JP2002120045A - 中子の焼成方法 - Google Patents

中子の焼成方法

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JP2002120045A
JP2002120045A JP2000314647A JP2000314647A JP2002120045A JP 2002120045 A JP2002120045 A JP 2002120045A JP 2000314647 A JP2000314647 A JP 2000314647A JP 2000314647 A JP2000314647 A JP 2000314647A JP 2002120045 A JP2002120045 A JP 2002120045A
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core
mandrel
resin
coated sand
shell mold
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Hisakazu Yamamoto
久和 山本
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FBS Miyama Co Ltd
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Miyama Kogyo Co Ltd
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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C7/00Patterns; Manufacture thereof so far as not provided for in other classes
    • B22C7/06Core boxes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C9/00Moulds or cores; Moulding processes
    • B22C9/12Treating moulds or cores, e.g. drying, hardening
    • B22C9/126Hardening by freezing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 抜き勾配を持たない周壁が均一の厚さの中空
状をした中子の焼成方法を得る。 【解決手段】 シェル金型10とマンドレル20との間
の中子焼成空間30に、レジンコーテッドサンド50を
充填する。次いで、マンドレル20を冷却しながら、シ
ェル金型10を加熱する。そして、そのシェル金型10
側のレジンコーテッドサンド50の外側部分を硬化させ
て中子60を焼成すると共に、マンドレル20側のレジ
ンコーテッドサンド50の内側部分を冷却し続けて、そ
のレジンコーテッドサンド50の内側部分を融着はして
いるが硬化はしていない未硬化状態に形成する。そし
て、その中子60の未硬化状態にあるレジンコーテッド
サンド50の内側部分からマンドレル20を離型させて
引き抜く。そして、その焼成する中子60の内周壁に抜
き勾配を設ける必要をなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱すると硬化す
るレジンコーテッドサンドを用いて中空状の中子を製造
する、中子の焼成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】中子の焼成材料には、従来より、レジン
(例えば熱硬化性フェノール樹脂)で周囲が覆われた砂
からなるレジンコーテッドサンドが広く用いられてい
る。このレジンコーテッドサンドを用いて、中空状の中
子を製造する方法としては、一般に、マンドレル方式と
呼ばれる方法と、反転排砂方式と呼ばれる方法とがあ
る。
【0003】マンドレル方式と呼ばれる方法では、例え
ば図2に示したように、上下に長いシェル金型10内側
の筒状空間12の軸方向に、そのシェル金型の下端開口
部14から下端に蓋体40を有する棒状のマンドレル2
0を遊挿している。シェル金型の下端開口部14は、前
記蓋体40により封じている。次いで、その蓋体40に
より封じられたシェル金型10の内周壁とマンドレル2
0の外周壁との間の中子焼成空間30に、シェル金型1
0の上端を封じている金型壁部分16に設けられた砂吹
き込み口18を通して、レジンコーテッドサンド50
を、圧縮空気により空気圧を加えて満遍なく吹き込んで
充填している。次いで、シェル金型10にガスバーナ
(図示せず)が発する炎を吹き付けて、加熱している。
それと共に、マンドレル20の内側に埋設された電熱ヒ
ータ22に電流を流して、その電熱ヒータ22によりマ
ンドレル20を加熱している。そして、上記の中子焼成
空間30に充填されたレジンコーテッドサンド50をそ
の外側と内側とから同時に加熱して硬化させている。そ
して、その中子焼成空間30に充填されたレジンコーテ
ッドサンド50を中子60に焼成している。その後に
は、マンドレル20を焼成済みの中子60の内側から引
き抜いている。それと共に、シェル金型10を縦に2つ
等に割って、そのシェル金型10内側から焼成済みの中
子60を取り出している。
【0004】
【発明が解決しようとしする課題】しかしながら、前記
の中子を製造するの2つの方式のうちの、本発明に関係
するマンドレル方式と呼ばれる方法により中子60を焼
成した場合には、その中子焼成空間30に充填されたレ
ジンコーテッドサンド50が、焼成された際の熱により
シェル金型10方向及びマンドレル20方向に膨張し
て、マンドレル20の外周面に所定の押圧力で密接した
状態となったり、そのマンドレル20の外周面にレジン
コーテッドサンド50の砂周囲を覆うレジンの接着力を
受けて接着された状態となったりした。そのために、そ
の焼成済みの中子60の内側からマンドレル20を抵抗
少なく離型して円滑に引き抜くことができずに、その焼
成済みの中子60の内側からマンドレル20を引く抜の
に、困難を極めた。従って、マンドレル方式と呼ばれる
方法により焼成する中子60の内周壁には、従来一般
に、図2に示したような、その焼成済みの中子60の内
側からマンドレル20を抵抗少なく離型して円滑に引き
抜くための、抜き勾配αを設けなければならなかった。
ところで、中子60の内周壁に、1度の抜き勾配αを付
けた場合には、例えば中子60の丈が約400mmある
とすると、その筒状をした中子60の奥部の周壁部分の
厚さが、その中子60の手前の周壁部分の厚さに比べ
て、約7mmも厚くなってしまった。そのために、要求
される理想とするほぼ均等の厚さの周壁を持つ筒状をし
た中子60を形成することができなかった。また、中子
60の内周壁に余分な抜き勾配αを付ける分、レジンコ
ーテッドサンド50を無駄に消費することとなって、中
子60の焼成材料の費用が嵩むとうい問題点があった。
【0005】本発明は、このような課題を解消可能な、
周壁の厚さがほぼ均等の理想に近い状態の中子を、焼成
材料を無駄に消費することなく製造できる、中子の焼成
方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の中子の焼成方法は、次の工程を含むこと
を特徴としている。 a.シェル金型内側の筒状空間の軸方向に冷却可能とし
たマンドレルを遊挿して、該マンドレルの外周壁と前記
シェル金型の内周壁との間に、中子焼成空間を形成する
工程。 b.前記中子焼成空間に、加熱すると硬化するレジンコ
ーテッドサンドを充填する工程。 c.前記シェル金型を加熱して、前記中子焼成空間に充
填されたシェル金型側のレジンコーテッドサンドの外側
部分を硬化させると共に、前記マンドレルをレジンコー
テッドサンドの融着点以下の温度に冷却し続けて、前記
中子焼成空間に充填されたマンドレル側のレジンコーテ
ッドサンドの内側部分を融着はしているが硬化はしてい
ない未硬化状態に焼成した中子を形成する工程。 d.前記マンドレルを前記中子の未焼成状態にあるレジ
ンコーテッドサンドの内側部分から引き抜くと共に又は
引き抜いた後に、前記シェル金型を割って、該シェル金
型の内側から中空状の中子を取り出す工程。
【0007】この中子の焼成方法においては、そのa工
程において、シェル金型内側の筒状空間の軸方向にマン
ドレルを遊挿して、該マンドレルとシェル金型の内周壁
との間に、中子焼成空間を形成している。次いで、その
b工程において、その中子焼成空間に、加熱すると硬化
するレジンコーテッドサンドを充填している。そのため
に、その中子焼成空間に充填されたレジンコーテッドサ
ンドを、その外側と内側とからシェル金型の内周壁とマ
ンドレルの外周壁とにより挟み込んで押圧できる。ま
た、その際には、マンドレルがレジンコーテッドサンド
の融着点以下の温度に冷却され続けられているため、そ
の中子焼成空間へのレジンコーテッドサンドの充填性を
高めることができる。そして、その中子焼成空間に中子
焼成用のレジンコーテッドサンドを隙間なく緻密に充填
できる。その結果、そのc工程において、その中子焼成
空間に充填されたレジンコーテッドサンドを用いて中子
を焼成した際に、周壁が緻密な構造をした強靭な中子を
焼成することが可能となる。
【0008】また、そのc工程においては、マンドレル
を冷却しながら、シェル金型を加熱している。そして、
その中子焼成空間に充填されたシェル金型側のレジンコ
ーテッドサンドの外側部分をシェル金型により加熱し
て、そのシェル金型側のレジンコーテッドサンドの外側
部分を硬化させて中子を焼成している。それと共に、中
子焼成空間に充填されたマンドレル側のレジンコーテッ
ドサンドの内側部分を、マンドレルにより冷却しなが
ら、シェル金型により加熱されるレジンコーテッドサン
ドの外側部分からの伝熱により、融着はしているが硬化
はしていない未硬化状態に形成している。そのために、
そのd工程において、マンドレルを上記の中子の未硬化
状態にあるレジンコーテッドサンドの内側部分から引き
抜く際に、その中子の内側部分からマンドレルを常に抵
抗少なく離型して円滑に引き抜くことができる。その結
果、そのマンドレルを引き抜く中子の内周壁にその奥方
から手前にかけて抜き勾配を設ける必要がなくなると共
に、その中子の内側部分から引き抜くマンドレルの外周
壁にも、その先端から手前にかけて抜き勾配を設ける必
要がなくなる。そして、その奥方から手前にかけての周
壁の厚さがほぼ均等の理想に近い状態の中子を製造する
ことが可能となる。
【0009】本発明の中子の焼成方法においては、本発
明の中子の焼成方法のc工程において、前記マンドレル
の内側に設けられた流体循環路に水ないし温水を循環さ
せて、該マンドレルをレジンコーテッドサンドの融着点
以下の温度、好ましくは50℃以下の温度に冷却するこ
とを好適としている。特に、マンドレル側の中子表面
が、シェル金型側の中子表面に類似するザラツキの少な
い平滑な面を有する中子を形成しようとする際には、マ
ンドレルを30℃以下の温度に冷却することを好適とし
ている。
【0010】この中子の焼成方法にあっては、本発明の
中子の焼成方法のc工程において、マンドレル内側の流
体循環路を循環させる水ないし温水により、マンドレル
をレジンコーテッドサンドの融着点以下の温度に的確に
冷却し続けることができる。そして、シェル金型により
加熱されるレジンコーテッドサンドの外側部分からの伝
熱で、マンドレル側のレジンコーテッドサンドの内側部
分を、融着はしているが硬化はしていない未硬化状態に
的確に形成できる。
【0011】また、本発明の中子の焼成方法において
は、本発明の中子の焼成方法のc工程において、前記シ
ェル金型にガスバーナが発する炎を吹き付けて、該シェ
ル金型を加熱することを好適としている。
【0012】この中子の焼成方法にあっては、本発明の
中子の焼成方法のc工程において、シェル金型に吹き付
けるガスバーナの炎により、シェル金型を的確に加熱で
きる。そして、その中子焼成空間に充填されたシェル金
型側のレジンコーテッドサンドの外側部分を確実に硬化
させて中子に焼成できる。
【0013】また、本発明の中子の焼成方法において
は、本発明の中子の焼成方法のb工程において、前記レ
ジンコーテッドサンドに圧縮空気を吹き付けて、該圧縮
空気の持つ押圧力により、前記レジンコーテッドサンド
をシェル金型の外側から中子焼成空間に吹き込んで充填
することを好適としている。
【0014】この中子の焼成方法にあっては、本発明の
中子の焼成方法のb工程において、レジンコーテッドサ
ンドに吹き付ける圧縮空気により、該圧縮空気の持つ押
圧力を用いて、レジンコーテッドサンドをシェル金型の
外側から中子焼成空間に的確に吹き込んで、その中子焼
成空間にレジンコーテッドサンドを満遍なく緻密に充填
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の中子の焼成方法の
好適な実施の形態を示し、図1はその中子の焼成方法の
説明図である。以下に、この中子の焼成方法を説明す
る。
【0016】図1の中子の焼成方法では、上下に長いシ
ェル金型10内側の筒状空間12の軸方向に、そのシェ
ル金型の下端開口部14から下端に蓋体40を有する棒
状をしたマンドレル20を遊挿している。シェル金型の
下端開口部14は、前記蓋体40により封じている。そ
して、その下端開口部14が前記蓋体40により封じら
れたシェル金型10の内周壁とマンドレル20の外周壁
との間に、中子焼成空間30を形成している。そして、
本発明の中子の焼成方法のa工程を行っている。
【0017】次いで、上記の中子焼成空間30に、シェ
ル金型10の上端を封じている金型壁部分16に設けら
れた砂吹き込み口18を通して、加熱すると硬化するレ
ジンコーテッドサンド50を充填している。レジンコー
テッドサンド50には、例えば旭有機材工業株式会社製
のAVコーテッドサンド(融着点が109℃で、粒度が
約70メッシュ前後のもの)を用いている。そして、本
発明の中子の焼成方法のb工程を行っている。
【0018】その際には、レジンコーテッドサンド50
に圧縮空気を吹き付けて、その圧縮空気の持つ押圧力に
より、レジンコーテッドサンド50をシェル金型10の
外側から、シェル金型10の上端を封じている金型壁部
分16に設けられた砂吹き込み口18を通して、シェル
金型10内側の中子焼成空間30に吹き込んで充填して
いる。そして、その圧縮空気の持つ押圧力により、レジ
ンコーテッドサンド50をシェル金型10内側の中子焼
成空間30に満遍なく緻密に充填している。
【0019】次いで、マンドレル20を、上記のレジン
コーテッドサンド50が軟化を始める温度の、レジンコ
ーテッドサンド50の融着点(109℃)よりも低い、
好ましくは50℃以下に冷却しながら、シェル金型10
を280〜300℃に加熱している。そして、その中子
焼成空間30に充填されたシェル金型10側のレジンコ
ーテッドサンド50の外側部分をシェル金型10により
加熱して、そのレジンコーテッドサンド50の外側部分
を硬化させている。それと共に、その中子焼成空間30
に充填されたマンドレル20側のレジンコーテッドサン
ド50の内側部分をマンドレル20により冷却し続けな
がら、シェル金型10により加熱されるレジンコーテッ
ドサンド50の外側部分からの伝熱により加熱して、そ
のマンドレル20側のレジンコーテッドサンド50の内
側部分を融着はしているが硬化はしていない未硬化状態
に形成している。そして、本発明の中子の焼成方法のc
工程を行っている。
【0020】その際には、マンドレル20の内側に設け
られたU字状等をした流体循環路24を、冷却用の水道
水等の水ないし温水を循環させている。そして、その水
ないし温水により、マンドレル20をレジンコーテッド
サンド50の融着点よりも低い温度(好ましくは50℃
以下)に冷却し続けている。そして、その中子焼成空間
30に充填されたマンドレル20側のレジンコーテッド
サンド50の内側部分が加熱されて硬化するのを、確実
に防いでいる。
【0021】また、シェル金型10には、その外側から
ガスバーナが発する炎(図示せず)を吹き付けている。
そして、そのシェル金型10を280〜300℃の高温
に加熱し続けている。そして、その中子焼成空間30に
充填されたシェル金型10側のレジンコーテッドサンド
50の外側部分を焼成して確実に硬化させている。
【0022】その後は、シェル金型10の下端開口部1
4から該下端開口部を封じている蓋体40を除去すると
共に、マンドレル20を中子60の融着はしているが硬
化はしてない未硬化状態にあるレジンコーテッドサンド
50の内側部分から引き抜いている。それと共に、又は
その後に、シェル金型10を縦に2つ等に割って、その
シェル金型10の内側から焼成された中子60を取り出
している。そして、本発明の中子の焼成方法のd工程を
行っている。
【0023】図1に示した中子の焼成方法は、以上のa
〜d工程からなり、この中子の焼成方法においては、そ
のb工程において、シェル金型10とマンドレル20と
の間に形成された中子焼成空間30に、中子焼成用のレ
ジンコーテッドサンド50を、その外側と内側とからシ
ェル金型10の内周壁とマンドレル20の外周壁とによ
り挟み込むようにして、隙間なく緻密に充填できる。そ
の結果、そのc工程において、その中子焼成空間30に
充填されたレジンコーテッドサンド50を焼成して形成
する中子60を、緻密で強靭な構造とすることが可能と
なる。
【0024】また、そのc工程においては、280〜3
00℃の高温に加熱されたシェル金型10により、その
中子焼成空間30に充填されたシェル金型10側のレジ
ンコーテッドサンド50の外側部分を十分に加熱して、
そのレジンコーテッドサンド50の外側部分を確実に硬
化させることができる。それと共に、水ないし温水によ
り50℃以下等に冷却され続けられるマンドレル20に
より、その中子焼成空間30に充填されたマンドレル2
0側のレジンコーテッドサンド50の内側部分を十分に
冷却し続けて、そのレジンコーテッドサンド50の内側
部分を融着はしているが硬化はしていない未硬化状態に
形成することができる。そのために、そのd工程におい
て、マンドレル20を上記の中子60の未硬化状態にあ
るレジンコーテッドサンド50の内側部分から引き抜く
際に、その中子60の内側部分からマンドレル20を常
に抵抗少なく離型して円滑に引き抜くことができる。そ
の結果、そのマンドレル20を引き抜く中子60の内周
壁にその奥方から手前にかけて抜き勾配αを設ける必要
をなくすことができる。それと共に、その中子60の内
側部分から引き抜くマンドレル20の外周壁にも、その
先端から手前にかけて抜き勾配を設ける必要をなくすこ
とができる。そして、その奥方から手前にかけての周壁
の厚さがほぼ均等の要望される理想に近い状態の中子6
0を製造することが可能となる。
【0025】当該中子の焼成方法において、マンドレル
20を冷却する冷却手段には、電動式の冷却サイクル等
の他の手段を用いることが可能であり、シェル金型10
を加熱する加熱手段には、電熱ヒータ等の他の手段を用
いることが可能である。シェル金型10内側の中子焼成
空間30には、レジンコーテッドサンド50を、油圧シ
リンダ、手等により充填することも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の中子の焼
成方法によれば、緻密な構造をした強靭な中子であっ
て、要望される理想に近い状態の周壁の厚さがほぼ均等
の中子を製造することが可能となる。また、本発明の中
子の焼成方法では、中子の内周壁にマンドレルの抜き勾
配を設ける必要がないため、その中子の内周壁に抜き勾
配を設けない分、中子焼成材料のレジンコーテッドサン
ドの消費量の節約が図れる。また、本発明の中子の焼成
方法によれば、マンドレルの冷却温度を50℃以下、好
ましくは30℃以下とすることにより、マンドレル側の
中子表面を、シェル金型側の中子表面と遜色のない程度
まで平滑に形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中子の焼成方法の説明図である。
【図2】従来の中子の焼成方法の説明図である。
【符号の説明】
10 シェル金型 12 シェル金型内側の筒状空間 14 シェル金型の下端開口部 18 砂吹き込み口 20 マンドレル 22 電熱ヒータ 24 流体循環路 30 中子焼成空間 40 蓋体 50 レジンコーテッドサンド 60 中子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の工程を含むことを特徴とする中子の
    焼成方法。 a.シェル金型内側の筒状空間の軸方向に冷却可能とし
    たマンドレルを遊挿して、該マンドレルの外周壁と前記
    シェル金型の内周壁との間に、中子焼成空間を形成する
    工程。 b.前記中子焼成空間に、加熱すると硬化するレジンコ
    ーテッドサンドを充填する工程。 c.前記シェル金型を加熱して、前記中子焼成空間に充
    填されたシェル金型側のレジンコーテッドサンドの外側
    部分を硬化させると共に、前記マンドレルをレジンコー
    テッドサンドの融着点以下の温度に冷却し続けて、前記
    中子焼成空間に充填されたマンドレル側のレジンコーテ
    ッドサンドの内側部分を融着はしているが硬化はしてい
    ない未硬化状態に焼成した中子を形成する工程。 d.前記マンドレルを前記中子の未焼成状態にあるレジ
    ンコーテッドサンドの内側部分から引き抜くと共に又は
    引き抜いた後に、前記シェル金型を割って、該シェル金
    型の内側から中空状の中子を取り出す工程。
  2. 【請求項2】 前記c工程において、前記マンドレルの
    内側に設けられた流体循環路に水ないし温水を循環させ
    て、該マンドレルをレジンコーテッドサンドの融着点以
    下の温度、好ましくは50℃以下の温度に冷却する請求
    項1記載の中子の焼成方法。
  3. 【請求項3】 前記c工程において、前記シェル金型に
    ガスバーナが発する炎を吹き付けて、該シェル金型を加
    熱する請求項1又は2記載の中子の焼成方法。
  4. 【請求項4】 前記b工程において、前記レジンコーテ
    ッドサンドに圧縮空気を吹き付けて、該圧縮空気の持つ
    押圧力により、該レジンコーテッドサンドをシェル金型
    の外側から前記中子焼成空間に吹き込み、該中子焼成空
    間にレジンコーテッドサンドを充填する請求項1、2又
    は3記載の中子の焼成方法。
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Cited By (4)

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