JP2002119297A - 大腸菌凝集アッセイ - Google Patents

大腸菌凝集アッセイ

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JP2002119297A JP2000317790A JP2000317790A JP2002119297A JP 2002119297 A JP2002119297 A JP 2002119297A JP 2000317790 A JP2000317790 A JP 2000317790A JP 2000317790 A JP2000317790 A JP 2000317790A JP 2002119297 A JP2002119297 A JP 2002119297A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高度に鋭敏であり特異的な大腸菌
凝集アッセイを、全尿素抽出大腸菌抗原に対する抗体を
使用して行なおうとするものである。 【解決手段】 本発明は、下記工程を含むことを特徴と
する、大腸菌(Escherichia coli)の検出方法である:
大腸菌を含む疑いのある試料を用意する;当該試料を、
大腸菌の一種またはそれ以上の表面抗原に特異的な抗体
の混合物または抗血清で被覆したビーズと接触させる
(ただし、上記一種またはそれ以上の表面抗原の各々
は、次ぎの分子量から成るグループから選択されたいず
れかの分子量を有するものである:21±2 KDa、26±2 K
Da、31±2 KDa、36±2 KDa、38±2 KDa、67±2 KDa、お
よび77.8±2 KDa);および当該ビーズの凝集を観察する
(凝集の存在は、試料中における大腸菌の存在を示
す)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】大腸菌は、健康な個体の一般
的な腸叢の1つと考えられているが、この微生物は、ま
た、尿路感染症、髄膜炎、および下痢を含む人間のかか
る病気および状態において、重要な病原体であると認め
られている。それゆえに、生物学的試料中の大腸菌を迅
速に同定できる、高度に鋭敏であり特異的な方法は、有
用であろう。
【0002】
【発明の概要】本発明は、高度に鋭敏であり特異的な大
腸菌凝集アッセイを、全尿素抽出大腸菌抗原に対する抗
体を使用して行なうことができるという発見に基づいて
いる。驚くべきことに、特定の大腸菌抗原に対する抗体
を使用すると、そのようなストラテジーが他の細菌の凝
集アッセイでは有用性が証明されているものであって
も、アッセイの感受性が劇的に減少した(例えば米国特
許番号 5,418,140参照)。従って、本発明は、1部にお
いて、特異的な表面抗原に対する抗体を用いる場合より
予想外に優れた効果を達成する、全尿素抽出抗原に対す
る抗体を用いるアッセイに関する。
【0003】それゆえに、本発明は、大腸菌を含む疑い
のある試料を用意すること;当該試料を、大腸菌の一種
またはそれ以上の表面抗原に特異的な抗体の混合物また
は抗血清で被覆したビーズと接触させること(ただし、
上記一種またはそれ以上の表面抗原の各々は、次ぎの分
子量を有するものである:21±2 KDa、26±2 KDa、31±
2 KDa、36±2 KDa、38±2 KDa、67±2 KDa、および77.8
±2 KDa);そして当該ビーズの凝集を観察すること
(凝集の存在は、試料中における大腸菌の存在を示
す)、による試料中の大腸菌の検出方法であることを特
徴とする。この方法は、さらに、試料中の微生物がイン
ドールまたは発酵ラクトースを産生するか否かの測定
(両方共大腸菌に特有である)を含んでもよい。
【0004】本発明は、さらに、大腸菌が試料中に存在
するか否かを試験するキットを特徴とする。このキット
は、ビーズ、および1種またはそれ以上の大腸菌の表面
抗原に特異的な抗体の混合物または抗血清を含んでいる
(ただし、1種またはそれ以上の各表面抗原が、21±2 K
Da、26±2 KDa、31±2 KDa、36±2 KDa、38±2 KDa、67
±2 KDa、および77.8±2 KDaからなるグループから選択
される分子量を有するものである)。このキットは、さ
らに(1)微生物がラクトースを発酵するか否かを決定す
るためのエオシン-メチレンブルーを含む組成物、(2)微
生物がインドールを産生するか否かを決定するためのp-
ジメチルアミノシンナムアルデヒドを含む組成物、(3)
抗体の混合物で被覆したビーズを凝集させることが期待
される陽性制御剤(positive control reagent)、または
(4)抗体の混合物で被覆したビーズを凝集させることが
期待されない陰性制御剤(negative control reagent)、
を含んでいてもよい。
【0005】本明細書中の“全尿素抽出大腸菌抗原”
は、約4Mの尿素を含む水性混合物中でインキュベート
した大腸菌細菌を含む混合物の、遠心分離機にかけた上
清から集めた抗原を意味する。本発明の他の特徴または
利点は、下記の詳細な説明および請求の範囲から明らか
になるであろう。
【0006】
【詳細な説明】本発明は、生物学的試料などの(例え
ば、血清または大脳脊髄液試料)試料中の大腸菌を、凝
集アッセイを使用して検出する方法に関する。凝集アッ
セイは試料中の様々な種の細菌の検出に使用されている
が、ビーズに付着する部分および凝集に有用な部分は、
検出する種によって異なる(例えば Chang et al., J. F
oodProtect. 57:31-36, 1994; および Chang et al.,
J. Food Protect. 56:759-762, 1993参照)。実際、何れ
の部分が異なる種の細菌の検出に必要であるかは、全く
不明である。
【0007】本発明は、一部において、大腸菌の検出を
目的とする高度に鋭敏で特異的な凝集アッセイに必要と
される特定の部分の同定に基づいている。下記の実施例
のとおり、全尿素抽出大腸菌抗原に特異的な抗体混合物
でビーズを(例えば、一般的な共有的または非共有的方
法で)被覆しないかぎりは、大腸菌凝集アッセイは臨床
適用に十分であるほど特異的ではない。このような抗体
の混合物は、下記の実施例に記載されているような標準
的技術を使用して、全尿素抽出大腸菌抗原で脊椎動物を
免疫化し、動物によって産生される抗体を採取すること
によって調製することができる。
【0008】さらに詳述しなくても、当業者は上記の記
載および下記の凝集アッセイに基づいて本発明を最大限
で利用できると考えられる。下記の実施例が、当業者が
どのように全尿素抽出大腸菌抗原を単離し、動物をこの
ような抗原で免疫化し、さらに動物によって産生される
抗体を採取できるかを例示説明しているにすぎないと解
釈されるべきであり、そして開示の残りの部分を何ら限
定するものではない。本明細書で引用した何れの刊行物
も、出典明示により本明細書に組込まれている。
【0009】
【実施例】材料および方法 細菌株および培養条件 本研究に使用する微生物を表1に列挙する。合計183
8株のグラム陰性細菌を試験し、その中には、1028
株のE. coli(その中では、748株が臨床的試料由来で
あり、268株が食料サンプル由来であり、そして、1
2株がCultureCollection and Research Center[CCRC]
Hsinchu, Taiwan由来であった)、E. coli以外の632
株のEnterobacteriaceae、21株のAeromonas spp.、7
5株のPseudomonas spp.、18株のVibrio spp.、およ
び64株の他の細菌が含まれていた。殆どの株は、臨床
的単離株であった。すべての細菌は、最初にトリプシン
・ソイ・アガー(tryptic soy agar)にサブカルチャー(V
ibrio parahaemolyticusを除き、2%NaClのトリプシン
・ソイ・アガーに培養した)し、次いで、ヒツジの血液
寒天培地およびレビンズ・エオシン-メチレンブルー(E
MB)アガーにサブカルチャーした。当該プレートを3
5℃で18から24時間インキュベートした。EMB上
で増殖した株について、ラクトース発酵の能力を観察し
た。そうすると、褐色(または黒色)中心または金属光沢
のコロニーを有する株がラクトース発酵していると思わ
れた。血液寒天培地で増殖した細菌に、p-ジメチルア
ミノシンナムアルデヒド試薬(BBL DMACA Indole Reagen
t Droppers, Becton DickinsonMicrobiology Systems,
Cockeysville, Md)を用いるスポットインドール試験に
よるインドール生成についての試験をした。血液寒天培
地で増殖した細菌をまたラテックス凝集試験(LAT)に
使用した。
【0010】細胞表面抗原の調製 E. coli CCRC 15481をトリプシン・ソイ・アガーにおい
て、35℃、18から24時間増殖させた。各プレート
の細胞を、リン酸緩衝性生理食塩水(PBS;10mM
リン酸緩衝液、0.14M NaCl、pH7.2)2m
l中に懸濁させ、室温で遠心分離(2,000×g、1
5分間)してペレット化することにより回収した。細菌
細胞をPBSで洗浄し、4M尿素1ml中に懸濁し、5
0℃の水浴で90分間、随時攪拌しつつインキュベート
した。当該細胞懸濁液を室温で遠心分離(10,000
×g、15分間)し、不溶性粒子を除去し、上清を0.
2×強度のPBSで透析し、尿素を除去した。任意に選
択した2種(Enterobacter sakazakii CCRC 1415 および
Klebsiella pneumoniae 06048、臨床的単離体)の細胞表
面抗原をもまた4M尿素で抽出し対照とした。
【0011】抗体の調製および精製 E. coli尿素抽出細胞表面抗原(約1mg/ml)を、同
体積の不完全フロインドアジュバント(Difco Laborator
ies, Detroit, Mi)でエマルジョン化した。エマルジョ
ン化抗原2ミリトルを、各ニュージーランド・ホワイト
・ラビットの背中に4から6箇所、皮下注射した。当該
動物は、4週間おきに、初期接種と同じ注射条件を用
い、4回同じ抗原を投与し免疫を増強(boost)させた。
最終注射から10日後、耳の動脈血を採取した。血清中
の抗体力価を、マイクロタイタープレート(Nunc, Kamst
rup, Denmark)のウェルに被覆した尿素抽出細胞表面抗
原(10μg/ml)を捕捉成分として用いる酵素結合免
疫収着検定法(ELISA)により測定した。連続的に1
0倍希釈した抗血清 約0.1mlを各ウェルに添加し
た。標準的な洗浄の後、セイヨウワサビペルオキシダー
ゼ標識ヤギ抗ウサギIgG(Sigma Chemical Co., St. L
ouis, Mo)を各ウェルに添加した。
【0012】IgG画分の抗血清を、Linn et al., Pro
c. Natl. Acad. Sci. USA 70: 1865-1869, 1973に記載
のようにジエチルアミノエチル(DEAE)イオン交換ク
ロマトグラフィーで精製した。IgG画分を、更に、製
造者説明書に従ってCNBr活性化セファロース4Bゲ
ル(Amersham Pharmacia Biotech, Uppsala, Sweden)に
結合したE. coliの尿素抽出細胞抗原を用いるアフェニ
ティークロマトグラフィーにより精製した。特異的抗体
を、0.1M グリシン-HCl緩衝液pH2.6でアフ
ェニティーカラム(1.5×5cm)から溶出し、その
後、1M Tris-HCl緩衝液、pH8.0で直に中
性化した。
【0013】ラテックスの感受性化 ラテックス粒子を物理的吸着により抗体で被覆した。1
0%(wt/vol)ラテックス懸濁液(直径1.09μm、J
apan Synthetic Rubber, Tokyo)1ミリリッターを2回
脱イオン水で洗浄し、水20ml中に懸濁した。洗浄し
たラテックス懸濁液に、同体積の親和性精製抗体(70
μg/ml)を加えた。当該懸濁液を室温で、1時間、
エンド・オーバー・エンド・ミキサーでインキュベート
し、次いで、遠心分離(2,000×g、15分間)し、
未結合抗体を除去した。抗体被覆ラテックスを、2回、
0.1%ウシ血清アルブミンで洗浄し、0.1%ウシ血
清アルブミン20ml中に再懸濁した。対照ラテックス
を、同じ方法で免疫前血清IgGで被覆した。ラテック
ス試薬の最終濃度は0.5%(wt/vol)であった。
【0014】ラテックス凝集試験 顕微鏡のスライド上で、直径約1.5cmの2つのサー
クルにワックスペンシル(wax pencil)で印をつけた。滅
菌した爪楊枝を用い、血液寒天培地で一夜増殖させた1
ないし2のコロニーを、スライド上のそれぞれのサーク
ルに移した。対照ラテックスの1滴を一方のサークル
(対照のサークル)に加え、試験ラテックスの1滴(抗体
で感受性化した)を他方のサークル(試験のサークル)に
加えた。当該内容物を爪楊枝でなすり、1ないし2分間
ゆるやかに前後に動かした。対照サークル中では凝集が
見られないが、試験サークル中では凝集が観察される試
験は、陽性であった。試験サークル中で凝集が見られな
かった場合、試験は陰性とした。対照サークルと試験サ
ークルの両方において、自己凝集(autoagglutinatio
n)、すなわち凝集を生ずる数株が見られた。これらの株
は、試験結果の算出から除き、表1には含めなかった。
【0015】感受性および特異性 感受性は、陽性結果(実質的に陽性)を示したE. coli株
の数を全試験細菌株数で割った数として定義した。特異
性は、陰性結果(実質的に陰性)を示した非E. coli株の
数を全試験細菌株数で割った数として定義した。
【0016】イムノブロッティング 尿素抽出細胞表面抗原の分子量を測定するため、Hu et
al., J. Immunol. Methods 202: 113-121, 1997により
記載されたウエスタンブロッティング技術を、下記の修
飾をして用いた。当該尿素抽出抗原を、ドデシル硫酸ナ
トリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PA
GE)で分離し、ニトロセルロースメンブレン(Hybond E
CLTM, Amersham Pharmacia Biotech)にブロッティング
した。ブロッティング後、タンパク質分子量マーカーの
レーンを切り出し、0.1%アミノブラックで染色し、
次いで脱色した。残り部分のメンブレンを、一夜、4℃
で、ブロッキング溶液(5%非脂質乾燥ミルクおよび1
%Tween20)中でブロッキングした。洗浄後、当
該ブロットを、上記のように作成した親和性精製抗体
(0.5μg/ml)と共にインキュベーションし、次い
で、セイヨウワサビペルオキシダーゼ標識ヒツジ抗ウサ
ギIgG(Sigma Chemical Co., 1:1,500 希釈)と共にイ
ンキュベーションした。洗浄後、当該メンブレンを、基
質溶液(4-クロロ-1-ナフトール30mgおよび10m
lメタノール中の30%H22 30μl)中で展開し、
1次抗体により認識される抗原を現われさせた。
【0017】結果 本研究の始めでは、20から90kDaの範囲の分子質
量を有する4つの表面抗原を、準備されたSDS-PA
GEより、E. coli(CCRC 15481)の全尿素抽出抗原から
精製した。4種の抗原のそれぞれを用い、ウサギにおい
て抗体を生じさせ、各抗原に対する精製各抗体を用い、
E. coliの同定用ラテックス試薬を調製した。しかし、
4つの抗原のうちの何れか1つに対する抗体を用いる
と、70%未満の比較的低いLAT感受性となった。こ
れは、特異的なVibrio parahaemolyticus表面抗原を用
いる同様のLATによれば90%を十分超える特異性が
生じるとすると驚くべきことであった(米国特許番号
5,418,140)。従って、他の細菌では成功する
ことが従来から知られているLATストラテジーをE. c
oliに適用してうまく行かなかったことは、病原性細菌
が異なると成功するストラテジーが異なってくるのであ
り、あるストラテジーがある細菌で成功しても、同じス
トラテジーを用いて他の細菌でも成功するという合理的
予想を導くことはできない。この予測されなかったが明
らかとなった発見の観点から、他のストラテジーが検討
された。全尿素抽出E. coli抗原に対し生ずる抗体が、
高感度のLATに必要であることが判明した。
【0018】抗血清の力価 連続して行った5種の免疫の後、E. coli 15481の尿素
抽出細胞表面抗原に対する抗血清の力価を、ELISA
により測定すると107であった。
【0019】免疫ブロッティング 親和性精製抗体は、E. coli CCRC 15481の複数の表面抗
原を認識した。これら抗原は、77.8、67、38、
36、31、26および21kDaの分子質量を有する
と評価された。ポリクローナル抗体が、E. coliの複数
抗原に対して生ずるため、他の種由来の抗原との交差反
応は避けがたいと予想された。例えば、Enterobacter s
akazakiiおよびKlebsiella pneumoniaeから精製した2
6と21kDaの抗原はまた、全尿素抽出E. coli抗原
に対する抗体と交差反応した。それにもかかわらず、以
下に示すように、高レベルの特異性が達成するという事
実により、他の予測できない結果が生じた。
【0020】ラテックス凝集試験 1838細菌株の、LAT、インドール生成、およびラ
クトース発酵の結果を表1に列挙する。試験したE. col
iの1028単離株のうち、1021株(99.3%)
が、LAT反応陽性であり、1011株(98.3%)が
インドール生産に陽性であり、そして、986株(9
5.9%)がラクトース発酵した。偽陽性LATを生ず
る細菌は、主に、Citrobacter、Enterobacter、Klebsie
lla、Morganella、Proteus、Serratia、およびShiglell
aの幾つかの単離株であった(表1)。
【0021】
【表1】
【表2】
【0022】LAT、インドール産生およびラクトース
発酵に基づいたE. coliの同定の感受性を表2に示す。
LATのみに基づけば、感受性は99.3%であった。
LATをインドール産生アッセイ、ラクトース発酵アッ
セイまたは両方のアッセイと組合わせて使用した場合、
感受性は各々98、95.7および94.4%に減少し
た。約5%の感受性が、E. coliの同定のためにLAT
と二つの更なる生理学的アッセイを統合することにより
犠牲となった。
【0023】
【表3】
【0024】LAT、インドール産生およびラクトース
発酵に基づいたE. coliの同定の特異性を表3に示す。
LATのみに基づけば、特異性は、比較に使用した具体
的な非E. coli株に応じて、79.3から100%であっ
た。相対的に低い特異性となる株は、Shigella(79.3
%)、Proteus(83.3%)、Serratia(83.3%)、およ
びCitrobacter(88.2%)であった。グルコース非発酵
細菌(例えば、Acinetobacter、PseudomonasおよびSteno
trophomonas maltophilia)およびシトクロムオキシダー
ゼ陽性細菌(例えば、VibrioおよびAeromonas)はラテッ
クス試薬と低い交差反応性を示した。E. coliの同定の
ためのLATの全体的特異性は93.3%であった(表
3)。E. coliの同定のために、インドールの産生、ラク
トースの発酵または両方のアッセイをLATと組合わせ
て使用した場合、全体的特異性は各々98.8、98.7
および99.7%に増加した。
【0025】
【表4】 a 以下の細菌を含む(株の数):Alcaligenes spp.
(3)、Edwardsiella tarda(3)、Kurthia sp.(1)、Pas
turella spp.(1)、Moraxella spp.(2)、Plesiomonas
shigelloides(2)、Shingomonas paucimobilis(3)およ
びYersinia enterocolitica(3)。 b 非E. coli種。
【0026】LATおよびインドール陽性反応の両方を
示す株はEscherichia fergusonii、Morgenella morgani
iならびにCitrobacterおよびKlebsiellaからの数個の単
離株を含んんでいた(表1および3)。LATおよびラク
トース陽性反応をもたらす株は、Acinetobacter calcoa
ceticus、Morgenella morganiiならびにCitrobacterお
よびKlebsiellaからの数個の単離株を含んでいた(表1
および3)。この実験において、Klebsiella oxytocaの
株の10%(3/30)、Citrobacter freundiiの株の
3.5%(2/57)、およびCitrobacter diversusの株
の4.3%(1/23)がLAT、インドールおよびラク
トース陽性であった。
【0027】結論として、疑われるグラム陰性大腸菌
は、各々94.4および99.7%の全体的な感受性およ
び特異性である凝集を使用して正確に同定できる。
【0028】他の態様 本発明はその詳細な記載に関連して記載しているが、前
記の記載は説明を意図するものであり、本発明の範囲を
限定するものではなく、それは特許請求の範囲の定義に
より定義される。他の態様、利点および修飾は本発明の
範囲内である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記工程を含むことを特徴とする、大腸
    菌(Escherichia coli)の検出方法:大腸菌を含む疑い
    のある試料を用意する;当該試料を、大腸菌の一種また
    はそれ以上の表面抗原に特異的な抗体の混合物または抗
    血清で被覆したビーズと接触させる(ただし、上記一種
    またはそれ以上の表面抗原の各々は、次ぎの分子量から
    成るグループから選択されたいずれかの分子量を有する
    ものである:21±2 KDa、26±2 KDa、31±2 KDa、36±2
    KDa、38±2 KDa、67±2 KDa、および77.8±2 KDa);
    および当該ビーズの凝集を観察する(凝集の存在は、試
    料中における大腸菌の存在を示す)。
  2. 【請求項2】 ビーズがラテックスを含む、請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 さらに、試料中の微生物がインドールを
    産生するか否かを決定することを含む、請求項1または
    2記載の方法。
  4. 【請求項4】 さらに、試料中の微生物がラクトースを
    発酵するか否かを決定することを含む、請求項1〜3の
    いずれか記載の方法。
  5. 【請求項5】 次ぎのものを含むことを特徴とする、試
    料中の大腸菌(Escherichia coli)の検出用キット:ビ
    ーズ;および大腸菌の一種またはそれ以上の表面抗原に
    特異的な抗体の混合物または抗血清(ただし、上記一種
    またはそれ以上の表面抗原の各々は、次ぎの分子量から
    成るグループから選択されたいずれかの分子量を有する
    ものである:21±2 KDa、26±2 KDa、31±2 KDa、36±2
    KDa、38±2 KDa、67±2 KDa、および77.8±2 KDa)。
  6. 【請求項6】 ビーズがラテックスを含む、請求項5記
    載のキット。
  7. 【請求項7】 さらに、エオシン−メチレンブルーを含
    む組成物を含む、請求項5または6記載のキット。
  8. 【請求項8】 さらに、p−ジメチルアミノシンナムア
    ルデヒドを含む組成物を含む、請求項5〜7のいずれか
    記載のキット。
  9. 【請求項9】 さらに、抗体の混合物で被覆されたビー
    ズを凝集させることが期待される陽性抑制剤を含む、請
    求項5〜8のいずれか記載のキット。
  10. 【請求項10】 さらに、抗体の混合物で被覆されたビ
    ーズを凝集させることが期待されない陰性抑制剤を含
    む、請求項5〜9のいずれか記載のキット。
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