JP2002120723A - 車両の空気バネ式懸架装置および差圧弁 - Google Patents

車両の空気バネ式懸架装置および差圧弁

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JP2002120723A JP2001240212A JP2001240212A JP2002120723A JP 2002120723 A JP2002120723 A JP 2002120723A JP 2001240212 A JP2001240212 A JP 2001240212A JP 2001240212 A JP2001240212 A JP 2001240212A JP 2002120723 A JP2002120723 A JP 2002120723A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車重に応じて差圧弁が開く差圧ΔPを高めら
れる車両の空気バネ式懸架装置を提供する。 【解決手段】 車軸を懸架する左右の空気バネと、各空
気バネを連通する連通路3と、各空気バネの圧力差に応
じて連通路3を開閉する一対の差圧弁1,2を並列に備
える車両の空気バネ式懸架装置において、差圧弁1,2
の弁体6は2つの受圧面8,5を有し、弁体6を閉じ側
に付勢する第一空気バネの圧力P1を受ける閉じ側有効
受圧面積A1−(A2−A3)を弁体6を開き側に付勢
する第二空気バネの圧力P2を受ける開き側有効受圧面
積A3より大きく設定し、かつ弁体6を閉じ側に付勢す
るスプリング4を設け、車重に応じて差圧弁1,2が開
く差圧ΔPを高める構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両等に備え
られる空気バネ式懸架装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の空気バネ式懸架装置として4点支
持方式のものは、図6に示すように、車軸を懸架する左
右の第一、第二空気バネ11,12を備え、第一、第二
空気バネ11,12に導かれる空気圧力が高さ調整弁1
3を介して調整され、車高が自動的に調整される。
【0003】第一、第二空気バネ11,12の一方がエ
ア漏れしたときに対処して、第一、第二空気バネ11,
12の圧力差に応じて両者を連通する差圧弁ユニット1
0を備える。差圧弁ユニット10は第一、第二空気バネ
11,12のうち正常な空気バネの高い圧力をエア漏れ
した空気バネへと導き、車体が大きく傾かないようにな
っている。
【0004】図7は従来の差圧弁ユニット10を示すも
ので、この差圧弁ユニット10は同一構成の一対の差圧
弁1,2を備える。差圧弁1,2は、左右に配置された
第一、第二空気バネ11,12を連通する連通路3と、
連通路3を開閉する弁体6と、弁体6が着座するバルブ
シート5と、弁体6をバルブシート5に押し付けるスプ
リング4とを備える。
【0005】右側の差圧弁1において、弁体6の背後に
画成される背圧室14は図示しない切り欠きを介してバ
ルブシート5より第一空気バネ11側に位置する連通路
3に連通している。弁体6は、弁体6を閉じ側に付勢す
る第一空気バネ11の圧力P1を受ける閉じ側受圧面8
と、弁体6を開き側に付勢する第二空気バネ12の圧力
P2を受ける開き側受圧面9とを有する。なお、バルブ
シート5より外側に位置した部位に作用する開き側と閉
じ側の圧力は互いに相殺される。このため、弁体6の下
部において第二空気バネ12の圧力P2を受ける開き側
有効受圧面積は、弁体6の上部において第一空気バネ1
1の圧力P1を受ける閉じ側有効受圧面積と等しく、バ
ルブシート5の開口面積A3となる。
【0006】差圧弁1は以上のように構成されて、弁体
6を閉じ側に付勢する力はスプリング4の付勢力Fと第
一空気バネ11の圧力P1による付勢力P1×A3の和
となる。ところで、一方、弁体6を開き側に付勢する力
は第二空気バネ12の圧力P2による付勢力P2×A3
となるため、P2×A3>F+P1×A3になると差圧
弁1が開く。したがって、弁体6が開く第一、第二空気
バネ11,12の差圧ΔP(=P2−P1)はF/A3
(定数)となり、当該差圧ΔPが設定値F/A3を超え
ると差圧弁1が開く。
【0007】このようにして、差圧弁1は第一空気バネ
11がエア漏れして、第一、第二空気バネ11,12の
差圧ΔPが設定値F/A3を超えると開弁して連通路3
を開通し、正常な第二空気バネ12の高い圧力をエア漏
れした第一空気バネ11へと導き、車体が大きく傾かな
いようになっている。
【0008】差圧弁2も同様の構造を有しており、第二
空気バネ12がエア漏れした場合に開弁して連通路3を
開通し、正常な第一空気バネ11の高い圧力をエア漏れ
した第二空気バネ12へと導き、車体が大きく傾かない
ようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鉄道車両の
線路が曲がるカーブの所では、車両の遠心力が作用する
ため、カーブ外側のレールがカーブ内側のレールより高
くなるようにレール高さを相違させるカント量が設定さ
れている。これにより、内側と外側の荷重差を解消して
いる。
【0010】カント量が設定されたカーブを車両が低速
で走行したり停車するような場合、図8に示すように車
両の遠心力が小さくなるのに伴って内側の荷重が大きく
なる。このため、左右の第一、第二空気バネ11,12
の差圧ΔPが大きくなり、これが設定値F/A3を超え
ると差圧弁1が開弁し、車体がさらに大きく傾いてしま
うカント負け現象が起きることが知られている(例え
ば、特公昭57−59106号公報参照)。
【0011】しかしながら、上記従来の差圧弁1,2を
備える空気バネ式懸架装置にあっては、第一、第二空気
バネ11,12の差圧ΔPが設定値F/A3を超えると
一義的に開く構造となっていたため、車重が大きいほど
車体が静的に傾いたときの差圧ΔPが早く上昇し、カン
ト負け現象が起きやすいという問題点があった。
【0012】そこで、カント負け現象を防止する対策と
して、設定値F/A3を大きく設定して、差圧弁1,2
が開く第一、第二空気バネ11,12の差圧ΔPを大き
くすることが考えられるが、その場合に車重が小さい走
行時に第一、第二空気バネ11,12の差圧が大きくな
っても、第一、第二空気バネ11,12が連通せず、輪
重アンバランスが大きくなるという問題点が生じる。
【0013】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、車重に応じて差圧弁が開く差圧ΔPを高めら
れる車両の空気バネ式懸架装置を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、車軸を懸
架する左右の空気バネと、各空気バネを連通する連通路
とを備え、各空気バネの圧力差に応じて連通路を開閉す
る一対の差圧弁を並列に備える車両の空気バネ式懸架装
置に適用する。
【0015】そして、差圧弁の弁体は2つの受圧面を有
し、弁体を閉じ側に付勢する一方の空気バネの圧力を受
ける閉じ側受圧面積を、弁体を開き側に付勢する他方の
空気バネの圧力を受ける開き側受圧面積と異なって設定
し、かつ弁体を閉じ側に付勢するスプリングを設けたこ
とを特徴とするものとした。
【0016】第2の発明は、第1の発明において、弁体
を閉じ側に付勢する一方の空気バネの圧力を受ける閉じ
側ダイヤフラムと、弁体を開き側に付勢する他方の空気
バネの圧力を受ける開き側ダイヤフラムとを設け、閉じ
側ダイヤフラムの受圧面積を開き側ダイヤフラムの受圧
面積と異なって設定したことを特徴とするものとした。
【0017】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、弁体を閉じ側に付勢する一方の空気バネの圧力を
受けるピストン部を設け、ピストン部の受圧面積を弁体
を開弁方向に付勢する他方の空気バネの圧力を受ける受
圧面積と異ならせたことを特徴とするものとした。
【0018】第4の発明は、弁体を閉じ側に付勢する圧
力を受ける閉じ側ダイヤフラムの受圧面積を、弁体を開
き側に付勢する圧力を受ける開き側ダイヤフラムの受圧
面積と異なって設定し、弁体を閉じ側に付勢するスプリ
ングを設け、圧力を閉じ側ダイヤフラムへと導くパイロ
ット圧導入孔を弁体を貫通して形成したことを特徴とす
る差圧弁。
【0019】第5の発明は、弁体を閉じ側に付勢する圧
力を受ける閉じ側ダイヤフラムの受圧面積A1を、弁体
を開き側に付勢する圧力を受ける開き側ダイヤフラムの
受圧面積A2と異なって設定し、弁体を閉じ側に付勢す
るスプリングを設け、弁体を着座させるバルブシートの
開口面積A3を開き側ダイヤフラムの受圧面積A2と略
等しく形成したことを特徴とする差圧弁。
【0020】
【発明の作用および効果】第1の発明によると、差圧弁
は空気バネの圧力が上昇するのに伴って差圧弁が開く差
圧を高められ、車重増大時にカント負け現象を防止する
とともに、車重減少時に輪重アンバランスを抑えられ、
車体が大きく傾くことを防止できる。
【0021】第2の発明によると、ダイヤフラムを介し
て受圧面積差を持たせる構造により、弁体のフリクショ
ンが増加することを抑えられる。
【0022】第3の発明によると、ピストン部を介して
受圧面積差を持たせる構造により、弁体のフリクション
が増加するものの、構造を簡素化して製品のコストダウ
ンがはかれる。
【0023】第4の発明によると、各ダイヤフラムの受
圧面積差に応じて差圧弁の開弁特性を任意に設定でき
る。また、弁体にパイロット圧導入孔を形成したことに
より、構造の簡素化がはかれる。
【0024】第5の発明によると、弁体を着座させるバ
ルブシートの開口面積A3を開き側ダイヤフラムの受圧
面積A2と略等しく形成したことにより、差圧弁の開弁
特性と閉弁特性を等しくすることができる。これによ
り、差圧弁の開弁特性と閉弁特性が車重に応じて等しく
変化する空気バネ圧特性と相まって、カント負け現象を
防止するとともに、輪重アンバランスを抑え、車体が大
きく傾かないようにする効果を高められる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0026】図1は4点支持方式の空気バネ式懸架装置
に備えられる本発明の差圧弁ユニットを示している。
【0027】この差圧弁ユニット10は一対の差圧弁
1,2を備える。差圧弁1は、左右に配置された第一、
第二空気バネを連通する連通路3と、連通路3を開閉す
る弁体6と、弁体6が着座するバルブシート5と、弁体
6をバルブシート5に押し付けるスプリング4とを備え
る。
【0028】弁体6の背後に画成される上側背圧室14
は弁体6を貫通して設けたT字形のパイロット圧導入孔
36を介して連通路3のバルブシート5より第一空気バ
ネ側に連通している。
【0029】弁体6と本体20の間に受圧面積が大小異
なる一対のダイヤフラム17,18が並んで介装され
る。各ダイヤフラム17,18の間に大気圧室19が画
成され、この大気圧室19には通孔35を介して大気圧
が導かれる。閉じ側ダイヤフラム18は上側背圧室14
に面して介装され、弁体6を閉じ側に付勢する第一空気
バネの圧力P1を受ける閉じ側受圧面8を構成する。開
き側ダイヤフラム17は連通路3に連通した下側背圧室
15に面して介装され、弁体6を開き側に付勢する第一
空気バネの圧力P1を受ける開き側受圧面9を構成す
る。
【0030】このように弁体6がバルブシート5に着座
した閉弁時で、開き側受圧面9に第一空気バネの圧力P
1と第二空気バネの圧力P2がそれぞれ作用し、弁体6
を開き側に付勢する。そして、閉じ側受圧面8に第一空
気バネの圧力P1が作用し、弁体6を閉じ方向に付勢す
る。
【0031】ここで、第二空気バネの圧力P2を受ける
開き側受圧面9の有効受圧面積は、バルブシート5の開
口面積A3となる。そして、次に、第一空気バネの圧力
P1を受ける閉じ側受圧面8の受圧面積をA1、開き側
受圧面9の受圧面積をA2とする。
【0032】いま、開き側受圧面9のうち、第一空気バ
ネの圧力P1が弁体6に作用する開き側有効受圧面積
は、A2−A3となる。したがって、弁体6を閉じ側に
付勢する第一空気バネの圧力P1を受ける閉じ側有効受
圧面積は、A1−(A2−A3)となる。
【0033】そして本発明の要旨とするところである
が、差圧弁1において弁体6を閉じ側に付勢する第一空
気バネの圧力P1を受ける閉じ側有効受圧面積A1−
(A2−A3)を弁体6を開き側に付勢する第二空気バ
ネの圧力P2を受ける開き側有効受圧面積A3より大き
く設定する。
【0034】次に、図2を参照されたい。前記した開き
側ダイヤフラム17の外周部は押さえリング21とスペ
ーサ22の間に挟持される。閉じ側ダイヤフラム18の
外周部は押さえリング23とスペーサ22の間に挟持さ
れる。押さえリング23の開口径は押さえリング21の
開口径より大きく形成されている。これにより、閉じ側
ダイヤフラム18を含む閉じ側受圧面8の受圧面積A1
が開き側ダイヤフラム17を含む開き側受圧面9の受圧
面積A2より大きく形成される。
【0035】差圧弁1は以上のように構成されて、弁体
6を開き側に付勢する力は以下の2つの力の和となる。
すなわち、第二空気バネの圧力P2による付勢力P2×
A3と第一空気バネの圧力P1による付勢力P1×(A
2−A3)である。一方、弁体6を閉じ側に付勢する力
はスプリング4の付勢力Fと第一空気バネの圧力P1に
よる付勢力P1×A1の和である。したがって、差圧弁
1に作用する力は大気圧を無視すると次式の関係とな
る。 P1×(A2−A3)+P2×A3=P1×A1+F …(1) ここで、差圧弁1が開くときの差圧ΔPとすると、その
ときの第一、第二空気バネの差圧ΔP=P2−P1とし
て、P2=P1+ΔPを(1)式に代入してまとめると
次のようになる。 P1×(A2−A3)+(P1+ΔP)×A3=P1×A1+F P1×A2+ΔP×A3=P1×A1+F ΔP×A3=(A1−A2)×P1+F ∴ΔP={(A1−A2)/A3}×P1+F/A3 …(2) いま、A1、A2、A3、Fは定数とみなせるので、a
=(A1−A2)/A3、b=F/A3とおくと、
(1)式は次式で表される。 ΔP=a×P1+b …(3) つまり、従来例では、ΔP=b(=F/A3=定数)と
であるのに対し、本発明では、従来例と比較して、右辺
における第1項(a×P1)が付加されたものである点
に注意されたい。
【0036】したがって、(3)式より、差圧弁1が開
く差圧ΔPは、例えば図3に示すように、第一空気バネ
の圧力P1を変数とする一次関数である。したがって、
車重が増大するのに応じて第一空気バネの圧力P1が上
昇すると、差圧弁1が開く差圧ΔPを高めることができ
る。
【0037】ところで、前述したとおり、鉄道車両の線
路が曲がるカーブの所では、カープ外側と内側でレール
高さを相違させるカント量が設定されているため、カー
ブを車両が低速で走行したり、停車するような場合、図
7に示すように、車両の遠心力が小さくなるのに伴って
カーブ内側の荷重が大きくなり、差圧ΔPが上昇する。
そして、車重が大きいほど車体が静的に傾いたときの差
圧ΔPが大きくなる。
【0038】これ対処して本発明は上述したとおり車重
が大きいほど差圧弁1が開く差圧ΔPが増大する構成と
したため、車体が静的に傾いたときに差圧弁1が開くカ
ント負け現象を防止し、車体が大きく傾くことを回避で
きる。
【0039】また、車重が小さいと第一空気バネの圧力
P1が小さく、走行時に差圧弁1が開く第一、第二空気
バネの差圧ΔPが小さくなる。このため、第一空気バネ
がエア漏れが生じても、直ちに差圧弁1が開弁して連通
路3を開通し、正常な第二空気バネの高い圧力をエア漏
れした第一空気バネへと導き、輪重アンバランスを抑え
られ、車体が大きく傾くことを回避できる。
【0040】なお、差圧弁2も同様の構造を有してお
り、カント負け現象を防止するとともに、輪重アンバラ
ンスを抑え、車体が大きく傾かないようにする。
【0041】次に図4に示す他の実施の形態を説明す
る。なお、前記実施の形態と同一構成部には同一符号を
付す。
【0042】差圧弁1において、弁体6は背圧室25を
画成するピストン部26を有し、背圧室25が連通路3
を介して第一空気バネ側に連通している。ピストン部2
6の外周部には本体20に摺接するシール材24が介装
される。
【0043】弁体6には連通路3を画成するT字形のパ
イロット圧導入孔27と切り欠き28が形成される。パ
イロット圧導入孔27の途中にはチェック弁29が介装
される。チェック弁29は弁体6がバルブシート5に着
座した状態で閉弁しており、弁体6がバルブシート5か
らリフトするのに伴って第二空気バネ側の圧力P2によ
り開く。
【0044】弁体6の途中にはピストン部26の背後に
大気圧室30が画成され、この大気圧室30には通孔3
1を介して大気圧が導かれる。
【0045】弁体6は、ピストン部26に弁体6を閉じ
側に付勢する第一空気バネの圧力P1を受ける閉じ側受
圧面32を有し、その有効受圧面積はピストン部26の
端部面積A4となる。弁体6は、弁体6を開き側に付勢
する第二空気バネの圧力P2を受ける開き側受圧面9と
を有し、その有効受圧面積はバルブシート5の開口面積
A3となる。
【0046】そして本発明の要旨とするところである
が、差圧弁1において、弁体6を閉じ側に付勢する第一
空気バネの圧力P1を受ける閉じ側有効受圧面積A4を
弁体6を開き側に付勢する第二空気バネの圧力P2を受
ける開き側有効受圧面積A3より大きく設定する。
【0047】差圧弁1は以上のように構成されて、弁体
6を開き側に付勢する力は第二空気バネの圧力P2によ
る付勢力P2×A3となる。一方、弁体6を閉じ側に付
勢する力はスプリング4の付勢力Fと第一空気バネの圧
力P1による付勢力P1×A4の和となる。したがっ
て、差圧弁1に作用する力は、大気圧を無視すると次式
の関係となる。 P2×A3=P1×A4+F …(4) ここで、差圧弁1が開くときの差圧ΔPとすると、その
ときの第一、第二空気バネの差圧ΔP=P2−P1とし
て、P2=P1+ΔPを(4)式に代入してまとめると
次のようになる。 (P1+ΔP)×A3=P1×A4+F P1×A3+ΔP×A3=P1×A4+F ΔP×A3=P1×A4−P1×A3+F ΔP×A3=P1×(A4−A3)+F ∴ΔP=P1×{(A4−A3)/A3}+F/A3 いま、A3、A4、Fは定数とみなせるので、a=A4
−A3)/A3、b=F/A3とおくと、(4)式は前
記実施の形態と同様に次式で表される。 ΔP=a×P1+b これにより、差圧弁1は第一空気バネの圧力P1が上昇
するのに伴って差圧弁1が開く差圧ΔPを高められ、車
重増大時にカント負け現象を防止するとともに、車重減
少時に輪重アンバランスを抑えられ、車体が大きく傾く
ことを防止できる。
【0048】なお、差圧弁2も同様の構造を有してお
り、カント負け現象を防止しつつ、輪重アンバランスを
抑えられ、車体が大きく傾かないようにする。
【0049】本実施の形態では、背圧室25を弁体6と
一体形成されたピストン部26によって画成するため、
構造を簡素化して、製品のコストダウンがはかれる。
【0050】ところで、前記実施の形態では、弁体6が
バルブシート5に着座した閉弁時に差圧弁1が開く開弁
特性と、弁体6がバルブシート5から離れた開弁時に差
圧弁1が閉じる閉弁特性とが異なり、所期の効果が得ら
れない可能性があった。
【0051】そこで、他の実施の形態として、図5に示
す差圧弁1は弁体6がバルブシート5から離れる開弁特
性と弁体6がバルブシート5に着座する閉弁特性が略等
しくなるように構成したものである。
【0052】具体的には、弁体6がバルブシート5の開
口面積A3と、弁体6がバルブシート5から離れた開弁
時に下側背圧室15の圧力を受ける開き側受圧面9の有
効受圧面積A2とを略等しくなるように、バルブシート
5および開き側ダイヤフラム17の寸法を設定する。
【0053】この場合も、差圧弁1は前述したように、
弁体6がバルブシート5に着座した閉弁時において、弁
体6を開き側に付勢する力は以下の2つの力の和とな
る。すなわち、第二空気バネの圧力P2による付勢力P
2×A3と第一空気バネの圧力P1による付勢力P1×
(A2−A3)である。一方、弁体6を閉じ側に付勢す
る力はスプリング4の付勢力Fと第一空気バネの圧力P
1による付勢力P1×A1の和である。したがって、差
圧弁1に作用する力は大気圧を無視すると次式の関係と
なる。 P1×(A2−A3)+P2×A3=P1×A1+F …(1) ここで、差圧弁1が開くときの差圧をΔPとすると、そ
のときの第一、第二空気バネの差圧ΔP=P2−P1と
して、P2=P1+ΔPを(1)式に代入してまとめる
と次のようになる。 P1×(A2−A3)+(P1+ΔP)×A3=P1×A1+F P1×A2+ΔP×A3=P1×A1+F ΔP×A3=(A1−A2)×P1+F ∴ΔP={(A1−A2)/A3}×P1+F/A3 …(2) この閉弁時に差圧弁1が開くときの差圧ΔPを開弁特性
f(x)とすると、f(x)は次式で表される。 f(x)=ΔP={(A1−A2)/A3}×P1+F/A3 …(5) 次に、弁体6がバルブシート5から離間したときに弁体
6に働く力の平衡式を導く。弁体6がバルブシート5か
ら離れた開弁時において、弁体6を開き側に付勢する力
は第二空気バネの圧力P2による付勢力P2×A2とな
る。一方、弁体6を閉じ側に付勢する力はスプリング4
の付勢力Fと第一空気バネの圧力P1による付勢力P1
×A1の和である。したがって、差圧弁1に作用する力
は大気圧を無視すると次式の関係となる。 P2×A2=P1×A1+F …(6) ここで、差圧弁1が閉じる差圧をΔPとすると、そのと
きの第一、第二空気バネの差圧ΔP=P2−P1とし
て、P2=P1+ΔPを(6)式に代入してまとめると
次のようになる。 (P1+ΔP)×A2=P1×A1+F P1×A2+ΔP×A2=P1×A1+F ΔP×A2=P1×A1−P1×A2+F ∴ΔP={(A1−A2)/A2}×P1+F/A2 …(7) この開弁時に差圧弁1が閉じるときの差圧ΔPを閉弁特
性g(x)とすると、g(x)は次式で表される。 g(x)=ΔP={(A1−A2)/A2}×P1+F/A2 …(8) (5)式と(8)式から、A3=A2となるようにバル
ブシート5および開き側ダイヤフラム17の寸法を設定
することにより、開弁特性f(x)と閉弁特性g(x)
を等しくすることができる。これにより、差圧弁1の開
弁特性f(x)と閉弁特性g(x)が車重に応じて等し
く変化する空気バネ圧特性と相まって、カント負け現象
を防止するとともに、輪重アンバランスを抑え、車体が
大きく傾かないようにする効果を高められる。
【0054】また、差圧弁1に要求される特性によって
は、図5に破線で示すように、バルブシート5の開口面
積A3を、弁体6の開き側有効受圧面積A2より大きく
なるように、バルブシート5および開き側ダイヤフラム
17の寸法を設定することも考えられる。すなわち、差
圧弁1の開弁特性f(x)と閉弁特性g(x)を任意に
変更することが可能となる。
【0055】本発明は上記の実施の形態に限定されず
に、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がな
しうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す差圧弁ユニットの断
面図。
【図2】同じく差圧弁ユニットの一部を拡大した断面
図。
【図3】同じく第二空気バネの圧力P2と差圧弁が開く
差圧ΔPの関係を示す特性図。
【図4】他の実施の形態を示す差圧弁ユニットの断面
図。
【図5】さらに他の実施の形態を示す差圧弁の断面図。
【図6】従来例を示す空気バネ式懸架装置の構成図。
【図7】同じく差圧弁ユニットの断面図。
【図8】同じくカント負け現象の説明図。
【符号の説明】
1 差圧弁 2 差圧弁 3 連通路 4 スプリング 5 バルブシート 6 弁体 8 閉じ側受圧面 9 開き側受圧面 10 差圧弁ユニット 17 ダイヤフラム 18 ダイヤフラム 26 ピストン部 36 パイロット圧導入孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 與志 大阪府大阪市此花区島屋5丁目1−109号 住友金属工業株式会社関西製造所製鋼品 事業所内 Fターム(参考) 3J069 AA02 EE05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車軸を懸架する左右の空気バネと、 各空気バネを連通する連通路とを備え、 各空気バネの圧力差に応じて連通路を開閉する一対の差
    圧弁を並列に備える車両の空気バネ式懸架装置におい
    て、 差圧弁の弁体は2つの受圧面を有し、 弁体を閉じ側に付勢する一方の空気バネの圧力を受ける
    閉じ側受圧面積を、弁体を開き側に付勢する他方の空気
    バネの圧力を受ける開き側受圧面積と異なって設定し、 かつ弁体を閉じ側に付勢するスプリングを設けたことを
    特徴とする車両の空気バネ式懸架装置。
  2. 【請求項2】弁体を閉じ側に付勢する一方の空気バネの
    圧力を受ける閉じ側ダイヤフラムと、 弁体を開き側に付勢する他方の空気バネの圧力を受ける
    開き側ダイヤフラムとを設け、 閉じ側ダイヤフラムの受圧面積を開き側ダイヤフラムの
    受圧面積と異なって設定したことを特徴とする請求項1
    に記載の車両の空気バネ式懸架装置。
  3. 【請求項3】弁体を閉じ側に付勢する一方の空気バネの
    圧力を受けるピストン部を設け、 ピストン部の受圧面積を弁体を開弁方向に付勢する他方
    の空気バネの圧力を受ける受圧面積と異ならせたことを
    特徴とする請求項1に記載の車両の空気バネ式懸架装
    置。
  4. 【請求項4】弁体を閉じ側に付勢する圧力を受ける閉じ
    側ダイヤフラムの受圧面積を、前記弁体を開き側に付勢
    する圧力を受ける開き側ダイヤフラムの受圧面積と異な
    って設定し、 前記弁体を閉じ側に付勢するスプリングを設け、 圧力を前記閉じ側ダイヤフラムへと導くパイロット圧導
    入孔を前記弁体を貫通して形成したことを特徴とする差
    圧弁。
  5. 【請求項5】弁体を閉じ側に付勢する圧力を受ける閉じ
    側ダイヤフラムの受圧面積A1を、前記弁体を開き側に
    付勢する圧力を受ける開き側ダイヤフラムの受圧面積A
    2と異なって設定し、 前記弁体を閉じ側に付勢するスプリングを設け、 前記弁体を着座させるバルブシートの開口面積A3を前
    記開き側ダイヤフラムの受圧面積A2と略等しく形成し
    たことを特徴とする差圧弁。
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