JP2002121881A - 入隅用保持材および壁構造 - Google Patents
入隅用保持材および壁構造Info
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Abstract
る。 【解決手段】入隅用保持材10が第1基板11と第2基
板12と第1保持板13と第2保持板14とを有する。
第1基板11は、入隅を構成する一方の面4に沿って取
り付け可能な平面部11aを有する。第2基板12は、
入隅を構成する他方の面5に沿って取り付け可能な平面
部11aを有する。第1保持板13は、第1基板11と
第2基板12とのコーナーに設けられ、第2基板12に
沿って配置される壁パネル3を第2基板12との間で弾
力的に挟んで保持可能な保持部16を有する。第2保持
板14は、第1基板11に設けられ、第1基板11に沿
って配置される壁パネル3を第1基板11との間で弾力
的に挟んで保持可能な保持部18を有する。
Description
に設けられて板材を保持するための入隅用保持材および
その入隅用保持材を用いた壁構造に関する。
されて壁パネルを支持し固定するのに使用されるものが
ある。
技術では、壁パネルは釘を用いて固定され、端部にコー
キングが設けられているため、老化した建物を解体する
場合には解体しにくく、また、壁パネルのみを交換しよ
うとする場合には交換に手間がかかるという課題があっ
た。
てなされたもので、建物の解体および壁パネルの交換を
容易にすることができる入隅用保持材および壁構造を提
供することを目的としている。
に、請求項1の本発明に係る入隅用保持材は、木造建築
物の入隅に設けられて板材を保持するための入隅用保持
材であって、第1基板と、第2基板と、第1保持板と、
第2保持板とを有し、前記第1基板は、前記入隅を構成
する一方の面に沿って取り付け可能な平面部を有し、前
記第2基板は、前記入隅を構成する他方の面に沿って取
り付け可能な平面部を有し、前記第1保持板は、前記第
1基板に設けられ、前記第2基板に沿って配置される板
材を前記第2基板との間で弾力的に挟んで保持可能な保
持部を有し、前記第2保持板は、前記第1基板に設けら
れ、前記第1基板に沿って配置される板材を前記第1基
板との間で弾力的に挟んで保持可能な保持部を有するこ
とを、特徴とする。
第1基板が平面部で入隅の一方の面に取り付けられ、第
2基板が平面部で入隅の他方の面に取り付けられる。第
1保持板は、保持部で壁パネルを第2基板との間で弾力
的に挟んで保持する。第2保持板は、保持部で壁パネル
を第1基板との間で弾力的に挟んで保持する。このた
め、各壁パネルの取付け、取外しが容易であり、建物の
解体および壁パネルの交換を容易に行うことができる。
また、第1保持板および第2保持板により壁パネルとの
間に壁紙を仮止めすることができるので、壁紙の張り付
けを容易にすることができる。なお、第1基板および第
2基板は、通常、直角の入隅に取り付けるため、互いに
直角をなしていることが好ましい。また、第1基板およ
び第2基板は、第1保持板が設けられた側と第2保持板
が設けられた側とに分割されていてもよい。本明細書中
で、「板材」の概念には、平板のほか、パネルや、石膏
ボードを含む。
木造建築物の入隅に設けられて板材を保持するための入
隅用保持材であって、第1基板と、第2基板と、第1保
持板と、第2保持板とを有し、前記第1基板は、前記入
隅を構成する一方の面に沿って取り付け可能な平面部を
有し、前記第2基板は、前記入隅を構成する他方の面に
沿って取り付け可能な平面部を有し、前記第1保持板
は、前記第1基板または前記第2基板に設けられ、前記
第2基板に沿って配置される板材を前記第2基板との間
で弾力的に挟んで保持可能な保持部を有し、前記第2保
持板は、前記第1保持板に設けられ、前記第1基板に沿
って配置される板材を前記第1基板との間で弾力的に挟
んで保持可能な保持部を有することを、特徴とする。
第1基板が平面部で入隅の一方の面に取り付けられ、第
2基板が平面部で入隅の他方の面に取り付けられる。第
1保持板は、保持部で壁パネルを第2基板との間で弾力
的に挟んで保持する。第2保持板は、保持部で壁パネル
を第1基板との間で弾力的に挟んで保持する。このた
め、各壁パネルの取付け、取外しおよび交換を容易にす
ることができる。また、第1保持板および第2保持板に
より壁パネルとの間に壁紙を仮止めすることができるの
で、壁紙の張り付けを容易にすることができる。請求項
2の本発明に係る入隅用保持材では、第2保持板で保持
される壁パネルの端部で第1保持板を押すことにより、
第1保持板が第2基板の方向に押されるため、第1保持
板による壁パネルの保持力を高めることができる。
請求項1または2の入隅用保持材において、前記第1基
板と前記第2基板と前記第1保持板と前記第2保持板と
は一体的に構成され、前記保持部は円筒面を有し、その
円筒面で前記板材を保持することを、特徴とする。な
お、「円筒面」の概念には、断面が楕円形のものや、長
円形のものの側面を含む。
第1基板と第2基板と第1保持板と第2保持板とが一体
的に構成されるため、組立作業の必要がなく、製造が容
易である。また、保持部が円筒面で板材を保持するた
め、保持部と壁パネルとの間に隙間があっても、隙間は
保持部の曲面により隠され、目立たなくすることができ
る。さらに、保持部が円筒面で板材を保持するため、壁
パネルを保持部と第1基板または第2基板との間に差し
込んだり引き抜いたりする際、保持部が壁パネルに引っ
掛かりにくく、壁パネルの取付けおよび取外しを容易に
することができる。
木造建築物の入隅に設けられて板材を保持するための入
隅用保持材であって、基板と、第1保持板と、第2保持
板とを有し、前記基板は、前記入隅を構成する一方の面
に沿って取り付け可能な平面部を有し、前記第1保持板
は、前記基板に設けられ、前記入隅を構成する他方の面
に沿って配置される板材を前記他方の面との間で弾力的
に挟んで保持可能な保持部を有し、前記第2保持板は、
前記基板に設けられ、前記基板に沿って配置される板材
を前記基板との間で弾力的に挟んで保持可能な保持部を
有することを、特徴とする。
基板が第1保持板を第2保持板よりコーナー側に配置し
て平面部で入隅の一方の面に取り付けられる。第1保持
板は、保持部で壁パネルを入隅の他方の面との間で弾力
的に挟んで保持する。第2保持板は、保持部で壁パネル
を基板との間で弾力的に挟んで保持する。このため、各
壁パネルの取付け、取外しおよび交換を容易にすること
ができる。また、第1保持板および第2保持板により壁
パネルとの間に壁紙を仮止めすることができるので、壁
紙の張り付けを容易にすることができる。
木造建築物の入隅に設けられて板材を保持するための入
隅用保持材であって、基板と、第1保持板と、第2保持
板とを有し、前記基板は、前記入隅を構成する一方の面
に沿って取り付け可能な平面部を有し、前記第1保持板
は、前記基板に設けられ、前記入隅を構成する他方の面
に沿って配置される板材を前記他方の面との間で弾力的
に挟んで保持可能な保持部を有し、前記第2保持板は、
前記第1保持板に設けられ、前記基板に沿って配置され
る板材を前記基板との間で弾力的に挟んで保持可能な保
持部を有することを、特徴とする。
基板が第1保持板を第2保持板よりコーナー側に配置し
て平面部で入隅の一方の面に取り付けられる。第1保持
板は、保持部で壁パネルを入隅の他方の面との間で弾力
的に挟んで保持する。第2保持板は、保持部で壁パネル
を基板との間で弾力的に挟んで保持する。このため、各
壁パネルの取付け、取外しおよび交換を容易にすること
ができる。また、第1保持板および第2保持板により壁
パネルとの間に壁紙を仮止めすることができるので、壁
紙の張り付けを容易にすることができる。請求項5の本
発明に係る入隅用保持材では、第2保持板で保持される
壁パネルの端部で第1保持板を押すことにより、第1保
持板が入隅の他方の面の方向に押されるため、第1保持
板による壁パネルの保持力を高めることができる。
木造建築物の入隅に設けられて板材を保持するための入
隅用保持材であって、基板と、第1保持板と、第2保持
板とを有し、前記基板は、前記入隅を構成する一方の面
に沿って取り付け可能な平面部を有し、前記第1保持板
は、前記基板に設けられ、前記入隅を構成する他方の面
に沿って配置される板材を前記他方の面との間で弾力的
に挟んで保持可能な保持部を有し、前記第2保持板は、
前記第1保持板に設けられ、前記入隅を構成する一方の
面に沿って配置される板材を前記一方の面との間で弾力
的に挟んで保持可能な保持部を有することを、特徴とす
る。
基板が第1保持板を第2保持板よりコーナー側に配置し
て平面部で入隅の一方の面に取り付けられる。第1保持
板は、保持部で壁パネルを入隅の他方の面との間で弾力
的に挟んで保持する。第2保持板は、保持部で壁パネル
を入隅の一方の面との間で弾力的に挟んで保持する。こ
のため、各壁パネルの取付け、取外しおよび交換を容易
にすることができる。また、第1保持板および第2保持
板により壁パネルとの間に壁紙を仮止めすることができ
るので、壁紙の張り付けを容易にすることができる。請
求項6の本発明に係る入隅用保持材では、第2保持板で
保持される壁パネルの端部で第1保持板を押すことによ
り、第1保持板が入隅の他方の面の方向に押されるた
め、第1保持板による壁パネルの保持力を高めることが
できる。
用保持材では、前記第1基板と前記第2基板と前記第1
保持板と前記第2保持板とは一体的に構成され、前記保
持部は円筒面を有し、その円筒面で前記板材を保持する
ことが好ましい。
築物の入隅を構成する2本の柱に壁パネルが取り付けら
れた壁構造であって、請求項1、2または3の入隅用保
持材を有し、前記第1基板は平面部で前記入隅の一方の
柱に取り付けられ、前記第2基板は平面部で前記入隅の
他方の柱に取り付けられ、前記第1保持板は保持部で壁
パネルを前記第2基板との間で弾力的に挟んで保持し、
前記第2保持板は保持部で壁パネルを前記第1基板との
間で弾力的に挟んで保持していることを、特徴とする。
築物の入隅を構成する2本の柱に壁パネルが取り付けら
れた壁構造であって、請求項4または5の入隅用保持材
を有し、前記基板は前記第1保持板を前記第2保持板よ
りコーナー側に配置して平面部で前記入隅の一方の柱に
取り付けられ、前記第1保持板は保持部で壁パネルを前
記入隅の他方の柱との間で弾力的に挟んで保持し、前記
第2保持板は保持部で壁パネルを前記基板との間で弾力
的に挟んで保持していることを、特徴とする。
築物の入隅を構成する2本の柱に壁パネルが取り付けら
れた壁構造であって、請求項6記載の入隅用保持材を有
し、前記基板は前記第1保持板を前記第2保持板よりコ
ーナー側に配置して平面部で前記入隅の一方の柱に取り
付けられ、前記第1保持板は保持部で壁パネルを前記入
隅の他方の柱との間で弾力的に挟んで保持し、前記第2
保持板は保持部で壁パネルを前記入隅の一方の柱との間
で弾力的に挟んで保持していることを、特徴とする。
可能に取り付けられるため、建物の壁部分の解体や壁パ
ネルの交換を容易にすることができる。
乃至第7の実施の形態について説明する。図1および図
2は、本発明の第1の実施の形態を示している。図1に
示すように、木造建築物の壁構造が、入隅を構成する2
本の柱1,2に壁パネル3が取り付けられて構成されて
いる。壁パネル3は、石膏ボードから成る。壁構造は、
入隅用保持材10を有している。入隅用保持材10は、
木造建築物の入隅に設けられて壁パネル3を保持するた
めの細長い建材である。入隅用保持材10は、第1基板
11と、第2基板12と、第1保持板13と、第2保持
板14とから一体的に成っている。入隅用保持材10
は、プラスチックから成り、弾力的に撓む可撓性を有し
ている。
1は、細長い板状であって、入隅を構成する一方の面4
に沿って取り付け可能な平面部11aを有する。第2基
板12は、細長い板状であって、入隅を構成する他方の
面5に沿って取り付け可能な平面部12aを有する。第
1基板11および第2基板12は、長さ方向縁部で互い
に結合し、互いに直角をなしている。
2基板12の内側のコーナー15に設けられる。第1保
持板13は、コーナー15側と反対側の縁部に沿って保
持部16を有する。第1保持板13は、コーナー15と
保持部16との中間位置17で折れ曲がり、保持部16
側が第2基板12とほぼ平行になっている。保持部16
は、円筒面を有する。保持部16は、第2基板12に沿
って配置される壁パネル3を第2基板12との間で円筒
面により弾力的に挟んで保持可能となっている。
れ曲がった中間位置17で設けられる。第2保持板14
は、第1保持板13と反対側の縁部に沿って保持部18
を有する。第2保持板14は、第1基板11とほぼ平行
になっている。保持部18は、円筒面を有する。保持部
18は、第1基板11に沿って配置される壁パネル3を
第1基板11との間で円筒面により弾力的に挟んで保持
可能となっている。
り入隅の一方の柱1に取り付けられる。第2基板12
は、平面部12aでビスにより入隅の他方の柱2に取り
付けられる。第1保持板13は、保持部16で壁パネル
3を第2基板12との間で弾力的に挟んで保持してい
る。第2保持板14は、保持部18で壁パネル3を第1
基板11との間で弾力的に挟んで保持している。
持部16で壁パネル3を第2基板12との間で弾力的に
挟んで保持し、第2保持板14の保持部18で壁パネル
3を第1基板11との間で弾力的に挟んで保持するた
め、各壁パネル3の取付け、取外しを容易にすることが
できる。壁構造は、壁パネル3が取外し可能に取り付け
られるため、建物の壁部分の解体や壁パネル3の交換を
容易にすることができる。また、第1保持板13および
第2保持板14により壁パネル3との間に壁紙またはク
ロスを仮止めすることができるので、壁紙の張り付けを
容易にすることができる。入隅用保持材10では、第2
保持板14で保持される壁パネル3の端部で第1保持板
13を押すことにより、第1保持板13が第2基板12
の方向に押されるため、第1保持板13による壁パネル
3の保持力を高めることができる。
基板12と第1保持板13と第2保持板14とが一体的
に構成されるため、組立作業の必要がなく、製造が容易
である。また、保持部16,18が円筒面で壁パネル3
を保持するため、保持部16,18と壁パネル3との間
に隙間があっても、隙間は保持部16,18の曲面によ
り隠され、目立たなくすることができる。さらに、保持
部16,18が円筒面で壁パネル3を保持するため、壁
パネル3を保持部16,18と第1基板11または第2
基板12との間に差し込んだり引き抜いたりする際、保
持部16,18が壁パネル3に引っ掛かりにくく、壁パ
ネル3の取付けおよび取外しを容易にすることができ
る。
説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態を示して
いる。図3に示すように、入隅用保持材20は、第1基
板21と、第2基板22と、第1保持板23と、第2保
持板24とから一体的に成っている。入隅用保持材20
は、プラスチックから成り、弾力的に撓む可撓性を有し
ている。第1基板21は、細長い板状であって、入隅を
構成する一方の面4に沿って取り付け可能な平面部21
aを有する。第2基板22は、細長い板状であって、入
隅を構成する他方の面5に沿って取り付け可能な平面部
22aを有する。第1基板21および第2基板22は、
長さ方向縁部で互いに結合し、互いに直角をなしてい
る。
て、第1基板21にほぼ垂直に設けられる。第1保持板
23は、第1基板21と反対側の縁部に沿って保持部2
6を有する。保持部26は、第2基板22に沿って配置
される壁パネル3を第2基板22との間で弾力的に挟ん
で保持可能となっている。第2保持板24は、第1保持
板23の中間位置27にほぼ垂直に設けられる。第2保
持板24は、第1保持板23と反対側の縁部に沿って保
持部28を有する。保持部28は、第1基板21に沿っ
て配置される壁パネル3を第1基板21との間で弾力的
に挟んで保持可能となっている。入隅用保持材20は、
木造建築物の入隅に設けられて壁パネル3を保持する。
効果は、本発明の第1の実施の形態の入隅用保持材10
と同様であって、重複した説明を省略する。
説明する。図4は、本発明の第3の実施の形態を示して
いる。木造建築物の壁構造が、入隅を構成する2本の柱
1,2(図1参照)に壁パネル3が取り付けられて構成
されている。壁構造は、入隅用保持材30を有してい
る。入隅用保持材30は、木造建築物の入隅に設けられ
て壁パネル3を保持するための細長い建材である。入隅
用保持材30は、第1基板31と、第2基板32と、第
1保持板33と、第2保持板34とから一体的に成って
いる。入隅用保持材30は、プラスチックから成り、弾
力的に撓む可撓性を有している。
い板状であって、入隅を構成する一方の面4(図1参
照)に沿って取り付け可能な平面部31aを有する。第
2基板32は、細長い板状であって、入隅を構成する他
方の面5(図1参照)に沿って取り付け可能な平面部3
2aを有する。第1基板31および第2基板32は、長
さ方向縁部で互いに結合し、互いに直角をなしている。
れる。第1保持板33は、第2基板32とほぼ平行にな
っている。第1保持板33は、第1基板31側と反対側
の縁部に沿って保持部36を有する。保持部36は、円
筒面を有する。保持部36は、第2基板32に沿って配
置される壁パネル3を第2基板32との間で弾力的に挟
んで保持可能となっている。第2保持板34は、第1基
板31側と反対側の縁部に沿って保持部38を有する。
第2保持板34は、第1基板31と保持部38との中間
位置で折れ曲がり、保持部38側が第1基板31とほぼ
平行になっている。保持部38は、円筒面を有する。保
持部38は、第1基板31に沿って配置される壁パネル
3を第1基板31との間で弾力的に挟んで保持可能とな
っている。
り入隅の一方の柱1に取り付けられる。第2基板32
は、平面部32aでビスにより入隅の他方の柱2に取り
付けられる。第1保持板33は、保持部36で壁パネル
3を第2基板32との間で弾力的に挟んで保持してい
る。第2保持板34は、保持部38で壁パネル3を第1
基板31との間で弾力的に挟んで保持している。
持部36で壁パネル3を第2基板32との間で弾力的に
挟んで保持し、第2保持板34の保持部38で壁パネル
3を第1基板31との間で弾力的に挟んで保持するた
め、各壁パネル3の取付け、取外しを容易に行うことが
できる。壁構造は、壁パネル3が取外し可能に取り付け
られるため、建物の壁部分の解体や壁パネル3の交換を
容易にすることができる。また、第1保持板33および
第2保持板34により壁パネル3との間に壁紙を仮止め
することができるので、壁紙の張り付けを容易にするこ
とができる。
基板32と第1保持板33と第2保持板34とが一体的
に構成されるため、組立作業の必要がなく、製造が容易
である。また、保持部36,38が円筒面で壁パネル3
を保持するため、保持部36,38と壁パネル3との間
に隙間があっても、隙間は保持部36,38の曲面によ
り隠され、目立たなくすることができる。さらに、保持
部36,38が円筒面で壁パネル3を保持するため、壁
パネル3を保持部36,38と第1基板31または第2
基板32との間に差し込んだり引き抜いたりする際、保
持部36,38が壁パネル3に引っ掛かりにくく、壁パ
ネル3の取付けおよび取外しを容易にすることができ
る。
説明する。図5は、本発明の第4の実施の形態を示して
いる。図5に示すように、入隅用保持材40は、第1基
板41と、第2基板42と、第1保持板43と、第2保
持板44とから一体的に成っている。入隅用保持材40
は、プラスチックから成り、弾力的に撓む可撓性を有し
ている。本発明の第4の実施の形態の入隅用保持材40
は、第1基板41が、第1保持板13が設けられた側4
1aと第2保持板14が設けられた側41bとに分割さ
れている。第1基板41は、細長い板状であって、第1
保持板側41aと第2保持板側41bとに縦方向に分割
されている。第1基板41の第1保持板側41aおよび
第2保持板側41bは、入隅を構成する一方の面4(図
1参照)に沿って取り付け可能な平面部41c,41d
をそれぞれ有する。第1保持板側41aおよび第2保持
板側41bとは、互いに長さ方向に沿った縁部で重なる
ようになっている。第2基板42は、細長い板状であっ
て、入隅を構成する他方の面5(図1参照)に沿って取
り付け可能な平面部42aを有する。第1基板41の第
1保持板側41aおよび第2基板42は、長さ方向縁部
で互いに結合し、互いに直角をなしている。
に沿って保持部46を有する。第1保持板43は、第1
基板41にほぼ垂直に設けられ、第1基板41側から保
持部46側にかけて第2基板42との間隔が狭くなるよ
うやや傾斜している。保持部46は、第2基板42に沿
って配置される壁パネル3を第2基板42との間で弾力
的に挟んで保持可能となっている。第2保持板44は、
第1基板41側と反対側の縁部に沿って保持部48を有
する。第2保持板44は、第1基板41と保持部48と
の中間位置で折れ曲がり、保持部48側が第1基板41
とほぼ平行となっている。第2保持板44は、第1基板
41側から保持部48側にかけて第1基板41との間隔
が狭くなるようやや傾斜している。保持部48は、第1
基板41に沿って配置される壁パネル3を第1基板41
との間で弾力的に挟んで保持可能となっている。
効果は、本発明の第3の実施の形態の入隅用保持材30
と同様であって、重複した説明を省略する。
説明する。図6は、本発明の第5の実施の形態を示して
いる。図6に示すように、木造建築物の壁構造が、入隅
を構成する2本の柱1,2(図1参照)に壁パネル3が
取り付けられて構成されている。壁構造は、入隅用保持
材50を有している。入隅用保持材50は、木造建築物
の入隅に設けられて壁パネル3を保持するための細長い
建材である。入隅用保持材50は、基板51と、第1保
持板52と、第2保持板53とから一体的に成ってい
る。入隅用保持材50は、プラスチックから成り、弾力
的に撓む可撓性を有している。入隅用保持材50は、本
発明の第3の実施の形態の入隅用保持材30から第2基
板32を除いた構成を有している。
状であって、入隅を構成する一方の面4(図1参照)に
沿って取り付け可能な平面部51aを有する。第1保持
板52は、基板51にほぼ垂直に設けられ、第2保持板
53の反対側にやや傾斜している。第1保持板52は、
基板51側と反対側の縁部に沿って保持部54を有す
る。保持部54は、円筒面を有する。保持部54は、入
隅を構成する他方の面5(図1参照)に沿って配置され
る壁パネル3を他方の面5との間で円筒面により弾力的
に挟んで保持可能となっている。
設けられる。第2保持板53は、基板51と反対側の縁
部に沿って保持部55を有する。第2保持板53は、基
板51と保持部55との中間位置56で折れ曲がり、保
持部55側が基板51とほぼ平行になっている。第2保
持板53は、折れ曲がった中間位置56から保持部55
側にかけて基板51との間隔が狭くなるようやや傾斜し
ている。保持部55は、円筒面を有する。保持部55
は、基板51に沿って配置される壁パネル3を基板51
との間で円筒面により弾力的に挟んで保持可能となって
いる。
持板52を第2保持板53よりコーナー側に配置し、コ
ーナーに付けて平面部51aでビスにより入隅の一方の
柱に取り付けられる。第1保持板52は、保持部54で
壁パネル3を入隅の他方の面との間で弾力的に挟んで保
持している。第2保持板53は、保持部55で壁パネル
3を基板51との間で弾力的に挟んで保持している。
持部54で壁パネル3を他方の柱との間で弾力的に挟ん
で保持し、第2保持板53の保持部55で壁パネル3を
基板51との間で弾力的に挟んで保持するため、各壁パ
ネル3の取付け、取外しを容易にすることができる。壁
構造は、壁パネル3が取外し可能に取り付けられるた
め、建物の壁部分の解体や壁パネル3の交換を容易にす
ることができる。また、第1保持板52および第2保持
板53により壁パネル3との間に壁紙を仮止めすること
ができるので、壁紙の張り付けを容易にすることができ
る。
説明する。図7は、本発明の第6の実施の形態を示して
いる。図7に示すように、入隅用保持材60は、基板6
1と、第1保持板62と、第2保持板63とから一体的
に成っている。入隅用保持材60は、プラスチックから
成り、弾力的に撓む可撓性を有している。入隅用保持材
60は、本発明の第2の実施の形態の入隅用保持材20
から第2基板22を除いた構成を有している。
状であって、入隅を構成する一方の面4(図1参照)に
沿って取り付け可能な平面部61aを有する。第1保持
板62は、基板61にほぼ垂直に設けられ、第2保持板
63と反対側にやや傾斜している。第1保持板62は、
基板61側と反対側の縁部に沿って保持部64を有す
る。保持部64は、円筒面を有する。保持部64は、入
隅を構成する他方の面5(図1参照)に沿って配置され
る壁パネル3を他方の面5との間で円筒面により弾力的
に挟んで保持可能となっている。
側の縁部に沿って保持部65を有する。第2保持板63
は、第1保持板62にほぼ垂直に設けられ、第1保持板
62側から保持部65側にかけて基板61との間隔が狭
くなるようやや傾斜している。保持部65は、円筒面を
有する。保持部65は、基板61に沿って配置される壁
パネル3を基板61との間で円筒面により弾力的に挟ん
で保持可能となっている。
効果は、本発明の第1の実施の形態の入隅用保持材10
と同様であって、重複した説明を省略する。
説明する。図8は、本発明の第7の実施の形態を示して
いる。図8に示すように、木造建築物の壁構造が、入隅
を構成する2本の柱1,2(図1参照)に壁パネル3が
取り付けられて構成されている。壁構造は、入隅用保持
材70を有している。入隅用保持材70は、木造建築物
の入隅に設けられて壁パネル3を保持するための細長い
建材である。入隅用保持材70は、基板71と、第1保
持板72と、第2保持板73とから一体的に成ってい
る。入隅用保持材70は、プラスチックから成り、弾力
的に撓む可撓性を有している。
状であって、入隅を構成する一方の面4に沿って取り付
け可能な平面部71aを有する。第1保持板72は、基
板71の長さ方向に沿った縁部にほぼ垂直で、やや鋭角
をなすよう設けられる。第1保持板72は、基板71側
と反対側の縁部に沿って保持部74を有する。保持部7
4は、円筒面を有する。保持部74は、入隅を構成する
他方の面5に沿って配置される壁パネル3を他方の面5
との間で円筒面により弾力的に挟んで保持可能となって
いる。
垂直に設けられ、第1保持板72の保持部74の反対側
にやや傾斜している。第2保持板73は、第1保持部7
4と反対側の縁部に沿って保持部75を有する。保持部
75は、円筒面を有する。保持部75は、入隅を構成す
る一方の面4に沿って配置される壁パネル3を一方の面
4との間で円筒面により弾力的に挟んで保持可能となっ
ている。入隅用保持材70は、木造建築物の入隅に設け
られて壁パネル3を保持する。
板72を第2保持板73よりコーナー側に配置し、コー
ナーに付けて平面部71aでビスにより入隅の一方の面
4に取り付けられる。第1保持板72は、保持部74で
壁パネル3を入隅の他方の面5との間で弾力的に挟んで
保持する。第2保持板73は、保持部75で壁パネル3
を入隅の一方の面4との間で弾力的に挟んで保持する。
このため、各壁パネル3の取付け、取外しおよび交換を
容易にすることができる。また、第1保持板72および
第2保持板73により壁パネル3との間に壁紙を仮止め
することができるので、壁紙の張り付けを容易にするこ
とができる。入隅用保持材70では、第2保持板73で
保持される壁パネル3の端部で第1保持板72を押すこ
とにより、第1保持板72が入隅の他方の面5の方向に
押されるため、第1保持板72による壁パネル3の保持
力を高めることができる。
によれば、建物の解体および壁パネルの取付け、交換を
容易にすることができる。
び壁構造を示す横断面図である。
び壁構造を示す平面図である。
び壁構造を示す平面図である。
す平面図である。
び壁構造を示す平面図である。
び壁構造を示す平面図である。
び壁構造を示す平面図である。
持材 11 第1基板 12 第2基板 13 第1保持板 14 第2保持板 16,18 保持部
Claims (9)
- 【請求項1】木造建築物の入隅に設けられて板材を保持
するための入隅用保持材であって、 第1基板と、第2基板と、第1保持板と、第2保持板と
を有し、 前記第1基板は、前記入隅を構成する一方の面に沿って
取り付け可能な平面部を有し、 前記第2基板は、前記入隅を構成する他方の面に沿って
取り付け可能な平面部を有し、 前記第1保持板は、前記第1基板に設けられ、前記第2
基板に沿って配置される板材を前記第2基板との間で弾
力的に挟んで保持可能な保持部を有し、 前記第2保持板は、前記第1基板に設けられ、前記第1
基板に沿って配置される板材を前記第1基板との間で弾
力的に挟んで保持可能な保持部を有することを、 特徴とする入隅用保持材。 - 【請求項2】木造建築物の入隅に設けられて板材を保持
するための入隅用保持材であって、 第1基板と、第2基板と、第1保持板と、第2保持板と
を有し、 前記第1基板は、前記入隅を構成する一方の面に沿って
取り付け可能な平面部を有し、 前記第2基板は、前記入隅を構成する他方の面に沿って
取り付け可能な平面部を有し、 前記第1保持板は、前記第1基板または前記第2基板に
設けられ、前記第2基板に沿って配置される板材を前記
第2基板との間で弾力的に挟んで保持可能な保持部を有
し、 前記第2保持板は、前記第1保持板に設けられ、前記第
1基板に沿って配置される板材を前記第1基板との間で
弾力的に挟んで保持可能な保持部を有することを、 特徴とする入隅用保持材。 - 【請求項3】前記第1基板と前記第2基板と前記第1保
持板と前記第2保持板とは一体的に構成され、前記保持
部は円筒面を有し、その円筒面で前記板材を保持するこ
とを、特徴とする請求項1または2記載の入隅用保持
材。 - 【請求項4】木造建築物の入隅に設けられて板材を保持
するための入隅用保持材であって、 基板と、第1保持板と、第2保持板とを有し、 前記基板は、前記入隅を構成する一方の面に沿って取り
付け可能な平面部を有し、 前記第1保持板は、前記基板に設けられ、前記入隅を構
成する他方の面に沿って配置される板材を前記他方の面
との間で弾力的に挟んで保持可能な保持部を有し、 前記第2保持板は、前記基板に設けられ、前記基板に沿
って配置される板材を前記基板との間で弾力的に挟んで
保持可能な保持部を有することを、 特徴とする入隅用保持材。 - 【請求項5】木造建築物の入隅に設けられて板材を保持
するための入隅用保持材であって、 基板と、第1保持板と、第2保持板とを有し、 前記基板は、前記入隅を構成する一方の面に沿って取り
付け可能な平面部を有し、 前記第1保持板は、前記基板に設けられ、前記入隅を構
成する他方の面に沿って配置される板材を前記他方の面
との間で弾力的に挟んで保持可能な保持部を有し、 前記第2保持板は、前記第1保持板に設けられ、前記基
板に沿って配置される板材を前記基板との間で弾力的に
挟んで保持可能な保持部を有することを、 特徴とする入隅用保持材。 - 【請求項6】木造建築物の入隅に設けられて板材を保持
するための入隅用保持材であって、 基板と、第1保持板と、第2保持板とを有し、 前記基板は、前記入隅を構成する一方の面に沿って取り
付け可能な平面部を有し、 前記第1保持板は、前記基板に設けられ、前記入隅を構
成する他方の面に沿って配置される板材を前記他方の面
との間で弾力的に挟んで保持可能な保持部を有し、 前記第2保持板は、前記第1保持板に設けられ、前記入
隅を構成する一方の面に沿って配置される板材を前記一
方の面との間で弾力的に挟んで保持可能な保持部を有す
ることを、 特徴とする入隅用保持材。 - 【請求項7】木造建築物の入隅を構成する2本の柱に壁
パネルが取り付けられた壁構造であって、 請求項1、2または3記載の入隅用保持材を有し、 前記第1基板は平面部で前記入隅の一方の柱に取り付け
られ、 前記第2基板は平面部で前記入隅の他方の柱に取り付け
られ、 前記第1保持板は保持部で壁パネルを前記第2基板との
間で弾力的に挟んで保持し、 前記第2保持板は保持部で壁パネルを前記第1基板との
間で弾力的に挟んで保持していることを、 特徴とする壁構造。 - 【請求項8】木造建築物の入隅を構成する2本の柱に壁
パネルが取り付けられた壁構造であって、 請求項4または5記載の入隅用保持材を有し、 前記基板は前記第1保持板を前記第2保持板よりコーナ
ー側に配置して平面部で前記入隅の一方の柱に取り付け
られ、 前記第1保持板は保持部で壁パネルを前記入隅の他方の
柱との間で弾力的に挟んで保持し、 前記第2保持板は保持部で壁パネルを前記基板との間で
弾力的に挟んで保持していることを、 特徴とする壁構造。 - 【請求項9】木造建築物の入隅を構成する2本の柱に壁
パネルが取り付けられた壁構造であって、 請求項6記載の入隅用保持材を有し、 前記基板は前記第1保持板を前記第2保持板よりコーナ
ー側に配置して平面部で前記入隅の一方の柱に取り付け
られ、 前記第1保持板は保持部で壁パネルを前記入隅の他方の
柱との間で弾力的に挟んで保持し、 前記第2保持板は保持部で壁パネルを前記入隅の一方の
柱との間で弾力的に挟んで保持していることを、 特徴とする壁構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000317227A JP4387053B2 (ja) | 2000-10-17 | 2000-10-17 | 入隅用保持材および壁構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002121881A true JP2002121881A (ja) | 2002-04-26 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007032053A (ja) * | 2005-07-26 | 2007-02-08 | Matsushita Electric Works Ltd | 外壁用役物 |
CN109972747A (zh) * | 2019-03-25 | 2019-07-05 | 中国五冶集团有限公司 | 一种l型铝护角板 |
CN113622610A (zh) * | 2021-08-20 | 2021-11-09 | 浙江亚厦装饰股份有限公司 | 一种装配式卫生间墙面阴角组装装置 |
-
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- 2000-10-17 JP JP2000317227A patent/JP4387053B2/ja not_active Expired - Fee Related
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