JP2002120921A - 低騒音型オフセットチェーン - Google Patents

低騒音型オフセットチェーン

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JP2002120921A
JP2002120921A JP2000316765A JP2000316765A JP2002120921A JP 2002120921 A JP2002120921 A JP 2002120921A JP 2000316765 A JP2000316765 A JP 2000316765A JP 2000316765 A JP2000316765 A JP 2000316765A JP 2002120921 A JP2002120921 A JP 2002120921A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣合うリンク同士が衝突する部位の隙間を小
さくするかなくすことにより、騒音の低減を図る。 【解決手段】 オフセットチェーン10はリンク12が
連結ピン14によって無端状に連結されてなる。ヒンジ
部30とヒンジ部22は、連結ピン14の軸に直角な平
面内で対向している。ヒンジ部30の対向面は、半円形
の突起32を有する。ヒンジ部22の対向面は、チェー
ン10のピッチ線上において、連結ピン14の軸に直角
に形成された平坦面34と、ピッチ線の上下において平
坦面34に連続してヒンジ部30の対向面に向う隆起面
36とを有する。チェーンが弛緩すると、隣合うリンク
は連結ピン14を中心にして相対的に回動する。突起3
2は隆起面36と対峙する位置まで移動する。突起32
と隆起面36との間では隙間が小さくなり、隣合うリン
ク同士の軸方向移動量が制限される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リンクを連結ピン
によって無端状に連結してなるオフセットチェーンに関
する。より詳細には、本発明は、連結ピンを中心として
隣合うリンクが屈曲したときに、リンク間の隙間が可及
的に小さくなるように構成した低騒音型オフセットチェ
ーンに関する。
【0002】
【従来の技術】オフセットチェーンは、特開2000−
72214の図2に記載されるように、同一形状の樹脂
製リンク本体を連結ピンによって無端状に連結してな
る。この種のオフセットチェーンでは、リンク本体の一
端において連結ピンが貫通するブシュ孔が形成されると
ともに、リンク本体の他端において連結ピンが嵌合する
一対のピン孔が形成されている。1つのリンクのブシュ
孔と隣合うリンクのピン孔とを整列させて連結ピンをそ
れぞれの孔に挿通することで、リンクは無端状に連結さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】オフセットチェーンを
走行させると、隣合うリンク同士が連結ピンの軸方向及
び/又は連結ピンの径方向に相対的に移動して騒音が発
生する。このような挙動は、隣合うリンク同士が軸方向
隙間や径方向隙間をもって連結されているからである。
特に、曲面搬送用チェーンでは、これらの隙間が比較的
大きく、その分、衝突時の騒音が大きくなる。
【0004】ところで、騒音が発生するために、隙間は
大きな要素であるが、その他に、隣合うリンク同士の自
由度も大きな要素である。図17に示されるように、一
般に、チェーン510は駆動スプロケット512と被動
スプロケットに捲回され、緊張側514と弛緩側516
がある。緊張側514は駆動スプロケット512の牽引
力を受け、隣合うリンク同士の相対移動が比較的拘束さ
れている。駆動スプロケット512から牽引力が働いて
いる緊張側514では、隣合うリンク同士は相対的に移
動しづらい。一方、弛緩側516では、緊張側に比べて
牽引力が小さく、装置や搬送物への振動も加わり、さら
に、チェーンの軌道も規制されていないことから、隣合
うリンク同士は相対的に移動しやすい。また、アイドラ
ローラ518によって、隣合うリンクが強制的に屈曲さ
せられることもある。したがって、弛緩側における隣合
うリンク同士の相対的な移動によって騒音が発生しやす
い。
【0005】本発明の目的は、隣合うリンク同士が衝突
する部位の隙間を小さくするかなくすことにより、騒音
の低減を図ることを目的とする。隙間は、連結ピンの軸
方向及び連結ピンの径方向に存在するので、これらの隙
間を可及的に小さくすることにより、特に、隣合うリン
クの自由度の大きいチェーンの弛緩側でこれらの隙間を
可及的に小さくすることにより、騒音の低減を図ること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、リン
クを構成するリンク本体の一端に連結ピンが貫通するブ
シュ孔が形成されるとともに、リンク本体の他端に前記
連結ピンが嵌合するピン孔が形成され、隣合うリンク本
体同士を前記連結ピンで無端状に連結したオフセットチ
ェーンにおいて、前記連結ピンの周囲における隣合うリ
ンク同士の軸方向対向面の一方が、前記軸方向対向面の
他方に向って突出する突起を有し、前記軸方向対向面の
他方が、前記隣合うリンク同士の屈曲時に、前記突起と
の間の隙間を減少させる隆起面を有するオフセットチェ
ーンにより前記課題を解決した。
【0007】本発明は、第2に、リンクを構成するリン
ク本体の一端に連結ピンが貫通するブシュ孔が形成され
るとともに、リンク本体の他端に前記連結ピンが嵌合す
るピン孔が形成され、隣合うリンク本体同士を前記連結
ピンで無端状に連結したオフセットチェーンにおいて、
前記連結ピンの周囲における隣合うリンク同士の軸方向
対向面の一方が、前記軸方向対向面の他方に向って突出
する隆起面を有し、前記軸方向対向面の他方が、前記隣
合うリンク同士の屈曲時に、前記隆起面との間の隙間を
減少させ、前記隆起面に沿って対峙する対向面を有する
オフセットチェーンにより前記課題を解決した。
【0008】本発明は、第3に、トッププレートととも
にリンクを構成するリンク本体の一端に連結ピンが貫通
するブシュ孔が形成されるとともに、リンク本体の他端
に前記連結ピンが嵌合するピン孔が形成され、隣合うリ
ンク本体同士を前記連結ピンで無端状に連結したオフセ
ットチェーンにおいて、前記リンク本体の一端及び/又
は他端が、前記隣合うリンク同士の屈曲時に、隣合うリ
ンクのトッププレートとの間の隙間を減少させる突起を
有するオフセットチェーンにより前記課題を解決した。
【0009】本発明では、隣合うリンクが互いに屈曲し
たとき、軸方向隙間又は径方向隙間が減少する。これら
の隙間は実質的に0になることが好ましい。隙間を小さ
くすることによって、チェーンの弛緩時のように隣合う
リンクが拘束されない状態において、隣合うリンク同士
の衝突によって生じる騒音が小さくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る低騒音型オフセットチェーンの実施形態を説明する。
図1乃至図3は第1の実施形態を示し、隣合うリンク同
士の屈曲時に連結ピンの軸方向隙間を漸減させたオフセ
ットチェーンを示している。図1は、オフセットチェー
ンを裏面側から見た斜視図、図2は、オフセットチェー
ンを構成するリンクを裏面側から見た斜視図、図3は屈
曲前後における隣合うリンクの挙動を示す正面図であ
る。
【0011】オフセットチェーン10は、同一形状の樹
脂製リンク12が連結ピン14によって無端状に連結さ
れてなる。それぞれのリンク12は、隣合うリンクを牽
引するリンク本体16と、物品を載荷するトッププレー
ト18よりなる。本実施形態のリンク本体16とトップ
プレート18は一体であるが、これらが別体に成形され
た後、リンク12として組み立てられるものもある。
【0012】リンク本体16は、一対のプレート20,
20を有する。それぞれのプレート20の一端のヒンジ
部22には、ブシュ孔24が形成されている。また、そ
れぞれのプレート20の他端のヒンジ部23には、ピン
孔26が形成されている。リンク12は、他端のプレー
ト20,20間に、ピン孔28が形成された第2のヒン
ジ部30が設けられている。整列するブシュ孔24とピ
ン孔26,28にD形状の連結ピン14を挿通すること
で、リンク12は連結ピン14を中心に屈曲自在に連結
される。リンク12が屈曲自在であるためには、1つの
リンク12と隣合うリンク12とが、連結ピン軸方向の
対向面において隙間を持つことが必要であり、特に、曲
面搬送用チェーンでは隙間が大きくなる。
【0013】ヒンジ部30とヒンジ部22の側面は、連
結ピン14の軸に直角な平面内で対向している。ヒンジ
部30の対向面は、チェーン10のピッチ線上におい
て、ヒンジ部22の対向面に向って突出する半円形の突
起32を有する。一方、ヒンジ部22の対向面は、チェ
ーン10のピッチ線上において、連結ピン14の軸に直
角に形成された平坦面34と、ピッチ線の上下において
平坦面34に連続してヒンジ部30の対向面に向う隆起
面36とを有する。
【0014】図3に詳細に示されるように、牽引される
等によりチェーン10が緊張しているときには、チェー
ン10は直線状態にあり、図3aのように、突起32
は、平坦面34に対峙している。突起32の先端と平坦
面34との間には、隣合うリンク同士の屈曲を許した
り、曲面搬送を許したりするように隙間が存在する。チ
ェーンの戻り側のようにチェーンが弛緩すると、図3b
に示されるように、隣合うリンクは連結ピン14を中心
にして相対的に回動する。これにより、突起32は隆起
面36と対峙する位置まで移動する。突起32と隆起面
36との間では隙間が小さくなり、隣合うリンク同士の
軸方向移動量が制限される。隆起面36は、平坦面34
との放射状の境界線から高さが漸増している。したがっ
て、境界線を越えると、隣合うリンクの屈曲角度が大き
くなるに伴って隙間が小さくなる。隣合うリンクが一定
の屈曲角度を越えると、突起32と隆起面36との間の
隙間がなくなり、突起32は隆起面36に接する。
【0015】本実施形態では、連結ピン14の周囲に突
起32を設けるとともに、連結ピン14の周囲に隆起面
36を設けている。これにより、隣合うリンク同士の屈
曲角度を基準にして隙間を設定することができる。例え
ば、チェーンがスプロケットに捲回するときの隣合うリ
ンクの屈曲角度は一義的に定まる。その屈曲角度におい
て、突起32が隆起面34に接するように隆起面34の
形状を定めることで、チェーン10がスプロケットに捲
回するときに屈曲不良を防止することができる。
【0016】以上の実施形態では、ヒンジ部30の両側
側面に突起32を設けているが、改変例として、他の対
向面間に突起及び隆起面を設けてもよく、突起及び隆起
面を1つの対向面だけに設けてもよい。また、ピッチ線
の上下に隆起面36を設けることで、トッププレートが
山形及び谷形のいずれに屈曲しても隙間が小さくなる
が、ピッチ線の上又は下の一方に隆起面36を設けるこ
とで、一方の屈曲方向においてのみ隙間を小さくし、他
方の屈曲方向には自由に隣合うリンクが回動できるよう
にしておくことができる。例えば、チェーン10がスプ
ロケットに捲回して、隣合うリンクのトッププレートが
山形に屈曲する方向には、自由に屈曲できるようにする
ことができ、チェーン10の戻り側で、アイドラローラ
に接してトッププレートが谷形に屈曲する方向には、隙
間を制限するようにすることができる。
【0017】図4及び図5は第2の実施形態を示し、隣
合うリンク同士の屈曲時に連結ピンの軸方向隙間を直ち
に減少させたオフセットチェーン110を示している。
図4は、オフセットチェーン110を構成するリンク1
12を裏面側から見た斜視図、図5は屈曲前後における
隣合うリンク112の挙動を示す正面図である。オフセ
ットチェーン110は、平坦面と隆起面の構成を除き、
第1の実施形態と同じである。本実施形態のオフセット
チェーン110では、ヒンジ部130とヒンジ部122
の側面は、連結ピンの軸に直角な平面内で対向してい
る。ヒンジ部130の対向面は、チェーン110のピッ
チ線上において、ヒンジ部122の対向面に向って突出
する半円形の突起132を有する。一方、ヒンジ部12
2の対向面は、チェーン110のピッチ線上において、
連結ピンの軸に直角に形成された平坦面134と、ピッ
チ線の上下において平坦面134に連続する傾斜面13
5と、傾斜面135に連続し、連結ピンの軸に直角に形
成されてヒンジ部130の対向面に平行な隆起面136
とを有する。
【0018】図5に詳細に示されるように、平行面13
4は、突起132の大きさより僅かに大きく、隣合うリ
ンク112が少し屈曲すれば、突起132が隆起面13
6に対峙する程度の幅である。したがって、チェーン1
10が緊張したり、ガイドに沿って走行しているときに
は、チェーン110は直線状態にあり、図5aのよう
に、突起132は、平坦面134に対峙している。この
状態において、曲面搬送用チェーンでは、水平方向への
屈曲が許される。スプロケットへの捲回時やチェーンの
戻り側では、図5bに示されるように、隣合うリンクは
連結ピンを中心にして相対的に回動する。これにより、
突起132は隆起面136と直ちに対峙する位置まで移
動する。このとき、傾斜面135が突起132を隆起面
136に案内する。
【0019】本実施形態では、屈曲角度の大きさとは無
関係に、隣合うリンクの軸方向隙間が小さくなる。した
がって、チェーン110がスプロケットに捲回すること
に何の支障もない。突起132と隆起面134との間の
関係において、隙間を可及的に小さくすることが好まし
く、この観点から、突起132と隆起面134とは隣合
うリンク112の屈曲時に隣接する関係にある。なお、
突起を設ける部位等においては、第1の実施形態と同じ
ように、改変することができる。
【0020】図6乃至図8は第3の実施形態を示し、第
1及び第2の実施形態と同じく、隣合うリンク同士の屈
曲時に連結ピンの軸方向隙間を漸減させたオフセットチ
ェーンを示している。図6は、オフセットチェーンを裏
面側から見た斜視図、図7は、オフセットチェーンを構
成するリンクを裏面側から見た底面図、図8は屈曲前後
における隣合うリンクの挙動を示す底面図である。
【0021】オフセットチェーン210は、同一形状の
樹脂製リンク212が連結ピン214によって無端状に
連結されてなる。それぞれのリンク212は、隣合うリ
ンクを牽引するリンク本体216と、物品を載荷するト
ッププレート218よりなる。本実施形態のリンク本体
216とトッププレート218は一体であるが、これら
が別体に成形された後、リンク212として組み立てら
れるものもある。
【0022】リンク本体216は、一対のプレート22
0,220を有する。それぞれのプレート220の一端
のヒンジ部222には、ブシュ孔224が形成されてい
る。また、それぞれのプレート220の他端のヒンジ部
223には、ピン孔226が形成されている。整列する
ブシュ孔224とピン孔226にD形状の連結ピン21
4を挿通することで、リンク212は連結ピン214を
中心に屈曲自在に連結される。
【0023】ヒンジ部222は、一端に向って収斂する
側面を有する。ヒンジ部224は他端に向って拡開する
側面を有する。チェーン210が直線状態にあるとき、
それぞれの側面は、互いに平行な側面、すなわち、対向
面で隙間をもって対峙している。なお、チェーン210
が直線状態にあるとき、それぞれの対向面が互いに平行
あればよく、それぞれの側面がトッププレートに向って
収斂及び拡開していてもよい。
【0024】図9及び図10は、対向面の形態の改変例
を示し、図9では、ヒンジ部250,252の対向面2
54,256が周方向で波状に形成されている。また、
図10では、ヒンジ部260,262の対向面264,
266が周方向でギヤ歯状に形成されている。
【0025】チェーンが緊張しているときには、チェー
ン210は直線状態にあり、それぞれの対向面は均等な
隙間で対峙している。この隙間が、隣合うリンク212
の屈曲を許したり、曲面搬送を許したりする。隣合うリ
ンクが連結ピン214を中心にして相対的に回動する
と、対向面が互いに近接する。対向面の形態によって、
隙間の減少量は異なるが、いずれにしても、チェーン2
10が直線状態にあるときの初期隙間より、隙間は小さ
くなる。これによって、隣合うリンク同士の軸方向移動
量が制限される。
【0026】図11及び図12は、隣合うリンクの一方
向への屈曲時のみ隙間を小さくするオフセットチェーン
の実施形態について、対向面の改変例を示している。図
11において、一方がブシュ孔270を備えたヒンジ部
272であり、他方がピン孔274を備えたヒンジ部2
76である。ヒンジ部272とヒンジ部276の対向面
には、それぞれ平坦面280,282と隆起面284,
286が180°の位相で形成されている。図12は、
対向面の展開図であり、平坦面280,282は連結ピ
ンの軸に直角であり、隆起面284,286は境界線か
ら対峙する対向面に向っている。
【0027】チェーンが直線状態にあるとき、隆起面2
84,286は所定の隙間で対峙している。それぞれの
ヒンジ部が一方向に相対的に回転したとき、すなわち、
隆起面284,286が近接する方向に移動したとき、
隙間が小さくなる。例えば、図12において、上方に記
載したヒンジ部272が図中左側に移動すると、隙間が
小さくなる。この方向とは逆の方向にヒンジ部が相対的
に回転したとき、ヒンジ部は90°まで自由に回転する
ことができる。自由に回転する方向と、チェーンがスプ
ロケットに捲回する方向とを一致させることにより、チ
ェーンが何の支障もなくスプロケットに捲回することが
でき、チェーンが反る方向に隣合うリンクが回転すると
きだけ、隙間を小さくさせることができる。
【0028】図13乃至図17は、連結ピンとブシュ孔
との間の径方向隙間によって生じる衝突音(騒音)を低
減する目的で構成された実施形態を示している。図13
は、第4実施形態のオフセットチェーンにおけるチェー
ンの裏面から見た斜視図、図14は図13の隣合うリン
クの屈曲挙動時の斜視図である。
【0029】オフセットチェーン310は、同一形状の
樹脂製リンク312が連結ピンによって無端状に連結さ
れてなる。それぞれのリンク312は、隣合うリンクを
牽引するリンク本体316と、物品を載荷するトッププ
レート318よりなる。本実施形態のリンク本体316
とトッププレート318は一体であるが、これらが別体
に成形された後、リンク312として組み立てられるも
のもある。
【0030】リンク本体316は、プレート320を有
する。プレート320の一端のヒンジ部322には、ブ
シュ孔324が形成されている。また、プレート320
の他端のヒンジ部323には、ピン孔326が形成され
ている。リンク312の他端には、トッププレート31
8と一体で、ピン孔328が形成された第2のヒンジ部
330が設けられている。整列するブシュ孔324とピ
ン孔326,328にD形状の連結ピンを挿通すること
で、リンク312は連結ピンを中心に屈曲自在に連結さ
れる。隣合うリンク312同士が屈曲自在であるために
は、ブシュ孔324と連結ピンとの間に径方向の隙間が
必要であるが、この隙間が騒音発生の原因となってい
る。本実施形態では、チェーン310の屈曲時に前記隙
間を小さくすることを目的としている。
【0031】そこで、リンク本体316の他端のヒンジ
部326において、チェーンのピッチ線方向に延びる突
起332が設けられている。この突起332は、チェー
ン310が直線状態のとき、トッププレート318には
接触しない。チェーンの戻り側等において、隣合うリン
ク312が屈曲すると、突起332はトッププレート3
18に近付く。本実施形態では、隣合うトッププレート
318同士が、円弧面で対峙しており、突起332は隣
合うリンクのトッププレート318の円弧面に隣接す
る。これによって、隣合うリンク312は径方向の隙
間、特に、チェーンのピッチ線方向の隙間が小さくな
り、リンクの衝突によって生じる騒音を低減することが
できる。
【0032】図15は、第3実施形態のオフセットチェ
ーン改変例におけるチェーンの表面から見た斜視図、図
16は図15の隣合うリンクの関係を示し斜視図であ
る。本実施形態のオフセットチェーン410では、リン
ク本体416の一端のヒンジ部422において、チェー
ンのピッチ線方向に延びる突起432が設けられてい
る。この突起432は、チェーン410が直線状態のと
き、トッププレート418には接触しない。チェーンの
戻り側等において、隣合うリンク412が屈曲すると、
突起432はトッププレート418の裏面に近付く。こ
れによって、隣合うリンク412は径方向の隙間、特
に、チェーンのピッチ線方向の隙間が小さくなり、リン
クの衝突によって生じる騒音を低減することができる。
【0033】図13乃至図17の実施形態は、一端又は
他端において、単独で突起332及び突起432を設け
た例であるが、双方の突起をプレートに設けてもよい。
また、チェーンがスプロケットに捲回するとき、屈曲を
円滑にしなければならない。したがって、本実施形態の
チェーンでは、捲回時の屈曲角度で突起がトッププレー
トに接するように構成されている。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明では、連結ピンの周囲の
対向面に突起及び隆起面を設けたので、隣合うリンクが
相対的に回動したとき、突起と隆起面との間の隙間が小
さくなり、これによって、隣合うリンク同士の軸方向移
動量が少なくなる。したがって、チェーンの戻り側のよ
うにチェーンが弛緩して、隣合うリンク同士が互いに衝
突するようなことがあっても、衝突時に生じる騒音が低
減される。また、隙間を小さくすることにより、隣合う
リンク同士の衝突時の衝突力や距離が減少し、リンクの
摩耗を低減する効果もある。
【0035】請求項2の発明では、チェーンが直線状態
にあるとき、隆起面と対向面との間に隙間を確保し、隣
合うリンクが屈曲状態になったときに、隆起面と対向面
との間の隙間を減少させたので、請求項1の発明と同様
に、隣合うリンクの軸方向移動量が少なくなり、リンク
同士の衝突によって生じる騒音が低減される。また、隙
間を小さくすることにより、隣合うリンク同士の衝突時
の衝突力や距離が減少し、リンクの摩耗を低減する効果
もある。
【0036】請求項3の発明では、チェーンの屈曲時に
突起が隣合うリンクに近接するので、ブシュ孔と連結ピ
ンとの間に存在する隙間によって、隣合うリンクの径方
向移動量が少なくなり、リンク同士の衝突によって生じ
る騒音が低減される。また、隙間を小さくすることによ
り、隣合うリンク同士の衝突時の衝突力や距離が減少
し、リンクの摩耗を低減する効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1実施形態のオフセットチェ
ーンを裏面側から見た斜視図。
【図2】 図1のオフセットチェーンを構成するリンク
を裏面側から見た斜視図。
【図3】 図1のオフセットチェーンの屈曲前後におけ
る隣合うリンクの挙動を示す正面図。
【図4】 本発明による第2の実施形態のオフセットチ
ェーンを構成するリンクを裏面側から見た斜視図。
【図5】 図4のオフセットチェーンの屈曲前後におけ
る隣合うリンクの挙動を示す正面図。
【図6】 本発明による第3実施形態のオフセットチェ
ーンを裏面側から見た斜視図。
【図7】 図6のオフセットチェーンの一部断面を含む
底面図。
【図8】 図6のオフセットチェーンの対向面の関係を
示す底面図。
【図9】 本発明による第3の実施形態の改変例のオフ
セットチェーンの対向面の関係を示す底面図。
【図10】 本発明による第3の実施形態のさらに他の
改変例のオフセットチェーンの対向面の関係を示す底面
図。
【図11】 本発明による第3の実施形態のさらに他の
改変例のオフセットチェーンの対向面の関係を示す斜視
図。
【図12】 図11の対向面の関係を示す展開図。
【図13】 本発明による第4実施形態のオフセットチ
ェーンを構成するリンクを裏面側から見た斜視図。
【図14】 図13の屈曲時の隣合うリンクの関係を示
す斜視図。
【図15】 本発明による第4実施形態の改変例のオフ
セットチェーンを構成するリンクを表面側から見た斜視
図。
【図16】 図15の屈曲時の隣合うリンクの関係を示
す斜視図。
【図17】 従来のチェーンの取り付け状態を示す側面
図。
【符号の説明】
【符号の説明】
10,110,210 オフセットチェーン 12,112,212 リンク 14, 214 連結ピン 16, 216 リンク本体 18, 218 トッププレート 20, 220 プレート 22,122,222 ヒンジ部 23, 223 ヒンジ部 24, 224 ブシュ孔 26, 226 ピン孔 28 ピン孔 30,130 ヒンジ部 32,132 突起 34,134 平坦面 135 傾斜面 36,136 隆起面 250 ヒンジ部 252 ヒンジ部 254 対向面 256 対向面 260 ヒンジ部 262 ヒンジ部 264 対向面 266 対向面 270 ブシュ孔 272 ヒンジ部 274 ピン孔 276 ヒンジ部 280,282 平坦面 284,286 隆起面 310,410 オフセットチェーン 312,412 リンク 316,416 リンク本体 318,418 トッププレート 320 プレート 322,422 ヒンジ部 323 ヒンジ部 324 ブシュ孔 326 ピン孔 328 ピン孔 330 ヒンジ部 332,432 突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンクを構成するリンク本体の一端に連
    結ピンが貫通するブシュ孔が形成されるとともに、リン
    ク本体の他端に前記連結ピンが嵌合するピン孔が形成さ
    れ、隣合うリンク本体同士を前記連結ピンで無端状に連
    結したオフセットチェーンにおいて、 前記連結ピンの周囲における隣合うリンク同士の軸方向
    対向面の一方が、前記軸方向対向面の他方に向って突出
    する突起を有し、 前記軸方向対向面の他方が、前記隣合うリンク同士の屈
    曲時に、前記突起との間の隙間を減少させる隆起面を有
    する、 オフセットチェーン。
  2. 【請求項2】 リンクを構成するリンク本体の一端に連
    結ピンが貫通するブシュ孔が形成されるとともに、リン
    ク本体の他端に前記連結ピンが嵌合するピン孔が形成さ
    れ、隣合うリンク本体同士を前記連結ピンで無端状に連
    結したオフセットチェーンにおいて、 前記連結ピンの周囲における隣合うリンク同士の軸方向
    対向面の一方が、前記軸方向対向面の他方に向って突出
    する隆起面を有し、 前記軸方向対向面の他方が、前記隣合うリンク同士の屈
    曲時に、前記隆起面との間の隙間を減少させ、前記隆起
    面に沿って対峙する対向面を有する、 オフセットチェーン。
  3. 【請求項3】 トッププレートとともにリンクを構成す
    るリンク本体の一端に連結ピンが貫通するブシュ孔が形
    成されるとともに、リンク本体の他端に前記連結ピンが
    嵌合するピン孔が形成され、隣合うリンク本体同士を前
    記連結ピンで無端状に連結したオフセットチェーンにお
    いて、 前記リンク本体の一端及び/又は他端が、前記隣合うリ
    ンク同士の屈曲時に、隣合うリンクのトッププレートと
    の間の隙間を減少させる突起を有する、 オフセットチェーン。
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