JP2002122525A - グレーディングマシン及びグレーディングマシンを用いた集成材用木材の等級識別方法。 - Google Patents

グレーディングマシン及びグレーディングマシンを用いた集成材用木材の等級識別方法。

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JP2002122525A
JP2002122525A JP2000315436A JP2000315436A JP2002122525A JP 2002122525 A JP2002122525 A JP 2002122525A JP 2000315436 A JP2000315436 A JP 2000315436A JP 2000315436 A JP2000315436 A JP 2000315436A JP 2002122525 A JP2002122525 A JP 2002122525A
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strength
glued
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paint
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Masaaki Nojima
正明 野島
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集成材用木材を等級別に選別すると共に、集
成材を構成する集成材用木材の等級を容易に識別できる
グレーディングマシン及びグレーディングマシンを用い
た集成材用木材の等級識別方法を提供する。 【解決手段】 本発明にかかるグレーディングマシン
(1)は、集成材用木材(W)に荷重を負荷し、発生す
る変位及び反力に基づいて集成材用木材(W)の強度を
測定する強度測定手段(10)と、この測定結果に基づ
いて、等級別に規定されている塗料を集成材用木材
(W)に塗布する塗料塗布手段(40)とを備える。塗
料塗布手段(40)が集成材用木材(W)の集成面以外
の表面に塗料を塗布するので、集成材の製造後であって
も、どの等級に属する集成材用木材(W)をどの部分に
用いて製造されたかを視覚的に容易に判断できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グレーディングマ
シン及びグレーディングマシンを用いた集成材用木材の
等級識別方法に関する。
【0002】
【背景の技術】従来から、森林資源の保護及び木造建築
物の低価格化等を目的として、通常の木材に代えて集成
材が使用されている。集成材は、所定の強度を有する複
数の集成材用木材同士を接合し、積層していくことで製
造される。上述のように、集成材として使用される集成
材用木材の強度を測定し、集成材用木材を等級別に選別
する装置として等級選別試験機(グレーディングマシン)
がある。グレーディングマシンによる等級選別方法とし
ては、試験に供される木材のヤング率を測定して、測定
したヤング率から強度を推定する方法が知られている。
即ち、木材に所要の荷重を加え、これにより発生する変
位(撓み)と反力とを基礎として、既知の算出式からヤン
グ率を算出する方法である。
【0003】従来、グレーディングマシンとしては、例
えば特開平7−20027号公報に開示されているもの
が知られている。このグレーディングマシンは、第1ス
テーションと第2ステーションを有し、この両ステーシ
ョンに設けられた変位付与ローラで、搬送されてくる木
材に対して異なる変位量を与え、この変位量に基づく反
力を測定することによって、木材のヤング率を連続的に
測定し木材の等級を選別するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般的なグレ
ーディングマシンを用いる場合、木材は等級別に選別さ
れるのみであるか、または、等級別に選別された後、例
えば、各等級に対応して予め決められている塗料等を表
面に塗布される。そして、等級が異なる複数の木材の表
面同士を接合し、積層していくことで集成材が製造され
る。このように、集成材が製造された後では、例えば、
各等級に対応した塗料が塗布されている面は接合面とな
ってしまうため、集成材が、どの程度の強度を備える木
材を、どの部分に用いられて製造されたかを視覚的に識
別することは容易ではなかった。
【0005】本発明の課題は、上述の事情を考慮したも
のであり、集成材用木材を等級別に選別すると共に、集
成材を構成する集成材用木材の等級を容易に識別できる
グレーディングマシン及びグレーディングマシンを用い
た集成材用木材の等級識別方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載のグレーディングマシン(1)は、集
成材を形成する集成材用木材(W)の強度に関する評価
を行なうグレーディングマシン(1)において、前記集
成材用木材(W)に荷重を負荷すると共に、該集成材用
木材(W)に発生する変位及び反力に基づいて該集成材
用木材(W)の強度を測定する強度測定手段(10)
と、前記強度測定手段(10)の測定結果に基づいて、
強度別に分類される複数の等級に対応して規定されてい
る塗料を前記集成材用木材(W)に塗布する塗料塗布手
段(40)とを備え、前記塗料塗布手段(40)が、強
度が測定された集成材用木材(W)の集成面以外の表面
に所定の塗料を塗布することを特徴とする。なお、集成
面とは、接合される集成材用木材(W)同士の接合面と
なる面をいう。
【0007】請求項1記載のグレーディングマシン
(1)によれば、等級が判定された集成材用木材(W)
に所定の塗料を塗布する際に、集成材用木材(W)の集
成面以外の表面に塗料を塗布する。従って、集成材の製
造後であっても、各集成材用木材(W)の塗料を塗布さ
れた箇所は露出することになるので、該集成材が、どの
等級に属する集成材用木材(W)をどの部分に用いて製
造されたかを視覚的に容易に判断することができ、集成
材用木材の品質管理をより確実に行なうことができる。
【0008】請求項2記載のグレーディングマシン
(1)は、請求項1記載のグレーディングマシン(1)
において、前記塗料塗布手段(40)が、強度別に分類
される前記等級の数と同一数の塗料を塗布できることを
特徴とする。
【0009】請求項2記載のグレーディングマシン
(1)によれば、請求項1と同様の効果を得られると共
に、塗料塗布手段(40)が、強度別に分類される等級
の数と同一数の塗料を塗布することができる。即ち、等
級の数と同一数の塗料を備え、強度が測定された集成材
用木材(W)には、原則的に必ず塗料が塗布されること
になる。従って、塗料が塗布されていない集成材用木材
(W)は、例えば塗布すべき塗料がなくなる等の不具合
により塗布ができなかったことを容易に判断できる。
【0010】請求項3記載のグレーディングマシン
(1)は、請求項1または2記載のグレーディングマシ
ン(1)において、前記集成材用木材(W)を上部に載
せた状態で搬送する搬送手段(30)と、前記搬送手段
(30)の前方側と後方側において前記集成材用木材
(W)をその上下両側から保持する保持手段(20)と
を備え、前記強度測定手段(10)が、前記搬送手段
(30)の前方側と後方側に配置される保持手段(2
0)の間において前記集成材用木材(W)の強度を測定
することを特徴とする。
【0011】請求項3記載のグレーディングマシン
(1)によれば、請求項1または2と同様の効果を得ら
れると共に、前記保持手段(20)が集成材用木材
(W)の前後側を保持することにより、集成材用木材
(W)の位置ずれを防止でき、前記集成材用木材(W)
の強度を正確に測定することができる。
【0012】請求項4記載のグレーディングマシンを用
いた集成材用木材の等級識別方法は、グレーディングマ
シンを用いた集成材用木材の等級識別方法であって、前
記集成材用木材(W)に荷重を負荷すると共に、該集成
材用木材(W)に発生する変位及び反力に基づいて該集
成材用木材(W)の強度を測定する強度測定工程と、前
記強度測定工程における測定結果に基づいて、強度別に
分類される複数の等級に対応して規定されている塗料を
前記集成材用木材(W)の集成面以外の表面に塗布する
塗料塗布工程とを備え、前記塗料塗布工程において、強
度が測定された集成材用木材(W)の集成面以外の表面
に所定の塗料を塗布することを特徴とする。
【0013】請求項4記載のグレーディングマシンを用
いた集成材用木材の等級識別方法によれば、等級が判定
された集成材用木材(W)に所定の塗料を塗布する際
に、集成材用木材(W)の集成面以外の表面に塗料を塗
布する。従って、集成材の製造後であっても、各集成材
用木材(W)の塗料を塗布された箇所は露出することに
なるので、該集成材が、どの等級に属する集成材用木材
(W)をどの部分に用いて製造されたかを視覚的に容易
に判断することができる。
【0014】請求項5記載のグレーディングマシンを用
いた集成材用木材の等級識別方法は、請求項4記載のグ
レーディングマシンを用いた集成材用木材の等級識別方
法であって、前記塗料塗布工程において強度別に分類さ
れる全ての等級毎に異なる色の塗料を塗布することを特
徴とするグレーディングマシンを用いた集成材用木材の
等級識別方法。
【0015】請求項5記載のグレーディングマシンを用
いた集成材用木材の等級識別方法によれば、請求項4と
同様の効果を得られると共に、塗料塗布工程において、
強度別に分類される等級の数と同一数の塗料を塗布する
ことができるようになっている。即ち、等級の数と同一
数の塗料を備え、強度が測定された集成材用木材(W)
には、原則的に必ず塗料が塗布されることになる。従っ
て、塗料が塗布されていない集成材用木材(W)は、塗
布すべき塗料がなくなる等の不具合により、塗布ができ
なかったことを容易に判断できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1(A)〜(D)
に示すように、グレーディングマシン1は、四角枠状の
上段フレーム2a、中段フレーム2b、下段フレーム2
cと、これらを連結する複数本の垂直支柱2d等から形
成されるフレームを備え、このフレームに接合される強
度測定手段10、保持手段20、搬送手段30、塗料塗
布手段40等を備える。さらに、これら強度測定手段1
0、保持手段20、搬送手段30、塗料塗布手段40等
を制御するための制御手段50(図2を参照。)を備え
る。
【0017】強度測定手段10は、集成材用木材Wに荷
重を負荷し、集成材用木材Wに発生する変位及び反力に
基づいて該集成材用木材Wの強度を測定するために設け
られる。強度測定手段10は、変位付与ローラ11、支
持部12、固定部13、可動部14、スクリュージャッ
キ15等を備える。
【0018】変位付与ローラ11は、集成材用木材Wに
対してその上方側から荷重を負荷するために設けられ
る。変位付与ローラ11は支持部12により、集成材用
木材Wの搬送方向(以下、単に「搬送方向」という。)
に沿って回転自在となるよう支持されており、さらに、
該支持部12を介して後述する可動部14に接合してい
る。また、変位付与ローラ11にはロードセル11aが
配設されている。そして、変位付与ローラ11が集成材
用木材Wに与える負荷に対して該集成材用木材Wに生じ
る反力をロードセル11aが計測する。
【0019】固定部13は、その一部が前記垂直支柱2
dと接合することで、強度測定手段10全体をグレーデ
ィングマシン1の略中央部に配設するために設けられ
る。固定部13は上下方向に伸びる二本のガイド部13
aを備えている。可動部14は、上述のように、その下
方側において前記支持部12と接合し、その上方側にお
いて後述するスクリュージャッキ15と接合している。
また、可動部14は、前記固定部13のガイド部13a
に対応する位置に被ガイド部14aを備えている。
【0020】スクリュージャッキ15は、ネジ軸15a
と図示しないウォーム歯車とにより概略構成される。ネ
ジ軸15aは、その下端側において前記可動部14の上
面側に回転自在に支持されると共に、その上端側におい
て、ウォーム歯車と噛合っている。なお、ウォーム歯車
は回転軸15bの一端側に設けられており、該回転軸1
5bの他端側にはハンドル15cが設けられている。従
って、ハンドル15cを回転させることにより回転軸1
5bが回転し、この回転軸15bの回転が、回転軸15
bに設けられているウォーム歯車によりネジ軸15aの
上下動に変換される。そして、ネジ軸15aの上下動に
伴い、被ガイド部14aが固定部13のガイド部13a
にガイドされた状態で、可動部14が上下に摺動するの
で、該可動部14と接合する支持部12、ひいては変位
付与ローラ11を所定位置に移動させることができる。
【0021】なお、集成材用木材Wの強度測定を行なう
際には、変位付与ローラ11の位置を、集成材用木材W
に所定の変位を与えることができるように予め調節して
おく。このように、変位付与ローラ11は、集成材用木
材Wの厚みに対応して上下動可能であると共に、集成材
用木材Wを移動させることで、該集成材用木材Wの表面
と当接した状態を保ちつつ、集成材用木材Wへの荷重の
負荷を維持することができる。
【0022】保持手段20は、前記強度測定手段10に
対して前後するように配置され、前記集成材用木材Wを
その上下両面から保持するために設けられる。保持手段
20は、集成材用木材Wの上面側を保持するための上部
保持用ローラ21、集成材用木材Wの下面側を保持する
ための下部保持用ローラ22、集成材用木材Wの厚さに
対応すべく、前記上部保持用ローラ21を上下方向に移
動させるためのエアシリンダー23、前記垂直支柱2d
に一端を回転可能に支持されると共に、他端において前
記上部保持用ローラ21を回転自在に支持するアーム2
4等を備える。
【0023】エアシリンダー23は、その下端側におい
て、前記アーム24と接合している。なお、エアシリン
ダー23とアーム24との接合は、該エアシリンダー2
3の下端部分において回転自在に支持されている接合部
材25を介して行なわれる。そして、エアシリンダー2
3はその上端部分において、前記上段フレーム2aと接
合している。なお、エアシリンダー23は後述する制御
手段50により、その駆動が制御される。また、上部保
持用ローラ21の下方側であって、正面視した場合に該
上部保持用ローラ21と略同一鉛直線上となる位置に
は、下部保持用ローラ22が、搬送方向に回転自在とな
るよう前記中段フレーム2bに配設されている。そし
て、これら上部保持用ローラ21と下部保持用ローラ2
2とにより集成材用木材Wを上下両面から保持すること
になる。
【0024】搬送手段30は、集成材用木材Wをその上
部に載せた状態で搬送するために設けられ、搬送用ロー
ラ31、モータ32、ベルト33等を備える。搬送用ロ
ーラ31は、前記中段フレーム2bにその両端部分を回
転自在に支持される。また、搬送用ローラ31の一端に
はベルト掛け部31aが設けられる。そして、ベルト掛
け部31aにはベルト33が掛け回されており、該ベル
ト33を介して、搬送用ローラ31はその下方側に設け
られるモータ32に連結される。従って、モータ32を
回転させることで搬送用ローラ31が回転し、集成材用
木材Wをその上部に載せた状態で移動させることができ
る。
【0025】なお、グレーディングマシン1への集成材
用木材Wの投入側である右端部及び排出側である左端部
にはそれぞれ、集成材用木材Wのグレーディングマシン
1への送り込み及び排出を案内するガイド板(図示せ
ず。)と、両端部のガイド板の間隔を、集成材用木材W
の板幅に合わせて調整する調整ハンドル(図示せず。)
等が設けられている。
【0026】塗料塗布手段40は、グレーディングマシ
ン1の排出側の垂直支柱2dに設けられ、強度別に分類
される複数の等級に対応して規定されている塗料を、集
成材用木材Wに塗布するために設けられている。塗料塗
布手段40は、前記等級の数と同一数のノズル41を備
えており、後述する制御装置50の制御により、図示し
ないポンプが作動し、所定のノズル41から等級に対応
した所定の塗料を集成材用木材Wの集成面以外の表面
(例えば、前後左右の側面等)に塗布する。
【0027】ここで、強度別に分類される複数の等級と
は、JAS規格(日本農林規格)に基づく強度等級区分
であってもよいし、他にも、例えば、本発明にかかるグ
レーディングマシン1を使用する業者が独自に規定して
いる強度等級区分や集成材の取引市場において一般的に
用いられている強度等級区分に基づくものであってもよ
い。なお、中段フレーム2b上の、前記下部保持用ロー
ラ22付近には光電センサ60(図2を参照。)が設け
られ、この光電センサ60よってグレーディングマシン
1内部において集成材用木材Wが所定位置まで移動した
か否かを検出できる。
【0028】制御手段50は、例えばグレーディングマ
シン1の近傍に設置されており、グレーディングマシン
1を構成する前記強度測定手段10、保持手段20、搬
送手段30、塗料塗布手段40等の駆動を制御するため
に設けられる。なお、図1においては制御手段の図示を
省略する。制御手段50は、図2に示すように、CPU
51、RAM52、ROM53、入力インターフェース
54、出力インターフェース55からなる主制御部56
を備える。そして、この主制御部56には、キーボード
等からなる入力部57及びCRT等からなる表示部58
が接続されている。なお、制御手段50は、例えばパー
ソナルコンピュータで構成され、その入力インターフェ
ース54には、前記強度測定手段10が備えるロードセ
ル11a、光電センサ60等が接続され、出力インター
フェース55には、保持手段20、搬送手段30、塗料
塗布手段40等が接続されている。なお、制御手段50
による前記強度測定手段10等の制御方法については次
の説明中に述べる。
【0029】次に、本発明にかかるグレーディングマシ
ン1を用いた集成材用木材Wの等級識別方法について図
3を用いて説明する。なお、このフローチャートは、主
制御部56のROM52に記憶されているプログラムに
したがって実行される。制御手段50の電源を入れてプ
ログラムをスタートさせる。そして、まず制御手段50
の入力部57のキー操作によって、強度を測定しようと
する集成材用木材Wの板厚、板幅、種類等のデータを入
力(S101)する。そして、集成材用木材Wの板厚に
応じて、変位付与ローラ11を予め定めた変位量の位置
まで移動させる。この移動は、強度測定手段10が備え
るハンドルを手動で回転させることで行なう。また、制
御手段50の制御によりエアシリンダー23を駆動さ
せ、上部保持用ローラ21が集成材用木材Wの上面と当
接し、かつ該集成材用木材Wの保持が可能となる位置ま
で移動させる。
【0030】そして、変位付与ローラ11及び上部保持
用ローラ21が所定位置にセットされた後に、制御手段
50が、搬送手段30が備えるモータ32を作動(S1
02)させる。このモータ32の作動により、搬送用ロ
ーラ31が回転し、集成材用木材Wの搬送が開始され
る。そして、搬送方向に沿って前後して配設される二つ
の光電センサ60がオンしたか否かが判断(S103)
される。なお、この判断は「YES」になるまで繰り返
される。そして、この判断で「YES」の場合、すなわ
ち、集成材用木材Wが、その前後両端部分を前記保持手
段20により保持される位置まで搬送された場合は、前
記強度測定手段10が備えるロードセル11aによる集
成材用木材Wに生じる反力の測定が開始される。なお、
この時点においては、前記変位付与ローラ11により集
成材用木材Wには負荷がかけられ、該集成材用木材には
所定のたわみが生じている。そして、集成材用木材に対
して変位付与ローラ11による所定の負荷がかけられた
状態を維持しつつ、該集成材用木材Wを搬送していく。
この間に測定された反力等に関するデータは主制御部5
6が備えるRAM52に一時的に記憶される。そして、
CPU51が、測定されたデータとROM52に格納さ
れているヤング率算出プログラムとに基づいてヤング率
を算出(S104)する。
【0031】なお、ヤング率は、光電センサ60がオン
して、ロードセル11aから送信される集成材用木材W
上の複数箇所におけるデータを主制御部56が読み込
み、ヤング率算出プログラムに基づいて算出される。つ
まり、前記データは、集成材用木材Wが搬送されている
状態で、該集成材用木材Wの長手方向の複数箇所におい
て測定される。そして、各箇所について得られたヤング
率の平均値を算出することによって、集成材用木材Wの
ヤング率が測定される。
【0032】測定されたヤング率はRAM52に一時的
に記憶されると共に、このヤング率に基づいて、CPU
51が、予めROM52に設定記憶されている例えば、
JAS規格等の強度等級区分に応じて集成材用木材Wの
等級を判定(S105)する。判定された等級はRAM
52に一時的に記憶される。
【0033】CPU51は、出力インターフェース55
を介して、判定された等級に対応する塗料を集成材用木
材Wに塗布するべく塗料塗布手段40を制御する(S1
06)。塗料塗布手段40においては、図示しないポン
プが作動して、ノズル41から所定の塗料が噴出し、集
成材用木材Wの集成面以外の表面に塗料が塗布される。
【0034】次に、グレーディングマシン1を通過した
集成材用木材Wの等級識別作業が終了したか否かが判断
(S107)される。そして、ステップ107で「YE
S」の場合は、一連のプログラムが終了し、「NO」の
場合は、ステップ103に戻って、次の集成材用木材W
が選別される。
【0035】このように、本実施の形態にかかるグレー
ディングマシン1によれば、等級が判定された集成材用
木材Wに所定の塗料を塗布する際に、集成材用木材Wの
集成面以外の表面に塗料を塗布する。即ち、集成材は所
定の強度を有する複数の集成材用木材同士を接合し、積
層していくことで製造されるが、この集成材用木材の集
成面以外の表面に等級を示す塗料を塗布することにな
る。従って、集成材の製造後であっても、各集成材用木
材の塗料を塗布された箇所は露出することになるので、
該集成材が、どの等級に属する集成材用木材をどの部分
に用いて製造されたかを視覚的に容易に判断することが
でき、集成材用木材の品質管理をより確実に行なうこと
ができる。
【0036】また、塗料塗布手段40が、強度別に分類
される等級の数と同一数の塗料を塗布することができる
ようになっている。即ち、等級の数と同一数の塗料、タ
ンク等を備え、強度が測定された集成材用木材には、原
則的に必ず塗料が塗布されることになる。従って、通
常、集成材用木材の強度を測定した結果、複数に分類さ
れている等級のうち、ある一つの等級に属すると判定さ
れた集成材用木材に対しては塗料を塗布しないことで該
集成材用木材の等級を表すものと規定する場合がある。
この際に、塗料塗布過程において、例えば、塗布すべき
塗料がなくなる等の不具合により集成材用木材に所定の
塗料を塗布できなかった場合は、塗料が塗布されていな
い集成材用木材が、上述の一つの等級に属するため塗料
が塗布されなかったのか、上述の不具合により塗布され
なかったのかを識別できないという問題があった。しか
し、本実施の形態にかかるグレーディングマシン1にお
いては、上述のように、強度が測定された集成材用木材
Wには、原則的に必ず所定の塗料を塗布する。従って、
塗料が塗布されていない集成材用木材Wは、不具合によ
り塗布ができなかったことを容易に判断できる。
【0037】また、制御手段50によって塗料塗布手段
40の作動を制御することができるため、各等級に対応
した塗料を自動的に塗布することができ、等級識別作業
の効率を向上させることができる。
【0038】また、前記保持手段20が集成材用木材W
の前後側において、該集成材用木材Wを上下両面から保
持することにより、集成材用木材Wの位置ずれを防止す
る効果が向上し、前記集成材用木材Wの強度を正確に測
定することができる。
【0039】なお、本実施の形態においては、塗料塗布
手段40が等級の数と同一数のノズル41を備えるもの
としたが、一つのノズルから複数の塗料の塗布を行なう
ものとしても良い。また、図1(B)には、ノズル41
を集成材用木材Wの左側面側のみに配置しているが、こ
れに限らず、集成材用木材Wの左右両側面側に配置して
も良く、また、ノズルを移動可能なものとしてもよい。
また、強度測定手段10がスクリュージャッキ15を備
え、スクリュージャッキ15の上下位置の調整を手動に
より行なうものとしたが、これに限らず、例えば、スク
リュージャッキ15にモータを取り付け、このモータの
駆動を制御手段50が制御するものとしても良い。ま
た、本実施の形態で示したような、ネジ軸とウォーム歯
車とから概略構成されるスクリュージャッキ以外であっ
ても、例えば、油圧やエアを用いたシリンダ等、変位付
与ローラ11を上下方向の任意の位置に移動させ、か
つ、その状態を維持できる装置であれば良い。
【0040】また、集成材用木材Wに所定のたわみを与
えるために、変位付与ローラ11を強度測定開始前に予
め所定位置に移動させておくものとしたが、他にも例え
ば、強度測定手段10がジャッキやピストンなどからな
る押圧手段を備え、制御手段50の制御により、該押圧
手段が集成材用木材W上の所定位置において、変位付与
ローラを上下動させることで集成材用木材Wの複数箇所
において所定のたわみを与える構造としても良い。
【0041】また、制御手段50の入力部57のキー操
作によって集成材用木材Wの板厚や板幅等を入力した
が、これに限定せずに、例えばグレーディングマシン1
の木材投入側に、集成材用木材Wの断面形状をセンサ等
を用いて測定する装置を設けるものとしても良い。
【0042】また、反力測定用のセンサとしてロードセ
ル11aに限らず、他の適宜のセンサを使用しても良
い。また、保持手段20が備えるエアシリンダー23以
外であっても、例えば、油圧によるシリンダーや、スク
リュージャッキ等を用いるものとしてもよい。また、制
御手段50によって搬送手段30及び塗料塗布手段40
を直接制御するように構成したが、例えばシーケンサ等
を有する制御盤を介してこれらをシーケンス制御するよ
うにしても良い。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載のグレーディングマシン
(1)によれば、集成材がどの等級に属する集成材用木
材(W)をどの部分に用いて製造されたかを視覚的に容
易に判断することができ、品質管理を確実に行なうこと
ができる。
【0044】請求項2記載のグレーディングマシン
(1)によれば、請求項1と同様の効果を得られると共
に、塗料が塗布されていない集成材用木材(W)は不具
合により、塗布ができなかったことを容易に判断でき
る。
【0045】請求項3記載のグレーディングマシン
(1)によれば、請求項1または2と同様の効果を得ら
れると共に、前記集成材用木材(W)の強度を正確に測
定することができる。
【0046】請求項4記載のグレーディングマシンを用
いた集成材用木材の等級識別方法によれば、集成材がど
の等級に属する集成材用木材(W)をどの部分に用いて
製造されたかを視覚的に容易に判断することができる。
【0047】請求項5記載のグレーディングマシンを用
いた集成材用木材の等級識別方法によれば、請求項4と
同様の効果を得られると共に、塗料が塗布されていない
集成材用木材(W)は不具合により、塗布ができなかっ
たことを容易に判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態にかかるグレーディングマシンを示
す正面図(A)、左側面図(B)、右側面図(C)、平
面図(D)である。
【図2】制御手段を示すブロック図である。
【図3】グレーディングマシンを用いた修正材用木材の
等級識別方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
W 集成材用木材 1 グレーディングマシン 10 強度測定手段 20 保持手段 30 搬送手段 40 塗料塗布手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集成材を形成する集成材用木材の強度に
    関する評価を行なうグレーディングマシンにおいて、 前記集成材用木材に荷重を負荷すると共に、該集成材用
    木材に発生する変位及び反力に基づいて該集成材用木材
    の強度を測定する強度測定手段と、 前記強度測定手段の測定結果に基づいて、強度別に分類
    される複数の等級に対応して規定されている塗料を前記
    集成材用木材に塗布する塗料塗布手段とを備え、 前記塗料塗布手段が、強度が測定された集成材用木材の
    集成面以外の表面に所定の塗料を塗布することを特徴と
    するグレーディングマシン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のグレーディングマシンに
    おいて、 前記塗料塗布手段が、強度別に分類される前記等級の数
    と同一数の塗料を塗布できることを特徴とするグレーデ
    ィングマシン。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のグレーディング
    マシンにおいて、 前記集成材用木材を上部に載せた状態で搬送する搬送手
    段と、 前記搬送手段の前方側と後方側において前記集成材用木
    材をその上下両側から保持する保持手段とを備え、 前記強度測定手段が、前記搬送手段の前方側と後方側に
    配置される保持手段の間において前記集成材用木材の強
    度を測定することを特徴とするグレーディングマシン。
  4. 【請求項4】 グレーディングマシンを用いた集成材用
    木材の等級識別方法であって、 前記集成材用木材に荷重を負荷すると共に、該集成材用
    木材に発生する変位及び反力に基づいて該集成材用木材
    の強度を測定する強度測定工程と、 前記強度測定工程における測定結果に基づいて、強度別
    に分類される複数の等級に対応して規定されている塗料
    を前記集成材用木材の集成面以外の表面に塗布する塗料
    塗布工程とを備え、 前記塗料塗布工程において、強度が測定された集成材用
    木材の集成面以外の表面に所定の塗料を塗布することを
    特徴とするグレーディングマシンを用いた集成材用木材
    の等級識別方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のグレーディングマシンを
    用いた集成材用木材の等級識別方法であって、 前記塗料塗布工程において、強度別に分類される全ての
    等級毎に異なる色の塗料を塗布することを特徴とするグ
    レーディングマシンを用いた集成材用木材の等級識別方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007509357A (ja) * 2003-10-27 2007-04-12 ホルツインダストリー ライティンガー ゲゼルシャフト エム.ベー.ハー. 長材の品質保証方法
JP2011242320A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Naigai Kogyo Co Ltd 集成材強度測定方法

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