 - Google Patents

画像変形装置および対象物拡大表示方法

Info

Publication number
JP2002123829A
JP2002123829A JP2000313714A JP2000313714A JP2002123829A JP 2002123829 A JP2002123829 A JP 2002123829A JP 2000313714 A JP2000313714 A JP 2000313714A JP 2000313714 A JP2000313714 A JP 2000313714A JP 2002123829 A JP2002123829 A JP 2002123829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
holding
filter
unit
held
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000313714A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Miwa
道雄 三輪
Ryosuke Iida
亮介 飯田
Katsumasa Onda
勝政 恩田
Masato Nishizawa
眞人 西澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000313714A priority Critical patent/JP2002123829A/ja
Publication of JP2002123829A publication Critical patent/JP2002123829A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り返しノイズの発生しない画像変形装置を
提供するとともに、対象物拡大表示方法を提供するこ
と。 【解決手段】 画像を撮影するカメラ11と、カメラ1
1によって入力された画像を複数の領域に分割し、その
領域を判別する第1の画像領域判別手段13と、画像の
もつ周波数成分の一部を除去する際、第1の画像領域判
別手段13によって判別された領域毎に除去する周波数
を変える入力フィルタ12と、フィルタの係数を保持す
る第1のフィルタ係数保持手段14と、入力フィルタ1
2によって周波数成分の一部を除去された画像を保持す
る原画像保持手段15と、画像の変形率を保持する画像
変形率保持手段17と、原画像保持手段15に保持され
た画像を画像変形率保持手段17の保持する変形率に応
じて変形させる画像変形手段16と、この変形された画
像を保持する表示画像保持手段18と、この保持された
画像を表示する表示手段19とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラで撮影され
た画像を拡大および/または縮小する画像変形装置およ
び撮影された特定の対象物を拡大表示する対象物拡大表
示方法に関し、特に、車を駐車場に入れる際に運転者に
周囲の状況を把握するための表示方法に関連した画像変
形装置および対象物拡大表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像変形装置は、図24
に示されるように、カメラ2から入力された画像を変形
する画像処理装置1に、カメラ2から取得した画像を保
持する入力画像保持手段3と、所定の変形率を有する画
像変形率保持手段5と、その変形率に従って入力画像保
持手段3に保持されている画像を変形する画像変形手段
4と、変形された画像を保持する表示画像保持手段6と
を設け、保持された変形画像を表示手段7によって表示
するものであった。(特開平11―78692号公
報)。
【0003】図25は、従来の画像変形装置が動作して
いる様子を示している。カメラ2は車の後方に取り付け
られており、カメラ2によって入力された画像は、画像
処理装置1によって、表示手段7に表示される。この結
果、運転者8は後方の様子を表示手段7によって確認す
ることが可能である。
【0004】図26は、カメラ2によって撮影された画
像P1と、表示手段7に表示されている画像P2との関
係を示している。カメラ2によって撮影された画像P1
の路面は、車に近いほど大きく、遠くなるほど小さくな
っているが、画像P2のように、車からの距離に関係な
く、同じ大きさに変形して表示することも可能である。
このようにすれば、路面をあたかも真上から見たような
表示をすることが可能である。
【0005】図27は、カメラ2によって撮影した画像
P1と、表示手段7に表示されている画像P2の画像の
拡大縮小率の設定区分を示したものである。自車に近い
部分はR1のように縮小して表示され、遠い部分、すな
わち後続車に近い部分は、R3のように拡大して表示さ
れ、中間の部分はR2のように等倍になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の画像変形装置では、画像の縮小や拡大に従って、折
り返しノイズやジャギーが発生するという問題点があっ
た。
【0007】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、画像の拡大縮小に伴う折り返しノイズ
やジャギーの発生をなくすことのできる画像変形装置を
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の画像変形装置
は、画像を撮影するカメラと、このカメラによって入力
された画像を複数の領域に分割し、その領域を判別する
画像領域判別手段と、前記画像の有する周波数成分か
ら、前記画像領域判別手段によって判別された領域毎に
除去する周波数を変えて、一部除去する入力フィルタ
と、この入力フィルタのフィルタ係数を前記領域毎に保
持するフィルタ係数保持手段と、前記入力フィルタによ
って周波数成分の一部を除去された画像を保持する原画
像保持手段と、画像の変形率を前記領域毎に保持する画
像変形率保持手段と、前記原画像保持手段に保持された
画像を前記画像変形率保持手段が保持する変形率に応じ
て変形させる画像変形手段と、この画像変形手段によっ
て変形された画像を保持する表示画像保持手段と、この
表示画像保持手段に保持された画像を表示する表示手段
とを備えている。この構成により、画像が縮小された場
合でも折り返しノイズをなくすことができる。
【0009】また、本発明の画像変形装置は、画像を撮
影するカメラと、このカメラによって入力された画像を
保持する原画像保持手段と、画像の変形率を保持する画
像変形率保持手段と、前記原画像保持手段に保持された
画像を前記画像変形率保持手段の保持する変形率に応じ
て変形させる画像変形手段と、この画像変形手段によっ
て変形された画像を保持する表示画像保持手段と、この
表示画像保持手段に保持された画像を複数の領域に分割
し、その領域を判別する画像領域判別手段と、前記表示
画像保持手段に保持された画像の周波数成分を、前記画
像領域判別手段によって判別された画像の領域毎に除去
する周波数を変えて、一部除去する出力フィルタと、こ
の出力フィルタのフィルタ係数を前記領域毎に保持する
フィルタ係数保持手段と、前記出力フィルタによって周
波数成分の一部を除去された画像を表示する表示手段と
を備えている。この構成により、画像が拡大される場合
でもジャギーをなくすことができる。
【0010】また、本発明の画像変形装置は、前記フィ
ルタ係数保持手段は、前記画像変形率保持手段の保持す
る画像の変形率を求める画像拡大率計測手段と、この画
像拡大率計測手段によって得られた画像の拡大率に応じ
て前記フィルタ係数を決定し、前記フィルタ係数保持手
段に保持させるフィルタ係数決定手段とを含んでも良
い。この構成により、画像の縮小率または拡大率に応じ
て自動的にフィルタ係数を決定することができる。
【0011】さらに、本発明の画像変形装置は、画像を
撮影するカメラと、このカメラによって入力された画像
を複数の領域に分割し、その領域を判別する第1の画像
領域判別手段と、前記画像の周波数成分を、前記第1の
画像領域判別手段によって判別された画像の領域毎に除
去する周波数を変えて、一部除去する入力フィルタと、
この入力フィルタのフィルタ係数を前記領域毎に保持す
る第1のフィルタ係数保持手段と、前記入力フィルタに
よって周波数成分の一部を除去された画像を保持する原
画像保持手段と、画像の変形率を前記領域毎に保持する
画像変形率保持手段と、前記原画像保持手段に保持され
た画像を前記画像変形率保持手段の保持する変形率に応
じて変形させる画像変形手段と、この画像変形手段によ
って変形された画像を保持する表示画像保持手段と、こ
の表示画像保持手段に保持された画像を複数の領域に分
割し、その領域を判別する第2の画像領域判別手段と、
前記表示画像保持手段に保持された画像の周波数成分
を、前記第2の画像領域判別手段によって判別された画
像の領域毎に除去する周波数を変えて、一部除去する出
力フィルタと、この出力フィルタのフィルタ係数を保持
する第2のフィルタ係数保持手段と、前記出力フィルタ
によって周波数成分の一部を除去された画像を表示する
表示手段とを備えている。この構成により、画像の縮小
に伴う折り返しノイズと、画像の拡大に伴うジャギーを
同時になくすことができる。
【0012】また、本発明の画像変形装置は、前記第1
および第2フィルタ係数保持手段は、前記画像変形率保
持手段の保持する画像の変形率を求める画像拡大率計測
手段と、この画像拡大率計測手段によって得られた画像
の拡大率に応じて前記フィルタ係数を決定し、第1およ
び第2フィルタ係数保持手段にそれぞれ保持させる第1
および第2のフィルタ係数決定手段とを含んでも良い。
この構成により、画像の縮小率および拡大率に応じて自
動的にフィルタ係数を決定することができる。
【0013】さらに、本発明の対象物拡大表示方法は、
撮影対象物の場所を示すマーカーを設けるステップと、
前記撮影対象物およびマーカーをカメラで撮影する撮影
ステップと、前記撮影ステップで撮影した画像を保持す
る入力画像保持ステップと、この入力画像保持ステップ
で保持された画像からマーカーを識別するマーカー識別
ステップと、前記入力画像保持ステップで保持された画
像を前記マーカー識別ステップで識別されたマーカーを
中心として拡大する画像変形ステップと、この画像変形
ステップによって変形された画像を表示する表示ステッ
プとを含んでいる。これにより、本発明の対象物拡大表
示方法は、車が道路を走行する際、運転者に対して遠く
の標識を拡大して表示したり、運転者が標識を見落とす
ことを防止することができる。
【0014】さらに、本発明の対象物拡大表示方法は、
移動物体をカメラで撮影する撮影ステップと、この撮影
ステップで撮影した画像を第1および第2の画像記憶装
置に保持する画像保持ステップと、前記画像保持ステッ
プで第1および第2の画像記憶装置に保持された画像か
ら動きベクトルを検出する動きベクトル検出ステップ
と、対象物までの距離を測定する距離測定ステップと、
この距離測定ステップで測定された距離を保持する距離
データ保持ステップと、前記動きベクトル検出ステップ
で検出された物体の動きと、前記距離データ保持ステッ
プで保持された距離データから物体を検出する物体検出
ステップと、前記物体検出ステップで検出された物体の
位置に基づいて、投影面を作成する投影面作成ステップ
と、この投影面作成ステップで作成された投影面に前記
画像保持手段で第1の画像記憶装置に保持された画像を
投影し画像の変形を行う画像変形ステップと、この画像
変形ステップで変形された画像を表示する表示ステップ
とを含んでいる。これにより、移動物体のみを拡大して
表示することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。尚、すべての図面におい
て、同様な構成要素は同じ参照記号および符号を用いて
示し、詳細な説明は省略する。 (第1の実施の形態)
【0016】図1に示すように、本発明の第1の実施の
形態の画像変形装置は、画像を撮影して入力するカメラ
11と、この入力された画像の周波数成分の一部を取り
除く入力フィルタ12と、入力された画像を複数の領域
に分割し、その領域がどの部分であるかを判別する第1
の画像領域判別手段13と、領域毎の入力フィルタ12
の係数を保持する第1のフィルタ係数保持手段14と、
フィルタを施された画像を保持する原画像保持手段15
とを備えたものである。このように構成された画像変形
装置によれば、入力フィルタ12によって施されるフィ
ルタは画像全体に一定のものが施されるのではなく、第
1の画像領域判別手段13によって判別された領域毎に
第1のフィルタ係数保持手段14に保持された個別の係
数を設定して、フィルタを施すことができる。
【0017】さらに、本実施の形態の画像変形装置は、
原画像保持手段15に保持された画像を変形する画像変
形手段16と、画像の領域毎の変形率を保持する画像変
形率保持手段17と、変形された結果を保持する表示画
像保持手段18と、保持された画像を表示する表示手段
19とを備えている。
【0018】以上のように構成された画像変形装置につ
いて、図2乃至図9を用いてその動作を説明する。
【0019】図27で説明したように、自車の後方をあ
たかも自車の真上から撮影した路面のように表示する為
には、自車に近い部分は縮小し、自車から遠い部分は拡
大する必要がある。図2は、その様子をさらに詳しく示
したもので、画像の下方すなわち、自車に近い部分が撮
影されている部分R1は縮小され、画像の上方すなわち
車から遠い部分が撮影されている部分R3は拡大され、
その中間R2は拡大縮小の度合いが小さくほぼ等倍され
ている。
【0020】画像をこのように縮小したり拡大すると、
先にも述べたように、画像の縮小においては、折り返し
ノイズが発生し、画像の拡大においては、斜めの直線が
ギザギザになってしまう。画像の縮小時においては、高
周波成分を取り除くことにより、また画像の拡大時にお
いては、拡大前の画像をぼかすことによって、このよう
な現象を抑制することが可能である。さらに、ひとつの
画像において、縮小と拡大が同じに発生する場合には、
画像の領域に合わせて、異なった処理を施せば良い。
【0021】以下、図3乃至図6を用いて、画像に対し
てフィルタを施す方法を述べた後、図7乃至図9を用い
て画像を領域に分け、領域毎に異なったフィルタを施す
方法について述べる。
【0022】図3は、画像に対するフィルタ工程を示し
たものである。図3(a)に示すように、入力画像31
に対してフィルタが施され出力画像32になる。以下の
説明は、フィルタの大きさが5×5の場合について行
う。出力画像32の画素33oが生成される場合は、入
力画像31の対応する画素33iを中心とした領域35
内の画素に対してその画素の値と重み付けされた係数と
の乗算が行われ、出力画像32の画素33oの値が決ま
る。
【0023】図3(b)に示すように、一次元のフィル
タ係数36をcA,bA,aA,bA,cAとした時、2次元の係
数37が得られる。図3(c)には、例として、一次元
のフィルタ係数36と2次元の係数37の数値を示して
ある。
【0024】図4は、出力画像32の画素33oの値を
決定する方法を示したものである。同図に示すように、
領域35の画素の値41を左上から順に、P-2-2,P
-2-1,・・・,P-0-0,・・・,P+2+1,P+2+2とす
る。最初に、これらに縦方向に係数42を掛け合わせ
る。この結果、値43が得られる。そして、横方向に係
数44を掛け合わせ、値45が得られる。この時、各画
素に掛け合わされた係数の並びは、図3(b)の2次元
の係数37と同じようになっている。このように出力画
像32の画素33oの値P2は、下記の式(1)によっ
て決定される。
【0025】 P2=cAcAP-2-2+bAcAP-1-2+…+aAaAP-0-0+…+cAcAP+2+2 ・・・式 (1)
【0026】図5は、入力画像31にフィルタを施す構
成の全体を示す概略ブロック図である。同図に示すよう
に、入力画像31の各画素を走査線60に従って順に記
録する5つのラインバッファ51と、入力画像31の走
査線60毎の画像を入力するラインバッファ51を選択
するセレクタ52と、入力画像31に施すべきフィルタ
の係数を格納する縦の係数保持手段67および横の係数
保持手段68と、この係数と走査線60毎の横方向のア
ドレスに従って、乗算を行うVフィルタ65およびHフ
ィルタ66と、加算器59と、同期信号発生手段69と
を備えている。
【0027】フィルタを施す前に、Vフィルタ65およ
びHフィルタ66には、縦の係数保持手段67および横
の係数保持手段68に保持されているフィルタの係数が
それぞれセットされる。Vフィルタ65は、5つのVフ
ィルタユニット53を含み、Hフィルタ66は、5つの
Hフィルタユニット54を含む。
【0028】同期信号発生手段69は、出力画像32の
画素のアドレスをライン毎、ライン内の画素の左端から
の順毎に発生するものである。この同期信号に呼応し
て、セレクタ52が入力画像31の走査線60毎の画像
をラインバッファ51に入れていく。そして、走査線6
0毎の横方向のアドレスに従って、Vフィルタ65およ
びHフィルタ66の係数との乗算が行われ、出力画像3
2が得られる。
【0029】図6は、入力画像31に対してフィルタを
施す様子を示したものである。図6(a)に示すよう
に、入力画像31の各画素は、走査線60に従って順に
ラインバッファ51に記録される。ラインバッファ51
の数はフィルタの縦の大きさと同じであり、すなわち本
実施の形態においては、5本で、L1,L2,L3,L
4およびL5とする。複数の走査線60に対して、これ
らの5本のラインバッファL1,L2,L3,L4およ
びL5が、順に使用される。例えば、図6に示すように
走査線60が、上から順に1,2,3,4,・・・と順
序付けられた場合は、走査線1,2,3,4,5の画像
は、ラインバッファL1,L2,L3,L4,L5に記
録され、さらに、走査線6,7,8,9,10の画像
は、ラインバッファL1,L2,L3,L4,L5に記
録される。
【0030】ライン識別子62はラインバッファ51に
記録された走査線60の情報が、フィルタの何行目と演
算されるかを示すものである。ラインバッファ51の各
ラインと対応しており、初期値は−2、−1、0、1、
2である。そして、ラインバッファ51の内容が書きか
えられる毎にマイナス1されていく。この時、マイナス
1した結果が−3なった時は、新たに2がセットされ
る。
【0031】ラインバッファ51に記録された画素情報
は、図6(b)に示すように、一画素ずつシフトされ
る。そしてラインバッファ51の右端の画素33rがそ
れぞれVフィルタユニット53に入力される。
【0032】各Vフィルタユニット53は、乗算器61
と、セレクタ55と、縦の係数56とによって構成され
ている。縦の係数56は、図4の係数42に示したもの
が記録されており、左から−2,−1,0,1,2のよ
うに番号付けされている。
【0033】Vフィルタユニット53に入力された画素
情報と縦の係数56を掛け合わせる時は、入力されたラ
インのライン識別子62に対応する縦の係数56が選択
される。図6(a)の場合では、ラインバッファ51の
内容が何度か更新された後、一番上のラインバッファの
ライン識別子が0になっている。このため、一番上のV
フィルタユニット53のセレクタ55は縦の係数56と
して0のものを選択し、この内容と一番上のラインバッ
ファの一番右の画素33rの乗算が行われる。
【0034】同じように、上から2番目のVフィルタユ
ニット53では、縦の係数56は1のものが選択され
る。このようにして、5つのVフィルタユニット53の
縦の係数56が、ライン識別子62に対応して決定され
る。
【0035】各Hフィルタユニット54は、横の係数5
7と、シフトレジスタ58とを含む。Vフィルタユニッ
ト53で乗算された結果は、対応するHフィルタユニッ
ト54にそれぞれ入力され、シフトレジスタ58に記録
される。Hフィルタユニット54の横の係数57には、
図4で示した係数44に相当するものが記録されてお
り、シフトレジスタ58の情報がシフトされる毎に各係
数と乗算が行われ加算されて出力される。
【0036】各Hフィルタユニット54から出力された
情報は、加算器59によって加算され、出力画像32の
1つの画素の値が決定される。このような手順により、
出力画像32の画素33oの値が決定される。
【0037】次に、出力画像32の画素33oの1つ右
側の画素を決定する場合は、図6(b)のラインバッフ
ァに記録されているデータが1画素分右にシフトされ
る。同時に、Hフィルタユニット54のシフトレジスタ
58の内容も1つ右にシフトされ、それぞれの演算が行
われる。この処理は、入力画像31の領域35を1画素
分右に移動することに相当する。
【0038】こうして、出力画像32の1ライン分の値
が決まった後、次のラインの値を求める。この処理は、
入力画像31の領域35を1ライン下に移動することに
相当している。このため、ラインバッファ51のうち、
ライン識別子62が−2になっているバッファに新たに
領域35の範囲に含まれたラインを読み込む。さらに、
ライン識別子62の値をそれぞれマイナス1する。
【0039】以上、図3乃至図6を用いて、画像に対し
てフィルタを施す方法を述べたが、次に、図7乃至図9
を用いて画像を領域に分け、領域毎に異なったフィルタ
を施す方法について述べる。
【0040】図7は、画像を分割し、分割した領域毎に
異なったフィルタを施す様子を示したものである。入力
画像71は、領域72A、領域72B、領域72C、領
域72Dに分けられている。領域72Aのあるラインの
右隅には画素74Aが、領域72Bの同じラインの左隅
には画素74Bが、領域72Cの右上隅には画素74C
が、領域72Dの左上隅には画素74Dがあるとする。
【0041】領域毎のフィルタの係数は、第1のフィル
タ係数保持手段14に保持されており、それぞれ領域7
2Aの係数85、領域72Bの係数86、領域72Cの
係数87、領域72Dの係数88である。また、これら
は、縦の係数および横の係数からそれぞれ構成されてい
る。領域72Aおよび領域72Bの画素にフィルタを施
している間は、Vフィルタ76Aには、領域72Aの係
数85の縦の係数89が、Hフィルタ78Aには、領域
72Aの係数85の横の係数90が、Vフィルタ76B
には、領域72Bの係数86の縦の係数91が、Hフィ
ルタ78Bには、領域72Bの係数86の横の係数92
が保持される。
【0042】フィルタの中心が領域72A内の画素にあ
る間は、セレクタ84は、Hフィルタ78Aの出力を選
択している。そして、フィルタの中心が画素74Aから
画素74Bに変わる時、セレクタ84によって、Hフィ
ルタ78Aの出力からHフィルタ78Bの出力に切り替
えられる。
【0043】以後、フィルタの中心が領域72Aおよび
領域72B内にある間は、領域が変わるたびにセレクタ
84によって、Hフィルタ78AあるいはHフィルタ7
8Bの出力が交互に選択される。
【0044】フィルタの中心が、領域72Cおよび領域
72D移動した時、Vフィルタ76Aには、領域72C
の係数87の縦の係数93が、Hフィルタ78Aには領
域72Cの係数87の横の係数94が、Vフィルタ76
Bには領域72Dの係数88の縦の係数95が、Hフィ
ルタ78Bには、領域72Dの係数88の横の係数96
が格納される。領域が変わる毎にセレクタ84によって
Hフィルタ78Aと78Bの出力が切り替えられるの
は、領域72Aおよび領域72Bの場合と同じである。
【0045】図8は、画像を領域に分け、領域毎に異な
ったフィルタを施す場合の回路を示したものである。第
1のフィルタ係数保持手段14は、複数の係数保持ユニ
ット97を含み、各係数保持ユニット97は、縦係数保
持ユニット98および横係数保持ユニット99を有し、
それぞれ、図7で説明した、縦の係数や横の係数を保持
している。
【0046】画像領域判別手段13は、同期信号Sによ
って、発生するアドレスからフィルタの中心位置がどの
領域に属しているかを判断し、縦係数選択手段80およ
び横係数選択手段81によって、Vフィルタ76やHフ
ィルタ78にフィルタ係数をセットする。
【0047】図9は、原画像保持手段15のブロック構
成図である。カメラの同期信号発生手段82は、カメラ
11から取得する画素のアドレスを発生するものであ
る。画像メモリ83は、この同期信号Sに呼応してフィ
ルタの施された画像を記録するものである。
【0048】以上のように、本発明の第1の実施の形態
の画像変形装置は、カメラ11によって取得した画像を
変形する場合、その縮小率に合わせて画像を領域に分割
し、領域毎に異なったフィルタを施すので、画像が縮小
された場合でも折り返しノイズをなくすことができる。 (第2の実施の形態)
【0049】図10は、本発明の第2の実施の形態の画
像変形装置の概略ブロック構成図を示す。これは上記第
1の実施の形態とは、入力フィルタ12、第1の画像領
域判定手段13および第1のフィルタ計数保持手段14
に代えて、表示画像保持手段18に接続される出力フィ
ルタ101と、この出力フィルタ101に接続される第
2の画像領域判別手段102と、第2のフィルタ係数保
持手段103とを設けた点が相違している。
【0050】第2の実施の形態では、画像変形手段16
によって変形された画像は、表示画像保持手段18に保
持され、この保持された画像が領域に分割され、領域毎
に異なったフィルタが施される。
【0051】この際の動作は、原画像保持手段15の同
期信号の代わりに表示手段19に表示する表示画像のア
ドレスから得られる同期信号を用い、フィルタを施す画
像として、カメラ11で取得した画像の代わりに、表示
画像保持手段18に保持された画像を用いることを除い
て、第1の実施の形態で述べたものと同じである。
【0052】出力フィルタ101は、表示画像保持手段
18に保持された画像にフィルタを施し、表示手段19
に表示させるものである。第2の画像領域判別手段10
2は、表示画像保持手段18に保持された画像が、複数
の領域に分割し、その領域がどの部分であるかを判別す
るものである。第2のフィルタ係数保持手段103は、
原画像保持手段15に保持された画像が、第2の画像領
域判別手段102によって判別された領域毎に、画像変
形手段16によってどの程度拡大されて表示画像保持手
段18に保持されているかを保持するものである。すな
わち、領域毎の出力フィルタ101の係数を保持するも
のである。
【0053】図11は、本実施の形態の画像変形装置に
おいて、画像の拡大を行った場合の動作を説明する説明
図である。原画像保持手段15に保持された画像111
が、画像変形手段16によって112のように変形され
る。この時、画像の拡大が行われる領域114では、拡
大図115のように、ジャギーが発生する。さらに、出
力フィルタ101によって、フィルタを施すことによ
り、表示画像113を生成し、画像拡大部116はその
拡大図117のように滑らかになる。
【0054】以上のように、本発明の第2の実施の形態
の画像変形装置は、カメラ11によって取得した画像を
変形する場合、その拡大率に合わせて画像を領域に分割
し、領域毎に異なったフィルタを施すので、画像が拡大
される場合でもジャギーをなくすことができる。 (第3の実施の形態)
【0055】図12は、本発明の第3の実施の形態の画
像変形装置の概略ブロック構成図を示す。これは上記第
1の実施の形態と第2の実施の形態を組み合わせたもの
である。この構成によれば、カメラ11から入力された
画像が、画像変形手段16によって、拡大および縮小さ
れる時、画像の縮小によって発生する折り返しノイズ
と、画像の拡大によって発生するジャギーを同時になく
すことが可能であるという効果が得られる。 (第4の実施の形態)
【0056】図13は、本発明の第4の実施の形態の画
像変形装置の概略ブロック構成図を示す。これは上記第
3の実施の形態とは、画像変形率保持手段17に拡大率
計測手段131と、第1のフィルタ係数決定手段132
と、第2のフィルタ係数決定手段133とを設けた点が
相違している。
【0057】拡大率計測手段131は、画像変形率保持
手段17に保持されている画像の拡大縮小の大きさの程
度を算出するものである。第1のフィルタ係数決定手段
132および第2のフィルタ係数決定手段133は、入
力フィルタ12および出力フィルタ101の係数をそれ
ぞれ算出するものである。
【0058】図14は、拡大率計測手段131の動作を
示した説明図である。原画像保持手段15には、入力画
像141が保持され、画像変形手段16によって変形さ
れた画像142が、表示画像保持手段18に保持され
る。画像142の4隅ABCDは、画像141のABC
Dの領域に相当しており、11から44で示す合計16
個のブロックに分割されている。
【0059】領域毎のフィルタの係数を決定する場合
は、これらの領域毎に拡大が起きているのか、縮小が起
きているのかを調べる。例えば、領域13では、出力画
像142の隣り合った画素143の間隔は、入力画像1
41の対応する隣り合った画素145の間隔と比較して
広がっており、拡大されていることが分かる。また領域
43では、出力画像142の隣り合った画素144の間
隔は、入力画像141の対応する隣り合った画素146
の間隔と比較して狭くなっており縮小されていることが
分かる。そこで、拡大率計測手段131は、領域毎に隣
り合った画素の間隔を出力画像142と入力画像141
の間で比較し最大の縮小率あるいは拡大率を求めるもの
である。
【0060】図15は、縮小された領域でのフィルタ係
数を求める方法を示した説明図である。図15(a)
は、原画像の持つ周波数成分ωが、(−ωN<ω<ωN
の範囲のものを、サンプリング周波数ωsでフーリエ変
換した時のスペクトル分布を示している。
【0061】画像が縮小されて、サンプリング周波数が
ωrのように小さくなった様子を示したものが図15
(b)である。この図では、ωN>(ωr/2)であるた
め、スペクトルが重なり、折り返しノイズが発生してし
まう。そこで、ωM<(ωr/2)となるような、フィル
タを原画像に施すことにより、折り返しノイズをなくす
ことが可能である。図15(c)はこの様子を示してい
る。
【0062】図16は、出力フィルタの係数を決定する
方法に説明したものである。最近傍法によって、図16
(a)の黒いブロックで示される画像を拡大した時、図
16(b)のような黒いブロックが得られる。
【0063】画像が拡大される場合のフィルタの係数
は、画像領域判別手段13によって判別される原画像保
持手段15の画像領域毎に決定される。
【0064】カメラ11から入力された画像の持つ周波
数成分の最大値をωmaxとし第1のフィルタ係数保持手
段14に保持されたM行N列番目のブロックの周波数を
それぞれωMNとしたとき、第2のフィルタ係数保持手段
103の保持するフィルタの係数ΩMNが下記の式(2)
によって表される。
【0065】 ΩMN=max{ωMN,ωmax} ・・・式(2)
【0066】ここで、max{a,b}は、aかbの大
きな方を選択することを意味する。
【0067】このようにして第1および第2のフィルタ
係数決定手段132および133が、画像の領域毎に縮
小率または拡大率に応じてフィルタ係数を決定すること
ができる。 (第5の実施の形態)
【0068】図17は、本発明の第5の実施の形態の対
象物拡大表示方法の構成図である。同図に示すように、
標識171にはマーカー172を設置しておく。本実施
の形態の対象物拡大表示方法は、カメラ173と、入力
画像保持手段174と、マーカー識別手段175と、画
像変形手段176と、表示手段177とを含む。
【0069】このように構成された対象物拡大表示方法
の作用を説明する。始めに、カメラ173により、標識
171およびマーカー172を撮影する。カメラ173
によって撮影された画像は、入力画像保持手段174に
保持される。マーカー識別手段175は、入力画像保持
手段174に保持された画像からマーカーの位置を識別
する。画像変形手段176は入力画像保持手段に保持さ
れた画像をマーカーの位置を中心として拡大する。この
結果は、表示手段177に表示される。
【0070】図18は、本実施の形態の対象物拡大表示
方法の適用例を説明する説明図である。同図に示すよう
に、マーカー172を設けた道路標識171が設置さ
れ、カメラ173を搭載した車183がこれに向かって
走行している。道路標識171と車183の距離が遠い
場合、カメラ173によって撮影された画像181で
は、標識171は小さく表示される。標識171に添付
されたマーカー172周辺の画像領域を拡大して、画像
182を生成することにより、標識171を大きく表示
することが可能である。
【0071】以上のように、本発明の第5の実施の形態
の対象物拡大表示方法は、標識にマーカーを設け、この
マーカーを識別子、マーカーの周辺領域を拡大すること
により、車が道路を走行する際、運転者に対して遠くの
標識を拡大して表示して標識を確認し易くしたり、運転
者が標識を見落とす危険を無くすことができる。 (第6の実施の形態)
【0072】図19は、本発明の第6の実施の形態の対
象物拡大表示方法のブロック構成図である。同図に示す
ように、本実施の形態の対象物拡大表示方法202は、
第1の画像保持手段192と、第2の画像保持手段19
3と、動きベクトル検出手段194と、距離データ保持
手段196と、物体検出手段197と、投影面作成手段
198と、投影手段199と、画像変形装置200とを
含む。対象物拡大表示方法202には、カメラ191
と、距離測定手段195と、表示手段201とが設けら
れている。
【0073】カメラ191によって撮影された画像は、
交互に第1の画像保持手段192あるいは第2の画像保
持手段193に保持される。動きベクトル検出手段19
4は、これらの画像保持手段の画像を比較してカメラ1
91で撮影した映像から動きベクトルを抽出するもので
ある。物体検出手段197は、動きベクトル検出手段1
94で検出された動きベクトルに基づいて動いている物
体を検出するものである。
【0074】距離測定手段195は、カメラ191と同
じ方向に向けてあり、カメラ191で撮影している視野
内にある物体までの距離を測定し、距離データ保持手段
196に保持させるものである。
【0075】投影面作成手段198は、物体検出手段1
97の検出した物体に合わせて第1の画像保持手段に保
持されている画像を投影するための投影面を作成するも
のである。この時、距離データ保持手段196に保持さ
れた物体までの距離データを参考にして、物体がカメラ
191に近すぎる場合は、動いている物体が大きくなり
すぎないように投影面を調整する。
【0076】投影手段199は、投影面作成手段198
によって作成された投影面に第1の画像保持手段192
に保持されている画像、あるいは第2の画像保持手段1
93に保持されている画像を投影するものである。画像
変形手段200は、この画像を変形するものである。表
示手段201は、この結果を表示するものである。
【0077】図20は、本実施の形態の対象物拡大表示
方法の作用を説明する説明図である。移動物体として、
例えば、侵入者210がカメラ191を前を通りすぎる
と、カメラ191には、撮影画像203のような画像が
撮影される。この画像を、対象物拡大表示方法202に
よって、投影面204に投影し、強調画像205のよう
な画像を作成する。この結果、侵入者210が拡大表示
されると共に、周辺の物体は小さく表示される。
【0078】図21は、物体検出手段197および距離
データ保持手段196の動作を説明する説明図である。
カメラ191によって動画像が撮影され、第1の画像保
持手段192および第2の画像保持手段193に画像が
交互に保持される。動きベクトル検出手段194はこれ
らの画像を比較し、動きベクトルを求める。その結果、
図21(a)に示すような動きベクトル211が検出さ
れる。物体検出手段197はこの動きベクトル211を
囲む矩形212を作成することによって、図21(b)
のような、侵入者210を検出することができる。
【0079】また、物体までの距離を測定する距離測定
手段193としては、レーザー光線を発射するなどの方
法が知られている。距離データ保持手段196は、その
結果を保持するものであり、図21(c)はその内容を
示している。同図において、色の濃い物体ほど近くにあ
ることを示している。
【0080】図22は、投影面作成手段198の作成す
る投影面の作成方法を示している。図22(a)に示す
ように、物体検出手段197によって検出された物体を
含む画像220について説明する。この画像を水平方向
に切断したライン221上に物体の領域がある場合は、
投影面作成手段198は、ライン221上に膨らみ22
2を作成する。この膨らみ222は、下記の式(3)に
示すようなガウス関数で表現することができる。
【数1】 図22(b)は、画像220内の矩形226の部分を膨
らませた様子を示す図である。この膨らみ227は、下
記の2次元のガウス関数式(4)によって表わすことが
できる。このようにして、投影面を作成することができ
る。
【数2】 図23は、投影手段199の動作を説明したものであ
る。第1の画像保持手段192あるいは、第2の画像保
持手段193に保持された画像を原画像231とする。
まず最初に、原画像231の上に投影面225を置き、
原画像231の各画素をそれぞれ平行に投影面225に
マッピングする。
【0081】視点233から投影面225に投影された
画像を見る。この時、投影面225と視点233の間に
平面232を置き、視点233から投影面225を見た
結果得られる画像を再度投影する。この時、視点233
の位置は、投影面225の膨らみの中央238の真上に
設定する。
【0082】原画像231上の234Aは物体の領域の
一部であり、234Bは物体の領域でない部分であり、
それぞれ同じ長さの線分を表わしている。これらの線分
は、平面232上に投影された結果、236Aおよび2
36Bのようになる。視点233は投影面225の膨ら
みの中央238の上部に設定されているため、視点23
3と膨らみの中央238の距離が短い。一方、物体の領
域がない部分234Bからは遠くにあるため、視点23
3からの距離が遠い。
【0083】このため、平面232に投影した長さは、
236Aの方が、236Bよりも長くなる。この結果、
図20の強調画像205に示したように、動く物体を拡
大して表示すると共に、動く物体以外の部分を縮小して
表示することが可能である。
【0084】侵入者210が動くに従って、図22の矩
形226が移動し、その結果、図22の曲面225の膨
らみも移動していく。この結果、侵入者210を追いか
けながら拡大強調表示していくことが可能である。
【0085】以上のように、本発明の第6の実施の形態
の対象物拡大表示方法は、移動物体のみを拡大して表示
することができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は画像を領
域に分割し、分割した領域毎のフィルタ係数をフィルタ
係数保持手段に保持することにより、領域毎に異なった
係数のフィルタを施すというという優れた効果を有する
画像変形装置を提供することができるものである。
【0087】また、本発明は、撮影対象物の場所を示す
マーカーを設け、マーカーを識別することにより、マー
カーを中心として拡大して画像を変形することができる
ので、例えば、車が道路を走行する際、運転者に対して
遠くの標識を拡大して表示して標識を確認し易くした
り、運転者が標識を見落とす危険を無くすことができる
というという優れた効果を有する対象物拡大表示方法を
提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像変形装
置のブロック図
【図2】カメラで撮影された画像の拡大縮小処理を説明
する説明図
【図3】画像に対するフィルタ処理の係数を説明する説
明図
【図4】出力画像の画素の値の算出工程を説明する説明
【図5】フィルタ処理を行う構成の概略ブロック図
【図6】図5に示された構成におけるフィルタ処理を説
明する説明図
【図7】入力画像を複数の領域に分割した場合のフィル
タ処理を説明する説明図
【図8】入力画像を複数の領域に分割した場合のフィル
タ処理を行う回路図
【図9】図1に示された画像変形装置の原画像保持手段
のブロック構成図
【図10】本発明の第2の実施の形態における画像変形
装置のブロック構成図
【図11】図10に示された画像変形装置における画像
の拡大を行う場合の動作の説明図
【図12】本発明の第3の実施の形態における画像変形
装置のブロック構成図
【図13】本発明の第4の実施の形態における画像変形
装置のブロック構成図
【図14】図13に示された画像変形装置の拡大率計測
手段の動作を説明する説明図
【図15】図13に示された画像変形装置におけるフィ
ルタ係数の算出方法を説明する説明図
【図16】図13に示された画像変形装置における出力
フィルタの係数を決定する方法を説明する説明図
【図17】本発明の第5の実施の形態における対象物拡
大表示方法のブロック構成図
【図18】図17に示された対象物拡大表示方法の作用
を説明する説明図
【図19】本発明の第6の実施の形態における対象物拡
大表示方法のブロック構成図
【図20】図19に示された対象物拡大表示方法の作用
を説明する説明図
【図21】図19に示された物体検出手段および距離デ
ータ保持手段の動作を説明する説明図
【図22】図19に示された投影面作成手段による投影
面の作成方法を説明する説明図
【図23】図19に示された投影手段の動作を説明する
説明図
【図24】従来の画像変形装置のブロック構成図
【図25】図24に示された従来の画像変形装置の適用
例を説明する図
【図26】従来の画像変形装置における撮影画像と表示
画像との関係を説明する図
【図27】従来の画像変形装置における撮影画像と表示
画像との拡大縮小率を説明する図
【符号の説明】
11 カメラ 12 入力フィルタ 13 第1の画像領域判別手段 14 第1のフィルタ係数保持手段 15 原画像保持手段 16 画像変形手段 17 画像変形率保持手段 18 表示画像保持手段 19 表示手段 31 入力画像 32 出力画像 35 領域 51 ラインバッファ 52 セレクタ 53 Vフィルタユニット 54 Hフィルタユニット 55 セレクタ 56 縦の係数 57 横の係数 58 シフトレジスタ 59 加算器 61 乗算器 62 ライン識別子 65 Vフィルタ 66 Hフィルタ 67 縦の係数保持手段 68 横の係数保持手段 72A,72B,72C,72D 領域 74A,74B,74C,74D 画素 76A,76B Vフィルタ 78A,78B Hフィルタ 80 縦係数選択手段 81 横係数選択手段 82 カメラの同期信号発生手段 83 画像メモリ 84 セレクタ 97 係数保持ユニット 98 縦係数保持ユニット 99 横係数保持ユニット 101 出力フィルタ 102 第2の画像領域判別手段 103 第2のフィルタ係数保持手段 131 拡大率計測手段 132 第1のフィルタ係数決定手段 133 第2のフィルタ係数決定手段 171 標識 172 マーカー 173,191 カメラ 174 入力画像保持手段 175 マーカー識別手段 176,200 画像変形手段 177,201 表示手段 192 第1の画像保持手段 193 第2の画像保持手段 194 動きベクトル検出手段 195 距離測定手段 196 距離データ保持手段 197 物体検出手段 198 投影面作成手段 199 投影手段 202 対象物拡大方法
フロントページの続き (72)発明者 恩田 勝政 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 西澤 眞人 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA16 BA02 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CD06 CE06 CE09 CH09 DA08 DB02 DB09 DC08 5C076 AA21 AA22 AA23 AA32 AA36 BA03 BB24 BB25 CA02 CA06 CB05 5C082 AA27 BA20 BA41 BB15 CA21 CA31 CA33 CA34 CA54 CA85 CB01 MM10 5L096 AA06 BA04 CA02 EA03 EA35 GA55 HA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を撮影するカメラと、 このカメラによって入力された画像を複数の領域に分割
    し、その領域を判別する画像領域判別手段と、 前記画像の有する周波数成分から、前記画像領域判別手
    段によって判別された領域毎に除去する周波数を変え
    て、一部除去する入力フィルタと、 この入力フィルタのフィルタ係数を前記領域毎に保持す
    るフィルタ係数保持手段と、 前記入力フィルタによって周波数成分の一部を除去され
    た画像を保持する原画像保持手段と、 画像の変形率を前記領域毎に保持する画像変形率保持手
    段と、 前記原画像保持手段に保持された画像を前記画像変形率
    保持手段が保持する変形率に応じて変形させる画像変形
    手段と、 この画像変形手段によって変形された画像を保持する表
    示画像保持手段と、 この表示画像保持手段に保持された画像を表示する表示
    手段とを備えたことを特徴とする画像変形装置。
  2. 【請求項2】 画像を撮影するカメラと、 このカメラによって入力された画像を保持する原画像保
    持手段と、 画像の変形率を保持する画像変形率保持手段と、 前記原画像保持手段に保持された画像を前記画像変形率
    保持手段の保持する変形率に応じて変形させる画像変形
    手段と、 この画像変形手段によって変形された画像を保持する表
    示画像保持手段と、 この表示画像保持手段に保持された画像を複数の領域に
    分割し、その領域を判別する画像領域判別手段と、 前記表示画像保持手段に保持された画像の周波数成分
    を、前記画像領域判別手段によって判別された画像の領
    域毎に除去する周波数を変えて、一部除去する出力フィ
    ルタと、 この出力フィルタのフィルタ係数を前記領域毎に保持す
    るフィルタ係数保持手段と、 前記出力フィルタによって周波数成分の一部を除去され
    た画像を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする
    画像変形装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ係数保持手段は、 前記画像変形率保持手段の保持する画像の変形率を求め
    る画像拡大率計測手段と、 この画像拡大率計測手段によって得られた画像の拡大率
    に応じて前記フィルタ係数を決定し、前記フィルタ係数
    保持手段に保持させるフィルタ係数決定手段とを含むこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の画像変形装
    置。
  4. 【請求項4】 画像を撮影するカメラと、 このカメラによって入力された画像を複数の領域に分割
    し、その領域を判別する第1の画像領域判別手段と、 前記画像の周波数成分を、前記第1の画像領域判別手段
    によって判別された画像の領域毎に除去する周波数を変
    えて、一部除去する入力フィルタと、 この入力フィルタのフィルタ係数を前記領域毎に保持す
    る第1のフィルタ係数保持手段と、 前記入力フィルタによって周波数成分の一部を除去され
    た画像を保持する原画像保持手段と、 画像の変形率を前記領域毎に保持する画像変形率保持手
    段と、 前記原画像保持手段に保持された画像を前記画像変形率
    保持手段の保持する変形率に応じて変形させる画像変形
    手段と、 この画像変形手段によって変形された画像を保持する表
    示画像保持手段と、 この表示画像保持手段に保持された画像を複数の領域に
    分割し、その領域を判別する第2の画像領域判別手段
    と、 前記表示画像保持手段に保持された画像の周波数成分
    を、前記第2の画像領域判別手段によって判別された画
    像の領域毎に除去する周波数を変えて、一部除去する出
    力フィルタと、 この出力フィルタのフィルタ係数を保持する第2のフィ
    ルタ係数保持手段と、前記出力フィルタによって周波数
    成分の一部を除去された画像を表示する表示手段とを備
    えたことを特徴とする画像変形装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2フィルタ係数保持手
    段は、 前記画像変形率保持手段の保持する画像の変形率を求め
    る画像拡大率計測手段と、 この画像拡大率計測手段によって得られた画像の拡大率
    に応じて前記フィルタ係数を決定し、第1および第2フ
    ィルタ係数保持手段にそれぞれ保持させる第1および第
    2のフィルタ係数決定手段とを含むことを特徴とする請
    求項4に記載の画像変形装置。
  6. 【請求項6】 撮影対象物の場所を示すマーカーを設け
    るステップと、 前記撮影対象物およびマーカーをカメラで撮影する撮影
    ステップと、 前記撮影ステップで撮影した画像を保持する入力画像保
    持ステップと、 この入力画像保持ステップで保持された画像からマーカ
    ーを識別するマーカー識別ステップと、 前記入力画像保持ステップで保持された画像を前記マー
    カー識別ステップで識別されたマーカーを中心として拡
    大する画像変形ステップと、 この画像変形ステップによって変形された画像を表示す
    る表示ステップとを含むことを特徴とする対象物拡大表
    示方法。
  7. 【請求項7】 移動物体をカメラで撮影する撮影ステッ
    プと、 この撮影ステップで撮影した画像を第1および第2の画
    像記憶装置に保持する画像保持ステップと、 前記画像保持ステップで第1および第2の画像記憶装置
    に保持された画像から動きベクトルを検出する動きベク
    トル検出ステップと、 対象物までの距離を測定する距離測定ステップと、 この距離測定ステップで測定された距離を保持する距離
    データ保持ステップと、 前記動きベクトル検出ステップで検出された物体の動き
    と、前記距離データ保持ステップで保持された距離デー
    タから物体を検出する物体検出ステップと、 前記物体検出ステップで検出された物体の位置に基づい
    て、投影面を作成する投影面作成ステップと、 この投影面作成ステップで作成された投影面に前記画像
    保持手段で第1の画像記憶装置に保持された画像を投影
    し画像の変形を行う画像変形ステップと、 この画像変形ステップで変形された画像を表示する表示
    ステップとを含むことを特徴とする対象物拡大表示方
    法。
JP2000313714A 2000-10-13 2000-10-13 画像変形装置および対象物拡大表示方法 Pending JP2002123829A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000313714A JP2002123829A (ja) 2000-10-13 2000-10-13 画像変形装置および対象物拡大表示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000313714A JP2002123829A (ja) 2000-10-13 2000-10-13 画像変形装置および対象物拡大表示方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002123829A true JP2002123829A (ja) 2002-04-26

Family

ID=18793086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000313714A Pending JP2002123829A (ja) 2000-10-13 2000-10-13 画像変形装置および対象物拡大表示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002123829A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006163792A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Nissan Motor Co Ltd 車両用画像生成装置および方法
JP2006332743A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Nikon Corp 電子カメラおよび画像処理プログラム
JP2007184720A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Olympus Corp 画像撮影装置
JP2008058703A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Canon Inc 画像表示装置
JP2009037622A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 画像を評価するための方法および装置
JP2016092717A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 日本放送協会 映像合成装置及びそのプログラム
JP2017120530A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP2017129895A (ja) * 2016-01-18 2017-07-27 Juki株式会社 データ処理装置、実装装置、基板検査装置、データ処理方法及びプログラム
WO2021111531A1 (ja) * 2019-12-03 2021-06-10 株式会社ソシオネクスト 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006163792A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Nissan Motor Co Ltd 車両用画像生成装置および方法
JP4609055B2 (ja) * 2004-12-07 2011-01-12 日産自動車株式会社 車両用画像生成装置および方法
JP2006332743A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Nikon Corp 電子カメラおよび画像処理プログラム
JP4608436B2 (ja) * 2006-01-05 2011-01-12 オリンパス株式会社 画像撮影装置
JP2007184720A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Olympus Corp 画像撮影装置
JP2008058703A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Canon Inc 画像表示装置
JP2009037622A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 画像を評価するための方法および装置
JP2016092717A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 日本放送協会 映像合成装置及びそのプログラム
JP2017120530A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP2017129895A (ja) * 2016-01-18 2017-07-27 Juki株式会社 データ処理装置、実装装置、基板検査装置、データ処理方法及びプログラム
WO2021111531A1 (ja) * 2019-12-03 2021-06-10 株式会社ソシオネクスト 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
JPWO2021111531A1 (ja) * 2019-12-03 2021-06-10
JP7424390B2 (ja) 2019-12-03 2024-01-30 株式会社ソシオネクスト 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2009130820A1 (ja) 画像処理装置、表示装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体
JP2011060216A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
CN112001912B (zh) 目标检测方法和装置、计算机系统和可读存储介质
JP4872769B2 (ja) 路面判別装置および路面判別方法
JP6141084B2 (ja) 撮像装置
JP2007520822A (ja) 奥行きマップの生成
US11854157B2 (en) Edge-aware upscaling for improved screen content quality
CN111079669A (zh) 一种图像处理方法、装置及存储介质
JP2002123829A (ja) 画像変形装置および対象物拡大表示方法
CN115546027B (zh) 图像缝合线确定方法、装置以及存储介质
JPH11150676A (ja) 画像処理装置及び追尾装置
US20230394833A1 (en) Method, system and computer readable media for object detection coverage estimation
JPH1127574A (ja) 手ぶれパラメータ検出方法及び情報記録媒体
JP2014182637A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP5906033B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法、プログラム
JPH06333193A (ja) 移動体検出方法
US11107197B2 (en) Apparatus for processing image blurring and method thereof
JP2006215657A (ja) 動きベクトル検出方法、動きベクトル検出装置、動きベクトル検出プログラム及びプログラム記録媒体
JP2011053456A (ja) 画像表示方法、プログラム、画像表示装置、及び、この画像表示装置を有する撮像装置
JP3823982B2 (ja) 画像補正方法、プログラム及び装置
CN112053284A (zh) 一种插入空像素点的图像处理方法、系统和电子设备
JP4810919B2 (ja) 車両周辺監視装置
JPWO2008129656A1 (ja) アップショット検出装置及び方法、電子機器、並びにコンピュータプログラム
EP2509045B1 (en) Method of, and apparatus for, detecting image boundaries in video data
JP2924528B2 (ja) ラベリング処理方法及びラベリング処理装置