JP2002120451A - 製版印刷用プルーフの作成方式及び記録媒体 - Google Patents
製版印刷用プルーフの作成方式及び記録媒体Info
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Abstract
ン現出、光沢度、シズル感、メタリック感、色かぶりな
どの全体的な質感が近似した製版印刷用プルーフを作成
する方式の提供。 【解決手段】本印刷を行う製版印刷用紙又はこれと白色
度及び光沢度が実質上同一の紙の表面に、顔料と結着剤
を含むインク受容層を形成した紙のインク受容層にイン
クジェット印刷してプルーフを得る。
Description
刷による製版印刷用プルーフの作成方式及び製版印刷プ
ルーフ用記録媒体に関する。
刷業務においては、実際の印刷(以下、本印刷とい
う。)を行う前に、文字、色、レイアウト、面付けなど
が、指定した所望のもののとおりに仕上がっているかど
うかを確認するため、校正印刷が行われる。この校正印
刷により得られる印刷物が、いわゆるプルーフである。
従来は、このプルーフの作成も本印刷と同様の方法によ
り、かなりの費用をかけて行っていたが、近年、エレク
トロニクス化がますます進行している状況においては、
コストの削減、中途での変更が容易であるなどの理由か
ら、デジタルデータから直接にプルーフを作成したいと
の市場ニーズが高まっている。
熱転写方式、インクジェット方式、溶融型熱転写方式な
どの各種のプリンタによって、デジタルデータから直接
プルーフを作成することが提案されている。インクジェ
ット方式は、ノズルから記録媒体に向けてインク液滴を
高速で射出するもので、装置が比較的小型であり、かつ
ランニングコストも低いなどの利点がある。これに加え
て、インクジェット方式によるプリンタは、フルカラー
化や高速化が容易なことや、印字騒音が低いことから、
上記プルーフの作成に有望な方法の一つである。
ア印刷、オフセット印刷、凸版印刷などの各種製版印刷
の本印刷で得られる印刷物(以下、本印刷物という)と
比較して、広範囲のカラーの再現、ハーフトーン現出、
光沢度、シズル感、メタリック感、色かぶりなどの全体
的な質感の点で、できるかぎり同程度のものが求められ
る。
プルーフを作成する場合に、単純に普通紙にインクジェ
ット印刷しても、また、上記本印刷に使用される印刷用
紙そのものにインクジェット印刷しても、インクの溢れ
や滲みなどの欠陥が現れ、満足できるプルーフが得られ
ない。また、一般のインクジェット専用紙にインクジェ
ット印刷した場合、本印刷物との類似性という点では、
色相、光沢度などで表される質感がかなり異なる。この
ため、従来、本印刷物の校正の目的が充分達成せられな
い。
刷物と比較して、カラーの再現、ハーフトーン現出、光
沢度が同等であるだけでなく、シズル感、メタリック
感、色かぶりなどの全体的な質感の点で類似するプルー
フを、インクジェット方式により作成する製版印刷用プ
ルーフ作成方法を提供することにある。
製版印刷用紙、または該製版印刷用紙と白色度及び光沢
度が実質上同一である紙からなる支持体の表面に、イン
ク受容層を形成した記録媒体のインク受容層にインクジ
ェット印刷することにより印刷プルーフを作成すること
を特徴とする製版印刷用プルーフ作成方式にある。
方式により製版印刷用プルーフを作成する場合に、本印
刷に使用されるのと同じ製版印刷用紙を使用するとき
に、その表面にインク受容層を有するインク受容層を形
成することにより極めて良好な製版印刷用プルーフが得
られることが判明した。
用されるのと同じ印刷用紙を使用しなくても、該本印刷
用紙と白色度及び光沢度が実質上同一である紙を使用し
た場合にもほぼ同様に良好な印刷用プルーフが得られる
ことが判明した。これは、本印刷物とプルーフ印刷物と
の質感の差が主にかかる白色度及び光沢度によって支配
されるとの発見に基づくもので、大型品や美術品などの
本製版印刷用紙が高価な材料の場合には、経済的に有利
である。
ーフの作成に使用される記録媒体(以下、本記録媒体と
いう)の支持体としては、最も好ましくは、本印刷に使
用される製版印刷用紙が使用される。かかる場合には、
表面に形成される画質のみならず、紙の厚み、剛性など
を含めて本印刷物と同等のプルーフが得られるので好ま
しい。しかし、画質の点からすれば、本印刷に使用され
る印刷用紙と白色度及び光沢度において実質上同じであ
る紙からなる支持体が使用される場合は、本印刷物と極
めて類似したプルーフが得られる。ここで、実質上同じ
とは、本印刷用紙と支持体を比較した時、白色度の差が
本印刷を基準として好ましくは10%以下、特には5%
以下であり、かつ、光沢度(60度)の差が本印刷用紙
を基準として好ましくは20%以下、特には15%以下
である場合が適切であることが判明した。
ット印刷、グラビア印刷、凸版印刷などの通常の製版印
刷が挙げられる。かかる製版印刷用紙としては、非塗工
印刷用紙と塗工印刷用紙に分かれる。非塗工印刷用紙と
しては、印刷用紙A(化学パルプ100%使用、上質紙
ともいう。)、印刷用紙B(化学パルプ70%以上使
用、中質紙ともいう。)、印刷用紙C(化学パルプ40
%以上70%未満使用、下級紙ともいう。)、印刷用紙
D(化学パルプ40%未満使用)、グラビア用紙、印刷
せんか紙などが挙げられる。塗工印刷用紙としては、軽
量コート紙(両面塗工量15〜20g/m2)、コート
紙(両面塗工量20〜30g/m2)、アート紙(両面
塗工量40〜50g/m2)と分類され、それぞれ光沢
度より、マット、ダル、グロスに細分化される。その他
の塗工印刷用紙としてはキャストコート紙、エンボス紙
などが挙げられる。
用紙を使用せずに、該製版印刷用紙と白色度及び光沢度
において実質上同一である紙からなる支持体を使用する
場合には、画像再現性に加えて、厚み、剛性などを含め
て本印刷による印刷物(以下、本印刷物という。)に近
いプルーフを望む場合にはこれらの点で本印刷用紙に近
いものを使用するのが好ましい。かくして、本印刷を行
う製版印刷用紙が紙の場合には、パルプを主成分とする
天然紙の支持体が使用され、また製版印刷用紙がプラス
チックフィルムなどの合成紙の場合には、プラスチック
フィルムなどの支持体が使用される。
として顔料とバインダーとを含む多孔質層(以下、空隙
型インク受容層という)または水溶性樹脂を80質量%
以上含有する層(以下、膨潤型インク受容層という)が
挙げられる。
その細孔特性は、平均細孔半径が3〜25nmが好まし
く、特には、5〜15nmが適切であり、かつ細孔容積
が0.3〜2.0cm3/gが好ましく、特には、0.
5〜1.5cm3/gであるのが好適である。平均細孔
半径及び細孔容積が上記範囲外の場合には、インク吸収
性に劣り、またインク受容層の透明性が低いので質感が
損なわれるため好ましくない。
に使用される顔料は、平均粒子直径が、好ましくは1μ
m以下である顔料がインク受容層の全固形分の50%以
上、特には80%以上含まれることが適切である。無機
顔料は、好ましくは、シリカ、アルミナ、アルミノシリ
ケート、ゼオライト、モンモリロナイト群鉱物、バイデ
ライト群鉱物、サポナイト群鉱物、ヘクトライト群鉱
物、スチーブンサイト群鉱物、ハイドロタルサイト群鉱
物、スメクタイト群鉱物、ベントナイト群鉱物、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バ
リウム、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、ケイ酸アル
ミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、カ
オリン、タルクが挙げられる。有機顔料は、プラスチッ
クピグメント、尿素樹脂顔料、セルロース粒子、澱粉粒
子が挙げられる。これらの顔料は2種以上混合して使用
することができる。
ましい具体例としては、シリカ、アルミナ、アルミナ水
和物、これらの混合物または複合物を挙げることができ
る。他に、シリカ系顔料としてはコロイダルシリカ、合
成微粉シリカ、気相合成シリカが例示される。アルミナ
系顔料としては、アルミナ、ベーマイト水酸化アルミニ
ウム、ポリ塩化アルミニウムなどが例示される。このう
ち、アルミナ水和物は、インクを良く吸収、定着するこ
となどから好ましく、特には、ベーマイト(Al2O3・
nH2O、n=1〜1.5)が好ましい。アルミナ水和
物は、種々の形態のものを用いることができるが、容易
に平滑な層が得られることからゾル状のベーマイトを原
料として用いることが好ましい。
層の白色度及び光沢度、更に必要に応じて、平滑度及び
色相などの調整のために、アルミナまたはシリカととも
に各種の他の顔料が併用できる。例えば、クレー、カオ
リン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タル
ク、サチンホワイトなどの無機顔料、尿素樹脂系、メラ
ミン樹脂系、スチレン系、アクリル系のピグメントなど
の有機顔料が挙げられる。
着剤としては、でんぷんやその変性物、ポリビニルアル
コール又はその変性物、スチレン・ブタジエンゴムラテ
ックス、ニトリル・ブタジエンゴムラテックス、メチル
セルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシメチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリル
アミドなどの水溶性重合体、アルコール可溶性の重合体
若しくはこれらの重合体の混合物などを用いることがで
きる。なかでも、本発明では、インク吸収性や耐水性が
良好であることから、ポリビニルアルコール又はその変
性物の使用が好ましい。結着剤は、インク受容層におけ
る上記顔料100質量部に対して、好ましくは、1〜3
0質量部、特には、3〜15質量部含まれるのが適切で
ある。
0質量%以上の水溶性高分子を含有する。水溶性高分子
としては、完全ケン化ないしは部分ケン化のポリビニル
アルコール、変性ポリビニルアルコール、エチレン−ビ
ニルアルコールコポリマー、ポリビニルピロリドン、ポ
リアルキレンオキサイド、ゼラチン、変性ゼラチン、デ
ンプン、変性デンプン、カゼイン、大豆カゼイン、変性
大豆カゼイン、セルロース誘導体(メチルセルロース、
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ニトロセル
ロース等)が挙げられる。これら1種または2種以上の
樹脂を適宜選択して使用される。
に応じて顔料を配合できる。顔料としては、合成又は天
然の無機顔料若しくは有機顔料を、単独で又は2種以上
混合して使用できる。無機顔料としては、炭酸塩類、硫
酸塩類、酸化物類、ケイ酸塩類が例示できる。
ンク受容層の厚みは、インク吸収性、塗工層の強度、用
途などに応じても選択されるが、好ましくは、1〜10
0μmが採用される。この厚みが1μmに満たない場合
はインク受容層のインク吸収性が不十分になるおそれが
あり、一方、100μmを超える場合は、インク受容層
の透明性や強度が低下するおそれがあるので好ましくな
い。
mであり、ヘイズ度が40%以下であるのが好ましい。
厚みが5μmに満たない場合はインク受容層としての効
果が発現し難く、100μmを超える場合は、ヘイズ度
が大きくなり、透明性や強度が低下するおそれがあるの
で好ましくない。なかでも、インク受容層の厚みは、1
0〜50μmであるのが適切である。
ンテレフタレートの透明フィルム上に記録媒体と同じイ
ンク受容層を形成し、ヘイズメーターにより測定された
値から、上記透明フィルム自体のヘイズ度を差し引いた
値をいう。本発明で、インク受容層のヘイズ度が40%
を超える場合には、発色濃度が低くなり、本発明の目的
を達成できないおそれがある。上記の範囲のなかでも、
ヘイズ度は、20%以下が更に適切である。
のシートと、インク受容層を形成した後の記録媒体とに
おける色差(ΔE)が5.0以下であり、かつ光沢度
(60度)差が30%以下であることが好ましい。色差
が5.0を超えた場合、また、光沢度差が30%を超え
た場合には、その差が大きくても小さくても得られるプ
ルーフが本印刷物に比べて質感が異なってしまい好まし
くない。なかでも、上記色差および光沢度差は、それぞ
れ3.0以下および15%以下であることが特に適切で
ある。
容層を有する記録媒体は、本印刷に使用される印刷用紙
に比べて、そのインク受容層の表面において、白色度の
差が好ましくは10%以下、特には5%以下であり、か
つ光沢度(60度)の差が好ましくは40%以下、特に
は15%以下である場合が、本印刷物に比べて質感の違
わない良好なプルーフを製造するのに適切なことが判明
した。
る記録媒体は、その一方の表面にインク受容層を形成す
ればよいが、場合により、記録媒体のカールなどの防止
からもう一方の表面に同じインク受容層を形成してもよ
いし、また異なる顔料や結着剤を含む裏面層を設けるこ
とができる。
容層を有する記録媒体について、本発明においては、上
記記録媒体のインク受容層の面にインクジェット印刷し
て印刷プルーフが作成されるが、この場合のインクジェ
ット印刷の方法は、既存の方式が使用される。
えば、顔料に結着剤を加えてスラリー状とし、ロールコ
ーター、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロッ
ドコーター、バーコーター、コンマコーター、グラビア
コーター、ダイコーター、カーテンコーター、スプレー
コーターなどを用いて塗工し、乾燥する方法を採用する
ことができる。
ク受容層の表面をカレンダーリング処理により光沢を付
与してもよい。かかるカレンダーリング処理は、スーパ
ーカレンダー、グロスカレンダーなどの装置を使用し、
温度が好ましくは、0〜160℃、特には、30〜10
0℃、圧力が好ましくは、50〜400kN/m、特に
は、100〜250kN/mにてロール間を通過させるこ
とにより行われる。なお、かかる光沢の付与は、インク
受容層を形成する際、その表面を平滑な成形面と接した
状態で乾燥、離型する、いわゆるキャスト被覆によって
行ってもよい。
に説明するが、本発明は、勿論これらに限定されて解釈
されるものではない。なお、以下において、例1〜22
は、本発明の実施例であり、例23は、比較例である。
また、例中の部は特に言及しない限り、質量部を示す。
用するのと同じ、坪量127.9g/m2を有するグロ
ス系コート紙(王子製紙製:商品名:OKトップコート
N)の片側の表面に、下記のインク受容層処方1を、バ
ーコーターを用いて乾燥後の塗工層の厚みが15μmと
なるように塗工し、120℃にて乾燥した。このように
して、平均細孔半径が11nmで細孔容積が0.8cm
3/gのインク受容層を有するインクジェット記録媒体
を得た。
アルミニウムとアルミン酸ソーダを反応させて得たスラ
リーを解膠して得た濃度20%のもの):100部、ポ
リビニルアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−1
24:10部。得られたシートにインクジェットプリン
ター(セイコーエプソン社製、商品名:PM−5000
C)を使用し、カラーチャートを印刷し、印刷プルーフ
を得た。一方、インク受容層を設けていないグロス系コ
ート紙に、同じカラーチャートをオフセット印刷機によ
り印刷することにより本印刷物を得た。
刷する前のシート状物を、線圧200kN/mで圧接し
た金属ロールと弾性ロールの間に通紙することにより、
カレンダー処理を施した。このシート状物に対して、例
1と同様にインクジェット印刷することにより、印刷プ
ルーフを得た。
インク受容層処方2を使用した以外は、例1と同様に実
施してシート状物を得た。このシート状物に対して、例
1と同様にインクジェット印刷することにより印刷プル
ーフを得た。一方、本印刷では、例1で使用したのと同
じグロス系コート紙に同じカラーチャートをオフセット
印刷機により印刷することにより本印刷物を得た。
学社製、商品名:スノーテックスUP):100部、ポ
リビニルアルコール(クラレ社製、商品名:R−113
0):10部。
/m2のグロス系アート紙(王子製紙製、商品名:OK
金藤N)を使用した以外は、例1と同様に実施し、記録
媒体を得た。かかる記録媒体に対して、例1と同様にし
て、インクジェット印刷し、印刷プルーフを得た。一
方、インク受容層を設けていない上記グロス系アート紙
に、同じカラーチャートをグラビア印刷機により印刷す
ることにより本印刷物を得た。
/m2のマット系コート紙(王子製紙製、商品名:ニュ
ーエイジ)を使用し、かつインク受容層処方として、下
記のインク受容層処方3を使用した以外は、例1と同様
に実施し、記録媒体を得た。かかる記録媒体に対して、
例1と同様にして、インクジェット印刷し、印刷プルー
フを得た。
化成社製、商品名:カタロイドAS−3):90部、不
定形シリカ(水澤化学社製、商品名:P78A):10
部、ポリビニルアルコール(クラレ社製、商品名:PV
A−12):10部。一方、インク受容層を設けていな
い上記マット系コート紙に、カラーチャートを凸版印刷
機により印刷することにより本印刷物を得た。
/m2のダル系アート紙(王子製紙製、商品名:サテン
金藤)を使用し、かつインク受容層処方として、上記の
インク受容層処方3を使用した以外は、例1と同様に実
施し、記録媒体を得た。かかる記録媒体に対して、イン
クジェット印刷し、印刷プルーフを得た。一方、インク
受容層を設けていない上記ダル系アート紙に、同じカラ
ーチャートをオフセット印刷機により印刷することによ
り本印刷物を得た。
/m2の印刷用紙A(王子製紙製、商品名:OKプリン
ス上質)を使用し、かつインク受容層処方として、上記
のインク受容層処方3を使用した以外は、例1と同様に
実施し、記録媒体を得た。かかる記録媒体に対して、イ
ンクジェット印刷し、印刷プルーフを得た。一方、イン
ク受容層を設けていない上記印刷用紙Aに、同じカラー
チャートをオフセット印刷機により印刷することにより
本印刷物を得た。
/m2のグロス系コート紙(王子製紙社製、商品名:O
KコートV、下記の本印刷で使用するグロス系コート紙
と比べて、白色度が1.0%大きく、光沢度が14.0
%小さい。)を使用した以外は、例1と同様に実施し、
表面にインク受容層を有する記録媒体を得た。かかる記
録媒体に対して、例1と同様にして、インクジェット印
刷し、印刷プルーフを得た。一方、本印刷では、例1で
使用したのと同じグロス系コート紙に、同じカラーチャ
ートをグラビア印刷機により印刷することにより本印刷
物を得た。
/m2のマット系コート紙(王子製紙社製、商品名: O
Kトップコートマット、下記の本印刷で使用するマット
系コート紙と比べて、白色度が3.0%大きいが、光沢
度は同じ。)を使用した以外は、例5と同様に実施し、
表面にインク受容層を有する記録媒体を得た。かかる記
録媒体に対して、例5と同様にして、インクジェット印
刷し、印刷プルーフを得た。一方、本印刷では、例5で
使用したのと同じマット系コート紙に、同じカラーチャ
ートを凸版印刷機により印刷することにより本印刷物を
得た。
のインク受容層処方4を使用した以外は、例1と同様に
実施して記録媒体を得た。この記録媒体に対して、例1
と同様にインクジェット印刷することにより印刷プルー
フを得た。本印刷物は、例1と同じである。
化成社製、商品名:カタロイドAS−3):50部、不
定形シリカ(水沢化学社製、商品名:P78A):50
部、ポリビニルアルコール(クラレ社製、商品名:PV
A−124):10部。
のインク受容層処方5を使用した以外は、例1と同様に
実施して記録媒体を得た。この記録媒体に対して、例1
と同様にインクジェット印刷することにより印刷プルー
フを得た。本印刷物は例1と同じである。
化学社製、商品名:P78A):100部、ポリビニル
アルコール(クラレ社製、商品名:R1130):40
部。
ク受容層処方1を使用し、かつ乾燥後の塗工層の厚みを
15μmの代わりに4μmとした以外は、例1と同様に
実施して記録媒体を得た。この記録媒体に対して、例1
と同様にして、インクジェット印刷することにより印刷
プルーフを得た。本印刷物は、例1と同じである。
使用するのと同じ、坪量127.9g/m2のグロス系
コート紙(王子製紙社製:商品名:OKトップコート
N)の片側の表面に、下記のインク受容層処方6を、バ
ーコータを用いて乾燥後の塗工層の厚みが15μmとな
るように塗工し、120℃にて乾燥することにより、イ
ンク受容層を有する記録媒体を得た。
(信越化学工業社製、商品名:メトローズSM15):
100部、不定形シリカ(富士シリシア化学社製、商品
名:サイリシア370):1部を混合して得た塗工液。
得られた記録媒体にインクジェットプリンタ(セイコー
エプソン社製、商品名:PM−5000C)を使用し、
カラーチャートを印刷し、プルーフを得た。一方、イン
ク受容層を設けていない上記グロス系コート紙に、同じ
カラーチャートをオフセット印刷機により印刷すること
により本印刷物を得た。
ト印刷する前の記録媒体を、線圧200kN/mで圧接
した金属ロールと弾性ロールの間に通紙することによ
り、カレンダリング処理を施した。このカレンダリング
処理された記録媒体に対して、例13と同様にインクジ
ェット印刷してプルーフを得た。本印刷物は、例13と
同じである。
のインク受容層処方7を使用した以外は、例13と同様
に実施して記録媒体を得た。この記録媒体に対して、例
1と同様にインクジェット印刷することにより印刷プル
ーフを得た。本印刷物は、例13と同じである。
(信越化学社製、商品名:メトロースSM15):10
0部、不定形シリカ(富士シリシア化学社製、商品名:
サイシリア370):10部。
のインク受容層処方8を使用した以外は、例13と同様
にして記録媒体を得た。この記録媒体に対して、例13
と同様にインクジェット印刷してプルーフを得た。本印
刷物は、例13と同じである。
ル(日本合成化学社製、商品名:ゴーセノールNM−1
4):100部と不定形シリカ(富士シリシア化学社
製、商品名:サイリシア370):1部を混合して得た
塗工液。
g/m2のグロス系アート紙(王子製紙社製、商品名:
OK金藤N)を使用した以外は、例13と同様にして記
録媒体を得た。この記録媒体に対して、例13と同様に
インクジェット印刷してプルーフを得た。一方、インク
受容層を設けていない上記グロス系アート紙に、同じカ
ラーチャートをグラビア印刷機により印刷することによ
り本印刷物を得た。
g/m2のマット系コート紙(王子製紙社製、商品名:
ニューエイジ)を使用し、かつインク受容層形成用塗工
液として、下記のインク受容層形成用処方9を使用した
以外は、例13と同様にして記録媒体を得た。この記録
媒体に対して、例13と同様にインクジェット印刷して
プルーフを得た。一方、インク受容層を設けていない上
記マット系コート紙に、同じカラーチャートを凸版印刷
機により印刷することにより本印刷物を得た。
ース(信越化学工業社製、商品名:メトローズSM1
5):100部と不定形シリカ(富士シリシア化学社
製、商品名:サイリシア370):15部を混合して得
た塗工液。
g/m2のダル系アート紙(王子製紙社製、商品名:サ
テン金藤N)を使用し、かつインク受容層形成用処方と
して、上記のインク受容層形成用処方9を使用した以外
は、例13と同様にして記録媒体を得た。この記録媒体
に対して、例1と同様にインクジェット印刷してプルー
フを得た。一方、インク受容層を設けていない上記ダル
系アート紙に、同じカラーチャートをオフセット印刷機
により印刷することにより本印刷物を得た。
g/m2の印刷用紙A(王子製紙社製、商品名:OKプ
リンス上質)を使用し、かつインク受容層形成用塗工液
として、上記のインク受容層形成用処方9を使用した以
外は、例13と同様にして記録媒体を得た。この記録媒
体に対して、例13と同様にインクジェット印刷してプ
ルーフを得た。一方、インク受容層を設けていない上記
印刷用紙Aに、同じカラーチャートをオフセット印刷機
により印刷することにより本印刷物を得た。
g/m2のグロス系コート紙(王子製紙社製、商品名:
OKコートV、下記の本印刷で使用するグロス系コート
紙と比べて、白色度が1.0%大きく、光沢度が14.
0%小さい。)を使用した以外は、例13と同様にして
記録媒体を得た。この記録媒体に対して、例13と同様
にインクジェット印刷してプルーフを得た。一方、本印
刷では、例13で使用したのと同じグロス系コート紙
に、同じカラーチャートをグラビア印刷機により印刷す
ることにより本印刷物を得た。
g/m2のマット系コート紙(王子製紙社製、商品名:
OKトップコートマット、下記の本印刷で使用するマッ
ト系コート紙と比べて、白色度が3.0%大きいが、光
沢度は同じ。)を使用した以外は、例5と同様にして記
録媒体を得た。この記録媒体に対して、例18と同様に
インクジェット印刷してプルーフを得た。一方、本印刷
では、例18で使用したのと同じマット系コート紙に、
同じカラーチャートを凸版印刷機により印刷することに
より本印刷物を得た。
ロス系コート紙(王子製紙社製:商品名:OKトップコ
ートN)の表面にインク受容層を形成することなく、例
1と同様にインクジェット印刷してプルーフを得ようと
したが、インクの吸収性が乏しく、不鮮明な画像しか得
られなく、プルーフとしての実用性はなかった。
用してインクジェット印刷による製版印刷用プルーフを
作成し、本印刷物とを比較した。表1は、本印刷物とプ
ルーフとを、両印刷物のカラーチャートISO/JIS
−SCIDのS6Aの画像の白色部すなわちインクの付
着しない部分における光学特性(光沢度と白色度)で比
較したものである。なお、例23は、印刷性能が不充分
であり、プルーフとして不適当であるので、表1に掲載
しなかった。
ーフとでは、両者の白色部における光学特性はほぼ同じ
であり、類似する質感を有することがわかる。また、例
1〜〜22のインクジェット印刷によるプルーフは、本
印刷物と比較して、カラーの再現、ハーフトーン現出、
光沢度、シズル感、メタリック感、色かぶりなどの全体
的な質感において、ほとんど相違なく、プルーフに充分
であった。
2、15、16のプルーフ用記録媒体について、前述の
方法でインク受容層のヘイズ度を測定した。さらに下記
のようにインク受容層の形成前後の色差、光沢度差を測
定した。これらの結果を表2に示す。
相(L1*a1*b1*)と塗布後の色相(L2*a2*b2*)を色差計
(GRETAG社製、商品名:SPM100−II)を使
用して測定し、以下の式で色差ΔEa*b*を算出した。 ΔEa*b*={(L1 *−L2 *)2+(a1 *−a2 *)2+(b1 *−b2 *)
2}1/2
の60度光沢度と塗布後の60度光沢度を光沢度計(日
本電色社製、商品名:ハンディー光沢度計PG−1M)
を使用して測定し、以下の式で光沢度差を算出した。 光沢度差=|塗布後光沢度−支持体光沢度|
を、カラーの再現、ハーフトーン現出、光沢度、シズル
感、メタリック感、色かぶりなどの全体的な質感によ
り、以下の基準で比較して目視判定した。例1、3、1
0、15、16の記録媒体から得られたプルーフは、本
印刷物と極めて近似する質感であった。
度が大きいため、質感が少し変わっていた。例11は、
印刷性能は充分であるが、用紙の質感はプルーフとして
実用レベルではあるが、やや低かった。例12はインク
受容層が薄く印刷性能がやや劣っていた。
カラーの再現、ハーフトーン現出光沢度、シズル感、メ
タリック感、色かぶりなどの全体的な質感が近似する簡
易な印刷プルーフの作成方式が提供される。更に、本発
明によれば、必ずしも、本印刷に使用されるのと同じ印
刷用媒体を使用しなくても、該本印刷用媒体と白色度及
び光沢度が実質上同一であるシートを使用した場合にも
同様に良好な印刷用プルーフが得られるので、大型品や
美術品などの本印刷用シートが高価な材料の場合には、
経済的に有利である。
Claims (9)
- 【請求項1】本印刷を行う製版印刷用紙、または該製版
印刷用紙と白色度及び光沢度が実質上同一である紙から
なる支持体の表面に、インク受容層を形成した記録媒体
のインク受容層にインクジェット印刷することにより印
刷プルーフを作成することを特徴とする製版印刷用プル
ーフの作成方式。 - 【請求項2】前記インク受容層が、顔料とバインダーを
含有する請求項1に記載の製版印刷用プルーフの作成方
式。 - 【請求項3】前記インク受容層が、水溶性樹脂を80質
量%以上含有する請求項1に記載の製版印刷用プルーフ
の作成方式。 - 【請求項4】前記インク受容層のヘイズ度が40%以
下、厚みが5〜100μmである請求項1〜3のいずれ
か1項に記載の製版印刷用プルーフの作成方式。 - 【請求項5】前記インク受容層は、平均細孔半径が3〜
25nmであり、かつ細孔容積が0.3〜2.0cm3
/gである請求項2に記載の製版印刷用プルーフ作成方
式。 - 【請求項6】本印刷を行う製版印刷用紙、または該製版
印刷用紙と白色度及び光沢度が実質上同一である紙から
なる支持体の表面に、インク受容層を形成した製版印刷
プルーフ用記録媒体。 - 【請求項7】前記インク受容層が、顔料とバインダーを
含有する請求項6に記載の製版印刷プルーフ用記録媒
体。 - 【請求項8】前記インク受容層が、水溶性樹脂を80質
量%以上含有する請求項6に記載の製版印刷プルーフ用
記録媒体。 - 【請求項9】前記インク受容層のヘイズ度が40%以
下、厚みが5〜100μmである請求項6〜8のいずれ
か1項に記載の製版印刷プルーフ用記録媒体。
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Citations (4)
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JPH0999627A (ja) * | 1994-10-26 | 1997-04-15 | Canon Inc | 被記録媒体、その製造方法及び画像形成方法 |
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JP2001129986A (ja) * | 1999-08-25 | 2001-05-15 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | デジタルプリプレスシステム |
JP2001205923A (ja) * | 2000-01-27 | 2001-07-31 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 校正用インクジェット記録シート |
-
2001
- 2001-04-11 JP JP2001112484A patent/JP4603188B2/ja not_active Expired - Fee Related
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