JP2002122706A - マイクロレンズアレイ及びその製造方法 - Google Patents

マイクロレンズアレイ及びその製造方法

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JP2002122706A
JP2002122706A JP2000311647A JP2000311647A JP2002122706A JP 2002122706 A JP2002122706 A JP 2002122706A JP 2000311647 A JP2000311647 A JP 2000311647A JP 2000311647 A JP2000311647 A JP 2000311647A JP 2002122706 A JP2002122706 A JP 2002122706A
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microlens array
lens
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microlens
glass
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Tomio Suzuki
富雄 鈴木
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスと同等の熱膨張係数を持ち、樹脂レン
ズと同等の大きなスループットが期待出来、コスト低減
が図られたマイクロレンズアレイと、その製造方法を提
供すること。そして、これにより、高輝度化、低消費電
力化等の優れた効果をもたらすこと。 【解決手段】 マイクロレンズアレイ1を、レンズ部8
と基板部9に分けて構成し、使用する材料も分け、レン
ズ部8には、より成形性がよい材料を用い、基板部9に
はマイクロレンズアレイ1を適用する機器、例えば、液
晶ディスプレイの基板ガラスと同等の熱膨張係数を有す
る材料を用いることによって、更には、レンズ形状も従
来レンズと同等以上の性能を有しながら、金型を加工し
易い形とすることで、達成出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、複数のマイクロ
レンズを配したマイクロレンズアレイに関する。より詳
細には、液晶ディスプレイや液晶プロジェクタ等の集光
部品等として好適に用いることが出来、全樹脂製に比べ
熱膨張係数が低く、全ガラス製に比べ安価に製造するこ
とが出来るマイクロレンズアレイと、その製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】 マイクロレンズアレイは、球面状の凸
部を有する複数の小レンズ(マイクロレンズ)を、基板
の一方の面に縦横に並列に配した構造を有しており、例
えば、TFT−LCDでは、画素の1つ1つにマイクロ
レンズを対応させ、照明光を画素領域に集光して、実効
的に開口率の向上を図るためのフライアイ(ハエの目)
レンズとして用いられている。従来のフライアイレンズ
とは、一般に図8に示すような半球状小レンズ82が基
板の一方の面に多数配列された形状である。このような
マイクロレンズアレイ81(フライアイレンズ)は、液
晶プロジェクタにおいても、光源からの照明光を集光す
る目的に使用され、更には、集光して結像されたそれぞ
れの光を、再び拡散する目的にも使用されている。
【0003】 一般に、マイクロレンズアレイは、ポリ
カーボネートやアクリル、ポリオレフィン、ポリエステ
ル等の透光性の良好な非晶性高分子からなるものが多く
用いられており、フォトリソグラフィ、鋳型重合、光硬
化、ロール成形、射出成形等により製造されている。
【0004】 しかしながら、上記した種々の非晶性高
分子からなるマイクロレンズアレイにあっては、熱膨張
係数が大きく、特に液晶ディスプレイにおいては、ガラ
ス基板上に画素が形成されており、バックライトの熱や
周囲の温度により膨張収縮する。全樹脂製マイクロレン
ズアレイはガラス製に比べ熱膨張係数が5〜10倍にな
り、画素に合わせたマイクロレンズの配置を設計すると
温度変化によりディスプレイ周辺で画素とマイクロレン
ズの相対位置がずれる。又、全ガラス製マイクロレンズ
は、設備コスト、生産性を考慮すると、安価であるとは
言い難い。
【0005】 近年、薄型ディスプレイとして急激に需
要が増大しているLCD(液晶ディスプレイ)において
は、高輝度化のために使用出来るマイクロレンズアレイ
が切望されている。このためには、熱膨張係数をマイク
ロレンズアレイと液晶パネルとでマッチングさせること
が対処の一方法であるが、液晶パネルの熱膨張係数が約
5×10-6であるのに対し、例えば、ポリカーボネート
では70×10-6と約10倍も大きいため、ポリカーボ
ネート単体では、その適用に限界がある。
【0006】 又、図8のような形状のマイクロレンズ
アレイ81は、その10μm〜100μmの高さの小さ
な半球状小レンズ82に用いる金型の窪み部分の研磨処
理が困難であり、研磨に時間を要し生産性が上がらず、
又、研磨処理品の光線透過率にも限界があって、コスト
面、性能面ともに改善すべき課題を抱えていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 上記したように、今
後更に需要が伸びていくであろう液晶ディスプレイや液
晶プロジェクタ等においては、長期にわたり、光源の熱
を受けても画素ズレなどの性能低下がなく、生産性がよ
く低コストなマイクロレンズアレイが求められていた。
【0008】 本発明者らは、係る従来の問題に鑑み、
特開2000−56101号公報において、ガラス若し
くは透光性樹脂から一体的になるフライアイレンズ及び
その作製方法を提案したが、従来の問題を解決しなが
ら、尚且つ、更なる性能及び生産性の向上を図るために
検討を続け、本発明を考案するに至った。本発明の目的
とするところは、ガラスと同等の熱膨張係数を持ち、樹
脂レンズと同等の大きなスループットが期待出来、安価
なマイクロレンズアレイと、その製造方法を提供するこ
とにある。そして、これにより、高輝度化、低消費電力
化等の優れた効果をもたらすことにある。
【0009】 本発明者らは、上記の目的を達成するた
めに、マイクロレンズアレイについて種々検討した結
果、マイクロレンズアレイをレンズ部分と基板部分に分
けて構成し、使用する材料も分け、レンズ部分にはより
成形性がよい材料を用い、基板部分には適用する機器、
例えば液晶ディスプレイの基板ガラスと同等の熱膨張係
数を有する材料を用いることで、更には、レンズ形状も
従来レンズと同等以上の性能を有しながら金型を加工し
易い形とすることで、上記の目的を達成出来ることを見
出した。
【0010】
【課題を解決するための手段】 即ち、本発明によれ
ば、基板部と、基板部の片面若しくは両面に接合された
レンズ部からなるマイクロレンズアレイであって、基板
部は、ガラス又は透光性樹脂からなり、レンズ部は、マ
イクロレンズを形成した樹脂膜からなることを特徴とす
るマイクロレンズアレイが提供される。
【0011】 レンズ部が、基板部の片面のみに接合さ
れた場合には、基板部のレンズ部とは反対の面にアルミ
ニウム膜が形成され、アルミニウム膜には、レンズ部の
マイクロレンズの垂直方向中心と中心を同じくした概ね
円形の集光透過部を有するマイクロレンズアレイが提供
される。アルミニウム膜は、例えば、蒸着によって形成
することが出来、液晶ディスプレイにおいてバックライ
トの集光と自然光の反射に好適に利用することが出来
る。
【0012】 本発明においては、以下に示すような、
良好な形状精度を有し、用途が同じで光学特性も同等で
ある二種類のマイクロレンズアレイが提供される。第一
に、レンズ部が、基板部の両面に接合され、レンズ部の
マイクロレンズが、複数の蒲鉾状突起が所定のピッチで
並列に配置された形状をなしていて、基板部の、一方の
面に接合されたレンズ部の蒲鉾状突起の長さ方向が、他
方の面に接合されたレンズ部の蒲鉾状突起の長さ方向と
直交し、基板部の、一方の面に接合されたレンズ部の蒲
鉾状突起のピッチが、他方の面に接合されたレンズ部の
蒲鉾状突起のピッチと同一若しくは異なるマイクロレン
ズアレイである。
【0013】 第二に、レンズ部が、基板部の片面に接
合され、レンズ部のマイクロレンズが、互いに直交する
同一若しくは異なるピッチを有する蒲鉾状突起の重複体
積部分に相応していて、各面に膨らみを有する概ね四角
錐形の複数の凸型曲面レンズが縦横に並列に配置された
形状であるマイクロレンズアレイである。
【0014】 本発明のマイクロレンズアレイにおいて
は、ピッチは好適には5μm〜400μmに設定され
る。又、マイクロレンズアレイ自体は、好適には、1イ
ンチ以上40インチ以下の対角長さを有する大きさとさ
れる。
【0015】 マイクロレンズアレイの基板部に使用す
る材料としては、透光性、低熱膨張性といった種々の特
性から、ガラスが最も好ましく、そのガラスの熱膨張係
数は、1ppm以上8ppm以下で、液晶ディスプレイ
のガラス基板に合わせることが好ましい。
【0016】 一方、マイクロレンズアレイの基板部に
透光性樹脂を用いる場合は、耐熱性、耐光性の点でガラ
スに劣ることは否定出来ない。しかし、半球状の小レン
ズを一面に縦横に配した従来フライアイレンズとして使
用されている形状のマイクロレンズアレイと、上記した
第一及び第二の二種類の本発明によるマイクロレンズア
レイとを比較すると、このような透光性樹脂を用いた場
合であっても、その形状に基づき、成形性がよく寸法精
度に優れ、又、金型加工性が良好である点で、生産歩留
まりの向上、ひいては生産コストの低下に効果がある。
【0017】 本発明によるマイクロレンズアレイのレ
ンズ部の樹脂膜には、アクリル、ポリカーボネート、ポ
リオレフィン、ポリエステルの何れかを好適に使用する
ことが出来る。
【0018】 更に本発明によれば、以下に示す四通り
のマイクロレンズアレイの製造方法が提供される。先
ず、ガラス又は透光性樹脂からなる基板部の片面若しく
は両面に、マイクロレンズを形成した樹脂膜を接合して
なるマイクロレンズアレイの製造方法であって、基板部
を金型内に配置し、基板部の片面若しくは両面に、膜原
料を射出成形してマイクロレンズを形成することを特徴
とするマイクロレンズアレイの製造方法が提供される
(第一の製造方法)。
【0019】 次いで、ガラス又は透光性樹脂からなる
基板部の片面若しくは両面に、マイクロレンズを形成し
た樹脂膜を接合してなるマイクロレンズアレイの製造方
法であって、膜材料を金型でプレス成形してマイクロレ
ンズを形成した樹脂膜を得た後に、基板部の片面若しく
は両面に、樹脂膜を貼付することを特徴とするマイクロ
レンズアレイの製造方法が提供される(第二の製造方
法)。
【0020】 更には、ガラス又は透光性樹脂からなる
基板部の片面若しくは両面に、マイクロレンズを形成し
た樹脂膜を接合してなるマイクロレンズアレイの製造方
法であって、基板部の片面若しくは両面に、平板状樹脂
膜を貼付してプレス材料を得た後に、プレス材料の平板
状樹脂膜面を金型でプレス成形しマイクロレンズを形成
することを特徴とするマイクロレンズアレイの製造方法
も提供される(第三の製造方法)。
【0021】 更に又、ガラス又は透光性樹脂からなる
基板部の片面若しくは両面に、マイクロレンズを形成し
た樹脂膜を接合してなるマイクロレンズアレイの製造方
法であって、基板部を金型内に配置し、基板部の片面若
しくは両面に、UV硬化樹脂を流し込み、UV照射によ
り硬化してマイクロレンズを形成することを特徴とする
マイクロレンズアレイの製造方法も提供される(第四の
製造方法)。
【0022】 本発明によるマイクロレンズアレイの何
れの製造方法においても、樹脂膜が、アクリル、ポリカ
ーボネート、ポリオレフィン、ポリエステルの何れかを
原料とすることが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明のマイクロレン
ズアレイ及びその製造方法について、実施の形態を具体
的に説明するが、本発明は、これらに限定されて解釈さ
れるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにお
いて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改
良を加え得るものである。
【0024】 本発明においては、マイクロレンズアレ
イをレンズ部と基板部に分けて構成し、使用する材料
を、レンズ部には膜状樹脂材料を用い、基板部には平板
状ガラス材料を用いるところに特徴がある。
【0025】 レンズ部を形成する樹脂膜は、より成形
性がよく生産効率に優れるため、より低コスト化が図れ
る。レンズ部もガラスの一体化成形で作製する場合で
は、例えば、リヒートプレスで行うと、500℃以上に
加熱しガラスを軟化させた後に、10分間程度プレスを
継続する必要があるが、樹脂膜を用いれば、例えば、ア
クリル樹脂の場合に、温度は200℃前後であり、プレ
ス時間は1分以内で完了する。従って、スループットは
格段に向上し、より安価に製造することが可能となる。
【0026】 基板部には、熱膨張係数の点からガラス
を用いることが好ましい。マイクロレンズアレイを適用
する機器、例えば液晶ディスプレイの基板ガラスと同等
の熱膨張係数を有することになり、バックライトの熱や
周囲温度の変化に対し、マイクロレンズアレイの個々の
レンズ中心と液晶ディスプレイの個々の画素中心がずれ
ることを防止出来る。
【0027】 レンズ部が基板部と接合されてマイクロ
レンズアレイとなるが、上記したようにレンズ部は樹脂
膜なので、ガラスに比べ熱によって膨張収縮し易い。し
かしながら、本発明によるマイクロレンズアレイの構造
のように、基板の片面あるいは両面に、マイクロレンズ
が形成された薄い膜を接合したマイクロレンズアレイで
は、例えば、液晶ディスプレイに適用した場合に、バッ
クライトの熱や周囲温度の変化に対し、殆ど画素ズレが
起きないことが確認されている。
【0028】 この理由として、ガラス基板上に接合さ
れた樹脂膜からなるマイクロレンズが膨張収縮しても、
膜が薄いために、水平方向、即ち、光線に対してブレる
方向への膨張収縮量が、より小さく抑えられることが挙
げられる。このような形状では、より抑えられた膨張収
縮変化量を吸収する部分は、同じく整列した小レンズと
小レンズの境界部となって、各小レンズの中心と中心と
の間隔、即ち、レンズたる突起間のピッチは殆ど変化し
ないため、画素ズレが生じないと考えられる。
【0029】 さて、基板部に透光性樹脂を用いる場合
には、耐熱性、耐光性の点でガラスに劣る。しかしなが
ら、本発明のもう一つの特徴としてレンズ形状を従来レ
ンズと同等以上の性能を有しながら金型の加工性を容易
にしているので、図8に示すような半球状小レンズ82
を一面に縦横に配したマイクロレンズアレイ81と比較
すると、透光性樹脂を用いた場合であっても、より成形
性もよく寸法精度にも優れ、上記の通り金型が加工し易
いために生産歩留まりが向上し、生産コストの低下に効
果がある点で従来技術と比べて優位性がある。当然なが
ら、この優位性は、基板部にガラスを用いた場合にも発
揮される。今後、普及するプラスチック製液晶ディスプ
レイにおいて、そのプラスチック基板の熱膨張係数に合
わせる必要があり、それに対応出来る。
【0030】 以下、本発明の実施の形態について、基
板にガラスを用いたマイクロレンズアレイについて説明
する。図1は、本発明のマイクロレンズアレイの一実施
形態を示す斜視図である。マイクロレンズアレイ1は、
液晶ディスプレイ用レンズとして好適に用いることが可
能であり、基板部9と、その両面に接合したレンズ部8
とから構成され、レンズ部8は樹脂膜、基板部9はガラ
スを材料とする。一方の面のレンズ部8には、複数の蒲
鉾状突起2が並列に形成され、且つ、その蒲鉾状突起2
の長さ方向と直交するように、他方の面のレンズ部8に
は、複数の蒲鉾状突起3が並列に形成されている。換言
すれば、蒲鉾状突起2の長さ方向はY軸方向に、蒲鉾状
突起3の長さ方向はX軸方向に、それぞれ一致するよう
に形成されており、蒲鉾状突起2,3がレンズの役割を
担う。
【0031】 さて、蒲鉾状突起とは、下辺が直線状で
あって上辺が弧状である断面形状が、一軸方向に連接し
てなる突起をいい、上辺と下辺とは側辺によってその両
端が接続されていてもよい。この上辺を形成する弧の代
表的なものとしては、円や楕円の弧が挙げられるが、こ
れらの近似曲線や関数曲線の一部等の形状としてもよ
く、光学的に焦点を結び、あるいは光の集光、分散を行
える形状であれば、特に制限されるものではない。
【0032】 図1に示すマイクロレンズアレイ1にお
いて、一方の面の蒲鉾状突起2と他方の面の蒲鉾状突起
3は、同一若しくは異なるピッチを有する。換言すれ
ば、一方の面における蒲鉾状突起2のピッチAと、他方
の面における蒲鉾状突起3のピッチBとは、同じ幅であ
ってもよく、又、異なる幅に設定されてもよい。尚、ピ
ッチAは、隣接する蒲鉾状突起2の頂上部の稜線の間隔
を示しており、ピッチBについても同様に定義される。
尚、この稜線の間隔は蒲鉾状突起自体の幅、即ち、隣接
する蒲鉾状突起間に形成される溝の間隔でもある。
【0033】 続いて、マイクロレンズアレイ1の集光
のメカニズムを、図2を参照しながら説明する。図2に
おいて、左側はZ−X平面における断面を示し、右側は
Y−Z平面における断面を示している。左側図におい
て、X−Y平面に入射する光4は、蒲鉾状突起2なるレ
ンズにより集光されて、紙面に垂直なY軸方向に延びる
線状光5として集光される。この線状光5は右側図にお
いてはY軸に平行な直線6で示され、線状光5は他方の
面の蒲鉾状突起3なるレンズにより更に一点に集光さ
れ、点7において焦点を結ぶ。
【0034】 次に、図3は、本発明によるマイクロレ
ンズアレイの別の実施形態を示す斜視図であり、マイク
ロレンズアレイ11も、又、液晶ディスプレイ用レンズ
として適用可能なもので、基板部9と、その片面に接合
したレンズ部8とから構成され、レンズ部8は樹脂膜、
基板部9はガラスを材料とする。そして、同一若しくは
異なるピッチを有する蒲鉾状突起が互いに一平面上にお
いて直交している場合を想定すると、各蒲鉾状突起が重
複する体積部分は、その面が稍膨らんだ略四角錐形を有
することとなるが、マイクロレンズアレイ11において
は、この略四角錐形状の複数の凸型曲面レンズ12が一
方の面において縦横に並列に形成されている。
【0035】 尚、凸型曲面レンズ12の縦ピッチC、
即ち、隣接する凸型曲面レンズ12のY軸方向における
頂点間、若しくは、溝間の間隔と、横ピッチD、即ち、
隣接する凸型曲面レンズ3のX軸方向における頂点間、
若しくは、溝間の間隔は、それぞれ同じ幅であっても、
又、異なる幅であってもよい。縦ピッチCと横ピッチD
は、上記したように、互いに一平面上において直交して
いる蒲鉾状突起を想定した場合の各蒲鉾状突起のピッチ
によって定まる値である。
【0036】 次に、マイクロレンズアレイ11の集光
のメカニズムを図4、図5を参照しながら説明する。図
4において、左側図は一つの凸型曲面レンズ12をZ軸
方向から見た平面図であり、右側図は凸型曲面レンズ1
2の頂点の位置をP、頂点Pを通りZ−X平面における
断面を断面M、Y−Z平面のおける断面を断面Nとした
ときの各断面M,Nにおける集光の様子を示している。
【0037】 マイクロレンズアレイ11の他方の面、
即ち、平面な側からの入射光13は、凸型曲面レンズ1
2により断面Mにおいては断面N上に、一方、断面Nに
おいては断面M上にそれぞれ集光される。尚、図4中の
点X1、X2、Y1、Y2はそれぞれ凸型曲面レンズ12の
底面外周と各断面M、Nとの交点の位置を示している。
【0038】 このときの集光面における光の強度分布
を示したものが図5である。X軸方向及びY軸方向の集
光の強さは、何れも三角形状の分布を有し、集光面内、
凸型曲面レンズ12の頂点位置P上空において集光強度
が大きくなるため、結果的に集光面内、頂点位置P上空
において最も集光し、焦点を結ぶこととなる。
【0039】 さて、上記した二種類のマイクロレンズ
アレイ1,11において、ピッチA〜Dは、好適にはそ
れぞれ5μm〜400μmの範囲に設定される。又、マ
イクロレンズアレイ1,11自体の好適な厚みは、レン
ズ部と基板部をあわせて0.2mm〜4mmであり、対
角長さは、好ましくは1インチ以上40インチ以下の大
きさとされる。このような形状を有するマイクロレンズ
アレイ1,11は、液晶ディスプレイや液晶プロジェク
タ用の光学部品(フライアイレンズ)として特に好適に
使用することが出来る。又、立体画像表示ディスプレイ
における指向性スクリーンとして用いることも可能であ
る。但し、ピッチの間隔や対角長さは、使用目的によっ
て変化することを考慮すれば、このような範囲に限定さ
れるものではないことはいうまでもない。
【0040】 マイクロレンズアレイ1,11の基板に
用いられるガラスとしては、液晶ディスプレイの基板ガ
ラスと同一組成、同一熱膨張係数のものが好ましく、例
えば、ソーダライムガラスや無アルカリガラスが用いら
れる。
【0041】 以下に、本発明のマイクロレンズアレイ
の製造方法について説明する。先ず、第一の製造方法に
ついて、マイクロレンズアレイ1を例にとり説明する。
マイクロレンズアレイ1を、射出成形法によって製造す
るもので、例えば、スクリュー式射出成形機を用いて、
基板たるガラス平板を金型内に配置し、型締めを行い、
加熱し溶融させた樹脂である膜原料をガラス基板の裏表
となる金型キャビティ内へ射出、充填して、冷却するこ
とで、基板上にマイクロレンズを形成する。
【0042】 基板に用いる平板ガラスとしては、市販
のガラスを用いることが出来る。又、目的に応じた組成
を有する溶融ガラスを製造し、公知の種々の方法により
所望する形状のガラス基板を製造してもよい。
【0043】 図6は、平板状のガラス基板20を用い
たマイクロレンズアレイ1の製造工程の一実施形態を示
す説明図であり、図6(a)はY軸方向から見た場合
(Y軸方向視野)、図6(b)はX軸方向から見た場合
(X軸方向視野)をそれぞれ示している。表面及び裏面
にカップリング剤を塗布したガラス基板20を、下型2
1上に載置して、上型22を所定条件にて当て、型締め
を行う。そして形成された金型キャビティ内に、溶融さ
れた膜原料(樹脂)29を射出して冷却することで、マ
イクロレンズアレイ1が製造される。
【0044】 ここで、上型22としてはプレス面に、
マイクロレンズアレイ1における一方の面の蒲鉾状突起
2に相補する蒲鉾溝25を形成した金型を用い、一方、
下型21としてはプレス面にマイクロレンズアレイ1に
おける他方の面の蒲鉾状突起3に相補する蒲鉾溝26を
形成した金型を用いて、プレス時には上型22における
蒲鉾溝25の長さ方向と下型21における蒲鉾溝26の
長さ方向とを互いに直交せしめる。換言すれば、上型2
2における蒲鉾溝25の長さ方向と、下型21における
蒲鉾溝26の長さ方向とを、互いに直交する方向に形成
する。尚、こうして製造されたマイクロレンズアレイ1
において、その外周部に平板ガラス基板20の変形に伴
う余剰部27が形成された場合には、冷却後に外周形状
を整える切削加工等を施して製品とする。
【0045】 第一の製造方法を用いて、マイクロレン
ズアレイ11も作製することが出来る。上記のマイクロ
レンズアレイ1と同様に、射出成形法によって製造する
もので、例えば、スクリュー式射出成形機を用いて、基
板たるガラス平板を金型内に配置し、型締めを行い、加
熱し溶融させた樹脂である膜原料をガラス基板の裏表と
なる金型キャビティ内へ射出、充填して、冷却すること
で、基板上にマイクロレンズを形成する。
【0046】 従って、マイクロレンズアレイ11の製
造については、その特殊な形状を有する金型の作製方法
を、図7を参照しながら説明する。先ず、図7(a)に
示すような滑らかな凹部を有する形状の切削用ダイヤモ
ンドツール31を用いて、無酸素銅の平板を切削し、蒲
鉾状突起を有する中間型32を得る。次いで、中間型3
2を90度回転させ、再びダイヤモンドツール31を用
いて、作製した中間型32の蒲鉾状突起に対して垂直方
向に切削することで、マイクロレンズアレイ11と同形
状の現型33を得る。得られた無酸素銅製の現型33
に、長時間のニッケル電解メッキを施した後、ニッケル
メッキ層から現型33を取り外して得られる成形体に裏
打ちすることにより、マイクロレンズアレイ11を射出
成形して作製するための金型が得られる。
【0047】 第二の製造方法は、金型プレスと接着に
よって製造するもので、例えば、軟化点以上に加熱した
膜材料を金型でプレス成形してマイクロレンズを形成し
た樹脂膜を得て、その樹脂膜を基板上に貼付すること
で、マイクロレンズアレイを得る。
【0048】 第三の製造方法は、上記の第二の製造方
法と同じ金型プレスによるもので、第二の製造方法では
レンズ部のみを作製した後に基板部と接合したが、第三
の製造方法においては、先に、基板の片面若しくは両面
に平板状樹脂膜を貼付してプレス材料を作製し、その
後、そのプレス材料の平板状樹脂膜面を、加熱した金型
でプレス成形することで、樹脂膜部分にマイクロレンズ
を形成する方法である。これらの方法でも、マイクロレ
ンズアレイ1,11を得ることが出来る。
【0049】 更に、第四の製造方法として、基板部を
金型内に配置し、基板部の片面若しくは両面に、UV硬
化樹脂を流し込み、UV照射により硬化してマイクロレ
ンズを形成する方法によってもマイクロレンズアレイを
製造することが出来る。
【0050】 さて、本発明のマイクロレンズアレイを
得るために、樹脂膜に蒲鉾状突起を形成するための金型
のプレス面は、マイクロレンズアレイが所定の光学特性
を有するように、一方の面粗さや寸法精度、蒲鉾状凸部
の曲率半径や蒲鉾状凸部間の溝の形状等、種々の形状精
度が確保されるように、加工がなされる必要がある。
【0051】 このような金型におけるプレス面の加工
方法としては、先ず、エッチング等の化学反応加工やサ
ンドブラスト等の吹き付け加工が考えられるが、これら
の方法では、深さ方向や曲率半径の寸法精度をだすこと
が困難であるといった欠点がある。そこで、本発明にお
いて使用される金型は、主にダイヤモンドツールによる
切削によりプレス面の加工が行われる。上記したよう
に、各金型には、一方向に蒲鉾溝が形成されるが、ダイ
ヤモンドツールによる切削では、一方向の切削によって
深さ方向や曲率半径の寸法出しが出来る利点がある。
【0052】 尚、金型の材質としては、内部欠陥の少
ない無酸素銅等を用い、表面を加工した後にニッケル電
鋳により金型を作る方法が好ましい。
【0053】 以上、基板にガラスを用いた場合を例
に、本発明のマイクロレンズアレイ、及び、その製造方
法について説明してきたが、本発明のマイクロレンズア
レイにおいて、基板としてポリカーボネートやアクリ
ル、ポリオレフィン、ポリエステル等の透光性樹脂を用
いて、同様に製造することが可能である。
【0054】 このような透光性樹脂を基板としたとき
の本発明のマイクロレンズアレイは、レンズ部もあわせ
て全て樹脂で構成されることとなり、プラスチック基板
が使用された液晶ディスプレイと同じ熱膨張係数の樹脂
基板をマイクロレンズアレイの基板とすることにより、
熱等による画素ずれを防止出来る。
【0055】
【実施例】 以下に、本発明のマイクロレンズアレイに
ついて、製造方法もあわせて実施例に基づき説明する
が、本発明は、これらの実施例に限定されるものではな
い。 (実施例)必要な材料は、ガラス基板と光学用樹脂、及
び、これらを接合するためのカップリング剤であり、
又、必要な設備は、射出成形機と金型である。図9は、
使用した射出成形機75を示す図で、図9(a)は射出
成形機75の側面図を示し、図9(b)は図9(a)の
AA断面図を示し、図9(c)は図9(b)のBB断面
図を示している。金型72は、基材として縦78mm、
横66mm、厚さ10mmのステンレス材を用い、表面
に厚さ0.2mmのニッケルリンのメッキを施したもの
に、先端を曲率半径0.65mm、幅0.23mmの凸
型円弧に成形したダイヤモンドツールで、ニッケルリン
表面をピッチ0.23mmで多数の溝を加工したもので
ある。これをダイセットに組み込み、型締め力490k
N、シリンダー内径25mmの射出成形機75に取り付
けた。
【0056】 次に、線膨張係数5×10-6/℃で、縦
78mm、横66mm、厚さ0.7mmのガラス基板の
表面に、メタクリル系シランカップリング剤を塗付し
て、100℃で加熱乾燥させた後、金型72内部に取り
付けた。その後で、熱変形温度100℃、光線透過率9
3%、屈折率1.49、比重1.19のアクリル樹脂
を、材料温度220℃、圧力29400kPa、射出速
度200cc/secで、70℃の金型72内に射出成
形して、本発明のマイクロレンズアレイを作製した。得
られたマイクロレンズアレイは、光線透過率90%、線
膨張係数5×10-6/℃であり、良好な性能を示した。
【0057】(比較例1)線膨張係数5×10-6/℃
で、縦78mm、横66mm、厚さ1.6mmのガラス
基板を、500℃にて加熱し軟化させるリヒートプレス
を行い成形し、ガラス一体型のマイクロレンズアレイを
作製した。金型は、実施例と同じものを使用した。得ら
れたマイクロレンズアレイは、光線透過率80%、線膨
張係数5×10-6/℃であった。光線透過率が本発明の
マイクロレンズアレイより低下しているのは、プレス成
形時にガラスと金型の離型性が必ずしもよくないので、
マイクロレンズ表面の面粗度が粗くなるためと考えられ
た。このように、全ガラス製マイクロレンズアレイは、
光線透過率が低いが、耐熱性は高く400℃でも使用可
能である。
【0058】(比較例2)熱変形温度100℃、光線透
過率93%で、縦78mm、横66mm、厚さ2.0m
mのアクリル樹脂を、200℃にて加熱し軟化させるリ
ヒートプレスを行い成形し、樹脂一体型のマイクロレン
ズアレイを作製した。金型は、実施例と同じものを使用
した。得られたマイクロレンズアレイは、光線透過率9
2%、線膨張係数60×10 -6/℃であった。線膨張係
数が本発明のマイクロレンズアレイより大きいのは、当
然ながら材質によるところであり、画素ズレの問題が懸
念された。この結果から、本発明のマイクロレンズアレ
イが、ガラス基板を使用した液晶ディスプレイに組み込
むのに最も適したレンズであるといえた。
【0059】
【発明の効果】 上記の通り、本発明のマイクロレンズ
アレイは、熱膨張係数が低く、又、液晶ディスプレイの
基板と同等の熱膨張係数の基板を使用してマイクロレン
ズアレイを成形することにより、温度変化による画素ず
れを防止出来るのみならず、レンズ部の形状から金型加
工処理が容易で、又、レンズ部に樹脂膜を用いているた
めスループットが大きく安価に製造出来る。従って、液
晶プロジェクタや液晶パネルの光源光の高出力化等に寄
与し、又、液晶プロジェクタ、液晶パネル等の製品のコ
ストダウンも図られるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のマイクロレンズアレイの一実施形態
を示す斜視図である。
【図2】 本発明における図1記載のマイクロレンズア
レイの集光メカニズムを示す説明図である。
【図3】 本発明におけるマイクロレンズアレイの別の
実施形態を示す斜視図である。
【図4】 本発明における図3記載のマイクロレンズア
レイの集光メカニズムを示す説明図である。
【図5】 図4中の集光面における光の強度分布を示し
た説明図である。
【図6】 本発明におけるマイクロレンズアレイの製造
工程の一実施形態を示す説明図であり、(a)はY軸方
向視野を示し、(b)はX軸方向視野を示す。
【図7】 本発明におけるマイクロレンズアレイの製造
方法の一実施形態を示す説明図であり、(a)は金型を
作製するために用いる工具の例を示す説明図であり、
(b)は金型を作製する工程の説明図である。
【図8】 従来のマイクロレンズアレイの一例を示す斜
視図である。
【図9】 本発明におけるマイクロレンズアレイの製造
方法の、更に別の実施形態を示す説明図であり、(a)
は射出成形機の側面図を示し、(b)は(a)のAA断
面図を示し、(c)は(b)のBB断面図を示す。
【符号の説明】
1…マイクロレンズアレイ、2…蒲鉾状突起、3…蒲鉾
状突起、4…光、5…線状光、6…直線、7…点(焦
点)、8…レンズ部、9…基板部、11…マイクロレン
ズアレイ、12…凸型曲面レンズ、13…入射光、20
…ガラス基板、21…下型、22…上型、25…蒲鉾
溝、26…蒲鉾溝、27…余剰部、29…膜原料(樹
脂)、31…ダイヤモンドツール、32…中間型、33
…現型、70…基板部、72…金型、75…射出成形
機、76…スプル、77…ゲート、78…レンズ部、8
1…マイクロレンズアレイ、82…半球状小レンズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 33:00 B29K 33:00 67:00 67:00 69:00 69:00 B29L 11:00 B29L 11:00 Fターム(参考) 4F204 AA03 AA21 AA24 AA28 AD04 AD05 AD08 AG03 AH75 EA03 EB01 EB12 EK18 EW50 4F206 AA03 AA21 AA24 AA28 AD04 AD05 AD08 AG03 AH75 JA07 JB12 4F209 AA03 AA21 AA24 AA28 AD04 AD05 AD08 AG03 AH75 PA02 PB01 PC01 PC05 PW43

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板部と、前記基板部の片面若しくは両
    面に接合されたレンズ部からなるマイクロレンズアレイ
    であって、 前記基板部は、ガラス又は透光性樹脂からなり、 前記レンズ部は、マイクロレンズを形成した樹脂膜から
    なることを特徴とするマイクロレンズアレイ。
  2. 【請求項2】 前記レンズ部が、前記基板部の片面に接
    合され、 前記レンズ部のマイクロレンズが、互いに直交する同一
    若しくは異なるピッチを有する蒲鉾状突起の重複体積部
    分に相応し各面に膨らみを有する略四角錐形の複数の凸
    型曲面レンズが縦横に並列に配置された形状である請求
    項1に記載のマイクロレンズアレイ。
  3. 【請求項3】 前記レンズ部が、前記基板部の片面に接
    合され、 前記基板部のレンズ部とは反対の面には、アルミニウム
    膜が形成され、 前記アルミニウム膜には、前記レンズ部のマイクロレン
    ズの垂直方向中心と中心を同じくした略円形の集光透過
    部を有する請求項1又は2に記載のマイクロレンズアレ
    イ。
  4. 【請求項4】 前記レンズ部が、前記基板部の両面に接
    合され、 前記レンズ部のマイクロレンズが、複数の蒲鉾状突起が
    所定のピッチで並列に配置された形状であり、 前記基板部の、一方の面に接合されたレンズ部の蒲鉾状
    突起の長さ方向が、他方の面に接合されたレンズ部の蒲
    鉾状突起の長さ方向と直交し、 前記基板部の、一方の面に接合されたレンズ部の蒲鉾状
    突起のピッチが、他方の面に接合されたレンズ部の蒲鉾
    状突起のピッチと同一若しくは異なる請求項1に記載の
    マイクロレンズアレイ。
  5. 【請求項5】 前記ピッチが5μm〜400μmである
    請求項1〜4の何れか一項に記載のマイクロレンズアレ
    イ。
  6. 【請求項6】 1インチ以上40インチ以下の対角長さ
    を有する請求項1〜5の何れか一項に記載のマイクロレ
    ンズアレイ。
  7. 【請求項7】 前記ガラスの熱膨張係数が、1ppm以
    上8ppm以下である請求項1〜6の何れか一項に記載
    のマイクロレンズアレイ。
  8. 【請求項8】 前記樹脂膜が、アクリル、ポリカーボネ
    ート、ポリオレフィン、ポリエステルの何れかを原料と
    する請求項1〜7の何れか一項に記載のマイクロレンズ
    アレイ。
  9. 【請求項9】 ガラス又は透光性樹脂からなる基板部の
    片面若しくは両面に、マイクロレンズを形成した樹脂膜
    を接合してなるマイクロレンズアレイの製造方法であっ
    て、 前記基板部を金型内に配置し、前記基板部の片面若しく
    は両面に、膜原料を射出成形してマイクロレンズを形成
    する工程を含むことを特徴とするマイクロレンズアレイ
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 ガラス又は透光性樹脂からなる基板部
    の片面若しくは両面に、マイクロレンズを形成した樹脂
    膜を接合してなるマイクロレンズアレイの製造方法であ
    って、 膜材料を金型でプレス成形してマイクロレンズを形成し
    た樹脂膜を得た後に、前記基板部の片面若しくは両面
    に、前記樹脂膜を貼付する工程を含むことを特徴とする
    マイクロレンズアレイの製造方法。
  11. 【請求項11】 ガラス又は透光性樹脂からなる基板部
    の片面若しくは両面に、マイクロレンズを形成した樹脂
    膜を接合してなるマイクロレンズアレイの製造方法であ
    って、 前記基板部の片面若しくは両面に、平板状樹脂膜を貼付
    してプレス材料を得た後に、前記プレス材料の平板状樹
    脂膜面を金型でプレス成形しマイクロレンズを形成する
    工程を含むことを特徴とするマイクロレンズアレイの製
    造方法。
  12. 【請求項12】 ガラス又は透光性樹脂からなる基板部
    の片面若しくは両面に、マイクロレンズを形成した樹脂
    膜を接合してなるマイクロレンズアレイの製造方法であ
    って、 前記基板部を金型内に配置し、前記基板部の片面若しく
    は両面に、UV硬化樹脂を流し込み、UV照射により硬
    化してマイクロレンズを形成する工程を含むことを特徴
    とするマイクロレンズアレイの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記樹脂膜が、アクリル、ポリカーボ
    ネート、ポリオレフィン、ポリエステルの何れかを原料
    とする請求項9〜12の何れか一項に記載のマイクロレ
    ンズアレイの製造方法。
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