JP2002119353A - 家 具 - Google Patents

家 具

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JP2002119353A
JP2002119353A JP2000315790A JP2000315790A JP2002119353A JP 2002119353 A JP2002119353 A JP 2002119353A JP 2000315790 A JP2000315790 A JP 2000315790A JP 2000315790 A JP2000315790 A JP 2000315790A JP 2002119353 A JP2002119353 A JP 2002119353A
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JP
Japan
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furniture
seat
contact portion
moving
contact
Prior art date
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Application number
JP2000315790A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Horiki
敏幸 堀木
Takeshi Touchi
武 登内
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Takano Co Ltd
Original Assignee
Takano Co Ltd
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Publication date
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】使用者の体と接触しその体を支持する使用面の
位置を変化させることができる簡易な構成の家具を提供
する。 【解決手段】家具Cに、使用面Aを有する接触部1と、
接触部1を支持する家具本体10と、家具本体10に対
する使用面Aの位置を変化させるように接触部1を移動
させる移動機構Xとを具備させて、移動機構Xを、接触
部1又は家具本体10のいずれか一方に形成され複数の
凹部41及び凸部42を一方向に交互に連続させた有段
レール部4と、他方に形成され有段レール部4の凹部4
1と係り合う突起部5とから構成し、接触部1を持ち上
げて有段レール部4の延びる方向に移動させて突起部5
を異なる凹部41と係り合わせることによって使用面A
を移動させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子やベッド等の
使用者の体に接触する使用面を有する家具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、使用者の体に接触する使用面
を有する接触部をスライド移動することにより、使用面
の位置を変化させられるようにした家具が知られてい
る。例えばこのような家具として、使用面を有する接触
部に、椅子の場合には着座面を有する座部が相当し、ベ
ッドの場合には床(とこ)面を有する床部が相当する。
そして、このような椅子やベッドでは、使用者の体格や
使用姿勢に合わせて座部や床部を前後にスライド移動さ
せて着座面や床面の位置を前後に調節できるようにした
スライド機構を設けているのが通例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成の椅子やベッド等の家具では、座部や床部を適切な
使用位置で固定しないと適正な使用状態を維持できない
ため、スライド機構による移動方向と略直交する方向に
座部や床部等の移動を禁止するストッパ機構をスライド
機構とは別途に設けなければならない。また、スライド
機構の高性能化を図ればそれだけ構造の複雑化を招くこ
とになるため、故障の原因となることも考えられる。
【0004】そこで本発明は、以上のような不具合に鑑
みて、簡易な構成で使用面の位置を変化させることがで
きる家具を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の家具
は、使用者の体と接触しその体を支持する使用面を有す
る接触部と、接触部を支持する家具本体と、家具本体に
対する使用面の位置を変化させるように接触部を移動さ
せる移動機構とを具備するとともに、該移動機構を、接
触部又は家具本体のいずれか一方に形成され複数の凹部
及び凸部を一方向に交互に連続させた有段レール部と、
他方に形成され前記有段レール部の凹部と係り合う突起
部とから構成し、接触部を持ち上げて有段レール部の延
びる方向に移動させて突起部を異なる凹部と係り合わせ
ることによって使用面を移動させるようにしていること
を特徴としている。
【0006】このような構成のものであれば、例えば椅
子であれば座部、ベッドであれば床部などの接触部を持
ち上げて移動することによって使用面の移動を行うこと
ができ、使用位置では突起部と有段レール部の凹部とが
係り合ってその位置からの移動を禁止することができる
ため、格別のストッパ機構を設ける必要がなく、極めて
簡素な構成で使用面の位置を使用者の体格や使用姿勢に
対応させることができることになる。
【0007】このような構成のものにおいて、突起部と
凹部との係り合いを強めつつ、突起部が有段レール部か
ら逸れてしまわないようにするためには、一の凹部と係
り合っている突起部が当該凹部に隣接する凸部又は他の
凸部を乗り越えることを許容しつつ、突起部又は凹部の
いずれか一方を他方と係り合わせる方向に押し付ける押
し付け部を形成することが望ましい。この場合、具体的
に簡素な構成で上記の作用を有効に奏し得る押し付け部
には、接触部の一部及び家具本体の一部に架け渡した弾
性変形可能なリング部材を備えているものが挙げられ
る。
【0008】また、接触部を持ち上げた際に突起部が有
段レール部から完全に離れてしまい次の凹部と適切に係
り合わなくなる不具合を解消するとともに、接触部に外
力が作用した場合でも家具本体から容易には外れないよ
うにするためには、接触部を家具本体に対して持ち上げ
得る範囲を所定範囲内に制限する上動範囲制限部を形成
することが好ましい。
【0009】さらに、接触部と家具本体とが一部で係り
合った状態で接触部の他の一部のみを持ち上げれば使用
面を移動させることができるようにするためには、移動
機構を、有段レール部及び突起部とは異なる部位におい
て接触部と家具本体とに関係付けて形成した作動支点部
を支点として接触部を持ち上げて移動し得るものとし
て、作動支点部を、接触部の移動に伴ってその移動方向
にスライド移動し得るように構成することが有効とな
る。このような作動支点部の簡易な具体的構成には、接
触部の移動範囲に対応して接触部又は家具本体の一方に
設けた長孔と、この長孔内を移動可能に他方に設けたス
ライダとから構成したものが挙げられる。
【0010】以上のような家具として好適なものには、
接触部が使用面として着座面を有する椅子の座部であ
り、家具本体が椅子本体である椅子が挙げられる。すな
わち、上述の構成によって座部を持ち上げて移動させる
のは、椅子の座部は通常さほど重いものではないため、
比較的容易に行うことができる。
【0011】さらに、椅子においては、使用者(着座
者)が座部に座った姿勢から僅かに腰を浮かせて座部の
前端部を持ち上げれば使用面の移動ができるようにする
ためには、座部の前端部及び椅子本体の前端部に移動機
構を形成することが好ましい。
【0012】また、このような家具では、例えば椅子で
あれば着座者の体格や使用姿勢に応じて着座面の奥行き
寸法を変更することが適切であり、ベッドであれば使用
者の頭から足を支持する床面の長手寸法を使用者の身長
に合わせて変更することが適切であるが、これを有効に
実現するには、接触部の移動方向を使用面の前後方向に
設定することが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照して説明する。
【0014】この実施形態の家具は、図1に示すよう
に、着座者の体に接触する使用面たる着座面Aを有する
接触部たる座部1と、背もたれ部7と、椅子本体10と
を備えた椅子Cである。椅子本体10は、座部1を支持
する座受部20と、背もたれ部7を支持する背支桿8
と、座受部20及び背支桿8を支持し床に接地する脚部
9とから構成される。そして、着座面Aの奥行き寸法を
着座者の体格に応じて調節できるようにするために、座
部1と座受2とに関係付けて、座部1を前後に移動させ
る移動機構Xを設けている。この椅子Cでは、脚部9の
上端部に、着座者の腰を支持するために「く」の字形に
屈曲するランバーサポート81を前後回転可能に取り付
けており、背もたれ部7の張り地71の下端部を後方か
ら支持している。この張り地51の上端部は背支桿6の
上端部に取り付けている。
【0015】座受部20は、図1〜図4及び図7に示す
ように、座部1の前端部から中央部やや後方寄りの部位
を主として支持する主座受2と、座部1の後端部側を支
持する後部座受3とから構成される。
【0016】主座受2は、図2〜図5に示すように、前
端部を脚部7に支持させるとともに後端部を背支桿6に
支持させて前後方向に向けて略水平に延びる左右一対の
座フレーム21と、両座フレーム21同士を連結する図
示しない連結部材とを具備している。座フレーム21
は、板金素材を遡性変形加工して上壁211、底壁21
2、外側壁213及び内側壁214を形成した中空の部
材であって、内側壁214間に亘って前記連結部材を溶
接などにより取り付けて、座フレーム21の補強を図っ
ている。上壁211の前端部211aには、平面視略性
長方形状に開口する窓部215を形成している。この窓
部215は、図示例では座フレーム21の内側端部寄り
に形成しているため、座フレーム21の前端部における
外側端部には上壁211の前端部211aの一部が内向
きに突出した状態で残っている。また、この窓部215
に位置づけて薄板状の有段レール部4を底壁212の上
面に起立状態で設けている。この有段レール部4は上端
部に沿って、上向きに略部分円弧状に開放された凹部4
1と、先端部を細く絞って上向きに凸状をなす凸部42
を交互に連続させて形成している。さらに、有段レール
部4の前端部及び後端部における中間高さ位置には、内
向きに略水平に突出する一対の突条43を設けている。
また、上壁211の後端部には、前後に延びる平面視略
長方形状をなす長孔216を開口させている。また、底
壁212の前端部には、座フレーム21の内部を前方に
開放するようにメンテナンス用の開口部217を形成し
ている。
【0017】また、後部座受3は、図1及び図7に示す
ように、座フレーム21の後端部間において後上方に延
びて傾斜する板状の部材であって、その下端部3aを蝶
番31を介して座フレーム21に回転可能に取り付けて
いる。この後部座受3の上端部3bには下方に向けて板
状のブラケット32を取り付けており、このブラケット
32に形成した左右に貫通する孔部321に、前記ラン
バーサポート81の屈曲部位に設けたピン81aを移動
可能に挿入することによって、後部座受3とランバーサ
ポート81とを接続している。
【0018】一方、座部1は、図1〜図7に示すよう
に、クッション性を有する座本体11と、座本体11の
前端部11aから中央部やや後方寄りの位置までを支持
するように座本体11の裏面側に取り付けた硬質の座板
12と、座本体11の後端部11bを支持する後部座板
13とを備えている。そして、座本体11の上向面にお
いて、着座者の臀部から大腿部までの範囲を実質的に支
持し得る領域を着座面Aとして設定している。なお、座
本体11には図示しないカバー材で周囲を覆っている。
【0019】座板12は、座本体11の裏面側だけでな
く側部も保持するように側端部12cを上方に湾曲させ
るとともに、前端部12aを着座者の脚に沿うように下
方に緩く湾曲させた板状のものである。この座板12の
前端部12aにおける一側端部12cに沿った裏面に
は、特に図2〜図5に示すように、前記有段レール部4
に対応させて左右一対の突起部たるピン5を設けてい
る。このピン5は、有段レール部4と共に前記移動機構
Xを構成するもので、座板12の裏面に取り付けた左右
一対の取付部材14を介して有段レール部4の凹部41
と係り合うように略水平に支持されている。取付部材1
4は、いずれも座板12に下方から取り付けた水平片1
41と、水平片141に下方に向けて取り付けた内外の
垂下片142、143とから構成される。外側の垂下片
(以下、外垂下片)143は、内側の垂下片(以下、内
垂下片)142よりも若干長いものであって、外垂下片
143の中間高さ位置と内垂下片142の下端部に亘っ
て前記ピン5を取り付けている。なお、ピン5の内側端
部5aは、内垂下片142よりもさらに内側に向けて延
ばしている。また、外垂下片143の下端部には、抜け
止めネジ144を外側に向けて突出するように着脱可能
に取り付け得るようにしている。この抜け止めネジ14
4は、後で詳述するように、座フレーム21の上壁21
1の前端部211aと共に、座部1を持ち上げ得る範囲
を所定範囲内に制限する上動範囲制限部Yを構成するも
のである。
【0020】後部座板13は、特に図6及び図7に示す
ように、可撓変形可能な薄肉の樹脂板からなるもので、
前端部13aを座板12の後端部12bに取り付けて座
本体11の後端部11b側の略全体を下方から保持して
いる。この後部座板13は、裏面側に幅方向すなわち座
部1のスライド移動方向と直交する方向に延びる溝部1
31を前後に所定間隔で複数形成している。この溝部1
31は、下方に向けて側面視略三角形状に開口するよう
に後部座板13の裏面に刻みを付けて形成したものであ
る。また、この複数の溝部131を横切るように後部座
板13の厚みを貫通して前後方向に延びる左右一対のス
リット132を設けている。これらスリット132は、
それぞれ座フレーム21の略真上に位置づけられるよう
に形成されている。しかして、図7に拡大して示すよう
に、主座受2の後端部及び後部座受3の下端部3aとに
は前記スリット132に対応させて、それぞれに対して
略垂直に起立させたピンPを設けている。このピンP
は、スリット132の左右における開口幅よりも大きい
径を有する頭部Paと、スリット長孔132に挿入され
る軸部Pbとを有するもので、移動機構Xによる座部1
の前後移動に際して、頭部Paをスリット132の表面
側に表出させて、その頭部Paの下面で後部座板13を
下方に押さえ付けるようにして後部座板13及び座本体
11の後端部11bの浮き上がりを防止するように構成
している。
【0021】しかして、座部1を座受部20に取り付け
るに際しては、図5に示すように、座板12に設けた内
垂下壁142と外垂下壁143との間に有段レール部4
を挟み込むようにしてピン5をその有段レール部4の凹
部41に係り合わせ、座フレーム21の前端部の開口部
217から抜け止めネジ144を挿入して外垂下壁14
3に取り付ける。このようにすることで、座部1を上方
に最大限持ち上げても座フレーム21の内部で抜け止め
ネジ144が座フレーム21の上壁211における前端
部211aに下方から当たることとなるため、座部1を
持ち上げ得る範囲が抜け止めネジ144の上動可能な範
囲内に規制されることになる。また、有段フレーム4に
設けた前後の突条43及びピン5に対して、弾性変形可
能な樹脂製のリング部材(いわゆるOリング)6を架け
渡して、そのリング部材6の弾性力によってピン5を下
方に押し付けている。すなわち、このリング部材6でピ
ン5を押し付ける構成によって、ピン5を凹部41と係
り合う方向に押し付ける押し付け部Zを形成している。
さらに座板12には、座フレーム21の上壁211に形
成した長孔216に対応する部位に、前記上壁211を
下方から挟み込むようにしてスライダSを取り付けてい
る。このスライダSは、円柱を縦に切断した形状を有す
る小片で、湾曲する面を上に向けた姿勢で、長孔216
に挿入されて先端を座板12に取り付けたネジSaによ
って座板12に固定している。このようなスライダS及
び長孔216の構成は、後述するように座部1の移動に
際して座部1の持ち上げの支点となるとともに、長孔2
16内をスライダSが前後にスライド移動する作動支点
部Wを形成するものである。また、座部1の後端部側で
は、後部座板13のスリット132に座フレーム21及
び後部座受3に設けたピンPを挿入する。
【0022】次に、座部1を前後移動させる際の操作並
びにその際の作用について説明する。まず、図1及び図
2に矢印で示すように、作動支点部Wを構成するスライ
ダSを支点として座部1の前端部を手で持ち上げ、リン
グ部材6の弾性力に抗してピン5の一の凹部41との係
り合い状態を解除する。そして、座部1を前方又は後方
に移動させることによって、図1(想像線)及び図3に
示すように、ピン5をその凹部41に隣接する凸部42
又は他の凸部42を乗り越えさせて別の凹部41と係り
合わせる。このとき、スライダSは、長孔216内を前
後にスライド移動することになる。また、座部1の後端
部側では、後部座板13のスリット132に挿入された
座フレーム211及び後部座受3のピンPに沿って、後
部座板13がそのピンPの頭部Paによって下方に押さ
えられながらスライド移動するため、後部座板13及び
座本体11の後端部の浮き上がりが防止されることにな
る。さらに、座本体11の後端部11bは、後部座受3
の傾斜に従って後方に迫り上がることになるが、後部座
板13に形成した溝部131が後部座受3の傾斜に応じ
て適切に拡縮するため、後部座板13自体が全体的に滑
らかに湾曲し、座本体11の迫り上がりの基端部には凹
凸形状の硬い皺が生じることがなく、快適な座り心地を
維持することができる。また、本実施形態では、ランバ
ーサポート81を前後方向に回転させるのに伴って、座
部1の後端部が迫り上がる傾斜角度を変更することもで
きる。すなわち、例えばランバーサポート81を前方に
回転した場合、そのランバーサポート81に後下方から
押される格好で後部座受3が蝶番31を支点として前方
に回転し、ピン81aが孔部321内を上動する。それ
に伴って、後部座板13及び座本体11の後端部11b
が傾斜角度を強めながら更に迫り上がることになるが、
後部座板13の溝部131が傾斜角度に対応した適切な
開き具合となるため、座本体11に皺が生じることなく
滑らかに湾曲して快適な座り心地が維持される。
【0023】以上のように家具の一種である本実施形態
の椅子Cによれば、複数の凹部41及び凸部42を前後
方向に交互に連続させた有段レール部4を椅子本体10
の一部である座受部20に設け、有段レール部4の凹部
41と係り合う突起部たるピン5を接触部たる座部の一
部である座板12に設けて、これら有段レール部4とピ
ン5とから椅子本体10に対する座部1の使用面たる着
座面Aの位置を変化させるように座部1を移動させる移
動機構Xを構成しているため、座部1を持ち上げて前後
方向に移動させてピン5を異なる凹部41と係り合わせ
れば、着座者の体格や着座姿勢に対応して着座面Aを移
動する、具体的には着座面Aの奥行き寸法を変更するこ
とができ、様々な体格の者が使用するのに耐え得る好適
な椅子Cを構成することが可能である。しかも、このよ
うな簡単な操作で着座面Aの移動ができる上に、ピン5
と凹部41とを係り合わせた使用位置からは、前述の通
り持ち上げない限り座部1を移動することができないた
め、別途にストッパ機構を設ける必要もなく、構造の簡
素化を図ることが容易である。
【0024】特に、座部1を持ち上げた際にピン5が有
段レール部4の凸部42を乗り越えることを許容しつつ
ピン5を凹部41と係り合わせる方向に押し付ける押し
付け部Zを形成しているので、座部1の移動のための簡
単な操作性を損なうことなくピン5と凹部41とをより
強く係り合わせることができ、着座時の安定性を高める
とともに、座部1を持ち上げた際にもピン5が有段レー
ル部4から逸れることを有効に防止することができる。
具体的には押し付け部Zが、座部1に設けたピン5及び
座受部20を構成する座フレーム21側に設けた突条4
3に架け渡した弾性変形可能なリング部材6を備えてい
るので、極めて簡単な部材で上述した押し付け部Zによ
る効果を容易に実現できるだけでなく、ピン5がどの凹
部41と係り合っている場合にもリング部材6の弾性力
によって略均等な力でピン5を凹部41に押し付けるこ
とが可能である。
【0025】また、座部1側に設けた抜け止めネジ14
4と座フレーム21の一部とから構成される上動範囲制
限部Yによって、座部1を持ち上げ得る範囲を所定範囲
内に制限するようにしているため、座部1を持ち上げた
際にピン5が有段レール部4から完全に離れてしまい次
の凹部41と適切に係り合いにくくなくなる不具合も生
じず、さらには座部1を蹴り上げた場合など下方から外
力が作用しても座部1が座フレーム21から容易には外
れることがないので、安定で適正な使用状態を維持する
こと可能である。
【0026】さらに、移動機構Xによる座部1の移動に
際しては、座部1と座受部20とに関係付けて形成した
作動支点部Wを支点として座部1を持ち上げ、その作動
支点部Wが座部1の移動に伴ってスライド移動し得るよ
うに構成しているので、作動支点部Wにおいては座部1
と座受部20とが常に係り合った状態のままスライド移
動するので座部1の座受部20に対する位置づけを適正
化することができる。そして、このような作動支点部W
として、座フレーム21に形成した長孔216と、この
長孔216内を座部1の移動範囲に対応して移動するよ
うに座板12に取り付けたスライダSとから構成したも
のとしているため、作動支点部Wを極めて簡単で有効な
構造のものとすることができる。
【0027】特に本実施形態では家具として椅子Cを採
用し、座部1の前端部及び椅子本体10の前端部に移動
機構Xを形成しているので、着座者が座部1に座った姿
勢から僅かに腰を浮かせた状態で、比較的軽量な座部1
の前端部を持ち上げればよいので、着座面Aの位置調節
を容易に行うことができる。
【0028】さらに、座部1の移動方向を前後方向に設
定しているので、着座面Aの移動として着座者の体格や
使用姿勢に応じた着座面Aの奥行き寸法をの変更を、極
めて容易かつ適正に行うことが可能である。
【0029】なお、本実施形態では、図8及び図9に示
すように、座部1に有段レール部400を設けるととも
に、座受部20に有段レール部400の凹部401と係
り合うピン500を設ける構成に変形することもでき
る。なお、この変形例における各部材は、前記実施形態
と共通するものについては共通の符号を附して説明する
ものとする。すなわち、この変形例では、座板12の前
端部12aに左右一対の有段レール部400を取り付
け、左右の座フレーム21の内側壁214と外側壁21
3とに亘ってそれぞれ突起部たるピン500を取り付け
て、これら有段レール部400とピン500とから移動
機構Xを構成している。具体的に有段レール部400
は、下端部側に凹部401と凸部402とを交互に連続
させて形成しており、上端部を座板12の裏面に下方か
ら取り付けている。また、この有段レール部400に
は、凹部401をピン500に向けて押し付けるための
押し付け手段Zを構成する弾性変形可能なリング部材6
を架け渡すための突条403を略水平な状態で設けてお
り、リング部材6の他の部位を座フレーム21に引っ掛
けるために、座フレーム21には外側壁213に一端部
を取り付けて内側壁214に向かって延びる突条16を
設けている。なお、座フレーム21の上壁211に形成
した長孔216と、長孔216内をスライド移動するよ
うに下方からネジSaで座板12に取り付けたスライダ
Sとからなる作動支点部Wの構成は前記実施形態と同様
である。また、図示しないが、後部座板13に形成した
スリット132と座フレーム21及び後部座受3に設け
たピンPとの関係により移動時における座本体11の浮
き上がりを防止する構成についても前記実施形態と同様
である。
【0030】このような変形例の構成によっても、座部
1の前端部をリング部材6の弾性力に抗して作動支点部
Wを支点に持ち上げることによって有段レール部400
の凹部401とピン500との係り合いの関係を解除
し、ピン500に凸部402を乗り越えさせて他の凹部
401をピン500に係り合わせれば、上記実施形態と
同様に着座面Aを移動してその奥行き寸法を変更するこ
とができる。なお特に説明しなかったが、この変形例に
おいても前記と同様の構成の上動範囲制限部Yを設ける
こともできるし、他の作用効果についても上記実施形態
と同様に奏する。
【0031】また、本発明は、椅子に限らずベッドその
他の家具にも適用することができる。例えばベッドの場
合には、ベッド本体に支持されたクッション性を有する
床(とこ)部を、ベッド本体と床部とに関係付けて形成
した前記実施形態やその変形例と同様の構成の有段レー
ル部と突起部とからなる移動機構を通じて前後(使用者
の頭部から足に亘る方向)に移動して、床部の上面に設
定される床面の寸法を使用者の体格や姿勢に対応させる
ことができる。また、椅子やベッドに限らず、他の家具
においても、接触部の家具本体に対する移動方向を、使
用者から見て前後方向にするだけでなく、必要に応じて
上下方向や左右方向とすることも可能である。その他、
各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形
が可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0033】すなわち、本発明の家具は、複数の凹部及
び凸部を一方向に交互に連続させた有段レール部を使用
面を有する接触部又は家具本体のいずれか一方に形成す
るとともに、有段レール部の凹部と係り合う突起部を他
方に形成し、これら有段レール部と突起部とから家具本
体に対する使用面の位置を変化させるように接触部を移
動させる移動機構を構成することによって、接触部を持
ち上げて有段レール部の延びる方向に移動させて突起部
を異なる凹部と係り合わせて使用面を移動させるように
している。このため、接触部を一旦持ち上げて突起部と
有段レール部の凹部とを係り合わせるように移動すると
いう簡単な構造で使用面の移動を行うことができ、使用
面の位置を使用者の体格や使用姿勢に対応させた使用位
置では突起部と有段レール部の凹部とが係り合って接触
部の移動がその位置で禁止されるので別途にストッパ機
構を設ける必要もなくすことができる。
【0034】特に、突起部又は凹部のいずれか一方を他
方と係り合わせる方向に押し付ける押し付け部を形成
し、その押し付け部によって一の凹部と係り合っている
突起部が当該凹部に隣接する凸部又は他の凸部を乗り越
えることを許容されるように構成すれば、突起部と凹部
とをより強く係り合わせることができ、接触部を持ち上
げた際にも突起部が有段レール部から逸れることを防止
することができる。このような押し付け部が、接触部の
一部及び家具本体の一部に架け渡した弾性変形可能なリ
ング状の部材を備えている場合には、極めて簡単な部材
で上記押し付け部による効果を有効に得ることができ
る。
【0035】また、接触部を家具本体に対して持ち上げ
得る範囲を所定範囲内に制限する上動範囲制限部を形成
すれば、接触部を持ち上げて移動するという基本的な機
能を損なわずに、接触部を持ち上げた際に突起部が有段
レール部から完全に離れてしまい次の凹部と適切に係り
合わなくなる不具合を解消し、さらには例えば接触部を
蹴り上げた場合など外力が作用しても接触部が家具本体
から容易には外れないようにして、適正な使用状態を維
持すること可能である。
【0036】さらに、移動機構による接触部の移動を、
有段レール部及び突起部とは異なる部位において接触部
と家具本体とに関係付けて形成した作動支点部を支点と
して接触部を持ち上げる構成として、その作動支点部
を、接触部の移動に伴ってスライド移動し得るように構
成すれば、接触部の一部を持ち上げて移動しても作動支
点部では接触部と家具本体とが係り合ったままスライド
移動するので、接触部の家具本体に対する位置づけの適
正化を図ることができる。このような作動支点部を、接
触部又は家具本体の一方に設けた長孔と、この長孔内を
接触部の移動範囲に対応して移動するように他方に設け
たスライダとから構成すると、作動支点部の構成を簡素
化することができる。
【0037】以上のような家具を、接触部が使用面とし
て着座面を有する椅子の座部であり、家具本体が椅子本
体である椅子に適用した場合には、着座面の位置を着座
者の体格や着座姿勢に対応して移動するに際して、比較
的軽い座部を持ち上げて移動すればよいため、好適な椅
子を構成することができる。特に椅子の場合、座部の前
端部及び椅子本体の前端部に移動機構を形成すれば、着
座者が座部に座った姿勢から僅かに腰を浮かせて座部の
前端部を持ち上げれば着座面の移動ができるため、着座
面の位置調節が容易である。
【0038】また、以上のような家具では、接触部の移
動方向を使用面の前後方向に設定することによって、例
えば椅子であれば着座者の体格や使用姿勢に応じて着座
面の奥行き寸法を容易に変更することができ、ベッドで
あれば使用者の頭から足を支持する床面の長手寸法を使
用者の身長に合わせて変更することができるなど、使用
者の体格や姿勢に合わせた使用面の位置調節を適切に行
うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である椅子を示す側面図。
【図2】同実施形態の一使用状態を示す前端部側におけ
る要部の断面図。
【図3】同他の使用状態を図2に対応して示す断面図。
【図4】図3におけるIV−IV線断面図。
【図5】同実施形態の要部を分解して示す斜視図。
【図6】同椅子の座部の一部を下後方から見た状態を示
す斜視図。
【図7】同実施形態の後端部側における要部を示す断面
図。
【図8】同実施形態の一変形例を図2に対応して示す断
面図。
【図9】図8におけるIX−IX線断面図。
【符号の説明】
1…接触部(座部) 4…有段レール部 5…突起部(ピン) 6…リング部材 10…家具本体(椅子本体) 41…凹部 42…凸部 216…長孔 A…使用面(着座面) C…家具(椅子) S…スライダ W…作動支点部 X…移動機構 Y…上動範囲制限部 Z…押し付け部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用者の体と接触しその体を支持する使用
    面を有する接触部と、接触部を支持する家具本体と、家
    具本体に対する使用面の位置を変化させるように接触部
    を移動させる移動機構とを具備するとともに、該移動機
    構を、接触部又は家具本体のいずれか一方に形成され複
    数の凹部及び凸部を一方向に交互に連続させた有段レー
    ル部と、他方に形成され前記有段レール部の凹部と係り
    合う突起部とから構成し、接触部を持ち上げて有段レー
    ル部の延びる方向に移動させて突起部を異なる凹部と係
    り合わせることによって使用面を移動させるようにして
    いることを特徴とする家具。
  2. 【請求項2】一の凹部と係り合っている突起部が当該凹
    部に隣接する凸部又は他の凸部を乗り越えることを許容
    しつつ、突起部又は凹部のいずれか一方を他方と係り合
    わせる方向に押し付ける押し付け部を形成していること
    を特徴とする請求項1記載の家具。
  3. 【請求項3】押し付け部が、接触部の一部及び家具本体
    の一部に架け渡した弾性変形可能なリング部材を備えて
    いることを特徴とする請求項2記載の家具。
  4. 【請求項4】接触部を家具本体に対して持ち上げ得る範
    囲を所定範囲内に制限する上動範囲制限部を形成してい
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の家具。
  5. 【請求項5】移動機構が、有段レール部及び突起部とは
    異なる部位において接触部と家具本体とに関係付けて形
    成した作動支点部を支点として接触部を持ち上げて移動
    し得るものであって、作動支点部が、接触部の移動に伴
    ってその移動方向にスライド移動し得るようにしている
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の家具。
  6. 【請求項6】作動支点部を、接触部の移動範囲に対応し
    て接触部又は家具本体の一方に設けた長孔と、この長孔
    内を移動可能に他方に設けたスライダとから構成してい
    ることを特徴とする請求項5記載の家具。
  7. 【請求項7】接触部が使用面として着座面を有する椅子
    の座部であり、家具本体が椅子本体であることを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5又は6記載の家具。
  8. 【請求項8】座部の前端部及び椅子本体の前端部に移動
    機構を形成していることを特徴とする請求項7記載の家
    具。
  9. 【請求項9】接触部の移動方向を、使用面の前後方向に
    設定していることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7又は8記載の家具。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63106935A (ja) * 1986-10-24 1988-05-12 Pioneer Electronic Corp 記録デイスク再生装置におけるサ−ボ装置
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JPH09327346A (ja) * 1996-06-11 1997-12-22 Takano Co Ltd 椅子の座板スライド装置

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