JP2002121804A - 水洗トイレ及びこれを備えた介護用ベッド - Google Patents

水洗トイレ及びこれを備えた介護用ベッド

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JP2002121804A
JP2002121804A JP2000311470A JP2000311470A JP2002121804A JP 2002121804 A JP2002121804 A JP 2002121804A JP 2000311470 A JP2000311470 A JP 2000311470A JP 2000311470 A JP2000311470 A JP 2000311470A JP 2002121804 A JP2002121804 A JP 2002121804A
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water
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ball
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Kazuo Yamazaki
一男 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造で確実に防臭弁を開閉でき且つメ
ンテナンスの容易な水洗トイレを提供すること。 【解決手段】 便器本体20、タンク30、このタンク
30への給水部22並びにこれら便器本体20及びタン
ク30を遮断する防臭弁32を設ける。このタンク30
に浮かぶボール33と便器本体20の下側開口23近傍
に位置し且つ前記ボール33と密接可能な環状のパッキ
ング34とにより前記防臭弁32を構成する。このタン
ク30内の貯留物を排出するためのポンプ40を設け
る。給排水制御用の水位センサー37,38をタンク3
0に取り付ける。前記下側開口23下方の汚物を最初に
受け入れる第一区画D1と、前記ポンプ40側へ連通す
る第二区画D2とを区分する網状体を有する仕切35を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば介護ベッド
等に設置するに適した構造の水洗トイレ及びこれを備え
た介護用ベッドに関する。さらに詳しくは、便器本体、
タンク、このタンクへの給水部並びにこれら便器本体及
びタンクを遮断する防臭弁を設け、このタンクに浮かぶ
ボールと便器本体の下側開口近傍に位置し且つ前記ボー
ルと密接可能な環状のパッキングとにより前記防臭弁を
構成した水洗トイレ及びこれを備えた介護用ベッドに関
する。
【0002】
【従来の技術】通常、水洗トイレの分野においては、排
水管からの臭気の逆流を防止するため、S字状に管を屈
曲させた排水トラップを便器と下水管との間に設け、封
水を排水トラップに蓄えている。しかし、かかる構造の
排水トラップを利用して排水を行うには、管のヘッドを
利用して排水にスピードを付与せねばならず、排水管全
体の上下方向の全長が長くなり、また、ゴミ等が詰まり
やすいという不都合がある。
【0003】そこで、かかる排水トラップの不都合を解
消すべく、特公昭50−11188号公報及び特開昭5
3−98137号公報に記載の水洗トイレ、並びに、特
開平3−186265号公報に記載の介護用ベッドが提
唱されている。第一、第三の公報記載の発明では、ゴム
チューブ等を排水管の途中に設け、エアポンプ等による
ゴムチューブ等への給気により排水口を塞ぎ、ゴムチュ
ーブ等からの排気により排水口を開口する防臭弁を提唱
している。また、第二の公報記載の発明では、フットペ
ダルにより回動する半球により孔を開閉する防臭弁を提
唱している。
【0004】しかし、上記第一、第三の公報記載の発明
では、エアポンプ等や空気配管を設けねばならないので
構成が複雑となり、劣化のおそれが高いゴムチューブ等
を可動部に用いるので、防臭弁周りの制作が困難でメン
テナンスにも手数の掛かるおそれがある。また、第二の
公報記載の発明では、孔の開閉部分に機構が直接的に介
在するので、同様の問題が存在する。しかも、いずれの
従来技術においても、防臭弁の上部に排便が付着する
と、この付着側面が便器本体側に付着して不快である。
【0005】一方、上記第三の公報の如き従来の介護用
ベッドでは、排便時の臭気の拡散防止が不十分であっ
た。また、上記第三の公報の如き従来の介護用ベッドで
は、排便前にあらかじめ尻部に位置するゴムチューブ等
から排気を行って便座を開口せねばならず、患者が意図
しないにも拘わらず排便を行った場合には対処できなか
った。
【0006】そこで、本願発明者は、国際出願番号PC
T/JP97/03938(国際公開番号WO98/1
9020)たる第四の公報に記載の如く、便器本体、タ
ンク、このタンクへの給水部並びにこれら便器本体及び
タンクを遮断する防臭弁を設け、このタンクに浮かぶボ
ールと便器本体の下側開口近傍に位置し且つ前記ボール
と密接可能な環状のパッキングとにより前記防臭弁を構
成した水洗トイレを提唱した。そして、上記防臭弁を開
閉する水位制御手段の一例として、配水管に電磁弁を設
ける構成を同第四の公報において例示した。
【0007】しかし、同第四の公報における構成によれ
ば、排便中の固形分が前記電磁弁に膠着して弁の開閉が
不確実となる場合があり、その度にメンテナンスを行わ
ねばならないという不都合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術の実状
に鑑みて、本発明の目的は、簡易な構造で確実に防臭弁
を開閉でき且つメンテナンスの容易な水洗トイレを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る水洗トイレの特徴は、便器本体、タン
ク、このタンクへの給水部並びにこれら便器本体及びタ
ンクを遮断する防臭弁を設け、このタンクに浮かぶボー
ルと便器本体の下側開口近傍に位置し且つ前記ボールと
密接可能な環状のパッキングとにより前記防臭弁を構成
し、このタンク内の貯留物を排出するためのポンプを設
け、タンクに給排水制御用の水位センサーを取り付け、
前記下側開口下方の汚物を最初に受け入れる第一区画
と、前記ポンプ側へ連通する第二区画とを区分する網状
体を有する仕切を設けたことにある。
【0010】前記仕切は前記ボールを囲む円筒状に形成
されていてもよい。また、前記水位センサーは第二区画
に収納されていてもよい。前記センサーとしてはフロー
センサーを用いることができる。
【0011】一方、本願発明にかかる介護ベッドの特徴
は、ベッド本体に上記特徴を兼ね備えた水洗トイレを有
していることにある。
【0012】
【発明の効果】上記本発明に係る水洗トイレの特徴によ
れば、ポンプと水位センサーとにより排水制御を行うと
いう簡易な構造で確実に防臭弁を開閉でき、しかも、電
磁弁等によらず水位制御を行うことで故障の可能性を低
減させ、メンテナンスの必要性を減少させることが可能
となった。
【0013】また、タンク内に網状体を有する仕切を設
け、粉砕された汚物のみがタンクから排出されるため、
連通管、排出ポンプ及び排出管内でのつまりを防止する
ことが可能となった。
【0014】さらには、別途貯水タンク等を設ける必要
がないため、多くのスペースを必要とすることなく、上
述の効果を有する水洗トイレを提供することが可能とな
った。本発明のさらに他の目的、構成及び効果について
は以下の発明の実施の形態の項において明らかになるで
あろう。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施形態について説明する。図1及び6に示すよう
に本発明に係る水洗トイレを備えた介護用ベッド1は、
大略、ベッド本体2と、浴槽本体3と、浄化装置4とを
備えている。また、水洗トイレユニット5は、水洗トイ
レ6と、制御装置7と、電磁ユニット8と、便座11
と、温水タンク16と、排水ポンプ40とを備えてい
る。水洗トイレ6の便座11側部分は、図1、3及び4
に示すように、すり鉢状の便器本体(ボウル、bow
l)20と、その外部を覆う略円筒形のタンク30と、
タンク30の上部に位置する給水環22と、給水管22
の上部に位置する通気部52と、便器本体20の下側開
口23を塞ぐための防臭弁32とを備えている。
【0016】図1〜4及び6に示すように、便座11の
下部には落下検知センサとして発光部18aと受光部1
8bとを有する光センサー18を設けてある。そして、
便器本体20の上側開口21の左右に隔てるように発光
部18aと受光部18bとを複数個対面させて並べるこ
とで、発光部18aから受光部18bに至る光路を便器
本体20の開口部に横切らせてある。かかる配置の光セ
ンサ18によれば、上側開口21から便器本体20内に
向かって一滴でも排泄物が落下すると、上記光路を遮る
ことで、洗浄水の給水や排気を開始させるトリガーとし
て機能する。
【0017】一方、上記便座本体20に対する給水は、
便器本体20の最上部外周に沿って設けられた給水環2
2から供給される。この給水環22は、環状に形成した
上下のステンレス板に対し細長い板状のステンレス板を
湾曲させて溶着することで、内部を空洞状に形成してあ
る。さらに、その上下方向内面に位置する板の下部を下
側に少し張り出させると共に、下側の環状の板との間に
スリット22aを形成してある。そして、このスリット
22aから第一給水管70を介して供給される洗浄水を
便器本体20の円錐面に沿わせて流すように構成してあ
る。
【0018】一方、便器本体20の下側開口23近傍の
外面には、ゴム製の環状のパッキング34を取り付けて
ある。また、図3に示すように、通常水位L1において
このパッキング34に密接することにより防臭弁32と
して機能するステンレス製の中空ボール33を、タンク
30内の貯水に浮かべてある。このボール33の外径
は、パッキング34の内径よりも小さくしてあり、図3
中の一点鎖線で示すボール33’のように第二水位L2
におけるパッキング34との非接触時には、貯水からそ
の2/3程度が水面上に露出するように構成してある。
【0019】タンク30の底面36は連通管41と連結
される排水側に傾斜させてあり、この傾斜によってタン
ク30内の排水を促進する。さらには、タンク30内の
下部内面に環状の仕切35が設けられており、タンク3
0内は仕切35によってタンク30内縁部に相当する第
一区画D1とタンク30外縁部に相当する第二区画D2
とに分けられる。したがって、便器本体20からタンク
30に流入してきた固形状の汚物は、先ず第一区画D1
に流入する。その後、第一区画D1から第二区画D2に
移動する際に、境界である仕切35を通過する過程で、
網の作用によって固形状の汚物は粉砕されることにな
り、連通管41や排水ポンプ40および排出管43内で
のつまりを未然に防止することが可能となる。
【0020】ところで、タンク30内の水位変化に伴
い、図3に示すように、ボール33の位置も変化する。
具体的には、通常水位L1の際には符号33で示す位置
にあったボールは、タンク内の水位の低下に伴い、第二
水位L2の時点では、符号33’に示す位置まで移動す
る。また、タンク30内の貯水が完全に排水された際に
は、符号33’’で示すように、ボール33’’は仕切
35のタンク底部30a側壁面及びタンク30底面36
に接触した状態で静止することになる。したがって、仕
切35は、タンク30内の水位変化に伴い、ボール33
がタンク30の端に偏るのを防止する役割も果たす。さ
らには、仕切35を網状とすることにより、ボール33
が仕切35に接触することに伴うボール33の損傷を防
止するという効果も有する。
【0021】また、タンク30内には、フローセンサー
である第一、第二水位センサー37、38が配置されて
いる。これら第一、第二水位センサー37、38、第
一、第二給水バルブ71、73,排水ポンプ40及び制
御装置7とで、タンク30内の排水を制御して防臭弁3
2の開閉を行う排水制御手段を構成する。
【0022】一方、タンク30内の第二区分D2に位置
するタンク底部30aは連通管41を介して排水ポンプ
40に接続されており、この排水ポンプ40はタンク底
部30aから上述の粉砕された汚物を吸引し、排出管4
3を介して外部に排出する。ここで、排水ポンプの取入
口42の高さはタンク30の底部30aと同じ高さであ
るか又は低くなるように配置されている。
【0023】次に、水洗トイレ6に設けられている弁座
11について説明する。図1、3及び4に示すように、
開口を有する支持フレーム10の上には、空気により膨
らむゴム製又は合成樹脂製のチューブよりなる上下一対
の上便座11a,下便座11bを重ねて構成した便座1
1を載置してある。便座11の上部からは、図8および
10に示すように、患者の局部を覆うゴム製又は合成樹
脂製のフラップ81を張り出させてある。さらに、上便
座11aの上表面部には複数の空気孔11cが設けられ
ており、11cを介して空気が使用者80の尻部全体に
わたって吹き付けられる。そして、長時間便座11に接
触する使用者80の尻部が蒸れることを防止する。
【0024】一方、便座11の支持フレーム10の下部
には尻部洗浄用の洗浄装置14を収納してある。この洗
浄装置14は、水道水を適温に上昇させる温水ヒーター
16aを内部に有する温水タンク16と洗浄装置14か
ら水平方向に伸縮可能な洗浄ノズル15からなる。な
お、温水タンク16に対する水道水の供給は給水バルブ
17を介して行われる。
【0025】尻部の乾燥を行う送風装置では、図7に示
すように、基板57に対して取付ねじ56を介して傾動
自在に取付られている送風ブロアー50から、通気部5
2に形成した空気孔53を介して使用者80の尻部に温
風を供給する。空気孔53を塞ぐための蓋54は合成樹
脂製の板であり、図2に示すように、その上端部の二カ
所でリング55により通気部52の外周部に開閉自在に
開閉自在に取付けられている。通常、蓋54は重力によ
り図7中の一点鎖線54’で示すように空気孔53を塞
ぐことで送風ブロアー50が水等により濡れることを防
ぐ。そして、排便終了時に送風ブロアー50から温風が
噴出されたとき、その風圧で蓋54がまくれ上がり、空
気孔53が開放される。
【0026】本実施形態では、送風ブロアー50を斜め
上向きに配置することで、温風が直接使用者80の尻部
に向かって送風可能に構成してある。したがって、省ス
ペース化を図りながら一定の風圧の送風を確実に使用者
80の尻部に吹き付けることが可能である。
【0027】一方、便器本体20内の排気を行う排気装
置60は、図5及び図6に示すように、吸気ブロアー6
0aと脱臭装置60bとからなる。吸気ブロアー60a
を介して便器本体20内の空気を吸引した後、脱臭装置
60bを介して脱臭後の空気を排出することで、臭気の
拡散を防止している。
【0028】次に、本願発明にかかる介護ベッド本体2
の他の部分について説明する。ベッド本体2は、図9に
示すように、前後に並ぶ頭板2a及び足板2bの左右を
一対の側板2c,2cで連結し、その上部に図1に一部
を示す格子2dを載置し、さらに、その上部にマット8
3を載置してその基礎構造を構成する。また、先の格子
2dは、マット83の上部を起立機構により傾斜状態で
引き起こすように持ち上げる。ベッド本体2の中間部に
は、図8および図9に示すように、水洗トイレ6、便座
11、制御装置7、電磁ユニット8、温水タンク16お
よび排水ポンプ40からなる水洗トイレユニット5を取
り付け、横になった使用者80の尻部が便座11の開口
部11dに位置するように配置してある。
【0029】なお、ベッド本体2と水洗トイレユニット
5は、水洗トイレ6の両側に配置されている温水タンク
16ならびに制御装置7がベッド本体2と継手9を介し
て接続させることにより、水洗トイレを兼ね備えた介護
ベット1を構成している。
【0030】また、本発明にかかる浴槽本体3はベット
本体2並びに水洗トイレ6の下部に配置されている。浴
槽本体3はベッド本体2の横側に引き出すことが可能で
あり、ベッド本体2上の利用者をリフトで吊り上げると
共に同じくベッド本体2の横側へ移動させて浴槽本体3
に入浴させるように用いる。
【0031】また、浴槽3内の風呂水を浄化するための
浄化装置4は、図6に示すように、浴槽本体3内の風呂
水を汲み上げるポンプ4aと、汲み上げたポンプ4aか
ら風呂水内の不純物やアンモニア等を浄化する濾過ユニ
ット4bと、風呂水を一定温度に保つためのヒーター4
cとを備えている。また、濾過ユニット4bに対して
は、外部から手動給水バルブ4dを介して水道水を供給
可能に構成してある。
【0032】ここで、図1〜7を参照しつつ、制御装置
7による制御手順について説明する。まず、通常状態で
は、空気孔53は蓋54により閉じられ、第二給水バル
ブ73が閉じられると共に排水ポンプ40は停止して、
タンク30内には貯水(貯留物)が通常水位L1まで貯
留されている。また、ボール33は、その浮力により貯
水の水面よりもその上部を露出しつつパッキング34に
接当し、防臭弁32が閉じられた状態となっている。
【0033】次いで、小便または大便などの排便が少し
でも便器本体20に向かって落下すると、光センサー1
8の複数の発光部18aから受光部18bに向かう少な
くとも一部の光が遮断され、以下に説明する制御手順に
したがって各装置が制御される。
【0034】まず最初に、排水ポンプ40が駆動して連
通管41を介してタンク底部30aからタンク30内の
貯水の吸引を開始する。その後、第二水位センサーがタ
ンク30内の貯水の水位が第二水位L2となったことを
感知した時点から若干の余裕時間を経て排水ポンプ40
の駆動が停止する。この第二水位L2ではボール33及
びパッキング34の密接が離脱し、防臭弁32が開弁状
態となると同時に、吸気ブロア60aが駆動され、便器
本体20内の臭気を吸引する排気が行われる。
【0035】また、第一給水バルブ71が開弁され、第
一給水管70及び洗浄水用スリット22aを介し、便器
本体20の円錐面全面に沿って洗浄水が流れる。貯水に
浮遊するボール33’には流下する洗浄水が便器本体2
0の下側開口23を介して滝の如く流下し、ボール3
3’に少しでも付着した排便等は、この洗浄水により洗
い流される。さらに、付着した排便にかかる洗浄水の勢
いでボール33’が全体に回動し、その結果として排便
等の付着部は下側に位置することとなる。上記余裕時間
だけ排水ポンプ40を駆動させたことによって、貯水の
水位は第二水位L2よりも若干低下しているが、第二水
位センサー38が貯水の水位が第二水位L2を越えたこ
とを感知すると、排水ポンプ40はしばらく再駆動し、
貯水の水位は第二水位L2近傍に制御される。
【0036】上述の水位変化に伴って、通常水位L1に
あっては符号33に示す位置にあったボールは、水位が
第二水位L2に達した際には符号33’に示す位置に、
さらには、タンク30内の貯水が無くなった際には、符
号33’’に示す位置に移動することになる。
【0037】したがって、水位変化に伴うボール33の
移動により、防臭弁32は開弁状態となり、使用者80
から排出された汚物は、上述した洗浄水用スリット22
aより供給された洗浄水によりタンク30内に運搬さ
れ、洗浄水と共にタンク30内に設けられた仕切35を
通過すると同時に、網目の作用により固体状の汚物は粉
砕される。粉砕された汚物は上述の洗浄水と共に排水ポ
ンプ40により吸引され、外部に排出される。
【0038】制御装置7内のタイマーで利用者の排便時
間として適宜設定された3分程度の所定時間経過後、洗
浄水用スリット22aからの洗浄水の流下及び吸気ブロ
アー60aを介しての臭気の吸引は継続して行われてお
り、排水ポンプ40がさらに駆動されることでタンク3
0の貯水は連通管41を介して排水ポンプ40による吸
引により外部に排出される。
【0039】適宜時間の後、洗浄ノズル15が洗浄装置
14から使用者80の局部に向かって水平方向に伸長
し、給水ポンプ14aの駆動により温水噴出口15cか
ら上側に向かって洗浄水を一定時間吹き付けて局部の洗
浄を行う。局部洗浄の終了後、給水ポンプ14aの駆動
は停止し、洗浄ノズル15は元の状態に縮小する。この
際、給水バルブ17が一定時間開弁され、温水タンク1
6内の貯水が一定となるように制御される。また、洗浄
ノズル15の縮小と同時に、排水ポンプ40が停止する
と共に第二給水バルブ73が開弁されて、外部の水道水
が第二給水管72からタンク30内に供給され、タンク
30内の水位を強制的に上昇させる。さらには、空気孔
53からの送風の吹き付けも同時に開始される。その
後、第一水位センサー37によって貯水が通常水位L1
に達したことを感知すると、第二給水バルブ73が閉じ
られ、最初の状態に戻ることとなる。この際、給水制御
手段としての第二給水管72が第一給水管70とは別に
設けられているので、防臭弁32の閉弁後にもパッキン
グ34に対するボール33の接当圧力を高めることがで
きる。これら一連の動作の終了後に、ベッドの上部を平
坦に復帰させる。
【0040】最後に、本発明の他の実施形態の可能性に
ついて言及する。上記実施形態では、第一、第二水位セ
ンサー37,38としてフローセンサーを採用している
が、これに限られるものではなく、例えば、光ファイバ
ーを利用した非接触の水位センサを採用してもよい。
【0041】また、上記実施形態では、水洗トイレ6を
ベッド本体2に設けた介護用ベッド1として本発明を実
施した。しかし、本発明に係る水洗トイレ6は、例えば
水洗トイレユニット5ごとにベッド脇に設置する簡易ト
イレとして使用できる他、車椅子等にも取り付けること
ができるし、車輌や船舶等の乗物用にも用いることが可
能である。
【0042】また、上記実施形態では、防臭弁32の弁
体たるボール33をステンレス製の中空ボールにより構
成した。しかし、このボール33は、水より比重が軽く
表面に付着した排便等が落ち易い加工の施されたもので
あればよく、例えば、発泡スチロール玉に金属を蒸着等
して作成してもよい。また、合成樹脂や金属性の中空球
表面にテフロン(登録商標)樹脂加工等の汚れを落ち易
くする加工を施してもよい。
【0043】また、上記実施形態では、タンク30内の
給排水および排気、さらには使用者80尻部への送風噴
射および洗浄ノズル15による尻部の洗浄水の噴射等を
制御装置7による制御でおこなっているが、これら又は
これらの一部を手動で制御あるいは調整するようにして
もよい。
【0044】また、上記実施形態では、第一、第二給水
管70,72を介してタンク30内への供給される洗浄
水として水道水を使用しているが、前述した浴槽本体3
内の貯水をポンプで吸引しタンク30内に給水するよう
にしてもよい。
【0045】なお、特許請求の範囲の項に記入した符号
は、あくまでも図面との対照を便利にするためのものに
すぎず、当該記入により本発明は添付図面の構成に限定
されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る介護ベッドにおける水洗トイレ
部の縦断面図である。
【図2】本願発明に係る水洗トイレユニットの平面図で
ある。
【図3】図2のA−A部断面図である。
【図4】図2のB−B部断面図である。
【図5】本願発明に係る水洗トイレユニットの底面図で
ある。
【図6】本願発明に係る水洗トイレを有する介護ベット
の配管図及び制御系統図である。
【図7】図2のC−C部拡大断面図である。
【図8】本発明に係る介護ベットならびに水洗トイレの
使用態様を示す参考図である。
【図9】本願発明に係る介護ベッドの平面図である。
【図10】本願発明に係る水洗トイレに備え付けられた
便器の斜視図である。
【符号の説明】
1 介護用ベッド 2 ベッド本体 2a 頭板 2b 足板 2c 側板 2d 格子 3 浴槽本体 4 浄化装置 4a ポンプ 4b 濾過ユニット 4c ヒーター 4d 手動給水バルブ 5 水洗トイレユニット 6 水洗トイレ 7 制御装置 8 電磁ユニット 9 継手 10 支持フレーム 11 便座(ゴムチューブ) 11a 上便座 11b 下便座 11c 空気孔 11d 便座開口部 11e 通気管 12 空気供給ブロア 14 洗浄装置 14a 給水ポンプ 15 洗浄ノズル 15a 基部 15b 伸縮部 15c 温水噴出口 16 温水タンク 16a 温水ヒーター 17 給水バルブ 18 落下物検出光センサー 18a 発光部 18b 受光部 19 センサー支持フレーム 20 便器本体 21 上側開口 22 給水環 22a 洗浄水用スリット 23 下側開口 30 タンク 30a タンク底部 32 防臭弁 33 ボール 33’ ボール 33’’ ボール 34 パッキング 35 仕切 36 タンク底面 37 第一水位センサー 38 第二水位センター 40 排水ポンプ 41 連通管 42 取入口 43 排出管 44 タンク支持板 50 送風ブロア 51 送風ヒーター 52 通気部 53 空気孔 54 蓋 54’ 蓋 55 リング 56 取付ねじ 57 基板 58 ブロア突出孔 60 排気装置 60a 吸気ブロア 60b 脱臭装置 70 第一給水管 71 第一給水バルブ 72 第二給水管 73 第二給水バルブ 80 使用者 81 フラップ 82 ベッド開口部 83 マット D1 第一区画 D2 第二区画 L1 通常水位 L2 第二水位

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器本体(20)、タンク(30)、こ
    のタンク(30)への給水部(22)並びにこれら便器
    本体(20)及びタンク(30)を遮断する防臭弁(3
    2)を設け、このタンク(30)に浮かぶボール(3
    3)と便器本体(20)の下側開口(23)近傍に位置
    し且つ前記ボール(33)と密接可能な環状のパッキン
    グ(34)とにより前記防臭弁(32)を構成し、この
    タンク(30)内の貯留物を排出するためのポンプ(4
    0)を設け、タンク(30)に給排水制御用の水位セン
    サー(37,38)を取り付け、前記下側開口(23)
    下方の汚物を最初に受け入れる第一区画(D1)と、前
    記ポンプ(40)側へ連通する第二区画(D2)とを区
    分する網状体を有する仕切(35)を設けたことを特徴
    とする水洗トイレ。
  2. 【請求項2】 前記仕切(35)が前記ボール(33)
    を囲む円筒状に形成されたことを特徴とする請求項1に
    記載の水洗トイレ。
  3. 【請求項3】 前記水位センサー(37,38)が前記
    第二区画(D2)に収納されていることを特徴とする請
    求項1又は2のいずれかに記載の水洗トイレ。
  4. 【請求項4】 前記センサー(37,38)がフローセ
    ンサーである請求項1〜3のいずれかに記載の水洗トイ
    レ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4項のいずれかに記載の水洗
    トイレ(6)とベッド本体(2)とを有する介護用ベッ
    ド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011513010A (ja) * 2008-03-10 2011-04-28 故▲鳳▼彬 揺籃式の負圧看護ベッド
CN103147502A (zh) * 2013-02-16 2013-06-12 冯世英 浮球式座便器

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