JP2002119062A - パルス幅変調方法、装置および電力変換器 - Google Patents

パルス幅変調方法、装置および電力変換器

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JP2002119062A JP2000304005A JP2000304005A JP2002119062A JP 2002119062 A JP2002119062 A JP 2002119062A JP 2000304005 A JP2000304005 A JP 2000304005A JP 2000304005 A JP2000304005 A JP 2000304005A JP 2002119062 A JP2002119062 A JP 2002119062A
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Keijiro Sakai
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Toshiaki Okuyama
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Hiroshi Fujii
洋 藤井
Hiroyuki Tomita
浩之 富田
Tatsuo Ando
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Yuhachi Takakura
雄八 高倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力変換器の直流電流Idcから電力変換器の出
力電流を検出する場合、線間電圧パルスの幅が狭いと直
流電流Idcのパルス幅が狭くなり、検出が困難になる。 【解決手段】電圧指令補正部9は、線間電圧パルスが最
小パルス幅以下であるとき、パルス幅を0にするように
補正し、線間パルスを出力しないで、補正により生じる
誤差を積算する。積算誤差は次回の線間電圧に加算し、
パルス幅が最小パルス幅以上となったら、積算したパル
ス幅の線間電圧パルスを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパルス幅変調方式に
関し、特に電力変換器を制御するためのパルス幅変調方
式に関する。
【0002】
【従来の技術】図18に従来のパルス幅変調方式を用い
た電力変換器の一例を示す。図において、1は交流電
源、2は整流回路、3は平滑コンデンサ、4はモータ、
5は電流検出器、6はPWM制御部、7は電流検出部、
8はモータ制御部、Qu、Qv、Qw、Qx、Qy、および
Qzはスイッチング素子、10は電力変換器である。交
流電源1から供給される電圧を整流回路2で整流し、さ
らに平滑コンデンサ3で平滑し、直流電圧に変換する。
変換された直流電圧をスイッチング素子Qu、Qv、Q
w、Qx、Qy、およびQzをスイッチングさせることによ
り、モータ4に接続されたU相、V相およびW相の電圧
を制御する。
【0003】また、電流検出器5は、スイッチング素子
Qx、Qy、およびQzから平滑コンデンサ3に流れる直
流電流Idcを検出し、電流検出部7では検出した直流電
流IdcとPWM制御部6が出力するゲート信号Gu、G
v、Gw、Gx、Gy、およびGzから、モータ4に流れる
U相モータ電流Iu、V相モータ電流Iv、およびW相モ
ータ電流Iwを検出する。
【0004】検出したモータ電流Iu、Iv、およびIw
と外部から与えられる速度指令Fr*に基づき、モータ制
御部8はU相交流電圧指令Eu、V相交流電圧指令Ev、
およびW相交流電圧指令Ewを出力し、PWM制御部6
は交流電圧指令Eu、Ev、およびEwに基づき、スイッ
チング素子Qu、Qv、Qw、Qx、Qy、およびQzのスイ
ッチングをそれぞれ指令するゲート信号Gu、Gv、G
w、Gx、Gy、およびGzを出力する。なお、電力変換器
10は、整流回路2、平滑コンデンサ3、電流検出器
5、PWM制御部6、電流検出部7、モータ制御部8、
スイッチング素子Qu、Qv、Qw、Qx、Qy、およびQz
を含む。
【0005】図19にPWM制御部6の構成を示す。搬
送波発生部601、U相比較部602、V相比較部60
3、W相比較部604および反転部605,606,6
07である。搬送波発生部601は、搬送波周波数指令
Fcに基づいて、周波数Fcの三角波である搬送波Cを出
力する。ゲート信号Guを出力するU相比較部602
は、U相交流電圧指令Euと搬送波Cを比較して、U相
交流電圧指令Euが大きいときはHレベルを出力し、小
さいときはLレベルを出力する。また、ゲート信号Gx
を出力する反転部605は、ゲート信号GuがLレベル
のときHレベルを出力し、ゲート信号GuがHレベルの
ときLレベルを出力する。
【0006】同様に、ゲート信号Gvを出力するV相比
較部603は、V相交流電圧指令Evと搬送波Cを比較
して、V相交流電圧指令Evが大きいときはHレベルを
出力し、小さいときはLレベルを出力する。また、ゲー
ト信号Gyを出力する反転部606は、ゲート信号Gv
がLレベルのときHレベルを出力し、ゲート信号Gvが
HレベルのときLレベルを出力する。さらに、ゲート信
号Gwを出力するW相比較部604は、W相交流電圧指
令Ewと搬送波Cを比較して、W相交流電圧指令Ewが大
きいときはHレベルを出力し、小さいときはLレベルを
出力する。また、ゲート信号Gzを出力する反転部60
7は、ゲート信号GwがLレベルのときHレベルを出力
し、ゲート信号GwがHレベルのときLレベルを出力す
る。
【0007】次にPWM制御部6の動作を説明する。図
20はPWM制御部など各部の波形を横軸を時間として
示している。各波形を、図の上から順に説明する。1番
目の波形は交流電圧指令Eu、Ev、Ewおよび交流電圧
指令をパルス幅変調するための搬送波Cである。
【0008】2番目の波形は、U相交流電圧指令Euと
搬送波Cを比較してU相交流電圧指令Euが大きいとき
はHレベル、小さいときはLレベルにすることにより得
られるゲート信号Guである。ゲート信号GuがHレベル
の時、ゲート信号GxはLレベルとし、このとき、スイ
ッチング素子Quがオン、スイッチング素子Qxがオフと
なる。一方、ゲート信号GuがLレベルの時、ゲート信
号GxはHレベルとし、このとき、スイッチング素子Qu
がオフ、スイッチング素子Qxがオンとなる。
【0009】3番目の波形は、V相交流電圧指令Evと
搬送波Cの比較からゲート信号Guと同様にして得られ
るゲート信号Gvである。ゲート信号Gvに対するゲート
信号Gy、スイッチング素子Qv、Qyの動作は、ゲート
信号Guに対するゲート信号Gx、スイッチング素子Q
u、Qxの動作とそれぞれ同様である。
【0010】4番目の波形は、W相交流電圧指令Ewと
搬送波Cの比較からゲート信号Guと同様にして得られ
るゲート信号Gwである。ゲート信号Gwに対するゲート
信号Gy、スイッチング素子Qv、Qyはゲート信号Guに
対するゲート信号Gx、スイッチング素子Qu、Qxの動
作と同様である。
【0011】5番目の波形は電力変換器の出力の線間電
圧のうち、スイッチング素子Quの接続されるU相出力
と、スイッチング素子Qvの接続されるV相出力の間の
線間電圧Vuvである。
【0012】6番目の波形は電力変換器10からモータ
4に流れる電流であり、U相モータ電流Iu、V相モー
タ電流Iv、およびW相モータ電流Iwはスイッチング素
子Quが接続されるU相出力、スイッチング素子Qvが
接続されるV相出力、およびスイッチング素子Qwが接
続されるW相出力にそれぞれ対応する。
【0013】7番目(一番下)の波形は直流電流Idcで
ある。ゲート信号に基づきスイッチング素子をオン・オ
フすることにより、電力変換器の出力であるU相電圧、
V相電圧およびW相電圧と平滑コンデンサ3の下の端子
である負極の間の電圧は、それぞれゲート信号Gu、G
v、およびGwに相似な波形となり、この結果、モータの
線間電圧Vuvは図示のものとなる。なお、PWM制御部
6では前述した様に、搬送波Cと交流電圧指令Eu、E
v、Ewを比較することにより、ゲート信号Gu、Gv、お
よびGwを出力する。
【0014】次に電流検出部7においてモータ電流I
u、Iv、およびIwを検出する方法について説明する。
図21は、図20における期間T1の詳細を示してい
る。波形の横軸は時間であり、縦軸は、上から順にゲー
ト信号Gu、ゲート信号Gv、ゲート信号Gw、線間電圧
Vuv、V相出力とW相出力の間の線間電圧Vvw、W相出
力とV相出力の間の線間電圧Vwu、および直流電流Idc
である。なお、図20に示されるように、V相モータ電
流Ivの符号は正、U相モータ電流IuとW相モータ電流
Iwの符号は負である。
【0015】期間Taではゲート信号Gu、Gv、Gwがす
べてLレベルであるため、スイッチング素子Qu、Qv、
Qwがオフ、スイッチング素子Qx、Qy、Qzがオンであ
る。このためモータに流れる電流は、スイッチング素子
QyからV相出力を経てモータ4に流れ、モータ4から
U相出力およびW相出力を経てスイッチング素子Qx、
Qzに流れ、Qyに戻る。よって、電流検出器5には電流
が流れないため、Idcはゼロである。
【0016】期間Tbではゲート信号GvがHレベル、ゲ
ート信号Gu、GwがLレベルであるため、スイッチング
素子Qx、Qv、Qzがオン、スイッチング素子Qu、Q
y、Qwがオフである。このためモータに流れる電流は、
平滑コンデンサ3の上の端子である正極からスイッチン
グ素子Qv、V相出力を経て、モータ4に流れ、モータ
4からU相出力およびW相出力を経てスイッチング素子
Qx、Qzに流れ、平滑コンデンサ3の負極に流れる。こ
のため、電流検出器5には電流Ivと同じ大きさで同符
号の電流が流れる。
【0017】期間Tcではゲート信号Gv、GwがHレベ
ル、ゲート信号GuがLレベルであるため、スイッチン
グ素子Qx、Qv、Qwがオン、スイッチング素子Qu、Q
y、Qzがオフである。モータに流れる電流は、平滑コン
デンサ3の正極からスイッチング素子Qv、V相出力を
経て、モータ4に流れると共に、スイッチング素子Q
w、W相出力を経て、モータ4に流れる。また、モータ
4からU相出力を経てスイッチング素子Qxに流れ、平
滑コンデンサ3の負極に流れる。このため、電流検出器
5には電流Iuと同じ大きさで符号が反転した電流が流
れる。
【0018】期間Tdではゲート信号Gu、Gv、Gwがす
べてHレベルであるため、スイッチング素子Qu、Qv、
Qwがオン、スイッチング素子Qx、Qy、Qzがオフであ
る。モータに流れる電流は、スイッチング素子Qvから
V相出力を経て、モータ4に流れ、モータ4からU相出
力およびW相出力を経てスイッチング素子Qu、Qwに流
れ、Qvに戻る。このため、電流検出器5には電流が流
れないため、Idcはゼロである。
【0019】期間Teは、期間Tcとゲート信号の状態が
同一であるため、電流検出器5には電流Iuと同じ大き
さで符号が異なる電流が流れる。期間Tfは、期間Tbと
ゲート信号の状態が同一であるため、電流検出器5には
電流Ivと同じ大きさで同符号の電流が流れる。期間Tg
は、期間Taとゲート信号の状態が同一であるため、電
流検出器5には電流が流れない。
【0020】電流検出部7では、ゲート信号に同期して
電流を検出する。例えば、期間T1における電流検出部
7の動作は以下の通りである。期間Tbまたは期間Tfに
おいて、電流検出器5の出力である直流電流Idcをサン
プリングする事によりV相モータ電流Ivを検出する。
期間Tcまたは期間Teにおいて、電流検出器5の出力で
ある直流電流Idcをサンプリングし、符号を反転する事
によりU相モータ電流Iuを検出する。また、電力変換
器からモータに流れる電流の総和が零であることから、
W相モータ電流Iwは(1)式により求める。 数1 Iw=−(Iu+Iv) (1) ゲート信号の組み合わせによって、検出できる電流の種
類は異なるが、3つのモータ電流のうち2つのモータ電
流を検出することができ、残りの電流も電流の総和が零
であることを用いて容易に求めることができる。
【0021】この種の装置として関連するものには、例
えば特開平6−153526号、特開平4−236171号などが挙げ
られる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】図20に示した従来技
術の波形のうち、期間T2を拡大した波形を図22に示
す。なお、波形の横軸および縦軸は図21と同一で、注
目するべきは期間TjおよびTlである。期間Tjおよび
期間Tlでは、ゲート信号Gv、GwがHレベル、ゲート
信号GuがLレベルであるため、スイッチング素子Qx、
Qv、Qwがオン、スイッチング素子Qu、Qy、Qzがオ
フである。
【0023】モータに流れる電流は、平滑コンデンサ3
の正極からスイッチング素子Qv、V相出力を経て、モ
ータ4に流れると共に、スイッチング素子Qw、W相出
力を経て、モータ4に流れる。モータ4からU相出力を
経てスイッチング素子Qxに流れ、平滑コンデンサ3の
負極に流れる。このため、電流検出器5には電流Iuと
同じ大きさで符号が反転した電流が流れる。よって、電
流検出部7で、期間TjまたはTlにおいて直流電流Idc
を検出すれば、電流Iuを検出することができる。
【0024】図22では理想的な波形を示しているた
め、Idcは瞬時に立ち上がっているが、実際には電流の
立ち上がり遅れ時間が存在し、また、場合によっては直
流電流Idcにオーバーシュートが発生する場合がある。
このため、期間TjやTlのように、期間が短い場合に
は、正確な電流値をサンプリングすることは困難であ
る。
【0025】このようにサンプリングできる期間が短く
なるのは、図22からわかるように、線間電圧のパルス
幅が狭くなる場合である。すなわち、線間電圧が小さい
場合や搬送波の周波数が高い場合にサンプリングが困難
となる。このため、十分なサンプリング期間を確保する
ためには、搬送波の周波数を下げる必要があるが、搬送
波の周波数を下げると、モータ制御性能の低下やモータ
からの磁気音が増加する問題がある。
【0026】以上の例は、最も一般的に用いられている
3相の場合について述べたが、単相あるいは3相よりも
相数の多い多相についても、同様のことが言える。単相
の場合には、PWM制御部の出力であるゲート信号は4
個であり、そのうち2個は他の2個を反転したものであ
る。
【0027】図23に2個のゲート信号と直流電流の波
形を示す。反転して得られる2個のゲート信号は除いて
いる。3相の場合と同様に、ゲート信号の差の幅が狭い
ときは直流電流のパルス幅も狭くなり、検出が困難とな
る。
【0028】また、3相より多相の場合、例えば5相の
場合は、ゲート信号は10個であり、内5個は他の5個
を反転したものである。図24に、反転して得られる5
個のゲート信号を除いた、5個のゲート信号と直流電流
の波形を示す。3相と同様、ゲート信号の差の幅が狭い
ときに、直流電流のパルス幅も狭くなり、検出が困難と
なる。
【0029】以上のように、ゲート信号の差の幅が狭く
なるのは、パルス幅変調の原理から、変調波である交流
電圧指令の差が小さいとき、すなわち線間電圧が小さい
ときである。
【0030】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を克服し、変調結果であるパルスの差のパルス幅があ
らかじめ定められた値に相当するパルス幅以上に確保さ
れるパルス幅変調方法、及び装置を提供することに有
る。また、該パルス幅変調方法あるいは装置を適用する
ことにより、線間電圧のパルス幅が安定に確保できる電
力変換器を提供することに有る。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、複数の信号をパルス幅変調する方法において、前
記複数の信号のうち各2つの信号の信号差に基づいて求
められるパルスの幅が、あらかじめ定められた所定値以
上となるように補正する。
【0032】前記信号差は前記2つの信号の差に積算誤
差を加えて求めると共に、前記所定値に対し、前記信号
差が小さいときは前記2つの信号の差が0もしくは前記
信号差より小さくなるように該2つの信号の少なくとも
1つを補正し、所定値以上のときは前記信号差となるよ
うに該2つの信号の少なくとも1つを補正する。
【0033】これによれば、前記所定値より信号差が小
さい場合は、信号差が所定値以上に補正されるので、補
正された信号を変調することにより、変調結果であるパ
ルス幅は所定値以上に確保される。また、積算誤差を求
める場合は、信号差が所定値より小さいとき、信号差が
0となると同時に積算誤差が増加する。積算誤差ととも
に信号差も増加するため、信号差はやがて所定値以上と
なり、このとき、パルス幅変調が行なわれる。
【0034】また、本発明は、複数の信号を、搬送波を
用いてパルス幅変調する方法において、前記複数の信号
のうち2つの信号間の差である信号差を求め、前記信号
差の少なくとも一つが0近傍であるとき、前記搬送波の
周波数を低くすることを特徴とする。
【0035】これによれば、本来は変調結果であるパル
スの差のパルス幅が小さくなる領域で、搬送波の周波数
が低くなる。搬送波の周波数が低いとパルス幅は大きく
なるため、必要なパルス幅が確保できる。
【0036】また、本発明の電力変換器は、前記した各
発明に記載のパルス幅変調方式を、電圧指令を信号とし
て入力し、出力パルスを出力電圧とするように、適用し
てなる電力変換器である。これによれば、出力電圧の差
である線間電圧のパルス幅が必要な幅だけ確保できる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施例について説
明する。図1は第1の実施例による電力変換器の構成を
示す。なお、すでに説明した図18と同一の構成につい
ては、同じ符号を付して説明を省略する。
【0038】図1において、電圧指令補正部9では、モ
ータ制御部8の出力である電圧指令Eu、Ev、Ewに基
づき補正を行い、補正後電圧指令Eu'、Ev'、Ew'を出
力する。PWM制御部6では、補正後電圧指令Eu'、E
v'、Ew'に基づきゲート信号Gu、Gv、Gw、Gx、G
y、Gzを出力する。なお、電圧指令補正部9で行われる
処理は、一定周期ごとに実行される処理である。
【0039】電圧指令補正部9で行う電圧補正は、入力
の電圧指令相互の差である線間電圧があらかじめ定めら
れた最小パルス幅に相当する電圧(以下では、最小パル
ス幅と呼ぶ)よりも小さい場合、線間電圧が0となるよ
う補正後線間電圧指令を出力する。また、補正によって
生じた電圧指令補正部9の入出力での線間電圧の誤差を
積算する。積算された線間電圧誤差は、次回の処理で電
圧指令補正部9の入力である電圧指令の線間電圧に加算
して扱うことにより、線間電圧の積算誤差値は最小パル
ス幅よりも大きくならない。
【0040】また、モータ4はインダクタンス成分を有
しているため、線間電圧の高調波成分は除去される。こ
のため、線間電圧の積算誤差が0近傍に保たれれば、モ
ータ4を駆動する上で問題はない。
【0041】次に、本実施例の特徴部である電圧指令補
正部9の動作を図2〜図5を用いて説明する。図2は電
圧指令補正部9で行われる処理の全体を表している。は
じめに処理801が実行される。処理801では、電圧指令E
uとEvを比較して、電圧指令Euが電圧指令Ev以上であ
れば次に処理802を実行し、電圧指令Euが電圧指令Ev
より小さい場合、次に処理807を実行する。
【0042】処理802では、電圧指令EvとEwを比較し
て、電圧指令Evが電圧指令Ew以上であれば次に処理80
3を実行し、電圧指令Evが電圧指令Ewより小さい場
合、次に処理804を実行する。処理803では後で詳細を説
明するV相基準の処理を実行する。
【0043】処理804では、電圧指令EuとEwを比較し
て、電圧指令Euが電圧指令Ew以上であれば次に処理80
5を実行し、電圧指令Euが電圧指令Ewより小さい場
合、次に処理806を実行する。処理805では後で詳細を説
明するW相基準の処理を実行する。処理806では後で詳
細を説明するU相基準の処理を実行する。
【0044】処理807では、電圧指令EuとEwを比較し
て、電圧指令Euが電圧指令Ew以上であれば次に処理80
8を実行し、電圧指令Euが電圧指令Ewより小さい場
合、次に処理809を実行する。処理808では後で詳細を説
明するU相基準の処理を実行する。処理809では、電圧
指令EvとEwを比較して、電圧指令Evが電圧指令Ew以
上であれば次に処理810を実行し、電圧指令Evが電圧指
令Ewより小さい場合、次に処理811を実行する。処理81
0では後で詳細を説明するW相基準の処理を実行する。
処理811では後で詳細を説明するV相基準の処理を実行
する。以上の処理を行うことにより、電圧指令のうち、
値が真ん中の相を基準とした処理が実行される。
【0045】次にU相基準の処理について説明する。図
3はU相基準の処理を示したものである。はじめに処理
901が実行される。処理901では、電圧指令Evから電圧
指令Euおよび前回の処理で演算されたUV間線間電圧
積算誤差Σuv(N−1)を減算することにより、VU間線間
電圧指令Evu'を演算し、次に処理902を実行する。ここ
でUV間線間電圧積算誤差Σuv(N−1)を減算するのは、
VU間線間電圧指令Evu'がU相を基準にした量である
のに対し、UV間線間電圧積算誤差Σuv(N−1)はV相を
基準にした量であるためである。
【0046】処理902では、電圧指令Ewから電圧指令E
uを減算し、さらに前回の処理で演算されたWU間線間
電圧積算誤差Σwu(N−1)を加算することにより、WU間
線間電圧指令Ewu'を演算し、次に処理903を実行する。
【0047】処理903では、処理901で演算されたVU間
線間電圧指令Evu'の絶対値とあらかじめ定めた最小パ
ルス幅を比較して、VU間線間電圧指令Evu'の絶対値
が最小パルス幅以上である場合、次に処理904を実行
し、VU間線間電圧指令Evu'の絶対値が上記の最小パ
ルス幅より小さい場合、次に処理906を実行する。
【0048】処理904では、次回の処理で用いるUV間
線間電圧積算誤差Σuv(N)に0を格納し、次に処理905を
実行する。処理905では、処理901で演算されたVU間線
間電圧指令Evu'を補正後電圧指令Ev0として、次に処
理908を実行する。
【0049】処理906では、次回の処理で用いるUV間
線間電圧積算誤差Σuv(N)に処理901で演算されたVU間
線間電圧指令Evu'の符号を反転して格納し、次に処理9
07を実行する。ここでVU間線間電圧指令Evu'の符号
を反転するのは、VU間線間電圧指令Evu'がU相を基
準にした量であるのに対し、UV間線間電圧積算誤差Σ
uv(N)はV相を基準にした量であるためである。処理907
では、値0を補正後電圧指令Ev0として、次に処理908
を実行する。
【0050】処理908では、処理902で演算されたWU間
線間電圧指令Ewu'とあらかじめ定めた最小パルス幅を
比較して、WU間線間電圧指令Ewu'の絶対値が最小パ
ルス幅以上である場合、次に処理909を実行し、WU間
線間電圧指令Ewu'の絶対値が最小パルスより小さい場
合、次に処理911を実行する。
【0051】処理909では、次回の処理で用いるWU間
線間電圧積算誤差Σwu(N)に0を格納して、次に処理910
を実行する。処理910では、処理902で演算されたWU間
線間電圧指令Ewu'の絶対値を補正後電圧指令Ew0と
し、次に処理913を実行する。処理911では、次回の処理
で用いるWU間線間電圧積算誤差Σwu(N)に処理902で演
算されたWU間線間電圧指令Ewu'を格納し、次に処理9
12を実行する。処理912では、0を補正後電圧指令Ew0
として、次に処理913を実行する。
【0052】処理913では、0を補正後電圧指令Eu0と
して、次に処理914を実行する。処理914では、UV間線
間電圧積算誤差Σuv(N)とWU間線間電圧積算誤差Σwu
(N)との和の符号を反転して、次回の処理で用いるVW
間線間電圧積算誤差Σvw(N)に格納する。
【0053】処理915では、以上の処理で求めた各相の
補正後電圧指令Eu0、Ev0、Ew0から線間変調を行うこ
とにより、電圧指令補正部9の出力Eu'、Ev'、Ew'を
演算する。この線間変調の具体的な演算方法を(2)〜
(4)式に示す。 数2 Eu'=Eu0−{Max(Eu0、Ev0、Ew0)+Min(Eu0、Ev0、Ew0)}÷2 …(2) Ev'=Ev0−{Max(Eu0、Ev0、Ew0)+Min(Eu0、Ev0、Ew0)}÷2 …(3) Ew'=Ew0−{Max(Eu0、Ev0、Ew0)+Min(Eu0、Ev0、Ew0)}÷2 …(4) ただし、(2)、(3)および(4)式で用いられてい
る関数Maxは括弧内の値の内、最大値を返す関数であ
り、関数Minは括弧内の値の内、最小値を返す関数であ
る。例えば、Max(2、5、−7)は5であり、Min(2、5、−
7)は−7である。
【0054】これにより、線間電圧がまたは最小パルス
幅以上で、平均すると各線間は補正前後で一致する。
【0055】次にV相基準の処理について説明する。図
4はV相基準の処理を示したものである。V相基準の処
理では、U相基準の処理でUをVに、VをWに、WをU
にそれぞれ置き換えたものである。
【0056】具体的には、電圧指令Euに替えて電圧指
令Ev、電圧指令Evに替えて電圧指令Ew、電圧指令Ew
に替えて電圧指令Eu、前回の処理で演算されたUV間
線間電圧積算誤差Σuv(N−1)に替えて前回の処理で演算
されたVW間線間電圧積算誤差Σvw(N−1)、前回の処理
で演算されたWU間線間電圧積算誤差Σwu(N−1)に替え
て前回の処理で演算されたUV間線間電圧積算誤差Σuv
(N−1)、VU間線間電圧指令Evu'に替えて線間電圧指
令WV間線間電圧指令Ewv'、WU間線間電圧指令Ewu'
に替えて線間電圧指令UV間線間電圧指令Euv'、UV
間線間電圧積算誤差Σuv(N)に替えてVW間線間電圧積
算誤差Σvw(N)、WU間線間電圧積算誤差Σwu(N)に替え
てUV間線間電圧積算誤差Σuv(N)、VW間線間電圧積
算誤差Σvw(N)に替えてWU間線間電圧積算誤差Σwu
(N)、補正後電圧指令Ev0に替えて補正後電圧指令Ew
0、補正後電圧指令Ew0に替えて補正後電圧指令Eu0、
補正後電圧指令Eu0に替えて補正後電圧指令Ev0を用い
ればよい。
【0057】次にW相基準の処理について説明する。図
5はW相基準の処理を示したものである。W相基準の処
理では、U相基準の処理でUをWに、VをUに、WをV
にそれぞれ置き換えたものである。
【0058】具体的には、電圧指令Euに替えて電圧指
令Ew、電圧指令Evに替えて電圧指令Eu、電圧指令Ew
に替えて電圧指令Ev、前回の処理で演算されたUV間
線間電圧積算誤差Σuv(N−1)に替えて前回の処理で演算
されたWU間線間電圧積算誤差Σwu(N−1)、前回の処理
で演算されたWU間線間電圧積算誤差Σwu(N−1)に替え
て前回の処理で演算されたVW間線間電圧積算誤差Σvw
(N−1)、VU間線間電圧指令Evu'に替えて線間電圧指
令UW間線間電圧指令Euw'、WU間線間電圧指令Ewu'
に替えて線間電圧指令VW間線間電圧指令Evw'、UV
間線間電圧積算誤差Σuv(N)に替えてWU間線間電圧積
算誤差Σwu(N)、WU間線間電圧積算誤差Σwu(N)に替え
てVW間線間電圧積算誤差Σvw(N)、VW間線間電圧積
算誤差Σvw(N)に替えてUV間線間電圧積算誤差Σuv
(N)、補正後電圧指令Ev0に替えて補正後電圧指令Eu
0、補正後電圧指令Ew0に替えて補正後電圧指令Ev0、
補正後電圧指令Eu0に替えて補正後電圧指令Ew0を用い
ればよい。
【0059】次に、電圧指令補正部9の具体的な動作例
を説明する。図6は、電圧指令補正部9の各変数の値を
表したもので、横軸を時間としている。はじめにモータ
制御部8の出力である電圧指令Eu、Ev、Ewが一番上
の波形であったとする。また、最小パルス幅は0.2と
する。
【0060】このとき、時間T1201では、図6に示す処
理の内、処理801、処理807、処理808の順で実行され
る。処理808はU相基準の処理であるから、詳細な処理
は図3に示される。ここで、U相基準の処理を実行する
理由は、電圧指令Euが真ん中の値であるためである。
真ん中の相を除く相の線間電圧、すなわちVW間の線間
電圧の絶対値は、U相を基準とする線間電圧であるVU
間およびWU間の線間電圧の絶対値以上である。このた
め、VU間およびWU間のパルス幅を0もしくは最小パ
ルス幅以上にすれば、VW間の線間電圧も0もしくは最
小パルス幅以上となる。
【0061】この結果、Evu>0.2、Ewu>0.2の
ため、UV間線間電圧積算誤差Σuv(N)、WU間線間電
圧積算誤差Σwu(N)、VW間線間電圧積算誤差Σvw(N)は
2番目の波形に示されるように、すべて0となる。こ
れは、後述する補正後の線間電圧と入力の線間電圧の差
がすべて0であるためである。また、線間電圧積算誤差
を含む線間電圧指令Evu'、Ewu'は3番目の波形であ
り、いずれも最小パルス幅0.2以上である。
【0062】よって、補正を行う必要がないため、補正
後電圧指令Eu0、Ev0、Ew0は、4番目に示す波形の
ようにそれぞれ0、Evu'、Ewu'であり、線間電圧指令
と補正後電圧指令の線間電圧は同じである。さらに、線
間変調では、各相に同じ値を加算するため線間電圧は変
わらない。この結果、線間電圧指令と電圧指令補正部9
の出力Eu'、Ev'、Ew'は5番目の波形のようにな
り、線間電圧指令Eu,Ev,Ewと電圧指令補正部9
の出力の線間電圧Eu’,Ev’,Ew’は等しくな
る。
【0063】時間T1202と時間T1203では、同一の処理
が実行されるため、代表して時間T1203で実行される処
理を説明する。図2に示す処理では、電圧指令Euが真
ん中の値であるため、時間T1201と同じ処理が実行され
る。よって、U相基準の処理すなわち図3の処理が実行
される。
【0064】U相基準の処理では、図3に示す処理の
内、処理901、処理902、処理903、処理904、処理905、
処理908、処理911、処理912、処理913、処理914、処理9
15の順で処理が行われる。処理901から処理905までは、
時間T1201と同一の処理であるため、説明を省略する。
【0065】時間T1203では、処理908における比較
で、処理902で演算される線間電圧指令Ewu'の絶対値が
最小パルス幅0.2よりも小さいため、補正が行われる。
処理912および処理913で補正後電圧指令Ew0および補正
後電圧指令Eu0を0にする。これにより、補正前のWU
間線間電圧と補正後のWU間線間電圧に誤差が生じる。
【0066】このため、処理911において、WU線間電
圧積算誤差Σwu(N)にこの誤差に相当する線間電圧指令
Ewu'を格納する。また、UV間線間電圧、VW間線間
電圧およびWU間線間電圧の総和は補正前も補正後も0
であるから、線間電圧積算誤差も0になる必要があるた
め、処理914において、総和が0となるようにVW間線
間電圧積算誤差Σvw(N)を更新している。
【0067】処理915では、上で述べたように線間電圧
は変わらないため、結果として電圧指令補正部9のWU
間の線間電圧は0となり、線間電圧の誤差の積算値がW
U間線間電圧積算誤差Σwu(N)およびVW間線間電圧積
算誤差Σvw(N)に格納される。
【0068】次に時間T1204で実行される処理を説明す
る。図2に示す処理では、電圧指令Euが真ん中の値で
あるため、時間T1201と同じ処理が実行される。よっ
て、U相基準の処理すなわち図3の処理が実行される。
U相基準の処理では、図3に示す処理の内、処理901、
処理902、処理903、処理904、処理905、処理908、処理9
09、処理910、処理913、処理914、処理915の順で処理が
行われる。
【0069】以下、時間T1201と異なる処理についての
み説明を行う。時間T1202、及びT1203において、WU
間線間電圧として出力すべき電圧を値0に補正し、WU
間線間電圧積算誤差Σwu(N−1)に補正した電圧を積算し
てきた。この積算してきた値、及び電圧指令Ewと電圧
指令Euの差との和が、初めて最小パルス幅の0.2以上と
なる。すなわち、処理902で演算される線間電圧指令Ew
u'は最小パルス幅の0.2以上となり、処理908において処
理909、処理910が選択される。
【0070】処理910では、補正により生じたこれまで
の積算誤差に今回の電圧指令を加算した電圧である線間
電圧指令Ewu'が補正後電圧指令Ew0に設定される。ま
た、処理913において、補正後電圧指令Eu0には0が設
定される。これにより、積算誤差は0となるため、処理
909において、WU間線間電圧積算誤差Σwu(N)には0が
設定される。また、処理904によりUV間線間電圧積算
誤差Σuv(N)が0であるため、処理914の演算結果も0と
なる。処理915では、上で述べたように線間電圧は変わ
らないため、結果として電圧指令補正部9のWU間の線
間電圧はこれまでの積算誤差を含んだ値となる。この結
果、線間電圧の積算誤差が、この時点ではすべて0とな
る。
【0071】図7は補正による線間電圧の違いを示した
波形で、横軸は時間を示している。上側の波形はモータ
制御部8の出力に基づいてパルス幅変調を行った場合の
UW間の線間電圧、下側の波形は電圧補正部9の出力に
基づいてパルス幅変調を行った線間電圧である。すなわ
ち、第1の実施例を適用したときのUV間の線間電圧
で、点線で囲んだパルスは最小パルス幅より狭いパルス
を表している。
【0072】下側の波形で、1点鎖線で囲まれた部分で
は、誤差を積分するだけでパルスは出力されず、2点鎖
線で囲まれた部分でまとめてパルスを出力している。こ
のため、パルス幅の平均はどちらも同じであり、かつ下
の波形では最小パルス幅が確保されたパルスを出力する
ことができる。また、下の波形では、最小パルス幅より
小さいパルスは発生しない。
【0073】また、本実施例では、線間電圧指令が最小
パルス幅以下の場合、補正後電圧指令を0としている。
しかし、補正後電圧指令に線間電圧指令より小さく、0
より大きい値を設定することで、その分、線間電圧積算
誤差を小さくすることにより、補正時の線間電圧誤差を
抑制することもできる。
【0074】また、線間電圧積算誤差は演算せず、常に
0として扱い、線間電圧指令が最小パルス幅以下の場
合、補正後電圧指令を最小パルス幅としてもよい。これ
によれば、線間電圧の平均に誤差は生じるが、演算量を
減らすことができ、さらに必ず最小パルス幅を確保する
ことができる。
【0075】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。第2の実施例で、従来の構成を示す図18と相違す
るところは、PWM制御部6の構成である。以下ではP
WM制御部6の構成についてのみ説明する。
【0076】図8に本発明の第2の実施例のPWM制御
部6の構成を示す。図18と同一の要素は同じ符号で表
し、説明を省略する。図8において、最小値検出部62
1は、交流電圧指令Eu,Ev,およびEwに基づき、最
小値Eminを出力する。最小値検出部621では、はじ
めにEuとEvの差、EvとEwの差、及びEwとEuの差を
それぞれ求め、3個の差の絶対値のうち最小の絶対値
を、最小値Eminとして出力する。
【0077】テーブル参照部622は、最小値Eminに
基づき、あらかじめ設定されたテーブルに従い、搬送波
発生部601の入力である搬送波周波数指令Fcを出力
する。あらかじめ設定されたテーブルでは、最小値Emi
nが小さい場合は搬送波周波数指令Fcを小さくし、最
小値Eminが大きい場合は搬送波周波数指令Fcを大き
くするように、設定されている。すなわち、複数の信号
である交流電圧指令Eu、EvおよびEwの差の少なくと
も一つが小さい場合、つまり0近傍にある場合、搬送波
周波数指令Fcを小さくすることにより、搬送波の周波
数を低くする。
【0078】次に第2の実施例の動作を説明する。図9
は本発明の第2の実施例の動作を示す波形である。1番
上の波形は電圧指令Eu、Ev、Ewの差から求めた、電
力変換器10の出力線間電圧指令である。2番目の波形は
交流電圧指令Eu、Ev、Ewおよび交流電圧指令をパル
ス幅変調するための搬送波C2である。3番目の波形は
ゲート信号Gu、4番目の波形はゲート信号Gv、5番目
の波形はゲート信号Gwである。6番目の波形は、U相
出力とV相出力間の線間電圧Vuvである。7番目の波形
は、電流Iu、Iv、Iwである。一番下の波形は直流電
流Idcである。
【0079】従来例の図20との違いは、線間電圧指令
Euv、Evw、Ewuが零近傍(点線部)で搬送波C2の周
波数を低くしていることである。これにより、ゲート信
号Gu、Gv、Gwのパルスの周波数が低くなり、線間電
圧Vuvのパルスの周波数も低くなる。この結果、線間電
圧Vuvのパルスのデューティーが小さくなる部分で、パ
ルスが拡大される。この結果、直流電流Idcをサンプル
できる期間が拡がり電流の検出が容易となる。
【0080】次に本発明の第3の実施例について説明す
る。上記の説明では線間電圧指令が零近傍となる領域で
搬送波の周波数を下げると記述したが、線間電圧Vuvに
ローパスフィルタを介して観測した波形でも、大きさが
零近傍となる領域は、線間電圧指令が零近傍となる領域
と一致するため、線間電圧Vuvにローパスフィルタを介
して観測される波形が零近傍となる領域で搬送波の周波
数を下げてもよい。
【0081】図10に本発明の第3の実施例の構成を示
す。従来例(図18、図19)と同一の要素には同一の
符号を付して説明を省略し、構成の異なる部分のみを説
明する。図10において、第2のPWM制御部6’、第
3のPWM制御部15が異なる部分である。
【0082】図11は第2のPWM制御部6’の構成を
示す。図18と異なるのは、反転部605,606,及
び607がないこと、それに伴い、ゲート信号Gx、G
y、及びGzがないことである。
【0083】図12に第3のPWM制御部15の構成を
示す。第3のPWM制御部15は、PWM制御部6’が
出力する3個のパルス信号であるゲート信号Gu、Gv、
及びGwを入力し、第3のゲート信号Gu"、Gv"、G
w"、Gx"、Gy"、及びGz"を出力する。
【0084】図12において、631,632,633
はローパスフィルタ(LPF)、634は最小値検出
部、635はテーブル参照部、641は搬送波発生部、
642はU相比較部、643はV相比較部、644はW
相比較部、645,646および647は反転部であ
る。
【0085】ローパスフィルタ631は、低域通過フィ
ルタであり、ゲート信号Guの周波数の高い成分を除去
し、周波数の低い成分のみを電圧指令Eulとして出力す
る。電圧指令Eulは、パルス幅変調されたパルス信号の
低周波成分であるため、変調波である交流電圧指令Eu
(図10)と相似な波形となる。ローパスフィルタ63
2及び633についても、同様に、ゲート信号Gv及び
Gwをそれぞれ入力し、電圧指令Evl及びEwlをそれぞ
れ出力する。
【0086】最小値検出部634は、電圧指令Eul,E
vlおよびEwlに基づき、最小値Elminを出力する。最小
値検出部621では、はじめにEulとEvlの差、Evlと
Ewlの差、及びEwlとEulの差をそれぞれ求め、3個の
差の絶対値のうち最小の絶対値を最小値Elminとして出
力する。
【0087】テーブル参照部635は、最小値Elminに
基づき、あらかじめ設定されたテーブルに従い、搬送波
発生部641の入力である搬送波周波数指令Fclを出
力する。あらかじめ設定されたテーブルは、最小値Emi
nが小さい場合に搬送波周波数指令Fclを小さくし、最
小値Elminが大きい場合に搬送波周波数指令Fclを大き
くするように、設定されている。
【0088】すなわち,複数のパルス信号であるゲート
信号Gul、Gvl及びGwlの低周波成分である電圧指令E
ul、EvlおよびEwlの差の少なくとも一つが小さい場
合、つまり0近傍にある場合、搬送波周波数指令Fclを
小さくすることにより、搬送波の周波数を低くする。
【0089】搬送波発生部641は、搬送波周波数指令
Fclに基づいて、周波数Fclの三角波である搬送波Cl
を出力する。ゲート信号Gu"を出力するU相比較部64
2では、電圧指令Eulと搬送波Clを比較し、電圧指令
Eulが大きいときはHレベルを出力し、小さいときはL
レベルを出力する。また、ゲート信号Gx"を出力する反
転部645は、ゲート信号Gu"がLレベルのときHレベ
ルを出力し、ゲート信号Gu"がHレベルのときLレベル
を出力する。
【0090】同様に、ゲート信号Gv"を出力するV相比
較部643は、V相交流電圧指令Evlと搬送波Clを比
較し、V相交流電圧指令Evlが大きいときはHレベルを
出力し、小さいときはLレベルを出力する。また,ゲー
ト信号Gy"を出力する反転部646は、ゲート信号G
v"がLレベルのときHレベルを出力し、ゲート信号Gv"
がHレベルのときLレベルを出力する。
【0091】さらに、ゲート信号Gw"を出力するW相比
較部644は、W相交流電圧指令Ewlと搬送波Clを比
較し、W相交流電圧指令Ewlが大きいときはHレベルを
出力し、小さいときはLレベルを出力する。また、ゲー
ト信号Gz"を出力する反転部647は、ゲート信号Gw"
がLレベルのときHレベルを出力し、ゲート信号Gw"が
HレベルのときLレベルを出力する。これにより,搬送
波の周波数が低いときには、パルス間隔を長くすること
ができる。
【0092】第3の実施例の動作は、図9に示す動作波
形において、搬送波C2をClに、ゲート信号Gu,Gv
及びGwをそれぞれGu",Gv",Gw"で置き換えること
により得られる。なお、前述したように電圧指令Eul,
Evl及びEwlは、それぞれ交流電圧指令Eu,Ev及びE
wと相似である。よって、第2の実施例と同様の効果が
得られる。
【0093】上記では三相の電力変換器を適用例に説明
したが、本発明はマイコン等により実行されるパルス幅
変調方式においても適用可能である。次に本発明の第4
の実施例を説明する。
【0094】図13は、本発明の第4の実施例によるパ
ルス幅変調装置の構成である。本方式によれば、第1の
信号及び第2の信号をパルス幅変調し、第3のパルス信
号及び第4のパルス信号を出力する。
【0095】図において、第1の信号と第2の信号の差
に積算誤差を加算して信号差を求める第1の加算回路3
01、あらかじめ定められた値である基準値と手段30
1からの信号差を比較する第1の比較回路302、第1
の比較回路302の比較結果が「加算回路301の出力
より基準値が小さい」とき0を出力し、「加算回路30
1の出力が基準値以上」のとき第1の加算回路301の
出力を出力する切替回路303、切替回路303の出力
に第2の信号を加算する第2の加算回路304、第2の
加算回路304の出力から第2の信号を減算する第1の
減算回路305、第1の加算回路301の出力から第1
の減算回路305の出力を減算する第2の減算回路30
6、第2の減算回路の出力を積算誤差として格納する積
算誤差手段307、搬送波と第2の加算回路304の出
力を比較することによりパルス幅変調する第2の比較回
路308、搬送波と第2の信号を比較することによりパ
ルス幅変調する第3の比較回路309である。
【0096】第1の加算回路301は、2つ(複数)の
信号の差に積算誤差を加算して信号差を求めるように構
成される。第1の比較回路302、切替回路303及び
第2の加算回路304は、前記信号差があらかじめ定め
られた値より小さいとき、前記2つの信号の差が零に
(もしくは前記信号差より小さく)なるように該信号を
補正し、前記信号差があらかじめ定められた値以上のと
き、前記2つの信号の差が前記信号差となるように該信
号を補正する。減算回路305,306及び積算誤差手
段307は、補正された2つの信号の差および前記信号
差から積算誤差を求める。
【0097】次に、図13に示される構成の動作を、図
14の動作波形を用いて説明する。図において、201
はパルス幅変調を行うための搬送波、202は複数の信
号の一つである第1の信号、203は複数の信号の一つ
である第2の信号、204はたとえば、従来方式で第1
の信号をパルス幅変調したときの仮想結果である第1の
パルス信号、205は従来方式で第2の信号をパルス幅
変調したときの仮想結果である第2のパルス信号、20
6は第1のパルス信号と第2のパルス信号の差である仮
想の第1のパルス信号差である。
【0098】207は積算誤差手段307の出力である
積算誤差、208は第1の加算回路301の出力である
第1の信号と第2の信号の差に積算誤差を加算した信号
差、209は第2の加算回路304の出力で、本実施例
により第1の信号202を補正した第3の信号、210
は本実施例により第2の信号203を補正した第4の信
号、211は第2の比較回路308の出力である第3の
信号209をパルス幅変調した第3のパルス信号、21
2は第3の比較回路309の出力である第4の信号21
0をパルス幅変調した第4のパルス信号、213は第3
のパルス信号と第4のパルス信号の差である第2のパル
ス信号差、214は処理のタイミングを示す第1のタイ
ミング、215は処理のタイミングを示す第2のタイミ
ング、216は処理のタイミングを示す第3のタイミン
グである。但し、204,205,206及び213は
説明のために付記した波形であり、図13に示す構成内
には存在していない。
【0099】第1の信号202及び第2の信号203
と、搬送波201の大小を比較することにより、第1の
パルス信号204及び第2のパルス信号205がそれぞ
れ得られ、第1のパルス信号204と第2のパルス信号
205の差は第1のパルス信号差206となる。このと
き、第1のパルス信号差206で得られるパルス幅が必
要なパルス幅より狭くなることがある。この場合におけ
る本実施例の動作を以下に説明する。
【0100】第1のタイミング214において,処理前
では積算誤差207は0である。第1の信号202と第
2の信号203の差に処理前の積算誤差207を加算す
ると、信号差208となる。次に、第1の信号201及
び第2の信号202を補正し、第3の信号209及び第
4の信号210を求める。この場合、信号差208は点
線で示すように、あらかじめ定められた値(最小パルス
幅)よりも小さいため、切替回路303は0を出力し、
第2の加算回路304は第3の信号209として第2の
信号203を出力する。
【0101】これにより、第3の信号209と第4の信
号210の差が0になるように、第1の信号201が補
正されて第3の信号209となる。なお、第2の信号2
02を基準として補正を行ったため、第4の信号210
は第2の信号202と同一である。さらに、第3の信号
209及び第4の信号210と、搬送波201との大小
を比較することにより、第3のパルス信号211及び第
4のパルス信号212がそれぞれ得られ、第3のパルス
信号211と第4のパルス幅信号212の差は第2のパ
ルス信号差213となる。また、積算誤差207は信号
差208に更新される。
【0102】第2のタイミング215において、処理前
では積算誤差207は第1のタイミング214での信号
差208である。第1のタイミング214と同様にし
て、信号差208を求める。次に、第1の信号201及
び第2の信号202を補正し、第3の信号209及び第
4の信号210を求める。この場合、信号差208は点
線で示すあらかじめ定められた値以上であるため、切替
回路303は第1の加算回路301の出力を出力し、第
2の加算回路304は第3の信号209として第2の信
号に第1の加算回路301の出力を加算してを出力す
る。
【0103】これにより、第3の信号209と第4の信
号210の差が信号差208になるように、第1の信号
201が補正され第3の信号209となる。なお、第2
の信号202を基準として補正を行ったため、第4の信
号210は第2の信号202と同一である。さらに、第
1のタイミング214と同様にして、第3のパルス信号
211、第4のパルス信号及び第2のパルス信号差21
3が得られる。また、積算誤差207は0に更新する。
【0104】本実施例による補正をおこなった第2のパ
ルス信号差213を、従来方式による第1のパルス信号
差206と比べると、第1のタイミング214から第2
のタイミング215に出力されるべきパルスを削除し
て、第2のタイミング215から第3のタイミング21
6に出力されるべきパルスに、前タイミングで削除した
パルスを併せて出力している。これにより、パルス幅を
拡げて、必要なパルス幅を確保できる要にしている。
【0105】また、図14から明らかなように、タイミ
ング214からタイミング216について、第2のパル
ス信号差213を時間平均した結果と、第1のパルス信
号差206の時間平均は一致する。
【0106】以上説明した本発明の第4の実施例では、
信号数が2個の場合について説明したが、3個以上の場
合においても信号を大きさの順に並べ、隣接する2個の
信号に対して、順に上記手段を適用することが可能であ
る。
【0107】図15に、信号数が3個の場合のパルス幅
変調方式の構成を示す。図において、複数の信号である
信号A,信号B及び信号Cを入力して、信号を小さい順
に信号D,信号E及び信号Fとして出力する第1の並べ
替え手段2601、信号D及び信号Eを入力し、信号G
及び信号Hを出力する第1の補正手段2602、信号H
及び信号Fを入力し、信号I及び信号Jを出力する第2
の補正手段2603、信号G,信号I及び信号Jを入力
し、第1の並べ替え手段2601による並べ替えと逆の
並べ替えにして信号K,信号L及び信号Mを出力する第
2の並べ替え手段2604、搬送波と比較することによ
り信号K,信号L及び信号Mをパルス幅変調する信号
N,信号O及び信号Pを出力する比較手段2605であ
る。
【0108】第1の補正手段2602は、図13の構成
から搬送波と第2の比較回路308、第3の比較手段3
09を削除し、第2の加算回路304の出力及び第2の
信号203を出力する構成である。すなわち、第1の信
号202は信号Eであり、第2の信号203は信号Dで
ある。そして、第2の加算回路304の出力(第3の信
号)は信号Hであり、第2の信号203は信号Gとして
出力される。
【0109】第2の補正手段2603は、図13の構成
から搬送波と第2の比較回路308、第3の比較回路3
09を削除し、第2の加算回路304の出力(第3の信
号)及び第2の信号を出力する。すなわち、第1の信号
202は信号Fであり、第2の信号203は信号Hであ
る。そして、第2の加算回路304の出力は信号Jであ
り、第2の信号は信号Iとして出力される。
【0110】このような構成とすることにより、信号G
と信号Hに図13の第3の信号と第4の信号が対応する
ため、信号Gと信号Hの差は図14のパルス信号差21
3のように基準値以上となる。信号Hと信号Iは同一で
補正がないことから、信号Gと信号Iの差も信号G、信
号Hの関係と同様に基準値以上となる。また、信号Iと
信号Jの差も基準値以上である。
【0111】第1の並べ替え手段2601で小さい順に
並べ替えたことから、他の組み合わせである信号Gと信
号Jの差も基準値以上となる。これを、信号A,信号B
及び信号Cと信号K,信号L及び信号Mがそれぞれ対応
するように、信号G,信号I及び信号Jを第2の並べ替
え手段2604で並べ替え、さらに比較手段2605で
搬送波と比較して、パルス幅変調することにより得られ
る信号N,信号O及び信号Pのすべての差のパルスは、
必要なパルス幅を確保できる。
【0112】また、第1の補正手段2602及び第2の
補正手段2603に含まれる積算誤差は、信号A,信号
B及び信号Cと信号D,信号E及び信号Fの対応に応じ
て、独立なものとしてもよい。例えば、信号A,Bにつ
いてみれば、信号AとD,BとE、信号AとD,BとF
など、6通りの関係を格納する手段を設ければよい。こ
れにより、信号A,信号B及び信号Cの大きさ順が変化
した場合でも、なめらかに切り替えることができる。
【0113】本発明の第5の実施例を説明する。図16
は第5の実施例によるパルス幅変調方式の構成を示す。
本実施例は、第1の信号及び第2の信号をパルス幅変調
し、第3のパルス信号及び第4のパルス信号を出力す
る。
【0114】図において、第1の信号と第2の信号の差
を求める加算回路401、あらかじめ定められた値であ
る第1の基準値と加算回路401の出力(信号差)を比
較する第1の比較回路402、第1の比較回路402の
比較結果が「加算回路401の出力より基準値が小さ
い」とき第1の基準値以上の値である第2の基準値を出
力し、「加算回路401の出力より基準値が大きい」と
き加算回路401の出力を出力する切替回路403、切
替回路403の出力に第2の信号を加算する第2の加算
回路404、搬送波と加算回路404の出力を比較する
ことによりパルス幅変調する第2の比較回路405、搬
送波と第2の信号を比較することによりパルス幅変調す
る第3の比較回路406である。
【0115】すなわち、2つの信号の差を求める手段は
加算回路401により構成され、前記信号差があらかじ
め定められた値より小さいとき、前記2つの信号の差が
該定められた値以上になるように該信号を補正する手段
と、前記信号差があらかじめ定められた値より小さいと
き、前記2つの信号の差が該定められた値以上になるよ
うに該信号を補正する手段は第1の比較回路402、切
替回路403及び第2の加算回路404により構成され
る。
【0116】図17に第5の実施例の動作波形を示す。
図において、501はパルス幅変調を行うための搬送
波、502は第1の信号、503は第2の信号、504
は従来技術により第1の信号502をパルス幅変調した
仮想結果である第1のパルス信号、505は従来技術に
より第2の信号503をパルス幅変調した仮想結果であ
る第2のパルス信号、506は第1のパルス信号と第2
のパルス信号の差である仮想の第1のパルス信号差であ
る。
【0117】507は第1の加算回路401の出力であ
る第1の信号と第2の信号の差に積算誤差を加算した信
号差、508は第2の加算回路404の出力である本実
施例により第1の信号502を補正した第3の信号、5
09は本実施例により第2の信号503を補正した第4
の信号、510は第2の比較回路405の出力である第
3の信号をパルス幅変調した第3のパルス信号、511
は第3の比較回路406の出力である第4の信号をパル
ス幅変調した第4のパルス信号、512は第3のパルス
信号と第4のパルス信号の差である第2のパルス信号
差、513は処理のタイミングを示す第1のタイミン
グ、514は処理のタイミングを示す第2のタイミン
グ、515は処理のタイミングを示す第3のタイミング
である。
【0118】第1の信号502及び第2の信号503と
搬送波501の大小を比較すると、従来方式では第1の
パルス信号504及び第2のパルス信号505がそれぞ
れ得られ、第1のパルス信号504と第2のパルス信号
505の差は第1のパルス信号差506となり、図の例
では、第1のタイミング513と第2のタイミング51
4の期間にパルス幅の狭い信号差が得られている。これ
に対し、本実施例では以下のように作用する。
【0119】第1のタイミング513から第2のタイミ
ング514の期間において、第1の信号502と第2の
信号503の差を求めると信号差507となる。次に、
第1の信号501及び第2の信号502を補正し、第3
の信号508及び第4の信号509を求める。信号差5
07は、点線で示すあらかじめ定められた値よりも小さ
いため、切替回路403は第2の基準値を出力し、第2
の加算回路404は第2の基準値と第2の信号を加算し
て出力する。
【0120】これにより、第3の信号508と第4の信
号509の差は、第1の基準値以上である第2の基準値
になるように第1の信号501が補正され、第3の信号
508となる。なお、第2の信号502を基準として補
正を行ったため、第4の信号509は第2の信号502
と同一である。さらに、第3の信号209及び第4の信
号210と搬送波201との大小を比較することによ
り、第3のパルス信号510及び第4のパルス信号51
1がそれぞれ得られ、第3のパルス信号510と第4の
パルス幅信号511の差は第2のパルス信号差512と
なる。
【0121】次に、第2のタイミング514と第3のタ
イミング515の期間について説明する。この期間で
は、従来技術においても、第1のパルス信号差506で
得られるパルス幅が必要なパルス幅より広くなるので、
本実施例では以下のように作用する。
【0122】このときの信号差507は、点線で示すあ
らかじめ定められた値よりも大きいため、切替回路40
3は第1の加算回路401の出力を出力し、第2の加算
回路404は第1の加算回路401の出力と第2の信号
を加算し、すなわち第1の信号501を出力する。これ
により、第1の信号501はそのまま第3の信号508
となる。また、第2の信号502を基準として補正を行
ったため、第4の信号509は第2の信号502と同一
である。
【0123】本実施例による補正をおこなった第2のパ
ルス信号差512と、従来方式による第1のパルス信号
差506を比較すると、本実施例では第1のタイミング
513から第2のタイミング514に出力されるパルス
は補正されて必要なパルス幅を確保されている。また、
補正の必要のない第2のタイミング514から第3のタ
イミング515に出力されるパルスは、第2のパルス信
号差512と第1のパルス信号差506が一致する。
【0124】以上説明した本発明の第5の実施例では、
信号数が2個の場合について説明したが、第4の実施例
と同様、3個以上の場合においても信号を大きさの順に
並べ、隣接する2個の信号に対して順に上記手段を適用
すれば、実現可能である。例えば、信号が3個の場合、
図15に示したパルス幅変調器において、第1の補正手
段2602と第2の補正手段2603に上記手段を以下
の通り適用する。
【0125】第1の補正手段2602は、図16の構成
から搬送波、第2の比較回路405及び第3の比較回路
406を削除し、第2の加算回路404の出力及び第2
の信号503を出力する。第1の信号502は信号Eで
あり、第2の信号503は信号Dである。そして、第2
の加算回路404の出力は信号Hであり、第2の信号5
03は信号Gとして出力される。
【0126】また、第2の補正手段2603は、図16
の構成から搬送波、第2の比較回路405及び第3の比
較回路406を削除し、第2の加算回路404の出力及
び第2の信号503を出力する。第1の信号502は信
号Fであり、第2の信号503は信号Hである。そし
て、第2の加算回路404の出力は信号Jであり、第2
の信号503は信号Iとして出力される。
【0127】このような構成とすることにより、信号G
と信号Hの差は前述したように基準値以上となり、信号
Hと信号Iは補正がないことから、信号Gと信号Iの差
は前述したように基準値以上となる。また、信号Iと信
号Jの差も基準値以上である。第1の並べ替え手段26
01で小さい順に並べ替えたことから、他の組み合わせ
である信号Gと信号Jの差も基準値以上となる。これを
信号A,信号B及び信号Cと信号K,信号L及び信号M
がそれぞれ対応するように、信号G,信号I及び信号J
を第2の並べ替え手段2604で並べ替え、さらに比較
手段2605で搬送波と比較してパルス幅に変換するこ
とにより得られる信号N,信号O及び信号Pのすべての
差のパルスは、必要なパルス幅を確保できる。
【0128】また、図15に示すパルス幅変調器を、従
来図2に示すPWM制御部に替えて、従来図12に示す
電力変換器に適用することができる。この際、パルス幅
変調器の入力である信号A,信号B,信号Cにはそれぞ
れ電圧指令Eu,Ev,Ewを入力し、出力である信号
N,信号O及び信号Pをゲート信号Gu,ゲート信号Gv
及びゲート信号Gwとして出力し、信号N,信号O及び
信号Pを反転してゲート信号Gx,ゲート信号Gy及びゲ
ート信号Gzとして出力する。
【0129】
【発明の効果】本発明によれば、複数の信号をパルス幅
変調する場合に、信号間の信号差が予め定められた最小
パルス幅以上とされるので、必要なパルス幅が確保でき
る効果がある。また、信号差が最小パルスより小さい場
合には出力を行わず、誤差を積算しておくので、出力さ
れるパルスの時間差の平均は変わらない。
【0130】また、本発明によれば、前記信号の差が0
近傍であるとき、搬送波の周波数を低くするようにして
るので、パルス幅が小さくなる領域でも必要なパルス幅
が確保できる。
【0131】さらに、本発明のパルス幅変調方式を適用
した電力変換器によれば、直流電流Idcのサンプリング
期間を確保すると共に、モータ制御性能を向上する効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による電力変換器の構成
図。
【図2】第1の実施例による電圧指令補正部の動作を示
す流れ図。
【図3】電圧指令補正部の動作の一部であるU相基準の
処理を示す流れ図。
【図4】電圧指令補正部の動作の一部であるV相基準の
処理を示す流れ図。
【図5】電圧指令補正部の動作の一部であるW相基準の
処理を示す流れ図。
【図6】電圧指令補正部の具体的な動作を示す波形図。
【図7】補正前後の線間電圧を比較する波形図。
【図8】本発明の第2の実施例によるPWM制御部の構
成図。
【図9】第2の実施例の動作を示す波形図。
【図10】第3の実施例による電力変換器の構成図。
【図11】第3の実施例の第2のPWM制御部の構成
図。
【図12】第3の実施例の第3のPWM制御部の構成
図。
【図13】本発明の第4の実施例によるパルス変調方式
の構成図。
【図14】第4の実施例の動作を表す波形図。
【図15】第4の実施例を3つの信号に拡張したパルス
変調方式を示す構成図。
【図16】本発明の第5の実施例によるパルス幅変調方
式の構成図。
【図17】第5の実施例の動作を表す波形図。
【図18】従来の電力変換器の構成図。
【図19】従来のPWM制御部の構成図。
【図20】従来の電力変換器の動作を示す波形図。
【図21】従来例の動作の詳細を示す波形図。
【図22】従来例の動作の詳細を表す波形図。
【図23】従来例の問題点を示す波形図。
【図24】従来例の問題点を示す波形図。
【符号の説明】
1…交流電源、2…整流回路、3…平滑コンデンサ、4
…モータ、5…電流検出器、6…PWM制御部、6’…
第2のPWM制御部、15…第3のPWM制御部、7…
電流検出部、8…モータ制御部、Qu、Qv、Qw、Qx、
Qy、Qz…スイッチング素子、9…電圧指令補正部、1
0…電力変換器、301…第1の加算器、302…第1
の比較器、303…切替器、304…第2の加算器、3
07…積算誤差手段、308…第2の比較回路、309
…第3の比較回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥山 俊昭 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 藤井 洋 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立ドライブシステムズ内 (72)発明者 富田 浩之 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立ドライブシステムズ内 (72)発明者 安藤 達夫 東京都千代田区神田須田町一丁目15番1号 株式会社日立空調システム内 (72)発明者 高倉 雄八 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 木村 秀夫 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 Fターム(参考) 5H007 AA12 BB06 CA01 CB04 CB05 CC23 DA06 DB01 DB12 DC02 EA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の信号をパルス幅変調する方法にお
    いて、 前記複数の信号のうち各2つの信号の差に基づいて求め
    られる全てのパルスの幅が、あらかじめ定められた所定
    値以上となるように補正することを特徴とするパルス幅
    変調方法。
  2. 【請求項2】 複数の信号をパルス幅変調する方法にお
    いて、 前記複数の信号のうち2つの信号の差に積算誤差を加え
    て信号差を求めると共に、あらかじめ定められた所定値
    に対し、前記信号差が小さいときは前記2つの信号の差
    が0もしくは前記信号差より小さくなるように該2つの
    信号のうち少なくとも1つを補正し、前記信号差が所定
    値以上のときは前記信号差となるように前記2つの信号
    のうち少なくとも1つを補正することを特徴とするパル
    ス幅変調方法。
  3. 【請求項3】 複数の信号を、搬送波を用いてパルス幅
    変調する方法において、 前記複数の信号のうち2つの信号の差である信号差を求
    め、前記信号差の少なくとも一つが0近傍であるとき、
    前記搬送波の周波数を低くすることを特徴とするパルス
    幅変調方法。
  4. 【請求項4】 複数の信号をパルス幅変調するパルス幅
    変調装置において、 前記複数の信号のうち2つの信号の差である信号差を求
    める手段と、前記信号差があらかじめ定められた所定値
    より小さいとき、前記2つの信号の差を前記所定値以上
    に補正する手段を設けることを特徴とするパルス幅変調
    装置。
  5. 【請求項5】 複数の信号をパルス幅変調するパルス幅
    変調装置において、 前記複数の信号のうち2つの信号の差の各々に積算誤差
    を加算して信号差を求める手段と、 前記信号差が所定値より小さいとき、前記2つの信号の
    差が0もしくは前記信号差より小さくなるように補正す
    ると共に、該補正された2つの信号の差および前記信号
    差から前記積算誤差を求め、前記信号差が前記所定値以
    上のとき前記2つの信号の差が前記信号差となるように
    補正すると共に、前記積算誤差を0に補正する補正手段
    を設けることを特徴とするパルス幅変調装置。
  6. 【請求項6】 3つの信号をパルス幅変調するパルス幅
    変調装置において、 3つの信号のうち大きさが真ん中である第1の信号を選
    択する手段と、前記第1の信号とそれ以外の他の信号と
    の差である信号差を求める手段と、前記信号差があらか
    じめ定められた所定値より小さいとき、前記他の信号と
    前記第1の信号の差が前記所定値以上となるように、前
    記第1の信号または前記他の信号を補正して、補正後第
    1の信号と補正後他の信号を求める補正手段を設けたこ
    とを特徴とするパルス幅変調装置。
  7. 【請求項7】 3つの信号をパルス幅変調するパルス幅
    変調装置において、 3つの信号のうち大きさが真ん中である第1の信号を選
    択する手段と、 前記第1の信号とそれ以外の他の信号の差に積算誤差を
    加算して信号差を求める手段と、 前記信号差があらかじめ定められた所定値より小さいと
    き、前記第1の信号と前記他の信号の差が0もしくは前
    記信号差より小さくなるように、前記第1の信号または
    前記他の信号を補正して、補正後第1信号または補正後
    他の信号を求める手段と、 前記補正後第1信号と前記補正後他の信号の差及び前記
    信号差から前記積算誤差を求める手段を設けることを特
    徴とするパルス幅変調装置。
  8. 【請求項8】 搬送波により、複数の信号をパルス幅変
    調するパルス幅変調装置において、 前記複数の信号の低周波成分の差の少なくとも一つが0
    近傍であるとき前記搬送波のパルス間隔を長くする手段
    を設けることを特徴とするパルス幅変調装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記複数の信号のうち2つの信号の低周波成分の差を求
    める手段を設けることを特徴とするパルス幅変調装置。
  10. 【請求項10】 電圧指令に基づいてパルス電圧を出力
    する電力変換器において、 請求項1から9に記載のパルス幅変調を、複数または3
    つの前記信号を前記電圧指令、前記信号差を線間電圧と
    して、適用したことを特徴とする電力変換器。
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