JP2002123134A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置

Info

Publication number
JP2002123134A
JP2002123134A JP2000311871A JP2000311871A JP2002123134A JP 2002123134 A JP2002123134 A JP 2002123134A JP 2000311871 A JP2000311871 A JP 2000311871A JP 2000311871 A JP2000311871 A JP 2000311871A JP 2002123134 A JP2002123134 A JP 2002123134A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
transfer material
toner
forming apparatus
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000311871A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Tanaka
一 田中
Hidetoshi Katayanagi
秀敏 片柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2000311871A priority Critical patent/JP2002123134A/ja
Publication of JP2002123134A publication Critical patent/JP2002123134A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の非画像部の材質(色や光沢度)と近い
転写材を選んで画像形成したり、転写材の色や光沢度に
よって画像形成を制御する画像形成装置。トナー像の光
沢度の変更については、定着装置のプロセススピード
(挟持搬送速度)を通常モードの1/nとすることで画
質欠陥のない安定した画像形成を行う。 【解決手段】 原稿の画質(特に光沢度や色に関する画
質)となるべく近似した画像形成を安定して行うことの
出来る定着装置および画像形成装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザプ
リンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】1.近年、電子写真方式の画像形成装置
に関しても高画質化が求められ、画像形成に用いる転写
材の材質(紙質)も様々な種類が提供されている。汎用
されている普通紙の中でもその白色度(黄色がかったも
のや、蛍光がかったもの等)や質感に違いがあり、普通
紙以外にも光沢紙やカラー紙などの種別がある。これら
様々な種類の転写材を用いた場合、同じトナー像を形成
しても、受ける印象は異なってくる。用いる転写材によ
っては、原稿とは全く別の画像に感じられる場合もあ
る。このように、転写材の光沢度や白色度等色合いの違
いは画像再現性という観点で影響を与えるが、原稿と出
来上がった転写材上の画像との差異という観点で転写材
を扱う画像形成装置は従来存在しない。 2.転写材の両面にトナー像を形成する両面画像形成モ
ードでは、表面(第1面)にトナー像転写、定着を行
い、画像形成を完了してから、裏面(第2面)に同様に
画像形成を行っている。よって、最初に画像形成を完了
した第1面のトナー像は、第2面の画像形成時に再度定
着工程を行うことになる。定着工程はローラ対にて加圧
しつつ挟持搬送することによって行うのが通常である。
しかし、トナー像は、定着工程でかけた熱量に応じて光
沢度(グロス)が増す傾向があり、また、スチレン・ア
クリル等の熱可塑性トナーでは、2度目の定着時にトナ
ーが再溶融して画質劣化する場合もある。よって、両面
画像形成モードにおいては、一度しか定着工程を経ない
面と、2度定着工程を経た面ではトナー像の光沢度が極
端に異なったり、画質が異なってしまう不具合が起きて
いた。 3.感光体(第1の像担持体)にトナー像を形成し、中
間転写体(第2の像担持体)に一次転写する工程を複数
カラー分繰り返し、このようにして中間転写体上に形成
されたカラートナー像を転写紙に二次転写した後に定着
工程を行う、所謂タンデム方式の画像形成装置が知られ
ている。また、トナー像の光沢度を上げるハイグロスモ
ードでは、定着部においてトナー像を担持した転写材の
搬送スピード(プロセススピード)を下げることによっ
て、トナー像に通常のプロセススピードで定着を行う場
合より熱量を多くかけ、光沢度(グロス)を増す方法が
知られている。しかし、トナー像の転写後、転写材の先
端が定着部に至ったとき(このタイミングは転写材の搬
送経路の長さによって異なる)、急に搬送スピードを落
とすと、像担持体のスピードダウンと定着部のスピード
ダウンが微妙にずれることにより転写材にたわみ等が発
生し、結果として転写がうまく行われず、抜け等の画像
欠陥が起きることがあった。特に、タンデム方式の画像
形成装置においては、像担持体が2つに定着部という3
つの駆動系を有するため、その問題は顕著であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
1〜3それぞれの問題点に鑑み、 1.適切な転写材を選択して使用することにより、原稿
の画像と、出来上がった転写材上の画像とが、より近似
した画質となるように画像形成を行うことができる画像
形成装置、 2.両面画像形成モードにおいて、第1面と第2面の光
沢度や画質の差異がない定着装置および画像形成装置、 3.プロセススピードを落として光沢度を上げるハイグ
ロスモードにおいて、転写不良等の画像欠陥がない画像
形成装置、を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、下
記の構成により達成された。
【0005】1.原稿の画像を読み取る読取手段と、前
記読取手段にて読み取った読取画像を像担持体上に静電
潜像として形成する露光手段と、前記静電潜像を現像し
てトナー像を形成する現像手段と、転写材を収納する複
数の収納手段と、前記収納手段から転写材を給送する給
送手段と、前記給送手段により給送された転写材に前記
像担持体上に形成されたトナー像を転写する転写手段
と、前記トナー像が転写された転写材を定着する定着手
段とを有する画像形成装置において、前記原稿の材質を
検知する原稿材質検知センサを有し、且つ、前記複数の
収納手段はそれぞれ収納する転写材の材質を検知する転
写材材質検知センサを有し、前記原稿材質検知センサに
よる前記原稿の検知値と、前記転写材材質検知センサに
よる検知値が最も近い転写材を収納する収納手段から前
記転写材を給送して画像形成を行うことを特徴とする画
像形成装置。
【0006】2.前記原稿材質検知センサおよび前記転
写材材質検知センサの検知する材質が、光沢度であるこ
とを特徴とする上記1に記載の画像形成装置。
【0007】3.前記原稿材質検知センサおよび前記転
写材材質検知センサの検知する材質が、色であることを
特徴とする上記1に記載の画像形成装置。
【0008】4.前記画像形成装置がカラー画像形成装
置であることを特徴とする上記1〜3のいずれか1項に
記載の画像形成装置。
【0009】5.原稿の画像を読み取る読取手段と、前
記読取手段にて読み取った読取画像を像担持体上に静電
潜像として形成する露光手段と、前記静電潜像を現像し
てトナー像を形成する現像手段と、転写材を収納する収
納手段と、前記収納手段から転写材を給送する給送手段
と、前記給送手段により給送された転写材に前記像担持
体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と、前記
トナー像が転写された転写材を定着する定着手段とを有
する画像形成装置において、前記収納手段は収納する転
写材の色を検知する転写材色検知センサを有し、前記転
写材色検知センサによる転写材の色の検知値から、前記
転写材上に形成されるトナー像の色が、前記原稿の色と
近似するよう色補正を行うことを特徴とする画像形成装
置。
【0010】6.原稿の画像を読み取る読取手段と、前
記読取手段にて読み取った読取画像を像担持体上に静電
潜像として形成する露光手段と、前記静電潜像を現像し
てトナー像を形成する現像手段と、転写材を収納する収
納手段と、前記収納手段から転写材を給送する給送手段
と、前記給送手段により給送された転写材に前記像担持
体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と、前記
トナー像が転写された転写材を定着する定着手段とを有
する画像形成装置において、前記収納手段は収納する転
写材の光沢度を検知する転写材光沢度検知センサを有
し、前記転写材光沢度検知センサによる転写材の光沢度
の検知値に適した定着条件にて前記定着手段により定着
することを特徴とする画像形成装置。
【0011】7.前記定着条件が、転写材の搬送速度で
あることを特徴とする上記6に記載の画像形成装置。
【0012】8.前記定着条件が、定着温度であること
を特徴とする上記6または7に記載の画像形成装置。
【0013】9.トナー像を転写された転写材をローラ
対の間を加熱加圧しながら挟持搬送させることによって
前記トナー像を前記転写材に定着させる定着装置におい
て、第1面に定着済みトナー像を有する転写材の第2面
の未定着トナー像を定着する際、前記第1面の転写材の
表面温度を前記ローラ対のニップ出口においてトナー軟
化点以下とすることを特徴とする定着装置。
【0014】10.前記トナーの平均体積粒径が8.5
μm以下であることを特徴とする上記9に記載の定着装
置。
【0015】11.前記トナーが重合トナーであること
を特徴とする上記10に記載の定着装置。
【0016】12.前記トナーが熱可塑性のトナーであ
ることを特徴とする上記9〜11のいずれか1項に記載
の定着装置。
【0017】13.第1の像担持体の周囲に複数の現像
手段を配し、前記第1の像担持体上に形成されたトナー
像を第2の像担持体に一次転写し、前記一次転写された
第2の像担持体上のトナー像を転写材に二次転写し、前
記二次転写された前記転写材上のトナー像をローラ対の
間を加熱加圧しながら挟持搬送させることによって前記
トナー像を前記転写材に定着し、画像形成する画像形成
装置において、第1面に定着済みトナー像を有する転写
材の第2面の二次転写された未定着トナー像を定着する
際、前記第1面のトナー表面温度を前記ローラ対のニッ
プ出口においてトナー軟化点以下とすることを特徴とす
る画像形成装置。
【0018】14.前記トナーの平均体積粒径が8.5
μm以下であることを特徴とする上記13に記載の画像
形成装置。
【0019】15.前記トナーが重合トナーであること
を特徴とする上記14に記載の画像形成装置。
【0020】16.前記トナーが熱可塑性のトナーであ
ることを特徴とする上記13〜15のいずれか1項に記
載の画像形成装置。
【0021】17.第1の像担持体の周囲に複数の現像
手段を配し、前記第1の像担持体上に形成されたトナー
像を第2の像担持体に一次転写し、前記一次転写された
第2の像担持体上のトナー像を転写材に二次転写し、前
記二次転写された前記転写材上のトナー像をローラ対の
間を加熱加圧しながら挟持搬送させることによって前記
トナー像を前記転写材に定着し、画像形成する画像形成
装置において、前記画像形成のプロセススピードを変更
する変更手段を有し、前記変更手段は、画像形成して得
られた画像の光沢度が40以上となるハイグロスモード
におけるプロセススピードが、基準となる通常モードの
プロセススピードの1/n(nは自然数)となるよう変
更することを特徴とする画像形成装置。
【0022】18.前記トナーの平均体積粒径が8.5
μm以下であることを特徴とする上記17に記載の画像
形成装置。
【0023】19.前記トナーが重合トナーであること
を特徴とする上記18に記載の画像形成装置。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明をするが、本発明はこれに限
定されるものではない。
【0025】図1は、本発明に係る定着装置を備えたカ
ラー画像形成装置(以下、複写機という)を正面から見
たときの構成を示す概略図である。
【0026】本実施の形態の複写機は、複写機本体の上
部に自動原稿送り装置1を設けるとともに、複写機本体
内に読取手段としての画像読取部2、画像形成部3、給
送手段としての給紙部5(図1においては、最下部に位
置する給紙ユニットの給紙部のみに参照符号を付してあ
る)、排紙・切換部7及び複数の収納手段である転写紙
収納部9を有している。
【0027】前記自動原稿送り装置1は、原稿を一枚ず
つ送り出して画像読取位置へと搬送し、画像読取が終わ
った原稿を所定の場所に排紙処理する装置である。
【0028】前記自動原稿送り装置1は、原稿を載置す
る原稿載置台101、載置された原稿を分離する原稿分
離手段103、分離された原稿を搬送する原稿搬送部1
05、搬送された原稿を排紙する原稿排紙手段107、
排紙された原稿を載置する原稿排紙台109および原稿
の両面の画像を読み取る際に原稿の表裏を反転させるべ
く使用される原稿反転手段111を有している。
【0029】処理プロセスがらみで述べるに、前記原稿
載置台101上に載置された複数枚の原稿(不図示)
は、原稿分離手段103によって1枚づつ分離され、前
記原稿搬送部105を介して画像読取位置に向けて搬送
される。
【0030】前記原稿読取位置は、前記原稿搬送部10
5の下方部に設けられており、そこで、画像読取装置2
を構成するスリット201を通して、原稿の画像が読み
取られ、読み取られた原稿は、原稿排紙手段107によ
って原稿排紙台109上へと排紙される。
【0031】このような工程が原稿載置台101上に載
置された原稿の枚数分繰り返される。
【0032】前記画像読取装置2の構成を詳細に述べる
と、前記スリット201、原稿に光照射する光源である
ランプ213と原稿からの反射光を反射させる第1ミラ
ー215とを一体化してなる第1ミラーユニット20
5、第1ミラー215からの光を反射させる第2ミラー
217と第3ミラー219とを一体化してなる第2ミラ
ーユニット207と、当該第2ミラーユニット207か
らの反射光を、後述する撮像素子上に結像させる結像レ
ンズ209、および、結像レンズ209によって結像さ
れた光像を光電変換して画像情報を得るライン状の撮像
素子(以下、CCDという)211を有している。ま
た、原稿の光沢度や色等の材質を検知する原稿材質検知
センサ220を画像読取装置2の底部に有しており、プ
ラテンガラス203上に載置された原稿の非画像部の材
質を検知するようになっている。非画像部としては、通
常はプラテンガラス203上の原稿を載置する基点とな
る位置(原稿の端部)である。
【0033】原稿材質検知センサ220は、原稿の光沢
度を検知する原稿光沢度センサや原稿の色を検知する原
稿色検知センサ等であり、これらの機能を合わせ持って
いるものであってもよい。
【0034】原稿光沢度検知センサとしては、例えば、
ニチコン製の紙質センサモジュールを用いることが出来
る。この紙質センサモジュールは、発光と反射光の強度
を比較することで光沢度Gs(60°)を検知するもの
であり、測定方法はJISZ8741方法3に準じるも
のである。
【0035】原稿色検知センサとしては、通常汎用され
ている色度計を用いることが出来る。
【0036】原稿材質検知センサにより検知した原稿の
材質の検知値は、後述するように画像形成の制御にフィ
ードバックされる。
【0037】前記読取画像装置2により読み取られた原
稿の画像情報は、適宜の画像処理を施された後、一旦、
図示しないメモリに蓄積されるようになっている。
【0038】前記自動原稿送り装置1によって送られて
いる原稿を、画像読取装置2で読み取る態様において
は、第1ミラーユニット205及び第2ミラーユニット
207は、図示の如き位置に固定されている。
【0039】ところで、原稿の両面の画像を読み取る態
様においては、片面の画像が読み取られた原稿の後端を
挟み込んでいる状態にある一対のローラを含む原稿反転
手段111によって表裏を反転し、再度、前記原稿搬送
部105に搬送し、上述と同様に、原稿読取位置におい
て読み取った後、前記原稿排紙台109上に排紙する。
【0040】尚、前記自動原稿送り装置1は可倒式に構
成されており、この自動原稿送り装置1を起こしてプラ
テンガラス203上を開放することにより、当該プラテ
ンガラス203上に原稿を直接載置することができるよ
うに構成してある。
【0041】なお、本実施の形態では、原稿搬送部10
5によって原稿を搬送しながら、原稿の画像を読み取る
ように構成しているが、原稿搬送部105を介して搬送
された原稿をプラテンガラス上に静止させた後に、露光
光学系を移動させ、前記プラテンガラス上に直接原稿を
載置した時と同様に画像を読み取るように構成してもよ
い。
【0042】ここで、前記プラテンガラス203上に載
置された原稿の画像を読み取る態様においては、前記第
1ミラーユニット205と第2ミラーユニット207と
を光路長を保ちながらプラテンガラス203に沿って移
動させることにより行う。
【0043】画像読み取り装置2によって読み取られた
各色の画像信号はメモリより順次取り出されて各露光光
学系313にそれぞれ電気信号として入力される。
【0044】本実施の形態においては、画像形成部3は
色分解画像に応じたトナー像を形成するイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の画
像形成手段(以下、画像形成ユニットという)300を
含み、当該画像形成ユニットは画像形成体である感光体
ドラム301、スコロトロン帯電器303、画像を書き
込む露光手段である露光光学系313及び現像手段とし
ての現像器311等を1組として構成してある。
【0045】前記画像形成ユニット300は前記転写紙
収納部9の上方部において縦方向に長く配設した中間転
写ベルト401の1面(張設面A)に沿って縦方向(上
から、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の順)に配列さ
れており、4組とも機械的構成を同じ構成としてあり、
従って、図1においては、1組の構成についてのみ参照
符号を付け、他は便宜上、省略してある。
【0046】前記露光光学系313は、スコロトロン帯
電器303に対して感光体ドラム301の回転方向下流
側に配置される。露光光学系313は、レーザ光学系で
構成される露光用ユニットであり、その構成自体は公知
である。
【0047】画像形成において、例えば、イエロー
(Y)の画像形成は次のように成される。感光体駆動モ
ータの始動により、感光体ドラム301は反時計方向へ
と回転し、スコロトロン帯電器303の帯電作用によ
り、感光体ドラム301に電位が付与される。
【0048】しかる後、第1の色信号即ち(Y)の画像
信号に対応する露光が露光光学系313により行われ、
感光体ドラム301上に原稿の(Y)の画像に対応する
静電潜像が形成される。
【0049】前記静電潜像は現像器311で反転現像さ
れ、顕像化される。反転現像により作製された(Y)の
トナー像は、中間転写ベルト401を挟んで感光体ドラ
ム301に対向して設けられている転写器305によっ
て、当該中間転写ベルト401上に転写される。
【0050】他の色信号による画像形成は上記と同様の
プロセスにより、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒
(K)の画像形成ユニットによって作られたトナー像が
前記(Y)のトナー像のある画像領域と重畳するように
順次転写され、中間転写ベルト401上に重ね合わせの
カラートナー像が形成される。
【0051】上記画像形成に平行して、転写材である転
写紙Pが転写紙収納部9の送り出し部901(911、
921)より給紙ローラ903(913、923)によ
って送り出され、レジストローラ501へと搬送され
る。
【0052】レジストローラ501の駆動によって中間
転写ベルト401上のカラートナー像領域と重畳するよ
うに給紙され、転写域における転写手段としての第2転
写部415の作用によって、カラートナー像が転写紙P
上に転写される。
【0053】トナー像が転写された転写紙Pは、中間転
写ベルト401の周面より分離されたのち、定着手段
(=定着装置)としての定着部601へ搬送される。前
記トナー像は、内部にヒータを有する定着ローラ603
と加圧ローラ605との熱と圧力とにより溶融され、転
写紙P上に定着される。定着部601では、転写紙Pの
上面(定着ローラ603側)に担持した未定着トナー像
を溶融定着するが、ヒータは、定着ローラ603側のみ
に内蔵してもよいし、さらに加圧ローラ605側にも内
蔵してよい。加圧ローラ605側にもヒータを内蔵する
場合、例えば、定着ローラ603側のヒータ電力を70
0W、加圧ローラ605側のヒータ電力を300Wとす
る態様が考えられる。また、両面画像形成モードにおい
て、定着済みのトナー像を下面(加圧ローラ605側)
に有する転写紙Pの上面側の未定着トナー像を定着する
場合、下面のトナー像が劣化しないように(詳細は後述
する)、定着ローラ603の温度と加圧ローラ605の
温度は別々に制御できることが好ましく、そのため、転
写紙Pが通過している定着処理時以外は、定着ローラ6
03と加圧ローラ605が非接触となるように離間する
ようになっている。
【0054】定着ローラ603と加圧ローラ605によ
る定着処理は、両ローラの接触部であるニップに転写紙
Pを挟持搬送させることによって行われる。ニップの幅
(転写紙Pの搬送方向の長さ)は、広いほど定着処理は
効率的に行うことができ、好ましくは7mm以上であ
る。
【0055】ニップを通過した転写紙Pは定着排紙ロー
ラ607によって、定着部601から排出されるが、ニ
ップと定着排紙ローラ607の間であって、転写紙Pの
下面側に赤外線放射温度計609を配置してあり、転写
紙Pの下面側のトナーの温度を計測するようになってい
る。詳細は後述するが、ニップ出口の転写紙P下面の温
度を計測する目的は、定着済トナー像を第1面(下面)
に有する転写紙Pの第2面(上面)にも画像形成を行う
両面画像形成モードにおいて、2度定着部601を通過
することになる第1面(下面)のトナー像劣化を防止す
るためである。
【0056】定着処理終了後の転写紙Pは、定着排紙ロ
ーラ607、排紙ローラ703により搬送されて、排紙
トレイ705上に排出される。
【0057】また、転写紙Pが分離された後の中間転写
ベルト401は、当該中間転写ベルト401を挟んで接
地された導電性ローラと対向して設けられている除電器
407により除電され、しかる後、クリーニングブレー
ド413によって摺擦され、清掃される。
【0058】また、転写後に感光体ドラム301の周面
上に残っているトナーは、ドラムクリーニング部309
により除去され、不図示の帯電前の一様露光器により先
の画像形成における感光体ドラム301の履歴が解消さ
れて、次の画像形成の準備がなされる。
【0059】ところで、前記転写紙収納部9には、複数
枚の転写紙Pを積層状態で収納する収納容器905、9
15、925と送り出し部901、911、921とを
含んで構成された給紙ユニット900、910、920
を上下方向に配設するとともに、転写紙搬送方向と平
行、かつ、上位の給紙ユニットに対して、直下の給紙ユ
ニットを下流方向にずらして配列すると同時に、上下方
向には近接させて配置してある。各給紙ユニット90
0、910、920が収納手段に当たる。
【0060】前記送り出し部901、911、921
は、当該収納容器905、915、925の側辺(側
壁)一辺側に位置していて、一体的に引き出し可能な構
造を有している。
【0061】前記送り出し部901、911、921
は、給紙ユニット900、910、920が装置内の所
定箇所に押し込まれ装填完了した状態において、当該容
器の上辺よりも突出した領域に位置する給紙ローラ90
3、913、923を含み、また、2枚送り防止用の分
離ローラ906、916、926を含む。
【0062】なお、収納容器905、915、925内
に示される一点鎖線は、所定量の転写紙Pが収納された
ときの、最上位紙の位置を示すものである。
【0063】各収納容器905、915、925におい
て、転写紙Pは、板バネ908、918、928により
上方に付勢された受け板907、917、927の上に
載置されており、常に一点鎖線で示す最上位紙が、給紙
ローラ903、913、923に接するようになってい
る。
【0064】また、各収納容器905、915、925
の上壁には、転写材材質検知センサ909、919、9
29が配設されており、収納されている転写紙Pの光沢
度や色等の材質を検知する。転写材材質検知センサ90
9、919、929は、転写材光沢度検知センサや、転
写材色検知センサ等の転写材の材質を検知するセンサで
あり、複数の検知機能を合わせ持っていても当然よい。
【0065】転写材光沢度検知センサおよび転写材色検
知センサとしては、上述の原稿光沢度検知センサおよび
原稿色検知センサと同様なものを使用することが出来
る。
【0066】このようにして検知した転写紙Pの材質の
検知値は、後述するように画像形成の制御にフィードバ
ックされる。
【0067】給送手段としての前記給紙部5は、前記給
紙ユニット900、910、920の一部を構成する前
記収納容器905、915、925のそれぞれからレジ
ストローラ501へと転写紙Pを搬送するための多数の
搬送手段R1、R2、R3、R4、R5、R6を有して
おり、当該搬送手段は、それぞれ一対のローラで構成し
てある。
【0068】排紙・切換部7は、画像形成後の転写紙
を、排紙または再給紙するための手段を有する領域であ
る。
【0069】この排紙・切換部7は、カラートナー像が
第1面に定着された転写紙Pを前記定着部601から排
出する定着排出ローラ607、搬送路を切り換える切換
手段701、転写紙を機外に排出するための排紙ローラ
703、排出された転写紙を積載する装置本体の側面に
設けられた排紙トレイ705、反転搬送される転写紙の
表裏を反転させる反転部801及び反転された転写紙を
画像形成部3に向けて再給紙する反転搬送部803とを
有している。
【0070】切換手段701は、転写紙をそのまま機外
へ排出する場合と、表裏反転させた後に排出する場合
と、転写紙の第2面に画像形成するために再給紙する場
合とで、搬送路を切り換えられるようになっている。
【0071】画像形成された転写紙Pをそのまま、即
ち、画像形成された面を上側にして排出する場合は、切
換手段701を図1において一点鎖線で示す姿勢に位置
させ、定着排出ローラ607、排紙ローラ703によっ
て、機外の排紙トレイ705へと排出される。
【0072】また、画像形成された転写紙の表裏を反転
させて排紙、即ち、画像形成された面を下側にして排出
する場合は、切換手段701を図1において実線で示す
姿勢に位置させ、定着排出ローラ607により搬送され
る転写紙を、一旦、反転部801の方向へ搬送させる。
【0073】続いて、転写紙が切換手段701を通過し
た後、スイッチバックさせて、排紙ローラ703によっ
て機外の排紙トレイ705へと排出される。
【0074】更に、転写紙の裏面(第2面)に画像形成
する場合は、切換手段701を図1において実線で示す
位置に位置させ、定着排出ローラ607により搬送され
る転写紙を、反転部801の方向に搬送し、反転部80
1によってスイッチバックを行わせて表裏反転を施した
後、反転搬送部803へと搬送される。
【0075】前記反転搬送部803まで搬送された転写
紙Pは、後述する搬送ローラ503により、前記給紙ユ
ニット900、910、920からの給紙と同様の搬送
経路を通り、レジストローラ501へと搬送され、第2
転写部415へと搬送される。
【0076】上記画像形成装置の各部材の動作に関する
制御、画像形成プロセスのシーケンス制御、操作者の指
示入力に伴う画像処理制御等の各種制御は、制御手段に
よって行われる(不図示)。
【0077】図2は、請求項1〜4に係る発明を説明す
るフローチャートの一例である。すなわち、原稿の非画
像部の材質(光沢度、色等)の検知値と最も近い転写材
を選択して画像形成を行う画像形成装置のプロセスであ
る。ここで使用している用語は、画像形成装置は図1の
説明と同様である。
【0078】まず、画像形成装置の原稿材質検知センサ
により、読取手段としての読取画像装置上に載置された
原稿の非画像部(基点)における原稿の材質を検知し、
検知値として出力する(S11)。原稿材質検知センサ
は、原稿の光沢度を検知する原稿光沢度検知センサや色
を検知する原稿色検知センサである。ステップS11と
前後して、または同時に、複数の給紙ユニット内に収納
されている各転写材の材質を、各給紙ユニットが有する
転写材材質検知センサにて検知し、検知値として出力す
る(S12)。このときの転写材材質検知センサにより
検出する転写材の材質は、当然ながら原稿材質検知セン
サが検出するものと同種のものでなければならない。次
に、ステップS12で検知した各給紙ユニット内の転写
材の材質の検知値と、原稿の材質の検知値を比較してい
き(S13、S15、S17)、原稿の材質の検知値と
最も近い検知値を有する転写材を収納する給紙ユニット
を判断し、当該給紙ユニットから転写材を画像形成部へ
給送する(S14、S16、S18)。給送された転写
材にて画像形成を行う(S19)。
【0079】図3は、請求項5に係る発明を説明するフ
ローチャートの一例である。すなわち、転写材の色を検
知し、原稿の非画像部の色と異なる場合には、前記原稿
の色と近似するよう色補正を行う画像形成装置のプロセ
スである。
【0080】まず、給紙ユニット内に配設された転写材
色検知センサにより、収納されている転写材の色を検知
する(S21)。ステップS21と前後して、または同
時に、読取画像装置上に載置された原稿の画像を読み取
る(S22)。原稿の画像は画像部と非画像部からなる
が、このうち非画像部の色と、ステップS21で検知し
た転写材の色を比較する(S23)。原稿の色と転写材
の色が略同じである場合には(No)、色補正なく(S
24)、そのまま画像形成を行う(S26)。原稿の地
の色が黄ばんでいて転写材が蛍光白色である等、原稿の
色と転写材の色が異なる場合には(Yes)、色補正を
して(S25)当該色補正で画像処理したデータにて画
像形成を行う(S26)。色補正とは、原稿(非画像
部)と、転写材の色が異なる場合、色域のズレとなって
見た目が不自然になるため、転写材の色検知を行い、そ
のデータを基に原稿との色ズレが不自然にならないよう
に色域の圧縮を行う。転写材の色のデータから、予め設
定したテーブル(LUT)等に従い色域の圧縮を行う。
【0081】図4は、請求項6〜8に係る発明を説明す
るフローチャートの一例である。すなわち、転写材の光
沢度に応じた定着条件で定着する画像形成装置のプロセ
スである。
【0082】まず、給紙ユニット内に配設された転写材
光沢度検知センサにより、収納されている転写材の光沢
度を検知する(S31)。ステップS31と前後して、
または同時に、読取画像装置上に載置された原稿の画像
を読み取る(S32)。
【0083】転写材(非画像部)の光沢度が高い場合、
トナー像(画像部)の光沢度はそれにつりあう程度に高
くないと出来あがり画像の印象が、原稿と比べて不自然
に見えてしまう。逆に転写材の光沢度が低い場合も同様
に、トナー像の光沢度はそれにつりあう程度に低いこと
が望まれる。
【0084】よって、ステップS31で検知した転写材
の光沢度によって、定着装置によるトナー像の定着条件
を変更し、出来上がりのトナー像の光沢度を調整する
(S33)。
【0085】トナー像の光沢度を変更する定着条件と
は、トナー像を担持した転写材に与える熱量を変化させ
ることであり、通常のトナーにおいては、熱量が多いほ
ど光沢度は増す傾向である。トナー像を担持する転写材
にかける熱量の変化は、転写材の定着ローラと加圧ロー
ラのニップを挟持搬送させる搬送速度を変更したり、定
着温度(ローラの設定温度)を変更したりする方法によ
る。
【0086】例えば、光沢度が5〜7程度の転写材に対
し、最適トナー像の光沢度は25程度と設定する。光沢
度25のトナー像を形成するには、トナーや画像形成装
置の諸条件にもよるが、例えば、転写材の搬送速度を1
80mm/s、定着ローラの設定温度を180℃、加圧
ローラの設定温度を120℃の定着条件が考えられる。
【0087】本発明の画像形成装置にて、上記図2〜4
に示したようなプロセスを行うことにより、原稿の画像
と、出来上がった転写材上の画像とを、より近似した画
質とすることが出来る。
【0088】図5は、請求項9〜16に係る発明を説明
するフローチャートの一例である。すなわち、両面画像
形成モードにおいて、第1面に定着済トナー像を有する
転写材の第2面の未定着トナー像を定着する際、前記第
1面のトナー表面温度を定着部のローラ対のニップ出口
においてトナー軟化点以下とする定着装置を備えた画像
形成装置のプロセスである。
【0089】まず、画像形成のモードとして、両面画像
形成モードが選択されたかどうか判断する(S41)。
両面画像形成モードは、複写機では「両面コピーモー
ド」等の通称で呼ばれているものであり、操作者がタッ
チパネル等の操作部から指示入力を行う。両面画像形成
モードが選択されていなければ(No)、本発明のプロ
セスは行わず終了する(END)。両面画像形成モード
が選択されると(Yes)、まずは転写材の第1面に通
常の画像形成を行う(S43)。このときの定着装置の
定着条件はとくに限定されない。次に、第1面の画像形
成が済んだ転写材は、排紙・切替部にて、表裏反転さ
れ、第2面へのトナー像転写のため、再度画像形成部に
給送される(S44)。ステップS44と前後して、ま
たは同時に、転写材の第1面のニップ出口における温度
が、トナー軟化点以下となるように定着温度を調整する
(S45)。具体的には、定着処理時以外は定着ローラ
と加圧ローラを離間しておき、定着ローラ(ヒータ内
蔵)の当たる第2面と、その裏面である既に定着済のト
ナー像を担持している加圧ローラ(ヒータ内蔵)の当た
る第1面の温度が異なるよう、定着ローラと加圧ローラ
とを別々に温度制御し、加圧ローラの内蔵ヒータによる
設定温度を、トナー軟化点以下とする。さらに、ニップ
出口で、加圧ローラの当たる転写材の第1面の温度を赤
外線放射温度計等で測定し、この結果をフィードバック
してより精密な加圧ローラの温度制御を行う。画像形成
部に再給送された転写材の第2面にトナー像を転写した
後、このような温度制御を施した定着装置にて、第2面
の定着処理を行うことにより、既に定着済みの第1面の
トナー像が、トナー軟化点を超えて再溶融してしまい、
画質が劣化するようなことは起こらない(S46)。
【0090】尚、トナー軟化点は、JIS2531に準
じて測定されるパラメータであり、トナーを加圧圧縮し
て錠剤としたものを加熱したシリンダーに投入し、プラ
ンジャーを降下させる。溶融したトナーは、下部のノズ
ルから溶出させ、この時のプランジャー降下量が、プラ
ンジャー降下量の1/2となったときの温度がトナー軟
化点である。
【0091】本発明の画像形成装置に使用されるトナー
は、平均体積粒径が8.5μm以下であることが好まし
い。また、平均体積粒径が8.5μm以下のトナーは、
重合トナーであることが好ましい。トナーの平均体積粒
径は、5μm以上であることが好ましい。
【0092】平均体積粒径は、コールターカウンターT
A−2あるいはコールターマルチサイザーを用いて測定
することができる。アパーチャ径100μmのアパーチ
ャを用いて、2.0〜40μmの範囲における粒径分布
を用いて測定する。この値の平均を平均体積粒径とす
る。
【0093】重合トナーは、懸濁重合法や、必要な添加
剤の乳化液を加えた液中にて単量体を乳化重合し、微粒
の重合粒子を製造し、その後に、有機溶媒、凝集剤等を
添加して会合する方法で製造することができ、例えば、
特開平5−265252号公報や特開平6−32994
7号公報、特開平9−15904号公報に示す方法を挙
げることができる。
【0094】また、本発明の画像形成装置に使用される
トナーは、スチレンアクリルトナー等の熱可塑性トナー
である場合にその効果を顕著に奏する。
【0095】本発明の定着装置および該定着装置を有す
る画像形成装置において、上記図5で説明したようなプ
ロセスを実行することにより、両面画像形成モードにお
いて、第1面と第2面の光沢度や画質の差異を少なくす
ることが出来る。
【0096】図6は、請求項17〜19に係る発明を説
明するフローチャートの一例である。すなわち、得られ
る画像の光沢度が40以上となるハイグロスモードにお
けるプロセススピードが通常モードのプロセススピード
の1/n(nは自然数)となるよう変更する画像形成装
置のプロセスである。
【0097】まず、画像形成のモードとして、ハイグロ
スモードが選択されたかどうか判断する(S51)。本
発明において、ハイグロスモードは、画像形成が完了し
て出来上がった転写材上のトナー像の光沢度(グロス)
が40以上となる画像形成モードと定義し、ハイグロス
モードか、基準となる通常モードかの選択は、操作者が
タッチパネル等の操作部から指示入力を行う。ハイグロ
スモードが選択されていなければ(No)、ハイグロス
モードにおけるプロセスは行わず終了する(END)。
ハイグロスモードが選択されれば(Yes)、転写材が
給紙ユニットから給送されて、排紙トレイに排出される
までのプロセススピード(転写材の搬送速度)は、最初
から通常モードの1/nにスピードダウンするよう切り
替え、このスピードで画像形成が行われる(S53)。
プロセススピードの切り替えは、変更手段としての制御
手段が行う。プロセススピードを落とすことにより、未
定着トナー像を担持した転写材が定着装置のニップを時
間をかけて挟持搬送されることになり、結果としてトナ
ー像に加えられる熱量が増えて、光沢度が増すことにな
る。プロセススピードを1/n(nは自然数)に落とす
切り替えとすると、画像形成部の露光光学系におけるポ
リゴンモータの回転数を通常モード時から変更せずに、
感光体へのレーザービームによる走査回数を間引くだけ
で対応することが出来るため、複雑な制御を要せず、結
果として安定した画像形成を達成できる。ハイグロスモ
ードにおけるプロセススピードは、好ましくは通常モー
ドにおけるプロセススピードの1/2〜1/8であり、
転写材の搬送速度としては100mm/sec以上、好
ましくは160mm/sec以上である。このとき使用
されるトナーの軟化点としては、130°以下であるこ
とが好ましい。トナー軟化点については上述の通りであ
る。
【0098】また、定着装置における定着ローラ(未定
着トナー像と接するローラ)は、フッ素樹脂層で被覆し
てあり、表面粗さが好ましくはRa0.2μm以下、よ
り好ましくはRa0.1μm以下とする態様である。ま
た、定着ローラにオイルを塗布するタイプにおいては、
オイル塗布量を好ましくは2mg/A4サイズ以下、よ
り好ましくは1mg/A4サイズ以下とすることであ
る。定着ローラの設定温度は、好ましくは150°以
上、より好ましくは170°以上である。
【0099】尚、トナー像の光沢度(グロス)について
は、発光と反射光の強度を比較することで光沢度Gs
(75°)を検知するものであり、測定方法はJISZ
8741方法2に準じるものである。
【0100】トナー像のグロスを40以上とするときの
定着条件としては、トナーや画像形成装置の諸条件にも
よるが、例えば、転写材の定着処理時の搬送速度90m
m/s以下、定着ローラの設定温度180℃、加圧ロー
ラの設定温度120℃である。あるいは、搬送速度18
0mm/s、定着ローラの設定温度210℃以上として
もよい。
【0101】本発明の画像形成装置において、図6で説
明したようなプロセスを実行することにより、プロセス
スピードを落として光沢度を上げるハイグロスモードに
おいて、転写不良等の画像欠陥を防止することができ
る。
【0102】
【発明の効果】上記の通り、本発明により、 1.適切な転写材を選択して使用することにより、原稿
の画像と、出来上がった転写材上の画像とが、より近似
した画質となるように画像形成を行うことができる画像
形成装置、 2.両面画像形成モードにおいて、第1面と第2面の光
沢度や画質の差異がない定着装置および画像形成装置、 3.プロセススピードを落として光沢度を上げるハイグ
ロスモードにおいて、転写不良等の画像欠陥がない画像
形成装置、を提供することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置を
正面概略図である。
【図2】本発明の画像形成装置のプロセスの一例を示す
フローチャートである。
【図3】本発明の画像形成装置のプロセスの一例を示す
フローチャートである。
【図4】本発明の画像形成装置のプロセスの一例を示す
フローチャートである。
【図5】本発明の画像形成装置のプロセスの一例を示す
フローチャートである。
【図6】本発明の画像形成装置のプロセスの一例を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 自動原稿送り装置 2 画像読取装置 3 画像形成部 5 給紙部 7 排紙・切換部 9 転写紙収納部 90 分離部 220 原稿材質検知センサ(原稿色検知センサ、原稿
光沢度検知センサ) 300 画像形成手段 801 反転部 901 送り出し部 909、919、929 転写材材質検知センサ(原稿
色検知センサ、原稿光沢度検知センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 9/087 G03G 15/00 303 2H033 15/00 106 15/01 J 3F343 303 114A 15/01 15/16 114 15/20 109 15/16 9/08 361 15/20 109 384 Fターム(参考) 2H005 AA21 AB06 DA04 EA03 EA05 FB01 2H027 DA12 DB02 DC01 DC02 EA12 EA18 EB04 EC20 ED17 EE03 EE04 EE07 EF06 FA11 FA30 FB07 FB11 2H028 BA01 BA05 BB00 BB01 2H030 AA00 AD01 AD04 AD05 AD08 AD16 BB42 2H032 AA15 BA05 BA07 BA13 BA21 CA02 CA12 CA15 2H033 AA01 AA46 BA07 BA30 BA58 BA59 BB37 CA01 CA07 CA16 CA30 CA35 CA48 3F343 FA02 FA03 FB02 FB03 FB04 GA03 GB01 GC01 GD01 HA37 HB03 HC11 HD18 JA01 JD09 KB03 KB20 LC19 MA03 MA09 MA21 MC21

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を読み取る読取手段と、前記
    読取手段にて読み取った読取画像を像担持体上に静電潜
    像として形成する露光手段と、前記静電潜像を現像して
    トナー像を形成する現像手段と、転写材を収納する複数
    の収納手段と、前記収納手段から転写材を給送する給送
    手段と、前記給送手段により給送された転写材に前記像
    担持体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と、
    前記トナー像が転写された転写材を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記原稿の材質を検知する原稿材質検知センサを有し、
    且つ、前記複数の収納手段はそれぞれ収納する転写材の
    材質を検知する転写材材質検知センサを有し、 前記原稿材質検知センサによる前記原稿の検知値と、前
    記転写材材質検知センサによる検知値が最も近い転写材
    を収納する収納手段から前記転写材を給送して画像形成
    を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿材質検知センサおよび前記転写
    材材質検知センサの検知する材質が、光沢度であること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿材質検知センサおよび前記転写
    材材質検知センサの検知する材質が、色であることを特
    徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成装置がカラー画像形成装置
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 原稿の画像を読み取る読取手段と、前記
    読取手段にて読み取った読取画像を像担持体上に静電潜
    像として形成する露光手段と、前記静電潜像を現像して
    トナー像を形成する現像手段と、転写材を収納する収納
    手段と、前記収納手段から転写材を給送する給送手段
    と、前記給送手段により給送された転写材に前記像担持
    体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と、前記
    トナー像が転写された転写材を定着する定着手段とを有
    する画像形成装置において、 前記収納手段は収納する転写材の色を検知する転写材色
    検知センサを有し、 前記転写材色検知センサによる転写材の色の検知値か
    ら、前記転写材上に形成されるトナー像の色が、前記原
    稿の色と近似するよう色補正を行うことを特徴とする画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 原稿の画像を読み取る読取手段と、前記
    読取手段にて読み取った読取画像を像担持体上に静電潜
    像として形成する露光手段と、前記静電潜像を現像して
    トナー像を形成する現像手段と、転写材を収納する収納
    手段と、前記収納手段から転写材を給送する給送手段
    と、前記給送手段により給送された転写材に前記像担持
    体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と、前記
    トナー像が転写された転写材を定着する定着手段とを有
    する画像形成装置において、 前記収納手段は収納する転写材の光沢度を検知する転写
    材光沢度検知センサを有し、 前記転写材光沢度検知センサによる転写材の光沢度の検
    知値に適した定着条件にて前記定着手段により定着する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記定着条件が、転写材の搬送速度であ
    ることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記定着条件が、定着温度であることを
    特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 トナー像を転写された転写材をローラ対
    の間を加熱加圧しながら挟持搬送させることによって前
    記トナー像を前記転写材に定着させる定着装置におい
    て、第1面に定着済みトナー像を有する転写材の第2面
    の未定着トナー像を定着する際、前記第1面の転写材の
    表面温度を前記ローラ対のニップ出口においてトナー軟
    化点以下とすることを特徴とする定着装置。
  10. 【請求項10】 前記トナーの平均体積粒径が8.5μ
    m以下であることを特徴とする請求項9に記載の定着装
    置。
  11. 【請求項11】 前記トナーが重合トナーであることを
    特徴とする請求項10に記載の定着装置。
  12. 【請求項12】 前記トナーが熱可塑性のトナーである
    ことを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載
    の定着装置。
  13. 【請求項13】 第1の像担持体の周囲に複数の現像手
    段を配し、前記第1の像担持体上に形成されたトナー像
    を第2の像担持体に一次転写し、前記一次転写された第
    2の像担持体上のトナー像を転写材に二次転写し、前記
    二次転写された前記転写材上のトナー像をローラ対の間
    を加熱加圧しながら挟持搬送させることによって前記ト
    ナー像を前記転写材に定着し、画像形成する画像形成装
    置において、 第1面に定着済みトナー像を有する転写材の第2面の二
    次転写された未定着トナー像を定着する際、前記第1面
    のトナー表面温度を前記ローラ対のニップ出口において
    トナー軟化点以下とすることを特徴とする画像形成装
    置。
  14. 【請求項14】 前記トナーの平均体積粒径が8.5μ
    m以下であることを特徴とする請求項13に記載の画像
    形成装置。
  15. 【請求項15】 前記トナーが重合トナーであることを
    特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記トナーが熱可塑性のトナーである
    ことを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記
    載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 第1の像担持体の周囲に複数の現像手
    段を配し、前記第1の像担持体上に形成されたトナー像
    を第2の像担持体に一次転写し、前記一次転写された第
    2の像担持体上のトナー像を転写材に二次転写し、前記
    二次転写された前記転写材上のトナー像をローラ対の間
    を加熱加圧しながら挟持搬送させることによって前記ト
    ナー像を前記転写材に定着し、画像形成する画像形成装
    置において、 前記画像形成のプロセススピードを変更する変更手段を
    有し、 前記変更手段は、画像形成して得られた画像の光沢度が
    40以上となるハイグロスモードにおけるプロセススピ
    ードが、基準となる通常モードのプロセススピードの1
    /n(nは自然数)となるよう変更することを特徴とす
    る画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記トナーの平均体積粒径が8.5μ
    m以下であることを特徴とする請求項17に記載の画像
    形成装置。
  19. 【請求項19】 前記トナーが重合トナーであることを
    特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
JP2000311871A 2000-10-12 2000-10-12 定着装置および画像形成装置 Pending JP2002123134A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000311871A JP2002123134A (ja) 2000-10-12 2000-10-12 定着装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000311871A JP2002123134A (ja) 2000-10-12 2000-10-12 定着装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002123134A true JP2002123134A (ja) 2002-04-26

Family

ID=18791568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000311871A Pending JP2002123134A (ja) 2000-10-12 2000-10-12 定着装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002123134A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7369271B2 (en) 2002-06-28 2008-05-06 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and its method, and control method

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7369271B2 (en) 2002-06-28 2008-05-06 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and its method, and control method
US7554694B2 (en) 2002-06-28 2009-06-30 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and its method, and control method
US7880931B2 (en) 2002-06-28 2011-02-01 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and its method, and control method
US8203758B2 (en) 2002-06-28 2012-06-19 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and its method, and control method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6301452B1 (en) Image forming apparatus
JP5983686B2 (ja) 用紙搬送装置及び画像形成装置
US6640062B2 (en) Toner image fixing device provided with a sheet separating portion
JPH10207299A (ja) 画像形成装置と画像形成方法
US5848321A (en) Method for automatically controlling transfer voltage in printer using electrophotography system
JP2003280452A (ja) 画像形成装置
JPH05341600A (ja) 画像形成装置
US10108114B2 (en) Image forming system, image forming apparatus, and transfer condition changing method
JP4610365B2 (ja) 画像形成装置
JP6237185B2 (ja) 画像形成システム
JP2002123134A (ja) 定着装置および画像形成装置
US10437186B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
US20180224792A1 (en) Image forming apparatus and conveyance speed control method
US20210067647A1 (en) Image forming apparatus and program
US20210333747A1 (en) Image forming apparatus
JP7180361B2 (ja) 定着装置、画像形成装置および制御方法
JP3255574B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JPH11268856A (ja) 画像形成装置
CN112445094B (zh) 图像形成装置及记录介质
US11768725B2 (en) Image forming apparatus with multiple cassettes and determination portion to determine a prohibited operation
JP7287224B2 (ja) 画像形成装置
JP7211102B2 (ja) 画像読取装置および画像形成システム
JP2008015283A (ja) 画像形成装置
JP2023036113A (ja) 画像形成制御装置、画像形成システム及びプログラム
JP3751859B2 (ja) 画像形成装置の搬送ガイド