JP2002120232A - プラスチックレンズの成形方法 - Google Patents

プラスチックレンズの成形方法

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JP2002120232A
JP2002120232A JP2000314267A JP2000314267A JP2002120232A JP 2002120232 A JP2002120232 A JP 2002120232A JP 2000314267 A JP2000314267 A JP 2000314267A JP 2000314267 A JP2000314267 A JP 2000314267A JP 2002120232 A JP2002120232 A JP 2002120232A
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JP
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lens
molding
plastic lens
bag
plastic
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JP2000314267A
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Takashi Hosoda
隆志 細田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラスチックレンズの製造方法では、最終的に
削り落とす部分も含め、大きい丸形状に成形している。 【解決手段】 伸縮自在な袋状の樹脂を使用することに
より、効率的かつ環境にやさしい成形方法となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチックレンズ
の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックレンズの中でも、そのほと
んどが注型成形法によって成形されるプラスチック眼鏡
レンズ(以降省略してプラスチックレンズとする。)の
製造方法を例に従来技術を説明する。なお、プラスチッ
クレンズの注型成形に用いられる成形型はガラス製がポ
ピュラーである。従来、プラスチックレンズは、2枚の
成形型を、ガスケットあるいは粘着テープ、ヒートシー
ルテープ等(以下、テープ)で固定(図1)してキャビ
ティを形成し、キャビティー内にモノマー等のプラスチ
ック原料を充填し、加熱あるいは紫外線照射等によりプ
ラスチック原料を硬化させ成形している。
【0003】成形後のプラスチックレンズは、研磨、染
色、ハードコート、反射防止膜等の加工を施し、最終的
に顧客のフレーム形状に合わせて、玉型加工して、眼鏡
レンズとして完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術にはいくつかの課題がある。第1に玉型加工前後での
重量差が大きいこと、言い換えれば、メガネレンズとし
て必要の無い原料を無駄にしていることである。つま
り、原料を多量に廃棄するため、コストアップや環境負
荷の増大につながっている。
【0005】流行にもよるが、最近の傾向として、メガ
ネレンズの玉型も小さいものが好まれてきている。図5
で示すように、プラスチックレンズ8として製造された
ものが、メガネレンズ9として使用する時には、重量で
およそ1/2から1/10程度になる。
【0006】近年、プラスチックレンズの高屈折率化が
進んできており、それにともないプラスチックレンズの
原料の価格も高くなってきている。しかし、上述のよう
に、最終的に除去してしまう不要な部分にも高価な原料
を使用しているため、製造コストに反映してしまう。ま
た、玉型に削った時の切削分は、再利用ができないた
め、研削粉が廃棄物として捨てられることになる。さら
に、余分な原料を熱や紫外線で硬化する時のエネルギー
も製品に対しては無駄であり、製造コストが増える原因
となる。
【0007】第2の課題は、原料注入後の封止に関する
物である。成形型の外周部を粘着テープなどで保持する
キャビティの場合、原料を注入後、完全に封止すること
は、困難である。テープをいったん剥がして注入口を開
け、注入後剥がしたテープをもどす方法では、成形型の
外周に付着した原料によって再接着しにくくなり、重合
中に原料の漏れをおこし不良となる。また、あらかじ
め、熱風や刃物等で穴を空けてから注入する方法でも、
注入後、紫外線硬化材やテープ等によって行われる封止
が、不十分であると、原料漏れをおこしてしまう。さら
に、封止に使用している樹脂などの材料がプラスチック
レンズ原料の重合収縮等により、レンズ内に引き込ま
れ、外観不良となることもある。
【0008】第3に、成形型の種類が多いことに関す
る。前述した成形型は通常円形で、サイズは大口径のも
ので85mm、小口径のもので70mmが一般的であ
り、プラスチックレンズは、成形型の外径もしくはそれ
より数mm小さい径の大きさに成形される。このため、
目的のサイズに促した口径の成形型を種類毎持たなけれ
ばならず、成形型の数量に応じた製作コストや製作納
期、更には保管スペースや保管コストが必要となる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意研究を行った結果、袋状の樹脂を使用す
ることにより、封止が容易で不良の発生が少なく、エネ
ルギーやコストがかからず、廃棄物の少ないプラスチッ
クレンズの製造方法を発明した。
【0010】袋状の樹脂の中に、プラスチックレンズ原
料を必要量注入し、注入口を熱圧着等で封止する。メガ
ネレンズを得るために必要な体積分のプラスチックレン
ズ原料を袋状樹脂に注入することで、必要最低限の体積
のプラスチックレンズを得ることが出来る。注入口はな
くても良いが、設けることにより、より簡単に、しかも
原料の漏れを生じること無く封止することが出来る。
【0011】封止した樹脂を成形型等の所定の表面形状
を持った成形型で挟み込み所望の厚みになるように粘着
テープなどで固定する。成形型で挟み込む際、メガネレ
ンズとして使用する際の形状に合わせて任意の位置に固
定することで、プラスチックレンズとしての光学性能が
得られ、より薄いレンズが成形できる。この際、袋状の
樹脂が伸縮自在であれば、成形型に追従し易く、メガネ
レンズ形状に近い形状が得られる。また、袋状の樹脂の
種類を極力少なくすることもできる。
【0012】熱によりプラスチック原料を硬化させた
後、成形型を取り除き、最後に袋状の樹脂を取り除くこ
とにより、必要最低限のプラスチック原料を使用するだ
けで必要な大きさのレンズが得られる。袋状の樹脂が紫
外線を通すことにより、紫外線硬化にも使用でき、この
場合、より短時間で硬化することが出来る。
【0013】玉型として必要な大きさに応じて、モノマ
ーの量を変えるだけなので、共通の成形型で異なる径の
プラスチックレンズが得られるとともに、玉型に加工す
る時には外周を若干削れば良く、廃棄物も削減できる。
【0014】また、モノマーの量がこれまでの1/2か
ら1/10程度で済むため重合時間や重合に必要なエネ
ルギーを削減することができる。
【0015】したがって、請求項1記載の発明は、袋状
の樹脂に所定量のプラスチック原料を注入し、所定の面
形状を有する成形型で挟み固定し、重合することを特徴
とするプラスチックレンズの成形方法を提供する。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載のプ
ラスチックレンズの成形方法において、所定量のプラス
チック原料を注入した袋状の樹脂を、最終レンズ形状に
合わせて成形型の任意の位置に固定することを特徴とす
るプラスチックレンズの成形方法を提供する。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のプラスチックレンズの成形方法において、袋状の
樹脂は、紫外線が透過することを特徴とするプラスチッ
クレンズの成形方法を提供する。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1から3い
ずれか一項に記載のプラスチックレンズの成形方法にお
いて、袋状の樹脂に、突起状の注入口が設けられている
ことを特徴とするプラスチックレンズの成形方法を提供
する。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1から4い
ずれか一項に記載のプラスチックレンズの成形方法にお
いて、袋状の樹脂が、伸縮性を有することを特徴とする
プラスチックレンズの成形方法を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳しく説明するが、本発明は、下記の実施の形態に制
限されるものではない。
【0021】図面を参考に、本発明の方法の概要を説明
する。図2は、伸縮自在の袋状の樹脂にプラスチック原
料を注入しているところを表わす図である。
【0022】袋状樹脂5には、プラスチック原料6の注
入用口12が付いている。注入用口12に注入針4を挿
入してから、プラスチック原料6をメガネレンズとして
必要な量よりも若干多く注入する。これは、重合による
収縮と玉型として整形する時に調整する量であり、顧客
の眼鏡処方、フレーム形状などの情報に基づき算出す
る。
【0023】注入が終了すると封止を行う。封止の方法
としては、注入口を結んでも良いし、熱圧着や接着剤で
封止しても構わない。組立や重合の途中でモノマーの漏
れが無ければどんな方法でも良い。
【0024】図3は、プラスチックレンズ原料を充填し
た袋状の樹脂を成形型のキャビティに挟み込むところを
表わす図である。
【0025】2枚の所望の曲面を有する成形凸型1およ
び成形凹型2の間にモノマーの入った袋状の樹脂を挟み
込む。この時、2つの曲面の組み合わせと双方の間隔は
メガネレンズの仕様によって決定される。原料入り袋状
樹脂8をはさみこんだ成形凸型1および成形凹型2の固
定方法は、粘着テープやヒートシールテープでも良い
し、ばねのようなものでも良いし、外周を部分的に固定
する外周保治具7のようなものでも構わない(図4)。
【0026】このように製造されるプラスチックレンズ
は、あらかじめレンズとしての光学性能を持ったフィニ
ッシュレンズでもよいし、重合の後凹面を切削研磨し、
光学性能を得るセミフィニッシュレンズでも構わない。
【0027】袋状の樹脂の素材は、天然ゴムやシリコン
ゴム、ニトリルゴムなどが挙げられるが伸縮性があれば
どんな物でも構わない。紫外線で硬化する場合には、紫
外線を透過する素材であればどんな物でも構わない。
【0028】[実施例1]予め、最終メガネレンズ形状
より計算によって算出しておいたメガネレンズ重量は、
2.7グラムであった。外周を整形する重さを考慮して
3グラムのチオウレタン系樹脂のプラスチックレンズ原
料6を、図2のように、天然ゴム系製の袋状樹脂5に注
入した。注入口を熱圧着で封止した後、図3のように、
−6.00D(ディオプトリー)の度数になるような組
合わせのガラス製の成形凸型1および成形凹型2の間に
挟み込み、成形凸型1および成形凹型2の外周を粘着性
のあるテープ3で固定した。
【0029】熱により重合した後、テープ3を外し、成
形凸型1および成形凹型2の間から袋状樹脂5に覆われ
たプラスチックレンズを取り出し、袋状樹脂5を取り除
いた。
【0030】ハードコート、反射防止膜を施した後、玉
型形状に外周を整形した。整形で削り落とした原料は、
0.3グラムであった。
【0031】[比較例1]実施例1のレンズをガラス製
成形型と粘着性テープのキャビティに直接注入して成形
したところ、重合後のレンズの重量は、22グラムであ
った。ハードコート、反射防止を施して、フレームに合
わせて整形して、2.8グラムのレンズとなった。およ
そ19グラムものレンズ原料が、削られて、廃却となっ
た。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、伸縮自在な袋状の樹脂
を使用して、プラスチックレンズを成形することによ
り、コスト、エネルギー、廃棄物が削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形型とテープによるキャビティを表わしてい
る図である。
【図2】袋状の樹脂にプラスチックレンズ原料を注入し
ている様子を示している図である。
【図3】プラスチックレンズ原料を充填した袋状の樹脂
を成形型のキャビティに挟み込むところを表わす図であ
る。
【図4】プラスチックレンズ原料を充填した袋状の樹脂
を、成形型のキャビティの外周を保持して固定した状態
を、正面と横から表わしている図である。
【図5】製造後のプラスチックレンズからフレームに合
わせて、メガネレンズとなる状態を模式的に表わしてい
る図である。
【符号の説明】
1 成形凸型 2 成形凹型 3 テープ 4 注入口 5 袋状樹脂 6 プラスチックレンズ原料 7 外周保治具 8 原料入り袋状樹脂 9 プラスチックレンズ 10 玉型(メガネレンズ) 11 フレーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋状の樹脂に所定量のプラスチック原料を
    注入し、所定の面形状を有する成形型で挟み固定し、重
    合することを特徴とするプラスチックレンズの成形方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のプラスチックレンズの成形
    方法において、所定量のプラスチック原料を注入した袋
    状の樹脂を、最終レンズ形状に合わせて成形型の任意の
    位置に固定することを特徴とするプラスチックレンズの
    成形方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のプラスチックレン
    ズの成形方法において、袋状の樹脂は、紫外線が透過す
    ることを特徴とするプラスチックレンズの成形方法。
  4. 【請求項4】請求項1から3いずれか一項に記載のプラ
    スチックレンズの成形方法において、袋状の樹脂に、突
    起状の注入口が設けられていることを特徴とするプラス
    チックレンズの成形方法。
  5. 【請求項5】請求項1から4いずれか一項に記載のプラ
    スチックレンズの成形方法において、袋状の樹脂が、伸
    縮性を有することを特徴とするプラスチックレンズの成
    形方法。
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